JPH06145120A - アミノポリカルボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩 の製造方法 - Google Patents

アミノポリカルボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩 の製造方法

Info

Publication number
JPH06145120A
JPH06145120A JP19274292A JP19274292A JPH06145120A JP H06145120 A JPH06145120 A JP H06145120A JP 19274292 A JP19274292 A JP 19274292A JP 19274292 A JP19274292 A JP 19274292A JP H06145120 A JPH06145120 A JP H06145120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
ammonium salt
complex
aminopolycarboxylic
ferrous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19274292A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Inoue
健一 井上
Haruo Sakai
春夫 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Nitto Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nitto Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP19274292A priority Critical patent/JPH06145120A/ja
Publication of JPH06145120A publication Critical patent/JPH06145120A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、アミノポリカルボン酸第二鉄錯体ア
ンモニア塩を高純度かつ高収率で製造することのできる
新規な方法を提供することにある。 【構成】アミノポリカルボン酸第一鉄錯体とアンモニア
を含む水溶液またはアミノポリカルボン酸第一鉄錯体ア
ンモニア塩の水溶液をペルオキソ化合物により酸化する
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミノポリカルボン酸
第二鉄錯体アンモニウム塩の製造方法に関し、さらに詳
しくはアミノポリカルボン酸第一鉄錯体とアンモニアを
含む水溶液またはアミノポリカルボン酸第一鉄錯体アン
モニウム塩の水溶液をペルオキソ化合物により酸化する
ことにより高純度、高収率で相当する第二鉄錯体アンモ
ニウム塩を工業的に有利に製造する方法に関する。アミ
ノポリカルボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩は、写真用
薬品および微量成分肥料用として有用な化合物である。
【0002】
【従来技術と問題点】従来、アミノポリカルボン酸第二
鉄錯体アンモニウム塩の製造方法としては、たとえばア
ミノポリカルボン酸にアンモニア水と酸化鉄(Fe3 O
4 )とを作用させる方法(米国特許第4,364,87
1号明細書)、1,3-プロパンジアミン四酢酸のアンモニ
ウム塩に塩化第二鉄(FeCl3 )を反応させ、さらに
アンモニア水を添加する方法(特開昭63−28415
4号公報)、アミノポリカルボン酸のアルカリ塩と硫酸
第一鉄を水性媒体中で反応させてアミノポリカルボン酸
第一鉄錯塩とし、これを分子状酸素にて酸化したのち反
応液を硫酸で中和する方法(特開昭58−21690号
公報)あるいはアミノポリカルボン酸第一鉄錯体または
アミノポリカルボン酸第一鉄錯体アンモニウム塩の水溶
液を酸性側において分子状酸素により酸化する方法(特
開昭64−71842号公報)等がある。
【0003】しかしながら、酸化鉄(Fe3 O4 )を用
いる方法はFe3 O4 を水溶性の鉄イオン化することが
困難なこと、また酸化鉄の組成が二価と三価の酸化鉄の
混合物であることから三価の鉄錯体中に不純物として二
価の鉄錯体が混入するのが避けられないこと、塩化鉄
(FeCl3 )を用いる方法は原料FeCl3 の腐食性
が強いため、装置の材質並びに保守の面で著しい制約を
受けること、目的生成物の結晶が塩素イオンで汚染され
るのが避けられないこと等の欠点がある。また、アミノ
