JPH06136338A - ホットメルト接着剤組成物及び紙製品 - Google Patents

ホットメルト接着剤組成物及び紙製品

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JPH06136338A
JPH06136338A JP28588092A JP28588092A JPH06136338A JP H06136338 A JPH06136338 A JP H06136338A JP 28588092 A JP28588092 A JP 28588092A JP 28588092 A JP28588092 A JP 28588092A JP H06136338 A JPH06136338 A JP H06136338A
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JP
Japan
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adhesive composition
melt adhesive
hot
acid
paper
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JP28588092A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Maruyama
博和 丸山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高温高湿時の凝集力に優れる水溶性又は水分散
性ホットメルト接着剤組成物を提供する。 【構成】PVA(平均重合度150、ケン化度50モル
%)100重量部と、テルペンフェノール系樹脂40重
量部と、マンニット20重量部と、オクチル酸アルミニ
ウム5重量部と、PEG600 20重量部、BHT1
重量部からなるホットメル接着剤組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変性ポリ酢酸ビニル
系樹脂の水溶性又は水分散性ホットメルト接着剤組成
物、及びその接着剤組成物による接着層が形成された紙
製品に関し、より詳細には、製本用、包装用、製袋用、
紙管用、感熱テープないしラベル用、再湿テープないし
ラベル用等の用途に適したホットメルト接着剤組成物、
及び古紙として再生利用することができる接着層が形成
された紙製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、公害問題並びに短時間接着の観点
から、有機溶剤型或いはエマルジョン型の接着剤に代わ
ってエチレン─酢酸ビニル共重合体に代表されるホット
メルト型接着剤が多く用いられるようになってきた。し
かし、エチレン─酢酸ビニル共重合体は水に不溶性であ
ったり又は水分散性でないため、例えば、古紙を再生す
る必要性があるような紙製品用の接着剤としては用いる
ことができず、その用途には限界があった。
【0003】しかして、従来、ホットメルト型でありな
がら水溶性又は水分散性の接着剤として、例えば、特開
昭51−96831号公報や特開昭51−96832号
の各公報には、特定の重合度及びケン化度を有するPV
A系のホットメルト接着剤が提案され、特開昭55─9
4978号公報や特開昭56─47469号公報には、
不飽和分岐脂肪酸ビニルと酢酸ビニルの共重合樹脂をケ
ン化したPVAが提案され、特開昭53─50239号
公報や特開昭54─13945号公報には、スルホン酸
含有モノマーとかビニルピロリドン等を酢酸ビニルと共
重合したホットメルト接着剤等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来のホットメルト接着剤は、いずれも、夏場等の
高温高湿時の凝集力が不足しており実用性に乏しいとい
う問題点がある。
【0005】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、高温高湿時の凝集力に優れる水溶性又は水分散性ホ
ットメルト接着剤組成物、及び、水に十分に溶解も分散
もしないような従来のホットメルト接着層が形成された
紙製品のような、古紙回収工程において抄紙のワイヤー
に目詰まりを起こす等のトラブルが発生することがな
