JPH0577356A - 加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼板 - Google Patents
加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼板Info
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- JPH0577356A JPH0577356A JP3243766A JP24376691A JPH0577356A JP H0577356 A JPH0577356 A JP H0577356A JP 3243766 A JP3243766 A JP 3243766A JP 24376691 A JP24376691 A JP 24376691A JP H0577356 A JPH0577356 A JP H0577356A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高加工性、耐傷つき性(高硬度)および耐汚
染性のバランスのとれた塗装鋼板の開発。 【構成】 鋼板上に塗膜層を有する塗装鋼板であって、
塗膜硬度が、塗膜層表面から少なくとも1μm内側まで
の外層部分は400kg/cm2以上、外層部分以外の部分
(内層部分)は400kg/cm2未満であることを特徴とす
る加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼板。
染性のバランスのとれた塗装鋼板の開発。 【構成】 鋼板上に塗膜層を有する塗装鋼板であって、
塗膜硬度が、塗膜層表面から少なくとも1μm内側まで
の外層部分は400kg/cm2以上、外層部分以外の部分
(内層部分)は400kg/cm2未満であることを特徴とす
る加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレコート鋼板の基本
性能である加工性、硬度が改善されているのみならず、
家電製品等で要求される耐汚染性および耐薬品性にも優
れた塗膜を有する塗装鋼板に関する。
性能である加工性、硬度が改善されているのみならず、
家電製品等で要求される耐汚染性および耐薬品性にも優
れた塗膜を有する塗装鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家電製品等の塗装は、鋼板を加
工、成形した後、箱型形状で行われていたが、塗装ライ
ンの合理化、生産性の向上、公害防止、作業環境改善等
の諸問題を解決するために、平鋼板を塗装した後に加
工、成形を行うプレコート塗装方式に移りつつある。
工、成形した後、箱型形状で行われていたが、塗装ライ
ンの合理化、生産性の向上、公害防止、作業環境改善等
の諸問題を解決するために、平鋼板を塗装した後に加
工、成形を行うプレコート塗装方式に移りつつある。
【0003】このプレコート鋼板は、塗装後、複雑な形
状に加工されるため、高い加工性が要求される。また、
家電製品のなかでも、冷蔵庫、洗濯機等では、塗膜硬
度、耐汚染性、耐薬品性などの性能も要求される。
状に加工されるため、高い加工性が要求される。また、
家電製品のなかでも、冷蔵庫、洗濯機等では、塗膜硬
度、耐汚染性、耐薬品性などの性能も要求される。
【0004】ところが、一般に、高加工性プレコート鋼
板は、塗膜が柔らかいために擦り傷がつきやすく、耐汚
染性も極めて劣り、一方、ポストコート塗料のような高
硬度、耐汚染性に優れた塗料を塗装したプレコート鋼板
は、加工性が極めて劣り、ともにプレコート鋼板として
要求される性能を満足するものではない。
板は、塗膜が柔らかいために擦り傷がつきやすく、耐汚
染性も極めて劣り、一方、ポストコート塗料のような高
硬度、耐汚染性に優れた塗料を塗装したプレコート鋼板
は、加工性が極めて劣り、ともにプレコート鋼板として
要求される性能を満足するものではない。
【0005】このように、加工性と高硬度、耐汚染性は
相反する性能であり、従って、これらの性能のバランス
をとるのは困難であり、現在は、プレコート鋼板は、耐
汚染性をある程度犠牲にした高加工性鋼板として使用さ
れている。
相反する性能であり、従って、これらの性能のバランス
