JPH058535A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH058535A
JPH058535A JP3287368A JP28736891A JPH058535A JP H058535 A JPH058535 A JP H058535A JP 3287368 A JP3287368 A JP 3287368A JP 28736891 A JP28736891 A JP 28736891A JP H058535 A JPH058535 A JP H058535A
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heat
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JP3287368A
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English (en)
Inventor
Koji Igarashi
宏二 五十嵐
Hiroshi Tomimasu
弘 冨増
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】支持体上に熱によって発色反応を起こすような
反応体および共反応体を主成分とする感熱記録層を設け
た感熱記録材料において、低印字エネルギーで記録濃度
が高く、発色濃度が均一で、機械的強度に優れた感熱記
録材料を得ること。 【構成】熱によって発色反応を起こすような反応体およ
び共反応体を主成分とする感熱記録層を設けた感熱記録
材料において、その支持体として合成樹脂を射出して得
た繊維状物質を成形して得られたベック平滑度が60秒
以上のシート状基材を使用する。 【効果】合成樹脂を射出して得た繊維状物質を、成形し
て得られる平滑度の高いシート状基材を支持体として使
用することにより、低印字エネルギーで記録濃度が高
く、発色濃度が均一で、機械的強度に優れた感熱記録材
料が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関し、低
印字エネルギーで記録濃度が高く、かつ均一な発色濃度
が得られ、機械的強度に優れた感熱記録材料に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】支持体上に、熱によって発色反応を起こ
すような反応体及び共反応体を主成分とする感熱記録層
を設けた感熱記録材料は、熱ヘッド、熱ペン、レーザー
光等で加熱する事により、瞬時に記録画像を得る事がで
きる。また、比較的簡単な装置で記録が得られ、保守が
容易な事、騒音の発生がない事などの利点から計測記録
計、ファクシミリ、プリンター、コンピュータの端末
機、ラベル、乗車券の自動券売機など広範囲の分野に利
用されている。特に、ファクシミリの分野では感熱方式
の需要が大幅に伸びてきており、記録方式の主流となっ
ている。さらに、ファクシミリの普及に併せて、ファク
シミリの低価格化と共に低エネルギー化と小型化が進行
しており、感熱記録材料に対する品質要求もきびしくな
ってきている。すなわち、低エネルギー化に対応した高
感度化と安定した印字、言い替えれば小さい熱エネルギ
ーでも十分な発色濃度を得る事ができる感熱記録材料が
求められてきている。
【0003】また、感熱記録材料は、前述したように広
範囲の分野において利用されているため、低エネルギー
化のみならず、それぞれの用途に見合った様々な品質特
性が要求されてきている。例えばラベル用感熱記録材料
などは、食料品の価格表示等に用いられるが、冷凍や水
濡れ等の環境下においても優れた画像保存性と機械的強
度が要求される。
【0004】一般に支持体として用いられる紙の機械的
強度や耐水性を向上させる方法としては、シートに水溶
性樹脂や水性エマルジョンなどを塗布あるいは含浸させ
る方法が一般的であるが、目的とするような高い機械的
強度や耐水性を得るためには、塗布量や含浸量を多くす
る必要があり、コストが高くなる。
【0005】また、機械的強度や耐水性の高いフィルム
を支持体として使用する方法もあるが、支持体と塗工層
の接着性を向上させることが難しく、コストも高くなる
ため、あまり実用的な方法ではない。
【0006】さらに、フィルムと紙をラミネートした支
持体を使用することにより、機械的強度や耐水性を与え
る方法もあるが、フィルムを厚くしても目的とするよう
な高い引裂強度等の機械的強度が得られない欠点があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、このよ
うな従来技術では達成できなかった機械的強度に優れ
た、低印字エネルギーで記録濃度が高く、かつ均一な発
色濃度が得られる安価な感熱記録材料を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らが、合成樹脂
を射出して得た繊維状物質を、成形してなるシート状基
材を使用して感熱記録材料を作製したところ、紙を支持
体として使用したものに比べて機械的強度や耐水性が飛
躍的に向上することや、フィルムを支持体として使用し
たものに比べ、繊維が微細孔を有し、シート中に空気を
包含しているために単位重量当たりの機械的強度が高
く、クッション性も良好であり、断熱性に優れているこ
とから、低印字エネルギーで高い記録濃度を得られるこ
とが明らかになった。また、このようなシート状基材の
表面平滑度と発色濃度の均一性の関係について検討した
結果、表面平滑度が高いシートほど感熱記録層を均一に
塗布することが可能になり、加熱印字した際に均一な発
色濃度の得られることが明らかになった。従って、合成
樹脂を射出して得た繊維状物質を、成形して得られる表
面平滑性の高いシートを基材として使用すると、機械的
強度と耐水性に優れ、低印字エネルギーでの記録濃度が
高く、発色濃度の均一な、安価な感熱記録材料の得られ