く、古紙として再生利用することができる接着層が形成
された紙製品を提供することを目的とし、種々実験した
結果、金属化合物、分子中に2個以上の酸基を有する化
合物、又は1,2,3,4─テトラヒドロキシブタンも
しくはその誘導体を、変性ポリ酢酸ビニル系樹脂に配合
することにより高温高湿時の凝集力、水分散性等に優れ
たホットメルト接着剤組成物、及び古紙再生工程におい
て接着剤に起因するトラブルが生じることがなく、再生
された紙製品中にも接着剤片が残存することのない接着
層が形成された紙製品が得られるという知見を得て完成
したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、変性ポリ酢酸ビニル系樹脂に、金属化合物を配合し
たものを主成分とするホットメルト接着剤組成物であ
る。本願の請求項2の発明は、変性ポリ酢酸ビニル系樹
脂に、分子中に2個以上の酸基を有する化合物を配合し
たものを主成分とするホットメルト接着剤組成物であ
る。
【0007】本願の請求項3の発明は、変性ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂に、1,2,3,4─テトラヒドロキシブタ
ンもしくはその誘導体を配合したものを主成分とするホ
ットメルト接着剤組成物である。本願の請求項4の発明
は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載のホットメ
ルト接着剤組成物による接着層が形成されてなる紙製品
である。
【0008】本発明において、変性ポリ酢酸ビニル系樹
脂としては、例えば、酢酸ビニルと共重合可能なカルボ
ン酸やスルホン酸又はその金属塩含有モノマー、及び/
又は、ビニルピロリドン等の水溶性モノマーを酢酸ビニ
ルと共重合したもの、又はそれらをケン化したもの、ポ
リ酢酸ビニル樹脂又はカルボン酸やスルホン酸等の有機
酸やバーサチック酸ビニル等の飽和脂肪酸等で変性した
酢酸ビニル共重合体をケン化したいわゆる変性PVA系
樹脂等が挙げられ、酸で変性されて水溶性又は水分散性
にされておれば、特にケン化されていなくてもよい。こ
れらを単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよ
い。
【0009】本願の請求項1及び請求項2の発明におい
て、変性ポリ酢酸ビニル系樹脂としては、平均重合度5
0〜600、ケン化度20〜80モル%のものが好適に
使用される。平均重合度が50未満であると、接着力が
低下する傾向があり、ケン化度が20モル%未満である
と、接着剤組成物の水溶性ないしは水分散性が低下する
傾向がある。逆に、平均重合度が600を超えたり、ケ
ン化度が80モル%を超えると、接着剤組成物の溶融粘
度が高くなり塗工が困難となる傾向がある。PVA用可
塑剤を多量に配合すれば低粘度化が可能であるが、高温
高湿時の凝集力を著しく低下させる。
【0010】本願の請求項3の発明において、変性ポリ
酢酸ビニル系樹脂としては、平均重合度50〜200
0、ケン化度20モル%以上のものが好適に使用され
る。平均重合度が50未満であると、接着力が低下する
傾向があり、ケン化度が20モル%未満であると、接着
剤組成物の水溶性ないしは水分散性が低下する傾向があ
る。逆に、平均重合度が2000を超えると、接着剤組
成物の溶融粘度が高くなり塗工が困難となる傾向があ
る。1,2,3,4─テトラヒドロキシブタンを多量に
配合すれば低粘度化が可能であるが、溶融時の熱安定性
を著しく低下させる。
【0011】本願の請求項1の発明において、金属化合
物としては、金属の無機化合物及び/又は有機化合物等
が使用され、例えば、金属の水酸化物、酸化物、塩化
物、硫化物、硝酸化物、硫酸化物、燐酸化物等の無機化
合物、金属のナフテン酸塩、オレイン酸塩等の有機酸化
合物、金属とアセチルアセトン等のジケトン化合物等と
の有機錯体化合物等が挙げられる。金属としては、好ま
しい例として、アルミニウム、ジルコニウム、鉄等が挙
げられる。
【0012】金属化合物の配合量は、変性ポリ酢酸ビニ
ル系樹脂100重量部に対して、0.5〜50重量部が
好適である。配合量が0.5重量部未満の場合には、改
善の効果が期待しにくい傾向にあり、逆に、50重量部
を超える場合には、変性ポリ酢酸ビニル系樹脂の溶融時
の流動性が低下する傾向がある。
