JPH0575337A - アンテナ反射鏡用成形材料 - Google Patents
アンテナ反射鏡用成形材料Info
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- JPH0575337A JPH0575337A JP3261092A JP26109291A JPH0575337A JP H0575337 A JPH0575337 A JP H0575337A JP 3261092 A JP3261092 A JP 3261092A JP 26109291 A JP26109291 A JP 26109291A JP H0575337 A JPH0575337 A JP H0575337A
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- rubber
- thermoplastic resin
- polymer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐候性、電波反射用導電塗料に対する塗装
性、射出成形や中空成形加工後の反射鏡表面寸法精度な
ど、アンテナの種々性能要求に対し、材料的に満足する
ゴム強化熱可塑性樹脂からなる成形材料を提供する。 【構成】 AES樹脂、あるいはAES樹脂とAS樹脂
などからなる、ゴム強化熱可塑性樹脂であって、グラフ
ト率が20〜90重量%、シアン化ビニル含有量が10
〜40重量%、アセトン可溶分の極限粘度0.3〜0.
7dl/g、ゴム含有量が10〜35重量%、かつサンシ
ャインカーボンアーク灯式耐候性試験の2000時間照
射後において、疲労強度保持率70%以上であることを
特徴とするアンテナ反射鏡用成形材料。
性、射出成形や中空成形加工後の反射鏡表面寸法精度な
ど、アンテナの種々性能要求に対し、材料的に満足する
ゴム強化熱可塑性樹脂からなる成形材料を提供する。 【構成】 AES樹脂、あるいはAES樹脂とAS樹脂
などからなる、ゴム強化熱可塑性樹脂であって、グラフ
ト率が20〜90重量%、シアン化ビニル含有量が10
〜40重量%、アセトン可溶分の極限粘度0.3〜0.
7dl/g、ゴム含有量が10〜35重量%、かつサンシ
ャインカーボンアーク灯式耐候性試験の2000時間照
射後において、疲労強度保持率70%以上であることを
特徴とするアンテナ反射鏡用成形材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期問屋外にて繰り返
し風圧荷重を受ける環境下において、十分な反射特性が
要求されるパラボラアンテナなどのアンテナ反射鏡に対
し、耐候性、電波反射用導電塗料に対する塗装性、射出
成形や中空成形加工後の反射鏡表面寸法精度に優れたゴ
ム強化熱可塑性樹脂からなる成形材料に関する。
し風圧荷重を受ける環境下において、十分な反射特性が
要求されるパラボラアンテナなどのアンテナ反射鏡に対
し、耐候性、電波反射用導電塗料に対する塗装性、射出
成形や中空成形加工後の反射鏡表面寸法精度に優れたゴ
ム強化熱可塑性樹脂からなる成形材料に関する。
【0002】
【従来の技術】パラボラアンテナなどのアンテナ反射鏡
は、当初ガラス繊維などで強化した熱硬化性樹脂層と金
属層からなる積層体が主流であったが、衛星放送の著し
い発展により、軽量化、低価格化、生産サイクル短縮化
を図ると共に十分な反射特性が要求されるようになっ
た。そうした中、受信機能の向上もあって小型化が可能
となり、現在では、射出成形した熱可塑性樹脂成形品の
反射鏡表面に導電塗料を塗布し、反射特性を得る方法が
検討されている。しかし、オレフィン系の熱可塑性樹脂
にあっては、導電塗料に対する塗装性が悪いことからプ
ライマーなどによる前処理が必要であり、また成形後の
収縮などによる寸法精度に難があり、反射特性が低下す
る欠点がある。ポリフェニレンエーテルやスチレン系の
熱可塑性樹脂であっても、ABS樹脂にあっては耐候性
が悪く、導電塗料塗布面以外の部分も塗装保護しないと
耐久性を維持できない欠点がある。従って、これらの熱
可塑性樹脂では要求に対応することが困難であるのが現
状である。
は、当初ガラス繊維などで強化した熱硬化性樹脂層と金
属層からなる積層体が主流であったが、衛星放送の著し
い発展により、軽量化、低価格化、生産サイクル短縮化
を図ると共に十分な反射特性が要求されるようになっ
た。そうした中、受信機能の向上もあって小型化が可能
となり、現在では、射出成形した熱可塑性樹脂成形品の
反射鏡表面に導電塗料を塗布し、反射特性を得る方法が
検討されている。しかし、オレフィン系の熱可塑性樹脂
にあっては、導電塗料に対する塗装性が悪いことからプ
ライマーなどによる前処理が必要であり、また成形後の
収縮などによる寸法精度に難があり、反射特性が低下す
る欠点がある。ポリフェニレンエーテルやスチレン系の
熱可塑性樹脂であっても、ABS樹脂にあっては耐候性
が悪く、導電塗料塗布面以外の部分も塗装保護しないと
耐久性を維持できない欠点がある。従って、これらの熱
可塑性樹脂では要求に対応することが困難であるのが現
状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらアン
テナの性能要求に対し、耐候性、電波反射用導電塗料に
対する塗装性、射出成形や中空成形加工後の反射鏡表面
寸法精度に優れたゴム強化熱可塑性樹脂からなる成形材
料を提供することにある。
テナの性能要求に対し、耐候性、電波反射用導電塗料に
対する塗装性、射出成形や中空成形加工後の反射鏡表面
寸法精度に優れたゴム強化熱可塑性樹脂からなる成形材
料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記のG−
1、あるいはG−1とG−2とからなる、ゴム強化熱可
塑性樹脂であって、グラフト率が20〜90重量%、シ
アン化ビニル含有量10〜40重量%、アセトン可溶分
の極限粘度0.3〜0.7dl/g、ゴム含有量が10〜
35重量%、かつサンシャインカーボンアーク灯式耐候
性試験の2000時間照射後において、疲労強度保持率
70%以上であることを特徴とするアンテナ反射鏡用成
形材料を提供するものである。 G−1:エチレン−α−オレフィン系共重合体、共役ジ
エン系共重合体の水素添加物およびアクリル系ゴムの群
から選ばれた少なくとも1種の重合体の存在下に、芳香
族ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸エステルか
らなる単量体とシアン化ビニルとを重合して得られるグ
ラフト共重合体。 G−2:(メタ)アクリル酸エステルの重合体、および
/または芳香族ビニル、(メタ)アクリル酸エステルお
よびシアン化ビニルの群から選ばれた少なくとも2種の
共重合体。
1、あるいはG−1とG−2とからなる、ゴム強化熱可
塑性樹脂であって、グラフト率が20〜90重量%、シ
アン化ビニル含有量10〜40重量%、アセトン可溶分
の極限粘度0.3〜0.7dl/g、ゴム含有量が10〜
35重量%、かつサンシャインカーボンアーク灯式耐候
性試験の2000時間照射後において、疲労強度保持率
70%以上であることを特徴とするアンテナ反射鏡用成
形材料を提供するものである。 G−1:エチレン−α−オレフィン系共重合体、共役ジ
エン系共重合体の水素添加物およびアクリル系ゴムの群
から選ばれた少なくとも1種の重合体の存在下に、芳香
族ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸エステルか
らなる単量体とシアン化ビニルとを重合して得られるグ
ラフト共重合体。 G−2:(メタ)アクリル酸エステルの重合体、および
/または芳香族ビニル、(メタ)アクリル酸エステルお
よびシアン化ビニルの群から選ばれた少なくとも2種の
共重合体。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明のゴム強化熱可塑性樹脂に用いられるゴム状重合体
は、エチレン−α−オレフィン系共重合体、共役ジエン
系重合体の水素添加物(以下、水添ジエン系重合体とい
う)およびアクリル系ゴムの群から選ばれた少なくとも
1種である。このうち、エチレン−α−オレフィン系共
重合体としては、エチレン−α−オレフィン共重合体ゴ
ム、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体
ゴムが挙げられる。ここで使用されるα−オレフィン類
としては、1−ブテン、2−ブテン、プロピレンなどが
挙げられ、好ましくはプロピレンである。これらのエチ
レン−α−オレフィン系共重合体におけるエチレンと、
α−オレフィンの組成割合は、好ましくはエチレン35
〜85モル%、α−オレフィン15〜65モル%、さら
に好ましくはエチレン50〜80モル%、α−オレフィ
ン20〜50モル%である。また、少量共重合れる非共
役ジエンとしては、例えばエチリデンノルボルネン、
4,7,8,9−テトラヒドロインデン、シクロペンタ
ジエン、1,4−ヘキサジエン、プロペニルノルボルネ
ン、メチリデンノルボルネンなどが挙げられる。
発明のゴム強化熱可塑性樹脂に用いられるゴム状重合体
は、エチレン−α−オレフィン系共重合体、共役ジエン
系重合体の水素添加物(以下、水添ジエン系重合体とい
う)およびアクリル系ゴムの群から選ばれた少なくとも
1種である。このうち、エチレン−α−オレフィン系共
重合体としては、エチレン−α−オレフィン共重合体ゴ
ム、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体
ゴムが挙げられる。ここで使用されるα−オレフィン類
としては、1−ブテン、2−ブテン、プロピレンなどが
挙げられ、好ましくはプロピレンである。これらのエチ
レン−α−オレフィン系共重合体におけるエチレンと、
α−オレフィンの組成割合は、好ましくはエチレン35
〜85モル%、α−オレフィン15〜65モル%、さら
に好ましくはエチレン50〜80モル%、α−オレフィ
ン20〜50モル%である。また、少量共重合れる非共
役ジエンとしては、例えばエチリデンノルボルネン、
4,7,8,9−テトラヒドロインデン、シクロペンタ
ジエン、1,4−ヘキサジエン、プロペニルノルボルネ
ン、メチリデンノルボルネンなどが挙げられる。
【0006】また、水添ジエン系重合体は、ポリブタジ
エン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエンランダム
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体などのジエン系重
合体の水素添加物である。ここで、ジエン系重合体に用
いられる芳香族ビニル化合物としては、スチレン、t−
ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、ビニルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロル
スチレン、モノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フ
ルオロスチレン、p−t−ブチルスチレン、エチルスチ
レン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、1,1−
ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−P−アミノエ
チルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられ、特に、
スチレン、α−メチルスチレンが好ましい。また、共役
ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペン
タジエン、2−ルチル−1,3−ペンタジエン、1,3
−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジ
エン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、クロロプレ
ンなどが挙げられるが、工業的に利用でき、また物性の
優れた水添ジエン系重合体を有するには、1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンが好まし
く、より好ましくは1,3−ブタジエンである。
エン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエンランダム
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体などのジエン系重
合体の水素添加物である。ここで、ジエン系重合体に用
いられる芳香族ビニル化合物としては、スチレン、t−
ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、ビニルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロル
スチレン、モノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フ
ルオロスチレン、p−t−ブチルスチレン、エチルスチ
レン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、1,1−
ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−P−アミノエ
チルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられ、特に、
スチレン、α−メチルスチレンが好ましい。また、共役
ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレン、
2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペン
タジエン、2−ルチル−1,3−ペンタジエン、1,3
−ヘキサジエン、4,5−ジエチル−1,3−オクタジ
エン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、クロロプレ
ンなどが挙げられるが、工業的に利用でき、また物性の
優れた水添ジエン系重合体を有するには、1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンが好まし
く、より好ましくは1,3−ブタジエンである。
【0007】ジエン系重合体中の芳香族ビニル化合物の
含有量は、好ましくは60重量%以下であり、さらに好
ましくは40重量%以下、なお芳香族ビニル化合物を必
須成分とするときは40〜50重量%である。60重量
%を越えると水添ジエン系重合体が樹脂的性質を帯び、
耐衝撃性が低下する。ジエン系重合体は、そのミクロ構
造において、1,2−、3,4−などのビニル結合含量
が、好ましくは5重量%以上、さらに好ましくは10〜
80重量%、特に好ましくは15〜60重量%のものが
よい。この割合が5重量%未満では、得られる水添ジエ
ン系重合体が樹脂的性質を帯び、最終的に得られるゴム
強化熱可塑性樹脂の耐衝撃性が低下するので好ましくな
い。
含有量は、好ましくは60重量%以下であり、さらに好
ましくは40重量%以下、なお芳香族ビニル化合物を必
須成分とするときは40〜50重量%である。60重量
%を越えると水添ジエン系重合体が樹脂的性質を帯び、
耐衝撃性が低下する。ジエン系重合体は、そのミクロ構
造において、1,2−、3,4−などのビニル結合含量
が、好ましくは5重量%以上、さらに好ましくは10〜
80重量%、特に好ましくは15〜60重量%のものが
よい。この割合が5重量%未満では、得られる水添ジエ
ン系重合体が樹脂的性質を帯び、最終的に得られるゴム
強化熱可塑性樹脂の耐衝撃性が低下するので好ましくな
い。
【0008】本発明で使用される水添前のジエン系重合
体は、ブロック共重合あるいはランダム共重合体であ
り、例えば、 A:ビニル芳香族重合体ブロック B:共役ジエン重合体ブロック A/B:ビニル芳香族化合物/共役ジエンのランダム重
合体ブロック C:共役ジエンとビニル芳香族化合物の重合体からな
り、かつビニル芳香族化合物が漸増するテーパーブロッ
ク とそれぞれ定義すると、次のようなものが挙げせられ
る。 (1)A−B (2)A−B−A (3)A−B−C (4)A−B1 −B2 (5)B (6)A/B (7)A−A/B (8)A−A/B−C (9)A−A/B−A (10)B2 −B1 −B2 (ここで、B1 、B2 は前記に
同じ) (11)C−B (12)C−B−C (13)C−A/B−C (14)C−A−B
体は、ブロック共重合あるいはランダム共重合体であ
り、例えば、 A:ビニル芳香族重合体ブロック B:共役ジエン重合体ブロック A/B:ビニル芳香族化合物/共役ジエンのランダム重
合体ブロック C:共役ジエンとビニル芳香族化合物の重合体からな
り、かつビニル芳香族化合物が漸増するテーパーブロッ
ク とそれぞれ定義すると、次のようなものが挙げせられ
る。 (1)A−B (2)A−B−A (3)A−B−C (4)A−B1 −B2 (5)B (6)A/B (7)A−A/B (8)A−A/B−C (9)A−A/B−A (10)B2 −B1 −B2 (ここで、B1 、B2 は前記に
同じ) (11)C−B (12)C−B−C (13)C−A/B−C (14)C−A−B
【0009】これらのブロック共重合体あるいはランダ
ム共重合体のビニル芳香族化合物/共役ジエンの割合
は、重量比で、好ましくは5〜60/95〜40、さら
に好ましくは10〜50/90〜50である。ここで、
ビニル芳香族化合物の含有量が60重量%を越えると樹
脂状となり、得られるゴム強化熱可塑性樹脂の耐衝撃性
が低下する。また、ブロックAとテーパーブロックC中
のビニル芳香族化合物の全モノマ−中の結合含量は、好
ましくは3〜25重量%、さらに好ましくは5〜20重
量%であり、3重量%未満では得られる組成物の着色性
が低下し、一方、25重量%越えると樹脂状となり、得
られるゴム強化熱可塑性樹脂の耐衝撃性が低下する。さ
らに、ブロック共重合体あるいはランダム共重合体中の
共役ジエン部分のビニル結合含量は、好ましくは15〜
65重量%、さらに好ましくは20〜60重量%、特に
好ましくは25〜50重量%であり、15重量%未満で
は水添後の構造がポリアチレンに近くなり、ゴム強化熱
可塑性樹脂とした場合に衝撃強度が低下することにな
り、一方、65重量%を越えると水添後はゴム的性質を
失うため、やはり衝撃強度が低下して好ましくない。ま
た、前記(1)〜(3)、(4)、(10)の末端がカッ
プリング剤でカップリングされたものも挙げられる。
ム共重合体のビニル芳香族化合物/共役ジエンの割合
は、重量比で、好ましくは5〜60/95〜40、さら
に好ましくは10〜50/90〜50である。ここで、
ビニル芳香族化合物の含有量が60重量%を越えると樹
脂状となり、得られるゴム強化熱可塑性樹脂の耐衝撃性
が低下する。また、ブロックAとテーパーブロックC中
のビニル芳香族化合物の全モノマ−中の結合含量は、好
ましくは3〜25重量%、さらに好ましくは5〜20重
量%であり、3重量%未満では得られる組成物の着色性
が低下し、一方、25重量%越えると樹脂状となり、得
られるゴム強化熱可塑性樹脂の耐衝撃性が低下する。さ
らに、ブロック共重合体あるいはランダム共重合体中の
共役ジエン部分のビニル結合含量は、好ましくは15〜
65重量%、さらに好ましくは20〜60重量%、特に
好ましくは25〜50重量%であり、15重量%未満で
は水添後の構造がポリアチレンに近くなり、ゴム強化熱
可塑性樹脂とした場合に衝撃強度が低下することにな
り、一方、65重量%を越えると水添後はゴム的性質を
失うため、やはり衝撃強度が低下して好ましくない。ま
た、前記(1)〜(3)、(4)、(10)の末端がカッ
プリング剤でカップリングされたものも挙げられる。
【0010】アクリル系ゴムとしては、(メタ)アクリ
ル酸エステルの単独重合体、あるいは(メタ)アクリル
酸エステルと他のビニル系単量体、ハロゲン含有単量体
との共重合体であり、かつガラス転移温度が0℃以下の
ものである。(メタ)アクリル酸エステルとして好まし
くは、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレートなど、他の好ましいビニル
系単量体としては、アクリロニトリルなど、好ましいハ
ロゲン含有単量体としては、2−クロルエチルビニルエ
ーテルなどが挙げられる。好ましいゴム状重合体として
は、エチレン−α−オレフィン系ゴム水添ジエン共重合
体である。
ル酸エステルの単独重合体、あるいは(メタ)アクリル
酸エステルと他のビニル系単量体、ハロゲン含有単量体
との共重合体であり、かつガラス転移温度が0℃以下の
ものである。(メタ)アクリル酸エステルとして好まし
くは、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレートなど、他の好ましいビニル
系単量体としては、アクリロニトリルなど、好ましいハ
ロゲン含有単量体としては、2−クロルエチルビニルエ
ーテルなどが挙げられる。好ましいゴム状重合体として
は、エチレン−α−オレフィン系ゴム水添ジエン共重合
体である。
【0011】グラフト共重合体(G−1)および共重合
体(G−2)で用いるビニル系単量体について説明す
る。ビニル芳香族化合物としては、スチレン、t−ブチ
ルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ビニルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロルス
チレン、モノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フル
オロスチレン、p−t−ブチルスチレン、エチルスチレ
ン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジ
フェニルスチレン、N,N−ジエチル−P−アミノエチ
ルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられ、これらは
単独で、あるいは2種以上混合して用いられる。好まし
くは、スチレン、α−メチルスチレンである。(メタ)
アクリル酸エステルとしては、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチレアク
リレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、シクロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリ
レート、オクタデシルアクリレート、フェニルアクリレ
ート、ベンジルアクリレレートなどのアクリル酸エステ
ル;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プ
ロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミル
メタクリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、ドデシルメタクリレー
ト、オクタデシルメタクリレート、フェニルメタクリレ
ート、ベンジルメタクリレーとなどのメタクリル酸エス
テルが挙げられ、1種または2種以上で使用される。好
ましくは、メチルメタクリレートである。
体(G−2)で用いるビニル系単量体について説明す
る。ビニル芳香族化合物としては、スチレン、t−ブチ
ルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、ビニルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロルス
チレン、モノブロムスチレン、ジブロムスチレン、フル
オロスチレン、p−t−ブチルスチレン、エチルスチレ
ン、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジ
フェニルスチレン、N,N−ジエチル−P−アミノエチ
ルスチレン、ビニルピリジンなどが挙げられ、これらは
単独で、あるいは2種以上混合して用いられる。好まし
くは、スチレン、α−メチルスチレンである。(メタ)
アクリル酸エステルとしては、メチルアクリレート、エ
チルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチレアク
リレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、シクロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリ
レート、オクタデシルアクリレート、フェニルアクリレ
ート、ベンジルアクリレレートなどのアクリル酸エステ
ル;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プ
ロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミル
メタクリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、ドデシルメタクリレー
ト、オクタデシルメタクリレート、フェニルメタクリレ
ート、ベンジルメタクリレーとなどのメタクリル酸エス
テルが挙げられ、1種または2種以上で使用される。好
ましくは、メチルメタクリレートである。
【0012】シアン化ビニル化合物としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられ、これら
は1種または2種で使用される。必要に応じて、他の共
重合可能な単量体を共重合することができる。例えば、
無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸な
どの不飽和酸無水物;アクリル酸、メタクリル酸などの
不飽和酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブ
チルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミ
ド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミドなどのα−またはβ−不飽和酸ジカルボン酸のイ
ミド化合物;グリシジルメタクリレートなどのエポキシ
化合物;アクリルアミド、メタクリルアミドなどの不飽
和酸カルボン酸アミドなどが挙げられる。これらの他の
共重合可能な単量体は、1種単独で、あるいは2種以上
を併用することができる。
ニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられ、これら
は1種または2種で使用される。必要に応じて、他の共
重合可能な単量体を共重合することができる。例えば、
無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸な
どの不飽和酸無水物;アクリル酸、メタクリル酸などの
不飽和酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブ
チルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミ
ド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミドなどのα−またはβ−不飽和酸ジカルボン酸のイ
