JPH0578397A - 血栓溶解タンパク質 - Google Patents
血栓溶解タンパク質Info
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- JPH0578397A JPH0578397A JP3029624A JP2962491A JPH0578397A JP H0578397 A JPH0578397 A JP H0578397A JP 3029624 A JP3029624 A JP 3029624A JP 2962491 A JP2962491 A JP 2962491A JP H0578397 A JPH0578397 A JP H0578397A
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- JP
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- plasmid
- pcdm8
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- fragment
- thrombolytic protein
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】高い血栓特異性を有し、かつ、抗凝固作用を発
揮する新規な血栓溶解タンパク質を提供する。 【構成】本発明の血栓溶解タンパク質は、組織プラスミ
ノーゲン活性化因子またはその改変体と、トロンボモジ
ュリンの上皮細胞増殖因子様ドメインの一部または全部
とが直接にまたはリンカーを介して結合してなるハイブ
リッド体であり、遺伝子組換え手法により調製される。
揮する新規な血栓溶解タンパク質を提供する。 【構成】本発明の血栓溶解タンパク質は、組織プラスミ
ノーゲン活性化因子またはその改変体と、トロンボモジ
ュリンの上皮細胞増殖因子様ドメインの一部または全部
とが直接にまたはリンカーを介して結合してなるハイブ
リッド体であり、遺伝子組換え手法により調製される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組織プラスミノーゲン
活性化因子(以下、t−PA)またはその改変体と、ト
ロンボモジュリン(以下、TM)の上皮細胞増殖因子
(以下、EGF)様ドメインの一部または全部とが結合
してなる血栓溶解タンパク質に関する。更に詳しくは、
TMの持つ抗凝固作用を発揮し、かつ、TMを介した高
血栓特異性を有するt−PAとしての作用を併せ持つ血
栓溶解タンパク質に関するものである。さらに、臨床に
おいては再閉塞を生じ難く、かつ、副作用を減じる効果
をもたらす、新しい血栓溶解タンパク質に関するもので
ある。
活性化因子(以下、t−PA)またはその改変体と、ト
ロンボモジュリン(以下、TM)の上皮細胞増殖因子
(以下、EGF)様ドメインの一部または全部とが結合
してなる血栓溶解タンパク質に関する。更に詳しくは、
TMの持つ抗凝固作用を発揮し、かつ、TMを介した高
血栓特異性を有するt−PAとしての作用を併せ持つ血
栓溶解タンパク質に関するものである。さらに、臨床に
おいては再閉塞を生じ難く、かつ、副作用を減じる効果
をもたらす、新しい血栓溶解タンパク質に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】t−PAは、血漿中に存在する不活性型
酵素前駆体であるプラスミノーゲンを加水分解すること
によって活性型酵素であるプラスミンに変換する。プラ
スミンは血管内に種々の原因によって生じたフィブリン
塊(血栓)を分解する(下記文献1)参照)。 1) 欧州特許出願公開 No.0041766 A2
酵素前駆体であるプラスミノーゲンを加水分解すること
によって活性型酵素であるプラスミンに変換する。プラ
スミンは血管内に種々の原因によって生じたフィブリン
塊(血栓)を分解する(下記文献1)参照)。 1) 欧州特許出願公開 No.0041766 A2
【0003】t−PAは他の血栓溶解剤に比べてフィブ
リン親和性が高く、特異的にフィブリン、ひいては血栓
を溶解するものとして注目されていた。しかしながら、
実際臨床に用いられた場合、閉塞冠動脈の再開通には予
想されていたよりもはるかに多量の投与量(患者あたり
100〜150mg)が必要であることが明らかになっ
た(下記文献2))。このため、t−PAの血栓特異性
の効果が薄れ、結局全身性の出血傾向が生じてしまうと
いった問題が指摘されている。そこで、より高い血栓特
異性の付与を目的とした改変t−PAや他のタンパクと
のハイブリッド体の作製も行われている(下記文献3)
〜5))。 2)ザ ティ アイ エム アイ スタディ グルー
プ,エヌ.イングル.ジェー.メド.320 618−
627(1989) (The TIMI study group,N.E
ngl.J.Med.320 618−627(198
9)) 3)欧州特許出願公開No.292326 4)特開平1−85078号公報 5)欧州特許出願公開No.350692
リン親和性が高く、特異的にフィブリン、ひいては血栓
を溶解するものとして注目されていた。しかしながら、
実際臨床に用いられた場合、閉塞冠動脈の再開通には予
想されていたよりもはるかに多量の投与量(患者あたり
100〜150mg)が必要であることが明らかになっ
た(下記文献2))。このため、t−PAの血栓特異性
の効果が薄れ、結局全身性の出血傾向が生じてしまうと
いった問題が指摘されている。そこで、より高い血栓特
異性の付与を目的とした改変t−PAや他のタンパクと
のハイブリッド体の作製も行われている(下記文献3)
〜5))。 2)ザ ティ アイ エム アイ スタディ グルー
プ,エヌ.イングル.ジェー.メド.320 618−
627(1989) (The TIMI study group,N.E
ngl.J.Med.320 618−627(198
9)) 3)欧州特許出願公開No.292326 4)特開平1−85078号公報 5)欧州特許出願公開No.350692
【0004】また、t−PAの問題点として、再閉塞が
挙げられる。血栓溶解療法で再開通に成功しても高度狭
窄が残っている場合、急性再閉塞をきたすことが多い
(下記文献6))。特にt−PAの場合、Goldらの
報告によると急性期に45%と高率に再閉塞をきたし
(下記文献7))、その他の報告でも18〜30%の再
閉塞をきたすと報告されている(下記文献8)、
9))。 6)ディ.ジー.ハリソン エトアル.,サーキュレー
ション 69 991(1984) (D.G.Harrison et al.,Circ
ulation 69 991 (1984)) 7)エイチ.ケイ.ゴールド エトアル.,サーキュレ
ーション 73 347(1986) (H.K.Gold et al.,Circulat
ion 73 347 (1986)) 8)ジェー.エイチ.チェセブロ エトアル.,サーキ
ュレーション 76142 (1987) (J.H.Chesebro et al.,Circ
ulation 76 142 (1987)) 9)木全心一 脈管学 29 497 (1989)
挙げられる。血栓溶解療法で再開通に成功しても高度狭
窄が残っている場合、急性再閉塞をきたすことが多い
(下記文献6))。特にt−PAの場合、Goldらの
報告によると急性期に45%と高率に再閉塞をきたし
(下記文献7))、その他の報告でも18〜30%の再
閉塞をきたすと報告されている(下記文献8)、
9))。 6)ディ.ジー.ハリソン エトアル.,サーキュレー
ション 69 991(1984) (D.G.Harrison et al.,Circ
ulation 69 991 (1984)) 7)エイチ.ケイ.ゴールド エトアル.,サーキュレ
ーション 73 347(1986) (H.K.Gold et al.,Circulat
ion 73 347 (1986)) 8)ジェー.エイチ.チェセブロ エトアル.,サーキ
ュレーション 76142 (1987) (J.H.Chesebro et al.,Circ
ulation 76 142 (1987)) 9)木全心一 脈管学 29 497 (1989)
【0005】一方、TMは血管内皮細胞上に存在する糖
蛋白で、血中に生じたトロンビンと非常に高い親和性で
結合し、複合体を形成する。TMはトロンビンと結合す
ると、トロンビンの持つ血液凝固作用(フィブリン形成
触媒、血液凝固第V因子の活性化および血小板の活性
化)を抑制する。さらに、この複合体はビタミンK依存
性のタンパク質であるプロテインCを抗凝固酵素(活性
化プロテインC)に変換する速度を少なくとも1000
倍に増大する。すなわち、TMはトロンビンを血液凝固
酵素から抗凝固酵素へ変換させる作用を有する。
蛋白で、血中に生じたトロンビンと非常に高い親和性で
結合し、複合体を形成する。TMはトロンビンと結合す
ると、トロンビンの持つ血液凝固作用(フィブリン形成
触媒、血液凝固第V因子の活性化および血小板の活性
化)を抑制する。さらに、この複合体はビタミンK依存
性のタンパク質であるプロテインCを抗凝固酵素(活性
化プロテインC)に変換する速度を少なくとも1000
倍に増大する。すなわち、TMはトロンビンを血液凝固
酵素から抗凝固酵素へ変換させる作用を有する。
【0006】TMは最初にC.T.Esmonらにより
同定された(下記文献10))。TMはウサギの肺(下
記文献11))、ウシの肺(下記文献12))やヒトの
胎盤(下記文献13))から単離および精製されてい
る。ヒトのTMのcDNAが報告されており、TMの化
学構造図が提供されている(下記文献14)の第189
3頁)。TM分子は5つのドメインからなり、アミノ末
端より疎水性領域、システインに富む領域、潜在的O−
グリコシレーション部位を有する配列に富む領域、疎水
性膜通過領域、および細胞質ゾルの尾部から構成されて
いる。
同定された(下記文献10))。TMはウサギの肺(下
記文献11))、ウシの肺(下記文献12))やヒトの
胎盤(下記文献13))から単離および精製されてい
る。ヒトのTMのcDNAが報告されており、TMの化
学構造図が提供されている(下記文献14)の第189
3頁)。TM分子は5つのドメインからなり、アミノ末
端より疎水性領域、システインに富む領域、潜在的O−
グリコシレーション部位を有する配列に富む領域、疎水
性膜通過領域、および細胞質ゾルの尾部から構成されて
いる。
【0007】このうち、システインに富む領域は、EG
Fの前駆体と類似の6つの繰り返し構造(以下、アミノ
末端側からE1、E2、E3、E4、E5、E6と呼ぶ
ことにする)を有することが示されおり、EGF様ドメ
インと呼ばれている。天然のヒトTMのE1〜E6に相
当するアミノ酸配列としては、例えば文献14)の第1
894頁のFig 5に開示されているように、天然のTM
の227位から462位に相当するアミノ酸配列(E1
=227〜262位、E2=263〜304位、E3=
305〜344位、E4=345〜386位、E5=3
87〜421位、E6=422〜462位)が挙げられ
る。TMの機能部位については、EGF様ドメインのう
ちE2〜E6がトロンビンと結合する能力を有し、プロ
テインC活性化を有意に増大することが報告されており
(下記文献15)、16))、また、ヒト由来の組換え
TMを使った実験ではE4〜E6(以下、E456)に
トロンビンと結合し、プロテインC活性化を有意に増大
する機能が存在することが報告されている(下記文献1
7)、18))。このE456を含むヒト由来の組換え
TMをDIC(播種性血管内凝固症候群)治療薬として
開発する研究も試みられている。
Fの前駆体と類似の6つの繰り返し構造(以下、アミノ
末端側からE1、E2、E3、E4、E5、E6と呼ぶ
ことにする)を有することが示されおり、EGF様ドメ
インと呼ばれている。天然のヒトTMのE1〜E6に相
当するアミノ酸配列としては、例えば文献14)の第1
894頁のFig 5に開示されているように、天然のTM
の227位から462位に相当するアミノ酸配列(E1
=227〜262位、E2=263〜304位、E3=
305〜344位、E4=345〜386位、E5=3
87〜421位、E6=422〜462位)が挙げられ
る。TMの機能部位については、EGF様ドメインのう
ちE2〜E6がトロンビンと結合する能力を有し、プロ
テインC活性化を有意に増大することが報告されており
(下記文献15)、16))、また、ヒト由来の組換え
TMを使った実験ではE4〜E6(以下、E456)に
トロンビンと結合し、プロテインC活性化を有意に増大
する機能が存在することが報告されている(下記文献1
7)、18))。このE456を含むヒト由来の組換え
TMをDIC(播種性血管内凝固症候群)治療薬として
開発する研究も試みられている。
【0008】10)シー.ティー.エスモン エトア
ル.,プロシ.ナショル.アカド.サイ.ユーエスエ
ー.78 2249−2252(1981) (C.T.Esmon et al.,Proc.Na
tl.Acad.Sci.U.S.A.78 2249
−2252(1981)) 11)エヌ.エル.エスモン エトアル.,ジェー.バ
イオル.ケミストリー261 8 59−864
(1982) (N.L.Esmon et al.,J.Biol.
