JPH0571564B2 - - Google Patents

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JPH0571564B2
JPH0571564B2 JP2271597A JP27159790A JPH0571564B2 JP H0571564 B2 JPH0571564 B2 JP H0571564B2 JP 2271597 A JP2271597 A JP 2271597A JP 27159790 A JP27159790 A JP 27159790A JP H0571564 B2 JPH0571564 B2 JP H0571564B2
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Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、特定の変成ラノリンを特定の比率で
含ませることにより、毛髪、爪に形成させた化粧
品の薄膜のガス透過性を向上させ、その薄膜によ
り毛髪、爪が損傷を受けることがない、毛髪のマ
ニキユア、カラリング、トリートメント、パーマ
ネントウエーブ処理または爪メニキユア用の化粧
品に関する。 <従来の技術> 毛髪または爪に用いられる化粧品は、その多く
が化粧品の薄膜を形成させる成分(膜形成成分)
を溶剤(例えば水、アルコール等の)に溶解させ
た溶液になつており、それを毛髪または爪に塗布
することにより形成させた薄膜を通じて毛髪また
は爪を保護、着色等をする。 しかし、それら化粧品の膜形成成分には、ガス
透過性を有するものが少ないので、それらの化粧
品の薄膜により毛髪、爪に対する空気、水分が遮
断されてしまい、空気、水分の遮断により種々の
弊害を受けるという問題点を生じていた。 例えば、水溶性シリコン、水溶性タンパク質、
水溶性合成樹脂、水セルロース等の水溶性高分子
物質が膜形成成分として加えられている、一般的
な頭髪化粧品は、その薄膜がガス透過性を有さ
ず、しかも毛髪に付着する能力が低いので1〜2
回のシヤンプーによつて、毛髪から剥離してしま
うという問題点を有していた。 そして、毛髪に付着する能力という点からみれ
ば、皮膚に対して独特の密着性、のびを与える特
異な性質を有するものにラノリンがあるが、化粧
品に使用されているものは特定の限られた範囲の
ものだけで、ラノリン、ラノリンアルコール、水
素添加ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸が化
粧品原料基準に挙げられているにすぎない。 しかも、発明者の知る限りでは、化粧品原料基
準に挙げられちるラノリン、ラノリンアルコー
ル、水素添加ラノリンアルコール、またはラノリ
ン脂肪酸をシヤンプー、リンス、トリートメント
等の化粧品に添加しても、化粧品の薄膜のガス透
過性は何ら改善されないという問題点があつた。 〔発明の概要〕 <発明が解決しようとする課題> 本発明は、前記の問題点を解決して、ガス透過
性が大きい、毛髪のマニキユア、カラリング、ト
リートメント、パーマネントウエーブ処理または
爪マニキユア用の化粧品を提供することを目的と
する。 <課題を解決するための手段> 本発明による化粧品は、膜形成成分としてセラ
ツクおよび可溶性セルロース誘導体のうち少なく
ともひとつを含んでなる、毛髪のマニキユア、カ
ラリング、パーマネントウエーブ処理トリートメ
ントまたは爪マニキユア用化粧品において、エト
キシ化ラノリン、エステル化ラノリンおよびスル
ホン化ラノリンからなる群から選ばれた少なくと
も一つからなる変成ラノリンを前記化粧品に含ま
れる膜形成成分との合計量を基準にして0.5〜
50.0重量%の比率で配合したこと、を特徴とする
ものである。 <発明の効果> 本発明による化粧品の薄膜のガス透過性が大き
くなる。また本発明による化粧品の薄膜により毛
髪または爪が長時間覆われても、毛髪および爪の
色、艶、光沢および爪のくし通し性が、損なわれ
ることがない。 〔発明の具体的説明〕 本発明による化粧品は、従来化粧品に配合する
ことがなかつた変成ラノリンと特定の膜形成成分
の組み合わせを化粧品に配合すると、その化粧品
の薄膜のガス透過性が著しく大きくなる等の従来
の化粧品に存在しなかつた優れた特性を有してい
ることを見出だしてなされたものである。 すなわち、従来エトキシ化、エステル化または
