JPH0577672B2 - - Google Patents
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- JPH0577672B2 JPH0577672B2 JP1061150A JP6115089A JPH0577672B2 JP H0577672 B2 JPH0577672 B2 JP H0577672B2 JP 1061150 A JP1061150 A JP 1061150A JP 6115089 A JP6115089 A JP 6115089A JP H0577672 B2 JPH0577672 B2 JP H0577672B2
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Description
方法に関する。 (従来の技術) トリメリツト酸エステル無水物は、有用な工業
用素材であり、これをエポキシ樹脂硬化剤、ポリ
イミド樹脂等の原料として用いた場合、丈夫で柔
軟な耐熱性に優れた樹脂成形品や皮膜を得ること
ができる。 近年における工業用素材は、高性能化・高機能
化が要求されるようになり、トリメリツト酸エス
テル無水物も例外でなく、従来以上の純度が要求
されている。 トリメリツト酸エステル無水物の製造方法とし
ては、無水トリメリツト酸(以下、「TMA」と
略称する)とポリオールを原料として直接製造す
る方法(特公昭45−29974、特公昭52−46940)が
知られているが、当該方法によれば、純度の低い
目的物しか得ることができず、高純度品を必要と
する場合は、さらに精製することが必要であつ
た。 (本発明が解決しようとする課題) 従来、トリメリツト酸エステル無水物の精製方
法としては、無水酢酸やメチルエチルケトンによ
る再結晶法が知られている(J.Poly.Mater.2(1),
64−68,1985、米国特許US 3277117)。しかしな
がら、いずれの溶媒を用いても、1回の再結晶収
率が40%程度と低く、効率の悪いものであつた。 (課題を解決するための手段) 本発明者らは高純度のトリメリツト酸エステル
無水物を高収率で得る目的で、原料のTMAと目
的物のトリメリツト酸エステル無水物の溶解度、
さらに2種以上の混合溶媒での溶解度を検討し、
最結晶溶媒として特定の混合溶媒を選択して適用
することにより、高純度のトリメリツト酸エステ
ル無水物を高収率で得られることを見い出し、こ
の知見に基づいて本発明を完成した。原料の
TMAと目的物のトリメリツト酸エステル無水物
の溶解度を検討し、最適溶媒を選択して再結晶を
行つた例は知られておらず、さらに2種以上の再
結晶溶媒を用いて、精製した例は見当たらない。 本発明に係るトリメリツト酸エステル無水物の
精製方法は、一般式()で表わされるトリメリ
ツト酸エステル無水物の粗物を、(A)群に属する溶
媒及び(B)群に属する溶媒からなる混合溶媒を用い
て再結晶することを特徴とする。
2の整数を表わす。] (A)群:25℃における無水トリメリツト酸エステ
ル無水物の溶解度が0.001〜3g/100gであ
る炭化水素類 (B)群:25℃における無水トリメリツト酸の溶解
度が5〜50g/100gである有機溶媒。 (A)群に係る炭化水素類としては、トリメリツト
酸エステル無水物に対し不活性で、かつ25℃にお
ける当該無水物の溶解度が0.001〜3g/100gの
溶媒であれば足りる。 かかる溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン
等の芳香族炭化水素、ヘプタン、ヘキサン、オク
タン、シクロヘキサン等の脂肪族鎖状あるいは脂
肪族環状炭化水素類が例示され、単独又は2種以
上混合して用いられる。 一方、(B)群に係る溶媒としては、トリメリツト
酸エステル無水物に対して不活性で、かつ25℃に
おけるTMAの溶解度が5〜50g/100gの溶媒
であれば足り、具体的には、ケトン類、エーテル
類、エステル類及び脂肪族カルボン酸等が例示さ
れる。これらのケトン類、エーテル類等は単独又
は2種以上混合して用いられる。 ケトン類としては、ジイソプロピルケトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ア
セチルアセトン、アセトフエノン、イソホロン、
シクロヘキサノン等が例示される。 エーテル類としては、ジイソプロピルエーテ
ル、エチルブチルエーテル、ジ(クロロイソプロ
ピル)エーテル、エチレングリコール又はジ、ト
リ、テトラエチレングリコールのジアルキルエー
テル(アルキル基は炭素数1〜4の直鎖又は分
岐)等が例示される。 エステル類としては、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、セロソルブアセテート、カルビトールアセテ
ート、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等の
酢酸エステル、プロピオン酸メチル等のプロピオ
ン酸エステル、酪酸エステル等の脂肪族エステル
類、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル等の芳
香族ジエステル類が例示される。 さらに、脂肪族カルボン酸としては、プロピオ
ン酸、2−エチルヘキサン酸以外の酢酸、酪酸、
カプロン酸、カプリル酸等の低級飽和カルボン酸
が例示される。 (A)群に属する溶媒と(B)群に属する溶媒の混合重
量比(A群の溶媒/B群の溶媒)は、通常1/9
〜9/1、好ましくは3/7〜8/2の範囲内で
適宜選択される。A群に属する溶媒の比率が高く
なると精製物の歩留りは向上する反面、高純度品
が得られにくく、当該比率が低い場合には、この
逆の傾向が認められる。 混合溶媒の使用量は、粗製トリメリツト酸エス
テル無水物100重量部に対し、通常、100〜1000重
量部程度の範囲で選択され、好ましくは200〜400
重量部程度の範囲内で使用される。粗製トリメリ
ツト酸エステル無水物100部に対し、溶媒使用量
が100重量部より少ないと高純度品が得られにく
く、逆に1000重量部程度を超える範囲で使用され
た場合は、高純度品が得られる反面、歩留りが低
下し、工業的な方法としては好ましくない。 次に、本発明に係る精製方法の具体的内容を以
下に例示する。 即ち、精製されるべきトリメリツト酸エステル
無水物の粗物を本発明に係る所定量の混合溶媒と
混合し、100〜200℃程度に加熱し、当該無水物の
粗物を溶解させる。次に、系を室温まで徐冷後、
析出した当該無水物の結晶を別する。得られた
別結晶は(A)群の溶媒で洗浄することが好まし
い。 次に別結晶中に残存する溶媒を乾燥除去し、
精製トリメリツト酸エステル無水物を得る。 過後の混合溶媒は、蒸留等により容易にその
中に含まれている副生成物から分離され、回収さ
れる。回収された混合溶媒は、そのままで、また
わずかに組成の調整とするだけで、最結晶溶媒と
して再使用することができる。 操作は、チツソガス等の不活性ガス雰囲気下で
行うことが、色相の良好な精製物を得る上で、か
つ安全上、望ましい。 次に実施例により、本発明を詳細に説明する。 (実施例) 実施例 1 300mlの四ツ口フラスコにエチレングリコール
ビス(アンヒドロトリメリテート)(以下、
「TMEG」と略称する)の粗物(純度86.5%、液
体クロマトグラフイーにより測定)40g、キシレ
ン96g及びジグライム(25℃におけるTMAの溶
解度は29.3g/100g)24gをチツソガス雰囲気
下に仕込み、140℃で加熱溶解後、140℃で30分間
攪拌して、系内を均一にした。次に25℃まで徐冷
した後、過をし、得られた別結晶を60gのキ
シレンで洗浄した。 さらに、この別結晶を5mmHgの減圧下、100
℃の温度で10時間乾燥し、純度98.7重量%の
TMEGを33g得た。収率は82.5重量%であつた。
表1に結果を示す。 実施例 2 (B)群に属する溶媒の種類をシクロヘキサノン
(25℃におけるTMAの溶解度は38.4g/100g)
に代えた以外は、実施例1と同様に行つた。 その結果、純度98.5重量%のTMEGが、82.1重
量%の収率で得られた。表1に結果を示す。 実施例 3 (B)群に属する溶媒の種類をメチルイソブチルケ
トン(25℃におけるTMAの溶解度は18.9g/100
g)に代えた以外は、実施例1と同様に行つた。 その結果、純度98.2重量%のTMEGが、72.8重
量%の収率で得られた。表1に結果を示す。 実施例 4 (B)群に属する溶媒の種類をアセト酢酸メチル
(25℃におけるTMAの溶解度は10.2g/100g)
に代えた以外は、実施例1と同様に行つた。 その結果、純度97.9重量%のTMEGが、78.2重
量%の収率で得られた。表1に結果を示す。 実施例 5 (B)群に属する溶媒の種類を酢酸n−ブチル(25
℃におけるTMAの溶解度は17.8g/100g)に代
えた以外は、実施例1と同様に行つた。 その結果、純度96.9重量%のTMEGが、79.7重
量%の収率で得られた。表1に結果を示す。 実施例 6 (B)群に属する溶媒の種類を無水酢酸(25℃にお
けるTMAの溶解度は43.4g/100g)に代えた以
外は、実施例1と同様に行つた。 その結果、純度96.1重量%のTMEGが、70.5重
量%の収率で得られた。表1に結果を示す。 実施例 7 実施例1のTMEGの代わりに、グリセリント
リス(アンヒドロトリメリテート)(以下、
「TMTA」と略称する)の粗物(純度84.5%、液
体クロマトグラフイーにより測定)40gを用いた
以外は、実施例1と同様に行つた。 その結果、純度97.2重量%のTMTAが、82.5重
量%の収率で得られた。表1に結果を示す。 実施例 8 実施例1のキシレン96g、ジグライム24gの代
わりに、キシレン60g、ジグライム60gを用いた
以外は、実施例1と同様に行つた。 その結果、純度98.8重量%のTMEGが、75.5重
量%の収率で得られた。表1に結果を示す。 比較例 1 (A)群に属する溶媒の一種であるキシレンを単独
で120g用いた以外は、実施例1と同様に行つた。 その結果、純度87.5重量%のTMEGが、90.9重
量%の収率で得られた。結果を表1に示す。 比較例 2 (B)群に属する溶媒の一種であるジグライムを単
独で120g用いた以外は、実施例1と同様に行つ
た。 その結果、純度98.8重量%のTMEGが、62.0重
量%の収率で得られた。結果を表1に示す。 比較例 3 (B)群に属する溶媒の一種であるアセト酢酸メチ
ルを単独で120g用いた以外は、実施例1と同様
に行つた。 その結果、純度98.0重量%のTMEGが、51.0重
量%の収率で得られた。結果を表1に示す。 比較例 4 (B)群に属する溶媒の一種であるカルビトールア
セテートを独で120g用いた以外は、実施例1と
同様に行つた。 その結果、純度98.2重量%のTMEGが、54.7重
量%の収率で得られた。結果を表1に示す。 比較例 5 (B)群に属する溶媒の一種である無水酢酸を単独
で120g用いた以外は、実施例1と同様に行つた。 その結果、純度98.2重量%のTMEGが、17.8重
量%の収率で得られた。結果を表1に示す。 比較例 6 溶媒としてプロピオン酸(25におけるTMAの
溶解度は5g/100g以下)40g、キシレン80g
を用いた以外は、実施例1と同様に行つた。 その結果、純度88.2重量%のTMEGが、86.7重
量%の収率で得られた。結果を表1に示す。 (発明の効果) 本発明にかかる精製方法を適用することによ
り、高純度のトリメリツト酸エステル無水物を高
収率で得ることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式()で示されるトリメリツト酸エス
テル無水物の粗物を精製するに際し、(A)群及び(B)
群からなる混合溶媒を用いて再結晶することを特
徴とするトリメリツト酸エステル無水物の精製方
法。 【化】 [式中、Rはポリオール残基を示し、nは1〜
2の整数を表す。] (A)群:25℃における無水トリメリツト酸エステ
ル無水物の溶解度が0.001〜3g/100gであ
る炭化水素類 (B)群:25℃における無水トリメリツト酸の溶解
度が5〜50g/100gである有機溶媒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6115089A JPH02240074A (ja) | 1989-03-13 | 1989-03-13 | トリメリット酸エステル無水物の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6115089A JPH02240074A (ja) | 1989-03-13 | 1989-03-13 | トリメリット酸エステル無水物の精製方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02240074A JPH02240074A (ja) | 1990-09-25 |
| JPH0577672B2 true JPH0577672B2 (ja) | 1993-10-27 |
Family
ID=13162801
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6115089A Granted JPH02240074A (ja) | 1989-03-13 | 1989-03-13 | トリメリット酸エステル無水物の精製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02240074A (ja) |
-
1989
- 1989-03-13 JP JP6115089A patent/JPH02240074A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02240074A (ja) | 1990-09-25 |
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