JPH06146174A - 難燃性合成皮革 - Google Patents

難燃性合成皮革

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JPH06146174A
JPH06146174A JP31587092A JP31587092A JPH06146174A JP H06146174 A JPH06146174 A JP H06146174A JP 31587092 A JP31587092 A JP 31587092A JP 31587092 A JP31587092 A JP 31587092A JP H06146174 A JPH06146174 A JP H06146174A
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JP
Japan
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flame
retardant
synthetic leather
flame retardant
resin
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JP31587092A
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English (en)
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Katsumi Osawa
大沢克己
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い難燃性を有し且つ表面のベタツキや発汗
等がなく合成皮革としての優れた風合と物性を有する難
燃性合成皮革を提供する。 【構成】 繊維基材2の表面側にウレタン微多孔層4、
表皮層5を順次設け、繊維基材2の裏面側にハロゲン化
リン酸エステル、赤リン系難燃剤、酸化アンチモン及び
水分散性合成樹脂よりなる難燃剤混合物から形成した難
燃層3を設けて、難燃性合成皮革1を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性を有し、家具用素
材や車両内装用素材に用いられる合成皮革に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家具や車両内装用に合成皮革が用
いられているが、これらの合成皮革は高い難燃性を有す
るものが要求されている。例えば自動車内装材では、F
MVSS−302(米国難燃規格)やJIS−D−12
01(日本規格)等があり、これらの規格に合格するこ
とが必要である。
【0003】合成皮革は例えば繊維質基材表面に接着剤
を介してポリウレタン樹脂を積層したものや、繊維質基
材をポリウレタン溶液を塗布したものや、繊維質基材を
ポリウレタン溶液に塗布又は含浸した後ポリウレタンの
非溶剤で凝固させ(湿式凝固)、表面に微多孔質層を形
成したもの等が知られている。
【0004】難燃性を付与した合成皮革として、トリク
レジルホスフェートやハロゲン化リン酸エステル等の難
燃剤を含有せしめた難燃性合成皮革が公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、合成皮革は繊
維と樹脂が積層されたいわば複合材料であるため、両者
(繊維と樹脂)の燃焼機構が相違し、両者の難燃性を満
足させるものはなかった。また、従来の難燃性合成皮革
に、より高い難燃性を付与するためには、難燃剤を多量
に添加する必要があり、その場合全体が硬くなってしま
い合成皮革としての風合や物性が低下するという問題が
あった。
【0006】また、ポリウレタン等の樹脂に難燃剤を添
加することは、樹脂の物性の低下に加え、染色堅牢度等
の低下や、難燃剤が表面に移行してベタツキ感が発生し
たり、発汗等が起こり合成皮革としての表面品位を損な
うという問題があった。
【0007】特に、表面側の樹脂層をポリウレタン樹脂
の湿式凝固により微多孔層を形成する場合は、難燃剤を
樹脂中に配合することにより湿式凝固性が低下するとい
う欠点があった。
【0008】本発明は上記従来技術の欠点を解消しよう
とするものであり、高い難燃性を有し且つ表面のベタツ
キや発汗等がなく合成皮革としての優れた風合と物性を
有する難燃性合成皮革を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の難燃性合成皮革
は、繊維基材の表面側に樹脂層が設けられ、裏面側に難
燃層が設けられた難燃性合成皮革であり、難燃層がハロ
ゲン化リン酸エステル、赤リン系難燃剤、酸化アンチモ
ン及び水分散性合成樹脂よりなる難燃剤混合物から形成
されていることを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、図面に基き本発明の実施例を用いて詳
細に説明する。図1は本発明の難燃性合成皮革の1例を
示す要部断面図である。
【0011】本発明の難燃性合成皮革1は例えば図1に
示すように、繊維基材2の表面側にウレタン微多孔層
4、表皮層5が順次設けられ、繊維基材2の裏面側に難
燃層3が設けられた構成を有する。
【0012】図2〜6は本発明難燃性合成皮革の他の態
様を示す要部断面図である。本発明の難燃性合成皮革は
表面状態を図1に示すようにポリウレタン等の表皮層で
被覆して銀調面に形成する以外に、図2に示すように表
皮層を設けずに、ウレタン微多孔層の表面を研削してス
ポンジ構造としたヌバック調に形成してもよい。
【0013】また、本発明の合成皮革において、樹脂層
はウレタン微多孔層4に特に限定されず、皮革様の風合
を付与可能であれば、図3及び図4に示すように溶液を
含浸しただけのウレタン含浸層6が樹脂層として形成さ
れているものでもよい。
【0014】また、図5及び図6に示すように樹脂層を
ウレタン含浸層6、ウレタン微多孔層の順に積層して2
層から形成してもよい。この場合、表面に表皮層を設け
て銀面調に形成したり(図5)、凹凸状に形成する(図
6)ことができる。
【0015】表面側に形成する樹脂層としては、ポリウ
レタン以外に例えば、天然ゴム、クロロプレン、SB
R、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂、塩化ビニル等の
高分子重合体が併用されてもよい。
【0016】ウレタン微多孔層4には必要に応じて、成
膜助剤、着色剤、充填剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、撥水・撥油剤等の各種添加剤を混入すること
ができる。
【0017】ウレタン微多孔層4に用いられるポリウレ
タンはポリエステル系、ポリエーテル系、ポリエステル
/ポリエーテル系、ラクトン系及びポリカーボネート系
のものがいずれも使用できる。耐久性を要求される特に
車両内装用合成皮革のポリウレタンとしてはポリカーボ
ネート系ポリウレタンが好ましい。
【0018】本発明の難燃性合成皮革の繊維基材2とし
ては、例えばポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロ
ニトリル等の合成繊維、綿、麻、等の天然繊維、レーヨ
ン、スフ、アセテート等の再生繊維の単独又はこれらの
混紡繊維よりなる織布、編布、不織布等が用いられる。
【0019】本発明において繊維基材2の裏面側に形成
される難燃層3は、ハロゲン化リン酸エステル、赤
リン系難燃剤、酸化アンチモン及び水分散性合成樹
脂よりなる難燃剤混合物から形成されることが重要であ
る。特に上記の赤リン系難燃剤は少量の使用で難燃効
果に優れ、のハロゲン化リン酸エステルと、の酸化
アンチモンと組み合わせて使用することに大きな特徴が
ある。
【0020】上記〜の混合物の好ましい混合割合
(固形分比)は次の通りである。 ハロゲン化リン酸エステル 10〜50重量部 赤リン系難燃剤 2〜20重量部 酸化アンチモン 10〜30重量部 水分散性合成樹脂 5〜40重量部
【0021】上記ハロゲン化リン酸エステルは具体的
にはトリス(クロエチル)ホスフェート、トリス(ジク
ロロプロピル)ホスフェート、トリス(クロロプロピ
ル)ホスフェート、ビス(2、3ジブロモプロピル)
2、3ジクロロプロピルホスフェート、トリス(2、3
ジブロモプロピル)ホスフェート、ビス(クロロプロピ
ル)モノオクチルホスフェート等の常温で液体であるハ
ロゲン化リン酸エステルが使用可能である。ハロゲン化
リン酸エステルは赤リン系化合物との難燃性併用効果に
加え後述するの水分散性合成樹脂の柔軟剤としても作
用する。
【0022】上記赤リン系難燃剤は、混練作業におけ
る発火を防止するために粒子表面を樹脂等で被覆してマ
イクロカプセル化等の表面処理を施して安定化した赤リ
ン系難燃剤を用いるのが好ましい。このようなものとし
て、例えばノーバレッド、ノーバエクセル、ノーバクエ
ル、ノーバゾール〔いずれも燐化学工業 (株) の商品
名〕、ヒシガード〔日本化学工業 (株) の商品名〕等の
市販品を用いることができる。
【0023】上記酸化アンチモンは、具体的には三酸
化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン等
の酸化アンチモン類があり、この化合物は上記のハロ
ゲン化リン酸エステルとの高い相乗効果を発揮して良好
な難燃性を与える。特に三酸化アンチモンはハロゲン化
合物と燃焼時に結合して高い難燃性を発揮するために好
ましく用いられる。
【0024】上記水分散性合成樹脂は、ポリアクリル
酸エステル樹脂等のアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレンブタジエン樹脂、ポ
リアクリロニトリルブタジエン樹脂、ポリエステル樹脂
等が使用できる。これらの水分散性樹脂は水分散体(エ
マルジョン)として適用できる。水分散性合成樹脂は難
燃性化合物を繊維基材上に固着させるためのバインダー
として使用される。上記の樹脂のなかでは特にポリアク
リル酸エステル樹脂が均一性、相容性、柔軟性等の点が
良好であり好ましく用いられる。
【0025】難燃剤混合物は上記〜の化合物を組み
合わせることにより、優れた難燃性を有し繊維及び樹脂
の双方の難燃化を少量の使用で満足させることができ
る。即ち、本発明は上記〜の難燃剤を使用すること
が必要であり、とは主難燃化剤として働き、は難
燃助剤としてのハロゲン化難燃剤との相乗効果をもた
らす。また、の化合物は柔軟性を有するバインダーと
しての役割を発揮して、上記難燃剤を確実に保持する。
【0026】上記混合組成物の合成皮革への付着量は合
成皮革に対し10〜70重量%である。付着料が10重
量%未満では難燃効果が不充分であり、70重量%を越
えると難燃効果がさほど向上せずに風合が硬くなる傾向
がでる。特に好ましくは、20〜50重量%である。ま
た、難燃性層は上記混合物を繊維基材の裏面側に塗工し
て乾燥して形成することができる。
【0027】本発明の難燃性合成皮革を製造するには、
繊維質基材2の表面側にウレタン微多孔層4等の樹脂層
を設けた後、裏面側に難燃層3を塗工し乾燥して形成す
るのが好ましい。繊維質基材2の裏面側に難燃層3を形
成した後樹脂層を4を表面側に形成してもよいが、上記
実施例の如き樹脂層としてウレタンの湿式多孔層を形成
する場合、樹脂溶液への含浸や水中への浸漬の際に難燃
剤が溶剤虫や水中に流出するのを防止するには、後者の
ように樹脂層4を形成した後難燃層3を形成するのが好
ましい。
【0028】また、樹脂層4は繊維質基材2の表面に直
接塗工して形成するのに限定されず、予め離型紙等の表
面に樹脂層4、接着剤層等を順次積層して形成した転写
シートを製造しておき、繊維質基材2の表面に上記転写
シートの樹脂層を転写して形成することも可能である。
【0029】以下、本発明方法の具体的実施例を示す。 〔実施例1〕下記の混合組成物からなる水分散系難燃剤
混合物を調整した。 ・トリス(2,3 ジブロモプロピル)ホスフェート(大八化学製) 20重量部 ・ノーバクエルST−100(燐化学工業製) 5重量部 ・三酸化アンチモン(鈴裕化学製) 15重量部 ・アクリル樹脂〔ボンコート350(固形分濃度60%):大日本インキ化学製 〕 10重量部 ・増粘剤(ボンコートV:大日本インキ化学製) 1.5重量部 ・分散剤(デモールP:花王製) 2重量部 ・水 46.5重量部
【0030】次に、この混合物を厚さ1.0mmのポリカ
ーボネート系ウレタン樹脂を塗布した微多孔構造を有す
る銀面調合成皮革の繊維面にナイフコーターにより塗布
した後、120℃で10分間乾燥した。該組成物の付着
量は28重量%であった。このものの、FMVSS−3
02規格による難燃性(燃焼速度)は19mm/min であ
り、本発明の合成皮革は高い難燃性を有しており、車両
用難燃規格に充分合格する数値であった。また、難燃加
工が施された合成皮革の風合もソフトであり未加工品と
比較して大差なかった。
【0031】〔実施例2〕下記混合組成物からなる水分
