JPH06141443A - 自動車用リレーボックス用組成物および自動車用リレーボックス - Google Patents

自動車用リレーボックス用組成物および自動車用リレーボックス

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JPH06141443A
JPH06141443A JP4282883A JP28288392A JPH06141443A JP H06141443 A JPH06141443 A JP H06141443A JP 4282883 A JP4282883 A JP 4282883A JP 28288392 A JP28288392 A JP 28288392A JP H06141443 A JPH06141443 A JP H06141443A
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Kazuyoshi Kubo
和喜 久保
Masamitsu Chishima
正光 千島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用リレーボックスの材料として好適
な、成形性(特に流動性と離型性)、機械的強度、耐熱
性、耐候性、再使用性を満足させる樹脂組成物を提供す
る。 【構成】 特定割合の、(A)エチレン性二重結合とカ
ルボキシル基または酸無水物基を同時に有する不飽和カ
ルボン酸類で変性されたポリフェニレンエーテル、
(B)6,6−ナイロンおよび6−ナイロンよりなるポ
リアミド、(C)ポリプロピレン、並びに(D)モンタ
ン酸金属塩を含んでなる樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用リレーボック
ス用材料に好適な組成物および自動車用リレーボックス
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車はエレクトロニクス化が進
んでおり電装部品が多く使用されている。これらの電装
部品には、軽量化、工程の簡略化の目的でプラスチック
ス材料が数多く使用されている。なかでも、リレーボッ
クス用材料としては、耐熱性、耐溶剤性、機械的強度が
要求され、また、複雑な形状を寸法精度良く成形するた
めの流動性と寸法安定性も必要とされる。これらの要求
を満足する材料として、6,6−ナイロンが広く使用さ
れている。6,6−ナイロンは結晶性のエンジニアリン
グプラスチックで、流動性、耐熱性、耐溶剤性に優れた
材料であるが、吸水により物性低下や寸法変化が生じる
欠点がある。また、冬期に凍結防止剤として散布する塩
化カルシウムにより、クラックが発生するという欠点も
有している。
【0003】さらに、自動車の軽量化ニーズは益々強く
なり、軽量で且つ自動車リレーボックスとしての性能を
満足する材料が強く要望されている。6,6−ナイロン
の上記欠点を改良するためにポリフェニレンエーテルを
配合する事が知られている(特公昭59−41663号
公報)。しかしながら、6,6−ナイロンとポリフェニレ
ンエーテルからなる材料を自動車リレーボックスに使用
した場合には、吸水による物性低下や寸法変化は改良さ
れるものの、成形性が低下し複雑な形状のリレーボック
スに対しては、流動性、離型性が充分ではなく、ウェル
ド強度が低いという欠点を有している。さらに、近年の
自動車に要求されるリサイクル性の面でも6,6−ナイ
ロンとポリフェニレンエーテルとの樹脂組成物では不十
分である。自動車リレーボックスに要求される諸特性、
即ち、耐熱性、耐溶剤性、機械的強度、ウェルド強度、
成形性(特に流動性と離型性)、耐候性、リサイクル性
を満足し、且つ軽量な材料が強く要望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、自動車用リ
レーボックスおよびその成形時における上記問題点を解
決するための、上記特性を満足する材料を提供すること
を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者等は鋭意検討した結果、変性したポリフェニレ
ンエーテルと6,6−ナイロン、6−ナイロン、ポリプ
ロピレン、モンタン酸金属塩からなる組成物が、自動車
リレーボックス用材料としての上記諸特性を満足する事
を見いだしたことに基づいて本発明を完成させた。すな
わち、本発明は、(A)a)エチレン性二重結合とb)カ
ルボキシル基または酸無水物基を同時に有する不飽和カ
ルボン酸類で変性されたポリフェニレンエーテル 20
〜70重量%、および(B)6,6−ナイロン 100
重量部に対して6−ナイロンを10〜100重量部配合
したポリアミド 30〜80重量%、よりなる混合物
に、(C)該混合物中の変性ポリフェニレンエーテル
100重量部に対しポリプロピレン 5〜70重量部、
および(D)該混合物100重量部に対しモンタン酸金
属塩0.1〜3重量部を配合してなる、自動車用リレー
ボックス用材料に好適な組成物、およびその組成物を成
形してなる自動車用リレーボックスを要旨とする。以下
本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明の樹脂組成物において用いられるポ
リフェニレンエーテルとは、一般式(I):
【0007】
【化1】
【0008】(式中、R1は炭素数1〜3の低級アルキ
ル基、R2およびR3は水素原子または炭素数1〜3の低
級アルキル基である。)で示される単環式フェノールの
一種以上を重縮合して得られるポリフェニレンエーテル
である。「ポリフェニレンエーテル」には上記ポリフェ
ニレンエーテルにビニル芳香族化合物をグラフト重合し
て得られる、幹にポリフェニレンエーテルを有するグラ
フト共重合体も包含する。ポリフェニレンエーテルは、
単独重合体であっても共重合体であってもよい。
【0009】前記一般式(I)で示される単環式フェノ
ールとしては、例えば、2,6−ジメチルフェノール、
2,6−ジエチルフェノール、2,6−ジプロピルフェノ
ール、2−メチル−6−エチルフェノール、2−メチル
−6−プロピルフェノール、2−エチル−6−プロピル
フェノール、o−クレゾール、2,3−ジメチルフェノー
ル、2,3−ジエチルフェノール、2,3−ジプロピルフ
ェノール、2−メチル−3−エチルフェノール、2−メ
チル−3−プロピルフェノール、2−エチル−3−メチ
ルフェノール、2−エチル−3−プロピルフェノール、
2−プロピル−3−メチルフェノール、2−プロピル−
3−エチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノー
ル、2,3,6−トリエチルフェノール、2,3,6−トリ
プロピルフェノール、2,6−ジメチル−3−エチルフ
ェノール、2,6−ジメチル−3−プロピルフェノール
等が挙げられる。
【0010】そして、これらのフェノールの一種以上の
重縮合により得られるポリフェニレンエーテルとして
は、例えば、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−プロピ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−
6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、2,6−
ジメチルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール
共重合体、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−ト
リエチルフェノール共重合体、2,6−ジエチルフェノ
ール/2,3,6−トリメチルフェノール共重合体、2,
6−ジプロピルフェノール/2,3,6−トリメチルフェ
ノール共重合体、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
ニレン)エーテルにスチレンをグラフト重合したグラフ
ト共重合体、2,6−トリメチルフェノール共重合体に
スチレンをグラフト重合したグラフト共重合体が挙げら
れる。特に、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−
トリメチルフェノール共重合体が本発明に用いるポリフ
ェニレンエーテルとして好ましいものである。上記のポ
リフェニレンエーテルとしては、25℃のクロロホルム
中での極限粘度が0.1〜0.7dl/gのものが一般に用
いられ、0.3〜0.6dl/gのものが好ましい。ポリフ
ェニレンエーテルの極限粘度が0.1dl/g未満である
と、得られる樹脂組成物が脆くなり、また0.7dl/gを
越えると、得られる樹脂組成物の流動性が悪くなる。
【0011】次にポリフェニレンエーテルの変性に用い
る変性剤は、分子中に(a)エチレン性二重結合と(b)
カルボキシル基または酸無水物基を同時に有する有機化
合物である。1分子中にエチレン性二重結合とカルボキ
