JPH0578386A - 新規な抗hiv剤及びその製造方法 - Google Patents
新規な抗hiv剤及びその製造方法Info
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- JPH0578386A JPH0578386A JP3232339A JP23233991A JPH0578386A JP H0578386 A JPH0578386 A JP H0578386A JP 3232339 A JP3232339 A JP 3232339A JP 23233991 A JP23233991 A JP 23233991A JP H0578386 A JPH0578386 A JP H0578386A
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- JP
- Japan
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- antisense
- hiv
- oligodeoxyribonucleoside
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 HIV(Human Immunodeficiency Virus;ヒ
ト後天性免疫不全ウイルス;エイズウイルス)の遺伝子
中の主な蛋白質をコードするシーケンス(例えばgag,po
l,vif,vpr,tat,rev,env,nef,LTRなど)の全部又は一部
に対して相補的なオリゴヌクレオチド(すなわちアンチ
センス DNA)を作り、その燐酸エステル部を化学修
飾してホスホロチオエートとした、下記一般式[I]で
示されるHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオ
キシリボヌクレオシドホスホロチオエート類、及びその
製造方法並びにこれを有効成分とする抗エイズウイルス
剤。 【効果】 毒性が少なく、抗ウイルス作用の優れた化合
物およびこれを用いたエイズ治療薬を提供する。
ト後天性免疫不全ウイルス;エイズウイルス)の遺伝子
中の主な蛋白質をコードするシーケンス(例えばgag,po
l,vif,vpr,tat,rev,env,nef,LTRなど)の全部又は一部
に対して相補的なオリゴヌクレオチド(すなわちアンチ
センス DNA)を作り、その燐酸エステル部を化学修
飾してホスホロチオエートとした、下記一般式[I]で
示されるHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオ
キシリボヌクレオシドホスホロチオエート類、及びその
製造方法並びにこれを有効成分とする抗エイズウイルス
剤。 【効果】 毒性が少なく、抗ウイルス作用の優れた化合
物およびこれを用いたエイズ治療薬を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、HIV(Human Immuno
deficiency Virus;ヒト後天性免疫不全ウイルス;エイ
ズウイルス)の遺伝子中の主な蛋白質をコードするシー
ケンス(例えば gag,pol, vif,vpr,tat,rev,env,nef,LT
R など)の全部又は一部に対して相補的なオリゴヌクレ
オチド(すなわちアンチセンス DNA)を作り、その
燐酸エステル部を化学修飾してホスホロチオエートとし
た、下記一般式[I]で示されるHIV遺伝子に対する
アンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロ
チオエート類、及びその製造方法に関するものであり、
かつこの製造方法によって合成されたHIV遺伝子に対
するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホス
ホロチオエート類を有効成分とする抗エイズウイルス剤
に関するものである。
deficiency Virus;ヒト後天性免疫不全ウイルス;エイ
ズウイルス)の遺伝子中の主な蛋白質をコードするシー
ケンス(例えば gag,pol, vif,vpr,tat,rev,env,nef,LT
R など)の全部又は一部に対して相補的なオリゴヌクレ
オチド(すなわちアンチセンス DNA)を作り、その
燐酸エステル部を化学修飾してホスホロチオエートとし
た、下記一般式[I]で示されるHIV遺伝子に対する
アンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロ
チオエート類、及びその製造方法に関するものであり、
かつこの製造方法によって合成されたHIV遺伝子に対
するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホス
ホロチオエート類を有効成分とする抗エイズウイルス剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抗エイズ薬としては、現在唯一の認可薬
であるAZT(アジドチミジン) [Proc. Natl. Acad. Sci. USA 82 7096 (1985)]や臨
床薬であるddI(ジデオキシイノシン)[Proc. Nat
l. Acad. Sci. USA 82 1911(1986)]などが良く知られ
ている。また、dCS28(シチジンのオリゴホスホロチ
オエート 28mer) [Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84 7706 (1987)]に
は、in vitroで抗HIV効果があることが知られてい
る。さらに、オリゴリボヌクレオチド誘導体のホスホロ
チオエート体の一部が抗エイズウイルス活性を有すると
いう報告がある(特開平3-128391号公報)。
であるAZT(アジドチミジン) [Proc. Natl. Acad. Sci. USA 82 7096 (1985)]や臨
床薬であるddI(ジデオキシイノシン)[Proc. Nat
l. Acad. Sci. USA 82 1911(1986)]などが良く知られ
ている。また、dCS28(シチジンのオリゴホスホロチ
オエート 28mer) [Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84 7706 (1987)]に
は、in vitroで抗HIV効果があることが知られてい
る。さらに、オリゴリボヌクレオチド誘導体のホスホロ
チオエート体の一部が抗エイズウイルス活性を有すると
いう報告がある(特開平3-128391号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】AZTやddIは、ジ
デオキシヌクレオシドとよばれる化合物群に属する核酸
誘導体である。ジデオキシヌクレオシドの作用機構は、
レトロウイルスの逆転写酵素に直接作用し、拮抗阻害効
果とチェーン・ターミネーション効果によって抗ウイル
ス効果を発現する。したがって、これらの化合物は逆転
写酵素阻害剤であると言える。一方、エイズウイルス
(HIV)の複製サイクルの中には、多くのウイルス特
異的な蛋白質とそれに関連した段階が存在する。そして
これらの複製サイクルの諸段階やウイルス特異的な蛋白
質は、抗ウイルス剤を開発する側から見れば絶好のター
ゲットであると言える。
デオキシヌクレオシドとよばれる化合物群に属する核酸
誘導体である。ジデオキシヌクレオシドの作用機構は、
レトロウイルスの逆転写酵素に直接作用し、拮抗阻害効
果とチェーン・ターミネーション効果によって抗ウイル
ス効果を発現する。したがって、これらの化合物は逆転
写酵素阻害剤であると言える。一方、エイズウイルス
(HIV)の複製サイクルの中には、多くのウイルス特
異的な蛋白質とそれに関連した段階が存在する。そして
これらの複製サイクルの諸段階やウイルス特異的な蛋白
質は、抗ウイルス剤を開発する側から見れば絶好のター
ゲットであると言える。
【0004】ウイルス特異的な過程(段階)とは、例え
ば 1.ウイルスの標的細胞への吸着(Adsorption) 2.細胞内部への浸透( Penetration) 3.ウイルス粒子の脱核( Uncoating) 4.ウイルスRNAからDNAへの逆転写( Reverse T
ranscription) 5.細胞遺伝子上へのウイルスDNAの組み込み( Int
egration) 6.ウイルスRNAの複製( Replication) 7.ウイルスRNAからウイルス蛋白への翻訳( Trans
lation) 8.ウイルスの調節蛋白による活性化( Transactivati
on) 9.ウイルス蛋白によるウイルスRNAの修飾(Assemb
ly) 10.ウイルス粒子の出芽( Budding)などが挙げられ
る。
ば 1.ウイルスの標的細胞への吸着(Adsorption) 2.細胞内部への浸透( Penetration) 3.ウイルス粒子の脱核( Uncoating) 4.ウイルスRNAからDNAへの逆転写( Reverse T
ranscription) 5.細胞遺伝子上へのウイルスDNAの組み込み( Int
egration) 6.ウイルスRNAの複製( Replication) 7.ウイルスRNAからウイルス蛋白への翻訳( Trans
lation) 8.ウイルスの調節蛋白による活性化( Transactivati
on) 9.ウイルス蛋白によるウイルスRNAの修飾(Assemb
ly) 10.ウイルス粒子の出芽( Budding)などが挙げられ
る。
【0005】また、エイズウイルスに特異的な蛋白質と
しては、例えば、 ア.糖蛋白(gp-120) イ.逆転写酵素 (RT;reverse transcriptase, and RNase H;ribo
nuclease H) ウ.HIVの遺伝子発現を活性化する蛋白質 (tat;trans-acting transcriptional activator) エ.ウイルス粒子蛋白発現の調節因子 (rev;regulator of expression of virion protei
n ) オ.蛋白質切断酵素プロテアーゼ(pro;protease) などが挙げられる。
しては、例えば、 ア.糖蛋白(gp-120) イ.逆転写酵素 (RT;reverse transcriptase, and RNase H;ribo
nuclease H) ウ.HIVの遺伝子発現を活性化する蛋白質 (tat;trans-acting transcriptional activator) エ.ウイルス粒子蛋白発現の調節因子 (rev;regulator of expression of virion protei
n ) オ.蛋白質切断酵素プロテアーゼ(pro;protease) などが挙げられる。
【0006】先に述べたAZTやddIは、段階として
は4の逆転写の段階を、そして蛋白質としては、イの逆
転写酵素を阻害する抗ウイルス剤である。しかし上記に
見られるように、ウイルスを攻略できる可能性のあるポ
イントはまだまだいくつもあり、AZTやddIなどの
ジデオキシヌクレオシド類では効果の発現できない段階
や酵素をターゲットとする薬剤を開発することは非常に
意義があり、かつ重要である。このように従来の薬には
見られない、異なる作用を持つ薬が開発できれば、例え
ばAZTなどと併用療法をすることによりお互いの投薬
量を減らしたり、単独投与では見られない相乗効果が期
待できる。なおAZTは in vitro のみならず、 in vi
voや臨床の場においてもその効果を発現する優れた抗エ
イズ薬であるが、最近AZTの持つ副作用(骨髄毒性な
ど)が問題となっており、その意味からもAZTとは異
なった作用点を持つ薬の開発は、緊急かつ重要である。
は4の逆転写の段階を、そして蛋白質としては、イの逆
転写酵素を阻害する抗ウイルス剤である。しかし上記に
見られるように、ウイルスを攻略できる可能性のあるポ
イントはまだまだいくつもあり、AZTやddIなどの
ジデオキシヌクレオシド類では効果の発現できない段階
や酵素をターゲットとする薬剤を開発することは非常に
意義があり、かつ重要である。このように従来の薬には
見られない、異なる作用を持つ薬が開発できれば、例え
ばAZTなどと併用療法をすることによりお互いの投薬
量を減らしたり、単独投与では見られない相乗効果が期
待できる。なおAZTは in vitro のみならず、 in vi
voや臨床の場においてもその効果を発現する優れた抗エ
イズ薬であるが、最近AZTの持つ副作用(骨髄毒性な
ど)が問題となっており、その意味からもAZTとは異
なった作用点を持つ薬の開発は、緊急かつ重要である。
【0007】本発明の目的は、新しい効能を有する新規
な抗ウイルス剤と、その合成方法を提供することにあ
る。
な抗ウイルス剤と、その合成方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、HIV(Huma
n Immunodeficiency Virus;ヒト後天性免疫不全ウイル
ス;エイズウイルス)の遺伝子中の主な蛋白質をコード
するシーケンス(例えば gag,pol, vif,vpr,tat,rev,en
v,nef,LTR など)の全部又は一部に対して相補的なオリ
ゴヌクレオチド(すなわちアンチセンス DNA)を作
り、その燐酸エステル部を化学修飾してホスホロチオエ
ートとした、HIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴ
デオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類が、抗
HIV作用を有することを見いだしたことに基づいてい
る。
n Immunodeficiency Virus;ヒト後天性免疫不全ウイル
ス;エイズウイルス)の遺伝子中の主な蛋白質をコード
するシーケンス(例えば gag,pol, vif,vpr,tat,rev,en
v,nef,LTR など)の全部又は一部に対して相補的なオリ
ゴヌクレオチド(すなわちアンチセンス DNA)を作
り、その燐酸エステル部を化学修飾してホスホロチオエ
ートとした、HIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴ
デオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類が、抗
HIV作用を有することを見いだしたことに基づいてい
る。
【0009】本発明は、上記の下線部で説明されるHI
V遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌク
レオシドホスホロチオエート類のうち、少なくとも一種
類を有効成分として含有することを特徴とする新規な抗
HIV剤及びその製造方法に関するものである。
V遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌク
レオシドホスホロチオエート類のうち、少なくとも一種
類を有効成分として含有することを特徴とする新規な抗
HIV剤及びその製造方法に関するものである。
【0010】また本発明は下記一般式[I]で示される
オリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類 [式中mは1〜50の整数を表し、BはB2 からBm+1 ま
でのいずれかを表し、(すなわちB=B2 ,B3 ,B4
………Bm ,Bm+1 )B1 〜Bm+2 は相互に同一又は異
なっており、それぞれ、ヒポキサンチン-9- イル,グア
ニン-9- イル,アデニン-9- イル,シトシン-1- イル,
ウラシル-1- イル,チミン-1- イルのいずれかを表して
いる。ただし、B1 〜Bm+2 のそれぞれは、部分的に同
一であっても一向にかまわないが、全て同一であること
は無い。即ち、一般式[I]において以下の6つの場合
は除かれる。 ア.B1 〜Bm+2 が全てヒポキサンチル-9- イルである
場合 イ.B1 〜Bm+2 が全てグアニン-9- イルである場合 ウ.B1 〜Bm+2 が全てアデニン-9- イルである場合 エ.B1 〜Bm+2 が全てシトシン-1- イルである場合 オ.B1 〜Bm+2 が全てウラシル-1- イルである場合 カ.B1 〜Bm+2 が全てチミン-1- イルである場合] およびこれを含有する抗HIV剤、並びにトリクロロ酢
酸で脱トリチル化処理を行なった、チミジン(あるいは
2´−デオキシアデノシン,2´−デオキシグアノシ
ン,2´デオキシシチジン,2´−デオキシウリジン,
2´−デオキシイノシン)が導入されたロングアルキル
アミノCPG(コントロールドポアガラス)に、目的シ
ーケンスに適う塩基を持つホスホロアミダイトユニット
(例えば、d−DMTrAbzp,d−DMTrCanp,
d−DMTrGibu p,d−DMTrTp,d−DMT
rIp,d−DMTrUpなど)を30〜50当量と、1H-
テトラゾール 150当量とを加えて縮合反応させ、続いて
硫黄により酸化反応を行ない燐酸エステル部に硫黄を導
入することよりなる一連の操作をn−1回(ただし、n
は目的鎖長を表す)繰り返すことによって合成する、ホ
スホロアミダイト法を用いるアンチセンスオリゴデオキ
シリボヌクレオシドホスホロチオエート類の合成方法
[ただし、上記のホスホロアミダイトユニットとは、た
とえば以下に示す構造をしている化合物かあるいはその
誘導体のことである。 (ここで、bzはベンゾイル基,anはアニソイル基,
DMTrはジメトキシトリチル基,NCEtはシアノエ
チル基,i−Pr2 Nはジイソプロピルアミノ基をそれ
ぞれ表している)]に関するものである。
オリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類 [式中mは1〜50の整数を表し、BはB2 からBm+1 ま
でのいずれかを表し、(すなわちB=B2 ,B3 ,B4
………Bm ,Bm+1 )B1 〜Bm+2 は相互に同一又は異
なっており、それぞれ、ヒポキサンチン-9- イル,グア
ニン-9- イル,アデニン-9- イル,シトシン-1- イル,
ウラシル-1- イル,チミン-1- イルのいずれかを表して
いる。ただし、B1 〜Bm+2 のそれぞれは、部分的に同
一であっても一向にかまわないが、全て同一であること
は無い。即ち、一般式[I]において以下の6つの場合
は除かれる。 ア.B1 〜Bm+2 が全てヒポキサンチル-9- イルである
場合 イ.B1 〜Bm+2 が全てグアニン-9- イルである場合 ウ.B1 〜Bm+2 が全てアデニン-9- イルである場合 エ.B1 〜Bm+2 が全てシトシン-1- イルである場合 オ.B1 〜Bm+2 が全てウラシル-1- イルである場合 カ.B1 〜Bm+2 が全てチミン-1- イルである場合] およびこれを含有する抗HIV剤、並びにトリクロロ酢
酸で脱トリチル化処理を行なった、チミジン(あるいは
2´−デオキシアデノシン,2´−デオキシグアノシ
ン,2´デオキシシチジン,2´−デオキシウリジン,
2´−デオキシイノシン)が導入されたロングアルキル
アミノCPG(コントロールドポアガラス)に、目的シ
ーケンスに適う塩基を持つホスホロアミダイトユニット
(例えば、d−DMTrAbzp,d−DMTrCanp,
d−DMTrGibu p,d−DMTrTp,d−DMT
rIp,d−DMTrUpなど)を30〜50当量と、1H-
テトラゾール 150当量とを加えて縮合反応させ、続いて
硫黄により酸化反応を行ない燐酸エステル部に硫黄を導
入することよりなる一連の操作をn−1回(ただし、n
は目的鎖長を表す)繰り返すことによって合成する、ホ
スホロアミダイト法を用いるアンチセンスオリゴデオキ
シリボヌクレオシドホスホロチオエート類の合成方法
[ただし、上記のホスホロアミダイトユニットとは、た
とえば以下に示す構造をしている化合物かあるいはその
誘導体のことである。 (ここで、bzはベンゾイル基,anはアニソイル基,
DMTrはジメトキシトリチル基,NCEtはシアノエ
チル基,i−Pr2 Nはジイソプロピルアミノ基をそれ
ぞれ表している)]に関するものである。
【0011】本発明において、本発明の新規な抗HIV
剤であるHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオ
キシリボヌクレオシドホスホロチオエート類を合成する
際に用いている試薬類は、全て既に市販の試薬を用いて
いるが、必要であれば容易に入手可能な化合物を良く知
られていて簡単な手法によって、誘導した後に用いても
差しつかえ無い。
剤であるHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオ
キシリボヌクレオシドホスホロチオエート類を合成する
際に用いている試薬類は、全て既に市販の試薬を用いて
いるが、必要であれば容易に入手可能な化合物を良く知
られていて簡単な手法によって、誘導した後に用いても
差しつかえ無い。
【0012】
【作用】以下に、本発明のHIV遺伝子に対するアンチ
センスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエ
ート類の抗HIV効果について説明する。
センスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエ
ート類の抗HIV効果について説明する。
【0013】本発明のHIV遺伝子に対するアンチセン
スオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート
類の抗HIV効果は、エイズウイルス(HIV)の複製
サイクルを以下のように分類した場合には、6のウイル
スRNAの複製(Replication)を主に阻害するものであ
ると言える。 1.ウイルスの標的細胞への吸着(Adsorption) 2.細胞内部への浸透( Penetration) 3.ウイルス粒子の脱核( Uncoating) 4.ウイルスRNAからDNAへの逆転写( Reverse T
ranscription) 5.細胞遺伝子上へのウイルスDNAの組み込み( Int
egration) 6.ウイルスRNAの複製( Replication) 7.ウイルスRNAからウイルス蛋白への翻訳( Trans
lation) 8.ウイルスの調節蛋白による活性化( Transactivati
on) 9.ウイルス蛋白によるウイルスRNAの修飾(Assemb
ly) 10.ウイルス粒子の出芽( Budding)
スオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート
類の抗HIV効果は、エイズウイルス(HIV)の複製
サイクルを以下のように分類した場合には、6のウイル
スRNAの複製(Replication)を主に阻害するものであ
ると言える。 1.ウイルスの標的細胞への吸着(Adsorption) 2.細胞内部への浸透( Penetration) 3.ウイルス粒子の脱核( Uncoating) 4.ウイルスRNAからDNAへの逆転写( Reverse T
ranscription) 5.細胞遺伝子上へのウイルスDNAの組み込み( Int
egration) 6.ウイルスRNAの複製( Replication) 7.ウイルスRNAからウイルス蛋白への翻訳( Trans
lation) 8.ウイルスの調節蛋白による活性化( Transactivati
on) 9.ウイルス蛋白によるウイルスRNAの修飾(Assemb
ly) 10.ウイルス粒子の出芽( Budding)
【0014】ただし、上記の段階の1〜10は、一連のサ
イクルであるので、当然のことながら、結果として6の
Replication以下の段階(即ち、Replication,Translat
ion,Transactivation,Assembly,Budding)は阻害され
る。
イクルであるので、当然のことながら、結果として6の
Replication以下の段階(即ち、Replication,Translat
ion,Transactivation,Assembly,Budding)は阻害され
る。
【0015】見方を変えれば、本発明のHIV遺伝子に
対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホ
スホロチオエート類は、HIVがプロウイルスとしてヒ
トの細胞の遺伝子中に組み込まれた後、その増殖を押さ
えることのできる抗HIV剤である。したがって本発明
のHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリ
ボヌクレオシドホスホロチオエート類は、HIVに対す
る感染の予防だけではなく、感染後の患者にも有効な新
しいタイプの抗HIV剤であると言える。このことは、
AZTのようなジデオキシヌクレオシド類が、HIVが
プロウイルスとして組み込まれる前の段階(逆転写の段
階)を阻止する抗HIV剤であるのとは、明らかに異な
っている。
対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホ
スホロチオエート類は、HIVがプロウイルスとしてヒ
トの細胞の遺伝子中に組み込まれた後、その増殖を押さ
えることのできる抗HIV剤である。したがって本発明
のHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリ
ボヌクレオシドホスホロチオエート類は、HIVに対す
る感染の予防だけではなく、感染後の患者にも有効な新
しいタイプの抗HIV剤であると言える。このことは、
AZTのようなジデオキシヌクレオシド類が、HIVが
プロウイルスとして組み込まれる前の段階(逆転写の段
階)を阻止する抗HIV剤であるのとは、明らかに異な
っている。
【0016】効果の発現する段階が異なっていると言う
ことは、副作用を押えての同時投与を可能にし、HIV
によって引き起こされる種々の症状に対し、よりフレキ
シブルに対応できる道を開くものである。
ことは、副作用を押えての同時投与を可能にし、HIV
によって引き起こされる種々の症状に対し、よりフレキ
シブルに対応できる道を開くものである。
【0017】さてHIVの遺伝子上には、種々のウイル
ス蛋白をコードしているシーケンスが見られる。それら
は例えば、 gag,pol,vif,vpr,tat,rev,env,nef,LTRなど
である。これらのシーケンスはいずれも本発明のHIV
遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレ
オシドホスホロチオエート類の対象になることができ
る。ただし、上記の各種シーケンスの中で、tatやr
evなどの調節蛋白をコードする遺伝子のアンチセンス
オリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類
は、ウイルスの複製による遺伝子の突然変異の影響を受
けにくく、より高い抗HIV効果が期待できる。
ス蛋白をコードしているシーケンスが見られる。それら
は例えば、 gag,pol,vif,vpr,tat,rev,env,nef,LTRなど
である。これらのシーケンスはいずれも本発明のHIV
遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレ
オシドホスホロチオエート類の対象になることができ
る。ただし、上記の各種シーケンスの中で、tatやr
evなどの調節蛋白をコードする遺伝子のアンチセンス
オリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類
は、ウイルスの複製による遺伝子の突然変異の影響を受
けにくく、より高い抗HIV効果が期待できる。
【0018】また、本発明の、HIV遺伝子に対するア
ンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチ
オエート類の長さは、その使用目的に応じて自由に選ぶ
ことができるが、合成の簡便さ,変異に対する適応性
(追従性),細胞内への浸透性,精製の容易さ,薬剤の
安定性,長さと効能の相関関係より生じるコスト・パフ
ォーマンス等、を考え合わせると、ヌクレオシド-5'-1-
燐酸を一単位として数えてその50量体まで(すなわちヌ
クレオシドで数えて 50mer以内)が用いうるが、その中
でも20量体( 20mer)までがより適当である。
ンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチ
オエート類の長さは、その使用目的に応じて自由に選ぶ
ことができるが、合成の簡便さ,変異に対する適応性
(追従性),細胞内への浸透性,精製の容易さ,薬剤の
安定性,長さと効能の相関関係より生じるコスト・パフ
ォーマンス等、を考え合わせると、ヌクレオシド-5'-1-
燐酸を一単位として数えてその50量体まで(すなわちヌ
クレオシドで数えて 50mer以内)が用いうるが、その中
でも20量体( 20mer)までがより適当である。
【0019】また、本発明の、HIV遺伝子に対するア
ンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチ
オエート類は、その部分構造としてホスホロチオエート
結合を持っている。このホスホロチオエート結合とは通
常のRNAやDNA中に見られる燐酸結合を化学的に修
飾し、硫黄官能基を導入したものであり、生体内の各種
酵素などで切断されにくい構造となっている。従って、
分解等の阻害を受けること無く目的とする、活性を発現
するための場所へ運ばれることができる。
ンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチ
オエート類は、その部分構造としてホスホロチオエート
結合を持っている。このホスホロチオエート結合とは通
常のRNAやDNA中に見られる燐酸結合を化学的に修
飾し、硫黄官能基を導入したものであり、生体内の各種
酵素などで切断されにくい構造となっている。従って、
分解等の阻害を受けること無く目的とする、活性を発現
するための場所へ運ばれることができる。
【0020】これに対し、通常のアンチセンス鎖[Zame
cnicら Proc. Natl. Acad. Sci.USA, 75 280 (1978)]
では、燐酸結合であるため生体内の分解を受けやすい。
cnicら Proc. Natl. Acad. Sci.USA, 75 280 (1978)]
では、燐酸結合であるため生体内の分解を受けやすい。
【0021】既に何度も述べて来たように、HIV遺伝
子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシ
ドホスホロチオエート類は、本発明が最初のものであ
る。
子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシ
ドホスホロチオエート類は、本発明が最初のものであ
る。
【0022】ただし、構造的に似た骨格を持つ化合物と
して、松倉らが報告しているdCS28(デオキシシチジ
ン・ホスホロチオエートの 28mer)が知られている[Pr
oc. Natl. Acad. Sci. USA 84, 7706 (1987) ]松倉ら
のdCS28はデオキシシチジン(2'-deoxycytidine)を
ホスホロチオエート結合で繋いだ28量体であり、いわ
ば、オリゴデオキシシチジンホスホロチオエート 28mer
ともいうべき化合物である。
して、松倉らが報告しているdCS28(デオキシシチジ
ン・ホスホロチオエートの 28mer)が知られている[Pr
oc. Natl. Acad. Sci. USA 84, 7706 (1987) ]松倉ら
のdCS28はデオキシシチジン(2'-deoxycytidine)を
ホスホロチオエート結合で繋いだ28量体であり、いわ
ば、オリゴデオキシシチジンホスホロチオエート 28mer
ともいうべき化合物である。
【0023】本発明のHIV遺伝子に対するアンチセン
スオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート
類と松倉らのdCS28とは、その分子内にホスホロチオ
エート結合を有することで類似点がある。しかし、その
発想・思想の段階から効果・作用点に至るまで、全く異
なっている。
スオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート
類と松倉らのdCS28とは、その分子内にホスホロチオ
エート結合を有することで類似点がある。しかし、その
発想・思想の段階から効果・作用点に至るまで、全く異
なっている。
【0024】最も大きな相違点は、その全体の構造(す
なわちシーケンス)である。本発明のHIV遺伝子に対
するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホス
ホロチオエート類は、HIV(Human Immunodeficiency
Virus;ヒト後天性免疫不全ウイルス;エイズウイル
ス)の遺伝子中の主な蛋白質をコードするシーケンス
(例えば gag,pol,vif,vpr,tat,rev,env,nef,LTRなど)
の全部又は一部に対して相補的なオリゴヌクレオチド
(すなわちアンセンス DNA)を作り、その燐酸エス
テル部を化学修飾してホスホロチオエートとした、HI
V遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌク
レオシドホスホロチオエート類である。従って、本発明
のHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリ
ボヌクレオシドホスホロチオエート類は、HIVの主な
蛋白をコードするシーケンスには完全に“相補的”にな
っている。従ってHIVの主な蛋白をコードするシーケ
ンスに対し、“特異的”かつ“位置選択的”に結合して
ウイルス蛋白の合成を阻害し、結果としてHIVの増殖
を抑制する。
なわちシーケンス)である。本発明のHIV遺伝子に対
するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホス
ホロチオエート類は、HIV(Human Immunodeficiency
Virus;ヒト後天性免疫不全ウイルス;エイズウイル
ス)の遺伝子中の主な蛋白質をコードするシーケンス
(例えば gag,pol,vif,vpr,tat,rev,env,nef,LTRなど)
の全部又は一部に対して相補的なオリゴヌクレオチド
(すなわちアンセンス DNA)を作り、その燐酸エス
テル部を化学修飾してホスホロチオエートとした、HI
V遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌク
レオシドホスホロチオエート類である。従って、本発明
のHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリ
ボヌクレオシドホスホロチオエート類は、HIVの主な
蛋白をコードするシーケンスには完全に“相補的”にな
っている。従ってHIVの主な蛋白をコードするシーケ
ンスに対し、“特異的”かつ“位置選択的”に結合して
ウイルス蛋白の合成を阻害し、結果としてHIVの増殖
を抑制する。
【0025】例をあげれば、HIV遺伝子のうちtat
に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシド
ホスホロチオエートである、以下に示すシーケンスであ
らわされる本発明の化合物 [ただし、T;2´−デオキシチミジン(あるいは単に
チミジン),C;2´−デオキシシチジン,G;2´−
デオキシグアノシン,A;2´−デオキシアデノシンで
あり、ps は、ホスホロチオ酸(phosphorothioic aci
d)による燐酸エステル結合をを表している。]は、H
IVの10kbにおよぶ遺伝子のうち 5348 から 5367
番目の遺伝子コード(tatという調節蛋白質をコード
しているシーケンスのうちの一部分)である、CCAU
UUUCAGAAUUGGGUGUという構造に完全に
“相補的”であり、この部分に特異的に結合して二重鎖
を形成し、HIV遺伝子の発現を抑制する。
に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシド
ホスホロチオエートである、以下に示すシーケンスであ
らわされる本発明の化合物 [ただし、T;2´−デオキシチミジン(あるいは単に
チミジン),C;2´−デオキシシチジン,G;2´−
デオキシグアノシン,A;2´−デオキシアデノシンで
あり、ps は、ホスホロチオ酸(phosphorothioic aci
d)による燐酸エステル結合をを表している。]は、H
IVの10kbにおよぶ遺伝子のうち 5348 から 5367
番目の遺伝子コード(tatという調節蛋白質をコード
しているシーケンスのうちの一部分)である、CCAU
UUUCAGAAUUGGGUGUという構造に完全に
“相補的”であり、この部分に特異的に結合して二重鎖
を形成し、HIV遺伝子の発現を抑制する。
【0026】即ち、このCCAUUUUCAGAAUU
GGGUGUという構造は、HIVの遺伝子の中の特に
tatという特種な蛋白をコードする遺伝子断片に特種
なものであるので、おなじCCAUUUUCAGAAU
UGGGUGUという構造を、その遺伝子中に持つ可能
性が殆ど無いことが予想されるヒトの遺伝子には、なん
ら相互作用をもたらさない。即ち、ヒトのゲノム中には
結合しない。従って副作用は少なく、抗HIV選択性は
非常に高い理想の薬であるといえる。
GGGUGUという構造は、HIVの遺伝子の中の特に
tatという特種な蛋白をコードする遺伝子断片に特種
なものであるので、おなじCCAUUUUCAGAAU
UGGGUGUという構造を、その遺伝子中に持つ可能
性が殆ど無いことが予想されるヒトの遺伝子には、なん
ら相互作用をもたらさない。即ち、ヒトのゲノム中には
結合しない。従って副作用は少なく、抗HIV選択性は
非常に高い理想の薬であるといえる。
【0027】一方、先に述べたdCS28は、デオキシシ
チジンの繰り返し単位であるので、本発明のHIV遺伝
子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシ
ドホスホロチオエート類に見られるような、HIVの遺
伝子に対する高い選択性は期待できない。このことはd
CS28のHIV遺伝子に対する結合力や選択性の弱さを
予想させるだけでなく、ヒトの遺伝子にも無作為に結合
する危険性を秘めていることを物語っている。従って、
当然副作用も増大し、薬としての治療係数も(dCS28
は本発明のHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデ
オキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類に比べ
て)低下する。
チジンの繰り返し単位であるので、本発明のHIV遺伝
子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシ
ドホスホロチオエート類に見られるような、HIVの遺
伝子に対する高い選択性は期待できない。このことはd
CS28のHIV遺伝子に対する結合力や選択性の弱さを
予想させるだけでなく、ヒトの遺伝子にも無作為に結合
する危険性を秘めていることを物語っている。従って、
当然副作用も増大し、薬としての治療係数も(dCS28
は本発明のHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデ
オキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類に比べ
て)低下する。
【0028】さらに、柴原らの開示(特開平3-128391号
公報)によれば、オリゴリボヌクチオチド誘導体のホス
ホロチオエート体の一部が、抗HIV活性を示すとある
が、この化合物は、リボヌクレオシドを単位部分構造と
するものであり、本発明の2'- デオキシリボヌクレオシ
ドを部分単位構造とするアンチセンスオリゴデオキシリ
ボヌクレオシドホスホロチオエート類とは本質的に、全
く異なっている。また、その作用の点でも大きく異なっ
ている。例えば、柴原らの開示(特開平3-128391号公
報)によれば彼らの化合物は1〜3μMの濃度から抗H
IV効果がありとされているが、本発明のHIV遺伝子
に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシド
ホスホロチオエート体は、 1.0〜 5.0×10-3μMの濃
度で、既に著しい効果が見られる。さらに5〜6μM以
上の濃度でも毒性はみられない。このことはそれぞれの
化合物の作用機構,抗ウイルス効果,薬としての可能性
などが、全く異なっていることを示すものである。
公報)によれば、オリゴリボヌクチオチド誘導体のホス
ホロチオエート体の一部が、抗HIV活性を示すとある
が、この化合物は、リボヌクレオシドを単位部分構造と
するものであり、本発明の2'- デオキシリボヌクレオシ
ドを部分単位構造とするアンチセンスオリゴデオキシリ
ボヌクレオシドホスホロチオエート類とは本質的に、全
く異なっている。また、その作用の点でも大きく異なっ
ている。例えば、柴原らの開示(特開平3-128391号公
報)によれば彼らの化合物は1〜3μMの濃度から抗H
IV効果がありとされているが、本発明のHIV遺伝子
に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシド
ホスホロチオエート体は、 1.0〜 5.0×10-3μMの濃
度で、既に著しい効果が見られる。さらに5〜6μM以
上の濃度でも毒性はみられない。このことはそれぞれの
化合物の作用機構,抗ウイルス効果,薬としての可能性
などが、全く異なっていることを示すものである。
【0029】以上のべてきたように、本発明のHIV遺
伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオ
シドホスホロチオエート類は、HIV(Human Immuno-d
eficiency Virus;ヒト後天性免疫不全ウイルス;エイ
ズウイルス)の遺伝子中の主な蛋白質をコードするシー
ケンス(例えば gag,pol,vif,vpr,tat,rev,env,nef,LTR
など)の全部又は一部に対して相補的なオリゴデオキ
シリボヌクレオシドホスホロチオエート類であるため
に、従来の抗HIV剤には見られない高い選択性と低毒
性を兼ね備えた、新しいタイプの抗HIV剤である。
伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオ
シドホスホロチオエート類は、HIV(Human Immuno-d
eficiency Virus;ヒト後天性免疫不全ウイルス;エイ
ズウイルス)の遺伝子中の主な蛋白質をコードするシー
ケンス(例えば gag,pol,vif,vpr,tat,rev,env,nef,LTR
など)の全部又は一部に対して相補的なオリゴデオキ
シリボヌクレオシドホスホロチオエート類であるため
に、従来の抗HIV剤には見られない高い選択性と低毒
性を兼ね備えた、新しいタイプの抗HIV剤である。
【0030】また、本発明のHIV遺伝子に対するアン
チセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオ
エート類は、HIV(Human Immunodeficiency Virus;
ヒト後天性免疫不全ウイルス;エイズウイルス)の遺伝
子中の主な蛋白質をコードするシーケンス(例えば ga
g,pol,vif,vpr,tat,rev,env,nef,LTRなど)のいずれの
シーケンスに対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌ
クレオシドホスホロチオエートであっても良い抗HIV
活性を示すが、特にtatあるいはrevなどの調節蛋
白質をコードする遺伝子は、変異の可能性も少ないた
め、tatあるいはrevなどの調節蛋白質をコードす
る遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌク
レオシドホスホロチオエートが、より高い抗HIV活性
を発現するためには適当である。
チセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオ
エート類は、HIV(Human Immunodeficiency Virus;
ヒト後天性免疫不全ウイルス;エイズウイルス)の遺伝
子中の主な蛋白質をコードするシーケンス(例えば ga
g,pol,vif,vpr,tat,rev,env,nef,LTRなど)のいずれの
シーケンスに対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌ
クレオシドホスホロチオエートであっても良い抗HIV
活性を示すが、特にtatあるいはrevなどの調節蛋
白質をコードする遺伝子は、変異の可能性も少ないた
め、tatあるいはrevなどの調節蛋白質をコードす
る遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌク
レオシドホスホロチオエートが、より高い抗HIV活性
を発現するためには適当である。
【0031】この中でも、特に以下に示す化合物が、高
い抗HIV活性を示す。即ち、その化合物とは、 a)HIV遺伝子のrev領域に対するアンチセンスオ
リゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類の
うち、以下に示すシーケンスで表される化合物。 [ただし、dはこのシーケンスの単位構造がデオキシヌ
クレオシドユニットよりなっていることを示し、T;2
´−デオキシチミジン(あるいは単にチミジン),C;
2´−デオキシシチジン,G;2´−デオキシグアノシ
ン,A;2´−デオキシアデノシンであり、ps は、そ
のT,C,G,Aのそれぞれの5´位と3´位の水酸基
をホスホロチオ酸による燐酸エステル結合すなわち を表している。]
い抗HIV活性を示す。即ち、その化合物とは、 a)HIV遺伝子のrev領域に対するアンチセンスオ
リゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類の
うち、以下に示すシーケンスで表される化合物。 [ただし、dはこのシーケンスの単位構造がデオキシヌ
クレオシドユニットよりなっていることを示し、T;2
´−デオキシチミジン(あるいは単にチミジン),C;
2´−デオキシシチジン,G;2´−デオキシグアノシ
ン,A;2´−デオキシアデノシンであり、ps は、そ
のT,C,G,Aのそれぞれの5´位と3´位の水酸基
をホスホロチオ酸による燐酸エステル結合すなわち を表している。]
【0032】b)HIV遺伝子のtat領域に対するア
ンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチ
オエート類のうち、以下に示すシーケンスで表される化
合物。 [ただし、dはこのシーケンスの単位構造がデオキシヌ
クレオシドユニットよりなっていることを示し、T;2
´−デオキシチミジン(あるいは単にチミジン),C;
2´−デオキシシチジン,G;2´−デオキシグアノシ
ン,A;2´−デオキシアデノシンであり、ps は、そ
のT,C,G,Aのそれぞれの5´位と3´位の水酸基
をホスホロチオ酸による燐酸エステル結合すなわち を表している。]などが挙げられる。
ンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチ
オエート類のうち、以下に示すシーケンスで表される化
合物。 [ただし、dはこのシーケンスの単位構造がデオキシヌ
クレオシドユニットよりなっていることを示し、T;2
´−デオキシチミジン(あるいは単にチミジン),C;
2´−デオキシシチジン,G;2´−デオキシグアノシ
ン,A;2´−デオキシアデノシンであり、ps は、そ
のT,C,G,Aのそれぞれの5´位と3´位の水酸基
をホスホロチオ酸による燐酸エステル結合すなわち を表している。]などが挙げられる。
【0033】本発明に関わるHIV遺伝子に対するアン
チセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオ
エート類は、市販の化学試薬を用いて容易に合成するこ
とができる。
チセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオ
エート類は、市販の化学試薬を用いて容易に合成するこ
とができる。
【0034】以下に本発明中で用いた、本発明のHIV
遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレ
オシドホスホロチオエート類の合成方法を示す(表1お
よびフローチャート)。
遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレ
オシドホスホロチオエート類の合成方法を示す(表1お
よびフローチャート)。
【0035】
【表1】オリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオ
エートの合成サイクル 段階 試薬又は溶剤 量(ml) 時間(min) 作業回数 1 3% TCA in CH2 Cl2 1 ×2 2 CH2 Cl2 1 ×3 3 CH3 CN 2 ×3 4 vacuum 10 5 Phosphoramidite unit (30eq.) 6 vacuum, N2 atmosphere 10 7 1H-tetrazole (150eq.) in 0.45 20 CH3 CN 8 CH3 CN 2 ×3 9 Ac2 O/Lutidine/THF = 1/1/8 0.25 7% DMAP in THF 0.25 2 10 CH3 CN 2 11 CS2 /Pyridine = 1/1 2 ×2 12 5% S8 in CS2 / 15 Pyridine/ Et3 N =12/12/1 13 CS2 /Pyridine = 1/1 2 ×4 14 CS3 CN/Pyridine = 1/1 2.5 ×3 15 CH3 CN 2 ×3 16 CH2 Cl2 1 ×3 17 ヌクレオチドシーケンスが完全となるまで段階1〜16を繰返す。
エートの合成サイクル 段階 試薬又は溶剤 量(ml) 時間(min) 作業回数 1 3% TCA in CH2 Cl2 1 ×2 2 CH2 Cl2 1 ×3 3 CH3 CN 2 ×3 4 vacuum 10 5 Phosphoramidite unit (30eq.) 6 vacuum, N2 atmosphere 10 7 1H-tetrazole (150eq.) in 0.45 20 CH3 CN 8 CH3 CN 2 ×3 9 Ac2 O/Lutidine/THF = 1/1/8 0.25 7% DMAP in THF 0.25 2 10 CH3 CN 2 11 CS2 /Pyridine = 1/1 2 ×2 12 5% S8 in CS2 / 15 Pyridine/ Et3 N =12/12/1 13 CS2 /Pyridine = 1/1 2 ×4 14 CS3 CN/Pyridine = 1/1 2.5 ×3 15 CH3 CN 2 ×3 16 CH2 Cl2 1 ×3 17 ヌクレオチドシーケンスが完全となるまで段階1〜16を繰返す。
【0036】 合成サイクルのフローチャート
【0037】すなわち、グラスフィルターのついたガラ
ス反応管に、チミジン(あるいは2'- デオキシアデノシ
ン,2'- デオキシイノシン,2'- デオキシシチジン,2'
-デオキシウリジン,2'- デオキシグアノシン)が導入
されたロングアルキルアミノCPG(コントロールドポ
アガラス,英国エトレクトロヌクレオニック社製)(3
μmol ,担持量18μmol/g)を入れ、3%トリクロロ酢酸
−塩化メチレン溶液で脱トリチル化反応後、塩化メチレ
ン,アセトニトリルの順に良く洗浄を行なう。そしてC
PGを減圧乾燥させた後、目的シーケンスに適う塩基を
持つホスホロアミダイトユニット(d−DMTrA
bzp,d−DMTrCanp,d−DMTrGibu p,d
−DMTrTp,d−DMTrUp,d−DMTrI
p)(30〜45eq,米国ABI社製)と、1H- テトラゾー
ル( 150eq)のアセトニトリル溶液0.45mlを加え、20分
間の縮合反応を行なった。反応管をアセトニトリルで洗
浄した後、反応管へ無水酢酸:2,6-ルチジン:無水TH
F=1:1:8( v/v),DMAP:無水THF=7:
93( v/v)を加え、未反応の末端5'- 水酸基のキャッピ
ング(未反応化合物の5' 末端水酸基をアセチル化し、
次の洗浄操作などにより取り除きやすくなる操作)を行
なう。ふただびアセトニトリルで洗浄し、続いて五価の
リン酸誘導体として生体における基本的かつ安定な状態
とするために、イオウによって酸化反応を行なった。
ス反応管に、チミジン(あるいは2'- デオキシアデノシ
ン,2'- デオキシイノシン,2'- デオキシシチジン,2'
-デオキシウリジン,2'- デオキシグアノシン)が導入
されたロングアルキルアミノCPG(コントロールドポ
アガラス,英国エトレクトロヌクレオニック社製)(3
μmol ,担持量18μmol/g)を入れ、3%トリクロロ酢酸
−塩化メチレン溶液で脱トリチル化反応後、塩化メチレ
ン,アセトニトリルの順に良く洗浄を行なう。そしてC
PGを減圧乾燥させた後、目的シーケンスに適う塩基を
持つホスホロアミダイトユニット(d−DMTrA
bzp,d−DMTrCanp,d−DMTrGibu p,d
−DMTrTp,d−DMTrUp,d−DMTrI
p)(30〜45eq,米国ABI社製)と、1H- テトラゾー
ル( 150eq)のアセトニトリル溶液0.45mlを加え、20分
間の縮合反応を行なった。反応管をアセトニトリルで洗
浄した後、反応管へ無水酢酸:2,6-ルチジン:無水TH
F=1:1:8( v/v),DMAP:無水THF=7:
93( v/v)を加え、未反応の末端5'- 水酸基のキャッピ
ング(未反応化合物の5' 末端水酸基をアセチル化し、
次の洗浄操作などにより取り除きやすくなる操作)を行
なう。ふただびアセトニトリルで洗浄し、続いて五価の
リン酸誘導体として生体における基本的かつ安定な状態
とするために、イオウによって酸化反応を行なった。
【0038】全ての燐酸基を硫黄酸化処理するために各
縮合反応・キャッピング操作終了後に反応管中に5%硫
黄を含む二硫化炭素:無水ピリジン:無水トリエチルア
ミン=12:12:1( v/v)を入れ、15分間の硫黄酸化操
作を行なった。ただし、雰囲気を整えてイオウ酸化が充
分に進行し、かつまた次回の縮合反応に影響をおよぼさ
ないように、硫黄酸化の前後で二硫化炭素:無水ピリジ
ン=1:1( v/v)によって充分な洗浄を行ない、残留
硫黄を除去する必要がある。以上の硫黄酸化処理によ
り、ホスファイト体をホスホロチオエート体へと変換し
た。次に無水アセトニトリル:無水ピリジン=1:1
( v/v),無水アセトニトリル,無水塩化メチレンの順
で良く洗浄する。この一連の操作をn−1回(ただしn
は目的鎖長を表す)繰り返すことによって目的プローブ
の合成を行なった(Table 1)。なお洗浄においては、
圧搾空気により乾固させた後、次のステップに進んだ。
縮合反応・キャッピング操作終了後に反応管中に5%硫
黄を含む二硫化炭素:無水ピリジン:無水トリエチルア
ミン=12:12:1( v/v)を入れ、15分間の硫黄酸化操
作を行なった。ただし、雰囲気を整えてイオウ酸化が充
分に進行し、かつまた次回の縮合反応に影響をおよぼさ
ないように、硫黄酸化の前後で二硫化炭素:無水ピリジ
ン=1:1( v/v)によって充分な洗浄を行ない、残留
硫黄を除去する必要がある。以上の硫黄酸化処理によ
り、ホスファイト体をホスホロチオエート体へと変換し
た。次に無水アセトニトリル:無水ピリジン=1:1
( v/v),無水アセトニトリル,無水塩化メチレンの順
で良く洗浄する。この一連の操作をn−1回(ただしn
は目的鎖長を表す)繰り返すことによって目的プローブ
の合成を行なった(Table 1)。なお洗浄においては、
圧搾空気により乾固させた後、次のステップに進んだ。
【0039】得られた目的鎖長(n量体)の脱保護は、
28%アンモニア水で60℃,6時間油浴を用いて処理する
と、生成物がCPGから脱離してくる。と同時に、この
条件でインター・ヌクレオチド部位及び塩基部位の脱保
護が行なわれる。次に、DMTr基の結合したものだけ
を分離するためにアセトニトリル20〜50%を含むTEA
A(トリエチルアミンアンモニウムアセテート)溶出溶
媒により、このDMTr基を含むオリゴマーを80%酢酸
水溶液で室温下15分間処理して脱トリチル化を行う。反
応生成物を20%アセトニトリルを含むギ酸アンモニウム
水溶液(pH 6.8,0.38〜0.36M)のグラディエント溶媒
で、イオン交換HPLC(TSK gel DEAE-2SW ,東ソ
ー製)を用いて、燐酸部の解離数によって単離精製し、
目的とするアンチセンスオリゴデオキシホスホロチオエ
ートを合成した。
28%アンモニア水で60℃,6時間油浴を用いて処理する
と、生成物がCPGから脱離してくる。と同時に、この
条件でインター・ヌクレオチド部位及び塩基部位の脱保
護が行なわれる。次に、DMTr基の結合したものだけ
を分離するためにアセトニトリル20〜50%を含むTEA
A(トリエチルアミンアンモニウムアセテート)溶出溶
媒により、このDMTr基を含むオリゴマーを80%酢酸
水溶液で室温下15分間処理して脱トリチル化を行う。反
応生成物を20%アセトニトリルを含むギ酸アンモニウム
水溶液(pH 6.8,0.38〜0.36M)のグラディエント溶媒
で、イオン交換HPLC(TSK gel DEAE-2SW ,東ソ
ー製)を用いて、燐酸部の解離数によって単離精製し、
目的とするアンチセンスオリゴデオキシホスホロチオエ
ートを合成した。
【0040】こうして得られたアンチセンスオリゴデオ
キシホスホロチオエート類は、以下のようにしてその構
造確認をすることができる。すなわち、各合成オリゴマ
ーの水溶液中にヨウ素−ピリジン溶液を加え、60分間室
温下に静置して、ホスホロチオエート結合をホスフェー
ト体へと置換した後、このオリゴマーをヘビ毒ホスホジ
エステラーゼ及びアルカリ性ホスホターゼ(いずれもシ
グマ社製)によって酵素分解を行った。その分解生成比
(dC:dG:T:dA)が、HIV遺伝子の中の目的
とする遺伝子断片の分解物と同等の比となっていること
から、目的のシーケンスが得られたと判断した。
キシホスホロチオエート類は、以下のようにしてその構
造確認をすることができる。すなわち、各合成オリゴマ
ーの水溶液中にヨウ素−ピリジン溶液を加え、60分間室
温下に静置して、ホスホロチオエート結合をホスフェー
ト体へと置換した後、このオリゴマーをヘビ毒ホスホジ
エステラーゼ及びアルカリ性ホスホターゼ(いずれもシ
グマ社製)によって酵素分解を行った。その分解生成比
(dC:dG:T:dA)が、HIV遺伝子の中の目的
とする遺伝子断片の分解物と同等の比となっていること
から、目的のシーケンスが得られたと判断した。
【0041】以上述べてきたように、本発明の合成方法
によれば、市販の容易に入手可能な試薬を用いて、簡単
な手法によって本発明に関わる新規抗HIV剤、即ち、
HIV(Human Immunodeficiency Virus;ヒト後天性免
疫不全ウイルス;エイズウイルス)の遺伝子中の主な蛋
白質をコードするシーケンス(例えば gag,pol,vif,vp
r,tat,rev,env,nef,LTR など)の全部又は一部に対して
相補的な、HIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデ
オキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類を合成す
ることができる。
によれば、市販の容易に入手可能な試薬を用いて、簡単
な手法によって本発明に関わる新規抗HIV剤、即ち、
HIV(Human Immunodeficiency Virus;ヒト後天性免
疫不全ウイルス;エイズウイルス)の遺伝子中の主な蛋
白質をコードするシーケンス(例えば gag,pol,vif,vp
r,tat,rev,env,nef,LTR など)の全部又は一部に対して
相補的な、HIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデ
オキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類を合成す
ることができる。
【0042】
【実施例】以下に実施例に従い、本発明をさらに詳細に
説明する。ただし、下記の実施例は説明のためにのみ示
すものであって、如何なることがあっても本発明の範囲
を制限する意図は無い。
説明する。ただし、下記の実施例は説明のためにのみ示
すものであって、如何なることがあっても本発明の範囲
を制限する意図は無い。
【0043】(1)製造例 製造例1.HIV(Human Immunodeficiency Virus)の
rev領域のアンチセンスオリゴマー20量体の合成
rev領域のアンチセンスオリゴマー20量体の合成
【0044】HIVのウイルスゲノムのうち、5550から
5569にいたるシーケンス、すなわち塩基の配列で表す
と、AUGGC AGGAA GAAGC GGAGA
というシーケンスに対する、アンチセンスオリゴデオキ
シリボヌクレオシドホスホロチオエート [ただし、T,C,G,Aはそれぞれチミジン,デオキ
シシチジン,デオキシグアノシン,デオキシアデノシン
であり、ps はホスホロチオ酸による燐酸エステル結合
を表している。]を以下のようにして合成した。
5569にいたるシーケンス、すなわち塩基の配列で表す
と、AUGGC AGGAA GAAGC GGAGA
というシーケンスに対する、アンチセンスオリゴデオキ
シリボヌクレオシドホスホロチオエート [ただし、T,C,G,Aはそれぞれチミジン,デオキ
シシチジン,デオキシグアノシン,デオキシアデノシン
であり、ps はホスホロチオ酸による燐酸エステル結合
を表している。]を以下のようにして合成した。
【0045】(i)塩基部およびインターヌクレオチド
部位に保護基を有するアンチセンスオリゴマー20量体の
合成
部位に保護基を有するアンチセンスオリゴマー20量体の
合成
【0046】[操作I] グラスフィルターのついた内
径20mmのガラス反応管に、チミジンが導入されたロング
アルキルアミノCPG(コントロールドポアガラス,英
国ヌクレオニック製)(83mg,3μmol)を入れ、3%ト
リクロロ酢酸の塩化メチレン溶液(1ml×2)により脱
トリチル化を行い、無水塩化メチレン(1ml×3)で洗
浄する。さらにアセトニトリル(2ml×3)で洗浄す
る。
径20mmのガラス反応管に、チミジンが導入されたロング
アルキルアミノCPG(コントロールドポアガラス,英
国ヌクレオニック製)(83mg,3μmol)を入れ、3%ト
リクロロ酢酸の塩化メチレン溶液(1ml×2)により脱
トリチル化を行い、無水塩化メチレン(1ml×3)で洗
浄する。さらにアセトニトリル(2ml×3)で洗浄す
る。
【0047】[操作 II ] そしてCPGを減圧乾燥さ
せた後、目的シーケンスに適う塩基を持ったホスホロア
ミダイトユニット(90μmol ,30eq)を反応管中に入れ
てから再度減圧乾燥する。そこに0.45mlの1H- テトラゾ
ール(450μmol ,150eq)の無水アセトニトリル溶液を加
えて、20分間縮合反応を行う。
せた後、目的シーケンスに適う塩基を持ったホスホロア
ミダイトユニット(90μmol ,30eq)を反応管中に入れ
てから再度減圧乾燥する。そこに0.45mlの1H- テトラゾ
ール(450μmol ,150eq)の無水アセトニトリル溶液を加
えて、20分間縮合反応を行う。
【0048】[操作 III] 無水アセトニトリル(2ml
×3)で洗浄した後、反応管中に無水酢酸,2,6-ルチジ
ン,無水THFよりなる混合溶媒[無水酢酸:2,6-ルチ
ジン:無水THF=1:1:8( v/v)]を 0.3mlと、
ジメチルアミノピリジン (DMAP),無水THFの混合溶媒[DMAP:無水
THF=7:93( v/v)] 0.3mlを加えて、キャッピン
グ(未反応化合物の5'- 末端水酸基をアセチル化し、次
回以降の洗浄操作等によって除去しやすくする操作)を
行う。再び無水アセトニトリル(2ml×3)で洗浄し
た。
×3)で洗浄した後、反応管中に無水酢酸,2,6-ルチジ
ン,無水THFよりなる混合溶媒[無水酢酸:2,6-ルチ
ジン:無水THF=1:1:8( v/v)]を 0.3mlと、
ジメチルアミノピリジン (DMAP),無水THFの混合溶媒[DMAP:無水
THF=7:93( v/v)] 0.3mlを加えて、キャッピン
グ(未反応化合物の5'- 末端水酸基をアセチル化し、次
回以降の洗浄操作等によって除去しやすくする操作)を
行う。再び無水アセトニトリル(2ml×3)で洗浄し
た。
【0049】[操作 IV ] 続いて、硫黄によって酸化
反応を行った。すなわち、HIVのアンチセンス鎖の各
縮合反応・キャッピング操作終了後に、反応管中に5%
硫黄を含む二硫化炭素溶液と無水ピリジン,無水トリエ
チルアミンよりなる混合溶媒 [二硫化炭素溶液:無水ピリジン:無水トリエチルアミ
ン=12:12:1( v/v)]を入れ、15分間の硫黄酸化操
作を行った。ただし、イオウ酸化の前後で二硫化炭素と
ピリジンの混合溶媒[二硫化炭素:ピリジン=1:1
( v/v)](2ml×4)によって充分な洗浄を行って雰
囲気を整え、残留硫黄を除去した。
反応を行った。すなわち、HIVのアンチセンス鎖の各
縮合反応・キャッピング操作終了後に、反応管中に5%
硫黄を含む二硫化炭素溶液と無水ピリジン,無水トリエ
チルアミンよりなる混合溶媒 [二硫化炭素溶液:無水ピリジン:無水トリエチルアミ
ン=12:12:1( v/v)]を入れ、15分間の硫黄酸化操
作を行った。ただし、イオウ酸化の前後で二硫化炭素と
ピリジンの混合溶媒[二硫化炭素:ピリジン=1:1
( v/v)](2ml×4)によって充分な洗浄を行って雰
囲気を整え、残留硫黄を除去した。
【0050】[操作V] さらに、無水アセトニトリル
と無水ピリジンの混合溶媒[無水アセトニトリル:無水
ピリジン=1:1( v/v)]( 2.5ml×3)で洗浄し、
続いて無水アセトニトリル(2ml×3)無水塩化メチレ
ン(2ml×3)の順に良く洗浄する。
と無水ピリジンの混合溶媒[無水アセトニトリル:無水
ピリジン=1:1( v/v)]( 2.5ml×3)で洗浄し、
続いて無水アセトニトリル(2ml×3)無水塩化メチレ
ン(2ml×3)の順に良く洗浄する。
【0051】以上述べた、この一連の[操作I]〜[操
作V]をn−1回(ただしnは、目的鎖長を表す、した
がってこの場合目的とする化合物は20量体なので、n=
20)繰り返すことにより、目的物の20量体(ただし、こ
の段階ではまだ保護されたオリゴマーである)を合成し
た。ただし、上記の[操作II]の中の下線部で、目的シ
ーケンスに適う塩基を持ったホスホロアミダイトユニッ
トとあるのは、以下に示すd−DMTrAbzp,d−D
MTrCanp,d−DMTrGibu p,d−DMTrT
pのいずれかを表している。
作V]をn−1回(ただしnは、目的鎖長を表す、した
がってこの場合目的とする化合物は20量体なので、n=
20)繰り返すことにより、目的物の20量体(ただし、こ
の段階ではまだ保護されたオリゴマーである)を合成し
た。ただし、上記の[操作II]の中の下線部で、目的シ
ーケンスに適う塩基を持ったホスホロアミダイトユニッ
トとあるのは、以下に示すd−DMTrAbzp,d−D
MTrCanp,d−DMTrGibu p,d−DMTrT
pのいずれかを表している。
【0052】
【0053】また、一連の操作[操作I]〜[操作V]
の1回あたりに、d−DMTrAbzp,d−DMTrC
anp,d−DMTrGibu p,d−DMTrTpのいず
れかひとつだけが、[操作 III]で投入される。投入す
るホスホロアミダイトユニット(すなわち、d−DMT
rAbzp,d−DMTrCanp,d−DMTrG
ibu p,d−DMTrTpのいずれか)の順は、この場
合、目的とするHIVの塩基配列(すなわちAUGGC
AGGAA GAAGC GGAGA)に相補的にな
るように、順に投入しなければならない。したがってホ
スホロアミダイトユニットを、([A];d−DMTr
Abzp,[C];d−DMTrCanp,[G];d−D
MTrGibu p,[T];d−DMTrTpのように略
記すると) 〈T〉,[C],[T],[C],[C],[G],
[C],[T],[T],[C],[T],[T],
[C],[C],[T],[G],[C],[C],
[A],[T]の順に投入し反応させた。ここで、最初
の〈T〉は[操作I]で投入済みである。
の1回あたりに、d−DMTrAbzp,d−DMTrC
anp,d−DMTrGibu p,d−DMTrTpのいず
れかひとつだけが、[操作 III]で投入される。投入す
るホスホロアミダイトユニット(すなわち、d−DMT
rAbzp,d−DMTrCanp,d−DMTrG
ibu p,d−DMTrTpのいずれか)の順は、この場
合、目的とするHIVの塩基配列(すなわちAUGGC
AGGAA GAAGC GGAGA)に相補的にな
るように、順に投入しなければならない。したがってホ
スホロアミダイトユニットを、([A];d−DMTr
Abzp,[C];d−DMTrCanp,[G];d−D
MTrGibu p,[T];d−DMTrTpのように略
記すると) 〈T〉,[C],[T],[C],[C],[G],
[C],[T],[T],[C],[T],[T],
[C],[C],[T],[G],[C],[C],
[A],[T]の順に投入し反応させた。ここで、最初
の〈T〉は[操作I]で投入済みである。
【0054】(ii)アンチセンスオリゴマー20量体の脱
保護 実験項(i)で合成された、アンチセンスオリゴマー20
量体(ただし、この段階ではまだ保護されたオリゴマー
である)を、反応管内より取り出してバキュームバイア
ルに移し、28%アンモニア水を入れて密封した後、油浴
を用いて60℃,6時間処理して、CPGからの脱離を行
い、と同時にインター・ヌクレオチド部位と塩基部の脱
保護を行う。反応溶液をメンブレンフィルターで濾過
し、減圧濃縮する。
保護 実験項(i)で合成された、アンチセンスオリゴマー20
量体(ただし、この段階ではまだ保護されたオリゴマー
である)を、反応管内より取り出してバキュームバイア
ルに移し、28%アンモニア水を入れて密封した後、油浴
を用いて60℃,6時間処理して、CPGからの脱離を行
い、と同時にインター・ヌクレオチド部位と塩基部の脱
保護を行う。反応溶液をメンブレンフィルターで濾過
し、減圧濃縮する。
【0055】得られた残渣にTEAA溶液を加えて溶解
し、20〜50%CH3 CNを含むTEAA溶出溶媒によっ
て、逆相HPLC(ODS-80 TM CTR,東ソー製)
で、DMTr基の発色のある部分を分取する。これを減
圧濃縮し、残渣に80%酢酸水溶液を加えて15分間処理す
る。溶液を減圧濃縮し濃縮物を蒸留水に溶解する。この
水溶液を少量の酢酸エチルで洗浄し、水層を減圧濃縮す
る。さらにこの濃縮物を20%アセトニトリルを含むギ酸
アンモニウム水溶液(pH 6.8,0.38〜1.36M)のグラデ
ィエント溶媒を用いて、イオン交換HPLC(TS gel
DEAE2SW)で単離精製して、目的物であるHIV(Human
Immunodeficiency Virus )のrev領域のアンチセン
スオリゴマー20量体(脱保護体)を得た。製造例1のト
ータル収率42%。
し、20〜50%CH3 CNを含むTEAA溶出溶媒によっ
て、逆相HPLC(ODS-80 TM CTR,東ソー製)
で、DMTr基の発色のある部分を分取する。これを減
圧濃縮し、残渣に80%酢酸水溶液を加えて15分間処理す
る。溶液を減圧濃縮し濃縮物を蒸留水に溶解する。この
水溶液を少量の酢酸エチルで洗浄し、水層を減圧濃縮す
る。さらにこの濃縮物を20%アセトニトリルを含むギ酸
アンモニウム水溶液(pH 6.8,0.38〜1.36M)のグラデ
ィエント溶媒を用いて、イオン交換HPLC(TS gel
DEAE2SW)で単離精製して、目的物であるHIV(Human
Immunodeficiency Virus )のrev領域のアンチセン
スオリゴマー20量体(脱保護体)を得た。製造例1のト
ータル収率42%。
【0056】こうして得られた化合物は、20%ポリアク
リルアミドゲルを用いて電気泳動を行い、ブロモフェノ
ルブルー(BPB)とキシレンシアノール(XC)の標
識との間に単一スポットを確認している。
リルアミドゲルを用いて電気泳動を行い、ブロモフェノ
ルブルー(BPB)とキシレンシアノール(XC)の標
識との間に単一スポットを確認している。
【0057】製造例2.HIV(Human Immunodeficien
cy Virus)のtat領域のアンチセンスオリゴマー20量
体の合成。
cy Virus)のtat領域のアンチセンスオリゴマー20量
体の合成。
【0058】HIVのウイルスゲノムのうち、5548から
5567にいたるシーケンス、すなわち塩基の配列で表す
と、CCAUU UUCAG AAUUG GGUGU
というシーケンスに対する、アンチセンスオリゴデオキ
シリボヌクレオシドホスホロチオエート [ただし、T,C,G,Aはそれぞれチミジン,デオキ
シシチジン,デオキシグアノシン,デオキシアデノシン
であり、ps は、そのホスホロチオ酸による燐酸エステ
ル結合を表している。]を以下のようにして合成した。
5567にいたるシーケンス、すなわち塩基の配列で表す
と、CCAUU UUCAG AAUUG GGUGU
というシーケンスに対する、アンチセンスオリゴデオキ
シリボヌクレオシドホスホロチオエート [ただし、T,C,G,Aはそれぞれチミジン,デオキ
シシチジン,デオキシグアノシン,デオキシアデノシン
であり、ps は、そのホスホロチオ酸による燐酸エステ
ル結合を表している。]を以下のようにして合成した。
【0059】即ち、{1} 製造例1.中の(i)の
[操作I]において、チミジンが導入されたロングアル
キルCPGの替わりに、アデニンが導入されたロングア
ルキルCPGを用いること、{2} および[操作II]
において投入するホスホロアミダイトユニットの順を、
目的とするHIVの塩基配列、CCAUU UUCAG
AAUUGGGUGUに相補的にするために〈A〉,
[C],[A],[C],[C],[C],[A],
[A],[T],[T],[C],[T],[G],
[A],[A],[A],[A],[T],[G],
[G]とすること、(ここで、最初の〈A〉は[操作
I]で投入済みである。また[A],[C],[G],
[T]はそれぞれ、ホスホロアミダイトユニット d−
DMTrAbzp,d−DMTrCanp,d−DMTrG
ibu p,d−DMTrTpに対応する略号である)の上
記2点{1}{2}を上記のように変える他は、製造例
1の(i)及び(ii)と同様の操作を行って、目的物で
あるHIVのtat領域のアンチセンスオリゴマーを、
収率45%で得た。
[操作I]において、チミジンが導入されたロングアル
キルCPGの替わりに、アデニンが導入されたロングア
ルキルCPGを用いること、{2} および[操作II]
において投入するホスホロアミダイトユニットの順を、
目的とするHIVの塩基配列、CCAUU UUCAG
AAUUGGGUGUに相補的にするために〈A〉,
[C],[A],[C],[C],[C],[A],
[A],[T],[T],[C],[T],[G],
[A],[A],[A],[A],[T],[G],
[G]とすること、(ここで、最初の〈A〉は[操作
I]で投入済みである。また[A],[C],[G],
[T]はそれぞれ、ホスホロアミダイトユニット d−
DMTrAbzp,d−DMTrCanp,d−DMTrG
ibu p,d−DMTrTpに対応する略号である)の上
記2点{1}{2}を上記のように変える他は、製造例
1の(i)及び(ii)と同様の操作を行って、目的物で
あるHIVのtat領域のアンチセンスオリゴマーを、
収率45%で得た。
【0060】(2)構造および純度確認 上記の製造例に従って合成した、HIV遺伝子に対する
アンチセンスオリゴデオキシヌクレオシドホスホロチオ
エート類の純度および構造確認は以下に示す方法で行
い、いずれも目的となる化合物であることを確認した。
アンチセンスオリゴデオキシヌクレオシドホスホロチオ
エート類の純度および構造確認は以下に示す方法で行
い、いずれも目的となる化合物であることを確認した。
【0061】(i)ゲル電気泳動 尿素(21g)に40%ポリアクリルアミド溶液(25ml),
TBE緩衝液(5ml)を入れ尿素を完全に解かし、アス
ピレーターで脱気した後、 1.2%過硫酸アンモニウム溶
液(4.15ml)とN,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミ
ン(TEMED)(25μl)を加え、 0.5mmの隙間を持
つガラス板に空気が入らないように素早く流し込み上部
にスロットメーカーを差し込む。ゲルを一晩放置し、ス
ロットメーカーをはずして泳動用緩衝液(TBE緩衝液
を10倍に希釈したもの)で洗い流してから、新しい泳動
波で30分, 400V前泳動を行う。前泳動終了後、試料
( 0.3〜 0.5ODのオリゴマー水溶液と同量の80%ホル
ムアルテドヒド溶液の混合物)(60μl)および色素マ
ーカー( B.P.B.,X.C.)(10μl)をスロットに入れ30
分,50Vで泳動し、オリゴマーのゲルへの移動を確認し
た後、 400Vで本泳動を行う。泳動終了後、ゲルをラッ
プに包み、直接印画紙にUVランプ(2537A)で焼き付
けて写真を取る。
TBE緩衝液(5ml)を入れ尿素を完全に解かし、アス
ピレーターで脱気した後、 1.2%過硫酸アンモニウム溶
液(4.15ml)とN,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミ
ン(TEMED)(25μl)を加え、 0.5mmの隙間を持
つガラス板に空気が入らないように素早く流し込み上部
にスロットメーカーを差し込む。ゲルを一晩放置し、ス
ロットメーカーをはずして泳動用緩衝液(TBE緩衝液
を10倍に希釈したもの)で洗い流してから、新しい泳動
波で30分, 400V前泳動を行う。前泳動終了後、試料
( 0.3〜 0.5ODのオリゴマー水溶液と同量の80%ホル
ムアルテドヒド溶液の混合物)(60μl)および色素マ
ーカー( B.P.B.,X.C.)(10μl)をスロットに入れ30
分,50Vで泳動し、オリゴマーのゲルへの移動を確認し
た後、 400Vで本泳動を行う。泳動終了後、ゲルをラッ
プに包み、直接印画紙にUVランプ(2537A)で焼き付
けて写真を取る。
【0062】いずれの化合物も、BPBとXCの標識と
の間に単一スポットが得られた。
の間に単一スポットが得られた。
【0063】(ii)ホスホロチオエート結合の解離 (オリゴデオキシリボヌクレオシドホスフェートの合
成) 製造例で得られたオリゴデオキシリボヌクレオシドホス
ホロチオエート (1A260 unit)を蒸留水(50μl)に解かした後、0.
026Mのヨウ素−ピリジン溶液( 150μl)を加えて、
室温下1時間静置してホスホロチオエート結合を解離さ
せ、ホスフェート体に置換した。そこへさらに蒸留水
( 1.5ml)を加えてからジエチルエーテル(2ml×6)
で洗浄した後、水層を減圧乾固する。その残渣を蒸留水
に溶かして、8.75〜20%のアセトニトリルを含む 0.1M
−TEAA(pH 7.0)のグラディエント溶媒を使用し
て、逆相HPLC(Inertsil PREP-ODS )により単離精
製した(33〜45%)。
成) 製造例で得られたオリゴデオキシリボヌクレオシドホス
ホロチオエート (1A260 unit)を蒸留水(50μl)に解かした後、0.
026Mのヨウ素−ピリジン溶液( 150μl)を加えて、
室温下1時間静置してホスホロチオエート結合を解離さ
せ、ホスフェート体に置換した。そこへさらに蒸留水
( 1.5ml)を加えてからジエチルエーテル(2ml×6)
で洗浄した後、水層を減圧乾固する。その残渣を蒸留水
に溶かして、8.75〜20%のアセトニトリルを含む 0.1M
−TEAA(pH 7.0)のグラディエント溶媒を使用し
て、逆相HPLC(Inertsil PREP-ODS )により単離精
製した(33〜45%)。
【0064】(iii) 酵素分解 前述(ii)で得たオリゴデオキシリボヌクレオシドホス
フェート(0.33A260 unit)を0.01M− Trisacetate緩
衝液(pH 8.8, 500μM)に溶解し、ヘビ毒ホスホジエ
ステラーゼ( 4.6μg)により37℃,1時間、インキュ
ベーションを行った。この溶液を90℃,1時間の熱処理
を施すことで失活させた後、遠心分離操作を行った。そ
の上澄み液を逆相HPLC(Inertsil PREP-ODS)によ
り分析した。オリゴマーの組成比は、その 260nmにお
けるピーク面積およびヌクレオシドのモル吸光係数
(e:dC7300,dG 11700,dT8800,dA 15400)
に基づいて定量計算した。
フェート(0.33A260 unit)を0.01M− Trisacetate緩
衝液(pH 8.8, 500μM)に溶解し、ヘビ毒ホスホジエ
ステラーゼ( 4.6μg)により37℃,1時間、インキュ
ベーションを行った。この溶液を90℃,1時間の熱処理
を施すことで失活させた後、遠心分離操作を行った。そ
の上澄み液を逆相HPLC(Inertsil PREP-ODS)によ
り分析した。オリゴマーの組成比は、その 260nmにお
けるピーク面積およびヌクレオシドのモル吸光係数
(e:dC7300,dG 11700,dT8800,dA 15400)
に基づいて定量計算した。
【0065】いずれの化合物も、そのオリゴマーの組成
比が、理論計算値と良く一致し、構造の確認ができた。
比が、理論計算値と良く一致し、構造の確認ができた。
【0066】(3)抗ウイルス試験 本発明で合成した一般式[I]で表される化合物、すな
わちHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシ
ホスホロチオエート類の抗ウイルス作用は、Pauwels ら
の試験方法であるMTT assay(J. Virol. Methods 20
309 (1988))に準じて確認した。
わちHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシ
ホスホロチオエート類の抗ウイルス作用は、Pauwels ら
の試験方法であるMTT assay(J. Virol. Methods 20
309 (1988))に準じて確認した。
【0067】代表的な化合物の抗ウイルス試験の結果
を、図1,2,3に示した。 使用ウイルス HIV 使用細胞 MT−4 即ち本発明のODS19(rev. 20mer)については
図1に、同じくODS´19(tat, 20mer)につい
ては図2に、さらにこれら本発明の化合物の活性を比較
的に知るために同様の方法でAZTについての試験結果
を図3に示した。
を、図1,2,3に示した。 使用ウイルス HIV 使用細胞 MT−4 即ち本発明のODS19(rev. 20mer)については
図1に、同じくODS´19(tat, 20mer)につい
ては図2に、さらにこれら本発明の化合物の活性を比較
的に知るために同様の方法でAZTについての試験結果
を図3に示した。
【0068】図1〜3において明らかなように、AZT
が 0.001μMから 0.2μMの範囲で抗HIV効果を表す
のに対し、本発明の化合物ODS19(rev, 20me
r)とODS´19(tat, 20mer)は、いずれも0.0
002μMから 0.6μM以上の範囲で抗HIV効果を示し
ている。すなわち、本発明の化合物ODS19(re
v, 20mer)とODS´19(tat, 20mer)は、い
ずれもAZTより低い濃度で効果を示し、またその範囲
も広い。さらにODS19(rev, 20mer)とODS
´19(tat, 20mer)は、いずれも 500×10-3μ
Mの濃度でも細胞毒性効果を示していないので高い効果
と低い細胞毒性を持った優れた薬であるといえる。
が 0.001μMから 0.2μMの範囲で抗HIV効果を表す
のに対し、本発明の化合物ODS19(rev, 20me
r)とODS´19(tat, 20mer)は、いずれも0.0
002μMから 0.6μM以上の範囲で抗HIV効果を示し
ている。すなわち、本発明の化合物ODS19(re
v, 20mer)とODS´19(tat, 20mer)は、い
ずれもAZTより低い濃度で効果を示し、またその範囲
も広い。さらにODS19(rev, 20mer)とODS
´19(tat, 20mer)は、いずれも 500×10-3μ
Mの濃度でも細胞毒性効果を示していないので高い効果
と低い細胞毒性を持った優れた薬であるといえる。
【0069】ただし、図中ODS19(rev, 20me
r)とあるのは、本発明中の製造例1に従って合成でき
る化合物に対応し、ODS´19(tat, 20mer)と
あるのは、本発明中の製造例2で合成される化合物にそ
れぞれ対応する。
r)とあるのは、本発明中の製造例1に従って合成でき
る化合物に対応し、ODS´19(tat, 20mer)と
あるのは、本発明中の製造例2で合成される化合物にそ
れぞれ対応する。
【0070】また図中の横軸( Concentration)は薬剤
の濃度を示し、縦軸( Viability)は、生存MT−4細
胞数の比率[薬剤濃度が0である時のウイルス悲感染細
胞の数を 100%としたときの相対比率(%)]を表して
いる。さらに図中において、黒く塗りつぶされたカラム
はウイルス(HIV)に感染した細胞を示し、斜線のカ
ラムはウイルス(HIV)に未感染の細胞を示してい
る。
の濃度を示し、縦軸( Viability)は、生存MT−4細
胞数の比率[薬剤濃度が0である時のウイルス悲感染細
胞の数を 100%としたときの相対比率(%)]を表して
いる。さらに図中において、黒く塗りつぶされたカラム
はウイルス(HIV)に感染した細胞を示し、斜線のカ
ラムはウイルス(HIV)に未感染の細胞を示してい
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば毒
性が少なくかつ抗ウイルス作用の優れた化合物が提供さ
れる。特にエイズの治療薬として極めて有効である。
性が少なくかつ抗ウイルス作用の優れた化合物が提供さ
れる。特にエイズの治療薬として極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ODS19(rev, 20mer)の抗HIV効果
と細胞毒性を示す試験結果線図である。
と細胞毒性を示す試験結果線図である。
【図2】ODS´19(tat, 20mer)の抗HIV効
果と細胞毒性を示す試験結果線図である。
果と細胞毒性を示す試験結果線図である。
【図3】AZTの抗HIV効果と細胞毒性[比較例]を
示す試験結果線図である。
示す試験結果線図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】さらに、柴原らの開示(特開平3−128
391号公報)によれば、オリゴリボヌクレオシド誘導
体のホスホロチオエート体の一部が、抗HIV活性を示
すとあるが、この化合物は、リボヌクレオシドを単位部
分構造とするものであり、本発明の2´−デオキシリボ
ヌクレオシドを部分単位構造とするアンチセンスオリゴ
デオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類とは本
質的に、全く異なっている。また、その作用の点でも大
きく異なっている。例えば、柴原らの開示(特開平3−
128391号公報)によれば彼らの化合物は1〜3μ
Mの濃度から抗HIV効果がありとされているが、本発
明のHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシ
リボヌクレオシドホスホロチオエート体は、1.0〜
5.0×10−3μMの濃度で、既に著しい効果が見ら
れる。さらに5〜6μM以上の濃度でも毒性はみられな
い。このことはそれぞれの化合物の作用機構,抗ウイル
ス効果,薬としての可能性などが、全く異なっているこ
とを示すものである。
391号公報)によれば、オリゴリボヌクレオシド誘導
体のホスホロチオエート体の一部が、抗HIV活性を示
すとあるが、この化合物は、リボヌクレオシドを単位部
分構造とするものであり、本発明の2´−デオキシリボ
ヌクレオシドを部分単位構造とするアンチセンスオリゴ
デオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類とは本
質的に、全く異なっている。また、その作用の点でも大
きく異なっている。例えば、柴原らの開示(特開平3−
128391号公報)によれば彼らの化合物は1〜3μ
Mの濃度から抗HIV効果がありとされているが、本発
明のHIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシ
リボヌクレオシドホスホロチオエート体は、1.0〜
5.0×10−3μMの濃度で、既に著しい効果が見ら
れる。さらに5〜6μM以上の濃度でも毒性はみられな
い。このことはそれぞれの化合物の作用機構,抗ウイル
ス効果,薬としての可能性などが、全く異なっているこ
とを示すものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】HIVのウイルスゲノムのうち、5348
から5367にいたるシーケンス、すなわち塩基の配列
で表すと、CCAUU UUCAG AAUUGGGU
GUというシーケンスに対する、アンチセンスオリゴデ
オキシリボヌクレオシドホスホロチオエート [ただし、T,C,G,Aはそれぞれチミジン,デオキ
シシチジン,デオキシグアノシン,デオキシアデノシン
であり、pSは、そのホスホロチオ酸による燐酸エステ
ル結合を表している。]を以下のようにして合成した。
から5367にいたるシーケンス、すなわち塩基の配列
で表すと、CCAUU UUCAG AAUUGGGU
GUというシーケンスに対する、アンチセンスオリゴデ
オキシリボヌクレオシドホスホロチオエート [ただし、T,C,G,Aはそれぞれチミジン,デオキ
シシチジン,デオキシグアノシン,デオキシアデノシン
であり、pSは、そのホスホロチオ酸による燐酸エステ
ル結合を表している。]を以下のようにして合成した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 21/04 ZNA B 7822−4C // C12N 15/00 8828−4B (72)発明者 山本 直樹 東京都渋谷区恵比寿南3丁目11−17 原町 住宅 (72)発明者 中島 秀喜 東京都武蔵村山市学園4−3 武蔵野住宅 10−405 (72)発明者 高久 洋 千葉県船橋市新高根4−5−9
Claims (22)
- 【請求項1】 下記一般式[I]で示されるオリゴデオ
キシリボヌクレオシドホスホロチオエート類。 [式中mは1〜50の整数を表し、BはB2 からBm+1 ま
でのいずれかを表し、(B=B2 ,B3 ,B4 ………B
m ,Bm+1 )B1 〜Bm+2 は相互に同一又は異なってお
り、それぞれ、ヒポキサンチン-9-イル,グアニン-9-
イル,アデニン-9- イル,シトシン-1- イル,ウラシル
-1- イル,チミン-1- イルのいずれかを表している。た
だし、B1 〜Bm+2 の全てが同一である場合を除く。] - 【請求項2】 HIV(Human Immunodeficiency Viru
s;ヒト後天性免疫不全ウイルス;エイズウイルス)の
遺伝子中の主な蛋白質をコードする gag,pol,vif,vpr,t
at,rev,env,nef,LTR などのシーケンスの全部又は一部
に対して相補的なオリゴヌクレオチド(アンチセンス
DNA)の燐酸エステル部を化学修飾してホスホロチオ
エートとした、HIV遺伝子に対するアンチセンスオリ
ゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類。 - 【請求項3】 mが1〜18である請求項1及び2記載
の、HIV遺伝子に対するアンチセンスオリゴデオキシ
リボヌクレオシドホスホロチオエート類。 - 【請求項4】 HIV遺伝子がHIV遺伝子のrev領
域である請求項1〜3記載の、HIV遺伝子に対するア
ンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチ
オエート類。 - 【請求項5】 HIV遺伝子がHIV遺伝子のtat領
域である請求項1〜3記載の、HIV遺伝子に対するア
ンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチ
オエート類。 - 【請求項6】 請求項1〜4記載の、HIV遺伝子re
v領域に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレ
オシドホスホロチオエート類である、以下に示すシーケ
ンスで表される化合物。 [ただし、dはこのシーケンスの単位構造がデオキシヌ
クレオシドユニットよりなっていることを示し、T;2
´−デオキシチミジン(あるいは単にチミジン),C;
2´−デオキシシチジン,G;2´−デオキシグアノシ
ン,A;2´−デオキシアデノシンであり、ps は、そ
のT,C,G,Aのそれぞれの5´位と3´位の水酸基
をホスホロチオ酸によりつなぐ燐酸エステル結合すなわ
ち を表している。] - 【請求項7】 請求項1〜5記載の、HIV遺伝子ta
t領域に対するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレ
オシドホスホロチオエート類である、以下に示すシーケ
ンスで表される化合物。 [ただし、dはこのシーケンスの単位構造がデオキシヌ
クレオシドユニットよりなっていることを示し、T;2
´−デオキシチミジン(あるいは単にチミジン),C;
2´−デオキシシチジン,G;2´−デオキシグアノシ
ン,A;2´−デオキシアデノシンであり、ps は、そ
のT,C,G,Aのそれぞれの5´位と3´位の水酸基
をホスホロチオ酸によりつなぐ燐酸エステル結合すなわ
ち を表している。] - 【請求項8】 HIV(Human Immunodeficiency Viru
s;ヒト後天性免疫不全ウイルス;エイズウイルス)の
遺伝子中の主な蛋白質をコードする gag,pol,vif,vpr,t
at,rev,env,nef,LTR などのシーケンスの全部又は一部
に対して相補的なオリゴヌクレオチド(アンチセンス
DNA)の燐酸エステル部を化学修飾してホスホロチオ
エートとした、HIV遺伝子に対するアンチセンスオリ
ゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類の合
成に際し、ホスホロアミダイト法を用いることを特徴と
する、請求項1記載の一般式[I]で示されるアンチセ
ンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエー
ト類の合成方法。 - 【請求項9】 トリクロロ酢酸で脱トリチル化処理を行
なった、チミジン(あるいは2´デオキシアデノシン,
2´デオキシグアノシン,2´デオキシシチジン,2´
−デオキシウリジン,2´−デオキシイノシン)が導入
されたロングアルキルアミノCPG(コントロールドポ
アガラス)に、目的シーケンスに適う塩基を持つd−D
MTrAbzp,d−DMTrCanp,d−DMTrG
ibu p,d−DMTrTp,d−DMTrIp,d−D
MTrUpなどのホスホロアミダイトユニットを30〜50
当量と、1H- テトラゾール 150当量とを加えて縮合反応
させ、続いて硫黄により酸化反応を行ない燐酸エステル
部に硫黄を導入することよりなる一連の操作をn−1回
(ただし、nは目的鎖長を表す)繰り返すことによって
合成する、請求項1〜7記載のアンチセンスオリゴデオ
キシリボヌクレオシドホスホロチオエート類の合成方
法。 - 【請求項10】 請求項9に示されたHIV遺伝子に対
するアンチセンスオリゴデオキシリボヌクレオシドホス
ホロチオエート類の合成方法において、硫黄酸化の前後
で二硫化炭素と無水ピリジンの混合溶媒によって充分な
洗浄を行なうことにより、雰囲気を整え、かつ残留硫黄
を除去することを特徴とする、アンチセンスオリゴデオ
キシリボヌクレオシドホスホロチオエート類の合成方
法。 - 【請求項11】 請求項1〜5記載の、アンチセンスオ
リゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類の
うち、少なくとも1種を有効成分とする抗ウイルス剤。 - 【請求項12】 請求項1〜5記載の、アンチセンスオ
リゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類の
うち、少なくとも1種を有効成分とする抗レトロウイル
ス剤。 - 【請求項13】 請求項1〜5記載の、アンチセンスオ
リゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類の
うち、少なくとも1種を有効成分とする抗エイズウイル
ス剤。 - 【請求項14】 請求項1〜5記載の、アンチセンスオ
リゴデオキシリボヌクレオシドホスホロチオエート類の
うち、少なくとも1種を有効成分とする遺伝子工学上用
いられる実験用試薬および実験用医薬。 - 【請求項15】 請求項6記載の、化合物及びその誘導
体を有効成分として含む抗ウイルス剤。 - 【請求項16】 請求項6記載の、化合物及びその誘導
体を有効成分として含む抗レトロウイルス剤。 - 【請求項17】 請求項6記載の、化合物及びその誘導
体を有効成分として含む抗エイズウイルス剤。 - 【請求項18】 請求項6記載の、化合物及びその誘導
体を有効成分として含む遺伝子工学および免疫学上用い
られる実験用試薬および実験用医薬。 - 【請求項19】 請求項7記載の、化合物及びその誘導
体を有効成分として含む抗ウイルス剤。 - 【請求項20】 請求項7記載の、化合物及びその誘導
体を有効成分として含む抗レトロウイルス剤。 - 【請求項21】 請求項7記載の、化合物及びその誘導
体を有効成分として含む抗エイズウイルス剤。 - 【請求項22】 請求項7記載の、化合物及びその誘導
体を有効成分として含む遺伝子工学および免疫学上用い
られる実験用試薬および実験用医薬。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3232339A JPH0578386A (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 新規な抗hiv剤及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3232339A JPH0578386A (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 新規な抗hiv剤及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0578386A true JPH0578386A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=16937657
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3232339A Pending JPH0578386A (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 新規な抗hiv剤及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0578386A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0754223A4 (en) * | 1994-02-14 | 1997-09-17 | Macfarlane Burnet Ctre Med Res | NON-PATHOGENIC STRAINS OF HIV-1 |
| US6015661A (en) * | 1994-02-14 | 2000-01-18 | The Macfarlane Burnet Centre For Medical Research Limited | Methods for the detection of non-pathogenic HIV-1 strains containing deletions in the Nef coding region and U3 region of the LTR |
| JP2008230985A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Fujitsu Ltd | 機能性分子、機能性分子合成用アミダイド、及び標的物質解析方法 |
| JP2009062307A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-26 | Fujitsu Ltd | 修飾核酸合成用アミダイド及び修飾核酸合成方法 |
-
1991
- 1991-08-20 JP JP3232339A patent/JPH0578386A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0754223A4 (en) * | 1994-02-14 | 1997-09-17 | Macfarlane Burnet Ctre Med Res | NON-PATHOGENIC STRAINS OF HIV-1 |
| US6015661A (en) * | 1994-02-14 | 2000-01-18 | The Macfarlane Burnet Centre For Medical Research Limited | Methods for the detection of non-pathogenic HIV-1 strains containing deletions in the Nef coding region and U3 region of the LTR |
| JP2008230985A (ja) * | 2007-03-16 | 2008-10-02 | Fujitsu Ltd | 機能性分子、機能性分子合成用アミダイド、及び標的物質解析方法 |
| JP2009062307A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-26 | Fujitsu Ltd | 修飾核酸合成用アミダイド及び修飾核酸合成方法 |
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