散系難燃剤混合物を調整した。 ・トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート(日本油脂製) 25重量部 ・ノーバレッド120UF(燐化学工業製) 7重量部 ・三酸化アンチモン(鈴裕化学製) 13重量部 ・アクリル樹脂〔ボンコートAB−407(固形分濃度45%):大日本インキ 化学製〕 15重量部 ・増粘剤(ボンコートV:大日本インキ化学製) 1.5重量部 ・分散剤(デモールP:花王製) 2重量部 ・水 36重量部
【0032】次に、この混合物を厚さ0.9mmのポリエ
ステル編布にポリカーボネート系ウレタン樹脂を含浸し
表面をバフィングしたスウェード調合成皮革の裏面(繊
維面)にナイフコーターにより塗布した後、120℃で
7分間乾燥した。水分散系難燃剤混合物の合成皮革への
付着量は32重量%であった。このものの、FMVSS
−302規格による難燃性(燃焼速度)は自己消火性で
あり、本発明の合成皮革は高い難燃性を有しており、車
両用難燃規格に充分合格する数値であった。また、難燃
加工が施された合成皮革の風合もソフトであり未加工品
と比較して大差なかった。
【0033】〔比較例1〕(赤リン系難燃剤を使用しな
かった場合) 下記混合組成物からなる水分散系難燃剤混合物を調整し
た。 ・トリス(ジクロロプロピル)ホスフェート(日本油脂製) 25重量部 ・三酸化アンチモン(鈴裕化学製) 15重量部 ・アクリル樹脂〔ボンコート350(固形分濃度60%):大日本インキ製〕 10重量部 ・増粘剤(ボンコートV:大日本インキ製) 1重量部 ・分散剤(デモールP:花王製) 2重量部 ・水 47重量部
【0034】次にこの混合物を厚さ1.0mm のポリカーボ
ネート系ウレタン樹脂を塗布した微多孔構造を有する銀
面調合成皮革の繊維面にナイフコーターにより塗布した
後、120 ℃で10分間乾燥した。該組成物の付着量は28重
量%であった。このものの、FMVS-302規格による難燃製
( 燃焼速度) は102mm/min であり、車両用難燃規格に合
格することはできないものであった。表1に実施例と皮
革例の試験結果を示す。
【0035】
【表1 】
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明難燃性合成皮
革は、ハロゲン化リン酸エステル、赤リン系難燃剤、酸
化アンチモン及び水分散性合成樹脂からなる難燃剤混合
組成物が繊維質基材の裏面側に設けられている構成を採
用したことにより、上記組成の難燃剤が非常に優れた難
燃効果を有するため少量の使用で充分な難燃効果が得ら
れるため、目付け量が少なくてすみ風合の優れた難燃性
合成皮革が得られる。
【0037】また、樹脂層に直接難燃剤を配合しないた
め、合成皮革の表面に難燃剤がブリードして表面がベタ
ついたりする虞れがなく樹脂層の物性低下もない。更に
樹脂層をポリウレタンの湿式凝固により形成する場合に
は、ポリウレタン樹脂の凝固性や製膜性を低下させない
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の難燃性合成皮革の1実施例を示す要部
断面図である。
【図2】難燃性合成皮革の他の態様を示す要部断面図で
ある。
【図3】難燃性合成皮革の他の態様を示す要部断面図で
ある。
【図4】難燃性合成皮革の他の態様を示す要部断面図で
ある。
【図5】難燃性合成皮革の他の態様を示す要部断面図で
ある。
【図6】難燃性合成皮革の他の態様を示す要部断面図で
ある。
【符号の説明】
1:難燃性合成皮革 2:繊維質基材 3:難燃層 4:ウレタン微多孔層 6:ウレタン含浸層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維基材の表面側に樹脂層が設けられ、裏
    面側に難燃層が設けられた難燃性合成皮革であり、難燃
    層がハロゲン化リン酸エステル、赤リン系難燃剤、酸化
    アンチモン及び水分散性合成樹脂よりなる難燃剤混合物
    から形成されていることを特徴とする難燃性合成皮革。
JP31587092A 1992-10-30 1992-10-30 難燃性合成皮革 Pending JPH06146174A (ja)

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