【0013】本願の請求項2の発明において、分子中に
2個以上の酸基を有する化合物としては、酸基として、
カルボキシル基、スルホン酸基、燐酸基等を有する化合
物等が使用され、例えば、コハク酸、アジピン酸、シュ
ウ酸、セバチン酸、ドデカン二酸、ヘキサヒドロフタル
酸等の直鎖、又は分岐脂肪酸又は脂環族酸、フタル酸、
テレフタル酸、トリメリット酸等の芳香環を有する酸、
酒石酸、リンゴ酸等の水酸基を有する酸、ポリアクリル
酸及びその誘導体、酸基を除く他の構成成分がポリ(メ
タ)アクリル酸エステル、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリエーテル、ブタジエン、スチレン─ブタジエ
ン、ブタジエン─ニトリル等の骨格を有する化合物等が
挙げられる。これらの化合物は単独で用いてもよいし、
又、2種以上併用してもよい。
【0014】分子中に2個以上の酸基を有する化合物の
配合量は、変性ポリ酢酸ビニル系樹脂100重量部に対
して、0.1〜100重量部が好適である。配合量が
0.1重量部未満の場合には、改善の効果が期待しにく
い傾向があり、逆に、100重量部を超える場合には、
変性ポリ酢酸ビニル系樹脂の溶融時の流動性が低下する
傾向がある。尚、酸基が1個以下の場合には、高温高湿
時の凝集力改善の効果が少ない。
【0015】本願の請求項3の発明において、1,2,
3,4─テトラヒドロキシブタンもしくはその誘導体が
使用される。1,2,3,4─テトラヒドロキシブタン
の誘導体としては、1,2,3,4─テトラヒドロキシ
ブタンの水酸基と反応し得る変性剤で変性されたものが
使用され、変性剤として、例えば、アルコール類、酸
類、イソシアネート類、アルキレンオキサイド等が挙げ
られる。
【0016】本発明のホットメルト接着剤組成物には、
柔軟性、耐ブロッキング性、塗工性、耐熱性、溶融時の
熱安定性、水溶性、水分散性等の諸物性の幅広い改善の
ために、上記必須成分に加えて、ポリビニルアルコール
(以下、PVAという)用可塑剤や、通常ホットメルト
接着剤組成物の成分として用いられる有機物ないし無機
物、例えば、粘着付与樹脂、熱可塑性樹脂、ワックス、
抗酸化剤、充填剤、染料・顔料等を必要に応じて配合し
てもよい。
【0017】上記PVA用可塑剤としては、変性ポリ酢
酸ビニル系樹脂との相溶性の良好なものが用いられる。
このような可塑剤の例としては、グリセリン、ポリグリ
セリン(2量体以上)、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、エチレング
リコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ヘキサ
ンジオール、ポリエチレングリコール、3−メチルペン
タン−1,3,5トリオール、キシリット、キシロー
ス、アラビット、アドニット、マンニット、ソルビッ
ト、ダルシット等の多価アルコール類又はこれらの高級
脂肪酸エステル、及びこれにエチレンオキサイド又はプ
ロピレンオキサイドを付加した付加物、エチレン尿素等
の尿素誘導体等が挙げられる。またジオクチルフタレー
ト、ジシクロヘキシルフタレート等のフタル酸系、グリ
セロイルトリベンゾエート、ネオペンチルグリコールジ
ベンゾエート等のベンゾエート系、トリフェニルフォス
ファイト等のリン系、ジオクチルセバケート、ジオクチ
ルアジペート等の脂肪酸系、ポリエステル系等の可塑剤
が使用される。
【0018】上記粘着付与樹脂としては、ロジン、重合
ロジン、不均化ロジン及びその誘導体、ロジン変性マレ
イン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂、ポリテルペン樹
脂、テルペンフェノール樹脂、アルキルフェノール樹
脂、クマロン─インデン樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹
脂、脂肪族炭化水素樹脂及びその水添物、脂環族炭化水
素樹脂、芳香族炭化水素樹脂及びその水添物、スチレン
系樹脂、ビニルトルエン─α─メチルスチレン共重合体
等が使用される。
【0019】上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体、プロピレン─ブテン共重合体、ポリ酢酸ビニル、
