JPH06146089A - 亜鉛−クロム合金電気めっき方法 - Google Patents
亜鉛−クロム合金電気めっき方法Info
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- JPH06146089A JPH06146089A JP29442792A JP29442792A JPH06146089A JP H06146089 A JPH06146089 A JP H06146089A JP 29442792 A JP29442792 A JP 29442792A JP 29442792 A JP29442792 A JP 29442792A JP H06146089 A JPH06146089 A JP H06146089A
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- ions
- tank
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- zinc
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クロム含有量が高く耐食性に優れた亜鉛−ク
ロム合金電気めっき鋼板を長期間にわたり安定して連続
製造することができる亜鉛−クロム合金電気めっき方法
を提供すること。 【構成】 Cr3+イオンとZn2+イオンを主体とし6価クロ
ムを含有する酸性めっき浴に、6価クロムを電解還元し
て得られたCr3+イオンと、金属Znにめっき液を接触反応
して得られたCr3+イオンおよびZn2+イオンを供給しなが
らめっきするようにした。
ロム合金電気めっき鋼板を長期間にわたり安定して連続
製造することができる亜鉛−クロム合金電気めっき方法
を提供すること。 【構成】 Cr3+イオンとZn2+イオンを主体とし6価クロ
ムを含有する酸性めっき浴に、6価クロムを電解還元し
て得られたCr3+イオンと、金属Znにめっき液を接触反応
して得られたCr3+イオンおよびZn2+イオンを供給しなが
らめっきするようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クロム含有量が高く耐
食性に優れた亜鉛−クロム合金電気めっき鋼板を長期間
にわたり安定して連続製造することができる亜鉛−クロ
ム合金電気めっき方法に関するものである。
食性に優れた亜鉛−クロム合金電気めっき鋼板を長期間
にわたり安定して連続製造することができる亜鉛−クロ
ム合金電気めっき方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】亜鉛−クロム合金電気めっき鋼板は耐食
性に優れているために、従来から自動車、家電、建材な
どに広く利用されている。そして、前記鋼板の亜鉛−ク
ロム合金電気めっき法としては、例えば特公昭58−5
6039号公報や特公昭61─36078号公報などに
あるように種々の方法が公知であるが、これらはクロム
の共析率がいずれも5%以下と低いものであった。
性に優れているために、従来から自動車、家電、建材な
どに広く利用されている。そして、前記鋼板の亜鉛−ク
ロム合金電気めっき法としては、例えば特公昭58−5
6039号公報や特公昭61─36078号公報などに
あるように種々の方法が公知であるが、これらはクロム
の共析率がいずれも5%以下と低いものであった。
【0003】そこで、本件出願人は金属亜鉛を接触反応
してめっき浴中にZn2+イオンとCr3+イオンとを供給し、
それらのめっき浴中の濃度を所定値に維持することによ
ってクロム含有量の高い亜鉛−クロム合金電気めっき鋼
板を得ることができるめっき方法を開発し、先に特開平
1−215997号公報および特開平1−215998
号公報として提案した。ところが、これらのめっき方法
においてはPb系電極付近でCr3+イオンが酸化してCr6+イ
オンが増加し、めっき効率に著しく影響を与えて製造効
率を低下させるとともに長期間にわたって安定的に連続
製造することができないという問題点があった。
してめっき浴中にZn2+イオンとCr3+イオンとを供給し、
それらのめっき浴中の濃度を所定値に維持することによ
ってクロム含有量の高い亜鉛−クロム合金電気めっき鋼
板を得ることができるめっき方法を開発し、先に特開平
1−215997号公報および特開平1−215998
号公報として提案した。ところが、これらのめっき方法
においてはPb系電極付近でCr3+イオンが酸化してCr6+イ
