JPH0589651U - 吊 子 - Google Patents
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- JPH0589651U JPH0589651U JP3294192U JP3294192U JPH0589651U JP H0589651 U JPH0589651 U JP H0589651U JP 3294192 U JP3294192 U JP 3294192U JP 3294192 U JP3294192 U JP 3294192U JP H0589651 U JPH0589651 U JP H0589651U
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Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 平板を折り曲げ成形することにより、折版屋
根葺板の互いに重合する側縁部に間装されて馳締めされ
る上部巻き込み部3aと、垂直面部3bと、この垂直面
部3bの下端側の取付面部3cとが形成され、取付面部
3cに穿設されている貫通穴12にボルトを挿通させて
タイトフレームに連結される吊子であって、上記取付面
部3cを、垂直面部3bから延びる一枚の板材を折り曲
げて多重構造に形成する。 【効果】 折版屋根葺板を上方へと浮き上がらせるよう
な外力に対し、取付面部3cの破断強度が大きくなって
いるので、確固とした固定状態を維持でき、また、取付
面部3cのみを、平板を折り曲げて実質的に厚さを増加
させるという構造であって製作も容易であるので、より
安価に製作することができる。
根葺板の互いに重合する側縁部に間装されて馳締めされ
る上部巻き込み部3aと、垂直面部3bと、この垂直面
部3bの下端側の取付面部3cとが形成され、取付面部
3cに穿設されている貫通穴12にボルトを挿通させて
タイトフレームに連結される吊子であって、上記取付面
部3cを、垂直面部3bから延びる一枚の板材を折り曲
げて多重構造に形成する。 【効果】 折版屋根葺板を上方へと浮き上がらせるよう
な外力に対し、取付面部3cの破断強度が大きくなって
いるので、確固とした固定状態を維持でき、また、取付
面部3cのみを、平板を折り曲げて実質的に厚さを増加
させるという構造であって製作も容易であるので、より
安価に製作することができる。
Description
【0001】
本考案は、折版屋根葺板をタイトフレームに連結するための吊子に関するもの である。
【0002】
工場や倉庫等の広面積の鉄骨建築物の屋根として多用されている折版屋根は、 例えば本考案の説明図である図2に示すように、母屋の梁1の上面に沿って固定 されたタイトフレーム2上に、断面略V字状の折版屋根葺板(以下、折版と略記 する)8…を順次被着することによって構成されている。相互に隣接する折版8 ・8は、側縁部分の重合部を馳締めして連結され、また、この馳締め部は、従来 、図10に示すような第1形態の吊子51によって、タイトフレーム2’に連結 されている。
【0003】 この吊子51は、上端側に、上記折版8の馳締め部に間装される上部巻き込み 部51aが設けられ、この上部巻き込み部51aの下側に、下方に延びる垂直面 部51bと、この垂直面部51bの下端からさらに下方に延設された取付面部5 1cとを有する形状に形成されている。そして、取付面部51cを、タイトフレ ーム2’の上部側に挟み込んだ状態として、ボルト52により固定される。
【0004】 一方、本考案の説明図である図5に示すようなタイトフレーム2を用いても折 版屋根が構築される。このタイトフレーム2は、図6に示すように、略山形断面 の連なり形状で形成されている。各山形断面における頂部側は、上段水平部2e と下段水平部2fとの二段の段差状に形成され、下段水平部2fのほぼ中央部に 、取付穴11が穿設されている。
【0005】 そして、このような形状のタイトフレームを用いる場合には、従来、図11に 示す第2形態の吊子61が使用される。この吊子61は、上端側に、隣合う折版 の馳締め部に間装されて連結される上部巻き込み部61aを前記同様に有すると 共に、取付面部61cは、垂直面部61bの下端から断面L字状に曲げ成形され て略水平に延びる形状で形成されている。この取付面部61cをタイトフレーム 2”の下段水平部に沿わせて上方から位置させ、取付面部61cと下段水平部と をボルト62等の締結具を用いて緊締することによって、吊子61のタイトフレ ーム2”への固定が行われる。
【0006】
しかしながら、上記のように、平板を折曲げ成形することにより作製されてい る従来の吊子51・61は、折版をタイトフレームに連結固定する力が充分でな く、このため、例えば屋内の圧力よりも外圧が低いときに、折版の浮き上がりを 生じ易いという問題があり、例えば台風通過時等において内外圧力差が大きいと きには、折版がタイトフレームから上方に剥がれてしまうような折版屋根の損壊 を生じるおそれを有している。
