JPH06130529A - ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法

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JPH06130529A
JPH06130529A JP28447792A JP28447792A JPH06130529A JP H06130529 A JPH06130529 A JP H06130529A JP 28447792 A JP28447792 A JP 28447792A JP 28447792 A JP28447792 A JP 28447792A JP H06130529 A JPH06130529 A JP H06130529A
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JP
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silver halide
silver
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solution
grains
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JP28447792A
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Haruhiko Sakuma
晴彦 佐久間
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 銀画像の色調が長期保存でも黄色に変色しな
い医療用ハロゲン化銀写真感光材料の提供。処理工程で
臭気による作業環境の悪化がなく、かつ乾燥性や最高濃
度の劣化のないハロゲン化銀写真感光材料及びその処理
方法の提供。 【構成】 同一層中に存在するハロゲン化銀粒子の全投
影面積の50%以上が、最小の長さを有する辺の長さに対
して、最大の長さを有する辺の長さの比が2.0以下であ
る6角形のハロゲン化銀粒子で、かつ平板状ハロゲン化
銀粒子からなる感光性ハロゲン化銀乳剤層を有し、該乳
剤層側の全バインダー量が4.8g/m2未満で膨潤率が30〜
200%であるハロゲン化銀写真感光材料を、アルミニウ
ムイオンが1×10-2モル%以下で、pHが5.0以上の定着
液で自動現像処理するハロゲン化銀写真感光材料及びそ
の処理方法による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は白黒ハロゲン化銀写真感
光材料の自動現像処理に関し、特に医療用感光材料にお
いて処理液が新液の時から長期使用においても安定した
写真特性を与え、かつ現像後の銀画像の色調を安定化し
た技術に関するものである。
【0002】
【発明の背景】近年、医療用の両面乳剤Xレイ感光材料
においては、高いカバリングパワーとクロスオーバーカ
ット効果による画像の鮮鋭性を高める目的から、アスペ
クト比(粒子の投影面積の円換算直径と粒子の厚みの
比)が2〜8の平板状ハロゲン化銀粒子を用いることが
一般的になっている。
【0003】しかしながら、該平板状ハロゲン化銀粒子
は現像処理後の銀画像の色調が保存中に黄褐色に変色を
きたしやすくする欠点を有している。
【0004】一方、現在の医療用ハロゲン化銀写真感光
材料は、現像処理の定着液に硫酸アルミニウム等を添加
してアルミニウムによる感光材料の硬膜を行うことで良
好な写真特性曲線と乾燥性を維持している。このアルミ
ニウムイオンを含まないか、もしくは1×10-2モル%以
下の極く僅かな量の定着液で処理すると、乾燥不良や最
高濃度の低下をきたす。特にDry to dry(撮影後のフ
ィルムを自動現像機に挿入し現像処理が終了して乾燥す
るまでの工程を言う)を48秒以下で行う迅速処理におい
ては乾燥不良や写真の最高濃度低下が起こり易い。
【0005】このように定着液に硫酸アルミニウム等を
添加してアルミニウムによる写真感光材料の硬膜を行う
ことは、乾燥性や写真の最高濃度を維持する上で有効で
あるが、アルミニウムイオンはpH5付近で水酸化アル
ミニウムとなり、水に対する溶解度が急激に低下して固
形化するために通常、定着液のpHは4.0〜4.8(温度25
℃)の領域で使用されているのが一般的である。しかし
pHが9.0以上(25℃)のアルカリ性現像液が混入して
も、定着液pHを4.8以下に保つために添加している酢酸
や亜硫酸塩は、酢酸ガスや亜硫酸ガスとなって大気中に
放出され、この臭気によって作業環境の悪化をきたして
いる。
【0006】pHが4.9以下の定着液で処理することは、
乾燥性や最高濃度低下防止には有効であるが、アスペク
ト比が2.0以上の平板状ハロゲン化銀粒子では、銀画像
の色調が長期保存で黄褐色に変色する現象を助長し易く
なる問題があって新たな改良が望まれていた。
【0007】
【発明の目的】従って本発明の第1の目的は、現像後に
おける銀画像の色調が長期保存で安定であり、黄褐色に
変色しない医療用ハロゲン化銀写真感光材料を提供する
ことである。
【0008】本発明の第2の目的は、感光材料の現像処
理工程にて臭気による作業環境の悪化を来たすことな
く、かつ乾燥性や最高濃度の劣化のないハロゲン化銀写
真感光材料及びその処理方法を提供することである。そ
の他の目的は以下の明細から明らかとなる。
【0009】
【発明の構成】本発明の上記の目的は、以下により達成
されることを見いだし本発明を成した。
【0010】即ち、(1)支持体上に少なくとも1層のハ
ロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料に
おいて、該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が同一
層中に存在するハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以
上が、最小の長さを有する辺の長さに対して、最大の長
さを有する辺の長さの比が2.0以下である6角形のハロ