をとるのは困難であり、現在は、プレコート鋼板は、耐
汚染性をある程度犠牲にした高加工性鋼板として使用さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術に鑑みてなされたものであり、高加工性、耐傷つき
性(高硬度)および耐汚染性のバランスのとれた塗装鋼
板の提供を目的とする。
技術に鑑みてなされたものであり、高加工性、耐傷つき
性(高硬度)および耐汚染性のバランスのとれた塗装鋼
板の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上に述べ
たような従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ね
た結果、塗膜最表層の塗膜硬度が耐汚染性に対して有効
に作用することを知見した。そして、加工性を維持する
ためには、塗膜に柔軟性をもたせておく必要があるた
め、塗膜の表層は硬く、内部は柔らかくすれば、所期の
目的が有利に達成され得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。
たような従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ね
た結果、塗膜最表層の塗膜硬度が耐汚染性に対して有効
に作用することを知見した。そして、加工性を維持する
ためには、塗膜に柔軟性をもたせておく必要があるた
め、塗膜の表層は硬く、内部は柔らかくすれば、所期の
目的が有利に達成され得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0008】すなわち本発明は、鋼板上に塗膜層を有す
る塗装鋼板であって、塗膜硬度が、塗膜層表面から少な
くとも1μm内側までの外層部分は400kg/cm2以上、
外層部分以外の部分(内層部分)は400kg/cm2未満で
あることを特徴とする加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼
板を提供するものである。
る塗装鋼板であって、塗膜硬度が、塗膜層表面から少な
くとも1μm内側までの外層部分は400kg/cm2以上、
外層部分以外の部分(内層部分)は400kg/cm2未満で
あることを特徴とする加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼
板を提供するものである。
【0009】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
の塗装鋼板の素地鋼板は、特に限定されない。一般冷延
鋼板はもとより、化成処理、めっき処理、さらにはプラ
イマー処理を施したものでも好適に用いることができ
る。
の塗装鋼板の素地鋼板は、特に限定されない。一般冷延
鋼板はもとより、化成処理、めっき処理、さらにはプラ
イマー処理を施したものでも好適に用いることができ
る。
【0010】本発明の塗装鋼板は、その塗膜層に特徴が
ある。すなわち、塗膜硬度が、塗膜層表面から少なくと
も1μm内側までの外層部分は400kg/cm2以上、外層
部分以外の部分(内層部分)は400kg/cm2未満であ
る。
ある。すなわち、塗膜硬度が、塗膜層表面から少なくと
も1μm内側までの外層部分は400kg/cm2以上、外層
部分以外の部分(内層部分)は400kg/cm2未満であ
る。
【0011】外層部分の塗膜硬度が400kg/cm2未満で
あると、耐傷つき性および耐汚染性が不十分となり、ま
た、内層部分の塗膜硬度が400kg/cm2以上であると、
加工性に劣る。
あると、耐傷つき性および耐汚染性が不十分となり、ま
た、内層部分の塗膜硬度が400kg/cm2以上であると、
加工性に劣る。
【0012】ここで、塗膜硬度とは、負荷に対する塗膜
の変形抵抗を示す。そして、例えば、超微小硬度計DU
H−200にて、先端角度115°の三角すい圧子を用
いて負荷速度0.24gf/secで負荷をかけて測定した場
合、塗膜硬度の計算式は、塗膜硬度=37.838P/h2×10
0(P:負荷、h:深さ、単位:kgf/cm2 )となる。
の変形抵抗を示す。そして、例えば、超微小硬度計DU
