JPH06112078A - Co−Cu系人工格子膜の製造方法 - Google Patents
Co−Cu系人工格子膜の製造方法Info
- Publication number
- JPH06112078A JPH06112078A JP28243992A JP28243992A JPH06112078A JP H06112078 A JPH06112078 A JP H06112078A JP 28243992 A JP28243992 A JP 28243992A JP 28243992 A JP28243992 A JP 28243992A JP H06112078 A JPH06112078 A JP H06112078A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ratio
- artificial lattice
- lattice film
- layer mainly
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B82—NANOTECHNOLOGY
- B82Y—SPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
- B82Y25/00—Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F10/00—Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
- H01F10/32—Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
- H01F10/324—Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer
- H01F10/3268—Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the exchange coupling being asymmetric, e.g. by use of additional pinning, by using antiferromagnetic or ferromagnetic coupling interface, i.e. so-called spin-valve [SV] structure, e.g. NiFe/Cu/NiFe/FeMn
- H01F10/3281—Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the exchange coupling being asymmetric, e.g. by use of additional pinning, by using antiferromagnetic or ferromagnetic coupling interface, i.e. so-called spin-valve [SV] structure, e.g. NiFe/Cu/NiFe/FeMn only by use of asymmetry of the magnetic film pair itself, i.e. so-called pseudospin valve [PSV] structure, e.g. NiFe/Cu/Co
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Nanotechnology (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 室温,磁場0.1Tなる条件下においても大
きなMR比を示すようなCo−Cu系人工格子膜を製造
する方法を提供する。 【構成】 Arガス圧力が0.07〜0.5Paなる条
件下でスパッタリングすること、Co層を0.5〜3n
mの厚さ、且つ、Cu層を1.7〜4nmの厚さに形成
すること、Co,Cuは10層以上積層すること等の条
件を満たしてCo−Cu系人工格子膜を作製する。
きなMR比を示すようなCo−Cu系人工格子膜を製造
する方法を提供する。 【構成】 Arガス圧力が0.07〜0.5Paなる条
件下でスパッタリングすること、Co層を0.5〜3n
mの厚さ、且つ、Cu層を1.7〜4nmの厚さに形成
すること、Co,Cuは10層以上積層すること等の条
件を満たしてCo−Cu系人工格子膜を作製する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強磁性磁気抵抗効果を
利用して磁界を検出する磁気抵抗効果素子として有用な
Co−Cu系人工格子膜の製造方法に関するものであ
る。
利用して磁界を検出する磁気抵抗効果素子として有用な
Co−Cu系人工格子膜の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗効果を用いて磁界を検出する磁
気抵抗効果素子は、磁気センサー、磁気ヘッド、回転検
出素子、位置検出素子等として現在盛んに用いられてい
る。一般に磁気抵抗効果素子として挙げられるパーマロ
イは異方性磁界4ガウス程度と小さく、非常に良好な軟
磁気特性を示す。このため、磁気記録の分野において
は、微弱な信号磁界を読み出す磁気抵抗(MR)ヘッド
用材料に適している。
気抵抗効果素子は、磁気センサー、磁気ヘッド、回転検
出素子、位置検出素子等として現在盛んに用いられてい
る。一般に磁気抵抗効果素子として挙げられるパーマロ
イは異方性磁界4ガウス程度と小さく、非常に良好な軟
磁気特性を示す。このため、磁気記録の分野において
は、微弱な信号磁界を読み出す磁気抵抗(MR)ヘッド
用材料に適している。
【0003】しかし、今後さらに進展すると思われる高
密度磁気記録に対応するため、より大きな磁気抵抗比
(MR比)を持つ材料が必要である。Fe層とCr層を
交互に繰り返して作製された積層体において、4.2K
の低温、磁場2Tの下で、約50%のMR比が観測され
注目を集めた(M.N.Baibich,et al; Phys.Rev.Lett. 61
(1988)2472.)。
密度磁気記録に対応するため、より大きな磁気抵抗比
(MR比)を持つ材料が必要である。Fe層とCr層を
交互に繰り返して作製された積層体において、4.2K
の低温、磁場2Tの下で、約50%のMR比が観測され
注目を集めた(M.N.Baibich,et al; Phys.Rev.Lett. 61
(1988)2472.)。
【0004】その後、Co−Cu((Co 1.5nm−Cu
0.9nm)×30層)人工格子膜において、室温,磁場
0.5Tなる条件下で、48%のMR比が観察され、C
o−Cu((Co 1.5nm−Cu 2nm)×30層)人工格
子膜においては、室温,磁場0.05Tなる条件下で、
約19%のMR比が観察された(D.H.Mosca et al; J.M
ag.Magn.Mat. 94(1991)L1.)。
0.9nm)×30層)人工格子膜において、室温,磁場
0.5Tなる条件下で、48%のMR比が観察され、C
o−Cu((Co 1.5nm−Cu 2nm)×30層)人工格
子膜においては、室温,磁場0.05Tなる条件下で、
約19%のMR比が観察された(D.H.Mosca et al; J.M
ag.Magn.Mat. 94(1991)L1.)。
【0005】また、バイアス・スパッタの条件について
調べたものとして、三村哲哉等の報告(日本応用磁気学
会16(1992)319.)があるが、室温での最大のMR比は1
3.1%であった。
調べたものとして、三村哲哉等の報告(日本応用磁気学
会16(1992)319.)があるが、室温での最大のMR比は1
3.1%であった。
【0006】一般に、人工格子膜は真空蒸着法、スパッ
タリング法、イオンプレーティング法等で形成されるの
であるが、報告者により装置も作製条件も異なってい
る。また、基板も単にガラスの他に、人工格子膜のエピ
タキシャル成長を考慮して単結晶のGaAs,Si,M
gO基板等を使用していることも多く、最適な条件が未
だ明らかにされていない。
タリング法、イオンプレーティング法等で形成されるの
であるが、報告者により装置も作製条件も異なってい
る。また、基板も単にガラスの他に、人工格子膜のエピ
タキシャル成長を考慮して単結晶のGaAs,Si,M
gO基板等を使用していることも多く、最適な条件が未
だ明らかにされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、より大き
なMR比を得るために様々な作製条件で人工格子膜が作
製されているが、大きな外部磁場を必要とする等、十分
なものではなかった。そこで本発明は、かかる実情に鑑
みて提案されたものであり、Co−Cu系人工格子膜の
作製条件を最適化し、室温,磁場0.1T以下なる条件
下でも大きなMR比を示すような優れたCo−Cu系人
工格子膜を製造する方法を提供することを目的とする。
なMR比を得るために様々な作製条件で人工格子膜が作
製されているが、大きな外部磁場を必要とする等、十分
なものではなかった。そこで本発明は、かかる実情に鑑
みて提案されたものであり、Co−Cu系人工格子膜の
作製条件を最適化し、室温,磁場0.1T以下なる条件
下でも大きなMR比を示すような優れたCo−Cu系人
工格子膜を製造する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために提案されたものである。本発明は、0.
07〜0.5Paなる不活性ガス雰囲気下でスパッタリ
ングすることによって、非磁性支持体上にCoを主体と
する層とCuを主体とする層とを交互に積層してCo−
Cu系人工格子膜を形成することを特徴とするものであ
る。
達成するために提案されたものである。本発明は、0.
07〜0.5Paなる不活性ガス雰囲気下でスパッタリ
ングすることによって、非磁性支持体上にCoを主体と
する層とCuを主体とする層とを交互に積層してCo−
Cu系人工格子膜を形成することを特徴とするものであ
る。
【0009】特に、Coを主体とする層の厚みを0.5
〜3nm、且つ、Cuを主体とする層の厚みを1.7〜
4nmに形成することが好ましい。また、Co層−Cu
層の1組を1層として、上記人工格子膜は10層以上積
層されることが好ましい。
〜3nm、且つ、Cuを主体とする層の厚みを1.7〜
4nmに形成することが好ましい。また、Co層−Cu
層の1組を1層として、上記人工格子膜は10層以上積
層されることが好ましい。
【0010】スパッタリング時の不活性ガス圧力が0.
5Pa以上になると、Co−Cu系人工格子膜の比抵抗
ρは徐々に増加し、Δρは急激に減少する。よって、M
R比(磁気抵抗比)は急激に減少して10%以下の値と
なってしまう。一方、上記不活性ガス圧力が0.07P
a以下になると、比抵抗ρが増加し始め、MR比も急激
に減少してしまうので好ましくない。
5Pa以上になると、Co−Cu系人工格子膜の比抵抗
ρは徐々に増加し、Δρは急激に減少する。よって、M
R比(磁気抵抗比)は急激に減少して10%以下の値と
なってしまう。一方、上記不活性ガス圧力が0.07P
a以下になると、比抵抗ρが増加し始め、MR比も急激
に減少してしまうので好ましくない。
【0011】また、Cuを主体とする層の厚さが4nm
以上であるとMR比が10%以下となってしまい、1.
7nm以下であるとMR比が小さい上、磁気抵抗が飽和
する外部磁場が0.1Tよりも大きくなるので弱磁場で
の検出に好ましくない。同様に、Coを主体とする層の
厚さが3nm以上であったり、0.5nm以下であった
りするとMR比が急減し15%を下回るため好ましくな
い。
以上であるとMR比が10%以下となってしまい、1.
7nm以下であるとMR比が小さい上、磁気抵抗が飽和
する外部磁場が0.1Tよりも大きくなるので弱磁場で
の検出に好ましくない。同様に、Coを主体とする層の
厚さが3nm以上であったり、0.5nm以下であった
りするとMR比が急減し15%を下回るため好ましくな
い。
【0012】
【作用】Co−Cu系人工格子膜のMR比は、製造工程
における諸条件、例えば、スパッタリング時の不活性ガ
ス圧力、Co或いはCuの層の厚さ等で変化してくる。
このため、最適な製造条件を選んでやると、室温下しか
も0.1T以下の低磁場においても大きなMR比を持つ
Co−Cu系人工格子膜が得られる。
における諸条件、例えば、スパッタリング時の不活性ガ
ス圧力、Co或いはCuの層の厚さ等で変化してくる。
このため、最適な製造条件を選んでやると、室温下しか
も0.1T以下の低磁場においても大きなMR比を持つ
Co−Cu系人工格子膜が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、実験結果に基づき説明する。本実施例では、様々
な作製条件下でCo−Cu系人工格子膜を作製し、MR
比等を測定した。
いて、実験結果に基づき説明する。本実施例では、様々
な作製条件下でCo−Cu系人工格子膜を作製し、MR
比等を測定した。
【0014】Co−Cu系人工格子膜はスパッタリング
装置を用いガラス基板上に形成したCoとCuからなる
多層膜である。スパッタリング装置は1×10-4Paま
で減圧し、直径5インチのCuと直径6インチのCoタ
ーゲットを使用し、室温でArガス雰囲気下、回転して
いる基板上にCoとCuを交互に膜付けし、150層の
多層膜を作製した。
装置を用いガラス基板上に形成したCoとCuからなる
多層膜である。スパッタリング装置は1×10-4Paま
で減圧し、直径5インチのCuと直径6インチのCoタ
ーゲットを使用し、室温でArガス雰囲気下、回転して
いる基板上にCoとCuを交互に膜付けし、150層の
多層膜を作製した。
【0015】上記スパッタリングの方法として、RFマ
グネトロン方式,DCマグネトロン方式,対向ターゲッ
ト方式等が有効である。なお、人工格子膜の積層周期は
CoとCuのターゲットに加える電力と基板の回転数の
コントロールにより制御した。
グネトロン方式,DCマグネトロン方式,対向ターゲッ
ト方式等が有効である。なお、人工格子膜の積層周期は
CoとCuのターゲットに加える電力と基板の回転数の
コントロールにより制御した。
【0016】実験1 先ず、スパッタリング時のArガス圧がCo−Cu系人
工格子膜の形成にどのように影響するのかを調べた。種
々のArガス圧(1.5, 0.67, 0.34, 0.24, 0.13, 0.11P
a )でスパッタリングしたCo 0.5nm−Cu 2nm(各C
o層が0.5nm 厚,各Cu層が2nm 厚で積層されているこ
とを示す。)人工格子膜を作製した。
工格子膜の形成にどのように影響するのかを調べた。種
々のArガス圧(1.5, 0.67, 0.34, 0.24, 0.13, 0.11P
a )でスパッタリングしたCo 0.5nm−Cu 2nm(各C
o層が0.5nm 厚,各Cu層が2nm 厚で積層されているこ
とを示す。)人工格子膜を作製した。
【0017】全ての試料について、小角X線回折により
積層周期を、中角X線回折により結晶構造を調べた。上
記試料のX線回折像を図1に示す。この図から小角での
回折が1.5Paのとき1次、0.67Paのとき2
次、0.34Pa以下のとき3次までのピークが検出さ
れ、Arガス圧力が低い方が積層膜の界面での拡散が小
さいことを示している。
積層周期を、中角X線回折により結晶構造を調べた。上
記試料のX線回折像を図1に示す。この図から小角での
回折が1.5Paのとき1次、0.67Paのとき2
次、0.34Pa以下のとき3次までのピークが検出さ
れ、Arガス圧力が低い方が積層膜の界面での拡散が小
さいことを示している。
【0018】なお、図中矢印Aは1次の回折ピーク、矢
印Bは2次の回折ピーク、矢印Cは3次の回折ピークを
示す。
印Bは2次の回折ピーク、矢印Cは3次の回折ピークを
示す。
【0019】中角X線回折で5本の回折ピークが観測さ
れ、これらは面心立方(以下FCC とする。)(11
1),(200),(220),(311),(22
2)と同定される。なお、図1中では、順に矢印a,
b,c,d,eで示されている。しかし、各々のピーク
の2θ位置はFCC Cuのそれよりも高角度側にずれ、FC
C Coのそれよりも低角度側に観測される。従って、FC
C CoとFCC Cuとの干渉またはFCC CoとFCC Cuと
エピタキシャル成長していることを示唆している。
れ、これらは面心立方(以下FCC とする。)(11
1),(200),(220),(311),(22
2)と同定される。なお、図1中では、順に矢印a,
b,c,d,eで示されている。しかし、各々のピーク
の2θ位置はFCC Cuのそれよりも高角度側にずれ、FC
C Coのそれよりも低角度側に観測される。従って、FC
C CoとFCC Cuとの干渉またはFCC CoとFCC Cuと
エピタキシャル成長していることを示唆している。
【0020】この図1を見ると、0.13Paのとき
(111)の回折線が最も強く結晶配向していることが
わかる。また、Co−Cu系人工格子膜において、(1
11)配向の方が(100)配向のときよりもCoとC
uの界面での拡散が少ないことが知られている。他のA
rガス圧、積層周期の試料でも主ピークの回りにサテラ
イトピークが加わる他はほぼ同じである。
(111)の回折線が最も強く結晶配向していることが
わかる。また、Co−Cu系人工格子膜において、(1
11)配向の方が(100)配向のときよりもCoとC
uの界面での拡散が少ないことが知られている。他のA
rガス圧、積層周期の試料でも主ピークの回りにサテラ
イトピークが加わる他はほぼ同じである。
【0021】上述の試料について、室温,外部磁場±
0.1Tなる条件下でMR比を測り、その結果を図2に
示す。図2より、スパッタリング時のArガス圧よって
MR比が変化することが判る。これによると、0.13
Paでスパッタリングされた人工格子膜が最も大きなM
R比をとっている。
0.1Tなる条件下でMR比を測り、その結果を図2に
示す。図2より、スパッタリング時のArガス圧よって
MR比が変化することが判る。これによると、0.13
Paでスパッタリングされた人工格子膜が最も大きなM
R比をとっている。
【0022】この0.13Paなるガス圧でスパッタリ
ングされた人工格子膜は、先のX線回折測定で最も強い
結晶配向をしているものであることが示されており、こ
れより、結晶配向性の良いものほどMR比が大きいと考
えられる。
ングされた人工格子膜は、先のX線回折測定で最も強い
結晶配向をしているものであることが示されており、こ
れより、結晶配向性の良いものほどMR比が大きいと考
えられる。
【0023】なお、各Co層が1.5nm厚であること
以外は上記のCo−Cu系人工格子膜と同様にして、種
々のArガス圧でスパッタリングして作製された人工格
子膜についても同様にMR比を測定したところ、0.2
4Paのガス圧でスパッタリングされたものが最も大き
な値をとった。
以外は上記のCo−Cu系人工格子膜と同様にして、種
々のArガス圧でスパッタリングして作製された人工格
子膜についても同様にMR比を測定したところ、0.2
4Paのガス圧でスパッタリングされたものが最も大き
な値をとった。
【0024】実験2 次に、Co 1nm−Cu 2nm 人工格子膜において、作製
時のArガス圧力が0.67Paと0.24Paの2種
の試料について比較した。
時のArガス圧力が0.67Paと0.24Paの2種
の試料について比較した。
【0025】図3(I)はArガス圧0.67Paでス
パッタリングした人工格子膜の、磁化容易軸Mに垂直に
磁場Hと電流Iを流したときの磁気抵抗Rを示し、(I
I)は同じく磁化容易軸Mに平行に磁場Hと電流Iを流
したときの磁気抵抗Rを示す。また、図4はArガス圧
0.24Paでスパッタリングした人工格子膜の、磁化
容易軸Mに垂直に磁場Hと電流Iを流したときの磁気抵
抗Rを示す。
パッタリングした人工格子膜の、磁化容易軸Mに垂直に
磁場Hと電流Iを流したときの磁気抵抗Rを示し、(I
I)は同じく磁化容易軸Mに平行に磁場Hと電流Iを流
したときの磁気抵抗Rを示す。また、図4はArガス圧
0.24Paでスパッタリングした人工格子膜の、磁化
容易軸Mに垂直に磁場Hと電流Iを流したときの磁気抵
抗Rを示す。
【0026】なお、図4に示される人工格子膜には、試
料の膜面内で等方的であり、磁化容易軸Mに対して平行
に磁場Hと電流Iを流しても、殆ど同様の結果となっ
た。
料の膜面内で等方的であり、磁化容易軸Mに対して平行
に磁場Hと電流Iを流しても、殆ど同様の結果となっ
た。
【0027】図3(I)で示される人工格子膜のMR比
(室温,±0.1T)は0.36%であり、図3(I
I)に示される人工格子膜のMR比は0.39%であっ
た。また、図4に示される人工格子膜のMR比は27.
8%と大きな値をとる。なお、比抵抗ρ及びΔρは0.
67Paのとき23.6μΩ.cm ,0.08μΩ.cm
で、0.24Paのとき13.89μΩ.cm ,3.0μ
Ω.cm であった。
(室温,±0.1T)は0.36%であり、図3(I
I)に示される人工格子膜のMR比は0.39%であっ
た。また、図4に示される人工格子膜のMR比は27.
8%と大きな値をとる。なお、比抵抗ρ及びΔρは0.
67Paのとき23.6μΩ.cm ,0.08μΩ.cm
で、0.24Paのとき13.89μΩ.cm ,3.0μ
Ω.cm であった。
【0028】実験3 さらに、人工格子膜を構成する層の厚さがMR比に与え
る影響を調べた。ここでは、0.24PaのArガス圧
力下でスパッタリングしたCo−Cu系人工格子膜につ
いて層の厚さを変化させた。
る影響を調べた。ここでは、0.24PaのArガス圧
力下でスパッタリングしたCo−Cu系人工格子膜につ
いて層の厚さを変化させた。
【0029】先ず、Cu層の厚さを2.1nmに定めた
状態でCo層の厚さを種々に変化させ、Co層の膜厚と
MR比(室温,±0.1T)との関係を調べる。この結
果を図5に示す。これより、Co層が1.0〜1.5n
mの厚さのとき25%以上の大きなMR比が得られるこ
とが判る。
状態でCo層の厚さを種々に変化させ、Co層の膜厚と
MR比(室温,±0.1T)との関係を調べる。この結
果を図5に示す。これより、Co層が1.0〜1.5n
mの厚さのとき25%以上の大きなMR比が得られるこ
とが判る。
【0030】次に、Co層の厚さを0.5nm又は1.
5nmに定めてCu層の厚さを変化させ、MR比を測定
した。この結果を図6に示す。図中、○でプロットされ
た曲線がCo層厚1.5nmのものであり、△でプロッ
トされた曲線がCo層厚0.5nmのものである。この
図より、MR比の値がCu層の厚さによって振動してお
り、Cu層が2.0nm付近で最大値をとるのが判る。
5nmに定めてCu層の厚さを変化させ、MR比を測定
した。この結果を図6に示す。図中、○でプロットされ
た曲線がCo層厚1.5nmのものであり、△でプロッ
トされた曲線がCo層厚0.5nmのものである。この
図より、MR比の値がCu層の厚さによって振動してお
り、Cu層が2.0nm付近で最大値をとるのが判る。
【0031】この結果は、人工格子膜の積層数の違いの
ためかD.H.Mosca 等の報告と大きく異なるものとなっ
た。
ためかD.H.Mosca 等の報告と大きく異なるものとなっ
た。
【0032】実験4 そこで、上記のように積層数によってMR比が変化する
かどうか調べた。ここでは、Co 1.5nm−Cu 2.0nm
人工格子膜の積層数を変化させた試料を作製し、室温,
磁場±0.1Tなる条件下でMR比を測定した。この結
果を図7に示す。これより、積層数を増加させると10
層付近で急激にMR比が上昇することが判る。
かどうか調べた。ここでは、Co 1.5nm−Cu 2.0nm
人工格子膜の積層数を変化させた試料を作製し、室温,
磁場±0.1Tなる条件下でMR比を測定した。この結
果を図7に示す。これより、積層数を増加させると10
層付近で急激にMR比が上昇することが判る。
【0033】実験5 最後に、人工格子膜を形成させる基板の違いによるMR
比の変化も調べた。(Co 1.5nm−Cu 2.1nm)×15
5層 人工格子膜を種々の下地基板(ガラス,ホトセラ
ム,石英ガラス,ポリイミド,シリコン)に対して膜付
けし、室温,磁場±0.1Tなる条件下でMR比を測定
し、この結果を図8に示す。
比の変化も調べた。(Co 1.5nm−Cu 2.1nm)×15
5層 人工格子膜を種々の下地基板(ガラス,ホトセラ
ム,石英ガラス,ポリイミド,シリコン)に対して膜付
けし、室温,磁場±0.1Tなる条件下でMR比を測定
し、この結果を図8に示す。
【0034】MR比の値は以下に示すようになり、基板
によってMR比に違いがあることが判る。
によってMR比に違いがあることが判る。
【0035】(L)ガラス : 21.8% (M)ホトセラム : 24.8% (N)石英ガラス : 19.8% (O)ポリイミド : 24.0% (P)シリコン : 20.8%
【0036】以上の結果より、Co−Cu系人工格子膜
を作製する際、Arガス圧力は0.07〜0.5Paで
あること、Co層の厚さは0.5〜3nm且つCu層の
厚さが1.7〜4nmであること、積層数は10層以上
であること等を満たして作製すると、優れたMR比を有
するCo−Cu系人工格子膜となることが判った。
を作製する際、Arガス圧力は0.07〜0.5Paで
あること、Co層の厚さは0.5〜3nm且つCu層の
厚さが1.7〜4nmであること、積層数は10層以上
であること等を満たして作製すると、優れたMR比を有
するCo−Cu系人工格子膜となることが判った。
【0037】なお、本発明に係わる磁気抵抗効果膜は、
その膜面と平行な向きに磁場を印加するとともに電流を
流す場合、磁場印加方向が電流と平行であっても、垂直
な方向であっても殆ど同じ磁気抵抗を示している。
その膜面と平行な向きに磁場を印加するとともに電流を
流す場合、磁場印加方向が電流と平行であっても、垂直
な方向であっても殆ど同じ磁気抵抗を示している。
【0038】ところで、本発明の人工格子膜はCoとC
uからなるが、これらの一部を他の元素で置換すること
も可能である。例えば、Coは約50原子%までFeや
Ni等強磁性物質で置換することができ、Coを50原
子%Niで置換した Co50Ni50 1nm−Cu 2nm 人
工格子膜を0.24PaのArガス圧力下でスパッタリ
ングして作製した場合、MR比は19.2%となる。
uからなるが、これらの一部を他の元素で置換すること
も可能である。例えば、Coは約50原子%までFeや
Ni等強磁性物質で置換することができ、Coを50原
子%Niで置換した Co50Ni50 1nm−Cu 2nm 人
工格子膜を0.24PaのArガス圧力下でスパッタリ
ングして作製した場合、MR比は19.2%となる。
【0039】一方、Cuは約10原子%まではPtやA
g等の非磁性物質で置換しても、15%程度のMR比を
保持することができる。
g等の非磁性物質で置換しても、15%程度のMR比を
保持することができる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、Co
−Cu系人工格子膜のMR比は、製造工程における諸条
件、例えば、スパッタリング時のArガス圧力、Co或
いはCuの層の厚さ、積層数、基板の違い等で変化して
くる。このため、最適な製造条件を選んでやると、室温
下しかも0.1T以下の低磁場においても大きなMR比
を持つCo−Cu系人工格子膜を得ることができる。
−Cu系人工格子膜のMR比は、製造工程における諸条
件、例えば、スパッタリング時のArガス圧力、Co或
いはCuの層の厚さ、積層数、基板の違い等で変化して
くる。このため、最適な製造条件を選んでやると、室温
下しかも0.1T以下の低磁場においても大きなMR比
を持つCo−Cu系人工格子膜を得ることができる。
【図1】人工格子膜のX線回折像を示す特性図である。
【図2】Arガス圧力とMR比の関係を示す特性図であ
る。
る。
【図3】外部磁場と磁気抵抗の関係を示す特性図であ
る。
る。
【図4】外部磁場と磁気抵抗の関係を示す特性図であ
る。
る。
【図5】Co層の膜厚とMR比の関係を示す特性図であ
る。
る。
【図6】Cu層の膜厚とMR比の関係を示す特性図であ
る。
る。
【図7】積層数とMR比の関係を示す特性図である。
【図8】基板の種類による磁気抵抗効果の違いを示す特
性図である。
性図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 0.07〜0.5Paなる不活性ガス雰
囲気下でスパッタリングすることによって、非磁性支持
体上にCoを主体とする層とCuを主体とする層とを交
互に積層してCo−Cu系人工格子膜を形成することを
特徴とするCo−Cu系人工格子膜の製造方法。 - 【請求項2】 Coを主体とする層の厚みを0.5〜3
nm、且つ、Cuを主体とする層の厚みを1.7〜4n
mとすることを特徴とする請求項1記載のCo−Cu系
人工格子膜の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28243992A JPH06112078A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | Co−Cu系人工格子膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28243992A JPH06112078A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | Co−Cu系人工格子膜の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06112078A true JPH06112078A (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=17652434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28243992A Withdrawn JPH06112078A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | Co−Cu系人工格子膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06112078A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000025371A1 (en) * | 1998-10-26 | 2000-05-04 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Magnetoresistant device and a magnetic sensor comprising the same |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP28243992A patent/JPH06112078A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000025371A1 (en) * | 1998-10-26 | 2000-05-04 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Magnetoresistant device and a magnetic sensor comprising the same |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3320079B2 (ja) | 磁性積層体および磁気抵抗効果素子 | |
| JP3694440B2 (ja) | 交換結合膜の製造方法、及び前記交換結合膜を用いた磁気抵抗効果素子の製造方法、ならびに前記磁気抵抗効果素子を用いた薄膜磁気ヘッドの製造方法 | |
| JP3670928B2 (ja) | 交換結合膜と、この交換結合膜を用いた磁気抵抗効果素子、ならびに前記磁気抵抗効果素子を用いた薄膜磁気ヘッド | |
| US6051304A (en) | Magnetoresistance element and its manufacture | |
| JPH06325934A (ja) | 磁気抵抗効果素子 | |
| US6607641B2 (en) | Method of producing exchange coupling film and method of producing magnetoresistive sensor by using the exchange coupling film | |
| US5568115A (en) | Artificial lattice film and magneto-resistance effect element using the same | |
| JP4540288B2 (ja) | 垂直磁気記録媒体およびその製造方法 | |
| CN100476953C (zh) | 磁阻磁头及其制造方法 | |
| JPH06112078A (ja) | Co−Cu系人工格子膜の製造方法 | |
| JP3670929B2 (ja) | 交換結合膜と、この交換結合膜を用いた磁気抵抗効果素子、ならびに前記磁気抵抗効果素子を用いた薄膜磁気ヘッド | |
| JP3488652B2 (ja) | 磁気抵抗効果膜及びその製造方法並びにそれを用いた磁気ヘッド | |
| JP2002280641A (ja) | 交換結合膜及び前記交換結合膜を用いた磁気検出素子 | |
| JP3694441B2 (ja) | 交換結合膜と、この交換結合膜を用いた磁気抵抗効果素子、ならびに前記磁気抵抗効果素子を用いた薄膜磁気ヘッド | |
| JPH0923031A (ja) | 磁気抵抗効果多層膜 | |
| JPH10294217A (ja) | スピンバルブ型磁気抵抗効果膜及びこれを有する磁気ヘッド | |
| JP3286244B2 (ja) | 磁気抵抗効果素子と、それを用いた磁気ヘッドおよび磁気記録装置 | |
| JPH0992908A (ja) | 磁気抵抗効果素子の製造方法 | |
| JPH11329882A (ja) | 交換結合膜の製造方法および磁気抵抗効果素子 | |
| JP3116855B2 (ja) | 交換結合膜及びこれを用いた磁気抵抗効果素子 | |
| JPH0888424A (ja) | 多層膜磁気抵抗効果素子及びその製造方法 | |
| JP2002171011A (ja) | 磁気抵抗効果素子及びその製造方法並びに磁気抵抗効果センサ | |
| JPH0629589A (ja) | 磁気抵抗効果素子 | |
| JP3274440B2 (ja) | 磁気抵抗効果素子、ならびに、前記磁気抵抗効果素子を用いた薄膜磁気ヘッド | |
| JPH08316033A (ja) | 磁性積層体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991130 |