JPH061001A - カラー画像形成方法及び装置 - Google Patents

カラー画像形成方法及び装置

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JPH061001A
JPH061001A JP4160757A JP16075792A JPH061001A JP H061001 A JPH061001 A JP H061001A JP 4160757 A JP4160757 A JP 4160757A JP 16075792 A JP16075792 A JP 16075792A JP H061001 A JPH061001 A JP H061001A
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秀志 石原
Haruo Yamashita
春生 山下
Yasuki Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 プリンタで再現可能な色のうち最適な色を用
いた色再現を行なうことにより、高画質なカラー画像を
形成するカラー画像形成方法。 【構成】 入力信号(R,G,B)に対してプリンタで再現可
能な色に対して最適な色補正を行なう第1の色補正演算
を施し、第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)を得る(ステ
ップ102)。第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)を用い
て、入力信号(R,G,B)がプリンタで再現可能な色である
か、再現不可能な色であるかの判断を行ない(ステップ
103)。入力信号(R,G,B)が再現可能な色(flg=
0)の場合にはステップ106へ、入力信号(R,G,B)が
再現不可能な色(flg=1)の場合にはステップ10
5への分岐を行なう。ステップ106において、flg
信号に応じて第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)、もしく
は第2のインク濃度信号(Y2,M2,C2)を記録に用いるイン
ク濃度信号(Y,M,C)として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像をプリント
アウトするカラープリンタ、カラー複写機等のカラー画
像形成方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラープリンタ、カラー複写機等のハー
ドコピー分野のカラー画像形成装置における色再現は、
加法混色原理で用いられる色光の3原色である(R,G,B)
の補色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の
3色のインクで色光の反射率を調整する減法混色原理に
よる色再現である。
【0003】図9に昇華型熱転写記録方式のプリンタで
用いられるインクの分光吸収特性の例を示す。
【0004】このインクの例でもわかるように、現実の
インクの分光吸収特性は中心波長が理想から外れている
ことと吸収特性がブロードなため不要吸収成分が存在す
ることから、現実のインクを用いた色再現では希望する
色とは色相が異なり、彩度の低い色が再現される。この
ため希望の色を再現する色補正が必要となる。
【0005】従来、ハードコピーの分野ではこの色補正
として、マスキングと呼ばれる手法が用いられている。
マスキングのうち最もよく用いられているのは(数1)
に示したように、インク濃度信号(Y,M,C)を3原色輝度
信号(R,G,B)の補色である3原色濃度信号(DR,DG,DB)に
対する線形のマトリクス演算で決定する線形マスキング
と呼ばれるものである。
【0006】
【数1】
【0007】線形マスキングは現実のインクを用いた色
再現において、濃度の加法則(Lambert-Beer則)が成り
立ち、色再現が色空間全域にわたり線形演算で表現でき
ることを前提としているが、現実のインクを用いた色再
現では、例えば昇華型熱転写記録方式のプリンタの場合
ではインクの再昇華現象、インクの内部反射等種々の非
線形要因が存在し、厳密には相加則、比例則が成立しな
いことが知られている。
【0008】そこで、インク濃度信号(Y,M,C)を3原色
濃度信号(DR,DG,DB)に対する高次の多項式で決定する非
線形高次マスキングが提案されている。その中で最も簡
単な2次のマスキング方程式を(数2)に示す。
【0009】
【数2】
【0010】これは現実のインクを用いた色再現に存在
する非線形要因も含めて2次式で色補正を行なうもので
あり、27個の補正係数a0〜a26は濃度差に関する最小
自乗法により決定されたものを用いている(例えば『色
再現のための画像処理』、写真工業別冊「イメージング
Part1」)。
【0011】また、ハードコピーにおける色再現では色
再現範囲の問題がある。プリンタが記録可能な濃度範囲
は、装置特有の最高記録濃度以下で、かつ記録に使用す
る受像紙の紙面濃度以上である。この記録可能な濃度範
囲と不要吸収成分が存在する現実インクの分光吸収特性
により、再現可能な色再現範囲が制限され、一般的にC
RTに比べるとプリンタの色再現範囲は狭いものであ
る。
【0012】図10に色再現範囲の例を示す。図10は
CIEのL***系均等知覚空間にCRTの色再現範
囲と、プリンタの色再現範囲を三面図で示したものであ
る。同図(a)はu**平面に、同図(b)はL**
面に、同図(c)はL**平面に、それぞれの色再現範
囲を投影した図である。なお、プリンタの色再現範囲は
図9に示した分光吸収特性を有するインクを用いたもの
で、CRTの色再現範囲はNTSC方式のCRTのもの
である。
【0013】このように、プリンタの色再現範囲はCR
Tの色再現範囲に比べて狭いものであることから、記録
すべき入力信号としてプリンタの色再現範囲を越えた色
を要求する信号が入力される場合がある。その場合に
は、上述したような線形マスキングや非線形高次マスキ
ングの演算結果のインク濃度信号(Y,M,C)のうち少なく