ゲン化銀粒子で、かつ平行な2面を外表面とした平板状
ハロゲン化銀粒子からなる感光性ハロゲン化銀乳剤層を
有し、該乳剤層を有する側の全バインダー量が4.8g/m2
未満で、かつ該乳剤層を有する側の面の膨潤率が30%以
上200%以下であるハロゲン化銀写真感光材料を、アル
ミニウムイオン含有率が1×10-2モル%以下で、かつp
Hが5.0以上の定着液で自動現像処理するハロゲン化銀
写真感光材料及びその処理方法。
【0011】(2)赤外線輻射乾燥またはマイクロ波乾燥
の少なくとも1つを乾燥手段として用いる(1)項記載の
ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法。
【0012】(3)Dry to dryを48秒以下で行う (1) 及び
(2) 項のハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法
により達成される。
【0013】以下本発明を詳述する。
【0014】本発明に於ける好ましい態様としては、ハ
ロゲン化銀粒子の投影面積の少なくとも50%以上が、平
均沃化銀含有率が0モル%以上2.0モル%以下で、かつ
平均塩化銀含有率0モル%以上20モル%以下の塩沃臭化
銀である。これらハロゲン化銀粒子の投影面積の少なく
とも50%以上が、最小の長さを有する辺の長さに対し
て、最大の長さを有する辺の長さの比が2.0以下である
6角形のハロゲン化銀粒子であり、かつ平行な2面を外
表面とした平板状ハロゲン化銀粒子からなる感光性ハロ
ゲン化銀粒子によって占められていることである。
【0015】本発明の効果を十分発揮するためには感光
材料は投影面積の50%以上が平均沃化銀含有率が0モル
%以上2.5モル%以下で、かつ平均塩化銀含有率が0モ
ル%以上〜20モル%以下の塩沃臭化銀であり、最小の長
さを有する辺の長さに対する最大の長さを有する辺の長
さの比が2.0以下である6角形であり、かつ、平行な2
面の外表面として有する平板状ハロゲン化銀粒子で占め
られていることが必要である。
【0016】更に好ましくは感光材料は投影面積の70%
以上が平均沃化銀含有率が0モル%以上2.5 モル%以下
で、かつ平均塩化銀含有率が0モル%以上20モル%以下
の塩沃臭化銀であり、最小の長さを有する辺の長さに対
する最大の長さを有する辺の長さの比が2.0以下である
6角形であり、かつ平行な2面の外表面として有する平
板状ハロゲン化銀粒子で占められていることである。
【0017】上記において平均沃化銀含有率は0モル%
以上1.5モル%以下、平均塩化銀含有率は0モル%以上1
0モル%以下の塩沃臭化銀であることが好ましい。
【0018】本発明に係るハロゲン化銀乳剤層のハロゲ
ン化銀粒子は6角形であり、かつ平行な2面の外表面と
して有する平板状ハロゲン化銀粒子は単分散性であるこ
とが好ましい。ハロゲン化銀粒子内部のハロゲン組成
は、均一ではなく粒子体積の1/2より内部に固溶限界
から0モル%以上の沃化銀、0モル%以上30モル%の塩
化銀を含有していてもよい。また粒子体積の1/2より
外部に固溶限界から0モル%以上の沃化銀、0モル%以
上30モル%以下の塩化銀を含有する層状構造を有してい
てもよい。
【0019】本発明に係るハロゲン化銀乳剤の平板状粒
子は、投影面積直径が0.2μm以上2.0μm以下、好ましく
は0.3μm以上1.5μm以下の範囲が好ましい。平板状粒子
のアスペクト比は1.8以上12以下が好ましく、特に好ま
しくは2.3以上8.0以下である。その理由はアスペクト比
が1.8以下であると正常晶粒子や双晶の球形粒子と同様
に、アルミニウムイオンの少ない定着液で処理した場合
の最高濃度の低下が大きくなってしまうからである。
又、アスペクト比が12を越えるとアルミニウムイオンの
少ない定着液で処理した場合に、定着液のpHを5.0以上
にしても銀色調の経時劣化が大きく改善されないからで
ある。本発明の乳剤層の主体をなす六角形平板状粒子
は、迅速現像、定着性の点から平均沃化銀含有率が2.5
モル%以下であることが重要である。又、本発明の感光
材料は、従来の医療用自動現像システムで十分な写真性
能を得るためには、平均塩化銀含有率は20モル%を越え
ないことであり、20モル%を越えるとカブリが上昇した
り、処理システム間の写真性能変動が大きくなり好まし
くない。
【0020】六角形平板状粒子の隣接比が2.0を越えた
粒子が多い場合や、隣接比が2.0以下の粒子でも他の形
状の粒子が全粒子の投影面積の50%をうわまると、pH
5.0以上でアルミニウムイオンの含有率が少ない本発明
に係る定着液で処理すると最高濃度の低下が大きい。
又、平板状粒子でも本発明外の平板粒子である場合に
は、たとえpHを5.0以上にしても銀色調の保存性を十分
に改良することはできない。
【0021】本発明の写真感光材料には、特開昭59-994
33号、同60-147727号、同63-92942号、特開平1-152446
号、同2-12142号、同2-28638号、同4-107442号などで開
示されているようなハロゲン化銀粒子の内部沃化銀分布
を変化させた粒子を用いることができる。又、本発明の
写真感光材料には、特開昭63-151618号、特開平1-21363
9号、同3-163433号などで開示されている単分散粒子を用
いることができる。
【0022】本発明の写真感光材料に含まれる粒子は、
特開昭63-305343号に記載されているような現像開始点
を一定の部位に集中させた粒子や、特開昭63-220238号、
特開平1-201649号、同3-175440号などに記載されている
粒子に転移線を設けたもの、或は特開平1-279237号、同1
-273037号などに記載されている層状構造の粒子であっ
てもよい。
【0023】本発明の平板状粒子は、特開昭63-163451
号に記載されているようにアスペクト比が10以下であれ
ば通常の方法で得られる双晶面間距離(a)と粒子の厚さ
(b)の比が(b)/(a)≧5以上である粒子であることが
好ましい。
【0024】本発明に係るハロゲン化銀粒子は、特開平
3-213845号に開示されているハロゲン化の微粒子を供給
