JPH06117356A - 可変容量型斜板式液圧回転機 - Google Patents
可変容量型斜板式液圧回転機Info
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- JPH06117356A JPH06117356A JP4285019A JP28501992A JPH06117356A JP H06117356 A JPH06117356 A JP H06117356A JP 4285019 A JP4285019 A JP 4285019A JP 28501992 A JP28501992 A JP 28501992A JP H06117356 A JPH06117356 A JP H06117356A
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Links
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Landscapes
- Reciprocating Pumps (AREA)
- Hydraulic Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 可変容量型斜板式液圧回転機において、斜板
をケーシングに確実に保持することができる。 【構成】 斜板29の形状を、平滑面29Aの裏面側に
第1の当接面31と第2の当接面32とを有し、各当接
面31,32の交差線が支点30となるように形成す
る。また、斜板29を保持する傾転制御板33の形状
を、前記第1の当接面31が当接する第1の支持面34
と、第2の当接面32が当接する第2の支持面35とを
有し、各支持面34,35の交差線が支点となるように
形成する。これにより、斜板29の最小傾転角度のとき
に、斜板29を確実に傾転制御板33に保持することが
できる。
をケーシングに確実に保持することができる。 【構成】 斜板29の形状を、平滑面29Aの裏面側に
第1の当接面31と第2の当接面32とを有し、各当接
面31,32の交差線が支点30となるように形成す
る。また、斜板29を保持する傾転制御板33の形状
を、前記第1の当接面31が当接する第1の支持面34
と、第2の当接面32が当接する第2の支持面35とを
有し、各支持面34,35の交差線が支点となるように
形成する。これにより、斜板29の最小傾転角度のとき
に、斜板29を確実に傾転制御板33に保持することが
できる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ポンプ,油圧モー
タ等として用いられる可変容量型斜板式液圧回転機に関
する。
タ等として用いられる可変容量型斜板式液圧回転機に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の可変容量型斜板式液圧
回転機は、容量制御機構によって、斜板を適宜に傾転す
ることにより、油圧ポンプの場合には吐出容量を可変と
し、油圧モータの場合には回転数を可変とすることがで
きる。
回転機は、容量制御機構によって、斜板を適宜に傾転す
ることにより、油圧ポンプの場合には吐出容量を可変と
し、油圧モータの場合には回転数を可変とすることがで
きる。
【0003】ここで、従来技術として、図10ないし図
14に基づき、特開昭59−79078号公報による可
変容量型斜板式液圧回転機を例示し、説明する。
14に基づき、特開昭59−79078号公報による可
変容量型斜板式液圧回転機を例示し、説明する。
【0004】図中、1はケーシングを示し、該ケーシン
グ1は筒部1A,環状のフロント底部1Bを有する有底
筒状のケーシング本体1Cと、該ケーシング本体1Cを
閉塞するリアケーシング1Dとから構成され、前記ケー
シング本体1Cのフロント底部1Bの中央部には、後述
の回転軸2を挿通する回転軸挿通穴1B1 と、上側には
傾転制御ピストン13が挿嵌されるシリンダ成形部1B
2 が形成されている。
グ1は筒部1A,環状のフロント底部1Bを有する有底
筒状のケーシング本体1Cと、該ケーシング本体1Cを
閉塞するリアケーシング1Dとから構成され、前記ケー
シング本体1Cのフロント底部1Bの中央部には、後述
の回転軸2を挿通する回転軸挿通穴1B1 と、上側には
傾転制御ピストン13が挿嵌されるシリンダ成形部1B
2 が形成されている。
【0005】2はケーシング1の回転軸挿通穴1B1 に
軸受3,3を介して回転自在に支持された回転軸を示
し、該回転軸2はフロント底部1Bの回転軸挿通穴1B
1 を介して外部に突出している。また、4はリアケーシ
ング1Dに固定され、吸排ポートを有する切換弁を示
す。
軸受3,3を介して回転自在に支持された回転軸を示
し、該回転軸2はフロント底部1Bの回転軸挿通穴1B
1 を介して外部に突出している。また、4はリアケーシ
ング1Dに固定され、吸排ポートを有する切換弁を示
す。
【0006】5はケーシング1内に位置して回転軸2と
スプライン結合して一体回転可能に設けられたシリンダ
ブロックを示し、該シリンダブロック5には軸方向に延
びる複数(通常奇数個)のシリンダ6(1個のみ図示)
が回転軸2の周囲に穿設され、該各シリンダ6には摺動
面5Aに開口するシリンダポート6Aが形成され、該各
シリンダ6内に往復動可能にピストン7,7,…が挿嵌
されている。
スプライン結合して一体回転可能に設けられたシリンダ
ブロックを示し、該シリンダブロック5には軸方向に延
びる複数(通常奇数個)のシリンダ6(1個のみ図示)
が回転軸2の周囲に穿設され、該各シリンダ6には摺動
面5Aに開口するシリンダポート6Aが形成され、該各
シリンダ6内に往復動可能にピストン7,7,…が挿嵌
されている。
【0007】8,8,…は各ピストン7の端部に設けら
れた複数のシューを示し、該各シュー8は後述する斜板
9の平滑面9A上に摺動可能に支持されている。
れた複数のシューを示し、該各シュー8は後述する斜板
9の平滑面9A上に摺動可能に支持されている。
【0008】9はケーシング1の一端側に設けられた円
板状の斜板を示し、該斜板9の表面側は平滑面9Aとな
り、中央部には回転軸2が挿通される回転軸挿通穴9B
が穿設され、裏面側には図11ないし図14で例示する
左,右の支点10,10を傾転中心として、上側に形成
された第1の当接面11と下側に形成された第2の当接
面12とからなり、該各当接面11,12によって形成
された角度は支点10を中心として180°よりも小さ
い角度となっている。また、高圧側となる複数のピスト
ン7に作用する油圧反力による押圧合力をFとすると、
前記支点10は該押圧合力Fよりもピストン7が縮小す
る側に位置している。
板状の斜板を示し、該斜板9の表面側は平滑面9Aとな
