JPH06249135A - 可変容量型斜板式液圧回転機 - Google Patents

可変容量型斜板式液圧回転機

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Publication number
JPH06249135A
JPH06249135A JP5055144A JP5514493A JPH06249135A JP H06249135 A JPH06249135 A JP H06249135A JP 5055144 A JP5055144 A JP 5055144A JP 5514493 A JP5514493 A JP 5514493A JP H06249135 A JPH06249135 A JP H06249135A
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JP
Japan
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swash plate
fulcrum
casing
tilt control
line
Prior art date
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Application number
JP5055144A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kobayashi
剛 小林
Hitoshi Sato
均 佐藤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可変容量型斜板式液圧回転機おいて、斜板と
傾転角度を規制する傾転制御板とを線接触とし、斜板の
ガタツキを防止すると共に、傾転時の摺動抵抗を低減す
る。 【構成】 斜板29の裏面側に、交差線となる第1の支
点形成線の上側に第1の当接面31と下側に第2の当接
面32を形成し、その左,右両側に雌型位置ずれ規制部
33,33を形成する。一方、傾転制御板34の表面に
第2の支点形成線の上側に第1の支持面35、下側に第
2の支持面36を形成し、左,右側に雄型位置ずれ規制
部37,37を形成する。各支点形成線を合わせて支点
30とし、この支点30を介して斜板29と傾転制御板
34とを線接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ポンプ,油圧モー
タ等として用いられる可変容量型斜板式液圧回転機に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の可変容量型斜板式液圧
回転機は、容量制御機構によって、斜板を適宜に傾転す
ることにより、油圧ポンプの場合には吐出容量を可変と
し、油圧モータの場合には回転数を可変とすることがで
きる。
【0003】ここで、従来技術として、図22ないし図
24に特開昭59−79078号公報による可変容量型
斜板式液圧回転機を例示し、説明する。
【0004】図中、1はケーシングを示し、該ケーシン
グ1は筒部1A,環状のフロント底部1Bを有する有底
筒状のケーシング本体1Cと、該ケーシング本体1Cを
閉塞するリアケーシング1Dとから構成され、前記ケー
シング本体1Cのフロント底部1Bの中央部には後述の
回転軸2を挿通する回転軸挿通穴1B1 と、上側には傾
転制御ピストン13が挿嵌されるシリンダ成形部1B2
が形成されている。
【0005】2はケーシング1の回転軸挿通穴1B1 に
軸受3,3を介して回転自在に支持された回転軸を示
し、該回転軸2はフロント底部1Bの回転軸挿通穴1B
1 を介して外部に突出している。また、4はリアケーシ
ング1Dに固定され、吸排ポートを有する切換弁板を示
す。
【0006】5はケーシング1内に位置して回転軸2と
スプライン結合して一体回転可能に設けられたシリンダ
ブロックを示し、該シリンダブロック5には軸方向に延
びる複数(通常は奇数個)のシリンダ6(1個のみ図
示)が回転軸2の周囲に穿設されている。そして、該各
シリンダ6には摺動面5A側に開口するシリンダポート
6Aが形成され、該各シリンダ6内には往復動可能にピ
ストン7,7,…が挿嵌されている。
【0007】8,8,…は各ピストン7の端部に設けら
れた複数のシューを示し、該各シュー8は後述する斜板
9の平滑面9A上に摺動可能に支持されている。
【0008】9はケーシング1の一端側に設けられた円
板状の斜板を示し、該斜板9の表面側は平滑面9Aとな
り、中央部には回転軸2が挿通される回転軸挿通穴9B
が穿設されている。また、該斜板9の裏面側には図23
および図24で例示する支点となるボール10,10が
係合される反球状の係合凹部9C,9Cが左,右に形成
され、該各ボール10を傾転中心として、上側に位置し
た第1の当接面11と下側に位置した第2の当接面12
とが形成され、該各当接面11,12によって形成され
た角度はボール10を中心として180°よりも小さい
角度となっている。また、高圧側となる複数のピストン
7に作用する油圧反力による押圧合力をFとすると、前
記ボール10は該押圧合力Fよりもピストン7が縮小す
る側に位置している。
【0009】13は前記斜板9を傾転させる傾転制御手
段としての傾転制御ピストンを示し、該傾転制御ピスト
ン13は斜板9のボール10よりピストン7が伸長する
側に位置して斜板9に対向したフロント底部1Bのシリ
ンダ成形部1B2 に摺動可能に設けられている。
【0010】なお、14,15はシリンダブロック5の
シリンダ6内のピストン7を作動させる圧油の吸排通路
であり、16はケーシング本体1Cの筒部1A内に形成
され、前記傾転制御ピストン13に圧油を供給する制御
圧油通路である。
【0011】このように構成される従来技術の可変容量
型斜板式液圧回転機においては、油圧モータとして機能
させる場合には、図22に示す吸排通路14,15のう
