JPH06141879A - 環状イヌロオリゴ糖の精製方法 - Google Patents
環状イヌロオリゴ糖の精製方法Info
- Publication number
- JPH06141879A JPH06141879A JP29613792A JP29613792A JPH06141879A JP H06141879 A JPH06141879 A JP H06141879A JP 29613792 A JP29613792 A JP 29613792A JP 29613792 A JP29613792 A JP 29613792A JP H06141879 A JPH06141879 A JP H06141879A
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- JP
- Japan
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- cyclic
- inulooligosaccharide
- solution
- inulooligosaccharides
- cyclic inulooligosaccharide
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- Pending
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 環状イヌロオリゴ糖(CF)、単糖、2糖及
び直鎖オリゴ糖からなる糖液をシロキサン系のシリカ担
体に接触させてCFのみを選択的に吸着させ、該担体に
吸着したCFをアルコール水溶液で溶出させることによ
りCFのみを分離・精製する。 【効果】 本発明方法によれば、食品分野、その他広い
分野で有用なCFを選択的かつ高収率で得ることが可能
である。
び直鎖オリゴ糖からなる糖液をシロキサン系のシリカ担
体に接触させてCFのみを選択的に吸着させ、該担体に
吸着したCFをアルコール水溶液で溶出させることによ
りCFのみを分離・精製する。 【効果】 本発明方法によれば、食品分野、その他広い
分野で有用なCFを選択的かつ高収率で得ることが可能
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は環状イヌロオリゴ糖の精
製方法に関し、詳細には特定の担体を用いることにより
選択的に環状イヌロオリゴ糖を分離・精製する方法に関
する。
製方法に関し、詳細には特定の担体を用いることにより
選択的に環状イヌロオリゴ糖を分離・精製する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
環状イヌリオリゴ糖として、グルコースがα−(1−
4)グルコシド結合したサイクロデキストリンが知られ
ている。サイクロデキストリンは、食品用包接化剤とし
て注目されており、フレーバー成分の保持、特異臭のマ
スキング、苦みの除去、酸化の防止等を目的として食品
の高付加価値化に貢献している。また食品以外の分野で
も様々に利用されている。しかしサイクロデキストリン
は水に対する溶解性が低く、食品及び医薬品等の分野へ
の応用が限定されているのが現状である。
環状イヌリオリゴ糖として、グルコースがα−(1−
4)グルコシド結合したサイクロデキストリンが知られ
ている。サイクロデキストリンは、食品用包接化剤とし
て注目されており、フレーバー成分の保持、特異臭のマ
スキング、苦みの除去、酸化の防止等を目的として食品
の高付加価値化に貢献している。また食品以外の分野で
も様々に利用されている。しかしサイクロデキストリン
は水に対する溶解性が低く、食品及び医薬品等の分野へ
の応用が限定されているのが現状である。
【0003】近年、内山らは、フルクトースを主成分と
する多糖類であるイヌリンに、バチルス・サーキュラン
スMZ No.31(微工研菌寄第9943号)(特開
平2−252701号公報)の生産する酵素を作用させ
て、環状イヌロオリゴ糖を得ることを報告している(C
arbohydrate Research,192,
83−90,1989)。環状イヌロオリゴ糖は、フル
クトース分子がβ−(2−1)結合で環状に結合した糖
でありフルクトース残基がそれぞれ6個からなるサイク
ロイヌロヘキサオース、7個からなるサイクロイヌロヘ
プタオース、8個からなるサイクロイヌロオクタオース
の存在が知られている。この環状イヌロオリゴ糖は、水
に対する溶解度が極めて高いことからサイクロデキスト
