JPH0580048B2 - - Google Patents
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- JPH0580048B2 JPH0580048B2 JP1090435A JP9043589A JPH0580048B2 JP H0580048 B2 JPH0580048 B2 JP H0580048B2 JP 1090435 A JP1090435 A JP 1090435A JP 9043589 A JP9043589 A JP 9043589A JP H0580048 B2 JPH0580048 B2 JP H0580048B2
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Description
[産業上の利用分野]
本発明は磁気記録媒体に関し、特にスチル(静
止画像)耐久性および保存安定性に優れた性質を
有する磁気記録媒体を提供しようとするものであ
る。 [従来の技術] 一般に磁気記録媒体は、ポリエチレンテレフタ
レートなどをテープ状若しくはシート状に成形し
た支持体と、支持体上に、磁性粉とバインダーを
主成分とする磁性塗料を塗布してなる磁性層とか
ら形成される。 上記磁性層に含有する磁性粉としては、角型
比、飽和磁化、抗磁力などの磁気特性の点で、
Fe、Coなどを主成分とするメタル磁性粉の方が
酸化鉄磁性粉より優れているため、これらのメタ
ル磁性粉を磁気記録媒体に使用することが注目さ
れている。 [発明が解決しようとする課題] ところが、従来のメタル磁性粉は、磁気記録用
として使用する1μ以下の粒径になると、分散性
がわるくなるばかりでなく、酸化され、錆びやす
くなり、飽和磁化が経時的に劣化し、保存安定性
およびスチル耐久性が低下する。また、従来のメ
タル磁性粉は、極端な場合、室温程度の温度で
も、大気中で発火する傾向がある。 本発明は、スチル耐久性および保存安定性に優
れた性質を有する磁気記録媒体を提供することを
目的とする。 [課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、支持体上
に、メタル磁性粉を含有する磁性層を有する磁気
記録媒体において、前記メタル磁性粉が、Al原
子を全金属成分の原子重量に対し、0.5〜20原子
重量%の範囲で含有しており、さらに前記磁性層
に炭素原子数8〜18個の脂肪酸(R−COOHで
表わされ、Rは炭素原子数7〜17個の飽和または
不飽和のアルキル基)、該脂肪酸のアルカリ金属
またはアルカリ土類金属から成る金属石鹸、レシ
チン、炭素原子数12個以上の高級アルコールおよ
び硫酸エステルから選ばれる少なくとも一種を含
有することを特徴とする。 以下、本発明を詳述する。 本発明の磁気記録媒体の磁性層に使用される磁
性粉としては、Fe、Fe−Ni−Co合金、Fe−Mn
−Zn合金、Fe−Co−Ni−P合金、Fe−Ni−Zn
合金、Fe−Ni−Cr−P合金、Fe−Co−Ni−Cr
合金、Fe−Co−P合金、Fe−Ni合金、Fe−Ni
−Mn合金、Fe−P合金等Feを主成分としたメタ
ル磁性粉中にAl原子の占める割合が、全金属成
分の原子重量に対し、0.5原子重量%以上20原子
重量%以下であるメタル磁性粉等が挙げられる。 上記磁性粉(以下「本発明に係る磁性粉」とい
う)は、例えば、メタル磁性粉の金属成分に、ア
ルミニウムおよび/またはこの化合物を含有若し
くは被着等の方法で添加する方法により得ること
ができる。 なお、メタル磁性粉の金属成分とは、主として
X線マイクロアナライザーで検出されない炭素、
水素、酸素等以外の成分を意味するものとする。 Alおよび/又はその化合物の添加量は、メタ
ル磁性粉の金属成分の中で、Al原子(例えば、
添加物がAl2O3であれば、Al2)の占める割合が、
全金属成分の原子重量に対し、0.5〜20原子重量
%の範囲であり、特に好ましいのは、1〜20原子
重量%の範囲である。Al原子が0.5原子重量%よ
り少くなると、得られるメタル磁性粉を用いて作
製された磁気記録媒体の特性、例えば保存安定
性、再生出力、スチル耐久性が不十分となる。 本発明に係る磁性粉の中でも金属成分が実質的
にFe及びAlから成るものが好ましい。ここで実
質的とはFe、Al以外の第三成分は1%以下であ
ることを示す。 また、本発明に係る磁性粉の中でも、少なくと
も80℃まで示差熱曲線に変化がない磁性粉が好ま
しい。 示差熱曲線は、熱的に安定なアニミナ、石英な
どの基準物質とともに、メタル磁性粉を一定の速
度で加熱したときに、両者間に生ずる温度差を測
定し、両者のエネルギー状態を求めるものであ
り、その測定方法は、例えば、日本化学会編:
「新実験化学口座2、基礎技術」等にくわしく述
べられている。 本発明の磁気記録媒体の磁性層に使用されるバ
インダーは、ポリウレタン、あるいは、ポリウレ
タンと他のバインダー成分が組合わされたものが
好ましい。ポリウレタンとしては、例えば、熱可
塑性のウレタンエラストマー、熱硬化型のウレタ
ン樹脂、あるいは、ウレタンアクリルタイプ、ポ
リウレタンアクリルタイプ等の不飽和プレポリマ
ーや多官能モノマーなどからなる電子線照射硬化
型樹脂が挙げられる。ポリウレタンと組合せて用
いられる他のバインダー成分としては、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂、フエ
ノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、ポ
リエステルとポリイソシアネート混合物等の反応
型樹脂、エポキシアクリルタイプ、ポリエステル
アクリルタイプ等の電子線照射硬化型樹脂が挙げ
られる。 本発明においては、ウレタンエラストマー、あ
るいは、ウレタンエラストマーと他のバインダー
成分(塩化ビニル−酢酸ビニル、共重合体等)が
組合わされたものが、特に好ましく使用される。 本発明に係る磁性体とバインダーとの混合割合
は、磁性粉100重量部に対して、バインダーを5
〜400重量部、好ましくは10〜200重量部の範囲で
混合する。バインダーの混合量を多くしすぎる
と、磁気記録媒体としたときの記録密度が低下
し、少なすぎると磁性層の強度が弱くなり、耐久
性の減少、粉落ちなどの好ましくない事態が生じ
る。 さらに、磁気記録媒体の耐久性を向上させるた
めに、磁性層内に各種硬化剤を加えることができ
る。たとえば、ポリイソシアネートなどを含有さ
せることができる。 ポリイソシアネートとして、ジイソシアネート
と3価ポリオールとの付加体、若しくはジイソシ
アネートの5量体、ジイソシアネート3モルと水
の脱炭酸化物が挙げられる。これらの具体例とし
ては、トリレンジイソシアネート3モルとトリメ
チロールプロパン1モルの付加体、メタキシリレ
ンジイソシアネート3モルとトリメチロールプロ
パン1モルの付加体、トリレンジイソシアネート
の5量体、トリレンジイソシアネート2モルから
成る5量体、ヘキサメチレンジイソシアネート3
モルと水1モルを反応させて得られる脱炭酸体等
があり、これらは工業的に容易に得られる。 磁性層には、前記の磁性粉、バインダー、硬化
剤の他に、添加剤として分散剤、研磨剤、帯電防
止剤等を加えてもよい。 使用される分散剤として、カプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、
リノール酸、リノレン酸等の炭素原子数8〜18個
の脂肪酸(R−COOHで表わされ、Rは炭素原
子数7〜17個の飽和または不飽和のアルキル
基):前記の脂肪酸のアルカリ金属(Li、Na、K
等)またはアルカル土類金属(Mg、Ca、Ba等)
から成る金属石鹸:レシチン等が使用される。こ
の他に炭素原子数12以上の高級アルコールおよび
これらの他に、硫酸エステル等も使用可能であ
る。 これらの分散剤は1種類のみで用いてもよく、
又は2種類以上を併用してもよい。これらの分散
