JPH06118348A - 形状記憶合金製部材及びそれを使用したメガネ部材 - Google Patents

形状記憶合金製部材及びそれを使用したメガネ部材

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JPH06118348A
JPH06118348A JP26448092A JP26448092A JPH06118348A JP H06118348 A JPH06118348 A JP H06118348A JP 26448092 A JP26448092 A JP 26448092A JP 26448092 A JP26448092 A JP 26448092A JP H06118348 A JPH06118348 A JP H06118348A
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JP
Japan
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shape memory
memory alloy
wire rod
wire
composite wire
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JP26448092A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Yamauchi
清 山内
秀男 ▲高▼荒
Hideo Takaara
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 形状記憶合金の基本特性を活かし、耐久性及
び適用性に優れた形状記憶合金製部材と、それを使用し
たメガネ部材とを提供するものである。 【構成】 常温使用環境下で超弾性を示すTi−Ni系
合金材料から成る複数の形状記憶合金製上がり線材を用
いて形状記憶合金製複合線材を形成し、この形状記憶合
金製複合線材を形状記憶合金製部材としてメガネ部材で
あるテンプル11,ブリッジ12,渡り部13等に使用
している。ここで複合線材は、寄り線材,編み線材,織
り線材,及び不織り線材(更に、これらによる板状線材
を含む)等を任意に選定して用いることができる上、メ
ガネ部材のそれぞれの用途に応じて各複合線材の線径や
組合せ本数を変えられると共に、組合せの一部を他の合
金に代替えすることもできるので、従来の形状記憶合金
製部材では得難かったメガネ部材に対するバリエーショ
ンの寄与と、その耐久性の向上とが格段に図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温使用環境下で適用
可能な形状記憶合金製部材と、メガネフレーム等,その
形状記憶合金製部材を使用したメガネ部材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、形状記憶合金(例えばTi−N
i系合金やCu−Zn−Al系合金が挙げられる)は、
マルテンサイト変態の逆変態に付随して顕著な形状記憶
効果を示すことが知られている。又、形状記憶合金は、
逆変態の母相状態では良好な超弾性を示すことも知られ
ている。
【0003】例えば、形状記憶合金製の超弾性バネは、
伸び歪みが7%程度でも可逆な為、ステンレス線やピア
ノ線等とは異なり、コイル状にしなくても直線状バネと
して使用できる利点を持っている。このような直線状バ
ネ材は、変形防止や保型性の改善を図り得る長所を有す
るので、カテーテルガイドワイヤ,ブラジャーの芯金,
コルセットの芯金等に実用化されている。
【0004】一方、近年ではメガネフレーム等のメガネ
部材にも形状記憶合金が用いられている。通常メガネ部
材用等における形状記憶合金製部材には、メガネの装着
時の変形をお湯等に入れて元に戻し得る形状記憶性や、
基本的に変形が生じ難い超弾性を有するものが使用され
ている。
【0005】具体的に云えば、メガネ部材の形状記憶合
金製部材には、主としてTi−Ni合金材料を口径φが
1〜2mm程度の棒材にしたものか、或いは潰し材にし
たものが使われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のメガネ部材用等
の形状記憶合金製部材の場合、比較的繰り返しの曲げ負
荷に弱いという難点がある。特に、メガネ部材に超弾性
を有するものを使用した場合には、曲げ歪みが3〜4%
程度のもので1000回未満の耐久性しか得られず、そ
れ以上では切損してしまうことが多い。
【0007】又、使用部材の線径を小さくすれば、同一
曲率条件下による曲げに対しては線径を小さくしないも
のよりも耐久性が向上するが、単に線径を小さくしただ
けではメガネ部材に求められる基本的な拘束性(可撓性
等の機械的強度を確保するための要件)に欠くという問
題がある。
【0008】本発明は、かかる問題点を解決すべくなさ
れたもので、その技術的課題は、形状記憶合金の基本特
性を活かし、耐久性及び適用性に優れた形状記憶合金製
部材と、それを使用したメガネ部材とを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、常温使
用環境下で超弾性を示すTi−Ni系合金材料から成る
複数の形状記憶合金製線材を用いて形成した形状記憶合
金製複合線材と、該形状記憶合金製複合線材に結合され
た付加部材とを含む形状記憶合金製部材が得られる。
【0010】一方、本発明によれば、少なくとも一部を
形状記憶合金製部材とするメガネ部材において、形状記
憶合金製部材のうちの一部,或いは全部に形状記憶合金
製複合線材を用いたメガネ部材が得られる。
【0011】又、本発明によれば、上記メガネ部材にお
いて、形状記憶合金製複合線材は、常温使用環境下で超
弾性を示すTi−Ni系合金材料から成るメガネ部材が
得られる。
【0012】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明の形状記憶合金
製部材及びそれを使用したメガネ部材について、図面を
参照して詳細に説明する。
【0013】本発明の形状記憶合金製部材は、常温使用
環境下で超弾性を示すTi−Ni系合金材料から成る複
数の形状記憶合金製上がり線材を用いて形成した形状記
憶合金製複合線材を一部,或いは全部に使用したもの
で、その形状記憶合金製部材の一例にはメガネ部材が挙
げられる。
【0014】メガネ部材の場合、少なくとも一部を形状
記憶合金製部材とするもので、更にこの形状記憶合金製
部材のうちの一部,或いは全部に常温使用環境下で超弾
性を示すTi−Ni系合金材料から成る形状記憶合金製
複合線材を使用するものである。但し、ここで複合線材
とは、寄り線材,編み線材,織り線材,及び不織り線材
等を示す。
【0015】そこで、以下は形状記憶合金製複合線材を
含む形状記憶合金製部材とそれを使用したメガネ部材に
ついて具体的に説明する。
【0016】先ず、高周波真空溶解法によりTi−5
0.5at%Ni合金材料を得た後、この合金材料を熱
間加工,冷間加工することにより、口径φが0.5mm
の形状記憶合金製上がり線材を得た。次に、この上がり
線材を用いて下記の如く、第1から第8までの種々の線
材を作成した。但し、実施例のTi−Ni系合金材料は
常温使用環境下で超弾性を示すものであり、第1から第
6までの線材は、本発明の対象となる複合線材により構
成されるもので、第7及び第8の線材は、比較例となる
単線材により構成されるものである。
【0017】第1の複合線材は、図1(A)にその側面
図を,図1(B)にその断面図を示す如く、上がり線材
1を7本,寄り線機によって口径φが1.5mmとなる
ように束ねた寄り線材である。第2の複合線材は、この
寄り線材をプレスして厚さ0.7mmとした寄り板状線
材(図示せず)である。
【0018】又、第3の複合線材は、図2(A)にその
側面図を,図2(B)にその断面図を示す如く、上がり
線材1を7本,編み機によって口径φが1.5mmとな
るように編んだ編み複合線である。第4の複合線材は、
編み複合線をプレスして厚さ0.7mmとした編み板状
線材(図示せず)である。
【0019】更に、第5の複合線材は、図3(A)にそ
の平面図を,図3(B)にその断面図を示す如く、縦糸
に上がり線材1を7本,横糸にフッ素樹脂(テフロン)
2を配し、織り機によって厚さ0.7mmとした織り板
状線材である。第6の複合線材は、図4(A)にその平
面図を,図4(B)にその断面図を示す如く、縦糸に上
がり線材1を7本配し、これらをテフロンシート2´で
挾んで厚さ0.7mmとした不織り板状線材である。
【0020】第7及び第8の単線材は、比較例となるも
の(何れも図示せず)で、第7の単線材は口径φが1.
5mmの形状記憶合金製上がり単線材であり、第8の単
線材はこの上がり線材をプレスして厚さ0.7mmとし
た潰し板状線材である。
【0021】引き続き、これらの第1乃至第8の各複合
線材及び各単線材に対し、それぞれ温度400℃で10
分間の熱処理を行った後、0℃,20℃及び60℃の各
段階別な温度条件下で同一曲率の繰り返し曲げ試験(1
0R曲げ試験)を行うことにより、形状記憶性を調べて
各複合線材及び各単線材における寿命(耐久性)を調べ
た。表1はこの耐久性の結果を示したものである。
【0022】
【表1】
【0023】表1からは、本発明の対象となる第1から
第6までの複合線材が形状記憶性欄に○印で示した如
く、曲げ解除後に自発的な形状回復を良好に示し、何れ
も超弾性を有する2000回以上の長寿命なものになっ
たのに対し、比較例となる第7及び第8の単線材は、形
状記憶性欄に△印で示した如く、曲げ解除後に歪が残留
し、良好な超弾性を示さずに400〜500回程度の短
命なものになることが判った。
【0024】従って、本発明の形状記憶合金製部材とし
て適当な線材は、第1から第6までの複合線材であり、
比較例である第7及び第8の単線材は除外される。
【0025】因みに、第5及び第6の複合線材で用いた
テフロン材は、温度400℃では殆ど熱分解せず、形状
記憶性を全く阻害しないことが判った。尚、比較例の各
単線材が良好な超弾性を示さない理由は、本発明の各複
合線材よりも単位断面積当たりの合金密度が大きく、そ
れ故、熱処理が充分に行われない為と類推される。
【0026】そこで、本発明の形状記憶合金製部材とし
て適当な第1から第6までの複合線材のうちの任意な組
合せを用いてメガネ部材に適用させた。
【0027】図5は、本発明のメガネ部材を含むメガネ
の外観を斜視図により示したものである。但し、ここで
のメガネ部材は、レンズA,Bを除くメガネの全構成部
位であるメガネフレームを示すもので、このメガネフレ
ームは、レンズA,Bのフレーム両端から延在するテン
プル11や、レンズA,Bのフレーム両端に架設された
ブリッジ12及び渡り部13等を含んで構成されるもの
である。
【0028】このうち、テンプル11とブリッジ12と
に対しては、上述した各複合線材の任意な全組合せを用
いるものとし、渡り部13に対しては第1の複合線材の
形成と同様にして、上がり線材1を3本,寄り線機によ
って束ねた寄り線材を用いて各種メガネフレームを構成
した。
【0029】何れのメガネフレームを備えたメガネの場
合も、従来の形状記憶合金製部材以外のものと同等の機
能を有し、繰り返しの曲げ負荷に対しても強く、耐久性
に優れたものになることが判った。
【0030】尚、実施例ではTi−50.5at%Ni
合金材料を用いた場合を説明したが、このTi−Ni系
合金材料は、常温で形状記憶効果を示すものも含めれ
ば、例えば汎用的な実用組成であるNi:48−52a
t%(残Ti)の場合や、それ以外の実用組成の場合に
も全て適用され、更に、Fe,Cr,V等の第3元素を
添加したTi−Ni−X合金(但し、XはFe,Cr,
V等)や、銅基合金,鉄基合金等の全ての形状記憶合金
材料を対象とし得るので、本発明は実施例に限定されな
い。即ち、本発明の形状記憶合金製部材は、複数の形状
記憶合金製上がり線材を用いて形成した形状記憶合金製
複合線材の他に、これに付加部材を加えた場合にも適用
される。
【0031】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明によれば、形
状記憶合金の基本特性を維持し、形状のバリエーション
に富むと共に、耐久性に優れ、しかも適用性の高い形状
記憶合金製複合線材から成る形状記憶合金製部材が得ら
れる。特に、この形状記憶合金製部材をメガネ部材に用
いると、形状記憶合金製複合線材に対し、寄り線材,編
み線材,織り線材,及び不織り線材(更に、これらによ
る板状線材を含む)等を任意に選定して用いることがで
きる上、メガネ部材のそれぞれの用途に応じて各複合線
材の線径や組合せ本数を変えられると共に、組合せの一
部を他の合金に代替えすることもできるので、従来の形
状記憶合金製部材では得難かったメガネ部材に対するバ
リエーションの寄与と、その耐久性の向上とが格段に図
られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形状記憶合金製部材を成す複合線材の
寄り板状線材を示した図で、(A)はその側面図を示
し、(B)はその断面図を示したものである。
【図2】本発明の形状記憶合金製部材を成す複合線材の
編み複合線を示した図で、(A)はその側面図を示し、
(B)はその断面図を示したものである。
【図3】本発明の形状記憶合金製部材を成す複合線材の
織り板状線材を示した図で、(A)はその平面図を示
し、(B)はその断面図を示したものである。
【図4】本発明の形状記憶合金製部材を成す複合線材の
不織り板状線材を示した図で、(A)はその平面図を示
し、(B)はその断面図を示したものである。
【図5】本発明のメガネ部材を含むメガネの外観を示し
た斜視図である。
【符号の説明】
11 テンプル 12 ブリッジ 13 渡り部 A,B レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温使用環境下で超弾性を示すTi−N
    i系合金材料から成る複数の形状記憶合金製線材を用い
    て形成した形状記憶合金製複合線材と、該形状記憶合金
    製複合線材に結合された付加部材とを含むことを特徴と
    する形状記憶合金製部材。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部を形状記憶合金製部材と
    するメガネ部材において、前記形状記憶合金製部材のう
    ちの一部,或いは全部に形状記憶合金製複合線材を用い
    たことを特徴とするメガネ部材。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のメガネ部材において、前
    記形状記憶合金製複合線材は、常温使用環境下で超弾性
    を示すTi−Ni系合金材料から成ることを特徴とする
    メガネ部材。
JP26448092A 1992-10-02 1992-10-02 形状記憶合金製部材及びそれを使用したメガネ部材 Pending JPH06118348A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016170416A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 黄 澤源WONG, Chak Yuen 眼鏡フレーム及び眼鏡
WO2019057883A1 (en) * 2017-09-22 2019-03-28 Wires Glasses Ltd CLOTHING ARTICLE, HING ARRANGEMENT FOR DRESSING ARTICLE AND METHOD OF MANUFACTURING

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020227