JPH0588750A - 位置制御装置の原点復帰制御方法 - Google Patents

位置制御装置の原点復帰制御方法

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JPH0588750A
JPH0588750A JP25152891A JP25152891A JPH0588750A JP H0588750 A JPH0588750 A JP H0588750A JP 25152891 A JP25152891 A JP 25152891A JP 25152891 A JP25152891 A JP 25152891A JP H0588750 A JPH0588750 A JP H0588750A
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JP
Japan
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rotation
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position data
position information
encoder
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Application number
JP25152891A
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Inventor
Tadashi Muneyuki
正 宗行
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、産業用ロボットにおけるアームなど
の部材位置を制御するための位置制御装置において、主
電源投入時等に際して行なわれる原点復帰制御方法に関
し、機械正方向と位置情報増加方向との方向性の一致に
関係なく、同一動作により原点復帰作業を行なえるよう
にして、該作業の簡易化および時間短縮をはかることを
目的とする。 【構成】そこで、位置検出器の動作位置を検知した後、
所定部材を所定方向へ移動させながら、Zパルスを最初
に検知した位置を電気的原点とし(S1)、該原点から該
所定方向へ適当角度だけ移動した位置で多回転情報をリ
セットする方法で(S2〜S4)、機械正方向と位置情報
増加方向とが一致する場合(S9)、エンコーダの位置情
報をそのまま現在位置データとする一方(S10)、前記
方向が逆の場合(S9,S12)、エンコーダの位置情報
を極性変換したものに1回転分の値を加算し現在位置デ
ータとする(S11,S13)ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボットにおけ
るアームなどの部材位置を制御するための位置制御装置
において、主電源投入時等に際して行なわれる原点復帰
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、産業用ロボットのアームなどの
回転体位置を制御するための位置制御装置としては、例
えば、図4に示されるようなものがある。
【0003】この図4に示すように、アーム等の回転体
1が減速機2を介して駆動モータ3により回転駆動さ
れ、回転体1の位置を制御するために、駆動モータ3
は、サーボドライバ6を介してモータ制御装置7(後述)
によりその駆動状態を制御されるようになっている。
【0004】また、駆動モータ3の回転軸には、その絶
対回転角を検出しうる多回転絶対値エンコーダ4が取り
付けられており、この多回転絶対値エンコーダ4は、駆
動モータ3の回転についてその多回転情報(1回転毎に
出力されるZパルスの計数情報)S1と1回転内角度情報
S2とを検出し別々に出力・管理する機能を有してい
る。エンコーダ4からの位置情報S1,S2は、位置情報
受信装置5により受信され受信位置データS3として、
後述するモータ制御装置7へ送出される。
【0005】駆動モータ2の駆動状態を制御するモータ
制御装置7は、駆動モータ3の位置指令値(速度指令
S4)を生成してサーボドライバ6へ出力するほか、多回
転絶対値エンコーダ4に対して多回転情報S1のリセッ
ト信号S5や位置情報送信要求信号S6などの制御信号を
出力するものである。
【0006】そして、多回転絶対値エンコーダ4は、リ
セット信号S5を受けると、このエンコーダ4内のメモ
リに格納されている多回転情報S1を零クリア(リセッ
ト)する一方、位置情報送信要求信号S6を受けると、そ
の位置情報S1,S2を位置情報受信装置5へ送信する。