ミド化合物;グリシジルメタクリレートなどのエポキシ
化合物;アクリルアミド、メタクリルアミドなどの不飽
和酸カルボン酸アミドなどが挙げられる。これらの他の
共重合可能な単量体は、1種単独で、あるいは2種以上
を併用することができる。
【0013】本発明のゴム強化熱可塑性樹脂は、下記の
G−1、あるいはG−1とG−2からなる。 G−1:エチレン−α−オレフィン系共重合体、共役ジ
エン系共重合体の水素添加物およびアクリル系ゴムの群
から選ばれた少なくとも1種の重合体の存在下に、芳香
族ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸エステルか
らなる単量体とシアン化ビニルとを重合して得られるグ
ラフト共重合体。 G−2:(メタ)アクリル酸エステルの重合体、および
/または芳香族ビニル、(メタ)アクリル酸エステルお
よびシアン化ビニルの群から選ばれた少なくとも2種の
共重合体。本発明において、G−1のグラフト率、ゴム
状重合体含量、単量体組成物割合、極限粘度、さらにG
−2の単量体組成物割合、極限粘度などについて特に規
程されていないが、G−1あるいはG−2とから得られ
るゴム強化熱可塑性樹脂のグラフト率、ゴム状重合体含
量、単量体組成物割合、極限粘度が定められているの
で、それになるようにG−1、G−2を適宜調節する。
G−1、G−2の重合方法は、乳化重合、溶液重合、バ
ルク重合およびサスペンジョン重合などが挙げられる。
G−1、あるいはG−1とG−2からなる。 G−1:エチレン−α−オレフィン系共重合体、共役ジ
エン系共重合体の水素添加物およびアクリル系ゴムの群
から選ばれた少なくとも1種の重合体の存在下に、芳香
族ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸エステルか
らなる単量体とシアン化ビニルとを重合して得られるグ
ラフト共重合体。 G−2:(メタ)アクリル酸エステルの重合体、および
/または芳香族ビニル、(メタ)アクリル酸エステルお
よびシアン化ビニルの群から選ばれた少なくとも2種の
共重合体。本発明において、G−1のグラフト率、ゴム
状重合体含量、単量体組成物割合、極限粘度、さらにG
−2の単量体組成物割合、極限粘度などについて特に規
程されていないが、G−1あるいはG−2とから得られ
るゴム強化熱可塑性樹脂のグラフト率、ゴム状重合体含
量、単量体組成物割合、極限粘度が定められているの
で、それになるようにG−1、G−2を適宜調節する。
G−1、G−2の重合方法は、乳化重合、溶液重合、バ
ルク重合およびサスペンジョン重合などが挙げられる。
【0014】アンテナ反射鏡の成形材料として要求され
る性能として、下記の項目が挙げられる。 (1)電波反射用導電塗料に対する塗装性に優れるこ
と。吸込み、クレーズなどの塗装表面不良がなく、均一
な塗膜が形成されなくては、高い電波反射精度は維持で
きない。また、反射鏡材料との密着性が低いと塗膜剥離
などを起こし、電波反射機能そのものが維持できないこ
とから、優れた塗装性は重要な性能の一である。 (2)反射鏡表面寸法安定性、平滑性に優れること。優
れた表面平滑性、寸法安定性は、高い電波反射精度を維
持するうえで重要な性能の一である。 (3)耐候性に優れること。 反射鏡は、長期間屋外にて繰り返し風圧荷重を受ける環
境下にさらされることから、優れた耐候性が必要であ
る。
る性能として、下記の項目が挙げられる。 (1)電波反射用導電塗料に対する塗装性に優れるこ
と。吸込み、クレーズなどの塗装表面不良がなく、均一
な塗膜が形成されなくては、高い電波反射精度は維持で
きない。また、反射鏡材料との密着性が低いと塗膜剥離
などを起こし、電波反射機能そのものが維持できないこ
とから、優れた塗装性は重要な性能の一である。 (2)反射鏡表面寸法安定性、平滑性に優れること。優
れた表面平滑性、寸法安定性は、高い電波反射精度を維
持するうえで重要な性能の一である。 (3)耐候性に優れること。 反射鏡は、長期間屋外にて繰り返し風圧荷重を受ける環
境下にさらされることから、優れた耐候性が必要であ
る。
【0015】耐候劣化する材料を使用する場合、導電塗
料塗布面以外の部分を塗装保護しなければならないが、
耐候性材料であれば、その塗装保護をは省くことが可能
で、その分、安価に製作できる。(1)については、シ
アン化ビニル含有量、アセトン化溶分、グラフト率を、
(2)については、グラフト率、アセトン可溶分、ゴム
含有量を、そして(3)については、サンシャインカー
ボンアーク灯式耐候性試験2000時間後の疲労強度保
持率を、本発明の請求項1に規定することにより、それ
ぞれ満足させることができる。本発明のゴム強化熱可塑
性樹脂のグラフト率は20〜90重量%、好ましくは3
0〜80重量%であり、20重量%未満であると塗装
性、耐衝撃性に劣り、90重量%を越えると塗装性が劣
る場合がある。シアン化ビニル含量は10〜40重量
%、好ましくは15〜35重量%であり、10重量%未
満、あるいは40重量%を越えると塗装性が劣る。アセ
トン可溶分の極限粘度は0.3〜0.7dl/g、好まし
くは0.4〜0.6dl/gである。0.3dl/g未満で
あると耐衝撃性に劣り、0.7dl/gを越えると塗装性
が劣る。ゴム含有量は10〜35重量%、好ましくは1
5〜30重量である。10重量%未満であると耐衝撃性
が劣り、35重量%を越えると寸法安定性が劣る。
料塗布面以外の部分を塗装保護しなければならないが、
耐候性材料であれば、その塗装保護をは省くことが可能
で、その分、安価に製作できる。(1)については、シ
アン化ビニル含有量、アセトン化溶分、グラフト率を、
(2)については、グラフト率、アセトン可溶分、ゴム
含有量を、そして(3)については、サンシャインカー
ボンアーク灯式耐候性試験2000時間後の疲労強度保
持率を、本発明の請求項1に規定することにより、それ
ぞれ満足させることができる。本発明のゴム強化熱可塑
性樹脂のグラフト率は20〜90重量%、好ましくは3
0〜80重量%であり、20重量%未満であると塗装
性、耐衝撃性に劣り、90重量%を越えると塗装性が劣
る場合がある。シアン化ビニル含量は10〜40重量
%、好ましくは15〜35重量%であり、10重量%未
満、あるいは40重量%を越えると塗装性が劣る。アセ
トン可溶分の極限粘度は0.3〜0.7dl/g、好まし
くは0.4〜0.6dl/gである。0.3dl/g未満で
あると耐衝撃性に劣り、0.7dl/gを越えると塗装性
が劣る。ゴム含有量は10〜35重量%、好ましくは1
5〜30重量である。10重量%未満であると耐衝撃性
が劣り、35重量%を越えると寸法安定性が劣る。
【0016】サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試
験の2000時間照射後における疲労強度保持率は70
%以上、好ましくは80%以上である。70%未満であ
ると長期間使用されるうちに、クラックの発生、あるい
は破壊に至る可能性が強くなり、塗装保護する必要があ
る。G−1のグラフト率の調整は、開始剤の種類・量、
重合温度、単量体の添加時間など、一般に知られている
方法で行なわれる。G−1、G−2の極限粘度の調整
は、開始剤の種類・量、分子量調節剤の種類・量、重合
温度など、一般に知られている方法で行なわれる。サン
シャインカーボンアーク灯式耐候性試験の2000時間
照射後における疲労強度保持率は、G−1のゴムの種
類、紫外線吸収剤、光安定剤の種類・量などにより調整
できる。
験の2000時間照射後における疲労強度保持率は70
%以上、好ましくは80%以上である。70%未満であ
ると長期間使用されるうちに、クラックの発生、あるい
は破壊に至る可能性が強くなり、塗装保護する必要があ
る。G−1のグラフト率の調整は、開始剤の種類・量、
重合温度、単量体の添加時間など、一般に知られている
方法で行なわれる。G−1、G−2の極限粘度の調整
は、開始剤の種類・量、分子量調節剤の種類・量、重合
温度など、一般に知られている方法で行なわれる。サン
シャインカーボンアーク灯式耐候性試験の2000時間
照射後における疲労強度保持率は、G−1のゴムの種
類、紫外線吸収剤、光安定剤の種類・量などにより調整
できる。
【0017】本発明のゴム強化熱可塑性樹脂に配合する
ことのできる紫外線吸収剤、光安定剤などの有機系安定
剤の種類には特に制限はないが、フェノール系、イオウ
系、リン系、アミン系、ベンゾフェノン系、サルチレー
ト系、ベンゾトリアゾール系、ヒドラジン系およびエポ
キシ系から選ばれた1種または2種以上のものが使用さ
れる。特に、フェノール系、イオウ系およびリン系の1
種または2種以上と、アミン系、ベンゾフェノン系、サ
ルチレート系、ヒドラジド系およびベンゾトリアゾール
系の1種または2種以上を組み合わせて用いると、熱お
よび光には対する効果が大となり、耐候性を向上させる
ことができる。なお、これらの添加量の合計量は樹脂組
成物の組成と成分によって異なるが、一般に樹脂組成物
100重量部当たり0.01〜3重量部である。
ことのできる紫外線吸収剤、光安定剤などの有機系安定
剤の種類には特に制限はないが、フェノール系、イオウ
系、リン系、アミン系、ベンゾフェノン系、サルチレー
ト系、ベンゾトリアゾール系、ヒドラジン系およびエポ
キシ系から選ばれた1種または2種以上のものが使用さ
れる。特に、フェノール系、イオウ系およびリン系の1
種または2種以上と、アミン系、ベンゾフェノン系、サ
ルチレート系、ヒドラジド系およびベンゾトリアゾール
系の1種または2種以上を組み合わせて用いると、熱お
よび光には対する効果が大となり、耐候性を向上させる
ことができる。なお、これらの添加量の合計量は樹脂組
成物の組成と成分によって異なるが、一般に樹脂組成物
100重量部当たり0.01〜3重量部である。
【0018】ここで、固有粘度(〔η〕)は、ゴム強化
熱可塑性樹脂の前記アセトン可溶分を乾燥後、ジメチル
ホルムアミド50mlに0.25gを溶解し、粘度管を用
いて30℃で流出時間を測定した後、次式により算出し
た値である。 〔η〕=〔−1+(1.4×t1 /t0 −0.4)1/2 〕/(0.7×C) 式中、t1 ;試料溶液中の流出時間(秒) t0 ;ブランク溶液中の流出時間(秒) C;溶液粘度(%) このグラフト率の具体的な求め方は、まずゴム強化熱可
塑性樹脂2gを室温のアセトンに投入し、充分撹拌し、
不溶解分(w)を求める。一方、不溶解分(w)中のゴ
ム状重合体量は、重合処方をもとに算出することができ
る。この算出されたゴム状重合体量をRとし、次式より
グラフト率を求める。 グラフト率(重量%)=〔(w−R)/R〕×100 なお、本発明のゴム強化熱可塑性樹脂に対し、ヒンダー
ドフェノール系、リン系、およびイオウ系などの酸化防
止剤や滑剤、ウィスカーやガラス繊維などの補強剤、充
てん剤など、通常用いられる添加剤を添加することがで
きる。
熱可塑性樹脂の前記アセトン可溶分を乾燥後、ジメチル
ホルムアミド50mlに0.25gを溶解し、粘度管を用
いて30℃で流出時間を測定した後、次式により算出し
た値である。 〔η〕=〔−1+(1.4×t1 /t0 −0.4)1/2 〕/(0.7×C) 式中、t1 ;試料溶液中の流出時間(秒) t0 ;ブランク溶液中の流出時間(秒) C;溶液粘度(%) このグラフト率の具体的な求め方は、まずゴム強化熱可
塑性樹脂2gを室温のアセトンに投入し、充分撹拌し、
不溶解分(w)を求める。一方、不溶解分(w)中のゴ
ム状重合体量は、重合処方をもとに算出することができ
る。この算出されたゴム状重合体量をRとし、次式より
グラフト率を求める。 グラフト率(重量%)=〔(w−R)/R〕×100 なお、本発明のゴム強化熱可塑性樹脂に対し、ヒンダー
ドフェノール系、リン系、およびイオウ系などの酸化防
止剤や滑剤、ウィスカーやガラス繊維などの補強剤、充
てん剤など、通常用いられる添加剤を添加することがで
きる。
【0019】本発明において、アンテナを製造する方法
には特に制限はないが、例えば、本発明で特定する成形
材料に、電波反射のための金属層を積層する方法や導電
性塗料を塗布する方法などが挙げられ、本発明で特定す
る成形材料を用いることにより、所望の形状のアンテナ
を製造することができる。アンテナの形状は、円形のも
の、角型のものなど種々のものが製造でき、また平板状
のものでも曲面状のものでも製造できる。成形方法とし
ては、通常の射出成形で成形できるが、発泡剤を添加し
て低発泡体としたり、射出成形時にガス注入を行ない、
中空成形などを行なうことによりヒケ、ソリの少ない、
電磁反射効率の高い反射鏡を製造することができる。ま
た、本発明は反射鏡以外のコンバーターボックスなどの
反射鏡付属部品にも使用することができる。
には特に制限はないが、例えば、本発明で特定する成形
材料に、電波反射のための金属層を積層する方法や導電
性塗料を塗布する方法などが挙げられ、本発明で特定す
る成形材料を用いることにより、所望の形状のアンテナ
を製造することができる。アンテナの形状は、円形のも
の、角型のものなど種々のものが製造でき、また平板状
のものでも曲面状のものでも製造できる。成形方法とし
ては、通常の射出成形で成形できるが、発泡剤を添加し
て低発泡体としたり、射出成形時にガス注入を行ない、
中空成形などを行なうことによりヒケ、ソリの少ない、
電磁反射効率の高い反射鏡を製造することができる。ま
た、本発明は反射鏡以外のコンバーターボックスなどの
反射鏡付属部品にも使用することができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例中、部および%は、特に断ら
ない限り重量基準である。また、実施例中の各種評価
は、次のようにして測定した値である。 <耐候性> サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験 ブラックパネル温度;63℃ 降雨サイクル;18分/120分 光照射時間;2000時間 <疲労強度> 負荷応力の種類;両振り引張り応力 試験速度;1000cpm 試験片(射出成形);幅20mm×長さ150mm×厚さ3
mm (長さ方向中央部両端にV型ノッチ付) 本発明でいう疲労強度保持率とは、次式より算出した値
である。 疲労強度保持率〔%〕=S1 /S0 ×100 S1 ;耐候性試験2000時間後の疲労強度 *(kg/mm
2 ) S0 ;初期の疲労強度〔kg/mm2 〕 (*疲労強度;繰り返し回数107 回に達しても破壊し
ない応力。) <塗装性>銀粉含量35%の導電塗料を使用し、塗膜表
面の外観、密着強度の良好なものを○、不良なものを×
と判定した。 <成形品表面の平滑性、寸法安定性>鏡面平板にボスの
ついた金型を用い、射出成形により得られた成形品の外
観を目視にて評価し、平滑なものを、ヒケなどの目立つ
ものを×と判定した。
に説明する。なお、実施例中、部および%は、特に断ら
ない限り重量基準である。また、実施例中の各種評価
は、次のようにして測定した値である。 <耐候性> サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験 ブラックパネル温度;63℃ 降雨サイクル;18分/120分 光照射時間;2000時間 <疲労強度> 負荷応力の種類;両振り引張り応力 試験速度;1000cpm 試験片(射出成形);幅20mm×長さ150mm×厚さ3
mm (長さ方向中央部両端にV型ノッチ付) 本発明でいう疲労強度保持率とは、次式より算出した値
である。 疲労強度保持率〔%〕=S1 /S0 ×100 S1 ;耐候性試験2000時間後の疲労強度 *(kg/mm
2 ) S0 ;初期の疲労強度〔kg/mm2 〕 (*疲労強度;繰り返し回数107 回に達しても破壊し
ない応力。) <塗装性>銀粉含量35%の導電塗料を使用し、塗膜表
面の外観、密着強度の良好なものを○、不良なものを×
と判定した。 <成形品表面の平滑性、寸法安定性>鏡面平板にボスの
ついた金型を用い、射出成形により得られた成形品の外
観を目視にて評価し、平滑なものを、ヒケなどの目立つ
ものを×と判定した。
【0021】参考例1(水添ジエン系重合体のゴム成分
となる水素化ブロック共重合体(a〜d、イ〜ヘ)の製
造方法) [水素化ブロック共重合体a]5リットルのオートクレ
ーブに脱気・脱水したシクロヘキサン2500g、スチ
レン25gを仕込んだ後、テトラヒドロフラン9.8g
およびn−ブチルリチウム0.2gを加えて、重合温度
50℃で等温重合を行なった(第1段目重合)。転化率
がほぼ100%となった後、引き続き1,3−ブタジエ
ン300gとスチレン75gの混合物を10分間当たり
75gの速度で連続的に添加しながら、70℃の温度で
重合を行なった(第2段目重合)。転化率がぼ100%
に達した後、1,3−ブタジエン50gとスチレン50
gの混合物を一気に添加し、断熱重合を行なった(3段
目重合)。重合途中で5分間サンプリングを行ない、逐
次生成した重合体中のスチレン含量と1,3−ブタジエ
ンのシクロ構造を測定した。転化率がほぼ100%に達
した後、反応液を70℃に冷却し、n−ブチルリチウム
0.6g、2,6−ジ−tert−ブチル−P−クレゾ
ール0.6g、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウ
ムジクロリド0.28gおよびジエチルアルミニウムク
ロリド1.1gを加え、水素ガスで10kg/cm3 の圧力
に保ちながら1時間反応させた。反応液を室温に冷却
し、スチームストリッピングにより脱溶媒後、120℃
ロールで乾燥させ、水素化ブロック共重合体aを得た。
得られた水素化ブロック共重合体aの分子特性を表1に
示した。
となる水素化ブロック共重合体(a〜d、イ〜ヘ)の製
造方法) [水素化ブロック共重合体a]5リットルのオートクレ
ーブに脱気・脱水したシクロヘキサン2500g、スチ
レン25gを仕込んだ後、テトラヒドロフラン9.8g
およびn−ブチルリチウム0.2gを加えて、重合温度
50℃で等温重合を行なった(第1段目重合)。転化率
がほぼ100%となった後、引き続き1,3−ブタジエ
ン300gとスチレン75gの混合物を10分間当たり
75gの速度で連続的に添加しながら、70℃の温度で
重合を行なった(第2段目重合)。転化率がぼ100%
に達した後、1,3−ブタジエン50gとスチレン50
gの混合物を一気に添加し、断熱重合を行なった(3段
目重合)。重合途中で5分間サンプリングを行ない、逐
次生成した重合体中のスチレン含量と1,3−ブタジエ
ンのシクロ構造を測定した。転化率がほぼ100%に達
した後、反応液を70℃に冷却し、n−ブチルリチウム
0.6g、2,6−ジ−tert−ブチル−P−クレゾ
ール0.6g、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウ
ムジクロリド0.28gおよびジエチルアルミニウムク
ロリド1.1gを加え、水素ガスで10kg/cm3 の圧力
に保ちながら1時間反応させた。反応液を室温に冷却
し、スチームストリッピングにより脱溶媒後、120℃
ロールで乾燥させ、水素化ブロック共重合体aを得た。
得られた水素化ブロック共重合体aの分子特性を表1に
示した。
【0022】参考例2(グラフト共重合体G−1a〜G
−1fの調整) 内容積10リットルのオートクレーブに、表2に示すゴ
ム状重合体とスチレンおよびトルエン130部を仕込
み、ゴム状重合体が完全に溶解するまで50℃の温度で
攪拌した。次いで、表2に示すアクリロニトリル、t−
ドデシルメルカプタン(0.1〜0.5部の間で適宜変
量)、t−ブチルパーオキシイソプルピルカーボネート
(0.2〜0.8部の間で適宜変量)を加えた後、80
〜130℃の適宜温度で5〜15時間の適宜の重合時間
で重合反応を実施した。重合生成物を常法により脱溶
媒、乾燥した後、2,2−メチレンビス−(4−エチル
−6−t−ブチルフェノール)0.4部を添加して、押
し出し機を用いてペレット化し、グラフト共重合体G−
1a〜G−1fを得た。
−1fの調整) 内容積10リットルのオートクレーブに、表2に示すゴ
ム状重合体とスチレンおよびトルエン130部を仕込
み、ゴム状重合体が完全に溶解するまで50℃の温度で
攪拌した。次いで、表2に示すアクリロニトリル、t−
ドデシルメルカプタン(0.1〜0.5部の間で適宜変
量)、t−ブチルパーオキシイソプルピルカーボネート
(0.2〜0.8部の間で適宜変量)を加えた後、80
〜130℃の適宜温度で5〜15時間の適宜の重合時間
で重合反応を実施した。重合生成物を常法により脱溶
媒、乾燥した後、2,2−メチレンビス−(4−エチル
−6−t−ブチルフェノール)0.4部を添加して、押
し出し機を用いてペレット化し、グラフト共重合体G−
1a〜G−1fを得た。
【0023】実施例1〜4、比較例1〜3 参考例2で調製したグラフト共重合体を、表3に示す配
合処方で混合し、ベント付き押し出し機で樹脂温度23
0℃で溶融混合し、押し出しすることによりペレットを
製造した。このペレットを用い、30mmφ押し出し機に
よりシリンダー温度220℃、金型温度210℃でシー
トを作製し、各物性を評価した。実施例1〜4、比較例
1〜5の結果を表3に示す。表3から明らかなように、
実施例1〜4は本発明の範囲内のゴム強化熱可塑性樹脂
を用いた例であり、本発明の目的とする成形材料が得ら
れている。これに対し、比較例1〜5は本発明の範囲外
の例であり、耐候性2000時間照射後の疲労強度保持
率、塗装性および平滑性、寸法安定性のいずれかが劣
る。
合処方で混合し、ベント付き押し出し機で樹脂温度23
0℃で溶融混合し、押し出しすることによりペレットを
製造した。このペレットを用い、30mmφ押し出し機に
よりシリンダー温度220℃、金型温度210℃でシー
トを作製し、各物性を評価した。実施例1〜4、比較例
1〜5の結果を表3に示す。表3から明らかなように、
実施例1〜4は本発明の範囲内のゴム強化熱可塑性樹脂
を用いた例であり、本発明の目的とする成形材料が得ら
れている。これに対し、比較例1〜5は本発明の範囲外
の例であり、耐候性2000時間照射後の疲労強度保持
率、塗装性および平滑性、寸法安定性のいずれかが劣
る。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】本発明のゴム強化熱可塑性樹脂からなる
成形材料は、耐候性、電波反射用導電塗料に対する塗装
性、射出成形や中空成形加工後の反射鏡表面寸法精度に
優れることから、長期間屋外にて繰り返し風圧荷重を受
ける環境下において十分な反射特性が要求されるアンテ
ナ反射鏡に対し、極めて高い性能を発揮する。
成形材料は、耐候性、電波反射用導電塗料に対する塗装
性、射出成形や中空成形加工後の反射鏡表面寸法精度に
優れることから、長期間屋外にて繰り返し風圧荷重を受
ける環境下において十分な反射特性が要求されるアンテ
ナ反射鏡に対し、極めて高い性能を発揮する。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記のG−1、あるいはG−1とG−2
とからなる、ゴム強化熱可塑性樹脂であって、グラフト
率が20〜90重量%、シアン化ビニル含有量10〜4
0重量%、アセトン可溶分の極限粘度0.3〜0.7dl
/g、ゴム含有量が10〜35重量%、かつサンシャイ
ンカーボンアーク灯式耐候性試験の2000時間照射後
において、疲労強度保持率70%以上であることを特徴
とするアンテナ反射鏡用成形材料。 G−1:エチレン−α−オレフィン系共重合体、共役ジ
エン系共重合体の水素添加物およびアクリル系ゴムの群
から選ばれた少なくとも1種の重合体の存在下に、芳香
族ビニルおよび/または(メタ)アクリル酸エステルか
らなる単量体とシアン化ビニルとを重合して得られるグ
ラフト共重合体。 G−2:(メタ)アクリル酸エステルの重合体、および
/または芳香族ビニル、(メタ)アクリル酸エステルお
よびシアン化ビニルの群から選ばれた少なくとも2種の
共重合体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26109291A JP3278873B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | アンテナ反射鏡用成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26109291A JP3278873B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | アンテナ反射鏡用成形材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0575337A true JPH0575337A (ja) | 1993-03-26 |
| JP3278873B2 JP3278873B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=17356976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26109291A Expired - Fee Related JP3278873B2 (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | アンテナ反射鏡用成形材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3278873B2 (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02214712A (ja) * | 1989-02-15 | 1990-08-27 | Hitachi Chem Co Ltd | 艶消し剤および艶消し熱可塑性樹脂組成物 |
| JPH0312444A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-21 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 艶消し性良好な耐候性耐衝撃性熱可塑性樹脂組成物 |
| JPH0362704A (ja) * | 1989-07-31 | 1991-03-18 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | パラボラアンテナ |
-
1991
- 1991-09-12 JP JP26109291A patent/JP3278873B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02214712A (ja) * | 1989-02-15 | 1990-08-27 | Hitachi Chem Co Ltd | 艶消し剤および艶消し熱可塑性樹脂組成物 |
| JPH0312444A (ja) * | 1989-06-09 | 1991-01-21 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 艶消し性良好な耐候性耐衝撃性熱可塑性樹脂組成物 |
| JPH0362704A (ja) * | 1989-07-31 | 1991-03-18 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | パラボラアンテナ |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3278873B2 (ja) | 2002-04-30 |
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