JPH06101014A - 鋳鉄管受口部内面のアルミナ被膜ライニング方法 - Google Patents
鋳鉄管受口部内面のアルミナ被膜ライニング方法Info
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- JPH06101014A JPH06101014A JP4253086A JP25308692A JPH06101014A JP H06101014 A JPH06101014 A JP H06101014A JP 4253086 A JP4253086 A JP 4253086A JP 25308692 A JP25308692 A JP 25308692A JP H06101014 A JPH06101014 A JP H06101014A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋳放し鋳鉄管の焼鈍時に、配管接合部である
受口部内面に剥離損傷し難い耐食性被膜をライニングす
る方法を提供する。 【構成】 鋳放し鋳鉄管1の受口部内面にアルミニウム
溶射層2を形成した後、該鋳鉄管を焼鈍する。この際、
アルミニウム溶射層2の上に酸化鉄層を積層形成してお
くとよい。
受口部内面に剥離損傷し難い耐食性被膜をライニングす
る方法を提供する。 【構成】 鋳放し鋳鉄管1の受口部内面にアルミニウム
溶射層2を形成した後、該鋳鉄管を焼鈍する。この際、
アルミニウム溶射層2の上に酸化鉄層を積層形成してお
くとよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳放し鋳鉄管の焼鈍時
の熱を利用して、その受口部内面にアルミナ被膜をライ
ニングする方法に関する。
の熱を利用して、その受口部内面にアルミナ被膜をライ
ニングする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造された直後の鋳放し鋳鉄管は、通
常、均一組織の確保や、セメンタイトを分解して延性の
大きいフェライト組織を得るために横転炉で焼鈍され
る。この焼鈍時に、鋳鉄管の表面に酸化鉄の被膜が形成
される。この酸化鉄被膜は、耐食性が良好であるため、
除去されることなく、そのまま管の表面に残置される場
合がある。
常、均一組織の確保や、セメンタイトを分解して延性の
大きいフェライト組織を得るために横転炉で焼鈍され
る。この焼鈍時に、鋳鉄管の表面に酸化鉄の被膜が形成
される。この酸化鉄被膜は、耐食性が良好であるため、
除去されることなく、そのまま管の表面に残置される場
合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、焼鈍時に生成
した酸化鉄被膜は、ポーラスであり、鋳鉄母材との密着
性に劣る。このため、配管接合する際、鋳鉄管の直管端
部が差し込まれる鋳鉄管の受口部内面の被膜が剥離損傷
し、接合部で水漏れが生じることがあった。本発明はか
かる問題に鑑みなされたもので、鋳放し鋳鉄管の焼鈍時
に、配管接合部である受口部内面に剥離損傷し難い耐食
性被膜をライニングする方法を提供することを目的とす
る。
した酸化鉄被膜は、ポーラスであり、鋳鉄母材との密着
性に劣る。このため、配管接合する際、鋳鉄管の直管端
部が差し込まれる鋳鉄管の受口部内面の被膜が剥離損傷
し、接合部で水漏れが生じることがあった。本発明はか
かる問題に鑑みなされたもので、鋳放し鋳鉄管の焼鈍時
に、配管接合部である受口部内面に剥離損傷し難い耐食
性被膜をライニングする方法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のライニング方法
は、鋳放し鋳鉄管の受口部内面にアルミニウム溶射層を
形成した後、該鋳鉄管を焼鈍する。この際、アルミニウ
ム溶射層の上に酸化鉄層を積層形成しておくとよい。
は、鋳放し鋳鉄管の受口部内面にアルミニウム溶射層を
形成した後、該鋳鉄管を焼鈍する。この際、アルミニウ
ム溶射層の上に酸化鉄層を積層形成しておくとよい。
【0005】
【作用】鋳放し鋳鉄管の受口部内面にライニングされた
アルミニウム溶射層は、下記(1)式のように、焼鈍炉
の酸化雰囲気中で直接酸化される。この酸化によって得
られたアルミナ(Al2 O3 )被膜は、耐食性に優れ、
緻密でかつ鋳鉄母材との密着性も良好である。
アルミニウム溶射層は、下記(1)式のように、焼鈍炉
の酸化雰囲気中で直接酸化される。この酸化によって得
られたアルミナ(Al2 O3 )被膜は、耐食性に優れ、
緻密でかつ鋳鉄母材との密着性も良好である。
【0006】 4Al+3O2 →2Al2 O3 …… (1) また、アルミニウム溶射層の上に酸化鉄層を積層形成す
ることにより、焼鈍中に前記(1)式による酸化反応の
