JPH06136256A - 自動車用リレーボックス用組成物および自動車用リレーボックス - Google Patents

自動車用リレーボックス用組成物および自動車用リレーボックス

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JPH06136256A
JPH06136256A JP4282884A JP28288492A JPH06136256A JP H06136256 A JPH06136256 A JP H06136256A JP 4282884 A JP4282884 A JP 4282884A JP 28288492 A JP28288492 A JP 28288492A JP H06136256 A JPH06136256 A JP H06136256A
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weight
parts
nylon
relay box
acid
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JP4282884A
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English (en)
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Kazuyoshi Kubo
和喜 久保
Masamitsu Chishima
正光 千島
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用リレーボックスの材料として好適
な、成形性(特に流動性と離型性)、機械的強度、耐熱
性、再使用性を満足させる樹脂組成物を提供する。 【構成】 特定割合の、(A)エチレン性二重結合とカ
ルボキシル基または酸無水物基を同時に有する不飽和カ
ルボン酸類で変性されたポリフェニレンエーテル、
(B)6,6−ナイロンおよび6−ナイロンよりなるポ
リアミド、並びに(C)モンタン酸金属塩を含んでなる
樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車リレーボックス
用材料に好適な組成物、および自動車リレーボックスに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車はエレクトロニクス化が進
んでおり電装部品が多く使用されている。これらの電装
部品には、軽量化、工程の簡略化の目的でプラスチック
ス材料が数多く使用されている。なかでも、リレーボッ
クス用材料としては、耐熱性、耐溶剤性、機械的強度が
要求され、また、複雑な形状を寸法精度良く成形するた
めの流動性と寸法安定性も必要とされる。これらの要求
を満足する材料として、6,6−ナイロンが広く使用さ
れている。6,6−ナイロンは結晶性のエンジニアリン
グプラスチックで、流動性、耐熱性、耐溶剤性に優れた
材料であるが、吸水により物性低下や寸法変化が生じる
欠点がある。また、冬期に凍結防止剤として散布する塩
化カルシウムにより、クラックが発生するという欠点も
有している。さらに、自動車の軽量化ニーズは益々強く
なり、軽量で且つ自動車リレーボックスとしての性能を
満足する材料が強く要望されている。
【0003】6,6−ナイロンの上記欠点を改良するた
めにポリフェニレンエーテルを配合する事が知られてい
る(特公昭59−41663号公報)。しかしながら、
6,6−ナイロンとポリフェニレンエーテルからなる材
料を自動車リレーボックスに使用した場合には、吸水に
よる物性低下や寸法変化は改良されるものの、成形性が
低下し複雑な形状のリレーボックスに対しては、流動
性、離型性が充分ではなく、ウェルド強度が低いという
欠点を有している。さらに、近年の自動車に要求される
リサイクル性の面でも6,6−ナイロンとポリフェニレ
ンエーテルとの樹脂組成物では不十分である。自動車リ
レーボックスに要求される諸特性、即ち、耐熱性、耐溶
剤性、機械的強度、ウェルド強度、成形性(特に流動性
と離型性)、リサイクル性を満足し、且つ軽量な材料が
強く要望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、自動車リレ
ーボックスおよびその成形時における上記問題点を解決
するための、上記特許を満足する材料を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明者等は鋭意検討した結果、変性したポリフェニレ
ンエーテルと6,6−ナイロン、6−ナイロン、モンタ
ン酸金属塩からなる組成物が、自動車リレーボックス用
