JPH06143827A - 熱転写記録媒体及びその再生方法並びに熱転写記録方法 - Google Patents
熱転写記録媒体及びその再生方法並びに熱転写記録方法Info
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- JPH06143827A JPH06143827A JP4322641A JP32264192A JPH06143827A JP H06143827 A JPH06143827 A JP H06143827A JP 4322641 A JP4322641 A JP 4322641A JP 32264192 A JP32264192 A JP 32264192A JP H06143827 A JPH06143827 A JP H06143827A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 使用した熱転写記録媒体に迅速に染料を補給
し、画像品位が低下しないように再生し、多数回の繰り
返し使用を可能とし、再生した熱転写記録媒体によって
も良好なカラー画像を形成できるように、染料の逆転写
を防止する。 【構成】 熱転写記録媒体は、染料と第1の媒体からな
る染料輸送層1と、染料と第2の媒体からなる染料凝集
層2とからなり、該染料輸送層1の第1の媒体は染料凝
集層2の第2の媒体よりも染料の拡散係数が大きく、該
染料凝集層2の第2の媒体は染料輸送層1の第1の媒体
よりも染料の飽和溶解度が大きい。熱転写記録媒体の再
生は、その染料輸送層1に染料供給体の染料供給層を接
触させ、加熱し、染料供給層から染料輸送層1へ、染料
輸送層1から染料凝集層2にそれぞれ染料を拡散させて
補給する。特に、染料の逆転写を防止する方法として
は、反応性分散染料を使用し、被転写体の受像層に分子
量100〜1000の活性水素化合物を含有させる。
し、画像品位が低下しないように再生し、多数回の繰り
返し使用を可能とし、再生した熱転写記録媒体によって
も良好なカラー画像を形成できるように、染料の逆転写
を防止する。 【構成】 熱転写記録媒体は、染料と第1の媒体からな
る染料輸送層1と、染料と第2の媒体からなる染料凝集
層2とからなり、該染料輸送層1の第1の媒体は染料凝
集層2の第2の媒体よりも染料の拡散係数が大きく、該
染料凝集層2の第2の媒体は染料輸送層1の第1の媒体
よりも染料の飽和溶解度が大きい。熱転写記録媒体の再
生は、その染料輸送層1に染料供給体の染料供給層を接
触させ、加熱し、染料供給層から染料輸送層1へ、染料
輸送層1から染料凝集層2にそれぞれ染料を拡散させて
補給する。特に、染料の逆転写を防止する方法として
は、反応性分散染料を使用し、被転写体の受像層に分子
量100〜1000の活性水素化合物を含有させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、サーマルヘッドやレ
ーザ等の加熱手段を用い、画像信号に応じて熱拡散性染
料を被転写体に転写して、連続的な階調の転写画像を形
成できるようにする熱転写記録媒体であって、染料を補
給して再生することにより多数回繰り返し使用できるよ
うにした熱転写記録媒体、そのような熱転写記録媒体の
再生方法及びそのような熱転写記録媒体を使用した熱転
写記録方法に関する。
ーザ等の加熱手段を用い、画像信号に応じて熱拡散性染
料を被転写体に転写して、連続的な階調の転写画像を形
成できるようにする熱転写記録媒体であって、染料を補
給して再生することにより多数回繰り返し使用できるよ
うにした熱転写記録媒体、そのような熱転写記録媒体の
再生方法及びそのような熱転写記録媒体を使用した熱転
写記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、印画紙等の被転写体とインク
シート等の熱転写記録媒体とを重ね合せ、それをサーマ
ルヘッドやレーザ等の加熱手段を用いて画像信号に応じ
て選択的に加熱し、熱転写記録媒体から被転写体に染料
を転写させて画像を記録する熱転写記録方法が広く行わ
れている。中でも、転写する染料として昇華性染料等の
熱拡散性染料を用いた所謂昇華型熱転写記録方法は、記
録装置が小形化でき保守も容易であり、即時性を備え、
かつ加熱エネルギーに応じて記録画像に階調性が得ら
れ、銀塩カラー写真並の高品位の画像を得ることができ
るので、近年、ビデオカメラ、テレビ、コンピュータグ
ラフィックス等の画像をハードコピーする技術として注
目を集めている。
シート等の熱転写記録媒体とを重ね合せ、それをサーマ
ルヘッドやレーザ等の加熱手段を用いて画像信号に応じ
て選択的に加熱し、熱転写記録媒体から被転写体に染料
を転写させて画像を記録する熱転写記録方法が広く行わ
れている。中でも、転写する染料として昇華性染料等の
熱拡散性染料を用いた所謂昇華型熱転写記録方法は、記
録装置が小形化でき保守も容易であり、即時性を備え、
かつ加熱エネルギーに応じて記録画像に階調性が得ら
れ、銀塩カラー写真並の高品位の画像を得ることができ
るので、近年、ビデオカメラ、テレビ、コンピュータグ
ラフィックス等の画像をハードコピーする技術として注
目を集めている。
【0003】しかしながら、従来、このような熱転写記
録に使用される熱転写記録媒体は使い捨てされているた
め、多量の廃棄物が生じ、省資源、環境保護の観点から
問題となっている。
録に使用される熱転写記録媒体は使い捨てされているた
め、多量の廃棄物が生じ、省資源、環境保護の観点から
問題となっている。
【0004】そこで、一旦使用した熱転写記録媒体を再
生すること等により、熱転写記録媒体の利用効率を向上
させることが社会的に要請されている。
生すること等により、熱転写記録媒体の利用効率を向上
させることが社会的に要請されている。
【0005】熱転写記録媒体の利用効率を向上させる方
法としては、色材層再生法や多数回色材層構成法等のよ
うに、熱転写記録媒体の色材層を再生して繰り返し利用
できるようにする方法と、相対速度法等のように熱転写
記録媒体を有効利用する方法に分類される。
法としては、色材層再生法や多数回色材層構成法等のよ
うに、熱転写記録媒体の色材層を再生して繰り返し利用
できるようにする方法と、相対速度法等のように熱転写
記録媒体を有効利用する方法に分類される。
【0006】このうち、色材層再生法は、色材層を熱溶
融させて被転写体に転写させることにより画像を形成す
る熱溶融型熱転写記録に使用する熱転写記録媒体を繰り
返し使用できるようにする方法であり、熱転写記録媒体
をエンドレスベルト状に形成し、転写により消費された
熱転写記録媒体の色材層を、熱溶融性のインクを塗布す
ること等によって再形成する方法である(特公昭49−
26245号、特公昭59−16932号等)。
融させて被転写体に転写させることにより画像を形成す
る熱溶融型熱転写記録に使用する熱転写記録媒体を繰り
返し使用できるようにする方法であり、熱転写記録媒体
をエンドレスベルト状に形成し、転写により消費された
熱転写記録媒体の色材層を、熱溶融性のインクを塗布す
ること等によって再形成する方法である(特公昭49−
26245号、特公昭59−16932号等)。
【0007】多数回色材層構成法も熱溶融型熱転写記録
に適用される方法であって、インクシートの色材層を、
多孔質網状構造層中に熱溶融性のインクを含浸させるこ
とにより形成し、インクシートの表面のインクが消費さ
れても内部から表面へインクがしみ出すようにする方法
であり、これにより数回の転写を可能とする(小沢、清
水、電子通信学会全国大会、1236(1983))。
に適用される方法であって、インクシートの色材層を、
多孔質網状構造層中に熱溶融性のインクを含浸させるこ
とにより形成し、インクシートの表面のインクが消費さ
れても内部から表面へインクがしみ出すようにする方法
であり、これにより数回の転写を可能とする(小沢、清
水、電子通信学会全国大会、1236(1983))。
【0008】また、相対速度法は、昇華性染料を使用し
た熱転写記録方法において、被転写体に対するインクシ
ートの相対速度を変えることによりインクシートの繰り
返し記録性を改良する方法であり、これにより数回の転
写を可能とする(田口、他、電子写真学会誌、vol2
4、No3、p17(1985))。
た熱転写記録方法において、被転写体に対するインクシ
ートの相対速度を変えることによりインクシートの繰り
返し記録性を改良する方法であり、これにより数回の転
写を可能とする(田口、他、電子写真学会誌、vol2
4、No3、p17(1985))。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱転写記録媒体の利用効率を向上させる方法のうち、色
材層再生法や多数回色材層構成法は、熱溶融型熱転写記
録に使用する熱転写記録媒体に関するものであり、昇華
型熱転写記録に使用する熱転写記録媒体の再使用を可能
とするものではない。また、これらの方法においては、
熱転写記録媒体の色材層の表面を均一に再形成すること
が困難であるという問題がある。さらに、色材層再生法
においては、染料の補給をウェットプロセスで行うため
有機溶剤が必要となり、補給機構の簡素化や保守の簡略
化を図ることができず、また、多数回色材層構成法にお
いては、一旦形成した色材層へ外部から染料を補給する
ものではないため、インクシートの繰り返し記録性は数
回に止まり、多数回の転写を可能とするものではないと
いう問題がある。このため、これらの方法は実用には至
っていない。
熱転写記録媒体の利用効率を向上させる方法のうち、色
材層再生法や多数回色材層構成法は、熱溶融型熱転写記
録に使用する熱転写記録媒体に関するものであり、昇華
型熱転写記録に使用する熱転写記録媒体の再使用を可能
とするものではない。また、これらの方法においては、
熱転写記録媒体の色材層の表面を均一に再形成すること
が困難であるという問題がある。さらに、色材層再生法
においては、染料の補給をウェットプロセスで行うため
有機溶剤が必要となり、補給機構の簡素化や保守の簡略
化を図ることができず、また、多数回色材層構成法にお
いては、一旦形成した色材層へ外部から染料を補給する
ものではないため、インクシートの繰り返し記録性は数
回に止まり、多数回の転写を可能とするものではないと
いう問題がある。このため、これらの方法は実用には至
っていない。
【0010】相対速度法は昇華型熱転写記録に使用する
熱転写記録媒体に関するものであるが、被転写体とイン
クシートとの相対速度を変えるための機構が複雑になる
という問題を有し、またこの方法によってもインクシー
トの繰り返し記録性は数回に止まり、それ以上の多数回
の転写を可能とするものではない。このため、相対速度
法も実用には至っていない。
熱転写記録媒体に関するものであるが、被転写体とイン
クシートとの相対速度を変えるための機構が複雑になる
という問題を有し、またこの方法によってもインクシー
トの繰り返し記録性は数回に止まり、それ以上の多数回
の転写を可能とするものではない。このため、相対速度
法も実用には至っていない。
【0011】また、一般に、熱転写記録方法においてカ
ラー画像を記録する場合には、熱転写記録媒体に色の異
なる部位を設け、その各色の部位を順次被転写体に重ね
て画像を記録していくことになるが、このようなカラー
画像の記録において熱転写記録媒体の多数回の繰り返し
使用を可能とするには、熱転写記録媒体から被転写体に
転写させた第1の色の染料が、それと異なる第2の色の