り、中央部には回転軸2が挿通される回転軸挿通穴9B
が穿設され、裏面側には図11ないし図14で例示する
左,右の支点10,10を傾転中心として、上側に形成
された第1の当接面11と下側に形成された第2の当接
面12とからなり、該各当接面11,12によって形成
された角度は支点10を中心として180°よりも小さ
い角度となっている。また、高圧側となる複数のピスト
ン7に作用する油圧反力による押圧合力をFとすると、
前記支点10は該押圧合力Fよりもピストン7が縮小す
る側に位置している。
【0009】13は前記斜板9を傾転させる傾転制御ピ
ストンを示し、該傾転制御ピストン13は斜板9の支点
10よりピストン7が伸長する側に位置して斜板9に対
向したフロント底部1Bのシリンダ成形部1B2 に設け
られている。
ストンを示し、該傾転制御ピストン13は斜板9の支点
10よりピストン7が伸長する側に位置して斜板9に対
向したフロント底部1Bのシリンダ成形部1B2 に設け
られている。
【0010】なお、14,15はシリンダブロック5の
シリンダ6内のピストン7を作動させる圧油の吸排通路
であり、16はケーシング本体1Cの筒部1A内に形成
され、前記傾転制御ピストン13に圧油を供給する制御
圧油通路である。
シリンダ6内のピストン7を作動させる圧油の吸排通路
であり、16はケーシング本体1Cの筒部1A内に形成
され、前記傾転制御ピストン13に圧油を供給する制御
圧油通路である。
【0011】このように構成される従来技術の可変容量
型斜板式液圧回転機においては、油圧モータとして機能
する場合には、図10に示す吸排通路14,15のうち
高圧側通路から圧油が複数のシリンダ6内に導かれるこ
とにより、ピストン7からシュー8を介して斜板9に押
圧合力Fが作用し、この押圧合力Fの横方向成分によっ
てシュー8が斜板9の周方向に沿って滑動し、これと一
体的にピストン7,シリンダブロック5が回転し、同時
にスプライン結合を介して回転軸2が回転し、吸排通路
14,15のうち低圧側通路から排出される圧油によっ
て回転軸2が回転し、油圧モータとして作動する。
型斜板式液圧回転機においては、油圧モータとして機能
する場合には、図10に示す吸排通路14,15のうち
高圧側通路から圧油が複数のシリンダ6内に導かれるこ
とにより、ピストン7からシュー8を介して斜板9に押
圧合力Fが作用し、この押圧合力Fの横方向成分によっ
てシュー8が斜板9の周方向に沿って滑動し、これと一
体的にピストン7,シリンダブロック5が回転し、同時
にスプライン結合を介して回転軸2が回転し、吸排通路
14,15のうち低圧側通路から排出される圧油によっ
て回転軸2が回転し、油圧モータとして作動する。
【0012】また逆に、油圧ポンプとして機能する場合
には、回転軸2を外力で回転させることにより、吸排通
路14,15のうち低圧側通路から高圧側通路に圧油が
流れ、油圧ポンプとして作動する。
には、回転軸2を外力で回転させることにより、吸排通
路14,15のうち低圧側通路から高圧側通路に圧油が
流れ、油圧ポンプとして作動する。
【0013】一方、図13に示すように、傾転制御ピス
トン13を縮小された状態にすることにより、斜板9は
ピストン7の押圧合力Fを受けて支点10を中心として
右回り(時計方向)に傾転し、斜板9の第1の当接面1
1が対向するケーシング1の底部1Bの壁面1Eに当接
し、斜板9を保持する。なお、斜板9が傾転するのは、
支点10の位置がピストン7の押圧合力Fの作用点より
もピストン7の伸長側にb′偏心しているからである。
トン13を縮小された状態にすることにより、斜板9は
ピストン7の押圧合力Fを受けて支点10を中心として
右回り(時計方向)に傾転し、斜板9の第1の当接面1
1が対向するケーシング1の底部1Bの壁面1Eに当接
し、斜板9を保持する。なお、斜板9が傾転するのは、
支点10の位置がピストン7の押圧合力Fの作用点より
もピストン7の伸長側にb′偏心しているからである。
【0014】このように、斜板9の第1の当接面11が
ケーシング1の壁面1Eに当接することによって、斜板
9の傾転角度は大きくなり、図10に示すようにピスト
ン7のストロークを大きくし、例えば油圧モータとして
作動するときには、シリンダブロック5が回転するのに
必要な流量が増加し、回転軸2を低速,高トルクで回転
させることができる。
ケーシング1の壁面1Eに当接することによって、斜板
9の傾転角度は大きくなり、図10に示すようにピスト
ン7のストロークを大きくし、例えば油圧モータとして
作動するときには、シリンダブロック5が回転するのに
必要な流量が増加し、回転軸2を低速,高トルクで回転
させることができる。
【0015】また、図10に示す制御圧油通路16から
流体を供給し、図14に示すように傾転制御ピストン1
3を伸長させることによって、斜板9は傾転制御ピスト
ン13の押圧力fを受けて支点10を中心に左回り(反
時計方向)に傾転し、その第2の当接面12がケーシン
グ1の壁面1Eに当接し保持される。このとき、傾転制
御ピストン13の押圧力fとピストン7の押圧合力Fの
作用点との間に次の関係があると、斜板9が第2の当接
面12をケーシング1の壁面1Eに当接して安定状態に
保つことができる。
流体を供給し、図14に示すように傾転制御ピストン1
3を伸長させることによって、斜板9は傾転制御ピスト
ン13の押圧力fを受けて支点10を中心に左回り(反
時計方向)に傾転し、その第2の当接面12がケーシン
グ1の壁面1Eに当接し保持される。このとき、傾転制
御ピストン13の押圧力fとピストン7の押圧合力Fの
作用点との間に次の関係があると、斜板9が第2の当接
面12をケーシング1の壁面1Eに当接して安定状態に
保つことができる。
【0016】
【数1】 ただし、 a: 支点10と傾転制御ピストン13の押
圧力fとの距離 b: 支点10とピストン7の押圧合力Fとの平滑面9
Aに平行な離間距離 x: 支点10と斜板9の縮小側端部との平滑面9Aに
平行な離間距離
圧力fとの距離 b: 支点10とピストン7の押圧合力Fとの平滑面9
Aに平行な離間距離 x: 支点10と斜板9の縮小側端部との平滑面9Aに
平行な離間距離
【0017】即ち、第2の当接面12がケーシング1の
壁面1Eに当接し、保持されると、斜板9の傾転角度は
小さくなり、図11に示すピストン7のストロークが小
さくなって、シリンダブロック5が回転するのに必要な
流量が減少するため、回転軸2を高速,低トルクで回転
させることができる。
壁面1Eに当接し、保持されると、斜板9の傾転角度は
小さくなり、図11に示すピストン7のストロークが小
さくなって、シリンダブロック5が回転するのに必要な
流量が減少するため、回転軸2を高速,低トルクで回転
させることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による斜板式液圧回転機においては、図14に示
すように、傾転制御ピストン13を伸長させ、第2の当
接面12をケーシング1の壁面1Eに当接した状態の場
合では、斜板9を前記数1を満足させる形状に形成しな
ければならない。
来技術による斜板式液圧回転機においては、図14に示
すように、傾転制御ピストン13を伸長させ、第2の当
接面12をケーシング1の壁面1Eに当接した状態の場
合では、斜板9を前記数1を満足させる形状に形成しな
ければならない。
【0019】即ち、斜板9は、その平滑面9Aに直角方
向な押圧合力Fの作用点とピストン7の縮小側端部との
間の距離(b+x)が確保できる形状にする必要があ
る。斜板9についてこの距離(b+x)が確保できない
と、該斜板9が最小傾転角度の時に、支点10から該斜
板9がずれることになり、液圧回転機としての動作を続
行することができなくなるという問題がある。
向な押圧合力Fの作用点とピストン7の縮小側端部との
間の距離(b+x)が確保できる形状にする必要があ
る。斜板9についてこの距離(b+x)が確保できない
と、該斜板9が最小傾転角度の時に、支点10から該斜
板9がずれることになり、液圧回転機としての動作を続
行することができなくなるという問題がある。
【0020】さらに、最小傾転角度における容量を増加
したい場合には、斜板9の平滑面9Aの傾斜角度を大き
くしなければならないが、この場合には、斜板9を安定
させて保持するための距離(b+x)を長く確保するこ
とができない。そこで、この距離(b+x)を長く確保
するためには、斜板9の外径寸法を大きくしなければな
らず、それに伴ってケーシング1を大きしなければなら
ず、設定容量を容易に変更することができないという問
題がある。
したい場合には、斜板9の平滑面9Aの傾斜角度を大き
くしなければならないが、この場合には、斜板9を安定
させて保持するための距離(b+x)を長く確保するこ
とができない。そこで、この距離(b+x)を長く確保
するためには、斜板9の外径寸法を大きくしなければな
らず、それに伴ってケーシング1を大きしなければなら
ず、設定容量を容易に変更することができないという問
題がある。
【0021】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はケーシングを大きくせずに、斜
板を安定した傾転状態で保持できる可変容量型斜板式液
圧回転機を提供することを目的としている。
されたもので、本発明はケーシングを大きくせずに、斜
板を安定した傾転状態で保持できる可変容量型斜板式液
圧回転機を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明が採用する第1の発明の特徴は、斜板には
平滑面と反対の裏面側に第1の当接面と第2の当接面と
を180°より小さい所定の第1の開き角度をもって形
成すると共に、該第1,第2の当接面の交差部を支点と
して形成し、前記斜板とケーシングとの間には該斜板の
傾転位置を規制する傾転制御板を設け、該傾転制御板に
は前記支点を境として前記斜板の第1の当接面が当接す
る第1の支持面と第2の当接面が当接する第2の支持面
とを前記斜板の第1の開き角度よりも大きく、かつ18
0°より小さい所定の第2の開き角度をもって形成する
と共に、該第1,第2の支持面の交差部を支点として形
成し、前記斜板と傾転制御板の支点はピストンの押圧合
力の作用点よりも該ピストンの縮小側に位置させ、かつ
傾転制御ピストンは前記支点位置よりも前記ピストンの
伸長側に位置して前記斜板に対向するように設けたこと
にある。
ために本発明が採用する第1の発明の特徴は、斜板には
平滑面と反対の裏面側に第1の当接面と第2の当接面と
を180°より小さい所定の第1の開き角度をもって形
成すると共に、該第1,第2の当接面の交差部を支点と
して形成し、前記斜板とケーシングとの間には該斜板の
傾転位置を規制する傾転制御板を設け、該傾転制御板に
は前記支点を境として前記斜板の第1の当接面が当接す
る第1の支持面と第2の当接面が当接する第2の支持面
とを前記斜板の第1の開き角度よりも大きく、かつ18
0°より小さい所定の第2の開き角度をもって形成する
と共に、該第1,第2の支持面の交差部を支点として形
成し、前記斜板と傾転制御板の支点はピストンの押圧合
力の作用点よりも該ピストンの縮小側に位置させ、かつ
傾転制御ピストンは前記支点位置よりも前記ピストンの
伸長側に位置して前記斜板に対向するように設けたこと
にある。
【0023】また、本発明が採用する第2の発明の特徴
は、斜板には平滑面と反対の裏面側に第1の当接面と第
2の当接面とを180°より小さい所定の第1の開き角
度をもって形成すると共に、該第1,第2の当接面の交
差部を支点として形成し、前記斜板の裏面が対向するケ
ーシングの壁面には該斜板の傾転位置を規制する傾転制
御面を形成し、該傾転制御面には前記支点を境として前
記斜板の第1の当接面が当接する第1の支持面と第2の
当接面が当接する第2の支持面とを前記斜板の第1の開
き角度よりも大きく、かつ180°より小さい所定の第
2の開き角度をもって形成すると共に、該第1,第2の
支持面の交差部を支点として形成し、前記斜板と傾転制
御面の支点はピストンの押圧合力の作用点よりも該ピス
トンの縮小側に位置させ、かつ傾転制御ピストンは前記
支点位置よりも前記ピストンの伸長側に位置して前記斜
板に対向するように設けたことにある。
は、斜板には平滑面と反対の裏面側に第1の当接面と第
2の当接面とを180°より小さい所定の第1の開き角
度をもって形成すると共に、該第1,第2の当接面の交
差部を支点として形成し、前記斜板の裏面が対向するケ
ーシングの壁面には該斜板の傾転位置を規制する傾転制
御面を形成し、該傾転制御面には前記支点を境として前
記斜板の第1の当接面が当接する第1の支持面と第2の
当接面が当接する第2の支持面とを前記斜板の第1の開
き角度よりも大きく、かつ180°より小さい所定の第
2の開き角度をもって形成すると共に、該第1,第2の
支持面の交差部を支点として形成し、前記斜板と傾転制
御面の支点はピストンの押圧合力の作用点よりも該ピス
トンの縮小側に位置させ、かつ傾転制御ピストンは前記
支点位置よりも前記ピストンの伸長側に位置して前記斜
板に対向するように設けたことにある。
【0024】
【作用】第1の発明の構成により、傾転制御ピストンを
縮小させた場合には、斜板の第1の当接面を傾転制御板
の第1の支持面に当接させることで、最大傾転角度に斜
板を保持し、傾転制御ピストンを伸長させた場合には、
斜板の第2の当接面を傾転制御板の第2の支持面に当接
させることで、最小傾転角度に斜板を保持することがで
き、斜板の傾転角度を確実に変化させることができる。
縮小させた場合には、斜板の第1の当接面を傾転制御板
の第1の支持面に当接させることで、最大傾転角度に斜
板を保持し、傾転制御ピストンを伸長させた場合には、
斜板の第2の当接面を傾転制御板の第2の支持面に当接
させることで、最小傾転角度に斜板を保持することがで
き、斜板の傾転角度を確実に変化させることができる。
【0025】また、第2の発明の構成によっても、傾転
制御ピストンを縮小させた場合には、斜板の第1の当接
面を傾転制御面の第1の支持面に当接させることで、最
大傾転角度に斜板を保持し、傾転制御ピストンを伸長さ
せた場合には、斜板の第2の当接面を傾転制御面の第2
の支持面に当接させることで、最小傾転角度に斜板を保
持することができ、斜板の傾転角度を確実に変化させる
ことができる。
制御ピストンを縮小させた場合には、斜板の第1の当接
面を傾転制御面の第1の支持面に当接させることで、最
大傾転角度に斜板を保持し、傾転制御ピストンを伸長さ
せた場合には、斜板の第2の当接面を傾転制御面の第2
の支持面に当接させることで、最小傾転角度に斜板を保
持することができ、斜板の傾転角度を確実に変化させる
ことができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図9に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0027】まず、図1ないし図6により、本発明によ
る第1の実施例を示す。
る第1の実施例を示す。
【0028】図中、21は本実施例に用いるケーシング
を示し、該ケーシング21は筒部21A,環状のフロン
ト底部21Bを有する有底筒状のケーシング本体21C
と、該ケーシング本体21Cを閉塞するリアケーシング
21Dとから構成され、前記ケーシング本体21Cのフ
ロント底部21Bの中央部には後述の回転軸22を挿通
する回転軸挿通穴21B1 と、上側には傾転制御ピスト
ン37が挿嵌されるシリンダ成形部21B2 が形成され
ている。
を示し、該ケーシング21は筒部21A,環状のフロン
ト底部21Bを有する有底筒状のケーシング本体21C
と、該ケーシング本体21Cを閉塞するリアケーシング
21Dとから構成され、前記ケーシング本体21Cのフ
ロント底部21Bの中央部には後述の回転軸22を挿通
する回転軸挿通穴21B1 と、上側には傾転制御ピスト
ン37が挿嵌されるシリンダ成形部21B2 が形成され
ている。
【0029】22はケーシング21の回転軸挿通穴21
B1 に軸受23を介して回転自在に支持された回転軸を
示し、該回転軸22はケーシング本体21Cの回転軸挿
通穴21B1 を介して外部に露出している。なお、24
はリアケーシング21Dに固定され、吸排ポートを有す
る切換弁を示す。
B1 に軸受23を介して回転自在に支持された回転軸を
示し、該回転軸22はケーシング本体21Cの回転軸挿
通穴21B1 を介して外部に露出している。なお、24
はリアケーシング21Dに固定され、吸排ポートを有す
る切換弁を示す。
【0030】25はケーシング21内に位置して回転軸
22とスプライン結合して一体回転可能に設けられたシ
リンダブロックを示し、該シリンダブロック25には軸
方向に延びる複数(通常奇数個)のシリンダ26が回転
軸22の周囲に穿設され、該各シリンダ26には摺動面
25Aに開口するシリンダポート26Aが形成され、該
各シリンダ26内に往復動可能にピストン27,27,
…が挿嵌される。
22とスプライン結合して一体回転可能に設けられたシ
リンダブロックを示し、該シリンダブロック25には軸
方向に延びる複数(通常奇数個)のシリンダ26が回転
軸22の周囲に穿設され、該各シリンダ26には摺動面
25Aに開口するシリンダポート26Aが形成され、該
各シリンダ26内に往復動可能にピストン27,27,
…が挿嵌される。
【0031】28,28,…は各ピストン27の端部に
設けられた複数のシューを示し、該各シュー28は後述
する斜板29の平滑面29A上に摺動可能に支持され
る。
設けられた複数のシューを示し、該各シュー28は後述
する斜板29の平滑面29A上に摺動可能に支持され
る。
【0032】29はケーシング21の一端側に設けられ
た円板状の斜板を示し、該斜板29の表面は平滑面29
Aとなり、中央部には回転軸22が挿通される回転軸挿
通穴29Bが穿設され、裏面側には左,右の支点30,
30(後述するボール36の位置)を傾転中心として、
上側に形成された第1の当接面31と下側に形成された
第2の当接面32とからなり、該各当接面31,32に
よって形成された角度は、支点30を中心として180
°よりも小さい第1の開き角度θとなる。
た円板状の斜板を示し、該斜板29の表面は平滑面29
Aとなり、中央部には回転軸22が挿通される回転軸挿
通穴29Bが穿設され、裏面側には左,右の支点30,
30(後述するボール36の位置)を傾転中心として、
上側に形成された第1の当接面31と下側に形成された
第2の当接面32とからなり、該各当接面31,32に
よって形成された角度は、支点30を中心として180
°よりも小さい第1の開き角度θとなる。
【0033】33は斜板29とケーシング本体21Cと
の間に位置して設けられた傾転制御板を示し、該傾転制
御板33の上側には後述する傾転制御ピストン37が挿
嵌される挿嵌穴33Aが穿設され、中央部には回転軸2
2が挿通される回転軸挿通穴33Bが穿設され、その表
面には左,右の支点30(ボール36)を傾転中心とし
て、前記斜板29に対応して、上側に第1の当接面31
に対応する第1の支持面34と、下側に第2の当接面3
2に対応する第2の支持面35が形成され、該各支持面
34,35の第2の開き角度θ′は、θ<θ′<180
°の範囲に設定されている。
の間に位置して設けられた傾転制御板を示し、該傾転制
御板33の上側には後述する傾転制御ピストン37が挿
嵌される挿嵌穴33Aが穿設され、中央部には回転軸2
2が挿通される回転軸挿通穴33Bが穿設され、その表
面には左,右の支点30(ボール36)を傾転中心とし
て、前記斜板29に対応して、上側に第1の当接面31
に対応する第1の支持面34と、下側に第2の当接面3
2に対応する第2の支持面35が形成され、該各支持面
34,35の第2の開き角度θ′は、θ<θ′<180
°の範囲に設定されている。
【0034】ここで、前記斜板29および傾転制御板3
3は図2に示すように、それぞれ支点30となる部分に
はボール36,36が係合される係合穴29C,29
C,33C,33Cが形成され、各ボール36を回転中
心とし、開き角度θ,θ′の関係から回転制御板33に
対して斜板29は傾転するようになっている。また、支
点30はピストン27の押圧合力Fの作用点よりピスト
ン27が縮小する側に位置している。
3は図2に示すように、それぞれ支点30となる部分に
はボール36,36が係合される係合穴29C,29
C,33C,33Cが形成され、各ボール36を回転中
心とし、開き角度θ,θ′の関係から回転制御板33に
対して斜板29は傾転するようになっている。また、支
点30はピストン27の押圧合力Fの作用点よりピスト
ン27が縮小する側に位置している。
【0035】37は斜板29を傾転制御板33に対して
傾転させる傾転制御ピストンを示し、該傾転制御ピスト
ン37は前記斜板29の支点30よりもピストン27が
伸長する側に位置し、斜板29に対向したフロント底部
21Bのシリンダ成形部21B2 に設けられている。
傾転させる傾転制御ピストンを示し、該傾転制御ピスト
ン37は前記斜板29の支点30よりもピストン27が
伸長する側に位置し、斜板29に対向したフロント底部
21Bのシリンダ成形部21B2 に設けられている。
【0036】なお、38はケーシング本体21Cの筒部
21A内に形成され、傾転制御ピストン37に圧油を供
給する制御圧油通路である。39は傾転制御板33をケ
ーシング21の壁面21Eに固定するピンである。
21A内に形成され、傾転制御ピストン37に圧油を供
給する制御圧油通路である。39は傾転制御板33をケ
ーシング21の壁面21Eに固定するピンである。
【0037】本実施例による可変容量型斜板式液圧回転
機は上述の如き構成を有するもので、油圧モータまたは
油圧ポンプとしての基本的作動については従来技術によ
るものと格別差異はない。
機は上述の如き構成を有するもので、油圧モータまたは
油圧ポンプとしての基本的作動については従来技術によ
るものと格別差異はない。
【0038】然るに、本実施例では、図3に示すよう
に、傾転制御ピストン37を縮小させた場合には、斜板
29は高圧側となるピストン27による押圧合力Fを受
けて支点30を傾転中心Oとしてボール36に案内され
ながら右回り(時計方向)に傾転し、第1の当接面31
が傾転制御板33の第1の支持面34に当接し、斜板2
9は最大傾転角度に保持される。
に、傾転制御ピストン37を縮小させた場合には、斜板
29は高圧側となるピストン27による押圧合力Fを受
けて支点30を傾転中心Oとしてボール36に案内され
ながら右回り(時計方向)に傾転し、第1の当接面31
が傾転制御板33の第1の支持面34に当接し、斜板2
9は最大傾転角度に保持される。
【0039】このとき、斜板29が傾転して保持される
のは、支点30の位置が押圧合力Fの作用点よりもピス
トン27の伸長側にL1′だけ偏心しているからであ
る。そして、斜板29の第1の当接面31が傾転制御板
33の第1の支持面34に当接すると、斜板29の平滑
面29Aの傾斜角度が大きくなり、油圧モータとして作
動するとき、シリンダブロック25が1回転するのに必
要な流量が増加するため、回転軸22を低速,高トルク
で回転させることができる。
のは、支点30の位置が押圧合力Fの作用点よりもピス
トン27の伸長側にL1′だけ偏心しているからであ
る。そして、斜板29の第1の当接面31が傾転制御板
33の第1の支持面34に当接すると、斜板29の平滑
面29Aの傾斜角度が大きくなり、油圧モータとして作
動するとき、シリンダブロック25が1回転するのに必
要な流量が増加するため、回転軸22を低速,高トルク
で回転させることができる。
【0040】一方、制御圧油通路38から圧油を供給し
て図4に示すように傾転制御ピストン37を伸長させた
場合には、斜板29は押圧力fを受けて支点30(傾転
中心O)を中心としてボール36に案内されながら左回
り(反時計方向)に傾転し、第2の当接面32が傾転制
御板33の第2の支持面35に当接し、斜板29が最小
傾転角度で保持される。
て図4に示すように傾転制御ピストン37を伸長させた
場合には、斜板29は押圧力fを受けて支点30(傾転
中心O)を中心としてボール36に案内されながら左回
り(反時計方向)に傾転し、第2の当接面32が傾転制
御板33の第2の支持面35に当接し、斜板29が最小
傾転角度で保持される。
【0041】このとき、傾転制御ピストン37の押圧力
fとピストン27の押圧合力Fとの間には、次の関係が
あると斜板29は安定した状態に保持することができ
る。
fとピストン27の押圧合力Fとの間には、次の関係が
あると斜板29は安定した状態に保持することができ
る。
【0042】
【数2】 ただし、 L1 : 傾転中心Oと押圧合力Fとの平滑面
29Aに平行な離間距離 L2 : 押圧合力Fと斜板29のピストン縮小側端部と
の平滑面29Aに平行な離間距離 L3 : 傾転中心Oと押圧力fとの第1の当接面31に
平行な離間距離 L4 : 押圧力fとピストン縮小側端部との第1の当接
面31に平行な離間距離
29Aに平行な離間距離 L2 : 押圧合力Fと斜板29のピストン縮小側端部と
の平滑面29Aに平行な離間距離 L3 : 傾転中心Oと押圧力fとの第1の当接面31に
平行な離間距離 L4 : 押圧力fとピストン縮小側端部との第1の当接
面31に平行な離間距離
【0043】ここで、前記数2について説明すれば、上
側の第1式は傾転中心Oにおけるモーメントを示し、こ
の関係が崩れると、斜板39を最小傾転角度に傾転させ
ることができない。また、下側の第2式は斜板29のピ
ストン27の縮小側端部Aにおけるモーメントを示し、
この関係が崩れると斜板29の第2の当接面32を傾転
制御板33の第2の支持面35に当接保持することがで
きず、傾転中心Oのずれを発生させることになり、この
両式の関係を満足することにより、斜板29を最小傾転
角度の状態で傾転制御板33に安定保持することができ
る。
側の第1式は傾転中心Oにおけるモーメントを示し、こ
の関係が崩れると、斜板39を最小傾転角度に傾転させ
ることができない。また、下側の第2式は斜板29のピ
ストン27の縮小側端部Aにおけるモーメントを示し、
この関係が崩れると斜板29の第2の当接面32を傾転
制御板33の第2の支持面35に当接保持することがで
きず、傾転中心Oのずれを発生させることになり、この
両式の関係を満足することにより、斜板29を最小傾転
角度の状態で傾転制御板33に安定保持することができ
る。
【0044】また、ピストン27の押圧合力Fは斜板2
9の平滑面29Aに直角に作用し、傾転制御ピストン3
6の押圧力fは傾転制御ピストン36の先端が斜板29
に接触することから、斜板29の第1の当接面31に直
角に作用する。そして、斜板29の平滑面29Aの傾斜
角度が小さくなり、ピストン27のストロークが小さく
なって、油圧モータとして作動するときには、シリンダ
ブロック25が1回転するのに必要な流量が減るため、
回転軸22を高速,低トルクで回転させることができ
る。
9の平滑面29Aに直角に作用し、傾転制御ピストン3
6の押圧力fは傾転制御ピストン36の先端が斜板29
に接触することから、斜板29の第1の当接面31に直
角に作用する。そして、斜板29の平滑面29Aの傾斜
角度が小さくなり、ピストン27のストロークが小さく
なって、油圧モータとして作動するときには、シリンダ
ブロック25が1回転するのに必要な流量が減るため、
回転軸22を高速,低トルクで回転させることができ
る。
【0045】ここで、図5に本実施例による斜板29と
従来技術における斜板9(点線)を示し比較する。
従来技術における斜板9(点線)を示し比較する。
【0046】まず、斜板29のピストン27の縮小側端
部をAとすると、本実施例による斜板29は前記縮小側
端部Aと斜板29の平滑面29Aとの距離L5 は従来技
術の斜板9に比べて短くなるようにして第2の当接面3
2を形成している。これにより、ピストン27の押圧合
力Fの作用点と斜板29の縮小側端部Aとの距離は図5
中のL2 のようになる。
部をAとすると、本実施例による斜板29は前記縮小側
端部Aと斜板29の平滑面29Aとの距離L5 は従来技
術の斜板9に比べて短くなるようにして第2の当接面3
2を形成している。これにより、ピストン27の押圧合
力Fの作用点と斜板29の縮小側端部Aとの距離は図5
中のL2 のようになる。
【0047】一方、従来技術による斜板9においては、
第2の当接面12と平滑面9Aとの距離をL5 ′(L5
′>L5 )、斜板9のピストン縮小側端部をA′とす
ると、押圧合力Fの作用点と斜板9の縮小側端部A′と
の距離は図5中のL2 ′のようになる。
第2の当接面12と平滑面9Aとの距離をL5 ′(L5
′>L5 )、斜板9のピストン縮小側端部をA′とす
ると、押圧合力Fの作用点と斜板9の縮小側端部A′と
の距離は図5中のL2 ′のようになる。
【0048】図5によって明らかなように、L2 >L2
′となり、本実施例の斜板29においては、従来技術
の斜板9に比べ、押圧合力Fの作用点と斜板29のピス
トン27の縮小側端部Aとの距離L2 を長く確保するこ
とができる。従って、前記数2の第2式を容易に満足す
ることができ、斜板29を最小傾転角度の安定した状態
で傾転制御板33を保持することができる。
′となり、本実施例の斜板29においては、従来技術
の斜板9に比べ、押圧合力Fの作用点と斜板29のピス
トン27の縮小側端部Aとの距離L2 を長く確保するこ
とができる。従って、前記数2の第2式を容易に満足す
ることができ、斜板29を最小傾転角度の安定した状態
で傾転制御板33を保持することができる。
【0049】また、従来技術のような形状の斜板9にお
いては、本実施例のような距離L2の寸法を確保しよう
とすると、ΔLの分だけ第2の当接面12を延ばした形
状の斜板にしなければならず、斜板9が大きくなりこれ
に伴って、ケーシングも大きくしなければならなくな
る。
いては、本実施例のような距離L2の寸法を確保しよう
とすると、ΔLの分だけ第2の当接面12を延ばした形
状の斜板にしなければならず、斜板9が大きくなりこれ
に伴って、ケーシングも大きくしなければならなくな
る。
【0050】次に、図6に示すように、斜板による最小
傾転角度における傾転角度を大きくする場合について考
えると、斜板29の平滑面29Aを傾斜させることで斜
板29′のような形状になり、また従来技術の斜板9も
斜板9′のようになる。
傾転角度における傾転角度を大きくする場合について考
えると、斜板29の平滑面29Aを傾斜させることで斜
板29′のような形状になり、また従来技術の斜板9も
斜板9′のようになる。
【0051】図6においても、前述した図5と同様に距
離L2 を比較すると、本実施例による斜板29′では、
ピストン27の押圧合力Fの作用点と斜板29′の縮小
側端部Aとの間の距離L2 は確実に確保することがで
き、液圧回転機としての動作を続行することができる。
しかし、従来技術の斜板9′においては、押圧合力Fの
作用点と斜板9′の縮小側端部A′との間の距離L2 ′
が小さくなり、前記数2の第2式を満足することが困難
となる。このため、斜板9′においては最小傾転角度で
保持することができず、液圧回転機としての動作を行う
ことができなくなる。
離L2 を比較すると、本実施例による斜板29′では、
ピストン27の押圧合力Fの作用点と斜板29′の縮小
側端部Aとの間の距離L2 は確実に確保することがで
き、液圧回転機としての動作を続行することができる。
しかし、従来技術の斜板9′においては、押圧合力Fの
作用点と斜板9′の縮小側端部A′との間の距離L2 ′
が小さくなり、前記数2の第2式を満足することが困難
となる。このため、斜板9′においては最小傾転角度で
保持することができず、液圧回転機としての動作を行う
ことができなくなる。
【0052】一方、本実施例の斜板29のように距離L
2 を確保しようとすると、従来技術では斜板9′の第2
の当接面12′を延ばさなければならず、該斜板9′を
大きくしなければならなくなり、必然的にケーシングを
大型化しなければならなくなる。
2 を確保しようとすると、従来技術では斜板9′の第2
の当接面12′を延ばさなければならず、該斜板9′を
大きくしなければならなくなり、必然的にケーシングを
大型化しなければならなくなる。
【0053】かくして、本実施例による可変容量型斜板
式液圧回転機においては、斜板29の形状を、平滑面2
9Aの裏面側に第1の当接面31と第2の当接面32と
を第1の開き角度θで形成し、該斜板29の各当接面3
1,32を保持する支持面34,35を第2の開き角度
θ′を有して形成された傾転制御板33をケーシング2
1に設けたから、斜板29を安定させて保持する要素と
なる距離L2 (ピストン27の押圧合力Fの作用点と斜
板29の縮小側端部Aとの間の距離)の長さを、斜板2
9の外径寸法およびケーシング21の形状を変更するこ
となく、確実に確保することができ、液圧回転機の設定
容量を容易に可変することができる。
式液圧回転機においては、斜板29の形状を、平滑面2
9Aの裏面側に第1の当接面31と第2の当接面32と
を第1の開き角度θで形成し、該斜板29の各当接面3
1,32を保持する支持面34,35を第2の開き角度
θ′を有して形成された傾転制御板33をケーシング2
1に設けたから、斜板29を安定させて保持する要素と
なる距離L2 (ピストン27の押圧合力Fの作用点と斜
板29の縮小側端部Aとの間の距離)の長さを、斜板2
9の外径寸法およびケーシング21の形状を変更するこ
となく、確実に確保することができ、液圧回転機の設定
容量を容易に可変することができる。
【0054】次に、本発明による第2の実施例を図7な
いし図9に示す。
いし図9に示す。
【0055】本実施例の特徴は、前記第1の実施例の傾
転制御板を廃止し、ケーシングに第1,第2の支持面を
形成したものである。なお、前記第1の実施例と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
である。
転制御板を廃止し、ケーシングに第1,第2の支持面を
形成したものである。なお、前記第1の実施例と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
である。
【0056】図中、41本実施例によるケーシングを示
し、該ケーシング41は前述した第1の実施例によるケ
ーシング21とほぼ同様に、筒部41Aと、回転軸22
が挿通される回転軸挿通穴41B1 を有する環状のフロ
ント底部41Bを有する有底筒状のケーシング本体41
Cと、該ケーシング本体41Cを閉塞するリアケーシン
グ41Dとから大略構成されている。
し、該ケーシング41は前述した第1の実施例によるケ
ーシング21とほぼ同様に、筒部41Aと、回転軸22
が挿通される回転軸挿通穴41B1 を有する環状のフロ
ント底部41Bを有する有底筒状のケーシング本体41
Cと、該ケーシング本体41Cを閉塞するリアケーシン
グ41Dとから大略構成されている。
【0057】しかし、本実施例によるケーシング41に
おいては、ケーシング本体41Cのフロント底部41B
の内周側壁面には、斜板29の各当接面31,32に当
接する第1,第2の支持面42,43となる傾転制御面
44が形成されると共に、各支持面42,43との交差
部には左,右の支点45となるべく、ボール36が係合
される係合穴41Eが形成されている。さらに、前記フ
ロント底部41Bの中央部には回転軸22が挿通する回
転軸挿通穴41B1 と、上側には傾転制御ピストン37
が挿嵌されるシリンダ成形部41B2 が形成されてい
る。
おいては、ケーシング本体41Cのフロント底部41B
の内周側壁面には、斜板29の各当接面31,32に当
接する第1,第2の支持面42,43となる傾転制御面
44が形成されると共に、各支持面42,43との交差
部には左,右の支点45となるべく、ボール36が係合
される係合穴41Eが形成されている。さらに、前記フ
ロント底部41Bの中央部には回転軸22が挿通する回
転軸挿通穴41B1 と、上側には傾転制御ピストン37
が挿嵌されるシリンダ成形部41B2 が形成されてい
る。
【0058】このように構成される本実施例による可変
容量型斜板式液圧回転機においても、傾転制御ピストン
37により図8および図9に示すように斜板29を傾転
することができ、前述した第1の実施例と同様の作用効
果を得ることができる。
容量型斜板式液圧回転機においても、傾転制御ピストン
37により図8および図9に示すように斜板29を傾転
することができ、前述した第1の実施例と同様の作用効
果を得ることができる。
【0059】さらに、本実施例においては、斜板29の
傾転角度を規制する支持面42,43から傾転制御面4
4を、ケーシング41に直接的に形成したから、第1の
実施例に比べ部品点数を削減することができると共に、
ケーシング41の軸方向寸法を小さくすることができ
る。
傾転角度を規制する支持面42,43から傾転制御面4
4を、ケーシング41に直接的に形成したから、第1の
実施例に比べ部品点数を削減することができると共に、
ケーシング41の軸方向寸法を小さくすることができ
る。
【0060】なお、前記各実施例では、斜板29の平滑
面29Aの傾斜角度を大きくする場合には、第1の当接
面31と平滑面29Aとの長さを短くするようにして斜
板29を加工すれば、最小傾転角度をより容易に設定す
ることができる。
面29Aの傾斜角度を大きくする場合には、第1の当接
面31と平滑面29Aとの長さを短くするようにして斜
板29を加工すれば、最小傾転角度をより容易に設定す
ることができる。
【0061】さらに、前記各実施例においては、ケーシ
ング21(41)をケーシング本体21C(41C)と
リアケーシング21D(41D)とから構成したが、有
底筒状のケーシング本体21C(41C)の筒部21A
(41A)とフロント底部21B(41B)とを分割
し、フロントケーシングとして独立に構成するようにし
てもよい。
ング21(41)をケーシング本体21C(41C)と
リアケーシング21D(41D)とから構成したが、有
底筒状のケーシング本体21C(41C)の筒部21A
(41A)とフロント底部21B(41B)とを分割
し、フロントケーシングとして独立に構成するようにし
てもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1の発明によれ
ば、傾転角度を調整できる斜板を、各シューが摺接する
平滑面の裏面側に第1の当接面と第2の当接面とを有
し、各当接面の交差部を支点として第1の開き角度をな
すように形成し、該斜板を保持する第1の支持面および
第2の支持面とを有し、各支持面の交差部を支点として
斜板の開き角度よりも大きい第2の開き角度で形成され
た傾転制御板をケーシング側に設けるようにしたから、
斜板を最小傾転角度に設定した場合でも、該斜板を安定
状態で傾転制御板に保持することができる。さらに、ピ
ストンによる押圧合力の作用点と斜板のピストン縮小側
端部との間の距離寸法を確実に確保することができるか
ら、斜板の最小傾転角度の傾斜を大きくする場合でも、
斜板の外径寸法を変えることなく、最小容量を容易に変
更することができる。
ば、傾転角度を調整できる斜板を、各シューが摺接する
平滑面の裏面側に第1の当接面と第2の当接面とを有
し、各当接面の交差部を支点として第1の開き角度をな
すように形成し、該斜板を保持する第1の支持面および
第2の支持面とを有し、各支持面の交差部を支点として
斜板の開き角度よりも大きい第2の開き角度で形成され
た傾転制御板をケーシング側に設けるようにしたから、
斜板を最小傾転角度に設定した場合でも、該斜板を安定
状態で傾転制御板に保持することができる。さらに、ピ
ストンによる押圧合力の作用点と斜板のピストン縮小側
端部との間の距離寸法を確実に確保することができるか
ら、斜板の最小傾転角度の傾斜を大きくする場合でも、
斜板の外径寸法を変えることなく、最小容量を容易に変
更することができる。
【0063】また、第2の発明によれば、斜板の第1,
第2の当接面に対応した第1,第2の支持面を斜板の第
1の開き角度よりも大きい第2の開き角度でケーシング
に直接的に形成することにより、斜板が最小傾転角度の
場合でも、少ない部品点数で斜板を安定した状態で保持
することができる。
第2の当接面に対応した第1,第2の支持面を斜板の第
1の開き角度よりも大きい第2の開き角度でケーシング
に直接的に形成することにより、斜板が最小傾転角度の
場合でも、少ない部品点数で斜板を安定した状態で保持
することができる。
【図1】本発明の第1の実施例による可変容量型斜板式
液圧回転機を示す縦断面図である。
液圧回転機を示す縦断面図である。
【図2】本実施例による斜板および傾転制御板の分解斜
視図である。
視図である。
【図3】斜板の最大傾転位置を示す要部断面図である。
【図4】斜板の最小傾転位置を示す要部断面図である。
【図5】斜板の最小傾転位置におけるモーメントを示す
説明図である。
説明図である。
【図6】斜板の最小傾転位置における斜板の傾転角度を
大きくした斜板を用いたときのモーメントを示す説明図
である。
大きくした斜板を用いたときのモーメントを示す説明図
である。
【図7】本発明の第2の実施例による可変容量型斜板式
液圧回転機を示す縦断面図である。
液圧回転機を示す縦断面図である。
【図8】斜板の最大傾転位置を示す要部断面図である。
【図9】斜板の最小傾転位置を示す要部断面図である。
【図10】従来技術による可変容量型斜板式液圧回転機
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図11】図10中に示す斜板の裏面図である。
【図12】図11中の斜板の左側面図である。
【図13】斜板の最大傾転位置を示す説明図である。
【図14】斜板の最小傾転位置を示す説明図である。
21,41 ケーシング 22 回転軸 25 シリンダブロック 26 シリンダ 27 ピストン 28 シュー 29 斜板 29A 平滑面 30,45 支点(傾転中心) 31 第1の当接面 32 第2の当接面 33 傾転制御板 34,42 第1の支持面 35,43 第2の支持面 37 傾転制御ピストン 44 傾転制御面 O 傾転中心 F ピストンによる押圧合力 f 傾転制御ピストンからの押圧力 θ 第1の開き角度 θ′ 第2の開き角度
Claims (2)
- 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシング内に回転軸
と一体に回転自在に設けられ、軸方向に複数のシリンダ
が穿設されたシリンダブロックと、該シリンダブロック
の各シリンダに往復動可能に挿嵌された複数のピストン
と、該各ピストンの端部に装着されたシューと、該各シ
ューが摺動する平滑面を有し、所定の支点を傾転中心と
して傾転可能に設けられた斜板と、該斜板を傾転させる
傾転制御ピストンとからなる可変容量型斜板式液圧回転
機において、前記斜板には平滑面と反対の裏面側に第1
の当接面と第2の当接面とを180°より小さい所定の
第1の開き角度をもって形成すると共に、該第1,第2
の当接面の交差部を支点として形成し、前記斜板とケー
シングとの間には該斜板の傾転位置を規制する傾転制御
板を設け、該傾転制御板には前記支点を境として前記斜
板の第1の当接面が当接する第1の支持面と第2の当接
面が当接する第2の支持面とを前記斜板の第1の開き角
度よりも大きく、かつ180°より小さい所定の第2の
開き角度をもって形成すると共に、該第1,第2の支持
面の交差部を支点として形成し、前記斜板と傾転制御板
の支点は前記ピストンの押圧合力の作用点よりも該ピス
トンの縮小側に位置させ、かつ前記傾転制御ピストンは
前記支点位置よりも前記ピストンの伸長側に位置して前
記斜板に対向するように設けたことを特徴とする可変容
量型斜板式液圧回転機。 - 【請求項2】 ケーシングと、該ケーシング内に回転軸
と一体に回転自在に設けられ、軸方向に複数のシリンダ
が穿設されたシリンダブロックと、該シリンダブロック
の各シリンダに往復動可能に挿嵌された複数のピストン
と、該各ピストンの端部に装着されたシューと、該各シ
ューが摺動する平滑面を有し、所定の支点を傾転中心と
して傾転可能に設けられた斜板と、該斜板を傾転させる
傾転制御ピストンとからなる可変容量型斜板式液圧回転
機において、前記斜板には平滑面と反対の裏面側に第1
の当接面と第2の当接面とを180°より小さい所定の
第1の開き角度をもって形成すると共に、該第1,第2
の当接面の交差部を支点として形成し、前記斜板の裏面
が対向する前記ケーシングの壁面には該斜板の傾転位置
を規制する傾転制御面を形成し、該傾転制御面には前記
支点を境として前記斜板の第1の当接面が当接する第1
の支持面と第2の当接面が当接する第2の支持面とを前
記斜板の第1の開き角度よりも大きく、かつ180°よ
り小さい所定の第2の開き角度をもって形成すると共
に、該第1,第2の支持面の交差部を支点として形成
し、前記斜板と傾転制御面の支点は前記ピストンの押圧
合力の作用点よりも該ピストンの縮小側に位置させ、か
つ前記傾転制御ピストンは前記支点位置よりも前記ピス
トンの伸長側に位置して前記斜板に対向するように設け
たことを特徴とする可変容量型斜板式液圧回転機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4285019A JPH06117356A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 可変容量型斜板式液圧回転機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4285019A JPH06117356A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 可変容量型斜板式液圧回転機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06117356A true JPH06117356A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17686109
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4285019A Pending JPH06117356A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 可変容量型斜板式液圧回転機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06117356A (ja) |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP4285019A patent/JPH06117356A/ja active Pending
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