JPH0587561B2 - - Google Patents

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JPH0587561B2
JPH0587561B2 JP26252688A JP26252688A JPH0587561B2 JP H0587561 B2 JPH0587561 B2 JP H0587561B2 JP 26252688 A JP26252688 A JP 26252688A JP 26252688 A JP26252688 A JP 26252688A JP H0587561 B2 JPH0587561 B2 JP H0587561B2
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JP
Japan
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prediction
furnace
predetermined time
furnace heat
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JP26252688A
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Inventor
Akio Arai
Nobuyuki Nagai
Koichi Matsuda
Korehito Kadoguchi
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0587561B2 publication Critical patent/JPH0587561B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、高炉の安定な操業を行なうための
高炉炉熱低下及び炉熱上昇予測方法に関する。 (従来の技術) 高炉の安定操業の維持のためには、溶銑温度を
一定にすることが必要であることが従来より知ら
れている。このため、高炉操業者は常に高炉炉熱
変化を予測する必要性があつた。 高炉炉熱変化において、特に温度低下によつて
溶銑が凝固し、高炉から流出しなくなる可能性が
あるため、温度低下の予測は極めて重要なものと
なる。 高炉炉熱の予測方法としては、特開昭60−
39107に開示されたものがある。この方法は炉腹
部周辺装入物温度が溶銑温度と強い相関関係を持
つという見地から、予め第18図に示す様に高炉
1に設置したセンサ(炉腹ゾンデ)2により検出
される炉腹部周辺部温度と溶銑温度との関係を第
19図に示す如く直線回帰する。この直線式に基
づき、炉腹部周辺部温度から溶銑温度Tpigを予測
するのである。 一方、従来より、高炉の還元状態の良否を示す
ソリユーシヨンロスカーボン量(以下「ソルロス
C量」と言う)の増減により、高炉炉熱温度の予
測が別の予測方法として行なわれている。ソルロ
スC量の増加は、以下に示すいわゆるソルロス反
応が促進することを示している。 C+CO2→2CO この反応は、吸熱反応であるため高炉炉熱が低
下することが予測できる。 ソルロスC量は、通常炉頂ガスの組成を分析す
るガスクロマトグラフイーの分析周期(3分程
度)毎に、炉頂ガス中のCO、CO2、N2等の割合
や送風条件や原料装入条件をもとに計算され、従
来は1時間毎のソルロスC量の平均値により炉熱
低下を管理していた。 第20図a,bにおいて、同図aは、3分毎の
ソルロスC量l1、1時間毎のソルロスC量平均
値l2の経時変化を示し、同図bは溶銑温度の経
時変化を示すグラフである。同図において、時刻
17時に閾値ε1を越えているが昇熱アクシヨンをと
らず、その後のように溶銑温度は大幅に低下し
ている。第21図は、閾値ε2を越えた時刻13時に
昇熱アクシヨンAを起した時の各々の経時変化を
示している。なお第20図と同様、図中l1が3
分毎の瞬時値、l2が1時間平均のソルロスC量
を示している。第21図、第21図を比較するこ
とにより、昇熱アクシヨンAにより第20図bの
のような溶銑温度低下が、第21図で示すよう
にある程度回避できているのがわかる。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、前者の方法では炉内の内壁近傍
の温度を測定するために炉腹ゾンデ2を挿入する
必要があり、このため温度測定を間欠時点でしか
行なえず、溶銑温度予測精度も当然悪化してしま
うという問題点があつた。 また、溶銑温度が同じ値でも、生産計画や原料
装入条件等の変化により、炉内温度が変化する場
合がある。したがつて第19図で示した炉壁温度
の絶対値に基づく直線式では、必ずしも正確な予
測ができないという問題点があつた。 また、後者の方法においては、1時間毎のソル
ロスC量の平均値の予測では、急激なソルロスC
量の増加があつた時、最悪の場合、ほぼ1時間程
度も炉熱低下の予測に遅れが生じてしまう問題点
があつた。例えば第21図の場合にしても、予測
遅れのため昇熱アクシヨンAをとるのは溶銑温度
が管理温度Tcをある程度下まわつてからになつ
てしまつている。そこで、この問題点を回避する
ため、3分程度の間隔で測定したソルロスC量の
瞬時値で炉熱低下予測した場合、第20図、第2
1図のl1で示したように個々のバラツキが大き
く、ノイズ成分が大きいためデータの持続性がな
い。したがつてソルロスC量の瞬時値では炉熱低
下予測が不可能に近い。 また、前述したように、ソルロス反応は吸熱反
応であるため、ソルロスC量の減少から、高炉の
炉熱上昇をある程度予測できる。しかしながら、
炉熱低下予測と同様の理由から、正確な予測は困
難である。 この発明の目的は、上記従来技術の問題点を解
消し、溶銑温度の低下及び上昇を正確に予測する
ことのできる高炉炉熱低下及び炉熱上昇予測方法
を提供することである。 (課題を解決するための手段) この発明による高炉炉熱低下予測方法は、高炉
の所定箇所に内壁温度計を設置し、該内壁温度計
にて、所定時間間隔ごとの内壁温度差を測定する
ステツプと、ある時刻における前記内壁温度差の
正の値を示す部分の合計値が閾値を越えた時に所