材料としての上記諸特性を満足する事を見いだしたこと
に基づいて本発明を完成させた。すなわち本発明は、 (A)a)エチレン性二重結合と b)カルボキシル基ま
たは酸無水物基を同時に有する不飽和カルボン酸類で変
性されたポリフェニレンエーテル20〜70重量%、お
よび (B)6,6−ナイロン100重量部に対して6−ナイ
ロンを10〜100重量部配合したポリアミド30〜8
0重量%、よりなる混合物100重量部に、 (C)モンタン酸金属塩0.1〜3重量部、を配合して
なる自動車用リレーボックス用材料に好適な組成物、お
よびその組成物を成形してなる自動車用リレーボックス
を要旨とする。以下本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明の樹脂組成物において用いられるポ
リフェニレンエーテルとは、一般式(I):
【0007】
【化1】
【0008】(式中、R1は炭素数1〜3の低級アルキ
ル基、R2およびR3は水素原子または炭素数1〜3の低
級アルキル基である。)で示される単環式フェノールの
一種以上を重縮合して得られるポリフェニレンエーテル
である。「ポリフェニレンエーテル」には上記ポリフェ
ニレンエーテルにビニル芳香族化合物をグラフト重合し
て得られる根幹にポリフェニレンエーテルを有するグラ
フト共重合体も包含する。ポリフェニレンエーテルは単
独重合体であっても共重合体であってもよい。
【0009】前記一般式(I)で示される単環式フェノ
ールとしては、例えば、2,6−ジメチルフェノール、
2,6−ジエチルフェノール、2,6−ジプロピルフェノ
ール、2−メチル−6−エチルフェノール、2−メチル
−6−プロピルフェノール、2−エチル−6−プロピル
フェノール、o−クレゾール、2,3−ジメチルフェノー
ル、2,3−ジエチルフェノール、2,3−ジプロピルフ
ェノール、2−メチル−3−エチルフェノール、2−メ
チル−3−プロピルフェノール、2−エチル−3−メチ
ルフェノール、2−エチル−3−プロピルフェノール、
2−プロピル−3−メチルフェノール、2−プロピル−
3−エチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノー
ル、2,3,6−トリエチルフェノール、2,3,6−トリ
プロピルフェノール、2,6−ジメチル−3−エチルフ
ェノール、2,6−ジメチル−3−プロピルフェノール
等が挙げられる。
【0010】そして、これらのフェノールの一種以上の
重縮合により得られるポリフェニレンエーテルとして
は、例えば、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジプロピル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−プロピ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−
6−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、2,6−
ジメチルフェノール/2,3,6−トリメチルフェノール
共重合体、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−ト
リエチルフェノール共重合体、2,6−ジエチルフェノ
ール/2,3,6−トリメチルフェノール共重合体、2,
6−ジプロピルフェノール/2,3,6−トリメチルフェ
ノール共重合体、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
ニレン)エーテルにスチレンをグラフト重合したグラフ
ト共重合体、2,6−トリメチルフェノール共重合体に
スチレンをグラフト重合したグラフト共重合体が挙げら
れる。特に、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、2,6−ジメチルフェノール/2,3,6−
トリメチルフェノール共重合体が本発明に用いるポリフ
ェニレンエーテルとして好ましいものである。上記のポ
リフェニレンエーテルとしては、25℃のクロロホルム
中での極限粘度が0.1〜0.7d1/gのものが一般に用
いられ、0.3〜0.6d1/gのものが好ましい。ポリフ
ェニレンエーテルの極限粘度が0.1d1/g未満である
と、得られる樹脂組成物が脆くなり、また、0.7d1/
gを越えると、得られる樹脂組成物の流動性が悪くな
る。
【0011】次にポリフェニレンエーテルの変性に用い
る変性剤は、分子中に(a)エチレン性二重結合と(b)
カルボキシル基または酸無水物基を同時に有する有機化
合物である。分子中にエチレン性二重結合とカルボキシ