ることが判明し、本発明を完成するに至った。
【0009】本発明に用いられる射出成形シート状基材
の素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステル、ナイロン、レーヨン、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリウレタンなどの樹脂やこれらの混合物が挙げら
れる。また、シート状基材には必要に応じて濡れ性改良
剤、静電防止剤、酸化防止剤、蛍光増白剤などを添加し
てもよい。
【0010】本発明において、シート状基材を得る方法
としては、ペレット状あるいはチップ状の樹脂を加熱溶
融し、先端に細孔を有するダイヘッドから繊維状に押し
出した後、空気を吹き付けて繊維をランダムに配向さ
せ、フォーミングベルト上で再配向させた後、ヒートロ
ールで熱融着させてシートを得るメルトブロウン法、樹
脂を加熱溶融してダイへッドから押し出した後、高速気
流により繊維を伸長させて繊維径を細くし、織維を熱融
着させてシートを得るスパンボンド法、樹脂に溶剤を加
えてダイヘッドから押し出し、スパンボンド法と同様に
してシートを得るフラッシュスピン法などを用いること
ができる。
【0011】本発明において、合成樹脂を射出して得た
繊維状物質を、成形して得られるシート状基材のベック
平滑度を60秒以上とすることにより、感熱記録層を均
一に塗布することが可能になり、加熱印字した際に均一
な発色濃度が得られる。しかし、シート状基材のベック
平滑度が60秒より低い場合には、シート表面の凹凸に
より感熱記録層を均一に塗布することが不可能になり、
加熱印字した際に発色濃度ムラを生じる。このような場
合、支持体上に下引き層を設け、感熱記録層を均一に塗
布可能とする方法が一般的だが、シート状基材のベック
平滑度が60秒より低い場合に感熱記録層を均一に塗布
するためには、下引き層をかなり厚く塗布しなければな
らず、コストが高くなり実用的ではない。
【0012】本発明において、均一な発色性と高い印字
濃度を得るためには、シート状基材上に下引き層を設け
ることが好ましい。
【0013】本発明の下引き層に用いられる顔料として
は、例えば、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシ
ウム、酸化チタン、酸化亜鉛、天然シリカ、合成シリ
カ、水酸化アルミニウムなどの顔料、または尿素−ホル
マリン樹脂粒子、セルロース繊維等の合成あるいは天然
のフィラーを単独あるいは混合して用いることができ
る。
【0014】本発明の下引き層の接着剤としては、デン
プン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸アミド/アクリ
ル酸エステル共重合体/アクリル酸アミド/アクリル酸
エステル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン/無水
マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチレン/無水マレ
イン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性接着剤、ポリ酢
酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、ス
チレン/ブタジエン共重合体、アクリロニトリル/ブタ
ジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブタジエン共重合
体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のラテックスを単
独あるいは混合して使用することができる。
【0015】さらに、下引き層には、例えば界面活性
剤、熱可塑性物質等の種々の添加剤を添加してもよい。
【0016】本発明において、下引き層の塗布量は、乾
燥塗布量で0.5〜15g/mの範囲が好ましく、さ
らには2〜6g/mの範囲が好ましい。塗布量が少な
すぎる場合には、基材表面の凹凸をカバーすることがで
きず、下引き層を設けた効果が得られない。また塗布量
が多すぎる場合には、生産コストが高くなり実用的でな
い。
【0017】本発明において、支持体上へ下引き層塗液
を塗布する際の塗工方式は、特に限定されるものではな
く、エアーナイフコーター、ロッドコーター、カーテン
コーター、ダイコーター、ロールコーター、ブレードコ
ーター等の各種塗工装置を使用することができる。
【0018】本発明の感熱記録層に用いられる感熱記録
材料としては、熱によって2種類以上の成分が接触し、
発色反応を起こすような反応体および共反応体の組み合
わせであれば良く、例えば電子供与性無色染料前駆体と
電子受容性化合物との組み合わせを挙げることができ
る。
【0019】電子供与性無色染料前駆体の具体的な例を
あげれば、 (1)トリアリールメタン系化合物 3,3−ビス(P−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(クリスタルバイオレットラクト
ン)、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フ
タリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−3−(2−フェニルインドール−
3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチル
インドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリ
ド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(9−エチルカルバゾール−3−イル)−5−ジメチル
アミノフタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドー
ル−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3−p
−ジメチルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール
−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド等。
【0020】(2)ジフェニルメタン系化合物 4,4’−ビス−ジメチルアミノフェニルベンズヒドリ
ルベンジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェ
ニルロイコオーラミン等。
【0021】(3)キサンテン系化合物 ローダミンBアニリノラクタム、ローダミンB−p−ク
ロロアニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−フ
ェニルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチ
ルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(3,4−ジ
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−トリル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリル)ア
ミノ−6−メチル−7−フェネチルフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(4−ニトロアニリノフルオラン、
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−(N−メチル−N−プロピル)アミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−
N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)ア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N
−エチル−N−テトラヒドロフリル)アミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン等。
【0022】(4)チアジン系化合物 ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイ
ルロイコメチレンブルー等。
【0023】(5)スピロ系化合物 3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチルスピロジ
ナフトピラン、3,3’−ジクロロスピロジナフトピラ
ン、3−ベンジルスピロジナフトピラン、3−メチルナ
フト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3−プロ
ピルスピロベンゾピラン等を挙げることができ、これら
は単独もしくは2種以上混合して使うことができる。
【0024】電子受容性化合物としては、特にフェノー
ル誘導体、芳香族カルボン酸誘導体あるいはその金属化
合物、N,N’−ジアリールチオ尿素誘導体等が使用さ
れる。この中で特に好ましいものはフェノール誘導体で
あり、具体的には、p−フェニルフェノール、p−ヒド
ロキシアセトフェノン、4−ヒドロキシ−4’−メチル
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロ
ポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベ
ンゼンスルホニルオキシジフェニルスルホン、1,1−
ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビ
ス(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−
ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、
2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)−
1−フェニルエタン、1,3−ジ〔2−(p−ヒドロキ
シフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン、1,3−ジ
〔2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−2−プロピ
ル〕ベンゼン、1,4−ジ〔2−(p−ヒドロキシフェ
ニル)−2−プロピル〕ベンゼン、4,4’−ジヒドロ
キシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジアリル−
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’
−ジクロロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフ
ィド、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メ
チル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブ
チル、4,4’−チオビス(2−t−ブチル−5−メチ
ルフェノール)、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフォン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロ
ピルオキシジフェニルスルフォン、3,4−ジヒドロキ
シ−4’−メチルジフェニルスルフォン、p−ヒドロキ
シ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸クロロベ
ンジル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、p−ヒドロ
キシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチ
ル、没食子酸ベンジル、没食子酸ステアリル、サリチル
アニリド、5−クロロサリチルアニリド等が挙げられ
る。
【0025】また、感熱記録材料として、イミノ化合物
と芳香族イソシアナート化合物との組み合わせおよびス
テアリン酸第二鉄等の高級脂肪酸金属塩と没食子酸のよ
うなフェノール類との組み合わせからなる発色系を使用
することができる。さらに、ジアゾニウム化合物、カプ
ラーおよび塩基性物質を組み合わせた発色系等、感熱記
録材料として用いられているものであれば特に制限され
ず、いずれも使用することができる。
【0026】感熱記録層に用いられる接着剤としては、
例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、デンプン誘導体、ゼ
ラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリル酸、アクリル酸アミド/
アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アク
リル酸エステル/メタクリル酸3元共重合体、スチレン
/無水マレイン酸共重合体、エチレン/無水マレイン酸
共重合体、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体等の
水溶性接着剤、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリア
クリル酸エステル、スチレン/ブタジエン共重合体、ア
クリロニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル酸メチ
ル/ブタジエン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合
体等のラテックスが挙げられる。また、これら接着剤に
加えて耐水性を付与する目的で耐水化剤(ゲル化剤、架
橋剤)を添加することもできる。
【0027】感熱記録層には顔料として、ケイソウ土、
タルク、カオリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、
酸化チタン、酸化亜鉛、天然シリカ、合成シリカ、水酸
化アルミニウム、尿素−ホルマリンフィラー、セルロー
スフィラー等を挙げることができる。また、本発明によ
る感熱記録材料は、その熱応答性をさらに向上させるた
めに、熱可融性物質を含有させることができる。該熱可
融性物質としては60℃〜180℃の融点を有するもの
が好ましく、特に80℃〜140℃の融点を有するもの
が好ましい。例えば、N−ヒドロキシメチルステアリン
酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミドな
どのワックス類、2−ベンジルオキシナフタレン等のナ
フトール誘導体、p−ベンジルビフェニル、4−アリル
オキシビフェニル等のビフェニル誘導体、1,2−ビス
(3−メチルフェノキシ)エタン、2,2’−ビス(4
−メトキシフェノキシ)ジエチルエーテル、ビス(4−
メトキシフェニル)エーテル等のポリエーテル化合物、
炭酸ジフェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(p
−クロルベンジル)エステル等の炭酸またはシュウ酸ジ
エステル誘導体等を単独あるいは混合して使用すること
ができる。
【0028】その他に、ヘッド摩耗防止、スティッキン
グ防止などの目的で、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム等の高級脂肪酸金属塩、パラフィン、酸化パ
ラフィン、ポリエチレン、酸化ポリエチレン、ステアリ
ン酸アミド、カスターワックス等のワックス類を、ま
た、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム等の分散剤、
ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などの紫外線
吸収剤、さらに界面活性剤、蛍光染料などが必要に応じ
て添加することができる。
【0029】本発明において、感熱記録層の塗布量は、
乾燥塗布量で1〜15g/mの範囲が好ましく、さら
には3〜10g/mの範囲が好ましい。塗布量が少な
すぎる場合には、基材繊維の露出などにより均一な発色
性が得られず、塗布量があまり多い場合には、生産コス
トが高くなるため実用的でない。
【0030】本発明において、支持体上へ感熱記録層塗
液を塗布する際の塗工方式は、特に限定されるものでは
なく、エアーナイフコーター、ロッドコーター、カーテ
ンコーター、ダイコーター、ロールコーター、ブレード
コーター等の各種塗工装置を使用することができる。
【0031】また、必要に応じて、印字画像保存性向上
のために、オーバーコート層を感熱記録層の上に設ける
ことも可能である。
【0032】
【実施例】次に、本発明を実施例により、更に詳細に説
明する。尚、以下に示す部及び%のいずれも重量基準で
ある。また、塗布量を示す値は断わりのない限り、乾燥
後の塗布量である。
【0033】実施例1 (1)射出成形シート状基材の作成 高密度ポリエチレン樹脂のペレットを加熱溶解し、先端
に細孔を有するダイヘッドから繊維状に押し出した後、
高速気流により繊維を伸長させて繊維径を約1〜200
μmとし、繊維を配向、熱融着させ、坪量56g/
、ベック平滑度23秒の射出成形シート状基材を得
た(スパンボンド法)。
【0034】(2)下引き層塗液の調製 次の配合からなる混合物を分散して、下引き層用塗液を
調製した。 焼成カオリン(商品名:アンシレックス、エンゲルハー
ド製、吸油量110ml/100g):100部 スチレン・ブタジエン系共重合ラテックス(50%水分
散品):24部 リン酸エステル化でんぷん(商品名:MS−4600、
日本食品加工製、10%水溶液):60部 水:52部
【0035】(3)感熱塗液の調製 次の配合からなる混合物をそれぞれサンドミルで平均粒
径が約1μmになるまで粉砕分散して、〔A液〕と〔B
液〕を調製した。
【0036】 〔A液〕 3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフ ルオラン : 40部 10%ポリビニルアルコール水溶液 : 20部 水 : 40部
【0037】〔B液〕 ビスフェノールA : 50部 2−ベンジルオキシナフタレン : 50部 10%ポリビニルアルコール水溶液 : 50部 水 :100部
【0038】次いで調製した〔A液〕と〔B液〕を用い
て次の配合で感熱塗液を調製した。 〔A液〕 : 50部 〔B液〕 :250部 ステアリン酸亜鉛(40%分散液) : 25部 10%ポリビニルアルコール水溶液 :216部 炭酸カルシウム : 50部 水 :417部
【0039】このようにして調製した各塗液を、スーパ
ーカレンダーにより平滑化処理し、ベック平滑度を85
秒とした前記射出成形シート上にワイヤーバーで次のよ
うな塗布量を得て感熱記録材料を作製した。 下引き層 4.0g/m 感熱記録層 5.5g/m
【0040】実施例2 実施例1と同じくベック平滑度を85秒とした支持体上
に、下引き層を塗工せず、感熱記録層のみを塗工した以
外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を作成した。
【0041】実施例3 高密度ポリエチレン樹脂のペレットを加熱溶解する際
に、ジ−クロロ−ジ−フルオロメタンを加え、先端に細
孔を有するダイヘッドから繊維状に押し出した後、高速
気流により繊維を伸長させて繊維径を約1〜200μm
とし、繊維を配向、熱融着させ、坪量56g/m、ベ
ック平滑度30秒の射出成形シート状基材を得た(フラ
ッシュスピン法)。このようにして得られた支持体をス
ーパーカレンダーにより平滑化処理し、ベック平滑度を
93秒とし、支持体上に下引き層を塗工せず、感熱記録
層のみを塗工した以外は、実施例1と同様にして感熱記
録材料を作成した。
【0042】比較例1 実施例1の支持体を坪量60.0g/m、ベック平滑
度が72秒の上質紙とした以外は実施例1と同様にして
感熱記録材料を作成した。
【0043】比較例2 実施例1の支持体を坪量62.0g/m、ベック平滑
度が65秒のエマルジョン含浸紙とした以外は実施例1
と同様にして感熱記録材料を作成した。
【0044】比較例3 実施例1の支持体をスーパーカレンダー処理し、ベック
平滑度を52秒とした以外は実施例1と同様にして感熱
記録材料を作成した。
【0045】比較例4 実施例1の支持体をスーパーカレンダー処理し、ベック
平滑度を52秒とし、下引き層を塗工せず、感熱記録層
のみを塗工した以外は実施例1と同様にして感熱記録材
料を作成した。
【0046】評価結果は一括して表1に示す。下引き層
塗工前のシート状基材のベック平滑度はベック平滑度試
験機(熊谷理機工業製)、乾燥引張強度および湿潤引張
強度はテンシロンCR7000試験機((株)オリエン
テック製)によりそれぞれ測定した。また発色均一性は
スタンプ発色機HG−100((株)東洋精機製)で発
色させ、その発色画像部の均一性を目視にて評価し、発
色が均一なものを○、発色ムラが少し認められるものを
△、発色ムラが顕著なものを×とした。印字濃度は大倉
電機製(TH−PMD)でドット密度が8ドット/m
m、ヘッド抵抗は1299Ωのサーマルヘッドを使用
し、ヘッド電圧20V、通電時間0.6msと1.2m
sで印字し、マクベスRD−918型反射濃度計にて測
定した。
【0047】
【表1】 ※下引き層塗工前のシート状基材のベック平滑度を示
す。
【0048】表1からも明らかなように、支持体に射出
成形シートを使用した感熱記録材料は、乾燥および湿潤
引張強度が高く、印字濃度や均一発色性も良好であるこ
とがわかる。支持体に上質紙およびエマルジョン含浸紙
を使用した比較例1、2では、発色均一性は良好である
が、乾燥および湿潤引張強度が弱く、印字濃度も低くな
る。また、比較例3では、射出成形シートのベック平滑
性を60秒以下にしてしまうと、下引き層を設けてもそ
の効果が発揮されず、また、比較例4では下引き層がな
いため、シート表面の凹凸が悪化し、感熱記録層を均一
に塗布することができず、印字濃度および均一発色性が
低下する。
【0049】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、合成樹脂を射
出して得た繊維状物質を、成形して得られるシート状基
材を支持体として使用することにより、低印字エネルギ
ーで記録濃度が高くかつ均一な発色濃度が得られ、機械
的強度に優れた特性を有し、実用的価値の極めて高いも
のである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感熱記録層を設けた感熱記録
    材料において、その支持体が、合成樹脂を射出して得た
    繊維状物質を成形してなるシート状基材であることを特
    徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 前記支持体のベック平滑度が、60秒以
    上であることを特徴とする請求項1記載の感熱記録材
    料。
JP3287368A 1991-07-02 1991-07-02 感熱記録材料 Pending JPH058535A (ja)

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