【0007】 上記のような内外圧力差によって、折版を浮き上がらせるような外力が生じる と、前記した第1形態の吊子51では、図10において上向き矢印の上部に示す ように、貫通穴53から取付面部51cの下縁に至る破断が生じ、これによって 、タイトフレーム2’から吊子51が離脱してしまう。また、前記第2形態の吊 子61では、上部側を引き上げるような外力が作用すると、図11に示す取付面 部61cにおけるボルト62の外側領域に湾曲変形をまず生じ、これに伴って、 ボルト62が貫通している中央の貫通穴に径の拡大を伴う変形が生じる。そして 、同図において上向き矢印の上部に示すように、上記の貫通穴63が締結具の外 形形状と同等にまで拡径され、この結果、吊子61がタイトフレーム2”から引 き剥がされてしまう。
【0008】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、製作 費の高騰を生じることなく、折版屋根における強固な取付状態を維持し得る吊子 を提供することにある。
【0009】
上記目的を達成するために、本考案の請求項1記載の吊子は、平板を折り曲げ 成形することにより、上部側に折版屋根葺板の互いに重合する側縁部に間装され て馳締めされる上部巻き込み部と、この上部巻き込み部から下方に垂下する垂直 面部と、この垂直面部の下端側の取付面部とが形成され、取付面部に穿設されて いる貫通穴に締結具を挿通させてタイトフレームに連結される吊子であって、上 記取付面部が、垂直面部から延びる一枚の板材を折り曲げて多重構造で形成され ていることを特徴としている。
【0010】 また、請求項2記載の吊子は、平板を折り曲げ成形することにより、上部側に 折版屋根葺板の互いに重合する側縁部に間装されて馳締めされる上部巻き込み部 と、この上部巻き込み部から下方に垂下する垂直面部と、この垂直面部の下縁か ら略直交して水平方向に延びる取付面部とが形成され、取付面部に穿設されてい る貫通穴に締結具を挿通させてタイトフレームに連結される吊子であって、上記 取付面部が、垂直面部の下縁から水平方向に延びる一枚の板材を折り曲げて多重 構造で形成されていることを特徴としている。
【0011】
上記請求項1記載の吊子においては、吊子のタイトフレームへの連結部位であ る取付面部は、平板を折曲げて多重構造にて形成されているので、破断強度が増 加し、したがって、上部巻き込み部を上方へと引き上げるような外力に対し、よ り確固とした固定状態が維持される。しかも上記構造は、応力集中による破断の 生じ易い箇所、すなわち、貫通穴の穿設されている取付面部のみを、平板を折り 曲げて実質的に厚さを増加させるという構造であるので、材料費の増加も極力小 さく抑えられ、また、加工も簡単であるので、折版の固定状態をより確実になし 得る吊子をより安価に製作することができる。
【0012】 また、請求項2記載の吊子においては、垂直面部に直交する方向に水平に延び る取付面部が多重構造で形成され、この部位の曲げ強度が強化されている。この 構造の吊子においては、従来、前述のように、上部側を引き上げるような外力が 作用すると、取付面部が湾曲するような変形をまず生じ、これに伴って、中央の 貫通穴が拡径することでタイトフレームからの離脱を生じるが、上記構造では、 取付面部の曲げ強度が強化されていることによって、湾曲変形が抑えられ、この 結果、タイトフレームとの強固な取付状態を維持することができる。そして、こ の構造においても、取付面部のみを、平板を折り曲げて実質的に厚さを増加させ たものであるので、材料費の増加も極力少なく、また、加工も簡単であるので、 折版の固定状態を確実になし得る吊子をより安価に製作することができる。
【0013】
〔実施例1〕 本考案の一実施例について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通り である。
【0014】 図2に示すように、本実施例に係る折版屋根4は、母屋の長手方向に延びるH 形鋼からなる梁1…の上面に、所定の間隔をおいてタイトフレーム2…が溶接に て固定され、これらタイトフレーム2…上に、折版屋根葺板(以下、折版と略記 する)8…を順次被着した構成となっている。相隣合う折版8・8は、それぞれ の側縁部分の重合部を馳締めすることによって相互に連結され、また、この馳締 め部は、吊子3を介してタイトフレーム2に連結されている。
【0015】 上記の折版8は、図3に示すように、水平底部8bと、この水平底部8bの両 側部から上方に広がり方向に傾斜して延びる傾斜面8a・8aとを有する略V字 断面形状に形成され、さらに、図において右側の傾斜面8aの上端部には、断面 コ字状の折曲部(以下、第1連結部という)8cが延設されている。また、図に おいて左側の傾斜面8aの上端部には、断面逆U字状の折曲部(以下、第2連結 部という)8dが延設されている。
【0016】 タイトフレーム2は、図4(a)(b)に示すように、一対のプレート部材7・ 7が互いに結合された構造をなしており、これらプレート部材7は、それぞれ一 枚の金属板から成っている。各プレート部材7は、ほぼ直立状態となる支持本体 部7aを有し、その下端に、支持本体部7aと直交する方向に延びる固定部7b が、また、上端に、固定部7bと平行、かつ同一方向に延びる当接部7cがそれ ぞれ折曲げ加工により形成されている。当接部7cの先端は、上記折版8の傾斜 面8aの上部側に沿って当接するように、斜め下方に傾斜して形成されている。 このような形状の一対のプレート部材7・7を、互いに向き合うように位置させ 、支持本体部7aのほぼ中央部、および下部側でリベット6・6によって相互に 結合させて、タイトフレーム2が構成されている。なお、この状態で、中央部の リベット6よりも上方には、後述する吊子3の取付面部3cが間装される隙間が 設けられ、この領域のほぼ中央部に、水平方向に貫通する取付穴11が形成され ている。
【0017】 吊子3には、図1に示すように、上端側に断面略三角形に折り曲げて形成した 上部巻き込み部3aが設けられており、この上部巻き込み部3aより下側に、ほ ぼ逆台形形状をなす垂直面部3bが、また、この垂直面部3bのさらに下側に、 矩形状に延設された取付面部3cがそれぞれ設けられている。取付面部3cは、 垂直面部3bから下方に延びる平板を三重に密着折りして構成されている。この 取付面部3cの中央部に、水平方向に貫通する円形の貫通穴12が穿設されてい る。
【0018】 上記の吊子3は、図2に示すように、その下端側の取付面部3cを、タイトフ レーム2のプレート部材7・7間の上部側における隙間に間装した状態で、前記 取付穴11および取付面部3cの貫通穴12を通して貫通させたボルト(締結具 )9およびナット10によって、タイトフレーム2に固定される。
【0019】 一方、吊子3の上部側における上部巻き込み部3aは、隣合うタイトフレーム 2・2間に上方から載置された折版8・8の互いに重合する側縁部、すなわち、 前記第1連結部8cおよび第2連結部8d間に挟み込まれ、この状態で馳締めが 行われる。これによって、隣接する折版8・8同士の接合がなされるとともに、 馳締め部が吊子3を介してタイトフレーム2に連結されて、折版屋根4が構成さ れている。
【0020】 上記の構成からなる折版屋根においては、タイトフレーム2にボルト9・ナッ ト10によって固定される吊子3は、その取付面部3cが三重に折曲げ成形され 、これによって、この取付面部3cは実質的な厚さが増加して、破断強度の高め られた構造となっている。このような吊子3の破断強度に関するテスト結果を次 に例示する。
【0021】 まず、図10に示す従来の吊子51においては、取付面部51cをタイトフレ ーム2’に固定した状態で、垂直面部51bに作用させる上方への引張り荷重を 増加させていくと、荷重が250〜300kg程度に達した時に、同図において 上向き矢印の上方に示す図のように、貫通穴53の周縁が取付面部51cの下縁 に達する破断を生じて、吊子51がタイトフレーム2’から離脱した。なお、こ のときの吊子51は厚さ1mmの鋼板で形成され、上部巻き込み部51aの幅約 150mm、取付面部51cの寸法が約65mm×約35mmで、その中央に直 径12mmの貫通穴53が穿設され、この貫通穴53にM10のボルトを挿通し てタイトフレーム2’に固定したものである。
【0022】 これに対し、取付面部3cを三重の折り重ね構造とした点以外は、上記とほぼ 同様の寸法形状で作製した本実施例の吊子3において、上記同様のテストを行っ た結果では、引張り荷重が1000kgを超えるまで、何らの変形も認められな かった。
【0023】 このように、本実施例においては、吊子3の取付面部3cを平板からの折曲げ 形状で多重構造にするという簡単な構造によって、破断強度が高められている。 したがって、折版8にこれを浮き上がらせるような下方向からの外力が作用して も、取付面部3cには、その中央部の貫通穴12に破断を生じず、これによって 、強固な取付状態が維持された折版屋根を構築できる。しかも、上記のような構 造は、従来の吊子の構造に比べ、取付面部3cのみを平板の折り曲げ加工で多重 にし、実質的な厚さを増加させて強度を向上させたものであって、吊子の全体を より厚さの厚い平板から作製するものではないので、材料費や加工費等の製作費 の上昇が極力抑えられ、これによって、折版8の浮き上がりを防止し得る変形抵 抗の大きな吊子3をより安価に製作することができる。
【0024】 〔実施例2〕 本考案の他の実施例について図5ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通 りである。なお、説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能 を有する部材には同一の符号を付記して、その詳細な説明を省略する。
【0025】 本実施例に係る折版屋根4においては、図5に示すように、タイトフレーム2 として、梁1上に沿って溶接固定される長尺のものが使用されている。このタイ トフレーム2は、図6に示すように、相互に連結される折版8・8の断面形状に 下側から沿うような山形形状を連ねた形状で形成されており、各山形断面におけ る頂部側は、上段水平部2eと下段水平部2fとが中央の垂直面部2gを挟んで 相互に連なる二段の段差状に形成されている。なお、この頂部側及びその両端か ら下方向に傾斜して延びる各傾斜面部2h・2hには、その幅方向中心位置に、 下側へと凹入させて形成した凹状溝2iが長手方向に沿って形成され、この凹状 溝2iによって、これら領域の曲げ剛性が高められた構造となっている。また、 下段水平部2fのほぼ中央部に、上下に貫通する角形の取付穴11が穿設されて いる。
【0026】 上記のタイトフレーム2に連結される吊子3は、図7に示すように、取付面部 3cが垂直面部3bの下縁から水平方向へと延びるように、断面L字状に形成さ れている。そして、この取付面部3cも、前記実施例同様に、垂直面部3bから 延びる平板を、三重に密着折りした多重構造となっている。この取付面部3cの 中央部には、下方へとやや凹入させて形成した円形の座金装着部3dが設けられ ており、この座金装着部3dの中心位置に、上下に貫通する円形の貫通穴12が 穿設されている。
【0027】 上記取付面部3cは、三重の折り重ね構造によって曲げ剛性が高められている 。さらに、座金装着部3dの部位で、中央部に一体的な凹入変形が与えられてい る結果、折り重ねられた三枚の板の密着度が高まって相互の接合強度が大となり 、これによっても、取付面部3c全体の曲げ剛性がより高まったものとなってい る。また、上記取付面部3cの幅方向の両端側には、三重の折り重ね状態のまま 、下方へとほぼ直角に曲げ成形した形状の補強部3e・3eが設けられている。 これら補強部3e・3eによっても、取付面部3cは、幅方向に直交する方向に さらに曲げ剛性が高められている。なお、上記の吊子3は、図8に示す平板材1 3を、同図に示す各折曲げ線Lv…に沿って順次折り曲げ成形し、その後、座金 装着部3dの凹入加工と、貫通穴12の穴加工とを順次行うことによって形成さ れている。
【0028】 上記構造の吊子3は、図9に示すように、ボルト9およびナット10によって タイトフレーム2上に固定される。すなわち、垂直面部3bおよび取付面部3c をタイトフレーム2の垂直面部2gおよび下段水平部2fに沿わせて位置させた 後、下段水平部2fの下側から取付穴11および取付面部3cの貫通穴12にボ ルト9を挿入し、次いで、取付面部3cにおける座金装着部3dから上方に突出 するボルト9のねじ部に、平座金14を外嵌した後、ナット10を螺着すること によって、吊子3のタイトフレーム2への固定が行われている。
【0029】 吊子3の上部側は、前記実施例同様に、隣合う折版8・8の第1連結部8cお よび第2連結部8d間に上部巻き込み部3aを間装させた状態で馳締めすること によって、これら折版8・8に連結される。これによって、相互に接合された折 版8・8が、さらに吊子3を介してタイトフレーム2に連結されて、折版屋根4 が構成されている。
【0030】 上記の構成からなる折版屋根4は、タイトフレーム2にボルト9・ナット10 によって固定される吊子3の取付面部3cが、三重に折り重ねられて曲げ剛性が 高められ、これによって、折版8に浮き上がりを生じさせるような下方向からの 力に対し、変形抵抗の大きな構造となっている。
【0031】 すなわち、上記のような固定状態において、従来は、前述したように、吊子を 引き上げるような力が作用すると、まず、取付面部における中央を貫通するボル トよりも外側領域、特に、平座金を介装している場合には、その外周縁から垂直 面部の下縁に至る領域に、上方へと湾曲する変形を生じる。これに伴って、平座 金によって押さえ込まれている領域も、平座金の下側から外方に引き出されるよ うに変形していき、中央の貫通穴形状が変形する。そして、このような変形が進 行することによって、遂には貫通穴が平座金の外周形状と同等にまで拡径され、 この結果、吊子がタイトフレームから引き剥がされる結果となっていた。
【0032】 しかしながら、上記実施例の吊子3においては、取付面部3cが三重の折曲げ 構造で形成されて、充分な曲げ剛性を備えているので、上記のような力が作用し ても、取付面部3cには上述のような湾曲変形を生じず、したがって、中央部の 貫通穴12の径の拡大を生じずに、強固な取付状態が維持される。
【0033】 なお、例えば、厚さ1mmの鋼板で、上部巻き込み部3aの幅約150mm、 取付面部3cの幅が約70mm・奥行き寸法が約35mm、その中央に直径12 mmの貫通穴12を穿設した吊子3を、M10のボルト9でタイトフレーム2に 固定した状態で、垂直面部3bに上方への引張り荷重を作用させたテスト結果に おいて、荷重が1000kgを超えるまで、何らの変形も認められないものであ った。これに対し、従来の取付面部が一枚の平板から成る上記とほぼ同様の形状 寸法を有する吊子においては、ほぼ300kgの荷重印加時に、図11における 上向き矢印よりも上方に図示しているように取付面部61cが変形して、タイト フレーム2”からの離脱を生じた。