剤は、磁性粉100重量部に対して、1〜20重量部
の範囲で添加される。 これらの分散剤については、特公昭39−28369
号、同44−17945号、同48−15001号公報明細書、
米国特許第3587993号、同第3470021号明細書等に
記載されている。 潤滑剤としては、シリコンオイル、カーボンブ
ラツク、グラフアイト、カーボンブラツクグラフ
トポリマー、二硫化モリブデン、二硫化タングス
テン、炭素原子数12〜16の一塩基性脂肪酸と該脂
肪酸の炭素原子数と合計して炭素原子数が21〜23
個に成る一価のアルコールから成る脂肪酸エステ
ル(いわゆるロウ)等にも使用できる。これらの
潤滑剤は磁性粉100重量部に対して0.2/20重量部
の範囲で添加される。これらについては特公昭43
−23889号、同43−81543号公報明細書、米国特許
第3470021号、同第3492235号、同第3497411号、
同第3523086号、同第3625720号、同第3630772号、
同第3634253号、同第3642539号、同第3687725号
の各明細書、アイ・ビー・エム テクニカル デ
スクロージヤブルタン誌 第9巻、第7号、第
779頁(1966年12月)(IBM Technical
Disclosure Bulletin Vol.9,No.7,Page779
(1966,December):エレクトロニクス誌第12
号、第380頁(1961)(ELEKTRONIK、No.12,
Page380、1961)等に記載されている。 研磨剤として、一般に使用される材料で溶融ア
ルミナ、炭化けい素、酸化クロム、コランダム、
人造コランダム、人造ダイヤモンド、ザクロ石、
エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等が使
用される。これらの研磨剤は平均粒子サイズが
0.05〜5μの大きさのものが使用され、好ましくは
0.1〜2μである。これらの研磨剤は磁性粉100重量
部に対して2〜20重量部の範囲で添加される。こ
れらの研磨剤については、特開昭49−115510号公
報明細書、米国特許第3007807号、同第3041196
号、同第3687725号、英国特許第1145349号明細
書、西ドイツ特許(DT−PS)853211号明細書に
記載されている。 必要ある場合は帯電防止剤としては、グラフア
イト、カーボンブラツク、酸化錫−酸化アンチモ
ン系化合物、酸化錫−酸化チタン−酸化アンチモ
ン系化合物、カーボンブラツクグラフトポリマー
などの導電性粉末:サポニンなどの天然界面活性
剤:アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グ
リシドール系などのノニオン界面活性剤:高級ア
ルキルアミン類、第4級ピニジン、その他の複素
環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類などの
カチオン界面活性剤:カルボン酸、スルホン酸、
燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性
基を含むアルミン界面活性剤:アミノ酸類、アミ
ノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または
燐酸エステル類等の両性活性剤などが使用され
る。 これら帯電防止剤として使用し得る界面活性剤
は米国特許第2271623号、同第2240472号、同第
2288226号、同第2676924号、同第2676975号、同
第2691566号、同第2727860号、同第2730498号、
同第2742379号、同第2739891号、同第3068101号、
同第3158484号、同第3201253号、同第3210191号、
同第3294540号、同第3415649号、同第3441413号、
同第3442654号、同第3475174号、同第3545974号、
西ドイツ特許公開(OLS)1942655号、英国特許
第1077317号、同第1198450号等の各明細書をはじ
め、小田良平他著「界面活性剤の合成とその応
用」(槙書店1964年版):A.W.ペイリ著「サーフ
エスアクテイブ エージエンツ」(インターサイ
エンス パブリケーシヨン インコーポレテイド
1958年版):T.P.シスリー著「エンサイクロペ
デイア オブ サーフエスアクテイブ エージエ
ンツ 第2巻」(ケミカル パブリツシユ カン
パニー 1964年版):「界面活性剤便覧」第6刷
(産業図書株式会社 昭和41年12月20日)などの
成書に記載されている。 これらの界面活性剤は、単独又は混合して添加
してもよい。これらは帯電防止剤として用いられ
るものであるが、時としてその他の目的、たとえ
ば分散、磁気特性の改良、潤滑性の改良、塗布助
剤として適用される場合もある。 本発明にかかる磁気記録媒体の作製は、前記磁
性粉、バインダーなどの磁性塗料成分な溶媒に混
練分散して磁性塗料を作製した後、得られた磁性
塗料を支持体上に塗布し、乾燥することによつて
製造される。 磁性塗料には、前記磁性塗料成分の他、必要に
応じて分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等の
添加剤を含ませることができる。 磁性塗料の溶媒または磁性塗料塗布の際に使用
する溶媒としては、アセトン、メチルエチルケト
ン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、
シクロヘキサノン等のケトン系:メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール等のアルコ
ール系:酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
乳酸エチル、酢酸プロピル、エチレングリコール
モノアセテート等のエステル系:ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、2−エトキシエタノー
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系:ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素:メチレンクロライド、エチレンクロラ
イド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用でき
る。 また、磁性塗料成分の混練にあたつては、前記
磁性粉およびその他の磁性塗料成分は、全て同時
に又は個々に順次混練機に投入される。たとえ
ば、まず分散剤を含む溶液中に、前記磁性粉を加
え所定時間混練し、しかる後に残りの各成分を加
え、混練を続けて磁性塗料とする。 混練分散にあたつては、各種の混練機が使用さ
れる。たとえば、二本ロールミル、三本ロールミ
ル、ボールミル、ペブルミル、サンドグラインダ
ー、Sjegvariアトライター、高速インペラー分散
機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、デイス
パーニーダー、高速ミキサー、ホモジナイザー、
超音波分散機などである。 本発明にかかる磁性塗料は、これらの方法によ
つて混練分散したとき、極めて良好な分散が行な
われ、電子顕微鏡で観察したときの凝集物の数
は、従来の磁性塗料の場合よりも極めて少なかつ
た。 混練、分散に関する技術は、テー・オー・パツ
トン著「ペイント フロー アンド ピグメント
デイスパージヨン(1964年 ジヨン ウイリー
アンド ソン社発行)」T.O.PATTON(Paint
Flow and Pigment Dispersion(1964.John
Willy and Son)に述べられている。また、米国
特許第2581414号、同第2855156号の各明細書に述
