JPH0615407B2 - 光半導体およびその製法 - Google Patents

光半導体およびその製法

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JPH0615407B2 JP61103009A JP10300986A JPH0615407B2 JP H0615407 B2 JPH0615407 B2 JP H0615407B2 JP 61103009 A JP61103009 A JP 61103009A JP 10300986 A JP10300986 A JP 10300986A JP H0615407 B2 JPH0615407 B2 JP H0615407B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は酸化チタン基材表面にシリカ系皮膜を担持した
光半導体とその製法に関する。
この光半導体は光殺菌剤として化粧品、医薬品、包装材
料、センサーに用いることができるだけではなく、光脱
臭剤への利用や汚水処理等にも応用可能である。また、
光触媒として水の分解による水素発生、更にアミノ酸や
ペプチドの合成に利用することもできる。
〔従来の技術〕
二酸化チタンはそれ自体が光半導体であり、そのバンド
ギャップ以上のエネルギーの光で照射されると、伝導帯
には電子が発生し、価電子帯には正孔が生じる。このエ
ネルギーに富んだ電子および正孔によって生じる電子移
動反応により、殺菌効果を示したり、様々な化学反応を
起こさせることができる。特に二酸化チタンの場合に
は、微粒子にして白金や酸化ルテニウムを担持させると
光触媒能が著しく向上することが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来用いられてきた白金黒/二酸化チタ
ン系などの光半導体では、光触媒能は確かに向上してい
るが、色が黒くなること、コストが高いこと、経時で活
性が低下してしまうこと、安全性が充分でないこと等の
問題点があった。従って、触媒反応などに用いることは
できても、生活用品尚への利用は不可能に近かった。例
えば、アクネ抑制性の化粧量の調整を企図した場合に、
皮膚上に存在するアクネ菌を不活性にする成分として薬
剤を配合すると、その生理作用が皮膚に悪影響を与える
場合がある。一方、白菌黒/二酸化チタン系の光半導体
は色が黒いので粉白粉には多量に配合することができ
ず、又白金それ自体の皮膚への安全性にも問題があり、
使用することは困難であった。
従って、本発明の目的は、生活用品等に安全に利用する
ことのできる白色の光半導体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前記の目的は、本発明により、酸化チタン基材の表面に
シリカ系皮膜を担持する光半導体によって達成すること
ができる。
すなわち、第1の本発明は酸化チタン基材の表面にケイ
素・チタン複合酸化物を含む膜厚4〜 500Åのシリカ系
皮膜 0.1〜30重量%(光半導体の重量基準)を担持して
なる光半導体である。
本明細書において「光半導体」とは、電気伝導性が金属
と絶縁体の中間にある半導体で、電解液中で表面に光を
照射すると光効果を発生するものであり、光励起条件下
で酸化還元反応や電極反応等を生じるものを意味する。
本発明で用いる酸化チタン基材は二酸化チタン、低次酸
化チタンまたはそれらの混合物からなる。二酸化チタン
は、結晶型がアナターゼ型、ルチル型、ブルッカイト型
のいずれでもよく、これらの混合体でもよい。低次酸化
チタンとは、TiOnにおいてnが2未満のものをいう。酸
化チタン基材の形状は任意のものであることができる
が、一般に粉末状基材を使用する。好ましい基材粉末の
粒子径は0.08〜10μ、特には0.01〜1μである。
本発明の光半導体表面を被覆するシリカ系皮膜はケイ素
と酸素とから本質的に構成されるケイ素酸化物、または
基材表面の酸化チタンと更に結合したケイ素と酸素とチ
タンとから本質的に構成されるケイ素・チタン複合酸化
物からなる。更に、Si−Cを含むケイ素・炭素複合体
を含んでいてもよい。前記のケイ素酸化物におけるケイ
素:酸素のモル比は1:約(1.5〜2.5)であり、前記のケ
イ素・チタン複合酸化物におけるケイ素:チタン:酸素
のモル比は1:約(0.1〜9.0):約(1.5〜20)である。一
般に、前記のシリカ系皮膜は、基材との境界面が前記ケ
イ素・チタン複合酸化物からなり、その他の部分はケイ
素酸化物からなる。前記皮膜の厚さ4〜500 Å好ましく
は4Å〜100 Åである。また、シリカ系皮膜は、光半導
体の重量を基準として、約0.1〜30重量%好ましく
は1.0〜10.0重量%の量で光半導体上に担持されてい
る。担持量は酸化チタン基材の比表面積によって異な
り、比表面積の大きいもの程担持量は大きくなるが、通
常用いられる粒子径10μ以下の基材においても0.1
重量%では担持量が少なく効果があらわれない。また3
0%重量以上ではシリカ系皮膜が厚くなるので同様に効
果がなくなる。
本発明にかかる光半導体は白色で人体に対する安全性が
高いので医薬品、化粧品等に用いることができる。光を
照射した時の殺菌効果は大腸菌、アクネ菌など多種の菌
に対して有効であり、この作用により、塗布箇所の減菌
が可能である。また、光触媒作用としても選択的な酸化
を行うことができ、触媒としての利用も可能である。
第2の本発明は前記の光半導体を得る製法であって、そ
の製法は酸化チタン器材の表面にケイ素化合物を被覆し
た後で焼成することからなる。
本発明方法では、最初に酸化チタン基材の表面にケイ素
化合物の被覆層を形成する。被覆層の形成は、酸化チタ
ン基材に対してケイ素化合物を固相、液相または気相の
状態で接触させることによって行なう。均一で薄い被覆
層を形成することのできる方法を使用することが好まし
い。
ケイ素化合物として無機ケイ素化合物例えば水ガラス等
を使用することができる。しかしながら、有機ケイ素化
合物を使用することが好ましい。有機ケイ素化合物とし
ては、クロロシランやアルコキシシランのようなシラン
類や様々な官能基を有したシクロキサン類を用いること
ができる。シロキサン類としては、例えばヒドロキシ変
性、アミノ変性、カルボキシル変性、エポキシ変性、メ
タクリロキシ変性、フッ素変性、メルカプト変性、アル
キル変性、フェニル変性などのシロキサン類を用いるこ
とができる。この中でも、Si−Hを有するポリシロキ
サンが酸化チタン基材上で均一な被覆層を形成すること
を本発明者らは見出した。すなわち、ケイ素化合物とし
て式 (式中、Rは一価の有機基であり、aは1または2であ
り、そしてbは0、1または2であるが、但しaとbと
の和は3を越えないものとする) で示される単位少なくとも1個を1分子中に有するオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンを用いれば、基材上
でSi−H基同志が架橋してSi−O−Siの結合が生
じシリコーン重合体が得られる。本発明者らが見出した
ところによれば、Si−H基同志の架橋は酸化チタン基
材表面に存在する活性点の作用によって進行するので、
触媒の添加は全く不必要である。こうして形成されるシ
リコーン被覆層をもつ酸化チタン基材を焼成すると、均
一で薄いシリカ系皮膜を担持する光半導体が得られる。
本発明では、薄く均一なシリカ系皮膜で基材表面全体を
覆うことが最も好ましい。薄く均一なシリカ系皮膜を基
材表面全体に形成するためには、従来の水ガラスで基材
を被覆してから焼成する方法などでは不充分である。最
初に、基材をケイ素化合物で処理して、基材上にケイ素
化合物の均一な被覆層を形成し、続いてそれを焼成する
方法が最も有効である。酸化チタン基材上にケイ素化合
物を均一に被覆する方法としては、式 または式 (上記各式中、R〜Rは互いに同一でも異なっても
よく、水素原子、アルキル基またはアリール基であり、
kおよびnはそれぞれ正の整数であるが、但し 3≦k≦100 および1≦n≦100 の値を満足するものとする) で表させるシリコーン化合物1種または2種以上を使用
して酸化チタン基材上で重合させる方法がある。この場
合、シロキサン結合の開環重合のみでもいる程度の重合
が可能であるが、上述したようにSi−H基を有するも
のはさらに重合が良好に起こる。
式(B)の化合物としては、ジハイドロヘキサメチルシ
クロテトラシロキサン、トリハイドロペンタメチルシク
ロテトラシクロキサン、テトラハイドロテトラメチルシ
クロテトラシロキサン、ジハイドロオタメチルシクロペ
ンタシロキサン、トリハイドロヘプタメチルシクロペン
タシロキサン、テトラハイドロヘキサメチルシクロペン
タシロキサン、ペンタハイドロペンタメチルシクロペン
タシロキサンのように1分子中に水素原子が二個以上存
在するものが望ましい。また、水素原子が多すぎるとケ
イ素原子に二個の水素原子が結合するものができるので
入手が困難である。
式(C)の化合物も同様に1分子中に水素原子が二つ以
上存在するもの、例えば式 の化合物等が望ましい。
前記の式(B)または式(C)の化合物による基材の処
理は液相で行なう以外に、ボールミルを用いた固相でも
行うことができるが、固相の場合には粒子系等が変化す
ることがあり注意を要する。
最も好ましい処理方法は以下の方法である。式(B)で
k=3〜7の揮発性環状シリコーンの1種または2種以
上および/または式(C)でn=0〜6の揮発性直鎖シ
リコーン1種または2種以上と酸化チタンとを各別の開
放容器に入れ、これらの容器を共通の密閉系に放置して
おくと揮発性シリコーンが酸化チタン表面に分子状で吸
着する。揮発性シリコーンによる基材の気相処理は、開
放系で行なうこともできる。この場合には、前記の揮発
性シリコーンを適当なキャリアガスで基材上に運ぶのが
好ましい。
この状態では揮発性シリコーンがその温度での分圧で揮
酸し、酸化チタンの上で吸着平衡を保っている。ここで
基材表面に重合活性がなければ、基材を取出したときに
揮発性シリコーンが脱着しては基材は元の表面に戻る。
しかし、重合活性があれば、シリコーン化合物が基材上
で重合する。重合すると、基材表面の揮発性シリコーン
の分圧が下がるので、容器中の揮発性シリコーンがさら
に揮発して基材上に供給される。
表面で重合を起こすためには一般に熱を用いるか、また
は重合用触媒を用いるが、本発明者らの得た知見による
と、酸化チタン表面にはSi−H基同志を架橋しSi−
O−Siの結合を生成させる触媒作用のあることがわか
った。すなわち、酸化チタン表面に吸着した揮発性シリ
コーンは、この表面活性によって次々と架橋した編目状
のシリコーン樹脂を形成する。このようにして基材表面
がシリコーン樹脂で被覆されると、酸化チタン表面の表
面活性点が封鎖されてしまい、その後の吸着、架橋反応
が進行せず被覆層の形成が停止する。その後脱気する
と、未反応の揮発性シリコーンが除去され、シリコーン
樹脂のみで揮発された酸化チタン基材が得られる。
こうして得られるケイ素化合物被覆層をもつ酸化チタン
基材を、続いて焼成工程にかけ、前記基材表面にシリカ
系皮膜を形成する。焼成温度は300 〜1100℃好ましくは
400〜800 ℃である。 300℃以下ではメチル基等の有機
基が残存し、1100℃以上では基材の凝集が生じるため好
ましくない。焼成時間は2〜24時間である。焼成雰囲
気は空気中、真空中、窒素気流中、アンモニア気流中、
水素気流中のいずれでも良い。空気気流中で焼成すると
基材は二酸化チタンになる。空気気流中以外の場合には
低次酸化チタンが生成し、またアンモニア気流中では窒
化チタンや窒化ケイ素が一部に形成される場合がある
が、いずれの場合にも焼成生成物を光半導体として用い
ることができる。
こうして得られる本発明の光半導体の成分構成は、X線
光電子分光分析、赤外分光分析、X線回折等によって推
定することができる。
本発明の光半導体は白色で、光殺菌作用、光触媒作用等
に優れており、また白金担持二酸化チタンと比較して経
時での劣化が少ないものである。
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、こ
れは本発明を限定するものではない。
製造例 1 (1) 二酸化チタン微粒子(0.025μm)100gとテトラヒ
ドロテトラメチルシクロテトラシロキサン20gとを別
々の小容器に入れ、それらの小容器を室温で密閉容器に
て放置した。96時間後に二酸化チタン微粒子を取り出
し重量を測定したところ107.85gのシリコーン処理酸化
チタン微粒子が得られ、さらに50℃の乾燥器に24時
間放置したところシリコーン処理二酸化チタン微粒子10
4.80gが得られた。
このシリコーン処理二酸化チタン微粒子を電気炉中にお
いて空気存在下で 500℃で 120分間焼成したところ、シ
リカ系皮膜をもつ二酸化チタン微粒子104.50gが得られ
た。
(2) 前記製造例1(1)の各工程段階での生成物の構
