JPH06101115B2 - ジルコニア製磁気デイスク基板及びその製法 - Google Patents

ジルコニア製磁気デイスク基板及びその製法

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JPH06101115B2
JPH06101115B2 JP60218732A JP21873285A JPH06101115B2 JP H06101115 B2 JPH06101115 B2 JP H06101115B2 JP 60218732 A JP60218732 A JP 60218732A JP 21873285 A JP21873285 A JP 21873285A JP H06101115 B2 JPH06101115 B2 JP H06101115B2
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magnetic
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジルコニア製基板を磁気ディスクの支持体と
し、基板表面のボイド欠陥を解消した磁気ディスク基板
に関するものである。
更に本発明はこの基板を得るための製法にも関する。
〔従来技術及び問題点〕
磁気ディスク装置はコンピュータの情報処理システムの
中で情報記憶の中心的な役割を果しているが、近時、こ
の磁気記録は高密度化及び大容量化の傾向にあるため、
スパッタリングやメッキなどの薄膜技術を利用して磁気
記録媒体の薄層化及び高面精度化をおこない、その要求
に答えようとしている。かかる磁気記録媒体が形成され
る基板にはアルミニウム合金が使用され、その表面を酸
化して得られたアルマイト層が2μ位の厚みで被覆され
ており、このアルマイト層によって基板表面の硬度が大
きくなっているが、この硬質アルマイト層の厚みが小さ
く、且つアルミニウム合金とアルマイトの熱膨張係数が
異なっているため、基板温度が上昇するに伴い、基板に
歪みが発生し易かった。即ち、スパッタリングによって
基板上に磁気記録媒体を形成する際には、スパッタ粒子
や電子が基板上に衝突するため、その衝突エネルギーに
よって基板温度が上昇し、更に、γ−Fe2O3から成る磁
気記録媒体の場合では、通常、300℃以上に加熱処理す
ることが行われており、かように基板が被る温度上昇に
伴って、アルミニウム基板に歪みが発生し易くなり、こ
れにより、このアルミニウム基板に磁気記録媒体を形成
して高密度磁気記録に用いた場合、正確な書き込みや読
み取りが出来にくいという問題があった。
更に、磁気ディスク装置は、同一の回転軸に複数の磁気
ディスクを配置して1000〜3000rpm位までの高速回転さ
せて、読み取り及び書き込みのデータ処理をおこなって
おり、この磁気ディスク基板がアルミニウム合金から形
成されていると、基板自体が遠心力によって伸び易くな
り、これによっても、高密度磁気記録に適した正確な書
き込み及び読み取りが出来ず、このような書き込み誤差
や読み取り誤差の解決が望まれていた。
その上、アルミニウム合金製磁気ディスク基板には、通
常、表面がアルマイト処理されていても、その基板表面
の片面全面に亘って2〜3μのボイド(空隙、Void)が
100個以上もあるため、高密度記録用磁気ディスク装置
にとっては、このボイド欠陥に起因して正確な書き込み
及び読み取りが出来ないという問題もあり、ボイド欠陥
の少ない磁気ディスク用基板材料が望まれていた。
また、前記アルマイト処理の他にアルミニウム基板表面
をメッキによりNi−P下地処理することも提案されてい
るが、ボイド欠陥や不均一なメッキのため製造歩留りが
悪く、実用化が難しい。
〔発明の目的〕
本発明は上述の難点をすべて解消するために完成された
ものであり、その目的はスパッタリングや熱処理に対し
て基板に何ら歪みが発生せず、且つ基板に加えられる遠
心力に対して基板自体に生じる伸びも小さくなり、更
に、基板表面にボイド欠陥のない高密度磁気記録に相応
しい書き込みや読み取りができる磁気ディスク基板を提
供することにある。
更に、本発明の目的は上述の優れた磁気ディスク基板を
得んがための製法を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、安定化剤と不可避不純物を含むジルコ
ニア焼結体から成り、該焼結体の平均ボイド径を1μ以
下にしたこと特徴とするジルコニア製磁気ディスク基板
が提供される。
更に本発明によれば、ジルコニアを主成分とし安定化剤
と不可避不純物を含む原料からディスク状に成形し、該
生成形体に対してHIP処理から成る焼成を行って平均ボ
イド径を1μ以下にしたことを特徴とするジルコニア製
磁気ディスク基板の製法が提供される。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の磁気ディスク基板はアルミニウム合金製基板に
発生したようなボイド欠陥を低減するためジルコニア
(ZrO2)製基板の作製に際し、HIP(Hot Isostatic Pre
ssing、熱間静水圧加圧)処理することを特徴とするも
のである。
即ち、後述する通りにHIP処理したジルコニア製基板は
ボイドがほとんど皆無となり、ボイドが発生したにして
もその径は極端に小さくなった。
本発明者が繰り返して実験を行ったところ、平均ボイド
径を1μ以下、作製条件を良好に設定することにより0.
