JPH058626U - 操作ペダルのターンオーバ装置 - Google Patents
操作ペダルのターンオーバ装置Info
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- JPH058626U JPH058626U JP6170291U JP6170291U JPH058626U JP H058626 U JPH058626 U JP H058626U JP 6170291 U JP6170291 U JP 6170291U JP 6170291 U JP6170291 U JP 6170291U JP H058626 U JPH058626 U JP H058626U
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 捩りコイルスプリングを用いた操作ペダルの
ターンオーバ装置において、捩りコイルスプリングの組
付け作業を容易にするとともに、各部の寸法のばらつき
に拘らずコイル本体のばね力が良好に作用させられるよ
うにする。 【構成】 回動軸16と平行なコイル本体32の中心線
に対して直角な平面内に位置する係合アーム44を係止
部36に設けるとともに、回動軸16と平行な係止ピン
40まわりの回動可能且つその係止ピン40の軸方向の
移動不能にクランプブロック42を配設し、係合アーム
44をクランプブロック42の係合溝46に嵌め入れて
コイル本体32のばね力により押圧された状態で係合さ
せる一方、係止部34を回動軸16と平行なブッシュ3
8の貫通孔68内に挿入して係止した。
ターンオーバ装置において、捩りコイルスプリングの組
付け作業を容易にするとともに、各部の寸法のばらつき
に拘らずコイル本体のばね力が良好に作用させられるよ
うにする。 【構成】 回動軸16と平行なコイル本体32の中心線
に対して直角な平面内に位置する係合アーム44を係止
部36に設けるとともに、回動軸16と平行な係止ピン
40まわりの回動可能且つその係止ピン40の軸方向の
移動不能にクランプブロック42を配設し、係合アーム
44をクランプブロック42の係合溝46に嵌め入れて
コイル本体32のばね力により押圧された状態で係合さ
せる一方、係止部34を回動軸16と平行なブッシュ3
8の貫通孔68内に挿入して係止した。
Description
【0001】
本考案は操作ペダルのターンオーバ装置に係り、特に、ペダルブラケットと操
作ペダルとの間に配設されて操作ペダルを付勢する付勢手段の改良に関するもの
である。
【0002】
例えば自動車のクラッチペダルは、ペダルブラケットによって回動可能に支持
されているが、これを踏み込んでクラッチを遮断する際には比較的大きな踏力を
必要とする。このため、そのようなクラッチペダル等の操作ペダルにおいては、
その踏込み当初は操作ペダルを原位置に向かって付勢するが、予め定められた一
定角度だけ回動した後は踏込み方向に向かって付勢することにより、その踏込み
操作を助勢するターンオーバ装置を備えているのが普通である。
【0003】
このようなターンオーバ装置として、大きなスペースを要することなく軽量に
構成することができる捩りコイルスプリングを用いたターンオーバ装置が提案さ
れており、その一種に、(a)コイル状に巻回されたコイル本体と、そのコイル
本体の両端からそのコイル本体の外側を通ってそれぞれ他端側に延び出す一対の
第1係止部および第2係止部とを有して、それら第1係止部および第2係止部が
前記コイル本体のばね力によりそのコイル本体の中心線まわりにおいて互いに接
近または離間する方向へ付勢される状態で、位置固定のペダルブラケットおよび
そのペダルブラケットに一回動軸まわりの回動可能に配設された操作ペダルの一
方および他方にそれぞれ一回動軸と平行な軸まわりの相対回動可能に係止される
ことにより、前記コイル本体の中心線が上記一回動軸と平行となる姿勢で配設さ
れる捩りコイルスプリングを備え、前記操作ペダルが原位置から、前記第1係止
部および第2係止部が前記ペダルブラケットおよび操作ペダルに係止される一対
の係止点と前記一回動軸とが略一直線上に位置するターンオーバ点まで踏込み操
作されるまでは、その操作ペダルが原位置に向かって回動するように付勢するが
、操作ペダルが上記ターンオーバ点を越えて踏込み操作されるとその操作ペダル
が踏込み方向に向かって回動するように付勢する形式のものがある。実公昭62
−22883号公報に記載されている装置はその一例であり、一対の第1係止部
および第2係止部は、互いに離間する方向へ付勢される状態でそれぞれ一回動軸
と平行に配設された一対の有底円筒状のブッシュを介して操作ペダル側およびペ
ダルブラケット側に取り付けられるようになっている。一回動軸に平行な一対の
有底円筒状のブッシュが用いられるのは、第1係止部および第2係止部をそれぞ