染料の転写時に被転写体から熱転写記録媒体へ逆転写し
ないようにすることが新たに重要な課題となる。
ラー画像を記録する場合には、熱転写記録媒体に色の異
なる部位を設け、その各色の部位を順次被転写体に重ね
て画像を記録していくことになるが、このようなカラー
画像の記録において熱転写記録媒体の多数回の繰り返し
使用を可能とするには、熱転写記録媒体から被転写体に
転写させた第1の色の染料が、それと異なる第2の色の
染料の転写時に被転写体から熱転写記録媒体へ逆転写し
ないようにすることが新たに重要な課題となる。
【0012】この発明は、このような従来技術の課題を
解決しようとするものであり、昇華型熱転写記録に使用
する熱転写記録媒体について、染料を補給できるように
し、多数回の繰り返し使用を可能とすることを目的とす
る。
解決しようとするものであり、昇華型熱転写記録に使用
する熱転写記録媒体について、染料を補給できるように
し、多数回の繰り返し使用を可能とすることを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明者らは、昇華性
染料等の熱拡散性染料を使用した熱転写記録媒体の再生
方法に関し、先に、色材層のバインダーとして、染料と
適度な相溶性を有し、かつ染料の拡散性がよい樹脂を使
用すると、加熱により色材層中を染料が速やかに拡散す
ること、また、そのような色材層に対して高濃度の染料
からなる染料供給体を接触させて加熱すると、染料供給
体から色材層へ染料が熱拡散により移行するので、これ
により転写で消費された色材層の染料を補給でき、しか
も色材層の染料濃度を均一化できることを見出し、かか
る色材層に染料供給体を接触させ、加熱することからな
る熱転写記録媒体の再生方法を提案した(特願平4−2
32711号明細書)。
染料等の熱拡散性染料を使用した熱転写記録媒体の再生
方法に関し、先に、色材層のバインダーとして、染料と
適度な相溶性を有し、かつ染料の拡散性がよい樹脂を使
用すると、加熱により色材層中を染料が速やかに拡散す
ること、また、そのような色材層に対して高濃度の染料
からなる染料供給体を接触させて加熱すると、染料供給
体から色材層へ染料が熱拡散により移行するので、これ
により転写で消費された色材層の染料を補給でき、しか
も色材層の染料濃度を均一化できることを見出し、かか
る色材層に染料供給体を接触させ、加熱することからな
る熱転写記録媒体の再生方法を提案した(特願平4−2
32711号明細書)。
【0014】しかし、さらに研究した結果、色材層を、
染料の拡散性に優れた染料輸送層と高濃度で染料を保持
し被転写体に染料を転写する染料凝集層の2層構造にす
ることにより、消費された染料をより速やかに補給し、
かつ画像品位も一層向上させられることを見出し、この
発明の熱転写記録媒体とその再生方法を完成させるに至
った。
染料の拡散性に優れた染料輸送層と高濃度で染料を保持
し被転写体に染料を転写する染料凝集層の2層構造にす
ることにより、消費された染料をより速やかに補給し、
かつ画像品位も一層向上させられることを見出し、この
発明の熱転写記録媒体とその再生方法を完成させるに至
った。
【0015】また、一旦熱転写記録媒体から被転写体に
転写した染料の逆転写を防止し、熱転写記録媒体を多数
回繰り返し使用した場合であってもカラー画像を良好に
形成できるようにするためには、熱転写記録媒体の染料
として特定の反応基を有する反応性分散染料を使用し、
このような反応性分散染料と転写時に共有結合を生じる
活性水素化合物を被転写体の受容層に含有させることが
有効であることを見出し、この発明の熱転写記録方法を
完成させるに至った。
転写した染料の逆転写を防止し、熱転写記録媒体を多数
回繰り返し使用した場合であってもカラー画像を良好に
形成できるようにするためには、熱転写記録媒体の染料
として特定の反応基を有する反応性分散染料を使用し、
このような反応性分散染料と転写時に共有結合を生じる
活性水素化合物を被転写体の受容層に含有させることが
有効であることを見出し、この発明の熱転写記録方法を
完成させるに至った。
【0016】即ち、第1のこの発明は、被転写体と重ね
合せ、選択的加熱により被転写体に熱拡散性染料を転写
させる熱転写記録媒体において、該熱転写記録媒体が、
染料と第1の媒体からなる染料輸送層と、染料と第2の
媒体からなる染料凝集層とからなり、該染料輸送層の第
1の媒体は染料凝集層の第2の媒体よりも染料の拡散係
数が大きく、該染料凝集層の第2の媒体は染料輸送層の
第1の媒体よりも染料の飽和溶解度が大きいことを特徴
とする熱転写記録媒体を提供する。
合せ、選択的加熱により被転写体に熱拡散性染料を転写
させる熱転写記録媒体において、該熱転写記録媒体が、
染料と第1の媒体からなる染料輸送層と、染料と第2の
媒体からなる染料凝集層とからなり、該染料輸送層の第
1の媒体は染料凝集層の第2の媒体よりも染料の拡散係
数が大きく、該染料凝集層の第2の媒体は染料輸送層の
第1の媒体よりも染料の飽和溶解度が大きいことを特徴
とする熱転写記録媒体を提供する。
【0017】また、第2のこの発明は、被転写体と重ね
合せ、選択的加熱により被転写体に熱拡散性染料を転写
させる熱転写記録媒体において、該熱転写記録媒体が、
基体、染料からなる染料供給層、染料と第1の媒体から
なる染料輸送層、及び染料と第2の媒体からなる染料凝
集層を積層したものからなり、該染料輸送層の第1の媒
体は染料凝集層の第2の媒体よりも染料の拡散係数が大
きく、該染料凝集層の第2の媒体は染料輸送層の第1の
媒体よりも染料の飽和溶解度が大きいことを特徴とする
熱転写記録媒体を提供する。
合せ、選択的加熱により被転写体に熱拡散性染料を転写
させる熱転写記録媒体において、該熱転写記録媒体が、
基体、染料からなる染料供給層、染料と第1の媒体から
なる染料輸送層、及び染料と第2の媒体からなる染料凝
集層を積層したものからなり、該染料輸送層の第1の媒
体は染料凝集層の第2の媒体よりも染料の拡散係数が大
きく、該染料凝集層の第2の媒体は染料輸送層の第1の
媒体よりも染料の飽和溶解度が大きいことを特徴とする
熱転写記録媒体を提供する。
【0018】さらに、この発明は、第1のこの発明の熱
転写記録媒体の再生方法として、第1のこの発明の熱転
写記録媒体の染料輸送層に対して、染料からなる染料供
給体を接触させ、加熱により、染料供給体から熱転写記
録媒体の染料輸送層へ染料を拡散させて補給し、染料輸
送層から染料凝集層に染料を拡散させて補給することを
特徴とする熱転写記録媒体の再生方法を提供する。
転写記録媒体の再生方法として、第1のこの発明の熱転
写記録媒体の染料輸送層に対して、染料からなる染料供
給体を接触させ、加熱により、染料供給体から熱転写記
録媒体の染料輸送層へ染料を拡散させて補給し、染料輸
送層から染料凝集層に染料を拡散させて補給することを
特徴とする熱転写記録媒体の再生方法を提供する。
【0019】また、第2のこの発明の熱転写記録媒体の
再生方法として、第2のこの発明の熱転写記録媒体を加
熱し、染料供給層から染料輸送層へ染料を拡散させて補
給し、染料輸送層から染料凝集層に染料を拡散させて補
給することを特徴とする熱転写記録媒体の再生方法を提
供する。
再生方法として、第2のこの発明の熱転写記録媒体を加
熱し、染料供給層から染料輸送層へ染料を拡散させて補
給し、染料輸送層から染料凝集層に染料を拡散させて補
給することを特徴とする熱転写記録媒体の再生方法を提
供する。
【0020】さらに、この発明は、熱転写記録媒体を多
数回繰り返し使用した場合であってもカラー画像を良好
に形成できるようにする熱転写記録方法として、被転写
体と熱転写記録媒体とを重ね合わせ、選択的加熱により
熱転写記録媒体から被転写体に熱拡散性染料を転写させ
て画像を形成する熱転写記録方法において、熱転写記録
媒体として、染料が反応分散性染料からなる第1のこの
発明の熱転写記録媒体又は染料が反応分散性染料からな
る第2のこの発明の熱転写記録媒体を使用し、被転写体
として、分子量100〜1000の活性水素化合物を含
有する受像層を有するものを使用することを特徴とする
熱転写記録方法を提供する。
数回繰り返し使用した場合であってもカラー画像を良好
に形成できるようにする熱転写記録方法として、被転写
体と熱転写記録媒体とを重ね合わせ、選択的加熱により
熱転写記録媒体から被転写体に熱拡散性染料を転写させ
て画像を形成する熱転写記録方法において、熱転写記録
媒体として、染料が反応分散性染料からなる第1のこの
発明の熱転写記録媒体又は染料が反応分散性染料からな
る第2のこの発明の熱転写記録媒体を使用し、被転写体
として、分子量100〜1000の活性水素化合物を含
有する受像層を有するものを使用することを特徴とする
熱転写記録方法を提供する。
【0021】以下、この発明を図面に基づいて詳細に説
明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成
要素を表している。
明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成
要素を表している。
【0022】図1は、第1のこの発明の熱転写記録媒体
の実施例の断面図である。同図のように、この熱転写記
録媒体100は、染料輸送層1と染料凝集層2とを積層
した構造を有している。
の実施例の断面図である。同図のように、この熱転写記
録媒体100は、染料輸送層1と染料凝集層2とを積層
した構造を有している。
【0023】ここで、染料輸送層1は、転写時に染料が
消費される染料凝集層2に対して染料を補給する機能を
果たす層である。この場合、染料輸送層1は、単に染料
凝集層2に染料を補給するだけでなく、染料凝集層2で
消費される染料のバッファー機能も有し、染料凝集層2
へ染料を短時間に安定供給することを可能とする。ま
た、染料輸送層1は、熱転写記録媒体が繰り返し使用に
耐えられるようにする機械的強度を付与する機能も有し
ている。
消費される染料凝集層2に対して染料を補給する機能を
果たす層である。この場合、染料輸送層1は、単に染料
凝集層2に染料を補給するだけでなく、染料凝集層2で
消費される染料のバッファー機能も有し、染料凝集層2
へ染料を短時間に安定供給することを可能とする。ま
た、染料輸送層1は、熱転写記録媒体が繰り返し使用に
耐えられるようにする機械的強度を付与する機能も有し
ている。
【0024】このような染料輸送層1は、染料拡散性樹
脂、多孔質物質またはゲル状物質等の染料の拡散速度が
大きい媒体に熱拡散性染料を保持させたものから形成す
る。ここで、熱拡散染料としては、分散染料、ロイコ染
料、油溶化した酸性染料、油溶化したカチオン染料等の
ように融点が低く、容易に被転写体に熱転写させること
ができる染料を任意に選択することができる。特に染料
としては、融点が低く、分子内にアルキル基、フェニル
基等の疎水基を有し、被転写体の受像層と高い相溶性を
示すものが好ましく、さらに、樹脂中の拡散係数を大き
くするために分子量の小さいものが好ましい。また、染
料としては、転写時に被転写体の受像層の高分子と共有
結合あるいはイオン結合を形成することにより画像を完
全に被転写体に定着させるものも使用することができ
る。このような染料としては、特に、被転写体の受像層
に含有させた活性水素化合物と共有結合を形成する反応
性分散染料を使用することが好ましい。熱転写記録媒体
の染料として反応性分散染料を使用し、被転写体として