とも1色の信号にプリンタで記録不可能な濃度信号、す
なわち紙面濃度より低い、あるいは最高濃度より高い濃
度が存在することになる。
【0014】従来の技術では、この再現不可能なインク
濃度信号に対しては、紙面濃度より低いインク濃度信号
を要求した場合には紙面濃度に、最高濃度を越えるイン
ク濃度信号を要求した場合には最高濃度に、それぞれリ
ミッタを施して記録を行なっていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
濃度信号と人間が知覚する色とは非線形な関係であるこ
とから、インク濃度信号に対するリミッタは色再現的に
は最適なものとはならないことになる。
【0016】図11にマスキング演算結果のインク濃度
信号に対してリミッタを施した場合の色再現の例を示
す。同図Pi(i=1〜3)は入力信号が表わす目標色
であり、プリンタで再現不可能な入力信号である。そし
て、同図Qi(i=1〜3)は、マスキング演算結果の
インク濃度信号のうち記録不可能なインク濃度信号に対
して、紙面濃度と最高濃度のリミッタを施した場合に再
現される色を表わしたものである。
【0017】この例のように、従来の技術では入力信号
に対応する目標色がプリンタの色再現範囲を越える場合
に、プリンタで再現可能な色の中に人間がより好ましい
と感じる色が存在するにも関わらず、大きく異なった色
を再現することにより画質の劣化を感じさせる場合があ
るという課題があった。
【0018】本発明はかかる点に鑑み、プリンタで再現
可能な入力信号に対しては忠実な色再現を行なうと共
に、プリンタで再現不可能な入力信号に対しては再現可
能な色のうち最適な色を再現することのできるカラー画
像形成方法および装置を提供することを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のカラー画像形成方法は、入力信号をプリンタ
で再現可能な色に対して最適な色補正を行ない第1のイ
ンク濃度信号(Y1,M1,C1)に変換する第1の色補正演算工
程と、前記入力信号がプリンタで再現可能な色である
か、再現不可能な色であるかを判断する判断工程と、前
記判断工程がプリンタで再現不可能と判断した入力信号
に対してプリンタで再現可能な色のうち最適な色を再現
する第2のインク濃度信号濃度信号(Y2,M2,C2)に変換す
る第2の色補正演算工程とを行ない、前記判断の結果に
応じて、前記入力信号が再現可能な色である場合には前
記第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)を、前記入力信号が
再現不可能な色である場合には前記第2のインク濃度信
号(Y2,M2,C2)を、それぞれ用いてインク濃度を制御し、
カラー画像を形成するものである。
【0020】また、本発明のカラー画像形成方法は前記
判断工程が、第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)のうち、
少なくとも1色の信号がプリンタで使用する受像紙の濃
度または0より低い濃度、もしくは記録可能な最高濃度
より高い濃度である場合に、入力信号が再現不可能な色
であると判断するものである。
【0021】また、本発明のカラー画像形成方法は前記
第2の色補正演算が、記録可能なインク濃度信号に対す
る色再現を予測する色再現予測工程と、入力信号と前記
色再現予測工程の結果である色再現予測の両者から評価
値を計算する評価値計算工程と、前記色再現予測工程
と、前記評価値計算工程を繰り返すことにより、前記評
価値計算工程による評価値が最良となるインク濃度信号
を探索する制御工程からなるものである。
【0022】さらに、カラー画像形成方法は、逆関数が
存在する関数でプリンタで再現可能な色に対して最適な
色補正を行なう関数を第3の色補正演算とし、色再現予
測工程が前記第3の色補正演算の逆関数を用いてインク
濃度信号を入力信号の色空間の信号に変換するものであ
る。
【0023】あるいは、本発明のカラー画像形成方法は
前記第1の色補正演算の逆演算を用いてインク濃度信号
を入力信号の色空間の信号に変換するものである。
【0024】そして、本発明のカラー画像形成装置は、
入力信号の上位ビットを用いて表現される入力信号代表
点をプリンタが再現可能な色に対して最適な色補正を行
なう第1の色補正演算を施すことにより第1のインク濃
度信号(Y1,M1,C1)に変換し、前記入力信号代表点がプリ
ンタで再現可能な色であるか、再現不可能な色であるか
を判断し、前記入力信号代表点のうちプリンタで再現不
可能な入力信号代表点に対して第2の色補正演算を施す
ことによりプリンタで再現可能な色のうち最適な色を再
現する第2のインク濃度信号(Y2,M2,C2)に変換し、前記
判断の結果に応じて、前記入力信号代表点が再現可能な
色である場合には前記第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)
を、前記入力信号代表点が再現不可能な色である場合に
は前記第2のインク濃度信号(Y2,M2,C2)を前記入力代表
点に対するインク濃度信号(Y3,M3,C3)とし、前記インク
濃度信号(Y3,M3,C3)を格納するROM、もしくはRAM
から構成されるメモリ手段と、記録すべき入力信号の各
上位ビットを入力し、前記メモリ手段に与えるアドレス
を発生するアドレス発生手段と、前記メモリ手段から出
力されるインク濃度信号(Y3,M3,C3)と、前記記録すべき
入力信号の各下位ビットの情報を用いて補間演算を行な
い、前記記録すべき入力信号に対するインク濃度信号
(Y,M,C)を決定する補間演算手段とを備え、前記インク
濃度信号(Y,M,C)に応じてカラー記録を行なうものであ
る。
【0025】
【作用】本発明のカラー画像形成方法は、プリンタで再
現可能な色に対して最適な色補正を行なう第1の色補正
演算により、入力信号を第1のインク濃度信号(Y1,M1,C
1)に変換し、入力信号がプリンタで再現可能な色である
か、再現不可能な色であるかを判断し、判断結果が再現
可能な色である場合には、第1の色補正演算の結果であ
る第1の濃度信号(Y1,M1,C1)を用いてインク濃度を制御
する。あるいは、判断結果が再現不可能な色である場合
には、プリンタが再現可能な色のうち最適な色再現を行
なうことのできるインク濃度信号を出力する第2の色補
正演算を入力信号に対して施し、第2の色補正演算の結
果である第2のインク濃度信号(Y2,M2,C2)を用いてイン
ク濃度を制御し、カラー画像を形成するものである。こ
のようにして、本発明のカラー画像形成方法は入力信号
がプリンタの再現可能な色である場合と共に、再現不可
能な色である場合にもプリンタで再現可能な色のうち最
適な色による色再現が可能となるものである。
【0026】また、本発明のカラー画像形成方法は、入
力信号がプリンタで再現不可能な色の場合には第1の色
補正演算の結果である第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)
にプリンタで記録不可能な濃度が含まれることになり、
第1のインク濃度信号を用いて入力信号がプリンタで再
現可能な色か、再現不可能な色かを判断することが可能
となる。
【0027】また、本発明のカラー画像形成方法は、色
再現予測工程において記録可能なインク濃度信号に対す
る色再現を予測し、入力信号と色再現予測の両者から評
価値を計算し、色再現の予測と評価値の計算を繰り返す
ことにより評価値が最良となるインク濃度信号を探索す
ることにより、プリンタで再現不可能な入力信号に対し
て、評価値を最良とするインク濃度信号を決定すること
が可能となる。
【0028】また、本発明のカラー画像形成方法は、逆
関数が存在する関数でプリンタで再現可能な色に対して
最適な色補正を行なう関数である第3の色補正演算の逆
関数を用いることによりインク濃度信号を入力信号の色
空間の信号に変換し、設定したインク濃度信号に対する
色再現予測が可能となる。
【0029】あるいは、本発明のカラー画像形成方法
は、第1の色補正演算が入力信号をインク濃度信号に変
換するものであることから、第1のインク濃度演算の逆
演算を用いることによりインク濃度信号を入力信号の色
空間の信号に変換し、設定したインク濃度信号に対する
色再現予測を行なうことが可能となる。
【0030】また、本発明のカラー画像形成装置は入力
信号の上位ビットで表現される入力信号代表点に対する
インク濃度信号を第1の色補正演算工程、判断工程、第
2の色補正演算工程により求め、予めメモリ手段に格納
するもので、記録を行なう際にはメモリ手段に格納され
た入力信号代表点に対するインク濃度信号と入力信号の
下位ビットの情報を用いた補間演算を行なうことによ
り、入力信号に対するインク濃度信号の決定を行なうこ
とが可能となる。
【0031】
【実施例】以下、本発明のカラー画像形成方法に関する
第1の実施例を、イエロー、マゼンタ、シアンの3色の
インクを用いた昇華型熱転写方式のフルカラープリンタ
を用い、CRTを駆動する3原色輝度信号(R,G,B)に対
するインク濃度信号(Y,M,C)をソフトウェアにより決定
した例について説明する。
【0032】第1の実施例に用いた実験装置のブロック
構成図を図2に記す。図2において、201は本発明の
カラー画像形成方法を実行するCPU、202はCPU
201がプログラムを実行する際にワーク領域として使
用するRAM、203はCPU201が実行するプログ
ラム等を格納するROM、204は記録すべき入力信号
(R,G,B)を入力すると共に、インク濃度信号(C,M,Y)を出
力するI/O手段、205はCPU201、RAM20
2、ROM203、I/O手段204を相互に接続する
バス、206はI/O手段204から出力されるインク
濃度信号(C,M,Y)に応じて、印加エネルギを制御する制
御手段、207は制御手段206によって制御される印
加エネルギに応じて図示しないインクシートに熱を印加
し、図示しない受像紙にカラー画像を形成するサーマル
ヘッドである。
【0033】以上のように構成された実験装置におい
て、第1の実施例ではソフトウェアにより本発明のカラ
ー画像形成方法が実行されるが、CPU201により実
行される処理の全体の流れを図1に、さらに詳細な処理
の流れを図3,図5に示す。
【0034】まず、図1を用いて全体の処理手順を示
す。ステップ101において、記録すべき入力信号(R,
G,B)をI/O手段204を介して入力する。
【0035】ステップ102において、入力された入力
信号(R,G,B)に対してプリンタで再現可能な色に対して
最適な色補正を行なう第1の色補正演算を施し、第1の
インク濃度信号(Y1,M1,C1)を得る。
【0036】ステップ103において、第1のインク濃
度信号(Y1,M1,C1)を用いて、入力信号(R,G,B)がプリン
タで再現可能な色であるか、再現不可能な色であるかの
判断を行ない、再現可能な色であると判断した場合には
判断結果を表わすflg信号をflg=0、再現不可能
な色であると判断した場合にはflg=1と設定する。
【0037】ステップ104では、ステップ103の判
断結果に応じて、入力信号(R,G,B)が再現可能な色(f
lg=0)の場合にはステップ106へ、入力信号(R,
G,B)が再現不可能な色(flg=1)の場合にはステッ
プ105への分岐を行なう。
【0038】ステップ105では、プリンタで再現不可
能な入力信号(R,G,B)に対して、プリンタで再現可能な
色のうち、最適な色再現を行なうことのできる第2のイ
ンク濃度信号(Y2,M2,C2)を求める第2の色補正演算を行
なう。
【0039】ステップ106において、flg信号に応
じて第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)、もしくは第2の
インク濃度信号(Y2,M2,C2)を記録に用いるインク濃度信
号(Y,M,C)としてI/O手段204から出力する。
【0040】そして、I/O手段204から出力された
インク濃度信号(Y,M,C)に応じて制御手段206がイエ
ロー、マゼンタ、シアンの順に面順次でサーマルヘッド