【0034】 以上のように、本実施例においても、吊子3の取付面部3cを平板からの折曲 げ形状で多重構造にするという簡単な構造によって、折版8の浮き上がりが防止 された強固な折版屋根の取付状態を維持し得るものとなっている。しかも、上記 のような構造は、取付面部3cの部位のみを多重にするという構成であるので、 材料費や加工費等の製作費の上昇を極力抑えることが可能であり、これによって 、折版8の浮き上がりを防止し得る変形抵抗の大きな吊子3をより安価に製作す ることができる。
【0035】
以上のように、本考案の請求項1記載の吊子は、平板を折り曲げ成形すること により、上部側に折版屋根葺板の互いに重合する側縁部に間装されて馳締めされ る上部巻き込み部と、この上部巻き込み部から下方に垂下する垂直面部と、この 垂直面部の下端側の取付面部とが形成され、取付面部に穿設されている貫通穴に 締結具を挿通させてタイトフレームに連結される吊子であって、上記取付面部が 、垂直面部から延びる一枚の板材を折り曲げて多重構造で形成されている構成で ある。
【0036】 このように、上記構成の吊子は、その取付面部の破断強度が強化されているの で、上部側を上方へと引き上げるような外力に対し、より確固とした固定状態が 維持される。しかも上記構造は、貫通穴の穿設されている取付面部のみを、平板 を折り曲げて実質的に厚さを増加させるという構造であるので、材料費の増加も 極力小さく抑えられ、また、加工も簡単であるので、折版の固定状態をより確実 になし得る吊子をより安価に製作することができるという効果を奏する。
【0037】 また、請求項2記載の吊子は、平板を折り曲げ成形することにより、上部側に 折版屋根葺板の互いに重合する側縁部に間装されて馳締めされる上部巻き込み部 と、この上部巻き込み部から下方に垂下する垂直面部と、この垂直面部の下縁か ら略直交して水平方向に延びる取付面部とが形成され、取付面部に穿設されてい る貫通穴に締結具を挿通させてタイトフレームに連結される吊子であって、上記 取付面部が、垂直面部の下縁から水平方向に延びる一枚の板材を折り曲げて多重 構造で形成されている構成である。
【0038】 この場合にも、水平に延びる取付面部の曲げ強度が強化されていることによっ て、上方へと引き上げるような外力によって取付面部に湾曲するような変形が生 じることが抑えられ、この結果、タイトフレームとの強固な取付状態を維持する ことができる。そして、この構造においても、取付面部のみを、平板を折り曲げ て実質的に厚さを増加させたものであるので、材料費の増加も極力少なく、また 、加工も簡単であるので、折版の固定状態をより確実になし得る吊子をより安価 に製作することができるという効果を奏する。
【図1】本考案の一実施例における吊子の斜視図であ
る。
る。
【図2】上記吊子を用いて構築された折版屋根の一部を
切欠いて示す斜視図である。
切欠いて示す斜視図である。
【図3】上記折版屋根の組立てに用いられる折版の斜視
図である。
図である。
【図4】上記折版屋根の組立てに用いられるタイトフレ
ームを示すものであって、同図(a)は正面図、同図
(b)は側面図である。
ームを示すものであって、同図(a)は正面図、同図
(b)は側面図である。
【図5】本考案の他の実施例の吊子を用いて構築された
折版屋根の斜視図である。
折版屋根の斜視図である。
【図6】図5に示す折版屋根の組立てに用いられるタイ
トフレームの斜視図である。
トフレームの斜視図である。
【図7】上記他の実施例における吊子の斜視図である。
【図8】図7の吊子を折曲げ成形する前の板材を示す正
面図である。
面図である。
【図9】図5に示す折版屋根の要部断面図である。
【図10】従来の第1形態の吊子のタイトフレームへの
連結状態とその離脱状態を示す斜視図である。
連結状態とその離脱状態を示す斜視図である。
【図11】従来の第2形態の吊子のタイトフレームへの
連結状態とその離脱状態を示す斜視図である。
連結状態とその離脱状態を示す斜視図である。
2 タイトフレーム 3 吊子 3a 上部巻き込み部 3b 垂直面部 3c 取付面部 8 折版(折版屋根葺板) 9 ボルト(締結具) 12 貫通穴
Claims (2)
- 【請求項1】平板を折り曲げ成形することにより、上部
側に折版屋根葺板の互いに重合する側縁部に間装されて
馳締めされる上部巻き込み部と、この上部巻き込み部か
ら下方に垂下する垂直面部と、この垂直面部の下端側の
取付面部とが形成され、取付面部に穿設されている貫通
穴に締結具を挿通させてタイトフレームに連結される吊
子であって、 上記取付面部が、垂直面部から延びる一枚の板材を折り
曲げて多重構造で形成されていることを特徴とする吊
子。 - 【請求項2】平板を折り曲げ成形することにより、上部
側に折版屋根葺板の互いに重合する側縁部に間装されて
馳締めされる上部巻き込み部と、この上部巻き込み部か
ら下方に垂下する垂直面部と、この垂直面部の下縁から
略直交して水平方向に延びる取付面部とが形成され、取
付面部に穿設されている貫通穴に締結具を挿通させてタ
イトフレームに連結される吊子であって、 上記取付面部が、垂直面部の下縁から水平方向に延びる
一枚の板材を折り曲げて多重構造で形成されていること
を特徴とする吊子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992032941U JPH0754428Y2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 吊 子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992032941U JPH0754428Y2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 吊 子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0589651U true JPH0589651U (ja) | 1993-12-07 |
| JPH0754428Y2 JPH0754428Y2 (ja) | 1995-12-18 |
Family
ID=12372979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992032941U Expired - Lifetime JPH0754428Y2 (ja) | 1992-05-19 | 1992-05-19 | 吊 子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0754428Y2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011074723A (ja) * | 2009-10-01 | 2011-04-14 | Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp | 折板屋根材用吊子 |
| JP2012172355A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Jfe Galvanizing & Coating Co Ltd | 嵌合式折板屋根用受金具 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5132829A (en) * | 1974-09-09 | 1976-03-19 | Mitsubishi Rayon Co | Tansoseni no seizohoho |
| JPS5185682A (en) * | 1975-01-27 | 1976-07-27 | Nippon Electric Co | Handotaisochino nyuryokuhogosochi |
| JPS5880052A (ja) * | 1981-11-07 | 1983-05-14 | 三晃金属工業株式会社 | 馳締外囲体における馳締構造 |
-
1992
- 1992-05-19 JP JP1992032941U patent/JPH0754428Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5132829A (en) * | 1974-09-09 | 1976-03-19 | Mitsubishi Rayon Co | Tansoseni no seizohoho |
| JPS5185682A (en) * | 1975-01-27 | 1976-07-27 | Nippon Electric Co | Handotaisochino nyuryokuhogosochi |
| JPS5880052A (ja) * | 1981-11-07 | 1983-05-14 | 三晃金属工業株式会社 | 馳締外囲体における馳締構造 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011074723A (ja) * | 2009-10-01 | 2011-04-14 | Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp | 折板屋根材用吊子 |
| JP2012172355A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Jfe Galvanizing & Coating Co Ltd | 嵌合式折板屋根用受金具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0754428Y2 (ja) | 1995-12-18 |
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