ル基を同時に有する有機化合物としては、例えば、不飽
和ジカルボン酸、α,β−モノカルボン酸等がある。具
体的には、α,β−不飽和ジカルボン酸としては、マレ
イン酸、クロロマレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、
イタコン酸等が例示される。α,β−不飽和モノカルボ
ン酸としてはアクリル酸、ブテン酸、クロトン酸、ビニ
ル酢酸、メタクリル酸、ペンテン酸、アンゲリカ酸等が
例示される。また、分子中にエチレン性二重結合と酸無
水物基を同時に有する有機化合物としては、例えば上記
α,β−不飽和ジカルボン酸およびα,β−不飽和モノカ
ルボン酸の酸無水物などを挙げることが出来る。これら
の中で、好ましいものは、マレイン酸、フマル酸、アク
リル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸であり、さらに
好ましいものは、無水マレイン酸である。なお前述の不
飽和ジカルボン酸、不飽和モノカルボン酸、または酸無
水物は単独または混合して使用することも出来る。
【0012】これらの変性剤は、前記のポリフェニレン
エーテル100重量部に対して0.01〜10重量部、
好ましくは0.1〜3重量部の範囲で用いられる。上記
の範囲を外れると、ポリフェニレンエーテルとナイロン
との相溶性が悪くなり、結果として得られる樹脂組成物
が脆くなり好ましくない。
【0013】本発明で用いられる変性されたポリフェニ
レンエーテルの調製は、次のような方法によって行う
が、特にこれに限定されるものではない。例えば、変性
されたポリフェニレンエーテルは、前記割合のポリフェ
ニレンエーテルと変性剤とをロールミル、バンバリーミ
キサー、押出機等を用いて150〜350℃の温度で
0.1〜10分間溶融混練し、反応させることによって
調製してもよく、また、ベンゼン、トルエン、キシレン
等で例示される溶媒中で前記割合のポリフェニレンエー
テルと変性剤とを50〜150℃の温度で10〜500
分間加熱、反応させることによって調製しても良い。変
性反応を容易に進めるために、反応系にベンゾイルパー
オキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート等
で例示される有機過酸化物やアゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスイソバレロニトリル等で例示されるアゾ化
合物で代表されるラジカル開始剤を存在させることも可
能である。
【0014】次に本発明で用いられる(B)ポリアミド
成分の一つである6,6−ナイロンは、繰り返し単位構
造中に−CONH−基を有するポリマーを意味し、通常
下記式: H2N−(CH2)6−NH2 で示されるヘキサメチレンジアミンと、下記式: HOOC−(CH2)4−COOH で示されるアジピン酸、または下記式: ROOC−(CH2)4−COOR (式中、Rはメチル、エチル、プロピル、フェニル基等
を示す。)で示されるアジピン酸エステルとの縮合によ
って、あるいは、前述のアジピン酸と下記式: OCN−(CH2)6−NCO で示されるジイソシアネートとの縮合によって得られ
る。上記の6,6−ナイロンとしては、98%硫酸中、
濃度0.25g/100ml、温度25℃での相対粘度ηr
=2.2〜3.2のものが一般に用いられ、特にηr=2.
4〜3.0のものが好ましい。上記の相対粘度が2.2未
満であると、樹脂組成物から得られる成形品の強度が低
くなり、また3.2を越えると得られる樹脂組成物の成
形加工性が悪くなり好ましくない。
【0015】また、もう一方の6−ナイロンはε−カプ
ロラクタムの開環重合によって得られるもので、98%
硫酸中、濃度0.25g/100ml、温度25℃での相
対粘度ηr=2.2〜3.2のものが一般に用いられ、特
にηr=2.3〜3.0のものが好ましい。上記の相対粘
度が2.2未満であると、樹脂組成物から得られる成形
品の強度および耐熱性が低くなる。また3.2を越える
と得られる樹脂組成物の成形加工性が悪くなり、ウェル
ド部の外観改良効果も無く好ましくない。
【0016】(B)のポリアミドの6,6−ナイロンと6
−ナイロンの比率は、6,6−ナイロン100重量部に
対して6−ナイロンを10〜100重量部、好ましくは
20〜80重量部で配合する。6−ナイロンの配合量が
10重量部以下だと成形加工性およびウェルド外観の改
良効果がほとんど無く、また100重量部より多く配合
すると成形品の耐熱性が低下し、好ましくない。また、
変性ポリフェニレン−エーテル成分(A)とポリアミド
成分(B)の割合は、A:B=20〜70重量%:80
〜30重量%、好ましくは30〜60重量%:70〜4