エチレン−酢酸ビニル共重合体及びその誘導体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル−有機酸共重合体及びその誘導体、エチ
レン−プロピレン−有機酸共重合体及びその誘導体、ポ
リエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ブチルゴム、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体及びその部分水
添物、スチレン−イソプレンブロック共重合体及びその
部分水添物等が使用される。
【0020】ワックスとしては、例えば、パラフィンワ
ックス、マイクロクリスタリンワックス、低分子量ポリ
エチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス等が使用
される。抗酸化剤としては、例えば、フェノール系、ア
ミン系、リン系、リン酸系等の抗酸化剤等が使用され
る。
【0021】充填剤としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、クレー、タルク、雲母粉、含水ケイ酸、無水ケイ酸
等が使用される。染料・顔料としては、例えば、酸化チ
タン、群青、フタロシアニン系のものが好ましい。これ
ら任意付加成分は、単独で用いてもよいし2以上の組合
せで用いてもよい。
【0022】本発明のホットメルト接着剤組成物の調整
は、下記の如く、常法に従って行われる。すなわち、上
記各成分を所定の配合割合で配合し、配合物を溶融混合
して均一な混合組成物となし、ホットメルト接着剤組成
物を得る。
【0023】本願の請求項4の発明において、接着層を
形成するとは、例えば、テープの如き基材の少なくとも
一面に接着層を積層したり、被着体面上に接着層を設け
たりすること等をいう。
【0024】上記ホットメルト接着剤組成物による接着
層が形成された紙製品としては、例えば、上記ホットメ
ルト接着剤組成物を用いて、製本された本、接着層が形
成された紙袋、製袋された紙袋、製函された函体、製管
された紙管、接着層が設けられた感熱テープもしくはラ
ベル、再湿テープもしくはラベル製品等が例示される。
【0025】これらの紙製品の製造は、常法に従って行
われるが、接着剤組成物の塗布方法としては、例えば、
ロール、ダイ、ノズル、リップ等のホットメルト用コー
タによるのが一般的である。
【0026】
【作用】本願の請求項1の発明のホットメルト接着剤組
成物は、変性ポリ酢酸ビニル系樹脂に、金属化合物を配
合したものを主成分とすることにより、得られた接着剤
組成物は、通常の使用条件下では、金属化合物が変性ポ
リ酢酸ビニル系樹脂間にキレート結合しているので、高
温高湿時の凝集力に優れており、一方、溶融時にはこの
キレート結合が切れるので、溶融安定性、塗工性を損な
うことがなく、本、紙袋、紙管、感熱テープもしくはラ
ベル、再湿テープもしくはラベル製品等を容易に製造す
ることができるとともに、水溶性又は水分散性に優れて
おり、古紙再生工程においても、トラブルなく且つ糊残
りがない。
【0027】本願の請求項2の発明のホットメルト接着
剤組成物は、変性ポリ酢酸ビニル系樹脂に、分子中に2
個以上の酸基を有する化合物を配合したものを主成分と
することにより、通常の使用条件下では、分子中に2個
以上の酸基を有する化合物が変性ポリ酢酸ビニル系樹脂
の水酸基等との間に水素結合しているので、高温高湿時
の凝集力に優れており、一方、溶融時にはこの水素結合
が切れるので、溶融安定性、塗工性を損なうことがな
く、本、紙袋、紙管、感熱テープもしくはラベル、再湿
テープもしくはラベル製品等を容易に製造することがで
きるとともに、水溶性又は水分散性に優れており、古紙
再生工程においても、トラブルなく且つ糊残りがない。
【0028】本願の請求項3の発明のホットメルト接着
剤組成物は、変性ポリ酢酸ビニル系樹脂に、1,2,
3,4─テトラヒドロキシブタンもしくはその誘導体を
配合したものを主成分とすることにより、得られた接着
剤組成物は1,2,3,4─テトラヒドロキシブタンも
しくはその誘導体と変性ポリ酢酸ビニル系樹脂との溶融
混合性が極めて優れている上に吸湿性が少なく、その分
だけ吸湿性の高い可塑剤の量を減少もしくはなくすこと
ができるので、高温高湿時の凝集力に優れており、一
方、1,2,3,4─テトラヒドロキシブタンもしくは
その誘導体が配合されていても、溶融安定性、塗工性を
損なうことがなく、本、紙袋、紙管、感熱テープもしく
はラベル、再湿テープもしくはラベル製品等を容易に製
造することができるとともに、水溶性又は水分散性に優
れており、古紙再生工程においても、トラブルなく且つ
糊残りがない。
【0029】本願の請求項4の発明の紙製品は、請求項
1,請求項2又は請求項3に記載のホットメルト接着剤
組成物による接着層が形成されていることにより、接着
剤層が高温高湿時の凝集力に優れているので、製本の背
固め、段ボールやカートン等のシールや製函、感熱テー
プもしくはラベル、再湿テープもしくはラベル製品等と
しての接着性能が優れており、且つ使用後、接着剤層が
水溶性又は水分散性に優れており、古紙として回収する
場合、古紙再生工程において接着剤に起因するトラブル
を生じることがなく、再生された紙製品においても接着
剤片が残存せず、従って、残存ホットメルト接着剤に起
因して加熱により再生品に斑点が生じるというような問
題が発生しない。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例により説明する。実施例1〜24、比較例1〜10 表1〜表4に示すような配合組成及び配合割合で各成分
をそれぞれ配合し、その配合物を170℃で溶融混合し
て均一な混合組成物となし、それぞれ、実施例1〜2
4、比較例1〜10のホットメルト接着剤組成物を得
た。実施例1〜24及び比較例1〜10で得られた各ホ
ットメルト接着剤組成物について、下記の方法で性能試
験を行った。その結果を表1〜表4に併せて示す。
【0031】性能試験方法 接着性1 各ホットメルト接着剤組成物を180℃で溶融し、ガラ
ス棒で溶融したホットメルト接着剤を50mm幅のKラ
イナー段ボールに、約3mmの線状に塗布後、直ちに他
の50mm幅のKライナー段ボールを貼付した。室温に
1日放置後、手で剥がし、接着状態を観察する。なお、
評価基準は以下のとおりである。 ○紙破率:50%以上
【0032】接着性2 厚み200μmのアート紙上に、温度180℃で溶融し
た各ホットメルト接着剤を厚みが200μmになるよう
に塗布し、その後直ちに、サイズ50mm×50mmの
上質紙を本状にセットしたものの片端を上記接着層に接
着し、ミニ本を作製した。このミニ本を試験片として温
度20℃で7日間養生し、同温度下で紙葉2枚を100
mm/分の速度で引っ張った時の強度を測定した。
【0033】接着性3 各ホットメルト接着剤組成物を160℃で溶融させ、ダ
イ式コーター(米国アキュメーター・ラボラトリー社
製、商品名 アキュメーター LH−1)を使用してク
ラフト紙(坪量100g/m2 )上に接着層の厚みが3
0μmとなるように塗布し、テープを作製した。このテ
ープをヒートシール温度100℃、圧力2kg/c
2 、時間1分の条件でKライナー段ボール上に貼付
後、室温に1日放置後、手で剥がし、接着状態を観察す
る。なお、評価基準は以下のとおりである。 ○:紙破率50%以上
【0034】耐高温高湿性 25mm×100mm×0.5mmのボール紙同士を、
接着面積25mm×25mmで接着して剪断試験片を作
製した。得られた試験片を、温度40℃で湿度80%R
Hの条件下で7日間養生後、同じ条件下で試験片の一方
のボール紙に1000gの静荷重をかけて剪断クリープ
試験を行い、接着破壊して荷重が落下するまでの時間を
測定し、耐高温高湿性の良否を調べた。
【0035】水溶性 接着剤から20mm×20mm×1mmの小片を作製
し、これを試験片として温度30℃の温水中に浸漬し、
60分撹拌を行い、接着剤の溶解状態を目視で観察し
た。こうして、接着剤の水溶性の良否を調べた。なお、
評価基準は以下のとおりである。 ○:微分散
【0036】溶融混合性 各配合成分を200mlのブリキ缶に計量し、これを1
80℃に保ったギアオーブン中で60分間放置し溶融し
た。次に、オーブン中より取り出し直ちにステンレス棒
で攪拌し混合状態を観察した。こうして溶融混合性の良
否を調べた。尚、評価基準は以下の通りである。 ○:容易に溶融混合し均一化 ×:溶融混合できず不均一
【0037】尚、表1〜表4における配合組成欄中の各
成分は、下記のものを示す。変性酢酸ビニル樹脂1 :平均重合度150、ケン化度5
0モル%のPVA。変性酢酸ビニル樹脂2 :バーサチック酸ビニル変性PV
