JPH0599493A - 空調機 - Google Patents

空調機

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JPH0599493A
JPH0599493A JP28419091A JP28419091A JPH0599493A JP H0599493 A JPH0599493 A JP H0599493A JP 28419091 A JP28419091 A JP 28419091A JP 28419091 A JP28419091 A JP 28419091A JP H0599493 A JPH0599493 A JP H0599493A
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哲夫 古谷
Gichu Ota
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調機の室内機から、空調対象者の所在方向
を自動的に検知し、該対象者へ空調空気を送風する。そ
の際、風向板の往復動の片道の、短い周期内で、空調対
象者を検知でき、検知時に即座に風向板の往復動を停止
し、検知された空調対象者に向け即座に送風できる空調
機を提供する。 【構成】 室内機1において、空調空気の送風方向を設
定する風向板2の回転軸に、人体検知器3を取付け、風
向板2による送風方向と人体検知器3による検知方向と
を一致させておいて、モータ4により回転させる。そし
て人体検知器3からの検知信号により風向板2の回転を
停止制御する制御回路を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内機と室外機から成
り、室内である空調空間内に、前記室内機より、気温、
湿度、風速等を制御された空調空気を生成して送風する
空調機に関するものである。さらに詳しくは、空調空間
内における空調対象者(利用者)の存在を検知し、それ
に応じた空調動作を自動的に行い得るインテリジェント
化された空調機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】利用者の存在を検知して空調動作を行う
従来の空調機の例として、特開平3−39851号公報
に記載の「スポットエアコン」を挙げることができる。
これは、空調対象者を検知する人検知手段を回動駆動可
能な吹出しダクトに配設し、該吹出しダクトを回動駆動
させて、人検知手段の出力が再大となる位置で、該吹出
しダクトを停止させるものである。
【0003】これによれば、人検知手段が空調対象者を
検知した時点で、吹出しダクトが空調対象者を向いて停
止している事になり、空調対象者を検知してから、冷、
暖気を利用者に向かって送風するまでに要する所要時間
を無くすことができる。さらに、人検知手段の出力が所
定値以上ある空間的範囲で、前記吹き出しダクトを往復
運動させ、これにより空調対象者の人体幅の範囲内で、
冷、暖気を首振り送風させる事ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、空調
対象者に近接して設置し、空調対象者に直接、冷、暖気
を送風する移動型個人用空調機が対象であり、居室全体
の空調動作を行う据付型空調機において、空調機より遠
隔の位置にいる空調対象者の位置を検出して、該空調対
象者向けの空調動作を行う方式のものを対象とするもの
ではなかった。
【0005】つまり回動可能な吹出しダクトの先端部
に、1個の人検知手段を配設し、該吹き出しダクトを回
動させて遠隔の位置にいる空調対象者の位置を検出する
ためには、指向性の高い人検知手段を用い、かつ該吹出
しダクトを上下左右に何回も回動させる必要があり、空
調対象者の位置検出のための所要時間が大となり、空調
対象者向けの迅速な空調動作を実現することは困難とな
る。
【0006】特に上記従来例公報に開示されている如
き、発光、受光素子の組合せを用いて、空調対象者から
の反射光を検出する人検知手段によれば、空調対象者が
遠隔の位置にいる場合には反射光の強度が低下し、検出
が困難になる。また空調対象者は、一般に平面な形状を
有するものではないので、乱反射が発生し、この乱反射
による反射光を検出しても、空調対象者の位置検出には
大幅な誤差を伴うことになる。また空調対象者からの反
射光強度と、壁面や家具等の、空調対象者以外の物体か
らの反射光強度との相対比が低下することになり、両者
の識別が困難となり、その結果空調対象者の位置検出に
大幅な誤差を伴うことになる。
【0007】また吹出しダクトの先端部に人検知手段を