ポリカルボン酸第一鉄錯体を分子状酸素により酸化する
方法は、目的生成物の収率がよくかつ塩素イオンによる
汚染もないという反面、酸化反応前の反応液のPHによ
って酸化の速度が異なるため反応中適時最適PHの調整
する必要があり、また酸化に極めて長時間を要するとい
う欠点がある。たとえば、反応液のPHがアルカリ側に
おいてエチレンジアミン四酢酸第一鉄錯体またはそのア
ンモニウム塩の空気酸化を行い、酸化率95%以上を達
成するためには60〜65℃の温度で4〜5時間という
長時間を要し、酸性側でも70〜75℃の温度で1〜3
時間を要する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の諸問
題を解決するためになされたものであり、その目的はア
ミノポリカルボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩を工業的
に有利に製造する方法を提供することにあり、具体的に
は不純物として二価の鉄錯体を含まず、しかも塩素イオ
ンで汚染されていないアミノポリカルボン酸第二鉄錯体
アンモニウム塩を高純度、高収率でかつ効率よく製造し
得る方法を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、前記目
的を達成するべく鋭意研究した結果、アミノポリカルボ
ン酸第一鉄錯体またはそのアンモニウム塩の酸化にペル
オキソ二硫酸、ペルオキソ燐酸、ペルオキソ安息香酸や
これらのアンモニウム塩などのペルオキソ化合物を酸化
剤として用いると、酸化時間が短く、しかも高純度、高
収率でアミノポリカルボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩
を製造できることを見出した。本発明は、このような知
見に基づいて達成されたものである。
【0006】本発明は、アミノポリカルボン酸第一鉄錯
体とアンモニウムを含む水溶液またはアミノポリカルボ
ン酸第一鉄錯体アンモニウム塩の水溶液をペルオキソ化
合物により酸化することを特徴とするアミノポリカルボ
ン酸第二鉄錯体アンモニウム塩の製造方法に関するもの
である。
【0007】以下本発明を具体的に説明する本発明に用
いられるアミノポリカルボン酸第一鉄錯体またはアミノ
ポリカルボン酸第一鉄錯体アンモニウム塩は、任意の方
法で製造することができるが、通常、アミノポリカルボ
ン酸にアンモニアと硫酸第一鉄を水性媒体中で反応させ
ることにより容易に製造することができる。たとえば、
アミノポリカルボン酸とアンモニア水及び硫酸第一鉄を
水溶媒に加え、加温して完全に溶解することにより得ら
れる。アミノポリカルボン酸の使用量は硫酸第一鉄に対
して通常1.0〜1.1モルの範囲、好ましくは1.0
3〜1.07モルの範囲がよく、アンモニアの使用量は
硫酸第一鉄に対して6モル以下の範囲、好ましくは1.
0〜4.5モルの範囲がよく、水性媒体である水の使用
量はアンモニア水から移行する水量を合わせ、硫酸第一
鉄に対して20〜100モルの範囲、好ましくは45〜
75モルの範囲がよい。また反応温度は通常40〜90
℃の範囲、好ましくは50〜80℃の範囲がよい。この
反応はアンモニアの反応モル比によってアミノポリカル
ボン酸第一鉄錯体が生成するか、アミノポリカルボン酸
第一鉄錯体アンモニウム塩が生成する。
【0008】また、上記製造に利用できるアミノポリカ
ルボン酸は、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸、イミノ二酢酸)、1,3−プロパンジア
ミン四酢酸、1,4−ブタンジアミン四酢酸、1−メチ
ルプロパンジアミン四酢酸、2−メチルプロパンジアミ
ン四酢酸、2,2−ジメチルプロパンジアミン四酢酸、
1,2−ジメチルエチレンジアミン四酢酸、1,2−ジ
メチルプロパンジアミン四酢酸、1,3−ジメチルプロ
パンジアミン四酢酸、1,2−プロピレンジアミン四酢
酸(PPTA)、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチル−
イミノ二酢酸およびエチレンジアミン−N−ヒドロキシ
エチル−N,N’,N’三酢酸を例示することができる
が、これらの中で特に産業上有用なものとしてエチレン
ジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、1,3
−プロパンジアミン四酢酸、1,2−プロパンジアミン
四酢酸、1,4−ブタンジアミン四酢酸および2,2−
ジメチルプロパンジアミン四酢酸を挙げることができ
る。
【0009】本発明に用いられるペルオキソ化合物とし
ては、ペルオキソ二硫酸、ペルオキソ二硫酸アンモニウ
ム塩、ペルオキソ燐酸、ペルオキソ燐酸アンモニウム
塩、ペルオキソ燐酸ナトリウム塩等の無機ペルオキソ化