する方法で作成されていてもよい。
【0025】本発明の乳剤層を有する感光材料には、平
板状粒子以外のハロゲン化銀粒子を含有していてもよ
い。例えば立方体、14面体、正八面体の正常晶粒子や非
常に微粒子のハロゲン化銀粒子を含有していてもよい。
微粒子のハロゲン化銀粒子としては例えば、トリガー感
光材料では内部カブリ核を有する微粒子ハロゲン化銀を
混合して用いてもよいし、該粒子を本発明の平板粒子含
有層の下層に用いてもよい。また平板粒子含有層の下層
に微粒子ハロゲン化銀粒子に色素を吸着させてクロスオ
ーバーカットやハレーション防止のために使用してもよ
い。
【0026】本発明の感光材料の塗布銀量は、支持体の
片面当たり3.5g/m2以下、好ましくは1.0g/m2以上3.0g
/m2以下の範囲である。
【0027】本発明の乳剤層を有する乳剤層側の全バイ
ンダー量は、4.8g/m2未満であり、かつ該乳剤層を有す
る側の面の膨潤率が30%以上200%以下であることで、
アルミニウムイオン含有率が1×10-2モル%以下の極く
僅かな量でpH5.0以上の定着液を用いた現像処理であれ
ばDry to dryが48秒以下の迅速処理においても乾燥不良
や写真の最高濃度低下が極めて僅かになることである。
【0028】本発明外の乳剤層を有した感光材料或は本
発明の乳剤層を有していても該乳剤層を有する側の面の
全バインダー量が4.8g/m2以上であったり、膨潤率が20
0%を越えてしまうような硬膜度の場合は、本発明の効
果(乾燥性、最高濃度の低下防止)を得ることは出来な
い。
【0029】本発明で言う膨潤率とは、感光材料を温度
23℃、RH55%に24時間調湿した後の支持体表面と感光
材料表面厚みをTd 、感光材料を25℃の無攪拌状態の純
水中に10分間浸漬した後の支持体表面と感光材料表面厚
みをTWとした場合に、 ({TW−Td}/Td)×100で表した数値を膨潤率と言う。
【0030】本発明は実質的にアルミニウムイオンを含
有せず、pHが5.0以上の臭気発生の極めて少ない定着液
処理においても乾燥性、最高濃度の低下が少なく、かつ
画像銀色調が経時変化しないハロゲン化銀写真感光材料
及びその処理方法に関するものである。
【0031】アルミニウムイオンが含まれないか、又は
1×10-2モル%以下の極く僅かな量の定着液にすること
で定着液pHを5.0以上に設定することができ、そのため
酸性雰囲気に保つために必要な酢酸、硫酸、亜硫酸塩等
の添加量を減少することができる。
【0032】さらに重要なことは本発明の感光材料を、
定着液pHを5.0以上とすることで現像後の写真銀画像色
調の保存安定性が顕著に改善されることである。
【0033】また、定着液pHが5.0以上であれば酢酸ガ
スや亜硫酸ガスの大気中への放出量は大幅に減少するこ
とができる。さらに定着液pHを5.0以上とすることで酢
酸、硫酸、亜硫酸塩の添加量を減量できる利点を有す
る。
【0034】又、アルミニウム塩を除去或は減量するこ
とによって、補充液キットの体積減量に大幅に貢献でき
る。特にカートリッジに補充液を充填して補充する様な
形態では非常に有効である。
【0035】本発明に係る感光材料及びその処理方法に
よれば、水洗後の乾燥を恒率乾燥領域において感光材料
に温風を吹きつけて乾燥する従来方式に対して、赤外線
或はマイクロ波で感光材料を乾燥することにより、現像
後の画像銀の色調の保存安定性を一段と向上することを
見い出した。
【0036】さらに本発明に係る感光材料の処理時間
は、上述した感光材料と定着液を使用することにより迅
速処理を可能にすることである。処理時間は現像、定
着、水洗及び乾燥の全工程を合わせたDry to Dryを48秒
以下で完了することである。本発明における自動現像機
は現像工程、定着工程、水洗工程及び乾燥工程よりなる
ものである。
【0037】自動現像機は、迅速処理特有の現像ムラを
防止するために特開昭63-151943号明細書に記載されて
いるようなゴム材質のローラーを現像タンク出口のロー
ラーに適用することや、特開昭63-151944号明細書に記
載されているように現像液タンク内の現像液撹拌のため
の吐出流速を10m/分以上にすることや、更には特願昭
61-315537号明細書に記載されているように、少なくと
も現像処理中は感光材料を処理していないときより撹拌
をすることがより好ましい。
【0038】処理する感光材料の搬送方法や処理槽の形
態は、例えば特開平3-41447号や実願平3-100845号など
に記載されているものでよい。通常は千鳥型のローラ搬
送と一部を対抗ローラとしたローラ搬送式のものであ
る。
【0039】本発明のDry to Drayとは、特開平1-15843
4号記載の自動現像機の搬送路の長さであるlの開始点
に感光材料の先端が突入してからlの終点に至るまでに
要する時間である。
【0040】更には本発明のような迅速処理のために
は、特に定着液タンクのローラーの構成は、定着速度を
速めることや、増感色素を含んでいる感光材料では色素
の溶出を速めることのために、対向ローラーであること
がより好ましい。対向ローラーで構成することによっ
て、ローラーの本数を少なくでき、処理タンクを小さく
できる。すなわち自現機をよりコンパクトにすることが
可能となる。
【0041】本発明のハロゲン化銀感光材料は、上記の
少なくとも現像、定着、水洗(又は安定化)及び乾燥の
工程を含む自動現像機で処理されるとき、現像から乾燥
までの工程を300秒以内で完了させることが一般的であ
る。感光材料の先端が現像液に浸漬され始める時点か
ら、定着、水洗(又は安定化)工程を経て乾燥されて、
同先端が乾燥ゾーンを出てくるまでの時間(Dry to D
ryの時間)が48秒以内であることが好ましい。より好ま
しくは、このDry to Dryの時間が15秒以上48秒以内で
ある。
【0042】本発明において「現像工程時間」又は「現
像時間」とは、前述のように処理する感光材料の先端が
自現機の現像タンク液に浸漬してから次の定着液に浸漬
するまでの時間、「定着時間」とは定着タンク液に浸漬
してから次の水洗タンク液(安定液)に浸漬するまでの
時間、「水洗時間」とは、水洗タンク液に浸漬している
時間をいう。
【0043】また、乾燥温度は通常35℃〜100℃好まし
くは40℃〜80℃の熱風が吹き出す工程又は赤外線やマイ
クロ波により感光材料に熱を発生させる工程である。本
発明における六角型平板状粒子とは、粒子の投影面積の
円換算直径で表される粒子サイズのバラツキ(標準偏
差)を平均粒子サイズで割った値(変動係数)が20%以
下のものである。
【0044】変動係数は、特に15%以下が好ましく10%
以下が特に好ましい。
【0045】本発明で用いられる好ましい平板粒子の構
造及び製造法の詳細は特開昭63‐151618号の記載に従
う。
【0046】結晶構造は一様なものでもよいが、内部と
外部が異質なハロゲン組成から成るものが好ましく、層
状構造をなしていてもよい。また、粒子中に還元増感銀
核を含んでいることが好ましい。
【0047】本発明にとって、英国特許635,841号、米
国特許3,622,318号に記載されているような、いわゆる
ハロゲン変換型(コンバージョン型)の粒子は特に有効
に利用しうるものである。ハロゲン変換量は銀量に対し
0.2モル%以上2モル%以下特に0.2モル%以上0.6モル
%以下がよい。
【0048】沃臭化銀においては、内部及び/又は表面
に高沃度層を有する構造の粒子が特に好ましい。
【0049】本発明の平板状ハロゲン化銀粒子の表面を
コンバージョンすることにより、より高感度なハロゲン
化銀乳剤が得られる。
【0050】ハロゲン変換の方法としては、通常ハロゲ
ン変換前の粒子表面のハロゲン組成よりも銀との溶解度
積の小さいハロゲン水溶液を添加する。例えば、塩化銀
や塩沃臭化銀平板状粒子に対しては臭化カリ及び/又は
沃化カリ水溶液を添加し、臭化銀や沃臭化銀平板に対し
ては沃化カリ水溶液を添加してコンバージョンをおこ
す。添加する水溶液の濃度は、薄いほうが好ましく、30
%以下、より好ましくは10%以下がよい。さらにハロゲ
ン変換前のハロゲン化銀1モルあたり毎分1モル%以下
の速度で、変換ハロゲン溶液を添加するのが好ましい。
さらに、ハロゲン変換時に増感色素を存在させてもよ
く、変換ハロゲン水溶液のかわりに、臭化銀や、沃臭化
銀、沃化銀のハロゲン化銀微粒子を添加してもよい。こ
れらの微粒子の大きさは、0.2μm以下好ましくは0.1μm
以下、特に0.05μm以下であることが望ましい。ハロゲ
ン変換量は、変換前のハロゲン化銀の0.1モル%以上〜
1モル%以下特に0.2モル%以上0.6モル%以下が好まし
い。
【0051】本発明のハロゲン変換方法は、上記のどれ
か1つの方法にかぎられるものではなく、目的に応じ組
み合わせて使用しうるものである。ハロゲン変換前の粒
子表面のハロゲン化銀組成としては、沃度含量1モル%
以下であることが、好ましい。特に0.3モル%以下であ
ることが好ましい。
【0052】上記方法でハロゲン変換をおこなう際に、
ハロゲン化銀溶剤を存在させる方法は特に有効である。
好ましい溶剤としては、チオエーテル化合物、チオシア
ン酸塩、4置換チオ尿素があげられる。
【0053】単分散平板状ハロゲン化銀粒子の製法とし
ては、当業界で知られた方法を適宜、組み合わせること
により成し得る。
【0054】たとえばpBr 1.3以下の比較的高pAg値の
雰囲気中で平板状粒子が重量で40%以上存在する結晶を
形成し、同程度のpBr値に保ちつつ銀及びハロゲン溶液
を同時に添加しつつ種晶を成長させることにより得られ
る。
【0055】この粒子成長過程に於いて、新たな結晶核
が発生しないように銀及びハロゲン溶液を添加すること
が望ましい。
【0056】平板状ハロゲン化銀粒子の大きさは、温度
調節、溶剤の種類や量の選択、粒子成長時に用いる銀
塩、及びハロゲン化物の添加速度等をコントロールする
ことにより調製できる。
【0057】本発明の平板ハロゲン化銀粒子の製造時
に、必要に応じてハロゲン化銀溶剤を用いることによ
り、粒子サイズ粒子の形状(直径/厚み比など)、粒子
のサイズ分布、粒子の成長速度をコントロールできる。
【0058】好ましく用いられるハロゲン化銀溶剤とし
ては、アンモニア、チオエーテル、チオ尿素類を挙げる
ことが出来るが、特にアンモニア、チオエーテルが好ま
しい。チオエーテルに関しては、米国特許3,271,157
号、同3,790,387号、同3,574,628号等を参考にすること
が出来る。
【0059】本発明の単分散平板状ハロゲン化銀乳剤の
粒子形成または、物理熟成の過程において、カドミウム
塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム塩またはそ
の錯塩、ロジウム塩またはその錯塩、鉄塩またはその錯
塩などを共存させてもよい。本発明の単分散平板状ハロ
ゲン化銀粒子乳剤は、サイズ(感度)の異なる2種以上
の乳剤を混合して使用してもよく、また別々の層にわけ
て重層塗布してもよい。
【0060】この場合、大粒径の粒子を上層に設けるこ
とが好ましい。平板状ハロゲン化銀粒子を含有する層の
厚さは0.3〜4.0μm、特に0.5〜3.0μmである。
【0061】乳剤は可溶性塩類を除去するためにヌーデ
ル水洗法、フロキュレーション沈降法などを用いてよ
く、好ましい水洗法としては例えば、特公昭35-16086号
記載のスルホ基を含む芳香族炭化水素系アルデヒド樹脂
を用いる方法、又は特開昭63-158644号記載の高分子凝
集剤である例示G−3、G−8などを用いる脱塩法を挙
げることができる。
【0062】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用い
られる乳剤は、物理熟成又は化学熟成前後の工程で、各
種の写真用添加剤を用いることができる。
【0063】このような工程で使用される化合物として
は例えば、前述の(RD)No.17643、(RD)No.18716及び
(RD)No.308119(1989年12月)に記載されている各種
の化合物を用いることができる。これら3つの(RD)に
記載されている化合物の種類と記載箇所を以下に掲載し
た。
【0064】 添加剤 RD-17643 RD-18716 RD-308119 頁 分類 頁 頁 分類 化学増感剤 23 III 648 右上 996 III 増感色素 23 IV 648〜649 996〜8 IV 減感色素 23 IV 998 B 染料 25〜26 VIII 649〜650 1003 VIII 現像促進剤 29 XXI 648右上 カブリ抑制剤・安定剤 24 IV 649右上 1006〜7 VI 増白剤 24 V 998 V 硬膜剤 26 X 651左 1004〜5 X 界面活性剤 26〜27 XI 650右 1005〜6 XI 可塑剤 27 XII 650右 1006 XII スベリ剤 27 XII マット剤 28 XVI 650右 1008〜9 XVI バインダー 26 XXII 1003〜4 IX 支持体 28 XVII 1009 XVII 本発明のハロゲン化銀写真感光材料に用いられる支持体
としては、上記のRDに記載されているものが挙げられ、
適当な支持体としてはプラスチックフィルムなどで、支
持体表面は塗布層の接着性をよくするために下引き層を
設けたりコロナ放電や紫外線照射などが施されてもよ
い。
【0065】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料の
構成層は、具体的には感光性又は実質的に非感光性のハ
ロゲン化銀乳剤層、保護層、中間層、フィルター層、紫
外線吸収層、帯電防止層、ハレーション防止層及び裏引
き層などのハロゲン化銀写真感光材料の総ての構成層か
らなってもよい。
【0066】本発明の感光材料の写真処理は例えば、前
記のRD-17643のXX〜XXI、29〜30頁或は同308119のXX〜X
XI、1011〜1012頁に記載されているような処理液による
処理がなされてよい。この処理は銀画像を形成する白黒
写真処理、或は色素像を形成するカラー写真処理のいず
れであってもよい。処理温度は通常18℃から50℃の範囲
で処理される。
【0067】白黒写真処理での現像剤としては、ジヒド
ロキシベンゼン類(例えばハイドロキノン)、3-ピラゾ
リドン類(例えば1-フェニル-3-ピラゾリドン)、アミ
ノフェノール類(例えばN-メチル-P-アミノフエノー
ル)などを単独もしくは組合せて用いることができる。
なお、現像液には公知の例えば保恒剤、アルカリ剤、p
H緩衡剤、カブリ防止剤、硬膜剤、現像促進剤、界面活
性剤、消泡剤、色調剤、硬水軟化剤、溶解助剤、粘性付
与剤などを必要に応じて用いてもよい。
【0068】定着液にはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩の
ほかに定着剤としての効果を有する有機化合物を用いる
ことができる。本発明に係る定着液はゼラチン硬化剤を
実質的に含まない特徴を有するものである。定着液には
保恒剤、pH調整剤、硬水軟化剤などを含有していても
よい。
【0069】本発明の適用できるハロゲン化銀写真感光
材料としては、種々の白黒写真感光材料例えばX線用写
真感光材料(直接X-レイ用、間接X-レイ用)、製版用
感光材料、撮影用白黒ネガフィルム、白黒印画紙用、銀
塩拡散転写法感光材料などが挙げられる。
【0070】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0071】実施例1 二軸延伸された厚さ175μmの青色染色した透明なポリエ
チレンテレフタレートフィルム上にコロナ放電処理を行
い、下記の組成より成る第一下塗液を塗布量が4.8ml/m
2となるようにワイヤーバーコーターにより塗布し、175
℃にて1分間乾燥した。次に反対側にも同様にして第一
下塗層を設けた。
【0072】 ブタジエン−スチレン共重合体 ラテックス溶液(固形分40%、ブタジエン/スチレン重量比=31/69)7.9ml 2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-s-トリアジンナトリウム塩 4%溶液 20.5ml 蒸留水 900.5ml
【0073】
【化1】
【0074】第二の下塗層塗布液として下記a、bの二
液を調液し、各々の溶液が均一になったのち二液を混合
した。
【0075】 a液・ゼラチン 8g メチルセルローズ(信越化学社:メトローズSM15) 0.2g H2O 500ml b液・ゼラチン 2g マット剤(平均粒径2.5μmのポリメチルメタアクリレート) 0.3g
【0076】
【化2】
【0077】 H2O 300ml a液、b液の混合液を塗布量が8.0ml/m2となるように
前記の両面第一下塗層に片面ずつ、両面に塗布乾燥し
て、下塗済フィルムを作製した。
【0078】乳剤E−Aの調製 水1リットル中に臭化カリ5g、沃化カリ0.05g、ゼラ
チン30g、チオエーテル(HO(CH2)2S(CH2)2
(CH2)2OH)の5%水溶液2.5mlを添加し、75℃に保
った溶液中へ撹拌しながら硝酸銀8.33gの水溶液と臭化
カリ5.94g沃化カリ0.726gを含む水溶液とをダブルジエ
ット法により45秒間で添加した。続いて臭化カリを2.5g
添加したのち、硝酸銀8.33gを含む水溶液を7分30秒か
けて、添加終了時の流量が添加開始時の2倍となるよう
に添加した。引き続いて硝酸銀153.34gの水溶液と臭化
カリの水溶液をpAg8.2に保ちながらコントロールダブ
ルジェット法で25分間で添加した。
【0079】このときの流量は添加終了時の流量が添加
開始時の流量の8倍となるよう加速した。添加終了後、
2Nのチオシアン酸カリウム溶液15mlを添加し、さらに
1%の沃化カリ水溶液50mlを30秒かけて添加した。この
あと温度を35℃に下げ、沈澱法により可溶性塩類を除去
したのち、40℃に昇温してゼラチン68gとフェノール2
g、トリメチロールプロパン7.5gを添加し、苛性ソーダ
と臭化カリによりpHを6.40、pAgを50に調整した。
【0080】温度を56℃に昇温したのち、下記構造の増
感色素(X−1)を735mg添加した。10分後にチオ硫酸
ナトリウム5水和物8.2mgチオシアン酸カリ163mg、塩化
金酸5.4mgを添加し、5分後に急冷して固化させた。
【0081】溶液2.5mlを添加し75℃に保った溶液中
へ、撹拌しながら硝酸銀5.55gの水溶液と、臭化カリ3.
96g、沃化カリ0.50gを含む水溶液とをダブルジェット
法により45秒間で添加した。続いて臭化カリ2.5gを添
加したのち、硝酸銀8.33gを含む水溶液を7分30秒かけ
て、添加終了時の流量が添加開始時の2倍となるように
添加した。添加終了後25wt%のアンモニア溶液を20ml添
加して20分間物理熟成を行った後、1Nの硫酸にてpH
=5.5に調整した。引き続いて硝酸銀153.34gの水溶液
と臭化カリの水溶液を、電位をpAg8.3に保ちながらコ
ントロールダブルジェット法で25分間で添加した。この
時の流量は添加終了時の流量が、添加開始時の流量の8
倍となるよう加速した。終了後2Nのチオシアン酸カリ
ウム溶液15mlを添加し、さらに1%の沃化カリ水溶液50
mlを30秒かけて添加した。
【0082】このあと温度を35℃に下げ、沈降法により
可溶性塩類を除去したのち、40℃に昇温してゼラチン68
gとフェノール2g、トリメチロールプロパン7.5gを
添加し、苛性ソーダと臭化カリによりpHを6.30、pAg
を8.50に調整した。
【0083】温度を56℃に昇温したのち、下記構造の増
感色素(D−1)を800mg、(D−2)を6mg添加し
た。10分後にチオ硫酸ナトリウム5水和物8.5mg、チオ
シアン酸カリウム160mg、塩化金酸5.5mgを添加し、5分
後に急冷を開始し、15分後に10℃まで冷却固形化した。
【0084】得られた乳剤は全粒子の投影面積の総和の
93%がアスペクト比3以上の粒子からなり、アスペクト
比2以上のすべての粒子についての平均の投影面積直径
は0.97μm、標準偏差14%、厚みの平均は0.170μmでア
スペクト比は5.7であった。
【0085】又、全投影面積の80%以上が最大隣接辺比
が2.0以下の六角形平板状粒子であった。
【0086】(種乳剤EM−0の調製)以下の方法によ
り六角平板種乳剤を作成した。
【0087】 〈溶液A〉 オセインゼラチン 60.2g 蒸留水 20.0l ポリイソプロピレン-ポリエチレンオキシ-ジコハク酸 エステルナトリウム塩10%エタノール水溶液 5.0ml KBr 26.8g 10%H2SO4 144ml 〈溶液B〉 2.5N AgNO3水溶液 3,500ml 〈溶液C〉 KBr 1,029g Kl 29.3g 蒸留水で3,500mlにする。
【0088】 〈溶液D〉 1.75N KBr水溶液 下記銀電位制御量 35℃において、特公昭58-58288号、同58-58289号明細書
に示される混合撹拌機を用いて、溶液Aに溶液B及び溶
液Cの各々64.1mlを同時混合法により2分の時間を要し
て添加し、核形成を行った。
【0089】溶液B及び溶液Cの添加を停止した後、60
分の時間を要して溶液Aの温度を60℃に上昇させ、再び
溶液Bと溶液Cを同時混合法により、各々68.5ml/分の
流量で50分間添加した。この間の銀電位(飽和銀−塩化
銀電極を比較電極として銀イオン選択電極で測定)を溶
液Dを用いて+6mVになるように制御した。添加終了
後3%KOHによってpHを6に合わせ、直ちに脱塩、
水洗を行い種乳剤EM−0とした。このように作成した
種乳剤EM−0は、ハロゲン化銀粒子の全投影面積の90
%以上が最大隣接辺比が1.0〜2.0の六角平板粒子よりな
り、六角平板の平均厚さ0.07μm、平均直径(円直径換
算)は0.50μmであることが電子顕微鏡観察により判明
した。
【0090】(平板乳剤の成長)以下の4種類の溶液を
用いて1.53モル%AgIを含有する本発明平板状沃臭化
銀乳剤EM−1を作成した。
【0091】 〈溶液A〉 オセインゼラチン 29.4g ポリイソプロピレン-ポリエチレンオキシ-ジコハク酸 エステルナトリウム塩10%エタノール水溶液 2.5ml 種乳剤EM−0 0.5モル相当 蒸留水で1,400mlとする。
【0092】 〈溶液B〉 3.50N AgNO3水溶液 2,360ml 〈溶液C〉 KBr 963g Kl 27.4g 蒸留水で2,360mlにする。
【0093】 〈溶液D〉 1.75N KBr水溶液 下記銀電位制御量 60℃において、特公昭58‐58288号、同58-58289号明細
書に示される混合撹拌機を用いて、溶液Aに溶液B及び
溶液Cの全量を同時混合法により21.26ml/分の流量で1
11分の時間を要し添加成長を行った。
【0094】この間の銀電位を溶液Dを用いて+25mV
になるように制御した。
【0095】添加終了後、下記増感色素(D−1)及び
(D−2)を各々300mg/Aglモル、15mg/Aglモル添
加した後、過剰な塩類を除去するため、デモール(花王
アトラス社製)水溶液及び硫酸マグネシウム水溶液を用
いて沈澱脱塩を行い、オセインゼラチン92.2gを含むゼ
ラチン水溶液を加え、撹拌再分散した。
【0096】EM−1の粒子約3,000個を電子顕微鏡に
より観察・測定し形状を分析した結果、平均粒子直径1.
05μm、アスペクト比4.2で全投影面積の80%以上が最大
隣接比2.0以下の六角平板粒子であった。なお標準偏差
は15%の狭い分散であった。
【0097】増感色素(D−1) 5,5′-ジクロロ-9-エチル-3,3′-ジ-(3-スルホプロピ
ル)オキサカルボシアニンナトリウム塩の無水物 増感色素(D−2) 5,5′-ジ-(ブトキシカルボニル)-1,1′-ジエチル-3,3′
-ジ-(4-スルホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシアニン
ナトリウム塩の無水物乳剤E−Bの調製 次いで、塩化金酸およびチオ硫酸ナトリウム、ロダンア
ンモニウムで化学増感した。化学増感終了後、カブリ防
止剤4-ヒドロキシ-6-メチル1,3,3a,7-トラザインデンを
添加し、前記構造式の増感色素D−1をハロゲン化銀粒
子1モル当たり300mg、D−2を6mg添加してオルソ増
感を施し、乳剤E−Bとした。
【0098】乳剤E−Cの調製(比較乳剤) 特開平3-156441号の実施例1に記載の単分散粒子の調製
法に準じて平均沃化銀含有率2.2モル%、平均粒径0.51
μm、粒径の標準偏差16%の単分散立方体粒子を調製し
た。
【0099】その後、塩化金酸およびチオ硫酸ナトリウ
ム、ロダンアンモニウムで化学増感した。化学増感終了
後、カブリ防止剤4-ヒドロキシ-6-メチル1,3,3a,7-テト
ラザインデンを添加し、前記構造式の増感色素D−1を
ハロゲン化銀粒子1モル当たり600mg、D−2を3mg添
加してオルソ増感を施した。
【0100】乳剤E−Dの調製(比較乳剤) ダブルジェット法によりアンモニアの存在下で沃臭化銀
(沃化銀2モル%)のじゃが芋型粒子を形成し(平均投
影面積直径0.48μm、粒径の標準偏差32%)、塩化金酸
塩及びチオ硫酸ナトリウムで化学増感した。化学増感終
了後、カブリ防止剤4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-
テトラザインデンを添加し、増感色素D−1をハロゲン
化銀1モル当たり400mg、D−2を4mg添加してオルソ
増感した。
【0101】乳剤E−Eの調製(比較乳剤) 乳剤E−Bで調製した種乳剤および成長に用いた溶液
A、溶液B、溶液C、溶液Dを使用し、同じ装置で成長
させた。ただし、混合の流量を27.76ml/分にアップし
て、85分の時間で成長を行った。
【0102】この間の銀電位をD溶液を用いて+28mV
になるように制御した。添加終了後、乳剤E−Bと同様
に増感色素を添加、脱塩した後、撹拌再分散した。この
乳剤の粒子約3,000個を電子顕微鏡により観察・測定し
たところ、平均粒子径0.93μm、アスペクト比4.0で全投
影面積の43%が最大隣接比2.0以上の六角平板粒子で、
標準偏差は23%の比較的狭い分布であった。この乳剤を
先の乳剤EM−1と同一の化学増感および色素増感を行
った。
【0103】得られたこれらの乳剤にハロゲン化銀1モ
ル当たり下記の添加剤を添加し、塗布液E−A、E−
B、E−C、E−D、E−Eを作成した。
【0104】乳剤液(感光性ハロゲン化銀塗布液)に用
いた添加剤は次のとおりである。添加量はハロゲン化銀
1モル当たりの量で示す。
【0105】 t-ブチル-カテコール 100mg ポリビニルピロリドン(分子量10,000) 1.0g スチレン-無水マレイン酸共重合体 2.5g トリメチロールプロパン 12g ジエチレングリコール 5g ニトロフェニル-トリフェニルホスホニウムクロリド 50mg 1,3-ジヒドロキシベンゼン-4-スルホン酸アンモニウム 1g 2-メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム 1.5mg
【0106】
【化3】
【0107】 4-ヒドロキシ-6-メチル-1,3,3a,7-テトラザインデン 1.0g 2,6-ビス(ヒドロキシアミノ)-4-ジエチルアミノ-1,3,5-トリアジン 80mg ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量4.1万) 4.0g
【0108】
【化4】
【0109】また保護層液に用いた添加物は次のとおり
である。添加量は塗布液1,000ml当たりの量で示す。
【0110】 石灰処理イナートゼラチン 68g 酸処理ゼラチン 2g i-アミル-n-デシルスルホサクシネートナトリウム 1g ポリメチルメタクリレート/メタアクリレート=9:1の共重合体 (平均粒径3.5μm) 3.0g/m2 ルドックスAM(デュウポン社製)マット剤 0.5g コロイドシリカ 30g グリオキザール(40%溶液) 表に示す量 デキストラン(平均分子量3.9万) 25g/m2 ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量4.1万) 3.0g/m2 C12H25CONH(CH2CH2O)5H 0.5g
【0111】
【化5】
【0112】なお、乳剤層の銀量は、銀換算値で1.42g
/m2、バインダー量はゼラチンとポリアクリル酸ナトリ
ウムで表1に示す量になるように、又保護層はゼラチ
ン、デキストラン、ポリアクリル酸ナトリウムの全バイ
ンダー量が1.3g/m2になるように2台のスライドホッパ
ー型コーターで毎分100mのスピードで前記の下塗り層
塗布済み支持体上に両面同時塗布した。
【0113】 現像液組成 亜硫酸ナトリウム 20.0g 亜硫酸カリウム 70.0g ハイドロキノン 30.0g 1-フェニル-3-ピラゾリドン 1.5g ホウ酸 10.0g 水酸化カリウム 23.0g トリエチレングリコール 17.5g 5-メチルベンツトリアゾール 0.04g 5-ニトロベンツイミダゾール 0.11g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.015g 氷酢酸 12.0g 臭化カリウム 4.0g 水を加えて1,000mlに仕上げ酢酸でpHを10.40(25℃)
に調整 定着液組成 定着液No. チオ硫酸ナトリウム 45g 45g 45g 45g 45g エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 0.5g 0.5g 0.5g 0.5g 0.5g チオ硫酸アンモニウム 150g 150g 150g 150g 150g 無水亜硫酸ナトリウム 8g 8g 8g − 8g 酢酸カリウム 16g 16g 16g 16g 16g 硫酸アルミニウム18水塩 25g − − − − 硫酸(50wt%) 5g 5g − − − クエン酸 1g 1g 1g 1g 1g 1,000mlの水溶液に仕上げて氷酢酸で pHを調整(25℃)pH 4.70 4.70 5.10 5.15 5.55銀色調保存安定性の試験方法 銀色調保存安定性を短期間で確認するために強制劣化テ
ストを実施した。
【0114】ステップウエッジをJISのB光源で露光
後、現像してカブリ濃度から最高濃度まで連続的に得ら
れた試料No.1〜28を2気圧、相対湿度50%の酸素雰囲
気下の密封容器に入れ、55℃の恒温槽に30日間エイジン
グした後で銀画像の黄色変色を目視評価した。
【0115】 A:変色は全くない B:試料の1%〜50%未満が変色 C:試料の50%以上が変色 D:試料の全面が変色現像処理および乾燥方法 上記に記載した現像液、定着液を以下の自動現像機SR
X−502(コニカ〔株〕製)と下記の改造機であるB、
C、Dの4種の自動現像機に満たし、現像定着ともに33
℃で処理した。水洗水は18℃の水道水を毎分5リットル
流した。
【0116】現像液は感光材料1m2当たり230ml、定着
液は感光材料1m2当たり310mlを補充した。
【0117】その結果、本発明試料100m2相当量を下記
の4種類の自動現像機で処理して安定した写真性能を得
た。なお、本発明試料は処理後の濃度が1.10になるよう
露光してから処理した。
【0118】自動現像機A:自動現像機SRX−502を
用いては25℃50%の室内で温風乾燥温度設定を45℃とし
た。
【0119】自動現像機B:自動現像機SRX−502は
温風乾燥方式であるが、温風乾燥される搬送長の1/2を
銀画像濃度で1.0の両面塗布感光材料で1m2当たり7g/
分の強度で乾燥遠赤外線乾燥ヒータによる輻射熱乾燥を
主体として、若干の風が当たるように改造して、後の1
/2をこれまで通りの温風乾燥温度設定を45℃とした。
【0120】自動現像機C:自動現像機SRX−502は
温風乾燥方式であるが、温風乾燥される搬送長の1/2を
銀画像濃度1.0の両面塗布感光材料で1m2当たり7g/分
の強度でマイクロ波を感光材料に当てた乾燥を主体とし
て、若干の風が当たるように改造して、後の1/2をこれ
まで通りの温風乾燥温度設定を45℃とした。
【0121】乾燥部分以外は自動現像機Aと同一。
【0122】自動現像機D:上記の自動現像機Bを改良
し、Dry to Dryの時間を28秒となるようにした。乾燥赤
外線ヒーターは1m2当たり10g/分となるように設定し
温風乾燥温度は58℃とした。
【0123】乾燥性の評価 上記現像処理および乾燥方式に記載した自動現像機を用
い表1、表2に記載したように試料No.1〜36を現像し
た。乾燥性の評価は、試料No.1〜36のいずれも現像銀
濃度1.0となるように均一露光した幅25.3cm、長さ10m
の長尺試料を現像して、乾燥出口から出て3秒後の試料
最後端30cm部分の乾燥状況を表面温度計を用いて測定し
た。
【0124】A:表面温度が40℃以上。(サラサラで完
全に乾燥している。) B:表面温度が35℃以上、40℃未満。(ほぼ乾燥してい
る。) C:表面温度が30℃以上、35℃未満。(やや湿ってい
る。) D:表面温度が30℃未満。(湿っており、くっつく。)最高濃度の測定 ステップウェッジをJISのB光源で露光後、現像して
カブリ濃度から最高濃度まで連続的に得られた試料No.
1〜36を濃度計PDA−65(コニカ〔株〕製)を使用し
て測定した。
【0125】
【表1】
【0126】
【表2】
【0127】表から明らかなように本発明に該当する感
光材料と定着液を組み合わせた処理では最高濃度の低下
が少なく、乾燥性が良好で銀画像色調の保存安定性も良
好であることが分かる。
【0128】即ち、本発明に該当する感光材料はpH5.0
以上のアルミニウムイオンの少ない、いわゆる定着硬膜
が効かない定着液で処理しても最高濃度の低下が少な
い。一方、本発明に該当する六角平板粒子を投影面積の
50%以上含有している感光材料は、pHが4.9以下の定着
液で処理すると銀画像色調の保存安定性が大きく劣化す
る欠点を有していたが、pHが5.0以上の定着液で処理す
ると銀画像色調の保存安定性が格段に改善されることが
分かる。
【0129】この銀画像色調の保存安定性は試料No.27
とNo.29の比較で分かるように45秒処理にて改善度は大
きい。
【0130】以上は硬膜剤としてグリオキザールを用い
て作製した試料の実験結果であるが、No.1〜36と同様
の膨潤度になるように、次の硬膜剤(a)および(b)を用
いて試料No.29と同様の試料を作製して同一の実験を行
ったが、最高濃度、乾燥性および銀色調は同じ結果を得
た。
【0131】
【化6】
【0132】
【発明の効果】本発明により、最高濃度の低下や乾燥性
の劣化がなく、銀画像色調の保存安定性が優れたハロゲ
ン化銀写真感光材料を得られた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
    銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、
    該ハロゲン化銀乳剤層の少なくとも1層が同一層中に存
    在するハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以上が、最
    小の長さを有する辺の長さに対して、最大の長さを有す
    る辺の長さの比が2.0以下である6角形のハロゲン化銀
    粒子で、かつ平行な2面を外表面とした平板状ハロゲン
    化銀粒子からなる感光性ハロゲン化銀乳剤層を有し、該
    乳剤層を有する側の全バインダー量が4.8g/m2未満で、
    かつ該乳剤層を有する側の面の膨潤率が30%以上200%
    以下であるハロゲン化銀写真感光材料を、アルミニウム
    イオン含有率が1×10-2モル%以下で、かつpHが5.0以
    上の定着液で自動現像処理することを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真感光材料及びその処理方法。
  2. 【請求項2】 赤外線輻射乾燥またはマイクロ波乾燥の
    少なくとも1つを乾燥手段として用いることを特徴とす
    る請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料及びその処
    理方法。
  3. 【請求項3】 Dry to dryを48秒以下で行うことを特徴
    とする請求項1及び2のハロゲン化銀写真感光材料及び
    その処理方法。
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