JPH06128031A - 高強度および高靭性を有する酸化ジルコニウム基セラミックスの製造方法 - Google Patents
高強度および高靭性を有する酸化ジルコニウム基セラミックスの製造方法Info
- Publication number
- JPH06128031A JPH06128031A JP4305976A JP30597692A JPH06128031A JP H06128031 A JPH06128031 A JP H06128031A JP 4305976 A JP4305976 A JP 4305976A JP 30597692 A JP30597692 A JP 30597692A JP H06128031 A JPH06128031 A JP H06128031A
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- Japan
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- zro
- theoretical density
- toughness
- based ceramics
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高強度および高靭性を有するZrO2 基セラ
ミックスを製造する。 【構成】 50〜90%の理論密度比を有するZrO2
を主成分とする焼結体に、鍛造開始温度:1250〜1
600℃、最高付加圧力:100〜5000kg/cm2 の
条件で高温高圧鍛造を施して、98%以上の理論密度比
をもったZrO2基セラミックスを製造する。
ミックスを製造する。 【構成】 50〜90%の理論密度比を有するZrO2
を主成分とする焼結体に、鍛造開始温度:1250〜1
600℃、最高付加圧力:100〜5000kg/cm2 の
条件で高温高圧鍛造を施して、98%以上の理論密度比
をもったZrO2基セラミックスを製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高強度および高靭性
を有する酸化ジルコニウム(以下、ZrO2で示す)基
セラミックスに関するものである。
を有する酸化ジルコニウム(以下、ZrO2で示す)基
セラミックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、例えば特開平3−112
854号公報に記載されるように、原料粉末として、い
ずれも0.3μm以下の平均粒径を有するZrO2 粉末
および酸化アルミニウム(以下、Al2 O3 で示す)粉
末、さらに酸化イットリウム(以下、Y2 O3 で示す)
や酸化マグネシウム(以下、MgOで示す)、さらに酸
化セリウム(以下、CeO2 で示す)などの安定化剤を
0.1〜20モル%の割合で含有してなる安定化ZrO
2 粉末、Y2 O3 粉末、MgO粉末、および希土類元素
の酸化物(以下、ROxで示す)粉末を用い、これら原
料粉末を、重量%で(以下、組成に関する%は重量%を
示す)、Al2 O3 :0.5〜50%、必要に応じて、
Y2 O3 ,MgO、およびROxのうちの1種または2
種以上:0.01〜1%、ZrO2 および/または安定
化ZrO2 :残り、からなる配合組成に配合し、通常の
条件で混合した後、45〜65%の理論密度比を有する
圧粉体に成形し、この圧粉体を大気中、1200〜16
50℃の温度で焼結することにより95%以上の理論密
度比をもったZrO2 基セラミックスを製造する方法が
知られており、かつこのZrO2 基セラミックスが切削
工具やテープスリッターなどの刃物、さらにスライダー
などの耐摩部品などとして用いられていることも良く知
られるところである。
854号公報に記載されるように、原料粉末として、い
ずれも0.3μm以下の平均粒径を有するZrO2 粉末
および酸化アルミニウム(以下、Al2 O3 で示す)粉
末、さらに酸化イットリウム(以下、Y2 O3 で示す)
や酸化マグネシウム(以下、MgOで示す)、さらに酸
化セリウム(以下、CeO2 で示す)などの安定化剤を
0.1〜20モル%の割合で含有してなる安定化ZrO
2 粉末、Y2 O3 粉末、MgO粉末、および希土類元素
の酸化物(以下、ROxで示す)粉末を用い、これら原
料粉末を、重量%で(以下、組成に関する%は重量%を
示す)、Al2 O3 :0.5〜50%、必要に応じて、
Y2 O3 ,MgO、およびROxのうちの1種または2
種以上:0.01〜1%、ZrO2 および/または安定
化ZrO2 :残り、からなる配合組成に配合し、通常の
条件で混合した後、45〜65%の理論密度比を有する
圧粉体に成形し、この圧粉体を大気中、1200〜16
50℃の温度で焼結することにより95%以上の理論密
度比をもったZrO2 基セラミックスを製造する方法が
知られており、かつこのZrO2 基セラミックスが切削
工具やテープスリッターなどの刃物、さらにスライダー
などの耐摩部品などとして用いられていることも良く知
られるところである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の各種機械
装置の小型化および軽量化はめざましく、これに伴ない
これらの構造部材にも薄肉化が強く要求される傾向にあ
るが、上記の従来方法で製造されたZrO2 基セラミッ
クスは、十分な強度および靭性を具備するものではない
ために、これらの要求に満足に対応することができない
のが現状である。
装置の小型化および軽量化はめざましく、これに伴ない
これらの構造部材にも薄肉化が強く要求される傾向にあ
るが、上記の従来方法で製造されたZrO2 基セラミッ
クスは、十分な強度および靭性を具備するものではない
ために、これらの要求に満足に対応することができない
のが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、高強度および高靭性を有するZ
rO2 基セラミックスを製造すべく研究を行なった結
果、従来の95%以上の理論密度比を有するZrO2 基
セラミックスに比して、相対的に低い50〜90%の理
論密度比をもったZrO2 を主成分とする焼結体(Zr
O2 基セラミックス)を形成し、この焼結体に、鍛造開
始温度:1250〜1600℃、最高付加圧力:100
〜5000kg/cm2 、の条件で高温高圧鍛造を施して、
その理論密度比を98%以上にすると、この結果のZr
O2 基セラミックスにはきわめて高い残留歪が内蔵され
るようになり、これによって高強度と高靭性を具備する
ようになるという研究結果を得たのである。
上述のような観点から、高強度および高靭性を有するZ
rO2 基セラミックスを製造すべく研究を行なった結
果、従来の95%以上の理論密度比を有するZrO2 基
セラミックスに比して、相対的に低い50〜90%の理
論密度比をもったZrO2 を主成分とする焼結体(Zr
O2 基セラミックス)を形成し、この焼結体に、鍛造開
始温度:1250〜1600℃、最高付加圧力:100
〜5000kg/cm2 、の条件で高温高圧鍛造を施して、
その理論密度比を98%以上にすると、この結果のZr
O2 基セラミックスにはきわめて高い残留歪が内蔵され
るようになり、これによって高強度と高靭性を具備する
ようになるという研究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、50〜90%の理論密度比を有
するZrO2 を主成分とする焼結体に、鍛造開始温度:
1250〜1600℃、最高付加圧力:100〜500
0kg/cm2 、の条件で高温高圧鍛造を施して、98%以
上の理論密度比とすることにより高強度および高靭性を
有するZrO2 基セラミックスを製造する方法に特徴を
有するものである。
なされたものであって、50〜90%の理論密度比を有
するZrO2 を主成分とする焼結体に、鍛造開始温度:
1250〜1600℃、最高付加圧力:100〜500
0kg/cm2 、の条件で高温高圧鍛造を施して、98%以
上の理論密度比とすることにより高強度および高靭性を
有するZrO2 基セラミックスを製造する方法に特徴を
有するものである。
【0006】つぎに、この発明の方法において、製造条
件を上記の通りに限定した理由を説明する。 (a) 焼結体の理論密度比 その理論密度比が50%未満では、高温高圧鍛造時に割
れが発生し易く、一方その理論密度比が90%を越える
と、高温高圧鍛造時の加工率が不十分で、所望の残留歪
の蓄積ができず、この結果所望の強度および靭性を確保
することができなくなることから、その理論密度比を5
0〜90%と定めた。
件を上記の通りに限定した理由を説明する。 (a) 焼結体の理論密度比 その理論密度比が50%未満では、高温高圧鍛造時に割
れが発生し易く、一方その理論密度比が90%を越える
と、高温高圧鍛造時の加工率が不十分で、所望の残留歪
の蓄積ができず、この結果所望の強度および靭性を確保
することができなくなることから、その理論密度比を5
0〜90%と定めた。
【0007】(b) 高温高圧鍛造時の鍛造開始温度 その温度が1250℃未満では鍛造時に割れが発生し易
く、一方その温度が1600℃を越えると粒成長が起っ
て、特に強度の低下が著しくなることから、その温度を
1250〜1600℃に定めた。
く、一方その温度が1600℃を越えると粒成長が起っ
て、特に強度の低下が著しくなることから、その温度を
1250〜1600℃に定めた。
【0008】(c) 高温高圧鍛造時の最高付加圧力 その圧力が100kg/cm2 未満では鍛造加工が困難であ
り、一方その圧力が5000kg/cm2 を越えると割れが
発生するようになることから、その圧力を100〜50
00kg/cm2 と定めた。
り、一方その圧力が5000kg/cm2 を越えると割れが
発生するようになることから、その圧力を100〜50
00kg/cm2 と定めた。
【0009】(d) セラミックスの理論密度比 その理論密度比が98%未満では所望の高強度および高
靭性を確保することができないことから、高温高圧鍛造
終了時点でセラミックスが98%以上の理論密度比をも
つようにしなければならない。
靭性を確保することができないことから、高温高圧鍛造
終了時点でセラミックスが98%以上の理論密度比をも
つようにしなければならない。
【0010】
【実施例】つぎに、この発明のZrO2 基セラミックス
の製造方法を実施例により具体的に説明する。原料粉末
として、いずれも0.3μm以下の範囲内の所定の平均
粒径を有するZrO2 粉末およびAl2 O3 粉末、さら
にY2 O3 :3モル%固溶の安定化ZrO2 粉末、Mg
O:9モル%固溶の安定化ZrO2 粉末、CeO2 :1
2モル%固溶の安定化ZrO2 粉末、Y2 O3 粉末、M
gO粉末、およびLa2 O3 粉末を用意し、これら原料
粉末を表1に示される配合組成に配合し、遊星型ボール
ミルを用い、メタノール媒体中で5時間の粉砕混合を行
ない、乾燥して混合粉末A〜Jとし、これらの混合粉末
からそれぞれ0.5〜2ton /cm2 の範囲内の所定の圧
力で表2,3に示される理論密度比をもった圧粉体をプ
レス成形し、これらの圧粉体を、大気中、同じく表2,
3に示される温度に2時間保持の条件で焼結して、同じ
く表2,3に示される理論密度比をもったZrO2 を主
成分とする焼結体とし、この結果得られた95%以上の
理論密度比を有する焼結体が従来法1〜10によって製
造されたZrO2 基セラミックスであり、ついで理論密
度比が50〜90%の焼結体に対しては、大気中、同じ
く表2に示される条件で1時間の高温高圧鍛造を施すこ
とにより本発明法1〜10を実施し、表2に示される理
論密度比をもったZrO2 基セラミックスをそれぞれ製
造した。
の製造方法を実施例により具体的に説明する。原料粉末
として、いずれも0.3μm以下の範囲内の所定の平均
粒径を有するZrO2 粉末およびAl2 O3 粉末、さら
にY2 O3 :3モル%固溶の安定化ZrO2 粉末、Mg
O:9モル%固溶の安定化ZrO2 粉末、CeO2 :1
2モル%固溶の安定化ZrO2 粉末、Y2 O3 粉末、M
gO粉末、およびLa2 O3 粉末を用意し、これら原料
粉末を表1に示される配合組成に配合し、遊星型ボール
ミルを用い、メタノール媒体中で5時間の粉砕混合を行
ない、乾燥して混合粉末A〜Jとし、これらの混合粉末
からそれぞれ0.5〜2ton /cm2 の範囲内の所定の圧
力で表2,3に示される理論密度比をもった圧粉体をプ
レス成形し、これらの圧粉体を、大気中、同じく表2,
3に示される温度に2時間保持の条件で焼結して、同じ
く表2,3に示される理論密度比をもったZrO2 を主
成分とする焼結体とし、この結果得られた95%以上の
理論密度比を有する焼結体が従来法1〜10によって製
造されたZrO2 基セラミックスであり、ついで理論密
度比が50〜90%の焼結体に対しては、大気中、同じ
く表2に示される条件で1時間の高温高圧鍛造を施すこ
とにより本発明法1〜10を実施し、表2に示される理
論密度比をもったZrO2 基セラミックスをそれぞれ製
造した。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】この結果得られた各種のZrO2 基セラミ
ックスについて、強度および靭性を評価する目的で破壊
靭性値および曲げ強度を測定し、この測定結果を表2,
3に示した。また表2,3にはビッカース硬さ(Hv)
も合せて示した。
ックスについて、強度および靭性を評価する目的で破壊
靭性値および曲げ強度を測定し、この測定結果を表2,
3に示した。また表2,3にはビッカース硬さ(Hv)
も合せて示した。
【0015】
【発明の効果】表2,3に示される結果から、本発明法
1〜10によって製造されたZrO2基セラミックス
は、いずれも従来法1〜10によって製造されたZrO
2 基セラミックスに比して一段とすぐれた強度と靭性を
もつことが明らかである。上述のように、この発明の方
法によれば、高強度と高靭性を有するZrO2 基セラミ
ックスを製造することができ、したがってこの結果のZ
rO2 基セラミックスは各種機械装置の小型化および軽
量化に寄与するところ大なるものがあるなど工業上有用
な効果がもたらされるのである。
1〜10によって製造されたZrO2基セラミックス
は、いずれも従来法1〜10によって製造されたZrO
2 基セラミックスに比して一段とすぐれた強度と靭性を
もつことが明らかである。上述のように、この発明の方
法によれば、高強度と高靭性を有するZrO2 基セラミ
ックスを製造することができ、したがってこの結果のZ
rO2 基セラミックスは各種機械装置の小型化および軽
量化に寄与するところ大なるものがあるなど工業上有用
な効果がもたらされるのである。
Claims (1)
- 【請求項1】 50〜90%の理論密度比を有する酸化
ジルコニウムを主成分とする焼結体に、 鍛造開始温度:1250〜1600℃、 最高付加圧力:100〜5000kg/cm2 、 の条件で高温高圧鍛造を施して、98%以上の理論密度
比とすることを特徴とする高強度および高靭性を有する
酸化ジルコニウム基セラミックスの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4305976A JPH06128031A (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 高強度および高靭性を有する酸化ジルコニウム基セラミックスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4305976A JPH06128031A (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 高強度および高靭性を有する酸化ジルコニウム基セラミックスの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06128031A true JPH06128031A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17951570
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4305976A Pending JPH06128031A (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 高強度および高靭性を有する酸化ジルコニウム基セラミックスの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06128031A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012041239A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Noritake Co Ltd | ジルコニア焼結体、並びにその焼結用組成物及び仮焼体 |
-
1992
- 1992-10-19 JP JP4305976A patent/JPH06128031A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012041239A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Noritake Co Ltd | ジルコニア焼結体、並びにその焼結用組成物及び仮焼体 |
| US8987157B2 (en) | 2010-08-20 | 2015-03-24 | Noritake Co., Limited | Sintered zirconia, and composition for sintering and calcined body therefor |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010619 |