この位置情報受信装置5が、位置情報S1,S2を受信位
置データS3に変換してモータ制御装置7へ送出する。
【0007】さらに、モータ制御装置7には機械方向設
定器8が接続されている。この機械方向設定器8は、位
置情報受信装置5からの受信位置データS3と、モータ
制御装置7において生成される位置指令値とのデータの
極性(位置情報増加方向と機械正方向との方向性)を合致
させるために、位置情報増加方向と機械正方向との方向
性が一致するか否かを設定するもので、その作用につい
ては後述する。
【0008】このような構成により、モータ制御装置7
は、多回転絶対値エンコーダ4からの受信位置データS
3をフィードバック信号として速度指令S4を演算し、D
/A変換してサーボドライバ6へ出力することによっ
て、駆動モータ3の駆動状態が制御され、減速機2を介
し回転体1の位置が制御されることになる。
【0009】ところで、図4により上述した位置制御装
置においては、主電源投入時等には、当然、原点復帰
(電気的原点の位置決め)のための作業が行なわれる。こ
の原点復帰作業を行なうため、図4には図示しないが、
原点の基準位置を得るためのリミットスイッチ等の位置
検出器がそなえられており、この位置検出器は、回転体
1が所定位置に到達した場合にオン状態になるように設
置されている。
【0010】そして、通常、図5(a)に示すように、機
械(回転体1や駆動モータ3)正方向とエンコーダ4の位
置情報増加方向とが一致する場合(機械正方向移動に伴
い位置情報が増加する場合)には、原点復帰作業は次の
ように行なわれる。
【0011】つまり、回転体1を機械負方向へ移動さ
せ、前記位置検出器がオン状態になったならば、回転体
1を減速・低速させてから機械正方向へ移動させる。こ
の後、位置検出器がオフ状態になってから、エンコーダ
4から最初にZパルスが出力された位置を電気的原点に
設定する。回転体1は、その電気的原点から機械正方向
へ1回転範囲内の角度(通常、約半回転分)だけオーバー
ランした位置に向かって減速移動し停止する(図9(a)
参照)。そして、その位置にてエンコーダ4における多
回転情報S1をリセットすることで、電気的原点に対し
て正しい位置情報が得られるようになる。
【0012】一方、機械(回転体1や駆動モータ3)正方
向とエンコーダ4の位置情報増加方向とが逆である場合
(機械正方向移動に伴い位置情報が減少する場合)には、
図5(b)に実線で示す1回転内角度情報と多回転情報に
みられるような逆極性の位置情報がエンコーダ4から出
力されることになるため、その位置情報の極性変換を行
なって、図5(b)に点線で示すような1回転内角度情報
と( )内の数字で示される多回転情報を得ている。
【0013】このとき、多回転情報S1のリセットを、
前述した機械正方向と位置情報増加方向とが一致する場
合の原点復帰作業と同じ位置で行なうと、エンコーダ4
からの位置情報は、電気的原点に対して1回転分だけ遅
れた状態となるため、従来、機械正方向と位置情報増加
方向とが逆である場合には、図5(b)に示すように、電
気的原点に対し機械負方向へ1回転範囲内位置におい
て、エンコーダ4における多回転情報S1のリセットを
行なうことで、電気的原点に対して正しい位置情報が得
られるようにしている。
【0014】従って、機械正方向と位置情報増加方向と
が逆である場合にも、電気的原点を設定するまでの原点
復帰作業は、機械正方向と位置情報増加方向とが一致す
る場合と同様に行なわれるが、電気的原点設定後には、
回転体1を、電気的原点に対して機械負方向へ1回転範
囲内の位置に向かって移動させて停止し(図9(b),
(c)参照)、その位置にてエンコーダ4の多回転情報S1
のリセットを行なっている。
【0015】上述のような原点復帰制御を行なうべく、
従来、図4に示したモータ制御装置7は、図6の一点鎖
線のブロック内に示すごとく構成されている。この図6
において、9は位置情報受信装置5からの受信位置デー
タS3を一旦記憶する受信位置データ記憶部、10は機
械方向設定器8の設定状態に基づいて受信位置データS
3の極性変換を行なう必要があるか否かを判定する位置
データ極性変換判定部、11はこの位置データ極性変換
判定部10の判定結果に応じて受信位置データ記憶部9
からの位置データの極性変換を行なう現在位置データ極
性変換部である。
【0016】ここで、機械方向設定器8により、機械正
方向と位置情報増加方向とが一致すると設定されている
場合には、現在位置データ極性変換部11による極性変
換は行なわず、機械正方向と位置情報増加方向とが逆で
あると設定されている場合には、現在位置データ極性変
換部11による極性変換が行なわれる。そして、位置デ
ータ極性変換判定部10および現在位置データ極性変換
部11によるデータ変換処理を施された現在位置データ
が、現在位置データ記憶部12に記憶されるようになっ
ている。
【0017】また、13は機械方向設定器8の設定状態
に基づいて回転体1のリセット位置への移動方向(リセ
ット位置が電気的原点に対して機械正方向側か機械負方
向側か)を判定するリセット位置移動方向判定部、14
はこのリセット位置移動方向判定部13の判定結果に応
じて電気的原点設定後の回転体1の移動方向を設定する
移動方向設定部、15は速度指令生成部で、この速度指
令生成部15は、原点復帰制御時には、移動方向設定部
14により設定された移動方向に向けて、リセット位置
指令部16により設定された多回転情報リセット位置ま
で、回転体1を移動させるように、速度指令S4をサー
ボドライバ6に出力するものである。
【0018】さらに、17は速度指令生成部15からの
情報に基づいてエンコーダ4の多回転情報リセット位置
まで回転体1が到達したか否かを判定するリセット位置
到着判定部、18はこのリセット位置到着判定部17か
ら到着判定信号を受けた場合にエンコーダ4へリセット
信号S5を出力するリセット信号出力部、19はリセッ
ト位置到着判定部17からの到着判定信号をエンコーダ
4におけるリセット動作時間だけ遅延させる信号遅延
部、20はこの信号遅延部19によって遅延された到着
判定信号を受けるとエンコーダ4に対して位置情報送信
要求信号S6を出力する位置情報送信要求信号出力部で
ある。
【0019】なお、図6において、7aは前述した符号
9〜12にて示す構成要素からなる受信位置データ変換
処理部、7bは前述した符号13〜20にて示す構成要
素からなる原点復帰動作制御部である。
【0020】このように構成されたモータ制御装置7を
用いて、従来、図7および図8に示すような手順で原点
復帰制御が行なわれる。つまり、図7に示すように、ま
ず、前述した既知手順により電気的原点が検知・設定さ
れたと判定された後(ステップA1)、機械方向設定器8
の設定状態に基づいて移動方向判定部13により回転体
1のリセット位置への移動方向が電気的原点に対して機
械正方向か機械負方向かを判定する(ステップA2)。
【0021】その判定の結果、リセット位置が機械正方
向である場合には、移動方向設定部14,速度指令生成
部15,リセット位置指令部16により、回転体1を電
気的原点から機械正方向へ1回転範囲内の角度だけ移動
させ(ステップA3)、リセット位置到着判定部17によ
りリセット位置までの移動を完了したか否かを判定する
(ステップA4)。
【0022】一方、ステップA2の判定の結果、リセッ
ト位置が機械負方向である場合には、移動方向設定部1
4,速度指令生成部15,リセット位置指令部16によ
り、回転体1を電気的原点から機械負方向へ1回転範囲
内の角度だけ移動させ(ステップA5)、やはり、リセッ
ト位置到着判定部17によりリセット位置までの移動を
完了したか否かを判定する(ステップA6)。
【0023】そして、回転体1がリセット位置まで移動
し、リセット位置到着判定部17から到着判定信号が出
力されると、リセット信号出力部18からリセット信号
S5が出力されて(ステップA7)、エンコーダ4内の多
回転情報S1がリセットされる。
【0024】また、リセット位置到着判定部17からの
到着判定信号は、信号遅延部19にてエンコーダ4にお
けるリセット動作時間だけ遅延された後(ステップA
8)、位置情報送信要求信号出力部20へ出力され、こ
の位置情報送信要求信号出力部20から位置情報送信要
求信号S6がエンコーダ4に対して出力され(ステップA
9)、このエンコーダ4からの位置情報S1,S2が、位
置情報受信装置5を介して位置データS3としてモータ
制御装置7へ送信される。
【0025】この後、受信位置データ変換処理部7aに
より、位置情報受信装置5からの位置データS3に対し
て受信位置データ変換処理が施される(ステップA1
0)。
【0026】この受信位置データ変換処理は、図8に示
すような手順で行なわれるもので、まず、位置情報受信
装置5からの受信位置データS3を、受信位置データ記
憶部1に読み込んでから(ステップB1)、位置データ極
性変換判定部10により、機械方向設定器8の設定状態
に基づいて、受信位置データS3に対して極性変換を行
なう必要があるか否かを判定する(ステップB2)。
【0027】機械方向設定器8により機械正方向と位置
情報増加方向とが一致すると設定され、位置データ極性
変換判定部10により極性変換不要と判定された場合に
は、現在位置データ極性変換部11による極性変換は行
