JPH0576132A - 地絡方向継電器 - Google Patents
地絡方向継電器Info
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- JPH0576132A JPH0576132A JP4205991A JP4205991A JPH0576132A JP H0576132 A JPH0576132 A JP H0576132A JP 4205991 A JP4205991 A JP 4205991A JP 4205991 A JP4205991 A JP 4205991A JP H0576132 A JPH0576132 A JP H0576132A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、入力となる零相電圧・零相電流に
含まれる残留成分を除去し、地絡によって発生した零相
分のみを取り出して補償することができ、信頼性の高い
確実な動作を行い得る地絡方向継電器を提供することを
目的とする。 【構成】入力零相電圧・零相電流をその周波数のN倍
(Nは正の整数)でサンプリングしデジタル化する第1
の手段14と、この第1の手段14でデジタル化された
入力零相電圧・零相電流を同一位相のサンプリングデー
タ毎にフィルタ処理して残留値を生成しその1サイクル
分を記憶する第2の手段15,17と、この第2の手段
15,17で記憶された残留値を第1の手段14の出力
瞬時値から差し引いて残留零相電圧・零相電流を除去す
る第3の手段18とを備えたものである。
含まれる残留成分を除去し、地絡によって発生した零相
分のみを取り出して補償することができ、信頼性の高い
確実な動作を行い得る地絡方向継電器を提供することを
目的とする。 【構成】入力零相電圧・零相電流をその周波数のN倍
(Nは正の整数)でサンプリングしデジタル化する第1
の手段14と、この第1の手段14でデジタル化された
入力零相電圧・零相電流を同一位相のサンプリングデー
タ毎にフィルタ処理して残留値を生成しその1サイクル
分を記憶する第2の手段15,17と、この第2の手段
15,17で記憶された残留値を第1の手段14の出力
瞬時値から差し引いて残留零相電圧・零相電流を除去す
る第3の手段18とを備えたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば送電線や配電
線等の保護に利用される地絡方向継電器に係り、特にそ
の入力信号となる零相電圧・零相電流の残留成分を除去
するものに関する。
線等の保護に利用される地絡方向継電器に係り、特にそ
の入力信号となる零相電圧・零相電流の残留成分を除去
するものに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば送電線や配電線等
にあっては、3相の各相の対地容量や負荷の不均衡等に
より零相電圧・零相電流が発生する。これらの零相電圧
・零相電流は、残留零相電圧・残留零相電流と称され、
送電線や配電線の地絡発生時に、故障相によって地絡保
護継電器の感度を変えてしまう等の悪影響を及ぼすこと
が知られている。特に、このような状態において、地絡
保護継電器の感度を高めようとすると、残留零相電圧・
残留零相電流による悪影響はますます増加して誤動作・
誤不動作を招く原因となる。
にあっては、3相の各相の対地容量や負荷の不均衡等に
より零相電圧・零相電流が発生する。これらの零相電圧
・零相電流は、残留零相電圧・残留零相電流と称され、
送電線や配電線の地絡発生時に、故障相によって地絡保
護継電器の感度を変えてしまう等の悪影響を及ぼすこと
が知られている。特に、このような状態において、地絡
保護継電器の感度を高めようとすると、残留零相電圧・
残留零相電流による悪影響はますます増加して誤動作・
誤不動作を招く原因となる。
【0003】図6(a)は、地絡過電圧継電器を例にと
って、残留零相電圧によりその感度が低下する場合を示
している。すなわち、残留零相電圧のベクトルaに対
し、地絡によって発生した零相電圧のベクトルbが逆方
向の位相になっているため、地絡過電圧継電器の入力と
なるベクトルa,bの合成ベクトルcの大きさが、地絡
による零相電圧のベクトルbよりも小さくなり、見かけ
上感度が低下することになる。
って、残留零相電圧によりその感度が低下する場合を示
している。すなわち、残留零相電圧のベクトルaに対
し、地絡によって発生した零相電圧のベクトルbが逆方
向の位相になっているため、地絡過電圧継電器の入力と
なるベクトルa,bの合成ベクトルcの大きさが、地絡
による零相電圧のベクトルbよりも小さくなり、見かけ
上感度が低下することになる。
【0004】また、図6(b)は、同じく地絡過電圧継
電器の感度が、残留零相電圧によって高められる場合を
示している。すなわち、残留零相電圧のベクトルaに対
し、地絡によって発生した零相電圧のベクトルbが同方
向の位相になっているため、地絡過電圧継電器の入力と
なるベクトルa,bの合成ベクトルcの大きさが、地絡
による零相電圧のベクトルbよりも大きくなり、見かけ
上感度が高められたことになる。
電器の感度が、残留零相電圧によって高められる場合を
示している。すなわち、残留零相電圧のベクトルaに対
し、地絡によって発生した零相電圧のベクトルbが同方
向の位相になっているため、地絡過電圧継電器の入力と
なるベクトルa,bの合成ベクトルcの大きさが、地絡
による零相電圧のベクトルbよりも大きくなり、見かけ
上感度が高められたことになる。
【0005】なお、残留零相電流によっても上記と同様
な悪影響が発生することはもちろんであり、特に、地絡
方向リレーに対しては、位相特性にも悪影響が及ぼされ
ることになる。
な悪影響が発生することはもちろんであり、特に、地絡
方向リレーに対しては、位相特性にも悪影響が及ぼされ
ることになる。
【0006】ところで、地絡方向継電器の入力信号とな
る零相電圧・零相電流に含まれている残留成分は、その
周波数が地絡電圧・地絡電流の周波数と同じであるた
め、フィルタ等によって除去することができないもので
ある。このために、地絡方向継電器は、残留成分を含ん
だまま動作せざるをえず、感度特性や位相特性等が上記
したように悪影響を受けることになる。
る零相電圧・零相電流に含まれている残留成分は、その
周波数が地絡電圧・地絡電流の周波数と同じであるた
め、フィルタ等によって除去することができないもので
ある。このために、地絡方向継電器は、残留成分を含ん
だまま動作せざるをえず、感度特性や位相特性等が上記
したように悪影響を受けることになる。
【0007】そこで、従来より、このような残留値を補
正するために、入力信号をサンプリングしA/D(アナ
ログ/デジタル)変換したデジタル値で記憶しておき、
一定時間前の値を残留値とみなして補正する手段も考え
られている。しかしながら、このような従来手段では、
記憶した一定時間前の値が残留値であるという保証がな
いため、微地絡等のように地絡の発生状況によっては、
地絡により発生した成分を誤って残留成分と見なして補
正してしまうという不都合が生じている。
正するために、入力信号をサンプリングしA/D(アナ
ログ/デジタル)変換したデジタル値で記憶しておき、
一定時間前の値を残留値とみなして補正する手段も考え
られている。しかしながら、このような従来手段では、
記憶した一定時間前の値が残留値であるという保証がな
いため、微地絡等のように地絡の発生状況によっては、
地絡により発生した成分を誤って残留成分と見なして補
正してしまうという不都合が生じている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
地絡方向継電器では、入力信号となる零相電圧・零相電
流に含まれている残留成分を除去することが困難である
ため、その感度特性や位相特性等が悪影響を受けるとい
う問題を有している。また、残留値を補正するために考
えられた従来の手段は、まだまだ実用上十分なものとは
いえないという恨みがある。
地絡方向継電器では、入力信号となる零相電圧・零相電
流に含まれている残留成分を除去することが困難である
ため、その感度特性や位相特性等が悪影響を受けるとい
う問題を有している。また、残留値を補正するために考
えられた従来の手段は、まだまだ実用上十分なものとは
いえないという恨みがある。
【0009】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、入力となる零相電圧・零相電流に含まれ
る残留成分を除去し、地絡によって発生した零相分のみ
を取り出して補償することができ、信頼性の高い確実な
動作を行い得る極めて良好な地絡方向継電器を提供する
ことを目的とする。
されたもので、入力となる零相電圧・零相電流に含まれ
る残留成分を除去し、地絡によって発生した零相分のみ
を取り出して補償することができ、信頼性の高い確実な
動作を行い得る極めて良好な地絡方向継電器を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る地絡方向
継電器は、入力零相電圧・零相電流をその周波数のN倍
(Nは正の整数)でサンプリングしデジタル化する第1
の手段と、この第1の手段でデジタル化された入力零相
電圧・零相電流を同一位相のサンプリングデータ毎にフ
ィルタ処理して残留値を生成しその1サイクル分を記憶
する第2の手段と、この第2の手段で記憶された残留値
を第1の手段の出力瞬時値から差し引いて残留零相電圧
・零相電流を除去する第3の手段とを備えたものであ
る。
継電器は、入力零相電圧・零相電流をその周波数のN倍
(Nは正の整数)でサンプリングしデジタル化する第1
の手段と、この第1の手段でデジタル化された入力零相
電圧・零相電流を同一位相のサンプリングデータ毎にフ
ィルタ処理して残留値を生成しその1サイクル分を記憶
する第2の手段と、この第2の手段で記憶された残留値
を第1の手段の出力瞬時値から差し引いて残留零相電圧
・零相電流を除去する第3の手段とを備えたものであ
る。
【0011】
【作用】上記のような構成によれば、デジタル化された
入力零相電圧・零相電流から残留零相電圧・零相電流を
除去することができ、信頼性の高い確実な動作を行なわ
せることができるようになる。
入力零相電圧・零相電流から残留零相電圧・零相電流を
除去することができ、信頼性の高い確実な動作を行なわ
せることができるようになる。
【0012】
【実施例】以下、この発明を地絡過電圧リレーに適用し
た場合の一実施例について図面を参照して詳細に説明す
る。すなわち、図1において、11は入力端子で、地絡
過電圧検出入力となる零相電圧が印加されている。この
入力端子11に印加された零相電圧は、BPF(バンド
パスフィルタ)回路12に供給されて直流及び高周波ノ
イズ成分が除去された後、S/H(サンプリング/ホー
ルド)回路13により所定のサンプリングタイミング毎
にホールドされ、このホールドされた各値がA/D(ア
ナログ/デジタル)変換回路14でデジタル化される。
た場合の一実施例について図面を参照して詳細に説明す
る。すなわち、図1において、11は入力端子で、地絡
過電圧検出入力となる零相電圧が印加されている。この
入力端子11に印加された零相電圧は、BPF(バンド
パスフィルタ)回路12に供給されて直流及び高周波ノ
イズ成分が除去された後、S/H(サンプリング/ホー
ルド)回路13により所定のサンプリングタイミング毎
にホールドされ、このホールドされた各値がA/D(ア
ナログ/デジタル)変換回路14でデジタル化される。
【0013】なお、上記BPF回路12は、入力に混入
されるノイズ成分の周波数によっては、LPF(ローパ
スフィルタ)やHPF(ハイパスフィルタ)に置き換え
ることができ、さらに、入力のノイズ成分を考慮しなく
ても良い場合には、省略することができる。また、上記
S/H回路13は、A/D変換回路14によるA/D変
換中のデータを一定値にホールドすることにより、A/
D変換の誤差を小さくする働きと、2要素以上の入力を
処理する場合のデータの同時性を保つ働きとを行なって
いる。このため、入力が単要素でA/D変換中の入力値
変化による誤差が無視できる場合には、S/H回路13
は省略することができる。
されるノイズ成分の周波数によっては、LPF(ローパ
スフィルタ)やHPF(ハイパスフィルタ)に置き換え
ることができ、さらに、入力のノイズ成分を考慮しなく
ても良い場合には、省略することができる。また、上記
S/H回路13は、A/D変換回路14によるA/D変
換中のデータを一定値にホールドすることにより、A/
D変換の誤差を小さくする働きと、2要素以上の入力を
処理する場合のデータの同時性を保つ働きとを行なって
いる。このため、入力が単要素でA/D変換中の入力値
変化による誤差が無視できる場合には、S/H回路13
は省略することができる。
【0014】ここで、上記A/D変換回路14の出力デ
ータは、後述する理由により、図2に示すように、入力
信号を30度毎にサンプリングした図中黒丸で示す値と
なっている。なお、図2において、u11,u12,……,
u1Cは入力の1サイクル目を30度毎にA/D変換した
データであり、u21,u22,……,u2Cは入力の2サイ
クル目を30度毎にA/D変換したデータであり、以
下、同様に、un1,un2,……,unCは入力のnサイク
ル目を30度毎にA/D変換したデータを示している。
ータは、後述する理由により、図2に示すように、入力
信号を30度毎にサンプリングした図中黒丸で示す値と
なっている。なお、図2において、u11,u12,……,
u1Cは入力の1サイクル目を30度毎にA/D変換した
データであり、u21,u22,……,u2Cは入力の2サイ
クル目を30度毎にA/D変換したデータであり、以
下、同様に、un1,un2,……,unCは入力のnサイク
ル目を30度毎にA/D変換したデータを示している。
【0015】そして、上記A/D変換回路14の出力
は、LPF回路15に供給される。このLPF回路15
は、例えば一次遅れ,二次遅れあるいは平均値方式等に
よる演算処理により、図3に示すように、A/D変換回
路14の出力データのうち、データu11,u21,……,
u(n-1)1の同位相のデータ列から残留値Vn1を算出し、
データu12,u22,……,u(n-1)2の同位相のデータ列
から残留値Vn2を算出し、以下同様に、VnCまでの残留
値1サイクル分12個のデータを算出して、メモリ17
に出力する。
は、LPF回路15に供給される。このLPF回路15
は、例えば一次遅れ,二次遅れあるいは平均値方式等に
よる演算処理により、図3に示すように、A/D変換回
路14の出力データのうち、データu11,u21,……,
u(n-1)1の同位相のデータ列から残留値Vn1を算出し、
データu12,u22,……,u(n-1)2の同位相のデータ列
から残留値Vn2を算出し、以下同様に、VnCまでの残留
値1サイクル分12個のデータを算出して、メモリ17
に出力する。
【0016】ここで、上記メモリ17に記憶された残留
値は、読み出されて演算回路18の一方の入力端に供給
される。この演算回路18は、その他方の入力端に上記
A/D変換回路14の出力データが供給されており、こ
のA/D変換回路14から出力される残留値を含んだ瞬
時値出力から、メモリ17から読み出された残留値を差
し引くもので、ここに、A/D変換回路14の出力デー
タから残留成分が除去されるものである。
値は、読み出されて演算回路18の一方の入力端に供給
される。この演算回路18は、その他方の入力端に上記
A/D変換回路14の出力データが供給されており、こ
のA/D変換回路14から出力される残留値を含んだ瞬
時値出力から、メモリ17から読み出された残留値を差
し引くもので、ここに、A/D変換回路14の出力デー
タから残留成分が除去されるものである。
【0017】このようにして残留成分が除去されたデー
タは、実効値演算回路19に供給されて、残留値が除去
された入力データについて実効値の算出が行なわれる。
その後、算出された実効値は、レベル比較回路20によ
って、過電圧検出レベル発生回路21から出力される過
電圧検出レベルVOSとレベル比較され、実効値レベルが
過電圧検出レベルVOSよりも高くなった状態で地絡過電
圧検出信号が発生されて、出力端子22から取り出され
る。
タは、実効値演算回路19に供給されて、残留値が除去
された入力データについて実効値の算出が行なわれる。
その後、算出された実効値は、レベル比較回路20によ
って、過電圧検出レベル発生回路21から出力される過
電圧検出レベルVOSとレベル比較され、実効値レベルが
過電圧検出レベルVOSよりも高くなった状態で地絡過電
圧検出信号が発生されて、出力端子22から取り出され
る。
【0018】また、この地絡過電圧検出信号は、上記ゲ
ート回路16に供給される。このゲート回路16は、地
絡過電圧検出信号が供給されるとゲートが閉状態にな
り、LPF回路15の出力がメモリ17に記憶されるこ
とを阻止することにより、地絡発生時に残留値が地絡発
生前の値に保持されるようになされている。つまり、地
絡発生による零相電圧の変化分には低い周波数成分も含
まれているため、LPF回路15だけではこの低周波成
分を完全に除去することができず誤差が発生することに
なる。そこで、地絡過電圧検出信号が発生されたとき
は、LPF回路15の出力がメモリ17に書き込まれな
いようにゲート回路16を閉状態とすることにより、地
絡による零相電圧が残留値に混入されることを防止して
いる。
ート回路16に供給される。このゲート回路16は、地
絡過電圧検出信号が供給されるとゲートが閉状態にな
り、LPF回路15の出力がメモリ17に記憶されるこ
とを阻止することにより、地絡発生時に残留値が地絡発
生前の値に保持されるようになされている。つまり、地
絡発生による零相電圧の変化分には低い周波数成分も含
まれているため、LPF回路15だけではこの低周波成
分を完全に除去することができず誤差が発生することに
なる。そこで、地絡過電圧検出信号が発生されたとき
は、LPF回路15の出力がメモリ17に書き込まれな
いようにゲート回路16を閉状態とすることにより、地
絡による零相電圧が残留値に混入されることを防止して
いる。
【0019】ここで、上記S/H回路13,A/D変換
回路14,LPF回路15,メモリ17,実効値演算回
路19及びレベル比較回路20は、いずれもタイミング
制御回路23から出力されるタイミング信号に基づいて
その動作が制御されている。そして、このタイミング制
御回路23は、同期発振回路24から発生される発振信
号に基づいて各種タイミング信号を生成するものであ
る。この場合、同期発振回路24は、入力零相電圧のN
倍(Nは正の整数)の周波数に同期して発振するもの
で、この実施例ではN=12とすることにより、前述し
たように入力零相電圧が30度毎にサンプリングされる
ことになる。
回路14,LPF回路15,メモリ17,実効値演算回
路19及びレベル比較回路20は、いずれもタイミング
制御回路23から出力されるタイミング信号に基づいて
その動作が制御されている。そして、このタイミング制
御回路23は、同期発振回路24から発生される発振信
号に基づいて各種タイミング信号を生成するものであ
る。この場合、同期発振回路24は、入力零相電圧のN
倍(Nは正の整数)の周波数に同期して発振するもの
で、この実施例ではN=12とすることにより、前述し
たように入力零相電圧が30度毎にサンプリングされる
ことになる。
【0020】また、上記LPF回路15による残留値を
算出するためのデータとしては、求める残留値の1サイ
クル前までのデータが使用されている。すなわち、nサ
イクル目の残留値Vn1は、その1サイクル前までのデー
タ列u11,u21,u31,……,u(n-1)1に基づいて算出
される。これは、地絡が発生したときに、残留値がその
影響を受けないようにするためである。さらに、LPF
回路15の特性としては、一次遅れ,二次遅れあるいは
平均値による方法が考えられるが、一次遅れや二次遅れ
フィルタの場合の時定数や、平均値方式の場合のサンプ
ル数については、残留成分の変動周期により最適な値が
設定される。
算出するためのデータとしては、求める残留値の1サイ
クル前までのデータが使用されている。すなわち、nサ
イクル目の残留値Vn1は、その1サイクル前までのデー
タ列u11,u21,u31,……,u(n-1)1に基づいて算出
される。これは、地絡が発生したときに、残留値がその
影響を受けないようにするためである。さらに、LPF
回路15の特性としては、一次遅れ,二次遅れあるいは
平均値による方法が考えられるが、一次遅れや二次遅れ
フィルタの場合の時定数や、平均値方式の場合のサンプ
ル数については、残留成分の変動周期により最適な値が
設定される。
【0021】ここにおいて、上記演算回路18による残
留値の除去について具体的に説明する。すなわち、図4
において、地絡が発生していないT1の期間では、演算
回路18への一方の入力であるA/D変換回路14の出
力零相電圧は一定の残留零相電圧だけであるため、演算
回路18への他方の入力であるメモリ17の出力と同一
になっている。このため、上記T1の期間における演算
回路18の出力は、図中S11〜S2Cに示すように「0」
になっている。
留値の除去について具体的に説明する。すなわち、図4
において、地絡が発生していないT1の期間では、演算
回路18への一方の入力であるA/D変換回路14の出
力零相電圧は一定の残留零相電圧だけであるため、演算
回路18への他方の入力であるメモリ17の出力と同一
になっている。このため、上記T1の期間における演算
回路18の出力は、図中S11〜S2Cに示すように「0」
になっている。
【0022】また、図4中T2は地絡が発生している期
間を示しており、地絡によって残留値と同じ大きさ及び
位相を有する零相電圧が発生しているため、A/D変換
回路14の出力零相電圧は、T1の期間のときのちょう
ど2倍となる。一方、メモリ17の出力は、地絡が発生
した1サイクル目のデータV31,V32,……,V3Cにつ
いては、地絡が発生していないときに得られたデータu
21,u22,……,u2Cにより算出しているため、T1の
期間と変わることがない。このため、演算回路18から
は、地絡が発生してから1サイクル目が終了されるまで
の期間は、残留値と同じ大きさ及び位相を有するデータ
S31〜S3Cが出力される。
間を示しており、地絡によって残留値と同じ大きさ及び
位相を有する零相電圧が発生しているため、A/D変換
回路14の出力零相電圧は、T1の期間のときのちょう
ど2倍となる。一方、メモリ17の出力は、地絡が発生
した1サイクル目のデータV31,V32,……,V3Cにつ
いては、地絡が発生していないときに得られたデータu
21,u22,……,u2Cにより算出しているため、T1の
期間と変わることがない。このため、演算回路18から
は、地絡が発生してから1サイクル目が終了されるまで
の期間は、残留値と同じ大きさ及び位相を有するデータ
S31〜S3Cが出力される。
【0023】ここで、地絡が発生してからメモリ17の
出力の1サイクル目が終了されるまでに、前記地絡過電
圧検出信号が出力される。つまり、図4中T3は地絡過
電圧検出信号が出力されていない期間を示し、T4は地
絡過電圧検出信号が出力されている期間を示している。
そして、地絡が発生してから2サイクル目のメモリ17
の出力データV41,V42,……,V4Cは、地絡が発生し
てから得られたデータu31,u32,……,u3Cに基づい
て算出されているため、図4に×印で示すように、その
前のサイクルより大きな値となる。
出力の1サイクル目が終了されるまでに、前記地絡過電
圧検出信号が出力される。つまり、図4中T3は地絡過
電圧検出信号が出力されていない期間を示し、T4は地
絡過電圧検出信号が出力されている期間を示している。
そして、地絡が発生してから2サイクル目のメモリ17
の出力データV41,V42,……,V4Cは、地絡が発生し
てから得られたデータu31,u32,……,u3Cに基づい
て算出されているため、図4に×印で示すように、その
前のサイクルより大きな値となる。
【0024】このため、図4に×印で示す値を残留値と
してしまうと、演算回路18の出力は、図4に×印で示
すように正規の値(図中黒丸で示す)に対して誤差が生
じることになる。ところが、このT4の期間では、地絡
過電圧検出信号が出力されているため、前記ゲート回路
16が閉状態になってLPF回路15の出力がメモリ1
7に供給されることを阻止されるので、メモリ17には
地絡発生前の残留値が保持される。このため、演算回路
18からは、地絡により発生した分の残留値と同じ大き
さ及び位相を有するデータが出力されることになる。
してしまうと、演算回路18の出力は、図4に×印で示
すように正規の値(図中黒丸で示す)に対して誤差が生
じることになる。ところが、このT4の期間では、地絡
過電圧検出信号が出力されているため、前記ゲート回路
16が閉状態になってLPF回路15の出力がメモリ1
7に供給されることを阻止されるので、メモリ17には
地絡発生前の残留値が保持される。このため、演算回路
18からは、地絡により発生した分の残留値と同じ大き
さ及び位相を有するデータが出力されることになる。
【0025】次に、図5はこの発明の他の実施例を示し
ており、図1と同一部分には同一符号を付している。す
なわち、前記実行値演算回路19の出力は、レベル比較
回路25によって、基準レベル発生回路26から発生さ
れる基準レベルVOSL と比較される。この基準レベルV
OSL は、前記過電圧検出レベルVOSよりも低いレベルに
設定されており、レベル比較回路25は、実行値演算回
路19からの実効値レベルが基準レベルVOSL よりも高
くなった状態で、ゲート回路16を閉状態となす信号を
発生する。このような構成によれば、地絡による零相電
圧が過電圧検出レベルVOS以下であるときにも、地絡に
よる零相電圧が残留値に混入することを防止することが
できるようになる。なお、この発明は上記各実施例に限
定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
ており、図1と同一部分には同一符号を付している。す
なわち、前記実行値演算回路19の出力は、レベル比較
回路25によって、基準レベル発生回路26から発生さ
れる基準レベルVOSL と比較される。この基準レベルV
OSL は、前記過電圧検出レベルVOSよりも低いレベルに
設定されており、レベル比較回路25は、実行値演算回
路19からの実効値レベルが基準レベルVOSL よりも高
くなった状態で、ゲート回路16を閉状態となす信号を
発生する。このような構成によれば、地絡による零相電
圧が過電圧検出レベルVOS以下であるときにも、地絡に
よる零相電圧が残留値に混入することを防止することが
できるようになる。なお、この発明は上記各実施例に限
定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施することができる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
入力となる零相電圧・零相電流に含まれる残留成分を除
去し、地絡によって発生した零相分のみを取り出して補
償することができ、信頼性の高い確実な動作を行い得る
極めて良好な地絡方向継電器を提供することができる。
入力となる零相電圧・零相電流に含まれる残留成分を除
去し、地絡によって発生した零相分のみを取り出して補
償することができ、信頼性の高い確実な動作を行い得る
極めて良好な地絡方向継電器を提供することができる。
【図1】この発明に係る地絡方向継電器の一実施例を示
すブロック構成図。
すブロック構成図。
【図2】同実施例のA/D変換回路の出力を説明するた
めに示す図。
めに示す図。
【図3】同実施例のLPF回路の出力を説明するために
示す図。
示す図。
【図4】同実施例の残留値の除去を説明するために示す
図。
図。
【図5】この発明の他の実施例を示すブロック構成図。
【図6】残留零相電圧により地絡過電圧継電器の感度が
変化することを説明するために示す図。
変化することを説明するために示す図。
11…入力端子、12…BPF回路、13…S/H回
路、14…A/D変換回路、15…LPF回路、16…
ゲート回路、17…メモリ、18…演算回路、19…実
効値演算回路、20…レベル比較回路、21…過電圧検
出レベル発生回路、22…出力端子、23…タイミング
制御回路、24…同期発振回路、25…レベル比較回
路、26…基準レベル発生回路。
路、14…A/D変換回路、15…LPF回路、16…
ゲート回路、17…メモリ、18…演算回路、19…実
効値演算回路、20…レベル比較回路、21…過電圧検
出レベル発生回路、22…出力端子、23…タイミング
制御回路、24…同期発振回路、25…レベル比較回
路、26…基準レベル発生回路。
フロントページの続き (72)発明者 松村 幸一 宮城県仙台市青葉区一番町三丁目7番1号 東北電力株式会社内 (72)発明者 宮崎 照信 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 石橋 孝二 宮城県多賀城市宮内二丁目2番1号 東北 電機製造株式会社内 (72)発明者 白石 喜一 宮城県多賀城市宮内二丁目2番1号 東北 電機製造株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 入力零相電圧・零相電流をその周波数の
N倍(Nは正の整数)でサンプリングしデジタル化する
第1の手段と、この第1の手段でデジタル化された入力
零相電圧・零相電流を同一位相のサンプリングデータ毎
にフィルタ処理して残留値を生成しその1サイクル分を
記憶する第2の手段と、この第2の手段で記憶された残
留値を前記第1の手段の出力瞬時値から差し引いて残留
零相電圧・零相電流を除去する第3の手段とを具備して
なることを特徴とする地絡方向継電器。 - 【請求項2】 前記第3の手段で残留零相電圧・零相電
流を除去された零相電圧・零相電流の値が所定値を実質
的に越えた状態で、前記第2の手段にその1サイクル前
に生成された残留値を保持させる第4の手段を具備して
なることを特徴とする請求項1記載の地絡方向継電器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3042059A JP2584541B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 地絡方向継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3042059A JP2584541B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 地絡方向継電器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0576132A true JPH0576132A (ja) | 1993-03-26 |
| JP2584541B2 JP2584541B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=12625532
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3042059A Expired - Fee Related JP2584541B2 (ja) | 1991-03-07 | 1991-03-07 | 地絡方向継電器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2584541B2 (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6281925A (ja) * | 1985-10-01 | 1987-04-15 | 株式会社高岳製作所 | デイジタル形地絡方向継電器および変化量検出方式 |
-
1991
- 1991-03-07 JP JP3042059A patent/JP2584541B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6281925A (ja) * | 1985-10-01 | 1987-04-15 | 株式会社高岳製作所 | デイジタル形地絡方向継電器および変化量検出方式 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2584541B2 (ja) | 1997-02-26 |
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Legal Events
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