オンが増加し、めっき効率に著しく影響を与えて製造効
率を低下させるとともに長期間にわたって安定的に連続
製造することができないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、クロム含有量が高くて耐食性
に優れた亜鉛−クロム合金電気めっき鋼板を長期間にわ
たり安定して連続製造することができる亜鉛−クロム合
金電気めっき方法を提供することを目的として完成され
たものである。
従来の問題点を解決して、クロム含有量が高くて耐食性
に優れた亜鉛−クロム合金電気めっき鋼板を長期間にわ
たり安定して連続製造することができる亜鉛−クロム合
金電気めっき方法を提供することを目的として完成され
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の亜鉛−クロム合金電気めっき方法
は、Cr3+イオンとZn2+イオンを主体とし6価クロムを含
有する酸性めっき浴に、6価クロムを電解還元して得ら
れたCr3+イオンと、金属Znにめっき液を接触反応して得
られたCr3+イオンおよびZn2+イオンを供給しながらめっ
きすることを特徴とするものである。
めになされた本発明の亜鉛−クロム合金電気めっき方法
は、Cr3+イオンとZn2+イオンを主体とし6価クロムを含
有する酸性めっき浴に、6価クロムを電解還元して得ら
れたCr3+イオンと、金属Znにめっき液を接触反応して得
られたCr3+イオンおよびZn2+イオンを供給しながらめっ
きすることを特徴とするものである。
【0006】本発明においては、電解還元によってめっ
き液の6価クロムをCr3+イオンに還元したうえ、得られ
たCr3+イオンをめっき浴にCr3+イオンを供給しながらめ
っきする点に特徴を有するものであり、これにより陽極
電極付近でCr3+イオンが酸化して発生したCr6+イオンの
増加を抑制するとともに、めっき処理で消費されたCr 3+
イオンの不足分を補いめっき液中の各イオン濃度を所定
値に維持して効率的なめっき処理を行う。なお、このよ
うなCr3+イオンの供給は、例えばめっき浴に溶解槽を連
結して6価クロムを含有するめっき液の一部を送り込
み、電解還元処理を施すことによって得られたCr3+イオ
ンを再びめっき浴に返送するようにすることにより達成
される。
き液の6価クロムをCr3+イオンに還元したうえ、得られ
たCr3+イオンをめっき浴にCr3+イオンを供給しながらめ
っきする点に特徴を有するものであり、これにより陽極
電極付近でCr3+イオンが酸化して発生したCr6+イオンの
増加を抑制するとともに、めっき処理で消費されたCr 3+
イオンの不足分を補いめっき液中の各イオン濃度を所定
値に維持して効率的なめっき処理を行う。なお、このよ
うなCr3+イオンの供給は、例えばめっき浴に溶解槽を連
結して6価クロムを含有するめっき液の一部を送り込
み、電解還元処理を施すことによって得られたCr3+イオ
ンを再びめっき浴に返送するようにすることにより達成
される。
【0007】また本発明においては、前記のCr3+イオン
の供給に加えて金属Znにめっき液を接触反応して得られ
たCr3+イオンおよびZn2+イオンも供給しながらめっきす
る点に特徴を有するものであり、これによりCr3+イオン
の生成を促進させてCr含有率の高い亜鉛−クロム電気め
っきを行う。即ち、金属Znは酸性めっき浴中でH + イオ
ンによる溶解と6価クロムによる溶解との競争反応によ
って溶解するので、特にCr含有率の高い亜鉛−クロム電
気めっきを行うには、後者の反応の寄与率を高める必要
がある。そして、この反応速度は6価クロムの金属Zn表
面への拡散律速であるので、金属Znと6価クロムとの接
触効率を向上させることが好ましい。
の供給に加えて金属Znにめっき液を接触反応して得られ
たCr3+イオンおよびZn2+イオンも供給しながらめっきす
る点に特徴を有するものであり、これによりCr3+イオン
の生成を促進させてCr含有率の高い亜鉛−クロム電気め
っきを行う。即ち、金属Znは酸性めっき浴中でH + イオ
ンによる溶解と6価クロムによる溶解との競争反応によ
って溶解するので、特にCr含有率の高い亜鉛−クロム電
気めっきを行うには、後者の反応の寄与率を高める必要
がある。そして、この反応速度は6価クロムの金属Zn表
面への拡散律速であるので、金属Znと6価クロムとの接
触効率を向上させることが好ましい。
【0008】このような接触効率の高い溶解槽として