その受像層に活性水素化合物を含有させたものを使用す
る熱転写記録方法については後に詳述するが、このよう
に反応性分散染料を使用することにより一旦被転写体に
転写した染料の逆転写を防止し、熱転写記録媒体を繰り
返し使用しても良好なカラー画像が得られるようにな
る。
脂、多孔質物質またはゲル状物質等の染料の拡散速度が
大きい媒体に熱拡散性染料を保持させたものから形成す
る。ここで、熱拡散染料としては、分散染料、ロイコ染
料、油溶化した酸性染料、油溶化したカチオン染料等の
ように融点が低く、容易に被転写体に熱転写させること
ができる染料を任意に選択することができる。特に染料
としては、融点が低く、分子内にアルキル基、フェニル
基等の疎水基を有し、被転写体の受像層と高い相溶性を
示すものが好ましく、さらに、樹脂中の拡散係数を大き
くするために分子量の小さいものが好ましい。また、染
料としては、転写時に被転写体の受像層の高分子と共有
結合あるいはイオン結合を形成することにより画像を完
全に被転写体に定着させるものも使用することができ
る。このような染料としては、特に、被転写体の受像層
に含有させた活性水素化合物と共有結合を形成する反応
性分散染料を使用することが好ましい。熱転写記録媒体
の染料として反応性分散染料を使用し、被転写体として
その受像層に活性水素化合物を含有させたものを使用す
る熱転写記録方法については後に詳述するが、このよう
に反応性分散染料を使用することにより一旦被転写体に
転写した染料の逆転写を防止し、熱転写記録媒体を繰り
返し使用しても良好なカラー画像が得られるようにな
る。
【0025】このような反応性分散染料としては、次式
(1)の反応基
(1)の反応基
【0026】
【化1】 (式中、X及びYは、それぞれCl、F、−OCH3及
び−N(CH3)2から選ばれ、この場合においてX及
びYの少なくとも一方がCl又はFである)、−SO2
CH=CH2、−SO2F、−NH−CO−CHC
l2、−N(C2H4Cl)2、−SO2CH2CH2
Cl、−NH−CO−CH=CH2、または次式(2)
の反応基
び−N(CH3)2から選ばれ、この場合においてX及
びYの少なくとも一方がCl又はFである)、−SO2
CH=CH2、−SO2F、−NH−CO−CHC
l2、−N(C2H4Cl)2、−SO2CH2CH2
Cl、−NH−CO−CH=CH2、または次式(2)
の反応基
【0027】
【化2】 (式中、X、Y及びZは、それぞれCl、F、−OCH
3及び−N(CH3)2から選ばれ、この場合におい
て、X、Y及びZの少なくとも一方がCl又はFであ
る)を有する分散染料を好ましく使用することができ
る。このような反応基を有する反応性分散染料として
は、例えば表1に示したものを例示することができる。
3及び−N(CH3)2から選ばれ、この場合におい
て、X、Y及びZの少なくとも一方がCl又はFであ
る)を有する分散染料を好ましく使用することができ
る。このような反応基を有する反応性分散染料として
は、例えば表1に示したものを例示することができる。
【0028】
【表1】 以上のような染料を保持する染料輸送層1の媒体として
は、染料補給時に染料輸送層1を加熱したときの染料の
拡散係数が1×10−6cm2/sec以上となるもの
を使用することが好ましく、さらに、染料補給を通常の
転写時間内に完遂できるようにするためには、染料の拡
散係数が1×10−4cm2/sec以上となるものを
使用することが好ましい。より具体的には、染料拡散性
樹脂として、シリコーン樹脂、可塑剤を多く含有するポ
リ塩化ビニル等を例示することができ、多孔質物質とし
て、ポリオレフィン多孔質体、ポリテトラフルオロエチ
レン多孔質体等を例示することができる。
は、染料補給時に染料輸送層1を加熱したときの染料の
拡散係数が1×10−6cm2/sec以上となるもの
を使用することが好ましく、さらに、染料補給を通常の
転写時間内に完遂できるようにするためには、染料の拡
散係数が1×10−4cm2/sec以上となるものを
使用することが好ましい。より具体的には、染料拡散性
樹脂として、シリコーン樹脂、可塑剤を多く含有するポ
リ塩化ビニル等を例示することができ、多孔質物質とし
て、ポリオレフィン多孔質体、ポリテトラフルオロエチ
レン多孔質体等を例示することができる。
【0029】また、染料輸送層1の厚さとしては、1μ
m以上1000μm以下とすることが好ましく、より好
ましくは10μm以上100μm以下とする。1μm未
満であると染料輸送層1のバッファー機能が低下し、転
写後の染料補給時に染料凝集層2へ迅速に染料を補給す
ることができず、染料凝集層2の同一部分を使用して再
度転写を行う際に十分な染料濃度が確保されず、転写む
らが生じる場合がある。また、染料輸送層1の厚さが薄
すぎると機械的強度も不十分となる。一方、染料輸送層
1の厚さが1000μmを超えると、染料補給時に染料
輸送層1に染料を供給する染料供給体と染料凝集層2と
の距離が離れ過ぎ、染料輸送層1を介して染料凝集層2
へ染料を補給することが困難になり易い。
m以上1000μm以下とすることが好ましく、より好
ましくは10μm以上100μm以下とする。1μm未
満であると染料輸送層1のバッファー機能が低下し、転
写後の染料補給時に染料凝集層2へ迅速に染料を補給す
ることができず、染料凝集層2の同一部分を使用して再
度転写を行う際に十分な染料濃度が確保されず、転写む
らが生じる場合がある。また、染料輸送層1の厚さが薄
すぎると機械的強度も不十分となる。一方、染料輸送層
1の厚さが1000μmを超えると、染料補給時に染料
輸送層1に染料を供給する染料供給体と染料凝集層2と
の距離が離れ過ぎ、染料輸送層1を介して染料凝集層2
へ染料を補給することが困難になり易い。
【0030】なお、染料輸送層1において、その媒体に
染料を保持させる方法については特に制限はなく、例え
ば、染料を保持させていない媒体からなる層に対して後
述する染料供給体を接触させ、十分に加熱して染料供給
体から媒体へ染料を拡散させればよい。
染料を保持させる方法については特に制限はなく、例え
ば、染料を保持させていない媒体からなる層に対して後
述する染料供給体を接触させ、十分に加熱して染料供給
体から媒体へ染料を拡散させればよい。
【0031】染料凝集層2は、転写時に被転写体と接
し、被転写体に染料を供給する層である。そのためこの
染料凝集層2は、被転写体に高品位の画像を形成できる
ように、染料濃度を高く、かつ表面染料濃度を均一にす
ることが望まれる。そこで、染料凝集層2は、染料との
相溶性が大きく染料の溶解度が高い樹脂を媒体とし、か
かる媒体に染料を保持させたものから形成する。より具
体的には、染料凝集層2の媒体としては、染料の飽和溶
解度が5重量%以上となるものを使用することが好まし
く、さらに好ましくは、染料の飽和溶解度が20重量%
以上となるものを使用する。また、染料凝集層2の媒体
としては、転写を繰り返し行っても耐え得るように高い
機械的強度と耐熱性を有することが必要とされ、さら
に、染料輸送層1の構成物質と親和性や密着性が良く、
染料輸送層1上に間隙無く積層するものであることが必
要とされる。このような媒体としては、例えば、ポリエ
ステル類、ポリビニルブチラール類、ポリビニルクロラ
イド類、セルロースエステル類、ポリスチレン類、ポリ
カーボネート類、あるいはこれらの共重合体等をあげる
ことができる。特に、染料輸送層1を構成する樹脂とし
てシリコーン系樹脂を使用した場合には、染料凝集層2
の媒体として汎用樹脂を使用すると染料輸送層1と染料
凝集層2との密着性が著しく低下するので、シリコーン
変性ポリエステル樹脂等のシリコーン成分を含有する樹
脂を使用することが好ましい。
し、被転写体に染料を供給する層である。そのためこの
染料凝集層2は、被転写体に高品位の画像を形成できる
ように、染料濃度を高く、かつ表面染料濃度を均一にす
ることが望まれる。そこで、染料凝集層2は、染料との
相溶性が大きく染料の溶解度が高い樹脂を媒体とし、か
かる媒体に染料を保持させたものから形成する。より具
体的には、染料凝集層2の媒体としては、染料の飽和溶
解度が5重量%以上となるものを使用することが好まし
く、さらに好ましくは、染料の飽和溶解度が20重量%
以上となるものを使用する。また、染料凝集層2の媒体
としては、転写を繰り返し行っても耐え得るように高い
機械的強度と耐熱性を有することが必要とされ、さら
に、染料輸送層1の構成物質と親和性や密着性が良く、
染料輸送層1上に間隙無く積層するものであることが必
要とされる。このような媒体としては、例えば、ポリエ
ステル類、ポリビニルブチラール類、ポリビニルクロラ
イド類、セルロースエステル類、ポリスチレン類、ポリ
カーボネート類、あるいはこれらの共重合体等をあげる
ことができる。特に、染料輸送層1を構成する樹脂とし
てシリコーン系樹脂を使用した場合には、染料凝集層2
の媒体として汎用樹脂を使用すると染料輸送層1と染料
凝集層2との密着性が著しく低下するので、シリコーン
変性ポリエステル樹脂等のシリコーン成分を含有する樹
脂を使用することが好ましい。
【0032】染料凝集層2の厚さとしては、0.1μm
以上10μm以下とすることが好ましく、より好ましく
は0.5μm以上2μm以下とする。0.1μm未満で
あると転写時に十分な量の染料が確保できず、転写画像
を高感度に形成することが困難となる。一方、染料凝集
層2の厚さが10μmを超えると、染料の拡散に要する
時間が長くなり、染料の迅速な補給が困難となる。
以上10μm以下とすることが好ましく、より好ましく
は0.5μm以上2μm以下とする。0.1μm未満で
あると転写時に十分な量の染料が確保できず、転写画像
を高感度に形成することが困難となる。一方、染料凝集
層2の厚さが10μmを超えると、染料の拡散に要する
時間が長くなり、染料の迅速な補給が困難となる。
【0033】なお、染料凝集層2において、その媒体に
染料を保持させる方法についても特に制限はなく、例え
ば、染料輸送層1に染料を保持させる場合と同様にする
ことができる。
染料を保持させる方法についても特に制限はなく、例え
ば、染料輸送層1に染料を保持させる場合と同様にする
ことができる。
【0034】染料凝集層2としては、上述のような樹脂
と染料からなる層を形成した後、さらに、染料輸送層1
との親和性や密着性を向上させるため、その表面を改質
してもよい。
と染料からなる層を形成した後、さらに、染料輸送層1
との親和性や密着性を向上させるため、その表面を改質
してもよい。
【0035】また、染料凝集層2には、転写時の加熱を
レーザ光を熱源として行う場合には、レーザ光吸収剤を
含有させることができる。なお、レーザー光吸収剤は染
料輸送層1にも含有させてもよいが、主として染料凝集
層2に含有させることが好ましい。また、熱転写記録媒
体の再生時の加熱を通電加熱で行うようにする場合に
は、染料凝集層2にカーボンブラック、ニクロム線メッ
シュ等の抵抗発熱体を埋め込むことができる。
レーザ光を熱源として行う場合には、レーザ光吸収剤を
含有させることができる。なお、レーザー光吸収剤は染
料輸送層1にも含有させてもよいが、主として染料凝集
層2に含有させることが好ましい。また、熱転写記録媒
体の再生時の加熱を通電加熱で行うようにする場合に
は、染料凝集層2にカーボンブラック、ニクロム線メッ
シュ等の抵抗発熱体を埋め込むことができる。
【0036】図2の(a)及び(b)はそれぞれ、図1
に示したようなこの発明の熱転写記録媒体100を再生
するために使用する染料供給体の実施例の断面図であ
る。同図(a)の染料供給体200は、基体3上に染料
供給層4を積層したプレート型のものであり、同図
(b)の染料供給体201は、基体を設けることなく染
料成分のみをスティック状に成形した染料供給層4から
なるものである。
に示したようなこの発明の熱転写記録媒体100を再生
するために使用する染料供給体の実施例の断面図であ
る。同図(a)の染料供給体200は、基体3上に染料
供給層4を積層したプレート型のものであり、同図
(b)の染料供給体201は、基体を設けることなく染
料成分のみをスティック状に成形した染料供給層4から
なるものである。
【0037】このような染料供給体200、201は、
上述した熱転写記録媒体100の染料輸送層1を介して
染料凝集層2に染料を補給するものであるため、この染
料供給体200、201の染料供給層4は熱転写記録媒
体100で使用する染料と同一の染料から形成する。
上述した熱転写記録媒体100の染料輸送層1を介して
染料凝集層2に染料を補給するものであるため、この染
料供給体200、201の染料供給層4は熱転写記録媒
体100で使用する染料と同一の染料から形成する。
【0038】染料供給層4は、染料のみから形成しても
よいが、染料供給体の形状を保持し、さらに前述の熱転
写記録媒体の染料輸送層1への染料の供給速度(拡散速
度)を高めるため、必要に応じて染料に樹脂バインダー
あるいは低分子有機化合物を混合したものから形成する
ことができる。
よいが、染料供給体の形状を保持し、さらに前述の熱転
写記録媒体の染料輸送層1への染料の供給速度(拡散速
度)を高めるため、必要に応じて染料に樹脂バインダー
あるいは低分子有機化合物を混合したものから形成する
ことができる。
【0039】樹脂バインダーや低分子有機化合物の種類
は、使用する染料の種類に応じて適宜選定されるが、例
えば、分散染料を使用する場合には、樹脂バインダーと
して、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、酢酸セルロー
ス、ニトロセルロース、ポリビニルブチラール、ポリカ
ーボネート等を好ましく使用することができる。また、
低分子有機化合物としては、ジブチルフタル酸、ジエチ
ルフタル酸、フタル酸ジシクロヘキシル等の可塑剤、ア
セトン、トルエン、メチルエチルケトン、エチルアルコ
ール、メチルアルコール、シクロヘキサノン等の有機溶
媒を使用することができる。
は、使用する染料の種類に応じて適宜選定されるが、例
えば、分散染料を使用する場合には、樹脂バインダーと
して、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、酢酸セルロー
ス、ニトロセルロース、ポリビニルブチラール、ポリカ
ーボネート等を好ましく使用することができる。また、
低分子有機化合物としては、ジブチルフタル酸、ジエチ
ルフタル酸、フタル酸ジシクロヘキシル等の可塑剤、ア
セトン、トルエン、メチルエチルケトン、エチルアルコ
ール、メチルアルコール、シクロヘキサノン等の有機溶
媒を使用することができる。
【0040】また、樹脂バインダーや低分子有機化合物
を染料と共に使用する場合には、染料供給層4から熱転
写記録媒体の染料輸送層1を介して染料凝集層2へ染料
が熱拡散により供給されるように、染料供給層4中の染
料の体積分率が、染料凝集層2中の染料の体積分率より
も高くなるようにする必要がある。そのため、一般に
は、染料供給層4中の樹脂バインダーや低分子有機化合
物の濃度は、80重量%以下、より好ましくは1〜50
重量%とする。
を染料と共に使用する場合には、染料供給層4から熱転
写記録媒体の染料輸送層1を介して染料凝集層2へ染料
が熱拡散により供給されるように、染料供給層4中の染
料の体積分率が、染料凝集層2中の染料の体積分率より
も高くなるようにする必要がある。そのため、一般に
は、染料供給層4中の樹脂バインダーや低分子有機化合
物の濃度は、80重量%以下、より好ましくは1〜50
重量%とする。
【0041】図2(a)の染料供給体200のように、
染料供給層4を基体3上に設ける場合、基体3として
は、多数回の転写に耐え得る機械的強度や耐熱性を有
し、さらに染料補給時の熱効率を向上させるため、高い
熱伝導率を有する高分子化合物、金属、セラミックス等
を使用することが好ましい。
染料供給層4を基体3上に設ける場合、基体3として
は、多数回の転写に耐え得る機械的強度や耐熱性を有
し、さらに染料補給時の熱効率を向上させるため、高い
熱伝導率を有する高分子化合物、金属、セラミックス等
を使用することが好ましい。
【0042】図3の(a)及び(b)は、それぞれ第2
のこの発明の熱転写記録媒体300、301の断面図の
実施例である。同図(a)の熱転写記録媒体300はシ
ート状であり、同図(b)の熱転写記録媒体301はロ
ーラ状である点で異なるが、いずれも基体5上に、図2
(a)に示した染料供給体200と同様の染料供給層4
を有し、さらにその上に図1に示した熱転写記録媒体1
00と同様の染料輸送層1及び染料凝集層2を積層した
構造を有している。
のこの発明の熱転写記録媒体300、301の断面図の
実施例である。同図(a)の熱転写記録媒体300はシ
ート状であり、同図(b)の熱転写記録媒体301はロ
ーラ状である点で異なるが、いずれも基体5上に、図2
(a)に示した染料供給体200と同様の染料供給層4
を有し、さらにその上に図1に示した熱転写記録媒体1
00と同様の染料輸送層1及び染料凝集層2を積層した
構造を有している。
【0043】これらの熱転写記録媒体300、301
は、熱転写記録媒体の再生時に染料凝集層2に染料を補
給する染料供給層4が染料凝集層2と一体となっている
ので、染料の補給時に別途染料供給体を使用することが
不要となる。
は、熱転写記録媒体の再生時に染料凝集層2に染料を補
給する染料供給層4が染料凝集層2と一体となっている
ので、染料の補給時に別途染料供給体を使用することが
不要となる。
【0044】図1に示した熱転写記録媒体100及び図
3に示した熱転写記録媒体300、301を用いて転写
する方法は、従来の熱転写記録媒体と同様とすることが
できる。即ち、各熱転写記録媒体100、300、30
1の染料凝集層2と被転写体とを重ね、サーマルヘッド
により画像信号に応じた選択的加熱を行い、染料凝集層
2から被転写体に染料を転写させる。
3に示した熱転写記録媒体300、301を用いて転写
する方法は、従来の熱転写記録媒体と同様とすることが
できる。即ち、各熱転写記録媒体100、300、30
1の染料凝集層2と被転写体とを重ね、サーマルヘッド
により画像信号に応じた選択的加熱を行い、染料凝集層
2から被転写体に染料を転写させる。
【0045】ただし、カラー画像を形成する場合等のよ
うに、熱転写記録媒体を繰り返し再使用するうえで一旦
熱転写記録媒体から被転写体に転写した染料の逆転写を
防止することが特に必要とされる場合には、前述したよ
うに、熱転写記録媒体としては反応性分散染料を使用し
たものを使用し、被転写体としては、転写時に熱転写記
録媒体から染料を受容する受像層として、分子量100
〜1000の活性水素化合物を、好ましくは該受像層の
5〜50重量%含有する受像層を有するものを使用す
る。これにより、転写時に熱転写記録媒体から被転写体
に転写させた反応分散染料の反応基と、被転写体中に含
有させていた活性水素化合物とが共有結合を生じ、染料
は被転写体の受像層中に固定されるので、逆転写が防止
されることとなる。この場合、活性水素化合物の分子量
が上記の範囲よりも小さいと活性水素化合物が昇華しや
すくなるので好ましくなく、一方上記の範囲よりも大き
いと受像層中に均一に分散しにくくなる。好適な活性水
素化合物としては、例えば表2に示したものを例示する
ことができる。
うに、熱転写記録媒体を繰り返し再使用するうえで一旦
熱転写記録媒体から被転写体に転写した染料の逆転写を
防止することが特に必要とされる場合には、前述したよ
うに、熱転写記録媒体としては反応性分散染料を使用し
たものを使用し、被転写体としては、転写時に熱転写記
録媒体から染料を受容する受像層として、分子量100
〜1000の活性水素化合物を、好ましくは該受像層の
5〜50重量%含有する受像層を有するものを使用す
る。これにより、転写時に熱転写記録媒体から被転写体
に転写させた反応分散染料の反応基と、被転写体中に含
有させていた活性水素化合物とが共有結合を生じ、染料
は被転写体の受像層中に固定されるので、逆転写が防止
されることとなる。この場合、活性水素化合物の分子量
が上記の範囲よりも小さいと活性水素化合物が昇華しや
すくなるので好ましくなく、一方上記の範囲よりも大き
いと受像層中に均一に分散しにくくなる。好適な活性水
素化合物としては、例えば表2に示したものを例示する
ことができる。
【0046】
【表2】 なお、このような活性水素化合物を分散させる受像層の
樹脂としては、例えばセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、アルコール可溶化ナイロン等を使用すること
ができ、これらの市販品としては、東レ(株)製、CM
4000、CM8000、帝国化学(株)製、トレジン
等を使用することができる。
樹脂としては、例えばセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、アルコール可溶化ナイロン等を使用すること
ができ、これらの市販品としては、東レ(株)製、CM
4000、CM8000、帝国化学(株)製、トレジン
等を使用することができる。
【0047】以上のような、反応性分散染料を使用した
熱転写記録媒体と、活性水素化合物を受像層に含有した
被転写体とを使用するこの発明の熱転写記録方法も含め
て、この発明の熱転写記録媒体を使用して熱転写記録を
行う場合、サーマルヘッドの位置は、熱転写記録媒体側
あるいは被転写体側のいずれとすることもできる。サー
マルヘッドを熱転写記録媒体側に配した場合には、サー
マルヘッドからの熱が熱転写記録媒体の染料凝集層2に
染料輸送層1を越えて伝わるので熱効率が低くなる。そ
のため、サーマルヘッドから比較的大きい加熱エネルギ
ーを供給することが必要となる。一方、サーマルヘッド
を被転写体側に配した場合にも、被転写体に厚い基紙が
あると熱効率が著しく低下する。そのため、サーマルヘ
ッドを被転写体側に配した場合には、被転写体の受像層
として薄いシートを使用し、このシートに転写画像を形
成し、その後、このシートを基紙にラミネートすること
などの操作が必要となる。
熱転写記録媒体と、活性水素化合物を受像層に含有した
被転写体とを使用するこの発明の熱転写記録方法も含め
て、この発明の熱転写記録媒体を使用して熱転写記録を
行う場合、サーマルヘッドの位置は、熱転写記録媒体側
あるいは被転写体側のいずれとすることもできる。サー
マルヘッドを熱転写記録媒体側に配した場合には、サー
マルヘッドからの熱が熱転写記録媒体の染料凝集層2に
染料輸送層1を越えて伝わるので熱効率が低くなる。そ
のため、サーマルヘッドから比較的大きい加熱エネルギ
ーを供給することが必要となる。一方、サーマルヘッド
を被転写体側に配した場合にも、被転写体に厚い基紙が
あると熱効率が著しく低下する。そのため、サーマルヘ
ッドを被転写体側に配した場合には、被転写体の受像層
として薄いシートを使用し、このシートに転写画像を形
成し、その後、このシートを基紙にラミネートすること
などの操作が必要となる。
【0048】この他、転写方法としては、転写時の熱源
として、レーザ光を使用することができる。この場合に
は、前述したように、レーザ光吸収剤を染料凝集層2に
含有させることが好ましい。また、被転写体の受像層と
して、レーザ光を吸収しない透明なシートを使用し、そ
のシートに、レーザ光を被転写体側から照射することに
より転写画像を形成することが好ましい。
として、レーザ光を使用することができる。この場合に
は、前述したように、レーザ光吸収剤を染料凝集層2に
含有させることが好ましい。また、被転写体の受像層と
して、レーザ光を吸収しない透明なシートを使用し、そ
のシートに、レーザ光を被転写体側から照射することに
より転写画像を形成することが好ましい。
【0049】この発明の熱転写記録媒体を多数回繰り返
し使用できるようにする再生方法としては、図1に示し
た熱転写記録媒体100のように染料供給層4が設けら
れていない熱転写記録媒の場合、その染料輸送層1に図
2(a)に示した染料供給体200又は同図(b)に示
した染料供給体201を接触させ、ヒータ等により加熱
し、染料供給体の染料供給層4から熱転写記録媒体の染
料凝集層2へ染料輸送層1を介して染料を拡散させるこ
とにより補給することができる。なお、熱転写記録媒体
100と染料供給体200又は201とは常時接触させ
ておいてもよく、あるいは、再生時、即ち染料の補給時
に、熱転写記録媒体100の再生すべき箇所付近に染料
供給体200又は201を接触させるようにしてもよ
い。
し使用できるようにする再生方法としては、図1に示し
た熱転写記録媒体100のように染料供給層4が設けら
れていない熱転写記録媒の場合、その染料輸送層1に図
2(a)に示した染料供給体200又は同図(b)に示
した染料供給体201を接触させ、ヒータ等により加熱
し、染料供給体の染料供給層4から熱転写記録媒体の染
料凝集層2へ染料輸送層1を介して染料を拡散させるこ
とにより補給することができる。なお、熱転写記録媒体
100と染料供給体200又は201とは常時接触させ
ておいてもよく、あるいは、再生時、即ち染料の補給時
に、熱転写記録媒体100の再生すべき箇所付近に染料
供給体200又は201を接触させるようにしてもよ
い。
【0050】また、図3(a)又は同図(b)に示した
ように染料供給体を有する熱転写記録媒体300、30
1の場合には、それらを転写時あるいは転写後にヒータ
等で加熱することにより、熱転写記録媒体300、30
1内の染料供給層4から染料凝集層2へ染料輸送層1を
介して染料を熱拡散させることにより補給する。
ように染料供給体を有する熱転写記録媒体300、30
1の場合には、それらを転写時あるいは転写後にヒータ
等で加熱することにより、熱転写記録媒体300、30
1内の染料供給層4から染料凝集層2へ染料輸送層1を
介して染料を熱拡散させることにより補給する。
【0051】このような再生時の加熱方法としては、染
料凝集層2の染料濃度が高くなるように、染料凝集層2
側が高温となり、染料輸送層1側が低温となる温度勾配
が生じるように加熱手段を配することが好ましい。この
ためには、染料凝集層2の表面に加熱用ローラを走査す
ることが好ましく、あるいは、染料凝集層2中にカーボ
ンブラック、ニクロム線メッシュ等の抵抗発熱体を予め
埋め込んでおき、それを通電加熱すること等が好まし
い。
料凝集層2の染料濃度が高くなるように、染料凝集層2
側が高温となり、染料輸送層1側が低温となる温度勾配
が生じるように加熱手段を配することが好ましい。この
ためには、染料凝集層2の表面に加熱用ローラを走査す
ることが好ましく、あるいは、染料凝集層2中にカーボ
ンブラック、ニクロム線メッシュ等の抵抗発熱体を予め
埋め込んでおき、それを通電加熱すること等が好まし
い。
【0052】また、このような再生のための加熱は、転
写時の熱でまかなうこともできるが、好ましくは転写後
に別途加熱する。
写時の熱でまかなうこともできるが、好ましくは転写後
に別途加熱する。
【0053】
【作用】一般に、拡散性染料を含有した熱転写記録媒体
の色材層において、その拡散性染料の拡散係数と飽和溶
解度は二律背反の関係にある。即ち、染料を速やかに補
給できるようにするため、染料の拡散係数が高くなるよ
うに色材層を構成すると染料の飽和溶解度が低くなって
転写画像の品位が低下し、一方、画像品位を高くするた
め、染料の飽和溶解度が高くなるように色材層を構成す
ると染料の拡散係数が低くなって迅速な染料の補給が困
難となる。
の色材層において、その拡散性染料の拡散係数と飽和溶
解度は二律背反の関係にある。即ち、染料を速やかに補
給できるようにするため、染料の拡散係数が高くなるよ
うに色材層を構成すると染料の飽和溶解度が低くなって
転写画像の品位が低下し、一方、画像品位を高くするた
め、染料の飽和溶解度が高くなるように色材層を構成す
ると染料の拡散係数が低くなって迅速な染料の補給が困
難となる。
【0054】これに対して、この発明の熱転写記録媒体
においては、従来の色材層に相当する部分が染料の飽和
溶解度を高くした染料凝集層と、染料の拡散係数を大き
くした染料輸送層との2層構造となっているので、転写
時に高い画像品位を得られると共に、転写後の再生時に
は染料を迅速に補給することが可能となる。
においては、従来の色材層に相当する部分が染料の飽和
溶解度を高くした染料凝集層と、染料の拡散係数を大き
くした染料輸送層との2層構造となっているので、転写
時に高い画像品位を得られると共に、転写後の再生時に
は染料を迅速に補給することが可能となる。
【0055】この発明の熱転写記録媒体の再生方法は、
このような2層構造のこの発明の熱転写記録媒体を再生
する方法であり、この再生方法によれば、転写後に染料
濃度が低下している染料凝集層が、染料輸送層を介し
て、高濃度の拡散性染料からなる染料供給層と接触し、
加熱されるので、染料供給層から染料輸送層へ染料が速
やかに熱拡散し、さらに染料凝集層で高濃度に保持され
る。
このような2層構造のこの発明の熱転写記録媒体を再生
する方法であり、この再生方法によれば、転写後に染料
濃度が低下している染料凝集層が、染料輸送層を介し
て、高濃度の拡散性染料からなる染料供給層と接触し、
加熱されるので、染料供給層から染料輸送層へ染料が速
やかに熱拡散し、さらに染料凝集層で高濃度に保持され
る。
【0056】したがって、熱転写記録媒体の染料凝集層
へ連続的に染料を補給することが可能となり、熱転写記
録媒体の繰り返し記録性が数回に止まることはなく、多
数回の記録が可能となる。さらにこの場合、染料凝集層
中の染料濃度は迅速に高濃度に均一化されるので、染料
を補給した後の熱転写記録媒体の画像品位が低下するこ
とはない。また、この染料の補給はドライプロセスで行
われるので、染料の補給機構の簡素化とその機構の保守
の簡略化を図ることも可能となる。
へ連続的に染料を補給することが可能となり、熱転写記
録媒体の繰り返し記録性が数回に止まることはなく、多
数回の記録が可能となる。さらにこの場合、染料凝集層
中の染料濃度は迅速に高濃度に均一化されるので、染料
を補給した後の熱転写記録媒体の画像品位が低下するこ
とはない。また、この染料の補給はドライプロセスで行
われるので、染料の補給機構の簡素化とその機構の保守
の簡略化を図ることも可能となる。
【0057】さらに、この発明の熱転写記録方法によれ
ば、熱転写記録媒体として染料が反応性分散染料からな
るものを使用し、被転写体としてその受像層に活性水素
化合物を含有するものを使用するので、転写時に熱転写
記録媒体から被転写体に転写した染料は、被転写体の受
像層中の活性水素化合物と共有結合を生じ、その受像層
中に固定される。したがって、被転写体から熱転写記録
媒体へ染料が逆転写することを防止でき、熱転写記録媒
体を再生して繰り返し使用しカラー画像を記録する場合
であっても、良好な転写画像を得ることが可能となる。
ば、熱転写記録媒体として染料が反応性分散染料からな
るものを使用し、被転写体としてその受像層に活性水素
化合物を含有するものを使用するので、転写時に熱転写
記録媒体から被転写体に転写した染料は、被転写体の受
像層中の活性水素化合物と共有結合を生じ、その受像層
中に固定される。したがって、被転写体から熱転写記録
媒体へ染料が逆転写することを防止でき、熱転写記録媒
体を再生して繰り返し使用しカラー画像を記録する場合
であっても、良好な転写画像を得ることが可能となる。
【0058】
【実施例】以下、この発明を実施例により具体的に説明
する。なお、この発明は、実施例のみに限定されるもの
でないことは勿論である。
する。なお、この発明は、実施例のみに限定されるもの
でないことは勿論である。
【0059】実施例1 図4は、この発明の熱転写記録媒体を使用して、熱転写
とその熱転写記録媒体の再生とを行った装置の概略構成
図である。
とその熱転写記録媒体の再生とを行った装置の概略構成
図である。
【0060】同図において、6はサーマルヘッドで、マ
トリクス状に配置された発熱素子6aを有している。
トリクス状に配置された発熱素子6aを有している。
【0061】302は、図3(a)に示した熱転写記録
媒体300と同様に、染料輸送層及び染料凝集層が染料
供給層とー体になった熱転写記録媒体である。またこの
熱転写記録媒体302は、エンドレスリボンの構造を有
し、走行方向に対してイエロー転写部、マゼンタ転写
部、シアン転写部が形成されたものである。この熱転写
記録媒体302の基体は6μm厚のPETフィルムから
なり、染料供給層は20μm厚で、各色の転写部に対応
して、それぞれ10重量%のフタル酸ジシクロヘキシル
が添加されたイエロー分散染料、マゼンタ分散染料、シ
アン分散染料からなる区域が形成されている。染料輸送
層は、染料供給層に密着した100μm厚のメチルフェ
ニルシリコン樹脂から構成されている。染料凝集層は、
染料輸送層に密着した2μm厚のポリビニルブチラール
樹脂から構成されている。なお、これらの染料輸送層や
染料凝集層を構成する樹脂は、いずれも予め染料を十分
に保持させた後に使用される。
媒体300と同様に、染料輸送層及び染料凝集層が染料
供給層とー体になった熱転写記録媒体である。またこの
熱転写記録媒体302は、エンドレスリボンの構造を有
し、走行方向に対してイエロー転写部、マゼンタ転写
部、シアン転写部が形成されたものである。この熱転写
記録媒体302の基体は6μm厚のPETフィルムから
なり、染料供給層は20μm厚で、各色の転写部に対応
して、それぞれ10重量%のフタル酸ジシクロヘキシル
が添加されたイエロー分散染料、マゼンタ分散染料、シ
アン分散染料からなる区域が形成されている。染料輸送
層は、染料供給層に密着した100μm厚のメチルフェ
ニルシリコン樹脂から構成されている。染料凝集層は、
染料輸送層に密着した2μm厚のポリビニルブチラール
樹脂から構成されている。なお、これらの染料輸送層や
染料凝集層を構成する樹脂は、いずれも予め染料を十分
に保持させた後に使用される。
【0062】また同図において、7は受像シートであ
る。この受像シート7はPETフィルムを基体とし、そ
の上に5μm厚のポリエステル系の受像層を塗布しもの
から形成され、全体の厚さは10μmであり、ロールか
ら順次供給される。8はプラテンローラであり、9は染
料補給用のヒータである。
る。この受像シート7はPETフィルムを基体とし、そ
の上に5μm厚のポリエステル系の受像層を塗布しもの
から形成され、全体の厚さは10μmであり、ロールか
ら順次供給される。8はプラテンローラであり、9は染
料補給用のヒータである。
【0063】このような装置において、熱転写を以下の
よう行った。即ち、熱転写記録媒体302をプラテンロ
ーラ8上に巻き付け、熱転写記録媒体302のイエロー
転写部を受像シート7に接触させ、サーマルヘッド6に
より受像シート7側から加熱して印画した。その後、熱
転写記録媒体302を移動させ、同様にマゼンタ転写
部、シアン転写部で受像シート7に順次記録した。そし
て最後に受像シート7を台紙へラミネートしてフルカラ
ー画像を得た。得られた受像シート7の光学濃度は、マ
クベス濃度計でイエロー、マゼンタ、シアンともOD=
2前後に達した。
よう行った。即ち、熱転写記録媒体302をプラテンロ
ーラ8上に巻き付け、熱転写記録媒体302のイエロー
転写部を受像シート7に接触させ、サーマルヘッド6に
より受像シート7側から加熱して印画した。その後、熱
転写記録媒体302を移動させ、同様にマゼンタ転写
部、シアン転写部で受像シート7に順次記録した。そし
て最後に受像シート7を台紙へラミネートしてフルカラ
ー画像を得た。得られた受像シート7の光学濃度は、マ
クベス濃度計でイエロー、マゼンタ、シアンともOD=
2前後に達した。
【0064】熱転写終了後、表面染料濃度が部分的に低
下した熱転写記録媒体302を再生するため、熱転写記
録媒体302を染料補給用ヒータ9により染料凝集層側
から染料の必要補給量に応じて10〜100ミリ秒加熱
した。これにより、染料供給体から染料輸送層を経て染
料凝集層へ染料が拡散し、染料凝集層の染料濃度が回復
した。
下した熱転写記録媒体302を再生するため、熱転写記
録媒体302を染料補給用ヒータ9により染料凝集層側
から染料の必要補給量に応じて10〜100ミリ秒加熱
した。これにより、染料供給体から染料輸送層を経て染
料凝集層へ染料が拡散し、染料凝集層の染料濃度が回復
した。
【0065】このような熱転写と再生操作を繰り返し行
った結果、熱転写記録媒体302の表面の染料濃度は常
に一定に保たれ、数十回の熱転写を行っても転写感度は
低下しなかった。
った結果、熱転写記録媒体302の表面の染料濃度は常
に一定に保たれ、数十回の熱転写を行っても転写感度は
低下しなかった。
【0066】比較例1 熱転写記録媒体として、染料供給体を持たないものを使
用した以外は実施例1と同様のものを使用し、熱転写と
再生操作を繰り返したところ、得られた画像の感度は繰
り返し転写回数が増すに従って低下した。
用した以外は実施例1と同様のものを使用し、熱転写と
再生操作を繰り返したところ、得られた画像の感度は繰
り返し転写回数が増すに従って低下した。
【0067】比較例2 熱転写記録媒体として、染料輸送層を持たないものを使
用した以外は実施例1と同様のものを使用し、熱転写と
再生操作とを繰り返すこと試みたところ、染料供給層と
直接密着している染料凝集層の物理的強度が不足し、熱
転写を行うと直ちに熱転写記録媒体が破損し、以後の使
用に供することができなかった。
用した以外は実施例1と同様のものを使用し、熱転写と
再生操作とを繰り返すこと試みたところ、染料供給層と
直接密着している染料凝集層の物理的強度が不足し、熱
転写を行うと直ちに熱転写記録媒体が破損し、以後の使
用に供することができなかった。
【0068】比較例3 熱転写記録媒体として、染料凝集層を持たないものを使
用した以外は実施例1と同様のものを使用し、熱転写と
再生操作を繰り返したところ、染料輸送層における染料
の飽和溶解度が低いために十分な転写感度が得られなか
った。
用した以外は実施例1と同様のものを使用し、熱転写と
再生操作を繰り返したところ、染料輸送層における染料
の飽和溶解度が低いために十分な転写感度が得られなか
った。
【0069】実施例2 図5は、この発明の異なる態様の熱転写記録媒体を使用
して、熱転写とその熱転写記録媒体の再生とを行った装
置の概略構成図である。
して、熱転写とその熱転写記録媒体の再生とを行った装
置の概略構成図である。
【0070】同図においても、6はサーマルヘッドで、
マトリクス状に配置された発熱素子6aを有している。
マトリクス状に配置された発熱素子6aを有している。
【0071】101は図1に示した熱転写記録媒体10
0と同様に、染料供給体とは別個に染料輸送層と染料凝
集層が形成された熱転写記録媒体である。またこの熱転
写記録媒体はエンドレスリボンの構造を有し、走行方向
に対してイエロー転写部、マゼンタ転写部、シアン転写
部が順次形成されたものである。この熱転写記録媒体1
01は、染料輸送層が100μm厚のメチルフェニルシ
リコン樹脂から構成され、その上に2μm厚のシリコン
変性ポリエステル樹脂から構成された染料凝集層が密着
している。なお、これらの染料輸送層や染料凝集層は、
予め染料供給体と接触させ、加熱することにより十分に
染料を保持させておく。
0と同様に、染料供給体とは別個に染料輸送層と染料凝
集層が形成された熱転写記録媒体である。またこの熱転
写記録媒体はエンドレスリボンの構造を有し、走行方向
に対してイエロー転写部、マゼンタ転写部、シアン転写
部が順次形成されたものである。この熱転写記録媒体1
01は、染料輸送層が100μm厚のメチルフェニルシ
リコン樹脂から構成され、その上に2μm厚のシリコン
変性ポリエステル樹脂から構成された染料凝集層が密着
している。なお、これらの染料輸送層や染料凝集層は、
予め染料供給体と接触させ、加熱することにより十分に
染料を保持させておく。
【0072】202Y、202M、202Cは、図2
(b)に示した染料供給体201と同様に、円筒形状を
有する染料供給体で、熱転写記録媒体101と接するこ
とができる。これらの染料供給体202Y、202M、
202Cは、それぞれイエロー分散染料、マゼンタ分散
染料、シアン分散染料に、成型と染料輸送促進のために
10重量%のフタル酸ジシクロヘキシルを添加したもの
から形成されている。
(b)に示した染料供給体201と同様に、円筒形状を
有する染料供給体で、熱転写記録媒体101と接するこ
とができる。これらの染料供給体202Y、202M、
202Cは、それぞれイエロー分散染料、マゼンタ分散
染料、シアン分散染料に、成型と染料輸送促進のために
10重量%のフタル酸ジシクロヘキシルを添加したもの
から形成されている。
【0073】また同図において、7は実施例1と同様の
受像シートであり、8はプラテンローラであり、9は染
料補給用のヒータである。
受像シートであり、8はプラテンローラであり、9は染
料補給用のヒータである。
【0074】このような装置において、熱転写を実施例
1と同様に行った。その結果、得られた受像シートの光
学濃度は、マクベス濃度計でイエロー、マゼンタ、シア
ンともOD=2前後に達した。
1と同様に行った。その結果、得られた受像シートの光
学濃度は、マクベス濃度計でイエロー、マゼンタ、シア
ンともOD=2前後に達した。
【0075】熱転写終了後、表面染料濃度が部分的に低
下した熱転写記録媒体を再生するため、熱転写記録媒体
101の各色の染料輸送層に、それぞれ対応する色の染
料供給体202Y、202M、202Cを順次接触さ
せ、染料補給用ヒータ9により染料凝集層側から染料の
必要補給量に応じて10〜100ミリ秒加熱した。これ
により、染料供給体202Y、202M、202Cから
染料輸送層を経て染料凝集層へ染料が拡散し、染料凝集
層の染料濃度が回復した。
下した熱転写記録媒体を再生するため、熱転写記録媒体
101の各色の染料輸送層に、それぞれ対応する色の染
料供給体202Y、202M、202Cを順次接触さ
せ、染料補給用ヒータ9により染料凝集層側から染料の
必要補給量に応じて10〜100ミリ秒加熱した。これ
により、染料供給体202Y、202M、202Cから
染料輸送層を経て染料凝集層へ染料が拡散し、染料凝集
層の染料濃度が回復した。
【0076】このような熱転写と再生操作を繰り返し行
った結果、熱転写記録媒体101の表面の染料濃度は常
に一定に保たれ、数十回の感熱転写を行っても転写感度
は低下しなかった。
った結果、熱転写記録媒体101の表面の染料濃度は常
に一定に保たれ、数十回の感熱転写を行っても転写感度
は低下しなかった。
【0077】実施例3 図6は、この発明のさらに異なる態様の熱転写記録媒体
を使用して、熱転写とその熱転写記録媒体の再生とを行
った装置の概略構成図である。
を使用して、熱転写とその熱転写記録媒体の再生とを行
った装置の概略構成図である。
【0078】同図において、10は780nmの発光波
長を持つインラインマルチ半導体レーザである。この半
導体レーザは画像情報に応じた強度及びパルス長のレー
ザ光を出力する。
長を持つインラインマルチ半導体レーザである。この半
導体レーザは画像情報に応じた強度及びパルス長のレー
ザ光を出力する。
【0079】102は図1に示した熱転写記録媒体10
0と同様に、染料供給体とは別個に染料輸送層と染料凝
集層が形成された熱転写記録媒体である。この熱転写記
録媒体102も実施例2の熱転写記録媒体と同様に、エ
ンドレスリボンの構造を有し、走行方向に対してイエロ
ー転写部、マゼンタ転写部、シアン転写部が順次形成さ
れたものであり、またその染料輸送層が100μm厚の
メチルフェニルシリコン樹脂から構成され、染料凝集層
が2μm厚のシリコン−変性ポリエステル樹脂から構成
されたものである。ただし、この染料凝集層にはレーザ
光吸収剤および通電加熱用導電性物質として4重量%の
カーボンブラックが添加され、イソシアネートにより応
分硬化されている。なお、この染料凝集層中のカーボン
ブラックは、染料凝集層がイソシアネートにより応分硬
化されているので系外に抜けることはない。
0と同様に、染料供給体とは別個に染料輸送層と染料凝
集層が形成された熱転写記録媒体である。この熱転写記
録媒体102も実施例2の熱転写記録媒体と同様に、エ
ンドレスリボンの構造を有し、走行方向に対してイエロ
ー転写部、マゼンタ転写部、シアン転写部が順次形成さ
れたものであり、またその染料輸送層が100μm厚の
メチルフェニルシリコン樹脂から構成され、染料凝集層
が2μm厚のシリコン−変性ポリエステル樹脂から構成
されたものである。ただし、この染料凝集層にはレーザ
光吸収剤および通電加熱用導電性物質として4重量%の
カーボンブラックが添加され、イソシアネートにより応
分硬化されている。なお、この染料凝集層中のカーボン
ブラックは、染料凝集層がイソシアネートにより応分硬
化されているので系外に抜けることはない。
【0080】202Y、202M、202Cは、実施例
2と同様に、それぞれイエロー分散染料、マゼンタ分散
染料、シアン分散染料と、10重量%のフタル酸ジシク
ロヘキシルから形成された染料供給体である。
2と同様に、それぞれイエロー分散染料、マゼンタ分散
染料、シアン分散染料と、10重量%のフタル酸ジシク
ロヘキシルから形成された染料供給体である。
【0081】また、11は200μm厚のPETフィル
ム上に5μm厚のポリエステル系の受像層が塗布されて
いるOHP用シートである。12はレーザ光を透過する
透明なプラテンローラであり、13は染料凝集層を通電
加熱するための電極であり、8は熱転写記録媒体用のプ
ラテンローラである。
ム上に5μm厚のポリエステル系の受像層が塗布されて
いるOHP用シートである。12はレーザ光を透過する
透明なプラテンローラであり、13は染料凝集層を通電
加熱するための電極であり、8は熱転写記録媒体用のプ
ラテンローラである。
【0082】このような装置において、以下のように熱
転写を行った。即ち、熱転写記録媒体102をプラテン
ローラ8に巻き付け、一方、受像層付きOHP用シート
11を透明プラテンローラ12に巻き付けた。次いで、
OHP用シート11の裏側からインラインマルチ半導体
レーザ10を照射しながら走行させ、熱転写記録媒体1
02のイエロー転写部の染料凝集層内のカーボンブラッ
クを加熱し、その熱によりイエロー分散染料をOHP用
シート11の受像層に転写した。その後、同様にして熱
転写記録媒体102のマゼンタ転写部、シアン転写部を
用いて順次転写した。転写後のOHP用シート11の光
学濃度は、マクベス濃度計でイエロー、マゼンタ、シア
ンともOD=2前後に達した。また、染料凝集層の表面
には、レーザ光の熱による損傷は全く認められなかっ
た。
転写を行った。即ち、熱転写記録媒体102をプラテン
ローラ8に巻き付け、一方、受像層付きOHP用シート
11を透明プラテンローラ12に巻き付けた。次いで、
OHP用シート11の裏側からインラインマルチ半導体
レーザ10を照射しながら走行させ、熱転写記録媒体1
02のイエロー転写部の染料凝集層内のカーボンブラッ
クを加熱し、その熱によりイエロー分散染料をOHP用
シート11の受像層に転写した。その後、同様にして熱
転写記録媒体102のマゼンタ転写部、シアン転写部を
用いて順次転写した。転写後のOHP用シート11の光
学濃度は、マクベス濃度計でイエロー、マゼンタ、シア
ンともOD=2前後に達した。また、染料凝集層の表面
には、レーザ光の熱による損傷は全く認められなかっ
た。
【0083】転写終了後、表面染料濃度が部分的に低下
した熱転写記録媒体102を再生するために、熱転写記
録媒体102の各色の染料輸送層に、それぞれ対応する
色の染料供給体202Y、202M、202Cを順次接
触させ、熱転写記録媒体102の導電性の染料凝集層に
電極13を接触させて通電加熱を行った。その結果、熱
転写記録媒体102の温度は短時間150℃になり、染
料の拡散係数は5×10−6cm2/secに達し、染
料供給体から染料輸送層へ染料の補給が速やかに完遂さ
れた。
した熱転写記録媒体102を再生するために、熱転写記
録媒体102の各色の染料輸送層に、それぞれ対応する
色の染料供給体202Y、202M、202Cを順次接
触させ、熱転写記録媒体102の導電性の染料凝集層に
電極13を接触させて通電加熱を行った。その結果、熱
転写記録媒体102の温度は短時間150℃になり、染
料の拡散係数は5×10−6cm2/secに達し、染
料供給体から染料輸送層へ染料の補給が速やかに完遂さ
れた。
【0084】このような熱転写と再生操作を繰り返し行
った結果、熱転写記録媒体102の表面の染料濃度は常
に一定に保たれ、数十回の感熱転写を行っても転写感度
は低下しなかった。
った結果、熱転写記録媒体102の表面の染料濃度は常
に一定に保たれ、数十回の感熱転写を行っても転写感度
は低下しなかった。
【0085】実施例4 図7は、実施例1で使用した熱転写記録媒体と同様の熱
転写記録媒体302を使用して、熱転写とその熱転写記
録媒体の再生とを行った装置の概略構成図である。この
装置は、熱転写記録媒体302の再生時に染料供給層側
から熱転写記録媒体302を加熱するように染料補給用
ヒータ9が設けられている点以外は実施例1で使用した
装置(図4)と同様の装置構成となっている。
転写記録媒体302を使用して、熱転写とその熱転写記
録媒体の再生とを行った装置の概略構成図である。この
装置は、熱転写記録媒体302の再生時に染料供給層側
から熱転写記録媒体302を加熱するように染料補給用
ヒータ9が設けられている点以外は実施例1で使用した
装置(図4)と同様の装置構成となっている。
【0086】このような装置を使用して実施例1と同様
に熱転写を行った。その結果、得られた受像シート7の
光学濃度は、マクベス濃度計でイエロー、マゼンタ、シ
アンともOD=2前後に達した。
に熱転写を行った。その結果、得られた受像シート7の
光学濃度は、マクベス濃度計でイエロー、マゼンタ、シ
アンともOD=2前後に達した。
【0087】また、熱転写終了後、表面染料濃度が部分
的に低下した熱転写記録媒体302を再生するため、熱
転写記録媒体302を染料補給用ヒータ9により染料供
給層側から染料の必要補給量に応じて10〜100ミリ
秒加熱した。これにより、染料供給体から染料輸送層を
経て染料凝集層へ染料が拡散し、染料凝集層の染料濃度
が回復した。
的に低下した熱転写記録媒体302を再生するため、熱
転写記録媒体302を染料補給用ヒータ9により染料供
給層側から染料の必要補給量に応じて10〜100ミリ
秒加熱した。これにより、染料供給体から染料輸送層を
経て染料凝集層へ染料が拡散し、染料凝集層の染料濃度
が回復した。
【0088】このような熱転写と再生操作を繰り返し行
った結果、熱転写記録媒体302の表面の染料濃度は常
に一定に保たれ、数十回の熱転写を行っても転写感度は
低下しなかった。
った結果、熱転写記録媒体302の表面の染料濃度は常
に一定に保たれ、数十回の熱転写を行っても転写感度は
低下しなかった。
【0089】実施例5 図8は、実施例2で使用した熱転写記録媒体と同様の熱
転写記録媒体101を使用して、熱転写とその熱転写記
録媒体の再生とを行った装置の概略構成図である。この
装置は実施例2で使用した装置(図5)とほぼ同様の装
置構成を有しているが、この装置においては、熱転写記
録媒体302の再生のために使用する染料供給体203
Y、203M、203Cが、実施例2で使用した染料供
給体と同様に、それぞれイエロー分散染料、マゼンタ分
散染料、シアン分散染料に、成型と染料輸送促進のため
に10重量%のフタル酸ジシクロヘキシルを添加し、円
筒形状に成形したものからなり、さらにその内部に染料
補給用の熱源となるニクロム線メッシュを埋め込んだも
のとなっている。したがって、図5に示した、実施例2
で使用した装置と異なり、染料補給用ヒータ9は設けら
れていない。
転写記録媒体101を使用して、熱転写とその熱転写記
録媒体の再生とを行った装置の概略構成図である。この
装置は実施例2で使用した装置(図5)とほぼ同様の装
置構成を有しているが、この装置においては、熱転写記
録媒体302の再生のために使用する染料供給体203
Y、203M、203Cが、実施例2で使用した染料供
給体と同様に、それぞれイエロー分散染料、マゼンタ分
散染料、シアン分散染料に、成型と染料輸送促進のため
に10重量%のフタル酸ジシクロヘキシルを添加し、円
筒形状に成形したものからなり、さらにその内部に染料
補給用の熱源となるニクロム線メッシュを埋め込んだも
のとなっている。したがって、図5に示した、実施例2
で使用した装置と異なり、染料補給用ヒータ9は設けら
れていない。
【0090】このような装置を使用して実施例2と同様
に熱転写を行った。その結果、得られた受像シート7の
光学濃度は、マクベス濃度計でイエロー、マゼンタ、シ
アンともOD=2前後に達した。
に熱転写を行った。その結果、得られた受像シート7の
光学濃度は、マクベス濃度計でイエロー、マゼンタ、シ
アンともOD=2前後に達した。
【0091】また、熱転写終了後、表面染料濃度が部分
的に低下した熱転写記録媒体302を再生するため、熱
転写記録媒体101をイエローの染料供給体203Yと
接触させ、その染料供給体内に埋め込まれたニクロム線
メッシュで10〜100ミリ秒通電加熱した。これによ
り、染料供給体203Yから染料輸送層を経て染料凝集
層へ染料が拡散し、染料凝集層の染料濃度が回復した。
同様の操作をマゼンタの染料供給体203M、シアンの
染料供給体203Cについても行った。
的に低下した熱転写記録媒体302を再生するため、熱
転写記録媒体101をイエローの染料供給体203Yと
接触させ、その染料供給体内に埋め込まれたニクロム線
メッシュで10〜100ミリ秒通電加熱した。これによ
り、染料供給体203Yから染料輸送層を経て染料凝集
層へ染料が拡散し、染料凝集層の染料濃度が回復した。
同様の操作をマゼンタの染料供給体203M、シアンの
染料供給体203Cについても行った。
【0092】このような熱転写と再生操作を繰り返し行
った結果、熱転写記録媒体302の表面の染料濃度は常
に一定に保たれ、数十回の熱転写を行っても転写感度は
低下しなかった。
った結果、熱転写記録媒体302の表面の染料濃度は常
に一定に保たれ、数十回の熱転写を行っても転写感度は
低下しなかった。
【0093】実施例6 (熱転写記録媒体の作成)図3(a)に示した熱転写記
録媒体300と同様に、染料輸送層及び染料凝集層が染
料供給層と一体になった熱転写記録媒体であって、エン
ドレスリボンの構造を有し、走行方向に対して、次式の
染料1(Procinyl Scarlet GS)
録媒体300と同様に、染料輸送層及び染料凝集層が染
料供給層と一体になった熱転写記録媒体であって、エン
ドレスリボンの構造を有し、走行方向に対して、次式の
染料1(Procinyl Scarlet GS)
【0094】
【化3】 からなる転写部と、次式の染料2(Procinyl
Yellow GS)。
Yellow GS)。
【0095】
【化4】 からなる転写部を有する熱転写記録媒体を作成した。
【0096】この場合、基体は6μm厚のPETフィル
ムから形成し、染料供給層は20μm厚で、各色の転写
部に対応して、各色の染料にそれぞれ10重量%のフタ
ル酸ジシクロヘキシルを添加したものから形成した。ま
た、染料輸送層は、染料供給層に密着した10μm厚の
メチルフェニルシリコン樹脂から形成し、染料凝集層
は、染料輸送層に密着した2μm厚のポリビニルブチラ
ール樹脂から形成した。
ムから形成し、染料供給層は20μm厚で、各色の転写
部に対応して、各色の染料にそれぞれ10重量%のフタ
ル酸ジシクロヘキシルを添加したものから形成した。ま
た、染料輸送層は、染料供給層に密着した10μm厚の
メチルフェニルシリコン樹脂から形成し、染料凝集層
は、染料輸送層に密着した2μm厚のポリビニルブチラ
ール樹脂から形成した。
【0097】(被転写体の作成)次式
【0098】
【化5】 の化合物5g、ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バ
イロン600)10g及びメチルエチルケトンとトルエ
ンとの1:1混合溶媒90gを混合し、これをポリエチ
レンテレフタレートフィルム上にワイヤーバーにより塗
布し、被転写体を得た。
イロン600)10g及びメチルエチルケトンとトルエ
ンとの1:1混合溶媒90gを混合し、これをポリエチ
レンテレフタレートフィルム上にワイヤーバーにより塗
布し、被転写体を得た。
【0099】(逆転写試験)得られた熱転写記録媒体と
被転写体を使用し、実施例1で使用した装置(図4)を
用いて次ぎのように逆転写試験を行った。
被転写体を使用し、実施例1で使用した装置(図4)を
用いて次ぎのように逆転写試験を行った。
【0100】即ち、熱転写記録媒体の染料1の転写部を
被転写体と接触させて熱転写し、次いで、熱転写記録媒
体を移動させて染料2の転写部を被転写体と接触させて
熱転写し、そして、被転写体を台紙へラミネートした。
その後、熱転写記録媒体の染料2の転写部の凝集層に対
し、染料1の逆転写の有無を調べた。その結果、染料1
の逆転写は見られなかった。
被転写体と接触させて熱転写し、次いで、熱転写記録媒
体を移動させて染料2の転写部を被転写体と接触させて
熱転写し、そして、被転写体を台紙へラミネートした。
その後、熱転写記録媒体の染料2の転写部の凝集層に対
し、染料1の逆転写の有無を調べた。その結果、染料1
の逆転写は見られなかった。
【0101】同様にして、熱転写記録媒体として、表1
に示した各反応性分散染料を使用したものを作成し、被
転写体として、表2に示した各活性水素化合物を受像層
に含有させたものを作成し、それらを使用して熱転写記
録を行い、その時の逆転写の有無を調べた。この場合、
反応性分散染料と活性水素化合物との全ての組み合わせ
について熱転写記録を行ったが、いずれも逆転写は見ら
れなかった。
に示した各反応性分散染料を使用したものを作成し、被
転写体として、表2に示した各活性水素化合物を受像層
に含有させたものを作成し、それらを使用して熱転写記
録を行い、その時の逆転写の有無を調べた。この場合、
反応性分散染料と活性水素化合物との全ての組み合わせ
について熱転写記録を行ったが、いずれも逆転写は見ら
れなかった。
【0102】比較例4 熱転写記録媒体の染料1として次式
【0103】
【化6】 の分散染料を使用し、染料2として次式
【0104】
【化7】 の分散染料を使用する以外は実施例6と同様にして熱転
写記録媒体を作成した。また、被転写体の受像層を、活
性水素化合物を含有させることなくポリエステル樹脂
(東洋紡(株)製、バイロン600)から形成する以外
は実施例6と同様にして被転写体を作成した。そして、
これらを使用して実施例6と同様に逆転写試験を行っ
た。
写記録媒体を作成した。また、被転写体の受像層を、活
性水素化合物を含有させることなくポリエステル樹脂
(東洋紡(株)製、バイロン600)から形成する以外
は実施例6と同様にして被転写体を作成した。そして、
これらを使用して実施例6と同様に逆転写試験を行っ
た。
【0105】その結果、転写後の熱転写記録媒体におい
ては、初めに転写した染料1が、次に転写した染料2の
染料凝集層に逆転写していた。
ては、初めに転写した染料1が、次に転写した染料2の
染料凝集層に逆転写していた。
【0106】
【発明の効果】この発明の熱転写記録媒体を使用し、こ
の発明の再生方法を実施すれば、昇華型熱転写記録を行
うに際して、熱転写記録媒体の多数回の繰り返し使用が
可能となる。特に、再生時には染料を迅速に補給するこ
とが可能となり、再生後の転写画像の品位も高くするこ
とが可能となる。また、この発明の熱転写記録方法によ
れば、一旦被転写体に転写した染料の熱転写記録媒体へ
の逆転写を防止できるので、熱転写記録媒体を再生して
繰り返し使用するにあたり、カラー画像を記録する場合
でも良好な画像を得ることが可能となる。
の発明の再生方法を実施すれば、昇華型熱転写記録を行
うに際して、熱転写記録媒体の多数回の繰り返し使用が
可能となる。特に、再生時には染料を迅速に補給するこ
とが可能となり、再生後の転写画像の品位も高くするこ
とが可能となる。また、この発明の熱転写記録方法によ
れば、一旦被転写体に転写した染料の熱転写記録媒体へ
の逆転写を防止できるので、熱転写記録媒体を再生して
繰り返し使用するにあたり、カラー画像を記録する場合
でも良好な画像を得ることが可能となる。
【図1】この発明の熱転写記録媒体の断面図である。
【図2】この発明の染料供給体の断面図である。
【図3】この発明の異なる態様の熱転写記録媒体の断面
図である。
図である。
【図4】この発明の熱転写記録媒体を使用して熱転写
し、再生する場合の装置構成図である。
し、再生する場合の装置構成図である。
【図5】この発明の熱転写記録媒体を使用して熱転写
し、再生する場合の異なる態様の装置構成図である。
し、再生する場合の異なる態様の装置構成図である。
【図6】この発明の熱転写記録媒体を使用して熱転写
し、再生する場合の異なる態様の装置構成図である。
し、再生する場合の異なる態様の装置構成図である。
【図7】この発明の熱転写記録媒体を使用して熱転写
し、再生する場合の異なる態様の装置構成図である。
し、再生する場合の異なる態様の装置構成図である。
【図8】この発明の熱転写記録媒体を使用して熱転写
し、再生する場合の異なる態様の装置構成図である。
し、再生する場合の異なる態様の装置構成図である。
1 染料輸送層 2 染料凝集層 3 基体 4 染料供給層 5 基体 6 サーマルヘッド 7 受像シート 9 染料補給用ヒータ 10 インラインマルチ半導体レーザ 11 OHP用シート 13 通電加熱用電極 100、101、102 熱転写記録媒体 200、201、202Y、202M、202C、20
3Y、203M、203C 染料供給体 300、301、302 熱転写記録媒体
3Y、203M、203C 染料供給体 300、301、302 熱転写記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川角 浩一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内
Claims (16)
- 【請求項1】 被転写体と重ね合せ、選択的加熱により
被転写体に熱拡散性染料を転写させる熱転写記録媒体に
おいて、該熱転写記録媒体が、染料と第1の媒体からな
る染料輸送層と、染料と第2の媒体からなる染料凝集層
とからなり、該染料輸送層の第1の媒体は染料凝集層の
第2の媒体よりも染料の拡散係数が大きく、該染料凝集
層の第2の媒体は染料輸送層の第1の媒体よりも染料の
飽和溶解度が大きいことを特徴とする熱転写記録媒体。 - 【請求項2】 染料輸送層における染料の拡散係数が、
加熱により1×10−6cm2/sec以上となる請求
項1記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項3】 染料凝集層における染料の飽和溶解度が
5重量%以上である請求項1記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項4】 染料輸送層の厚さが1μm以上1000
μm以下であり、染料凝集層の厚さが0.1μm以上1
0μm以下である請求項1記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項5】 染料輸送層が、染料拡散性樹脂、多孔質
物質またはゲル状物質に拡散性染料を保持させたものか
らなる請求項1記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項6】 被転写体と重ね合せ、選択的加熱により
被転写体に熱拡散性染料を転写させる熱転写記録媒体に
おいて、該熱転写記録媒体が、基体、染料からなる染料
供給層、染料と第1の媒体からなる染料輸送層、及び染
料と第2の媒体からなる染料凝集層を積層したものから
なり、該染料輸送層の第1の媒体は染料凝集層の第2の
媒体よりも染料の拡散係数が大きく、該染料凝集層の第
2の媒体は染料輸送層の第1の媒体よりも染料の飽和溶
解度が大きいことを特徴とする熱転写記録媒体。 - 【請求項7】 染料輸送層における染料の拡散係数が、
加熱により1×10−6cm2/sec以上となる請求
項6記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項8】 染料凝集層における染料の飽和溶解度が
5重量%以上である請求項6記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項9】 染料輸送層の厚さが1μm以上1000
μm以下であり、染料凝集層の厚さが0.1μm以上1
0μm以下である請求項6記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項10】 染料輸送層が、染料拡散性樹脂、多孔
質物質またはゲル状物質に拡散性染料を保持させたもの
からなる請求項6記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項11】 請求項1記載の熱転写記録媒体の染料
輸送層に対して、染料からなる染料供給体を接触させ、
加熱により、染料供給体から熱転写記録媒体の染料輸送
層へ染料を拡散させて補給し、染料輸送層から染料凝集
層に染料を拡散させて補給することを特徴とする熱転写
記録媒体の再生方法。 - 【請求項12】 請求項6記載の熱転写記録媒体を加熱
し、染料供給層から染料輸送層へ染料を拡散させて補給
し、染料輸送層から染料凝集層に染料を拡散させて補給
することを特徴とする熱転写記録媒体の再生方法。 - 【請求項13】 被転写体と熱転写記録媒体とを重ね合
わせ、選択的加熱により熱転写記録媒体から被転写体に
熱拡散性染料を転写させて画像を形成する熱転写記録方
法において、熱転写記録媒体として染料が反応性分散染
料からなる請求項1記載の熱転写記録媒体を使用し、被
転写体として、分子量100〜1000の活性水素化合
物を含有する受像層を有するものを使用することを特徴
とする熱転写記録方法。 - 【請求項14】 被転写体の受像層が、活性水素化合物
を該受像層の5〜50重量%含有する請求項13記載の
熱転写記録方法。 - 【請求項15】 被転写体と熱転写記録媒体とを重ね合
わせ、選択的加熱により熱転写記録媒体から被転写体に
熱拡散性染料を転写させて画像を形成する熱転写記録方
法において、熱転写記録媒体として染料が反応性分散染
料からなる請求項6記載の熱転写記録媒体を使用し、被
転写体として、分子量100〜1000の活性水素化合
物を含有する受像層を有するものを使用することを特徴
とする熱転写記録方法。 - 【請求項16】 被転写体の受像層が、活性水素化合物
を該受像層の5〜50重量%含有する請求項15記載の
熱転写記録方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4322641A JPH06143827A (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 熱転写記録媒体及びその再生方法並びに熱転写記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4322641A JPH06143827A (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 熱転写記録媒体及びその再生方法並びに熱転写記録方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06143827A true JPH06143827A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=18145977
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4322641A Pending JPH06143827A (ja) | 1992-11-05 | 1992-11-05 | 熱転写記録媒体及びその再生方法並びに熱転写記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06143827A (ja) |
-
1992
- 1992-11-05 JP JP4322641A patent/JPH06143827A/ja active Pending
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