成について、X線光電子分光分析装置で解析を行った。
分析装置としてはアルバック・ファイ社製ESCA−5300
を、X線源としては15KVデュアルアノードMg 300
Wを、エネルギー分析器としては半球静電型分析器 (SC
A)を、検出器としてはPSD(ポジション・センシティ
ブ・ディテクタ)をそれぞれ用いた。結合エネルギーは
1Sの値を標準として補正して行い、0〜1000eVの範
囲で測定を行った。
X線光電子分光分析の結果を第1表に示す。第1図にお
いて、(a)は二酸化チタンの測定結果を示す。Tiの
オージェ(Ti)、Ti2S軌道およびTi2P軌道
を示す結合エネルギーとOのオージェ(O)およびO
1S軌道を示す結合エネルギーとが観察され、表面にチ
タンの酸化物、すなわち酸化チタンが存在していること
を示している。第1図の(b)は、焼成前のシリコン処
理二酸化チタンの測定結果であり、(c)は 500℃で焼
成した生成物の測定結果である。いずれの場合にもTi
やOに起因する結合エネルギー以外にSi2s軌道および
Si2P軌道が観察され、Si化合物が表面に存在するこ
とを示している。(b)と(c)とにおいてはSi2P
道はいずれも102.3eVを示し差が認められなかった。
(b)と(c)との構成比を光電子スペクトルから求め
られたところ、(b)はTi=14.58,O=52.54,C=
24.09 Si=8.08,(c)はTi=14.78,O=57.4
9,C=20.67,Si=7.06であり、焼成によってCが減
少しOが増加していることがわかった。これは、(b)
におけるシリコーンのSi−CH基が焼成によりSi
−Oの結合に変化したことを示しているものと思われ
る。
(3) 前記製造例1(1)の各工程段階の生成物につい
て赤外分光光度計による検討を行った。
赤外分光光度計としてはDisilab社製FTS−15Cを
用いた。測定は、試料 100mgとKBr粉末 900mgとを均
一に混合し、拡散反射スペクトル測定用セルにつめ、以
下の条件で実施した。
分解能:1cm-1 積算回数: 100回 第2図に赤外吸収スペクトルを示す。(a)は二酸化チ
タンのスペクトルを示し、(b)は焼成前のシリコーン
被覆二酸化チタンのスペクトルを示す。(b)には、
(a)にみられない1270cm-1のSi−CHに起因する
吸収と2170cm-1のSi−H基に起因する吸収とがみられ
る。このことから、(b)の焼成前微粒子はSi−CH
およびSi−H基を有するシリコーンで確実に被覆さ
れていることがわかる。
これに対して、焼成生成物のスペクトルを示す(c)に
はSi−CHおよびSi−Hに起因する吸収が共に消
失し、代わりに3700〜3800cm-1の吸収が現れる。この吸
収はSi−OHに起因するものと思われる。従って、前
記(2)の光電子スペクトルの結果から、焼成生成物の
表面にSiが確実に存在していることが分かっているの
で、焼成生物の表面には無機のSi化合物であるSiO2
生成していることが推定される。
(4) 前記製造例1(1)の各工程段階の微粒子につい
てX線回折による検討を行った。
X線回折は日本電子社製JRX−12X−Aを用い、タ
ーゲットはCu(Kα線)で40KV、100mAで行っ
た。フィルターはモノクロメーターを、ディクターはS
Cを用いた。第3図に焼成生成物のX線回折結果を示
す。この結果から実施例1(1)の焼成生成物の主成分
は二酸化チタンであり、アナターゼ型の方がルチル型よ
りも多いことがわかる。このX線回折パターンは、未処
理二酸化チタンおよび焼成前シリコーン被覆二酸化チタ
ンでもそれぞれ同じであり、 500℃の焼成では元のアナ
ターゼ型:ルチル型の比が変化しないことを示してい
る。また、焼成によって生成したシリカ系化合物はX線
回折で観察されなかったので、微量であることが分か
る。
以上のことから、実施例1(1)の焼成生成物は主成分
が二酸化チタン(アナターゼ型>ルチル型)であり、表
面に薄いシリカ系皮膜を有したものであることが推定で
きる。
殺菌活性試験例 (a)大腸菌に対する光殺菌活性 予め24時間肉汁培地(pH7)にて前培養した大腸菌
(Esherichia coli ATCC8739)を0.1Mリン酸緩衝液
(pH7)に懸濁し、3.5×10cells/mlの細胞懸
濁液を調製した。一方、 100ml三角フラスコに二酸化
チタン微粒子(0.025μm)または前記製造例1(1)
で調製した本発明の光半導体粒子を50mg入れ、上記の
細胞懸濁液30mlを加えた。これらの三角フラスコを
緩やかに振とうさせながらハロゲンランプにて光照射を
行い(約10000 ルックス)、180分後の生菌数をコロ
ニー法によって測定した。これらの実験は室温において
行った。結果を以下の第1表に示す。
第1表から明らかなように、添加物のない細胞懸濁液に
光を照射した場合も、製造例1(1)の焼成生成物を添
加して光を照射しなかった場合も、180分後の生菌数
はほとんど変化していない。それに対し、二酸化チタン
微粒子を加えて光照射を行った場合には明らかに生菌数
が減少し、製造例1(1)の焼成生成物を加えて光を照
射した場合には生菌数が更に大幅に減少していることが
わかる。このことから本発明による半導体が光の照射を
受けた場合に有効な殺菌力を示すことは明らかである。
(b)アクネ菌に対する光殺菌活性 予め48時間GAM寒天培地(pH7.3)にて前培養し
たアクネ菌(Propionibacterium acnes ATCC11827)を
M/15リン酸緩衝液(pH7.2)に懸濁し、8.3×
10cells/mlの細胞権濁液を調製した。一方、 100
ml三角フラスコに酸化チタン微粒子(0.025μm)ま
たは前記製造例1(1)で調製した本発明の光半導体粒
子を10mg入れ、上記の細胞権濁液30mlを入れた。
これらの三角フラスコを緩やかに振とうさせながら螢光
澄にて光照射を行い(約6000ルックス)、30分間後、
60分間後および90分間後の生菌数をコロニー法にて
測定した。これらの実験は37℃にて行った。結果を以
下の第2表に示す。
第2表から明らかなとおり、アクネ菌の場合にも大腸菌
の場合と同様の結果が得られた。しかしながら、大腸菌
の場合よりも二酸化チタンとの差が大きく、未処理の二
酸化チタンよりも光殺菌作用が強いことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図はX線光電子分光分析の結果を示すグラフ、第2
図は赤外線吸収スペクトルを示すグラフ、そして第3図
はX線回折の結果を示すグラフである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化チタン基材の表面にケイ素・チタン複
    合酸化物を含む膜厚4〜 500Åのシリカ系皮膜 0.1〜30
    重量%(光半導体の重量基準)を担持してなる光半導
    体。
  2. 【請求項2】酸化チタン基材が粒子径 0.008〜10μの微
    粒子である特許請求の範囲第1項記載の光半導体。
  3. 【請求項3】酸化チタン基材が低次酸化チタン、アナタ
    ーゼ、ルチル、ブルッカイトまたはその混合物からなる
    特許請求の範囲第1項記載の光半導体。
  4. 【請求項4】シリカ系皮膜が炭化ケイ素を含む特許請求
    の範囲第1項記載の光半導体。
  5. 【請求項5】酸化チタン基材の表面にケイ素化合物を被
    覆した後に焼成することにより前記基材の表面に膜厚4
    〜 500Åのシリカ系皮膜 0.1〜30重量%(光半導体の重
    量基準)を形成することからなる光半導体の製法。
  6. 【請求項6】ケイ素化合物として、式 (式中、Rは一価の有機基であり、aは1または2であ
    り、そしてbは0、1または2であるが、但しaとbと
    の和は3を超えないものとする)で示される単位、少な
    くとも1個を1分子中に有するオルガノハイドロジェン
    ポリシロキサンを使用する特許請求の範囲第5項記載の
    方法。
  7. 【請求項7】ケイ素化合物として、式 または式 (上記各式中、R〜Rは互いに同一でも異なっても
    よく、水素原子、アルキル基またはアリール基であり、
    kおよびnはそれぞれ正の整数であるが、但し 3≦k≦100 および1≦n≦100 の値を満足するものとする) で表される化合物を使用する特許請求の範囲第5項記載
    の方法。
  8. 【請求項8】焼成温度が 300℃〜1100℃である特許請求
    の範囲第5項記載の方法。
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