定期間評価点を与える第1の予測を行うステツプ
と、ある時刻における前記内壁温度差の負の値を
示す部分の合計値が閾値を越えた時に所定期間評
価点を与える第2の予測を行うステツプと、ある
時刻における前記内壁温度差の正の値を示す部分
の所定時間幅の移動平均値の総和が閾値を越えた
時に所定期間評価点を与える第3の予測を行うス
テツプと、ソリユーシヨンロスカーボン量を所定
時間間隔ごとに求め、この求めた値の所定時間幅
における移動平均値が、閾値を越えた時に評価点
を与える第4の予測を行うステツプと、炉頂ガス
成分中の窒素量を所定時間間隔ごとに求め、この
求めた値の所定時間幅における移動平均値が、閾
値を下回つた時に評価点を与える第5の予測を行
うステツプと、炉頂から原燃料を装入する回数を
所定時間間隔ごとに求め、この求めた値が閾値を
越えた時に評価点を与える第6の予測を行うステ
ツプと、溶銑温度を所定時間間隔ごとに求め、こ
の求めた値の所定時間幅における移動平均値に基
づき、現状の炉熱レベルを検出するステツプとを
備え、前記第1〜第3の予測の閾値は、過去一定
期間内における各対応の前記合計値あるいは前記
総和の標準偏差に基づいて時々刻々変化し、前記
第4〜第6の予測の閾値は、過去一定期間内にお
ける各対応の前記ソリユーシヨンロスカーボン
量、前記窒素量あるいは前記原料を装入する回数
の平均値に基づいて時々刻々変化し、前記第1〜
第6の予測の評価点の総合評価と前記検出された
炉熱レベルとに基づき、高炉炉熱低下を予測する
ステツプをさらに備えている。 また、この発明による高炉炉熱上昇予測方法
は、ソリユーシヨンロスカーボン量を所定時間間
隔ごとに求め、この求めた値の所定間隔における
移動平均値が、閾値を下回つた時に評価点を与え
る第1の予測を行うステツプと、炉頂ガス成分中
の窒素量を所定時間間隔ごとに求め、この求めた
値の所定時間幅における移動平均値が、閾値を越
えた時に評価点を与える第2の予測を行うステツ
プと、炉頂から原料を装入する回数を所定時間間
隔ごとに求め、この求めち値が閾値を下回つた時
に評価点を与える第3の予測を行うステツプと、
溶銑温度を所定時間間隔ごとに求め、この求めた
値の所定時間幅における移動平均値に基づき、現
状の炉熱レベルを検出するステツプとを備え、前
記第1〜第3の予測手段の閾値は、過去一定期間
内における各対応の前記ソリユーシヨンロスカー
ボン量、前記窒素量あるいは前記原料を装入する
回数の平均値に基づいて時々刻々変化し、前記第
1〜第3の予測の評価点の総合評価と前記検出さ
れた炉熱レベルとに基づき、高炉炉熱上昇を予測
するステツプをさらに備えている。 (作用) この発明による高炉炉熱低下予測方法は、第1
〜第6の予測の総合評価と検出された炉熱レベル
とに基づき炉熱低下予測を行うため、総合評価が
同じでも炉熱レベルの違いにより予測を変更する
ことができる。 また、この発明による高炉炉熱上昇予測方法
は、第1〜第3の予測の総合評価と検出された炉
熱レベルとに基づき炉熱上昇予測を行うため、総
合評価が同じでも炉熱レベルの違いにより予測を
変更することができる。 (実施例) 以下、この発明の実施例について説明するが、
そこで述べる第1〜第9の予測手段と、請求項1
記載の第1〜第6の予測及び請求項2記載の第1
〜第3の予測との対応関係を表1に示す。
【表】
【表】 A 第1の炉熱低下理由 高炉の炉熱低下の一因として、以下に示すもの
が考えられる。 高炉羽口から吹き上げる溶銑温度及び溶銑量調
整のための高温空気(ガス流)は通常、炉内中央
部に吹き込んでいる。ところが原料装入条件、装
入物分布等の理由により、急にガス流が炉内周辺
部に多く流れる場合がある。その結果、 FeO+C→Fe+CO の吸熱反応が促進され、炉熱低下が起こる。 ところで、ガス流が多量に炉内周辺部に流れる
と、Na、K、Pb等の炉内付着物及び停滞層が剥
離し、壁落ちすることにより、その部分の炉壁温
度が急激に上昇する。この急激な温度上昇を検知
すれば炉熱低下が予測できる。 B 第2の炉熱低下理由 また、高炉の炉熱低下の一因として、以下に示
すものが考えられる。 高炉内の荷下がり速度がAと同様の理由で上が
ると、いわゆる生鉱下りにより高炉内の融着帯レ
ベルが下がり、炉熱低下が起こる。 ところで、融着帯レベルが下がると、該当部分
における炉壁温度も急激に下降する。この急激な
温度下降を検知すれば炉熱低下が予測できる。 C 第3の炉熱低下理由 さらに、高炉の炉熱低下の一因として、以下に
示すものが考えられる。 高炉羽口から吹き上げる溶銑温度及び溶銑量調
整のための高温空気(ガス流)は通常、炉内中央
部に吹き込んでいる。ところが、A、Bと同様の
理由により、ガス流の一部が炉内周辺部に流れる
場合がある。この状態が長時間続くと、高炉の炉
壁からのガス流の熱放散が正常操業時より多くな
り、その結果、炉熱低下が起こる。 ところで、ガス流の一部が定常的に炉内周辺部
に流れると、炉壁温度が徐々に上昇する。このよ
うな比較的長時間のゆるやかな温度上昇を検知す
れば炉熱低下が予測できる。 D 第1〜第3の予測手段 第1図a,bは、各々この発明の一実施例で用
いられる内壁温度計の配置を示す側面断面図、平
面断面図である。内壁温度計3は同図aに示すよ
うに、高炉1の高さ方向に7個(背部3個、腹部
2個、朝顔部2個)、同図bに示すように高炉1
の周方向に4個設置する。つまり、4方向7レベ
ルで計28個の内壁温度計3を設置する訳である。 内壁温度計は例えば、本出願人による実開昭57
−81531、実公昭59−16816に開示されたものを用
いてもよく、第2図は後者に開示された内壁温度
計(以下これを「FMセンサ」という。)を示す
概念図である。 同図において、4は2本の導線5が絶縁的に平
行して埋設され前方端側に感温部6を有するシー
ス型測温体であり、シース型測温体4は複数本
を、夫々の感温部6が長さ方向の異なる部位に配
置される様に平行配列されており、さらにシース
型ダミー棒7を感温部6の先端に接続して、最先
端を揃えている。シース型ダミー棒7は2本の導
線5が絶縁的に平行して埋設され、シース型測温
体4と実質的に同一の熱伝導性を有する。FMセ