207の熱量を制御することにより、図示しない受像紙
に階調記録を行ないカラー画像を形成する。
【0041】続いて、ステップ102で実行される第1
の色補正演算に関して説明する。本実施例においては、
輝度信号における線形マトリクス演算と、濃度信号にお
ける非線形なマスキング演算を組み合わせた演算を第1
の色補正演算として用いた。以下にその詳細な処理に関
して説明する。
【0042】まず、入力信号(R,G,B)に対して、プリン
タの色再現の目標であるCRTの蛍光体の分光特性の中
心波長と、プリンタにおいて使用するインクの分光吸収
特性の中心波長のずれを補正する目的で、(数3)の輝
度マトリクス演算を施し、第2の輝度信号(R′,G′,
B′)に変換する。
【0043】
【数3】
【0044】次に、(数4)の補色変換により第2の輝
度信号(R′,G′,B′)の各々を減法混色原理に基づく3
原色濃度信号(DR,DG,DB)に変換する。
【0045】
【数4】
【0046】そして、インクの不要吸収成分による色濁
りを補正する目的で、非線形なマスキング演算を施す。
【0047】まず、濃度信号をインクの色材量に相当す
る信号への変換を行なう。具体的にはインクの色材量と
濃度の関係の非線形度合を表わす定数をa(a>1)と
すると、(数5)に示した第1の非線形変換により補色
変換で得られた3原色濃度信号(DR,DG,DB)の各々を、イ
ンクの色材量に相当する信号(C′,M′,Y′)に非線形変
換する。
【0048】
【数5】
【0049】続いて、第1の非線形変換の出力である
(C′,M′,Y′)を(数6)の線形のマトリクス演算によ
り(C′′,M′′,Y′′)に変換する。
【0050】
【数6】
【0051】さらに、第1の非線形変換の逆関数であ
り、(数7)で示した第2の非線形変換により(C′′,
M′′,Y′′)の各々を、第1のインク濃度信号(Y1,M1,C
1)に変換する。
【0052】
【数7】
【0053】本実施例では、プリンタで再現可能な入力
信号に対する色補正が最適に作用するよう、プリンタで
再現可能な領域に平均的に位置する100色程度の色票
に対するCRTとプリンタの色再現の誤差の平均値が最
小になるように(数3)の輝度マトリクス演算における
{bkl}、(数6)の線形マトリクス演算における{a
kl}(k=1〜3、l=1〜3)、および(数5),(数7)にお
けるaの補正係数を収束演算により決定した。本実施例
で用いた各補正係数を(数8)に示す。
【0054】
【数8】
【0055】なお、本実施例で用いた第1の色補正演算
は、プリンタで再現可能な色に対しては平均的に均等色
空間での色差Euv=4.3で補正することが可能であ
った。
【0056】本実施例では以上説明した第1の色補正演
算を施して、入力信号(R,G,B)を第1のインク濃度信号
(Y1,M1,C1)に変換するものである。
【0057】次に、ステップ103の、入力信号(R,G,
B)がプリンタで再現可能な色であるか、再現不可能な色
であるかを判断する処理の詳細な説明を行なう。
【0058】図4にプリンタで用いるイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)の各インクの濃度信号を直交座表
系の軸として表した色空間(以後インク濃度空間と呼
ぶ)におけるプリンタの再現可能な領域を示す。同図
(a)はインク濃度空間の斜視図であり、同図(b)は
M軸上方からYC平面を見た図、同図(c)はY軸上方
からMC平面を見た図、同図(d)はC軸上方からYM
平面を見た図である。図4に示すように、インク濃度空
間においてはプリンタが再現可能な領域は各インクを用
いて記録可能な濃度で表現される。すなわち、イエロ
ー、マゼンタ、シアン各色の紙面濃度をそれぞれ(Y0,M
0,C0)、記録可能な最高濃度を(Ymax,Mmax,Cmax)で表わ
すと、インク濃度空間でプリンタの再現可能な領域はY=
Y0、M=M0、C=C0、Y=Ymax、M=Mmax、C=Cmaxの6つの面で
囲まれた直方体で表わされる領域になる。
【0059】このことから、第1の色補正演算がプリン
タで再現可能な色に対して最適な色補正を行なう演算で
ある場合には、入力信号(R,G,B)がプリンタで再現可能
な色か、再現不可能な色かを判断するには、第1の色補
正演算結果の第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)のそれぞ
れが、Y0≦Y1≦Ymax、M0≦M1≦Mmax、C0≦C1≦Cmaxであ
ることを調べることにより判断できる。ステップ103
では、第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)のそれぞれが紙
面濃度以上でかつ最高濃度以下であるかを調べている。
図3にステップ103の詳細な処理の流れを示す。
【0060】ステップ301では第1のインク濃度信号
(Y1,M1,C1)のうちイエローのインク濃度信号Y1が紙面濃
度以上でかつ最高濃度以下の範囲の値であるかを調べ
る。範囲に入っていない場合には、入力信号は再現不可
能な色であると判断し、ステップ305においてflg
=1を設定する。
【0061】ステップ302,303では、第1のイン
ク濃度信号(Y1,M1,C1)のマゼンタのインク濃度信号M1、
シアンの濃度信号C1に対して、それぞれ同様の比較を行
なう。
【0062】そして、第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)
が全て記録可能な濃度信号である場合には、入力信号
(R,G,B)が再現可能な色であるとし、ステップ304に
おいてflg=0を設定する。
【0063】以上のように、本実施例では第1の色補正
演算の結果である第1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)を用
いて入力信号(R,G,B)がプリンタで再現可能な色か、再
現不可能な色かの判断を行なう。
【0064】続いて、ステップ105の第2の色補正演
算に関して説明する。本実施例における第2の色補正演
算は入力信号(R,G,B)の色、すなわち色再現の目標色を
求めておき、設定したインク濃度信号を用いた場合のプ
リンタの色再現を予測し、目標色と色再現の予測値から
計算される評価値が最適になるインク濃度信号を求める
ものである。図5は第2の色補正演算の詳細な処理の流
れを示す図である。
【0065】まず、ステップ501で入力信号(R,G,B)
をプリンタの色再現の目標色の色信号に変換する。本実
施例では入力信号としてCRTを駆動する3原色輝度信
号(R,G,B)を用いており、NTSC方式のCRTに3原
色輝度信号を入力した際に再現される3刺激値(Xo,Yo,Z
o)をNTSC方式のCRTの出力方程式(数9)で求め
た。
【0066】
【数9】
【0067】さらに、人間の視覚特性を考慮して、3刺
激値(Xo,Yo,Zo)を(数10)によりL***系均等色
空間の座標(Lo*uo*vo*)に変換した。ここで、
(数10)は国際照明委員会CIEにより勧告されたL
***系均等色空間への変換式である。
【0068】
【数10】
【0069】次に最適なインク濃度信号を探索するため
に、ステップ502においてインク濃度信号の値を設定
する。
【0070】ステップ503においてステップ502で
設定されたインク濃度信号を用いた場合の色再現(Li
*ui*vi*)を予測する。
【0071】ステップ504でステップ501で求めた
色再現の目標色(Lo*uo*vo*)と、ステップ50
3で求めた色再現予測の値(Li*ui*vi*)を用い
て、設定したインク濃度信号に対する評価値Euvを求
める。本実施例では評価値Euvを、(数11)で表す
入力信号の目標色と色再現の予測値の均等色空間での色
差とした。
【0072】
【数11】
【0073】ステップ505でステップ504で求めた
評価値Euvが最小であるかの判断を行ない、最小であ
ると判断した場合にはステップ502で設定したインク
濃度信号を第2のインク濃度信号(Y2,M2,C2)として記憶
する。
【0074】そして、ステップ507でインク濃度信号
に関する探索が終了したかを判断し、探索が終了してい
ない場合には、ステップ502に分岐して、新たにイン
ク濃度信号を設定して、ステップ503〜ステップ50
7を繰り返すものである。
【0075】次に、ステップ503における設定したイ
ンク濃度信号に対する色再現の予測に関して説明する。
本実施例において用いた第1の色補正演算は、(数
4),(数5),(数7)等の非線形な変換を含み、全
体として非線形な演算であるが、それぞれは逆関数の存
在する関数で表現していることから、インク濃度信号か
ら3原色輝度信号への変換を第1の色補正演算の逆演算
で行なうことが可能である。そこで、本実施例では第1
の色補正演算の逆演算を用いて、設定したインク濃度信
号を入力信号の色空間である3原色輝度信号に変換し、
目標色を求める場合と同様に均等知覚色空間の色信号に
変換した。
【0076】まず、設定したインク濃度信号(Y2,M2,C2)
に対して、(数12)の第1の非線形変換を施すことに
より、(Y2′′,M2′′,C2′′)に変換する。
【0077】
【数12】
【0078】そして、(数6)の逆マトリクス演算であ
る(数13)により(Y2′′,M2′′,C2′′)を(Y2′,M
2′,C2′)に変換する。
【0079】
【数13】
【0080】そして、(数14)の第2の非線形変換に
より、設定した第2のインク濃度信号(Y2,M2,C2)に対応
する3原色濃度信号(D2R,D2G,D2B)に変換する。
【0081】
【数14】
【0082】さらに、(数15)の逆補色変換で加法混
色の輝度信号(R2′,B2′,C2′)に変換する。
【0083】
【数15】
【0084】そして、(数16)の逆輝度マトリクス演
算で、3原色輝度信号(R2,G2,B2)に変換する。
【0085】
【数16】
【0086】さらに、インク濃度信号から得られた3原
色輝度信号(R2,G,2,B2)を入力信号(R,G,B)の場合と同様
に、(数9)によるCRTに表示される3刺激値(Xi,Y
i,Zi)への交換、(数10)による均等色空間の座標
(Li*,ui*,vi*)への交換を行なうことによ
り、設定したインク濃度信号を用いた場合の色再現を予
測するものである。
【0087】先に述べたように本実施例で用いた第1の
色補正演算は、プリンタの再現可能な色に対しては平均
的に均等色空間での色差Euv=4.3で補正すること
が可能であり、第1の色補正演算の逆関数を用いた本実
施例における色再現予測も色差Euv=4.3程度での
高精度な色再現予測が可能であった。
【0088】続いて、第1の実施例における色再現実験
結果を示す。図6は図11と同様にCIEのL***
系均等色空間における目標色と色再現の結果を示したも
のである。同図Pi(i=1〜3)はプリンタで再現不
可能な目標色、Qi(i=1〜3)は従来技術であるマ
スキング演算結果のインク濃度信号に紙面濃度と最高濃
度のリミッタを施したインク濃度信号を用いて色再現実
験を行なった結果、そしてRi(i=1〜3)は本発明
の第1の実施例のカラー画像形成方法を適用した場合の
色再現の実験結果である。
【0089】同図に示すようにプリンタの色再現不可能
な色に対する評価値Euvを(数15)の均等色空間で
の距離とした本実施例によれば、目標色に対してプリン
タで再現可能な色のうち均等色空間での距離が最小にな
る色を用いた色再現を行なうことができ、画質の劣化を
大きく改善することができた。
【0090】以上、本発明のカラー画像形成方法の第1
の実施例に関して、実験装置の構成、動作、さらに入力
信号に対するインク濃度信号を決定する処理、実験結果
を説明した。
【0091】本実施例では入力信号がプリンタで再現可
能な色であるか、再現不可能な色であるかの判断を第1
の色補正演算の結果を用いて行なった。本実施例のよう
に第1の色補正演算の結果を用いることなく判断を行な
うには、例えばプリンタの再現可能な領域を均等色空間
で表現し、予め入力信号をプリンタの再現可能な領域と
比較し、再現可能な色か再現不可能な色かを判断し、判
断結果をテーブルとして使用する方法が考えられる。こ
の判断テーブルを作成するには、プリンタの再現可能な
領域は入力信号の空間では非常に複雑な形状になること
から、判断を行なう際の膨大な手間を要することにな
る。また、入力信号が各色8bit精度の場合224bi
tの膨大な容量のメモリが必要となる。それに対して、
本実施例における判断方法は第1のインク濃度信号(Y1,
M1,C1)に対する比較演算のみで判断を行なうことが可能
となり、ソフトウェアで実行する場合には処理時間、ハ
ードウェアで構成する場合には回路規模の点で有利であ
る。
【0092】また、本実施例では設定したインク濃度信
号に対する色再現の予測を、第1の色補正演算の逆演算
により行なった。本実施例のように第1の色補正演算の
逆演算を用いることなく設定したインク濃度信号に対す
る色再現を予測するには、例えばプリンタの色再現可能
な領域の境界に相当する色票、すなわちインク濃度信号
のうち少なくとも1色の信号が紙面濃度あるいは最高濃
度となるインク濃度信号を用いた色票を多数作成し、色
票の測色結果と色票を作成する際に用いたインク濃度信
号との対応付けを行なうテーブルを用い、作成した色票
以外のインク濃度信号に関する予測は補間操作により行
なう方法が考えられる。しかし、この場合には多数の色
票を作成し、測色する際の膨大な手間を要する。また、
プリンタの再現可能な領域は入力信号の空間で非常に複
雑な形状になることから、補間操作により予測する際の
誤差も大きくなる。それに対して、本実施例における色
再現の予測方法は対応付けを行なうテーブルを作成する
手間を作成する労力を要することなく、しかもプリンタ
で再現可能な入力信号に対する第1の色補正演算の補正
精度と同等の精度で色再現予測を行なうことが可能とな
る。
【0093】次に本発明のカラー画像形成装置に関する
第2の実施例について説明する。本発明の第2の実施例
を各々8bit精度のγ補正された輝度信号(r,g,b)を
入力し、シアン、マゼンタ、イエローの3色のインクを
用い、イエロー、マゼンタ、シアンの順に面順次で受像
紙上に記録する昇華型熱転写記録方式のフルカラープリ
ンタで、CRTに表示されるカラー画像と等色な色再現
を目的としたビデオプリンタに適用した例について説明
する。
【0094】第2の実施例は各々8bit精度の入力信
号(r,g,b)の各色上位5bitで与えられる32×32
×32個の離散的な代表点に対応するインク濃度信号
(C,M,Y)を予めLUT(ルック・アップ・テーブル)メ
モリに格納し、この代表点の中間に位置する入力信号に
対する出力は、3次元線形補間方式である8点補間方式
により決定するものである。
【0095】本実施例の構成及び動作を説明する前に、
図面を用いて補間法について説明する。図8は入力信号
の代表点のうち、8個の代表点Pk(k=0〜7)で形成され
る単位立方体を記したものである。単位立方体の中間に
位置する入力信号Pに対しては、入力信号Pを通り入力
空間の各辺に並行な平面で単位立方体を8個の小直方体
に分割し、この小直方体の体積をVk(k=0〜7)、単位立
方体の体積をV、k番めの小直方体と対角関係にある代
表点Pkでのインク濃度信号(Yk,Mk,Ck)として、点Pで
の主力値(Y,M,C)を(数17)の補間演算で決定するも
のである。
【0096】
【数17】
【0097】以下、図面を用いて第2の実施例の構成に
ついて説明する。図7は第2の実施例のカラー画像形成
装置のブロック構成図である。
【0098】701は入力信号(r,g,b)の各上位5bi
tを入力し、入力のCLK信号に同期して入力信号(r,
g,b)が含まれる単位立方体の8個の代表点のアドレスを
出力するアドレス発生手段、702はアドレス発生手段
701の出力、およびイエロー、マゼンタ、シアンのう
ち記録を行なっている色を表わす2bitのCOLSE
L信号をアドレスとし、アドレスに応じた8bitのイ
ンク濃度信号(Y,M,C)を出力するLUTメモリで、本実
施例では1Mビット(128Kバイト)の容量を持つR
OMを用い、全容量のうち96Kバイトの領域を使用す
る構成とした。
【0099】703はCLK信号に同期してカウントア
ップし、(数17)のkに相当する3bitの信号を出
力するカウンタ、704は(数17)式におけるVk/
Vを重み係数として予め格納してあり、入力信号(r,g,
b)の各下位3bit、カウンタ703の出力をアドレス
として入力し、このアドレスに応じた重み係数を出力す
る重み係数テーブルメモリ、705は、LUTメモリ7
02の出力と重み係数テーブルメモリ704の出力との
乗算を行ない、更にCLK信号に同期して累加算を行な
い、記録に用いるインク濃度信号(Y,M,C)を出力する累
積加算手段、706は図示しないインクフィルムに印加
する熱量を制御することにより、累積加算手段705の
出力であるインク濃度信号(Y,M,C)に応じて階調カラー
記録を行なう記録制御手段、707は記録制御手段70
6により熱量を制御され、図示しないインクフィルムか
ら図示しない受像紙に転写するインク量を制御し、記録
を行なうサーマルヘッドである。
【0100】1色目の記録すなわちイエローの記録を行
なう動作について説明する。再現すべき3原色輝度信号
(r,g,b)の各上位5bitが表わす値を(r0,g0,b0)とす
ると、アドレス発生手段41がCLK信号に同期して順
に(r0,g0,b0)、(r0+1,g0,b0)、(r0,g0+1,b0)、(r0+1,g0
+1,b0)、(r0,g0,b0+1)、(r0+1,g0,b0+1)、(r0,g0+1,b0+
1)、(r0+1,g0+1,b0+1)のアドレスを出力し、そのアドレ
スに応じてLUTメモリ702がY0〜Y7を出力する。
【0101】一方、入力信号(r,g,b)の各下位3bit
およびカウンタ703の出力が重み係数テーブル704
に入力されて、順次重み係数V0/V〜V7/Vが出力さ
れる。
【0102】そして、累積加算手段705が(数17)
を実行し、入力信号(r,g,b)に対するイエローのインク
濃度信号Yが出力される。
【0103】累積加算手段705から出力されたインク