配設しているので、複数個の人検知手段を間隔をあけて
配設する事は不可能である。このため、複数の人検知手
段を相互に隔離して設置し、各人検知手段の出力レベル
を比較して空調対象者の位置を検出する方式を採用した
くても、その採用は困難である。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、居室全体の空調動作を行う据付型空調機におい
て、該空調機より比較的遠隔の場所にいる空調対象者の
位置を検出して、該空調対象者向けの空調動作を迅速に
行うことのできる空調機を提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による空調機にお
いては、据付型空調機の、面状に送風を行う横長型の送
風口に設置され、吹出し気流を誘導し送風面の方向を制
御する風向板の回転軸上に、人検知手段を設置する。つ
まり該人検知手段は、該風向板の回転に同期して回転可
能とする。該人検知手段の検知方向に指向性を持たせ、
1つの面方向のみ検知可能とし、かつ該面方向(以下こ
れを検知面と称することがある。)は上記風向板による
送風面と一致させる。
【0010】さらに、上記人検知手段は、例えば上記横
長の送風口の両側等に、複数個を相互に隔離して設置
し、各人検知手段の出力レベルを比較演算して空調対象
者の位置を算出する演算手段を設ける。なお、上記人検
知手段全体を風向板の回転軸上に設置する代わりに、該
人検知手段内の、検知方向を制御する偏向部分、例えば
光学的検知手段の場合は光を取り込む開口スリット、集
光レンズ等の部分のみを該風向板の回転軸上に配置して
回転可能とし、他の部分は固定としてもよい。
【0011】
【作用】上記風向板は、一般に数秒から10秒程度の周
期で、上下方向または左右方向に往復運動させることが
でき、風向板の送風面もこの周期で往復運動する。上記
人検知手段は、該風向板の回転軸に設置されているの
で、該風向板と同期して回転させる事ができ、かつ該人
検知手段は一面方向のみ検知可能としているので、該風
向板の往復運動の片道、つまり半周期の時間内に、空調
対象者の存在する面方向を検知することができる。
【0012】しかも、該人検知手段の検知面と上記送風
面とを一致させているので、空調対象者の存在面方向を
検知した時点で、送風面は空調対象者の方向を向いてい
る。よってこの時点で風向板を停止すれば、時間をおか
ず即座に空調対象者に向かって送風することができる。
以上により、短時間で空調対象者の存在面方向を検知
し、かつ検知時点で待ち時間無く空調対象者に送風する
ことができる。
【0013】また複数の人検知手段を相互に隔離して配
置し、各人検知手段の出力を比較演算して、空調対象者
の検知面内の位置を算出しているので、該検知面内での
送風方向を、さらに空調対象者の方向に限定することが
できる。さらに上記人検知手段の指向性を制御する偏向
部分のみを、風向板の回転軸上に設置することにより、
風向板の駆動装置の負荷を軽減し、かつ該人検知手段か
らの出力配線に可とう性のものを用いる必要がなくな
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明による空調機の実施例を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例としての
空調機の要部、即ち空調機を構成する室内機と室外機の
中の室内機の外観例を示す斜視図である。図1におい
て、1は室内機、2は上下風向板、3は人体検知器、4
はモータ、5は吸入グリル、である。
【0015】図1を参照する。室内機1は、冷風または
温風を、その下部より面状に送風する。上下風向板2
は、送風による空気流を誘導して、その送風面の上下方
向の角度を決定する曲面板であり、一般に複数枚の組と
なっている。これは回転軸に取付けられ、その回転角に
より送風面の角度が決定される。
【0016】人体検知器3は、遠赤外線等、人体から発
する物理情報を検知して、この検知を示す信号を出力す
る検知器であり、焦電型赤外線センサユニット等から成
ることができる。この人体検知器3は、上記回転軸に取
付けられている。モータ4は上記回転軸を回転させるモ
ータである。
【0017】ここで、室内機1の側断面図を図2に示
す。図2において、図1におけるのと同じものは、同じ
符号を付してある。その他、6は貫流ファン、7は熱交
換器、8は左右風向板、である。
【0018】図2において、吸入グリル5は、室内の空
気の吸込み口である。これは内側に、塵埃の吸入を防止
するフィルタ(図示せず)が取付けられている。貫流フ
ァン6は、室内空気を吸入し、吐出するファンであり、
吸入口5より吸入し、熱交換器7を通過させて、下方、
つまり上下風向板2に向かって吐出する。
【0019】熱交換器7は、その熱媒体を通過させるこ
とにより、周囲の熱を吸収するか、または周囲に熱を放
出する部分である。つまり吸入口5より吸入された室内
空気は、熱交換器7を通過する際に、熱を吸収される
か、または熱を与えられ、冷風または温風となって吐出
される。
【0020】左右風向板8は、空気流を誘導し、送風の
左右方向の角度を決定するためのものである。これは上
下風向板2と同様、回転軸に取付けられた複数枚の平板
の組であり、回転角により送風の左右方向の角度を決定
する。これは上下風向板2の場合と同様にモータ等によ
り自動回転するか、または手動回転により回動させる。
これは空気流から見て、上下風向板2より手前に配置さ
れている。
【0021】つまり、送風面は上記回転軸を含む平面で
あり、該送風面と室内機1の底面とのなす角度を、上記
上下方向の角度とする。また該送風面上での送風方向
と、上記回転軸とのなす角度を、上記左右方向の角度と
する。人体検知器3は、検知範囲が面状に分布する構造
とし、該検知面が上記送風面と一致するように、人体検
知器3を上下風向板2と同一の回転軸に取付ける。
【0022】次に、上下風向板2の回転機構の具体例を
図3に示す。図3において、2は上下風向板、3は人体
検知器、4はモータ、9は回転角検出器、10は回転
軸、11は開口部、である。回転角検出器9は、回転角
を示す信号を出力する検出器であり、ロータリーエンコ
ーダ等である。これはモータ4の回転軸に取り付けら
れ、モータ4の回転角を検出する。
【0023】回転軸10は、上下風向板2、および人体
検知器3を取付けられて回転する軸であり、モータ4の
回転軸と機械的に結合されている。従って、上下風向板
2、人体検知器3は、モータ4により回転する。そして
回転角検出器9の出力より、上記送風面の上下方向の角
度を検知することができる。
【0024】次に、図4に人体検知器3の構造の一例を
示す。即ち図4の(イ)は、人体検知器3の側断面図、
図4の(ロ)は、同上断面図である。これらの図に示す
人体検知器3は、人体から発生する遠赤外線を検知する
ことにより、人体の存在を検知するものである。
【0025】人体検知器3は、開口部11を有する箱形
の形状をなし、内部に赤外線検知素子12を有する。ま
た内部は光の反射が生じない黒色に塗装されている。開
口部11は、光線を通過させるスリットである。赤外線
検知素子12は、所定波長範囲の赤外線が入力されると
信号を出力する特性の素子であり、例えばチョッパを伴
った焦電型赤外線センサ等である。
【0026】開口部11は、上下方向つまり回転軸10
と垂直の方向に狭幅で、かつ左右方向つまり回転軸10
と平行の方向に広幅とする。従って人体検知器3の検知
範囲つまり遠赤外線の入射を検知できる範囲の角度は、
上下方向には微小角であり、左右方向には広角となる。
よって人体検知器3の検知範囲は、殆ど回転軸10を含
む面状に分布する事になる。なお開口部11に加えて、
またはこれに代えて、フレンネルレンズ等の集光レンズ
(図示せず)を用いれば、人体検知器3の検知範囲をよ
り効果的に、狭幅に制限する事ができる。
【0027】ここで、上下風向板2の回転角を制御する
風向板制御回路13の一構成例を図5に、ブロック図と
して示す。図5において、風向板制御回路13は、A/
D変換器14A,14B、インタフェース回路15A,
15B、演算器16、モータ駆動回路17、から成って
いる。
【0028】A/D変換器14Aは、人体検知器3から
のアナログ信号をディジタル信号に変換する変換器であ
り、A/D変換器14Bは、回転角検出器9からのアナ
ログ信号をディジタル信号に変換する変換器である。変
換されたかかるディジタル信号は、インタフェース回路
15A,15Bを介して、演算器16に入力される。演
算器16は、あらかじめ内部に記録されたプログラムに
従い、ディジタルデータを入力して演算を施し、演算結
果に基づきディジタルデータを出力するものであり、市
販の1チップマイクロコンピュータ等である。
【0029】モータ駆動回路17は、モータ4の制御信
号を演算器16からディジタルデータの形で入力され、
これに基づきモータ4を駆動する電圧を発生するインタ
フェース回路である。ここで、空調対象者を検知して送
風を行うまでの演算器16の動作を、図6のフローチャ
ートを参照しながら説明する。
【0030】図6は、演算器16の動作を示すフローチ
ャートである。利用者(空調対象者)が空調機の運転を
開始すると、演算器16はモータ駆動回路17を介して
モータ4を回転させ、上下風向板2および人体検知器3
の回転を開始する。つまりこれらの回転角を時刻ととも
に変化させる。なお比較演算のための、人体検知器3の
出力前値の初期値を0とする(以上、図6におけるステ
ップ(S−1))。
【0031】そして演算器16は、人体検知器3の出力
信号を逐次入力する(ステップ(S−2))。そして演
算器16は、人体検知器3の出力レベルを見て、空調対
象者の存在面方向を検知する。以下、図7に示す特性図
(風向板2の回転角θと人体検知器3の出力レベルとの
関係を示す特性図)をも参照しながら説明する。
【0032】風向板2の回転角θを時刻とともに変化さ
せ、人体検知器3の出力レベルが一定しきい値を超えれ
ば(ステップ(S−3))、この時点の回転角θの付近
に空調対象者が存在するものと判断する。そして、該出
力レベルが最大となる回転角を、空調対象者の存在面方
向とする。つまり、人体検知器3の出力が増加から減少
に転じ、初めて前値以下となった場合、上記最大レベル
を検出したものとし(ステップ(S−4))、この時点
の回転角θを空調対象者の存在面方向とする。
【0033】この時点で演算器16は、モータ駆動回路
17を介して、モータ4を停止する。つまり上下風向板
2の回転を停止する。なお必要によっては、上記の、初
めて前値以下となった時点は、上記最大レベルを与える
回転角を少し過ぎている点を考慮し、モータ4を微小角
だけ逆転させて、上下風向板2の回転角を補正して停止
する(ステップ(S−5))。この時点で、上下風向板
2の回転角は人体検知器3の回転角と一致し、空調対象
者の存在面方向となっているので、送風面は自ずと空調
対象者の方向となっている。つまり、空調対象者に向か
って送風が行われる。
【0034】空調対象者が空調空間内で移動すると、停
止している人体検知器3に遠赤外線が入射しなくなり、
出力レベルが上記一定しきい値以下となるので(ステッ
プ(S−6))、演算器16はモータ駆動回路17を介
して再びモータ4を回転させ、上下風向板2の回転駆動
を開始する(ステップ(S−1))。
【0035】なお、上下風向板2の回転角には上限、下
限を設け、該上限または下限に到達した時点で、回転方
向を逆転する。つまり、上下風向板2を、往復動作させ
る。上記上限または下限への到達は、回転角検出器9の
出力により検出する。本構成によれば、上下風向板2
の、上記往復動作の片道の時間内に、空調対象者の存在
面方向を検知し、かつ該検知時点で待ち時間なく自ず
と、空調対象者に向かって送風する事ができる。
【0036】次に、空調対象者の空調機から見た左右方
向角を検知し、左右風向板8を自動回転させて、空調対
象者に向かって送風する方式とした場合における、上下
および左右の風向板の回転機構の一具体例を図8に斜視
図として示す。
【0037】図2の場合と同様、左右風向板8は、図8
においても、空気流の向きから見て上下風向板2の手前
に配置される。風向板回転機18は、左右風向板8のす
べての板を一斉に回転させる回転機構である(例えば、
風向板回転機18は、左右風向板8の各々の回転軸に同
軸的に取付けられた歯車の全部に係合するピストンから
成り、該ピストンを往復動させることにより、全部の歯
車を介して全部の左右風向板8を一斉に同じ方向に同期
させて回転させるようにしてもよい)。
【0038】そして左右風向板8の回転角を検知するた
め、左右風向板8の少なくとも1枚の板の回転軸Hに、
回転角検出器9を取付ける。人体検知器3は、上下風向
板2の両側に、互いに隔離して2個(3A,3B)取付
ける。ここで、左右風向板8の回転角を制御する風向板
制御回路13の一構成例を、図9にブロック図として示
す。
【0039】図9においては、図5の場合と同様、演算
器16は、それぞれ2個の人体検知器3A,3B、およ
び回転角検知器9(左右風向板用、上下風向板用)の出
力信号を入力し、これらに基づいて上下風向板2、およ
び左右風向板8の回転角を算出し、モータ駆動回路17
を介してモータ4を、回転機駆動回路19を介して風向
板回転器18を、それぞれ駆動する。
【0040】回転機駆動回路19は、モータ駆動回路1
7と同様、風向板回転機18の制御信号を演算器16か
らディジタルデータ形式で入力され、、これに基づき風
向板回転機18を駆動する電圧を発生するインタフェー
ス回路である。
【0041】次に、空調対象者の空調機から見た左右方
向角を検知して送風を行うまでの演算器16の動作につ
いて、図6、図10のフローチャートを参照して説明す
る。図10には、上記動作について、図6へ本来付加す
べき部分のみ示す。
【0042】先ず空調対象者の存在面方向を検知した時
点で上下風向板2を停止すると(ステップ(S−
5))、演算器16は左、右2個の人体検知器3A,3
Bの出力信号を入力される(ステップ(t−1))。そ
して両者の出力レベルを比較演算して、空調対象者の左
右方向角を算出する。該算出方法は、例えば、人体検知
器3A,3Bが焦電型赤外線センサである場合、出力レ
ベルは熱源からの距離の2乗に反比例するので、左、右
の人体検知器3A,3Bの出力レベルの比より、左、右
の人体検知器3A,3Bからの、空調対象者への距離の
比が算出できる。
【0043】そして該出力レベルの絶対値より、実測値
に基づきあらかじめ作成したテーブルを参照し、該距離
のおよその絶対値が得られる。そして上記距離比および
距離絶対値より、空調対象者の左右方向角を算出できる
(以上、ステップ(t−2))。そして演算器16は、
上記左右方向角をもとに、左右風向板の回転角を算出し
(ステップ(t−3))、回転機駆動回路19を介して
風向板回転機18を駆動して、左右風向板8が上記回転
角となるまで回転させる(ステップ(t−4))。
【0044】空調対象者が空調空間内で移動し、人体検
知器3の出力レベルが一定しきい値以下になるまで(ス
テップ(S−6))、上記(ステップ(t−1))から
(t−4)までの動作を繰り返す。つまり空調対象者
が、送風面内で左右に移動した場合には、人体検知器3
の出力レベルは一定しきい値を超えたままなので、上記
(ステップ(t−1))から(t−4)までの動作を繰
り返せば、左右風向板8を、常に空調対象者に向けるこ
とができる。
【0045】空調対象者が送風面外に移動すれば、上記
出力レベルは該一定しきい値以下となり(ステップ(S
−6))、空調対象者の上下方向角を検知するまで、上
下風向板2、人体検知器3を回転させる(ステップ(S
−1))。本構成によれば、空調対象者が、空調空間内
にあって室内機1の正面に存在しない場合でも、自動的
に空調対象者の空調機から見た左右方向角を検知して、
該空調対象者に向かって送風することができる。
【0046】上記のように、左、右2個の人体検知器3
A,3Bの出力を比較して、空調対象者の空調機から見
た左右方向角を検知する方式の代わりに、左右風向板8
の回転軸に人体検知器3を取付け、前記の、上下風向板
2の場合と全く同様にして、左右風向板8と人体検知器
3とを、送風面と検知面とで一致させて、空調対象者を
検知するまで回転させる構成によっても、同様の効果が
得られる。
【0047】かかる構成の実施例を図11に示す。即
ち、図11の(イ)は該実施例の側断面図、図11の
(ロ)は該実施例の斜視図である。これらの図におい
て、左右風向板8の、回転角検出器9が取付けられてい
る回転軸に、人体検知器3を、左右風向板8の一枚の平
板の代りに取付ける。この検知器3の検知範囲は面状に
分布し、該検知面は上記回転軸を含む。そして上下風向
板2は、赤外線の、上記人体検知器3への入射を妨げな
いように、赤外線を透過する材料により構成する。
【0048】なお、空調対象者の空調機から見た左右方
向角を検知して、左右風向板8の回転動作を停止させる
までの演算器16の動作は、図6に示す、上下風向板2
の場合のそれと全く同様である。
【0049】次に、送風面が、人体検知器3の検知方向
に対し遅れ回転角をもつように、人体検出器3を回転軸
10に取付ける構成を、別の実施例として、以下その側
断面図を図12に示して説明する。図12において、上
下風向板2による送風方向を、人体検知器3の検知方向
に対し、遅れ角αだけずらして、回転軸10に取付け
る。
【0050】つまり、回転軸10の回転方向が図に示す
向きの場合、上記送風面が、上記検知方向に対し、回転
角αだけ遅れて到達する。上記遅れ角αは、演算器16
が人体検出器3の出力レベルの最大値を検出してから
(図6のステップ(S−4))、上下風向板2が実際に
停止するまで(ステップ(S−5))の遅れ時間分だけ
の、上下風向板2の回転角とする。
【0051】ただし、上記最大レベルの検出から、上下
風向板2の停止までの動作は、回転軸10の、図に示す
一回転方向についてのみ行う。この構成によれば、空調
対象者の存在方向を検知してから、上下風向板2を停止
させるまでの遅れ時間分の回転角だけ、送風方向に生じ
る誤差を解消できる。あるいは、該誤差を解消するた
め、上下風向板2を上記回転角だけ戻すための所要時間
を解消でき好都合である。
【0052】次に、上記人検知手段全体を風向板の回転
軸上に設置する代わりに、該人検知手段内の、検知方向
を制御する偏向部分(人体から発する赤外線を取り込む
取り込み口)のみを該風向板の回転軸上に配置して、回
転負荷の軽減を図る構成の具体例を、更に別の実施例と
して、図13に示して、以下、説明する。
【0053】図13において、(イ)はかかる実施例の
要部を示す側面図、(ロ)は上面図である。これらの図
において、偏向部20は、図4にも示した形状の開口部
11を有する黒色塗装した曲面板である。これは、回転
軸10に取付けられ、回転可能とする。赤外線検知素子
12は、開口部11より入射する遠赤外線を検知できる
位置に固定し、遠赤外線の検知範囲が図4のそれと同様
となるようにする。
【0054】本構成によれば、人体検知器3の駆動部分
を偏向部20のみとすることができ、モータ4の回転負
荷を軽減し、かつ該人検知手段からの出力配線を可とう
性のものを用いる必要がなくなる。また、上記偏向部分
として、反射鏡を該風向板の回転軸上に配置したものを
用いるようにした構成の一例を、更に別の実施例として
図14に示して以下、説明する。
【0055】反射鏡21は、少なくとも遠赤外線を反射
する。これは回転軸10に取付けられ、回転可能とす
る。人体検知器3は、反射鏡21により反射される遠赤
外線が入射する位置に固定し、遠赤外線の検知範囲は図
4のそれと同様となるようにする。本構成によれば、駆
動部分を反射鏡21のみとすることができ、モータ4の
回転負荷を軽減し、かつ該人検知手段からの出力配線を
可とう性のものを用いる必要がなくなる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空調機室内機の、面状の送風方向を制御する風向板の回
転軸に、検知方向に指向性を有する人体検知器を取付け
て、両者が同期回転する構造とし、かつ該検知方向を、
該風向板の送風方向と一致させているので、該風向板の
往復運動の片道の時間内に、空調対象者の存在方向を検
知し、かつ該検知と同時に、空調対象者に向かって送風
を開始することができる。したがって、高々数秒程度の
時間内に、空調対象者の存在方向を自動検知して、該方
向に送風することができる。
【0057】さらに、上記室内機に上下方向および左右
方向の風向板を設け、複数の上記人体検知器を相互に隔
離して配置して、これらの人体検知器からの検知信号の
比較演算手段を設けるか、または上下方向と左右方向に
ついて、各風向板と同期回転するように上記人体検知器
を設ければ、該室内機の正面以外に存在する空調対象者
に対しても、直接、該空調対象者を検出して送風を行う
ことができる。
【0058】さらに、上記風向板の送風方向と上記人体
検知方向との間に、適切な遅れ角を設ければ、空調対象
者の存在方向を検知してから、上記風向板を停止させる
までの遅れ時間に起因する、送風方向の誤差を解消する
ことができる。
【0059】また、上記人体検知器の指向性を決定する
偏向部のみを上記回転軸に取付け、該偏向部のみ回転す
る構造とすれば、回転機構の負荷を軽減し、出力配線を
可とう性とする必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空調機の一実施例における室内機
の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示す室内機の側断面図である。
【図3】図1における上下風向板の回転機構の具体例を
示す斜視図である。
【図4】図1における人体検知器の構造例を示す断面図
である。
【図5】上下風向板の制御回路例を示すブロック図であ
る。
【図6】図5における演算器の動作を示すフローチャー
トである。
【図7】上下風向板の回転角と人体検知器の出力との関
係を示す特性図である。
【図8】左右風向板の回転機構の具体例を示す斜視図で
ある。
【図9】左右風向板の制御回路例を示すブロック図であ
る。
【図10】図9における演算器の動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】左右風向板の回転機構の具体例を示す断面図
である。
【図12】人体検知器の取付け位置の一例を示す側断面
図である。
【図13】人体検知器の偏向部の回転機構例を示す断面
図である。
【図14】反射鏡を用いる偏向部の回転機構例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1…室内機、2…上下風向板、3…人体検知器、4…モ
ータ、5…吸入グリル、6…貫流ファン、7…熱交換
器、8…左右風向板、9…回転角検出器、10…回転
軸、11…開口部、12…赤外線検知素子、13…風向
板制御回路、14…A/D変換器、15…インタフェー
ス回路、16…演算器、17…モータ駆動回路、18…
風向板回転機、19…回転機駆動回路、20…偏向部、
21…反射鏡

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内機と室外機を含み、室内である空調
    空間内に、前記室内機より、空調空気を生成して送風す
    る空調機において、 前記室内機からの空調空気を誘導し上下方向の特定の面
    方向へ向かわしめる上下風向板と、前記上下風向板を上
    下方向に回動させて上下方向の特定の面方向に設定する
    第1の回動機構と、空調対象者の存在を検知する第1の
    人検知手段と、前記第1の人検知手段を前記上下風向板
    と同期させて回動させる前記第1の回動機構と、前記第
    1の人検知手段による検知信号に基づき前記第1の回動
    機構を制御して前記上下風向板を上下方向の特定の面方
    向に設定せしめる第1の制御手段と、を前記室内機に具
    備して成ることを特徴とする空調機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空調機において、前記
    上下風向板の回動軸と直交する回動軸により左右方向に
    回動せしめられる左右風向板と、前記左右風向板を左右
    方向に回動させて左右方向の特定の面方向に設定する第
    2の回動機構と、空調対象者の存在を検知する第2の人
    検知手段と、前記第2の人検知手段を前記左右風向板と
    同期させて回動させる前記第2の回動機構と、前記第2
    の人検知手段による検知信号に基づき前記第2の回動機
    構を制御して前記左右風向板を左右方向の特定の面方向
    に設定せしめる第2の制御手段と、を前記室内機に具備
    して成ることを特徴とする空調機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の空調機におい
    て、上下方向及び左右方向別に、前記風向板の向かう面
    方向と前記人検知手段の検知方向とが一致していること
    を特徴とする空調機。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の空調機において、前記
    上下風向板の回動軸と直交する回動軸により左右方向に
    回動せしめられる左右風向板と、前記左右風向板を左右
    方向に回動させて左右方向の特定の面方向に設定する第
    2の回動機構と、相互に離隔した位置に配置された複数
    個の人検知器から成る前記第1の人検知手段と、前記複
    数個の人検知器の各々からの検知信号の比較結果に基づ
    き前記第2の回動機構を制御して前記左右風向板を左右
    方向の特定の面方向に設定せしめる第2の制御手段と、
    を前記室内機に具備して成ることを特徴とする空調機。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の空調機におい
    て、上下方向及び左右方向別に、前記風向板の向かう面
    方向を、前記人検知手段の検知方向に対して遅れ角を持
    たせた方向としつつ、両者を同期して回動させることを
    特徴とする空調機。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5に記載の空
    調機において、前記人検知手段は、空調対象者が放射す
    る赤外線を検知することにより当該空調対象者の存在を
    検知する手段から成ることを特徴とする空調機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の空調機において、前記
    人検知手段は、赤外線を取り込む空間的範囲を一定範囲
    に制限する取り込み口と、該取り込み口を介して取り込
    んだ赤外線を検知する検知部と、から構成され、前記取
    り込み口のみを、上下方向及び左右方向別に、前記風向
    板と同期して回動させるようにしたことを特徴とする空
    調機。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の空調機において、前記
    人検知手段は、入来する赤外線を反射させてその検知部
    に導く反射鏡を含み、該反射鏡を、上下方向及び左右方
    向別に、前記風向板と同期して回動させるようにしたこ
    とを特徴とする空調機。
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