JPH0569897B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0569897B2 JPH0569897B2 JP63102240A JP10224088A JPH0569897B2 JP H0569897 B2 JPH0569897 B2 JP H0569897B2 JP 63102240 A JP63102240 A JP 63102240A JP 10224088 A JP10224088 A JP 10224088A JP H0569897 B2 JPH0569897 B2 JP H0569897B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wear resistance
- less
- machinability
- alloy
- cutting
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Description
産業上の利用分野
この発明は、例えばVTRシリンダヘツド、そ
の他耐摩耗性の要求される各種機械部品等に使用
される耐摩耗性及び切削性に優れたアルミニウム
合金に関する。 従来の技術 従来、この種のアルミニウム合金としては、耐
摩耗性を向上させるための元素としてSiを添加し
たAl−Si系アルミニウム合金が良く知られてい
るところであり、一般に多く用いられている。と
ころが、耐摩耗性の向上のために、Siの添加量を
増加すると、反面において切削性、特に切削工具
寿命が低下するという問題があり、自ずからその
添加量に制約を受けるものであつた。 この発明はこのような事項に鑑み、耐摩耗性及
び強度の更なる改善をはかることを主たる目的と
し、併せて切削性、特に切削工具寿命の改善をも
はかることを目的としてなされたものである。 課題を解決するための手段 而して、この発明は鋭意研究の結果、Siによる
硬質粒子のほかに、Al3Ni金属間化合物を分散さ
せたものとし、同時にCu及びMgを共存させると
共に、更に強化元素としてのFe、Mn、Cr、Zn、
Zr、Vのうちのいずれか1種以上を所定量含有
させることによつて、耐摩耗性及び強度の充分な
改善をはかりつゝ、同時に切削性の改善をはかり
うることを見出し、かゝる知見に基づいて完成し
得たものである。 即ち、この発明の第1は、 Si:4〜13% Ni:2.5〜6% Cu:1〜6% Mg:0.2〜3% を含有し、かつ Fe:0.05〜1% Mn:0.01〜1% Cr:0.01〜1% Zn:0.05〜1% Zr:0.01〜0.5% V:0.01〜1% のうちの1種または2種上を含有し、残部A1及
び不可避不純物からなる耐摩耗性及び切削性に優
れたアルミニウム合金である。 そして又、第2の発明は、上記第1発明の必須
含有元素のほかに、 Ti:0.3%以下 B:0.1%以下 のうちの1種または2種を含有することを特徴と
する耐摩耗性及び切削性に優れたアルミニウム合
金である。 なお、この明細書において、「%」はいずれも
「重量%」を示すものである。 上記合金添加元素の意義とその含有量の限定理
由は次のとおりである。 即ち、Siは耐摩耗性および強度を向上させるも
のであり、4%未満では用途によつては充分な効
果が得られず、13%を超えると切削性、とくに切
削工具寿命が劣化する。 Niは、Al3Ni金属間化合物を形成して合金中に
分散し、主として耐摩耗性の向上に寄与するもの
であり、その含有量が2.5%未満では上記効果に
乏しく、6%をこえて過多に含有すると、粗大な
金属間化合物を生成し、切削性を劣化する。好適
には、3%をこえ、5%以下の程度の含有量とす
るのが好ましい。 Cu及びMgは、いずれも強度を高めるためのも
のであり、Cuが1%未満、およびMgが0.2%未
満ではこの効果が少なく、逆にCuが6%を超え、
あるいはMgが3%を超える場合には、粗大な晶
出物が生成し、かえつて機械的性質が劣化する。
特に好ましい含有量は、Cuにおいて3.0〜4.5%、
Mgにおいて0.5〜1.0%程度である。 Fe、Mn、Cr、Zn、Zr、Vは、いずれも合金
の機械的性質の改善に効果を有するものであり、
この発明においてはこの添加効果の点で相互に均
等物として評価しうるものである。いずれもその
個々の含有量が規定値より少ないとき(Fe及び
Zn:それぞれ0.05%未満、Mn、Cr、Zr、V:そ
れぞれ0.01%未満)は、上記効果の実現に不十分
であり、逆に規定値をこえて過多に含有(Zr:
0.5超、Fe、Mn、Cr、Zn、V:それぞれ1.0%
超)しても、上記効果が飽和し、他に格別有益な
効果を奏しない。 また、この発明に係る合金は、Ti:0.3%以下、
B:0.1%以下を含有しても良い。これらの元素
は、微量添加により結晶の微細化に役立つもので
あるが、過多に含有するとかえつて機械的性質を
劣化する。 発明の効果 この発明に係るアルミニウム合金は、下記の実
施例の参酌によつて明らかなように、その合金組
成の限定事項の範囲からそのいずれか1以上が逸
脱する比較合金に較べて、耐摩耗性を更に改善す
る効果を実現しつゝも、併せて切削性の評価の上
で重要なフアクターとなる切削工具寿命の点につ
き、大幅な改善を果しうる実に顕著な効果を奏す
るものである。 実施例 第1表に示す本発明合金及び比較合金のそれぞ
れについて、その鋳造塊を押出温度460℃にて直
径30mmの丸棒に押出加工し、500℃×2時間の再
溶体化処理後水冷し、180℃×7時間の時効処理
を施したものを供試材とした。 そして、この各供試材につき、耐摩耗性及び切
削工具寿命特性を調べた。その結果を第2表に示
す。 なお、耐摩耗性の試験は、回転円板による大越
式摩耗試験後を用いて、負荷荷重:2.1Kg、摩擦
距離:600m、摩擦速度:0.96m/S、2.1m/
S、および4.4m/S、相手材:FC−30(JIS)、
試験面:エメリペーパー1200番仕上げ、の試験条
件で摩擦した場合の供試材の比摩耗量を測定する
ことによつて評価した。 また、切削工具寿命は、前すくい角:0゜、横す
くい角:10゜、前逃げ角:7゜、横逃げ角:7゜、前切
刃角:8゜、横切刃角:0゜、ノーズ半径:0の諸元
を有する高速度硬バイト(SKH−4)を使用し、
切削速度:322m/分、送り速度:0.2mm/rev、
切込深さ:1.0mm、切削距離:188m、376m及び
564m、潤滑剤:無潤滑の切削条件で、供試剤に
所定距離の切削加工を行つたのち、バイトの逃げ
面の摩耗幅を測定することによつて評価した。
の他耐摩耗性の要求される各種機械部品等に使用
される耐摩耗性及び切削性に優れたアルミニウム
合金に関する。 従来の技術 従来、この種のアルミニウム合金としては、耐
摩耗性を向上させるための元素としてSiを添加し
たAl−Si系アルミニウム合金が良く知られてい
るところであり、一般に多く用いられている。と
ころが、耐摩耗性の向上のために、Siの添加量を
増加すると、反面において切削性、特に切削工具
寿命が低下するという問題があり、自ずからその
添加量に制約を受けるものであつた。 この発明はこのような事項に鑑み、耐摩耗性及
び強度の更なる改善をはかることを主たる目的と
し、併せて切削性、特に切削工具寿命の改善をも
はかることを目的としてなされたものである。 課題を解決するための手段 而して、この発明は鋭意研究の結果、Siによる
硬質粒子のほかに、Al3Ni金属間化合物を分散さ
せたものとし、同時にCu及びMgを共存させると
共に、更に強化元素としてのFe、Mn、Cr、Zn、
Zr、Vのうちのいずれか1種以上を所定量含有
させることによつて、耐摩耗性及び強度の充分な
改善をはかりつゝ、同時に切削性の改善をはかり
うることを見出し、かゝる知見に基づいて完成し
得たものである。 即ち、この発明の第1は、 Si:4〜13% Ni:2.5〜6% Cu:1〜6% Mg:0.2〜3% を含有し、かつ Fe:0.05〜1% Mn:0.01〜1% Cr:0.01〜1% Zn:0.05〜1% Zr:0.01〜0.5% V:0.01〜1% のうちの1種または2種上を含有し、残部A1及
び不可避不純物からなる耐摩耗性及び切削性に優
れたアルミニウム合金である。 そして又、第2の発明は、上記第1発明の必須
含有元素のほかに、 Ti:0.3%以下 B:0.1%以下 のうちの1種または2種を含有することを特徴と
する耐摩耗性及び切削性に優れたアルミニウム合
金である。 なお、この明細書において、「%」はいずれも
「重量%」を示すものである。 上記合金添加元素の意義とその含有量の限定理
由は次のとおりである。 即ち、Siは耐摩耗性および強度を向上させるも
のであり、4%未満では用途によつては充分な効
果が得られず、13%を超えると切削性、とくに切
削工具寿命が劣化する。 Niは、Al3Ni金属間化合物を形成して合金中に
分散し、主として耐摩耗性の向上に寄与するもの
であり、その含有量が2.5%未満では上記効果に
乏しく、6%をこえて過多に含有すると、粗大な
金属間化合物を生成し、切削性を劣化する。好適
には、3%をこえ、5%以下の程度の含有量とす
るのが好ましい。 Cu及びMgは、いずれも強度を高めるためのも
のであり、Cuが1%未満、およびMgが0.2%未
満ではこの効果が少なく、逆にCuが6%を超え、
あるいはMgが3%を超える場合には、粗大な晶
出物が生成し、かえつて機械的性質が劣化する。
特に好ましい含有量は、Cuにおいて3.0〜4.5%、
Mgにおいて0.5〜1.0%程度である。 Fe、Mn、Cr、Zn、Zr、Vは、いずれも合金
の機械的性質の改善に効果を有するものであり、
この発明においてはこの添加効果の点で相互に均
等物として評価しうるものである。いずれもその
個々の含有量が規定値より少ないとき(Fe及び
Zn:それぞれ0.05%未満、Mn、Cr、Zr、V:そ
れぞれ0.01%未満)は、上記効果の実現に不十分
であり、逆に規定値をこえて過多に含有(Zr:
0.5超、Fe、Mn、Cr、Zn、V:それぞれ1.0%
超)しても、上記効果が飽和し、他に格別有益な
効果を奏しない。 また、この発明に係る合金は、Ti:0.3%以下、
B:0.1%以下を含有しても良い。これらの元素
は、微量添加により結晶の微細化に役立つもので
あるが、過多に含有するとかえつて機械的性質を
劣化する。 発明の効果 この発明に係るアルミニウム合金は、下記の実
施例の参酌によつて明らかなように、その合金組
成の限定事項の範囲からそのいずれか1以上が逸
脱する比較合金に較べて、耐摩耗性を更に改善す
る効果を実現しつゝも、併せて切削性の評価の上
で重要なフアクターとなる切削工具寿命の点につ
き、大幅な改善を果しうる実に顕著な効果を奏す
るものである。 実施例 第1表に示す本発明合金及び比較合金のそれぞ
れについて、その鋳造塊を押出温度460℃にて直
径30mmの丸棒に押出加工し、500℃×2時間の再
溶体化処理後水冷し、180℃×7時間の時効処理
を施したものを供試材とした。 そして、この各供試材につき、耐摩耗性及び切
削工具寿命特性を調べた。その結果を第2表に示
す。 なお、耐摩耗性の試験は、回転円板による大越
式摩耗試験後を用いて、負荷荷重:2.1Kg、摩擦
距離:600m、摩擦速度:0.96m/S、2.1m/
S、および4.4m/S、相手材:FC−30(JIS)、
試験面:エメリペーパー1200番仕上げ、の試験条
件で摩擦した場合の供試材の比摩耗量を測定する
ことによつて評価した。 また、切削工具寿命は、前すくい角:0゜、横す
くい角:10゜、前逃げ角:7゜、横逃げ角:7゜、前切
刃角:8゜、横切刃角:0゜、ノーズ半径:0の諸元
を有する高速度硬バイト(SKH−4)を使用し、
切削速度:322m/分、送り速度:0.2mm/rev、
切込深さ:1.0mm、切削距離:188m、376m及び
564m、潤滑剤:無潤滑の切削条件で、供試剤に
所定距離の切削加工を行つたのち、バイトの逃げ
面の摩耗幅を測定することによつて評価した。
【表】
【表】
【表】
上記第2表の結果に示されるように、本発明合
金は、Niを含有しないAl−Si−Cu−Mg系の比
較合金に較べ、耐摩耗性を一段と向上しつゝ、切
削工具の摩耗が少なく、切削性も併せて改善しう
るものであることを確認し得た。
金は、Niを含有しないAl−Si−Cu−Mg系の比
較合金に較べ、耐摩耗性を一段と向上しつゝ、切
削工具の摩耗が少なく、切削性も併せて改善しう
るものであることを確認し得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Si4〜13% Ni:2.5〜6% Cu:1〜6% Mg:0.2〜3% を含有し、かつ、 Fe:0.05〜1% Mn:0.01〜1% Cr:0.01〜1% Zn:0.05〜1% Zr:0.01〜0.5% V:0.01〜1% のうちの1種または2種以上を含有し、残部Al
及び不可避不純物からなる耐摩耗性及び切削性に
優れたアルミニウム合金。 2 Si:4〜13% Ni:2.5〜6% Cu:1〜6% Mg:0.2〜3% を含有し、かつ、 Fe:0.05〜1% Mn:0.01〜1% Cr:0.01〜1% Zn:0.05〜1% Zr:0.01〜0.5% V:0.01〜1% のうちの1種または2種以上を含有し、更に、 Ti:0.3%以下 B:0.1%以下 のうちの1種または2種を含有し、残部Al及び
不可避不純物からなる耐摩耗性及び切削性に優れ
たアルミニウム合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10224088A JPH01272741A (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 耐摩耗性及び切削性に優れたアルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10224088A JPH01272741A (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 耐摩耗性及び切削性に優れたアルミニウム合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01272741A JPH01272741A (ja) | 1989-10-31 |
| JPH0569897B2 true JPH0569897B2 (ja) | 1993-10-04 |
Family
ID=14322107
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10224088A Granted JPH01272741A (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 耐摩耗性及び切削性に優れたアルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01272741A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05311302A (ja) * | 1991-10-22 | 1993-11-22 | Toyota Motor Corp | 高温強度および耐摩耗性に優れた低摩擦アルミニウム合金 |
| DE69311412T2 (de) * | 1992-03-04 | 1998-01-02 | Toyo Aluminium Kk | Hitzebeständiges Aluminiumlegierungspulver, hitzebeständige Aluminiumlegierung und hitzebeständiges und verschleissfestes Verbundmaterial auf Basis von Aluminiumlegierung |
| DE69307574T2 (de) * | 1992-04-16 | 1997-08-14 | Toyo Aluminium Kk | Hitzebeständiges Aluminiumlegierungspulver, hitzebeständige Aluminiumlegierung und hitzebeständiges und verschleissfestes Verbundmaterial auf Basis von Aluminiumlegierung |
| DE69307848T2 (de) * | 1992-12-03 | 1997-08-21 | Toyo Aluminium Kk | Hoch warmfeste und verschleissfeste Aluminiumlegierung |
| US5925315A (en) * | 1995-02-14 | 1999-07-20 | Caterpillar Inc. | Aluminum alloy with improved tribological characteristics |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6043454A (ja) * | 1983-08-20 | 1985-03-08 | Kobe Steel Ltd | Vtrシリンダ−用アルミニウム合金 |
| JPS61259830A (ja) * | 1985-05-10 | 1986-11-18 | Showa Alum Corp | 切削性に優れた耐摩耗性アルミニウム合金押出材の製造法 |
| JPS6360251A (ja) * | 1986-08-30 | 1988-03-16 | Riken Corp | アルミニウム・珪素合金及びその製造方法 |
-
1988
- 1988-04-25 JP JP10224088A patent/JPH01272741A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01272741A (ja) | 1989-10-31 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| R250 | Receipt of annual fees |
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