JPH06120747A - 差動増幅器 - Google Patents

差動増幅器

Info

Publication number
JPH06120747A
JPH06120747A JP27149692A JP27149692A JPH06120747A JP H06120747 A JPH06120747 A JP H06120747A JP 27149692 A JP27149692 A JP 27149692A JP 27149692 A JP27149692 A JP 27149692A JP H06120747 A JPH06120747 A JP H06120747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
transistors
transistor
constant current
cascode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27149692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3080488B2 (ja
Inventor
Akihiro Fukushima
昭拓 福島
Tatsuhiko Okuma
龍彦 大熊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP04271496A priority Critical patent/JP3080488B2/ja
Publication of JPH06120747A publication Critical patent/JPH06120747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3080488B2 publication Critical patent/JP3080488B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カスコードブートストラップ回路のバイアス
電流を差動増幅の定電流回路にエミッタフォロワ−回路
によって重畳せず、定電流変動を無くし、差動増幅器の
定電流特性を改善して正確な差動増幅を行うものであ
る。 【構成】 差動対の第1、第2のトランジスタQ1,Q2
共通エミッタに接続したエミッタフォロワ−回路6を介
してレベルシフトダイオードD3で第1のカスコードブー
トストラップ回路3のバイアス回路5を構成し、定電流
回路4と負供給電源-VCC間に第2のカスコードブートス
トラップ回路7を設け、この第2のカスコードブートス
トラップ回路7のバイアス電圧をエミッタフォロワ−回
路6のレベルシフト回路8によってバイアスするよう構
成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は差動増幅器に係り、特
に差動増幅器内部で発生する同相信号成分や電源変動に
対するノイズ成分などを低減するのに好適な差動増幅器
に関する。
【0002】
【従来技術】従来より、カスコードブートストラップ回
路を有した差動増幅器は図6に示す回路図のものが多く
提供されていた。図において、1及び2は差動増幅器の
入力端子であり、この入力端子1に印加された入力信号
は第1のトランジスタQ1のベースに供給され、また、入
力端子2に印加された入力信号は第2のトランジスタQ2
のベースに供給される。抵抗R3,R4 はバイアス抵抗であ
る。
【0003】差動対に構成した第1、第2のトランジス
タQ1,Q2 のコレクタは第3、第4のトランジスタQ3,Q4
で形成したブートストラップ回路3にカスコード接続さ
れていて負荷抵抗R1,R2 を介して供給電源VCC に接続さ
れ、この負荷抵抗R1,R2 と第3、第4のトランジスタ
Q3,Q4 のコレクタとの接続点より出力を出力端子9,10に
取り出していた。
【0004】上記、カスコードブートストラップ回路3
の第3、第4のトランジスタQ3,Q4のベースは直接接続
されて共通ベースを形成し、この共通ベースに正供給電
源VCC より抵抗R20 とレベルシフトダイオードD3とを接
続し、上記カスコードブートストラップ回路3のバイア
ス回路5を形成している。
【0005】一方、第1、第2のトランジスタQ1,Q2
共通エミッタは定電流回路4を形成した第5のトランジ
スタQ5と抵抗R21 を介して負供給電源-VCCに接続され、
第5のトランジスタQ5のベースは負供給電源-VCCから接
続されたレベルシフトダイオードD20 と定電流ダイオー
ドD2及び抵抗R22 によってバイアスされている。
【0006】この様に構成した差動増幅器の入力端子1,
2 に入力信号が供給されて差動増幅動作を行う場合、第
1のトランジスタQ1の動作電流をI1とし、第2のトラン
ジスタQ2の動作電流をI2とし、更に、カスコードブート
ストラップ回路3の第3、第4のトランジスタQ3,Q4
ブートストラップ動作させるため、第3、第4のトラン
ジスタQ3,Q4 のベースバイアス電圧を形成するレベルシ
フトダイオードD3のアノードを第1、第2のトランジス
タQ1,Q2 の共通エミッタに接続し、このバイアス電流を
I3とすると、定電流回路5に流れる電流Iは、 I=I1+I2+I3 となって定電流動作する。
【0007】即ち、第1、第2のトランジスタQ1,Q2
入力信号レベルによる動作はカスコードブートストラッ
プ回路3のバイアス電流I3が定電流回路4の定電流Iに
よってバイアスされ、直線的にブートストラップされた
出力信号を出力端子9,10より得ることができる。
【0008】また、差動増幅の第1、第2のトランジス
タQ1,Q2 の負荷抵抗R1,R2 及びカスコードブートストラ
ップ回路3の第3、第4のトランジスタQ3,Q4 のブート
ストラップ動作が同じ条件である場合、入力端子1,2 に
印加された各々の入力電圧に対して差動増幅して差の出
力電圧を得ることができ、この各々の入力電圧の同相成
分を除去することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の差動増幅器はカスコードブートストラップ回路3に必
要なバイアス電圧を抵抗R20 とレベルシフトダイオード
D3に流れるバイアス電流I3で作っているが、このバイア
ス電流I3は前述したように、第1、第2のトランジスタ
Q1,Q2 の共通エミッタ電流I1,I2 に重畳して定電流Iに
なっているため、第1、第2のトランジスタQ1,Q2 の共
通エミッタ電圧が入力信号の同相成分により変動する
と、バイアス回路電流I3が変動して抵抗R20 の両端に発
生する電圧も同様に変動し、また、レベルシフトダイオ
ードD3の内部インピーダンスがゼロで無いため、バイア
ス電流I3の変動により定電流Iが変動して差動増幅器の
本来の同相除去特性の悪化を招くという欠点があり、ま
た、供給電源電圧VCC の変動などによって抵抗R20 の発
生電圧が大きく変動すると、上記同様に定電流Iが変動
して差動増幅特性を損なうことがあった。
【0010】更に、第1、第2のトランジスタQ1,Q2
コレクタ負荷抵抗R1,R2 の誤差や、差動増幅器の後段の
入力インピーダンスの差がある場合、同様に差動増幅作
用の同相成分の出力が除去されず出力に現われるという
問題もあり、上記負荷抵抗R1,R2 や後段の入力インピー
ダンスの誤差を小さくするために、高精度(最大1%以下
の誤差)の回路素子を使用しなくてはならなくなり、コ
ストアップになるという欠点があった。
【0011】今、例えば、図4に示す測定用差動増幅器
の回路図の入力回路を用い、図6に示した差動増幅器回
路を構成し、入力端子1に入力信号を印加すると、この
入力信号は第1のトランジスタQ1のベースに供給され、
一方、第2のトランジスタQ2のベースには抵抗R10=10Ω
と接地間に接続されたベース入力抵抗R11=100kΩを介し
て入力信号が供給される。
【0012】即ち、第1、第2のトランジスタQ1,Q2
ベースに供給される入力信号レベル差は同相入力レベル
の-80dB の信号差になり、出力端子9,10に現われる出力
信号は、逆相成分をa,同相成分をbとすると、 出力端子9 の出力電圧:VO1 =a+b 出力端子10の出力電圧:VO2 =−a+b となり、出力電圧V01 と出力電圧VO2 とを加算すること
により、逆相成分aは除去されて同相成分=2bのみを得
ることができ、この同相成分2bは図7に示すようにな
る。
【0013】図7は図4で示したオシロスコープ11で測
定した出力信号波形であり、図7の波形図において、30
は出力端子9 の出力電圧V01 の同相信号波形、31は出力
端子10の出力電圧VO2 の同相信号波形を表わし、32は同
相信号波形30,31 を加算した波形である。この様に従来
の差動増幅器では、実際上はカスコードブートストラッ
プ回路3のバイアス電流I3の変動や電源電圧変動などに
影響して同相信号成分が大きく出力され、本来の差動増
幅特性を確保することが困難であった。
【0014】また、定電流回路4は第5のトランジスタ
Q5のベースバイアスを負の供給電源-VCCに接続したレベ
ルシフトダイオードD20 と定電流ダイオードD2及び抵抗
R22で常に一定に形成して定電流化したものであるが、
コレクタ電位が入力信号の同相成分により変動し、第5
のトランジスタQ5のミラー容量C1により、特に高い周波
数に対して定電流特性が悪化する。更に、第5のトラン
ジスタQ5のコレクタ出力インピーダンスは無限大でない
ため理想的な定電流特性にならず、第5のトランジスタ
Q5のコレクタ−エミッタ間の電圧変動に対し電流値が変
化するという欠点もあった。
【0015】即ち、差動増幅器の出力端子9,10の出力は
差動(逆相)成分の信号以外に同相成分や電源変動分が
出力されるという欠点があった。
【0016】この発明は上記した点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは従来例の欠点を解消
し、第3、第4のトランジスタQ3,Q4 のカスコードブー
トストラップ回路のバイアス回路を第1、第2のトラン
ジスタQ1,Q2 の共通エミッタに設けたエミッタフォロワ
−回路を介して構成し、入力同相成分によるバイアス電
流の変動分がエミッタフォロワ−回路を介して流れ、上
記共通エミッタの定電流に上記バイアス電流が重畳せ
ず、定電流の変動を押えて定電流特性を改善することが
でき、正確な差動増幅を行うことが可能な差動増幅器を
提供するところにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の差動増幅器は
差動対を構成した第1、第2のトランジスタと、この第
1、第2のトランジスタの各コレクタに接続した第1の
カスコードブートストラップ回路と、この第1のカスコ
ードブートストラップ回路と供給電源間に設けた負荷抵
抗と、上記第1、第2のトランジスタの各エミッタを接
続した共通エミッタと負供給電源間に設けた定電流回路
と、上記第1のカスコードブートストラップ回路にバイ
アス電圧を供給するバイアス回路と、前記第1、第2の
トランジスタの各ベースに入力信号を印加する入力手段
と、前記第1のカスコードブートストラップ回路と負荷
抵抗との接続点より出力信号を取り出す出力手段とを備
えた差動増幅器であって、前記第1、第2のトランジス
タの共通エミッタに接続したエミッタフォロワ−回路を
設け、このエミッタフォロワ−回路を介して前記第1の
カスコードブートストラップ回路のバイアス回路を構成
し、前記定電流回路と負供給電源間に第2のカスコード
ブートストラップ回路を設け、この第2のカスコードブ
ートストラップ回路のバイアス電圧が前記エミッタフォ
ロワ−回路に接続したレベルシフト回路によって供給さ
れるよう構成したものである。
【0018】また、前記第1のカスコードブートストラ
ップ回路を第3、第4のトランジスタで形成し、この第
3、第4のトランジスタの各ベースを接続した共通ベー
スと供給電源間に接続した定電流ダイオードと、前記エ
ミッタフォロワ−回路を第7、第8のトランジスタで形
成し、上記第8のトランジスタのエミッタと前記第3、
第4のトランジスタの共通ベース間に接続したレベルシ
フトダイオードとを設け、前記エミッタフォロワ−回路
を介して前記定電流ダイオードとレベルシフトダイオー
ドとでバイアス回路を構成し、前記定電流回路を第5の
トランジスタで形成し、この第5のトランジスタのコレ
クタと負供給電源間に設けた第2のカスコードブートス
トラップ回路を第6のトランジスタで形成し、この第6
のトランジスタのベースバイアス電圧が前記エミッタフ
ォロワ−回路の第7のトランジスタのエミッタと負供給
電源間に設けたレベルシフトダイオードによって供給さ
れるよう構成しても良い。
【0019】
【作用】この発明によれば、差動対を構成した第1、第
2のトランジスタQ1,Q2 の共通エミッタにエミッタフォ
ロワ−回路6を接続し、このエミッタフォロワ−回路6
を第7、第8のトランジスタQ7,Q8 で形成し、この第8
のトランジスタQ8のエミッタよりレベルシフトダイオー
ドD3を介して第1のカスコードブートストラップ回路3
の第3、第4のトランジスタQ3,Q4 の共通ベースにバイ
アスする。
【0020】正供給電源VCC から定電流ダイオードD1
介して上記レベルシフトダイオードD3によってバイアス
電圧を定め、このバイアス電流I3は第8のトランジスタ
Q8から定電流回路4に接続した第2のカスコードブート
ストラップ回路7を介して負供給電源-VCCに流れる。
【0021】上記、定電流回路4は第1、第2のトラン
ジスタQ1,Q2 の差動増幅の動作電流I1,I2 を定電流化
し、第2のカスコードブートストラップ回路7を形成し
た第6のトランジスタQ6を介して負供給電源-VCCに流れ
る。この第2のカスコードブートストラップ回路7の第
6のトランジスタQ6のベースバイアス電圧は前記エミッ
タフォロワ−回路6の第7のトランジスタQ7に接続した
レベルシフトダイオードD4,D5 と定電流ダイオードD2
によってバイアスされてブートストラップ動作を行って
いる。
【0022】即ち、差動増幅の定電流I=I1+I2には第
1のカスコードブートストラップ回路3のバイアス電流
I3が重畳されずに形成されているため、入力信号の同相
成分による共通エミッタ電圧の変動に対してバイアス電
流I3が変動しても、上記定電流Iは上記エミッタフォロ
ワ−回路6のバッファ作用によって変動を押さえること
ができ、差動増幅に対する定電流特性を良好の状態にす
ることができる。
【0023】また、定電流回路4に第6のトランジスタ
Q6によるカスコードブートストラップ回路7を設けたの
で、定電流回路4のブートストラップ作用により、第5
のトランジスタQ5のミラー効果を無くすことができ、高
周波数信号に対する定電流特性を良くすることが可能に
なり、高い周波数範囲の広帯域化ができる。また、定電
流回路4の出力インピーダンスを高くすることができ理
想的な定電流特性を得ることができる。
【0024】即ち、この発明の差動増幅器は第1のカス
コードブートストラップ回路3のバイアス電圧源の内部
インピーダンスをゼロ、定電流源の内部インピーダンス
を無限大にした理想差動増幅器に近い回路構成で動作さ
せることができる。
【0025】
【実施例】この発明に係る差動増幅器の実施例を図1乃
至図5に基づいて説明する。尚、従来例と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略する。図1は第2のカ
スコードブートストラップ回路を設けた差動増幅器のブ
ロック図であり、図2は図1の実施例を示した回路図、
図3は他の実施例を示した簡略化した回路図、図4は差
動増幅器の同相除去特性を測定するための回路図、図5
は同相除去特性を表した波形図である。
【0026】図1及び図2において、3は差動増幅の第
1、第2のトランジスタQ1,Q2 のコレクタに接続した第
1のカスコードブートストラップ回路であり、この第1
のカスコードブートストラップ回路3は第3、第4のト
ランジスタQ3,Q4 で構成し、この第3、第4のトランジ
スタQ3,Q4 のベースは各々直接接続され共通ベースを形
成している。4は第1、第2のトランジスタQ1,Q2 の共
通エミッタに接続した定電流回路であり、この定電流回
路4は共通エミッタから抵抗R5を介して第5のトランジ
スタQ5のエミッタに接続して形成する。
【0027】5は第3、第4のトランジスタQ3,Q4 のバ
イアス回路であり、このバイアス回路5は正供給電源V
CC に接続した定電流ダイオードD1とレベルシフトダイ
オードD3の接続点を第3、第4のトランジスタQ3,Q4
共通ベースに接続して形成し、上記バイアス回路5は第
7、第8のトランジスタQ7,Q8 で形成したエミッタフォ
ロワ−回路6を介して上記共通エミッタに接続されてい
る。
【0028】7は第2のカスコードブートストラップ回
路であり、この第2のカスコードブートストラップ回路
7は第6のトランジスタQ6で形成し、定電流回路4の第
5のトランジスタQ5のコレクタと第6のトランジスタQ6
のエミッタとが接続されたカスコード接続回路を形成
し、第6のトランジスタQ6のベースは上記エミッタフォ
ロワ−回路6の第7のトランジスタQ7のエミッタから負
供給電源-VCCに接続したレベルシフト回路8のレベルシ
フトダイオードD4,D5 及び定電流ダイオードD2によって
バイアスされ、ブートストラップ動作を行っている。
【0029】この様に構成した差動増幅器は、第1のカ
スコードブートストラップ回路3の第3、第4のトラン
ジスタQ3,Q4 の共通ベースに接続したレベルシフトダイ
オードD3によって第3、第4のトランジスタQ3,Q4 のV
CE を決定し、このレベルシフトダイオードD3に流れる
バイアス電流I3はエミッタフォロワ−回路6を介して負
供給電源-VCCに流れるため、第1、第2のトランジスタ
Q1,Q2 の共通エミッタに接続した定電流回路4に重畳さ
れること無く第1のカスコードブートストラップ回路3
のブートストラップ動作を行うことができる。
【0030】定電流回路5の第5のトランジスタQ5のベ
ースバイアスは、図のように、エミッタフォロワ−回路
6の第7のトランジスタQ7のエミッタに接続したレベル
シフトダイオードD4,D5 の接点より供給され、第2のカ
スコードブートストラップ回路7の第6のトランジスタ
Q6のベースバイアスはレベルシフトダイオードD5と定電
流ダイオードD2との接続点より供給されて定電流動作と
ブートストラップ動作を行う。
【0031】この様に、第1、第2のトランジスタQ1,Q
2 の差動増幅の動作電流I1,I2 が共通エミッタから定電
流回路4で制御されて定電流Iになり、この定電流I=
I1+I2に同相入力信号や電源電圧の変動によるノイズ源
となる第3、第4のトランジスタQ3,Q4 のバイアス電流
I3や他の回路電流が、共通エミッタに接続したエミッタ
フォロワ−回路6のバッファによって流れ込むことがな
くなり、入力信号などに含まれる同相成分の影響を定電
流Iに及ぼすことを防ぐことができる。
【0032】更に、定電流回路4の第5のトランジスタ
Q5は第6のトランジスタQ6によりカスコードされたブー
トストラップが掛かっているので、第5のトランジスタ
Q5のVCE は一定になって第5のトランジスタQ5のミラー
容量C1による影響が無くなり、高い周波数に対しても安
定した定電流特性を得ることができ、差動増幅器の広帯
域周波数特性を良くすることができる。
【0033】図4は第3、第4のトランジスタQ3,Q4
共通ベースに内部抵抗ゼロの直流電圧源Eでバイアス
し、共通エミッタに内部抵抗を無限大の定電流源Iを接
続した理想差動増幅器の回路図であり、11は出力信号の
同相除去特性を測定するオシロスコープである。
【0034】この理想差動増幅器に対して、実際には本
発明の図1の回路によって構成し、差動増幅の第1、第
2のトランジスタQ1,Q2 の入力信号は、従来例で説明し