は、槽内に金属Znが充填されて流入しためっき液および
6価クロム水溶液が液流により金属Znと接触反応した
後、流出する循環経路を有する連続式のものが好ましく
流動槽、充填槽、タワーミル等が適用できる。特に、溶
解能力および接触能力を高くするには、金属Znが液流に
よって伴って移動したりH2気泡によって浮上したりしな
いよう金属Znを槽内に固定できるものが好ましく、これ
により相対流速を確保でき接触効率を高めることができ
る。なお液流速としては金属Znを槽内に固定した場合、
相対速度が5cm/sec以上となることが好ましい。
は、槽内に金属Znが充填されて流入しためっき液および
6価クロム水溶液が液流により金属Znと接触反応した
後、流出する循環経路を有する連続式のものが好ましく
流動槽、充填槽、タワーミル等が適用できる。特に、溶
解能力および接触能力を高くするには、金属Znが液流に
よって伴って移動したりH2気泡によって浮上したりしな
いよう金属Znを槽内に固定できるものが好ましく、これ
により相対流速を確保でき接触効率を高めることができ
る。なお液流速としては金属Znを槽内に固定した場合、
相対速度が5cm/sec以上となることが好ましい。
【0009】また、金属Znの形態としては板状、粒状、
粉状のものを使用できるが、所定の相対流速および接触
面積を確保するには0.1〜10mmの粒状のものがよ
い。粒径が0.1mm未満では溶解槽全体にわたって相対
流速を確保することが困難となり、一方、粒径が10mm
を超えると表面積が小さくなって単位容積当たりの溶解
能力が減少し好ましくない。
粉状のものを使用できるが、所定の相対流速および接触
面積を確保するには0.1〜10mmの粒状のものがよ
い。粒径が0.1mm未満では溶解槽全体にわたって相対
流速を確保することが困難となり、一方、粒径が10mm
を超えると表面積が小さくなって単位容積当たりの溶解
能力が減少し好ましくない。
【0010】本発明を適用するめっき液としては、例え
ばZn2+イオン10〜150g/リットル、Cr3+イオン10
〜150g/リットル、ph3〜0.5の硫酸浴あるいは/
および塩酸浴の酸性浴が用いられるが、他にNa+ 、K
+ 、NH4+等の無関係陽イオン、H3BO3 等の緩衝剤、ポ
リエチレングリコール等のポリオキシアルキレン誘導
体、あるいはSiO2等のコロイド微粒子の特殊添加剤を含
有していても本質的な影響はない。また、Fe、Ni、Co、
Mn、Cu、Sn、Cd、Pb、Mo等の金属イオンは不可避的に微
量めっき液に混入するが、少量であれば本発明の方法に
影響を及ぼさない。
ばZn2+イオン10〜150g/リットル、Cr3+イオン10
〜150g/リットル、ph3〜0.5の硫酸浴あるいは/
および塩酸浴の酸性浴が用いられるが、他にNa+ 、K
+ 、NH4+等の無関係陽イオン、H3BO3 等の緩衝剤、ポ
リエチレングリコール等のポリオキシアルキレン誘導
体、あるいはSiO2等のコロイド微粒子の特殊添加剤を含
有していても本質的な影響はない。また、Fe、Ni、Co、
Mn、Cu、Sn、Cd、Pb、Mo等の金属イオンは不可避的に微
量めっき液に混入するが、少量であれば本発明の方法に
影響を及ぼさない。
【0011】補給する6価クロム液としては、めっき液
のイオンバランスの点から他の陽イオンや陰イオンを含
有しないことが好ましくクロム酸および/またはクロム
酸クロムが適用できる。このクロム酸クロムとは無水ク
ロム酸にアルコール類、ギ酸等の有機酸類あるいはでん
ぷん等の有機物などの還元剤を反応させ、6価クロムの
一部をCr3+イオンに還元したものである。なお、場合に
よってはクロム酸ナトリウム等の塩類もNa+ イオンのバ
ランスを変化させない範囲において適用可能である。
のイオンバランスの点から他の陽イオンや陰イオンを含
有しないことが好ましくクロム酸および/またはクロム
酸クロムが適用できる。このクロム酸クロムとは無水ク
ロム酸にアルコール類、ギ酸等の有機酸類あるいはでん
ぷん等の有機物などの還元剤を反応させ、6価クロムの
一部をCr3+イオンに還元したものである。なお、場合に
よってはクロム酸ナトリウム等の塩類もNa+ イオンのバ
ランスを変化させない範囲において適用可能である。
【0012】次に、めっきセルの不溶解性電極との関連
について説明する。不溶解性電極は長期間にわたって連
続的にめっきを行っても損耗しないので、陽極の形状が
保持されて被めっき体である鋼帯との距離が一定に保た
れ安定した条件下で長期間連続的なめっき処理を行うこ
とができ、また可溶性陽極のように頻繁な電極交換も必
要とせず生産稼働率を向上できる等、多くの利点を有し
ている。ところが、不溶解性電極を使用する場合には電
極付近においてCr3+イオンが酸化されて6価クロムが生
成され系内に蓄積することとなり、めっき処理に悪影響
を及ぼすこととなる。従って、亜鉛−クロムめっきにお
いては系内の6価クロム量を少なくとも許容範囲である
10g/リットル未満に維持しておく必要があり、本発明
においてはこの不溶解性電極の使用により発生する6価
クロムを電解還元してめっき浴中の6価クロム濃度を低
位に維持するものである。またこれと同時に、得られた
Cr3+イオンをめっき浴に供給してめっき処理に費やされ
て不足してきたCr3+イオンの補給をも行い、効率的なめ
っき鋼板の製造を達成するものである。
について説明する。不溶解性電極は長期間にわたって連
続的にめっきを行っても損耗しないので、陽極の形状が
保持されて被めっき体である鋼帯との距離が一定に保た
れ安定した条件下で長期間連続的なめっき処理を行うこ
とができ、また可溶性陽極のように頻繁な電極交換も必
要とせず生産稼働率を向上できる等、多くの利点を有し
ている。ところが、不溶解性電極を使用する場合には電
極付近においてCr3+イオンが酸化されて6価クロムが生
成され系内に蓄積することとなり、めっき処理に悪影響
を及ぼすこととなる。従って、亜鉛−クロムめっきにお
いては系内の6価クロム量を少なくとも許容範囲である
10g/リットル未満に維持しておく必要があり、本発明
においてはこの不溶解性電極の使用により発生する6価
クロムを電解還元してめっき浴中の6価クロム濃度を低
位に維持するものである。またこれと同時に、得られた
Cr3+イオンをめっき浴に供給してめっき処理に費やされ
て不足してきたCr3+イオンの補給をも行い、効率的なめ
っき鋼板の製造を達成するものである。
【0013】前記の不溶解性電極としてはPbO2電極ある
いはPbにSn、Ag、In、Te、Sr、As等を合金化したPb合金
電極などのPb系電極、PtあるいはPtにIr、Pd、Ru、Rh等
を合金化したPt系電極、Ru、Rh等の酸化物電極などの貴
金属系電極、TaとRu、Rh、Ir、Pd、Ni、Pt等からなる非
晶質合金系電極などが適用でき、このうちPb系電極が経
済的に最も有利である。しかしながら、Pb系電極を用い
た場合にはめっき浴中に微量のPbが溶解して、例えば浴
中のPb濃度が3ppm を超えるとめっき密着性を劣化させ
る傾向があるので、Srおよび/またはBaの炭酸塩を系内
に供給し、硫酸塩沈殿する時にPbを共沈する作用を利用
してPbを除去し浴中のPb濃度を所定値以下に維持してお
くことが好ましい。
いはPbにSn、Ag、In、Te、Sr、As等を合金化したPb合金
電極などのPb系電極、PtあるいはPtにIr、Pd、Ru、Rh等
を合金化したPt系電極、Ru、Rh等の酸化物電極などの貴
金属系電極、TaとRu、Rh、Ir、Pd、Ni、Pt等からなる非
晶質合金系電極などが適用でき、このうちPb系電極が経
済的に最も有利である。しかしながら、Pb系電極を用い
た場合にはめっき浴中に微量のPbが溶解して、例えば浴
中のPb濃度が3ppm を超えるとめっき密着性を劣化させ
る傾向があるので、Srおよび/またはBaの炭酸塩を系内
に供給し、硫酸塩沈殿する時にPbを共沈する作用を利用
してPbを除去し浴中のPb濃度を所定値以下に維持してお
くことが好ましい。
【0014】また、不溶解性電極としてPt系電極を用い
た場合には、電極付近においてCr3+イオンが酸化されて
6価クロムが生成されることがないため電解還元装置の
設備規模は、めっきによって消費されるCr源としてCr6+
イオンを還元する分のみとなり、小さくてすむが、Pt系
電極は極めて高価であるとともにコーティング電極であ
って鋼帯との接触による破損を避けるために鋼帯との間
に十分な間隔をとる必要があり、めっき処理のための消
費電力が高騰するという欠点がある。従って、陽極にPb
系電極とPt系電極の双方を使用したうえ電極付近におけ
る酸化バランスを考慮しつつ、電解還元装置の設備費と
使用電力コストの適正化を図ることにより経済的なめっ
き処理が可能となる。なお、前記Pt系電極とPb系電極の
双方を用いる場合には、Pt系電極数が全体の5〜80%
となるように配置することが好ましい。5%未満では電
解還元装置の設備費が高くなり、一方80%より多い場
合には電力コストが高騰して好ましくない。