れ所定の長さ範囲に亘って支持することにより捩りコイルスプリングの姿勢を安
定させるとともに、第1係止部および第2係止部の端末がそれぞれ底部に当接さ
せられることにより捩りコイルスプリングの長さ方向のがたつきを防止するなど
のためである。
【0004】
しかし、上記のようなターンオーバ装置は、一対の第1係止部および第2係止
部が互いに逆方向を向いているためにその組付けが非常に面倒であるとともに、
それ等の第1係止部および第2係止部がブッシュに対してコイル本体の長さ方向
に嵌まり込んでその両端末がブッシュの底部に当接して規制されているため、捩
りコイルスプリングの長さ寸法のばらつきなど各部の寸法誤差や位置ずれ等によ
りブッシュとの摩擦による摺動抵抗が増大し、良好にコイル本体のばね力を作用
させることができなくなる恐れがあった。
【0005】
本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、
捩りコイルスプリングの組付け作業を容易にするとともに、各部の寸法のばらつ
きに拘らずコイル本体のばね力が良好に作用させられるようにすることにある。
【0006】
かかる目的を達成するために、本考案の要旨とするところは、前記(a)捩り
コイルスプリングを備え、前記操作ペダルが原位置から、前記第1係止部および
第2係止部が前記ペダルブラケットおよび操作ペダルに係止される一対の係止点
と前記一回動軸とが略一直線上に位置するターンオーバ点まで踏込み操作される
までは、その操作ペダルが原位置に向かって回動するように付勢するが、操作ペ
ダルが上記ターンオーバ点を越えて踏込み操作されるとその操作ペダルが踏込み
方向に向かって回動するように付勢するターンオーバ装置であって、(b)前記
第1係止部は、前記コイル本体の中心線に対して直角な平面内に位置する係合ア
ームを有するとともに、(b)前記ペダルブラケットおよび前記操作ペダルの一
方には、前記係合アームと係合可能な係合溝が設けられた係止部材が、前記一回
動軸と平行に立設された係止ピンまわりの回動可能且つその係止ピンの軸方向の
移動不能に配設され、(c)前記係合アームは、前記コイル本体のばね力に基づ
いて前記係止部材の係合溝に係合させられており、(d)前記第2係止部は、前
記ペダルブラケットおよび前記操作ペダルの他方に前記一回動軸と平行に配設さ
れたブッシュの貫通孔内に挿入されて係止されていることにある。
【0007】
なお、上記ターンオーバ装置は、好適には、前記係止ピンがコイル内を挿通す
るようにその係止ピンに配設されるとともに、コイルの両端部が、その係止ピン
またはその係止ピンが立設された部材と前記係止部材との双方に係合させられる
ことにより、前記操作ペダルが前記原位置から前記ターンオーバ点付近に達する
まではその操作ペダルが踏込み方向に向かって回動するように付勢力を作用させ
るが、ターンオーバ点付近を越えると自然状態となってその操作ペダルに対する
付勢力が零となる初期踏力軽減用捩りコイルスプリングを有して構成される。
【0008】
上記操作ペダルのターンオーバ装置においては、一回動軸と平行なコイル本体
の中心線に対して直角な平面内に位置する第1係止部の係合アームが、一回動軸
と平行な係止ピンまわりの回動可能且つその係止ピンの軸方向の移動不能に配設
された係止部材の係合溝に、コイル本体のばね力に基づいて係合させられている
一方、第2係止部が、上記一回動軸と平行に配設されたブッシュの貫通孔内に挿
入されて係止される。このため、捩りコイルスプリングの組付けに際しては、例
えばその捩りコイルスプリングを一回動軸と平行な方向へ移動させて第2係止部
をブッシュの貫通孔内に挿入して係止した後に、第1係止部の係合アームをコイ
ル本体のばね力に抗して一回動軸に対して直角な平面内を移動させて予め係止ピ
ンに取り付けられた係止部材の係合溝に係合させること等により、捩りコイルス
プリング自体の組付けが極めて容易に行われ得る。また、第1係止部は係合アー
ムと係止部材との係合により捩りコイルスプリングの長さ方向における移動が制
限されるのに対し、第2係止部はブッシュの貫通孔内に係止されるが、その挿入
方向すなわち捩りコイルスプリングの長さ方向において何ら規制を受けないため
、捩りコイルスプリングは専ら第1係止部の係合アームと係止部材との係合によ
って長さ方向における位置決めが為される。したがって、捩りコイルスプリング
の長さ寸法のばらつきなど各部の寸法誤差や位置ずれ等がある場合においても、
係合溝と係合アームとの係合状態およびブッシュと第2係止部との係止状態を良
好に維持しつつそのばらつきが吸収され、摺動抵抗の増大等を招くことがないと
ともに捩りコイルスプリングが安定した姿勢に保持され、コイル本体のばね力が
良好に作用させられる。
【0009】
また、上記初期踏力軽減用捩りコイルスプリングを有して構成された場合には
