JPH0570636B2 - - Google Patents
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- JPH0570636B2 JPH0570636B2 JP60281656A JP28165685A JPH0570636B2 JP H0570636 B2 JPH0570636 B2 JP H0570636B2 JP 60281656 A JP60281656 A JP 60281656A JP 28165685 A JP28165685 A JP 28165685A JP H0570636 B2 JPH0570636 B2 JP H0570636B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- erythromycin
- reaction
- carbonate
- product
- acid
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Saccharide Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、抗菌剤として有用な新規エリスロマ
イシン誘導体に関する。 〔従来の技術〕 抗生物質エリスロマイシンは臨床に広く供用さ
れ、優れた抗菌剤であるが、酸に対して不安定な
性質を有する〔Experientia 27(4)、362
(1971)〕。またエリスロマイシンAより強い抗菌
活性を有する誘導体としてエリスロマイシンAサ
イクリツク11,12−カーボネートが提案されてい
るが、酸に対する安定性はそれ程向上していない
〔J.Antibiotics,29(9),907〜914(1976)〕。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の如く、エリスロマイシンより優れた諸性
質を有する誘導体を見い出すことは医療上有用で
あり、特にエリスロマイシンより抗菌活性が強く
酸に対して安定で、且つ高血中濃度を示すエリス
ロマイシン誘導体の探索は重要である。 〔問題点を解決するための手段〕 かゝる実状において、本発明者らは、種々のエ
リスロマイシンA誘導体を合成し、その作用を検
討した結果、エリスロマイシンより優れた抗菌力
を有し、しかもエリスロマイシン耐性菌(C群
菌)にも有効な新規誘導体を見い出し、本発明を
完成したものである。 すなわち、本発明は、式
イシン誘導体に関する。 〔従来の技術〕 抗生物質エリスロマイシンは臨床に広く供用さ
れ、優れた抗菌剤であるが、酸に対して不安定な
性質を有する〔Experientia 27(4)、362
(1971)〕。またエリスロマイシンAより強い抗菌
活性を有する誘導体としてエリスロマイシンAサ
イクリツク11,12−カーボネートが提案されてい
るが、酸に対する安定性はそれ程向上していない
〔J.Antibiotics,29(9),907〜914(1976)〕。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の如く、エリスロマイシンより優れた諸性
質を有する誘導体を見い出すことは医療上有用で
あり、特にエリスロマイシンより抗菌活性が強く
酸に対して安定で、且つ高血中濃度を示すエリス
ロマイシン誘導体の探索は重要である。 〔問題点を解決するための手段〕 かゝる実状において、本発明者らは、種々のエ
リスロマイシンA誘導体を合成し、その作用を検
討した結果、エリスロマイシンより優れた抗菌力
を有し、しかもエリスロマイシン耐性菌(C群
菌)にも有効な新規誘導体を見い出し、本発明を
完成したものである。 すなわち、本発明は、式
【化】
(式中、Rは低級アルカノイル基を示す)で表
わされる化合物またはその塩を提供するものであ
る。 上記の塩としては医薬上許容できる塩である。
このような適当な塩としては、塩酸、硫酸、リン
酸などの無機酸との塩、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、酒石酸、グリコール酸、クエン酸、グルコン
酸、コハク酸、リンゴ酸、マンデル酸、ステアリ
ン酸、パルミチン酸、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸などの有機酸との塩が挙げられるが、これに限
定されることなく、その他の非毒性塩も包含され
る。 次に、本発明の目的化合物〔1〕の製造法につ
いて説明するが、その製造過程において変換し得
る6位、9位、2′位および4″位の置換基を除いた
式
わされる化合物またはその塩を提供するものであ
る。 上記の塩としては医薬上許容できる塩である。
このような適当な塩としては、塩酸、硫酸、リン
酸などの無機酸との塩、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、酒石酸、グリコール酸、クエン酸、グルコン
酸、コハク酸、リンゴ酸、マンデル酸、ステアリ
ン酸、パルミチン酸、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸などの有機酸との塩が挙げられるが、これに限
定されることなく、その他の非毒性塩も包含され
る。 次に、本発明の目的化合物〔1〕の製造法につ
いて説明するが、その製造過程において変換し得
る6位、9位、2′位および4″位の置換基を除いた
式
【化】
を単に式
【式】
(式中の数字は置換基の位置番号を示す)で表
示し、後記の化学構造式を略記する。 本発明の目的化合物〔1〕は、エリスロマイシ
ンAサイクリツク11,12−カーボネート〔2〕の
2′位の水酸基を低級アルカノイル基で保護して
2′−O−保護−エリスロマイシンAサイクリツク
11,12−カーボネート〔3〕を得、この化合物の
4″位の水酸基をシリル基で保護して2′−O−保護
−4″−O−シリル−エリスロマイシンAサイクリ
ツク11,12−カーボネート〔4〕を得、これを低
級アルコール中NaBH4で9位のケトン基を還元
して9−ジヒドロ−2′−O−保護−4″−O−シリ
ル−エリスロマイシンAサイクリツク11,12−カ
ーボネート〔5〕を得、この9位の水酸基をハロ
ゲン化アセチル基で保護して9−O−保護−9−
