JPH06143807A - 感熱記録体の書込装置 - Google Patents

感熱記録体の書込装置

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JPH06143807A
JPH06143807A JP29961992A JP29961992A JPH06143807A JP H06143807 A JPH06143807 A JP H06143807A JP 29961992 A JP29961992 A JP 29961992A JP 29961992 A JP29961992 A JP 29961992A JP H06143807 A JPH06143807 A JP H06143807A
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laser
light irradiation
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真 小夫
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザ光照射による書込みでフルカラーの表
示ができる記録体と、書込まれたパターンの線幅が安定
した画質を得ることができ、消去むらを生じることがな
くて、短時間での消去動作ができる感熱記録体の書込装
置とを提供する。 【構成】 シート状またはロール状の記録体が情報の書
込みとその消去が繰返し可能な樹脂母材を有する感熱材
からなり、記録体に主走査方向とそれに交差する副走査
方向とにレーザ光照射の移動を行い、レーザ光照射によ
る熱変換で情報の書込みを行い、書込みとはエネルギー
の状態を変化させたレーザ光照射による熱変換で書込ま
れた情報を消去する感熱記録体の書込装置において、レ
ーザ光の波長が樹脂母材の吸収域を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加熱により情報の書
込みとその消去が繰返し可能な感熱材からなるシート状
またはロール状の感熱記録体に異なる状態のレーザ光照
射による熱変換で情報の書込みと消去とを行う感熱記録
体の書込装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザ光照射による加熱温度を変
化させて情報の書込みとその消去が繰返し可能なシート
状またはロール状の感熱記録体は、染料または顔料から
選択された光吸収材を混合してなる光吸収性感熱記録体
上に光反射防止層を設けたものや、感熱記録体の基体中
に光吸収材を設けたものがあり、それらに情報の書込み
や消去を行い、また中間調を示す白濁状態を得るのに照
射するレーザ光源の発振出力の強度、またはレーザ光の
照射時間を変化させて行う書込装置が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような、従来の
感熱記録体は有色の光吸収材を用いているので、感熱記
録体が着色されてコントラストが低下し、カラー表示に
用いることができず、また書込装置にあっては、書込み
のパターンが固定的で、その確認をしてから書込み動作
を行うことができなくて、線幅の安定した画質を得るこ
とができず、消去においても消去むらを生じて、短時間
での消去動作ができないという問題がある。
【0004】そこでこの発明の目的は、レーザ光照射に
よる書込みでフルカラーの表示ができる感熱記録体と、
書込まれたパターンの線幅が安定した画質を得ることが
でき、消去むらを生じることがなくて、短時間での消去
動作ができる感熱記録体の書込装置とを提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1の発明は、シート状
またはロール状の感熱記録体が情報の書込みとその消去
が繰返し可能な樹脂母材を有する感熱材からなり、前記
記録体に主走査方向とそれに交差する副走査方向とにレ
ーザ光照射の移動を行い、レーザ光照射による熱変換で
情報の書込みを行い、書込みとはエネルギーの状態を変
化させたレーザ光照射による熱変換で書込まれた情報を
消去する感熱記録体の書込装置において、前記レーザ光
の波長が前記樹脂母材の吸収域を有することを特徴とす
るものである。請求項2の発明は、請求項1の発明にお
いて、樹脂母材が塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体から
なるものである。請求項3の発明は、請求項1の発明に
おいて、感熱記録体にレーザ光照射による熱変換で情報
の書込みを行う際、予備の書込みを行い、そのパターン
を検知する検知手段を設け、検知されたパターンが所望
のものになるようにレーザ光照射を制御してから書込み
を行うものである。請求項4の発明は、請求項1の発明
において、レーザ光照射による熱変換で感熱記録体上の
情報の消去を行う際、書込装置に設定されている条件で
レーザ光照射を調節して得られた感熱記録体上のパター
ンの幅に応じてレーザ光照射の副走査方向の移動間隔を
制御する手段を設けたものである。請求項5の発明は、
請求項1の発明において、感熱記録体上にレーザ光の焦
点を結ばせるレンズの状態を変化させる手段を設け、レ
ンズの状態を変化させてレーザ光照射による感熱記録体
上のパターンを変化させるものである。請求項6の発明
は、請求項1の発明において、レーザ光の発振部材がC
2−N2−Heの混合気体からなるものである。
【0006】
【作用】前記のようなこの発明において、請求項1の発
明は、レーザ光の波長が樹脂母材の吸収域を有してい
て、レーザ光のエネルギーを樹脂母材が効率良く吸収し
て熱変換し、感熱材を加熱して情報の書込みと消去とを
行う。請求項2の発明は、請求項1の発明において、樹
脂母材が塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体からなり、レ
ーザ光のエネルギーを樹脂母材が効率良く吸収して熱変
換し、かつ、樹脂母材が無色の透明体であり、白濁状態
と透明状態とを良好に確保する。請求項3の発明は、請
求項1の発明において、感熱記録体にレーザ光照射によ
る熱変換で情報の書込みを行う際、予備の書込みを行
い、そのパターンを検知手段が検知し、検知されたパタ
ーンが所望のものになるようにレーザ光照射が制御され
てから書込みを行う。請求項4の発明は、請求項1の発
明において、レーザ光照射による熱変換で感熱記録体上
の情報の消去を行う際、感熱記録体の温度に応じて、最
初に白濁状態にあった樹脂母材はそれを損傷しない上限
のレーザ光のエネルギーを得られるように、または最初
に透明状態にあった樹脂母材は上限のレーザ光のエネル
ギーで消去可能な温度になるようにレンズの状態を調節
し、その状態で得られたパターンの幅に応じてレーザ光
の副走査方向の移動間隔をCPUが制御して消去を行
う。請求項5の発明は、請求項1の発明において、感熱
記録体上にレーザ光の焦点を結ばせるレンズの状態を変
化させる手段を設けていて、レンズの状態を変化させて
レーザ光照射による感熱記録体上のパターンの線幅を書
込み、または消去に対応して所望のものに変化させる。
請求項6の発明は、請求項1の発明において、レーザ光
の発振部材がCO2−N2−Heの混合気体からなり、こ
の混合気体が樹脂母材の熱変換に適合したレーザ光を発
振する。
【0007】
【実施例】この発明の実施例を図1〜6に示す。この実
施例の書込装置1を示す図1において、書込装置1の図
示しない機枠に、感熱記録体2(以下記録体2という)
の両端と、その面とに平行になるように配置した2本の
固定レール8を設ける。固定レール8に橋架して固定レ
ール8に沿って副走査方向(Y方向)に移動可能に移動
レール9を装着する。移動レール9は固定レール8の一
端近傍と第1駆動モータ10のシャフトとに設けられたプ
ーリ11に張架されたワイヤ12に係止され、ワイヤ12は第
1駆動モータ10で駆動され移動レール9を往復移動させ
る。移動レール9には第3ミラー13とレンズ6とレンズ
駆動部材7とを一体にしてレンズ装置5を構成し、レン
ズ装置5は移動レール9に移動可能に装着し、レンズ装
置5は移動レール9の一端近傍と第2駆動モータ14のシ
ャフトとに設けられたプーリ15に張架されたワイヤ16に
係止され、ワイヤ16が第2駆動モータ14で駆動されたと
き、移動レール9に沿って主走査方向(X方向)に往復
移動する。第1,2駆動モータ10,14の駆動はCPU17
で制御される。また第1,2駆動モータ10,14の回転は
ワイヤ12,16で伝達されるが、これに限らずボールねじ
による伝達でもよい。この装置でレーザ光はレンズ6が
移動できる全範囲を走査するラスタスキャン、または2
座標を直線で結ぶラスタベクトルで描画する。両描画方
とも正確な位置に描画を行うために光検知装置3が書出
し位置、または別に定めた基点を検知して、その検知出
力がCPU17に入力され、書込み指令信号を制御して書
込みが行われる。第1,2駆動モータ10,14の駆動はC
PU17の制御信号で第1,2モータ駆動コントローラ3
7,38を介して行なわれる。
【0008】レンズ6はレンズ駆動部材7で上下方向
(Z方向)に往復移動する。レンズ駆動部材7の駆動は
CPU17の制御信号で制御されたレンズ駆動コントロー
ラ39を介して行われる。レンズ6は載置台25に載置され
た記録体2に平行で、記録体2上にその焦点で結像する
位置を含み、かつ、下方向に移動したとき記録体2にぶ
つからない位置に設けられている。このレンズ6は固定
焦点のもので説明したがズーム方式のものであっても良
く、その場合はレンズ駆動部材7はレンズの焦点を変え
るように作動する。
【0009】図2,3に示す光検知手段としての光検知
装置3と温度検知部材26とを移動レール9の一端下部に
設けられた保持部材27に設ける。記録体2の一端は載置
台25から突出するように載置され、光検知装置3はその
突出した記録体2の部分を介して記録体2の上面側に照
明部材28と、照明部材28に対峙して記録体2の下面側に
配置してシャッター29を備えた光検出部材30とからな
り、温度検知部材26は記録体2の上面側に位置して載置
台25側に設ける。光検出部材30はCCDの密着センサー
であって、記録体2に書込まれた線幅パターン31の線幅
32の幅方向にCCD素子を配置してある。予備の線幅パ
ターン31を書込むために図2の一点鎖線で示したように
レーザ光がCCDの上部に移動してきたとき、CCDを
保護するためにシャッター29は閉じられており、線幅パ
ターン31が書込まれた後、シャッター29が開放され照明
部材28が点灯し、それをCCDが受光して線幅パターン
31の線幅32を検出し、その検出出力は光検知回路18に入
力されて線幅32を検知し、その検知出力はCPU17に入
力される。またCCDには外光が入らないように図示し
ない遮光カバーが設けられている。記録体2の地肌が透
明であって線幅パターン31が白濁の場合は線幅パターン
31が陰になってそれを検知することとなり、記録体2の
地肌が白濁の場合は逆の検出ができるようにそれぞれ光
検知回路18が対応する。また温度検知部材26は記録体2
の温度を検出し、その検出出力は温度検知回路19を介し
てCPU17に入力される。
【0010】レーザ光源4の出力はCPU17の制御信号
で制御されるレーザ出力コントローラ35で行われる。レ
ーザ光源4からのレーザ光は図示しない機枠に取付けら
れた第1ミラー33と、移動レール9の一端に取付けられ
た第2ミラー34とで屈折され、レンズ装置5に取付けら
れた第3ミラー13に当り、屈折してレンズ6を通過して
記録体2の上面を照射する。レーザ光が赤外線領域であ
るため、ミラー13,33,34とレンズ6とは赤外線領域で
のレーザ光の吸収が少なくて耐熱性のある材料を選択し
て用いる。ミラー13,33,34は石英にAgコートを施し
たもの、またレンズ6はZnSeに反射防止膜を施した
ものを用いている。レーザ光源4と第1ミラー13との間
にレーザ光を平行光にするエキスパンダを配置してもよ
い。
【0011】この実施例において、記録体2にレーザ光
を照射した際の感熱材層の温度分布は図4の第4象限に
示すようであって、同一のレーザ光出力と照射時間とで
照射して、レンズ6の焦点距離からレンズ6と記録体2
との距離を離間したとき実線の温度から点線の温度に低
下する。レーザ光出力を増力して一点鎖線のような温度
分布にすることもできる。このような温度で感熱材層を
加熱して実線と点線または一点鎖線に示す温度にして透
明と白濁との(または白濁と透明)可視化の2状態を得
る。レンズ6と記録体2との距離を可変としたが距離を
固定してレンズ6の焦点距離を可変としても同様であ
る。実線の最高温度(Tmax)は記録体2を構成する
全層の材料が熱的損傷を起こさない範囲であり、記録体
2の温度情報も入力されていてCPU17がそれを制御す
る。実線の温度状態で情報を書込むのは記録体2の地肌
が透明のものてであり、点線の温度状態で情報を書込む
のは記録体2の地肌が白濁のものである。図に示すビー
ム径aは地肌が透明のもので白濁のパターンであり、ビ
ーム径bは地肌が白濁のもので透明のパターンの場合で
ある。
【0012】書込装置1はCAD用のプロッタ、文章用
のプリンタ、大型ディスプレイの直視タイプに用いるこ
とができ、さらに投光タイプのフィルムとしての応用お
よびカラーフィルタのマスキングによるディスプレイへ
の応用がある。これらの用途によって所望される線幅パ
ターン31の線幅32はプロッタやプリンタでは明視距離で
見るために、おおよそ8〜16本/mmであり、ディスプレ
イでは遠目から見るため0.1〜6本/mm程度である。書
込密度が小さいときは書込み時間は短くなり、また消去
に幅広のビームで走査をすれば消去時間は短くなる。
【0013】線幅パターン31の線幅32はビーム径できま
り、ビーム径を最小に絞り込めるのはレンズ6の特性で
きまる。所望の線幅32を得るビーム径の調節はレンズ6
の上下移動で行い、その移動距離はレンズ6の焦点距離
で一義的にきまるが、レーザ光の出力強度および記録体
2の畜熱温度で発熱温度が変り、結果的に感熱材の白濁
または透明となった線幅パターン31の線幅32が所望のも
のとならなくなる。所望の線幅32に制御するためにレー
ザ光の出力と、レーザ光の走査スピードと、レンズ6の
焦点距離と、記録体2の畜熱温度との情報がCPU17に
入力されていて、CPU17はそれらの情報に基づいて、
あらかじめ定設定されているプログラムに従って処理
し、それぞれの駆動装置を駆動する信号を出力する。そ
のステップは(1)スタート信号によりCPU17はレン
ズ6と記録体2との距離を決定してレンズ6の位置決め
を行い、(2)温度検知部材26で検知された記録体2の
温度情報で、記録体2の温度が高ければレーザの出力を
低下させ、記録体2の温度が低ければレーザの出力を増
力するようにCPU17はレーザ出力コントローラ35を制
御して基準となっているレーザ出力に温度補正を行い、
(3)この状態で第1回目の線幅パターン31を書込ん
で、その線幅32を検知し、線幅32が所望のものであれば
書込みを開始する。(4)光検知装置3の検知データ線
幅32が所望の許容値外であればレーザ出力をあらかじめ
設定されたレベル間隔で調節して、第2回目のパターン
を書込み、その線幅32を検知し、所望の線幅32の許容値
内になるまでこの操作を繰返し行う。この制御は1画面
書込みが終了するまでに数回実施されてもよく、またパ
ターンを線幅32としたが、ドットパターンまたは他の形
状でもよい。
【0014】書込みの際の線幅32は書込み密度で決まる
が、線幅32が許容値内に調節されて、その線幅32に応じ
てレンズ装置5を移動レール9を移動させて情報の書込
みを行うが、消去の際のビーム径(図4に示すビーム径
b)はそのような制約がなくて、CPU17はレーザ出力
の上限で線幅32を決定して、それに適合するように駆動
装置の駆動を制御し消去作動を行う。消去の場合は、線
幅32を形成する範囲を白濁(または透明)状態にするよ
うにレンズ6と記録体2との距離を決定してレンズ6を
固定し、温度検知部材26で検知した記録体2の温度情報
からCPU17は基準になっているレーザ出力に温度補正
を行い、この工程で線幅32が演算され、線幅32の70〜95
%の間隔で移動レール9を主走査毎に副走査方向に移動
させ記録体2の全書込領域を走査して消去を行う。
【0015】この発明の実施例において、記録体2の感
熱材は樹脂母材と樹脂母材中に分散された有機低分子物
質からなり、樹脂母材に用いられる樹脂は、皮膜または
シートを形成することができ、無色で透明性がよくて機
械的に安定なものが好ましく、このような樹脂として、
ポリ塩化ビニル;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニ
ル−アクリレート共重合体等の塩化ビニル系共重合体;
ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重
合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体等の
塩化ビニリデン系共重合体;ポリエステル;ポリアミ
ド;ポリアクリレートまたはポリメタクリレートあるい
はアクリレート−メタクリレート共重合体;シリコーン
樹脂等があり、これらは単独に、あるいは2種以上のも
のを混合して使用してもよい。
【0016】有機低分子物質は感熱材中で加熱により多
結晶から単結晶またはその逆に変化して、可逆的に白濁
と透明の状態を繰り返すものがよく、熱的には、一般に
好ましくは50〜150℃で変化するものが選択される。こ
のような材料として、アルカノール;アルカンジオー
ル;ハロゲンアルカノール;またはハロゲンアルカンジ
オール;アルキルアミン;アルカン;アルケン;アルキ
ン;ハロゲンアルカン;ハロゲンアルカン;ハロゲンア
ルケン;ハロゲンアルキン;シクロアルカン;シクロア
ルケン;シクロアルキン;飽和または不飽和モノまたは
ジカルボン酸またはこれらのエステル、アミドまたはア
ンモニウム塩;飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸または
これらのエステル、アミドまたはアンモニウム塩;ハロ
ゲンアリルカルボン酸またはこれらのエステル、アミド
またはアンモニウム塩;チオアルコール;チオカルボン
酸またはこれらのエステル、アミドまたはアンモニウム
塩;チオアルコールのカルボン酸エステル等があげられ
る。これらは単独または、あるいは2種以上のものを混
合して使用する。これらの化合物の炭素数は10〜38、特
に10〜30がよい。
【0017】樹脂母材と有機低分子物質との割合は、重
量比で2:1〜6:1がより好ましく、樹脂母材の比率
が低すぎると、有機低分子物質を樹脂母材中に保持した
膜に形成することが困難になり、逆に樹脂母材の比率が
高すぎると、不透明の度合いが少なくなりコントラスト
がとれなくなる。これらの材料で造られた感熱材を図示
しないが厚み20μm〜0.5mmの無色透明な樹脂シートの支
持体上に接着層を介して、または直接に2μm〜20μmの
厚さに塗布して層状になるようにして記録体2を構成
し、それをシート状またはロール状に形成する。さらに
その感熱材層の上に接着層を介して、または直接に硬度
の高い樹脂層からなる保護層を設けてもよい。
【0018】前記のような記録体2は加熱により情報の
書込みとその消去とが繰り返し可能なものであって、加
熱温度による可視化の状態を図4に示した。グラフの縦
軸は透明、白濁の状態で、横軸は記録体2を加熱する温
度を示す。最初に白濁状態Aにある記録体2を、室温か
ら温度T1まで昇温すると、感熱材は透明状態Bにな
る。これで温度T1にある感熱材を室温まで下げると、
透明状態Bが保持される。温度T1から感熱材の温度を
更に昇温して温度T2にした後、室温近傍に感熱材の温
度を下げると、温度T0以下から白濁状態Aになり、室
温では白濁状態Aが保持される。感熱材の温度を温度T
1ないしT2に昇温後、感熱材の温度が室温に戻って可
視化の2状態が確保できる。
【0019】感熱材中の体積の多くを占めるのは樹脂母
材であり、これに照射される光エネルギーを吸収させる
事で、感熱材中の加熱を効果的に行うことができる。感
熱材中の樹脂母材は先に述べた特性であって、皮膜また
はシートを形成することができ透明性がよく、機械的に
安定でコスト面などで好ましい。その材料としては塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体があり、その赤外領域での
スペクトルを図5に示す。この材料は透明であり可視領
域の光には吸収域がない。図5から50%以上の
【外1】
【0020】レーザ発振には化学レーザ、気体レーザ、
半導体レーザ、液体レーザ、固体レーザが知られてい
る。これらのレーザはそれぞれ固有の発振波長があり、
樹脂母材の吸収域と合致するものを選択する。赤外線領
域で発振するもののうち化学レーザと、気体レーザと、
半導体レーザとがあり、化学レーザはレーザ媒質へのエ
ネルギーの付加により、レーザ媒質の化学反応で電子的
励起状態をつくり、電子的準位の分布の逆転をつくりだ
すか、または振動回転準位の分布の逆転をつくりだす2
方式の発振条件のものがある。赤外線領域で発振を起こ
すことができるのは、後者の振動回転準位の分布の逆転
をつくりだす方式のレーザである。このレーザの代表は
ハロゲン化水素化学レーザであり、レーザ媒質の化学反
応を起こさせるために、電子ビーム、紫外光フラッシ
ュ、アークによる熱等で、原子または遊離基をつくりそ
れと分子とを反応させるもので、具体的には、HC1レ
ーザの波長(以下同じ)3.6μm〜4.0μmを発振する。こ
れ以外にHFレーザは2.4μm〜3.4μmで発振するものが
あり、また同位体のレーザ媒質でDC1レーザは5.0μm
〜5.5μm,DFレーザは3.5μm〜4.7μm,DBrレーザ
は5.8μm〜6.3μmのものなどがありこれらは樹脂母材の
吸収域と合致するものである。化学レーザはガスの供給
と循環をさせる装置が必要である。
【0021】半導体レーザは実用の波長域がおおよそ0.
78μm〜0.90μmおよび1.2μm〜1.55μmであり、半導体
レーザで赤外線域の発振を行うためにバンド間エネルギ
ーの小さい合金を用いるのでpn接合を形成するのが熱
的に不安定となり、液体窒素や液体ヘリウムで冷却する
必要がある。
【0022】気体レーザで赤外線域で発振するものは、
CO2−N2−Heの混合気体をレーザ発振部材とした炭
酸ガスレーザであり、その発振はCO2分子の振動準位
のかん移が2個所あって、それは9.6μm〜10.6μmであ
る。このレーザはCO2,N2,Heの3種のガス、或い
はさらにCOを加えた混合ガスをガスの供給をしなくて
封じ切りで直流や交流によるグロー放電で励起して発振
させるものであり、これを用いて数1000時間の使用
が可能で操作性がよくてコストの安いレーザ装置を得る
ことができる。各種類のレーザとレーザとで得られる発
振波長と樹脂母材の吸収域の関係を図6に示した。
【0023】情報が書込まれた記録体2は直視できる状
態に壁に張付けたり、机の上に置いて見ることができ
る。色分解された情報によって書込まれたものであれ
ば、色分解された記録体2毎に色分解フイルタをかけて
投光プロジェクタで投影してカラー画像を得ることがで
きる。
【0024】
【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項1の発明は、シート状またはロール状の記録体が情報
の書込みとその消去が繰返し可能な樹脂母材を有する感
熱材からなり、前記記録体に主走査方向とそれに交差す
る副走査方向とにレーザ光照射の移動を行い、レーザ光
照射による熱変換で情報の書込みを行い、書込みとはエ
ネルギーの状態を変化させたレーザ光照射による熱変換
で書込まれた情報を消去する感熱記録体の書込装置にお
いて、前記レーザ光の波長が前記樹脂母材の吸収域を有
することを特徴とするので、レーザ光が効率よく樹脂母
材に吸収されて熱変換され、情報の書込みと消去とが行
われ、その際、記録体に接触する部材がなく、記録体を
損傷しなくて、その劣化がなく、繰返しの使用回数が増
してランニングコストが低下するという効果がある。請
求項2の発明は、請求項1の発明において、樹脂母材が
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体からなるので、レーザ
光が効率よく熱変換され白濁と無色透明状態を良好に確
保できて、フルカラーへの応用ができ、使用できる機器
の範囲が拡大するという効果がある。請求項3の発明
は、請求項1の発明において、記録体にレーザ光照射に
よる熱変換で情報の書込みを行う際、予備の書込みを行
い、そのパターンを検知する検知手段を設け、検知され
たパターンが所望のものになるようにレーザ光照射を制
御してから書込みを行うので、書込みの状態が前もって
確認できて、線幅の安定した良好な画質を得ることがで
きるという効果がある。請求項4の発明は、請求項1の
発明において、レーザ光照射による熱変換で記録体上の
情報の消去を行う際、書込装置に設定されている条件で
レーザ光照射を調節して得られた記録体上のパターンの
幅に応じてレーザ光照射の副走査方向の移動間隔を制御
する手段を設けたで、消去むらが生じなくて、消去時間
が短縮できるという効果がある。請求項5の発明は、請
求項1の発明において、記録体上にレーザ光の焦点を結
ばせるレンズの状態を変化させる手段を設け、レンズの
状態を変化させてレーザ光照射による記録体上のパター
ンを変化させるので、線幅の安定した良好な画質で書込
みを行い、また消去は消去むらを生じなくて、短時間で
消去ができるという効果がある。請求項6の発明は、請
求項1の発明において、レーザ光の発振部材がCO2
2−Heの混合気体からなるので、樹脂母材に効率よ
く吸収されるレーザ光を発振することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】同上の書込装置の概略斜視図と駆動制御系のブ
ロック図とを示す図である。
【図2】同上の線幅パターンと光検知装置と温度検知部
材と第2,3ミラーとの部分を示す概略斜視図である。
【図3】同上の光検知装置の部分を示す概略縦断面図で
ある。
【図4】この発明の実施例の感熱材及びビーム径と温度
との関係を表す特性図である。
【図5】同上の樹脂母材の波数と透過率との関係を表す
特性図である。
【図6】同上の樹脂母材のレーザ光の吸収波数とレーザ
光発振部材の対応を表す表である。
【符号の説明】
1 書込装置 2 記録体 3 光検知装置 4 レーザ光源 6 レンズ 7 レンズ駆動部材 17 CPU 26 温度検知部材 31 線幅パターン 32 線幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B42D 15/10 501 Z 9111−2C H04N 1/23 103 Z 9186−5C // C08L 27/06 9305−2C B41J 3/20 109 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状またはロール状の感熱記録体が
    情報の書込みとその消去が繰返し可能な樹脂母材を有す
    る感熱材からなり、前記記録体に主走査方向とそれに交
    差する副走査方向とにレーザ光照射の移動を行い、レー
    ザ光照射による熱変換で情報の書込みを行い、書込みと
    はエネルギーの状態を変化させたレーザ光照射による熱
    変換で書込まれた情報を消去する感熱記録体の書込装置
    において、前記レーザ光の波長が前記樹脂母材の吸収域
    を有することを特徴とする感熱記録体の書込装置。
  2. 【請求項2】 樹脂母材が塩化ビニル−酢酸ビニル共重
    合体からなる請求項1の感熱記録体の書込装置。
  3. 【請求項3】 記録体にレーザ光照射による熱変換で情
    報の書込みを行う際、予備の書込みを行い、そのパター
    ンを検知する検知手段を設け、検知されたパターンが所
    望のものになるようにレーザ光照射を制御してから書込
    みを行う請求項1の感熱記録体の書込装置。
  4. 【請求項4】 レーザ光照射による熱変換で感熱記録体
    上の情報の消去を行う際、書込装置に設定されている条
    件でレーザ光照射を調節して得られた感熱記録体上のパ
    ターンの幅に応じてレーザ光照射の副走査方向の移動間
    隔を制御する手段を設けた請求項1の感熱記録体の書込
    装置。
  5. 【請求項5】 感熱記録体上にレーザ光の焦点を結ばせ
    るレンズの状態を変化させる手段を設け、レンズの状態
    を変化させてレーザ光照射による感熱記録体上のパター
    ンを変化させる請求項1の感熱記録体の書込装置。
  6. 【請求項6】 レーザ光の発振部材がCO2−N2−He
    の混合気体からなる請求項1の感熱記録体の書込装置。
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