Chemistry261 8 59−864 (1
982)) 12)エイチ.ヴィ.ヤクボウスキー エトアル.,ジ
ェー.バイオル.ケミストリー 261 3876−3
882 (1986) (H.V.Jakubowski et al.,J.
Biol.Chemistry 261.3876−3
882 (1986)) 13)エイチ.エイチ.サレム エトアル.,ジェー.
バイオル.ケミストリー259 12246−1225
1 (1984) (H.H.Salem et al.,J.Biol.
Chemistry259 12246−12251
(1984)) 14)ケイ.スズキ エトアル.,エンボ.ジェー.6
1891−1897(1987) (K.Suzuki et al.,EMBO J.6
1891−1897 (1987)) 15)シー.ティー.エスモン エトアル.,ジェー.
バイオル.ケミストリー6 3352−3356 (1
989) (C.T.Esmon et al.,J.Biol.
Chemistry6 3352−3356 (198
9)) 16)特開平2−19399 号公報 17)エム.ズシ エトアル.,ジェー.バイオル.ケ
ミストリー 26410351−10353 (198
9) M.Zushi et al.,J.Biol.Che
mistry 264 10351−10353 (1
989)) 18)特開平2−255699 号公報
ル.,プロシ.ナショル.アカド.サイ.ユーエスエ
ー.78 2249−2252(1981) (C.T.Esmon et al.,Proc.Na
tl.Acad.Sci.U.S.A.78 2249
−2252(1981)) 11)エヌ.エル.エスモン エトアル.,ジェー.バ
イオル.ケミストリー261 8 59−864
(1982) (N.L.Esmon et al.,J.Biol.
Chemistry261 8 59−864 (1
982)) 12)エイチ.ヴィ.ヤクボウスキー エトアル.,ジ
ェー.バイオル.ケミストリー 261 3876−3
882 (1986) (H.V.Jakubowski et al.,J.
Biol.Chemistry 261.3876−3
882 (1986)) 13)エイチ.エイチ.サレム エトアル.,ジェー.
バイオル.ケミストリー259 12246−1225
1 (1984) (H.H.Salem et al.,J.Biol.
Chemistry259 12246−12251
(1984)) 14)ケイ.スズキ エトアル.,エンボ.ジェー.6
1891−1897(1987) (K.Suzuki et al.,EMBO J.6
1891−1897 (1987)) 15)シー.ティー.エスモン エトアル.,ジェー.
バイオル.ケミストリー6 3352−3356 (1
989) (C.T.Esmon et al.,J.Biol.
Chemistry6 3352−3356 (198
9)) 16)特開平2−19399 号公報 17)エム.ズシ エトアル.,ジェー.バイオル.ケ
ミストリー 26410351−10353 (198
9) M.Zushi et al.,J.Biol.Che
mistry 264 10351−10353 (1
989)) 18)特開平2−255699 号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、高い血栓
特異性を有し、かつ、抗凝固作用を発揮する新規な血栓
溶解タンパク質の開発が当業界で望まれているが、未だ
満足できるものは得られていないのが実情である。従っ
て、本発明の目的は、TMのトロンビンに対する高い親
和性を介して血栓局所に存在するトロンビンに近づき、
そこでt−PAの血栓溶解作用を発揮(血栓特異的な溶
解)するとともに、トロンビンが触媒する、フィブリン
形成、血液凝固第V因子の活性化および血小板の活性化
等の血液凝固反応を遮断し、さらに、TMとトロンビン
の複合体がプロテインCの活性化を増大させ抗凝固反応
を促進させる血栓溶解タンパク質を提供することにあ
る。さらには、血栓症治療において、血栓特異的な溶解
作用による副作用、すなわち、全身性出血を減じ、血栓
溶解後に生じるトロンビンの活性の遮断並びにプロテイ
ンC活性化増大に伴う抗凝固作用発揮による再閉塞を防
止する血栓症治療剤を提供することにある。
特異性を有し、かつ、抗凝固作用を発揮する新規な血栓
溶解タンパク質の開発が当業界で望まれているが、未だ
満足できるものは得られていないのが実情である。従っ
て、本発明の目的は、TMのトロンビンに対する高い親
和性を介して血栓局所に存在するトロンビンに近づき、
そこでt−PAの血栓溶解作用を発揮(血栓特異的な溶
解)するとともに、トロンビンが触媒する、フィブリン
形成、血液凝固第V因子の活性化および血小板の活性化
等の血液凝固反応を遮断し、さらに、TMとトロンビン
の複合体がプロテインCの活性化を増大させ抗凝固反応
を促進させる血栓溶解タンパク質を提供することにあ
る。さらには、血栓症治療において、血栓特異的な溶解
作用による副作用、すなわち、全身性出血を減じ、血栓
溶解後に生じるトロンビンの活性の遮断並びにプロテイ
ンC活性化増大に伴う抗凝固作用発揮による再閉塞を防
止する血栓症治療剤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに
到った。即ち、本発明の要旨は、(1)t−PAまたは
その改変体と、TMのEGF様ドメインの一部または全
部とが結合してなる血栓溶解タンパク質、(2)前記
(1)記載の血栓溶解タンパク質をコードしている塩基
配列を含有するDNA、(3)形質転換された原核性生
物細胞または真核性生物細胞中において、前記(2)記
載のDNAを発現させ得る組換え発現ベクター、(4)
前記(3)記載の組換え発現ベクターで形質転換された
原核性生物細胞または真核性生物細胞、並びに(5)前
記(1)記載の血栓溶解タンパク質を有効成分として含
有することを特徴とする血栓症治療剤に関する。
解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに
到った。即ち、本発明の要旨は、(1)t−PAまたは
その改変体と、TMのEGF様ドメインの一部または全
部とが結合してなる血栓溶解タンパク質、(2)前記
(1)記載の血栓溶解タンパク質をコードしている塩基
配列を含有するDNA、(3)形質転換された原核性生
物細胞または真核性生物細胞中において、前記(2)記
載のDNAを発現させ得る組換え発現ベクター、(4)
前記(3)記載の組換え発現ベクターで形質転換された
原核性生物細胞または真核性生物細胞、並びに(5)前
記(1)記載の血栓溶解タンパク質を有効成分として含
有することを特徴とする血栓症治療剤に関する。
【0011】本発明において、t−PAはヒト由来のも
のであれば遺伝子源に特に制限されることはなく、例え
ばボーズ・メラノーマ、子宮、ヒトT細胞由来樹立化細
胞、ヒト胎児肺細胞等いずれの由来のものであってもよ
い。また、本発明においてt−PAの改変体とは、天然
t−PAより蛋白工学の手法によって製造され得るもの
であって、プラスミノーゲンをプラスミンに変換し得る
性質を有するものをいう。例えば、t−PAの5つのド
メイン構造のうち、クリングル2(K2)と活性ドメイ
ン(A)からなる変異体(K2A)、あるいはクリング
ル1(K1)、クリングル2(K2)と活性ドメイン
(A)からなる変異体(K1K2A)等の欠失型変異体
が挙げられる。
のであれば遺伝子源に特に制限されることはなく、例え
ばボーズ・メラノーマ、子宮、ヒトT細胞由来樹立化細
胞、ヒト胎児肺細胞等いずれの由来のものであってもよ
い。また、本発明においてt−PAの改変体とは、天然
t−PAより蛋白工学の手法によって製造され得るもの
であって、プラスミノーゲンをプラスミンに変換し得る
性質を有するものをいう。例えば、t−PAの5つのド
メイン構造のうち、クリングル2(K2)と活性ドメイ
ン(A)からなる変異体(K2A)、あるいはクリング
ル1(K1)、クリングル2(K2)と活性ドメイン
(A)からなる変異体(K1K2A)等の欠失型変異体
が挙げられる。
【0012】本発明において、TMのEGF様ドメイン
の一部とは、TMがヒト由来のものであれば遺伝子源に
特に制限されることはなく、例えば胎盤の合胞体栄養細
胞、ヒト胎児肺細胞、リンパ管の内腔等いずれの由来の
ものであってもよい。そのようなTMに存在するEGF
様ドメイン(E1〜E6)中の、例えばE456やE4
56を含んだものが挙げられる。また、EGF様ドメイ
ンの全部とはE1〜E6をいう。
の一部とは、TMがヒト由来のものであれば遺伝子源に
特に制限されることはなく、例えば胎盤の合胞体栄養細
胞、ヒト胎児肺細胞、リンパ管の内腔等いずれの由来の
ものであってもよい。そのようなTMに存在するEGF
様ドメイン(E1〜E6)中の、例えばE456やE4
56を含んだものが挙げられる。また、EGF様ドメイ
ンの全部とはE1〜E6をいう。
【0013】本発明の血栓溶解タンパク質は、t−PA
またはその改変体と、TMのEGF様ドメインの一部ま
たは全部とが結合してなる血栓溶解タンパク質である
が、具体的にはTMのE456に相当するアミノ酸配列
がK2Aに相当するアミノ酸配列と、あるいはTMのE
456に相当するアミノ酸配列がK1K2Aに相当する
アミノ酸配列と結合してハイブリッド体をなしているも
のが例示される。結合の態様としては、両者が直接に結
合していてもよく、あるいは1つ又は複数個のアミノ酸
を有するリンカーを介して結合させていてもよい。リン
カーとしては、本発明の血栓溶解タンパク質の作用に影
響を与えないかぎり特に制限はないが、通常アミノ酸が
1〜20個からなるペブチドが用いられ、例えば3個あ
るいは5個のグリシンからなるものが例示される。
またはその改変体と、TMのEGF様ドメインの一部ま
たは全部とが結合してなる血栓溶解タンパク質である
が、具体的にはTMのE456に相当するアミノ酸配列
がK2Aに相当するアミノ酸配列と、あるいはTMのE
456に相当するアミノ酸配列がK1K2Aに相当する
アミノ酸配列と結合してハイブリッド体をなしているも
のが例示される。結合の態様としては、両者が直接に結
合していてもよく、あるいは1つ又は複数個のアミノ酸
を有するリンカーを介して結合させていてもよい。リン
カーとしては、本発明の血栓溶解タンパク質の作用に影
響を与えないかぎり特に制限はないが、通常アミノ酸が
1〜20個からなるペブチドが用いられ、例えば3個あ
るいは5個のグリシンからなるものが例示される。
【0014】本発明でいう、t−PAのK2Aに相当す
るアミノ酸配列とは、例えば、天然のt−PAの176
位から527位に相当するアミノ酸配列を含有するアミ
ノ酸配列が挙げられる。さらに、自然の変異によりまた
は人工的変異によりt−PAのK2Aの有する主たる活
性に変化を与えることなく、アミノ酸配列の一部を変異
させたアミノ酸配列から成ってもよい。本発明でいう、
t−PAのK1K2Aに相当するアミノ酸配列とは、例
えば、天然のt−PAの87位から527位に相当する
アミノ酸配列を含有するアミノ酸配列が挙げられる。さ
らに、自然の変異によりまたは人工的変異によりt−P
AのK1K2Aの有する主たる活性に変化を与えること
なく、アミノ酸配列の一部を変異させたアミノ酸配列か
ら成ってもよい。
るアミノ酸配列とは、例えば、天然のt−PAの176
位から527位に相当するアミノ酸配列を含有するアミ
ノ酸配列が挙げられる。さらに、自然の変異によりまた
は人工的変異によりt−PAのK2Aの有する主たる活
性に変化を与えることなく、アミノ酸配列の一部を変異
させたアミノ酸配列から成ってもよい。本発明でいう、
t−PAのK1K2Aに相当するアミノ酸配列とは、例
えば、天然のt−PAの87位から527位に相当する
アミノ酸配列を含有するアミノ酸配列が挙げられる。さ
らに、自然の変異によりまたは人工的変異によりt−P
AのK1K2Aの有する主たる活性に変化を与えること
なく、アミノ酸配列の一部を変異させたアミノ酸配列か
ら成ってもよい。
【0015】本発明でいう、TMのE456に相当する
アミノ酸配列とは、例えば、天然のTMの345位から
462位に相当するアミノ酸配列を含有するアミノ酸配