リンとは異なった新しい機能糖として、注目を浴びてい
る。従来イヌリン等に環状イヌロオリゴ糖生産酵素(サ
イクロイヌロオリゴサッカライドフラクタノトランスフ
ェラーゼ=CFTase、以下、CFTaseと称する
こともある)を作用させることにより環状イヌロオリゴ
糖の製造を行った場合、反応液中に存在する他の挟雑
物、例えば、未反応のフルクタンや、反応時のフルクト
ースなどの単糖類、2糖類、直鎖オリゴ糖などの副生は
やむを得ず、環状イヌロオリゴ糖の分離精製の工程が必
要とされている。しかし、従来環状イヌロオリゴ糖を含
有する糖液より環状イヌロオリゴ糖のみを分離精製する
方法としては、活性炭を用いて分画採取する方法が知ら
れているにすぎない(特開平2−252701号公
報)。しかも、活性炭による環状イヌロオリゴ糖の精製
方法は、アルコール濃度を段階的に変えて溶出させなけ
ればならず、収率の面から見ても効率の良い方法とはい
えない。精製方法などの検討は未だ十分とは言えず、工
業的に生産させるのは難しいのが現状である。そこで、
効率の良い環状イヌロオリゴ糖の精製方法の開発が望ま
れていた。
する多糖類であるイヌリンに、バチルス・サーキュラン
スMZ No.31(微工研菌寄第9943号)(特開
平2−252701号公報)の生産する酵素を作用させ
て、環状イヌロオリゴ糖を得ることを報告している(C
arbohydrate Research,192,
83−90,1989)。環状イヌロオリゴ糖は、フル
クトース分子がβ−(2−1)結合で環状に結合した糖
でありフルクトース残基がそれぞれ6個からなるサイク
ロイヌロヘキサオース、7個からなるサイクロイヌロヘ
プタオース、8個からなるサイクロイヌロオクタオース
の存在が知られている。この環状イヌロオリゴ糖は、水
に対する溶解度が極めて高いことからサイクロデキスト
リンとは異なった新しい機能糖として、注目を浴びてい
る。従来イヌリン等に環状イヌロオリゴ糖生産酵素(サ
イクロイヌロオリゴサッカライドフラクタノトランスフ
ェラーゼ=CFTase、以下、CFTaseと称する
こともある)を作用させることにより環状イヌロオリゴ
糖の製造を行った場合、反応液中に存在する他の挟雑
物、例えば、未反応のフルクタンや、反応時のフルクト
ースなどの単糖類、2糖類、直鎖オリゴ糖などの副生は
やむを得ず、環状イヌロオリゴ糖の分離精製の工程が必
要とされている。しかし、従来環状イヌロオリゴ糖を含
有する糖液より環状イヌロオリゴ糖のみを分離精製する
方法としては、活性炭を用いて分画採取する方法が知ら
れているにすぎない(特開平2−252701号公
報)。しかも、活性炭による環状イヌロオリゴ糖の精製
方法は、アルコール濃度を段階的に変えて溶出させなけ
ればならず、収率の面から見ても効率の良い方法とはい
えない。精製方法などの検討は未だ十分とは言えず、工
業的に生産させるのは難しいのが現状である。そこで、
効率の良い環状イヌロオリゴ糖の精製方法の開発が望ま
れていた。
【0004】
【問題点を解決するための手段】そこで、本発明者らは
効率良く環状イヌロオリゴ糖及び単糖、2糖、直鎖オリ
ゴ糖からなる糖液より、環状イヌロオリゴ糖を精製する
方法の開発をすべく鋭意研究を進めた結果、フルクタン
にCFTaseを作用させ、環状イヌロオリゴ糖を生産
する工程において、反応溶液中に存在する他の挟雑物、
例えば未反応のフルクタンや、反応時に副生するフルク
トースなどの単糖類、2糖類、直鎖オリゴ糖などを除去
し、環状イヌロオリゴ糖を得るのにシロキサン系シリカ
ゲルが極めて効率良く選択的に環状イヌロオリゴ糖を吸
着しアルコールにより容易に溶出されることを見出し本
発明を完成するに至った。
効率良く環状イヌロオリゴ糖及び単糖、2糖、直鎖オリ
ゴ糖からなる糖液より、環状イヌロオリゴ糖を精製する
方法の開発をすべく鋭意研究を進めた結果、フルクタン
にCFTaseを作用させ、環状イヌロオリゴ糖を生産
する工程において、反応溶液中に存在する他の挟雑物、
例えば未反応のフルクタンや、反応時に副生するフルク
トースなどの単糖類、2糖類、直鎖オリゴ糖などを除去
し、環状イヌロオリゴ糖を得るのにシロキサン系シリカ
ゲルが極めて効率良く選択的に環状イヌロオリゴ糖を吸
着しアルコールにより容易に溶出されることを見出し本
発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、環状イヌロオ
リゴ糖、単糖、2糖及び直鎖オリゴ糖からなる糖液をシ
ロキサン系のシリカ担体に接触させて環状イヌロオリゴ
糖のみを選択的に吸着させ、次いで該担体に吸着した環
状イヌロオリゴ糖をアルコール水溶液により溶出させる
ことを特徴とする環状イヌロオリゴ糖の精製方法に存す
る。
リゴ糖、単糖、2糖及び直鎖オリゴ糖からなる糖液をシ
ロキサン系のシリカ担体に接触させて環状イヌロオリゴ
糖のみを選択的に吸着させ、次いで該担体に吸着した環
状イヌロオリゴ糖をアルコール水溶液により溶出させる
ことを特徴とする環状イヌロオリゴ糖の精製方法に存す
る。
【0006】以下本発明を説明する。まず本発明により
精製することができる環状イヌロオリゴ糖としてはサイ
クロイヌロヘキサオース、サイクロイヌロヘプタオー
ス、サイクロイヌロオクタオースなどの環状イヌロオリ
ゴ糖を挙げることができる。本発明により除去される直
鎖オリゴ糖としてはフラクトオリゴ糖などの還元末端が
グルコースでフルクトースが数〜数10個程度結合した
糖を挙げることができる。また単糖としては、フルクト
ース、グルコース等が、2糖としては、シュークロー
ス、イヌロビオース等が挙げられる。
精製することができる環状イヌロオリゴ糖としてはサイ
クロイヌロヘキサオース、サイクロイヌロヘプタオー
ス、サイクロイヌロオクタオースなどの環状イヌロオリ
ゴ糖を挙げることができる。本発明により除去される直
鎖オリゴ糖としてはフラクトオリゴ糖などの還元末端が
グルコースでフルクトースが数〜数10個程度結合した
糖を挙げることができる。また単糖としては、フルクト
ース、グルコース等が、2糖としては、シュークロー
ス、イヌロビオース等が挙げられる。
【0007】環状イヌロオリゴ糖生成酵素としてはそれ
自体公知の生成酵素で良い。例えば特開平2−2527
01号公報に記載されているようなバチルス・サーキュ
ランスMZ No.31、(微工研菌寄第9943
号)、特開平4−237496号公報に記載のバチルス
・サーキュランス MCI−2554(微工研菌寄第1
1940号)等が挙げられる。
自体公知の生成酵素で良い。例えば特開平2−2527
01号公報に記載されているようなバチルス・サーキュ
ランスMZ No.31、(微工研菌寄第9943
号)、特開平4−237496号公報に記載のバチルス
・サーキュランス MCI−2554(微工研菌寄第1
1940号)等が挙げられる。
【0008】環状イヌロオリゴ糖、単糖、2糖及び直鎖
オリゴ糖からなる糖液、すなわち、環状イヌロオリゴ糖
含有溶液を得るには、キクイモ、ゴボウ、チコリ等のイ
ヌリン含有量の高い植物の抽出液及びまたは、イヌリン
を唯一の炭素源として含む溶液中で環状イヌロオリゴ糖
生産酵素を産する菌、例えばバチルス・サーキュランス
MZ No.31(微工研菌寄第9943号)、バチル
ス・サーキュランスMCI−2554(微工研菌寄第1
1940号)由来の環状イヌロオリゴ糖生産酵素を作用
させる。その際、該微生物の菌体そのものを作用させて
も良いし、また該菌体から該酵素を抽出し、そのまま、
あるいは固定化等を行ってから作用させても良い。もし
くは、キクイモ、ゴボウ、チコリ等のイヌリン含有量の
高い植物の抽出液及び/または、イヌリンを唯一の炭素
源として含む培養液で、環状イヌロオリゴ糖生産酵素を
生産する菌例えば、バチルス・サーキュランス MCI
−2554(微工研菌寄第11940号)を培養した上
清中に環状イヌロオリゴ糖を得ることもできる。
オリゴ糖からなる糖液、すなわち、環状イヌロオリゴ糖
含有溶液を得るには、キクイモ、ゴボウ、チコリ等のイ
ヌリン含有量の高い植物の抽出液及びまたは、イヌリン
を唯一の炭素源として含む溶液中で環状イヌロオリゴ糖
生産酵素を産する菌、例えばバチルス・サーキュランス
MZ No.31(微工研菌寄第9943号)、バチル
ス・サーキュランスMCI−2554(微工研菌寄第1
1940号)由来の環状イヌロオリゴ糖生産酵素を作用
させる。その際、該微生物の菌体そのものを作用させて
も良いし、また該菌体から該酵素を抽出し、そのまま、
あるいは固定化等を行ってから作用させても良い。もし
くは、キクイモ、ゴボウ、チコリ等のイヌリン含有量の
高い植物の抽出液及び/または、イヌリンを唯一の炭素
源として含む培養液で、環状イヌロオリゴ糖生産酵素を
生産する菌例えば、バチルス・サーキュランス MCI
−2554(微工研菌寄第11940号)を培養した上
清中に環状イヌロオリゴ糖を得ることもできる。
【0009】培養上清中に環状イヌロオリゴ糖を得る場
合、例えば、炭素源としてイヌリンを約1−40%含有
させ、そのほか窒素源として大豆粉、小麦胚芽、コーン
スティープリカー、綿実粕、肉エキス、ペプトン、酵母
エキス、硫酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素等が使用
できる。その他必要に応じ、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム、マグネシウム、コバルト、塩素、燐酸、硫
酸、およびその他のイオンを生成する無機塩類等を添加
した培地に本菌を接種し、振盪培養を行う。この際、培
養温度は20〜37℃が、また培養時間は12〜120
時間が好適である。得られた培養液を遠心分離により除
菌し、その上清中の酵素を加熱処理により失活させる。
こうして得られた液が環状イヌロオリゴ糖含有溶液であ
る。
合、例えば、炭素源としてイヌリンを約1−40%含有
させ、そのほか窒素源として大豆粉、小麦胚芽、コーン
スティープリカー、綿実粕、肉エキス、ペプトン、酵母
エキス、硫酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素等が使用
できる。その他必要に応じ、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム、マグネシウム、コバルト、塩素、燐酸、硫
酸、およびその他のイオンを生成する無機塩類等を添加
した培地に本菌を接種し、振盪培養を行う。この際、培
養温度は20〜37℃が、また培養時間は12〜120
時間が好適である。得られた培養液を遠心分離により除
菌し、その上清中の酵素を加熱処理により失活させる。
こうして得られた液が環状イヌロオリゴ糖含有溶液であ
る。
【0010】また酵素を作用させる場合、例えば、前記
方法により培養を行った培養液を遠心分離により除菌
し、得られた培養濾液を作用させてもよいし、或いは該
濾液をさらに硫安(65%飽和)を加え塩析を行い、析
出した沈殿物を遠心分離により取得し少量の水に懸濁さ
せた後、透析を行い、得られる粗酵素液を作用させても
よい。この培養濾液又は粗酵素液を例えば、pH6.0
に調整した0.01−0.1Mのリン酸緩衝液中で、約
5%以上の濃度のイヌリンに30〜60℃で30分以上
作用させること等によって所望の環状イヌロオリゴ糖含
有溶液が得られる。
方法により培養を行った培養液を遠心分離により除菌
し、得られた培養濾液を作用させてもよいし、或いは該
濾液をさらに硫安(65%飽和)を加え塩析を行い、析
出した沈殿物を遠心分離により取得し少量の水に懸濁さ
せた後、透析を行い、得られる粗酵素液を作用させても
よい。この培養濾液又は粗酵素液を例えば、pH6.0
に調整した0.01−0.1Mのリン酸緩衝液中で、約
5%以上の濃度のイヌリンに30〜60℃で30分以上
作用させること等によって所望の環状イヌロオリゴ糖含
有溶液が得られる。
【0011】もとより、上清又は粗酵素液のかわりに精
製酵素を作用させてもよく、かかる精製酵素は例えば、
DEAE−Toyopearl 650M,QAE−T
oyopearl 650Mカラム(東ソー製)による
イオン交換クロマトグラフィーにて精製を行った後、T
oyopearl HW55Fを用いてゲル濾過クロマ
トグラフィーを行うことにより得られ、この場合、電気
泳動により単一バンドを示す酵素標品を得ることができ
る。
製酵素を作用させてもよく、かかる精製酵素は例えば、
DEAE−Toyopearl 650M,QAE−T
oyopearl 650Mカラム(東ソー製)による
イオン交換クロマトグラフィーにて精製を行った後、T
oyopearl HW55Fを用いてゲル濾過クロマ
トグラフィーを行うことにより得られ、この場合、電気
泳動により単一バンドを示す酵素標品を得ることができ
る。
【0012】これらの環状イヌロオリゴ糖含有溶液から
環状イヌロオリゴ糖を精製するにおいて、シロキサン系
のシリカ担体を所定の方法によりアセトン、メタノール
などで洗浄する。かかるシリカ担体としては特に制限さ
れないが、オクタデシル基を化学的に結合したシリカゲ
ル(ODS)が特に好適に使用される。具体的には、S
ilica Gel ODS・G−5、Silica
Gel ODS・Q−3(富士ゲル販売(株))、コス
モシール 75C18−OPN(ナカライテスク
(株))等が挙げられる。洗浄されたかかるシリカ担体
は、その後段階的に水に置換する。これらを環状イヌロ
オリゴ糖含有溶液と接触させ水洗する。その後5〜80
%のアルコールで抽出を行い、その抽出液を脱色脱塩
後、濃縮乾固すると所望の環状イヌロオリゴ糖を得るこ
とができる。また、ゲルをカラムに充填することによっ
ても行うことができる。該カラムに充填した樹脂の1/
100〜1/10量の環状イヌロオリゴ糖含有液をのせ
水で単糖、2糖及び直鎖オリゴ糖を溶出させた後、5〜
80%のアルコール水溶液にて溶出を行う。溶出液は、
環状イヌロオリゴ糖を樹脂から解離させるものであれば
良く種類を問わない。例えば25%メタノール水溶液を
用いる。この溶出画分中に環状イヌロオリゴ糖が得られ
るので、その画分を脱色脱塩後、濃縮乾固することによ
り所望の環状イヌロオリゴ糖を得ることができる。
環状イヌロオリゴ糖を精製するにおいて、シロキサン系
のシリカ担体を所定の方法によりアセトン、メタノール
などで洗浄する。かかるシリカ担体としては特に制限さ
れないが、オクタデシル基を化学的に結合したシリカゲ
ル(ODS)が特に好適に使用される。具体的には、S
ilica Gel ODS・G−5、Silica
Gel ODS・Q−3(富士ゲル販売(株))、コス
モシール 75C18−OPN(ナカライテスク
(株))等が挙げられる。洗浄されたかかるシリカ担体
は、その後段階的に水に置換する。これらを環状イヌロ
オリゴ糖含有溶液と接触させ水洗する。その後5〜80
%のアルコールで抽出を行い、その抽出液を脱色脱塩
後、濃縮乾固すると所望の環状イヌロオリゴ糖を得るこ
とができる。また、ゲルをカラムに充填することによっ
ても行うことができる。該カラムに充填した樹脂の1/
100〜1/10量の環状イヌロオリゴ糖含有液をのせ
水で単糖、2糖及び直鎖オリゴ糖を溶出させた後、5〜
80%のアルコール水溶液にて溶出を行う。溶出液は、
環状イヌロオリゴ糖を樹脂から解離させるものであれば
良く種類を問わない。例えば25%メタノール水溶液を
用いる。この溶出画分中に環状イヌロオリゴ糖が得られ
るので、その画分を脱色脱塩後、濃縮乾固することによ
り所望の環状イヌロオリゴ糖を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を、さらに具体
的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれ
らに限定されるものではない。 実施例1 イヌリン4%、イーストエキストラクト0.2%、硝酸
ナトリウム0.5%、硫酸マグネシウム、塩化カリウム
0.05%、リン酸1カリウム0.05%、塩化第二鉄
0.001%を含んだ培地150mlをpH7.0に調
整して120℃、20分間蒸気滅菌した。この滅菌した
培地にバチルス・サーキュランスMCI−2554号菌
を1白金耳接種し、160rpmで、30℃、30時間
振盪培養を行った。培養液の660nmでのOD値は約
5であった。培養終了後遠心分離により菌体を除去し、
培養濾液を得た。得られた培養濾液を粗酵素液とした。
粗酵素液100mlに最終的にイヌリンを3%になるよ
うに3g加え、37℃、8時間反応させた。反応後高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析したとこ
ろ、サイクロイヌロヘキサオースが10.37g/L、
サイクロイヌロヘプタオースが5.19g/Lの濃度で
得られた。反応液には、サイクロイヌロヘキサオース、
サイクロイヌロヘプタオースの他に、サイクロイヌロオ
クタオース、未反応のイヌリン、フラクトオリゴ糖など
の直鎖のオリゴ糖、フラクトースなどが含まれる。
的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限りこれ
らに限定されるものではない。 実施例1 イヌリン4%、イーストエキストラクト0.2%、硝酸
ナトリウム0.5%、硫酸マグネシウム、塩化カリウム
0.05%、リン酸1カリウム0.05%、塩化第二鉄
0.001%を含んだ培地150mlをpH7.0に調
整して120℃、20分間蒸気滅菌した。この滅菌した
培地にバチルス・サーキュランスMCI−2554号菌
を1白金耳接種し、160rpmで、30℃、30時間
振盪培養を行った。培養液の660nmでのOD値は約
5であった。培養終了後遠心分離により菌体を除去し、
培養濾液を得た。得られた培養濾液を粗酵素液とした。
粗酵素液100mlに最終的にイヌリンを3%になるよ
うに3g加え、37℃、8時間反応させた。反応後高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)で分析したとこ
ろ、サイクロイヌロヘキサオースが10.37g/L、
サイクロイヌロヘプタオースが5.19g/Lの濃度で
得られた。反応液には、サイクロイヌロヘキサオース、
サイクロイヌロヘプタオースの他に、サイクロイヌロオ
クタオース、未反応のイヌリン、フラクトオリゴ糖など
の直鎖のオリゴ糖、フラクトースなどが含まれる。
【0014】上記の反応液を表1に示す物性を有する樹
脂について環状イヌロオリゴ糖の吸着を調べた。樹脂
は、メタノール洗浄後、徐々に水に置換した。十分に水
で洗浄した樹脂20mlをカラムにつめた。カラムに水
を100ml通液後、反応液20mlをsv=1で通液
し吸着させた。反応液20ml中には0.207gのサ
イクロイヌロヘキサオースが含まれている。その後、水
で未吸着の物質を溶出させた後、25%エタノールで溶
出させた。エタノール溶出液中のサイクロイヌロヘキサ
オースはHPLCで定量した。その結果回収率87%で
0.180gのサイクロイヌロヘキサオースが得られ
た。 比較例1〜4 表1に示すように、樹脂の種類を変える以外は、実施例
1に記載した方法と同様に吸着させて精製を行った。得
られた回収率を表1に示す。
脂について環状イヌロオリゴ糖の吸着を調べた。樹脂
は、メタノール洗浄後、徐々に水に置換した。十分に水
で洗浄した樹脂20mlをカラムにつめた。カラムに水
を100ml通液後、反応液20mlをsv=1で通液
し吸着させた。反応液20ml中には0.207gのサ
イクロイヌロヘキサオースが含まれている。その後、水
で未吸着の物質を溶出させた後、25%エタノールで溶
出させた。エタノール溶出液中のサイクロイヌロヘキサ
オースはHPLCで定量した。その結果回収率87%で
0.180gのサイクロイヌロヘキサオースが得られ
た。 比較例1〜4 表1に示すように、樹脂の種類を変える以外は、実施例
1に記載した方法と同様に吸着させて精製を行った。得
られた回収率を表1に示す。
【0015】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 溶出液 得られたサイクロイヌロヘキサオース (ml) (g) 回収率(%) 備 考 ──────────────────────────────────── 実施例1 35 0.180 87.0 ODS シロキサン系 コスモシール75C18-OPN シリカ担体 (ナカライテスク (株)) 比較例1 46 0.080 38.6 セパビーズ (合成吸着樹脂) SP800(三菱化成(株)) 比較例2 45 0.090 43.5 ダイヤイオン (合成吸着樹脂) HP20(三菱化成(株)) 比較例3 35 0.110 53.1 ダイヤイオン (合成吸着樹脂) HP21(三菱化成(株)) 比較例4 40 0.085 41.0 クロマトグラフィー用 (活性炭) 活性炭 (和光純薬) ────────────────────────────────────
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、環状イヌロオリゴ糖含
有溶液から環状イヌロオリゴ糖を精製する際に、シロキ
サン系シリカ担体を用いることで、選択的かつ高収率で
環状イヌロオリゴ糖を得ることができる。得られた環状
イヌロオリゴ糖は、食品の分野のみならずその他広い分
野での利用が期待できる。
有溶液から環状イヌロオリゴ糖を精製する際に、シロキ
サン系シリカ担体を用いることで、選択的かつ高収率で
環状イヌロオリゴ糖を得ることができる。得られた環状
イヌロオリゴ糖は、食品の分野のみならずその他広い分
野での利用が期待できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 環状イヌロオリゴ糖、単糖、2糖及び直
鎖オリゴ糖からなる糖液をシロキサン系のシリカ担体に
接触させて環状イヌロオリゴ糖のみを選択的に吸着さ
せ、ついで該担体に吸着した環状イヌロオリゴ糖をアル
コール水溶液により溶出させることを特徴とする環状イ
ヌロオリゴ糖の精製方法。 - 【請求項2】 シロキサン系のシリカ担体を充填したカ
ラムに糖液を通液することによりシロキサン系シリカ担
体と糖液の接触を行うことを特徴とする請求項1記載の
環状イヌロオリゴ糖の精製方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29613792A JPH06141879A (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 環状イヌロオリゴ糖の精製方法 |
| PCT/JP1993/001607 WO1994010295A1 (fr) | 1992-11-05 | 1993-11-05 | Procede de production d'un inulo-oligosaccharide cyclique et d'une enzyme le produisant |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29613792A JPH06141879A (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 環状イヌロオリゴ糖の精製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06141879A true JPH06141879A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17829634
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29613792A Pending JPH06141879A (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 環状イヌロオリゴ糖の精製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06141879A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003077952A1 (en) * | 2002-03-18 | 2003-09-25 | Novartis Ag | Topical composition comprising a cyclofructan, a carrier and a drug |
| JP2008069094A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Mitsui Norin Co Ltd | 抗肥満剤 |
| JP2008069095A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Mitsui Norin Co Ltd | 血中脂質改善剤 |
| JP2009108020A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Jo Kominato | 大蒜抽出成分製造法 |
-
1992
- 1992-11-05 JP JP29613792A patent/JPH06141879A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003077952A1 (en) * | 2002-03-18 | 2003-09-25 | Novartis Ag | Topical composition comprising a cyclofructan, a carrier and a drug |
| JP2005523299A (ja) * | 2002-03-18 | 2005-08-04 | ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト | シクロフルクタン、担体および薬物を含む局所用組成物 |
| CN1313155C (zh) * | 2002-03-18 | 2007-05-02 | 诺瓦提斯公司 | 包含环果聚糖、载体和药物的局部用组合物 |
| JP2008069094A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Mitsui Norin Co Ltd | 抗肥満剤 |
| JP2008069095A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-03-27 | Mitsui Norin Co Ltd | 血中脂質改善剤 |
| JP2009108020A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Jo Kominato | 大蒜抽出成分製造法 |
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