濃度信号Yの値に応じて記録制御手段706がサーマル
ヘッド707の熱量を制御して、図示しない受像紙に階
調記録を行なう。
【0104】上記動作をイエローの記録1画面について
行なった後、同様の動作をマゼンタ、シアンのインクに
対しても行なう。そして、3色のインクの記録を終え、
所望のフルカラー画像が受像紙上に形成される。
【0105】本実施例では入力信号(r,g,b)の32×3
2×32個の代表点に対するインク濃度信号をコンピュ
ータを用いて、予め計算により求め、さらに1Mbit
のROMに格納した。本実施例におけるインク濃度信号
を求める計算は、入力信号(r,g,b)の32×32×32
個の代表点に対して、定数2.2を用いた(数18)の
CRT逆γ補正を施すことにより、CRTのγが掛かっ
ていないリニアな3原色輝度信号(R,G,B)に変換し、さ
らに本発明の第1の実施例と同様の処理を行なうことに
より、インク濃度信号(Y,M,C)に変換した。すなわち、
(数18)により得られたリニアな3原色輝度信号(R,
G,B)に対して(数3)〜(数7)で表わされる第1の色
補正演算を施すことにより第1のインク濃度信号に変換
し、図3に示した処理によりプリンタで再現可能な色
か、再現不可能な色かを判断し、再現可能な色の場合に
は第1のインク濃度信号をLUTメモリ702に格納す
るインク濃度信号とし、再現不可能な色の場合には図5
および(数9)〜(数16)で表わされる第2の色補正
演算により決定された第2のインク濃度信号をLUTメ
モリ702に格納するインク濃度信号とした。
【0106】
【数18】
【0107】以上、本発明の第2の実施例のカラー画像
形成装置に関する構成、動作、およびLUTメモリに格
納する入力信号に対するインク濃度信号の決定方法に関
して説明した。本発明のカラー画像形成方法はプリンタ
で再現不可能な入力信号に対して最適なインク濃度信号
を決定する第2の色補正演算の演算時間を要することに
なるが、本実施例では予めインク濃度信号をLUTメモ
リに格納することにより、プリンタで再現不可能な入力
信号に対するインク濃度信号の決定もリアルタイムで行
なうことが可能である。また、全ての入力信号に対する
インク濃度信号をメモリに格納するものに比べてメモリ
容量の点で有利である。しかも、第1の実施例と同様に
プリンタで再現不可能な入力信号に対しても、プリンタ
で再現可能な色のうち最適な色を用いた色再現が可能で
あり、画質の劣化を大きく改善することができた。
【0108】以上、本発明のカラー画像形成方法、カラ
ー画像形成装置に関する実施例を説明した。
【0109】なお、本実施例では入力信号をCRTを駆
動する輝度信号とし、第1の色補正演算を輝度信号にお
ける線形マトリクス演算と、濃度信号における非線形な
マスキング演算を組み合わせた演算としたが、本発明の
カラー画像形成方法の第1の色補正演算は上記の演算に
限定されるものではない。例えば、従来の線形マスキン
グのように逆関数の存在する関数で表現された色補正演
算であれば、第2の色補正演算における設定したインク
濃度信号に対する色再現予測を第1の色補正演算の逆演
算を用いて行なうことが可能である。
【0110】あるいは、色再現予測に第1の色補正演算
の逆演算を用いなくとも、例えば第1の色補正演算とし
ては従来の非線形高次マスキングを用いるとともに、入
力信号からインク濃度信号への変換を従来の線形マスキ
ングで表現し、この線形マスキングの逆関数を用いて設
定したインク濃度信号に対する色再現予測を行なうこと
も可能である。この場合には、プリンタで再現可能な入
力信号に対しては非線形高次マスキングの高精度での色
補正が可能であり、プリンタで再現不可能な入力信号に
対しては線形マスキングの精度に応じた色再現予測にお
いて最適な色再現を行なうことが可能となる。
【0111】また、本実施例では昇華型熱転写記録方式
のカラープリンタを用いたが、本発明のカラー画像形成
方法、カラー画像形成装置はプリンタの記録方式に限定
されるものではないことは明らかである。
【0112】さらに、カラー画像形成装置に関する第2
の実施例ではインク濃度信号を決定する際の補間演算を
体積比を用いた8点補間方式を用いたが、本発明のカラ
ー画像形成装置は補間演算方式に限定されることなく、
他の補間演算方式を用いた場合にも、もしくは補間演算
を用いずにも実現できることは明らかである。
【0113】
【発明の効果】以上のように、本発明のカラー画像形成
方法によれば、プリンタで再現可能な入力信号に対して
は第1の色補正演算による第1のインク濃度信号を、プ
リンタで再現不可能な入力信号に対しては第2の色補正
演算により第2のインク濃度信号を、それぞれ用いるこ
とにより、全ての入力信号に対してプリンタで再現可能
な色のうち最適な色を用いた色再現が可能となり、画質
の劣化を大きく改善することが可能となるものである。
【0114】また、入力信号がプリンタで再現可能な色
か再現不可能な色であるかの判断を第1の色補正演算の
結果である第1のインク濃度信号を用いることにより、
判断結果を格納するテーブルを作成する際の労力を要す
ることなく、ソフトウェアで実行する際には処理時間を
短くすることが可能であり、ハードウェアで構成する際
には回路規模を小規模にすることが可能となる。
【0115】また、色再現予測を第1の色補正演算の逆
演算を用いて行なうことにより、色再現を予測するため
のインク濃度信号と色再現結果を対応付けを行なうテー
ブルを作成する労力を要することなく、第1の色補正演
算の補正精度と同等の補正精度で色再現予測を行なうこ
とが可能となる。
【0116】あるいは、逆関数が存在する関数で、プリ
ンタで再現可能な色に対して最適な色補正を行なう関数
を第3の色補正演算とし、この第3の色補正演算の逆関
数を用いてインク濃度信号を入力信号の色空間の信号に
変換することにより色再現を予測する場合には、プリン
タで再現可能な入力信号に対しては第1の色補正演算の
精度に応じた補正が可能であり、かつプリンタで再現不
可能な入力信号に対しては第3の色補正演算の精度に応
じた最適性を有する色再現が可能となる。
【0117】さらに、本発明のカラー画像形成装置によ
れば、プリンタで再現不可能な入力信号に対するインク
濃度信号の決定もリアルタイムで行なうことが可能であ
り、プリンタで再現不可能な入力信号を含むフルカラー
画像を高画質に記録することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のカラー画像形成方法の
処理の全体の流れを示すフローチャート
【図2】同実施例における実験装置のブロック構成図
【図3】同実施例における入力信号が再現可能な色か再
現不可能な色かを判断する詳細なフローチャート
【図4】インク濃度空間においてプリンタで再現可能な
領域を表した図
【図5】同実施例における再現不可能な色に対する第2
の色補正演算の詳細なフローチャート
【図6】同実施例の色再現実験結果を均等色空間で示し
た図
【図7】本発明の第2の実施例のカラー画像形成装置の
ブロック構成図
【図8】同実施例のカラー画像形成装置における補間方
法を説明する図
【図9】昇華型熱転写記録方式のプリンタで用いられる
インクの分光吸収特性の例を示す図
【図10】CRTとプリンタの色再現範囲の例を示した
【図11】入力信号がプリンタで再現不可能な色の場合
の従来のカラー画像形成方法による色再現を示した図
【符号の説明】
201 CPU 202 RAM 203 ROM 204 I/O手段 205 バス 206 制御手段 207 サーマルヘッド 701 アドレス発生手段 702 LUTメモリ 703 カウンタ 704 重み係数テーブルメモリ 705 累積加算手段 706 記録制御手段 707 サーマルヘッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号をプリンタで再現可能な色に対し
    て最適な色補正を行ない第1のインク濃度信号(Y1,M1,C
    1)に変換する第1の色補正演算工程と、前記入力信号が
    プリンタで再現可能な色であるか、再現不可能な色であ
    るかを判断する判断工程と、前記判断工程がプリンタで
    再現不可能と判断した入力信号に対してプリンタで再現
    可能な色のうち最適な色を再現する第2のインク濃度信
    号(Y2,M2,C2)に変換する第2の色補正演算工程とを行な
    い、前記判断の結果に応じて、前記入力信号が再現可能
    な色である場合には前記第1のインク濃度信号(Y1,M1,C
    1)を、前記入力信号が再現不可能な色である場合には前
    記第2のインク濃度信号(Y2,M2,C2)を、それぞれ用いて
    インク濃度を制御し、カラー画像を形成することを特徴
    とするカラー画像形成方法。
  2. 【請求項2】判断工程が、第1のインク濃度信号(Y1,M
    1,C1)のうち、少なくとも1色の信号がプリンタで使用
    する受像紙の濃度または0より低い濃度、もしくは記録
    可能な最高濃度より高い濃度である場合に、入力信号が
    再現不可能な色であると判断するものであることを特徴
    とする請求項1記載のカラー画像形成方法。
  3. 【請求項3】第2の色補正演算が、記録可能なインク濃
    度信号に対する色再現を予測する色再現予測工程と、入
    力信号と前記色再現予測工程の結果である色再現予測の
    両者から評価値を計算する評価値計算工程と、前記色再
    現予測工程と、前記評価値計算工程を繰り返すことによ
    り、前記評価値計算工程による評価値が最良となるイン
    ク濃度信号を探索する制御工程からなることを特徴とす
    る請求項1記載のカラー画像形成方法。
  4. 【請求項4】逆関数が存在する関数でプリンタで再現可
    能な色に対して最適な色補正を行なう関数を第3の色補
    正演算とし、色再現予測工程が、前記第3の色補正演算
    の逆関数を用いてインク濃度信号を入力信号の色空間の
    信号に変換するものであることを特徴とする請求項3記
    載のカラー画像形成方法。
  5. 【請求項5】色再現予測工程が、第1の色補正演算の逆
    演算を用いてインク濃度信号を入力信号の色空間の信号
    に変換するものであることを特徴とする請求項3記載の
    カラー画像形成方法。
  6. 【請求項6】入力信号の上位ビットを用いて表現される
    入力信号代表点をプリンタが再現可能な色に対して最適
    な色補正を行なう第1の色補正演算を施すことにより第
    1のインク濃度信号(Y1,M1,C1)に変換し、前記入力信号
    代表点がプリンタで再現可能な色であるか、再現不可能
    な色であるかを判断し、前記入力信号代表点のうちプリ
    ンタで再現不可能な入力信号代表点に対して第2の色補
    正演算を施すことによりプリンタで再現可能な色のうち
    最適な色を再現する第2のインク濃度信号(Y2,M2,C2)に
    変換し、前記判断の結果に応じて、前記入力信号代表点
    が再現可能な色である場合には前記第1のインク濃度信
    号(Y1,M1,C1)を、前記入力信号代表点が再現不可能な色
    である場合には前記第2のインク濃度信号(Y2,M2,C2)を
    前記入力信号代表点に対するインク濃度信号(Y3,M3,C3)
    とし、前記インク濃度信号(Y3,M3,C3)を格納するRO
    M、もしくはRAMから構成されるメモリ手段と、記録
    すべき入力信号の各上位ビットを入力し、前記メモリ手
    段に与えるアドレスを発生するアドレス発生手段と、前
    記メモリ手段から出力されるインク濃度信号(Y3,M3,C3)
    と、前記記録すべき入力信号の各下位ビットの情報を用
    いて補間演算を行ない、前記記録すべき入力信号に対す
    るインク濃度信号(Y,M,C)を決定する補間演算手段とを
    備え、前記インク濃度信号(Y,M,C)に応じてカラー記録
    を行なうことを特徴とするカラー画像形成装置。
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