スルホン化したラノリンと、膜形成成分として、
セラツクおよび可溶性セルロース誘導体のうち少
なくともひとつとの組み合わせを化粧品(特に毛
髪または爪用の化粧品)に配合することは、考え
られていなかつた。しかし、それらの変成ラノリ
ンと膜形成成分を添加した毛髪または爪用の化粧
品は、ラノリン独特の密着性とのびを有して、し
かも化粧品の薄膜のガス透過性が著しく大きくな
り、毛髪または爪が化粧品の薄膜により、頭髪お
よび爪色、艶、光沢等が何ら損なわれることがな
いことが見出だされたのである。 <化粧品> 本発明の対象となる化粧品は、毛髪のマニキユ
ア、カラリング、トリートメント、パーマネント
ウエーブ処理、爪マニキユア用の化粧品である。 そして、これらの化粧品は、いずれも化粧品を
毛髪または爪に塗布して薄膜を形成させるもので
ある。 ここで、毛髪マニキユア化粧品とは、毛髪表面
に着色剤を単に付着することにより着色する化粧
品である。 毛髪カラリング化粧品は、毛髪の染着が一時的
(リンス、スプレー等により着色剤を毛髪表面に
固着させるもの)または永久的(染料が毛髪内部
に入り込んで染着させるもの)であるものを含
み、染料の種類(植物性染料、鉱物性染料、合成
染料)により制限されることはない。 毛髪トリートメント化粧品は、毛髪の健康維持
または増進の目的または傷ついた毛髪の修復等を
主目的とする化粧品であつて、代表的なものは液
状のものである。 パーマネントウエーブ処理用化粧品は、各種の
方式のパーマネントウエーブ処理で使用される化
粧品を含む。パーマネントウエーブ処理の方式に
は、例えばチオグリコール酸塩使用のコールド2
浴式、コールド1浴式、加温2浴式、およびシス
テイン使用のコールド2浴式がある。 爪マニキユア用化粧品には、爪をマニキユアす
る化粧品が全て含まれるが、ネイルエナメル、ネ
イルラツカーが代表的である。 そして、これら化粧品の処方は、薄膜を形成す
る膜形成成分とそれを溶解、分散させる等をする
溶剤とかなるものが一般的である。化粧品の形態
としては、液状(溶液、エマルジヨン等)が代表
的であるが、流動可能な状態であれば、練り状、
半固形状をとることもできる。 化粧品の薄膜は、薄膜自体が自己保持性がある
ものであつてもよく、自己保持性がなくて粘性液
状のものであつてもよい。 また、化粧品の薄膜は、化粧品の使用によつて
毛髪または爪に形成させるが、その使用の形態に
は制限がなく、例えばスプレーによる散布、刷毛
または手による塗布等がある。 <化粧品の膜形成成分> 化粧品に含まれる膜形成成分とは、化粧品の薄
膜を毛髪、爪に形成した場合に、その薄膜に含ま
れる全ての成分からエトキシ化ラノリン、エステ
ル化ラノリンおよび(または)スルホン化ラノリ
ンを除いた残りの成分の全てを意味する。また、
発明者の知るかぎりでは、膜形成成分は複数の成
分からなる場合が殆どであるが、単独成分からな
る場合でもよい。膜形成成分が単独成分からなる
頭髪用化粧品としては、本発明による化粧品で膜
形成成分としてセラツクのみを使用する場合があ
る。 次に、膜形成成分の意味を変成ラノリンを添加
した下記の爪マニキユア化粧品について具体的に
説明する。 塗膜形成剤 ……ニトロセルロース 塗膜形成剤 ……合成樹脂(アルキツド樹脂等) 塗膜形成助剤……可塑剤(フタル酸エステル等) 変成ラノリン
……エトキシ化ラノリン、エステル化ラノリンお
よびスルホン化ラノリン 着色剤 ……顔料、染料 溶 剤 ……アルコールその他 爪マニキユアは、これらの液状の混合物であつ
て、それを爪に塗布すると、溶剤が揮発してニト
ロセルロース、合成樹脂、可塑剤および変成ラノ
リンからなる着色塗膜が爪上に形成される。 したがつて、膜形成成分は、爪マニキユアの処
方から変成ラノリンと溶剤を除いたものである。 ただし、このような塗膜と異なつて、自己保持
性のない粘性液状の塗膜では、塗膜に含まれる溶
剤も膜形成成分である。 ここで、膜形成成分として一般に使用されてい
るものの具体例を例示すると下記のものを挙げる
ことができる。 (イ)ニトロセルロース、(ロ)アルキツド樹脂、尿素
樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂、(ハ)フタル酸エ
ステル、クエン酸エステル、(ニ)植物性ロウ、動物
性ロウ等のロウ、(ホ)パラフイン、ワセリン、ワツ
クス等の植物に由来する炭化水素、(ヘ)スクワラ
ン、フヌリスタン等の動物に由来する炭化水素、
(ト)炭素数が12以上の高級脂肪酸、(チ)ラウリル
アルコール、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、オレイルアルコール、ラノリンアルコー
ル等の高級アルコール、(リ)植物に由来する水
溶性天然高分子、その天然高分子の水溶性の誘導
体等。 そして、セラツク、ケラチン、キトーサンおよ
び可溶性セルロース誘導体は、一般的な化粧品添
加物ではないが、これらのうちセラツクおよび可
溶性セルロース誘導体のうち少なくともひとつ
と、エトキシ化ラノリン、エステル化ラノリンお
よび(または)スルホン化ラノリンとを組み合わ
せた化粧品は、頭髪に対する付着が持続し、しか
もガス透過性が大きい頭髪用化粧品となることが
見出だされた。 セラツクおよびその他 本発明による化粧品は、セラツクおよび可溶性
セルロース誘導体のうち少なくともひとつ、を含
んでおり、薄膜の持続性が大きくなつて、従来1
〜2回のシヤンプーによつて、毛髪から剥離して
しまつていた化粧品の薄膜が、10〜20回のシヤン
プーによつても剥離することがない。 セラツク セラツクは、動物の分泌物から製造された天然
樹脂を主体とするもので、色と融点が相当の幅で
相違するものがあるが、いずれのものも使用する
ことができる。好ましいのは、融点が30℃〜100
℃、特に好ましいのは50〜70℃、のものである。 セラツクは、セラツク以外の膜形成成分と共に
化粧品に含まれていても、薄膜の持続性に寄与す
ることはいうまでもないが、膜形成成分がセラツ
クのみからなるもの、あるいは膜形成成分の大部
分の量がセラツクからなつている頭髪用化粧品
(例えば頭髪トリートメント剤)では、化粧品の
薄膜のガス透過性が大きく、しかも薄膜が長時間
にわたつて頭髪に付着した状態に維持される。 セラツクの添加量には、制約がない。 セラツクを添加するのが好ましい化粧品は、毛
髪のマニキユア、カラリングおよびパーマネント
ウエーブ処理の化粧品、またはネイルエナメルで
ある。 また、セラツクは、ケラチン、キトーサンまた
はセルロースと併用することができるが、任意の
比率で組み合わせることができる。 ケラチン ケラチンとしては、動物の表皮、毛または卵殻
等のいずれの構成蛋白質として存在するものであ
つても使用することができる。好ましいのは動物
の表皮または毛髪の構成蛋白質として存在するも
のである。 可溶性セルロース誘導体 可溶性セルロースア誘導体は、化粧品に使用さ
れている溶剤に溶解するものが原則として使用さ
れる。可溶性セルロース誘導体としては、セルロ
ースの水酸基をエステル化またはエーテル化した
ものが代表的である。 好ましいのはセルロースの水酸基をエステル化
したメチルセルロースである。 可溶性セルロース誘導体は、毛髪のマニキユア
またはマニキユア化粧品に使用するのが好まし
い。 さらに、可溶性セルロース誘導体は、変成ラノ
リンとの合計量を基準にして、20重量%以下であ
ることが好ましい。 キトーサン キトーサンは、節足動物等にタンパク質との複
合体として存在する水、希アルカリに不溶の多糖
であるキチンを高温でアルカリ処理した脱アセチ
ル化物であり、白色無定形の粉末で酸性水溶液に
可溶のものである。キトーサンは、毛髪のカラリ
ング化粧品に使用するのが好ましい。 <変成ラノリン> 変成ラノリンとしては、エトキシ化ラノリン、
エステル化ラノリンおよびスルホン化ラノリンか
ら選ばれた少なくとも一つが化粧品に添加され
る。 ラノリン ここで、ラノリンは、羊の原毛に付着している
羊毛脂(ウールグリース)を脱臭および脱色して
精製したものをいい、ウールグリースの数多くの
複雑な成分が残存しているものである。 またラノリンは、ウールグリースの精製物であ
るので、精製の程度により脱臭および脱色の程度
も変わつてくるが、精製の程度と内容物の変化と
の関係は、殆ど知られていない。従来化粧品に添
加されているラノリンは、精製の程度の高いもの
が良いとされている。 本発明における変成するラノリンは、精製の程
度が低いラノリンを変成したものでもガス透過性
に大きく寄与することが明らかになつている。 ラノリンの組成としては、ラノリン脂肪酸(現
在約138種が確認されている)とラノリンアルコ
ールとの多種類のエステル、多種類のラノリン脂
肪酸およびラノリンアルコールを含むものである
ことが確認されている。 ラノリン脂肪酸は、直鎖のものが少なく、イソ
脂肪酸(偶数酸)、アンテイソ(anteiso)脂肪酸
(奇数酸)等の分岐脂肪酸が約2/3、ヒドロキシ脂
肪酸が約1/3も含まれており、炭素数が約9〜34
に広く分布しているものである。 ラノリンアルコールは、その主成分がコレステロ
ール、トリテルペンアルコール等のステロイド骨
格を有する化合物からなつていて、残りの大部分
が脂肪族アルコールで、直鎖、イソ、アンテイソ
のものからなり、ジオールが約5%程度含まれお
り、炭素数が約14〜33に広く分布しているもので
ある。 エトキシ化ラノリン エトキシ化ラノリンは、エトキシ化処理をした
ラノリンの意味であつて、エトキシ化の量的な程
度は問わない。 エトキシ化ラノリンとしては、ラノリンにアル
カリ(例えばカセイソーダ)を触媒としてエチレ
ンオキサイドを反応させてエトキシ基を導入した
ものが好ましく、反応は高温、高圧で行うのが好
ましい。エトキシ化ラノリン自体は液状のもの
で、加温した水に溶解可能なものである。 エステル化ラノリン エステル化ラノリンは、エステル化の処理をし
たラノリンの意味であつて、エステル化の量的な
程度を問わない。 エステル化ラノリンとしては、ラノリンの高級
アルコールを反応させてエステル化したものが好
ましく、エステル化ラノリン自体は、液状(ポマ
ード状の粘性の大きいもの)のものであり、アル
コールに可溶である。 スルホン化ラノリン スルホン化ラノリンは、スルホン化の処理をし
たラノリンの意味であつて、スルホン化の量的な
程度を問わない。スルホン化は、一般にラノリン
を硫酸処理することによつて行われる。 これらの変成ラノリンの添加量は、化粧品の種
類によつて適宜選択されるが、0.5〜50.0重量%
(化粧品の膜形成成分との合計量基準)、好ましく
は0.5〜30.0重量%、特に好ましくは1.0〜25.0重
量%、である。 すなわち0.5重量%未満であると、化粧品の薄
膜のガス透過性の向上は、あまり認められない。 50.0重量%を越えると化粧品が薄膜になり難く
なり、また薄膜になつても薄膜の強度が低下す
る。薄膜が硬質塗膜(例えば爪マニキユアの塗
膜)では、塗膜強度が必要なので、その点からの
制約をうける。 したがつて、ガス透過性を向上させ、かつ薄膜
の強度を維持するという点から、好ましい範囲お
よび特に好ましい範囲は、上記の値の範囲であ
る。 なお、ガス透過性は、変成ラノリンの添加量の
増加にしたがつて、飛躍的に向上していくが、
0.5〜50.0重量%の範囲内において、ピークに達
して、そこから50.0重量%に近づくにしたがつて
若干低下していく傾向がある。 <化粧品の製造> 本発明による化粧品は、毛髪のマニキユア、カ
ラリング、パーマネントウエーブ処理、トリート
メントまたは爪マニキユア用の化粧品の製造にお
いて使用されている方法であれば、いずれの方法
でも製造することができ、製造上の特別の制約は
ない。 <実験例> 以下の実験例は、本発明をさらに具体的に説明
したものである。本発明はこれらの実験例により
限定されたものではない。 実施例 1 エトキシ化ラノリン、セラツクおよびエチルア
ルコールからなる以下の二種類の組成物(A),(B)を
調製した。 組成物(A) セラツク 30重量% エチルアルコール 60重量% エトキシ化ラノリン 10重量% 合計量 100重量% 組成物(B) セラツク 30重量% エチルアルコール 40重量% エトキシ化ラノリン 30重量% 合計量 100重量% これら(A),(B)の各組成物の液状物をガラス板上
にバーコーターによつてフイルムにした。フイル
ムの酸素ガスの透過性をASTM D1443の方法に
より測定した。結果は、下記の表1の通りであつ
た。
【表】 *2 測定地が大きすぎるため参考値とする
実施例 2 エステル化ラノリンとスルホン化ラノリンを1
対1の割合で含み、エチルアルコールを溶媒とし
て含む下記処方の化粧品を調製した。 セラツク 15重量% メチルセルロース 15重量% エチルアルコール 50重量% エステル化ラノリン 10重量% スルホン化ラノリン 10重量% 合計量 100重量% この化粧品の液状物をバーコーターによつてガ
ラス板上にフイルムにした。 このフイルムの酸素ガスの透過性をJISZ1707
の方法により測定した。その結果は表2の通りで
あつた。
【表】 実施例 3 紅麹酸で強酸性にしたバイウオーター(長石と
接触させた水)に下記の成分を含有させた頭髪用
化粧品を調製した。 キトーサン22.4重量%、水溶性セルロース15重
量%、1対1の比率のエステル化ラノリンとスル
ホン化ラノリンの合計量20重量%。 次にその頭髪用化粧品を頭髪に塗布して、そこ
に遠赤外線(45℃)を20分間照射した後プレーン
リンスしたところ、艶、くし通し性、光沢が非常
によかつた。 約45日間経過しても、化粧品が頭髪に付着して
いるのが観察された。化粧品は60日間経過後に頭
髪から剥離した。その化粧品剥離後の頭髪を肉眼
による視覚および手による触覚で観察したとこ
ろ、健康毛であつた。 比較例 1 キトーサン22.4重量%、水溶性セルロース15重
量%を含有する水溶液を頭髪に塗布して、そこに
遠赤外線(45℃)を20分間照射した後プレーリン
スしたところ、くし通し性、艶等が、45日間存在
した。 しかし、60日間経過後に化粧品剥離後の頭髪を
観察すると、きしみ、くし通し性等が悪く、しか
も頭髪が「ぎしぎし」および「ざらざら」した状
態で、艶、光沢等も失われいた。 これは、頭髪に形成された薄膜が酸素ガス等を
遮断して、毛髪に必要な(例えば呼吸)ガスおよ
び水分等の透過が遮断されて、毛髪が仮死状態に
なつていた結果によると思われる。 実施例 4 セラツク25重量%、エトキシ化ラノリン10重量
%を含有する水溶液を調製した。その水溶液を頭
髪に塗布した後、ステイーマーに20分間いれた。
その後プレーンリンスしたところ、頭髪の艶、光
沢、くし通し性等が非常に良好であつた。 45日間経過後に頭髪を観察すると、セラツクお
よびエトキシ化ラノリンの薄膜は剥離していた
が、頭髪自体は、施術前(頭髪への水溶液の塗布
前)と何ら変わりなく、健康毛の状態が保たれい
た。 比較例 2 セラツクを25重量%含有する水溶液を調製し
て、その水溶液を頭髪に塗布した後、ステイーマ
ーに20分間いれた。その後プレーンリンスしたと
ころ、頭髪の艶、光沢、くし通し性等が非常に良
好であつた。45日間経過後に頭髪を観察すると、
セラツクの薄膜は剥離して、頭髪自体は、「ぎし
ぎし」した状態で、くし通し性、艶、光沢等が悪
かつた。 実施例 5 下記の処方の爪マニキユアを調製した。 ニトロセルロース ……9重量% 合成樹脂 ……10重量% 可塑剤 ……9重量% エトキシ化ラノリン、エステル化ラノリンおよ
びスルホン化ラノリン ……2重量% セラツク、ケラチン、キトーサン 30重量% 着色剤および沈降防止剤 適量 溶剤 40重量% 合計量100重量% この爪マニキユアを爪に塗り、一週間後に再度
塗り、これを三か月繰返した。その後除光液で爪
マニキユアを除去して、爪の状態を観察したとこ
ろ、爪の色、艶等は、爪マニキユアを塗る前の爪
のそれと何ら変わらない、健康で弾力のあるもの
であつた。 比較例 3 変成ラノリンを含有しない下記処方の爪マニキ
ユアを調製した。 ニトロセルロース ……10重量% 合成樹脂 ……10重量% 可塑剤 ……10重量% セラツク、ケラチン、キトーサン 30重量% 着色剤および沈降防止剤 適量 溶剤 40重量% 合計量100重量% この爪マニキユアを爪に塗り、一週間後に再度
塗り、これを三か月繰返した。その後除光液で爪
マニキユアを除去して、爪の状態を観察したとこ
ろ、爪の色は黄色みを帯びた白色で、爪の艶もな
く手触りが悪く弾力性が失われていた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 膜形成成分としてセラツクおよび可溶性セル
    ロース誘導体のうち少なくともひとつを含んでな
    る。毛髪のマニキユア、カラリング、パーマネン
    トウエーブ処理トリートメントまたは爪マニキユ
    ア用化粧品において、エトキシ化ラノリン、エス
    テル化ラノリンおよびスルホン化ラノリンからな
    る群から選ばれた少なくとも一つからなる変成ラ
    ノリンを前記化粧品に含まれる膜形成成分との合
    計量を基準にして0.5〜50.0重量%の比率で配合
    したことを特徴とする、化粧品。 2 さらなる成分として、ケラチンを含む、請求
    項1項に記載の化粧品。
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