0重量%とする。
【0017】また、本発明の樹脂組成物で用いられる
(C)成分であるモンタン酸の金属塩としては、モンタ
ン酸ナトリウム、モンタン酸カリウム、モンタン酸リチ
ウム、モンタン酸カルシウム、モンタン酸亜鉛、モンタ
ン酸バリウム、モンタン酸アルミニウム等がある。なか
での、効果及び工業的入手のしやすさから、モンタン酸
ナトリウムが好ましい。モンタン酸金属塩は、変性ポリ
フェニレン(成分A)およびポリアミド(成分B)を基
準としてその合計100重量部に対して0.1〜3重量
部、好ましくは0.2〜1重量部である。0.1重量部以
下では離型性の改良効果がなく、3重量部以上になると
成形品の物性の低下が生じるので好ましくない。
【0018】本発明の樹脂組成物を得る際に、エラスト
マーを添加することは好ましい態様である。このエラス
トマーとは、一般的な意味でのエラストマーであり、例
えばA.V.Tobolsky著“Oroperties and Structur
es of Polymeres"(John Willy & Sons,Inc.,1
960)71〜78ページに採用された定義を引用で
き、エラストマーとは常温におけるヤング率が105〜
109dynes/cm2(0.1〜1,020kg/cm2)である重
合体を意味する。エラストマーの具体例としては、スチ
レン−ブタジエンのランダム共重合体、スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合、スチレン−イソプレンブロック
共重合体、ポリブタジエン部分の二重結合が水素添化さ
れたスチレン−ブタジエントリブロック共重合体、ポリ
イソプレンの二重結合が水素添化されたスチレン−イソ
プレントリブロック共重合体、ニトリルゴム、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン
共重合体(EPDM)、チオコールゴム、ポリスルフィド
ゴム、アクリル酸ゴム、ポリウレタンゴム、ブチルゴム
とポリエチレンとのグラフト物、ポリエステルエラスト
マー、ポリアミドエラストマー等が挙げられる。とりわ
け、A−B−A'型のトリブロック共重合体が望まし
い。このブロック共重合体の末端ブロックAおよびA'
は重合されたビニル系芳香族炭化水素ブロックであり、
Bは重合された共役ジエンブロックあるいは二重結合の
大部分が水素添化された共役ジエンブロックであり、B
ブロックの分子量はAおよびA'ブロックの組み合わさ
れた分子量よりも大であることが望ましい。末端ブロッ
クAおよびA'は同一でも異なってもよく、かつ該ブロ
ックは、芳香族部分が単環でも多環でもよいビニル系芳
香族化合物から誘導された熱可塑性単独重合体または共
重合体である。かかるビニル系芳香族化合物の例は、ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニル
キシレン、エチルビニルキシレン、ビニルナフタレンお
よびそれらの混合物が挙げられる。中央ブロックBは、
共役ジエン系炭化水素、例えば1,3−ブタジエン、2,
3−ジメチルブタジエン、イソプレンおよび1,3−ペ
ンタジエンおよびそれらの混合物から誘導されたエラス
トマー状重合体、あるいは二重結合の大部分が水素添化
されたものである。各末端ブロックAおよびA'の分子
量は好ましくは約5,000〜約50,000の範囲であ
り、一方中央ブロックBの分子量は好ましくは約25,
000〜約1,500,000の範囲である。エラストマ
ーは、変性ポリフェニレンエーテルを基準として2〜5
0重量部、好ましくは5〜40重量部加える。
【0019】本発明の樹脂組成物には、所望に応じて、
他の樹脂、難燃剤、難燃助剤、安定剤、紫外線吸収剤、
可塑剤、滑剤などの各種添加剤;顔料、充填剤、その他
の成分が適宜配合され得る。他の樹脂の例としては、例
えばポリスチレン系樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスルホン、ポリフェ
ニレンスルフィド等が挙げられる。各構成成分から本発
明の樹脂組成物を得るためには、各成分を混合後溶融混
合するのが一般的である。その際の溶融混合の温度は、
230〜370℃、好ましくは250〜320℃であ
る。溶融混合方法は押し出し機、ニーダー、バンバリー
ミキサー、ロール等を用いて行う。
【0020】本発明の樹脂組成物から自動車用リレーボ
ックスを製造するには、射出成形機を用いる方法が一般
的である。本発明の樹脂組成物をペレット化し、射出成
形機を使用して、シリンダ温度250〜320℃、金型
温度40〜120℃、成形圧500〜2,000kg/cm2
の条件で射出成形することにより自動車用リレーボック
