JPH06107910A - エポキシ樹脂組成物、その製造方法および接着剤 - Google Patents
エポキシ樹脂組成物、その製造方法および接着剤Info
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- JPH06107910A JPH06107910A JP28506892A JP28506892A JPH06107910A JP H06107910 A JPH06107910 A JP H06107910A JP 28506892 A JP28506892 A JP 28506892A JP 28506892 A JP28506892 A JP 28506892A JP H06107910 A JPH06107910 A JP H06107910A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 架橋ゴム状ランダム共重合体の微粒子が一様
に分散したエポキシ樹脂組成物、その製造方法およびエ
ポキシ系接着剤を提供する。 【構成】 エポキシ樹脂100重量部に、メタクリル酸
メチル62%とアクリル酸エチル16%とメタクリル酸
22%との付加共重合体のアンモニア塩からなる高分子
乳化剤の存在下でラジカル共重合して製造したブタジエ
ン68%とアクリロニトリル30%とジビニルベンゼン
2%との架橋ゴム状ランダム共重合体のラテックスを、
その中の固形分がエポキシ樹脂に対して20重量部配合
して、60℃で減圧蒸留してなるエポキシ樹脂組成物。
該組成物にエポキシ樹脂100重量部に対してジシアン
ジアミド13重量部配合してなる接着剤。 【効果】 架橋ゴム状ランダム共重合体のラテックスを
凝固・洗浄することなくエポキシ樹脂に配合し、その後
水分を除去することで優れた接着剤が得られる。
に分散したエポキシ樹脂組成物、その製造方法およびエ
ポキシ系接着剤を提供する。 【構成】 エポキシ樹脂100重量部に、メタクリル酸
メチル62%とアクリル酸エチル16%とメタクリル酸
22%との付加共重合体のアンモニア塩からなる高分子
乳化剤の存在下でラジカル共重合して製造したブタジエ
ン68%とアクリロニトリル30%とジビニルベンゼン
2%との架橋ゴム状ランダム共重合体のラテックスを、
その中の固形分がエポキシ樹脂に対して20重量部配合
して、60℃で減圧蒸留してなるエポキシ樹脂組成物。
該組成物にエポキシ樹脂100重量部に対してジシアン
ジアミド13重量部配合してなる接着剤。 【効果】 架橋ゴム状ランダム共重合体のラテックスを
凝固・洗浄することなくエポキシ樹脂に配合し、その後
水分を除去することで優れた接着剤が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエポキシ樹脂組成物、そ
の製造方法および接着剤に関し、さらに詳しくは、特定
の高分子乳化剤の存在下ラジカル共重合して得られた架
橋ゴムをエポキシ樹脂に配合して成る、接着剤、コーテ
ィング剤、封止剤その他成型材料などに有用なエポキシ
樹脂組成物、その製造方法およびエポキシ系接着剤に関
する。
の製造方法および接着剤に関し、さらに詳しくは、特定
の高分子乳化剤の存在下ラジカル共重合して得られた架
橋ゴムをエポキシ樹脂に配合して成る、接着剤、コーテ
ィング剤、封止剤その他成型材料などに有用なエポキシ
樹脂組成物、その製造方法およびエポキシ系接着剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エポキシ樹脂は、硬化収縮が小
さく、寸法安定性に優れ、機械的強度が強く、絶縁物と
しての電気特性が優れ、さらに耐熱性、耐水性、耐薬品
性などの多くの点で優れ、特に接着剤、コーティング剤
などとして用いた場合、金属、磁器、コンクリートなど
に対する接着力、密着力および機械的強度が強く、剪断
強度、引張強度などに優れるという特徴を有している。
しかしながら、エポキシ樹脂は可撓性が不十分なため、
接着剤、コーティング剤などとして用いる場合には、剥
離強度や衝撃強度が非常に低く、亀裂、剥離などが発生
し易いという問題を有する。また、エポキシ樹脂を成形
材料として用いる場合には、成形品が脆く、各種衝撃な
どにより破壊され易いという問題を有する。
さく、寸法安定性に優れ、機械的強度が強く、絶縁物と
しての電気特性が優れ、さらに耐熱性、耐水性、耐薬品
性などの多くの点で優れ、特に接着剤、コーティング剤
などとして用いた場合、金属、磁器、コンクリートなど
に対する接着力、密着力および機械的強度が強く、剪断
強度、引張強度などに優れるという特徴を有している。
しかしながら、エポキシ樹脂は可撓性が不十分なため、
接着剤、コーティング剤などとして用いる場合には、剥
離強度や衝撃強度が非常に低く、亀裂、剥離などが発生
し易いという問題を有する。また、エポキシ樹脂を成形
材料として用いる場合には、成形品が脆く、各種衝撃な
どにより破壊され易いという問題を有する。
【0003】エポキシ樹脂のかかる問題点を解決するた
めに、以前からゴム成分の導入によるエポキシ樹脂変性
の検討が進められており、例えば分子の両末端にカルボ
キシル基あるいはアミノ基を有する液状のアクリロニト
リル−ブタジエン共重合体をエポキシ樹脂に混合する方
法が提案され、また工業的に実施されてきた(Le−w
is A.F.etal.“Epoxy Resin
Adhesive”,Dekker Inc.(196
9))。しかし、かかる液状のアクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体はそれ自体エラストマーとしての強靭性
を有するものではなく、また、エポキシ樹脂や硬化剤の
種類あるいは硬化条件によってもその効果が一様ではな
いので必ずしも満足すべき効果を奏するものではなかっ
た。一方、固形のアクリロニトリル−ブタジエンゴムを
エポキシ樹脂に配合する場合は、混合物の極端な粘度の
上昇が避けられないため、溶剤の使用が許容される特殊
な場合を除いては、実施することは殆ど不可能であっ
た。
めに、以前からゴム成分の導入によるエポキシ樹脂変性
の検討が進められており、例えば分子の両末端にカルボ
キシル基あるいはアミノ基を有する液状のアクリロニト
リル−ブタジエン共重合体をエポキシ樹脂に混合する方
法が提案され、また工業的に実施されてきた(Le−w
is A.F.etal.“Epoxy Resin
Adhesive”,Dekker Inc.(196
9))。しかし、かかる液状のアクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体はそれ自体エラストマーとしての強靭性
を有するものではなく、また、エポキシ樹脂や硬化剤の
種類あるいは硬化条件によってもその効果が一様ではな
いので必ずしも満足すべき効果を奏するものではなかっ
た。一方、固形のアクリロニトリル−ブタジエンゴムを
エポキシ樹脂に配合する場合は、混合物の極端な粘度の
上昇が避けられないため、溶剤の使用が許容される特殊
な場合を除いては、実施することは殆ど不可能であっ
た。
【0004】近年、部分的に架橋したゴム状ランダム共
重合体のラテックスから調製された微粒子のゴムをエポ
キシ樹脂に配合して得られる組成物が提案されている
(特開平2−117948号公報、特開平3−2671
6号公報)。該組成物は、液状エポキシ樹脂中に部分架
橋ゴムの微粒子がエポキシ樹脂に溶解することなく分散
しているため、ゴム成分の添加に基づく粘度の上昇が小
さく、また強靭性に富む硬化物が得られるので、例えば
接着剤として使用する場合に優れたT型剥離強度を示す
などの利点を有する。
重合体のラテックスから調製された微粒子のゴムをエポ
キシ樹脂に配合して得られる組成物が提案されている
(特開平2−117948号公報、特開平3−2671
6号公報)。該組成物は、液状エポキシ樹脂中に部分架
橋ゴムの微粒子がエポキシ樹脂に溶解することなく分散
しているため、ゴム成分の添加に基づく粘度の上昇が小
さく、また強靭性に富む硬化物が得られるので、例えば
接着剤として使用する場合に優れたT型剥離強度を示す
などの利点を有する。
【0005】かかるエポキシ樹脂組成物を得るには、ま
ず通常乳化重合によって得られる架橋ゴム状ランダム共
重合体ラテックスに、塩化カルシウムなどの凝固剤ある
いはメタノールなどの有機溶剤を添加してゴム成分を凝
固せしめ、次いで重合に用いた乳化剤や凝固に用いた無
機塩類などを水洗によって除去し、次いで重合に用いた
水性媒体と、場合によっては凝固のために添加された有
機溶剤またはスチーム凝縮水などの揮発成分を、5〜6
0重量%になるよう調整し、次いでこれを液状エポキシ
樹脂に混合し、最後に前記揮発成分を真空蒸留などの方
法によって除去するという、複雑な工程によってはじめ
て得ることができる。
ず通常乳化重合によって得られる架橋ゴム状ランダム共
重合体ラテックスに、塩化カルシウムなどの凝固剤ある
いはメタノールなどの有機溶剤を添加してゴム成分を凝
固せしめ、次いで重合に用いた乳化剤や凝固に用いた無
機塩類などを水洗によって除去し、次いで重合に用いた
水性媒体と、場合によっては凝固のために添加された有
機溶剤またはスチーム凝縮水などの揮発成分を、5〜6
0重量%になるよう調整し、次いでこれを液状エポキシ
樹脂に混合し、最後に前記揮発成分を真空蒸留などの方
法によって除去するという、複雑な工程によってはじめ
て得ることができる。
【0006】かかるラテックスに凝固・洗浄を施す必要
性の理由は、重合に用いた乳化剤等の不純物が残留した
ままのエポキシ樹脂組成物を硬化させたものは、接着剤
として使用した場合のT型剥離強度が著しく低下するか
らである。しかし該ゴムラテックスを凝固すると、乳化
重合によって得られた微細なゴム粒子は互に付着して肥
大した二次凝集粒子を形成しやすい。特に遠心脱水によ
って重合に用いた水性媒体を5重量%未満になるよう濃
縮する場合等は、ゴム粒子がほとんど凝集してしまうた
め、たとえこれをエポキシ樹脂に配合しても、架橋ゴム
をエポキシ樹脂中に微細な粒子として分散させることが
できない。また濃縮後の水性媒体を5重量%以上に調整
して強制攪拌を施す場合であっても、ゴムの種類とゲル
含量によっては、ゴム粒子が二次凝集する現象を抑制す
ることが極めて困難であるという問題点があった。さら
に、凝固された部分架橋ゴムの洗浄が不充分である場合
には、不純物によるエポキシ樹脂組成物を硬化させた後
の物性低下が避けられないという問題点もあった。
性の理由は、重合に用いた乳化剤等の不純物が残留した
ままのエポキシ樹脂組成物を硬化させたものは、接着剤
として使用した場合のT型剥離強度が著しく低下するか
らである。しかし該ゴムラテックスを凝固すると、乳化
重合によって得られた微細なゴム粒子は互に付着して肥
大した二次凝集粒子を形成しやすい。特に遠心脱水によ
って重合に用いた水性媒体を5重量%未満になるよう濃
縮する場合等は、ゴム粒子がほとんど凝集してしまうた
め、たとえこれをエポキシ樹脂に配合しても、架橋ゴム
をエポキシ樹脂中に微細な粒子として分散させることが
できない。また濃縮後の水性媒体を5重量%以上に調整
して強制攪拌を施す場合であっても、ゴムの種類とゲル
含量によっては、ゴム粒子が二次凝集する現象を抑制す
ることが極めて困難であるという問題点があった。さら
に、凝固された部分架橋ゴムの洗浄が不充分である場合
には、不純物によるエポキシ樹脂組成物を硬化させた後
の物性低下が避けられないという問題点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、架橋
ゴム状ランダム共重合体ラテツクスを凝固・洗浄するこ
となくエポキシ樹脂に配合した後水分を除去して得られ
る、接着剤等の用途に好適なエポキシ樹脂組成物および
その製造方法を提供するものである。そこで本発明者ら
は前記問題点を解決すべく鋭意検討を進めた結果、特定
の高分子乳化剤の存在下で共重合して得られた架橋ニト
リルゴム系ラテックスをエポキシ樹脂に配合しその後水
分を除去することにより、接着剤として優れた性能を有
するエポキシ樹脂組成物が得られることを見出しこの知
見に基づき本発明を完成するに到った。
ゴム状ランダム共重合体ラテツクスを凝固・洗浄するこ
となくエポキシ樹脂に配合した後水分を除去して得られ
る、接着剤等の用途に好適なエポキシ樹脂組成物および
その製造方法を提供するものである。そこで本発明者ら
は前記問題点を解決すべく鋭意検討を進めた結果、特定
の高分子乳化剤の存在下で共重合して得られた架橋ニト
リルゴム系ラテックスをエポキシ樹脂に配合しその後水
分を除去することにより、接着剤として優れた性能を有
するエポキシ樹脂組成物が得られることを見出しこの知
見に基づき本発明を完成するに到った。
【0008】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、下記(1)〜(3)が提供される。 (1)(a)エポキシ樹脂と(b)高分子乳化剤の存在
下共重合して得られる架橋ゴム状ランダム共重合体とを
配合して成るエポキシ樹脂組成物。 (2)(a)エポキシ樹脂と(b)高分子乳化剤の存在
下共重合して得られる架橋ゴム状ランダム共重合体ラテ
ツクスとを混合し水分を除去することを特徴とする前記
(1)のエポキシ樹脂組成物の製造方法。 (3)該エポキシ樹脂組成物に硬化剤を配合して成るエ
ポキシ系接着剤。
ば、下記(1)〜(3)が提供される。 (1)(a)エポキシ樹脂と(b)高分子乳化剤の存在
下共重合して得られる架橋ゴム状ランダム共重合体とを
配合して成るエポキシ樹脂組成物。 (2)(a)エポキシ樹脂と(b)高分子乳化剤の存在
下共重合して得られる架橋ゴム状ランダム共重合体ラテ
ツクスとを混合し水分を除去することを特徴とする前記
(1)のエポキシ樹脂組成物の製造方法。 (3)該エポキシ樹脂組成物に硬化剤を配合して成るエ
ポキシ系接着剤。
【0009】本発明で使用する(A)エポキシ樹脂は、
通常エポキシ系接着剤の成分として用いられる室温で液
状のものであり、そのようなエポキシ樹脂の例として
は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、グリシ
ジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポ
キシ樹脂、環状脂肪族エポキシ樹脂、ヒダントイン型エ
ポキシ樹脂などを挙げることができる。エポキシ樹脂は
単独あるいは2種類以上混合して使用することができ
る。
通常エポキシ系接着剤の成分として用いられる室温で液
状のものであり、そのようなエポキシ樹脂の例として
は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、グリシ
ジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポ
キシ樹脂、環状脂肪族エポキシ樹脂、ヒダントイン型エ
ポキシ樹脂などを挙げることができる。エポキシ樹脂は
単独あるいは2種類以上混合して使用することができ
る。
【0010】本発明で使用する架橋ゴム状ランダム共重
合体はゲル含量が50〜100%の架橋ゴム状ランダム
共重合体である。ここでゲル含量とは、該架橋ゴム状ラ
ンダム共重合体1gをメチルエチルケトン100ml中
に浸漬し室温で24時間静置後不溶分の重量を測定した
ものである。
合体はゲル含量が50〜100%の架橋ゴム状ランダム
共重合体である。ここでゲル含量とは、該架橋ゴム状ラ
ンダム共重合体1gをメチルエチルケトン100ml中
に浸漬し室温で24時間静置後不溶分の重量を測定した
ものである。
【0011】重合性不飽和化合物としては、ブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレンなどの共役ジエン;アク
リロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニ
ル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどのアクリル
酸エステル:メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチルなどのメタクリル酸エステル;
アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸などの不飽和
カルボン酸;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸または
これらの無水物等の不飽和ジカルボン酸;スチレン、ビ
ニルトルエン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル
化合物等およびグリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、アリルグリシジルエーテル等を例示する
ことができる。
ン、イソプレン、クロロプレンなどの共役ジエン;アク
リロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニ
ル;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなどのアクリル
酸エステル:メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸ブチルなどのメタクリル酸エステル;
アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸などの不飽和
カルボン酸;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸または
これらの無水物等の不飽和ジカルボン酸;スチレン、ビ
ニルトルエン、α−メチルスチレンなどの芳香族ビニル
化合物等およびグリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、アリルグリシジルエーテル等を例示する
ことができる。
【0012】これらの重合性不飽和化合物は適宜選択さ
れ、その組合せおよび組成は特に限定されないが、なか
でも、アクリロニトリルとブタジエンとの組合せが好ま
しく、この場合得られるランダム共重合体中の組成は、
アクリロニトリル15〜55重量%、ブタジエン45〜
85重量%である。
れ、その組合せおよび組成は特に限定されないが、なか
でも、アクリロニトリルとブタジエンとの組合せが好ま
しく、この場合得られるランダム共重合体中の組成は、
アクリロニトリル15〜55重量%、ブタジエン45〜
85重量%である。
【0013】該架橋ゴム状ランダム共重合体中のゲル
は、重合温度を制御することにより重合反応中に生成さ
せたものでもよいが、好ましくは、架橋性モノマーを共
重合して形成させる。架橋性モノマーとしては分子内に
複数の二重結合を有する化合物が挙げられ、具体的に
は、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレートなどが例示される。重合性不飽和化
合物中の架橋性モノマーの量は0.1〜20重量%、好
ましくは0.5〜10重量%である。架橋性モノマーの
使用量が0.1重量%未満ではゲル含量が50%未満の
共重合体しか得られず、該共重合体がエポキシ樹脂中に
一様に分散することなく溶解して組成物の粘度が著しく
上昇するので好ましくない。また、20重量%を越える
場合には、エポキシ樹脂組成物を硬化させた後の物性改
良効果が充分ではないので好ましくない。
は、重合温度を制御することにより重合反応中に生成さ
せたものでもよいが、好ましくは、架橋性モノマーを共
重合して形成させる。架橋性モノマーとしては分子内に
複数の二重結合を有する化合物が挙げられ、具体的に
は、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレート、エチレン
グリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリメタクリレートなどが例示される。重合性不飽和化
合物中の架橋性モノマーの量は0.1〜20重量%、好
ましくは0.5〜10重量%である。架橋性モノマーの
使用量が0.1重量%未満ではゲル含量が50%未満の
共重合体しか得られず、該共重合体がエポキシ樹脂中に
一様に分散することなく溶解して組成物の粘度が著しく
上昇するので好ましくない。また、20重量%を越える
場合には、エポキシ樹脂組成物を硬化させた後の物性改
良効果が充分ではないので好ましくない。
【0014】また、架橋ゴム状ランダム共重合体を製造
する際に使用する高分子乳化剤は、不飽和カルボン酸ま
たはその無水物(以下、カルボン酸単量体と記すことが
ある)とこれと共重合可能な他の単量体との付加共重合
体の、カルボキシル基または酸無水物基の少なくとも一
部が塩を形成している水溶性塩である。カルボン酸単量
体としてはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、フ
マル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水フマル酸、無水
マレイン酸、無水イタコン酸、マレイン酸モノブチル、
マレイン酸モノオクチル、イタコン酸モノオクチルなど
が挙げられる。また、これと共重合可能な単量体として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
p−t−ブチルスチレン、クロロスチレンなどの芳香族
ビニル化合物;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソアミ
ル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピルなどのア
クリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−アミル、メ
タクリル酸イソアミル、メタクリル酸n−ヘキシル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オク
チル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル
酸ヒドロキシプロピルなどのメタクリル酸エステル;ア
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ブ
トキシメチルアクリルアミドなどのアクリルアミド系化
合物;メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルア
ミド、N−ブトキシメチルメタクリルアミドなどのメタ
クリルアミド系化合物およびグリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル
などを挙げることができる。
する際に使用する高分子乳化剤は、不飽和カルボン酸ま
たはその無水物(以下、カルボン酸単量体と記すことが
ある)とこれと共重合可能な他の単量体との付加共重合
体の、カルボキシル基または酸無水物基の少なくとも一
部が塩を形成している水溶性塩である。カルボン酸単量
体としてはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、フ
マル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水フマル酸、無水
マレイン酸、無水イタコン酸、マレイン酸モノブチル、
マレイン酸モノオクチル、イタコン酸モノオクチルなど
が挙げられる。また、これと共重合可能な単量体として
は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
p−t−ブチルスチレン、クロロスチレンなどの芳香族
ビニル化合物;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸n−アミル、アクリル酸イソアミ
ル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピルなどのア
クリル酸エステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−アミル、メ
タクリル酸イソアミル、メタクリル酸n−ヘキシル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オク
チル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル
酸ヒドロキシプロピルなどのメタクリル酸エステル;ア
クリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−ブ
トキシメチルアクリルアミドなどのアクリルアミド系化
合物;メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルア
ミド、N−ブトキシメチルメタクリルアミドなどのメタ
クリルアミド系化合物およびグリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル
などを挙げることができる。
【0015】該付加共重合体の重量平均分子量は200
0〜20000、好ましくは3000〜15000、ま
た、酸価は50〜400、好ましくは80〜300であ
る。重量平均分子量が2000未満の付加共重合体の塩
を乳化剤として用いた場合に得られた該架橋ゴム状ラン
ダム共重合体を配合したエポキシ樹脂組成物は、接着剤
としての物性低下を避けることができないので好ましく
ない。また、重量平均分子量が20000を超える該付
加共重合体の塩を乳化剤として用いた場合は、該架橋ゴ
ム状ランダム共重合体ラテックスの粘度が上昇し、重合
中に凝集を起こすおそれがあるので好ましくない。ま
た、該付加共重合体の酸価が50未満である場合には、
これを中和によって水溶化することが困難であり、逆に
酸価が400を越える場合には使用すべき中和剤の量が
増え、エポキシ樹脂組成物の物性たとえば耐水性に影響
を与えるおそれがあるので好ましくない。
0〜20000、好ましくは3000〜15000、ま
た、酸価は50〜400、好ましくは80〜300であ
る。重量平均分子量が2000未満の付加共重合体の塩
を乳化剤として用いた場合に得られた該架橋ゴム状ラン
ダム共重合体を配合したエポキシ樹脂組成物は、接着剤
としての物性低下を避けることができないので好ましく
ない。また、重量平均分子量が20000を超える該付
加共重合体の塩を乳化剤として用いた場合は、該架橋ゴ
ム状ランダム共重合体ラテックスの粘度が上昇し、重合
中に凝集を起こすおそれがあるので好ましくない。ま
た、該付加共重合体の酸価が50未満である場合には、
これを中和によって水溶化することが困難であり、逆に
酸価が400を越える場合には使用すべき中和剤の量が
増え、エポキシ樹脂組成物の物性たとえば耐水性に影響
を与えるおそれがあるので好ましくない。
【0016】該付加共重合体を得るための重合手法はた
とえば塊状重合、溶液重合、乳化重合または懸濁重合な
ど適宜選択できるが、なかでも溶液重合が賞用される。
この場合、重合溶剤としてメチルアルコール、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、ブチルアルコールなどのアルコール類;メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのエ
ーテル類;酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル類;
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素などが使用さ
れる。
とえば塊状重合、溶液重合、乳化重合または懸濁重合な
ど適宜選択できるが、なかでも溶液重合が賞用される。
この場合、重合溶剤としてメチルアルコール、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、ブチルアルコールなどのアルコール類;メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのエ
ーテル類;酢酸メチル、酢酸ブチルなどのエステル類;
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素などが使用さ
れる。
【0017】該付加共重合体はアンモニアまたはアミン
化合物で中和され、ここでカルボキシル基またはカルボ
ン酸無水物基の少なくとも一部が塩を形成している付加
共重合体の塩が得られる。中和にはアンモニアまたはア
ミン化合物が使用され、かかるアミン化合物としては、
例えばメチルアミン、エチルアミン、イソプロピルアミ
ン、ジメチルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミ
ン、ジイソプロピルアミン、トリメチルアミン、トリエ
タノールアミンなどが挙げられる。
化合物で中和され、ここでカルボキシル基またはカルボ
ン酸無水物基の少なくとも一部が塩を形成している付加
共重合体の塩が得られる。中和にはアンモニアまたはア
ミン化合物が使用され、かかるアミン化合物としては、
例えばメチルアミン、エチルアミン、イソプロピルアミ
ン、ジメチルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミ
ン、ジイソプロピルアミン、トリメチルアミン、トリエ
タノールアミンなどが挙げられる。
【0018】かかる方法で得られた該付加共重合体の塩
を高分子乳化剤として使用する際の使用量は、通常重合
性不飽和化合物100重量部に対して5〜40重量部で
ある。この範囲の量の高分子乳化剤を使用することによ
り、ビルダーや他の乳化安定剤を全く使用することなく
安定な架橋ゴム状ランダム共重合体ラテックスを製造す
ることができる。なお、本発明の効果を妨げない範囲で
他の乳化剤やビルダーを併用してもよいが、その量が多
過ぎると物性の優れたエポキシ樹脂組成物を得るという
本発明の目的を達成することができないので、高分子乳
化剤のみを使用して架橋ゴムラテックスを製造すること
が望ましい。
を高分子乳化剤として使用する際の使用量は、通常重合
性不飽和化合物100重量部に対して5〜40重量部で
ある。この範囲の量の高分子乳化剤を使用することによ
り、ビルダーや他の乳化安定剤を全く使用することなく
安定な架橋ゴム状ランダム共重合体ラテックスを製造す
ることができる。なお、本発明の効果を妨げない範囲で
他の乳化剤やビルダーを併用してもよいが、その量が多
過ぎると物性の優れたエポキシ樹脂組成物を得るという
本発明の目的を達成することができないので、高分子乳
化剤のみを使用して架橋ゴムラテックスを製造すること
が望ましい。
【0019】本発明のエポキシ樹脂組成物は、重合性不
飽和化合物を高分子乳化剤の存在下水性媒体中でラジカ
ル共重合して得られる架橋ゴム状ランダム共重合体ラテ
ツクスを、凝固・洗浄することなくエポキシ樹脂に配合
し、その後、該ラテックス中に含まれた水分を除去する
ことによって製造される。これにより架橋ゴム状ランダ
ム共重合体の微粒子がエポキシ樹脂中に一様に分散され
たエポキシ樹脂組成物が得られる。水分を除去する方法
としては特に限定されないが、たとえば該ラテックスと
エポキシ樹脂との混合物を攪拌しつつ、常圧または減圧
下、40〜120℃に加熱する方法等が例示される。各
成分の配合量は(a)エポキシ樹脂100重量部に対し
て(b)架橋ゴム状ランダム共重合体3〜60、好まし
くは5〜40重量部である。架橋ゴム状ランダム共重合
体が3重量部未満の場合はエポキシ樹脂の可撓性を改良
する効果が得られないので好ましくない。また、60重
量部を超える場合は樹脂組成物の粘度が増大するので好
ましくない。
飽和化合物を高分子乳化剤の存在下水性媒体中でラジカ
ル共重合して得られる架橋ゴム状ランダム共重合体ラテ
ツクスを、凝固・洗浄することなくエポキシ樹脂に配合
し、その後、該ラテックス中に含まれた水分を除去する
ことによって製造される。これにより架橋ゴム状ランダ
ム共重合体の微粒子がエポキシ樹脂中に一様に分散され
たエポキシ樹脂組成物が得られる。水分を除去する方法
としては特に限定されないが、たとえば該ラテックスと
エポキシ樹脂との混合物を攪拌しつつ、常圧または減圧
下、40〜120℃に加熱する方法等が例示される。各
成分の配合量は(a)エポキシ樹脂100重量部に対し
て(b)架橋ゴム状ランダム共重合体3〜60、好まし
くは5〜40重量部である。架橋ゴム状ランダム共重合
体が3重量部未満の場合はエポキシ樹脂の可撓性を改良
する効果が得られないので好ましくない。また、60重
量部を超える場合は樹脂組成物の粘度が増大するので好
ましくない。
【0020】なお、本発明のエポキシ樹脂組成物には、
所望により反応性希釈剤、非反応性希釈剤、充填剤、顔
料および老化防止剤などの添加剤を配合することができ
る。かかるエポキシ樹脂組成物は接着剤のみならず、コ
ーティング剤、成形材料などの用途にも用いることがで
きる。
所望により反応性希釈剤、非反応性希釈剤、充填剤、顔
料および老化防止剤などの添加剤を配合することができ
る。かかるエポキシ樹脂組成物は接着剤のみならず、コ
ーティング剤、成形材料などの用途にも用いることがで
きる。
【0021】本発明のエポキシ系接着剤は(a)エポキ
シ樹脂と(b)重合性不飽和化合物高分子乳化剤の存在
下ラジカル共重合して得られる架橋ゴム状ランダム共重
合体とを配合したエポキシ樹脂組成物に硬化剤を配合し
て成るものである。硬化剤はとくに限定されないが、た
とえば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンなど
の脂肪族ポリアミン;メタフェニレンジアミン、ジアミ
ノジフェニルメタン、ジアミノジエチルジフェニルメタ
ンなどの芳香族ポリアミン;ベンジルジメチルアミン、
トリエチレンジアミン、トリエタノールアミン、ピペリ
ジン、ポリアミドアミンなどの第二級、第三級アミン;
無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット
酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸などの酸無
水物;イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エ
チル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾ
ール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシル
イミダゾールなどのイミダゾール誘導体;ジシアンジア
ミドおよびその誘導体;、アジピン酸ヒドラジドなどの
有機酸ヒドラジド;3−(p−クロロフェニル)−1,
1−ジメチル尿素、3−(3,4−ジクロロフェニル)
−1,1−ジメチル尿素などの尿素誘導体;ポリメルカ
プタン系硬化剤;フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂などのメチロール基含有化合物;ポリイソシアネ
ート、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩な
どが例示される。
シ樹脂と(b)重合性不飽和化合物高分子乳化剤の存在
下ラジカル共重合して得られる架橋ゴム状ランダム共重
合体とを配合したエポキシ樹脂組成物に硬化剤を配合し
て成るものである。硬化剤はとくに限定されないが、た
とえば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンなど
の脂肪族ポリアミン;メタフェニレンジアミン、ジアミ
ノジフェニルメタン、ジアミノジエチルジフェニルメタ
ンなどの芳香族ポリアミン;ベンジルジメチルアミン、
トリエチレンジアミン、トリエタノールアミン、ピペリ
ジン、ポリアミドアミンなどの第二級、第三級アミン;
無水フタル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット
酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸などの酸無
水物;イミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−エ
チル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾ
ール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシル
イミダゾールなどのイミダゾール誘導体;ジシアンジア
ミドおよびその誘導体;、アジピン酸ヒドラジドなどの
有機酸ヒドラジド;3−(p−クロロフェニル)−1,
1−ジメチル尿素、3−(3,4−ジクロロフェニル)
−1,1−ジメチル尿素などの尿素誘導体;ポリメルカ
プタン系硬化剤;フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂などのメチロール基含有化合物;ポリイソシアネ
ート、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩な
どが例示される。
【0022】硬化剤の使用量は使用する硬化剤の種類に
応じて適宜選択することができるが、通常はエポキシ樹
脂100重量部に対して硬化剤2〜200重量部、好ま
しくは2〜100重量部である。
応じて適宜選択することができるが、通常はエポキシ樹
脂100重量部に対して硬化剤2〜200重量部、好ま
しくは2〜100重量部である。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例、比較例中の部及び%はとく
に断りのないかぎり重量基準である。 参考例1 イソプロピルアルコール100部を反応器に仕込み80
℃に加熱し、メタクリル酸メチル62%、アクリル酸エ
チル16%、メタクリル酸22%より成る単量体混合物
100部およびラジカル重合開始剤として2,2−アゾ
ビス−2,4−ジメチルバレロニトリル4部/トルエン
12.5部を、各々4時間にわたって反応器に連続的に
添加した。その後2時間反応器の温度を80℃に保ち、
重合反応を完了せしめた。次いで反応器を室温まで冷却
し、中和当量に相当するアンモニアを含むアンモニア水
と、400部の水を加え、次いで反応器を90℃以上に
加熱してイソプロピルアルコールおよび過剰の水を留去
し、不揮発分濃度25%の高分子乳化剤水溶液を得た。
に説明する。なお、実施例、比較例中の部及び%はとく
に断りのないかぎり重量基準である。 参考例1 イソプロピルアルコール100部を反応器に仕込み80
℃に加熱し、メタクリル酸メチル62%、アクリル酸エ
チル16%、メタクリル酸22%より成る単量体混合物
100部およびラジカル重合開始剤として2,2−アゾ
ビス−2,4−ジメチルバレロニトリル4部/トルエン
12.5部を、各々4時間にわたって反応器に連続的に
添加した。その後2時間反応器の温度を80℃に保ち、
重合反応を完了せしめた。次いで反応器を室温まで冷却
し、中和当量に相当するアンモニアを含むアンモニア水
と、400部の水を加え、次いで反応器を90℃以上に
加熱してイソプロピルアルコールおよび過剰の水を留去
し、不揮発分濃度25%の高分子乳化剤水溶液を得た。
【0024】参考例2 参考例1で得られた高分子乳化剤水溶液100部(有効
成分濃度25%)と軟水100部と表1に示す組成の単
量体混合物100部とを反応器に仕込み、過硫酸カリウ
ム0.15部を用いて50℃にて重合した。過硫酸カリ
ウムは0.05部ずつ、反応開始時と5時間後と10時
間後との3回に分割して添加した。16時間後にいずれ
も転化率90%以上で架橋ゴム状ランダム共重合体が生
成していることを確認した。ラテックスの平均粒径とゲ
ル含量とを表1に示す。なお、ラテックスの平均粒径
は、サブミクロン・パーティクル・サイザー,オートダ
イリュートモデル370(ニコムプ社製)を用いて測定
した。
成分濃度25%)と軟水100部と表1に示す組成の単
量体混合物100部とを反応器に仕込み、過硫酸カリウ
ム0.15部を用いて50℃にて重合した。過硫酸カリ
ウムは0.05部ずつ、反応開始時と5時間後と10時
間後との3回に分割して添加した。16時間後にいずれ
も転化率90%以上で架橋ゴム状ランダム共重合体が生
成していることを確認した。ラテックスの平均粒径とゲ
ル含量とを表1に示す。なお、ラテックスの平均粒径
は、サブミクロン・パーティクル・サイザー,オートダ
イリュートモデル370(ニコムプ社製)を用いて測定
した。
【0025】
【表1】
【0026】実施例 エピコート828(ビスフェノールA型エポキシ樹脂,
油化シェルエポキシ社製)100部と、その固型分がエ
ピコート828に対して表2に示す比率になる量の参考
例2で得られたラテックスとを配合し、攪拌機を備えた
フラスコに仕込み、攪拌しつつ60℃で減圧蒸留するこ
とによって、架橋ゴム状ランダム共重合体の微粒子がエ
ポキシ樹脂中に一様に分散された、ほとんど透明なエポ
キシ樹脂組成物を製造した。つぎに、該エポキシ樹脂組
成物に、表2に示す組成で硬化剤(ジシアンジアミド)
と反応性希釈剤(アデカグリシロールED503 旭電
化社製)と充填剤(白艶華U 白石カルシウム社製)と
微粉末シリカ(アエロジル200 日本アエロジル社
製)とを配合してエポキシ系接着剤を製造し、その接着
物性を評価した。結果を表2に示す。なお、引張剪断強
度は、JIS G−3141に規定される厚さ0.8m
mの鋼板に該接着剤を塗布し、同様の鋼板に面積25m
m×10mmで接するように重ね合わせ、180℃で6
0分加熱して硬化せしめ、JIS K−6850に準じ
て5mm/分の速度で測定した。T型剥離強度は、面積
25mm×150mmで接するよう他の鋼板と重ね合わ
せ、180℃で60分加熱して硬化せしめ、JIS K
−6854に準じて200mm/分の速度でT型剥離強
度を測定した。
油化シェルエポキシ社製)100部と、その固型分がエ
ピコート828に対して表2に示す比率になる量の参考
例2で得られたラテックスとを配合し、攪拌機を備えた
フラスコに仕込み、攪拌しつつ60℃で減圧蒸留するこ
とによって、架橋ゴム状ランダム共重合体の微粒子がエ
ポキシ樹脂中に一様に分散された、ほとんど透明なエポ
キシ樹脂組成物を製造した。つぎに、該エポキシ樹脂組
成物に、表2に示す組成で硬化剤(ジシアンジアミド)
と反応性希釈剤(アデカグリシロールED503 旭電
化社製)と充填剤(白艶華U 白石カルシウム社製)と
微粉末シリカ(アエロジル200 日本アエロジル社
製)とを配合してエポキシ系接着剤を製造し、その接着
物性を評価した。結果を表2に示す。なお、引張剪断強
度は、JIS G−3141に規定される厚さ0.8m
mの鋼板に該接着剤を塗布し、同様の鋼板に面積25m
m×10mmで接するように重ね合わせ、180℃で6
0分加熱して硬化せしめ、JIS K−6850に準じ
て5mm/分の速度で測定した。T型剥離強度は、面積
25mm×150mmで接するよう他の鋼板と重ね合わ
せ、180℃で60分加熱して硬化せしめ、JIS K
−6854に準じて200mm/分の速度でT型剥離強
度を測定した。
【0027】比較例1 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.6部と水酸
化ナトリウム0.075部とナフタリンスルホン酸/ホ
ルムアルデヒド縮合物のナトリウム塩3.0部と硫酸ナ
トリウム0.1部と軟水200部と表1に示す組成の単
量体混合物100部とを反応器に仕込み、クメンハイド
ロパーオキサイド0.07部を重合開始剤に用いて、重
合温度5℃、重合時間16時間で重合を行い、架橋ゴム
状ランダム共重合体ラテックスを製造した。製造したラ
テックスの粒径とゲル含量とを表1に示す。かくして得
られた架橋ゴム状ランダム共重合体ラテックスを用いる
ことのほかは実施例に記載したと同様の方法によって表
2に示す組成のエポキシ系接着剤を製造しその接着物性
を評価した。結果を表2に示す。
化ナトリウム0.075部とナフタリンスルホン酸/ホ
ルムアルデヒド縮合物のナトリウム塩3.0部と硫酸ナ
トリウム0.1部と軟水200部と表1に示す組成の単
量体混合物100部とを反応器に仕込み、クメンハイド
ロパーオキサイド0.07部を重合開始剤に用いて、重
合温度5℃、重合時間16時間で重合を行い、架橋ゴム
状ランダム共重合体ラテックスを製造した。製造したラ
テックスの粒径とゲル含量とを表1に示す。かくして得
られた架橋ゴム状ランダム共重合体ラテックスを用いる
ことのほかは実施例に記載したと同様の方法によって表
2に示す組成のエポキシ系接着剤を製造しその接着物性
を評価した。結果を表2に示す。
【0028】比較例2 比較例1で製造した部分架橋ゴムのラテックス100部
を、塩化カルシウム4%水溶液400部に攪拌しつつ徐
々に滴下し、ラテックスを凝固せしめた。水層の大部分
を捨てて凝固物を回収し、軟水200部を加え、ホモジ
ナイザーを用いて凝固した部分架橋ゴムを充分に粉砕、
混合し、再び水層の大部分を除去して、さらに軟水20
部を加え、粉砕混合して架橋ゴム状ランダム共重合体粒
子の水分散液を得た。なお、凝固・洗浄の操作によって
該ランダム共重合体微粒子の一部が互に付着して凝集
し、肉眼で判別できる大きさの粒子を生成する現象が認
められた。前記したごとく架橋ゴム状ランダム共重合体
ラテックスを凝固・洗浄することのほかは比較例1と全
く同様の方法によって表2に示す組成のエポキシ系接着
剤組成物を製造しその接着物性を評価した。結果を表2
に示す。
を、塩化カルシウム4%水溶液400部に攪拌しつつ徐
々に滴下し、ラテックスを凝固せしめた。水層の大部分
を捨てて凝固物を回収し、軟水200部を加え、ホモジ
ナイザーを用いて凝固した部分架橋ゴムを充分に粉砕、
混合し、再び水層の大部分を除去して、さらに軟水20
部を加え、粉砕混合して架橋ゴム状ランダム共重合体粒
子の水分散液を得た。なお、凝固・洗浄の操作によって
該ランダム共重合体微粒子の一部が互に付着して凝集
し、肉眼で判別できる大きさの粒子を生成する現象が認
められた。前記したごとく架橋ゴム状ランダム共重合体
ラテックスを凝固・洗浄することのほかは比較例1と全
く同様の方法によって表2に示す組成のエポキシ系接着
剤組成物を製造しその接着物性を評価した。結果を表2
に示す。
【0029】
【表2】
【0030】表2に示す結果から、本発明のエポキシ樹
脂組成物を接着剤として使用すると、優れたT型剥離強
度を示すことがわかる。一方、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウムを乳化剤として使用するような従来の方
法で製造された架橋ゴム状ランダム共重合体ラテックス
を凝固・洗浄を施すことなくエポキシ樹脂に配合した場
合は、および、凝固・洗浄を施す場合であっても洗浄が
不充分である場合には、いずれも優れたT型剥離強度を
示さないことがわかる。
脂組成物を接着剤として使用すると、優れたT型剥離強
度を示すことがわかる。一方、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウムを乳化剤として使用するような従来の方
法で製造された架橋ゴム状ランダム共重合体ラテックス
を凝固・洗浄を施すことなくエポキシ樹脂に配合した場
合は、および、凝固・洗浄を施す場合であっても洗浄が
不充分である場合には、いずれも優れたT型剥離強度を
示さないことがわかる。
【0031】
【発明の効果】かくして本発明によれば、架橋ゴム状ラ
ンダム共重合体ラテツクスを凝固・洗浄することなくエ
ポキシ樹脂に配合しその後水分を除去することにより、
架橋ゴム状ランダム共重合体の微粒子がエポキシ樹脂中
に一様に分散し、硬化後の物性の優れたエポキシ樹脂組
成物を得ることができる。
ンダム共重合体ラテツクスを凝固・洗浄することなくエ
ポキシ樹脂に配合しその後水分を除去することにより、
架橋ゴム状ランダム共重合体の微粒子がエポキシ樹脂中
に一様に分散し、硬化後の物性の優れたエポキシ樹脂組
成物を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】(a)エポキシ樹脂と(b)高分子乳化剤
の存在下共重合して得られる架橋ゴム状ランダム共重合
体とを配合して成るエポキシ樹脂組成物。 - 【請求項2】(a)エポキシ樹脂と(b)高分子乳化剤
の存在下共重合して得られる架橋ゴム状ランダム共重合
体ラテツクスとを混合し水分を除去することを特徴とす
る請求項1のエポキシ樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項3】請求項1のエポキシ樹脂組成物に硬化剤を
配合して成るエポキシ系接着剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28506892A JPH06107910A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | エポキシ樹脂組成物、その製造方法および接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28506892A JPH06107910A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | エポキシ樹脂組成物、その製造方法および接着剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06107910A true JPH06107910A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17686742
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28506892A Pending JPH06107910A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | エポキシ樹脂組成物、その製造方法および接着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06107910A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001329241A (ja) * | 2000-05-23 | 2001-11-27 | Nitto Denko Corp | 熱硬化型接着剤組成物及び接着シート類 |
| WO2004108825A1 (ja) | 2003-06-09 | 2004-12-16 | Kaneka Corporation | 変性エポキシ樹脂の製造方法 |
| US20150141576A1 (en) * | 2013-11-20 | 2015-05-21 | Zeon Chemicals L.P. | Process for producing coalesced rubber microparticles and their blends with epoxy resins |
| US9644062B2 (en) | 2012-10-19 | 2017-05-09 | Dow Global Technologies Llc | Polymer particle dispersions with polyols |
| TWI613282B (zh) * | 2013-05-31 | 2018-02-01 | Sekisui Chemical Co Ltd | 液晶顯示元件用密封劑、上下導通材料、液晶顯示元件、及液晶顯示元件用密封劑之製造方法 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP28506892A patent/JPH06107910A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001329241A (ja) * | 2000-05-23 | 2001-11-27 | Nitto Denko Corp | 熱硬化型接着剤組成物及び接着シート類 |
| WO2004108825A1 (ja) | 2003-06-09 | 2004-12-16 | Kaneka Corporation | 変性エポキシ樹脂の製造方法 |
| EP2258773A1 (en) | 2003-06-09 | 2010-12-08 | Kaneka Corporation | Epoxy resin |
| EP2481773A2 (en) | 2003-06-09 | 2012-08-01 | Kaneka Corporation | Process for producing modified epoxy resin |
| US9644062B2 (en) | 2012-10-19 | 2017-05-09 | Dow Global Technologies Llc | Polymer particle dispersions with polyols |
| TWI613282B (zh) * | 2013-05-31 | 2018-02-01 | Sekisui Chemical Co Ltd | 液晶顯示元件用密封劑、上下導通材料、液晶顯示元件、及液晶顯示元件用密封劑之製造方法 |
| US20150141576A1 (en) * | 2013-11-20 | 2015-05-21 | Zeon Chemicals L.P. | Process for producing coalesced rubber microparticles and their blends with epoxy resins |
| US9096733B2 (en) * | 2013-11-20 | 2015-08-04 | Zeon Chemicals L.P. | Process for producing coalesced rubber microparticles and their blends with epoxy resins |
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