なわず、受信位置データS3をそのまま現在位置データ
として現在位置データ記憶部12に格納する(ステップ
B3)。
【0028】これに対し、機械方向設定器8により機械
正方向と位置情報増加方向とが逆であると設定され、位
置データ極性変換判定部10により極性変換要と判定さ
れた場合には、現在位置データ極性変換部11にて受信
位置データS3についての極性変換を行なった後、現在
位置データとして現在位置データ記憶部12に格納する
(ステップB4)。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の原点復帰制御手段では、機械正方向と位置情報
増加方向とが一致する場合としない場合とで、電気的原
点検知後の回転体1の移動方向を変える必要があり、各
方向性毎に異なる回転体1の移動制御を行なわなければ
ならない。
【0030】また、機械正方向と位置情報増加方向とが
一致する場合、リセット位置までの回転体1の減速パタ
ーンは、図9(a)に示すようになり、特に問題は生じな
いが、機械正方向と位置情報増加方向とが一致しない場
合、リセット位置までの回転体1の減速パターンは、図
9(b)もしくは(c)に示すようになる。
【0031】図9(b)の場合、電気的原点検知後、直ち
に回転体1の移動方向を正方向から負方向に変更するた
め、機械が急激な動作変更を行なうことになり、減速機
2などの破損等を招くおそれがあり好ましくない。
【0032】そこで、図9(c)に示すように、緩やかに
回転体1の移動方向を正方向から負方向に変更すること
も考えられるが、図9(a)に示すパターンにおける電気
的原点検知からリセット位置までの時間をTとして緩加
減速時の加速度と同じであるとすると、図9(c)に示す
パターンでその時間は3Tとなり、原点復帰制御に時間
がかかり過ぎるという課題が生じる。なお、図9(b)に
示すパターンにおける同時間も√2Tとなる。
【0033】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、機械正方向と位置情報増加方向との方向性
の一致に関係なく、同一動作により原点復帰作業を行な
えるようにして、該作業の簡易化および時間短縮をはか
った、位置制御装置の原点復帰制御方法を提供すること
を目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の位置制御装置の原点復帰制御方法は、所定
部材の位置を制御すべく、多回転情報と1回転内角度情
報とを別々に管理しながら回転位置を検出する多回転絶
対値エンコーダと、原点復帰時に前記所定部材の位置に
応じて動作する位置検出器とを有してなる位置制御装置
について、前記位置検出器の動作位置を基準とし該動作
位置を検知した後、前記所定部材を所定方向へ移動させ
ながら、前記多回転絶対値エンコーダから所定角度毎に
出力されるZパルスを最初に検知した位置を電気的原点
とし、該電気的原点から前記所定方向へ適当な角度(1
回転未満)だけ移動した位置で前記多回転絶対値エンコ
ーダの多回転情報をリセットするものであって、前記位
置制御装置における機械正方向と前記多回転絶対値エン
コーダの位置情報増加方向とが一致する場合には、前記
多回転絶対値エンコーダから多回転情報および1回転内
の角度情報として得られる位置情報をそのまま現在位置
データとする一方、前記機械正方向と前記位置情報増加
方向とが逆方向である場合には、前記多回転絶対値エン
コーダから多回転情報および1回転内の角度情報として
得られる位置情報を極性変換するとともに、該極性変換
後の位置情報に1回転分の値を加算したものを現在位置
データとすることを特徴としている。
【0035】
【作用】上述した本発明の位置制御装置の原点復帰制御
方法では、位置制御装置における機械正方向と多回転絶
対値エンコーダの位置情報増加方向とが一致しない(逆
方向である)場合に、多回転絶対値エンコーダから多回
転情報および1回転内の角度情報として得られる位置情
報を極性変換し、その位置情報に1回転分の値を加算し
たものを現在位置データとすることで、電気的原点に対
して正しい位置情報が得られるのみならず、機械正方向
と位置情報増加方向との一致/不一致に関係になく、い
ずれの場合も全く同じ機械的な動作を行なうことで、位
置制御装置についての原点復帰を行なえるようになる。
【0036】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
位置制御装置の原点復帰制御方法について説明すると、
図1(a)はその原点復帰処理手順を説明するためのフロ
ーチャート、図1(b)はその受信位置データ変換処理手
順を説明するためのフローチャート、図2は本実施例の
方法を適用された位置制御装置におけるモータ制御装置
の構成を示すブロック図、図3は本実施例における受信
位置データ変換処理を具体的に説明すべく位置情報の状
態を示すグラフである。
【0037】なお、本実施例の方法を適用された位置制
御装置位置制御装置も、図4に示したものと同様に構成
されているが、本実施例では、図4,図6におけるモー
タ制御装置7に代えて、図2により以下に説明するモー
タ制御装置7Aを用いている。また、図2中、既述の符
号と同一の符号は同一部分を示しているので、その説明
は省略する。
【0038】図2に示すように、本実施例のモータ制御
装置7Aは、受信位置データ変換処理部7cと原点復帰
動作制御部7dとから構成されている。受信位置データ
変換処理部7c,原点復帰動作制御部7dは、図6に示
した従来のモータ制御装置7における受信位置データ変
換処理部7a,原点復帰動作制御部7bにそれぞれ対応
するものであるが、本実施例の受信位置データ変換処理
部7cは、従来の受信位置データ変換処理部7aの構成
に、さらに、後述する位置データ補正設定器21,位置
データ補正判定部22および位置データ補正部23が新
たに付加されて構成されている。
【0039】また、本実施例の原点復帰動作制御部7d
は、従来の原点復帰動作制御部7bから、機械方向設定
器8の設定状態に基づいて回転体1のリセット位置への
移動方向を判定するリセット位置移動方向判定部13が
削除されて構成されている。
【0040】ところで、位置制御装置において予め設定
された機械正方向とエンコーダ4の位置情報増加方向と
が逆(不一致)である場合、位置制御装置は、位置情報を
図3(a)に示すように考えているのに対して、エンコー
ダ4からの位置情報S1,S2は、図3(b)に示すよう
に、図3(a)に示したものと逆の極性になっている。
【0041】このとき、図9(a)に示したパターンで原
点復帰動作を行なった場合、図3(b)に示すような位置
において、エンコーダ4の多回転情報S1がリセットさ
れることになる。このような位置情報S1,S2(受信位
置データS3)を、図3(a)のものと極性を一致させるた
めに単に極性変換すると、その位置情報S1,S2は、3
(c)に示すようになり、図3(a)に示した位置制御装置
内で考える位置情報よりも、1回転分少ないものにな
る。
【0042】そこで、本実施例では、図3(c)に示すよ
うに極性変換された位置情報S1,S2に、1回転分の値
(n)を加算する補正を行なえば、図3(d)に示すよう
に、位置制御装置内で考える位置情報と一致するものが
得られる。
【0043】従って、本実施例において新たに付加され
た位置データ補正設定器21は、現在位置データ極性変
換部11からの位置情報S3に対して、1回転分の値を
加算する補正を施すか否かを設定するもので、機械正方
向とエンコーダ4の位置情報増加方向とが不一致である
場合には、補正の実施設定が予め行なわれている。
【0044】また、位置データ補正判定部22は、位置
データ補正設定器21の設定状態に基づいて、現在位置
データ極性変換部11からの位置情報S3を補正する必
要があるか否かを判定するものであり、位置データ補正
部23は、この位置データ補正判定部22の判定結果に
応じて、現在位置データ極性変換部11からの位置情報
S3に1回転分の値を加算し、現在位置データ記憶部1
2へ出力するものである。
【0045】つまり、機械方向設定器8により、機械正
方向と位置情報増加方向とが不一致であると設定され、
位置データ補正設定器21により補正要と設定されてい
る場合には、現在位置データ極性変換部11による極性
変換が行なわれ、位置データ補正部23によって極性変
換後の位置情報に1回転分の値を加算したものが、現在
位置データとして現在位置データ記憶部12に記憶され
るようになっている。
【0046】受信位置データ変換処理部7cを上述のよ
うな構成として、受信位置データに対する変換処理を行
なうことにより、機械正方向と位置情報増加方向との一
致/不一致に関係なく、いずれの場合でも、図9(a)に
示したパターンでの原点復帰動作を行なうことが可能に
なる。
【0047】従って、本実施例における原点復帰動作制
御部7dは、前述の通り、リセット位置移動方向判定部
13を削除して機械方向設定器8との接続を断った構成
となっている。
【0048】なお、受信位置データ変換処理部7cによ
る変換処理は、原点復帰動作終了後にも、現在位置デー
タをエンコーダ4からの位置情報S3により更新する場
合に同様に実行される。
【0049】上述のごとく構成された装置により、図1
(a),(b)に示すフローに従って、原点復帰動作および
受信位置データ処理が行なわれる。
【0050】まず、図1(a)に示すように、既知手順に
より電気的原点が検知・設定されたと判定された後(ス
テップS1)、機械正方向と位置情報増加方向との一致
/不一致に関係なく、速度指令生成部15およびリセッ
ト位置指令部16により、図9(a)に示す速度パターン
で、回転体1を電気的原点から機械正方向へ1回転範囲
内の角度だけ移動させ(ステップS2)、リセット位置到
着判定部17によりリセット位置までの移動を完了した
か否かを判定する(ステップS3)。
【0051】回転体1がリセット位置まで移動し、リセ
ット位置到着判定部17から到着判定信号が出力される
と、リセット信号出力部18からリセット信号S5が出
力されて(ステップS4)、エンコーダ4内の多回転情報
S1がリセットされる。
【0052】また、リセット位置到着判定部17からの
到着判定信号は、信号遅延部19にてエンコーダ4にお
けるリセット動作時間だけ遅延された後(ステップS
5)、位置情報送信要求信号出力部20へ出力され、こ
の位置情報送信要求信号出力部20から位置情報送信要
求信号S6がエンコーダ4に対して出力され(ステップS
6)、このエンコーダ4からの位置情報S1,S2が、位
置情報受信装置5を介して位置データS3としてモータ
制御装置7へ送信される。
【0053】この後、受信位置データ変換処理部7cに
より、位置情報受信装置5からの位置データS3に対し
て受信位置データ変換処理が施される(ステップS7)。
【0054】この受信位置データ変換処理は、図1(b)
に示すような手順で行なわれるもので、まず、位置情報
受信装置5からの受信位置データS3を、受信位置デー
タ記憶部1に読み込んでから(ステップS8)、位置デー
タ極性変換判定部10により、機械方向設定器8の設定
状態に基づいて、受信位置データS3に対して極性変換
を行なう必要があるか否かを判定する(ステップS9)。
【0055】機械方向設定器8により機械正方向と位置
情報増加方向とが一致すると設定され、位置データ極性
変換判定部10により極性変換不要と判定された場合に
は、現在位置データ極性変換部11による極性変換は行
なわず、受信位置データS3をそのまま現在位置データ
として出力される(ステップS10)。
【0056】これに対し、機械方向設定器8により機械
正方向と位置情報増加方向とが逆であると設定され、位
置データ極性変換判定部10により極性変換要と判定さ
れた場合には、現在位置データ極性変換部11にて受信
位置データS3についての極性変換を行なったものが、
現在位置データとして出力される(ステップS11)。
【0057】そして、位置データ補正判定部22におい
て、位置データ補正設定器21により補正要と設定され
ているか否かを判定する(ステップS12)。位置データ
補正設定器21による設定は、通常、機械正方向と位置
情報増加方向とが一致する場合に不要、不一致の場合に
要と設定されており、ステップS12において補正不要
と判定された場合には、現在位置データ極性変換部11
にて極性変換を施されなかった受信位置データS3が、
そのまま現在位置データとして現在位置データ記憶部1
2に記憶される。
【0058】一方、ステップS12において補正要と判
定された場合には、現在位置データ極性変換部11にて
極性変換を施された受信位置データS3に対し、位置デ
ータ補正部23によって1回転分の値が加算され(ステ
ップS13)、その加算後のデータが、現在位置データ
として現在位置データ記憶部12に記憶される。
【0059】このように、本実施例の位置制御装置の原
点復帰制御方法によれば、原点復帰動作制御部7dによ
る原点復帰の動作は、機械正方向と位置情報増加方向と
の一致/不一致に関係なく同一のものとすることがで
き、その速度パターンも図9(a)に基づく滑らかな動き
で、しかも最短の時間で原点復帰動作を完了させること
が可能になるため、原点復帰作業が大幅に簡易化される
とともに、その作業時間が大きく短縮されることにな
る。
【0060】また、従来手段では、機械正方向と位置情
報増加方向との一致/不一致それぞれの場合で異なる動
作を行なっていたため、原点復帰作業に不慣れな作業員
に誤動作ではないかとの懸念を生じさせる場合があった
が、本方法によれば、このようなことも生じなくなる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の位置制御
装置の原点復帰制御方法によれば、電気的原点の検知
後、この原点から所定方向へ適当角度だけ移動した位置
で多回転情報をリセットするに際し、機械正方向と位置
情報増加方向とが一致する場合、エンコーダの位置情報
をそのまま現在位置データとする一方、前記方向が不一
致の場合、エンコーダの位置情報を極性変換したものに
1回転分の値を加算し現在位置データとすることによ
り、機械正方向と位置情報増加方向との方向性の一致に
関係なく、同一動作により原点復帰作業を行なえ、この
原点復帰作業を大幅に簡易化できるとともに作業時間の
短縮を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての位置制御装置の原点
復帰制御方法を示すもので、(a)はその原点復帰処理手
順を説明するためのフローチャート、(b)はその受信位
置データ変換処理手順を説明するためのフローチャート
である。
【図2】本実施例の方法を適用された位置制御装置にお
けるモータ制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例における受信位置データ変換処理を具
体的に説明すべく位置情報の状態を示すグラフである。
【図4】一般的な位置制御装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】(a)は機械正方向とエンコーダからの位置情報
増加方向とが一致する場合の当該位置情報の出力状態を
示す図、(b)は機械正方向とエンコーダからの位置情報
増加方向とが逆である場合の当該位置情報の出力状態を
示す図である。
【図6】従来の位置制御装置におけるモータ制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】従来装置による原点復帰処理手順を説明するた
めのフローチャートである。
【図8】従来装置における受信位置データ変換処理手順
を説明するためのフローチャートである。
【図9】(a)は機械正方向とエンコーダからの位置情報
増加方向とが一致する場合におけるリセット位置までの
加減速パターンを示すグラフ、(b),(c)はいずれも機
械正方向とエンコーダからの位置情報増加方向とが逆で
ある場合におけるリセット位置までの加減速パターンを
示すグラフである。
【符号の説明】
1 回転体(所定部材) 2 減速機 3 駆動モータ 4 多回転絶対値エンコーダ 5 位置情報受信装置 6 サーボドライバ 7A モータ制御装置 7c 受信位置データ変換処理部 7d 原点復帰動作制御部 8 機械方向設定器 9 受信位置データ記憶部 10 位置データ極性変換判定部 11 現在位置データ極性変換部 12 現在位置データ記憶部 15 速度指令生成部 16 リセット位置指令部 17 リセット位置到着判定部 18 リセット信号出力部 19 信号遅延部 20 位置情報送信要求信号出力部 21 位置データ補正設定器 22 位置データ補正判定部 23 位置データ補正部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定部材の位置を制御すべく、多回転情
    報と1回転内角度情報とを別々に管理しながら回転位置
    を検出する多回転絶対値エンコーダと、原点復帰時に前
    記所定部材の位置に応じて動作する位置検出器とを有し
    てなる位置制御装置について、前記位置検出器の動作位
    置を基準とし該動作位置を検知した後、前記所定部材を
    所定方向へ移動させながら、前記多回転絶対値エンコー
    ダから所定角度毎に出力されるZパルスを最初に検知し
    た位置を電気的原点とし、該電気的原点から前記所定方
    向へ適当な角度(1回転未満)だけ移動した位置で前記多
    回転絶対値エンコーダの多回転情報をリセットする原点
    復帰制御方法であって、 前記位置制御装置にて予め設定される機械正方向と前記
    多回転絶対値エンコーダの位置情報増加方向とが一致す
    る場合には、前記多回転絶対値エンコーダから多回転情
    報および1回転内角度情報として得られる位置情報をそ
    のまま前記位置制御装置における現在位置データとする
    一方、 前記機械正方向と前記位置情報増加方向とが逆方向であ
    る場合には、前記多回転絶対値エンコーダから多回転情
    報および1回転内角度情報として得られる位置情報を極
    性変換するとともに、該極性変換後の位置情報に1回転
    分の値を加算したものを前記位置制御装置における現在
    位置データとすることを特徴とする位置制御装置の原点
    復帰制御方法。
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