H−200にて、先端角度115°の三角すい圧子を用
いて負荷速度0.24gf/secで負荷をかけて測定した場
合、塗膜硬度の計算式は、塗膜硬度=37.838P/h2×10
0(P:負荷、h:深さ、単位:kgf/cm2 )となる。
【0013】塗膜層において、その外層部分は、少なく
とも1μmの厚さが必要であるが、1〜5μmが好まし
い。1μm未満であると、耐傷つき性および耐汚染性が
不十分となり、5μm超であると、加工性に劣る場合が
ある。一方、その内層部分の厚さは限定されないが、5
μm以上であると、加工性の点でよい。なお、塗膜層の
総厚は、塗装作業性および塗装後外観の点で、15〜4
0μm程度とするのが望ましい。
とも1μmの厚さが必要であるが、1〜5μmが好まし
い。1μm未満であると、耐傷つき性および耐汚染性が
不十分となり、5μm超であると、加工性に劣る場合が
ある。一方、その内層部分の厚さは限定されないが、5
μm以上であると、加工性の点でよい。なお、塗膜層の
総厚は、塗装作業性および塗装後外観の点で、15〜4
0μm程度とするのが望ましい。
【0014】次に、上記のような塗膜層を形成するため
の具体的手段について述べる。
の具体的手段について述べる。
【0015】一般に、塗装鋼板の塗膜層は、素地鋼板に
プライマー処理を施した後、あるいは施すことなしに、
被覆用樹脂組成物(塗料)を塗布し、焼き付けを行うこ
とによって形成する。従って、塗料の組成や焼き付け条
件を選択することにより、硬化(焼き付け)後に、所望
の塗膜硬度を示す塗膜層を得ることができる。
プライマー処理を施した後、あるいは施すことなしに、
被覆用樹脂組成物(塗料)を塗布し、焼き付けを行うこ
とによって形成する。従って、塗料の組成や焼き付け条
件を選択することにより、硬化(焼き付け)後に、所望
の塗膜硬度を示す塗膜層を得ることができる。
【0016】そして、塗膜硬度が400kg/cm2以上の塗
膜層を得るために、外層部分には、例えば、硬化後のガ
ラス転移点(Tg)が40℃以上となる塗料を用いれば
よく、一方、内層部分は、塗膜硬度が400kg/cm2未満
でなくてはならないので、内層部分の形成には、硬化後
のガラス転移点(Tg)が15〜40℃となる塗料を用
いればよい。外層部分のガラス転移点(Tg)が40℃
未満であると、塗膜硬度が劣り、耐傷つき性、耐汚染性
が劣化する。内層部分のガラス転移点(Tg)が40℃
超になると、加工性が著しく低下し、15℃未満である
と、塗膜層の外層部分の耐傷つき性が劣化する。
膜層を得るために、外層部分には、例えば、硬化後のガ
ラス転移点(Tg)が40℃以上となる塗料を用いれば
よく、一方、内層部分は、塗膜硬度が400kg/cm2未満
でなくてはならないので、内層部分の形成には、硬化後
のガラス転移点(Tg)が15〜40℃となる塗料を用
いればよい。外層部分のガラス転移点(Tg)が40℃
未満であると、塗膜硬度が劣り、耐傷つき性、耐汚染性
が劣化する。内層部分のガラス転移点(Tg)が40℃
超になると、加工性が著しく低下し、15℃未満である
と、塗膜層の外層部分の耐傷つき性が劣化する。
【0017】ところで、塗膜硬度やガラス転移点(T
g)の調整であるが、これは、 塗料中の樹脂の選択、 塗料中の各種成分の種類および配合比の選択、 硬化(架橋)剤や硬化触媒の種類および配合比の選
択、 等の手段によって行なうことができる。
g)の調整であるが、これは、 塗料中の樹脂の選択、 塗料中の各種成分の種類および配合比の選択、 硬化(架橋)剤や硬化触媒の種類および配合比の選
択、 等の手段によって行なうことができる。
【0018】より具体的に述べると、については、樹
脂自体のガラス転移点(Tg)を考慮すること、につ
いては、例えば可塑剤等の、ガラス転移点(Tg)に影
響を与える成分を必要に応じて利用すること、また、
については、架橋密度が高いと高硬度で耐汚染性に優れ
る塗膜となり、低いと加工性に優れる塗膜となることを
考慮して、その種類や配合比を決定すること等が必要で
ある。
脂自体のガラス転移点(Tg)を考慮すること、につ
いては、例えば可塑剤等の、ガラス転移点(Tg)に影
響を与える成分を必要に応じて利用すること、また、
については、架橋密度が高いと高硬度で耐汚染性に優れ