列(配列番号1)が挙げられる。さらに、自然の変異に
よりまたは人工的変異によりTMのE456の有する主
たる活性に変化を与えることなく、アミノ酸配列の一部
を変異させたアミノ酸配列から成ってもよい。
アミノ酸配列とは、例えば、天然のTMの345位から
462位に相当するアミノ酸配列を含有するアミノ酸配
列(配列番号1)が挙げられる。さらに、自然の変異に
よりまたは人工的変異によりTMのE456の有する主
たる活性に変化を与えることなく、アミノ酸配列の一部
を変異させたアミノ酸配列から成ってもよい。
【化1】
【0016】本発明の血栓溶解タンパク質の調製は、例
えば、t−PAの欠失型変異体をコードするcDNA領
域のシグナル配列とそれに続く配列の間にTMのE45
6のアミノ酸配列をコードするあるいはそれらの類似配
列をコードする遺伝子、cDNA、あるいは合成オリゴ
ヌクレオチドを挿入することにより行うことができる。
該遺伝子は、PCR法(後述)により増幅して得てもよ
い。t−PAの欠失型変異体はt−PAをコードするc
DNA領域の一部を、欠失型変異体をコードする塩基配
列を有する合成オリゴヌクレオチド又はインビトロ鎖延
長反応で得たDNA断片と置き換えることにより調製で
きる。
えば、t−PAの欠失型変異体をコードするcDNA領
域のシグナル配列とそれに続く配列の間にTMのE45
6のアミノ酸配列をコードするあるいはそれらの類似配
列をコードする遺伝子、cDNA、あるいは合成オリゴ
ヌクレオチドを挿入することにより行うことができる。
該遺伝子は、PCR法(後述)により増幅して得てもよ
い。t−PAの欠失型変異体はt−PAをコードするc
DNA領域の一部を、欠失型変異体をコードする塩基配
列を有する合成オリゴヌクレオチド又はインビトロ鎖延
長反応で得たDNA断片と置き換えることにより調製で
きる。
【0017】さらに、TMとt−PAの配列の間にリン
カーを介して結合させた血栓溶解タンパク質の調製は、
TMをコードする遺伝子とt−PAをコードする遺伝子
の配列の間に合成オリゴヌクレオチドを挿入することに
より行うことができる。これらのハイブリッド体をコー
ドするcDNAは、適当なプラスミド又は発現ベクター
と連結することにより宿主内で増幅させる等、本発明の
最終目的物質の発現及び生産のために利用される。ま
た、宿主としては大腸菌等の原核性生物細胞及び動物細
胞、酵母等の真核性生物細胞のいずれも用いることがで
きる。本発明の血栓溶解タンパク質を生産するために必
要なt−PAをコードするcDNAは、下記文献19)
〜30) に記載の手法を用いて容易に取得することがで
きる。
カーを介して結合させた血栓溶解タンパク質の調製は、
TMをコードする遺伝子とt−PAをコードする遺伝子
の配列の間に合成オリゴヌクレオチドを挿入することに
より行うことができる。これらのハイブリッド体をコー
ドするcDNAは、適当なプラスミド又は発現ベクター
と連結することにより宿主内で増幅させる等、本発明の
最終目的物質の発現及び生産のために利用される。ま
た、宿主としては大腸菌等の原核性生物細胞及び動物細
胞、酵母等の真核性生物細胞のいずれも用いることがで
きる。本発明の血栓溶解タンパク質を生産するために必
要なt−PAをコードするcDNAは、下記文献19)
〜30) に記載の手法を用いて容易に取得することがで
きる。
【0018】19)欧州特許出願公開 No.0093
619 A1 20)ペニカ エトアル.,ネイチャー301 214
−221(1983)(Pennica et a
l.,Nature 301 214−221(198
4)) 21)国際公開 No.8703906 22)欧州特許出願公開 No.233013 23)特開昭61−233630 号公報 24)特開昭62−48378 号公報 25) 特開昭62−130690 号公報 26)特開昭62−192323 号公報 27)特開昭62−269688 号公報 28)特開昭62−272976 号公報 29)特開昭63−133988 号公報 30)特開昭63−230083 号公報
619 A1 20)ペニカ エトアル.,ネイチャー301 214
−221(1983)(Pennica et a
l.,Nature 301 214−221(198
4)) 21)国際公開 No.8703906 22)欧州特許出願公開 No.233013 23)特開昭61−233630 号公報 24)特開昭62−48378 号公報 25) 特開昭62−130690 号公報 26)特開昭62−192323 号公報 27)特開昭62−269688 号公報 28)特開昭62−272976 号公報 29)特開昭63−133988 号公報 30)特開昭63−230083 号公報
【0019】本発明の血栓溶解タンパク質をコードする
cDNAの調製のために必要な手法の一つとして、ゾラ
ー及びスミス(ZollerおよびSmith)あるい
はクンケル(Kunkel)等による部位特異的突然変
異誘発(Site−directed mutagen
esis)が挙げられる( 下記文献31) 、32)参
照) 。これにより、例えば、t−PA欠失型変異体のc
DNAの任意の位置に任意の制限酵素切断サイトを導入
することができる。即ち、例えば、t−PA欠失型変異
体のアミノ酸配列をコードするcDNAをM13系のフ
ァージベクターに組み込み、その結果得られる二本鎖形
M13DNAで形質転換した大腸菌の培養液から一本鎖
形M13DNAを調製し、これに任意の制限酵素切断サ
イトを有する変異誘発用の合成オリゴヌクレオチドをプ
ライマーとしてアニーリング後相補鎖合成反応を行い変
異を誘発させればよい。このような、部位特異的突然変
異誘発(Site−directed mutagen
esis)システムとして、例えば、宝酒造株式会社の
Mutan−GあるいはMutan−Kを用いて行えば
よい。
cDNAの調製のために必要な手法の一つとして、ゾラ
ー及びスミス(ZollerおよびSmith)あるい
はクンケル(Kunkel)等による部位特異的突然変
異誘発(Site−directed mutagen
esis)が挙げられる( 下記文献31) 、32)参
照) 。これにより、例えば、t−PA欠失型変異体のc
DNAの任意の位置に任意の制限酵素切断サイトを導入
することができる。即ち、例えば、t−PA欠失型変異
体のアミノ酸配列をコードするcDNAをM13系のフ
ァージベクターに組み込み、その結果得られる二本鎖形
M13DNAで形質転換した大腸菌の培養液から一本鎖
形M13DNAを調製し、これに任意の制限酵素切断サ
イトを有する変異誘発用の合成オリゴヌクレオチドをプ
ライマーとしてアニーリング後相補鎖合成反応を行い変
異を誘発させればよい。このような、部位特異的突然変
異誘発(Site−directed mutagen
esis)システムとして、例えば、宝酒造株式会社の
Mutan−GあるいはMutan−Kを用いて行えば
よい。
【0020】31) エム. ジェー. ゾラー エトア
ル.,メソッズ イン エンザイモロジー 100 4
68 (1983) (M.J.Zoller et al.,Method
s in Enzymology100 468 (1
983)) 32)ティー.エー.クンケル エトアル.,メソッズ
イン エンザイモロジー 154 367 (198
7) (T.A.Kunkel et al.,Method
s in Enzymology 154 367
(1987))
ル.,メソッズ イン エンザイモロジー 100 4
68 (1983) (M.J.Zoller et al.,Method
s in Enzymology100 468 (1
983)) 32)ティー.エー.クンケル エトアル.,メソッズ
イン エンザイモロジー 154 367 (198
7) (T.A.Kunkel et al.,Method
s in Enzymology 154 367
(1987))
【0021】遺伝子の増幅の方法としてポリメラーゼ・
チェイン・リアクション(PCR)法が挙げられる(下
記文献33))。即ち、遺伝子あるいはcDNAを鋳型
として、2種の合成オリゴヌクレオチドをプライマーと
してTaqポリメラーゼを用いたPCR法によりDNA
増幅装置を用いてインビトロで遺伝子を増幅すればよ
い。 33)エイチ.エー.エルリッヒ エトアル.,ピーシ
ーアール テクノロジー(1990) (H.A.Erlich et al.,PCR Te
chnology(1990))
チェイン・リアクション(PCR)法が挙げられる(下
記文献33))。即ち、遺伝子あるいはcDNAを鋳型
として、2種の合成オリゴヌクレオチドをプライマーと
してTaqポリメラーゼを用いたPCR法によりDNA
増幅装置を用いてインビトロで遺伝子を増幅すればよ
い。 33)エイチ.エー.エルリッヒ エトアル.,ピーシ
ーアール テクノロジー(1990) (H.A.Erlich et al.,PCR Te
chnology(1990))
【0022】オリゴヌクレオチドのホスホアミダイト法
による合成は、下記文献34) に示される原理によるア
プライドバイオシステムズ社のモデル381ADNAシ
ンセサイザーを用いて行えばよい。また、精製は同社の
オリゴヌクレオチド精製用OPCカートリッジを用いて
行えばよい。 34) エス.エル. ビューケージ エトアル.,テトラ
ヘドロン レターズ−22(20) 1859 (19
81) (S.L.Beaucage et al.,Tetr
ahedron Letters −22(20) 1
859 (1981))
による合成は、下記文献34) に示される原理によるア
プライドバイオシステムズ社のモデル381ADNAシ
ンセサイザーを用いて行えばよい。また、精製は同社の
オリゴヌクレオチド精製用OPCカートリッジを用いて
行えばよい。 34) エス.エル. ビューケージ エトアル.,テトラ
ヘドロン レターズ−22(20) 1859 (19
81) (S.L.Beaucage et al.,Tetr
ahedron Letters −22(20) 1
859 (1981))
【0023】また、目的とする変異、あるいは挿入され
たDNA配列を確認するためには、下記文献35)に示
されるジデオキシ法に従いDNA塩基配列の決定を行え
ばよい。 35)エフ. サンガー エトアル.,プロシ. ナショ
ル.アカド. サイ. ユーエスエー 74 5463
(1977) (F.Sanger et al.,Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA 74 5463 (1
977))
たDNA配列を確認するためには、下記文献35)に示
されるジデオキシ法に従いDNA塩基配列の決定を行え
ばよい。 35)エフ. サンガー エトアル.,プロシ. ナショ
ル.アカド. サイ. ユーエスエー 74 5463
(1977) (F.Sanger et al.,Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA 74 5463 (1
977))
【0024】t−PAの欠失型変異体の作製のため、t
−PAの欠失型変異体にTM由来のアミノ酸配列を挿入
するため、あるいはTMとt−PAのアミノ酸配列の間
にリンカーとしてのペプチド配列を挿入するためには、
それらのアミノ酸配列をコードする遺伝子、cDNA,
あるいは合成オリゴヌクレオチドを用いて、実施例に記
載されているような制限酵素によるDNAの切断、欠
失、それらにより生ずるDNA断片のアガロース又はポ
リアクリルアミドゲル電気泳動による分離、回収、ある
いは連結等の遺伝子操作を行えばよいが、それらの個々
の技術については殆どが公知であり、主として下記文献
36)が参照される。 36) ティー. マニアティス エトアル.,モレキュラー
クローニング、ア ラボラトリー マニュアル、コール
ドプリハーバーボラトリー(1982) (T.Maniatis et al.,Molecu
lar Cloning,A Laboratory
Manual,Cold Spring Habor
Laboratory(1982))
−PAの欠失型変異体にTM由来のアミノ酸配列を挿入
するため、あるいはTMとt−PAのアミノ酸配列の間
にリンカーとしてのペプチド配列を挿入するためには、
それらのアミノ酸配列をコードする遺伝子、cDNA,
あるいは合成オリゴヌクレオチドを用いて、実施例に記
載されているような制限酵素によるDNAの切断、欠
失、それらにより生ずるDNA断片のアガロース又はポ
リアクリルアミドゲル電気泳動による分離、回収、ある
いは連結等の遺伝子操作を行えばよいが、それらの個々
の技術については殆どが公知であり、主として下記文献
36)が参照される。 36) ティー. マニアティス エトアル.,モレキュラー
クローニング、ア ラボラトリー マニュアル、コール
ドプリハーバーボラトリー(1982) (T.Maniatis et al.,Molecu
lar Cloning,A Laboratory
Manual,Cold Spring Habor
Laboratory(1982))
【0025】上記の操作により得られる挿入配列を有す
るcDNA領域を含む二本鎖形M13DNAからcDN
A部分を切り出しプラスミドあるいは発現ベクターと連
結するのも、前記文献36)に従って行えばよい。また
その様にして得られる発現プラスミドを用い適当な宿主
を形質転換するには、電気パルス法(下記文献37))を
用いればよい。 37) 高山慎一郎、細胞工学6 771 (1987)
るcDNA領域を含む二本鎖形M13DNAからcDN
A部分を切り出しプラスミドあるいは発現ベクターと連
結するのも、前記文献36)に従って行えばよい。また
その様にして得られる発現プラスミドを用い適当な宿主
を形質転換するには、電気パルス法(下記文献37))を
用いればよい。 37) 高山慎一郎、細胞工学6 771 (1987)
【0026】例えば、t−PA欠失型変異体のシグナル
配列とK1の間にTMのE456領域を挿入した、本発
明の血栓溶解タンパク質のcDNAを含む発現プラスミ
ドpCDM8−301TMIII を用い電気パルス法によ
りCOS−1細胞を形質転換すればよい。形質転換され
た細胞の培養上清は、適当な希釈によりそのまま種々の
活性測定に使用され得る程度の血栓溶解タンパク質を含
んでいる。
配列とK1の間にTMのE456領域を挿入した、本発
明の血栓溶解タンパク質のcDNAを含む発現プラスミ
ドpCDM8−301TMIII を用い電気パルス法によ
りCOS−1細胞を形質転換すればよい。形質転換され
た細胞の培養上清は、適当な希釈によりそのまま種々の
活性測定に使用され得る程度の血栓溶解タンパク質を含
んでいる。
【0027】生産のための各過程で用いられる各種ベク
ターDNA(あるいはプラスミドDNA)及びそれらの
宿主となる大腸菌株や動物細胞株の入手は特に記載のな
い限り既に広く普及しており入手は容易であり、例えば
ベクターDNA及び大腸菌株は宝酒造株式会社または東
洋紡績株式会社より、また動物細胞株は大日本製薬株式
会社より容易に入手可能である。本明細書で示す発現ベ
クターCDM8(ori- )は原核性および真核性生物
の宿主細胞内で用ることのできるシャトルベクターであ
る。このベクターの使用に適した宿主原核性生物として
は大腸菌MC1061/p3株(下記文献38))をは
じめとした宿主細胞内にサプレッサー(supF)で復
帰される様なアンバー変異を含むマーカー遺伝子を有す
る微生物株が有効である。 38)ビー.シード,ネイチャー 329 840−8
42 (1987) (B.Seed,Nature 329 840−84
2 (1987))また真核性の宿主細胞として有用な
ものにはCOS−1,COS−7,COPS,WOP,
およびチャイニーズ・ハムスター・卵巣(CHO)セル
ライン等の動物培養細胞株が含まれる。
ターDNA(あるいはプラスミドDNA)及びそれらの
宿主となる大腸菌株や動物細胞株の入手は特に記載のな
い限り既に広く普及しており入手は容易であり、例えば
ベクターDNA及び大腸菌株は宝酒造株式会社または東
洋紡績株式会社より、また動物細胞株は大日本製薬株式
会社より容易に入手可能である。本明細書で示す発現ベ
クターCDM8(ori- )は原核性および真核性生物
の宿主細胞内で用ることのできるシャトルベクターであ
る。このベクターの使用に適した宿主原核性生物として
は大腸菌MC1061/p3株(下記文献38))をは
じめとした宿主細胞内にサプレッサー(supF)で復
帰される様なアンバー変異を含むマーカー遺伝子を有す
る微生物株が有効である。 38)ビー.シード,ネイチャー 329 840−8
42 (1987) (B.Seed,Nature 329 840−84
2 (1987))また真核性の宿主細胞として有用な
ものにはCOS−1,COS−7,COPS,WOP,
およびチャイニーズ・ハムスター・卵巣(CHO)セル
ライン等の動物培養細胞株が含まれる。
【0028】この様にして得られた本発明の血栓溶解タ
ンパク質は、常法により容器に必要量分注し、凍結乾燥
を行うことにより製剤として極めて容易に得ることがで
きる。この凍結乾燥品は、製剤学的に容認されるキャリ
アー物質、例えば生理食塩水に溶解し、静脈内または動
脈または心臓内への注射によって投与される。投与方法
は、持続静注あるいは投与予定量の一部を最初に静注し
残りを持続静注する等の方法で行われる。
ンパク質は、常法により容器に必要量分注し、凍結乾燥
を行うことにより製剤として極めて容易に得ることがで
きる。この凍結乾燥品は、製剤学的に容認されるキャリ
アー物質、例えば生理食塩水に溶解し、静脈内または動
脈または心臓内への注射によって投与される。投与方法
は、持続静注あるいは投与予定量の一部を最初に静注し
残りを持続静注する等の方法で行われる。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の一例として実施例を示す
が、本発明はこれに限定されるものではない。 1.E456遺伝子のクローニング ヒト胎児肺由来WI −38細胞からヒト染色体DNAを
前記文献36)に記載された方法に従って調製した。T
M遺伝子の塩基配列は下記文献39)に記載されてお
り、TMのmRNAに相補的なcDNAの塩基配列(前
記文献14)に記載)との比較から、TM遺伝子は1個
のエクソンからなりイントロンは含まない。そこで下記
文献39)及び図1に記載された制限酵素地図をもと
に、TMのE456をコードする遺伝子配列を含む領域
を、PCR反応で増幅した。この増幅された遺伝子は該
領域に対するmRNAに相補的なcDNAと同一の塩基
配列を有する。 39)ティー.シライ エトアル.,ジェー.バイオケ
ム.103 281−285(1988) (T.Shirai et al.,J.Bioche
m.103 281−285(1988))
が、本発明はこれに限定されるものではない。 1.E456遺伝子のクローニング ヒト胎児肺由来WI −38細胞からヒト染色体DNAを
前記文献36)に記載された方法に従って調製した。T
M遺伝子の塩基配列は下記文献39)に記載されてお
り、TMのmRNAに相補的なcDNAの塩基配列(前
記文献14)に記載)との比較から、TM遺伝子は1個
のエクソンからなりイントロンは含まない。そこで下記
文献39)及び図1に記載された制限酵素地図をもと
に、TMのE456をコードする遺伝子配列を含む領域
を、PCR反応で増幅した。この増幅された遺伝子は該
領域に対するmRNAに相補的なcDNAと同一の塩基
配列を有する。 39)ティー.シライ エトアル.,ジェー.バイオケ
ム.103 281−285(1988) (T.Shirai et al.,J.Bioche
m.103 281−285(1988))
【0030】具体的には、まず、2種のプライマーP−
Pst1(配列番号2)及びP−Pst2(配列番号
3)を合成した。この2種のプライマーと、上記手法に
より得たヒト染色体DNAを用いてPCR反応に供し、
両端にPstI 部位を有する遺伝子を増幅した。
Pst1(配列番号2)及びP−Pst2(配列番号
3)を合成した。この2種のプライマーと、上記手法に
より得たヒト染色体DNAを用いてPCR反応に供し、
両端にPstI 部位を有する遺伝子を増幅した。
【化2】
【化3】
【0031】PCR反応の条件は、上記方法によりヒト
胎児肺由来WI −38細胞から調製したヒト染色体DN
Aを0.1μg、プライマーP−Pst1及びP−Ps
t2を各50pmoles、dNTPを600μM、反
応緩衝液〔KCl50mM、Tris・HCl(pH
8.5)10mM、MgCl2 2.5mM、ゼラチン
0.2mg/ml〕、Taqポリメラーゼ2units
(宝酒造株式会社製)を100μlとなるように混合
し、94℃1分、55℃1分、72℃5分の反応を29
サイクル行い、続いて94℃1分、55℃1分、72℃
10分の反応を1サイクル行った。増幅した遺伝子をP
stI で消化し、得られたフラグメントをフラグメント
PPと名付け、ポリアクリルアミドゲルより標準的な手
法により単離した。このフラグメントと、市販プラスミ
ドpUC118(宝酒造株式会社製)をPstI で消化
後、5’末端を脱リン酸化したものとをライゲートさ
せ、これで大腸菌JM109株(宝酒造株式会社製)を
形質転換させ、プラスミドpUC118−E456を得
た。図2にプラスミドpUC118−E456の組み立
て模式図を示した。
胎児肺由来WI −38細胞から調製したヒト染色体DN
Aを0.1μg、プライマーP−Pst1及びP−Ps
t2を各50pmoles、dNTPを600μM、反
応緩衝液〔KCl50mM、Tris・HCl(pH
8.5)10mM、MgCl2 2.5mM、ゼラチン
0.2mg/ml〕、Taqポリメラーゼ2units
(宝酒造株式会社製)を100μlとなるように混合
し、94℃1分、55℃1分、72℃5分の反応を29
サイクル行い、続いて94℃1分、55℃1分、72℃
10分の反応を1サイクル行った。増幅した遺伝子をP
stI で消化し、得られたフラグメントをフラグメント
PPと名付け、ポリアクリルアミドゲルより標準的な手
法により単離した。このフラグメントと、市販プラスミ
ドpUC118(宝酒造株式会社製)をPstI で消化
後、5’末端を脱リン酸化したものとをライゲートさ
せ、これで大腸菌JM109株(宝酒造株式会社製)を
形質転換させ、プラスミドpUC118−E456を得
た。図2にプラスミドpUC118−E456の組み立
て模式図を示した。
【0032】2.E456遺伝子の増幅 E456をコードする遺伝子をPCR反応で増幅させ
た。この増幅させた遺伝子をカセット化するために、配
列内部に制限酵素認識配列を含むようなプライマーP−
SpeI (配列番号4)、P−XbaI (配列番号5)
およびP−ET14I (配列番号6)を合成した。
た。この増幅させた遺伝子をカセット化するために、配
列内部に制限酵素認識配列を含むようなプライマーP−
SpeI (配列番号4)、P−XbaI (配列番号5)
およびP−ET14I (配列番号6)を合成した。
【化4】
【化5】
【化6】
【0033】PCR反応は鋳型にプラスミドpUC11
8−E456を用い、プライマーにはP−SpeI とP
−XbaI 、およびP−SpeIとP−ET14I の組
み合わせを使用した。PCR反応の条件は、プラスミド
pUC118−E456を10ng、プライマーを各5
0pmoles、dNTPを200μM、反応緩衝液
〔KCl50mM、Tris・HCl(pH8.5)1
0mM、MgCl2 2.5mM、ゼラチン0.2mg/
ml〕、Taqポリメラーゼ2units(宝酒造株式
会社製)を100μlとなるように混合し、94℃1
分、55℃1分、72℃3分の反応を29サイクル行
い、続いて94℃1分、55℃1分、72℃5分の反応
を1サイクル行った。増幅した遺伝子を図3に示すよう
に、それぞれSpeI とXbaI 、およびSpeI とE
coT14I で消化し、これらのフラグメントをそれぞ
れフラグメントSXおよびフラグメントSEと名づけ、
ポリアクリルアミドゲルより標準的な手法により単離し
た。
8−E456を用い、プライマーにはP−SpeI とP
−XbaI 、およびP−SpeIとP−ET14I の組
み合わせを使用した。PCR反応の条件は、プラスミド
pUC118−E456を10ng、プライマーを各5
0pmoles、dNTPを200μM、反応緩衝液
〔KCl50mM、Tris・HCl(pH8.5)1
0mM、MgCl2 2.5mM、ゼラチン0.2mg/
ml〕、Taqポリメラーゼ2units(宝酒造株式
会社製)を100μlとなるように混合し、94℃1
分、55℃1分、72℃3分の反応を29サイクル行
い、続いて94℃1分、55℃1分、72℃5分の反応
を1サイクル行った。増幅した遺伝子を図3に示すよう
に、それぞれSpeI とXbaI 、およびSpeI とE
coT14I で消化し、これらのフラグメントをそれぞ
れフラグメントSXおよびフラグメントSEと名づけ、
ポリアクリルアミドゲルより標準的な手法により単離し
た。
【0034】3.K2A変異体をコードするプラスミド
pCDM8−101の構築 ここで以下に述べる内容の理解を容易にするために、本
構築法の概念図を図4〜図6に示す。まず、2種のオリ
ゴヌクレオチドD5(配列番号7)およびD2(配列番
号8)を合成した。
pCDM8−101の構築 ここで以下に述べる内容の理解を容易にするために、本
構築法の概念図を図4〜図6に示す。まず、2種のオリ
ゴヌクレオチドD5(配列番号7)およびD2(配列番
号8)を合成した。
【化7】
【化8】
【0035】このうちD5は、t−PAのシグナルペプ
チドとK2をコードする配列をつなげた配列になるよう
に、また両合成オリゴヌクレオチドD5およびD2の
5’末端はそれぞれ制限酵素BglIIおよびEcoRI
の認識部位となるようにデザインされている。この2種
のオリゴヌクレオチドを等モルずつ混合しアニーリング
させた後、DNAポリメラーゼI (Klenowfra
gment)で相補鎖を延長し、2本鎖化した。この2
本鎖化したDNAをEcoRI およびBglIIで消化
し、98bpのフラグメントD25をポリアクリルアミ
ドゲルより単離した。一方、市販のベクターpUC19
のマルチクローニングサイト内のHindIII 認識部位
をBglII認識部位に置き換えたベクターpUC19H
- B+ を作製した。このベクターpUC19H- B+ を
EcoRI およびBglIIで消化後、5’末端を脱リン
酸化したものと、先に調製したフラグメントD25をラ
イゲートさせ、これで大腸菌HB101株(宝酒造株式
会社製)を形質転換させ、プラスミドpUCD25を得
た(図4)。このプラスミドの挿入配列領域をジデオキ
シ法を用いた塩基配列の決定法で確認した。
チドとK2をコードする配列をつなげた配列になるよう
に、また両合成オリゴヌクレオチドD5およびD2の
5’末端はそれぞれ制限酵素BglIIおよびEcoRI
の認識部位となるようにデザインされている。この2種
のオリゴヌクレオチドを等モルずつ混合しアニーリング
させた後、DNAポリメラーゼI (Klenowfra
gment)で相補鎖を延長し、2本鎖化した。この2
本鎖化したDNAをEcoRI およびBglIIで消化
し、98bpのフラグメントD25をポリアクリルアミ
ドゲルより単離した。一方、市販のベクターpUC19
のマルチクローニングサイト内のHindIII 認識部位
をBglII認識部位に置き換えたベクターpUC19H
- B+ を作製した。このベクターpUC19H- B+ を
EcoRI およびBglIIで消化後、5’末端を脱リン
酸化したものと、先に調製したフラグメントD25をラ
イゲートさせ、これで大腸菌HB101株(宝酒造株式
会社製)を形質転換させ、プラスミドpUCD25を得
た(図4)。このプラスミドの挿入配列領域をジデオキ
シ法を用いた塩基配列の決定法で確認した。
【0036】t−PAのcDNAを含有するプラスミド
pTZB−000は下記文献40)記載の方法で得られ
た。このプラスミドpTZB−000をEcoRI およ
びBglIIで消化したものと、前記プラスミドpUCD
25をEcoRI 、BglIIおよびScaI で消化した
ものとをライゲートさせた後、さらにNarI で消化
後、これで大腸菌JM109株を形質転換させ、プラス
ミドpTZB−101ΔEEを得た。 40)特願平2−268816号明細書 プラスミドpTZB−000をEcoRI で消化し、4
72bpのフラグメントEEをポリアクリルアミドゲル
より単離した。このフラグメントと、プラスミドpTZ
B−101ΔEEをEcoRI で消化し、5’末端を脱
リン酸化したものとをライゲートさせ、これで大腸菌J
M109株を形質転換させ、プラスミドpTZB−10
1を得た(図5)。
pTZB−000は下記文献40)記載の方法で得られ
た。このプラスミドpTZB−000をEcoRI およ
びBglIIで消化したものと、前記プラスミドpUCD
25をEcoRI 、BglIIおよびScaI で消化した
ものとをライゲートさせた後、さらにNarI で消化
後、これで大腸菌JM109株を形質転換させ、プラス
ミドpTZB−101ΔEEを得た。 40)特願平2−268816号明細書 プラスミドpTZB−000をEcoRI で消化し、4
72bpのフラグメントEEをポリアクリルアミドゲル
より単離した。このフラグメントと、プラスミドpTZ
B−101ΔEEをEcoRI で消化し、5’末端を脱
リン酸化したものとをライゲートさせ、これで大腸菌J
M109株を形質転換させ、プラスミドpTZB−10
1を得た(図5)。
【0037】このプラスミドpTZB−101をBam
HI で消化し、約1650bpのフラグメント101を
ポリアクリルアミドゲルより単離し、このフラグメント
101とプラスミドpCDM8(Bgl)をBglIIで
消化後、5’末端を脱リン酸化したものとをライゲート
させ、これで大腸菌MC1061/p3株を形質転換さ
せ、プラスミドpCDM8−101を得た(図6)。こ
のプラスミドpCDM8−101はt−PAのシグナル
ペプチドとK2およびAドメインをコードする遺伝子を
含有している。シグナルペプチドとK2ドメインをコー
ドする遺伝子のつなぎ目およびその前後の配列を配列番
号9に示した。
HI で消化し、約1650bpのフラグメント101を
ポリアクリルアミドゲルより単離し、このフラグメント
101とプラスミドpCDM8(Bgl)をBglIIで
消化後、5’末端を脱リン酸化したものとをライゲート
させ、これで大腸菌MC1061/p3株を形質転換さ
せ、プラスミドpCDM8−101を得た(図6)。こ
のプラスミドpCDM8−101はt−PAのシグナル
ペプチドとK2およびAドメインをコードする遺伝子を
含有している。シグナルペプチドとK2ドメインをコー
ドする遺伝子のつなぎ目およびその前後の配列を配列番
号9に示した。
【化9】
【0038】4.K1K2A変異体をコードするプラス
ミドpCDM8−301の構築 本構築法の概念図を図7〜図10に示す。まず、2種の
オリゴヌクレオチドD3(配列番号10)およびD4
(配列番号11)を合成した。
ミドpCDM8−301の構築 本構築法の概念図を図7〜図10に示す。まず、2種の
オリゴヌクレオチドD3(配列番号10)およびD4
(配列番号11)を合成した。
【化10】
【化11】
【0039】このうちD3は、t−PAのシグナルペプ
チドとK1をコードする配列をつなげた配列になるよう
に、また両合成オリゴヌクレオチドD3およびD4の
5’末端はそれぞれ制限酵素BglIIおよびApaLI
の認識部位となるようにデザインされている。この2種
のオリゴヌクレオチドを等モルずつ混合しアニーリング
させた後、DNAポリメラーゼI (Klenowfra
gment)で相補鎖を延長し、2本鎖化した。この2
本鎖化したDNAをBglIIおよびApaLIで消化
し、89bpのフラグメントD34をポリアクリルアミ
ドゲルより単離した。また、t−PAのcDNAを含有
するプラスミドpUC−000(下記文献41)参照)
をSacI およびEcoRI で消化し、ポリアクリルア
ミドゲルより約800bpのフラグメントScEを単離
し、これとプラスミドpUC19をSacI およびEc
oRI で消化したものをライゲートさせ、大腸菌JM1
09株を形質転換してプラスミドpUC19SEを得た
(図7)。 41)特願平2−87005号明細書
チドとK1をコードする配列をつなげた配列になるよう
に、また両合成オリゴヌクレオチドD3およびD4の
5’末端はそれぞれ制限酵素BglIIおよびApaLI
の認識部位となるようにデザインされている。この2種
のオリゴヌクレオチドを等モルずつ混合しアニーリング
させた後、DNAポリメラーゼI (Klenowfra
gment)で相補鎖を延長し、2本鎖化した。この2
本鎖化したDNAをBglIIおよびApaLIで消化
し、89bpのフラグメントD34をポリアクリルアミ
ドゲルより単離した。また、t−PAのcDNAを含有
するプラスミドpUC−000(下記文献41)参照)
をSacI およびEcoRI で消化し、ポリアクリルア
ミドゲルより約800bpのフラグメントScEを単離
し、これとプラスミドpUC19をSacI およびEc
oRI で消化したものをライゲートさせ、大腸菌JM1
09株を形質転換してプラスミドpUC19SEを得た
(図7)。 41)特願平2−87005号明細書
【0040】このプラスミドpUC19SEをApaL
I およびEcoRI で消化し、276bpのフラグメン
トALEをポリアクリルアミドゲルより単離した。これ
とは別にプラスミドpUC19SEをBglIIおよびE
coRI で消化し、5’末端を脱リン酸化し、これと、
先に調製したフラグメントD34およびフラグメントA
LEを三者でライゲートさせ、これで大腸菌JM109
株を形質転換させ、プラスミドpUC−301ΔEEを
得た(図8)。このプラスミドの挿入配列領域をジデオ
キシ法を用いた塩基配列の決定法で確認した。
I およびEcoRI で消化し、276bpのフラグメン
トALEをポリアクリルアミドゲルより単離した。これ
とは別にプラスミドpUC19SEをBglIIおよびE
coRI で消化し、5’末端を脱リン酸化し、これと、
先に調製したフラグメントD34およびフラグメントA
LEを三者でライゲートさせ、これで大腸菌JM109
株を形質転換させ、プラスミドpUC−301ΔEEを
得た(図8)。このプラスミドの挿入配列領域をジデオ
キシ法を用いた塩基配列の決定法で確認した。
【0041】このプラスミドpUC−301ΔEEをB
glIIおよびEcoRI で消化し、365bpのフラグ
メントBgEをポリアクリルアミドゲルより単離した。
前記したプラスミドpTZB−000をBglIIおよび
EcoRI で消化し、5’末端を脱リン酸化したもの
と、フラグメントBgEをライゲートさせ、これで大腸
菌JM109株を形質転換させ、プラスミドpTZB−
301ΔEEを得た(図9)。
glIIおよびEcoRI で消化し、365bpのフラグ
メントBgEをポリアクリルアミドゲルより単離した。
前記したプラスミドpTZB−000をBglIIおよび
EcoRI で消化し、5’末端を脱リン酸化したもの
と、フラグメントBgEをライゲートさせ、これで大腸
菌JM109株を形質転換させ、プラスミドpTZB−
301ΔEEを得た(図9)。
【0042】プラスミドpTZB−301ΔEEをEc
oRI で消化し、5’末端を脱リン酸化したものと、前
項で既述したフラグメントEEをライゲートさせ、これ
で大腸菌JM109株を形質転換させ、プラスミドpT
ZB−301を得た。このプラスミドpTZB−301
をBamHI で消化し、約1840bpのフラグメント
301をポリアクリルアミドゲルより単離し、このフラ
グメント301とプラスミドpCDM8(Bgl)をB
glIIで消化後5’末端を脱リン酸化したものとをライ
ゲートさせ、これで大腸菌MC1061/p3株を形質
転換させ、プラスミドpCDM8−301を得た(図1
0)。このプラスミドpCDM8−301はt−PAの
シグナルペプチドとK1、K2およびAドメインをコー
ドする遺伝子を含有している。シグナルペプチドとK1
ドメインをコードする遺伝子のつなぎ目およびその前後
の配列を配列番号12に示した。
oRI で消化し、5’末端を脱リン酸化したものと、前
項で既述したフラグメントEEをライゲートさせ、これ
で大腸菌JM109株を形質転換させ、プラスミドpT
ZB−301を得た。このプラスミドpTZB−301
をBamHI で消化し、約1840bpのフラグメント
301をポリアクリルアミドゲルより単離し、このフラ
グメント301とプラスミドpCDM8(Bgl)をB
glIIで消化後5’末端を脱リン酸化したものとをライ
ゲートさせ、これで大腸菌MC1061/p3株を形質
転換させ、プラスミドpCDM8−301を得た(図1
0)。このプラスミドpCDM8−301はt−PAの
シグナルペプチドとK1、K2およびAドメインをコー
ドする遺伝子を含有している。シグナルペプチドとK1
ドメインをコードする遺伝子のつなぎ目およびその前後
の配列を配列番号12に示した。
【化12】
【0043】5.E456−K2Aをコードするプラス
ミドpCDM8−101TMの構築 本構築法の概念図を図11〜図13に示す。まず、プラ
スミドpTZB−101のシグナル配列とK2配列をコ
ードする塩基配列の間に存在するEcoT14I認識配
列である”CCAAGG”を”CCTAGG”に置換し
た。それには、部位特異的突然変異誘発の手法を用い
た。pTZB−101をBamHI およびSmaI で消
化し、約1.2KbのフラグメントBSmをポリアクリ
ルアミドゲルより単離した。これと、M13tv18を
BamHI およびSmaI で消化したものとをライゲー
トさせ、大腸菌JM109株を形質転換させ、M13t
v18BSmを得た(図11)。
ミドpCDM8−101TMの構築 本構築法の概念図を図11〜図13に示す。まず、プラ
スミドpTZB−101のシグナル配列とK2配列をコ
ードする塩基配列の間に存在するEcoT14I認識配
列である”CCAAGG”を”CCTAGG”に置換し
た。それには、部位特異的突然変異誘発の手法を用い
た。pTZB−101をBamHI およびSmaI で消
化し、約1.2KbのフラグメントBSmをポリアクリ
ルアミドゲルより単離した。これと、M13tv18を
BamHI およびSmaI で消化したものとをライゲー
トさせ、大腸菌JM109株を形質転換させ、M13t
v18BSmを得た(図11)。
【0044】部位特異的突然変異誘発の鋳型として一本
鎖形M13tv18BSmを前記文献41)に記載の方
法に従って得た。M13tv18BSm(ET)はこの
一本鎖形M13tv18BSmを鋳型として、合成した
オリゴヌクレオチドM−ET(配列番号13)とアニー
ルさせ、前記文献31)および39)記載のMutan
−Gシステム(宝酒造株式会社製)を用いて得られた。
1塩基置換の確認は、ジデオキシ法を用いた塩基配列決
定の手法を用いた。M13mp18BSm(ET)をB
amHI およびSmaI で消化し、得られた約1.2K
bのフラグメントBSm(ET)を標準的手法によりポ
リアクリルアミドゲルより単離した。このフラグメント
BSm(ET)とプラスミドpUC118をBamHI
およびSmaI で消化したものとをライゲートさせ、こ
れで大腸菌JM109株を形質転換させ、プラスミドp
UCBSmETを得た(図12)。
鎖形M13tv18BSmを前記文献41)に記載の方
法に従って得た。M13tv18BSm(ET)はこの
一本鎖形M13tv18BSmを鋳型として、合成した
オリゴヌクレオチドM−ET(配列番号13)とアニー
ルさせ、前記文献31)および39)記載のMutan
−Gシステム(宝酒造株式会社製)を用いて得られた。
1塩基置換の確認は、ジデオキシ法を用いた塩基配列決
定の手法を用いた。M13mp18BSm(ET)をB
amHI およびSmaI で消化し、得られた約1.2K
bのフラグメントBSm(ET)を標準的手法によりポ
リアクリルアミドゲルより単離した。このフラグメント
BSm(ET)とプラスミドpUC118をBamHI
およびSmaI で消化したものとをライゲートさせ、こ
れで大腸菌JM109株を形質転換させ、プラスミドp
UCBSmETを得た(図12)。
【化13】
【0045】このプラスミドpUCBSmETをEco
T14I で消化後、5’末端を脱リン酸化したものと、
既述のフラグメントSEとをライゲートさせ、大腸菌J
M109株を形質転換させ、プラスミドpUCBSmT
Mを得た。このプラスミドpUCBSmTMをBglII
およびSmaI で消化の後、ポリアクリルアミドゲルよ
り約1.4KbのフラグメントBgSmを得た。これと
既述のプラスミドpCDM8−101をBglIIおよび
SmaI で消化後、5’末端を脱リン酸化したものとを
ライゲートさせ、これで大腸菌MC1061/p3株を
形質転換させ、プラスミドpCDM8−101TMを得
た(図13)。このプラスミドpCDM8−101TM
は、アミノ末端側からt−PAのシグナルペプチド、T
MのE4、E5、E6ドメインとt−PAのK2および
Aドメインをコードする遺伝子を含有している。TMの
E4、E5、E6ドメインをコードする遺伝子およびそ
の前後の配列は配列番号14に示した。
T14I で消化後、5’末端を脱リン酸化したものと、
既述のフラグメントSEとをライゲートさせ、大腸菌J
M109株を形質転換させ、プラスミドpUCBSmT
Mを得た。このプラスミドpUCBSmTMをBglII
およびSmaI で消化の後、ポリアクリルアミドゲルよ
り約1.4KbのフラグメントBgSmを得た。これと
既述のプラスミドpCDM8−101をBglIIおよび
SmaI で消化後、5’末端を脱リン酸化したものとを
ライゲートさせ、これで大腸菌MC1061/p3株を
形質転換させ、プラスミドpCDM8−101TMを得
た(図13)。このプラスミドpCDM8−101TM
は、アミノ末端側からt−PAのシグナルペプチド、T
MのE4、E5、E6ドメインとt−PAのK2および
Aドメインをコードする遺伝子を含有している。TMの
E4、E5、E6ドメインをコードする遺伝子およびそ
の前後の配列は配列番号14に示した。
【化14】
【化15】
【0046】6.E456−K1K2Aをコードするプ
ラスミドpCDM8−301TMIIIの構築 本構築法の概念図を図14〜図17に示す。プラスミド
pTZB−301のシグナル配列とK1配列をコードす
る塩基配列の間にXbaI 部位を挿入するために、前記
文献32)および41)記載のMutan−Kシステム
(宝酒造株式会社製)を用いる部位特異的突然変異誘発
を行った。まず、配列の中にデオキシウリジンを含む一
本鎖形pTZB−301(dU)を得た。このデオキシ
ウリジンを含む一本鎖形pTZB−301(dU)を鋳
型に、合成したオリゴヌクレオチドM−Xba(配列番
号15)をアニールさせ、既述のMutan−Kシステ
ムを用いてpTZB−301Xを得た。
ラスミドpCDM8−301TMIIIの構築 本構築法の概念図を図14〜図17に示す。プラスミド
pTZB−301のシグナル配列とK1配列をコードす
る塩基配列の間にXbaI 部位を挿入するために、前記
文献32)および41)記載のMutan−Kシステム
(宝酒造株式会社製)を用いる部位特異的突然変異誘発
を行った。まず、配列の中にデオキシウリジンを含む一
本鎖形pTZB−301(dU)を得た。このデオキシ
ウリジンを含む一本鎖形pTZB−301(dU)を鋳
型に、合成したオリゴヌクレオチドM−Xba(配列番
号15)をアニールさせ、既述のMutan−Kシステ
ムを用いてpTZB−301Xを得た。
【化16】 これをXbaI で消化後5’末端を脱リン酸化し、これ
と既述のフラグメントSXとをライゲートさせ、大腸菌
JM109株を形質転換させ、pTZB−301TMを
得た(図14)。
と既述のフラグメントSXとをライゲートさせ、大腸菌
JM109株を形質転換させ、pTZB−301TMを
得た(図14)。
【0047】pTZB−301TMをBamHI で消化
後、約2.1Kbのフラグメントをポリアクリルアミド
ゲルより標準的な手法を用いて得、このフラグメントと
pCDM8(Bgl)をBglIIで消化し5'末端を脱リ
ン酸化したものとをライゲートさせ、これで大腸菌MC
1061/p3株を形質転換させ、pCDM8−301
TMを得た(図15)。
後、約2.1Kbのフラグメントをポリアクリルアミド
ゲルより標準的な手法を用いて得、このフラグメントと
pCDM8(Bgl)をBglIIで消化し5'末端を脱リ
ン酸化したものとをライゲートさせ、これで大腸菌MC
1061/p3株を形質転換させ、pCDM8−301
TMを得た(図15)。
【0048】このプラスミドpCDM8−301TMの
塩基配列を制限酵素による消化あるいはジデオキシ法を
用いた塩基配列決定により確認を行ったところ、Bgl
II認識部位に1塩基欠失が認められた。そこで、pCD
M8−301TMの1塩基欠失部位を含む領域(Hin
dIII からNheI までの領域)を、前項記載のプラス
ミドpUCBSmTMのマルチクローニングサイト内部
のHindIII からE456をコードする領域の内部に
あるNheI までの領域と乗せ換え、欠失塩基の復活を
行った。すなわち、プラスミドpUCBSmTMをHi
ndIII およびNheI で消化後、ポリアクリルアミド
ゲルより約0.4KbのフラグメントHNを単離した。
このフラグメントHNと、プラスミドpCDM8−30
1TMをHindIII およびNheI で消化後5’末端
を脱リン酸化したものとをライゲートさせ、大腸菌MC
1061/p3株を形質転換させ、プラスミドpCDM
8−301TMIIを得た(図16)。
塩基配列を制限酵素による消化あるいはジデオキシ法を
用いた塩基配列決定により確認を行ったところ、Bgl
II認識部位に1塩基欠失が認められた。そこで、pCD
M8−301TMの1塩基欠失部位を含む領域(Hin
dIII からNheI までの領域)を、前項記載のプラス
ミドpUCBSmTMのマルチクローニングサイト内部
のHindIII からE456をコードする領域の内部に
あるNheI までの領域と乗せ換え、欠失塩基の復活を
行った。すなわち、プラスミドpUCBSmTMをHi
ndIII およびNheI で消化後、ポリアクリルアミド
ゲルより約0.4KbのフラグメントHNを単離した。
このフラグメントHNと、プラスミドpCDM8−30
1TMをHindIII およびNheI で消化後5’末端
を脱リン酸化したものとをライゲートさせ、大腸菌MC
1061/p3株を形質転換させ、プラスミドpCDM
8−301TMIIを得た(図16)。
【0049】さらに、塩基配列の確認を行っていない領
域を前記文献40)に記載したプラスミドpTZB−0
00の相当領域と乗せ換えた。プラスミドpCDM8−
301TMIIをHindIII およびNarI で消化後、
ポリアクリルアミドゲルより約0.7Kbのフラグメン
トHNaを単離した。また、プラスミドpTZB−00
0をNarI およびBamHI で消化しポリアクリルア
ミドゲルより約1.7KbのフラグメントNaBを単離
した。この両フラグメントと、プラスミドpCDM8
(Bgl)をHindIII およびBglIIで消化後5’
末端を脱リン酸化したものとを三者でライゲートさせ、
これで大腸菌MC1061/p3株を形質転換させ、プ
ラスミドpCDM8−301TMIII を得た(図1
7)。このプラスミドpCDM8−301TMIII はt
−PAのシグナルペプチド、TMのE4、E5、E6ド
メインとt−PAのK1、K2およびAドメインをコー
ドする遺伝子を含有している。TMのE4、E5、E6
ドメインをコードする遺伝子およびその前後の配列は配
列番号16に示した。
域を前記文献40)に記載したプラスミドpTZB−0
00の相当領域と乗せ換えた。プラスミドpCDM8−
301TMIIをHindIII およびNarI で消化後、
ポリアクリルアミドゲルより約0.7Kbのフラグメン
トHNaを単離した。また、プラスミドpTZB−00
0をNarI およびBamHI で消化しポリアクリルア
ミドゲルより約1.7KbのフラグメントNaBを単離
した。この両フラグメントと、プラスミドpCDM8
(Bgl)をHindIII およびBglIIで消化後5’
末端を脱リン酸化したものとを三者でライゲートさせ、
これで大腸菌MC1061/p3株を形質転換させ、プ
ラスミドpCDM8−301TMIII を得た(図1
7)。このプラスミドpCDM8−301TMIII はt
−PAのシグナルペプチド、TMのE4、E5、E6ド
メインとt−PAのK1、K2およびAドメインをコー
ドする遺伝子を含有している。TMのE4、E5、E6
ドメインをコードする遺伝子およびその前後の配列は配
列番号16に示した。
【化17】
【化18】
【化19】
【0050】7.グリシンリンカーを包含するプラスミ
ドpCDM8−101TM3G、−101TM5G、−
301TM3G、−301TM5Gの構築 pCDM8−101TMでE456とK2Aをコードす
る遺伝子の間に連続した3個、あるいは5個のグリシン
を含む配列をコードする遺伝子(リンカー)を挿入した
プラスミドpCDM8−101TM3GおよびpCDM
8−101TM5Gを構築した。また、pCDM8−3
01TMIII でE456とK1K2Aをコードする遺伝
子の間に連続した3個、あるいは5個のグリシンを含む
配列をコードする遺伝子(リンカー)を挿入したプラス
ミドpCDM8−301TM3GおよびpCDM8−3
01TM5Gを構築した。まず、本構築に必要なグリシ
ンリンカー配列を有する4種のオリゴヌクレオチドを合
成した(3A:配列番号17、3B:配列番号18、5
A:配列番号19、5A:配列番号20)。
ドpCDM8−101TM3G、−101TM5G、−
301TM3G、−301TM5Gの構築 pCDM8−101TMでE456とK2Aをコードす
る遺伝子の間に連続した3個、あるいは5個のグリシン
を含む配列をコードする遺伝子(リンカー)を挿入した
プラスミドpCDM8−101TM3GおよびpCDM
8−101TM5Gを構築した。また、pCDM8−3
01TMIII でE456とK1K2Aをコードする遺伝
子の間に連続した3個、あるいは5個のグリシンを含む
配列をコードする遺伝子(リンカー)を挿入したプラス
ミドpCDM8−301TM3GおよびpCDM8−3
01TM5Gを構築した。まず、本構築に必要なグリシ
ンリンカー配列を有する4種のオリゴヌクレオチドを合
成した(3A:配列番号17、3B:配列番号18、5
A:配列番号19、5A:配列番号20)。
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【0051】これら4種のオリゴヌクレオチドの5’末
端をリン酸化し、3Aと3B、5Aと5Bの組み合わせ
でアニーリングさせ、2本鎖化したリンカー3ABおよ
び5ABを得た。プラスミドpCDM8−101TM3
GあるいはpCDM8−101TM5Gの構築について
はその概念図を図18に示す。既述のプラスミドpUC
BSmTMをEcoT14I で消化し5’末端を脱リン
酸化したものと、リンカー3ABあるいは5ABをライ
ゲートさせ、これで大腸菌HB101株を形質転換さ
せ、それぞれのリンカーを1個有するプラスミドpUC
101TM3GあるいはpUC101TM5Gを得た。
これらのプラスミドのリンカーを含む領域の塩基配列を
ジデオキシ法を用いて確認した。両プラスミドをBgl
IIおよびSmaI で消化したものそれぞれと、既述のプ
ラスミドpCDM8−101をBglIIおよびSmaI
で消化したものとをライゲートさせ、これらで大腸菌M
C1061/p3株を形質転換させ、pCDM8−10
1TM3GあるいはpCDM8−101TM5Gを得
た。このプラスミドpCDM8−101TM3Gあるい
はpCDM8−101TM5Gはt−PAのシグナルペ
プチド、TMのE4、E5、E6ドメイン、グリシンリ
ンカーとt−PAのK2およびAドメインをコードする
遺伝子を含有している。グリシンリンカーをコードする
遺伝子およびその前後の配列はpCDM8−101TM
3Gについては配列番号21に示し、pCDM8−10
1TM5Gについては配列番号22に示した。
端をリン酸化し、3Aと3B、5Aと5Bの組み合わせ
でアニーリングさせ、2本鎖化したリンカー3ABおよ
び5ABを得た。プラスミドpCDM8−101TM3
GあるいはpCDM8−101TM5Gの構築について
はその概念図を図18に示す。既述のプラスミドpUC
BSmTMをEcoT14I で消化し5’末端を脱リン
酸化したものと、リンカー3ABあるいは5ABをライ
ゲートさせ、これで大腸菌HB101株を形質転換さ
せ、それぞれのリンカーを1個有するプラスミドpUC
101TM3GあるいはpUC101TM5Gを得た。
これらのプラスミドのリンカーを含む領域の塩基配列を
ジデオキシ法を用いて確認した。両プラスミドをBgl
IIおよびSmaI で消化したものそれぞれと、既述のプ
ラスミドpCDM8−101をBglIIおよびSmaI
で消化したものとをライゲートさせ、これらで大腸菌M
C1061/p3株を形質転換させ、pCDM8−10
1TM3GあるいはpCDM8−101TM5Gを得
た。このプラスミドpCDM8−101TM3Gあるい
はpCDM8−101TM5Gはt−PAのシグナルペ
プチド、TMのE4、E5、E6ドメイン、グリシンリ
ンカーとt−PAのK2およびAドメインをコードする
遺伝子を含有している。グリシンリンカーをコードする
遺伝子およびその前後の配列はpCDM8−101TM
3Gについては配列番号21に示し、pCDM8−10
1TM5Gについては配列番号22に示した。
【化24】
【化25】
【0052】プラスミドpCDM8−301TM3Gあ
るいはpCDM8−301TM5Gの構築についてはそ
の概念図を図19、図20に示す。まず、プラスミドp
UC19のHincII認識部位をBglII認識部位に変
換したプラスミドpUC19AfBgを作製し、これを
SacI およびBglIIで消化したものと、既述のプラ
スミドpCDM8−301TMIIIをSacI およびB
amHI で消化したものとをライゲートさせ、反応後B
amHI で消化し,これで大腸菌HB101株を形質転
換させ、プラスミドpUCAfBg−BScを作製した
(図19)。
るいはpCDM8−301TM5Gの構築についてはそ
の概念図を図19、図20に示す。まず、プラスミドp
UC19のHincII認識部位をBglII認識部位に変
換したプラスミドpUC19AfBgを作製し、これを
SacI およびBglIIで消化したものと、既述のプラ
スミドpCDM8−301TMIIIをSacI およびB
amHI で消化したものとをライゲートさせ、反応後B
amHI で消化し,これで大腸菌HB101株を形質転
換させ、プラスミドpUCAfBg−BScを作製した
(図19)。
【0053】プラスミドpUCAfBg−BScをXb
aI で消化し5’末端を脱リン酸化したものと、既述の
リンカー3ABあるいは5ABをライゲートさせ、これ
で大腸菌HB101株を形質転換させ、それぞれのリン
カーを1個有するプラスミドpUCAfBg−BSc3
GあるいはpUCAfBg−BSc5Gを得た。これら
のプラスミドのリンカーを含む領域の塩基配列をジデオ
キシ法を用いて確認した。両プラスミドをBglIIおよ
びNarI で消化したものそれぞれと、既述のプラスミ
ドpCDM8−301をBglIIおよびNarI で消化
し5’末端を脱リン酸化したものとをライゲートさせ、
これらで大腸菌MC1061/p3株を形質転換させ、
pCDM8−301TM3GあるいはpCDM8−30
1TM5Gを得た(図20)。
aI で消化し5’末端を脱リン酸化したものと、既述の
リンカー3ABあるいは5ABをライゲートさせ、これ
で大腸菌HB101株を形質転換させ、それぞれのリン
カーを1個有するプラスミドpUCAfBg−BSc3
GあるいはpUCAfBg−BSc5Gを得た。これら
のプラスミドのリンカーを含む領域の塩基配列をジデオ
キシ法を用いて確認した。両プラスミドをBglIIおよ
びNarI で消化したものそれぞれと、既述のプラスミ
ドpCDM8−301をBglIIおよびNarI で消化
し5’末端を脱リン酸化したものとをライゲートさせ、
これらで大腸菌MC1061/p3株を形質転換させ、
pCDM8−301TM3GあるいはpCDM8−30
1TM5Gを得た(図20)。
【0054】このプラスミドpCDM8−301TM3
GあるいはpCDM8−301TM5Gはt−PAのシ
グナルペプチド、TMのE4、E5、E6ドメイン、グ
リシンリンカーとt−PAのK1、K2およびAドメイ
ンをコードする遺伝子を含有している。グリシンリンカ
ーをコードする遺伝子およびその前後の配列はpCDM
8−301TM3Gについては配列番号23に示し、p
CDM8−301TM5Gについては配列番号24に示
した。
GあるいはpCDM8−301TM5Gはt−PAのシ
グナルペプチド、TMのE4、E5、E6ドメイン、グ
リシンリンカーとt−PAのK1、K2およびAドメイ
ンをコードする遺伝子を含有している。グリシンリンカ
ーをコードする遺伝子およびその前後の配列はpCDM
8−301TM3Gについては配列番号23に示し、p
CDM8−301TM5Gについては配列番号24に示
した。
【化26】
【化27】
【0055】8.本発明の血栓溶解タンパク質のCOS
−1細胞内での発現および分泌 前記の8種の発現プラスミド、pCDM8−101,−
101TM,−101TM3G,−101TM5G,−
301,−301TMIII ,−301TM3G,−30
1TM5Gを用いて既述の電気パルス法によりCOS−
1細胞を形質転換した。牛胎児血清10%およびアプロ
チニン2.5μg /mlを含有するDMEM培地で24
時間培養後、培地を無血清かつアプロチニン無含有DM
EM培地に交換し、さらに96あるいは120時間培養
を継続した。培養液を遠心後その上清を回収した。この
ようにして得られた培養上清中に含まれるt−PAはそ
の90%以上が一本鎖の形で存在していた。回収した上
清に1%牛血漿アルブミン(BSA)含有DMEM倍地
を1/9量添加し、凍結保存した。この凍結保存上清を
以後の活性測定に用いた。
−1細胞内での発現および分泌 前記の8種の発現プラスミド、pCDM8−101,−
101TM,−101TM3G,−101TM5G,−
301,−301TMIII ,−301TM3G,−30
1TM5Gを用いて既述の電気パルス法によりCOS−
1細胞を形質転換した。牛胎児血清10%およびアプロ
チニン2.5μg /mlを含有するDMEM培地で24
時間培養後、培地を無血清かつアプロチニン無含有DM
EM培地に交換し、さらに96あるいは120時間培養
を継続した。培養液を遠心後その上清を回収した。この
ようにして得られた培養上清中に含まれるt−PAはそ
の90%以上が一本鎖の形で存在していた。回収した上
清に1%牛血漿アルブミン(BSA)含有DMEM倍地
を1/9量添加し、凍結保存した。この凍結保存上清を
以後の活性測定に用いた。
【0056】9.蛋白量の定量 前記の各培養上清中の各蛋白量は、酵素免疫測定法(E
LISA)により測定され(バイオプール社製)、各上
清中の蛋白量を確認した。測定結果の代表的な例を表1
に示す。
LISA)により測定され(バイオプール社製)、各上
清中の蛋白量を確認した。測定結果の代表的な例を表1
に示す。
【0057】10.測定(アッセイ)法 本発明の血栓溶解タンパク質のプラスミノーゲン活性化
活性は以下に記した方法で測定した。合成発色基質S−
2251を用いたインダイレクトクロモゲニックアッセ
イ(下記文献42)に示される方法)に基づきプラスミ
ンに特異的なカビ(Kabi)社製の合成トリペプチド
色素原基質S−2251(H−D−Val−Leu−L
ys−pNA・2HCl・H2 O)を用いて定量的に測
定された。 42)ジェー.エイチ.ヴェルヘイジェン エトア
ル.,トロンボ.ヘモスト.48(3) 266−26
9 (1982) (J.H.Verheijen et al.,Thr
omb.Haemost.48(3) 266−269
(1982)) S−2251を用いた測定は、希釈した試料20μlを
反応混合液〔プラスミノーゲン125nM、S−225
1 350μM、フィブリンフラグメント6mg/ml
(0.10%(v/v)Tween80および5.0m
g/mlゼラチン含有0.15mMトリスpH7.8溶
液)、およびプラスミン(2.69CU/ml)〕20
0μlと混合し、37℃でインキュベートし、プレート
リーダー(Molecular Device社製)を
用いて経時的に405nmにおける吸光を測定し、同社
の解析ソフトウェア、ソフトマックスを用いてデータ処