ンサ3はこのシース型測温体4を絶縁材8で相互
に非接触に保ち、シース管9内に収納することに
より形成される。 第3図はFMセンサ3の設置説明図である。同
図において、10〜13は高炉の炉壁であり、1
0はレンガ、11はステーブ、12はスタンプ、
13は鉄皮である。FMセンサ3は同図に示すよ
うに、パツキン14及び溶接部15への溶接によ
り、炉壁内部に設置されている。なお、16は充
填材であり、17はミルク注入口であり充填材1
6を注ぎ込む箇所である。 なお、ここで説明したFMセンサ3はその設置
及び構造上、炉壁の侵食と共にFMセンサ3自体
も侵食され、シース型測温体4が炉壁近傍の炉内
に露出する場合もあり、実際には「炉壁温度」と
共に「炉壁近傍の炉内温度」を測定していること
になる。以下、両者を含めた概念を「炉壁温度」
として述べる。FMセンサ3は上述のように従来
のシース熱電対等の温度計に比べ、多数の測定点
を有し、迅速な測温応答を満足し、長期の連続的
な温度測定が可能であり、信頼性の向上、耐久性
の向上、施工性の向上等が図られている。 各FMセンサ3は、第4図に示すように所定サ
ンプリング時間Δtごとに高炉1の内壁温度を測
定している。ここで、時刻jのi番目のFMセン
サ3の内壁温度をTj,iとし、時刻jの1サンプリ
ング時間Δt前の内壁温度をTj-1,iとすると、Tj,i
Tj-1,iとの内壁温度差(差分値)ΔTj,iは、 ΔTj,i=Tj,i−Tj-1,i ……(1) となる。この状態を第5図に示す。 この差分値ΔTj,iに、各FMセンサ3毎の高さ、
周方向等を考慮して重みWiを乗ずる。さらに、
差分値ΔTj,iが負のものに対しては、Vi=0、そ
れ以外のものに対しては、Vi=1を示す正負パラ
メータViも乗じ、時刻jの補正差分値(正の差分
値)CTj,iを得る。 CTj,i=Wi・Vi・ΔTj,i ……(2) 次に、補正差分値CTj,iの全FMセンサ3に対す
る総和をとり、これをST1jとする。 ST1j28i=1 CTj,i ……(3) そして次(4)式に従い、この差分値総和ST1j
値が予め定められた閾値ε1より大きくなれば、急
激な温度上昇があつたとみなし所定期間評価点1
を与える。 ST1j≧ε1 ……(4) 以上がAの理由に基づく第1の予測手段であ
る。 Bの理由に基づく第2の予測手段は、以下に示
す通りである。 (2)式において、正負パラメータViは差分値
ΔTj,iが正のものに対しては、Vi=0、それ以外
のものに対しては、Vi=1とし、次に、補正差分
値CTj,iの絶対値の全FMセンサ3に対する総和を
とり、これをST2jとする。 ST2j28i=1 |CTj,i| ……(3)′ そして次(4)′式に従い、(3)′式に基づく差分値総
和ST2jの値が予め定められた閾値ε2より大きく
なれば、生鉱下りによる急激な温度下降があつた
とみなし、所定期間評価点1を与える。 ST2j≧ε2 ……(4)′ Cの理由に基づく第3の予測手段は、以下に示
す通りである。 (2)式の正負パラメータViは第1の予測手段と同
様、差分値ΔTj,iが負のものに対しては、Vi=0、
それ以外のものに対してはVi=1とする。また時
刻jのkサンプリング時間前(すなわちΔt×k
時間前)の補正差分値をCTj-k,iとし、この補正差
分値の所定の時間幅nΔtの移動平均の時間jにお
ける値の全FMセンサ3に対する総和をとり、こ
れをST3jとする。 ST3j28i=1 {(1/(n+1))ok=0 CTj-k,i
……(3)″ そして次(4)″式に従い、この移動平均総和ST3j
の値が予め定められた閾値ε3より大きくなれば、
ゆるやかな温度上昇が長期間あつたとみなし、所
定期間評価点1を与える。 ST3j≧ε3 ……(4)″ 上記した第1〜第3の予測手段は、各々炉壁温
度差(差分値)により行なつているため、炉壁温
度の絶対値の上下によらず、正確な予測を行なう
ことができる。しかも、FMセンサ3はその施工
性の良さ及び測温応答性の良さから、高炉全周を
覆うように配置でき、連続的な内壁温度差が把握
できることで、さらに正確な予測を行なうことが
できる。 また、上記した第1〜第3の予測手段は、コン
ピユータにより実現が可能となる。第6図は第1
の予測手段の処理の流れを示すフローチヤートで
ある。同図において、ステツプS1で各FMセンサ
3の炉壁温度Tj,iをサンプリング時間Δt毎に測定
する。次に、ステツプS2において各FMセンサ3
の差分値を(1)式に基づき計算する。 そして、ステツプS3において、(2),(3)式に基
づく正の差分値総和ST1jを求める。さらに、ス
テツプS4において、この正の差分値総和ST1j
予め定められた閾値ε1との比較を行い、(4)式を満
足すればステツプS5においてガス流の急激な炉
内周辺流化による炉熱低下が起こるであろうとみ
なし、所定期間評価点1を与える。一方、(4)式を
満足しない場合は、異常なしとみなしステツプ
S1に戻り、以下ステツプS1〜ステツプS4を繰り
返すことで炉熱低下評価を行なう。 第7図は第2の予測手段の処理の流れを示すフ
ローチヤートである。同図において、ステツプ
S11で各FMセンサの炉壁温度Tj,iをサンプリング
時間Δt毎に測定する。次に、ステツプS12におい
て各FMセンサ3の差分値を(1)式に基づき計算す
る。 そして、ステツプS13において、(2)′,(3)′式に
基づく負の差分値の絶対値総和ST2jを求める。
さらに、ステツプS14において、この負の差分値
の絶対値総和ST2jと予め定められた閾値ε2との
比較を行い、(4)′式を満足すればステツプS15に
おいて荷下り速度が上つたことによる炉熱低下が
起こるであろうとみなし、所定期間評価点1を与
える。一方、(4)′式を満足しない場合は、異常な
しとみなしステツプS11に戻り、以下ステツプ
S11〜ステツプS14を繰り返すことで炉熱低下評
価を行なう。 第8図は第3の予測手段の処理の流れを示すフ
ローチヤートである。同図において、ステツプ
S21で各FMセンサ3の炉壁温度Tj,iをサンプリン
グ時間Δt毎に測定する。次に、ステツプS22にお
いて各FMセンサ3の差分値を(1)式に基づき計算