べられている。 また、磁性塗料の製法に関しては、特公昭35−
15号、同39−26794号、同43−186号、同47−
28043号、同47−28045号、同47−28046号、同47
−28047号、同47−31445号、同48−11162号、同
48−21332号、同48−33683号各公報明細書にくわ
しく述べられている。 また、支持体の素材としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポ
リオレフイン類、セルローストリアセテート、セ
ルロースダイアセテート等のセルロース誘導体、
ポリカーボネートなどのプラスチツク、Cu、Al、
Znなどの金属、ガラス、いわゆるニユーセラミ
ツク等の各種セラミツクなどが使用される。 支持体の形態は、テープ、シート、カード、デ
イスク、ドラム等いずれでもよく、形態に応じて
種々の材料が必要に応じて選択される。 これらの支持体の厚みはテープ、シート状の場
合は約3〜100μ程度、好ましくは5〜50μであ
り、デイスク、カード状の場合は、30μ〜10mm程
度であり、ドラム状の場合は円筒状とし、使用す
るレコーダーに応じてその型が決められる。 前記支持体は、帯電防止、転写防止等の目的で
磁性層を設けた側の反対面が、いわゆるバツクコ
ート(Back Coat)されてもよい。 バツクコートに関しては、例えば米国特許第
2804401号、同第3293066号、同第3617378号、同
第3062676号、同第3734772号、同第3476596号、
同第2643084号、同第2803556号、同第2887462号、
同第2923642号、同第2997451号、同第3007892号、
同第3041196号、同第3115420号、同第3166688号
等の各明細書に記載されている。 また、支持体上への前記磁性塗料を塗布し、磁
性層を形成するため、グラビアロールコーテイン
グ、マイヤーバーコーテイング、ドクターブレー
ドコーテイング、リバースロールコーテイング、
デイツプコーテイング、エアーナイフコーテイン
グ、カレンダーコーテイング、スキーズコーテイ
ング、キスコーテイング、フアンテインコーテイ
ング等の方法が利用でき、また、その他の方法も
可能であり、これらの具体的説明は「コーテイン
グ工学(昭46年3月、朝倉書店発行、第258頁以
下)や、「プラスチツクフイルム−加工とその応
用−」(昭和46年、技報堂発行)に詳細に記され
ている。 このような方法により支持体上に塗布された磁
性層は、必要により層中の本発明にかかる磁性粉
を配向させる処理を施した後、塗布した磁性層を
乾燥する。また、必要により表面平滑加工を施し
たり、所望の形状に裁断したりして、磁気記録媒
体を製造する。 前述の磁性層中の磁性粉を配向させるための配
向磁場は交流または直流で、約500〜3500ガウス
程度であり、乾燥温度は約50〜100℃程度であり、
乾燥時間は約3〜10分程度が好ましい。 磁性粉の配向方向は、たとえば、米国特許第
1949840号、同第2796359号、同第3001891号、同
第3172776号、同第3416949号、同第3473960号、
同第3681138号の各明細書、特公昭32−3427号、
同39−28368号、同40−23624号、同40−23625号、
同41−13181号、同48−13043号、同48−39722号
の各公報明細書などに記載されている。 本発明にかかる磁気記録媒体の磁性層に含有す
るメタル磁性粉の配向方法は、その用途に従つて
定められる。 [実施例] 以下、実施例および比較例を挙げて、本発明の
具体的内容を説明する。実施例および比較例中、
「部」とある記載は、「重量部」を意味するものと
する。 実施例 1〜6 磁性塗料の作製 第一鉄塩水溶液に水可溶性アルミニウム塩を
Feに対して0.5〜20原子重量%添加した溶液をア
ルカリ水溶液と反応させて得られたFe(OH)2を
含むPH11以上の懸濁液に酸素含有ガスを通気して
酸化することにより、アルミニウムを含有する針
状晶α−Fe OOH粒子を生成し、該アルミニウ
ムを含有する針状晶α−Fe OOH粒子を非還元
性雰囲気中350〜650℃の温度範囲で加熱処理して
アルミニウムを含有する針状晶α−Fe2O3粒子と
した後、該粒子を還元性ガス中350〜500℃の温度
範囲で加熱処理してFe系メタル磁性粉を製造し
た。 こうして製造したAl含有量がそれぞれ1.3、3、
3.5、4.2、5.1および7.0原子重量%のQFe系メタル
磁性粉(Fe含有量が60原子重量%以上)を用い
て、下記の磁性粉含有組成物を調整した。なお、
Al含有量がそれぞれ1.3、3、3.5原子重量%のも
のは、いずれもSi原子重量%が0.5%以下であり、
4.2%のものはSiが1原子重量%以下であつた。
なお、Al、Siの原子重量%はX線マイクロアナ
ライザ(日立製作所製「X−556」、KEVEX−
7000型)により測定した。 Fe系メタル磁性粉 100部 VAGH(商品名:ユニオンカーバイト社製、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体) 10部 エスタン5701(商品名:グツドリツチ社製、ポリ
ウレタン樹脂) 10部 レシチン 3部 MEK 70部 トルエン 60部 シクロヘキサノン 5部 ただし、上記Fe系メタル磁性粉において、Al
含有量がそれぞれ1.3、3、3.5、4.2、5.1および
7.0原子重量%のものは、示差熱曲線がそれぞれ
83℃、86℃、88℃、95℃、97℃および130℃まで
変化しない性質がある。 上記各磁性粉含有組成物をボールミルで充分、
混合、分散した後、コロネートL(日本ポリウレ
タン社製のポリイソシアネート溶液)5部を加
え、均一に混合して、6種の磁性塗料を得た。得
られた6種の磁性塗料について、含有するFe系
メタル磁性粉のAl含有量1.3、3、3.5、4.2、5.1
および7.0原子重量%に応じ、それぞれ磁性塗料
1、2、3、4、5および6とした。 磁気記録媒体の作製 つぎに、磁性塗料−1、2、3、4、5および
6をそれぞれ別々に準備した5種の膜厚12μのポ
リエチレンテレフタレートフイルムの片面に2000
ガウスの磁場を印加ししつつ乾燥膜厚5μになる
ように塗工した。 得られた広巾の各試料に対し、スーパーカレン
ダー処理を行つた後、12.65mm巾にスリツトし、
6種のビデオテープを作製した。これら各ビデオ
テープについて、塗布した磁性塗料−1、2、
3、4、5および6に応じ、それぞれを実施例テ
ープ1、2、3、4、5および6とした。 実施例7および8 100部の前記Al含有量が0.8%、1.3%のFe系メ
タル磁性粉を、0.2重量%の下記トーマイド#220
(商品名:富士化成工業株式会社製) H−[NH−(CH2CH2NH)−nCH2CH2−NHCO−R
−CO]−o−NH−(CH2CH2NH)−oCH2CH2−NH2 ただし、Rは、
止画像)耐久性および保存安定性に優れた性質を
有する磁気記録媒体を提供しようとするものであ
る。 [従来の技術] 一般に磁気記録媒体は、ポリエチレンテレフタ
レートなどをテープ状若しくはシート状に成形し
た支持体と、支持体上に、磁性粉とバインダーを
主成分とする磁性塗料を塗布してなる磁性層とか
ら形成される。 上記磁性層に含有する磁性粉としては、角型
比、飽和磁化、抗磁力などの磁気特性の点で、
Fe、Coなどを主成分とするメタル磁性粉の方が
酸化鉄磁性粉より優れているため、これらのメタ
ル磁性粉を磁気記録媒体に使用することが注目さ
れている。 [発明が解決しようとする課題] ところが、従来のメタル磁性粉は、磁気記録用
として使用する1μ以下の粒径になると、分散性
がわるくなるばかりでなく、酸化され、錆びやす
くなり、飽和磁化が経時的に劣化し、保存安定性
およびスチル耐久性が低下する。また、従来のメ
タル磁性粉は、極端な場合、室温程度の温度で
も、大気中で発火する傾向がある。 本発明は、スチル耐久性および保存安定性に優
れた性質を有する磁気記録媒体を提供することを
目的とする。 [課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明は、支持体上
に、メタル磁性粉を含有する磁性層を有する磁気
記録媒体において、前記メタル磁性粉が、Al原
子を全金属成分の原子重量に対し、0.5〜20原子
重量%の範囲で含有しており、さらに前記磁性層
に炭素原子数8〜18個の脂肪酸(R−COOHで
表わされ、Rは炭素原子数7〜17個の飽和または
不飽和のアルキル基)、該脂肪酸のアルカリ金属
またはアルカリ土類金属から成る金属石鹸、レシ
チン、炭素原子数12個以上の高級アルコールおよ
び硫酸エステルから選ばれる少なくとも一種を含
有することを特徴とする。 以下、本発明を詳述する。 本発明の磁気記録媒体の磁性層に使用される磁
性粉としては、Fe、Fe−Ni−Co合金、Fe−Mn
−Zn合金、Fe−Co−Ni−P合金、Fe−Ni−Zn
合金、Fe−Ni−Cr−P合金、Fe−Co−Ni−Cr
合金、Fe−Co−P合金、Fe−Ni合金、Fe−Ni
−Mn合金、Fe−P合金等Feを主成分としたメタ
ル磁性粉中にAl原子の占める割合が、全金属成
分の原子重量に対し、0.5原子重量%以上20原子
重量%以下であるメタル磁性粉等が挙げられる。 上記磁性粉(以下「本発明に係る磁性粉」とい
う)は、例えば、メタル磁性粉の金属成分に、ア
ルミニウムおよび/またはこの化合物を含有若し
くは被着等の方法で添加する方法により得ること
ができる。 なお、メタル磁性粉の金属成分とは、主として
X線マイクロアナライザーで検出されない炭素、
水素、酸素等以外の成分を意味するものとする。 Alおよび/又はその化合物の添加量は、メタ
ル磁性粉の金属成分の中で、Al原子(例えば、
添加物がAl2O3であれば、Al2)の占める割合が、
全金属成分の原子重量に対し、0.5〜20原子重量
%の範囲であり、特に好ましいのは、1〜20原子
重量%の範囲である。Al原子が0.5原子重量%よ
り少くなると、得られるメタル磁性粉を用いて作
製された磁気記録媒体の特性、例えば保存安定
性、再生出力、スチル耐久性が不十分となる。 本発明に係る磁性粉の中でも金属成分が実質的
にFe及びAlから成るものが好ましい。ここで実
質的とはFe、Al以外の第三成分は1%以下であ
ることを示す。 また、本発明に係る磁性粉の中でも、少なくと
も80℃まで示差熱曲線に変化がない磁性粉が好ま
しい。 示差熱曲線は、熱的に安定なアニミナ、石英な
どの基準物質とともに、メタル磁性粉を一定の速
度で加熱したときに、両者間に生ずる温度差を測
定し、両者のエネルギー状態を求めるものであ
り、その測定方法は、例えば、日本化学会編:
「新実験化学口座2、基礎技術」等にくわしく述
べられている。 本発明の磁気記録媒体の磁性層に使用されるバ
インダーは、ポリウレタン、あるいは、ポリウレ
タンと他のバインダー成分が組合わされたものが
好ましい。ポリウレタンとしては、例えば、熱可
塑性のウレタンエラストマー、熱硬化型のウレタ
ン樹脂、あるいは、ウレタンアクリルタイプ、ポ
リウレタンアクリルタイプ等の不飽和プレポリマ
ーや多官能モノマーなどからなる電子線照射硬化
型樹脂が挙げられる。ポリウレタンと組合せて用
いられる他のバインダー成分としては、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂、フエ
ノール樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、ポ
リエステルとポリイソシアネート混合物等の反応
型樹脂、エポキシアクリルタイプ、ポリエステル
アクリルタイプ等の電子線照射硬化型樹脂が挙げ
られる。 本発明においては、ウレタンエラストマー、あ
るいは、ウレタンエラストマーと他のバインダー
成分(塩化ビニル−酢酸ビニル、共重合体等)が
組合わされたものが、特に好ましく使用される。 本発明に係る磁性体とバインダーとの混合割合
は、磁性粉100重量部に対して、バインダーを5
〜400重量部、好ましくは10〜200重量部の範囲で
混合する。バインダーの混合量を多くしすぎる
と、磁気記録媒体としたときの記録密度が低下
し、少なすぎると磁性層の強度が弱くなり、耐久
性の減少、粉落ちなどの好ましくない事態が生じ
る。 さらに、磁気記録媒体の耐久性を向上させるた
めに、磁性層内に各種硬化剤を加えることができ
る。たとえば、ポリイソシアネートなどを含有さ
せることができる。 ポリイソシアネートとして、ジイソシアネート
と3価ポリオールとの付加体、若しくはジイソシ
アネートの5量体、ジイソシアネート3モルと水
の脱炭酸化物が挙げられる。これらの具体例とし
ては、トリレンジイソシアネート3モルとトリメ
チロールプロパン1モルの付加体、メタキシリレ
ンジイソシアネート3モルとトリメチロールプロ
パン1モルの付加体、トリレンジイソシアネート
の5量体、トリレンジイソシアネート2モルから
成る5量体、ヘキサメチレンジイソシアネート3
モルと水1モルを反応させて得られる脱炭酸体等
があり、これらは工業的に容易に得られる。 磁性層には、前記の磁性粉、バインダー、硬化
剤の他に、添加剤として分散剤、研磨剤、帯電防
止剤等を加えてもよい。 使用される分散剤として、カプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、
リノール酸、リノレン酸等の炭素原子数8〜18個
の脂肪酸(R−COOHで表わされ、Rは炭素原
子数7〜17個の飽和または不飽和のアルキル
基):前記の脂肪酸のアルカリ金属(Li、Na、K
等)またはアルカル土類金属(Mg、Ca、Ba等)
から成る金属石鹸:レシチン等が使用される。こ
の他に炭素原子数12以上の高級アルコールおよび
これらの他に、硫酸エステル等も使用可能であ
る。 これらの分散剤は1種類のみで用いてもよく、
又は2種類以上を併用してもよい。これらの分散
剤は、磁性粉100重量部に対して、1〜20重量部
の範囲で添加される。 これらの分散剤については、特公昭39−28369
号、同44−17945号、同48−15001号公報明細書、
米国特許第3587993号、同第3470021号明細書等に
記載されている。 潤滑剤としては、シリコンオイル、カーボンブ
ラツク、グラフアイト、カーボンブラツクグラフ
トポリマー、二硫化モリブデン、二硫化タングス
テン、炭素原子数12〜16の一塩基性脂肪酸と該脂
肪酸の炭素原子数と合計して炭素原子数が21〜23
個に成る一価のアルコールから成る脂肪酸エステ
ル(いわゆるロウ)等にも使用できる。これらの
潤滑剤は磁性粉100重量部に対して0.2/20重量部
の範囲で添加される。これらについては特公昭43
−23889号、同43−81543号公報明細書、米国特許
第3470021号、同第3492235号、同第3497411号、
同第3523086号、同第3625720号、同第3630772号、
同第3634253号、同第3642539号、同第3687725号
の各明細書、アイ・ビー・エム テクニカル デ
スクロージヤブルタン誌 第9巻、第7号、第
779頁(1966年12月)(IBM Technical
Disclosure Bulletin Vol.9,No.7,Page779
(1966,December):エレクトロニクス誌第12
号、第380頁(1961)(ELEKTRONIK、No.12,
Page380、1961)等に記載されている。 研磨剤として、一般に使用される材料で溶融ア
ルミナ、炭化けい素、酸化クロム、コランダム、
人造コランダム、人造ダイヤモンド、ザクロ石、
エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等が使
用される。これらの研磨剤は平均粒子サイズが
0.05〜5μの大きさのものが使用され、好ましくは
0.1〜2μである。これらの研磨剤は磁性粉100重量
部に対して2〜20重量部の範囲で添加される。こ
れらの研磨剤については、特開昭49−115510号公
報明細書、米国特許第3007807号、同第3041196
号、同第3687725号、英国特許第1145349号明細
書、西ドイツ特許(DT−PS)853211号明細書に
記載されている。 必要ある場合は帯電防止剤としては、グラフア
イト、カーボンブラツク、酸化錫−酸化アンチモ
ン系化合物、酸化錫−酸化チタン−酸化アンチモ
ン系化合物、カーボンブラツクグラフトポリマー
などの導電性粉末:サポニンなどの天然界面活性
剤:アルキレンオキサイド系、グリセリン系、グ
リシドール系などのノニオン界面活性剤:高級ア
ルキルアミン類、第4級ピニジン、その他の複素
環類、ホスホニウムまたはスルホニウム類などの
カチオン界面活性剤:カルボン酸、スルホン酸、
燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性
基を含むアルミン界面活性剤:アミノ酸類、アミ
ノスルホン酸類、アミノアルコールの硫酸または
燐酸エステル類等の両性活性剤などが使用され
る。 これら帯電防止剤として使用し得る界面活性剤
は米国特許第2271623号、同第2240472号、同第
2288226号、同第2676924号、同第2676975号、同
第2691566号、同第2727860号、同第2730498号、
同第2742379号、同第2739891号、同第3068101号、
同第3158484号、同第3201253号、同第3210191号、
同第3294540号、同第3415649号、同第3441413号、
同第3442654号、同第3475174号、同第3545974号、
西ドイツ特許公開(OLS)1942655号、英国特許
第1077317号、同第1198450号等の各明細書をはじ
め、小田良平他著「界面活性剤の合成とその応
用」(槙書店1964年版):A.W.ペイリ著「サーフ
エスアクテイブ エージエンツ」(インターサイ
エンス パブリケーシヨン インコーポレテイド
1958年版):T.P.シスリー著「エンサイクロペ
デイア オブ サーフエスアクテイブ エージエ
ンツ 第2巻」(ケミカル パブリツシユ カン
パニー 1964年版):「界面活性剤便覧」第6刷
(産業図書株式会社 昭和41年12月20日)などの
成書に記載されている。 これらの界面活性剤は、単独又は混合して添加
してもよい。これらは帯電防止剤として用いられ
るものであるが、時としてその他の目的、たとえ
ば分散、磁気特性の改良、潤滑性の改良、塗布助
剤として適用される場合もある。 本発明にかかる磁気記録媒体の作製は、前記磁
性粉、バインダーなどの磁性塗料成分な溶媒に混
練分散して磁性塗料を作製した後、得られた磁性
塗料を支持体上に塗布し、乾燥することによつて
製造される。 磁性塗料には、前記磁性塗料成分の他、必要に
応じて分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等の
添加剤を含ませることができる。 磁性塗料の溶媒または磁性塗料塗布の際に使用
する溶媒としては、アセトン、メチルエチルケト
ン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、
シクロヘキサノン等のケトン系:メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール等のアルコ
ール系:酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
乳酸エチル、酢酸プロピル、エチレングリコール
モノアセテート等のエステル系:ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、2−エトキシエタノー
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系:ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素:メチレンクロライド、エチレンクロラ
イド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベン
ゼン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用でき
る。 また、磁性塗料成分の混練にあたつては、前記
磁性粉およびその他の磁性塗料成分は、全て同時
に又は個々に順次混練機に投入される。たとえ
ば、まず分散剤を含む溶液中に、前記磁性粉を加
え所定時間混練し、しかる後に残りの各成分を加
え、混練を続けて磁性塗料とする。 混練分散にあたつては、各種の混練機が使用さ
れる。たとえば、二本ロールミル、三本ロールミ
ル、ボールミル、ペブルミル、サンドグラインダ
ー、Sjegvariアトライター、高速インペラー分散
機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、デイス
パーニーダー、高速ミキサー、ホモジナイザー、
超音波分散機などである。 本発明にかかる磁性塗料は、これらの方法によ
つて混練分散したとき、極めて良好な分散が行な
われ、電子顕微鏡で観察したときの凝集物の数
は、従来の磁性塗料の場合よりも極めて少なかつ
た。 混練、分散に関する技術は、テー・オー・パツ
トン著「ペイント フロー アンド ピグメント
デイスパージヨン(1964年 ジヨン ウイリー
アンド ソン社発行)」T.O.PATTON(Paint
Flow and Pigment Dispersion(1964.John
Willy and Son)に述べられている。また、米国
特許第2581414号、同第2855156号の各明細書に述
べられている。 また、磁性塗料の製法に関しては、特公昭35−
15号、同39−26794号、同43−186号、同47−
28043号、同47−28045号、同47−28046号、同47
−28047号、同47−31445号、同48−11162号、同
48−21332号、同48−33683号各公報明細書にくわ
しく述べられている。 また、支持体の素材としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポ
リオレフイン類、セルローストリアセテート、セ
ルロースダイアセテート等のセルロース誘導体、
ポリカーボネートなどのプラスチツク、Cu、Al、
Znなどの金属、ガラス、いわゆるニユーセラミ
ツク等の各種セラミツクなどが使用される。 支持体の形態は、テープ、シート、カード、デ
イスク、ドラム等いずれでもよく、形態に応じて
種々の材料が必要に応じて選択される。 これらの支持体の厚みはテープ、シート状の場
合は約3〜100μ程度、好ましくは5〜50μであ
り、デイスク、カード状の場合は、30μ〜10mm程
度であり、ドラム状の場合は円筒状とし、使用す
るレコーダーに応じてその型が決められる。 前記支持体は、帯電防止、転写防止等の目的で
磁性層を設けた側の反対面が、いわゆるバツクコ
ート(Back Coat)されてもよい。 バツクコートに関しては、例えば米国特許第
2804401号、同第3293066号、同第3617378号、同
第3062676号、同第3734772号、同第3476596号、
同第2643084号、同第2803556号、同第2887462号、
同第2923642号、同第2997451号、同第3007892号、
同第3041196号、同第3115420号、同第3166688号
等の各明細書に記載されている。 また、支持体上への前記磁性塗料を塗布し、磁
性層を形成するため、グラビアロールコーテイン
グ、マイヤーバーコーテイング、ドクターブレー
ドコーテイング、リバースロールコーテイング、
デイツプコーテイング、エアーナイフコーテイン
グ、カレンダーコーテイング、スキーズコーテイ
ング、キスコーテイング、フアンテインコーテイ
ング等の方法が利用でき、また、その他の方法も
可能であり、これらの具体的説明は「コーテイン
グ工学(昭46年3月、朝倉書店発行、第258頁以
下)や、「プラスチツクフイルム−加工とその応
用−」(昭和46年、技報堂発行)に詳細に記され
ている。 このような方法により支持体上に塗布された磁
性層は、必要により層中の本発明にかかる磁性粉
を配向させる処理を施した後、塗布した磁性層を
乾燥する。また、必要により表面平滑加工を施し
たり、所望の形状に裁断したりして、磁気記録媒
体を製造する。 前述の磁性層中の磁性粉を配向させるための配
向磁場は交流または直流で、約500〜3500ガウス
程度であり、乾燥温度は約50〜100℃程度であり、
乾燥時間は約3〜10分程度が好ましい。 磁性粉の配向方向は、たとえば、米国特許第
1949840号、同第2796359号、同第3001891号、同
第3172776号、同第3416949号、同第3473960号、
同第3681138号の各明細書、特公昭32−3427号、
同39−28368号、同40−23624号、同40−23625号、
同41−13181号、同48−13043号、同48−39722号
の各公報明細書などに記載されている。 本発明にかかる磁気記録媒体の磁性層に含有す
るメタル磁性粉の配向方法は、その用途に従つて
定められる。 [実施例] 以下、実施例および比較例を挙げて、本発明の
具体的内容を説明する。実施例および比較例中、
「部」とある記載は、「重量部」を意味するものと
する。 実施例 1〜6 磁性塗料の作製 第一鉄塩水溶液に水可溶性アルミニウム塩を
Feに対して0.5〜20原子重量%添加した溶液をア
ルカリ水溶液と反応させて得られたFe(OH)2を
含むPH11以上の懸濁液に酸素含有ガスを通気して
酸化することにより、アルミニウムを含有する針
状晶α−Fe OOH粒子を生成し、該アルミニウ
ムを含有する針状晶α−Fe OOH粒子を非還元
性雰囲気中350〜650℃の温度範囲で加熱処理して
アルミニウムを含有する針状晶α−Fe2O3粒子と
した後、該粒子を還元性ガス中350〜500℃の温度
範囲で加熱処理してFe系メタル磁性粉を製造し
た。 こうして製造したAl含有量がそれぞれ1.3、3、
3.5、4.2、5.1および7.0原子重量%のQFe系メタル
磁性粉(Fe含有量が60原子重量%以上)を用い
て、下記の磁性粉含有組成物を調整した。なお、
Al含有量がそれぞれ1.3、3、3.5原子重量%のも
のは、いずれもSi原子重量%が0.5%以下であり、
4.2%のものはSiが1原子重量%以下であつた。
なお、Al、Siの原子重量%はX線マイクロアナ
ライザ(日立製作所製「X−556」、KEVEX−
7000型)により測定した。 Fe系メタル磁性粉 100部 VAGH(商品名:ユニオンカーバイト社製、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体) 10部 エスタン5701(商品名:グツドリツチ社製、ポリ
ウレタン樹脂) 10部 レシチン 3部 MEK 70部 トルエン 60部 シクロヘキサノン 5部 ただし、上記Fe系メタル磁性粉において、Al
含有量がそれぞれ1.3、3、3.5、4.2、5.1および
7.0原子重量%のものは、示差熱曲線がそれぞれ
83℃、86℃、88℃、95℃、97℃および130℃まで
変化しない性質がある。 上記各磁性粉含有組成物をボールミルで充分、
混合、分散した後、コロネートL(日本ポリウレ
タン社製のポリイソシアネート溶液)5部を加
え、均一に混合して、6種の磁性塗料を得た。得
られた6種の磁性塗料について、含有するFe系
メタル磁性粉のAl含有量1.3、3、3.5、4.2、5.1
および7.0原子重量%に応じ、それぞれ磁性塗料
1、2、3、4、5および6とした。 磁気記録媒体の作製 つぎに、磁性塗料−1、2、3、4、5および
6をそれぞれ別々に準備した5種の膜厚12μのポ
リエチレンテレフタレートフイルムの片面に2000
ガウスの磁場を印加ししつつ乾燥膜厚5μになる
ように塗工した。 得られた広巾の各試料に対し、スーパーカレン
ダー処理を行つた後、12.65mm巾にスリツトし、
6種のビデオテープを作製した。これら各ビデオ
テープについて、塗布した磁性塗料−1、2、
3、4、5および6に応じ、それぞれを実施例テ
ープ1、2、3、4、5および6とした。 実施例7および8 100部の前記Al含有量が0.8%、1.3%のFe系メ
タル磁性粉を、0.2重量%の下記トーマイド#220
(商品名:富士化成工業株式会社製) H−[NH−(CH2CH2NH)−nCH2CH2−NHCO−R
−CO]−o−NH−(CH2CH2NH)−oCH2CH2−NH2 ただし、Rは、
【化】
溶液(塩化メチレン/トルエン=70:30)670
部に分散した後、濾別し、得られる磁性粉を鉱油
(アイソバー)300mlに再分散し、その後トルイレ
ンジイソシアネート2部/アイソパー60部溶液を
添加し、ついで、この溶液を50℃で1時間加熱
後、濾別し、得られた磁性粉をn−ヘキサンで洗
浄した後、窒素雰囲気中で乾燥する。かくして、
それぞれ120℃、140℃まで示差熱曲線の安定な被
覆磁性粉を得た。 この被覆磁性粉を用いた他は、実施例1と同様
の処理を施して12.65mmの巾のビデオテープを作
製する。 このビデオテープを実施例テープ7、8とし
た。 実施例 9 Fe系メタル磁性粉(Al含有量:2原子重量%)
を徐酸化して、93℃まで示差熱曲線に変化を示さ
ない磁性粉を用いた他は、実施例1と同様の処理
を加えて、12.65mmの巾のビデオテープを作製し
た。 このビデオテープを実施例テープ9とした。 実施例 10 Fe系メタル磁性粉(Al含有量:3.5原子重量
%)の表面に、シリコンオイルで、防錆処理を施
して100℃まで示差熱曲線に変化を示さない磁性
粉を用いた他は、実施例1と同様の処理を加え
て、12.65mm巾のビデオテープを作製し、このビ
デオテープを実施例テープ10とした。 実施例 11〜14 実施例1で用いたレシチンの代わりにオレイン
酸、オレイン酸ナトリウム、ミリスチン酸とステ
アリン酸(1:1)、およびオレイン酸ナトリウ
ムとミリスチン酸(1:1)をそれぞれ用いた他
は実施例1と同様にしてビデオテープを作製し、
それぞれ実施例テープ11、12、13及び14とした。 実施例 15 実施例−3において、レシチン3部に代えてド
デシルアルコール(C12H25OH)3部を用いた以
外は実施例−3と同様にして実施例テープ15を作
成した。 実施例 16 実施例−3において、レシチン3部に代えてド
デシル硫酸ナトリウム(C12H25OSO3Na)3部
を用いた以外は実施例−3と同様にして実施例テ
ープ16を作成した。 実施例 17 実施例−3において、Feに代えてFe−Ni−Co
−Al合金(Al含有量は3.5原子重量%)のメタル
磁性粉100部を用いた以外は実施例−3と同様に
して実施例テープ17を作成した。 実施例 18 実施例−3において、Feに代えてFe−Ni−Zn
−Al合金(Al含有量は3.5原子重量%)のメタル
磁性粉100部を用いた以外は実施例−3と同様に
して実施例テープ18を作成した。 比較例 1 下記組成のFe系メタル磁性粉(25℃まで示差
熱曲線が安定な従来のFe系メタル磁性粉)を用
いた他は、実施例1と同様の処理を加えて、
12.65mmの巾のビデオテープを作製した。このビ
デオテープを比較例テープ1とした。 比較例 2 下記組成のメタル磁性粉(室温で示差熱曲線が
変化しやすいもの)表面にシリコンオイル被覆を
形成し、50℃まで示差熱曲線に変化のない磁性粉
を用いた他は、実施例1と同様の処理を加えて
12.65mm巾のビデオテープを作製した。このビデ