たと同様に第1のトランジスタQ1の入力レベルに対して
第2のトランジスタQ2の入力レベルは、抵抗 R10=10Ω
とR11=100kΩとにより-80dB の同相入力レベル差を有し
たものであり、この入力条件は、一般に音声信号増幅器
で使用される帰還増幅器の初段増幅の入力条件と同等で
ある。
【0035】この様に構成した測定用差動増幅器の出力
端子9,10に現われる出力信号はオシロスコープ11によっ
て測定することができる。前述した従来例の図7の測定
波形図と同様に、出力端子9,10に現われる出力信号は、
逆相成分をa,同相成分をbとすると、 出力端子9 の出力電圧:VO1 =a+b 出力端子10の出力電圧:VO2 =−a+b となり、出力電圧V01 と出力電圧VO2 とを加算すること
により、逆相成分aは除去されて同相成分2bのみを得る
ことができ、この同相成分2bは図5に示す波形図のよう
になる。
【0036】図5において、20は出力端子9 の出力電圧
V01 の出力信号波形であり、21は出力端子10の出力電圧
VO2 の出力信号波形である。22は出力電圧V01 波形20と
出力電圧V02 波形21とを加算した合成波形であり、図の
ように、出力電圧V01 波形20と出力電圧V02 波形21は逆
相成分のみで加算信号波形22には同相成分の出力は認め
られない。即ち、差動増幅器の出力端子9,10間より出力
を加算して取り出せば出力に現われる同相成分は無視す
ることができ、図4に示した理想差動増幅器に近い差動
増幅動作の性能を出すことができる。
【0037】また、図3は他の実施例を示した回路図で
あり、図1の差動増幅器を簡略化して構成したものであ
る。図において、エミッタフォロワ−回路6を第8のト
ランジスタQ8のみで形成し、図のように、この第8のト
ランジスタQ8のエミッタからレベルシフトダイオードD3
を介して第3、第4のトランジスタQ3,Q4 の共通ベース
にバイアスを掛け、カスコードブートストラップ回路3
をブートストラップ動作させたものである。
【0038】また、第1、第2のトランジスタQ1,Q2
共通エミッタからの定電流回路4を定電流ダイオードD6
で構成して簡略化したものである。
【0039】この様に、前記同様に、エミッタフォロワ
−回路6を用いてカスコードブートストラップ回路3の
バイアス回路を形成し、このバイアス回路の動作バイア
ス電流I3をエミッタフォロワ−回路6に流してバイアス
動作させ、バイアス電流I3が定電流回路6の定電流ダイ
オードD6に重畳すること無くしたので、差動増幅時の定
電流Iをノイズ源であるバイアス電流I3などから防ぐこ
とができる。
【0040】上記、定電流I特性は定電流ダイオードD6
の内部抵抗によって定電流化され、図1の回路図に比べ
て簡略化されているが、定電流回路の浮遊容量なども少
なくすることができ比較的高い周波数まで使用可能であ
る。この簡略化した図3の回路は、一般に、同相入力信
号レベルの小さい回路に適していて、例えば D/A変換回
路などのポストアンプなどに使用すると良い。
【0041】以上、差動増幅器の増幅素子を第1、第2
のトランジスタQ1,Q2 で構成し、他の回路素子もトラン
ジスタを用いて説明したが、このトランジスタ増幅素子
の代わりに他のデバイス、例えば FETなどに置き換えて
構成しても良い。
【0042】
【発明の効果】この発明に係る差動増幅器は前述のよう
に、差動増幅する第1、第2のトランジスタQ1,Q2 の動
作電流のみを定電流回路6で定電流化し、入力同相成分
や電源電圧変動によるノイズ電流が共通エミッタに接続
したエミッタフォロワ−回路によってバッファされ、ノ
イズ電流が定電流回路に重畳されること無く作用するた
め、差動増幅器の差動増幅動作を理想差動増幅器に近い
状態で動作させることができ、より精密な差動増幅器を
構築することができるという効果がある。
【0043】図4に示した差動増幅器の同相除去特性を
測定する回路において、従来例に示した同相成分の出力
波形レベル(図7の加算波形32)と、本発明の図1の回
路の実施例の同相成分の出力波形22(図5の波形22)の
レベル比は40dB以上あり、従来回路(図6の回路図)で
同相成分を-40dB 改善するためには、差動増幅器の合成
負荷インピーダンスの誤差を最大1%以下にしなければ成
らず究めて困難であったものが、本発明の回路では簡単
に実現できる。
【0044】また、定電流回路のカスコードブートスト
ラップ回路により周波数特性が改善されるので、差動増
幅の高周波数帯域までの動作が可能になり、差動増幅器
の広帯域化が可能になるという効果もある。
【0045】しかも、構造が簡単であって、また、安価
に構成することができるため実施も容易であるなどの優
れた特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る差動増幅器の実施例を示したブ
ロック図である。
【図2】図1のブロック図の実施例を示した回路図であ
る。
【図3】他の簡略化した実施例を示した回路図である。
【図4】差動増幅器の同相除去特性を測定するための回
路図である。
【図5】図4の回路で測定した同相除去特性を表した出
力波形図である。
【図6】従来例を示した回路図である。
【図7】図4の測定回路における図6の従来例の回路で
測定した出力波形図である。
【符号の説明】
1,2 差動増幅器の入力端子 3 第1のカスコードブートストラップ回路 4 定電流回路 5 バイアス回路 6 エミッタフォロワ−回路 7 第2のカスコードブートストラップ回路 8 レベルシフト回路 9、10 出力端子 11 オシロスコープ 12 バイアス電圧源E 13 定電流源I 20 出力端子9の出力電圧波形 21 出力端子10の出力電圧波形 22 両出力電圧を加算した合成出力波形

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動対を構成した第1、第2のトランジ
    スタと、この第1、第2のトランジスタの各コレクタに
    接続した第1のカスコードブートストラップ回路と、こ
    の第1のカスコードブートストラップ回路と供給電源間
    に設けた負荷抵抗と、上記第1、第2のトランジスタの
    各エミッタを接続した共通エミッタと負供給電源間に設
    けた定電流回路と、上記第1のカスコードブートストラ
    ップ回路にバイアス電圧を供給するバイアス回路と、前
    記第1、第2のトランジスタの各ベースに入力信号を印
    加する入力手段と、前記第1のカスコードブートストラ
    ップ回路と負荷抵抗との接続点より出力信号を取り出す
    出力手段とを備えた差動増幅器であって、 前記第1、第2のトランジスタの共通エミッタに接続し
    たエミッタフォロワ−回路を設け、このエミッタフォロ
    ワ−回路を介して前記第1のカスコードブートストラッ
    プ回路のバイアス回路を構成し、前記定電流回路と負供
    給電源間に第2のカスコードブートストラップ回路を設
    け、この第2のカスコードブートストラップ回路のバイ
    アス電圧が前記エミッタフォロワ−回路に接続したレベ
    ルシフト回路によって供給されるよう構成したことを特
    徴とする差動増幅器。
  2. 【請求項2】 前記第1のカスコードブートストラップ
    回路を第3、第4のトランジスタで形成し、この第3、
    第4のトランジスタの各ベースを接続した共通ベースと
    供給電源間に接続した定電流ダイオードと、前記エミッ
    タフォロワ−回路を第7、第8のトランジスタで形成
    し、この第8のトランジスタのエミッタと前記第3、第
    4のトランジスタの共通ベース間に接続したレベルシフ
    トダイオードとを設け、前記エミッタフォロワ−回路を
    介して前記定電流ダイオードと上記レベルシフトダイオ
    ードとでバイアス回路を構成し、 前記定電流回路を第5のトランジスタで形成し、この第
    5のトランジスタのコレクタと負供給電源間に設けた第
    2のカスコードブートストラップ回路を第6のトランジ
    スタで形成し、この第6のトランジスタのベースバイア
    ス電圧が前記エミッタフォロワ−回路の第7のトランジ
    スタのエミッタと負供給電源間に設けたレベルシフトダ
    イオードによって供給されるよう構成したことを特徴と
    する請求項1記載の差動増幅器。
JP04271496A 1992-10-09 1992-10-09 差動増幅器 Expired - Fee Related JP3080488B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04271496A JP3080488B2 (ja) 1992-10-09 1992-10-09 差動増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04271496A JP3080488B2 (ja) 1992-10-09 1992-10-09 差動増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06120747A true JPH06120747A (ja) 1994-04-28
JP3080488B2 JP3080488B2 (ja) 2000-08-28

Family

ID=17500869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04271496A Expired - Fee Related JP3080488B2 (ja) 1992-10-09 1992-10-09 差動増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3080488B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002232239A (ja) * 2001-02-01 2002-08-16 Akita Kaihatsu Center Ard:Kk 演算増幅器
JP2008131347A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Kenwood Corp 差動増幅回路
KR20120132322A (ko) 2011-05-25 2012-12-05 미쓰미덴기가부시기가이샤 열전대용 증폭 회로 및 온도 감시 시스템
CN106487339A (zh) * 2015-08-28 2017-03-08 贵州煜立电子科技有限公司 无电阻半导体集成通用运算放大器的改进方法及其放大器
CN113746437A (zh) * 2020-05-27 2021-12-03 瑞昱半导体股份有限公司 运算放大器以及直流电压电平控制方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002232239A (ja) * 2001-02-01 2002-08-16 Akita Kaihatsu Center Ard:Kk 演算増幅器
JP2008131347A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Kenwood Corp 差動増幅回路
KR20120132322A (ko) 2011-05-25 2012-12-05 미쓰미덴기가부시기가이샤 열전대용 증폭 회로 및 온도 감시 시스템
CN106487339A (zh) * 2015-08-28 2017-03-08 贵州煜立电子科技有限公司 无电阻半导体集成通用运算放大器的改进方法及其放大器
CN113746437A (zh) * 2020-05-27 2021-12-03 瑞昱半导体股份有限公司 运算放大器以及直流电压电平控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3080488B2 (ja) 2000-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5497123A (en) Amplifier circuit having high linearity for cancelling third order harmonic distortion
US4999585A (en) Circuit technique for cancelling non-linear capacitor-induced harmonic distortion
JPH0775289B2 (ja) 相互コンダクタンス増幅回路
JP3088262B2 (ja) 低歪差動増幅回路
KR910008545B1 (ko) 전압-전류변환회로
EP0526423A1 (en) An integrated instrumentation amplifier with differential input and a single power supply, with integrated frequency-compensating capacitance
JPH06120747A (ja) 差動増幅器
US20050127999A1 (en) Low distortion and high slew rate output stage for voltage feedback amplifier
US5047729A (en) Transconductance amplifier
US4385364A (en) Electronic gain control circuit
US7612609B1 (en) Self-stabilizing differential load circuit with well controlled complex impedance
JPH06169225A (ja) 電圧電流変換回路
JPH0697725B2 (ja) 増幅器回路
US7679442B2 (en) Output distortion cancellation circuit
US7061300B2 (en) Low supply voltage analog multiplier
JPH1041750A (ja) 利得制御周波数変換回路
JPH06232654A (ja) 演算増幅回路
JPS641785Y2 (ja)
JPH0113453Y2 (ja)
JP2626196B2 (ja) 差動増幅回路
JP2600648B2 (ja) 差動増幅回路
JPS60163511A (ja) ビデオモニタ
KR830001979B1 (ko) 전력 증폭 회로
JPH0241034A (ja) Fm受信機
JPS624006B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080623

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees