JPH0614358B2 - 移動物体像抽出方法および装置 - Google Patents

移動物体像抽出方法および装置

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JPH0614358B2
JPH0614358B2 JP59280614A JP28061484A JPH0614358B2 JP H0614358 B2 JPH0614358 B2 JP H0614358B2 JP 59280614 A JP59280614 A JP 59280614A JP 28061484 A JP28061484 A JP 28061484A JP H0614358 B2 JPH0614358 B2 JP H0614358B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は動画像処理に係り、特に実時間で連続的に入力
される動画像から、移動している物体像を抽出する処理
に好適な移動物体像を抽出する方法に関する。
〔発明の背景〕
従来の移動物体像に関する画像処理装置は、連続して入
力される動画像の各画素に関する時間微分あるいは類似
の演算により得られた値を利用して処理を行つていた。
電子回路により時間微分あるいは類似の演算を実行する
ことは、回路構成が簡単になり極めて高速に行なう事が
可能である。しかし時間微分あるいは類似の演算によつ
て得られた値のみから、移動物体の像を抽出する事は、
困難である。例えば、無地の背景の前で、円形の領域が
移動した場合、進行方向の前部と後部に符号の異なつた
三ヶ月形の領域が、出力されるがこの情報により円形の
領域を抽出する事は、困難である。
又別の方法としては従来、撮像素子から得られた像を記
憶装置に一旦蓄えて次に記憶装置から一枚ずつ画像を取
り出し、各画像間の対応点を算出することによつて移動
物体像を抽出するという方法が行なわれている。この方
法で対応点が見つかる場合には、それの移動量を正確に
算出するので、正確に移動物体像を抽出することができ
るが、その処理に要する時間は長くなる。また、物体の
回転、変形等がある場合には、対応点を検出する事が非
常に難しくなる。
その他にも、あらかじめ移動物体の像が含まれない背景
だけの像を、装置内に記憶しておき、連続的に入力され
る像と背景像とを比較する事によつて移動物体像を抽出
する方法が知られている。この方法は、背景が変化する
場合には全く使用する事ができない。特開昭59−80
87は、背景像を更新する機構についても述べている。
これは移動物体の像が含まれていない瞬間の像を次々に
装置内に取り込みそれを背景像として記憶するものであ
る。これは背景の時間的にゆるやかな変化を、誤つて移
動物体像としない工夫がある。しかしこの方法では、例
えば常に移動物体が撮像範囲内に存在すれば、背景の更
新は一切行なわれないし、瞬間的に背景が大きく変化し
た場合などには、対応する事ができない。また関連公知
例としては「情報処理」(Vol.21,No.6,Ju
ne 1980)がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、撮像素子から得られる動画像から実時
間で高精度に、移動物体像を抽出する事のできる、画像
処理方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は撮像素子から得られる動画像の不変な部分、も
しくはゆつくりと変化する特徴成分をとらえて、それを
背景の特徴量として記憶し、前記背景の記憶データと時
々刻々入力される画像の特徴量を比較することにより、
移動物体に関する情報を抽出するようにしたものであ
る。
〔発明の実施例〕
以下本発明の一実施例を詳細に説明する。
第1図に本発明を電子回路で実現した場合の、ブロック
図を示す。図示した矢線は、データの流れのみを示し、
制御線は省略する。先ず全構成要素の意味を説明してか
ら、その詳細な働きを述べる。
101は、背景中に移動物体を含んだ所定撮像範囲を捉
える撮像素子であり、102は図示していないA/D変
換器でデイジタル信号に変換された画像データを1フレ
ーム分だけ記憶する画像記憶装置であり、103は10
2に記憶した画像の特徴を抽出する機構で、ここでは特
に102に記憶した画像のエツジ強調像を出力する機構
であり、104は103から出力されるエツジ強調像を
1フレーム分だけ蓄える画像記憶装置であり、105は
背景にあたる画像のエツジ強調像を1フレーム分だけ蓄
える画像記憶装置であり、106は、104,105に
記憶した2つの画像の対応画素を比較し移動物体の像に
関する情報を出力すると同時に、105の記憶データの
更新を行う機構であり、107は106が出力した情報
に基づき102から移動物体の像だけを抽出する機構で
ある。
第1図において1aは撮像素子からの出力で、通常のビ
デオ信号であり、1bは入力画像のデイジタル信号で特
徴抽出機構103へ1画素ずつ順次転送されるデータで
あり、1cは入力画像データ1bのエツジ強調像に関す
る、1画素ずつ順次転送されるデータであり、1dは画
像記憶装置104に記憶したエツジ強調像に関する、1
画素ずつ順次転送されるデータであり、1eは画像記憶
装置105に記憶した背景のエツジ強調像に関する、1
画素ずつ順次転送されるデータであり、1fは106に
よつて更新された背景のエツジ強調像に関する1画素ず
つ順次転送されるデータであり、1gは移動物体像に関
する情報で、1画素ずつ順次転送されるon−off信
号であり、1hは入力画像に関する1画素ずつ順次転送
されるデータであり、1iは、移動物体像に関する、1
画素ずつ順次転送されるデイジタル信号である。
第2図、201,202,203に示す様な情景を撮像
素子101が捉えた場合、処理が行なわれてそれぞれの
エツジ強調像が104に蓄えられる。105には背景の
エツジ強調槽204が蓄えられている。比較機構106
が、201,202,203と、204を比較し、その
差異を検出することによつて、201,202,203
において、移動物体が占めている場所に関する情報が出
力される。107は、その情報を基にして、201,2
02,203から移動物体像205,206,207を
出力する。
次に細部の構造及び動作の説明を行う。撮像素子101
は画像を捉え、通常のビデオ信号を102に出力する。
捉えた画像には、静止した背景中に移動物体が含まれて
いる。
画像記憶装置102は、101より入力されたビデオ信
号を、図示していないA/D変換器に通してデイジタル
値に変換した後に、その値を1画面分だけ蓄える通常の
記憶装置である。
特徴抽出機構103は、102から順次画素データを取
り込み、エツジを強調した後その結果を104に順次蓄
える。人間が物体を認識する際に、輪郭線が非常に大き
な役割りを果す事が心理学の分野に於て一般に知られて
いるが、103はこの知見に基づいて設置した物であ
り、移動物体の像を抽出する時に、輪郭線が脱落するの
を、防ぐ効果がある。画像処理の分野では輪郭(明るさ
が空間的に急激に変化している部分)を強調するため
に、従来より第3図(b)に示す様な空間フイルタが用い
られている。第3図の各数値は畳み込み積分の係数を表
わしている。一般に物体の境界では明るさが急激に変化
しており、その付近でこのフイルタを適用すると、畳み
込み積分の値は正または負の大きな値になる。また物体
内部では明るさがゆつくりと変化しているので畳み込み
積分の出力は零に近い値となる。102に記憶された画
像データの全画素の回りでこの畳み込み演算を、行うこ
とにより輪郭線の強調が可能になる。しかしながら本発
明の扱うような動画像を扱う場合には、第3図(b)の空
間フイルタでは次のような問題が発生する。
(1)フレーム間の同期信号のズレにより画像にはしばし
ば1画素程度のズレが生ずる。このため第3図(b)で処
理した輪郭像には、このフレーム間同期ズレによる位置
の変化が発生し、本来静止しているはずの背景像の輪郭
線が変動しているかのように誤認識されてしまう。
(2)画像には各種の要因により孤立した1画素にノイズ
が重畳されているが、第3図(b)のフイルタは、このノ
イズを強調するように作用する。
(3)第3図(b)の空間フイルタを102の画像データに適
用して得られる輪郭線強調画像には移動物体の輪郭線は
含まれるが、輪郭線以外の情報は脱落してしまう。
本発明は、フイルタの出力である輪郭線強調画像から得
られる情報に基づいて移動物体の像を抽出するものであ
るが、輪郭線以外の情報が脱落してしまつたのでは、移
動物体全体の像(濃淡画像)そのものを抽出するという
本発明の目的には、そぐわない。第3図(c)の様に畳み
込み係数の広がりの大きな空間フイルタを用いれば、画
像のズレや孤立したノイズの影響を小さくする事はでき
るが、(3)の移動体の輪郭線内部情報の脱落は、改善で
きない。そこで本発明では動画像において移動体像を抽
出するのに適したフイルタとして、第3図(a)に示した
ような空間フイルタを適用している。第3図(a)のフイ
ルタでは先ず第3図(c)と同様に、画像のフレーム間同
期や孤立ノイズ対策として重み係数の広がりを第3図
(b)に比べて大きくした。さらに、輪郭線以外の情報つ
まり画像の濃淡値に関する情報が脱落しないように、中
心部の係数を大きくした。第3図(a)のフイルタは、輪
郭線以外の場所では、その場所の濃淡値を反映した値を
出力する。空間フイルタの演算装置は、16個の掛け算
器を備えており画像に対する16近傍の積和演算を高速
に実行する。
第1図中の画像記憶装置104は、103から出力され
る、102のエツジ強調像を1画面分だけ蓄える記憶装
置である。
同様に第1図中の画像記憶装置105は、エツジ強調像
を1画面分だけ蓄える、通常の記憶装置である。104
には背景と移動物体で構成されている入力画像のエツジ
強調像が蓄えられ、105には背景だけで構成されてい
る画像のエツジ強調像が蓄えられている。
第1図中の比較及び背景のエツジ強調像更新機構106
は、104の各画素を105に記憶した背景像の対応画
素と比較して、移動物体像に関する情報を出力する機構
と、105に記憶した背景像を104の画像を基にして
更新する機能を有する。106は104,105から対
応する画素を順次入力し各画素ごとに差を計算し、その
差が、ある値θ以上である場合、その画素は、104に
おいて移動物体像を構成し、その差が、ある値θに満た
ない場合に、その画素は104において背景像を構成し
ていると判定し、その判定結果を107に出力する。又
106は、104と105の各画素に関する荷重平均値
を、新たに105の値とする事によつて、背景のエツジ
強調像を形成したりあるいは更新したりする。背景のエ
ツジ強調像が、形成される様子を第4図に示す。40
1,402,403は入力画像のエツジ強調像を示し、
404,405,406,407は、背景のエツジ強調
像が形成される様子を示している。最初、背景のエツジ
強調像を蓄える画像記憶装置は、クリアされているもの
とする。猫と家を含む入力画像401が入力されると、
それの像が404の様に少しだけ背景像として記憶され
る。次に鳥と家を含む入力画像402が入力されると、
背景像において405の様に、引き続き存在している家
の像は、強調され、鳥の像は少しだけ記憶され、今回は
存在しない猫の像が、弱まつている。同様に人と家を含
む入力画像403が入力された場合、家の像はさらに強
調される。最終的に、背景のエツジ強調像として407
が形成される。第1図106の詳細図を第5図に示す。
差演算気501は、104,105から得られた画素デ
ータ1d,1eの差を演算し、502に出力(5a)す
る機構である。比較器502は、差演算器501からの
出力5aと、あらかじめ設定された値θとの大小比較を
行ない、例えばθの方が大きい場合には0を、等しいか
小さい場合には1を出力する。掛け算器503は、10
5から得られた画素データと、あらかじめ設定してある
値(2−1)との掛け算を行い、結果を504に出力
(5d)する。加算器504は、104から得られた画
素データ1dと、掛け算器503からの出力5dを加算
し、結果を505に出力(5e)する。nビットシフタ
505は、加算器504からの出力をあらかじめ設定し
てある値nビットだけ右にシフトし、結果を105に出
力(1f)する。記憶装置制御機構506は、104,
105に対する読み書きが正しく行なわれる様に、アド
レス線、制御線を制御する機構である。動作方法は、ま
ず506が5g,5hを通して104,105に対して
処理すべき画素のアドレスを出力し、104,105を
読み出し状態におく。対応する画素のデータはそれぞれ
1d,1eを通して入力され、501,502で処理さ
れた後107に対して、1gを通して0か1が出力され
ると同時に、画素データが503,504,505で処
理される。506は、前記のアドレスを出力したまま、
適当な時期を見計らつて105を書き込み状態に置く。
この結果、1fを通して105を下式で示す様に更新す
る事ができる。
ここで BKnew(x,y):座標(x,y)における更新された背景
のエツジ強調像に関する画素データ BKold(x,y):座標(x,y)における更新前の背景の
エツジ強調像に関する画素データ I(x,y):座標(x,y)における、入力画像のエ
ツジ強調像に関する画素データ n:あらかじめ設定した値 又、1gを通して出力しているデータが、どの画素に対
応するのかを示すアドレス情報が、5fを通して出力さ
れる。以上の動作が、1画面分繰り返して行なわれる。
第1図107は106から出力された情報1gをもとに
して、102における移動物体の像を形成している画素
データだけを外部に出力する機構である。詳細を第7図
に示す。601は情報選択機構であり、106から入力
される。移動体に関する情報1gを基にして、入力画像
1hを外部に出力するか、あるいは0を外部に出力する
かを決定する機構である。5fは、処理中の画素のアド
レス情報と、画像記憶機構102を制御するための信号
を含む。
106は、5fを通して処理中の画素に関するアドレス
情報を出力し、102を読み出し状態に置く。102
は、指定された画素のデータを1hを通して出力する。
106は、1gを通して1か0の信号を出力し、601
は1gを通して1が入力された場合102からの画素デ
ータを、1gを通して0が入力された場合、0を出力す
る。最終的には、外部に処理中の、つまり現在出力され
ている画素に関するアドレス情報と、移動物体像のみ含
む画像データを出力する事ができる。
第6図に、全体の処理時間を短縮する事のできる構成を
示す。矢線はデータの流れのみを示し、制御線は省略す
る。
101より出力される輝度に関するアナログ値を図示し
ていないA/Dコンバータに通してデイジタル値に変換
した後、102に順次蓄える際に、同時にそのデータを
103にも出力し、並行してエツジ強調処理を行う。更
に103から順次出力される画素データを直接106に
入力し、その画素データとそれに対応する105の画素
データを順次入力し各画素ごとに差を計算すると同時
に、各画素ごとに荷重平均を計算する事によつて、移動
物体像に関する情を出力すると同時に、105を更新す
る事ができる。
以上により第1図に示された物に比べて処理時間の短縮
された移動物体像を抽出する画像処理装置を構成する事
ができる。
本実施例によれば、電気回路を用いた移動物体像のみを
抽出する事のできる画像処理装置を構成する事ができ
る。
〔発明の効果〕
以上述べた様に本発明によれば、処理内容が簡単である
ために、大型計算機等の大がかりな装置を使用すること
なく、かつ高速に移動物体の像を抽出する事ができるの
で、移動物体に関する画像処理あるいは、移動物体の認
識等の前処理として利用する事ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロツク図、第2図は、
入力画像から移動物体像が抽出される様子を示す画面
図、第3図はエツジ強調を行う際に用いた空間フイルタ
の係数、第4図は背景像が形成される様子を示す画面
図、第5図は第1図106の詳細図、第7図は107の
詳細図、第6図は、第1図の実施例の処理速度を速くし
た場合のブロツク図である。 101……撮像素子、102……入力画像記憶装置、1
03……エツジ強調機構、104……エツジ強調像記憶
装置、105……背景のエツジ強調像記憶装置、106
……比較機構及び背景のエツジ強調像更新機構、107
……移動物体像抽出機構。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続して入力される画像データから予め記
    憶された背景画像を用いて移動物体像を抽出する移動物
    体像抽出方法において、 前記画像データと前記背景画像との差を求め、前記背景
    画像との差をα倍(α<1)して前記背景画像に加算
    し、加算後の背景画像を次入力画像データに体する背景
    画像とするよう更新することを特徴とする移動物体像抽
    出方法。
  2. 【請求項2】連続して入力される画像データから移動物
    体像を抽出する方法において、 前記画像データに対し背景画像の特徴量を予め記憶し、 前記画像データと前記背景画像との差を求め、 前記差信号から移動物体像を抽出する一方、 前記差信号をα倍(α<1)し、前記背景画像に加算す
    ることにより前記背景画像を更新し、次入力画像データ
    に対する背景画像とすることを特徴とする移動物体像抽
    出方法。
  3. 【請求項3】連続して入力される画像データから予め記
    憶された背景画像を用いて移動物体像を抽出する移動物
    体像抽出装置において、 前記画像データから空間フィルタを用いて特徴画像を抽
    出する特徴抽出手段と、 前記背景画像を前記特徴画像から減算する差演算器と、 前記差演算器から算出した差分値を設定値と比較する比
    較器と、 前記比較器の結果に基づいて前記画像データから前記移
    動物体像を選択する情報選択手段と、 前記画像データと前記背景画像との差を求め、前記背景
    画像との差をα倍(α<1)して前記背景画像に加算
    し、加算後の背景画像を次入力画像データに対する背景
    画像とするよう更新する更新手段と、 を設けたことを特徴とする移動物体像抽出装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第3項において、前記更新
    手段は、前記背景画像を(2−1)倍する掛け算器
    と、前記掛け算器の出力と前記特徴画像とを加算する加
    算器と、前記加算器の出力結果をnビット右にシフトす
    るnビットシフトレジスタとからなり、前記nビットシ
    フトレジスタの出力を次入力画像データに対する背景画
    像とすることを特徴とする移動物体像抽出装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第3項乃至第4項におい
    て、前記空間フィルタは下図のフィルタを用いることを
    特徴とする移動物体像抽出装置。
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