る塗膜となり、低いと加工性に優れる塗膜となることを
考慮して、その種類や配合比を決定すること等が必要で
ある。
【0019】ところで、本発明の塗装鋼板の塗膜層は、
その塗膜硬度の変化が連続していても、不連続であって
もよいが、ここで、各々の場合について、そのような塗
膜層を得る方法を述べる。
その塗膜硬度の変化が連続していても、不連続であって
もよいが、ここで、各々の場合について、そのような塗
膜層を得る方法を述べる。
【0020】まず、塗膜硬度が連続的に変化する塗膜層
であるが、これは、例えば、後述する実施例1〜3に記
載する方法のように形成する。
であるが、これは、例えば、後述する実施例1〜3に記
載する方法のように形成する。
【0021】また、塗膜硬度が不連続に変化する塗膜層
は、硬化後に各々所望の塗膜硬度となる塗料を、順に、
塗布および焼き付け(硬化)を行うか、順に、塗布およ
び乾燥(半硬化)を行った後、最後に焼き付け(硬化)
を行うことで形成することができる。
は、硬化後に各々所望の塗膜硬度となる塗料を、順に、
塗布および焼き付け(硬化)を行うか、順に、塗布およ
び乾燥(半硬化)を行った後、最後に焼き付け(硬化)
を行うことで形成することができる。
【0022】本発明の塗装鋼板の塗膜層の形成に用いる
塗料は、所望の硬さの塗膜層を与えるものであれば、特
に限定されないが、以下に、その一例を述べる。
塗料は、所望の硬さの塗膜層を与えるものであれば、特
に限定されないが、以下に、その一例を述べる。
【0023】すなわち、直鎖状ポリエステル樹脂を主成
分とし、他に、メラミン系硬化樹脂、硬化促進剤、顔料
等を含有する塗料が例示される。このような塗料では、
例えば、直鎖状ポリエステル樹脂として、その分子量や
ガラス転移点(Tg)が適当なものを選択することで、
あるいは、硬化促進剤の種類や配合比を適正化すること
で、所望の硬さの塗膜層を与える塗料を得ることができ
る。
分とし、他に、メラミン系硬化樹脂、硬化促進剤、顔料
等を含有する塗料が例示される。このような塗料では、
例えば、直鎖状ポリエステル樹脂として、その分子量や
ガラス転移点(Tg)が適当なものを選択することで、
あるいは、硬化促進剤の種類や配合比を適正化すること
で、所望の硬さの塗膜層を与える塗料を得ることができ
る。
【0024】なお、前記直鎖型ポリエステル樹脂の一方
の原料となる芳香族ジカルボン酸成分としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸等、あ
るいはそれらの低級アルキルエステル、酸無水物等が挙
げられ、脂肪族ジカルボン酸成分としては、アジピン
酸、セバシン酸、アゼライン酸、コハク酸、フマル酸、
マレイン酸、ハイミック酸等や、これらの低級アルキル
エステル、酸無水物等が挙げられる。
の原料となる芳香族ジカルボン酸成分としては、テレフ
タル酸、イソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸等、あ
るいはそれらの低級アルキルエステル、酸無水物等が挙
げられ、脂肪族ジカルボン酸成分としては、アジピン
酸、セバシン酸、アゼライン酸、コハク酸、フマル酸、
マレイン酸、ハイミック酸等や、これらの低級アルキル
エステル、酸無水物等が挙げられる。
【0025】また、前記直鎖型ポリエステル樹脂の他方
の原料となるジアルコールとしては、エチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、3−メチルペンタン−1,5−ジオー
ル、1,4−ジシクロヘキサンジメタール、キシレング
リコール、水添ビスフェノールA等の脂肪族または芳香
族ジアルコール等が挙げられる。
の原料となるジアルコールとしては、エチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、3−メチルペンタン−1,5−ジオー
ル、1,4−ジシクロヘキサンジメタール、キシレング
リコール、水添ビスフェノールA等の脂肪族または芳香
族ジアルコール等が挙げられる。
【0026】メラミン系硬化樹脂としては、メチル化メ
ラミン、ブチル化メラミンを挙げることができ、また、
ポリエステル樹脂とメラミン系硬化樹脂との間の硬化反