合物のほか、ペルオキソ酢酸、ペルオキソ酢酸ナトリウ
ム塩、ペルオキソ炭酸、ペルオキソ安息香酸、ペルオキ
ソ安息香酸ナトリウム塩等の有機ペルオキソ化合物を挙
げることができる。好ましくはペルオキソ二硫酸、ペル
オキソ二硫酸アンモニウム塩、ペルオキソ炭酸、ペルオ
キソ安息香酸等を用いるのがよい。
【0010】本発明は、アミノポリカルボン酸第一鉄錯
体またはアミノポリカルボン酸第一鉄錯体アンモニウム
塩をその相当する第二鉄塩に酸化するために、原料水溶
液をペルオキソ化合物を用いて酸化反応を行うものであ
るが、原料水溶液には前記錯体生成反応液をそのまま用
い、これにペルオキソ化合物を添加して行う事ができ
る。この酸化反応は反応液のPHが酸性側からアルカリ
側まで任意のPH領域で行う事が出来るが、PH7〜9
の中性から弱アルカリ領域での反応がペルオキソ化合物
の使用量を少なくする事ができ好ましい。その際、使用
するPH調整剤は特に制限はないが、製品の純度を悪化
させないようなものを選択する必要がある。通常、本発
明の出発物質はアミノポリカルボン酸にアンモニアと硫
酸第一鉄を使用するので、アルカリとしてはアンモニア
またはアンモニア水が好適であり、酸としては硫酸が好
適である。
【0011】ペルオキソ化合物の使用量は、アミノポリ
カルボン酸第一鉄錯体またはアミノポリカルボン酸第一
鉄錯体アンモニウム塩に対して1当量から2当量の範囲
で適宜選択すればよく、反応液のPHが7.5〜8.5
の範囲では理論当量でよい。
【0012】アミノポリカルボン酸第一鉄錯体またはア
ミノポリカルボン酸第一鉄錯体アンモニウム塩のペルオ
キソ化合物による酸化速度は、反応液温が室温下でも十
分に速いので、上記酸化反応は特に加温することなく室
温下でも反応は進行する。
【0013】本発明においては酸化反応終了後、反応液
をアンモニアまたは硫酸で目的とする製品に見合うPH
に調整する。たとえばエチレンジアミン四酢酸第二鉄錯
体アンモニウム塩では、PH値が4.0〜5.0が好適
であり、プロピレンジアミン四酢酸第二鉄錯体アンモニ
ウム塩では、PH値が4.5〜5.5が好適である。
【0014】この反応液のPH値調整によって反応液中
に副生する硫安濃度が増加し、これを反応液より目的と
する生成物結晶の晶析が容易になるように利用する。た
とえば、エチレンジアミン四酢酸第二鉄錯体アンモニウ
ム塩の水への溶解度(PH=4.5)は20℃において
約35重量%と大きいことから、反応溶液を単に冷却し
ただけでは晶析率が低い。したがって、アミノポリカル
ボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩の晶析率を高める方法
としては副生する硫安の高濃度化による塩析効果を有効
利用することが適当である。反応液中における塩析効果
の有効な硫安濃度は14〜26重量%の範囲、好ましく
は16〜24重量%の範囲である。
【0015】反応液のPH値調整後、適正な硫安濃度に
なるように濃縮し、冷却する。晶析したアミノポリカル
ボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩の結晶は遠心分離機等
によって母液と分離したのち、水洗して結晶に付着した
硫安を洗浄し、乾燥して製品とする。アミノポリカルボ
ン酸第二鉄錯体アンモニウム塩を分離した後の母液は次
の反応の反応液としてリサイクル使用することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する 実施例1 攪拌機、温度計および原料投入口を有する1リットル円
筒形フラスコに1,3−プロパンジアミン四酢酸(PD
TA)161.9g、水377.8gおよび15%アン
モニア水249.8gを仕込み、室温で攪拌混合し溶解
した。次に、硫酸第一鉄(純度99.5%)139.7
gを加えて加温溶解した後、常温まで冷却し安水でpH
値を8.0に調整した。この反応液に室温で、攪拌下約
30分を要して過硫酸アンモニウム57.05g(0.
25mol)を添加し酸化反応を終了した。この時のP
DTAの分解は2.7%であった。その後、減圧して反
応液中の硫安濃度が約25.0wt%になるように濃縮
した。硫酸でPH5.1に調整した後、液温15℃まで
冷却して第二鉄錯体アンモニウム塩を析出させた。析出
した結晶を遠心分離機で分離し、湿結晶の25.0wt
%の水で洗浄した後温度70゜Cで1時間30分乾燥し
た。得られた1,3−プロパンジアミン四酢酸第二鉄錯
体アンモニウム塩は黄色の板状結晶で、その収量は16
1.6g、収率84.8%(硫酸第一鉄に対して)であ
った。
【0017】実施例2 実施例1と同様の装置を有した1リットル円筒形フラス
コにエチレンジアミン四酢酸(EDTA)161.0
g、水375.6gおよび15%アンモニア水227.
