JPH0615502B2 - アシルオキシ・ナフトエ酸の製造法 - Google Patents

アシルオキシ・ナフトエ酸の製造法

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JPH0615502B2
JPH0615502B2 JP60129056A JP12905685A JPH0615502B2 JP H0615502 B2 JPH0615502 B2 JP H0615502B2 JP 60129056 A JP60129056 A JP 60129056A JP 12905685 A JP12905685 A JP 12905685A JP H0615502 B2 JPH0615502 B2 JP H0615502B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、下記の一般式で表されるアシルオキシアルキ
ルナフタレン化合物を分子状酸素により酸化し対応する
アシルオキシナフトエ酸化合物を製造する方法に関す
る。
一般式; (式中;Rは炭素数1〜3のアルキル基、Rは水素
原子または炭素数1〜4のアルキル基である。) 詳しくは、溶媒として有機カルボンまたは有機カルボン
酸酸および無水酢酸からなる混合物を使用し、コバルト
あるいはマンガン化合物のうち少なくとも一種の化合物
に臭素化合物を加えた触媒の存在下に酸化反応を行うア
シルオキシ・ナフトエ酸の製造法に係るものである。
本発明の方法により得られるアシルオキシナフトエ酸化
合物は、そのままで、あるいはアシルオキシ基を加水分
解してヒドロキシル基とした形で使用され合成樹脂原料
としてあるいは合成繊維原料として有用な化合物であ
る。
〔従来の技術およびその問題点〕
アシルオキシ基を有するアルキルベンゼン類を酸化触媒
の存在下、酸化する方法としてはたとえば、特公昭42
−849号公報、特公昭50−35066号公報などが
ある。前者はp−クレジルアセテートをコバルト触媒の
存在下100〜140゜Cで酸化し、p−アセトキシ安息
香酸を得る方法である。しかしこの方法においてはp−
クレジルアセテートの反応率は僅かに12mol%にすぎ
ない。後者の発明は前者を改良したもので、溶媒として
有機カルボン酸またはその無水物を用い、触媒として臭
素化合物、コバルト化合物およびマンガン化合物の三成
分系を使用する方法である。
また、メチルナフタレン、ジメチルナフタレンのごとき
アルキルナフタレン化合物を重金属触媒の存在下、分子
状酸素で酸化し、ナフトエ酸またはナフタレンジカルボ
ン酸を得ることも知られている。
また、本出願人は、先にアシルアルキルナフタレン類を
過酸化物と反応させて得られるアシルオキシ基を有する
アルキルナフタレン化合物を有機触媒中、臭素化合物−
コバルト化合物もしくは臭素化合物−コバルト化合物−
マンガン化合物の存在下、分子状酸素で酸化するアシル
オキシ・ナフトエ酸化合物の製造法を開発した。(特願
昭59−145183号、59−163402号) この方法は効率良く対応するアシルオキシ・ナフトエ酸
を与えるが、アシルオキシ・アルキルナフタレンの反応
率は未だ十分でない。
〔問題点を解決するための手段〕
このためアシルオキシ・アルキルナフタレンの反応率を
高めるため種々の検討を重ねた結果ぎ酸及び水を特定量
含有する溶媒中でアキルナフタレン化合物を過酸化水素
のごとき過酸化物と反応させ得られるアシルオキシ・ア
ルキルナフタレン化合物を酸化反応の原料に用いること
により、アシルオキシ・アルキルナフタレンの反応率は
向上し、高収率でアシルオキシ・ナフトエ酸が得られる
ことが見出され本発明に至った。
即ち本発明は下記の一般式(1)(式中Rは炭素数1〜
3のアルキル基、Rは水素原子または炭素数1〜4の
アルキル基である。)で表わされる アシルオキシ・ナフタレン化合物を有機溶媒中コバルト
あるいはマンガン化合物のうち少なくとも一種の化合物
と臭素化合物の存在下、分子状酸素により酸化するに際
し、下記一般式(2)で表わされるアシル・アルキルナフ
タレン (式中のR,Rは上記と同じ) 化合物をぎ酸濃度45〜95重量%及び水濃度が少なく
とも5重量%である溶媒の存在下、過酸化水素または有
機過酸もしくはこれらの混合物の一種で酸化して得られ
た、一般式(1)で表わされるアシルオキシ・アルキルナ
フタレン化合物を用いることを特徴とするアシルオキシ
・ナフトエ酸の製造法である。
本発明で使用されるアシルオキシ・アルキルナフタレン
化合物はアシル・アルキルナフタレンと過酸化水素など
の過酸化物との反応によって得られるが、この際の反応
温度は0゜Cから100゜Cの範囲で実施し得るが、通常1
0゜Cから70゜Cの範囲で行なわれる。
また該反応はぎ酸及び水を特定量含有する溶媒中で実施
されるが、ぎ酸の使用量は原料アシル・アルキルナフタ
レン化合物に対して重量比で通常0.1〜100の範囲
で使用し得るが0.3〜30が適当である。
さらに該反応においてはぎ酸及び水自体が反応溶媒とし
て機能するので、他の反応溶媒を格別必要としないが、
該反応に悪影響を与えないものならばいずれの溶媒も使
用することもできる。
この様な溶媒としては、有機脂肪酸およびそのエステ
ル、芳香族炭化水素があげられる。
有機脂肪酸としては炭素数2〜4の低級脂肪酸であっ
て、たとえば、酢酸、プロピオン酸、酪酸などである。
また有機脂肪酸エステルは、たとえば、ぎ酸メチル、ぎ
酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチ
ル、プロピオン酸エチル、などが例示される。また芳香
族炭化水素としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼンなどがある。
該反応では過酸化水素または有機過酸もしくはその混合
物のうちの一種が使用される。工業的には過酸化水素を
用いるのが好適である。有機過酸は過酸化水素と低級脂
肪酸とから合成される過カルボン酸で、過酢酸、過プロ
ピオン酸などが例示できる。
該反応において過酸化水素の供給は、過酸化水素をその
ままで、又はぎ酸溶液として、あるいは他の溶媒として
使用される有機脂肪酸溶液として反応に使用することが
出来る。過酸化水素のぎ酸溶液あるいは有機脂肪酸溶液
は滞留時間の長い場合には一部の過カルボン酸を生成す
ることがあるが、支障なく使用できる。過酸化水素は通
常30〜95wt%の濃度のものが使用される。
過酸化水素は、原料アシル・アルキルナフタレン類に対
してモル比で1.00〜2.0の範囲で使用される。こ
の範囲以上の使用は特に利することなく、場合によって
は副反応を伴って不利益をもたらすことがある。
該反応においては、過ぎ酸、過プロピオン酸のような有
機過酸も過酸化水素と同様に使用される。
該反応終了後、反応生成物を冷却して結晶を析出させ、
アシルオキシ・アルキルナフタレンの結晶を得る。さら
に必要に応じて該結晶を反応に使用したと同様の溶媒で
リンス洗浄する。
以上の様にして得られる前記一般式(1)で表わされるア
シルオキシ・アルキルナフタレン化合物としては具体的
には例えば2−メチル−6−アセチルオキシナフタレ
ン、2−メチル−6−プロピルオキシナフタレン、2−
メチル−6−イソブチリルオキシナフタレン、2−メチ
ル−7−アセチルオキシナフタレン、2−メチル−7−
プロピオニルオキシナフタレン、2−メチル−7−イソ
ブチリルオキシナフタレン、2−エチル−6−アセチル
オキシナフタレン、2−エチル−6−プロピニルオキシ
ナフタレン、2−エチル−6−イソブチリルオキシナフ
タレン、2−エチル−7−アセチルオキシナフタレン、
2−エチル−7−プロピオニルオキシナフタレン、2−
エチル−7−イソブチリルオキシナフタレン、2−イソ
プロピル−6−アセチルオキシナフタレン、2−イソプ
ロピル−6−プロピオニルオキシナフタレン、2−イソ
プロピル−6−イソブチリルオキシナフタレン、2−イ
ソプロピル−7−アセチルオキシナフタレン、2−イソ
プロピル−7−プロピオニルオキシナフタレン、2−イ
ソプロピル−7−イソブチリルオキシナフタレン、1−
メチル−6−アセチルオキシナフタレン、1−メチル−
6−プロピオニルオキシナフタレン、1−メチル−6−
イソブチリルオキシナフタレン、1−メチル−7−アセ
チルオキシナフタレン、1−メチル−7−プロピオニル
オキシナフタレン、1−メチル−7−イソブチリルオキ
シナフタレンなどが例示される。
次に該反応によって得られたアシルオキシ・アルキルナ
フタレン化合物の分子状酸素による酸化反応は有機溶媒
の存在下行なわれる。
該酸化反応に使用される溶媒としては炭素数2〜4の低
級有機カルボン酸あるいは該有機カルボン酸と無水酢酸
との混合物が使用される。
溶媒の使用量は、反応原料物質に対し、少なくとも2倍
量以上、好適には3〜100倍量が使われる。
該反応溶媒中の水分量は出来るだけ少ない方が良い。触
媒濃度、反応原料物質に対する溶媒の使用量などにより
変わるが、通常工業的に供給し得るものでよく、一般的
には1wt%以下、好適には0.5wt%以下が望ましい。
水が余り多いと分子状酸素による反応が開始されないか
あるいは反応が開始した場合でも加水分解反応などの副
反応が起り好ましくない。
また有機カルボン酸と無水酢酸との混合物が使用される
場合、無水酢酸は反応原料物質に対して100倍モル以
下、好適には30倍モル以下が望ましい。
余り無水酢酸が多いとアシルオキシ・ナフトエ酸の選択
率が低下し易く好ましくない。
つぎに本発明に使用される触媒は、臭素化合物およびコ
バルト化合物からなる二成分系もしくはこれにさらにマ
ンガン化合物を加えた三成分系が使用され、臭素化合物
としては、臭化コバルト、臭化水素酸、臭化ナトリウ
ム、臭化マンガンあるいは臭化アンモニウムなどが使わ
れ、その使用量は溶媒に対し、Brとして100wtppm
以上、好適には200〜10000wtppmである。
また、コバルト化合物は、臭化コバルト、酢酸コバルト
などが例示され、その使用量は溶媒に対しCoとして1
0wtppm以上、好適には50〜5000wtppmである。さ
らにマンガン化合物は臭化マンガン、酢酸マンガンなど
が例示され、溶媒に対しMnとして5000wtppm以下
の濃度で使用される。
本発明において反応温度は100〜200゜Cの範囲が好
適である。余り高温ではナフタレン核の分解が起こり好
ましくなく、100゜Cよりも低い温度では充分に反応が
進行せず好ましくない。
また、反応圧は、常圧〜200kg/cm2G、酸素分圧4
0kg/cm2G以下が採用され、酸素分圧が零では好まし
くないが酸素分圧が2kg/cm2G以下でも反応は充分に
進行する。本発明の分子状酸素は、純酸素ガスあるいは
不活性ガスで希釈された酸素含有ガス、たとえば空気、
のいずれも使用できる。
〔発明の効果〕
本発明によればアシルオキシ基を有するナフトエ酸化合
物を選択性よく、高収率で容易に得ることができる。該
ナフトエ酸化合物はそのままで、もしくはアシルオキシ
基を加水分解してヒドロキシル基として、合成樹脂もし
くは合成繊維の原料化合物として使用される。本発明の
方法で得られるナフトエ酸化合物、たとえば6−アセチ
ルオキシ−2−ナフトエ酸は、近年高強度ポリエステル
繊維原料として注目を集めており、本発明はこのような
ナフトエ酸を工業的に供給することができるもので、極
めて意義あるものである。
〔実施例〕
つぎに本発明の実施例を記す。
実施例1 攪はん機、還流コンデンサー及び滴下ロートを付した反
応容器に水12.4g、ぎ酸40g及び2−メチル−6
−アセチルナフタレン29.2gを加え、かきまぜなが
ら水浴上で29゜Cに保持する。
予めぎ酸30.12g、水10.04g及び90%の過
酸化水素水溶液9.64gとを調合した混合物49.8
gを滴下ロートから3分を要して攪はん下に滴下する。
(ぎ酸濃度74.7wt%) 滴下に伴い発熱が認められるが、必要に応じて水冷し液
温を29゜Cに保持する。滴下終了後29゜Cで約5時間反
応させた。
反応終了後、反応混合物から目的生成物の2−メチル−
6−アセチルオキシナフタレンの結晶を分離し、この結
晶をぎ酸水溶液でリンス洗浄したのち、60゜Cで減圧乾
燥した。
次いで2−メチル−6−アセチルオキシナフタレン5.
5g、酢酸(水含量0.2wt%)100g、無水酢酸1
0g、酢酸コバルト4水塩、1.16g(コバルト25
00wtppm)酢酸マンガン4水塩1.23g(マンガン
2500wtppm)、臭化アンモニウム0.384g(臭
素2850wtppm)を内容積500mの攪はん機付き
チタン製オートクレーブに仕込み、2,3〜3.0kg/
cm2Gに空気で加圧したのち、117〜123゜Cに加熱
する。
空気を30/hrの速度で流し、酸素の吸収が無くなる
まで反応を続けた。反応時間は1時間であった。
内容物を取り出し高速液体クロマトグラフィーにより分
析した結果、2−メチル−6−アセチルオキシナフタレ
ンの転化率97.2%、6−アセチルオキシ−2−ナフ
トエ酸の収率は88.8mol%(選択率91.3mol%)
であった。
実施例2 攪はん機、還流コンデンサー及び滴下ロートを付した反
応容器に水1.14g、ぎ酸11.46g及び2−メチ
ル−6−アセチルナフタレン8.58gを加え、かきま
ぜながら水浴上で20゜Cに保持する。
予めぎ酸10g、90%の過酸化水素水溶液2.64g
とを調合した混合物12.64gを滴下ロートから82
分を要して攪はん下に滴下する。(ぎ酸濃度93.9wt
%) 滴下に伴い発熱が認められるが、必要に応じて水冷し液
温を17〜20゜Cに保持する。滴下終了後17〜23゜C
で約5時間反応させた。
反応終了後、反応混合物から目的生成物の2−メチル−
6−アセチルオキシナフタレンの結晶を分離し、この結
晶をぎ酸水溶液でリンス洗浄したのち、60゜Cで減圧乾
燥した。
次いで、2−メチル−6−アセチルオキシナフタレン
5.5g、酢酸(水含量0.2wt%)100g、無水酢
酸10g、酢酸コバルト4水塩0.047g(コバルト
100wtppm)、酢酸マンガン4水塩0.442g(マ
ンガン900wtppm)、臭化アンモニウム0.384g
(臭素2850wtppm)を内容積50mの攪はん機付
きチタン製オートクレーブに仕込み、1.7〜2.2kg
/cm2Gに空気で加圧したのち、118〜124゜Cに加
熱する。
空気を27/hrの速度で流し、酸素の吸収が無くなる
まで反応を続けた。反応時間は1時間であった。
内容物を取り出し高速液体クロマトグラフィーにより分
析した結果、2−メチル−6−アセチルオキシナフタレ
ンの転化率96.2%、6−アセチルオキシ−2−ナフ
トエ酸の収率は80.3mol%(選択率83.4mol%)
であった。
実施例3 攪はん機、還流コンデンサー及び滴下ロートを付した反
応容器に水14.64g、ぎ酸22.28g及び2−メ
チル−6−アセチルナフタレン7.86gを加え、かき
まぜながら水浴上で40゜Cに保持する。
予めぎ酸7.31g、水5.0g及び90%の過酸化水
素水溶液2.46gとを調合した混合物14.77gを
滴下ロートから30分を要して攪はん下に滴下する。
(ぎ酸濃度59.8wt%) 滴下に伴い発熱が認められるが、必要に応じて水冷し液
温を40゜Cに保持する。滴下終了後40゜Cで約5時間反
応させた。
反応終了後、反応混合物から目的生成物の2−メチル−
6−アセチルオキシナフタレンの結晶を分離し、この結
晶をぎ酸水溶液でリンス洗浄したのち、60゜Cで減圧乾
燥した。
次いで2−メチル−6−アセチルオキシナフタレン5.
5g、酢酸(水含量0.2wt%)100g、無水酢酸1
0g、酢酸コバルト4水塩0.34g(コバルト 75
0wtppm)、酢酸マンガン4水塩0.123g(マンガ
ン250wtppm)、臭化アンモニウム0.384g(臭
素2850wtppm)を内容積500mの攪はん機付き
チタン製オートクレーブに仕込み、1.7〜2.1kg/
cm2Gに空気で加圧したのち、118〜123゜Cに加熱
する。
空気を40/hrの速度で流し、酸素の吸収が無くなる
まで反応を続けた。反応時間は1時間であった。
内容物を取り出し高速液体クロマトグラフィーにより分
析した結果、2−メチル−6−アセチルオキシナフタレ
ンの転化率100%、6−アセチルオキシ−2−ナフト
エ酸の収率は86.0mol%(選択率86.0mol%)で
あった。
また6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸の選択率は0.5
mol%であった。
実施例4 攪はん機、還流コンデンサー及び滴下ロートを付した反
応容器に酢酸エチル5.04g及び2−メチル−6−ア
セチルナフタレン7.39gを加え、かきまぜながら水
浴上で30゜Cに保持する。
予めぎ酸5.03g、水0.5g及び90%の過酸化水
素水溶液2.27gとを調合した混合物7.8gを滴下
ロートから19分を要して攪はん下に滴下する。(ぎ酸
濃度46.6wt%) 滴下に伴い発熱が認められるが、必要に応じて水冷し液
温を30゜Cに保持する。滴下終了後30゜Cで約10時間
反応させた。
反応終了後、反応混合物から目的生成物の2−メチル−
6−アセチルオキシナフタレンの結晶を分離し、この結
晶をぎ酸水溶液でリンス洗浄したのち、60゜Cで減圧乾
燥した。
次いで2−メチル−6−アセチルオキシナフタレン5.
5g、酢酸(水含量0.2wt%)100g、無水酢酸1
0g、酢酸コバルト4水塩0.244g(コバルト52
5wtppm)、酢酸マンガン4水塩0.244g(マンガ
ン500wtppm)、臭化アンモニウム0.384g(臭
素2850wtppm)を内容積500mの攪はん機付き
チタン製オートクレーブに仕込み、2kg/cm2Gに空気
で加圧したのち、115−116゜Cに加熱する。
空気を71/hrの速度で流し、酸素の吸収が無くなる
まで反応を続けた。反応時間は2時間であった。
内容物を取り出し高速液体クロマトグラフィーにより分
析した結果、2−メチル−6−アセチルオキシナフタレ
ンの転化率100%、6−アセチルオキシ−2−ナフト
エ酸の収率は88.2mol%(選択率88.2mol%)で
あった。
実施例5〜10 前記実施例1の前段反応と同条件で反応を行ない、得ら
れた2−メチル−6−アセチルオキシナフタレンを用い
て表−1に示した条件で実施例1と同様に後段の反応を
行った。
得られた結果を表−1に示す。
なお実施例8の反応する前の反応溶媒中の水濃度は約
0.2wt%となる。
実施例11 攪はん機、還流コンデンサー及び滴下ロートを付した反
応容器に水3.1g、ぎ酸10g及び2−メチル−6−
イソブチリルナフタレン12.1gを加え、かきまぜな
がら水浴上で29゜Cに保持する。
予めぎ酸7.53g、水 2.51g及び90%の過酸
化水素水溶液2.41gとを調合した混合物12.45
gを滴下ロートから3分を要して攪はん下に滴下する。
(ぎ酸濃度74.7wt%) 滴下に伴い発熱が認められるが、必要に応じて水冷し液
温を29゜Cに保持する。滴下終了後29゜Cで約5時間反
応させた。
反応終了後、反応混合物から目的生成物の2−メチル−
6−イソブチルオキシナフタレンの結晶を分離し、この
結晶をぎ酸水溶液でリンス洗浄したのち、60゜Cで減圧
乾燥した。
次いで2−メチル−6−イソブチリルオキシナフタレン
10g、酢酸(水含量0.2wt%)100g、無水酢酸
10g、酢酸コバルト4水塩0.244g(コバルト5
25wtppm)、酢酸マンガン4水塩0.244g(マン
ガン500wtppm)、臭化アンモニウム0.384g
(臭素2850wtppm)を内容積500mlの攪はん機付
きチタン製オートクレーブに仕込み、25kg/cm2Gに
空気で加圧したのち、120゜Cに加熱する。
空気を25/hrの速度で流し、酸素の吸収が無くなる
まで反応を続けた。反応時間は2.5時間であった。
内容物を取り出し高速液体クロマトグラフィーにより分
析した結果、2−メチル−6−イソブチリルオキシナフ
タレンの転化率100%、6−イソブチリルオキシ−2
−ナフトエ酸の収率は78.5mol%(選択率78.5m
ol%)であった。
実施例12 攪はん機、還流コンデンサー及び滴下ロートを付した反
応容器に水3.1g、ぎ酸10g及び2−エチル−6−
アセチルナフタレン10.6gを加え、かきまぜながら
水浴上で29゜Cに保持する。
予めぎ酸7.53g、水2.51g及び90%の過酸化
水素水溶液2.41gとを調合した混合物12.45g
を滴下ロートから3分を要して攪はん下に滴下する。
(ぎ酸濃度74.7wt%) 滴下に伴い発熱が認められるが、必要に応じて水冷し液
温を29゜Cに保持する。滴下終了後29゜Cで約5時間反
応させた。
反応終了後、反応混合物から目的生成物の2−エチル−
6−アセチルオキシナフタレンの結晶を分離し、この結
晶をぎ酸水溶液でリンス洗浄したのち、60゜Cで減圧乾
燥した。
次いで2−エチル−6−アセトキシナフタレン10g、
酢酸(水含量0.2wt%)100g、無水酢酸10g、
酢酸コバルト4水塩0.244g(コバルト525wt p
pm)、酢酸マンガン4水塩 0.244g(マンガン5
00wt ppm)、臭化アンモニウム0.384g(臭素2
850wtppm)を内容積500mlの攪はん機付きチタン
製オートクレーブに仕込み、25kg/cm2Gに空気で加
圧したのち、120゜Cに加熱する。
空気を25/hrの速度で流し、酸素の吸収が無くなる
まで反応を続けた。反応時間は2.5時間であった。
内容物を取り出し高速液体クロマトグラフィーにより分
析した結果、2−エチル−6−アセチルオキシナフタレ
ンの転化率100%、6−アセチルオキシ−2−ナフト
エ酸の収率は76.3mol%(選択率76.3mol%)で
あった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)で表わされるアシルオキシ・ア
    ルキルナフタレン化合物を (式中;Rは炭素数1〜3のアルキル基、Rは水素
    原子または炭素数1〜4のアルキル基である。) 有機溶媒中コバルトあるいはマンガン化合物のうち少な
    くとも一種の化合物と臭素化合物の存在下、分子状酸素
    により酸化するに際し、下記一般式(2)で表わされるア
    シル・アルキルナフタレン類を (式中のR,Rは上記と同じ) ぎ酸濃度45〜95重量%及び水濃度が少なくとも5重
    量%である溶媒の存在下で、過酸化水素または有機過酸
    もしくはこれらの混合物の一種で酸化して得られた、一
    般式(1)で表わされるアシルオキシ・アルキルナフタレ
    ン化合物を用いることを特徴とするアシルオキシ・ナフ
    トエ酸の製造法
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