応と、メラミン系硬化樹脂の自己縮合反応を十分に行わ
せるための硬化促進剤としてはスルホン酸系硬化促進
剤、例えばパラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼン
スルホン酸、メタンスルホン酸、ジノニルナフタレンジ
スルホン酸等を挙げることができる。
ラミン、ブチル化メラミンを挙げることができ、また、
ポリエステル樹脂とメラミン系硬化樹脂との間の硬化反
応と、メラミン系硬化樹脂の自己縮合反応を十分に行わ
せるための硬化促進剤としてはスルホン酸系硬化促進
剤、例えばパラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼン
スルホン酸、メタンスルホン酸、ジノニルナフタレンジ
スルホン酸等を挙げることができる。
【0027】本発明の塗装鋼板を製造するに際しては、
必要に応じて溶剤で希釈した塗装鋼板用塗料を、素地鋼
板の表面に塗布、焼付けて塗膜を形成させればよい。そ
の塗布に当たっては、ロールコーター法、カーテンフロ
ーコーター法およびバーコーター法など、従来公知のい
ずれの方法も使用でき、また、焼付け処理は、180〜
300℃、0.5〜3分間程度の条件下に行うことが好
ましい。
必要に応じて溶剤で希釈した塗装鋼板用塗料を、素地鋼
板の表面に塗布、焼付けて塗膜を形成させればよい。そ
の塗布に当たっては、ロールコーター法、カーテンフロ
ーコーター法およびバーコーター法など、従来公知のい
ずれの方法も使用でき、また、焼付け処理は、180〜
300℃、0.5〜3分間程度の条件下に行うことが好
ましい。
【0028】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づき具体的に説
明する。
明する。
【0029】(実施例)板厚0.5mmの電気亜鉛めっ
き鋼板(めっき付着量は片面で20g/m2)に通常のりん
酸亜鉛処理を施した後、下塗塗料としてエポキシ変性ポ
リエステル樹脂塗料を、乾燥膜厚で5〜7μmになるよ
うに塗布し、次いで、最高到達板温210±10℃、焼
付け時間60秒間の条件で塗装(プライマー処理)した
後、上塗塗料として、被膜形成主要素として、三井サイ
アナミッド(株)製サイメルC303(直鎖型ポリエス
テル(数平均分子量Mn=35000、ガラス転移点
(Tg)=38℃)70重量部とメチル化メラミン樹脂
30重量部含有)、硬化促進剤(ドデシルベンゼンスル
ホン酸)(三井サイアナミッド(株)製キャタリスト#
600)4重量部、顔料である二酸化チタン100重量
部を配合、塗料化したポリエステル樹脂塗料を、乾燥膜
厚で15〜20μmになるように塗布し、次いで、最高
到達板温230±10℃、焼付け時間60秒間の条件で
塗装して塗装鋼板を作製した(実施例1)。
き鋼板(めっき付着量は片面で20g/m2)に通常のりん
酸亜鉛処理を施した後、下塗塗料としてエポキシ変性ポ
リエステル樹脂塗料を、乾燥膜厚で5〜7μmになるよ
うに塗布し、次いで、最高到達板温210±10℃、焼
付け時間60秒間の条件で塗装(プライマー処理)した
後、上塗塗料として、被膜形成主要素として、三井サイ
アナミッド(株)製サイメルC303(直鎖型ポリエス
テル(数平均分子量Mn=35000、ガラス転移点
(Tg)=38℃)70重量部とメチル化メラミン樹脂
30重量部含有)、硬化促進剤(ドデシルベンゼンスル
ホン酸)(三井サイアナミッド(株)製キャタリスト#
600)4重量部、顔料である二酸化チタン100重量
部を配合、塗料化したポリエステル樹脂塗料を、乾燥膜
厚で15〜20μmになるように塗布し、次いで、最高
到達板温230±10℃、焼付け時間60秒間の条件で
塗装して塗装鋼板を作製した(実施例1)。
【0030】また、メチル化メラミン樹脂量を40重量
部に変えた以外は同様にして実施例2の塗装鋼板を、さ
らに、硬化促進剤の添加量を3重量部に変えた以外は同
様にして実施例3の塗装鋼板を作製した。
部に変えた以外は同様にして実施例2の塗装鋼板を、さ
らに、硬化促進剤の添加量を3重量部に変えた以外は同
様にして実施例3の塗装鋼板を作製した。
【0031】一方、比較例の塗装鋼板は、ポリエステル
