JPH06102472B2 - 防錆包装用フィルムを用いた包装方法 - Google Patents

防錆包装用フィルムを用いた包装方法

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JPH06102472B2
JPH06102472B2 JP62267644A JP26764487A JPH06102472B2 JP H06102472 B2 JPH06102472 B2 JP H06102472B2 JP 62267644 A JP62267644 A JP 62267644A JP 26764487 A JP26764487 A JP 26764487A JP H06102472 B2 JPH06102472 B2 JP H06102472B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、防錆包装用フィルムを用いた包装方法に関す
る。
[従来の技術] 従来より金属、機械類等の腐食を防ぐために防錆包装用
フィルムが種々使用されてきた。
しかしながら、この防錆包装用フィルムは金属、機械類
等をおおった後にヒートシールされるが、このヒートシ
ール部の接着性が良好とはいえなかった。
そこで、例えば、特開昭51−39784号公報において、上
記したヒートシール性不良を改善するために、ベースフ
ィルム表面に塗布する防錆剤組成を特定する提案がなさ
れている。
しかしながら、上記提案においてヒートシール性改善効
果はみられるものの、必ずしも十分とはいえず、よりヒ
ートシール性の良好な防錆フィルム及びそれを用いた包
装技術の開発が望まれていた。
従来の防錆フィルムのヒートシール性が悪いのは、防錆
剤が障害となっているとの観点から、前記したように防
錆剤の種類を種々かえて研究開発が進められてきた。し
かしながら、現状の要求を満足する防錆包装技術は得ら
れていない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は以上説明した従来技術の問題点を解決して、気
密性良好な防錆包装が得られる防錆包装用フィルムを用
いた包装方法を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、被包装物を防錆フィルムで被包後、その重ね
合わせ部をヒートシールして包装するにあたり、防錆フ
ィルムとしてフィルム長手方向に対して傾斜した方向に
気化性防錆剤の非塗布帯が複数形成されるようにフィル
ム表面に気化性防錆剤を塗布してなるフィルムを用いる
と共に、前記非塗布帯がクロスするように重ね合わせて
ヒートシールすることを特徴とする防錆包装用フィルム
を用いた包装方法に要旨が存在する。
特に、フィルム長手方向に対して傾斜した方向に非塗布
帯が複数形成されるように気化性防錆剤を塗布したフィ
ルムを用い、非塗布帯がクロスするように重ね合わせて
ヒートシールを行うことを大きな特徴とする。
[作用] 本発明は、ヒートシール性の改善のためにベースフィル
ムの材質および塗布する防錆剤の組成を検討するなど
の、いわば、従来の延長上にある研究開発では、大幅な
改善はみこめないとの判断を下し、全く別の観点から研
究を進め、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明者等は防錆剤が塗布されていないフィ
ルムがヒートシール上何ら問題がないことに着目し、こ
の点をうまく利用することを考えた。
上記の考え方として、第12図に示すごとく、フィルムに
防錆剤を塗布した部分122と、塗布しない部分123とを設
けることにより、ヒートシールの際には、塗布しない部
分123を重ねあわせてヒートシールすれば、ヒートシー
ル性は良好となる。
しかしながら、現実には2枚重ねてヒートシールするわ
けであり、非塗布部の位置を合わせるのは不可能であ
る。また、被包装物が種々想定される中で、第12図イ、
ロの長さを種々かえたフィルムを用意しなければ実用的
には不可能である。
本発明は、第1図(a),(b)に示すごとくフィルム
1の巻き取り方向に対して傾斜帯状に一定幅に気化性防
錆剤2を塗布したものを用いる。
したがって、第2図に示すごとく、ワイヤ3を巻いたス
プール4を第1図に示したフィルム1を2ケ使用して包
囲し、第2図(イ),(ロ)部分においてこの2ケのフ
ィルム1を重ね合わせる。その後この(イ),(ロ)部
分にてヒートシールを行なう。このとき、重ね合わせた
部分では、第3図に示すごとく気化性防錆剤2の帯状塗
布部が格子状となり、非塗布部5は菱形で一直線上に並
ぶ。
前記したように、フィルム1の(イ),(ロ)部分にお
いて、ヒートシール、すなわち、フィルム1の両側から
一定の太さを持った熱線で加熱すると1本乃至数本の断
続融着部が得られる。
これは、第3図に示すごとく非塗布部5が融着した状態
となり融着部が得られるからである。なお、他の部分は
接着した状態である。
以上説明したヒートシールした状態からシュリンクした
状態を第4図(a),(b)に示す。第4図(a)にお
いて6はヒートシールした際の接合部である。この状態
からシュリンクを行なうと第4図(b)のごとく、フィ
ルムがスプール4の側面をも包囲した状態となる。
以上説明したように、本発明においては、フィルムの巻
き取り方向に対して傾斜帯状に一定幅に気化性防錆剤を
塗布したものを用いることにより、材料費が廉価である
ことは言うに及ばず、作業性の面においても、従来のよ
うにフィルム重ね合わせに制約を受けることがなくな
り、良好な作業性が得られた。
すなわち、本発明におけるフィルムの重ね合わせ部につ
いて考察するにあたり、各部位を下記のようにする。
a:非塗布幅,b:塗布幅, c:菱形の縦対角線長,c=a/cosθ, d:菱形の横対角線長,d=a/sinθ, θ:傾斜角度,w:ヒートシール幅, L:フィルム幅,s:菱形の面積 第5図に示すごとく、塗布面積50%のときa=bとする
と、ヒートシール幅と菱形縦対角線長とはc=wとな
る。ヒートシール位置を上下に移動しても融着部の総面
積は一定となる。
したがって、1ケ当りの菱形の面積sは、 s=(c・d)/2 =(a/cosθ・d=a/sinθ)/2 =a2/(2sinθcosθ) となり、菱形の個数(融着部)Nは、 N=L/2(d) =L/{2(a/sinθ)} =(Lsinθ)/(2a) となるので、菱形の総面積をΣsとすると、 Σs=s・N ={a2/(2sinθcosθ)}×{(Lsinθ)/(2a)} ={L(a/cosθ)}/4 =(L・c)/4 となる。
以上により、菱形の総面積は非塗布部の幅aと傾斜角度
θに影響されるが、菱形の縦対角線長さcを一定にすれ
ば、角度が大きいと縦長で融着部の個数が多くなり、小
さいとその逆となるので、総面積(融着部面積)も一定
となる。
次に、第6図に示すごとく、塗布面積50%以上のとき、
a<bとする。菱形CDBEの対角線をBCとし、Bから辺CD
へ下した垂線の足をAとすると、 AB=a+b, BC=(a+b)/cosθ, DE=(a+b)/sinθ また、菱形CDBEの対角線BC,DEの交点をOとし、ヒート
シール幅をw=BC/2とすると、 CO=BO =(a+b)/(2cosθ) =w したがって、ヒートシール位置を上下に移動しても融着
部の総面積は一定となる。
ヒートシール幅に対する融着面積は、 s=(c・d)/2 =a2/(2sinθcosθ) であり、単位ヒート面積(菱形CDBEの面積)Sは、 S=(CB・DE)/2 =[{(a+b)/cosθ}×{(a+b)/sinθ}]÷2 =(a+b)2/(2sinθcosθ) 前記2つの面積比は、 s/S={a2/(2sinθcosθ)} ÷[(a+b)÷{2sinθcosθ}] =a2/(a+b) ここで、b=n・aとすると、 s/S=a2/(a+b) =a2/(a+na) =1/(1+n) となる。
すなわち、融着面積は塗布幅が非塗布幅の2乗に反比例
する。
これにより、本発明においては塗布幅が非塗布幅の2倍
以上になると、融着面積が小さくなり剥れ易くなること
がわかる。
したがって、本発明においては塗布面積比は40〜60%と
した場合、防錆剤の剥離落下のない安定した融着が得ら
れる。
すなわち、本発明方法によりヒートシールすると防錆剤
非塗布部所定ピッチで確実に重なるので、当該部分が融
着し、十分な強度が得られる。
また、防錆剤塗布部同士も重なるので、その接着力によ
り密封状態も確保できる。
なお、本発明はフィルム長手方向に対し傾斜する方向に
気化性防錆剤非塗布部を複数形成してあるフィルムを用
いる。防錆フィルムであれば良いため、例えば、限定す
るものではないが、第7図(a)に示すごとく、塗布帯
を断続線としたり、あるいは、第7図(b)に示すごと
く、フィルムの両端部に非塗布部を設けてもよい。ある
いは、第7図(c)に示すごとく、非塗布部分のピッチ
を変化させたり、第7図(d)に示すごとく、塗布部を
曲線で傾斜させてもよい。
[実施例] 実施例1 以下に本発明を実施例をあげて具体的に説明する。
厚さ0.10mmのポリエチレンフィルムの表面に成分組成が
ジシクロヘキシアルアンモニウム・ナイトライト:80
%、ジイソプロピルアンモニウム・ナイトライト:20%
である気化性防錆剤を、防錆剤塗布量が10g/m2になるよ
うに塗布して防錆包装用フィルムを作製した。
なお、防錆剤非塗布帯はフィルム長手方向に対し45゜傾
斜させ、非塗布帯の幅と塗布帯の幅とはそれぞれ4mmと
し同一とした。したがって、防錆剤塗布面積は50%とし
た。
また、上記実施例に対する比較例として、実施例と同じ
ポリエチレンフィルムに防錆剤を同量の防錆剤を含浸さ
せた試料を作成した。
さらに、実施例と同じポリエチレンフィルムに実施例と
同じ防錆剤を同量フィルム全体に塗布した試料を作成し
た。
以上のそれぞれの試料についてヒートシール性および耐
錆性能試験を実施した。
ヒートシール性能試験は、ヒートシール幅:5mm,シール
温度250℃,圧力:0.7kg/mm幅,圧着時間:0.2秒の条件で
実施した。
シールした試料について手で剥離程度を調べた。その結
果、フィルムが一定のピッチで継続的に融着しており、
容易に剥離しない試料は○とし、容易に剥離する試料に
ついては×とした。
また、防錆試験は、防錆包装用フィルムで100mm×150mm
の大きさの袋を作成し、よく磨いた大きさ60mm×80mm、
厚さ1.2mmの軟鋼板をその中に入れて口部をヒートシー
ルしたものを試料とし、温度30℃、湿度90%の恒温、恒
湿槽にその試料を入れて7日間保持した後、発錆状況を
目視で観察することにより実施した。
以上の試験結果を第1表に示す。
第1表に示すごとく、実施例1においては、ヒートシー
ル性は良好であり、また、発錆も見られなかった。一
方、比較例においては、ヒートシール性は良好でなく、
また、点錆の発生が見られた。
実施例2 ポリエチレンフィルムの片面に気化性防錆剤を50%(面
積比)塗布する際に、「ピッチ幅」の「傾斜角度」、
「ヒートシール幅」を第2表に示すごとく変化させ、ヒ
ートシールし、融着状態を観察した。なお、フィルム包
装の工程を説明すると、第8図に示すごとく、包装前ス
プール81の全面において上下の巻きフィルム82の両端が
融着接合される。
その後、上下の巻フィルム82の間に包装前スプール81が
押し込まれる。続いて、再びスプールの後部で上下の巻
フィルム82をヒーターではさみ、加熱して融着と溶断を
行なう。
上記の工程でフィルムを巻かれたスプールはトンネル炉
に運ばれて、その時にフィルムが収縮し、その結果、フ
ィルムがスプールおよびワイヤ面に密着する。これが段
ボール包装へと送られる。
以上の工程で製作されたスプール巻きワイヤの融着状態
の結果を第2表に示す。
なお、第2表において、 ○…ヒートシール幅3mm,5mmともに良好な融着状態 △…ヒートシール幅5mmのときのみ良好な融着状態 ×…ヒートシール幅3mm,5mmともに不十分な融着状態 を示す。
また、第2表でのピッチPおよび傾斜角度θは第9図に
示す部分の値であり、91はフィルム、92の斜線部は防錆
剤塗布部である。
第10図はフィルム91を重ね合わせたときの図であり、本
実施例では、ヒートシール幅を3mm,5mmにして試験を行
なった。
第2表より、小ピッチ域では有効角度範囲が大きく、大
ピッチ域に移行するにつれ有効角度範囲は狭くなってい
る。
また、本実施例ではヒートシール幅を3mm,5mmにした
が、3mmから5mmへとヒートシール幅を広げると、ピッ
チ、角度ともに有効範囲が大きくなる。すなわちヒート
シール幅3mmではピッチ8mmの場合、シール融着が不充分
であったが、ヒートシール幅5mmではシール融着が良好
である場合も出てきた。
また、本発明では、例えばθ=15゜などの底角度側では
融着部の間隔が第11図(a)に示すごとく離れすぎ、ま
た、例えばθ=75゜などの高角度側では第11図(b)に
示すごとく、融着部の形状が縦長で小さくなる、いずれ
も有効な融着部が得られなくなる。
なお、本実施例では塗布面積比を50%としたが、塗布面
積比が60%(50%以上)にした場合、融着領域は小ピッ
チ側へ縮小され、逆に40%(50%以下)にした場合、高
角度領域側に拡大される。
[発明の効果] 以上説明したごとく、本発明によれば、気密性良好な防
錆包装を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本発明に使用したフィルムへの
防錆剤の塗布状態を示す概略図であり、第2図はスプー
ルへのフィルム包装を示す概略図である。第3図、第5
図および第6図は、本発明に使用するフィルムを重ね合
わせた時の平面図であり、第4図(a),(b)はフィ
ルムをシュリンクする際の工程図である。第7図(a)
乃至(d)は本発明に使用するフィルムの変形例であ
る。第8図はフィルム包装の工程図であり、第9図は本
発明に使用するフィルムの平面図であり、第10図および
第11図はフィルムを重ね合わせたときの平面図である。
第12図は従来のフィルムの平面図である。 1,82,91,121……フィルム、2,122,92……塗布部、3…
…ワイヤ、4,81……スプール、5,123……非塗布部、6
……接合部、83……ヒーター。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被包装物を防錆フィルムで被包後、その重
    ね合わせ部をヒートシールして包装するにあたり、防錆
    フィルムとしてフィルム長手方向に対して傾斜した方向
    に気化性防錆剤の非塗布帯が複数形成されるようにフィ
    ルム表面に気化性防錆剤を塗布してなるフィルムを用い
    ると共に、前記非塗布帯がクロスするように重ね合わせ
    てヒートシールすることを特徴とする防錆包装用フィル
    ムを用いた包装方法。
  2. 【請求項2】防錆フィルムとして、フィルム長手方向に
    対して左又は右に傾斜した方向に前記気化性防錆剤の非
    塗布帯が複数形成されているフィルムを用いてなる特許
    請求の範囲第1項に記載の防錆包装用フィルムを用いた
    包装方法。
  3. 【請求項3】防錆フィルムとして、気化性防錆剤の非塗
    布帯が所定ピッチで形成されているフィルムを用いてな
    る特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の防錆包装用
    フィルムを用いた包装方法。
  4. 【請求項4】防錆フィルムとして、気化性防錆剤の塗布
    部面積が40〜60%を占めるようにフィルム表面に気化性
    防錆剤が塗布されているフィルムを用いてなる特許請求
    の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項に記載の包装用
    防錆フィルムを用いた包装方法。
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JPS5446686U (ja) * 1977-09-08 1979-03-31
JPH0312688Y2 (ja) * 1986-03-04 1991-03-25

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