A、変性量4重量%、平均重合度100、ケン化度55
モル%。変性酢酸ビニル樹脂3 :酢酸ビニル─ビニルピロリドン
共重合樹脂、ビニルピロリドン含有量70重量%。変性酢酸ビニル樹脂4 :平均重合度550、ケン化度6
5モル%のPVA。変性酢酸ビニル樹脂5 :平均重合度240、ケン化度8
0モル%のPVA。変性酢酸ビニル樹脂6 :平均重合度700、ケン化度6
5モル%のPVA。
【0038】マイティエースG125:テルペンフェノ
ール系樹脂、軟化点約125℃:ヤスハラケミカル社
製。PEG600 :ポリエチレングリコール、分子量60
0。PEG2000 :ポリエチレングリコール、分子量20
00。BHT :2,6─ジーt−ブチル─4─メチルフェノー
ル。デュミランD219 :変性エチレン─酢酸ビニル樹脂:
武田薬品社製。
【0039】エバフレックス210:エチレン─酢酸ビ
ニル樹脂:三井・デュポンポリケミカル社製。ダイナコール8330 :カルボキシル基含有ポリエステ
ル:ヒュルス社製。ユニオックスM─1000 :ポリエチレングリコールモ
ノエーテル:日本油脂社製。
【0040】
【表1】
【0041】表1から明らかなように、実施例1〜8の
各ホットメルト接着剤組成物は、ホットメルト接着剤組
成物としての性能を十分に満足するものであるのに対し
て、比較例1,2の場合はいずれも、耐高温高湿性が著
しく劣っている。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】表2及び表3から明らかなように、実施例
9〜19の各ホットメルト接着剤組成物は、ホットメル
ト接着剤組成物としての性能を十分に満足するものであ
るのに対して、比較例3〜6の場合は、耐高温高湿性が
著しく劣っている。
【0045】
【表4】
【0046】表4から明かなように、実施例20〜24
の各ホットメルト接着剤組成物は、ホットメルト接着剤
組成物としての性能を十分に満足するものであるのに対
して、比較例7〜9の場合は、溶融混合性が悪くて塗布
さえできないものであり、比較例11の場合は、耐高温
高湿性が劣っている。
【0047】
【発明の効果】本発明のホットメルト接着剤組成物は、
それぞれ、上記の如き構成とされているので、得られた
接着剤組成物は高温高湿時の凝集力に優れており、且
つ、溶融時の構造粘性が少なく溶融安定性、塗工性を損
なうことがなく、本、紙袋、紙管、感熱テープもしくは
ラベル、再湿テープもしくはラベル製品等を容易に製造
することができるとともに、水溶性又は水分散性に優れ
ており、古紙再生工程においてトラブルがなく糊残りが
ない。
【0048】本発明の紙製品は、上記の如き構成とされ
たホットメルト接着剤組成物を接着剤として使用してい
るので、耐高温高湿性能が優れており、且つ、接着剤層
の水溶性又は水分散性に優れており、使用後、これらを
古紙として回収する場合、古紙再生工程において接着剤
に起因するトラブルを生じることがなく、再生された紙
製品においても接着剤片が残存せず、従って、残存ホッ
トメルト接着剤に起因して加熱により再生品に斑点が生
じるというような問題が発生しない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変性ポリ酢酸ビニル系樹脂に、金属化合
    物を配合したものを主成分とすることを特徴とするホッ
    トメルト接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 変性ポリ酢酸ビニル系樹脂に、分子中に
    2個以上の酸基を有する化合物を配合したものを主成分
    とすることを特徴とするホットメルト接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 変性ポリ酢酸ビニル系樹脂に、1,2,
    3,4─テトラヒドロキシブタンもしくはその誘導体を
    配合したものを主成分とすることを特徴とするホットメ
    ルト接着剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2又は請求項3に記載
    のホットメルト接着剤組成物による接着層が形成されて
    なる紙製品。
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