樹脂をガラス転移点の高い(Tg=45℃)樹脂に変え
て(比較例1)、硬化樹脂量を20重量部に変えて(比
較例2)、ポリエステル樹脂を比較例1と同様にし、硬
化樹脂量を20重量部に変えて(比較例3)、あるい
は、ポリエステル樹脂をガラス転移点の低い(Tg=2
0℃)樹脂に変えて(比較例4)作製した。
樹脂をガラス転移点の高い(Tg=45℃)樹脂に変え
て(比較例1)、硬化樹脂量を20重量部に変えて(比
較例2)、ポリエステル樹脂を比較例1と同様にし、硬
化樹脂量を20重量部に変えて(比較例3)、あるい
は、ポリエステル樹脂をガラス転移点の低い(Tg=2
0℃)樹脂に変えて(比較例4)作製した。
【0032】これらの塗装鋼板の塗膜層の表面から2μ
m内側までの部分(外層部分)と、表面から10〜20
μmの部分(内層部分)とについて、下記の方法で塗膜
硬度とガラス転移点(Tg)を測定した。結果は表1に
示した。
m内側までの部分(外層部分)と、表面から10〜20
μmの部分(内層部分)とについて、下記の方法で塗膜
硬度とガラス転移点(Tg)を測定した。結果は表1に
示した。
【0033】また、これらの塗装鋼板の塗膜性能を下記
の方法で評価し、結果は表2に示した。
の方法で評価し、結果は表2に示した。
【0034】(1)塗膜硬度の測定方法 超微小硬度計DUH−200(株式会社島津製作所製)
を用いて測定した。先端角度115°の三角すい圧子
を、負荷速度0.24gf/secで塗膜に押し付けた。負荷
P、深さhの時の塗膜硬度(DH115 )は37.838P/h2×
100(kgf/cm2)である。
を用いて測定した。先端角度115°の三角すい圧子
を、負荷速度0.24gf/secで塗膜に押し付けた。負荷
P、深さhの時の塗膜硬度(DH115 )は37.838P/h2×
100(kgf/cm2)である。
【0035】(2)ガラス転移点(Tg)の測定方法 示差走査熱量計(株式会社島津製作所製)を用いて測定
した。
した。
【0036】(3)塗膜性能の評価方法 (3−1)鉛筆硬度 三菱鉛筆社製三菱ユニを用い、塗膜に傷のつく鉛筆の硬
度の種類を示した。
度の種類を示した。
【0037】(3−2)加工性 供試材と同一厚み(T)の鋼板をn枚挟んで180°折
り曲げを行い、クラックを生じずに折り曲げのできた枚
数を示した。
り曲げを行い、クラックを生じずに折り曲げのできた枚
数を示した。
【0038】(3−3)耐汚染性 供試材の塗膜上にマジックインキ(赤色)で○印を書
き、そのマジックインキ跡を、24時間後、エタノール
で拭き取り、下記の基準で評価した。 [評価基準]◎非常に優れる、○良好、△やや劣る、×
かなり劣る
き、そのマジックインキ跡を、24時間後、エタノール
で拭き取り、下記の基準で評価した。 [評価基準]◎非常に優れる、○良好、△やや劣る、×
かなり劣る
【0039】
【0040】
【0041】表1および表2から明らかなように、本発
明の塗装鋼板は、硬度、高加工性を維持しつつ、耐汚染
性に極めて優れるものである。これは、本発明鋼板の塗
膜層が、その塗膜硬度の点で傾斜構造になっており、か
つ、外層部分と内層部分とが、各々、所定の硬度である
ことによる。ところが、比較例は、その塗膜層の塗膜硬
度は傾斜構造をとってはいるが、外層部分の塗膜硬度が
足りないものでは、耐汚染性が悪く、一方、塗膜内層部
分の硬度が高いものでは、加工性が悪い。
明の塗装鋼板は、硬度、高加工性を維持しつつ、耐汚染
性に極めて優れるものである。これは、本発明鋼板の塗
膜層が、その塗膜硬度の点で傾斜構造になっており、か
つ、外層部分と内層部分とが、各々、所定の硬度である
ことによる。ところが、比較例は、その塗膜層の塗膜硬
度は傾斜構造をとってはいるが、外層部分の塗膜硬度が
足りないものでは、耐汚染性が悪く、一方、塗膜内層部
分の硬度が高いものでは、加工性が悪い。
【0042】
【発明の効果】本発明により、従来の高加工性塗装鋼板
において犠牲にされていた耐汚染性も良好な、すなわ
ち、高加工性、耐傷つき性、耐汚染性のバランスのとれ
た塗装鋼板が提供される。本発明の塗装鋼板は、家電製
品等へ適用すると、きわめて有用である。
において犠牲にされていた耐汚染性も良好な、すなわ
ち、高加工性、耐傷つき性、耐汚染性のバランスのとれ