ジヒドロ−2′−O−保護−4″−O−シリル−エリ
スロマイシンAサイクリツク11,12−カーボネー
ト〔6〕を得、この6位の水酸基を不活性有機溶
媒中第3級有機アミンの存在下で低級アルカノイ
ルハライドで加熱下アシル化して6−O−アシル
−9−O−保護−9−ジヒドロ−2′−O−保護−
4″−O−シリル−エリスロマイシンAサイクリツ
ク11,12−カーボネート〔7〕を得、これを低級
アルコール中水性炭酸アルカリで処理することに
より9位の水酸基の保護基を脱離して6−O−ア
シル−9−ジヒドロ−2′−O−保護−4″−O−シ
リル−エリスロマイシンAサイクリツク11,12−
カーボネート〔8〕を得、この9位の水酸基をモ
フアツト酸化して6−O−アシル−2′−O−保護
−4″−O−シリル−エリスロマイシンAサイクリ
ツク11,12−カーボネート
示し、後記の化学構造式を略記する。 本発明の目的化合物〔1〕は、エリスロマイシ
ンAサイクリツク11,12−カーボネート〔2〕の
2′位の水酸基を低級アルカノイル基で保護して
2′−O−保護−エリスロマイシンAサイクリツク
11,12−カーボネート〔3〕を得、この化合物の
4″位の水酸基をシリル基で保護して2′−O−保護
−4″−O−シリル−エリスロマイシンAサイクリ
ツク11,12−カーボネート〔4〕を得、これを低
級アルコール中NaBH4で9位のケトン基を還元
して9−ジヒドロ−2′−O−保護−4″−O−シリ
ル−エリスロマイシンAサイクリツク11,12−カ
ーボネート〔5〕を得、この9位の水酸基をハロ
ゲン化アセチル基で保護して9−O−保護−9−
ジヒドロ−2′−O−保護−4″−O−シリル−エリ
スロマイシンAサイクリツク11,12−カーボネー
ト〔6〕を得、この6位の水酸基を不活性有機溶
媒中第3級有機アミンの存在下で低級アルカノイ
ルハライドで加熱下アシル化して6−O−アシル
−9−O−保護−9−ジヒドロ−2′−O−保護−
4″−O−シリル−エリスロマイシンAサイクリツ
ク11,12−カーボネート〔7〕を得、これを低級
アルコール中水性炭酸アルカリで処理することに
より9位の水酸基の保護基を脱離して6−O−ア
シル−9−ジヒドロ−2′−O−保護−4″−O−シ
リル−エリスロマイシンAサイクリツク11,12−
カーボネート〔8〕を得、この9位の水酸基をモ
フアツト酸化して6−O−アシル−2′−O−保護
−4″−O−シリル−エリスロマイシンAサイクリ
ツク11,12−カーボネート
〔9〕を得、これを酸
性水処理により脱シリル化して6−O−アシル−
2′−O−保護−エリスロマイシンAサイクリツク
11,12カーボネート〔10〕を得、これを低級アル
コール中加熱処理により2′位の水酸基の保護基を
脱離することにより得られる。 上記の製造工程を反応式で示せば、次の通りで
ある。
性水処理により脱シリル化して6−O−アシル−
2′−O−保護−エリスロマイシンAサイクリツク
11,12カーボネート〔10〕を得、これを低級アル
コール中加熱処理により2′位の水酸基の保護基を
脱離することにより得られる。 上記の製造工程を反応式で示せば、次の通りで
ある。
【表】
〔8〕
【表】
加熱
〔10〕
本発明で使用されるエリスロマイシンAサイク
リツク11,12−カーボネート〔2〕は公知の物質
であつて、エリスロマイシンAをベンゼン中炭酸
アルカリの存在下エチレンカーボネートと加熱還
流することにより得られる(米国特許3417077)。 上記化合物〔2〕から目的化合物〔1〕を得る
には、該化合物〔2〕の2′位および4″位の水酸基
を保護し、それから6位の水酸基をアシル化して
も所望の6−O−アシル誘導体は得られない。何
故ならば、エリスロマイシンを酸で処理すれば
8,9−アンヒドロエリスロマイシンA6,9−
ヘミケタール体が得られるからである
〔Experientia 27(4)、362(1971)〕。従つて、本
目的化合物〔1〕は従来の方法では製造出来ず、
本発明者らの見い出した製造工程を経て初めて合
成可能ならしめたものであり、6−O−アシル化
方法として開拓的な方法というべきである。 本発明においては、先ずエリスロマイシンAサ
イクリツク11,12−カーボネートの2′位の水酸基
が適当な保護基で保護される。 上記の2′位の水酸基の保護は、化合物〔2〕を
不活性有機溶媒中低級脂肪酸無水物を反応させる
ことにより行われるが、アセチル基が最も好まし
いので、通常無水酢酸が用いられる。不活性有機
溶媒としてはジクロロメタン、クロロホルム、ジ
クロロエタン、アセトンなどが好ましい。上記の
反応は室温で充分進行し、反応経過はシリカゲル
などの薄層クロマトグラフイー(TLC)、高速液
体クロマトグラフイー(HPLC)などにより追跡
できるので、生成物〔3〕が最大に生成されるの
を待つて適宜反応を終了すればよい。反応時間と
しては通常30〜60分である。反応液から生成物
〔3〕を採取するには、反応液を水中に注ぎアン
モニア水などのアルカリでPH9程度に調節した
後、非親水性有機溶媒、例えばクロロホルム、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、酢酸エチル、酢
酸ブチルなどで抽出、洗浄、濃縮することにより
得られる。 次に生成物〔3〕の4″位の水酸基を保護するの
であるが、生成物〔2〕を不活性有機溶媒中第3
級有機アミンの存在下シリル化剤を反応させるこ
とにより行われる。不活性有機溶媒としては、
2′−O−アセチル化に用いられる有機溶媒と同様
の有機溶媒が挙げられる。第3級有機アミンとし
ては、公知の第3級有機アミンが用いられるが、
通常はピリジン、ジエチルアニリンなどが用いら
れる。シリル化剤としては、トリメチルシリルハ
ライドの如きトリー低級アルキル−シリルハライ
ドを用いるのが好ましい。反応は0℃付近でも充
分に進行する。反応経過はTLC,HPLCなどに
より追跡できるので、生成物〔4〕が最大に生成
されるのを待つて適宜反応を終了すればよい。通
常は30分〜2時間である。反応液から生成物
〔4〕を採取するには、前記と同様に行えばよい。 次に、生成物〔4〕を低級アルコール中
NaBH4で還元することにより9−ジヒドロ体
〔5〕が得られる。低級アルコールとしてメタノ
ールを用いてもよいが、シリル基が脱離する場合
があるので、通常エタノールまたはプロパノール
が用いられる。反応は室温で充分進行する。反応
経過はTLC,HPLCにより追跡できるので、生
成物〔5〕が最大に生成されるのを待つて適宜反
応を終了すればよい。通常は4〜8時間位であ
る。反応液から生成物〔5〕を採取するには、前
記と同様に行えばよい。 次に生成物〔5〕の9位の水酸基を保護するの
であるが、生成物〔5〕を不活性有機溶媒中第3
級有機アミンの存在下ハロゲン化アセチルハライ
ドを反応させることにより行われる。不活性有機
溶媒としては、2′−O−アセチル化に用いられる
有機溶媒と同様の有機溶媒が挙げられる。第3級
有機アミンとしては、前記シリル化に用いられる
第3級アミンと同様のアミンが挙げられる。ハロ
ゲン化アセチルハライドとしては、クロロアセチ
ルクロライド、ジクロロアセチルクロライド、ト
リクロロアセチルクロライド、トリフルオロアセ
チルクロライドなどが挙げられる。反応は0℃付
近でも充分に進行する。反応経過はTLC,
HPLCなどにより追跡できるので、生成物〔6〕
が最大に生成されるのを待つて適宜反応を終了す
ればよい。通常は30分〜2時間である。反応液か
ら生成物〔6〕を採取するには、前記と同様に行
えばよい。更に精製を要する場合には、シリカゲ
ルなどの担体を用いるカラムクロマトグラフイー
により分離精製することができる。 次に生成物〔6〕の6位の水酸基をアシル化す
るのであるが、生成物〔6〕を不活性有機溶媒中
第3級有機アミンの存在下で低級アルカノイルハ
ライドで加熱下アシル化することにより行われ
る。不活性有機溶媒としては、2′−O−アセチル
化に用いられる有機溶媒と同様の有機溶媒が挙げ
られるが、アシル化反応が加熱下で行われるの
で、より沸点の高い有機溶媒、例えばジクロロエ
タンの如き溶媒が好ましい。第3級有機アミンと
しては公知の第3級有機アミンが用いられるが、
トリベンジルアミン、ジエチルアニリンなどが好
ましい。低級アルカノイルハライドとしては、ア
セチルクロライド、プロピオニルクロライドなど
が挙げられる。上記のアシル化反応は加熱下で行
われる。加熱温度としては60〜80℃の範囲で選ば
れる。反応経過はTLC,HPLCなどにより追跡
できるので、6−O−アシル化〔7〕が最大に生
成されるのを待つて適宜反応を終了すればよい。
通常は1〜4日である。反応液から生成物〔7〕
を採取するには、前記と同様に行えばよい。更に
精製を要する場合には、シリカゲルなどの担体を
用いるカラムクロマトグラフイーにより分離精製
することができる。 次に生成物〔7〕の9位の水酸基の保護基を脱
離するのであるが、生成物〔7〕を低級アルコー
ル中水性炭酸アルカリで処理することにより行わ
れる。低級アルコールとしては、メタノール、エ
タノールなどが好ましい。炭酸アルカリとしては
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられ
る。反応は0℃付近で充分に進行する。反応経過
はTLC,HPLCなどにより追跡できるので、生
成物〔8〕は最大に生成されるのを待つて適宜反
応を終了すればよい。通常は30分〜2時間であ
る。反応液から生成物〔8〕を採取するには、前
記と同様に行えばよい。 次に生成物〔8〕をモフアツト酸化して9位の
水酸基をケト基に変換させるのであるが、生成物
〔8〕をモフアツト酸化剤で処理することにより
行われる。モフアツト酸化剤としては、ジメチル
スルホキシドと無水酢酸、N,N′−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DCC)または無水トリ
フルオロ酢酸との混合試薬が挙げられる。反応は
室温で充分に進行する。反応経過はTLC,
HPLCなどにより追跡できるので、生成物
加熱
〔10〕
本発明で使用されるエリスロマイシンAサイク
リツク11,12−カーボネート〔2〕は公知の物質
であつて、エリスロマイシンAをベンゼン中炭酸
アルカリの存在下エチレンカーボネートと加熱還
流することにより得られる(米国特許3417077)。 上記化合物〔2〕から目的化合物〔1〕を得る
には、該化合物〔2〕の2′位および4″位の水酸基
を保護し、それから6位の水酸基をアシル化して
も所望の6−O−アシル誘導体は得られない。何
故ならば、エリスロマイシンを酸で処理すれば
8,9−アンヒドロエリスロマイシンA6,9−
ヘミケタール体が得られるからである
〔Experientia 27(4)、362(1971)〕。従つて、本
目的化合物〔1〕は従来の方法では製造出来ず、
本発明者らの見い出した製造工程を経て初めて合
成可能ならしめたものであり、6−O−アシル化
方法として開拓的な方法というべきである。 本発明においては、先ずエリスロマイシンAサ
イクリツク11,12−カーボネートの2′位の水酸基
が適当な保護基で保護される。 上記の2′位の水酸基の保護は、化合物〔2〕を
不活性有機溶媒中低級脂肪酸無水物を反応させる
ことにより行われるが、アセチル基が最も好まし
いので、通常無水酢酸が用いられる。不活性有機
溶媒としてはジクロロメタン、クロロホルム、ジ
クロロエタン、アセトンなどが好ましい。上記の
反応は室温で充分進行し、反応経過はシリカゲル
などの薄層クロマトグラフイー(TLC)、高速液
体クロマトグラフイー(HPLC)などにより追跡
できるので、生成物〔3〕が最大に生成されるの
を待つて適宜反応を終了すればよい。反応時間と
しては通常30〜60分である。反応液から生成物
〔3〕を採取するには、反応液を水中に注ぎアン
モニア水などのアルカリでPH9程度に調節した
後、非親水性有機溶媒、例えばクロロホルム、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、酢酸エチル、酢
酸ブチルなどで抽出、洗浄、濃縮することにより
得られる。 次に生成物〔3〕の4″位の水酸基を保護するの
であるが、生成物〔2〕を不活性有機溶媒中第3
級有機アミンの存在下シリル化剤を反応させるこ
とにより行われる。不活性有機溶媒としては、
2′−O−アセチル化に用いられる有機溶媒と同様
の有機溶媒が挙げられる。第3級有機アミンとし
ては、公知の第3級有機アミンが用いられるが、
通常はピリジン、ジエチルアニリンなどが用いら
れる。シリル化剤としては、トリメチルシリルハ
ライドの如きトリー低級アルキル−シリルハライ
ドを用いるのが好ましい。反応は0℃付近でも充
分に進行する。反応経過はTLC,HPLCなどに
より追跡できるので、生成物〔4〕が最大に生成
されるのを待つて適宜反応を終了すればよい。通
常は30分〜2時間である。反応液から生成物
〔4〕を採取するには、前記と同様に行えばよい。 次に、生成物〔4〕を低級アルコール中
NaBH4で還元することにより9−ジヒドロ体
〔5〕が得られる。低級アルコールとしてメタノ
ールを用いてもよいが、シリル基が脱離する場合
があるので、通常エタノールまたはプロパノール
が用いられる。反応は室温で充分進行する。反応
経過はTLC,HPLCにより追跡できるので、生
成物〔5〕が最大に生成されるのを待つて適宜反
応を終了すればよい。通常は4〜8時間位であ
る。反応液から生成物〔5〕を採取するには、前
記と同様に行えばよい。 次に生成物〔5〕の9位の水酸基を保護するの
であるが、生成物〔5〕を不活性有機溶媒中第3
級有機アミンの存在下ハロゲン化アセチルハライ
ドを反応させることにより行われる。不活性有機
溶媒としては、2′−O−アセチル化に用いられる
有機溶媒と同様の有機溶媒が挙げられる。第3級
有機アミンとしては、前記シリル化に用いられる
第3級アミンと同様のアミンが挙げられる。ハロ
ゲン化アセチルハライドとしては、クロロアセチ
ルクロライド、ジクロロアセチルクロライド、ト
リクロロアセチルクロライド、トリフルオロアセ
チルクロライドなどが挙げられる。反応は0℃付
近でも充分に進行する。反応経過はTLC,
HPLCなどにより追跡できるので、生成物〔6〕
が最大に生成されるのを待つて適宜反応を終了す
ればよい。通常は30分〜2時間である。反応液か
ら生成物〔6〕を採取するには、前記と同様に行
えばよい。更に精製を要する場合には、シリカゲ
ルなどの担体を用いるカラムクロマトグラフイー
により分離精製することができる。 次に生成物〔6〕の6位の水酸基をアシル化す
るのであるが、生成物〔6〕を不活性有機溶媒中
第3級有機アミンの存在下で低級アルカノイルハ
ライドで加熱下アシル化することにより行われ
る。不活性有機溶媒としては、2′−O−アセチル
化に用いられる有機溶媒と同様の有機溶媒が挙げ
られるが、アシル化反応が加熱下で行われるの
で、より沸点の高い有機溶媒、例えばジクロロエ
タンの如き溶媒が好ましい。第3級有機アミンと
しては公知の第3級有機アミンが用いられるが、
トリベンジルアミン、ジエチルアニリンなどが好
ましい。低級アルカノイルハライドとしては、ア
セチルクロライド、プロピオニルクロライドなど
が挙げられる。上記のアシル化反応は加熱下で行
われる。加熱温度としては60〜80℃の範囲で選ば
れる。反応経過はTLC,HPLCなどにより追跡
できるので、6−O−アシル化〔7〕が最大に生
成されるのを待つて適宜反応を終了すればよい。
通常は1〜4日である。反応液から生成物〔7〕
を採取するには、前記と同様に行えばよい。更に
精製を要する場合には、シリカゲルなどの担体を
用いるカラムクロマトグラフイーにより分離精製
することができる。 次に生成物〔7〕の9位の水酸基の保護基を脱
離するのであるが、生成物〔7〕を低級アルコー
ル中水性炭酸アルカリで処理することにより行わ
れる。低級アルコールとしては、メタノール、エ
タノールなどが好ましい。炭酸アルカリとしては
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられ
る。反応は0℃付近で充分に進行する。反応経過
はTLC,HPLCなどにより追跡できるので、生
成物〔8〕は最大に生成されるのを待つて適宜反
応を終了すればよい。通常は30分〜2時間であ
る。反応液から生成物〔8〕を採取するには、前
記と同様に行えばよい。 次に生成物〔8〕をモフアツト酸化して9位の
水酸基をケト基に変換させるのであるが、生成物
〔8〕をモフアツト酸化剤で処理することにより
行われる。モフアツト酸化剤としては、ジメチル
スルホキシドと無水酢酸、N,N′−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DCC)または無水トリ
フルオロ酢酸との混合試薬が挙げられる。反応は
室温で充分に進行する。反応経過はTLC,
HPLCなどにより追跡できるので、生成物
〔9〕
が最大に生成されるのを待つて適宜反応を終了す
ればよい。通常は10〜20時間である。反応液から
生成物
が最大に生成されるのを待つて適宜反応を終了す
ればよい。通常は10〜20時間である。反応液から
生成物
〔9〕を採取するには、前記と同様に行え
ばよい。更に精製を要する場合には、シリカゲル
などの担体を用いるカラムクロマトグラフイーに
より分離精製することができる。 次に生成物
ばよい。更に精製を要する場合には、シリカゲル
などの担体を用いるカラムクロマトグラフイーに
より分離精製することができる。 次に生成物
〔9〕の4″位の水酸基の保護基を脱
離化するのであるが、生成物
離化するのであるが、生成物
〔9〕を酸性水で処
理することにより行われる。酸性水としては、酢
酸、トリフルオロ酢酸、塩酸などの酸の含水有機
溶媒が挙げられる。有機溶媒としては、アセトニ
トリル、テトラヒドロフランなどの不活性親水性
有機溶媒が挙げられる。脱離化反応は室温で充分
に進行する。反応経過はTLC,HPLCなどのよ
り追跡できるので、生成物〔10〕が最大に生成さ
れるのを待つて適宜反応を終了すればよい。通常
は30分〜3時間である。反応液から生成物〔10〕
を採取するには、前記と同様に行えばよい。 次に生成物〔10〕の2′位の水酸基の保護基を脱
離化するのであるが、生成物〔10〕を低級アルコ
ール中加熱処理することにより行われる。低級ア
ルコールとしては、メタノール、エタノールなど
が挙げられるが、メタノールの方が好ましい。加
熱温度は通常低級アルコールの沸点付近の温度で
行われる。反応経過はTLC,HPLCなどにより
追跡できるので、所望の目的化合物〔1〕が最大
に生成されるのを待つて適宜反応を終了すればよ
い。 このようにして得られた目的化合物〔1〕は反
応生成物から低級アルコールを留去することによ
り得られるが、さらに精製を必要とする場合に
は、シリカゲル、活性アルミナ、吸着樹脂などの
吸着剤を用いるカラムクロマトグラフイーにより
精製することができる。 〔作用〕 次に本発明の目的化合物〔1〕の微生物生育最
少阻止濃度(MIC)について測定した結果を示
すと第1表の通りである。 本発明品;6−O−アセチルエリスロマイシン
Aサイクリツク11,12−カーボネート EM;エリスロマイシンA ※ ;EM耐性菌
理することにより行われる。酸性水としては、酢
酸、トリフルオロ酢酸、塩酸などの酸の含水有機
溶媒が挙げられる。有機溶媒としては、アセトニ
トリル、テトラヒドロフランなどの不活性親水性
有機溶媒が挙げられる。脱離化反応は室温で充分
に進行する。反応経過はTLC,HPLCなどのよ
り追跡できるので、生成物〔10〕が最大に生成さ
れるのを待つて適宜反応を終了すればよい。通常
は30分〜3時間である。反応液から生成物〔10〕
を採取するには、前記と同様に行えばよい。 次に生成物〔10〕の2′位の水酸基の保護基を脱
離化するのであるが、生成物〔10〕を低級アルコ
ール中加熱処理することにより行われる。低級ア
ルコールとしては、メタノール、エタノールなど
が挙げられるが、メタノールの方が好ましい。加
熱温度は通常低級アルコールの沸点付近の温度で
行われる。反応経過はTLC,HPLCなどにより
追跡できるので、所望の目的化合物〔1〕が最大
に生成されるのを待つて適宜反応を終了すればよ
い。 このようにして得られた目的化合物〔1〕は反
応生成物から低級アルコールを留去することによ
り得られるが、さらに精製を必要とする場合に
は、シリカゲル、活性アルミナ、吸着樹脂などの
吸着剤を用いるカラムクロマトグラフイーにより
精製することができる。 〔作用〕 次に本発明の目的化合物〔1〕の微生物生育最
少阻止濃度(MIC)について測定した結果を示
すと第1表の通りである。 本発明品;6−O−アセチルエリスロマイシン
Aサイクリツク11,12−カーボネート EM;エリスロマイシンA ※ ;EM耐性菌
【表】
被験品をClark Lubs緩衝液(PH2.0)に溶か
し、各々0分、15分、30分および60分間放置した
後、Staph.aureus 209Pを用いるバイオ・アツセ
イ法により残存活性を測定した結果は第2表の通
りである。 第2表 残存抗菌活性(%) 時間 本発明品 EM 0分 100 100 15分 100 61.2 30分 100 23.0 60分 92 5.2 以上の結果から本発明の化合物はエリスロマイ
シンより極めて酸に対する安定性に優れているこ
とが判る。 〔発明の効果〕 本発明の化合物〔1〕は、エリスロマイシンよ
りも優れた抗菌力を示し、またエリスロマイシン
耐性菌(C群菌)にも有効であり、しかも酸に対
しても安定であるので、臨床上有用な抗菌物質で
ある。 〔実施例〕 次に、実施例を挙げて本発明の製造例を具体的
に説明する。尚、実施例中のRf値は、特記しな
い限り次の担体および展開溶媒を用いるTLCに
より測定したものである。 担体;メルク社製DC−Fertigplatten Kiesel
gel 60F254,Art5715 展開溶媒; a;ベンゼン−アセトン(2:1) b;クロロホルム−メタノール(4:1) 実施例 1 6−O−アセチルエリスロマイシンAサイクリ
ツク11,12−カーボネート 1 2′−O−アセチルエリスロマイシンAサイク
リツク11,12−カーボネート(2)の製造 エリスロマイシンAサイクリツク11,12−カー
ボネート1.69g(2.23mモル)を乾燥ジクロロメ
タン8.5mlに溶かし、これに無水酢酸0.557ml(2.5
倍モル)を加え、室温で30分間攪拌した後、反応
液を希アンモニア水に注ぎ、クロロホルムで抽出
した。クロロホルム層を分液、水洗し、
Whatman 1PSで脱水した後、減圧濃縮して白色
泡状の標記化合物(2)1.78gを得た。 Mass(CI)m/z;802(MH+)、784(MH+−
18)、758(MH+−CO2)、200 TLC;Rfa=0.27 2 2′−O−アセチル−4″−O−トリメチルシリ
ル−エリスロマイシンAサイクリツク11,12−
カーボネート(3)の製造 化合物(2)1.78gをジクロロメタン17mlに溶
かし、これにピリジン0.892ml(5倍モル)およ
びトリメチルクロロシラン1.132ml(4倍モル)
を加え、0〜5℃で氷冷下45分間攪拌した後、反
応液を希アンモニア水に注ぎ、クロロホルムで抽
出した。クロロホルム層を分液し、飽和食塩水で
洗浄後、Whatman 1PSで脱水し、減圧濃縮し
た。残渣にベンセン−エタノールを加え、共沸に
よりピリジンを除去後、減圧乾燥して標記化合物
(3)1.92gを得た。 Mass(CI)m/z;874(MH+)、830(MH+−
CO2)、200 TLC;Rfa=0.51 3 2′−O−アセチル−9−ジヒドロ−4″−O−
トリメチルシリル−エリスロマイシンAサイク
リツク11,12−カーボネート(4)の製造 化合物(3)1.92gをエタノール17mlに溶か
し、これに氷冷下NaBH4337mg(4倍モル)を加
えた後、室温で7.5時間攪拌した。反応液を水170
mlに注ぎ、クロロホルムで抽出した。クロロホル
ム層を分液し、飽和食塩水で洗浄した後、
Whatman 1PSで脱水し、減圧乾固して標記化合
物(4)1.9gを得た。 Mass(CI)m/z;876(MH+)、200 TLC;Rfa=0.44 4 2′−O−アセチル−9−O−ジクロロアセチ
ル−9−ジヒドロ−4″−O−トリメチルシリル
−エリスロマイシンAサイクリツク11,12−カ
ーボネート(5)の製造 化合物(4)1.9gを乾燥ジクロロメタン10ml
に溶かし、これに氷冷下ピリジン0.535ml(3倍
モル)およびジクロロアセチルクロライド0.536
ml(2.5倍モル)を加え、そのまゝで45分間攪拌
した。反応液を希アンモニア水に注ぎ、クロロホ
ルムで抽出した。クロロホルム層を分液し、飽和
食塩水で洗浄した後、Whatman 1PSで脱水し、
減圧濃縮した。残渣をシリカゲル50gのカラムに
チヤージし、ベンゼン−アセトン(8:1),同
混合溶媒(6:1)、同混合溶媒(4:1)の順
で溶出するカラムクロマトグラフイーにより精製
した。硫酸発色により検出し、Rfa=0.49付近の
フラクシヨンを集め、減圧乾固して標記化合物
(5)1.068gを得た。 PMR(100MHz,CDCL3)δTMS ppn;0.14(s,
9H)、1.47(s,3H)、2.03(s,3H)、2.28(s,
6H)、3.34(s,3H)、6.04(s,1H) CMR(CDCl3)δTMS ppn;176.0,169.6,153.1,
99.4,95.7,85.0,84.4,82.5,80.4,79.5,77.7,
76.1,74.0,73.2,71.8,68.2,65.5,64.4,62.4,
49.0,44.2,43.5,40.6,37.6,35.1,33.6,32.3,
31.1,24.6,22.8,22.5,21.4,21.2,18.9,17.7,
14.0,13.4,13.3,10.7,8.9 5 6,2′−ジ−O−アセチル−9−O−ジクロ
ロアセチル−9−ジヒドロ−4″−O−トリメチ
ルシリル−エリスロマイシンAサイクリツク
11,12−カーボネート(6)の製造 化合物(5)1.068gを乾燥ジクロロエタン5
mlに溶かし、これにトリベンジルアミン3.42gお
よびアセチルクロライド0.77mlを加え、70℃で3
日間加熱攪拌した。反応液を希アンモニア水に注
ぎ、クロロホルム50mlで抽出した。クロロホルム
層を分液し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで脱水し、減圧濃縮した。残渣をシ
リカゲル40gのカラムにチヤージし、ベンゼン−
アセトン(6:1〜5:1の濃度勾配)で溶出す
るカラムクロマトグラフイーにより精製した。
Rfa=0.44付近のフラクシヨンを集め、減圧乾固
して標記化合物(6)350mgを得た。 Mass(CI)m/z;1032,1030,1028(MH+)、
988,986,984(MH+−CO2)、200 PMR(100MHz,CDCl3)δTMS ppn;0.14(s,9H)、
1.48(s,3H)、1.53(s,3H)、2.02(s,3H×
2)、2.27(s,6H)、3.33(s,3H)、6.12(s,
1H) 6 6,2′−ジ−O−アセチル−9−ジヒドロ−
4″−O−トリメチルシリル−エリスロマイシン
Aサイクリツク11,12−カーボネート(7)の
製造 化合物(6)350gをメタノール6mlに溶かし、
これに10%炭酸カリウム水溶液0.6mlを加え、氷
冷下2時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、クロロ
ホルムで抽出した。クロロホルム層を分液し、飽
和食塩水で洗浄した後、Whatman 1PSを通して
脱水し、減圧乾固して標記化合物(7)310gを
得た。 Mass(CI)m/z;918(MH+)、858,626,
200 TLC;Rfa=0.40 7 6,2′−ジ−O−アセチル−4″−O−トリメ
チルシリル−エリスロマイシンAサイクリツク
11,12−カーボネート(7)の製造 化合物(7)の310gをジメチルスルホキシド
1.8mlに溶かし、これに無水酢酸1.2mlを加え、室
温で一夜攪拌した。反応液を希アンモニア水50ml
に注ぎ、生じた沈殿物を取し、クロロホルムに
溶かした。これを飽和食塩水で洗浄し、
Whatman 1PSを通して脱水し、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲル10gのカラムにチヤージし、ベ
ンゼン−アセトン(8:1),同混合溶媒(6:
1)の順で溶出するカラムクロマトグラフイーに
より精製した。Rfa=0.45付近のフラクシヨンを
集め、減圧乾固して結晶性粉末の標記化合物
(8)100mgを得た。 Mass(CI)m/z;916(MH+)、872(MH+−
CO2)、812,200 PMR(100MHz,CDCl3)δTMS ppn;0.13(s,9H)、
1.48(s,3H)、1.65(s,3H)、1.88(s,3H)、
2.04(s,3H)、2.27(s,6H)、3.33(s,3H) TLC;Rfa=0.45 8 6,2′−ジ−O−アセチル−エリスロマイシ
ンAサイクリツク11,12−カーボネート(8)
の製造 化合物(8)100mgをアセトニトリル−水
(2:1)の混合溶媒1.5mlに溶かし、これにトリ
フルオロ酢酸21.1μ(2.5倍モル)を加え、室温
で1時間攪拌した。反応液に希アンモニア水を加
えてPHを約9.5とした後、クロロホルムで抽出し
た。クロロホルム層を分液し、飽和食塩水で洗浄
し、Whatman 1PSを通して脱水した後、減圧乾
固して標記化合物(9)を得た。 Mass(CI)m/z;844(MH+)、800(MH+−
CO2)、740,200 TLC;Rfa=0.10 9 6−O−アセチルエリスロマイシンAサイク
リツク11,12−カーボネート(1)の製造 前記化合物(9)をメタノール5mlに溶かし、
65℃で16時間加熱した。反応液を減圧濃縮してメ
タノールに留去した後、残渣をシリカゲル4gの
カラムにチヤージし、クロロホルム−メタノール
(60:1〜40:1の濃度勾配)で溶出するカラム
クロマトグラフイーにより精製した。Rfa=0.5)
付近のフラクシヨンを集め、減圧乾固して白色結
晶粉末の標記化合物(1)59.6mgを得た。 Mass(CI)m/z;802(MH+)、758(MH+−
CO2)、158 TLC;Rfa=0.51 PMR(100MHz,CDCl3)δTMS ppn;0.87(t,3H)、
1.48(s,3H)、1.69(s,3H)、1.91(s,3H,6
−OAc)、227(s,6H)、3.31(s,3H,OCH3)、
4.59(d,1H)、4.94(dd,1H),5.07(dd,1H) CMR(CDCl3)δTMS ppn;212.3(s),175.4(s),
170.4(s),153.7(s),101.9(d),96.0(d)
,
84.9(s),84.6(s),80.3,79.2,78.2,77.7,
75.2,73.1(s),71.2,68.6,66.5,65.6,49.3
(q),45.3,45.0,40.4,38.8,38.1,35.3(t),
28.8(t),22.4,21.9,21.6,21.5,21.3,19.1,
17.8,16.5,12.8,10.1,9.6。
し、各々0分、15分、30分および60分間放置した
後、Staph.aureus 209Pを用いるバイオ・アツセ
イ法により残存活性を測定した結果は第2表の通
りである。 第2表 残存抗菌活性(%) 時間 本発明品 EM 0分 100 100 15分 100 61.2 30分 100 23.0 60分 92 5.2 以上の結果から本発明の化合物はエリスロマイ
シンより極めて酸に対する安定性に優れているこ
とが判る。 〔発明の効果〕 本発明の化合物〔1〕は、エリスロマイシンよ
りも優れた抗菌力を示し、またエリスロマイシン
耐性菌(C群菌)にも有効であり、しかも酸に対
しても安定であるので、臨床上有用な抗菌物質で
ある。 〔実施例〕 次に、実施例を挙げて本発明の製造例を具体的
に説明する。尚、実施例中のRf値は、特記しな
い限り次の担体および展開溶媒を用いるTLCに
より測定したものである。 担体;メルク社製DC−Fertigplatten Kiesel
gel 60F254,Art5715 展開溶媒; a;ベンゼン−アセトン(2:1) b;クロロホルム−メタノール(4:1) 実施例 1 6−O−アセチルエリスロマイシンAサイクリ
ツク11,12−カーボネート 1 2′−O−アセチルエリスロマイシンAサイク
リツク11,12−カーボネート(2)の製造 エリスロマイシンAサイクリツク11,12−カー
ボネート1.69g(2.23mモル)を乾燥ジクロロメ
タン8.5mlに溶かし、これに無水酢酸0.557ml(2.5
倍モル)を加え、室温で30分間攪拌した後、反応
液を希アンモニア水に注ぎ、クロロホルムで抽出
した。クロロホルム層を分液、水洗し、
Whatman 1PSで脱水した後、減圧濃縮して白色
泡状の標記化合物(2)1.78gを得た。 Mass(CI)m/z;802(MH+)、784(MH+−
18)、758(MH+−CO2)、200 TLC;Rfa=0.27 2 2′−O−アセチル−4″−O−トリメチルシリ
ル−エリスロマイシンAサイクリツク11,12−
カーボネート(3)の製造 化合物(2)1.78gをジクロロメタン17mlに溶
かし、これにピリジン0.892ml(5倍モル)およ
びトリメチルクロロシラン1.132ml(4倍モル)
を加え、0〜5℃で氷冷下45分間攪拌した後、反
応液を希アンモニア水に注ぎ、クロロホルムで抽
出した。クロロホルム層を分液し、飽和食塩水で
洗浄後、Whatman 1PSで脱水し、減圧濃縮し
た。残渣にベンセン−エタノールを加え、共沸に
よりピリジンを除去後、減圧乾燥して標記化合物
(3)1.92gを得た。 Mass(CI)m/z;874(MH+)、830(MH+−
CO2)、200 TLC;Rfa=0.51 3 2′−O−アセチル−9−ジヒドロ−4″−O−
トリメチルシリル−エリスロマイシンAサイク
リツク11,12−カーボネート(4)の製造 化合物(3)1.92gをエタノール17mlに溶か
し、これに氷冷下NaBH4337mg(4倍モル)を加
えた後、室温で7.5時間攪拌した。反応液を水170
mlに注ぎ、クロロホルムで抽出した。クロロホル
ム層を分液し、飽和食塩水で洗浄した後、
Whatman 1PSで脱水し、減圧乾固して標記化合
物(4)1.9gを得た。 Mass(CI)m/z;876(MH+)、200 TLC;Rfa=0.44 4 2′−O−アセチル−9−O−ジクロロアセチ
ル−9−ジヒドロ−4″−O−トリメチルシリル
−エリスロマイシンAサイクリツク11,12−カ
ーボネート(5)の製造 化合物(4)1.9gを乾燥ジクロロメタン10ml
に溶かし、これに氷冷下ピリジン0.535ml(3倍
モル)およびジクロロアセチルクロライド0.536
ml(2.5倍モル)を加え、そのまゝで45分間攪拌
した。反応液を希アンモニア水に注ぎ、クロロホ
ルムで抽出した。クロロホルム層を分液し、飽和
食塩水で洗浄した後、Whatman 1PSで脱水し、
減圧濃縮した。残渣をシリカゲル50gのカラムに
チヤージし、ベンゼン−アセトン(8:1),同
混合溶媒(6:1)、同混合溶媒(4:1)の順
で溶出するカラムクロマトグラフイーにより精製
した。硫酸発色により検出し、Rfa=0.49付近の
フラクシヨンを集め、減圧乾固して標記化合物
(5)1.068gを得た。 PMR(100MHz,CDCL3)δTMS ppn;0.14(s,
9H)、1.47(s,3H)、2.03(s,3H)、2.28(s,
6H)、3.34(s,3H)、6.04(s,1H) CMR(CDCl3)δTMS ppn;176.0,169.6,153.1,
99.4,95.7,85.0,84.4,82.5,80.4,79.5,77.7,
76.1,74.0,73.2,71.8,68.2,65.5,64.4,62.4,
49.0,44.2,43.5,40.6,37.6,35.1,33.6,32.3,
31.1,24.6,22.8,22.5,21.4,21.2,18.9,17.7,
14.0,13.4,13.3,10.7,8.9 5 6,2′−ジ−O−アセチル−9−O−ジクロ
ロアセチル−9−ジヒドロ−4″−O−トリメチ
ルシリル−エリスロマイシンAサイクリツク
11,12−カーボネート(6)の製造 化合物(5)1.068gを乾燥ジクロロエタン5
mlに溶かし、これにトリベンジルアミン3.42gお
よびアセチルクロライド0.77mlを加え、70℃で3
日間加熱攪拌した。反応液を希アンモニア水に注
ぎ、クロロホルム50mlで抽出した。クロロホルム
層を分液し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで脱水し、減圧濃縮した。残渣をシ
リカゲル40gのカラムにチヤージし、ベンゼン−
アセトン(6:1〜5:1の濃度勾配)で溶出す
るカラムクロマトグラフイーにより精製した。
Rfa=0.44付近のフラクシヨンを集め、減圧乾固
して標記化合物(6)350mgを得た。 Mass(CI)m/z;1032,1030,1028(MH+)、
988,986,984(MH+−CO2)、200 PMR(100MHz,CDCl3)δTMS ppn;0.14(s,9H)、
1.48(s,3H)、1.53(s,3H)、2.02(s,3H×
2)、2.27(s,6H)、3.33(s,3H)、6.12(s,
1H) 6 6,2′−ジ−O−アセチル−9−ジヒドロ−
4″−O−トリメチルシリル−エリスロマイシン
Aサイクリツク11,12−カーボネート(7)の
製造 化合物(6)350gをメタノール6mlに溶かし、
これに10%炭酸カリウム水溶液0.6mlを加え、氷
冷下2時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、クロロ
ホルムで抽出した。クロロホルム層を分液し、飽
和食塩水で洗浄した後、Whatman 1PSを通して
脱水し、減圧乾固して標記化合物(7)310gを
得た。 Mass(CI)m/z;918(MH+)、858,626,
200 TLC;Rfa=0.40 7 6,2′−ジ−O−アセチル−4″−O−トリメ
チルシリル−エリスロマイシンAサイクリツク
11,12−カーボネート(7)の製造 化合物(7)の310gをジメチルスルホキシド
1.8mlに溶かし、これに無水酢酸1.2mlを加え、室
温で一夜攪拌した。反応液を希アンモニア水50ml
に注ぎ、生じた沈殿物を取し、クロロホルムに
溶かした。これを飽和食塩水で洗浄し、
Whatman 1PSを通して脱水し、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲル10gのカラムにチヤージし、ベ
ンゼン−アセトン(8:1),同混合溶媒(6:
1)の順で溶出するカラムクロマトグラフイーに
より精製した。Rfa=0.45付近のフラクシヨンを
集め、減圧乾固して結晶性粉末の標記化合物
(8)100mgを得た。 Mass(CI)m/z;916(MH+)、872(MH+−
CO2)、812,200 PMR(100MHz,CDCl3)δTMS ppn;0.13(s,9H)、
1.48(s,3H)、1.65(s,3H)、1.88(s,3H)、
2.04(s,3H)、2.27(s,6H)、3.33(s,3H) TLC;Rfa=0.45 8 6,2′−ジ−O−アセチル−エリスロマイシ
ンAサイクリツク11,12−カーボネート(8)
の製造 化合物(8)100mgをアセトニトリル−水
(2:1)の混合溶媒1.5mlに溶かし、これにトリ
フルオロ酢酸21.1μ(2.5倍モル)を加え、室温
で1時間攪拌した。反応液に希アンモニア水を加
えてPHを約9.5とした後、クロロホルムで抽出し
た。クロロホルム層を分液し、飽和食塩水で洗浄
し、Whatman 1PSを通して脱水した後、減圧乾
固して標記化合物(9)を得た。 Mass(CI)m/z;844(MH+)、800(MH+−
CO2)、740,200 TLC;Rfa=0.10 9 6−O−アセチルエリスロマイシンAサイク
リツク11,12−カーボネート(1)の製造 前記化合物(9)をメタノール5mlに溶かし、
65℃で16時間加熱した。反応液を減圧濃縮してメ
タノールに留去した後、残渣をシリカゲル4gの
カラムにチヤージし、クロロホルム−メタノール
(60:1〜40:1の濃度勾配)で溶出するカラム
クロマトグラフイーにより精製した。Rfa=0.5)
付近のフラクシヨンを集め、減圧乾固して白色結
晶粉末の標記化合物(1)59.6mgを得た。 Mass(CI)m/z;802(MH+)、758(MH+−
CO2)、158 TLC;Rfa=0.51 PMR(100MHz,CDCl3)δTMS ppn;0.87(t,3H)、
1.48(s,3H)、1.69(s,3H)、1.91(s,3H,6
−OAc)、227(s,6H)、3.31(s,3H,OCH3)、
4.59(d,1H)、4.94(dd,1H),5.07(dd,1H) CMR(CDCl3)δTMS ppn;212.3(s),175.4(s),
170.4(s),153.7(s),101.9(d),96.0(d)
,
84.9(s),84.6(s),80.3,79.2,78.2,77.7,
75.2,73.1(s),71.2,68.6,66.5,65.6,49.3
(q),45.3,45.0,40.4,38.8,38.1,35.3(t),
28.8(t),22.4,21.9,21.6,21.5,21.3,19.1,
17.8,16.5,12.8,10.1,9.6。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 【化】 (式中、Rは低級アルカノイル基を示す)で表
わされる化合物またはその塩。 2 低級アルカノイル基がアセチルまたはプロピ
オニル基である特許請求の範囲第1項記載の化合
物またはその塩。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60281656A JPS62142194A (ja) | 1985-12-14 | 1985-12-14 | 6−0−アシル−エリスロマイシンaサイクリツク11,12−カ−ボネ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60281656A JPS62142194A (ja) | 1985-12-14 | 1985-12-14 | 6−0−アシル−エリスロマイシンaサイクリツク11,12−カ−ボネ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62142194A JPS62142194A (ja) | 1987-06-25 |
| JPH0570636B2 true JPH0570636B2 (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=17642142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60281656A Granted JPS62142194A (ja) | 1985-12-14 | 1985-12-14 | 6−0−アシル−エリスロマイシンaサイクリツク11,12−カ−ボネ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62142194A (ja) |
-
1985
- 1985-12-14 JP JP60281656A patent/JPS62142194A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62142194A (ja) | 1987-06-25 |
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