ち高圧側通路から圧油が複数のシリンダ6内に導かれる
ことにより、ピストン7からシュー8を介して斜板9に
押圧合力Fが作用し、この押圧合力Fの横方向成分によ
ってシュー8が斜板9の平滑面9Aの周方向に沿って滑
動し、これと一体的にピストン7,シリンダブロック5
が回転し、同時にスプライン結合を介して回転軸2が回
転する。これにより、吸排通路14,15のうち低圧側
通路から排出される圧油によって回転軸2が回転し、油
圧モータとして作動する。
【0012】一方、油圧ポンプとして機能させる場合に
は、回転軸2を外力で回転させることにより、吸排通路
14,15のうち低圧側通路から高圧側通路に圧油が流
れ、油圧ポンプとして作動する。
【0013】一方、傾転制御ピストン13を縮小した状
態にすることにより、ボール10の位置がピストン7の
押圧合力Fの作用点よりもピストン7の縮小側に偏心し
ているから、斜板9はピストン7の押圧合力Fを受けて
ボール10を中心として右回り(時計方向)に傾転し、
斜板9の第1の当接面11が対向するケーシング1のフ
ロント底部1Bの壁面1Eに当接して該斜板9を保持す
る。
【0014】このように、斜板9の第1の当接面11が
ケーシング1の壁面1Eに当接することによって、斜板
9の傾転角度は大きくなり、ピストン7のストロークを
大きくし、例えば油圧モータとして作動するときには、
シリンダブロック5が回転するのに必要な流量を増加さ
せ、回転軸2を低速,高トルクで回転させる。
【0015】また、傾転制御ピストン13を伸長した状
態にすることにより、ボール10の位置がピストン7の
押圧合力Fの作用点よりもピストン7の伸長側に偏心し
ているから、斜板9はピストン7の押圧合力Fを受けて
ボール10を中心として左回り(反時計方向)に傾転
し、斜板9の第2の当接面12が対向するケーシング1
のフロント底部1Bの壁面1Eに当接して該斜板9を保
持する。
【0016】このように、斜板9の第2の当接面12が
ケーシング1の壁面1Eに当接することによって、斜板
9の傾転角度は小さくなり、ピストン7のストロークを
小さくし、例えば油圧モータとして作動するときには、
シリンダブロック5が回転するのに必要な流量を減少さ
せ、回転軸2を高速,低トルクで回転させる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、斜板9とケーシング1との間には2つのボ
ール10,10を介在させ、該各ボール10で斜板9を
位置決めすると共に、斜板9の傾転の支点として使用し
ているから、斜板9の裏面およびケーシング1の壁面1
Eにはボール10を組込む係合凹部を形成しなけらばな
らず、構造が複雑になりその加工が非常に困難になると
いう問題がある。
【0018】即ち、斜板9をスムーズに傾転させるため
には、ボール10の表面と各係合凹部の表面を滑らかに
仕上げる必要があり、その加工は容易ではない。その
上、支点となる2つのボール10の中心が斜板9の垂直
面部と傾転面部との境界線上に一致する必要があるか
ら、斜板9に形成する係合凹部9Cとケーシング1に形
成する係合凹部およびボール10の球面に高い仕上げ精
度が要求される。また、ボール10が両側に位置してい
るから、斜板9に形成した2つの係合凹部9C,9Cの
中心間距離と、ケーシング1の壁部1Eに形成した2つ
の係合凹部との中心間距離とが一致する必要があり、そ
の中心間距離が異なると組立ができない。
【0019】さらに、各係合凹部とボール10とは、比
較的大きな球面で接触しているから、斜板9の傾転する
際の摺動抵抗が大きく、斜板9を傾転させるのに大きな
力が必要となり、傾転制御ピストン13を大きくしなけ
ればならないという問題があった。
【0020】さらにまた、支点はケーシング1の係合凹
部と斜板9の係合凹部9Cの間にボール10を挟持して
いるから、必ず斜板9と壁面1Eとの間に隙間ができ、
支点がずれ易く不安定となって斜板9にガタツキが発生
する。このため、振動発生の原因となって傾転角度がふ
らつき、傾転角度で設定された設定流量が変動してしま
うという問題がある。
【0021】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は斜板の形状を簡単で、かつ斜板
の傾転を小さな力でスムーズに行なうことのできるよう
にした可変容量型斜板式液圧回転機を提供することを目
的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する構成の特徴は、斜板の平滑面
の反対側となる裏面には2つの面によって形成された第
1の支点形成線を設け、前記斜板の裏面に対向するケー
シングの内壁側には2つの面によって形成された第2の
支点形成線を設け、該第2の支点形成線に第1の支点形
成線を線接触させることによって前記斜板を支承する支
点としたことにある。
【0023】また、前記斜板の裏面に対向するケーシン
グの内壁との間には、2つの面によって形成された第2
の支点形成線を有する傾転制御板を設けてもよい。
【0024】さらに、前記斜板の裏面に対向するケーシ
ングの内壁には、2つの面によって形成された第2の支
点形成線を有する傾転制御面を設けてもよい。
【0025】一方、前記斜板およびケーシングの内壁側
には、前記第1,第2の支点形成線の伸長方向に対し、
前記斜板の位置を規制する位置規制手段を設けることが
望ましい。
【0026】さらにまた、前記斜板の裏面に設けられる
第1の支点形成線は第1の開き角度をもつ2つの面によ
って形成すると共に、前記ケーシングの内壁側に設けら
れる第2の支点形成線は第2の開き角度をもつ2つの面
によって形成し、該第2の開き角度を第1の開き角度よ
り大とすることが望ましい。
【0027】
【作用】上述した構成により、斜板の裏面側に形成され
た第1の支点形成線とケーシングの内壁側(傾転制御板
または傾転制御面)に形成された第2の支点形成線とが
共通の支点となって線接触することで、斜板を支承する
ための支点のずれをなくすと共に、斜板の傾転時の摺動
抵抗を小さくすることができる。
【0028】一方、位置規制手段により、斜板の傾転方
向に対して直角方向、即ち支点形成線の伸長方向に対し
て、斜板の位置ずれを防止することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図21に
基づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
【0030】まず、図1ないし図4により、本発明の第
1の実施例を示す。
【0031】図中、21は本実施例に用いるケーシング
を示し、該ケーシング21は筒部21A,環状のフロン
ト底部21Bを有する有底筒状のケーシング本体21C
と、該ケーシング本体21Cを閉塞するリアケーシング
21Dとから構成され、前記ケーシング本体21Cのフ
ロント底部21Bの中央部には後述の回転軸22を挿通
する回転軸挿通穴21B1 と、上側には傾転制御ピスト
ン38が挿嵌されるシリンダ成形部21B2 が形成され
ている。
【0032】22はケーシング21の回転軸挿通穴21
B1 に軸受23,23を介して回転自在に支持された回
転軸を示し、該回転軸22はケーシング本体21Cの回
転軸挿通穴21B1 を介して外部に露出している。な
お、24はリアケーシング21Dに固定され、吸排ポー
トを有する切換弁板を示す。
【0033】25はケーシング21内に位置して回転軸
22とスプライン結合して一体回転可能に設けられたシ
リンダブロックを示し、該シリンダブロック25には軸
方向に延びる複数(通常は奇数個)のシリンダ26が回
転軸22の周囲に穿設され、該各シリンダ26には摺動
面25Aに開口するシリンダポート26Aが形成されて
いる。また、該各シリンダ26内には往復動可能にピス
トン27,27,…が挿嵌されている。
【0034】28,28,…は各ピストン27の端部に
設けられた複数のシューを示し、該各シュー28は後述
する斜板29の平滑面29A上に摺動可能に支持され
る。
【0035】29はケーシング21の一端側に設けられ
た本実施例による円板状の斜板を示し、該斜板29の表
面は平滑面29Aとなり、中央部には回転軸22が挿通
される回転軸挿通穴29Bが穿設されている。また、図
2に示すように、斜板29の裏面側は、該斜板29の中
心よりも下側に位置した交差線が傾転中心となる第1の
支点形成線30A,30Aとなり、該各支点形成線30
Aの上側には第1の当接面31が形成されると共に、下
側には第2の当接面32が形成され、該各当接面31,
32によって形成された角度は、支点形成線30Aを中
心とする第1の開き角度θとなる。ここで、本実施例に
よる斜板29においては、当接面31,32は同一平
面、即ち開き角度θ=180°となっている。
【0036】33,33は位置規制手段を構成する雌型
位置ずれ規制部を示し、該各雌型位置ずれ規制部33は
前記斜板29の裏面側の径方向左,右を切取ることによ
り形成され、該各雌型位置ずれ規制部33は前記支点形
成線30Aの位置から上方向に向けて暫時軸方向に切取
られて形成された上側支点形成面33Aと、該上側支点
形成面33Aに対向するように、支点形成線30Aの位
置から下方向に向けて暫時軸方向に切取られて形成され
た下側支点形成面33Bと、該各支点形成面33Aと第
1の当接面31,各支点形成面33Bと第2の当接面3
2との間にそれぞれ形成され、垂直でかつ軸方向に延び
る平面となる位置ずれ規制面33C,33C,…とから
構成されている。そして、前記各支点形成面33A,3
3Bの交差線は前記当接面31,32の支点形成線30
Aと同一線上となる。
【0037】34は斜板29の裏面とケーシング本体2
1Cのフロント底部21Bとの間に位置して設けられた
本実施例による傾転制御板を示し、該傾転制御板34の
上側には傾転制御ピストン38が挿通される挿通穴34
Aが穿設され、中央部には回転軸22が挿通される回転
軸挿通穴34Bが穿設されている。また、傾転制御板3
4は図2に示すように、表面の交差線が第1の支点形成
線30A,30Aを支承する第2の支点形成線30B,
30Bとなり、前記斜板29に対応して、該各第2の支
点形成線30Bの上側に第1の当接面31に対応する第
1の支持面35が、下側に第2の当接面32に対応する
第2の支持面36がそれぞれ形成され、該各支持面3
5,36の第2の開き角度θ′はθ′>θ、即ち開き角
度θ′>180°となっている。
【0038】37,37は位置規制手段を構成する雄型
位置ずれ規制部を示し、該各雄型位置ずれ規制部37は
前記傾転制御板34の表面側左,右に位置して突出形成
されている。そして、該各雄型位置ずれ規制部37は傾
転中心となる支点形成線30Bの位置から上方向に向け
て暫時軸方向に突出する上側支点形成面37Aと、該上
側支点形成面37Aに対向するように、支点形成線30
Bの位置から下方向に向けて暫時軸方向に突出形成され
た下側支点形成面37Bと、該各支点形成面37Aと第
1の支持面35,各支点形成面37Bと第2の支持面3
6との間にそれぞれ形成され、垂直でかつ軸方向に延び
る平面となる位置ずれ規制面37C,37C,…とから
構成されている。そして、前記各支点形成面37A,3
7Bの交差線は前記支持面35,36の支点と同一線上
となる。
【0039】ここで、前記斜板29に形成した雌型位置
ずれ規制部33および傾転制御板34に形成した各雄型
位置ずれ規制部37によって本実施例の位置規制手段を
構成し、雄型位置ずれ規制部37を雌型位置ずれ規制部
33に挿入し、左,右方向に対をなす各位置ずれ規制面
33C,33Cと各位置ずれ規制面37C,37Cとを
当接させると共に、斜板29の各支点形成線30Aと傾
転制御板34の各支点形成線30Bとを合わせ、線接触
する支点30とする。そして、前記各位置ずれ規制面3
3C,37Cは、傾転制御板34に対する斜板29の
左,右方向(支点形成線30A,30Bの伸長方向)の
位置ずれを規制することにより、斜板29の回転を防止
するようになっている。
【0040】また、斜板29と傾転制御板34とは図3
および図4に示すように、各支点形成線30A,30B
が合わさった状態で、ケーシング21内に取付けられ、
第1の開き角度θと第2の開き角度θ′との角度差によ
り、当接面31,32を支持面35,36にそれぞれ当
接させることができ、(θ′−θ)の範囲で斜板29の
傾転角度を変化させるようになっている。
【0041】38は斜板29を傾転制御板34に対して
傾転させる傾転制御手段としての傾転制御ピストンを示
し、該傾転制御ピストン38は前記斜板29の支点30
よりもピストン27が伸長する側に位置し、斜板29に
対向したフロント底部21Bのシリンダ成形部21B2
内に摺動可能に設けられている。
【0042】なお、39はケーシング本体21Cの筒部
21A内に形成され、傾転制御ピストン38に圧油を供
給する制御圧油通路である。40は傾転制御板34をケ
ーシング21の壁面21Eに固定するピンである。
【0043】本実施例による可変容量型斜板式液圧回転
機は上述の如き構成を有するもので、油圧モータまたは
油圧ポンプとしての基本的作動については従来技術によ
るものと格別差異はない。
【0044】然るに、本実施例では、図3に示すよう
に、傾転制御ピストン38を縮小させた場合には、斜板
29は高圧側となるピストン27による押圧合力を受け
て支点30を傾転中心として右回り(時計方向)に傾転
し、第1の当接面31が傾転制御板34の第1の支持面
35に当接し、斜板29の平滑面29Aは最大傾転角度
に傾転保持される。
【0045】また、図4に示すように、前記傾転制御ピ
ストン38を伸長させた場合には、斜板29は左回り
(反時計方向)に傾転し、第2の当接面32が傾転制御
板の第2の支持面36に当接し、斜板29の平滑面29
Aは最小傾転角度に傾転保持される。
【0046】かくして、本実施例による可変容量型斜板
式液圧回転機においては、傾転制御板34に設けた支点
形成線30Bに対し、斜板29に設けた支点形成線30
Aを支承させ、それぞれの支点形成線30A,30Bを
線接触させることで支点30を形成し、さらに斜板29
の左,右方向のずれを、斜板29および傾転制御板34
の左,右側に形成された各位置ずれ規制部33,37に
より行なうようにしている。これにより、支点30は斜
板29を傾転させるべく線接触となる傾転中心とするこ
とができ、この支点30の構造は簡単に形成することが
でき、従来技術のようなボール10を保持する係合凹部
等が不要となり、複雑な加工の必要性がなくなる。
【0047】また、傾転制御板34と斜板29との支点
30は線接触となるから、斜板29の傾転時における摺
動抵抗を従来技術に比べて小さくすることができ、斜板
29の傾転動作をスムーズに行なうことができる。
【0048】さらに、斜板29の摺動抵抗を小さくする
ことにより、傾転制御ピストン38の大きさを小さくす
ることも可能となり、装置自体の大きさを小さくするこ
ともできる。
【0049】さらにまた、本実施例では斜板29は傾転
制御板34に線接触する支点30で支承しているから、
従来技術のようにボール10を用いることにより発生し
ていた斜板29のガタツキを防止でき、傾転角度のふら
つきによる設定流量の変動を防止することができる。
【0050】次に、本発明による第2の実施例を図5お
よび図6に示す。
【0051】本実施例の特徴は、前記第1の実施例の傾
転制御板を廃止し、ケーシングに傾転制御面を形成した
ものである。なお、本実施例においては前記第1の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0052】図中、41は本実施例によるケーシングを
示し、該ケーシング41は前述したケーシング21とほ
ぼ同様に、筒部41Aと、回転軸22が挿通される回転
軸挿通穴41B1 を有する環状のフロント底部41Bを
有する有底筒状のケーシング本体41Cと、該ケーシン
グ本体41Cを閉塞するリアケーシング(図示せず)と
から大略構成され、前記フロント底部41Bの上側には
傾転制御ピストン38が挿嵌されるシリンダ成形部41
B2 が形成されている。
【0053】42はケーシング本体41Cのフロント底
部41Bの内周側壁面に形成された傾転制御面を示し、
該傾転制御面42は前記第1の実施例で述べた傾転制御
板34とほぼ同様に形成され、支点形成線30Bに対し
て斜板29の第1の当接面31に対応する第1の支持面
43と、第2の当接面32に対応する第2の支持面44
と、当該傾転制御面42の左,右側に位置し、前述した
雄型位置ずれ規制部37,37と同様に形成された雄型
位置ずれ規制部45,45とからなる。
【0054】ここで、前記雄型位置ずれ規制部45,4
5は上側支点形成面45A,45Aと、下側支点形成面
45B,45Bと、該各支点形成面45A,45Bと支
持面43,44の間にそれぞれ形成された位置ずれ規制
面45C,45C,…とから構成されている。
【0055】このように構成される本実施例による可変
容量型斜板式液圧回転機においても、傾転制御ピストン
38により斜板29を支点30を傾転中心として傾転さ
せることができ、前述した実施例と同様の作用効果を得
ることができる。
【0056】然るに、本実施例においては、ケーシング
41に傾転制御面42を形成しているから、第1の実施
例のように別部材で傾転制御板34を形成する必要がな
くなり、部品点数を削減することができる。
【0057】次に、本発明による第3の実施例を図7な
いし図9に示す。
【0058】本実施例の特徴は、前記第1の実施例の傾
転制御板および斜板の形状を変更したものである。な
お、本実施例においては前記第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0059】図中、51はケーシング21の一端側に設