た塗装鋼板が提供される。本発明の塗装鋼板は、家電製
品等へ適用すると、きわめて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/36 7016−4F 27/42 7016−4F
Claims (5)
- 【請求項1】鋼板上に塗膜層を有する塗装鋼板であっ
て、塗膜硬度が、塗膜層表面から少なくとも1μm内側
までの外層部分は400kg/cm2以上、外層部分以外の部
分(内層部分)は400kg/cm2未満であることを特徴と
する加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼板。 - 【請求項2】前記外層部分の厚さが1〜5μmであり、
前記内層部分の厚さが5μm以上である請求項1に記載
の加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼板。 - 【請求項3】前記塗膜層のガラス転移点(Tg)が、前
記外層部分は40℃以上、前記内層部分は15〜40℃
である請求項1または2に記載の加工性、耐汚染性の優
れた塗装鋼板。 - 【請求項4】前記外層部分がポリエステル樹脂系の硬化
塗膜である請求項1〜3のいずれかに記載の加工性、耐
汚染性の優れた塗装鋼板。 - 【請求項5】前記塗膜層の塗膜硬度が連続して、あるい
は不連続に変化する請求項1〜4のいずれかに記載の加
工性、耐汚染性の優れた塗装鋼板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3243766A JPH0577356A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3243766A JPH0577356A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0577356A true JPH0577356A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17108664
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3243766A Withdrawn JPH0577356A (ja) | 1991-09-24 | 1991-09-24 | 加工性、耐汚染性の優れた塗装鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0577356A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07207814A (ja) * | 1994-01-25 | 1995-08-08 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 窯業系建材 |
| JP2007230099A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp | 加工性と耐傷付き性に優れた塗装金属板 |
| WO2025105494A1 (ja) * | 2023-11-17 | 2025-05-22 | 日本製鉄株式会社 | 金属材 |
-
1991
- 1991-09-24 JP JP3243766A patent/JPH0577356A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07207814A (ja) * | 1994-01-25 | 1995-08-08 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 窯業系建材 |
| JP2007230099A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp | 加工性と耐傷付き性に優れた塗装金属板 |
| WO2025105494A1 (ja) * | 2023-11-17 | 2025-05-22 | 日本製鉄株式会社 | 金属材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |