JPH0615046B2 - 粉状または粒状アスファルトの製造方法 - Google Patents

粉状または粒状アスファルトの製造方法

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JPH0615046B2
JPH0615046B2 JP60227039A JP22703985A JPH0615046B2 JP H0615046 B2 JPH0615046 B2 JP H0615046B2 JP 60227039 A JP60227039 A JP 60227039A JP 22703985 A JP22703985 A JP 22703985A JP H0615046 B2 JPH0615046 B2 JP H0615046B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は固形アスファルト原料を粉状または粒状化する
方法に関するものである。
[開示の概要] 本明細書及び図面は、固形アスファルトの粉砕による粉
状または粒状アスファルトの製造方法において、垂直回
転軸回転刃式の粉砕機を用いることによって、比較的針
入度の大きなアスファルトをも再凝集しにくい形状に粉
砕・粒状化する粉状、粒状アスファルトの製造技術、更
にはかかる垂直回転軸回転刃式の粉砕機を用いて粉砕・
粒状化され、より一層品質の経時的安定性の高い粉状、
粒状アスファルトの製造技術を開示するものである。
[従来の技術] ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、石油
ピッチ、脱歴アスファルトなどは、道路舗装、アスファ
ルトルーフィング、建築材料、通信、電力ケーブル、断
熱材、防食塗料、電気絶縁、防水、充填、注入、接着材
料または燃料等広い用途に用いられている。
これらのアスファルトは一般に、溶融した状態または固
化されたブロック状のものであり、運搬や保存や取扱い
に不便な状況である。このため、アスファルトを粉状
化、粒状化する方法がいくつか提案されている。
一般に、アスファルトを粉状または粒状化する方法とし
ては、溶融アスファルトから粒状化する方法と固形アス
ファルトのまま粉砕・粒状化する方法とに分けられる。
溶融アスファルトからの粒状化法としては、高速で回転
する円盤上に溶融物を液柱状に流下させ、分散させて粉
状にするディスク法、溶融物をノズルから噴霧して粒状
とするスプレー法、流動状態の水を満たした冷却槽に溶
融物を多孔板の細孔を通して液柱状に流下させ、水中で
粒状にする液滴法などがある。
また、固形アスファルトからの粒状化法としては、固形
ハンマー、フリーハンマー方式の粉砕機を用いる方法が
ある。第4図に粉砕機の例を挙げて説明する。粉砕室に
は地面に水平な主軸6に取り付けられた円盤のハンマー
プレート7にスイングハンマー8が等間隔に取付けられ
ており、室の上部にインボリュート型のくぼみのあるラ
イニングプレート9、下部にスクリーン10が保持され
ている。尚、ハンマー頭部とライニングプレートの間隔
は1mmである。ホッパー1からスクリューフィーダー
11で粉砕室内に定量に供給されてくる原料12はハン
マーの超高速回転とインボリュート型のライニングプレ
ートによる衝突、圧壊、衝撃、、摩擦等で自己粉砕され
スクリーン孔を通過し、超微粉となって取出袋または受
槽に捕集される。
[発明が解決しようとする課題] 上述した様な方法のうち、溶融物から粒状化する方法
は、アスファルト原料の溶融手段及びその冷却手段が必
要な為、大がかりな設備が必要であり、また効率があま
り高くないなどの問題点を有しており、実際には行なわ
れている例が少ない。
また、固形物を粉砕機で粒状化する方法は、コンパクト
な装置で簡単に粒状化が可能であるが、前述した様な水
平回転軸形式のハンマーミルを用いた場合、粉砕室内で
粉砕されたアスファルトは粉砕室下部に設けられたスク
リーンを通して排出され、アスファルトの粉砕室内での
滞留時間が長く、熱がこもり易い。また、超高速回転す
るハンマーとインボリュート型のライニングプレートに
よる衝突、圧壊、衝撃、摩擦等により自己破砕される
為、発熱しやすい。このため、粉砕されたアスファルト
が熱のため再凝集したり、機内での付着、スクリーンの
目詰り等が生じやすく、針入度0〜5程度のアスファル
トしか粒状化できない。これ以上の針入度のアスファル
トを粉砕するには、発熱の対策として、水を利用するか
冷却するなどの手段が必要である。また、ハンマーとラ
イニングプレートの1mmの間隔での衝突、圧壊、衝
撃、摩擦等による破砕である為、比較的粒径の大きいも
のの粒状化が不可能であった。また、形状も扁平で角ば
っており、衝撃に弱く、再凝集も生じ易かった。
本発明は、以上の様な従来方法の問題点に鑑みなされた
もので、比較的針入度の大きいアスファルトをも、水を
利用するか冷却するなどの手段を必要とせず、コンパク
トな装置を用いて室温で効率良く任意の粒径に粒状化が
可能で、しかも再凝集しにくい形状に粉砕・粒状化可能
な粉状または粒状アスファルトの製造方法を提供するも
のであり、更にはかかる方法により粉砕・粒状化を行う
際に粉状、粒状アスファルトをコーティング処理して、
夏にも再凝集結合しにくく、より一層品質の経時安定性
の高い粉状または粒状アスファルトの製造方法を提供す
るものである。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明の第一によれば、針入度が0以上20以下の塊状
アスファルト原料を粉砕機により粉砕・粒状化する、粉
状または粒状アスファルトの製造方法において、垂直回
転軸に取り付けられた刃物状の回転刃の高速回転によっ
て該アスファルト原料を粉砕・粒状化した後、回転刃の
回転周囲を囲むような360度全面開放のスクリーンか
ら排出することを特徴とする粉状または粒状アスファル
トの製造方法が提供される。
更に、本発明の第二によれば、上記本発明第一によりア
スファルト原料の粉砕・粒状化を行う方法において、 該アスファルト原料を粉砕・粒状化する際に、剥離性
のある有機化合物または粉末状の無機化合物を混合およ
びコーティングしてアスファルト原料の粉砕・粒状化を
行った後、前記同様スクリーンから、上記有機化合物ま
たは無機化合物が混合およびコーティングされた粉状ま
たは粒状アスファルトを排出するか、或いは、 該アスファルト原料を粉砕・粒状化した後、前記同様
のスクリーンから粉状または粒状アスファルトを排出
し、上記有機化合物または無機化合物を混合およびコー
ティングする ことを特徴とする粉状または粒状アスファルトの製造方
法が提供される。
本発明に用いる粉砕機を図によって説明する。第1図
は、本発明の製造方法に用いる粉砕機の一例である。ホ
ッパー1から供給された原料は粉砕室2で粉砕・粒状化
され、回転刃の回転周囲を囲むような360度全面開放
のスクリーン3より排出される。第2図は粉砕室2の断
面図であり、垂直回転軸4には第3図に示すような回転
刃が8枚取り付けられている。取り付け方向は仮に右回
りに回転すると仮定した場合、上から刃のある面が下向
き2枚、上向き6枚である。上部ホッパーから供給され
る原料は高速回転する回転刃5A,5Bの剪断力によっ
て粉砕・粒状化されるため、粒は扁平にならず、多面体
に近い形状になり再凝集もおこり難い。この時、原料に
は回転刃の内、下6枚(上向きの5B)により上向きの
力がかかり、上の2枚(下向きの5A)により下へ押さ
えつけられる。
適度な粒径に粒状化された原料はスクリーン3より外部
へ排出される。このスクリーの孔径を変えることによ
り、粒径が調整でき、希望する粒度のものが得られる。
また、スクリーンは粉砕室の側面360度を覆ってお
り、原料の粉砕室内滞留時間は非常に短く、発熱も少な
い。
本発明の方法により粒状化できるアスファルト原料とし
ては、ストレートアスファルト、ブロンアスファルト、
石油ピッチ、脱歴アスファルト及びこれらの混合物、ま
た該アスファルトと合成樹脂、合成ゴム等との混合物な
どが挙げられる。本発明の方法ではこれらのアスファル
ト原料のうち、針入度が0〜20(JIS K220
7)のものが好ましい。一方、冷却手段を用いない場合
の水平回転軸ハンマー形式の粉砕機では粉砕可能な針入
度は5以下であり、本発明で用いる垂直回転軸回転刃形
式の粉砕機は水平回転軸ハンマー形式では不可能であっ
た針入度の比較的大きいアスファルトが粒状化できる。
本発明第二においては、かくして粒状化されるアスファ
ルトの更なる品質の経時安定性向上のため、更に剥離性
のある有機化合物または粉末状の無機化合物を粉砕・
粒状化の際に混合およびコーティング処理、或いは粉
砕・粒状化後に混合およびコーティング処理する。
混合およびコーティング物質としては、有機化合物とし
てはアルキド樹脂、メラミン樹脂、石油樹脂、フェノー
ル樹脂、ワックスエマルジョンなどが挙げられる。無機
物粉末としてはカーボン、ゼオライト、ケイ酸カルシウ
ム、タルク、重炭酸カルシウム、珪藻土などが挙げられ
る。混合およびコーティングの方法としては特に限定さ
れず、各種の方法が適宜に用いられる。
[実施例] 実施例1〜5及び比較例1〜5 針入度の異なった5種類のブローンアスファルト各5K
gをハンマーで塊状にした後、垂直回転軸回転刃形式の
粉砕機(QM−10、大和化工機(株)製)にて、回転数
2500r.p.m.、スクリーン孔径5mm、室温
(26℃)中で粉砕・粒状化した。
比較のため、同じブローンアスファルトをそれぞれ水平
回転軸形式のハンマーミルにて粉砕した。
それぞれの結果を第1表に示す。
第1表から明らかな様に、従来の水平回転軸ハンマー方
式では冷却するか、水の利用でしか粉砕できなかった針
入度10以上のアスファルトが室温で粉砕できることが
判明した。
また、ハンマー方式ではその構造上、粒径1mm以上の
粒化は困難であり、また自己破砕されるため、粒の形状
は扁平で角ばっている。このため粉砕後、再凝集結合し
易い。それに対し、垂直回転軸回転刃方式では、回転刃
の剪断力により粒状化されるため、粒は扁平にならず、
多面体に近い形状になり、再凝集もおこり難い。
尚、第1表中の粉砕状態の判定基準は、次のとおりであ
る。
優良…アスファルト同士、機械への付着とも全くなく、
流動性良好である。
良 …流動性はやや落ちるが、アスファルト同士、機械
への付着ともに無く、連続粒状化に支障が無い。
不良…アスファルト同士、機械への付着が一部あり、連
続粒状化ができない。
不可…粉砕ができない。
実施例6 実施例1で使用した試料1をふるいわけた、20メッシ
ュ以上の粒状アスファルト2Kgに種々のコーティング
処理をして、ポリエチレンの袋に入れ、ダンボール箱で
包装し、8月の夏期30日間倉庫に保存し、貯蔵安定性
を調べた。
石油樹脂としては、TACKIROL 5000(分子
量1,200、住友化学(株)製)を、フェノール樹脂と
してはロジン変性フェノール樹脂(ベッカサイトF−1
80、分子量4,500、大日本インキ化学(株)製)を
使用し、アスファルト80重量部に対して樹脂20重量
部の率でアスファルト原料と共に垂直回転軸回転刃方式
の粉砕機(QM−10、大和化工機(株)製)にて同時に
投入して粉砕し混合した。
また、ワックスエマルジョン(PHOENIXEW−5
0、双葉化学(株))は、アスファルト原料を粉砕しなが
ら、アスファルトに対してスプレーし、混合し脱水乾燥
した。
また、カーボンブラック(パウダー#32、三菱化成
(株))、特殊ケイ酸カルシウム(フローライト、徳山曹
達(株))、タルク(GTA−F、クニミネ工業(株))、
重炭酸カルシウム(R重炭、丸尾カルシウム(株))、珪
藻土(クニライト5000、クニミネ工業(株))で次の
様にコーティングした。即ち、上記粉砕機により粉砕し
て得られた粒状アスファルトを、固定された円筒容器型
混合機中に入れ、各々のコーティング粉末を直接、また
はコーティング液を加えた後投入し、円筒容器中の回転
羽根を回転させることによりコーティングを行なった。
結果を第2表に示す。
第2表に示される様に、垂直回転軸回転刃方式で粉砕・
粒状化しただけのものは、粉砕・粒状化時には流動性に
富み再凝集もおこり難かったが、夏期の長期保存後では
一部凝集がみられた。
一方、垂直回転軸回転刃方式で粉砕・粒状化後、或いは
粉砕・粒状化時に上記のようなコーティング物質を混合
およびコーティングすることにより、夏期の長期保存後
も凝集することがなく品質の経時安定性が更に向上し
た。
[発明の効果] 以上の様に、垂直回転軸回転刃方式の粉砕機を用いてア
スファルトを粒状化すると、高速回転する回転刃の剪断
力によって粉砕・粒状化されるため、粒状化時の発熱が
小さく、更に回転刃の回転周囲を囲むような360度全
面開放のスクリーン全面から外部に排出されるため、粉
砕室内滞留時間は非常に短く熱がこもりにくい。このた
め水平回転軸ハンマー方式の粉砕機では粉砕できなかっ
た針入度(5〜20)のものが粉砕でき、しかも設備は
コンパクトである。
また、希望する粒径のものがスクリーンの交換によって
簡単に得られ、比較的大粒のものも粒状化でき、更には
粒状化後の形状も、扁平にならず、再凝集しにくい粉状
または粒状アスファルトが得られる。また、このように
して得られる粉状または粒状アスファルトをコーティン
グ物質で処理することにより、より一層品質の経時安定
性の高い粉状または粒状アスファルトを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の粉状または粒状アスファルトの製造方
法に用いる垂直回転軸回転刃方式の粉砕機の一例を示す
側面図であり、第2図はその粉砕室の断面図、第3図は
粉砕室内の回転軸に取り付ける回転刃の形状を示す図で
ある。また、第4図は水平回転軸ハンマー方式の粉砕機
の一例である。 1:ホッパー、2:粉砕室、3:スクリーン、4:主軸
(垂直)、5A:下向き回転刃、5B:上向き回転刃
6:主軸(水平)、7:ハンマープレート、8:ハンマ
ー、9:ライニングプレート、10:スクリーン、1
1:スクリュー、12:原料、13:製品。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−56053(JP,A) 特開 昭52−99666(JP,A) 実開 昭59−47705(JP,U) 特開 昭51−142874(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】針入度が0以上20以下の塊状アスファル
    ト原料を粉砕機により粉砕・粒状化する、粉状または粒
    状アスファルトの製造方法において、垂直回転軸に取り
    付けられた刃物状の回転刃の高速回転によって該アスフ
    ァルト原料を粉砕・粒状化した後、回転刃の回転周囲を
    囲むような360度全面開放のスクリーンから排出する
    ことを特徴とする粉状または粒状アスファルトの製造方
    法。
  2. 【請求項2】針入度が0以上20以下の塊状アスファル
    ト原料を粉砕機により粉砕・粒状化する、粉状または粒
    状アスファルトの製造方法において、垂直回転軸に取り
    付けられた刃物状の回転刃の高速回転によって該アスフ
    ァルト原料の粉砕・粒状化を行う方法であって、 該アスファルト原料を粉砕・粒状化する際に、剥離性
    のある有機化合物または粉末状の無機化合物を混合およ
    びコーティングしてアスファルト原料の粉砕・粒状化を
    行った後、回転刃の回転周囲を囲むような360度全面
    開放のスクリーンから、上記有機化合物または無機化合
    物が混合およびコーティングされた粉状または粒状アス
    ファルトを排出するか、或いは、 該アスファルト原料を粉砕・粒状化した後、回転刃の
    回転周囲を囲むような360度全面開放のスクリーンか
    ら粉状または粒状アスファルトを排出し、剥離性のある
    有機化合物または粉末状の無機化合物を混合およびコー
    ティングする ことを特徴とする粉状または粒状アスファルトの製造方
    法。
JP60227039A 1985-10-14 1985-10-14 粉状または粒状アスファルトの製造方法 Expired - Lifetime JPH0615046B2 (ja)

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