する。 そして、ステツプS23において(2)″,(3)″式に基
づく正の差分値の時間幅nΔtにおける移動平均総
和ST3jを求める。さらに、ステツプS24におい
て、この正の差分値移動平均総和ST3jと予め定
められた閾値ε3との比較を行い、(4)″式を満足す
ればステツプS25において炉体熱放散による炉熱
低下が起こるであろうとみなし、所定期間評価点
1を与える。一方、(4)″式を満足しない場合は、
異常なしとみなしステツプS21に戻り、以下ステ
ツプS21〜ステツプS24を繰り返すことで炉熱低
下評価を行なう。 E 第4、第5の予測手段 ガスクロマトグラフイーによる炉頂ガス成分分
析、送風条件、原料装入条件などにより、ソルロ
スC量(Kg/t−p)をサンプリング時間Δtご
とに算出する。ここで、時刻jにおけるソルロス
C量をxjとし、時刻jよりもkサンプリング時間
前(すなわちΔt×k時間前)のソルロスC量を
xj-kとすると、現在の時刻jにおける所定時間幅
nΔtの移動平均xMは、 xM=1/n+1ok=0 xj-k ……(5) で計算できる。 (5)式に基づくxMをサンプリング時間Δtごとに
計算し、下記(6)式により、xMが予め定めておい
た閾値εxi(i=1〜n)(εx1<εx2…<εxo)を越

た時の最大の閾値εxiにより評価点iを与え、評
価を行なう。 xM>εxi(i=1〜n) ……(6) 以上が第4の予測手段である。 また、ガスクロマトグラフイーにより検出され
る炉頂ガス中の窒素量(%)(以下、「ガスクロ
N2量」と言う。)はソルロスC量と強い負の相関
があり、ソルロスC量の増加に代え、ガスクロ
N2量の減少により、高炉炉熱低下が予測できる。 このことにより、現在の時刻jにおけるガスク
ロN2量をyjとし、時刻jよりもkサンプリング
時間前(すなわちΔt×k時間前)のガスクロN2
量をyj-kとすると、現在の時刻jにおける所定時
間幅nΔtの移動平均yMは、 yM=1/n+1ok=0 yj-k ……(7) で計算できる。 (7)式に基づくyMをサンプリング時間Δt毎に計
算し、下記(8)式により、yMが予め定めておいた
閾値ε5を下回つた時評価点1を与え、炉熱低下評
価を行なう。 yM<ε5 ……(8) 以上が第5の予測手段である。 さらに、第4の予測手段であるソルロスC量の
移動平均を求めるに際し、ソルロスC量の瞬時値
が第9図aに示すようにノイズ等の原因で異常値
E1、E2を発生する場合がある。ここで、時刻j
のソルロスC量をxj、1サンプリング時間Δt前
のソルロスC量をxj-1とすると、ソルロスC量の
差分値の絶対値Δxjは Δxj=|xj−xj-1| ……(9) となる。このΔxjを閾値εzと同図bのように比較
することで異常値E1、E2を見つけだし、同図c
に示すように直前の測定値と置き換えることによ
り平滑化をはかる方法が考えられる。この方法を
適用することにより、より正確なソルロスC量の
移動平均が求まり、その結果、かなり精度の高い
予測が可能となる。 このような異常値補正を含んだソルロスC量の
移動平均による炉熱低下予測方法はコンピユータ
を用いて実現することが可能である。第10図は
その処理の流れを示すフローチヤートである。同
図において、まず、ステツプS31において、n段
階にεx1<εx2…εxoの大きさで、閾値εx1〜εxoを設
定する。そして、ステツプS32でソルロスC量の
瞬時値xjをサンプリング時間Δt毎に求める。そ
して、ステツプS33においてソルロスC量の差分
値の絶対値Δxjを求め、次にステツプS34におい
て差分値の絶対値Δxjが閾値εzと比較して大きい
場合、ステツプS35において、この瞬時値xjは異
常値とみなし、直前の測定値xj-1に置き換え、ス
テツプS36に移行する。一方、ステツプS34にお
いて閾値εzより小さい場合は、瞬時値xjを変更す
ることなく、ステツプS36に移行する。ステツプ
S36では時間幅nΔtの移動平均xMを求め、次のス
テツプS37において評価点iを0に初期設定す
る。 そして、ステツプS38において、ソルロスC量
移動平均値xMと閾値εx1(i=0より)との比較が
行なわれ、xM≧εx1ならば、ステツプS39において
iの値を0→1と1増し、ステツプS40において
i=nと判定されるか、ステツプS38においてxM
<閾値εx(i+1)と判定されるまで閾値εx(i+1)の値を段
階的に増加させながらステツプS38〜S40を繰返
して評価点iを算出し、ステツプS41に移行す
る。またxM<εx1ならば、ステツプS39、S40は1
度も実行されず、評価点iは0としてステツプ
S41に移行する。最後にステツプS41において、
ステツプS38〜S40により求められた評価点iを
出力する。 なお、当然のことながら、上記した異常値処理
のコンピユータへの適用は、ガスクロN2量の移
動平均値yMによる炉熱低下予測の場合において
も同様に実現できる。 上述した第4、第5の予測手段はサンプリング
時間Δt毎の移動平均に基づいているため、予測
を早く得ることができ、しかも精度も十分確かな
ものといえる。 F 第6、第7の予測手段 (5)式に基づくソルロスC量の移動平均xMをサ
ンプリング時間Δtごとに計算し、下記(10)式によ
り、xMが予め定めておいた閾値εyj(y=1〜m)
(εy1>εy2…>εyn)を下回つた時の最小の閾値εyj
により評価点jを与え、評価を行う。 xM<εyj(j=1〜m) …(10) 以上が第6の予測手段である。この予測手段に
よる評価点jが高い程、高炉炉熱上昇傾向が強い
といえる。 また、(7)式に基づくガスクロN2量の移動平均
yMをサンプリング時間Δt毎に計算し、下記(11)式
により、yMが予め定めておいた閾値ε7を越えた時
に評価点1を与え、炉熱上昇評価を行う。 yM>ε7 ……(11) 以上が第7の予測手段である。 Eで述べた異常値補正を含んだソルロスC量の
移動平均による炉熱上昇予測方法はコンピユータ
を用いて実現することが可能である。第11図は
その処理の流れを示すフローチヤートである。同
図において、まず、ステツプS51において、n段
階にεy1>εy2…εynの大きさで、閾値εy1〜εynを設
定する。そして、ステツプS52でソルロスC量の
瞬時値xjをサンプリング時間Δt毎に求める。そ
して、ステツプS53においてソルロスC量の差分
値の絶対値Δxjを求め、次にステツプS54におい
て差分値の絶対値Δxjが閾値εzと比較して大きい
場合、ステツプS55において、この瞬時値xjは異
常値とみなし、直前の測定値xj-1に置き換え、ス
テツプS56に移行する。一方、ステツプS54にお
いて閾値εzより小さい場合は、瞬時値xjを変更す
ることなく、ステツプS56に移行する。ステツプ
S56では時間幅nΔtの移動平均xMを求め、次のス
テツプS57において評価点jを0に初期設定す
る。 そして、ステツプS58において、ソルロスC量
移動平均値xMと閾値εy1(i=0より)との比較が
行なわれ、xM≦εy1ならば、ステツプS59において
jの値を0→1と1増し、ステツプS60において
i=mと判定されるか、ステツプS58においてxM
>εy(j+1)と判定されるまで閾値εy(j+1)の値を段階的
に増加させながらステツプS58〜S60を繰返して
評価点jを算出し、ステツプS61に移行する。ま
たxM>εy1ならば、ステツプS59、S60は1度も実
行されず、評価点jは0としてステツプS61に移
行する。最後にステツプS61において、ステツプ
S58〜S60により求められた評価点jを出力する。 なお、当然のことながら、上記した異常値処理
のコンピユータへの適用は、ガスクロN2量の移
動平均値yMによる炉熱上昇予測の場合において
も同様に実現できる。 上述した第6、第7の予測手段は第4、第5の
予測手段同様、サンプリング時間Δt毎の移動平
均に基づいているため、予測を早く得ることがで
き、しかも精度も十分確かなものといえる。 G 第8、第9の予測手段 所定時間当りの炉頂からの原料装入回数(以
下、「装入ピツチ」という。)が炉熱に影響を与え
ることが経験的に知られている。つまり、装入ピ
ツチが上がると炉熱は低下し、装入ピツチが下が
ると炉熱が上昇することが知られている。 これは主として以下に示す理由からと推測され
ている。 装入ピツチは上(下)がると、吸熱反応であ
るソルロス反応が促進(抑制)され、その結果
炉熱が低下(上昇)する。 装入ピツチが上(下)がると、出銑量が増し
(減り)、原料装入から出銑までの時間が短く
(長く)なる。その結果、溶銑が高炉内で熱交
換する時間が減少(増加)するため、炉熱が低
下(上昇)する。 そこで、装入ピツチPITCHをカウントし、 PITCH>ε8 ……(12) を満たせば、評価点1を与え、炉熱低下評価を行
う(第8の予測手段)。 一方、 PITCH<ε9 ……(13) を満たせば、評価点1を与え、炉熱上昇評価を行
う(第9の予測手段)。なお、ε8、ε9(ε8>ε9
は、閾値としての装入ピツチである。 第12図は、第8の予測手段の処理の流れを示
すフローチヤートである。同図において、ステツ
プS71でサウンジングデータより単位時間当りの
装入ピツチPITCHを求める。次にステツプS72
で、この装入ピツチPITCHと予め定められた閾
値ε8との比較を行い、(12)式を満足すればステツプ
S73において、評価点1を出力する。一方、(12)式
を満足しない場合はステツプS72において、評価
点0を出力する。 なお、第9の予測手段の処理の流れはステツプ
S72における比較が、(12)式から(13)式に置き代わる
のみで、第12図に示したフローチヤートと同様
である。 H 閾値の学習 D〜Gで述べた第1〜第9の予測方法の各閾値
ε*(ε1、ε2、ε3、εxi、εxj、ε5、ε7、ε8、ε9
のいずれ
かであり、以下総称して「ε*」を用いる。)は最
適な炉熱低下予測率あるいは炉熱上昇予測率が得
られるように、予め求められたものである。しか
しながら、当初最適であつた閾値ε*は高炉操業中
において、生産計画や原料条件などの諸条件の変
化に伴い、最適でなくなる可能性がある。このた
め、閾値ε*を高炉操業中に最適な値に変化させる
必要があり、閾値ε*の学習を以下に示すように行
う。 第1〜第3の予測手段の閾値学習 高炉の炉壁温度を測定する場合、炉壁温度計で
あるFMセンサ3の測温点がDで述べたように、
炉壁の侵食と共に変化する。このため、測定され
る炉壁温度そのものの値のみならず、炉壁温度差
のピーク値(最大値)も炉壁の侵食に応じて変動
する可能性がある。第1〜第3の予測手段では炉
壁温度差に基づいて予測を行つているため、その
ような場合には予測精度も変動することになる。 この問題を解消するため、以下に示すような処
理を施す。まず、現在時刻tから時間幅hs過去に
逆のぼつて、この区間hsにおける各総和ST1j
ST3jの標準偏差σ1〜σ3を求め、これらの標準偏
差σ1〜σ3から次の(14)〜(16)式により、閾値ε1〜ε3

決定する。 ε1=a1×σ1 ……(14) ε2=a2×σ2 ……(15) ε3=a3×σ3 ……(16) なお、a1〜a3は係数である。 第1〜第3の予測手段の閾値学習における炉壁
温度の差分値と、閾値ε*との時間変動を第13A
図に示す。期間taは、壁落ち等によりFMセンサ
3の検出感度の低い期間であり、期間tbはFMセ
ンサ3の検出感度の高い期間である。したがつ
て、閾値ε*を一定の値に固定しておくことは、期
間taでは見逃しが多く、期間tbでは過検出をする
ことになる。このことを考えると、期間taでは閾
値ε*を低く、期間tbでは、閾値ε*が高く設定され
ることが望ましい。本学習方法により、期間ta
は閾値ε*を低く、期間tbでは閾値ε*を高く設定す
ることができており、壁落ち等を精度よく検出で
きることがわかる。 第4〜第9の予測手段の閾値学習 一週間程度のサンプリング時間におけるソルロ
スC量、ガスクロN2量及び装入ピツチの平均値
は、高炉操業中における操業条件の変化に伴い変
化する。従つて、これに追随して閾値εxi、εyj
ε5、ε7〜ε9を変化させる必要が生じる。 この問題を解消するため、以下に示すような処
理を施す。現在時刻tから所定時間(一週間程度
の長期)過去に逆のぼつたソルロスC量、ガスク
ロN2量及び装入ピツチの平均値、2及び
PITCHを求め、これらの値により次の(17)〜(22)
式により閾値εxi、εyj、ε5、ε7、ε8、ε9を決定す
る。 εxi=+ΔSolU(i)(i=1〜n) ……(17) εyj=−ΔSolD(j)(j=1〜m) ……(18) ε52−ΔNU ……(19) ε72+ΔND ……(20) ε8=+ΔPU ……(21) ε9=−ΔPD ……(22) なお、[ΔSolU(i)、ΔSolD(j)、ΔNU、ΔND、
ΔPU、ΔPD](>0)は予め設定された値であ
る。 第13B図は、,で説明した閾値学習の処
理手順を示すフローチヤートである。同図におい
て、まずステツプS91において現在時刻tから過
去に逆のぼつた所定時間幅hsの間における正の差
分値総和STj、負の差分値絶対値総和ST2j、正の
差分値移動平均総和ST3jの標準偏差σ1〜σ3をそ
れぞれ求める。 そして、これらの標準偏差σ1〜σ3を用い、ステ
ツプS92において(14)〜〓式より閾値ε1〜ε3を決定
する。 次に、ステツプS93において、現在時刻tから
過去一定期間内におけるソルロスC量、ガスクロ
N2及び原料装入ピツチの平均値、2及び
PITCHを算出し、ステツプS94で、(17)〜(22)式よ
り閾値εxi〜εyj、ε5、ε7〜ε9を決定する。以降ス

ツプS91に戻り、上述の処理を繰返すことにより
随時閾値を決定していく。 以上,で説明したように、適時、第1〜第
9の予測手段における各々のサンプリングデータ
の変化に基づき自動的に閾値ε*を決定していくこ
とにより、高炉操業中において生産計画や原料条
件などの諸条件の変化にかかわらず、常に高い精
度で予測を行うことができる。 I 高炉炉熱低下予測 D,E,Gで述べた第1〜第5と第8の予測手
段により、Hで述べたように閾値ε*を随時変更し
つつ、評価点を算出する。そして、この評価点の
総合評価と、後述する炉熱レベルとから最終的に
炉熱低下を予測する。 なお、ここで述べる「炉熱低下」とは溶銑温度
の所定時間幅における移動平均値が管理下限温度
を下回ることをいう。 第14図は、その処理の流れを示すフローチヤ
ートであり、以下、同図を参照しつつ説明する。
ステツプS101で第1〜第3の予測手段の評価点f1
〜f3を求める。評価点f1〜f3は1度0→1になれ
ば、後に述べるデータホールド期間中は、その値
を保持する。したがつて、ホールド時間hr(2時
間程度)が時刻t1で設定されたとすれば、時刻t1
〜時刻t1+hr(すなわちデータホールド期間)内
は評価点f1〜f3各々は、一旦0→1に変化すれ
ば、再び1→0に変化することはない。このデー
タホールド期間は、FMセンサ合計値F(=f1+f2
+f3)が、F=0→F>0に変化した時に変動時
刻tcを初期化すると共に設定され、これ以降hr
より規定される時間内が前述したようにデータホ
ールド期間となる。 次にステツプS102において、FMセンサ合計値
Fが0か否かを判別することにより、データホー
ルド時間hrが設定されているか否かを識別し、F
=0であれば、データホールド時間hrの設定は無
いので、ステツプS105に移る。一方、F≠0で
あれば、データホールド時間hrが既に設定されて
いるので、ステツプS103で変動時刻tcとホールド
時間hrとを比較することで、現在がデータホール
ド期間中か否かのチエツクを行ない、tc≦hrなら
ば、データホールド期間中であるので、FMセン
サ合計値Fを初期化する必要はないのでステツプ
S105へ移る。しかしながら、ステツプS103にお
いてtc>hrならば、データホールド期間は終えた
と判断し、ステツプS104においてFMセンサ合計
値Fを“0”に初期化する。 このように、FMセンサ合計値Fはデータホー
ルド期間を考慮しながら求められる。これは第1
〜第3の予測手段が第4、第5及び第8の予測手
段に比べ先見性が高い(予測が早く得られる)た
め、将来の同一時点に対する予測結果を総合評価
するためには第1〜第3の予測手段の予測結果を
一定時間ホールドしておく必要があるからであ
る。 そして、ステツプS105において、第5の予測
手段による評価点f5を算出し、次にステツプS106
において、第8の予測手段による評価点f8を算出
する。 次に、ステツプS107で、中間評価点C1を次の
(23)式より、求める。 C1=sgn(F+f5+f8) ……(23) ただし、記号「sgn」は、その引数の正負の符
号を取り出す演算を示す。したがつて、FMセン
サ合計値F、評価点f5、f8のうち少なくともひと
つが1以上であれば、中間評価点C1が“1”と
なり、FMセンサ合計値F、評価点f5、f8が全て
「0」であれば中間評価点C1が「0」となる。 そして、ステツプS108において、第4の予測
手段による評価点iを算出する。なお、このとき
の(17)式のnは3である。次に、ステツプS109に
おいて総合評価Cを次の(24)式に従い求める。 C=C1+i ……(24) そして、ステツプS110において、溶銑温度実
測値Tpigから、所定時間幅の溶銑温度の移動平均
Tpig求め、ステツプS111でこの溶銑温度移動平均
Tpigと基準温度T1,T2(T1>T2)とを比較し、
炉熱レベルTPを以下に示すように決定する。 pig>T1であればTP=1 T1pig≧T2であればTP=2 pig<T2であればTP=3 そして、ステツプS112において、総合評価C
と炉熱レベルTPとから、表2に従い最終的な炉
熱低下予測を行う。なお、このとき、中間評価
C1の変化が0〜1であり、評価点iの変化が0
〜3であるため、総合評価Cは0〜4の間で決定
する。
【表】 表2において「−」はアラーム無、「K」は軽
度アラーム、「J」は重度アラームを示している。 以降、ステツプS101に戻り、継続して炉熱低
下予測が続けられる。 第15図は、この発明の実施例による高炉炉熱
低下予測による効果を示すグラフであり、aは総
合評価C、bは炉熱温度移動平均pigを示してい
る。なお、Tnaxは管理上限温度、Tnioは管理下限
温度である。以下、炉熱レベルTPを考慮せず、
総合評価Cのみに基づき行う炉熱低下予測(TP
=2に固定し、表2に従つた炉熱低下予測、以下
「予測A」という。)と、炉納レベルTPと総合評