シル基を同時に有する有機化合物としては例えばα,β
−不飽和ジカルボン酸、α,β−不飽和モノカルボン酸
等がある。具体的には、α,β−不飽和ジカルボン酸と
しては、マレイン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、シ
トラコン酸、イタコン酸等が例示される。α,β−不飽
和モノカルボン酸としてはアクリル酸、ブテン酸、クロ
トン酸、ビニル酢酸、メタクリル酸、ペンテン酸、アン
ゲリカ酸等が例示される。また分子中にエチレン性二重
結合と酸無水物基を同時に有する有機化合物としては、
例えば上記α,β−不飽和ジカルボン酸およびα,β−不
飽和モノカルボン酸の酸無水物などを挙げることが出来
る。これらの中で、好ましいものは、マレイン酸、フマ
ル酸、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸であ
り、さらに好ましいものは、無水マレイン酸である。な
お前述の不飽和ジカルボン酸、不飽和モノカルボン酸、
または酸無水物は単独または混合して使用することも出
来る。
【0012】これらの変性剤は、前記のポリフェニレン
エーテル 100重量部に対して0.01〜10重量
部、好ましくは 0.1〜3重量部の範囲で用いられ
る。上記の範囲を外れるとポリフェニレンエーテルとナ
イロンとの相溶性が悪くなり、結果として得られる樹脂
組成物が脆くなり好ましくない。
【0013】本発明で用いられる変性されたポリフェニ
レンエーテルの調製は、次のような方法によって行う
が、特にこれに限定されるものではない。例えば、変性
されたポリフェニレンエーテルは、前記割合のポリフェ
ニレンエーテルと変性剤とをロールミル、バンバリーミ
キサー、押出機等を用いて150〜350℃の温度で
0.1〜10分間溶融混練し、反応させることによって
調製してもよく、また、ベンゼン、トルエン、キシレン
等で例示される溶媒中で前記割合のポリフェニレンエー
テルと変性剤とを50〜150℃の温度で10〜500
分間加熱、反応させることによって調製しても良い。変
性反応を容易に進めるために、反応系にベンゾイルパー
オキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート等
で例示される有機過酸化物やアゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスイソバレロニリトル等で例示されるアゾ化
合物で代表されるラジカル開始剤を存在させることも可
能である。
【0014】次に本発明で用いられる(B)ポリアミド
成分の一つである6,6−ナイロンは、繰り返し単位構
造中に−CONH−基を有するポリマーを意味し、通常
下記式: H2N−(CH2)6−NH2 で示されるヘキサメチレンジアミンと、下記式: HOOC−(CH2)4−COOH で示されるアジピン酸、または下記式: ROOC−(CH2)4−COOR (式中、Rはメチル、エチル、プロピル、フェニル基等
を表す。)で示されるアジピン酸エステルとの縮合によ
って、あるいは、前述のアジピン酸と下記式: OCN−(CH2)6−NCO で示されるジイソシアネートとの縮合によって得られ
る。上記の6,6−ナイロンとしては、98%硫酸中、
濃度0.25g/100ml、温度25℃での相対粘度
ηr=2.2〜3.2のものが一般に用いられ、特にηr
2.4〜3.0のものが好ましい。上記の相対粘度が2.
2未満であると、樹脂組成物から得られる成形品の強度
が低くなり、また3.2を越えると得られる樹脂組成物
の成形加工性が悪くなり好ましくない。
【0015】また、もう一方の6−ナイロンはε−カプ
ロラクタムの開環重合によって得られるもので、98%
硫酸中、濃度0.25g/100ml、温度25℃での相
対粘度 ηr=2.2〜3.2のものが一般に用いられ、
特にηr=2.3〜3.0のものが好ましい。上記の相対
粘度が2.2未満であると、樹脂組成物から得られる成
形品の強度および耐熱性が低くなる。また3.2を越え
ると得られる樹脂組成物の成形加工性が悪くなり、ウェ
ルド部の外観改良効果も無く好ましくない。
【0016】(B)のポリアミド成分における6,6−
ナイロンと6−ナイロンとの比率は、6,6−ナイロン
100重量部に対して6−ナイロンを10〜100重量
部、好ましくは20〜80重量部で配合する。6−ナイ
ロンの配合量が10重量部以下だと成形加工性およびウ
ェルド外観の改良効果がほとんど無く、また100重量