た場合には、電極付近においてCr3+イオンが酸化されて
6価クロムが生成されることがないため電解還元装置の
設備規模は、めっきによって消費されるCr源としてCr6+
イオンを還元する分のみとなり、小さくてすむが、Pt系
電極は極めて高価であるとともにコーティング電極であ
って鋼帯との接触による破損を避けるために鋼帯との間
に十分な間隔をとる必要があり、めっき処理のための消
費電力が高騰するという欠点がある。従って、陽極にPb
系電極とPt系電極の双方を使用したうえ電極付近におけ
る酸化バランスを考慮しつつ、電解還元装置の設備費と
使用電力コストの適正化を図ることにより経済的なめっ
き処理が可能となる。なお、前記Pt系電極とPb系電極の
双方を用いる場合には、Pt系電極数が全体の5〜80%
となるように配置することが好ましい。5%未満では電
解還元装置の設備費が高くなり、一方80%より多い場
合には電力コストが高騰して好ましくない。
【0015】次に、本発明のめっきプロセスの一態様例
を図面によって説明する。図中1は不溶解性電極2を使
用するめっきセル、3は被めっき対象である鋼体で、前
記めっきセル1は1個若しくは複数個設けられている。
4は可溶性電極5を使用するめっきセルで必要に応じて
任意の個数設けられている。6は前記のめっきセル1、
4との間でめっき液を供給およびフィードバックする循
環タンクである。前記循環タンク6には電解還元槽7が
連結されており、本発明においてはめっき液の一部を電
解還元槽7に送り込み不溶解性あるいは可溶性電極から
なる陽極8a、8bと陰極9a、9bおよび電源10による電解
還元によってめっき液の6価クロムをCr3+イオンに還元
したうえ、得られたCr3+イオンを循環タンク6に戻し、
めっき浴にCr3+イオンを供給しながらめっきする。Zn源
の補給は、貯槽19から投入した金属Zn粒を充填した溶
解槽20内に循環タンク6からめっき液の一部を導入し
て溶解させ、接触反応して得られたものを沈静槽15を
経由して再び循環タンク6に戻すことにより行う。な
お、これと同時に6価クロムもCr3+イオンに還元され、
Cr3+イオンの補給が行われることとなる。また、必要に
応じて炭酸亜鉛貯槽11から混合槽17に投入したうえ
該混合槽17に循環タンク6からめっき液の一部を導入
して溶解し循環タンク6に返送したり、更に沈静槽15
を経由して循環タンク6に返送することもできる。Cr源
の補給は、基本的には貯槽12から直接循環タンク6に
投入して行われるが、貯槽12から混合槽17に投入し
たうえ該混合槽17に循環タンク6からめっき液の一部
を導入して溶解し循環タンク6に返送したり、更に沈静
槽15を経由して循環タンク6に返送することもでき
る。また、添加剤や硫酸なども必要に応じて貯槽13か
らZn源の補給と同様に添加される。一方、Pb系電極から
溶出したPbは、沈静槽15で貯槽14から供給される炭
酸塩と循環タンク6から導入されるめっき液の一部によ
って硫酸Baまたは硫酸SrとPbの共沈物として沈殿し、フ
ィルター16により系外へ除去される。
を図面によって説明する。図中1は不溶解性電極2を使
用するめっきセル、3は被めっき対象である鋼体で、前
記めっきセル1は1個若しくは複数個設けられている。
4は可溶性電極5を使用するめっきセルで必要に応じて
任意の個数設けられている。6は前記のめっきセル1、
4との間でめっき液を供給およびフィードバックする循
環タンクである。前記循環タンク6には電解還元槽7が
連結されており、本発明においてはめっき液の一部を電
解還元槽7に送り込み不溶解性あるいは可溶性電極から
なる陽極8a、8bと陰極9a、9bおよび電源10による電解
還元によってめっき液の6価クロムをCr3+イオンに還元
したうえ、得られたCr3+イオンを循環タンク6に戻し、
めっき浴にCr3+イオンを供給しながらめっきする。Zn源
の補給は、貯槽19から投入した金属Zn粒を充填した溶
解槽20内に循環タンク6からめっき液の一部を導入し
て溶解させ、接触反応して得られたものを沈静槽15を
経由して再び循環タンク6に戻すことにより行う。な
お、これと同時に6価クロムもCr3+イオンに還元され、
Cr3+イオンの補給が行われることとなる。また、必要に
応じて炭酸亜鉛貯槽11から混合槽17に投入したうえ
該混合槽17に循環タンク6からめっき液の一部を導入
して溶解し循環タンク6に返送したり、更に沈静槽15
を経由して循環タンク6に返送することもできる。Cr源
の補給は、基本的には貯槽12から直接循環タンク6に
投入して行われるが、貯槽12から混合槽17に投入し
たうえ該混合槽17に循環タンク6からめっき液の一部
を導入して溶解し循環タンク6に返送したり、更に沈静
槽15を経由して循環タンク6に返送することもでき
る。また、添加剤や硫酸なども必要に応じて貯槽13か
らZn源の補給と同様に添加される。一方、Pb系電極から
溶出したPbは、沈静槽15で貯槽14から供給される炭
酸塩と循環タンク6から導入されるめっき液の一部によ
って硫酸Baまたは硫酸SrとPbの共沈物として沈殿し、フ
ィルター16により系外へ除去される。
【0016】図2は、金属Znが流動することを抑制した
溶解槽の一例を示すものであって、金属Zn粒31はホッ
パー19から投入され溶解槽20内へ充填されるが、多
孔板32と加圧板33に挟まれて流動しないようになっ
ている。そして、めっき液は供給管34から加圧導入さ
れると溶解槽20内で金属Zn粒31と反応し、排出口3
5を経て図1の沈静槽15へ導かれるよう構成されてい
る。前記の加圧板33は、金属Zn投入時には駆動装置3
6の作動によりガイドバー37、ロット38を介して上
部に引き上げられ、投入後に下降して金属Zn粒31の頂
部に接触するとモータ39によって回転して頂部をなら
した後加圧する。これにより、金属Znの充填高さを均一
にして加圧することができる。以上に述べたように、本
発明を適用することによりめっき温度30〜70℃、め
っき電流密度50〜300A/dm2 、相対流速30〜20
0m/分の条件で、Cr含有量が5〜40%と高い高耐食性
亜鉛−クロム合金めっき鋼板が安定し、かつ長期間連続
して製造することができる。
溶解槽の一例を示すものであって、金属Zn粒31はホッ
パー19から投入され溶解槽20内へ充填されるが、多
孔板32と加圧板33に挟まれて流動しないようになっ
ている。そして、めっき液は供給管34から加圧導入さ
れると溶解槽20内で金属Zn粒31と反応し、排出口3
5を経て図1の沈静槽15へ導かれるよう構成されてい
る。前記の加圧板33は、金属Zn投入時には駆動装置3
6の作動によりガイドバー37、ロット38を介して上
部に引き上げられ、投入後に下降して金属Zn粒31の頂
部に接触するとモータ39によって回転して頂部をなら
した後加圧する。これにより、金属Znの充填高さを均一
にして加圧することができる。以上に述べたように、本
発明を適用することによりめっき温度30〜70℃、め
っき電流密度50〜300A/dm2 、相対流速30〜20
0m/分の条件で、Cr含有量が5〜40%と高い高耐食性
亜鉛−クロム合金めっき鋼板が安定し、かつ長期間連続
して製造することができる。
【0017】
【実施例】表1に示しためっき浴条件、およびめっき条
件のもとに冷延鋼板を陰極として1万クーロン/リット
ルまで連続してめっきを行い、補給試薬で消費されたイ
オンの調整を行ったうえ表に掲げた条件で6価クロムの
電解還元、および金属亜鉛との接触反応を行った。これ
を1サイクルとして20万クーロン/リットルまで繰り
返し行い、20万クーロン/リットル後のめっき組成を
初期のものと比較するとともにめっき浴中のCr6+イオン
濃度(g/リットル)を測定してめっき浴が初期状態を維
持できているか否かを評価した。なお、めっき液の水の
蒸発分およびドラグアウト等によるめっき浴成分の若干
の変動は試薬によって調整した。表2は、比較例として
上記とめっき浴条件、およびめっき条件等は同一である
が6価クロムの電解還元を行わない場合について評価し
た結果を示すものであるが、この比較例との対比で判る
ように本発明においてはめっき浴中のCr6+イオン濃度の
増加を確実に抑制しつつ長期間にわたって安定的、かつ
高品質のめっき処理が連続的に行えることが確認でき
た。
件のもとに冷延鋼板を陰極として1万クーロン/リット
ルまで連続してめっきを行い、補給試薬で消費されたイ
オンの調整を行ったうえ表に掲げた条件で6価クロムの
電解還元、および金属亜鉛との接触反応を行った。これ
を1サイクルとして20万クーロン/リットルまで繰り
返し行い、20万クーロン/リットル後のめっき組成を
初期のものと比較するとともにめっき浴中のCr6+イオン
濃度(g/リットル)を測定してめっき浴が初期状態を維
持できているか否かを評価した。なお、めっき液の水の
蒸発分およびドラグアウト等によるめっき浴成分の若干
の変動は試薬によって調整した。表2は、比較例として
上記とめっき浴条件、およびめっき条件等は同一である
が6価クロムの電解還元を行わない場合について評価し
た結果を示すものであるが、この比較例との対比で判る
ように本発明においてはめっき浴中のCr6+イオン濃度の
増加を確実に抑制しつつ長期間にわたって安定的、かつ
高品質のめっき処理が連続的に行えることが確認でき
た。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明はクロム含有量が高くて耐食性に優れた亜鉛−クロム
合金電気めっき鋼板を長期間にわたり安定して連続製造
することができるものである。よって本発明は従来の問
題点を一掃した亜鉛−クロム合金電気めっき方法とし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
明はクロム含有量が高くて耐食性に優れた亜鉛−クロム
合金電気めっき鋼板を長期間にわたり安定して連続製造
することができるものである。よって本発明は従来の問
題点を一掃した亜鉛−クロム合金電気めっき方法とし
て、産業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図1】本発明のめっきプロセスの一例を示すブロック
説明図である。
説明図である。
【図2】本発明における溶解槽の一例を示す切欠側面図
である。
である。
1 めっきセル 2 不溶解性電極 3 鋼体 4 めっきセル 5 可溶性電極 6 循環タンク 7 電解還元槽 20 溶解槽
Claims (5)
- 【請求項1】 Cr3+イオンとZn2+イオンを主体とし6価
クロムを含有する酸性めっき浴に、6価クロムを電解還
元して得られたCr3+イオンと、金属Znにめっき液を接触
反応して得られたCr3+イオンおよびZn2+イオンを供給し
ながらめっきすることを特徴とする亜鉛−クロム合金電
気めっき方法。 - 【請求項2】 めっき浴に補給する6価クロム液がクロ
ム酸および/またはクロム酸クロムであることを特徴と
する請求項1に記載の亜鉛−クロム合金電気めっき方
法。 - 【請求項3】 不溶解性陽極としてPb系電極を使用し、
Srおよび/またはBaの炭酸塩を系内に供給することを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の亜鉛−クロム
合金電気めっき方法。 - 【請求項4】 陽極にPb系電極とPt系電極の双方を使用
することを特徴とする請求項1または請求項2または請
求項3に記載の亜鉛−クロム合金電気めっき方法。 - 【請求項5】 粒径0.1〜10mmの粒状の金属Znを充
填した溶解槽にめっき液と6価クロムを含有する水溶液
を圧入し、液流に伴って金属Znが流動することを抑制し
つつ溶解させ、循環使用することを特徴とする請求項1
または請求項2または請求項3または請求項4に記載の
亜鉛−クロム合金電気めっき方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29442792A JPH06146089A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 亜鉛−クロム合金電気めっき方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29442792A JPH06146089A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 亜鉛−クロム合金電気めっき方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06146089A true JPH06146089A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=17807627
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29442792A Withdrawn JPH06146089A (ja) | 1992-11-02 | 1992-11-02 | 亜鉛−クロム合金電気めっき方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06146089A (ja) |
-
1992
- 1992-11-02 JP JP29442792A patent/JPH06146089A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |