JPH06100484A - ヨウ素化フェノール化合物及びその製造法 - Google Patents

ヨウ素化フェノール化合物及びその製造法

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JPH06100484A
JPH06100484A JP27543592A JP27543592A JPH06100484A JP H06100484 A JPH06100484 A JP H06100484A JP 27543592 A JP27543592 A JP 27543592A JP 27543592 A JP27543592 A JP 27543592A JP H06100484 A JPH06100484 A JP H06100484A
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Naoko Sugita
直子 杉田
Masahiro Sato
正洋 佐藤
Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の液晶化合物の中間体として有用な、ヨ
ウ素化フェノール化合物を、簡単に、高収率で得る。 【構成】 2,3-ジフルオロフェノールを、次亜塩素
酸ナトリウム水溶液とアルカリ金属のヨウ化物を用いて
ヨウ素化することを特徴とする2,3-ジフルオロ-4-
ヨードフェノールと、その製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヨウ素化フェノール化
合物およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フェノール化合物の水酸基のパラ
位をヨウ素化する方法としては、フェノール化合物のア
ルカリ溶液にヨウ素や三ヨウ化カリウム水溶液を作用さ
せる方法{新実験化学講座(丸善株式会社 1977年発
行)の14巻 有機化合物の合成と反応(I)の423ペ
ージに記載}などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の製造法
では、目的物以外に水酸基のオルソ位がヨウ素化された
化合物や、ジヨード化合物が生成するため、収率が低
く、精製も困難などの問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな問題点を解決し、従来の方法に比べて簡単に高収率
で、ヨウ素化フェノール化合物を得ることを目的に鋭意
検討を行った結果、本発明に到達した。すなわち、本発
明は、一般式(2)で示される化合物を、次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液と、アルカリ金属のヨウ化物を用いてヨ
ウ素化することを特徴とする一般式(1)で示されるヨ
ウ素化フェノール化合物の製造法と、その製造法によっ
て得たヨウ素化フェノール化合物である。 一般式(2):
【0005】
【化3】
【0006】(式中、X1、X2は、フッ素原子または塩
素原子を表す。) 一般式(1):
【0007】
【化4】
【0008】(式中、X1、X2は、フッ素原子または塩
素原子を表す。)一般式(1)および(2)において、
1、X2は、好ましくは、フッ素原子である。一般式
(1)で示される化合物の具体例としては、表1に示す
ような基を有する化合物が挙げられる。
【0009】
【表1】
【0010】一般式(1)に含まれる化合物は、次の工
程を経て合成できる。(下記式中、X1、X2は、一般式
(1)、(2)の場合と同じである。)
【0011】
【化5】
【0012】すなわち、一般式(2)の化合物に、アル
カリ金属のヨウ化物を加え、次亜塩素酸ナトリウム水溶
液を作用させることにより、一般式(1)の化合物を得
ることが出来る。本発明において、ヨウ素化反応は通
常、アルカリの存在下で行う。この反応に用いられるア
ルカリとしては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、
水酸化カリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム等が挙
げられる。これらのうち、好ましいものは水酸化ナトリ
ウムである。アルカリの使用量は、一般式(1)の化合
物に対して通常0.5〜10モル倍であり、好ましくは
0.5〜2モル倍である。次亜塩素酸ナトリウム水溶液
の濃度は通常2〜50重量%であり、好ましくは3〜5
重量%である。反応温度は、通常−5〜30℃、好まし
くは0〜5℃である。反応時間は、特に制限されない
が、次亜塩素酸ナトリウム水溶液の滴下が終了してから
1〜3時間攪拌したのち、酸で中和することにより、反
応を終了とする。反応終了後、濾過または抽出、洗浄、
濃縮等により、反応混合物からヨウ素化フェノール化合
物を単離することができ、必要により、再結晶、カラム
クロマトグラフィー等で精製することができる。
【0013】本発明の方法で製造されたヨウ素化フェノ
ール化合物は、種々の液晶化合物の中間体として有用で
あり、かつ、医薬、農薬等の中間体としても利用するこ
とができる。例えば、本発明の方法で製造されたヨウ素
化フェノール化合物を中間体として、下記のような液晶
化合物を得ることができる。
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】上記化合物は、例えば化合物(3)の場合
は化8、化合物(4)の場合は化9のような工程を経て
合成できる。
【0017】
【化8】
【0018】すなわち、本発明の方法により得られる
2,3-ジフルオロ-4-ヨードフェノールと、n-ヘキシ
ルブロマイドをジメチルスルホキシド中、アルカリの存
在下、反応させて得た2,3-ジフルオロ-4-ヨード-n
-ヘキシルオキシベンゼンと、化合物(5)を、トリエ
チルアミン中、窒素雰囲気下、0価または2価のパラジ
ウム触媒を用いて反応させることにより化合物(3)を
得ることができる。上記原料である化合物(5)は、p
-ヨードフェノールとn-デシルブロマイドをジメチルス
ルホキシド中、アルカリの存在下、反応させて得たp-
ヨード-n-デシルオキシベンゼンと、3-メチル-1-ブ
チン-3-オールを、トリエチルアミン中、窒素ガス雰囲
気下、0価または2価のパラジウム触媒を用いて反応さ
せた後、無水トルエン中、水酸化ナトリウムを加えて反
応させることにより得ることができる。
【0019】
【化9】
【0020】すなわち、本発明の方法により得られる
2,3-ジフルオロ-4-ヨードフェノールと、n-オクチ
ルブロマイドをジメチルスルホキシド中、アルカリの存
在下、反応させて得た2,3-ジフルオロ-4-ヨード-n
-オクチルオキシベンゼンと、化合物(6)を、トリエ
チルアミン中、窒素雰囲気下、0価または2価のパラジ
ウム触媒を用いて反応させることにより化合物(4)を
得ることができる。上記原料である化合物(6)は、例
えば化10のような工程で合成することができる。
【0021】
【化10】
【0022】すなわち、2-ブロモ-5-ニトロピリジン
を、エタノール中、二酸化白金を触媒に用いて水素添加
することにより得た2-ブロモ-5-アミノピリジンを、
亜硝酸ナトリウムでジアゾ化した後、ヨウ化カリウムを
作用させることにより2-ブロモ-5-ヨードピリジンを
得る。2-ブロモ-5-ヨードピリジンと1-デシンを、ト
リメチルアミン中、窒素雰囲気下、0価または2価のパ
ラジウム触媒を用いて反応させて得た化合物(7)をエ
タノール中、二酸化白金を触媒に用いて水素添加するこ
とにより2-ブロモ-5-n-デシルピリジンを得る。2-
ブロモ-5-n-デシルピリジンと、3-メチル-1-ブチン
-3-オールを、トリエチルアミン中、窒素ガス雰囲気
下、0価または2価のパラジウム触媒を用いて反応させ
て化合物(8)とした後、無水トルエン中、水酸化ナト
リウムを加えて反応させることにより化合物(6)を得
ることができる。
【0023】化合物(3)、(4)の液晶としての有用
性の指標として、これらの化合物の相転移温度を表2に
示す。
【0024】
【表2】 ――――――――――――――――――――――――−− 相転移温度 (℃) 化合物 ――――――――――――――――――――− No. Cry Sc Nem Iso ―――――――――――――――――――――――−−− (3) ・ 32.5 ・ 50.4 ・ 79.7 ・ (4) ・ 51.4 ・ 57.5 ・ 62.3 ・ ――――――――――――――――――――――――−−
【0025】表2中、各記号は、それぞれ以下の通りで
ある。 Cry;結晶相 Sc ;スメクチックC相 Nem;ネマチック相 Iso;等方性液体相 ・ ;相が存在する
【0026】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれに限定されない。 実施例 2,3-ジフルオロ-4-ヨードフェノールの製造 2,3-ジフルオロフェノール70.0g(53.8mmol)、ヨウ化
ナトリウム80.7g(53.8mmol)および水酸化ナトリウム21.
5g(53.8mmol)をメタノール1400mlに溶かし、0℃まで氷
冷した後、4%次亜塩素酸ナトリウム水溶液1000mlを滴
下した。滴下終了後、0℃〜5℃で3時間攪拌した。反
応混合物に、チオ硫酸ナトリウムを加えて過剰のヨウ素
を還元した後、塩酸で中和し、エーテルで抽出、水洗し
た。エーテルを除去した後、得られた固体をヘキサンで
2回再結晶することにより、白色結晶の2,3-ジフル
オロ-4-ヨードフェノール96.0g(37.5mmol)を得た。上
記化合物の構造は、NMR(核磁気共鳴スペクトル分
析)、MS(質量分析)、IR(赤外吸収スペクトル分
析)および元素分析により確認した。 IR(cm-1) 3418.0 1603.0 1506.0 1462.0 1377.0 1309.0 1201.0 1031.0 861.0 808.0 714.0 NMR(ppm) 5.33(s,1H) 6.60〜6.68(m,1H) 7.30〜7.38(m,1H) 19F-NMR -39.9(dd,1F) -83.6(dd,1F) 元素分析値: 理論値(%) 実測値(%) C:28.13 C:28.18 H: 1.17 H: 1.14 F:14.84 F: 14.89
【0027】
【発明の効果】本発明の方法によれば、副生物がほとん
ど生成せず、再結晶などの方法で簡単に精製でき、高収
率でヨウ素化フェノール誘導体を得ることが出来る。こ
うして製造されたヨウ素化フェノール誘導体は、種々の
液晶化合物の中間体として有用であり、かつ医薬、農薬
等の中間体としても利用することが出来る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるヨウ素化フ
    ェノール化合物。 一般式(1): 【化1】 (式中、X1、X2は、フッ素原子または塩素原子を表
    す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)で示される化合物を次
    亜塩素酸ナトリウム水溶液とアルカリ金属のヨウ化物を
    用いてヨウ素化することを特徴とする一般式(1)で示
    されるヨウ素化フェノール化合物の製造法。 一般式(2): 【化2】 (式中、X1、X2は、フッ素原子または塩素原子を表
    す。)
JP4275435A 1992-09-18 1992-09-18 ヨウ素化フェノール化合物の製造法 Expired - Lifetime JPH0825937B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01502908A (ja) * 1987-04-03 1989-10-05 メルク・パテント・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング トラン化合物
JPH04103554A (ja) * 1990-08-24 1992-04-06 Sanyo Chem Ind Ltd 液晶化合物および組成物

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01502908A (ja) * 1987-04-03 1989-10-05 メルク・パテント・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング トラン化合物
JPH04103554A (ja) * 1990-08-24 1992-04-06 Sanyo Chem Ind Ltd 液晶化合物および組成物

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