部より多く配合すると樹脂組成物から得られる成形品の
耐熱性が低下し、好ましくない。また変性ポリフェニレ
ンエーテル成分(A)とポリアミド成分(B)の割合
は、A:B=20〜70重量%:80〜30重量%、好
ましくは30〜60重量%:70〜40重量%とする。
【0017】また、本発明の樹脂組成物で用いられる
(C)成分であるポリプロピレンは、プロピレン単独重
合体や、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−
エチレン−α−オフィン共重合体であり、MFR(23
0℃ 2.16kg)が1〜100のものが好ましい。ポリ
プロピレンは変性ポリフェニレンエーテルを基準とし
て、その100重量部に対し5〜70重量部、好ましく
は7〜65重量部加える。5重量部以下では軽量化の改
良効果がなく、70重量部以上になると得られる成形品
の物性の低下が生じるので好ましくない。
【0018】さらに、本発明の樹脂組成物で用いられる
(D)成分であるモンタン酸の金属塩としてはモンタン
酸ナトリウム、モンタン酸カリウム、モンタン酸リチウ
ム、モンタン酸カルシウム、モンタン酸亜鉛、モンタン
酸バリウム、モンタン酸アルミニウム等がある。なかで
も効果及び工業的入手のしやすさから、モンタン酸ナト
リウムが好ましい。モンタン酸の金属塩は変性ポリフェ
ニレン((A)成分)およびポリアミド((B)成分)を
基準として、その合計100重量部に対し0.1〜3重
量部、好ましくは0.2〜1重量部を加える。0.1重量
部以下では離型性の改良効果がなく、3重量部以上にな
ると得られる成形品の物性の低下が生じるので好ましく
ない。
【0019】本発明の樹脂組成物を得る際に、エラスト
マーを添加することは好ましい態様である。このエラス
トマーとは、一般的な意味でのエラストマーであり、例
えばA.V.Tobolsky著“Properties and Struct
ures of Polymers"(JohnWilly & Sons,In
c.,1960)71〜78ページに採用された定義を引
用でき、エラストマーとは常温におけるヤング率が10
5〜109dynes/cm2(0.1〜1,020kg/cm2)である
重合体を意味する。エラストマーの具体例としては、ス
チレン−ブタジエンのランダム共重合体、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合、スチレン−イソプレンブロッ
ク共重合体、ポリブタジエン部分の二重結合が水素添加
されたスチレン−ブタジエントリブロック共重合体、ポ
リイソプレンの二重結合が水素添加されたスチレン−イ
ソプレントリブロック共重合体、ニトリルゴム、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体(EPDM)、チオコールゴム、ポリスルフィ
ドゴム、アクリル酸ゴム、ポリウレタンゴム、ブチルゴ
ムとポリエチレンとのグラフト物、ポリエステルエラス
トマー、ポリアミドエラストマー等が挙げられる。とり
わけ、A−B−A'型のトリブロック共重合体が望まし
い。このブロック共重合体の末端ブロックAおよびA'
は重合されたビニル系芳香族炭化水素ブロックであり、
Bは重合された共役ジエンブロックあるいは二重結合の
大部分が水素添加された共役ジエンブロックであり、B
ブロックの分子量はAおよびA'ブロックの組み合わさ
れた分子量よりも大であることが望ましい。末端ブロッ
クAおよびA'は同一でも異なってもよく、かつ該ブロ
ックは、芳香族部分が単環でも多環でもよいビニル系芳
香族化合物から誘導された熱可塑性単独重合体または共
重合体である。かかるビニル系芳香族化合物の例は、ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニル
キシレン、エチルビニルキシレン、ビニルナフタレンお
よびそれらの混合物が挙げられる。中央ブロックBは、
共役ジエン系炭化水素、例えば1,3−ブタジエン、2,
3−ジメチルブタジエン、イソプレンおよび1,3−ペ
ンタジエンおよびそれらの混合物から誘導されたエラス
トマー状重合体、あるいは二重結合の大部分が水素添加
されたものである。各末端ブロックAおよびA'の分子
量は好ましくは約5,000〜約50,000の範囲であ
り、一方中央ブロックBの分子量は好ましくは約25,
000〜約1,500,000の範囲である。エラストマ
ーは、変性ポリフェニレンエーテルを基準として2〜5
0重量部、好ましくは5〜40重量部加える。
【0020】本発明の樹脂組成物には、所望に応じて、
他の樹脂、難燃剤、難燃助剤、安定剤、紫外線吸収剤、
可塑剤、滑剤などの各種添加剤、顔料、充填剤、その他
の成分を適宜配合し得る。他の樹脂の例としては、例え
ばポリスチレン系樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンスルフィド
等が挙げられる。
【0021】各構成成分から本発明の樹脂組成物を得る
ためには、各成分を混合後溶融混合するのが一般的であ
る。その際の溶融混合の温度は、230〜370℃、好
ましくは250〜320℃である。溶融混合方法は押し
出し機、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール等を用
いて行う。
【0022】本発明の樹脂組成物から自動車用リレーボ
ックスを製造するには、射出成形機を用いる方法が一般
的である。本発明の樹脂組成物をペレット化し、射出成
形機を使用して、シリンダ温度250〜320℃、金型
温度40〜120℃、成形圧500〜2,000kg/cm2
の条件で射出成形することにより、自動車用リレーボッ
クスを製造する。図1に本発明の自動車用リレーボック
スの実施態様を示す。
【0023】
【実施例】次に、本発明を更に具体的に説明するため
に、変性ポリフェニレンエーテルの調製例を参考例とし
て示すとともに、本発明の樹脂組成物の調製、リレーボ
ックスの製造、および性能を実施例によって示す。本発
明がこれら実施例によって限定されるものでないことは
勿論である。
【0024】参考例 1 25℃におけるクロロホルム中で測定された極限粘度が
0.45(dl/g)の2,6−ジメチルフェノール重合体
1.86kgにクレイトン G1651(シェル化学社
製:水素添加スチレン−ブタジエン−スチレン型エラス
トマー) 450gとK−1014(チッソ社製:ポリプ
ロピレン) 1.14kgと無水マレイン酸24gを添加
し、ヘンシェルミキサーにより混合した後、二軸押し出
し機で280〜320℃の温度で約2分間溶融混練し、
ペレット化して、無水マレイン酸で変性されたポリフェ
ニレンエーテルを含む混合物を得た。
【0025】比較参考例 1 参考例1で使用した2,6−ジメチルフェノール重合体
1.50kgにクレイトン G1651 450gとK−
1014 1.50kgと無水マレイン酸 24gを添加
し、ヘンシェルミキサーにより混合した後、二軸押し出
し機で280〜320℃の温度で約2分間溶融混練し、
ペレット化して、無水マレイン酸で変性されたポリフェ
ニレンエーテルを含む混合物を得た。
【0026】比較参考例 2 参考例1で使用した2,6−ジメチルフェノール重合体
3.00kgにクレイトン G1651 450gと
無水マレイン酸 24gを添加し、ヘンシェルミキサー
により混合した後、二軸押し出し機で300〜320℃
の温度で約2分間溶融混練し、ペレット化して、無水マ
レイン酸で変性されたポリフェニレンエーテルを含む混
合物を得た。
【0027】実施例 1〜6および比較例 1〜5 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット 60重量部、6,6
−ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−
N、98%硫酸中、濃度0.25g/dl、温度25℃で
の相対粘度;ηr=2.70) 28重量部、6−ナイロ
ン(東レ社製:アミラン CM−1017、98%硫酸
中、濃度0.25g/dl、温度25℃での相対粘度;ηr
=2.65) 12重量部、および表1に示す添加剤を混
合後、2軸押し出し機により240〜300℃で溶融混
練を行いペレット化した。このペレットを下に記す条件
で射出成形して物性測定用の試験片および自動車用リレ
ーボックスを作成した。
【0028】比較例 6 比較参考例2で得られた無水マレイン酸で変性されたポ
リフェニレンエーテルを含むペレット 40重量部、
6,6−ナイロン(東レ社製:アミラン CM−300
7−N) 40重量部、6−ナイロン(東レ社製:アミ
ラン CM−1017) 20重量部、およびモンタン
酸ナトリウム 0.5重量部とを混合後、2軸押し出し
機により240〜300℃で溶融混練を行いペレット化
した。このペレットを下に記す条件で射出成形して物性
測定用の試験片および自動車用リレーボックスを作成し
た。
【0029】実施例 7 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット 60重量部、6,6
−ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−N)
32重量部、6−ナイロン(東レ社製:アミラン C
M−1017)8重量部、およびモンタン酸ナトリウム
0.5重量部を混合後、2軸押し出し機により240
〜300℃で溶融混練を行いペレット化した。このペレ
ットを下に示す条件で射出成形して物性測定用の試験片
および自動車用リレーボックスを作成した。
【0030】実施例 8 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット 60重量部、6,6
−ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−
N) 24重量部、6−ナイロン(東レ社製:アミラン
CM−1017) 16重量部、およびモンタン酸ナ
トリウム 0.5重量部とを混合後、2軸押し出し機に
より240〜300℃で溶融混練を行いペレット化し
た。このペレットを下に示す条件で射出成形して物性測
定用の試験片及び自動車用リレーボックスを作成した。
【0031】比較例 7 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット 60重量部、6,6
−ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−
N) 10重量部、6−ナイロン(東レ社製:アミラン
CM−1017) 30重量部、およびモンタン酸ナ
トリウム 0.5重量部とを混合後、2軸押し出し機に
より240〜300℃で溶融混練を行いペレット化し
た。このペレットを下に示す条件で射出成形して物性測
定用の試験片及び自動車用リレーボックスを作成した。
【0032】比較例 8 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット 60重量部、6,6
−ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−
N) 38重量部、6−ナイロン(東レ社製:アミラン
CM−1017) 2重量部、およびモンタン酸ナト
リウム 0.5重量部を混合後、2軸押し出し機により
240〜300℃で溶融混練を行いペレット化した。こ
のペレットを下に示す条件で射出成形して物性測定用の
試験片を作成した。自動車用リレーボックスの成形を試
みたが、樹脂の流動性が劣り、リレーボックスを得る事
が出来なかった。
【0033】比較例 9 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット 60重量部、6,6
−ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−
N) 28重量部、6−ナイロン(宇部興産社製:UB
Eナイロン 1011FB、98%硫酸中、濃度0.2
5g/dl、温度25℃での相対粘度;ηr=2.10)
12重量部、およびモンタン酸ナトリウム 0.5重
量部を混合後、2軸押し出し機により240〜300℃
で溶融混練を行いペレット化した。このペレットを下に
示す条件で射出成形して物性測定用の試験片及び自動車
リレーボックスを作成した。
【0034】比較例 10 比較参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポ
リフェニレンエーテルを含むペレット 60重量部、
6,6−ナイロン(東レ社製:アミラン CM−300
7−N) 28重量部、6−ナイロン(東レ社製:アミ
ラン CM−1017) 12重量部、およびモンタン
酸ナトリウム 0.5重量部とを混合後、2軸押し出し
機により240〜300℃で溶融混練を行いペレット化
した。このペレットを下に示す条件で射出成形して物性
測定用の試験片および自動車用リレーボックスを作成し
た。
【0035】性能評価 以上のようにして得た試験片および自動車用リレーボッ
クスを用い、以下の各種物性を測定した。
【0036】(1)離型性 シリンダー温度280℃、金型温度80℃、成形圧80
0kg/cm2の条件で、箱型の成形品を射出成形し、成形
品を突き出すときの抵抗値を測定し、離型性を評価し
た。結果を表1に示す。
【0037】(2)引張降伏強さ引張破断伸び シリンダー温度280℃、金型温度80℃、成形圧1,
000kg/cm2の条件で、1/8インチ厚の引張試験用
ダンベル片を射出成形し、得られた試験片の引張降伏強
さ、引張破断伸びをASTM D−638の方法により
測定した。結果を表1および2に示す。また上記と同じ
条件で、1/8インチ厚の、ウェルド部を有するダンベ
ル片(以下ウェルドダンベル片と記す)を射出成形し、
得られたウェルドダンベル片のウェルドの深さを測定す
るとともに、引張降伏強さ、引張破断伸びを測定した。
結果を表2に示す。
【0038】(3)ランス強度 シリンダー温度290℃、金型温度50℃、成形圧1,
000kg/cm2の条件で図2に示したリレーボックスを
射出成形した。リレーボックスの〜のターミナル挿
入口内部にあるランスに金属製端子を挿入し、引張試験
を行う事によりランス強度を測定した。なお、120℃
および150℃で1000時間熱処理を行ったリレーボ
ックスについてもランス強度を測定した。結果を表3に
示す。
【0039】(4)熱エージング試験 (2)の引張試験用ダンベル片を120℃および160
℃の熱風乾燥器中に所定時間それぞれ保持した後の引張
降伏強さおよび引張破断伸びを測定し、耐熱性を評価し
た。結果を表4に示す。
【0040】(5)耐候性試験 (2)の引張試験用ダンベル片をサンシャインウェザオ
メーターを用いて1000時間の耐候性試験を行った。
ウェザオメーターのブラックパネル温度は60℃で、降
雨サイクルは18分/120分であった。試験後、色変
化(ΔE)の測定および光学顕微鏡による外観観察を行
うと共に、引張強さおよび破断伸びを測定して、耐候性
を評価した。結果を表5に示す。
【0041】(6)再使用性試験 シリンダー温度280℃、金型温度80℃、成形圧1,
000kg/cm2の条件で1/8インチ厚の引張試験用ダ
ンベル片を射出成形し、これを粉砕して再び同条件で同
様のダンベル片を射出成形した。これを1回再生とし、
以後10回までこの操作を繰り返した。各成形ごとに試
験用ダンベル片の引張強さおよび破断伸びを測定して再
使用性を評価した。結果を表6に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の樹脂
組成物は成形性(特に流動性と離型性)に優れるととも
に、その樹脂組成物から成形した自動車用リレーボック
スは耐熱性、機械的強度、ウェルド強度、耐候性、耐溶
剤性、再使用性についての要求を満足させる。さらに本
発明の自動車用リレーボックスは、軽量の組成物から製
造されるものであるので、従来のリレーボックスと比べ
て軽量であるばかりでなく、吸湿処理等の必要がないの
で製造工程も簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様である自動車用リレーボ
ックスの斜視図である。
【図2】 性能評価に用いた自動車用リレーボックスの
平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/12 LQM 9167−4J LQP 9167−4J 77/00 LQS 9286−4J LQV 9286−4J H02G 3/16 A 9175−5G

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)a)エチレン性二重結合とb)カル
    ボキシル基または酸無水物基を同時に有する不飽和カル
    ボン酸類で変性されたポリフェニレンエーテル 20〜
    70重量%、および (B)6,6−ナイロン 100重量部に対して6−ナ
    イロンを10〜100重量部配合したポリアミド 30
    〜80重量%よりなる混合物に、 (C)該混合物中の変性ポリフェニレンエーテル 10
    0重量部に対してポリプロピレン 5〜70重量部、お
    よび (D)該混合物100重量部に対しモンタン酸金属塩
    0.1〜3重量部、 を配合してなることを特徴とする自動車用リレーボック
    ス用組成物。
  2. 【請求項2】 更にエラストマーを該混合物中の変性ポ
    リフェニレンエーテル100重量部に対して2〜50重
    量部配合してなることを特徴とする請求項1記載の自動
    車用リレーボックス用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の組成物より構成され
    ることを特徴とする自動車用リレーボックス。
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