スを製造する。図1に本発明の自動車用リレーボックス
の実施態様を示す。
【0021】
【実施例】次に、本発明を更に具体的に説明するために
変性ポリフェニレンエーテルの製造例を参考例として示
すとともに、本発明の樹脂組成物の調製、リレーボック
スの製造、および性能例を実施例によって説明する。本
発明がこれら実施例によって限定されるものでないこと
は勿論である。
【0022】参考例1 25℃におけるクロロホルム中で測定された極限粘度が
0.45(d1/g)の2,6−ジメチルフェノール重合体3
kgにクレイトンG1651(シェル化学社製:水素添化
スチレン−ブタジエン−スチレン型エラストマー)45
0gと無水マレイン酸24gを添加し、ヘンシェルミキサ
ーにより混合した後、二軸押し出し機で300〜320
℃の温度で約2分間溶融混練し、ペレット化して無水マ
レイン酸で変性されたポリフェニレンエーテルを含む混
合物を得た。
【0023】実施例1〜6及び比較例1〜5 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット40重量部、6,6−
ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−N、
98%硫酸中、濃度0.25g/dl、温度25℃での
相対粘度;ηr=2.70)40重量部、6−ナイロン
(東レ社製:アミラン CM−1017、98%硫酸
中、濃度0.25g/dl、温度25℃での相対粘度;
ηr=2.65)20重量部、および表1に示す添加剤を
混合後、2軸押し出し機により240〜300℃で溶融
混練を行いペレット化した。このペレットを下に示す条
件で射出成形して物性測定用の試験片および自動車リレ
ーボックスを作成した。
【0024】実施例7 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット40重量部、6,6−
ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−N)
45重量部、6−ナイロン(東レ社製:アミラン CM
−1017)15重量部、およびモンタン酸ナトリウム
0.5重量部とを混合後、2軸押し出し機により240
〜300℃で溶融混練を行いペレット化した。このペレ
ットを下に示す条件で射出成形して物性測定用の試験片
及び自動車用リレーボックスを作成した。
【0025】実施例8 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット40重量部、6,6−
ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−N)
35重量部、6ーナイロン(東レ社製:アミラン CM
−1017)25重量部、およびモンタン酸ナトリウム
0.5重量部とを混合後、2軸押し出し機により240
〜300℃で溶融混練を行いペレット化した。このペレ
ットを下に示す条件で射出成形して物性測定用の試験片
及び自動車用リレーボックスを作成した。
【0026】比較例6 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット40重量部、6,6−
ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−N)
20重量部、6−ナイロン(東レ社製:アミラン CM
−1017)40重量部、およびモンタン酸ナトリウム
0.5重量部とを混合後、2軸押し出し機により240
〜300℃で溶融混練を行いペレット化した。このペレ
ットを下に示す条件で射出成形して実施例3と同様の物
性測定用の試験片及び自動車リレーボックスを作成し
た。
【0027】比較例7 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット40重量部、6,6−
ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−N)
57重量部、6−ナイロン(東レ社製:アミラン CM
−1017)3重量部、およびモンタン酸ナトリウム
0.5重量部とを混合後、2軸押し出し機により240
〜300℃で溶融混練を行いペレット化した。このペレ
ットを下に示す条件で射出成形して物性測定用の試験片
を作成した。自動車用リレーボックスの成形を試みた
が、樹脂の流動性が劣り、リレーボックスを得る事が出
来なかった。
【0028】比較例8 参考例1で得られた無水マレイン酸で変性されたポリフ
ェニレンエーテルを含むペレット40重量部、6,6−
ナイロン(東レ社製:アミラン CM−3007−N)
40重量部、6−ナイロン(宇部興産社製:UBEナイ