、係止部材がその初期踏力軽減用捩りコイルスプリングによって付勢され、操作
ペダルが原位置からターンオーバ点付近に達するまでの間だけ、操作ペダルが踏
込み方向に向かって回動するように付勢力が作用させられるため、その分が前記
捩りコイルスプリングによる踏込み方向と逆方向の付勢力から差し引かれて、踏
込み抵抗が軽減される。この場合、上記初期踏力軽減用捩りコイルスプリングは
前記係止部材が取り付けられる係止ピンに配設されるため、引張コイルスプリン
グ等を操作ペダルに直接掛け止める場合に比較して、装置が簡単且つコンパクト
に構成される利点がある。
【0010】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図3および図4は本考案の一実施例であるターンオーバ装置10を備えたクラ
ッチペダル操作装置の左側面図および正面図である。車両内部の運転席前方に位
置固定に配設されるペダルブラケット12には、略水平に挿し通されて設けられ
たボルト14まわりの回動可能に回動軸16が支持されており、この回動軸16
に一体的に取り付けられた操作ペダルとしてのクラッチペダル18が踏込み操作
可能に設けられている。ペダルブラケット12には、クラッチペダル18の基端
側をこのペダルブラケット12と共に取り囲む状態でストッパブラケット20が
一体的に固設されている。ストッパブラケット20にはストッパ22が取り付け
られている一方、クラッチペダル18には当接部材24が一体的に固定されてお
り、クラッチペダル18が図3において左まわりに回動した際、この当接部材2
4がストッパ22に当接することによりクラッチペダル18のそれ以上の左まわ
りの回動が阻止されてその原位置が規定されるようになっている。図3において
実線で示されているクラッチペダル18は上記原位置に保持された状態である。
そして、この原位置からクラッチペダル18が図における右まわり方向へ踏込み
操作されることにより、図示しないクラッチ装置の係合状態が解放されるように
なっている。クラッチペダル18の右まわりの回動は、ペダルブラケット12の
下部に設けられたストロークストッパ26によって規制されるようになっている
。クラッチペダル18がフルストロークまで踏込み操作された状態を図3におい
て二点鎖線で示す。
【0012】
前記回動軸16にはクラッチペダル18に隣接して連接部材28が一体的に固
定されており、クラッチペダル18の回動に伴ってボルト14の軸心O1 まわり
に回動するようになっている。本実施例のターンオーバ装置10は、上記連接部
材28とストッパブラケット20との間に配設された捩りコイルスプリング30
などから構成されている。捩りコイルスプリング30は、そのコイル本体32の
両端からコイル本体32の外側を通ってそれぞれ他端側に延び出す一対の係止部
34,36を備えており、コイル本体32の中心線が上記回動軸16と平行とな
る姿勢で、係止部34が連接部材28、さらにはクラッチペダル18に係止され
るとともに、係止部36がストッパブラケット20、さらにはペダルブラケット
12に係止されている。また、この捩りコイルスプリング30は、コイル本体3
2の巻きが締まる方向に捩じられた状態で介挿されており、そのコイル本体32
のばね力により一対の係止部34および36がコイル本体32の軸心O4 まわり
において互いに離間する方向へ付勢されている。
【0013】
図3におけるI−I視断面を図1に示すように、連接部材28の先端側には含
油樹脂製のブッシュ38が前記回動軸16と平行に配設されており、そのブッシ
ュ38の貫通孔68内に前記係止部34の端末が挿入され、係止部34がそのブ
ッシュ38の軸心O2 まわり、換言すれば、回動軸16と平行な軸まわりの回動
可能に保持されている。また、係止部34の端末は、コイル本体32の長さ方向
における中央部分に位置しており、その中央部分において係止部34が連接部材
28に係止されている。一方、ストッパブラケット20には小径部64および大
径部66を有する係止ピン40が回動軸16と平行に立設されており、合成樹脂
製のクランプブロック42が、その小径部64に軸嵌合させられ且つE型止め輪
60が嵌め付けられることにより、係止ピン40まわりの回動可能且つその係止
ピン40の軸方向の移動不能に配設されている。前記係止部36の先端側に設け
られた係合アーム44は、前記コイル本体32のばね力によりクランプブロック
42側に押し付けられた状態でそのクランプブロック42に係合させられており
、これによって係止部36がその係止ピン40の軸心O3 まわりの回動可能に係
止されている。係合アーム44は、上記コイル本体32の長さ方向における中央
部分においてそのコイル本体32の中心線に対して直角な平面内に位置して外周
側へ延び出したもので、その端末は鉤型に曲成されている。この係合アーム44