けられた円板状の斜板を示し、該斜板51の表面は平滑
面51Aとなり、中央部には回転軸22が挿通される回
転軸挿通穴51Bが穿設されている。また、図7に示す
ように、斜板51の裏面側は、該斜板51の中心よりも
下側に位置した交差線が傾転中心となる第1の支点形成
線52A,52Aと、該各支点形成線52Aの上側に位
置した第1の当接面53,下側に位置した第2の当接面
54とが形成され、該当接面53,54によって形成さ
れた角度は、支点形成線52Aを中心とする第1の開き
角度θとなっている。
【0060】55,55は位置規制手段を構成する雄型
位置ずれ規制部を示し、該各雄型位置ずれ規制部55は
前記斜板51の裏面側の径方向左,右で、支点形成線5
2Aから下側に向けて軸方向に突出するように形成され
ている。そして、該各雄型位置ずれ規制部55は支点形
成線52Aの位置から第1の当接面53と同一平面とな
って下側に向けて伸長し、第2の当接面54との間には
垂直でかつ軸方向に延びる平面となる位置ずれ規制面5
5A,55Aが形成されている。
【0061】56は斜板51の裏面とケーシング本体2
1Cのフロント底部21Bとの間に位置して設けられた
本実施例による傾転制御板を示し、該傾転制御板56の
上側には傾転制御ピストン38用の挿通穴56Aが穿設
され、中央部には回転軸22用の回転軸挿通穴56Bが
穿設されている。また、傾転制御板56は図7に示すよ
うに、その表面の左,右の交差線が第2の支点形成線5
2Bとなり、該支点形成線52Bが傾転中心となって、
前記斜板51に対応して、上側に第1の当接面53に対
応する第1の支持面57と、下側に第2の当接面54に
対応する第2の支持面58とが形成され、該各支持面5
7,58の第2の開き角度θ′はθ′>θとなるように
形成されている。
【0062】59,59は位置規制手段を構成する雌型
位置ずれ規制部を示し、該各雌型位置ずれ規制部59は
前記傾転制御板56の表面側左,右側を部分的に切取る
ことにより形成されている。また、該各雌型位置ずれ規
制部59は傾転中心となる支点形成線52Bの位置から
下方向に向けて暫時軸方向に切取られて形成され、第2
の支持面58との間には、該第2の支持面58に垂直
で、かつ軸方向に延びる平面となる前記各位置ずれ規制
面55Aに対応する位置ずれ規制面59A,59Aが形
成されている。
【0063】このように構成される本実施例による可変
容量型斜板式液圧回転機においても、各雄型位置ずれ規
制部55を各雌型位置ずれ規制部59に挿入し、支点形
成線52A,52Bを合わせることにより、当接面5
3,54および支持面57,58の交差線が一致する支
点52として線接触させることができる。また、規制部
55,59により左,右方向の位置決めおよび斜板51
の回転を防止でき、前述した第1の実施例と同様に、斜
板51の傾転制御板56に対する傾転動作をスムーズに
行なうことができると共に、斜板51のガタツキを防止
して設定流量の変動を防止できる等の効果を奏すること
ができる。
【0064】次に、本発明による第4の実施例を図10
および図11に示す。
【0065】本実施例の特徴は、前記第3の実施例の傾
転制御板を廃止し、ケーシングに傾転制御面を形成した
ものである。なお、本実施例においては前記第3の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0066】図中、61は本実施例によるケーシングを
示し、該ケーシング61は前述したケーシング21とほ
ぼ同様に、筒部61Aと、回転軸22が挿通される回転
軸挿通穴61B1 を有する環状のフロント底部61Bを
有する有底筒状のケーシング本体61Cと、該ケーシン
グ本体61Cを閉塞するリアケーシング(図示せず)と
から大略構成され、前記フロント底部61Bの上側には
傾転制御ピストン38が挿嵌されるシリンダ成形部61
B2 が形成されている。
【0067】62はケーシング本体61Cのフロント底
部61Bの内周側壁面に形成された傾転制御面を示し、
該傾転制御面62は前記第3の実施例で述べた傾転制御
板56とほぼ同様に、第2の支点形成線52Bに対して
斜板51の第1の当接面53が当接する第1の支持面6
3、第2の当接面54が当接する第2の支持面64、当
該傾転制御面62の左,右側に位置し、前述した雌型位
置ずれ規制部59,59と同様に形成された雌型位置ず
れ規制部65,65が形成されている。
【0068】ここで、前記雌型位置ずれ規制部65,6
5は前記第2の支持面64との間には第2の支持面64
に垂直で、かつ軸方向に延びる平面となる位置ずれ規制
面65A,65Aが形成されている。
【0069】このように構成される本実施例による可変
容量型斜板式液圧回転機においても、傾転制御ピストン
38により斜板51と傾転制御面62とを線接触した支
点52を傾転中心として傾転させることができ、前述し
た第3の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0070】しかし、本実施例においては、ケーシング
61に傾転制御面62を形成しているから、第3の実施
例のように別部材で傾転制御板56を形成する必要がな
くなり、部品点数を削減することができる。
【0071】次に、本発明による第5の実施例を図12
ないし図14に示す。
【0072】本実施例の特徴は、前記第1の実施例の傾
転制御板および斜板の形状を変更したものである。な
お、本実施例においては前記第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0073】図中、71はケーシング21の一端側に設
けられた円板状の斜板を示し、該斜板71の表面は平滑
面71Aとなり、中央部には回転軸22用の回転軸挿通
穴71Bが穿設されている。また、図12に示すよう
に、斜板71の裏面側は、交差線となる第1の支点形成
線72A,72Aを傾転中心として、上側に第1の当接
面73と下側に第2の当接面74を形成し、該当接面7
3,74によって形成された角度は、支点形成線72A
を中心とする第1の開き角度θとなっている。
【0074】75,75は位置規制手段を構成する雄型
位置ずれ規制部を示し、該各雄型位置ずれ規制部75は
前記斜板71の裏面側の径方向左,右に位置して軸方向
に突出するように形成され、その内周側には軸方向に平
行な位置ずれ規制面75A,75Aが形成されている。
【0075】76は斜板71の裏面とケーシング本体2
1Cのフロント底部21Bとの間に位置して設けられた
本実施例による傾転制御板を示し、該傾転制御板76の
上側には傾転制御ピストン38用の挿通穴76Aが穿設
され、中央部には回転軸22用の回転軸挿通穴76Bが
穿設されている。また、傾転制御板76は図12に示す
ように、その表面の左,右の交差線が第2の支点形成線
72Bを傾転中心として、前記斜板71に対応して、上
側に第1の当接面73に対応する第1の支持面77と、
下側に第2の当接面74に対応する第2の支持面78が
形成され、該各支持面77,78の第2の開き角度θ′
はθ′>θとなるように形成される。
【0076】79,79は位置規制手段を構成する雌型
位置ずれ規制部を示し、該各雌型位置ずれ規制部79は
前記傾転制御板76の表面側左,右に位置して切取られ
るように形成されている。そして、該各雌型位置ずれ規
制部79には軸方向に平行に延びる平面となる位置ずれ
規制面79A,79Aが形成されている。
【0077】このように構成される本実施例による可変
容量型斜板式液圧回転機においても、各雄型位置ずれ規
制部75を各雌型位置ずれ規制部79に挿入し、支点形
成線72A,72Bを合わせることにより、当接面7
3,74および支持面77,78の交差線が一致する支
点72を線接触させることができる。また、規制部7
5,79により左,右方向の位置決めおよび斜板71の
回転を防止でき、前述した第1の実施例と同様に、斜板
71の傾転制御板76に対する傾転動作をスムーズに行
なうと共に、斜板71のガタツキを防止し、設定流量の
変動を防止することができる等の効果を奏することがで
きる。
【0078】次に、本発明による第6の実施例を図15
および図16に示す。
【0079】本実施例の特徴は、前記第5の実施例の傾
転制御板を廃止し、ケーシングに傾転制御面を形成した
ものである。なお、本実施例においては前記第5の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0080】図中、81は本実施例によるケーシングを
示し、該ケーシング81は前述したケーシング21とほ
ぼ同様に、筒部81Aと、回転軸22が挿通される回転
軸挿通穴81B1 を有する環状のフロント底部81Bを
有する有底筒状のケーシング本体81Cと、該ケーシン
グ本体81Cを閉塞するリアケーシング(図示せず)と
から大略構成され、前記フロント底部81Bの上側には
傾転制御ピストン38が挿嵌されるシリンダ成形部81
B2 が形成されている。
【0081】82はケーシング本体81Cのフロント底
部81Bの内周側壁面に形成された傾転制御面を示し、
該傾転制御面82は前記第5の実施例で述べた傾転制御
板76とほぼ同様に形成され、支点形成線72Bに対し
て斜板71の第1の当接面73が当接する第1の支持面
83と、第2の当接面74が当接する第2の支持面84
と、当該傾転制御面82の左,右側に位置して形成され
た前述した雌型位置ずれ規制部79,79と同様に形成
された雌型位置ずれ規制部85,85とからなる。
【0082】ここで、前記雌型位置ずれ規制部85,8
5には軸方向に平行に延びる平面となる位置ずれ規制面
85A,85Aが形成されている。
【0083】このように構成される本実施例による可変
容量型斜板式液圧回転機においても、傾転制御ピストン
38により斜板71を支点72を傾転中心として傾転さ
せることができ、前述した実施例と同様の作用効果を得
ることができるが、特に、本実施例においては、ケーシ
ング81に傾転制御面82を形成しているから、第3の
実施例のように別部材で傾転制御板76を形成する必要
がなくなり、部品点数を削減することができる。
【0084】次に、本発明による第7の実施例を図17
ないし図19に示す。
【0085】本実施例の特徴は、前記第1の実施例の傾
転制御板および斜板の形状を変更したものである。な
お、本実施例においては前記第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0086】図中、91はケーシング21の一端側に設
けられた円板状の斜板を示し、該斜板91の表面は平滑
面91Aとなり、中央部には回転軸22が挿通される回
転軸挿通穴91Bが穿設されている。また、図17に示
すように、斜板91の裏面側は、該斜板91の中心より
も下側に位置した交差線が第1の支点形成線92A,9
2Aとなり、該各支点形成線92Aの上側に位置した第
1の当接面93,下側に位置した第2の当接面94,9
4とが段違いの平行平面として形成され、該当接面9
3,94との間には支点形成面95,95が形成され、
該各支点形成面95と第1の当接面93との交差線が支
点形成線92A,92Aとなっている。
【0087】ここで、前記斜板91は、第1の当接面9
3と第2の当接面94とは支点形成面95を介して段違
いの平行平面となっているから、支点形成線92Aを中
心とする第1の開き角度θは180°となる。また、後
述する傾転制御板97に該斜板91を線接触させるため
に、第1の当接面92と支点形成面95とがなす角度
は、ほぼ90°で形成されている。
【0088】96は斜板91の下側に形成された方形凸
状の位置規制手段を構成する雄型位置ずれ規制部を示
し、該雄型位置ずれ規制部96は第2の当接面94,9
4の間から軸方向に突出するように凸状部として形成さ
れ、該雄型位置ずれ規制部96の先端面は第1の当接面
93と同一の高さとなり、その側面は垂直でかつ軸方向
に延びる位置ずれ規制面96A,96Aとなっている。
【0089】97は斜板91の裏面とケーシング本体2
1Cのフロント底部21Bとの間に位置して設けられた
本実施例による傾転制御板を示し、該傾転制御板97の
上側には傾転制御ピストン38が挿通される挿通穴97
Aが穿設され、中央部には回転軸22用の回転軸挿通穴
97Bが穿設されている。また、傾転制御板97は図1
7に示すように、その表面の左,右の交差線が第2の支
点形成線92Bとなり、該支点形成線92Bを傾転中心
として、前記斜板91に対応して、上側が第1の当接面
93に対応する第1の支持面98、下側が第2の当接面
94,94に対応する第2の支持面99,99とが段違
いの平面として形成され、該支持面98,99との間に
は支点形成面100,100が形成され、該各支点形成
面100と第1の支持面98との交差線が第2の支点形
成線92B,92Bとなっている。
【0090】ここで、前記傾転制御板97の支持面9
8,99の第2の開き角度θ′は段違いの平面となって
いるから、支点形成線92Bにおいてはθ′>θ(=1
80°)となるように形成され、また斜板91を該傾転
制御板97に線接触させるために、第1の支持面98と
各支点形成面100とがなす角度は、90°よりも大き
い角度となっている。
【0091】101は傾転制御板97の下側に形成され
た方形凹状の位置規制手段を構成する雌型位置ずれ規制
部を示し、該雌型位置ずれ規制部101は第2の支持面
99,99の間を軸方向に切取ることにより凹窪部とし
て形成され、該雌型位置ずれ規制部101の底は第1の
支持面98と同じ高さとなり、その側面は垂直でかつ軸
方向に延びる位置ずれ規制面101A,101Aとなっ
ている。
【0092】このように構成される本実施例による可変
容量型斜板式液圧回転機においても、雄型位置ずれ規制
部96を雌型位置ずれ規制部101内に挿入し、支点形
成線92A,92Bを合わせることにより、当接面9
3,94および支持面98,99の交差線が支点となり
線接触させることができる。また、規制部96,101
により左,右方向の位置決めおよび斜板91の回転を防
止しているから、前述した第1の実施例と同様に、斜板
91の傾転制御板97に対する傾転動作をスムーズに行
なうことができると共に、斜板91のガタツキを防止
し、設定流量の変動を防止することができる等の効果を
奏することができる。
【0093】次に、本発明による第8の実施例を図20
および図21に示す。
【0094】本実施例の特徴は、前記第7の実施例の傾
転制御板を廃止し、ケーシングに傾転制御面を形成した
ものである。なお、本実施例においては前記第7の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0095】図中、111は本実施例によるケーシング
を示し、該ケーシング111は前述したケーシング21
とほぼ同様に、筒部111Aと、回転軸22が挿通され
る回転軸挿通穴111B1 を有する環状のフロント底部
111Bを有する有底筒状のケーシング本体111C
と、該ケーシング本体111Cを閉塞するリアケーシン
グ(図示せず)とから大略構成され、前記フロント底部
111Bの上側には傾転制御ピストン38が挿嵌される
シリンダ成形部111B2 が形成されている。
【0096】112はケーシング本体111Cのフロン
ト底部111Bの内周側壁面に形成された傾転制御面を
示し、該傾転制御面112は前記第7の実施例で述べた
傾転制御板97とほぼ同様に形成され、支点形成線92
Bに対して斜板91の第1の当接面93が当接する第1
の支持面113と、第2の当接面94が当接する第2の
支持面114,114と、該支持面113,114との
間に形成された支点形成面115,115と、前記第2
の支持面114,114の間に位置して形成された前述
した雌型位置ずれ規制部101,101と同様に形成さ
れた方形凹状の雌型位置ずれ規制部116とからなる。
【0097】ここで、前記雌型位置ずれ規制部116に
は軸方向に平行に延びる平面となる位置ずれ規制面11
6A,116Aが形成されている。
【0098】このように構成される本実施例による可変
容量型斜板式液圧回転機においても、傾転制御ピストン
38により斜板91を支点92を傾転中心として傾転さ
せることができ、前述した第7の実施例と同様の作用効
果を得ることができるが、本実施例においては、ケーシ
ング111に傾転制御面112を形成しているから、第
7の実施例のように別部材で傾転制御板97を形成する
必要がなくなり、部品点数を削減することができる。
【0099】なお、前記各実施例においては、斜板の
左,右方向のずれを防止する位置規制手段を、傾転制御
板または傾転制御面に形成したが、一方が雄型で他方が
雌型になって、斜板の位置ずれを規制する形状でもよ
く、また斜板の側面に位置するケーシングに形成しても
よく、要は前記斜板の位置決めを行なうことができる形
状であればよい。
【0100】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば、斜
板の裏面側に第1の支点形成線を設け、該斜板の裏面に
対向するケーシングの内壁(傾転制御板または傾転制御
面)側にも前記第1の支点形成線に対向する第2の支点
形成線を設け、第2の支点形成線に第1の支点形成線を
線接触させることによって斜板を支承する支点として構
成したから、ケーシングの内壁側に斜板を線接触させる
ことが可能となり、傾転動作における摺動抵抗を小さく
でき、傾転動作をスムーズに行なうことができると共
に、斜板を線接触させることによって該斜板のガタツキ
を防止でき、斜板の傾転角度で設定される設定流量の変
動を防止することができる。
【0101】さらに、第1,第2の支点形成線の伸長方
向に対し、斜板の位置を規制する位置規制手段を設けた
から、斜板が支点形成線の伸長方向に位置ずれするのを
防止しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による可変容量型斜板式
液圧回転機を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例による斜板および傾転制
御板の分解斜視図である。
【図3】斜板の最大傾転位置を示す要部断面図である。
【図4】斜板の最小傾転位置を示す要部断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例による斜板の最大傾転位
置を示す要部断面図である。
【図6】ケーシングの傾転制御面を示す図5中の矢示VI
−VI方向断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例による斜板および傾転制
御板の分解斜視図である。
【図8】斜板の最大傾転位置を示す要部断面図である。
【図9】斜板の最小傾転位置を示す要部断面図である。
【図10】本発明の第4の実施例による斜板の最大傾転
位置を示す要部断面図である。
【図11】ケーシングの傾転制御面を示す図10中の矢
示XI−XI方向断面図である。
【図12】本発明の第5の実施例による斜板および傾転
制御板の分解斜視図である。
【図13】斜板の最大傾転位置を示す要部断面図であ
る。
【図14】斜板の最小傾転位置を示す要部断面図であ
る。
【図15】本発明の第6の実施例による斜板の最大傾転
位置を示す要部断面図である。
【図16】ケーシングの傾転制御面を示す図15中の矢
示XVI −XVI 方向断面図である。
【図17】本発明の第7の実施例による斜板および傾転
制御板の分解斜視図である。
【図18】斜板の最大傾転位置を示す要部断面図であ
る。
【図19】斜板の最小傾転位置を示す要部断面図であ
る。
【図20】本発明の第8の実施例による斜板の最大傾転
位置を示す要部断面図である。
【図21】ケーシングの傾転制御面を示す図20中の矢
示XXI −XXI 方向断面図である。
【図22】従来技術による可変容量型斜板式液圧回転機
を示す縦断面図である。
【図23】図22中の斜板の裏面を示す表面図である。
【図24】図22中の斜板の側面図である。
【符号の説明】
21,41,61,81,111 ケーシング 22 回転軸 25 シリンダブロック 26 シリンダ 27 ピストン 28 シュー 29,51,71,91 斜板 30,52,72,92 支点 30A,52A,72A,92A 第1の支点形成線 30B,52B,72B,92B 第2の支点形成線 31,53,73,93 第1の当接面 32,54,74,94 第2の当接面 33,59,65,79,85,101,116 雌型
位置ずれ規制部 33C,37C,45C,55A,59A,65A,7
5A,79A,85A,96A,101A,116A
位置ずれ規制面 34,56,76,97 傾転制御板 35,43,57,63,77,83,98,113
第1の支持面 36,44,58,64,78,84,99,114
第2の支持面 37,45,55,75,96 雄型位置ずれ規制部 38 傾転制御ピストン 42,62,82,112 傾転制御面 95,100,115 支点形成面 θ 第1の開き角度 θ′ 第2の開き角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、該ケーシング内に回転軸
    と一体に回転自在に設けられ、軸方向に複数のシリンダ
    が穿設されたシリンダブロックと、該シリンダブロック
    の各シリンダに往復動可能に挿嵌された複数のピストン
    と、該各ピストンの端部に装着されたシューと、該各シ
    ューを案内する平滑面を有し、所定の支点を傾転中心と
    して傾転可能に設けられた斜板と、該斜板を傾転させる
    傾転制御手段とからなる可変容量型斜板式液圧回転機に
    おいて、前記斜板の平滑面の反対側となる裏面には2つ
    の面によって形成された第1の支点形成線を設け、前記
    斜板の裏面に対向するケーシングの内壁側には2つの面
    によって形成された第2の支点形成線を設け、該第2の
    支点形成線に第1の支点形成線を線接触させることによ
    って前記斜板を支承する支点としたことを特徴とする可
    変容量型斜板式液圧回転機。
  2. 【請求項2】 前記斜板の裏面に対向するケーシングの
    内壁との間には、2つの面によって形成された第2の支
    点形成線を有する傾転制御板を設けてなる請求項1記載
    の可変容量型斜板式液圧回転機。
  3. 【請求項3】 前記斜板の裏面に対向するケーシングの
    内壁には、2つの面によって形成された第2の支点形成
    線を有する傾転制御面を設けてなる請求項1記載の可変
    容量型斜板式液圧回転機。
  4. 【請求項4】 前記斜板およびケーシングの内壁側に
    は、前記第1,第2の支点形成線の伸長方向に対し、前
    記斜板の位置を規制する位置規制手段を設けてなる請求
    項1,2または3記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
  5. 【請求項5】 前記斜板の裏面に設けられる第1の支点
    形成線は第1の開き角度をもつ2つの面によって形成す
    ると共に、前記ケーシングの内壁側に設けられる第2の
    支点形成線は第2の開き角度をもつ2つの面によって形
    成し、該第2の開き角度を第1の開き角度より大とした
    請求項1,2,3または4記載の可変容量型斜板式液圧
    回転機。
JP5055144A 1993-02-19 1993-02-19 可変容量型斜板式液圧回転機 Pending JPH06249135A (ja)

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