オテープを比較例テープ2とした。 比較例1で用いたメタル磁性粉および比較例2
で用いた磁性粉(ただしシリコンオイルで被覆す
る前のもの)をXMA(日立製作所製「X−556」
KEVEX−7000型)で観測したところ、 比較例1の磁性粉は、 Si含有量:1.1原子重量%、 Ni含有量:6.8原子重量%、 Al:検出されず。 比較例2の磁性粉は、 Si含有量:3.0原子重量%、 Ni含有量:5.0原子重量%、 Al:検出されず。 であつた。 比較例 3 比較例1のメタル磁性粉表面を徐酸化し、73℃
まで示差熱曲線に変化のない磁性粉を用いた他は
実施例1と同様の処理を行い、12.65mm巾のビデ
オテープを作製し、このビデオテープを比較例テ
ープ3とした。 比較例 4 実施例1で用いたレシチンを除いた以外は実施
例1と同様にしてビデオテープを作製し、これを
比較例テープ4とした。 比較例 5 Fe系メタル磁性粉(Al含有量:22原子重量%)
を用いた他は実施例1と同様にしてビデオテープ
を作製し、これを比較例テープ5とした。 つぎに、前記実施例1〜14および比較例1〜5
において得られた実施例テープ1〜14および比較
例テープ1〜5のテープ性能を調べるため、スチ
ル耐久性、飽和磁化Bmおよび保存安定性につい
て測定した結果を、表−1に示す。 比較例 6及び7 実施例12及び13において、Fe系メタル磁性粉
(Al含有量1.3原子重量%)に代えてAlを含有し
ないFe系メタル磁性粉100部を用いた以外は実施
例−12及び13と同様にして比較例テープ6及び7
を作成した。 比較例 8 実施例1においてレシチン3部に代えてフツ素
含有ブチルステアレート3部を用いた以外は同様
にした比較例テープ8を作成した。 比較例 9 実施例1においてレシチン3部に代えてステア
リン酸アミド3部を用いた以外は同様にして比較
例テープ9を作成した。 比較例 10 実施例1においてレシチン3部に代えてポリア
ルキレンオキサイドアルキルリン酸エステル(商
品名:Gafac RE610)3部を用いた以外は同様
にして比較例テープ10を作成した。 比較例 11 実施例1においてレシチン3部に代えてトリメ
チルポリエチレンオキシ第4アンモニウム塩3部
を用いた以外は同様にして比較例テープ11を作成
した。 比較例 12 実施例1においてAl含有量が0.4原子重量%の
Fe系メタル磁性粉を用いた以外は同様にして比
較例テープ12を作成した。
部に分散した後、濾別し、得られる磁性粉を鉱油
(アイソバー)300mlに再分散し、その後トルイレ
ンジイソシアネート2部/アイソパー60部溶液を
添加し、ついで、この溶液を50℃で1時間加熱
後、濾別し、得られた磁性粉をn−ヘキサンで洗
浄した後、窒素雰囲気中で乾燥する。かくして、
それぞれ120℃、140℃まで示差熱曲線の安定な被
覆磁性粉を得た。 この被覆磁性粉を用いた他は、実施例1と同様
の処理を施して12.65mmの巾のビデオテープを作
製する。 このビデオテープを実施例テープ7、8とし
た。 実施例 9 Fe系メタル磁性粉(Al含有量:2原子重量%)
を徐酸化して、93℃まで示差熱曲線に変化を示さ
ない磁性粉を用いた他は、実施例1と同様の処理
を加えて、12.65mmの巾のビデオテープを作製し
た。 このビデオテープを実施例テープ9とした。 実施例 10 Fe系メタル磁性粉(Al含有量:3.5原子重量
%)の表面に、シリコンオイルで、防錆処理を施
して100℃まで示差熱曲線に変化を示さない磁性
粉を用いた他は、実施例1と同様の処理を加え
て、12.65mm巾のビデオテープを作製し、このビ
デオテープを実施例テープ10とした。 実施例 11〜14 実施例1で用いたレシチンの代わりにオレイン
酸、オレイン酸ナトリウム、ミリスチン酸とステ
アリン酸(1:1)、およびオレイン酸ナトリウ
ムとミリスチン酸(1:1)をそれぞれ用いた他
は実施例1と同様にしてビデオテープを作製し、
それぞれ実施例テープ11、12、13及び14とした。 実施例 15 実施例−3において、レシチン3部に代えてド
デシルアルコール(C12H25OH)3部を用いた以
外は実施例−3と同様にして実施例テープ15を作
成した。 実施例 16 実施例−3において、レシチン3部に代えてド
デシル硫酸ナトリウム(C12H25OSO3Na)3部
を用いた以外は実施例−3と同様にして実施例テ
ープ16を作成した。 実施例 17 実施例−3において、Feに代えてFe−Ni−Co
−Al合金(Al含有量は3.5原子重量%)のメタル
磁性粉100部を用いた以外は実施例−3と同様に
して実施例テープ17を作成した。 実施例 18 実施例−3において、Feに代えてFe−Ni−Zn
−Al合金(Al含有量は3.5原子重量%)のメタル
磁性粉100部を用いた以外は実施例−3と同様に
して実施例テープ18を作成した。 比較例 1 下記組成のFe系メタル磁性粉(25℃まで示差
熱曲線が安定な従来のFe系メタル磁性粉)を用
いた他は、実施例1と同様の処理を加えて、
12.65mmの巾のビデオテープを作製した。このビ
デオテープを比較例テープ1とした。 比較例 2 下記組成のメタル磁性粉(室温で示差熱曲線が
変化しやすいもの)表面にシリコンオイル被覆を
形成し、50℃まで示差熱曲線に変化のない磁性粉
を用いた他は、実施例1と同様の処理を加えて
12.65mm巾のビデオテープを作製した。このビデ
オテープを比較例テープ2とした。 比較例1で用いたメタル磁性粉および比較例2
で用いた磁性粉(ただしシリコンオイルで被覆す
る前のもの)をXMA(日立製作所製「X−556」
KEVEX−7000型)で観測したところ、 比較例1の磁性粉は、 Si含有量:1.1原子重量%、 Ni含有量:6.8原子重量%、 Al:検出されず。 比較例2の磁性粉は、 Si含有量:3.0原子重量%、 Ni含有量:5.0原子重量%、 Al:検出されず。 であつた。 比較例 3 比較例1のメタル磁性粉表面を徐酸化し、73℃
まで示差熱曲線に変化のない磁性粉を用いた他は
実施例1と同様の処理を行い、12.65mm巾のビデ
オテープを作製し、このビデオテープを比較例テ
ープ3とした。 比較例 4 実施例1で用いたレシチンを除いた以外は実施
例1と同様にしてビデオテープを作製し、これを
比較例テープ4とした。 比較例 5 Fe系メタル磁性粉(Al含有量:22原子重量%)
を用いた他は実施例1と同様にしてビデオテープ
を作製し、これを比較例テープ5とした。 つぎに、前記実施例1〜14および比較例1〜5
において得られた実施例テープ1〜14および比較
例テープ1〜5のテープ性能を調べるため、スチ
ル耐久性、飽和磁化Bmおよび保存安定性につい
て測定した結果を、表−1に示す。 比較例 6及び7 実施例12及び13において、Fe系メタル磁性粉
(Al含有量1.3原子重量%)に代えてAlを含有し
ないFe系メタル磁性粉100部を用いた以外は実施
例−12及び13と同様にして比較例テープ6及び7
を作成した。 比較例 8 実施例1においてレシチン3部に代えてフツ素
含有ブチルステアレート3部を用いた以外は同様
にした比較例テープ8を作成した。 比較例 9 実施例1においてレシチン3部に代えてステア
リン酸アミド3部を用いた以外は同様にして比較
例テープ9を作成した。 比較例 10 実施例1においてレシチン3部に代えてポリア
ルキレンオキサイドアルキルリン酸エステル(商
品名:Gafac RE610)3部を用いた以外は同様
にして比較例テープ10を作成した。 比較例 11 実施例1においてレシチン3部に代えてトリメ
チルポリエチレンオキシ第4アンモニウム塩3部
を用いた以外は同様にして比較例テープ11を作成
した。 比較例 12 実施例1においてAl含有量が0.4原子重量%の
Fe系メタル磁性粉を用いた以外は同様にして比
較例テープ12を作成した。
【表】
【表】
【表】
ただし、表−1中、スチル耐久性、飽和磁化、
保存後の飽和磁化および飽和磁化の残存率は、つ
ぎの基準にしたがつて表示した。 スチル耐久性: 静止画像の再生出力が2dB低下するまでの時間
を分単位で示す。 飽和磁化: 試料テープの飽和磁化をガウスを単位として示
した。 保存後の飽和磁化: 試料テープを50℃、90RH%(相対温度)の雰
囲気中で1週間放置後の飽和磁化をガウスを単位
として示した。 飽和磁化の残存率: 試料テープを50℃、90RH%(相対温度)の雰
囲気で、1週間放置後に測定した飽和磁化が、放
置前に測定した飽和磁化の何%に相当するかをも
つて示した。 表−1の結果から、本発明に係る試料はスチル
耐久性が飛躍的に向上し、保存安定性にも優れて
いることが明らかである。 [発明の効果] 本発明の磁気記録媒体は、磁性層中に、特定の
組成のメタル磁性粉及び特定の分散剤を使用して
いるので、磁気記録媒体を繰り返し走行しても電
磁変換特性は低下しない。また、磁気記録媒体の
記録又は再生時に、磁気ヘツドと磁気記録媒体と
の間の摩擦によつて生ずる発熱程度(平衡温度60
〜75℃)では、磁性粉は変化せず、スチル耐久性
に優れている。さらに、高温高湿下で放置しても
テープ性能は変らず、保存安定性にも優れてい
る。
保存後の飽和磁化および飽和磁化の残存率は、つ
ぎの基準にしたがつて表示した。 スチル耐久性: 静止画像の再生出力が2dB低下するまでの時間
を分単位で示す。 飽和磁化: 試料テープの飽和磁化をガウスを単位として示
した。 保存後の飽和磁化: 試料テープを50℃、90RH%(相対温度)の雰
囲気中で1週間放置後の飽和磁化をガウスを単位
として示した。 飽和磁化の残存率: 試料テープを50℃、90RH%(相対温度)の雰
囲気で、1週間放置後に測定した飽和磁化が、放
置前に測定した飽和磁化の何%に相当するかをも
つて示した。 表−1の結果から、本発明に係る試料はスチル
耐久性が飛躍的に向上し、保存安定性にも優れて
いることが明らかである。 [発明の効果] 本発明の磁気記録媒体は、磁性層中に、特定の
組成のメタル磁性粉及び特定の分散剤を使用して
いるので、磁気記録媒体を繰り返し走行しても電
磁変換特性は低下しない。また、磁気記録媒体の
記録又は再生時に、磁気ヘツドと磁気記録媒体と
の間の摩擦によつて生ずる発熱程度(平衡温度60
〜75℃)では、磁性粉は変化せず、スチル耐久性
に優れている。さらに、高温高湿下で放置しても
テープ性能は変らず、保存安定性にも優れてい
る。
Claims (1)
- 1 支持体上に、メタル磁性粉を含有する磁性層
を有する磁気記録媒体において、前記メタル磁性
粉が、Al原子を全金属成分の原子重量に対し、
0.5〜20原子重量%の範囲で含有しており、さら
に前記磁性層に炭素原子数8〜18個の脂肪酸(R
−COOHで表わされ、Rは炭素原子数7〜17個
の飽和または不飽和のアルキル基)、該脂肪酸の
アルカリ金属またはアルカリ土類金属から成る金
属石鹸、レシチン、炭素原子数12個以上の高級ア
ルコールおよび硫酸エステルから選ばれる少なく
とも一種を含有することを特徴とする磁気記録媒
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9043589A JPH02132631A (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9043589A JPH02132631A (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | 磁気記録媒体 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58081072A Division JPS59207024A (ja) | 1983-05-10 | 1983-05-10 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02132631A JPH02132631A (ja) | 1990-05-22 |
| JPH0580048B2 true JPH0580048B2 (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=13998529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9043589A Granted JPH02132631A (ja) | 1989-04-10 | 1989-04-10 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02132631A (ja) |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS609322B2 (ja) * | 1976-07-13 | 1985-03-09 | 日立マクセル株式会社 | 磁気記録用金属磁性粉末の製造法 |
| JPS5313906A (en) * | 1976-07-23 | 1978-02-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | Magnetic recording material |
| JPS5315802A (en) * | 1976-07-28 | 1978-02-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | High density magnetic recording material |
| JPS54159203A (en) * | 1978-06-07 | 1979-12-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | Audio magnetic recording tape |
| JPS5619525A (en) * | 1979-07-24 | 1981-02-24 | Fuji Photo Film Co Ltd | Magnetic recording medium |
| JPS5698401A (en) * | 1980-01-10 | 1981-08-07 | Mitsui Toatsu Chem Inc | Ferromagnetic metal powder with improved oxidation stability and preparation thereof |
| JPS56148728A (en) * | 1980-04-21 | 1981-11-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Production of magnetic recording medium |
| JPS5919169B2 (ja) * | 1980-07-11 | 1984-05-02 | 日立マクセル株式会社 | 金属磁性粉末の製造方法 |
| JPS5917161B2 (ja) * | 1980-10-27 | 1984-04-19 | 同和鉱業株式会社 | 強磁性金属粉末の製造方法 |
| JPS5860506A (ja) * | 1981-10-07 | 1983-04-11 | Ishihara Sangyo Kaisha Ltd | 改善された分散性を有する磁気記録材料用磁性粉末 |
| JPS5870426A (ja) * | 1981-10-21 | 1983-04-26 | Sony Corp | 磁気記録媒体 |
-
1989
- 1989-04-10 JP JP9043589A patent/JPH02132631A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02132631A (ja) | 1990-05-22 |
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