は、クランプブロック42の係合溝46内に嵌め入れられることにより、クラン
プブロック42の弾性力によって一体的に保持されている。図1からも判るよう
に、クランプブロック42と前記連接部材28とは回動軸16の軸方向において
略一致する位置にそれぞれ配置させられている。なお、クランプブロック42は
ポリアセタール等の耐摩耗性樹脂にて構成されるが、前記ブッシュ38と同様に
含油樹脂を採用することもできる。本実施例においては、上記係止部36が第1
係止部に、また、係止部34が第2係止部にそれぞれ相当し、クランプブロック
42が係止部材に相当する。また、軸心O2 およびO3 は一対の係止点に相当す
る。
【0014】
前記捩りコイルスプリング30は、上記軸心O2 −O4 −O3 を結んだときの
角度O2 −O4 −O3 を拡大させて、O2 −O3 が離間するように付勢力を作用
させるため、連接部材28は、ボルト14の軸心O1 と係止ピン40の軸心O3
とを結んだ線上にブッシュ38の軸心O2 が位置する状態をターンオーバ点とし
て付勢方向が左まわり或いは右まわりに切り換わって付勢される。すなわち、ク
ラッチペダル18の踏込み操作による回動角度の大きさにより、上記のように軸
心O2 が軸心O1 と軸心O3 とを結んだ線上に位置するような予め定められた一
定角度を境として付勢方向が切り換わり、このようなターンオーバ装置10の基
本的な機能が得られるようになっているのである。
【0015】
前記クランプブロック42は、その単体における斜視図を図2に示すように、
略直方体の外形状を成して所定の弾性を有する合成樹脂材料から一体成形された
ものである。クランプブロック42は前記係合溝46と直角な方向に取付穴48
を備えており、この取付穴48を介して前記係止ピン40の小径部64に回動可
能に嵌合されるのである。係合溝46には、その軸方向に沿ってスリット50が
形成されており、このスリット50を通して前記係合アーム44が嵌め入れられ
るようになっている。係合溝46の内径寸法は捩りコイルスプリング30の線径
よりも小さくされており、係合アーム44の嵌着時において所定の把持力が得ら
れるようになっているとともに、スリット50の溝幅は係合アーム44が無理な
く嵌め入れられ得るような寸法に予め定められている。なお、部分的に曲面に形
成された図3における下面側には、上記係合溝46に続く凹溝が係合アーム44
の鉤型形状に沿うように形成されている。
【0016】
一方、係合溝46と反対側の背面には切欠き52が設けられており、係止ピン
40の前記大径部66のまわりに巻回された状態で配設された初期踏力軽減用捩
りコイルスプリング54の一端部56が係合させられるようになっている。この
捩りコイルスプリング54の他端部58は、図4からも判るようにストッパブラ
ケット20に設けられた係止穴62に相対移動不能に係止されている。この捩り
コイルスプリング54は、コイルの巻きが締まる方向に捩じられた状態で介挿さ
れており、上記一端部58を介してクランプブロック42を図3において係止ピ
ン40の左まわりに回動させるように付勢することにより、前記連接部材28を
図3における右まわりに回動させるように付勢する。しかし、この付勢力は、捩
りコイルスプリング30による付勢力に比べて小さいものである。また、この捩
りコイルスプリング54は、クラッチペダル18が原位置に保持された初期状態
から前記軸心O1 ,軸心O2 ,軸心O3 が一直線上に位置する状態となるまでの
間、上記のようにクランプブロック42を左まわりに回動させるように付勢して
いる。言い換えると、クラッチペダル18の回動に伴って連接部材28が回動し
、軸心O1 ,軸心O2 ,軸心O3 が一直線上に位置するターンオーバ点付近、す
なわち捩りコイルスプリング30の付勢力による付勢回動方向が切り換わる位置
付近までクラッチペダル18が踏み込まれた場合には、捩りコイルスプリング5
4が自然状態となり、クラッチペダル18がさらに踏み込まれると上記一端部5
6が上記切欠き52から離間し、それ以後はなんら付勢力が作用させられなくな
る。このため、クラッチペダル18が原位置から上記軸心O1 ,軸心O2 ,軸心
O3 が一直線上に位置するターンオーバ点付近まで踏込み操作される間は、捩り
コイルスプリング30の付勢力から捩りコイルスプリング54の付勢力が差し引
かれることになる。
【0017】
本実施例のターンオーバ装置10のクラッチペダル操作装置への組付けは、例
えば次のような手順で行われる。まず、予め初期踏力軽減用捩りコイルスプリン
グ54を係止ピン40の大径部66に嵌め入れてその他端部58をストッパブラ
ケット20の係止穴62に係止しておくとともに、クラッチペダル18をフルス
トロークまで踏み込んだ状態にする。次に、クランプブロック42を、切欠き5
2に捩りコイルスプリング54の一端部56を宛がうようにして係止ピン40の
小径部64に嵌合させ、E型止め輪60を嵌め付ける。そして、捩りコイルスプ
リング30の係止部34をブッシュ38の貫通孔68内に挿入させ、その状態で
一対の係止部34,36間の距離を縮めてコイル本体32の巻きが締まるように
捩じり変形を与えつつ係止部36の係合アーム44をクランプブロック42の係
合溝46に嵌め入れる。そして、最後にクラッチペダル18を原位置に戻して組
付けが完了する。ここで、係止部34は、回動軸16と平行にブッシュ38の貫
通孔68内に挿入されて係止される一方、係止部36は、その係合アーム44が
回動軸16に対して直角な平面内を回動してクランプブロック42の係止溝46
に係合させられるため、上記のような手順で組み付けることにより、従来の装置
における場合のように捩りコイルスプリング30に多大な変形を与えることなく
、容易且つスムーズに組付け作業を行うことができる。
【0018】
次に、以上のように構成されたクラッチペダル操作装置の作動を説明する。
【0019】
クラッチペダル18が前記原位置から踏込み操作されてその踏込み方向に回動
した回動角度が前記一定角度に達するまでの間は、ブッシュ38の軸心O2 が、
ボルト14の軸心O1 と係止ピン40の軸心O3 とを結んだ線よりも前記捩りコ
イルスプリング30の軸心O4 側、つまり連接部材28にとって図3での左まわ
り側にあるため、捩りコイルスプリング30により連接部材28は左まわりに付
勢される一方、初期踏力軽減用捩りコイルスプリング54によりクランプブロッ
ク42が左まわりに付勢されることによって連接部材28は右まわりに付勢され
る。ここで、捩りコイルスプリング30による付勢力は初期踏力軽減用捩りコイ
ルスプリング54による付勢力よりも大きいので、捩りコイルスプリング30に
よる付勢力から捩りコイルスプリング54による付勢力が差し引かれた大きさの
付勢力に基づき、クラッチペダル18には、回動軸16まわりにおいてクラッチ
ペダル18の踏込み方向と反対方向、すなわち原位置に向かう方向のモーメント
がターンオーバ装置10によって作用させられる。
【0020】
次に、クラッチペダル18が原位置から上記一定角度だけ回動させられた状態
になると、上記軸心O2 が軸心O1 と軸心O3 とを結んだ線上に位置させられる
。このターンオーバ点の位置においては、捩りコイルスプリング30が連接部材
28をどちらの方向にも付勢しないとともに初期踏力軽減用捩りコイルスプリン
グ54の付勢力が略零となるため、クラッチペダル18に作用させられるモーメ
ントは零となる。このときにおける踏込み力の大きさは、前記クラッチ装置の解
放動作における抵抗力の大きさと丁度等しい状態となっている。
【0021】
そして、さらに踏み込まれてクラッチペダル18の回動量が上記一定角度を越
えると、上記軸心O2 が軸心O1 と軸心O3 とを結んだ線よりも前記軸心O4 の
反対側、つまり連接部材28にとって図3での右まわり側にくるため、捩りコイ
ルスプリング30により連接部材28が右まわりに付勢される。このため、ター
ンオーバ装置10によってクラッチペダル18に作用させられるモーメントの方
向は、そのクラッチペダル18の踏込み方向となり、これにより、クラッチペダ
ル18の踏込み操作がアシストされ、その踏込み操作に必要とされる踏力が軽減
される。なお、クラッチペダル18がターンオーバ点を越えてある程度の角度ま
で回動させられたときにおけるターンオーバ装置10近傍の状態を図5に示す。
図から明らかなように、この状態においては、初期踏力軽減用捩りコイルスプリ
ング54は自然状態であり、一端部56はクランプブロック42の切欠き52か
ら離間してクランプブロック42をなんら付勢していない。
【0022】
これまで述べたように、本実施例のターンオーバ装置10においては、捩りコ
イルスプリング30の係止部34は回動軸16と平行に配設されたブッシュ38
の貫通孔68内に挿入されて係止される一方、係止部36は、回動軸16と平行
なコイル本体32の中心線に直角な平面内に位置する係合アーム44が係止ピン
40に配設されたクランプブロック42の係合溝46内にコイル本体32のばね
力により押圧されて係合させられた状態で、ストッパブラケット20に係止され
るため、前記したような手順により捩りコイルスプリング30の組付け作業が従
来の場合に比べて極めて容易に行われ得る。また、第1係止部36は係合アーム
44とクランプブロック42との係合により捩りコイルスプリング30の長さ方
向における移動が制限されるのに対し、ブッシュ38の貫通孔68内に係止され
る第2係止部34は上記長さ方向において何ら規制を受けないため、捩りコイル
スプリング30は専ら第1係止部36の係合アーム44とクランプブロック42
との係合によって長さ方向における位置決めが為される。したがって、捩りコイ
ルスプリング30自体の長さ方向における寸法のばらつきや、回動軸16と平行
な方向における連接部材28と係止ピン40,或いは係止ピン40と係合溝46
の相対的な位置ずれなどといった各部の寸法誤差や位置ずれ等がある場合におい
ても、係合溝46と係合アーム44との係合状態および貫通孔68と係止部34
との係止状態を良好に維持しつつそれらのばらつきが吸収され、摺動抵抗の増大
等を招くことがないとともに捩りコイルスプリング30が安定した姿勢に保持さ
れ、コイル本体32がそのばね力を良好に作用させることが可能となる。
【0023】
また、一対の係止部34,36は、コイル本体32の長さ方向における中央部
分において連接部材28およびストッパブラケット20に係止されているため、
コイル本体32は、一対の係止部34,36をその中心線まわりに互いに離間さ
せるようにばね力を作用させる状態においても極めて安定した姿勢に保たれ、こ
じり等を生ずることなくそれら係止部34,36における良好な回動状態が得ら
れる。これにより摺動部における摩耗が低減されてターンオーバ装置10の耐久
性が向上させられる。
【0024】
また、本実施例では初期踏力軽減用捩りコイルスプリング54を備えて構成さ
れ、クラッチペダル18がターンオーバ点付近まで操作される間においてその捩
りコイルスプリング54によりクラッチペダル18が踏込み方向に向かって回動
するように付勢力が作用させられることから、その分が捩りコイルスプリング3
0による踏込み方向と逆方向の付勢力から差し引かれ、クラッチペダル18がタ
ーンオーバ点付近に達する以前において原位置に向かう方向へ作用する全体とし
ての付勢力が小さくなって踏込み抵抗が軽減される一方、ターンオーバ点付近を
越えたあとにおいては充分なアシスト力が得られることになる。この場合、初期
踏力軽減用捩りコイルスプリング54はクランプブロック42が取り付けられる
係止ピン40に配設されるため、引張コイルスプリング等を操作ペダルに直接掛
け止める場合に比較して、装置が簡単且つコンパクトに構成される利点がある。
【0025】
以上、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態様
で実施することもできる。
【0026】
たとえば、前述の実施例においては、捩りコイルスプリング30の係止部36
側に係合アーム44が設けられて係止ピン40に配設されたクランプブロック4
2に係合させられるようになっていたが、これに替えて、係止部34に同様な係
合アームが設けられて連接部材28上の一端において回動可能に配設されたクラ
ンプブロックに係合するように構成されても良い。
【0027】
また、前述の実施例における係止部材としてのクランプブロック42は、係合
溝46を備えてコイル本体32のばね力が作用していなくても自身の弾性力によ
り係合アーム44を一体的に保持するものであったが、例えば半円弧状の横断面
を有する溝を備えて、コイル本体32のばね力が作用することにより係合アーム
44が係合させられ得るような他の係止部材が用いられても良い。
【0028】
また、前述の実施例においては、ブッシュ38の軸心O2 が回動軸16の軸心
O1 と係止ピン40の軸心O3 との間に位置させられ、軸心O2 と軸心O3 とが
互いに離間するように付勢していたが、軸心O1 を軸心O2 と軸心O3 との間に
位置させて一対の係止部、すなわち軸心O2 と軸心O3 とがコイル本体のばね力
により互いに接近する方向へ付勢される状態で捩りコイルスプリングを配設して
も良い。
【0029】
また、前述の実施例においては、初期踏力軽減用捩りコイルスプリング54の
他端部58がストッパブラケット20の係止穴62に相対移動不能に係止されて
いたが、このような係止穴62が設けられずに他端部58がストッパブラケット
20の一端縁に掛け止められるだけであっても差し支えない。
【0030】
また、前述の実施例においては、捩りコイルスプリング30の係止部34が連
接部材28に係止されていたが、係止部34を直接クラッチペダル18に係止す
るように構成することも可能である。また、係止部36がクランプブロック42
を介してストッパブラケット20に係止されていたが、係止ピン40をペダルブ
ラケット12から立設することにより、係止部36を直接ペダルブラケット12
に係止するように構成することも可能である。
【0031】
また、前述の実施例においては、一つの捩りコイルスプリング30が軸心O2
およびO3 間の上方に配設されていたが、これに替えて、軸心O2 およびO3 間
の下方に配設されても良い。また、一対の捩りコイルスプリングを軸心O2 およ
びO3 間の上方と下方の双方に配設してもよく、この場合にはアシスト力が倍に
なり、踏込み抵抗の大きな操作ペダルにも対応することが可能となる。
【0032】
また、前述の実施例においては、捩りコイルスプリング30が図3におけるク
ラッチペダル18の右側、すなわち車両内の運転者側に位置するよう構成された
場合であったが、配設スペースの都合等によっては、図3におけるクラッチペダ
ル18の左側、すなわち運転席前方の車体フレーム側に捩りコイルスプリングが
位置するように構成しても差支えない。
【0033】
また、前述の実施例においては、初期踏力軽減用捩りコイルスプリング54が
係止ピン40まわりに配設されていたが、初期踏力軽減用捩りコイルスプリング
54を必ずしも配設しなくても良い。
【0034】
また、前述の実施例におけるブッシュ38は含油樹脂製のものであったが、耐
摩耗性を有するポリアセタール等の非含油樹脂から構成されたものが用いられて
も良い。
【0035】
また、前述の実施例においては、クランプブロック42を予め係止ピン40に
配設しておいて、連接部材28のブッシュ38に係止部34を挿入させた後に、
捩りコイルスプリング30の係止部36の係合アーム44をクランプブロック4
2の係合溝46に嵌め入れるという手順で組付けを行っていたが、クランプブロ
ック42の係合溝46に捩りコイルスプリング30の係止部36の係合アーム4
4を嵌め入れた後に、連接部材28のブッシュ38に係止部34を挿入させると
ともに、クランプブロック42を係止ピン40に嵌合させて組み付けるようにし
ても良いなど、部分的に順序を入れ替えたりして上記以外の手順で組付けが行わ
れても差支えない。
【0036】
その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改
良を加えた態様で実施することができる。
【図1】本考案の一実施例であるターンオーバ装置の要
部構成を説明する図であり、図3におけるI−I視断面
図である。
部構成を説明する図であり、図3におけるI−I視断面
図である。
【図2】図1のターンオーバ装置の構成部品である係止
部材の斜視図である。
部材の斜視図である。
【図3】図1のターンオーバ装置を備えたクラッチペダ
ル操作装置の左側面図である。
ル操作装置の左側面図である。
【図4】図1のターンオーバ装置を備えたクラッチペダ
ル操作装置の正面図である。
ル操作装置の正面図である。
【図5】図1のターンオーバ装置においてクラッチペダ
ルが踏み込まれた状態を示す図である。
ルが踏み込まれた状態を示す図である。
10:ターンオーバ装置
12:ペダルブラケット
16:回動軸(一回動軸)
18:クラッチペダル(操作ペダル)
30:捩りコイルスプリング
32:コイル本体
34:係止部(第2係止部)
36:係止部(第1係止部)
38:ブッシュ
40:係止ピン
42:クランプブロック(係止部材)
44:係合アーム
46:係合溝
54:初期踏力軽減用捩りコイルスプリング
68:貫通孔
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)考案者 丸山野 悟
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 コイル状に巻回されたコイル本体と、該
コイル本体の両端から該コイル本体の外側を通ってそれ
ぞれ他端側に延び出す一対の第1係止部および第2係止
部とを有して、該第1係止部および第2係止部が前記コ
イル本体のばね力により該コイル本体の中心線まわりに
おいて互いに接近または離間する方向へ付勢される状態
で、位置固定のペダルブラケットおよび該ペダルブラケ
ットに一回動軸まわりの回動可能に配設された操作ペダ
ルの一方および他方にそれぞれ該一回動軸と平行な軸ま
わりの相対回動可能に係止されることにより、前記コイ
ル本体の中心線が該一回動軸と平行となる姿勢で配設さ
れる捩りコイルスプリングを備え、前記操作ペダルが原
位置から、前記第1係止部および第2係止部が前記ペダ
ルブラケットおよび操作ペダルに係止される一対の係止
点と前記一回動軸とが略一直線上に位置するターンオー
バ点まで踏込み操作されるまでは、該操作ペダルが原位
置に向かって回動するように付勢するが、該操作ペダル
が該ターンオーバ点を越えて踏込み操作されると該操作
ペダルが踏込み方向に向かって回動するように付勢する
ターンオーバ装置であって、 前記第1係止部は、前記コイル本体の中心線に対して直
角な平面内に位置する係合アームを有するとともに、 前記ペダルブラケットおよび前記操作ペダルの一方に
は、前記係合アームと係合可能な係合溝が設けられた係
止部材が、前記一回動軸と平行に立設された係止ピンま
わりの回動可能且つ該係止ピンの軸方向の移動不能に配
設され、 前記係合アームは、前記コイル本体のばね力に基づいて
前記係止部材の係合溝に係合させられており、 前記第2係止部は、前記ペダルブラケットおよび前記操
作ペダルの他方に前記一回動軸と平行に配設されたブッ
シュの貫通孔内に挿入されて係止されていることを特徴
とする操作ペダルのターンオーバ装置。 - 【請求項2】 前記係止ピンがコイル内を挿通するよう
に該係止ピンに配設されるとともに、コイルの両端部
が、該係止ピンまたは該係止ピンが立設された部材と前
記係止部材との双方に係合させられることにより、前記
操作ペダルが前記原位置から前記ターンオーバ点付近に
達するまでは該操作ペダルが踏込み方向に向かって回動
するように付勢力を作用させるが、該ターンオーバ点付
近を越えると自然状態となって該操作ペダルに対する付
勢力が零となる初期踏力軽減用捩りコイルスプリングを
有する請求項1に記載の操作ペダルのターンオーバ装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991061702U JP2582486Y2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 操作ペダルのターンオーバ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991061702U JP2582486Y2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 操作ペダルのターンオーバ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH058626U true JPH058626U (ja) | 1993-02-05 |
| JP2582486Y2 JP2582486Y2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=13178842
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991061702U Expired - Lifetime JP2582486Y2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 操作ペダルのターンオーバ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2582486Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100910652B1 (ko) * | 2007-12-28 | 2009-08-05 | 주식회사 광진엔지니어링 | 차량용 클러치 |
| JP2020144661A (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | 株式会社クボタ | 作業機 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6421372U (ja) * | 1987-07-29 | 1989-02-02 | ||
| JPH0232125U (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-28 | ||
| JPH02138315U (ja) * | 1989-04-20 | 1990-11-19 | ||
| JPH0313779U (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-12 |
-
1991
- 1991-07-09 JP JP1991061702U patent/JP2582486Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6421372U (ja) * | 1987-07-29 | 1989-02-02 | ||
| JPH0232125U (ja) * | 1988-08-24 | 1990-02-28 | ||
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| JPH0313779U (ja) * | 1989-06-27 | 1991-02-12 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR100910652B1 (ko) * | 2007-12-28 | 2009-08-05 | 주식회사 광진엔지니어링 | 차량용 클러치 |
| JP2020144661A (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | 株式会社クボタ | 作業機 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2582486Y2 (ja) | 1998-10-08 |
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