7gを仕込み、室温で攪拌混合し溶解した。次に、硫酸
第一鉄(純度99.5%)139.7gを加えて加温溶
解した。この反応液に、攪拌下、過硫酸アンモニウム5
7.05g(0.25mol)を約30分を要して添加
し酸化反応を完了した。この時のEDTAの分解は3.
0%であった。その後、減圧し、反応液中の硫安濃度が
約25.0wt%になるように濃縮した。硫酸でpH
4.0に調整、液温10゜Cまで冷却して第二鉄錯体ア
ンモニウム塩を析出させた。晶析した結晶を遠心分離機
で分離し、湿結晶の25.0wt%の水で洗浄した後温
度55゜Cで2時間乾燥した。得られたエチレンジアミ
ン四酢酸第二鉄錯体アンモニウム塩は黄褐色の板状結晶
で、その収量は159.5g、収率83.6%(硫酸第
一鉄に対して)であった。
【0018】実施例3 実施例1と同様の装置を有した1リットル円筒形フラス
コに1,3−プロパンジアミン四酢酸(PDTA)16
1.9g、水377.8gおよび15%アンモニア水2
49.8gを仕込み、室温で攪拌混合し溶解した。次
に、硫酸第一鉄(純度99.5%)139.7gを加え
て加温溶解した後、常温まで冷却し安水でpH値を8.
0に調整した。この反応液に室温で、攪拌下約30分を
要して過安息香酸100.74g(0.73mol)を
添加し酸化反応を終了した。この時のPDTAの分解は
3.0%であった。その後、硫酸でPH3.5として析
出する安息香酸を分離後、アンモニア水でPH5.0に
調整し減圧下に濃縮、反応液中の硫安濃度が約25.0
wt%になるように調製した。液温15゜Cまで冷却し
て1,3- プロパンジアミン四酢酸第二鉄錯体アンモニ
ウム塩を析出させた。析出した結晶を遠心分離機で分離
し、湿結晶の25.0wt%の水で洗浄した後温度70
゜Cで1時間30分乾燥した。得られた1,3−プロパ
ンジアミン四酢酸第二鉄錯体アンモニウム塩は黄色の板
状結晶で、その収量は133.4g、収率70.0%
(硫酸第一鉄に対して)であった。
【0019】実施例4 実施例1と同様の装置を有した1リットル円筒形フラス
コにジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)207.
5g、水375.6gおよび15%アンモニア水22
7.7gを仕込み、室温で攪拌混合し溶解した。次に、
硫酸第一鉄(純度99.5%)139.7gを加えて加
温溶解した。この反応液に、攪拌下、過硫酸アンモニウ
ム57.05g(0.25mol)を約30分を要して
添加し酸化反応を終了した。この時のDTPAの分解は
2.8%であった。その後、減圧し、反応液中の硫安濃
度が約25.0wt%になるように濃縮した。硫酸でp
H2.5に調整、液温20゜Cまで冷却して第二鉄錯体
アンモニウム塩を析出させた。晶析した結晶を遠心分離
機で分離し、湿結晶の25.0wt%の水で洗浄した後
温度55゜Cで2時間乾燥した。得られたジエチレント
リアミン五酢酸第二鉄錯体アンモニウム塩は黄褐色の結
晶で、その収量は225.2g,収率93.6%(硫酸
第一鉄に対して)であった。
【0020】比較例1 攪拌機、空気吹き込みボールフィルター、温度計及び原
料投入口を有する1リットル円筒形フラスコに1,3−
プロパンジアミン四酢酸(PDTA)160.8g、水
380.7gおよび15%アンモニア水249.8gを
仕込み、室温で攪拌混合し溶解した。次に、硫酸第一鉄
(純度99.5%)139.7gを加えて加温溶解した
後、常温まで冷却、硫酸でpH値を3.5に調整した。
この反応液を75〜80゜Cに加温して、PH3.5に
保ちながら吹き込みボールフィルターより9リットル/
分の空気を20時間吹き込み酸化反応を完了した。この
時のPDTAの分解は15.4%であった。この後、塩
析剤として硫安66.4gを加えて減圧し、反応液中の
硫安濃度が約25.0wt%になるように濃縮した。液
温15゜Cまで冷却して第二鉄錯体アンモニウム塩を析
出させた。析出した結晶を遠心分離機で分離し、湿結晶
の25.0wt%の水で洗浄した後温度70゜Cで1時
間30分乾燥した。得られた1,3−プロパンジアミン
四酢酸第二鉄錯体アンモニウム塩は黄色の板状結晶で、
その収量は135.0g、収率74.2%(硫酸第一鉄
に対して)であった。
【0021】比較例2 実施例1と同様の装置を有した1リットル円筒形フラス
コにエ1,3−プロパンジアミン四酢酸(PDTA)1
61.9g、水377.8gおよび15%アンモニア水
249.8gを仕込み、室温で攪拌混合し溶解した。次
に、硫酸第一鉄(純度99.5%)139.7gを加え
て加温溶解した後、常温まで冷却し硫酸でpH値を4.
5に調整した。。この反応液に室温で、攪拌下、約30
分を要して20%過酸化水素水85g(0.50mo
l)を添加し酸化反応を完了した。この時のPDTAの
分解は32%であった。その後、アンモニア水でPH
5.0に調整したのち減圧下に濃縮して反応液中の硫安
濃度が約25.0wt%になるように調製した。液温1
5゜Cまで冷却して第二鉄錯体アンモニウム塩を析出さ
せた。析出した結晶を遠心分離機で分離し、湿結晶の2
5.0wt%の水で洗浄した後温度70゜Cで1時間3
0分乾燥した。得られた1,3−プロパンジアミン四酢
酸第二鉄錯体アンモニウム塩は黄色の板状結晶で、その
収量は88.9g、収率46.7%(硫酸第一鉄に対し
て)であった。
【0022】比較例3 実施例1と同様の装置を有した1リットル円筒形フラス
コにエチレンジアミン四酢酸(EDTA)161.9
g、水377.8gおよび15%アンモニア水249.
8gを仕込み、室温で攪拌混合し溶解した。次に、硫酸
第一鉄(純度99.5%)139.7gを加えて加温溶
解した後、常温まで冷却し安水でpH値を7.0に調整
した。。この反応液に室温で、攪拌下、硫酸を添加して
pH値を7.0に保ちながら過炭酸ナトリウム104g
(0.33mol)を約30分を要して添加し酸化反応
を完了した。この時のEDTAの分解は3.1%で、ま
た水酸化鉄が副生した。その後、硫酸でPH5.0に調
整し、副生した水酸化鉄をろ別したのち減圧下で濃縮し
た。液温15゜Cまで冷却して第二鉄錯体アンモニウム
塩を析出させた。析出した結晶を遠心分離機で分離し、
湿結晶の25.0wt%の水で洗浄した後温度70゜C
で1時間30分乾燥した。得られたエチレンジアミン四
酢酸第二鉄錯体アンモニウム塩は黄色の板状結晶で、そ
の収量は127.8g、収率67.0%(硫酸第一鉄に
対して)であった。
【0023】
【発明の効果】本発明の方法で製造したアミノポリカル
ボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩は、遊離の鉄酸化物、
アミノポリカルボン酸第一鉄錯体、アミノポリカルボン
酸第一鉄錯体アンモニウム塩等により汚染されず、また
副生する硫安を含まず高純度且つ高収率で得る事ができ
工業的製法として優れたものである。また、従来技術の
空気酸化法では、EDTA・第一鉄錯体またはEDTA
・第一鉄錯体アンモニウム塩の酸化に70℃以上の加熱
下1〜5時間、PDTA・第一鉄錯体またはPDTA・
第一鉄錯体アンモニウム塩に至っては20時間以上を必
要としていたが、これをペルオキソ化合物で酸化すると
加熱する必要もなく、30分程度の時間で反応率99%
以上を達成し、高純度の第二鉄錯体アンモニウム塩を生
成するという効果を奏する。また、前記酸化反応におい
てアミノポリカルボン酸の分解が起こることは避けるこ
とができなかったが、本発明はこれを約1/5以下に抑
えることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミノポリカルボン酸第一鉄錯体とアンモ
    ニアを含む水溶液またはアミノポリカルボン酸第一鉄錯
    体アンモニウム塩の水溶液をペルオキソ化合物により酸
    化することを特徴とするアミノポリカルボン酸第二鉄錯
    体アンモニウム塩の製造方法
  2. 【請求項2】ペルオキソ化合物が、ペルオキソ二硫酸、
    ペルオキソ二硫酸アンモニウム塩、ペルオキソ燐酸、ペ
    ルオキソ燐酸アンモニウム塩、ペルオキソ燐酸ナトリウ
    ム塩、ペルオキソ酢酸、ペルオキソ酢酸ナトリウム塩、
    ペルオキソ炭酸、ペルオキソ安息香酸およびペルオキソ
    安息香酸ナトリウム塩からなる群から選ばれた少なくと
    も一種の化合物である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】アミノポリカルボン酸第一鉄錯体が、エチ
    レンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、イ
    ミノ二酢酸、1,3−プロパンジアミン四酢酸、1,4
    −ブタンジアミン四酢酸、1−メチルプロパンジアミン
    四酢酸、2−メチルプロパンジアミン四酢酸、2,2−
    ジメチルプロパンジアミン四酢酸、1,2−ジメチルエ
    チレンジアミン四酢酸、1,2−ジメチルプロパンジア
    ミン四酢酸、1,3−ジメチルプロパンジアミン四酢
    酸、1,2−プロピレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢
    酸、ヒドロキシエチル−イミノ二酢酸およびエチレンジ
    アミン−N−ヒドロキシエチル−N,N’,N’三酢酸
    からなる群から選ばれた少なくとも一種のアミノポリカ
    ルボン酸の第一鉄錯体である請求項1記載の方法。
JP19274292A 1992-06-29 1992-06-29 アミノポリカルボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩 の製造方法 Pending JPH06145120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19274292A JPH06145120A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 アミノポリカルボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩 の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19274292A JPH06145120A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 アミノポリカルボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩 の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06145120A true JPH06145120A (ja) 1994-05-24

Family

ID=16296305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19274292A Pending JPH06145120A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 アミノポリカルボン酸第二鉄錯体アンモニウム塩 の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06145120A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7034172B1 (en) 2005-06-07 2006-04-25 Basf Corporation Ferric and acid complex
MD3685C2 (ro) * 2008-01-29 2009-03-31 Институт Химии Академии Наук Молдовы Procedeu de obţinere a nitratului de hexa-m-acetato-m3-oxo-tris(aquo)trifier(III) în formă solidă şi de soluţie apoasă

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7034172B1 (en) 2005-06-07 2006-04-25 Basf Corporation Ferric and acid complex
MD3685C2 (ro) * 2008-01-29 2009-03-31 Институт Химии Академии Наук Молдовы Procedeu de obţinere a nitratului de hexa-m-acetato-m3-oxo-tris(aquo)trifier(III) în formă solidă şi de soluţie apoasă

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1004571B1 (en) Processes for producing amino acid having secondary or tertiary amino group and three or more carboxyl groups and its salt
EP0694528B1 (en) (S,S)-Ethylenediamine-N,N'-disuccinic acid iron (III) ammonium salt and process for its preparation
EP0773923B1 (en) Process for the preparation of a halosubstituted aromatic acid
US6090940A (en) Method for producing potassium oxonate
JP3537540B2 (ja) 過ジカルボン酸含有水溶液
EP1244612B1 (en) Process for preparing alkylene diamine triacetic acid
JPS643199B2 (ja)
JPH0710973B2 (ja) 金属イオン封鎖キレート化剤組成物の製造方法
JP2870183B2 (ja) 1,3―フェニレンジオキシジ酢酸の製法
JP4024891B2 (ja) アミノポリカルボン酸第二鉄塩の製法
JPH0466861B2 (ja)
JP3897378B2 (ja) アスパラギン酸誘導体の製造方法
US4237301A (en) Two stage process for preparing 2,6-pyridin-dicarboxylic acid
JP3660370B2 (ja) アルキレンジアミン−n,n’ −ジコハク酸第二鉄錯塩の製造方法
US5068409A (en) Bis(4-halo-phthalic acid) quarter salt, process for their preparation and their use
US4419515A (en) Two stage process for preparing 2,6-pyridinedicarboxylic acid
JP3908794B2 (ja) N−置換不飽和アミドの製造方法
JPS6310149B2 (ja)
JP4166863B2 (ja) アミノ酸塩の製造方法
JPH08157444A (ja) アミノエタンスルホン酸の製造方法
JP2001226335A (ja) アミノポリカルボン酸第二鉄錯体Na塩結晶の製造方法
JPH04290854A (ja) β−アラニンジ酢酸の製法
JPH072745A (ja) アルキレンジアミン−n,n’−ジコハク酸第二鉄錯 塩及びその製造方法
JP2001270868A (ja) 水和ヒドラジンとジシアンを原料とする5,5’−ビ−1h−テトラゾールジアンモニウム塩の製造方法
JP4399972B2 (ja) β−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法