ロン 1011FB、98%硫酸中、濃度0.25g/d
l、温度25℃での相対粘度;ηr=2.10)20重量
部、およびモンタン酸ナトリウム0.5重量部とを混合
後、2軸押し出し機により240〜300℃で溶融混練
を行いペレット化した。このペレットを下に示す条件で
射出成形して物性測定用の試験片及び自動車用リレーボ
ックスを作成した。
【0029】性能評価 以上のようにして得た試験片および自動車用リレーボッ
クスを用い、以下の各種物性を測定した。
【0030】(1)離型性 シリンダー温度280℃、金型温度80℃、成形圧80
0kg/cm2の条件で、箱型の成形品を射出成形し、成形
品を突き出すときの抵抗値を測定し、離型性を評価し
た。結果を表1に示す。
【0031】(2)引張降伏強さ引張破断伸び シリンダー温度280℃、金型温度80℃、成形圧1,
000kg/cm2の条件で、1/8インチ厚の引張試験用
ダンベル片を射出成形し、得られた試験片の引張降伏強
さ、引張破断伸びをASTM D−638の方法により
測定した。結果を表1および2に示す。また上記と同じ
条件で、1/8インチ厚の、ウェルド部を有するダンベ
ル片(以下ウェルドダンベル片と記す)を射出成形し、
得られたウェルドダンベル片のウェルドの深さを測定す
るとともに、引張降伏強さ、引張破断伸びを測定した。
結果を表2に示す。
【0032】(3)ランス強度 シリンダー温度290℃、金型温度50℃、成形圧1,
000kg/cm2の条件で図2に示したリレーボックスを
射出成形した。リレーボックスの〜のターミナル挿
入口内部にあるランスに金属製端子を挿入し、引張試験
を行う事によりランス強度を測定した。なお、120℃
および150℃で1000時間熱処理を行ったリレーボ
ックスについてもランス強度を測定した。結果を表3に
示す。
【0033】(4)熱エージング試験 (2)の引張試験用ダンベル片を120℃および160
℃の熱風乾燥器中に所定時間それぞれ保持した後の引張
降伏強さおよび引張破断伸びを測定し、耐熱性を評価し
た。結果を表4に示す。
【0034】(5)再使用性試験 シリンダー温度280℃、金型温度80℃、成形圧1,
000kg/cm2の条件で1/8インチ厚の引張試験用ダ
ンベル片を射出成形し、これを粉砕して再び同条件で同
様のダンベル片を射出成形した。これを1回再生とし、
以後10回までこの操作を繰り返した。各成形ごとに試
験用ダンベル片の引張強さおよび破断伸びを測定して再
使用性を評価した。結果を表5に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の樹脂
組成物は成形性(特に流動性と離型性)に優れるととも
に、その樹脂組成物から成形した自動車リレーボックス
は耐熱性、機械的強度、ウェルド強度、耐溶剤性、再使
用性等についての要求を満足させる。さらに本発明の自
動車用リレーボックスは、軽量の組成物から製造される
ものであるので、従来のリレーボックスと比べて軽量で
あるばかりでなく、吸湿処理等の必要がないので製造工
程も簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施態様である自動車リレーボッ
クスの斜視図である。
【図2】 性能評価に用いた自動車リレーボックスの平
面図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)a)エチレン性二重結合と b)カ
    ルボキシル基または酸無水物基を同時に有する不飽和カ
    ルボン酸類で変性されたポリフェニレンエーテル20〜
    70重量%、および (B)6,6−ナイロン100重量部に対して6−ナイ
    ロンを10〜100重量部配合したポリアミド30〜8
    0重量%、よりなる混合物100重量部に、 (C)モンタン酸金属塩0.1〜3重量部、を配合して
    なることを特徴とする自動車用リレーボックス用組成
    物。
  2. 【請求項2】 更にエラストマーを該混合物中の変性ポ
    リフェニレンエーテル100重量部に対して2〜50重
    量部配合してなることを特徴とする請求項1記載の自動
    車用リレーボックス用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の組成物より構成され
    ることを特徴とする自動車用リレーボックス。
JP4282884A 1992-10-21 1992-10-21 自動車用リレーボックス用組成物および自動車用リレーボックス Pending JPH06136256A (ja)

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