価Cとに基づき行う炉熱低下予測(以下、「予測
B」という。)との比較を第15図を参照しつつ
行う。なお、ここでは昇熱アクシヨンは行つてい
ない。 時刻tapig>T1よりTP=1となる。)におい
て、予熱Aでは軽度アラームが出力されるが、予
測Bではアラームは出力されない。第15図bよ
り溶銑温度移動平均pigは時刻ta後に低下する
が、最終的には管理温度内(Tniogpig<Tnax
にとどまつている。したがつて、時刻taにおいて
昇熱アクシヨンを行う必要がなかつたと判断でき
るため、予測Aによる軽度アラームは誤報とな
る。 時刻tbpig<T2よりTP=3となる。)におい
て、予測Aではアラームが出力されないが、予測
Bでは軽度アラームが出力される。第15図bよ
り、溶銑温度移動平均pigは時刻tb後に低下し、
下限管理温度Tnioを少し下回つてしまう。したが
つて、時刻tbにおいて軽度な昇熱アクシヨンを行
う必要があつたと判断されるため、予測Bの軽度
アラーム出力という予測が的中し、予測Aは軽度
アラーム出力を怠つたことになる。 以上のことから、予測Bの方が、予測Aより予
測精度が優れていることがわかる。 このように総合評価Cと炉熱レベルTPとに基
づいて、アラームの度合いを変えることで、昇熱
アクシヨンの程度を細かく変化させることができ
る。その結果、必要十分な昇熱アクシヨンを選択
することが実現できるようになり、炉熱低下を確
実に防止できるのは勿論、過度の昇熱アクシヨン
による不要な炉熱上昇を招くことがなく、安定か
つ経済的な高炉操業が可能になつた。 J 高炉炉熱上昇予測 F、Gで述べた第6、第7、第9の予測手段に
より、Hで述べたように閾値ε*を随時変更しつ
つ、評価点を算出する。そして、この評価点の総
合評価と炉熱レベルとから最終的に炉熱上昇を予
測する。 なお、ここで述べる「炉熱上昇」とは、溶銑温
度の所定時間幅における移動平均値が管理上限温
度を越えることをいう。 第16図は、その処理の流れを示すフローチヤ
ートであり、以下、同図を参照しつつ説明する。 まず、ステツプS121において、第7の予測手
段による評価点f7を算出し、次にステツプS122に
おいて、第9の予測手段による評価点f9を算出す
る。 そして、ステツプS123で、中間評価点D1を次
の(25)式により求める。 D1=sgn(f7+f9) ……(25) その後、ステツプS124において、第6の予測
手段による評価点jを算出する。なお、このとき
の(18)式のmは3である。次にステツプS125にお
いて、総合評価Dを次の(26)式に従い求める。 D=D1+j ……(26) そして、ステツプS126において、溶銑温度実
測値Tpigから、所定時間幅の溶銑温度移動平均
Tpigを求め、ステツプS127でこの溶銑温度移動平
pigと基準温度T1,T2(T1>T2)とを比較し、
Iで述べたように炉熱レベルTPを求める。 そして、ステツプS128において、総合評価D
と炉熱レベルTPとから、表3に従い最終的な炉
熱上昇予測を行う。なお、このとき、中間評価
D1の変化が0〜1であり、評価点jの変化が0
〜3であるため、総合評価Dは0〜4の間で決定
する。
【表】 表3において「−」はアラーム無、「K」は軽
度アラーム、「J」は重度アラームを示している。 以降、ステツプS121に戻り、継続して炉熱上
昇予測が続けられる。 第17図は、この発明の実施例による高炉炉熱
上昇予測による効果を示すグラフであり、aは総
合評価D、bは炉熱温度移動平均pigを示してい
る。なお、Tnaxは管理上限温度、Tnioは管理下限
温度である。以下、炉熱レベルTPを考慮せず、
総合評価Dのみに基づき行う炉熱上昇予測(TP
=2に固定し、表3に従つた炉熱上昇予測、以下
「予測C」という。)と、炉熱レベルTPと総合評
価Dとに基づき行う炉熱上昇予測(以下、「予測
D」という。)との比較を第17図を参照しつつ、
行う。なお、ここでは降熱アクシヨンは行つてい
ない。 時刻tcpig<T2よりTP=3となる。)におい
て、予測Cでは軽度アラームが出力されるが、予
測Dではアラームは出力されない。第17図bよ
り溶銑温度移動平均pigは時刻tc後に上昇するが、
最終的には管理温度内(Tniog<Tpig≦Tnax)に
とどまつている。したがつて、時刻tcにおいて降
熱アクシヨンを行う必要がなかつたと判断できる
ため、予測Cによる軽度アラームは誤報となる。 時刻tdpig<T1よりTP=1となる。)におい
て、予測Cではアラームが出力されないが、予測
Bでは軽度アラームが出力される。第17図bよ
り、溶銑温度移動平均pigは時刻td後に上昇し、
上限管理温度Tnaxを少し越えてしまう。したが
つて、時刻tdにおいて軽度な降熱アクシヨンを行
う必要があつたと判断されるため、予測Dの軽度
アラーム出力という予測が的中し、予測Cは軽度
アラーム出力を怠つたことになる。 以上のことから、予測Dの方が、予測Cより予
測精度が優れていることがわかる。 このように総合評価Dと炉熱レベルTPとに基
づいて、アラームの度合いを変えることで、降熱
アクシヨンの程度を細かく変化させることができ
る。その結果、必要十分な降熱アクシヨンを選択
することが実現できるようになり、炉熱上昇を確
実に防止できるのは勿論、過度の降熱アクシヨン
による不要な炉熱低下を招くことがなく、安定か
つ経済的な高炉操業が可能になつた。 さらに、この炉熱上昇予測方法と、Iで述べた
炉熱低下予測方法とを併用することで、より正確
な高炉炉熱予測が行える。 H 補足 尚、この実施例における第1〜第3の予測手段
では内壁温度計にFMセンサを用いたが、通常の
測温センサ(例えばシース熱電対)でも寿命の点
で問題はあるものの代用可能である。また、ステ
ーブ温度計、レンガ埋め込み温度計を用いてもそ
の信頼性、測温応答性の低さから予測精度は若干
低下するものの、代用可能である。 また、この実施例における第1〜第3の予測手
段では、FMセンサ3を7レベル4方向に28個設
置したが、高炉の特性により適当に設置すれば良
いのは勿論である。 なお、第4の予測手段、第6の予測手段による
評価点をそれぞれ、0〜n、0〜mに設定したの
は、ソルロスC量の移動平均による予測手段を、
他の予測手段より重視したためである。したがつ
て、ソルロスC量の移動平均による予測手段を重
視する必要がない場合は、他の予測手段による評
価点同様、第4、第6の評価点も〔0,1〕に設
定してもよい。また、第4、第6の予測手段以外
の予測手段を重視したい場合は、重視する予測手
段の評価点を多段階に設定すればよい。 (発明の効果) 以上説明したように、この発明による高炉炉熱
低下予測方法によれば、第1〜第6の予測の総合
評価と検出された炉熱レベルとに基づき炉熱低下
予測を行うため、溶銑温度の低下を正確に予測す
ることができる。 一方、この発明による高炉炉熱上昇予測方法に
よれば、第1〜第3の予測の総合評価と検出され
た炉熱レベルとに基づき炉熱上昇予測を行うた
め、溶銑温度の上昇を正確に予測することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは各々、この発明の一実施例に用
いられるFMセンサの高炉炉壁内の配置を示す側
面断面図、平面断面図、第2図、第3図は各々
FMセンサの概念図、設置説明図、第4図はFM
センサによる測定炉壁温度の経時変化を示すグラ
フ、第5図はFMセンサによる測定炉壁温度の差
分値の経時変化を示すグラフ、第6図は第1の予
測手段の処理の流れを示すフローチヤート、第7
図は第2の予測手段の処理の流れを示すフローチ
ヤート、第8図は第3の予測手段の処理の流れを
示すフローチヤート、第9図a,b,cは各々異
常値を含んだソルロスC量の瞬時値、ソルロスC
量の差分値の絶対値、異常値を取り除いたソルロ
スC量の瞬時値を示すグラフ、第10図〜第12
図はそれぞれ第4、第6、第8の予測手段の処理
の流れを示すフローチヤート、第13A図は第1
〜第3の予測手段の閾値学習の利点を示すグラ
フ、第13B図は閾値の学習方法の処理の流れを
示すフローチヤート、第14図はこの発明の一実
施例による炉熱低下予測方法の処理の流れを示す
フローチヤート、第15図はこの発明の一実施例
による炉熱低下予測方法の利点を示すグラフ、第
16図はこの発明の一実施例による炉熱上昇予測
方法の処理の流れを示すフローチヤート、第17
図はこの発明の一実施例による炉熱上昇予測方法
の利点を示すグラフ、第18図は従来技術におけ
る炉腹ゾンデの高炉内の配置を示す側面断面図、
第19図は溶銑温度と炉腹部周辺部温度の相関を
示すグラフ、第20図はソルロスC量の1時間平
均値と溶銑温度の経時変化を時間内に対応させて
示したグラフ、第21図は昇熱アクシヨンを起し
た時の各々ソルロスC量の1時間平均値と溶銑温
度の経時変化を時間的に対応させて示したグラフ
である。 1…高炉、3…FMセンサ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高炉の所定箇所に内壁温度計を設置し、該内
    壁温度計にて、所定時間間隔ごとの内壁温度差を
    測定するステツプと、 ある時刻における前記内壁温度差の正の値を示
    す部分の合計値が閾値を越えた時に所定期間評価
    点を与える第1の予測を行うステツプと、 ある時刻における前記内壁温度差の負の値を示
    す部分の合計値が閾値を越えた時に所定期間評価
    点を与える第2の予測を行うステツプと、 ある時刻における前記内壁温度差の正の値を示
    す部分の所定時間幅の移動平均値の総和が閾値を
    越えた時に所定期間評価点を与える第3の予測を
    行うステツプと、 ソリユーシヨンロスカーボン量を所定時間間隔
    ごとに求め、この求めた値の所定時間幅における
    移動平均値が、閾値を越えた時に評価点を与える
    第4の予測を行うステツプと、 炉頂ガス成分中の窒素量を所定時間間隔ごとに
    求め、この求めた値の所定時間幅における移動平
    均値が、閾値を下回つた時に評価点を与える第5
    の予測を行うステツプと、 炉頂から原料を装入する回数を所定時間間隔ご
    とに求め、この求めた値が閾値を越えた時に評価
    点を与える第6の予測を行うステツプと、 溶銑温度を所定時間間隔ごとに求め、この求め
    た値の所定時間幅における移動平均値に基づき、
    現状の炉熱レベルを検出するステツプとを備え、 前記第1〜第3の予測の閾値は、過去一定期間
    内における各対応の前記合計値あるいは前記総和
    の標準偏差に基づいて時々刻々変化し、 前記第4〜第6の予測の閾値は、過去一定期間
    内における各対応の前記ソリユーシヨンロスカー
    ボン量、前記窒素量あるいは前記原料を装入する
    回数の平均値に基づいて時々刻々変化し、 前記第1〜第6の予測の評価点の総合評価と前
    記検出された炉熱レベルとに基づき、高炉炉熱低
    下を予測するステツプをさらに備える高炉炉熱低
    下予測方法。 2 ソリユーシヨンロスカーボン量を所定時間間
    隔ごとに求め、この求めた値の所定間隔における
    移動平均値が、閾値を下回つた時に評価点を与え
    る第1の予測を行うステツプと、 炉頂ガス成分中の窒素量を所定時間間隔ごとに
    求め、この求めた値の所定時間幅における移動平
    均値が、閾値を越えた時に評価点を与える第2の
    予測を行うステツプと、 炉頂から原料を装入する回数を所定時間間隔ご
    とに求め、この求めた値が閾値を下回つた時に評
    価点を与える第3の予測を行うステツプと、 溶銑温度を所定時間間隔ごとに求め、この求め
    た値の所定時間幅における移動平均値に基づき、
    現状の炉熱レベルを検出するステツプとを備え、 前記第1〜第3の予測の閾値は、過去一定期間
    内における各対応の前記ソリユーシヨンロスカー
    ボン量、前記窒素量あるいは前記原料を装入する
    回数の平均値に基づいて時々刻々変化し、 前記第1〜第3の予測の評価点の総合評価と前
    記検出された炉熱レベルとに基づき、高炉炉熱上
    昇を予測するステツプをさらに備える高炉炉熱上
    昇予測方法。
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