5μ以下に、更に0.3μ以下にすることができ、HIP処理
したアルミナ焼結体と比較してもボイドの径及びその含
有量を小さくできた。これにより正確な書き込み及び読
み取りの出来る高密度磁気ディスク基板と成る。
ジルコニア(ZrO2)は単斜晶系正方晶系の転移点が10
00℃附近にあり、この転移時に急激な容積変化を起こ
し、これにより焼結体は破壊に至る。
本発明においてはY2O3,MgO,CeO2,CaO等のそれ自体公知
の安定化剤を母材に加え、焼結に際して正方晶系の固溶
体を形成させることで部分安定化ジルコニア乃至安定化
ジルコニアとし、抗折強度、靱性等の機械的強度の向上
を達成している。
とりわけ、部分安定化ジルコニアではマルテンサイト変
態により靱性特性が著しく向上し、またアルミナ焼結体
と比べて一段と抗折強度が改善される。
Y2O3,MgO,CeO2,CaO等の安定化剤は、一般的に言ってジ
ルコニア焼結体当たり2乃至55モル%の量で且つジルコ
ニアを部分安定化乃至安定化させるに十分な量で単独も
しくは組合わせて使用する。具体的な使用量は安定化剤
の種類によっても相違するが、例えば次のようなもので
ある。ジルコニア焼結体に対しY2O3の成分比が2mol%以
上9mol%未満の範囲であれば部分安定化ジルコニアとな
り、9乃至55mol%の範囲で安定化ジルコニアとなる。
また、ジルコニア焼結体に対しCaOの成分比が8乃至12m
ol%の範囲であれば好ましい部分安定化ジルコニアとな
り、16乃至29mol%の範囲で安定化ジルコニアとなる。
ジルコニア焼結体に対しMgOの成分比が16乃至26mol%の
範囲であれば部分安定化ジルコニアとなる。
更に、このジルコニア焼結体については原料配合時にSi
O2,Fe2O3,Na2O,HfO2などが1種類以上不可避不純物
として混入する場合があるが、磁気ディスク基板のジル
コニア特性に何ら影響を及ぼさない範囲でそれぞれ最大
の含有量が決められる。
本発明のジルコニア焼結体によれば、ジルコニアと安定
化剤との組合わせに加えて、本発明の効果を損わない範
囲でアルミナ、チタニア等の焼成促進剤等を配合し得
る。
次に本発明の磁気ディスク基板の製法を述べる。
本発明に用いるZrO2原料粉末は一次平均粒子系として小
さいほどよく、0.5μ以下がよい。或いは水酸化ジルコ
ニウムなど仮焼に伴ってZrO2粉末になるようなものであ
ってもよい。
安定化剤については平均粒系2μ以下、好ましくは1μ
以下のものを用いるのがよい。
更に安定化剤が所定量加えられた安定化剤共沈ZrO2粉末
を用いてもよく、この粉末を用いると安定化剤とZrO2
分が一層緻密且つ均一に分布した混合状態になるため、
焼結体の結晶粒径が均一化されるという利点を有する。
本発明によれば、ZrO2粉末に上述に従って安定化剤を添
加し、均一になるように十分混合する。
この混合粉末を乾燥造粒してディスク状に成形し、予備
焼成を行う。この予備焼成は一般に1250乃至1600℃の温
度で1乃至4時間を行う。次いで、予備焼結体はHIP処
理される。尚、予備焼成は不可欠でなく、ディスク状成
形体をシールしてHIP処理してもよい。
HIP装置は静水圧圧縮と加熱とを同時に行う点に特徴が
あり、圧力媒体である不活性ガスを圧縮する部分と加熱
部を内蔵する高圧容器および温度圧力制御部分とに大別
できる。このうちガス圧力の発生方法は、機械的圧縮に
よっており、不活性ガスとして化学的に安定であるHe,A
rをもちいる。
前記予備焼成体はHIP装置内部に配置され、その内部に
不活性ガスを圧入すると共に加熱を行う。この際、一般
に1500乃至2000atmの加圧と1250乃至1600℃への加熱が
有効である。
かくして得られたHIP処理ジルコニア製基板をラッピン
グ、ポリッシングなどの研摩処理手段を用いて、磁気デ
ィスク基板とする。
〔実施例〕
共沈法で作ったY2O33mol%含有のZrO2粉末にワックスエ
マジョンの有機質バインダーを添加し、十分に均一混合
し、然る後、スプレードライヤーにて乾燥造粒をした。
次いで、この粉体を油圧プレス(圧力1.5ton/cm2)でド
ーナツ状の円板(外径180mm、内径52mm、厚み4mm)であ
る成形体を得た。この成形体を1500℃の温度で3時間焼
成を行ってディスク状焼成品を得た。
前記ディスク状焼成品を複数個製作し、そのうち幾つか
の焼成品をHIP処理してHIP処理の有無による二種類の磁
気ディスク基板を得た。
いずれも研摩はラッピング、ポリッシングの順で行い、
最終製品として外径130mm、内径40mm、厚み1.9mmの形状
とし平面度3μ、表面粗さ0.01Ra、同軸度10μ、平行度
10μの精度の5.25インチ磁気ディスク基板を得た。
かくして得られた基板について、画像解析装置(ルーゼ
ックス500)及び金属顕微鏡(400倍)を用いて測定面積
8.0×105μm2に亘ってボイドを調べた結果、第1表に示
す通りとなった。
第1表中、ボイドの円相当径とは種々の形状の面積を円
に相当する面積に換算し、その径の大きさを表す。
第1表より明らかな通り、HIP処理した本発明の磁気デ
ィスク基板は0.3μ以上のボイドは全く見あたらなかっ
た。
〔発明の効果〕
上述の通り、本発明の磁気ディスク基板では1μ以上、
望ましくは0.5μ以上のボイドをなくし、薄膜磁気記録
媒体の高密度記録に好適な磁気ディスク基板が提供され
る。
この基板は次に述べるような効果も有することから、更
に望ましくは磁気ディスク基板となることは明らかであ
る。
基板上の磁気記録媒体以外の周辺に微量な磁性が存在
しても信号の消失やノイズの原因となるが、本発明の基
板は非磁性であり、磁気ディスク装置の信頼正を高め
る。
HIP処理ジルコニア基板ではビッカーズ硬度Hvで1400k
g/mm2という高硬度特性を示しているため、アルミニウ
ム基板のようにアルマイト処理やNi−P下地処理を必要
とせず、直にメッキやスパッタリングなどにより磁気記
録媒体を形成することができ、これにより、製造コスト
の低減ができる。
剛性が高いため、基板自体の加工に際して変形を受け
にくく、3000rpm以上の高速回転を行っても基板自体が
被る遠心力によって基板自体に生じる伸びが小さくな
る。ディスクのクランプや回転時の変形が大きいディス
ク面にヘッドが追従できず、信号が乱れたり、ヘッドク
ラッシュの発生原因となるが、この問題は全く解消され
る。
高密度記録化に伴って磁気記録媒体は増々薄くなる傾
向にあり、メッキやスパッタリングによるとその厚みは
0.3μ以下が普通である。このように薄い膜をジルコニ
ア製基板上に直に形成しても、ヘッドとの数万回にも及
ぶCSS(Contact−Start−Stop)に耐えることができ
る。
超精密加工製や形状精度に優れており、基板表面を研
摩することにより中心線平均粗さ(Ra)で0.01μ以下の
表面粗さにまで達成でき、その結果、スパッタリングや
メッキなどによって形成された磁気記録媒体が著しく薄
くなっても基板の表面粗さに起因して記録媒体の表面に
凹凸がほとんど発生せず高密度磁気記録に好適である。
アルマイト処理アルミニウム基板などアルミニウム基
板に下地処理したものについてはアルマイト層とアルミ
ニウム基板との熱膨張係数の差に起因したクラック発生
が問題となったが、本発明の磁気ディスク基板は全体に
亘って単一材料であり、かかる問題は発生しない。
通常、スパッタリングにより磁気記録媒体を形成する
場合、スパッタ時に基板温度を上げた方が成膜速度を高
めることができ、またγ−Fe2O3膜を形成するに際して
成膜後の熱処理温度が高い方が磁気特性に優れたものが
得られるが、Ni−P下地処理アルミニウム基板では280
℃以上で磁性をおびるためにこの温度が限界であり、ア
ルマイト処理基板の耐熱限界はせいぜい約350℃であ
る。これに対して本発明の基板は一段と耐熱性に優れて
おり、優れた磁気特性を有する磁気記録媒体が高速成膜
で形成することができる。
優れた耐食性の基板であるため、酸やアルカリを使っ
た洗浄が可能である。また、不導体であるため金属磁気
媒体と基板との間でElectrochemical Corrosinが発生せ
ず、これに起因したノイズや信号エラーを解消すること
ができ長期信頼性を高めることができる。
磁気ディスクは非常に高度な信頼性が要求されるため
にクラックの発生や破損等は決して起きてはならない。
本発明の基板によれば、部分安定化ジルコニアを用いる
と靱性を著しく向上させることができ、長期信頼性を十
分に満足させるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】安定化剤と不可避不純物を含むジルコニア
    焼結体から成り、該焼結体の平均ボイド径を1μ以下に
    したことを特徴とするジルコニア製磁気ディスク基板。
  2. 【請求項2】ジルコニアを主成分とし安定化剤と不可避
    不純物を含む原料からディスク状に成形し、該生成形体
    に対してHIP処理から成る焼成を行って平均ボイド径を
    1μ以下にしたことを特徴とするジルコニア製磁気ディ
    スク基板の製法。
JP60218732A 1985-09-30 1985-09-30 ジルコニア製磁気デイスク基板及びその製法 Expired - Lifetime JPH06101115B2 (ja)

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EP0972996B1 (en) 1997-12-25 2004-03-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Air-conditioning control information display method and air-conditioning controller
US5972461A (en) 1998-01-06 1999-10-26 Imation Corp. Rewritable optical data storage disk having enhanced flatness
US6238763B1 (en) 1998-01-06 2001-05-29 Imation Corp. Rewritable optical data storage disk having enhanced flatness

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