理を行った。この結果と上記蛋白量の測定結果から、一
定蛋白量当たりの活性(比活性)が決定された。その代
表的な例を表1に示す。
活性は以下に記した方法で測定した。合成発色基質S−
2251を用いたインダイレクトクロモゲニックアッセ
イ(下記文献42)に示される方法)に基づきプラスミ
ンに特異的なカビ(Kabi)社製の合成トリペプチド
色素原基質S−2251(H−D−Val−Leu−L
ys−pNA・2HCl・H2 O)を用いて定量的に測
定された。 42)ジェー.エイチ.ヴェルヘイジェン エトア
ル.,トロンボ.ヘモスト.48(3) 266−26
9 (1982) (J.H.Verheijen et al.,Thr
omb.Haemost.48(3) 266−269
(1982)) S−2251を用いた測定は、希釈した試料20μlを
反応混合液〔プラスミノーゲン125nM、S−225
1 350μM、フィブリンフラグメント6mg/ml
(0.10%(v/v)Tween80および5.0m
g/mlゼラチン含有0.15mMトリスpH7.8溶
液)、およびプラスミン(2.69CU/ml)〕20
0μlと混合し、37℃でインキュベートし、プレート
リーダー(Molecular Device社製)を
用いて経時的に405nmにおける吸光を測定し、同社
の解析ソフトウェア、ソフトマックスを用いてデータ処
理を行った。この結果と上記蛋白量の測定結果から、一
定蛋白量当たりの活性(比活性)が決定された。その代
表的な例を表1に示す。
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明の血栓溶解タンパク質は、t−P
Aまたはその改変体と、TMのEGF様ドメインの一部
または全部とが結合してなるハイブリッド体であり、T
Mの持つ抗凝固作用を発揮させるとともに、TMを介し
た高血栓特異性を有するt−PAとしての作用を同時に
併せ持つという特性を有する。従って、本発明の血栓溶
解タンパク質を有効成分として含有する血栓症治療剤
は、臨床においては再閉塞を生じ難く、かつ、副作用を
減じる効果が期待されるものである。
Aまたはその改変体と、TMのEGF様ドメインの一部
または全部とが結合してなるハイブリッド体であり、T
Mの持つ抗凝固作用を発揮させるとともに、TMを介し
た高血栓特異性を有するt−PAとしての作用を同時に
併せ持つという特性を有する。従って、本発明の血栓溶
解タンパク質を有効成分として含有する血栓症治療剤
は、臨床においては再閉塞を生じ難く、かつ、副作用を
減じる効果が期待されるものである。
【図1】ヒトTM遺伝子およびその周辺の染色体DNA
の制限酵素地図を示す。黒いボックス部分は、ヒトTM
遺伝子を示す。
の制限酵素地図を示す。黒いボックス部分は、ヒトTM
遺伝子を示す。
【図2】プラスミドpUC118−E456の構築概念
図を示す。
図を示す。
【図3】E456をコードする遺伝子部分をカセット化
したフラグメントSX、フラグメントSEの構築概念図
を示す。
したフラグメントSX、フラグメントSEの構築概念図
を示す。
【図4】K2A変異体をコードするプラスミドpCDM
8−101の構築概念図の一部を示す。
8−101の構築概念図の一部を示す。
【図5】K2A変異体をコードするプラスミドpCDM
8−101の構築概念図の一部を示す。
8−101の構築概念図の一部を示す。
【図6】K2A変異体をコードするプラスミドpCDM
8−101の構築概念図の一部を示す。
8−101の構築概念図の一部を示す。
【図7】K1K2A変異体をコードするプラスミドpC
DM8−301の構築概念図の一部を示す。
DM8−301の構築概念図の一部を示す。
【図8】K1K2A変異体をコードするプラスミドpC
DM8−301の構築概念図の一部を示す。
DM8−301の構築概念図の一部を示す。
【図9】K1K2A変異体をコードするプラスミドpC
DM8−301の構築概念図の一部を示す。
DM8−301の構築概念図の一部を示す。
【図10】K1K2A変異体をコードするプラスミドp
CDM8−301の構築概念図の一部を示す。
CDM8−301の構築概念図の一部を示す。
【図11】E456−K2Aをコードするプラスミドp
CDM8−101TMの構築概念図の一部を示す。
CDM8−101TMの構築概念図の一部を示す。
【図12】E456−K2Aをコードするプラスミドp
CDM8−101TMの構築概念図の一部を示す。
CDM8−101TMの構築概念図の一部を示す。
【図13】E456−K2Aをコードするプラスミドp
CDM8−101TMの構築概念図の一部を示す。
CDM8−101TMの構築概念図の一部を示す。
【図14】E456−K1K2Aをコードするプラスミ
ドpCDM8−301TMIII の構築概念図の一部を示
す。
ドpCDM8−301TMIII の構築概念図の一部を示
す。
【図15】E456−K1K2Aをコードするプラスミ
ドpCDM8−301TMIII の構築概念図の一部を示
す。
ドpCDM8−301TMIII の構築概念図の一部を示
す。
【図16】E456−K1K2Aをコードするプラスミ
ドpCDM8−301TMIII の構築概念図の一部を示
す。
ドpCDM8−301TMIII の構築概念図の一部を示
す。
【図17】E456−K1K2Aをコードするプラスミ
ドpCDM8−301TMIII の構築概念図の一部を示
す。
ドpCDM8−301TMIII の構築概念図の一部を示
す。
【図18】グリシンリンカーを包含するプラスミドpC
DM8−101TM3G、pCDM8−101TM5G
の構築概念図を示す。
DM8−101TM3G、pCDM8−101TM5G
の構築概念図を示す。
【図19】グリシンリンカーを包含するプラスミドpC
DM8−301TM3G、pCDM8−301TM5G
の構築概念図の一部を示す。
DM8−301TM3G、pCDM8−301TM5G
の構築概念図の一部を示す。
【図20】グリシンリンカーを包含するプラスミドpC
DM8−301TM3G、pCDM8−301TM5G
の構築概念図の一部を示す。
DM8−301TM3G、pCDM8−301TM5G
の構築概念図の一部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 1/19 9050−4B 1/21 7236−4B 5/10 9/64 Z 7823−4B 15/58 15/62 15/70 15/81 15/85 // C12P 21/02 J 8214−4B (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 安喰 英夫 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友製薬株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 組織プラスミノーゲン活性化因子または
その改変体と、トロンボモジュリンの上皮細胞増殖因子
様ドメインの一部または全部とが結合してなる血栓溶解
タンパク質。 - 【請求項2】 組織プラスミノーゲン活性化因子または
その改変体と、トロンボモジュリンの上皮細胞増殖因子
様ドメインの一部または全部とが1つまたは複数個のア
ミノ酸を有するリンカーを介して結合されていることを
特徴とする請求項1記載の血栓溶解タンパク質。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の改変体が、組織
プラスミノーゲン活性化因子のクリングル2および活性
ドメインからなる変異体(K2A)、またはクリングル
1、クリングル2および活性ドメインからなる変異体
(K1K2A)である請求項1または2記載の血栓溶解
タンパク質。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の上皮細胞増殖因
子様ドメインの一部が、E456を含むものである請求
項1、2または3記載の血栓溶解タンパク質。 - 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の血栓溶
解タンパク質をコードしている塩基配列を含有するDN
A。 - 【請求項6】 形質転換された原核性生物細胞または真
核性生物細胞中において、請求項5記載のDNAを発現
させ得る組換え発現ベクター。 - 【請求項7】 請求項6記載の組換え発現ベクターで形
質転換された原核性生物細胞または真核性生物細胞。 - 【請求項8】 請求項1、2、3または4記載の血栓溶
解タンパク質を有効成分として含有することを特徴とす
る血栓症治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3029624A JPH0578397A (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 血栓溶解タンパク質 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3029624A JPH0578397A (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 血栓溶解タンパク質 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0578397A true JPH0578397A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=12281246
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3029624A Pending JPH0578397A (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 血栓溶解タンパク質 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0578397A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0714982A3 (de) * | 1994-11-30 | 1999-09-08 | Grünenthal GmbH | Chimäre Proteine mit fibrinolytischen und thrombinhemmenden Eigenschaften |
| JP2005538046A (ja) * | 2002-05-01 | 2005-12-15 | シエーリング アクチエンゲゼルシャフト | 抗凝固剤としての新規組織因子標的化されたトロンボモジュリン融合タンパク質 |
| EP0966545B1 (en) * | 1997-07-23 | 2006-01-04 | Rijksuniversiteit Leiden | Method for typing of minor histocompatibility antigen ha-1 |
-
1991
- 1991-01-29 JP JP3029624A patent/JPH0578397A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0714982A3 (de) * | 1994-11-30 | 1999-09-08 | Grünenthal GmbH | Chimäre Proteine mit fibrinolytischen und thrombinhemmenden Eigenschaften |
| EP0966545B1 (en) * | 1997-07-23 | 2006-01-04 | Rijksuniversiteit Leiden | Method for typing of minor histocompatibility antigen ha-1 |
| JP2005538046A (ja) * | 2002-05-01 | 2005-12-15 | シエーリング アクチエンゲゼルシャフト | 抗凝固剤としての新規組織因子標的化されたトロンボモジュリン融合タンパク質 |
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