他、下記(2)式の反応によりアルミナが生成される。
この反応はテルミット反応と呼ばれる酸化還元反応であ
り、アルミナの生成が促進され、アルミナ被膜が容易に
母材表面にライニングされる。
ることにより、焼鈍中に前記(1)式による酸化反応の
他、下記(2)式の反応によりアルミナが生成される。
この反応はテルミット反応と呼ばれる酸化還元反応であ
り、アルミナの生成が促進され、アルミナ被膜が容易に
母材表面にライニングされる。
【0007】2Al+ Fe2O3 → Al2 O3 +2F
e …… (2)
e …… (2)
【0008】
【実施例】図1は、焼鈍前の鋳放し鋳鉄管1の受口部の
縦断面を示しており、鋳鉄管1の受口部内面及びフラン
ジ端面にアルミニウムの溶射によりアルミニウム溶射層
2が形成されている。アルミニウム溶射層2の厚さは3
0〜200μm 程度でよい。溶射に際しては、鋳鉄管1
の受口部内面の鋳砂、塵等を除去しておくことは勿論で
ある。
縦断面を示しており、鋳鉄管1の受口部内面及びフラン
ジ端面にアルミニウムの溶射によりアルミニウム溶射層
2が形成されている。アルミニウム溶射層2の厚さは3
0〜200μm 程度でよい。溶射に際しては、鋳鉄管1
の受口部内面の鋳砂、塵等を除去しておくことは勿論で
ある。
【0009】かかるアルミニウム溶射層2が形成された
鋳鉄管1を横転炉で焼鈍すると、管端外周面に形成した
アルミニウム溶射層2が焼鈍中に酸化され、アルミナと
なり、配管接合部である受口部内面に耐食性の優れた緻
密なアルミナ被膜がコーティングされる。尚、上記実施
例ではフランジ端面にもアルミニウム溶射層2を形成す
る例を示したが、受口部内面だけでもよい。
鋳鉄管1を横転炉で焼鈍すると、管端外周面に形成した
アルミニウム溶射層2が焼鈍中に酸化され、アルミナと
なり、配管接合部である受口部内面に耐食性の優れた緻
密なアルミナ被膜がコーティングされる。尚、上記実施
例ではフランジ端面にもアルミニウム溶射層2を形成す
る例を示したが、受口部内面だけでもよい。
【0010】前記アルミナ被膜の生成を促進するには、
アルミニウム溶射層2の上にベンガラ(酸化鉄Fe2O3 )
等の粉末からなる酸化鉄層を均一に積層形成すればよ
い。酸化鉄層のコーティング方法としては、ベンガラを
水で溶いてスラリー状にしたものをスプレーや刷毛で塗
布したり、ベンガラの粉末を直接アルミニウム溶射層2
に塗り込んでもよい。この酸化鉄層は、アルミニウム溶
射層2の酸化剤として作用し、アルミナが速やかに生成
される。
アルミニウム溶射層2の上にベンガラ(酸化鉄Fe2O3 )
等の粉末からなる酸化鉄層を均一に積層形成すればよ
い。酸化鉄層のコーティング方法としては、ベンガラを
水で溶いてスラリー状にしたものをスプレーや刷毛で塗
布したり、ベンガラの粉末を直接アルミニウム溶射層2
に塗り込んでもよい。この酸化鉄層は、アルミニウム溶
射層2の酸化剤として作用し、アルミナが速やかに生成
される。
【0011】次に、具体的な実施例を掲げる。呼び径φ
100、A型の鋳放し鋳鉄管の受口部内面に99.6%
Al合金を4.3g溶射した。形成されたアルミニウム
溶射層の厚さは120μm であった。この鋳鉄管を横転
炉で980℃で20分、760℃で40分焼鈍した。焼
鈍後、鋳鉄管を切断し、断面を顕微鏡観察したところ、
母材外周面に約120μm の厚さの緻密な酸化物被膜が
形成されており、鋳鉄母材との密着性も良好であった。
次に、その酸化物被膜をX線回折で分析したところ、ア
ルミナ被膜であることが認められた。
100、A型の鋳放し鋳鉄管の受口部内面に99.6%
Al合金を4.3g溶射した。形成されたアルミニウム
溶射層の厚さは120μm であった。この鋳鉄管を横転
炉で980℃で20分、760℃で40分焼鈍した。焼
鈍後、鋳鉄管を切断し、断面を顕微鏡観察したところ、
母材外周面に約120μm の厚さの緻密な酸化物被膜が
形成されており、鋳鉄母材との密着性も良好であった。
次に、その酸化物被膜をX線回折で分析したところ、ア
ルミナ被膜であることが認められた。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のライニング
方法によると、鋳放し鋳鉄管の受口部内面にライニング
されたアルミニウム溶射層は、焼鈍炉中で直接酸化さ
れ、あるいはその上に形成された酸化鉄層により酸化さ
れ、緻密なアルミナ被膜となって鋳鉄母材に密着するた
め、配管接合時に該被膜が剥離損傷し難く、したがって
良好な水密性が確保され、また耐食性も向上する。
方法によると、鋳放し鋳鉄管の受口部内面にライニング
されたアルミニウム溶射層は、焼鈍炉中で直接酸化さ
れ、あるいはその上に形成された酸化鉄層により酸化さ
れ、緻密なアルミナ被膜となって鋳鉄母材に密着するた
め、配管接合時に該被膜が剥離損傷し難く、したがって
良好な水密性が確保され、また耐食性も向上する。
【図1】鋳放し鋳鉄管の受口部の縦断面図である。
1 鋳放し鋳鉄管 2 アルミニウム溶射層
Claims (2)
- 【請求項1】 鋳放し鋳鉄管の受口部内面にアルミニウ
ム溶射層を形成した後、該鋳鉄管を焼鈍することを特徴
とする鋳鉄管受口部内面のアルミナ被膜ライニング方
法。 - 【請求項2】 鋳放し鋳鉄管の受口部内面にアルミニウ
ム溶射層を形成し、その上に酸化鉄層を積層形成した
後、該鋳鉄管を焼鈍することを特徴とする鋳鉄管受口部
内面のアルミナ被膜ライニング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4253086A JP2721625B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 鋳鉄管受口部内面のアルミナ被膜ライニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4253086A JP2721625B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 鋳鉄管受口部内面のアルミナ被膜ライニング方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06101014A true JPH06101014A (ja) | 1994-04-12 |
| JP2721625B2 JP2721625B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=17246300
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4253086A Expired - Fee Related JP2721625B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 鋳鉄管受口部内面のアルミナ被膜ライニング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2721625B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110498672A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-11-26 | 蔡一凡 | 一种陶瓷水龙头管体的制作方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5967336A (ja) * | 1982-10-07 | 1984-04-17 | Toyota Motor Corp | 複合材料の製造方法 |
| JPS6217169A (ja) * | 1985-07-17 | 1987-01-26 | Babcock Hitachi Kk | 金属材料の表面被覆法 |
| JPH03150342A (ja) * | 1989-11-06 | 1991-06-26 | Kubota Corp | 鋳鉄管及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP4253086A patent/JP2721625B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5967336A (ja) * | 1982-10-07 | 1984-04-17 | Toyota Motor Corp | 複合材料の製造方法 |
| JPS6217169A (ja) * | 1985-07-17 | 1987-01-26 | Babcock Hitachi Kk | 金属材料の表面被覆法 |
| JPH03150342A (ja) * | 1989-11-06 | 1991-06-26 | Kubota Corp | 鋳鉄管及びその製造方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110498672A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-11-26 | 蔡一凡 | 一种陶瓷水龙头管体的制作方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2721625B2 (ja) | 1998-03-04 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |