JPH06162476A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH06162476A
JPH06162476A JP4335496A JP33549692A JPH06162476A JP H06162476 A JPH06162476 A JP H06162476A JP 4335496 A JP4335496 A JP 4335496A JP 33549692 A JP33549692 A JP 33549692A JP H06162476 A JPH06162476 A JP H06162476A
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magnetic
group
molecule
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acrylic resin
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JP4335496A
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English (en)
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Masayuki Yoshiya
正幸 芳屋
Ichiji Miyata
一司 宮田
Shoji Nishihara
昭二 西原
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性粉末の分散性および磁性層の機械的強度
に好結果を与える結合剤を探究して、電磁変換特性およ
び耐久性の改良された磁気記録媒体を得る。 【構成】 磁性粉末の結合剤に、分子片末端にカルボキ
シル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル系
ポリマ―と、分子片末端に極性基を有する上記ポリマ―
よりも低分子量の有機化合物とを用いて、磁気記録媒体
を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、非磁性支持体上に磁
性粉末および結合剤を含む磁性層を備えた磁気テ―プ、
磁気デイスクなどの磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の磁気記録媒体は、ポリ
エステルフイルムなどの非磁性支持体上に、磁性粉末、
結合剤、有機溶剤および必要により各種の添加剤を含む
磁性塗料を塗布,乾燥して、磁性層を形成したものであ
るが、高い電気的特性を発揮するために、磁性層中での
磁性粉末の分散性が良好であることが望まれ、また耐久
性の面より磁性層の機械的特性にすぐれることが要求さ
れる。
【0003】従来、このような磁気記録媒体における磁
性層の結合剤として、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル
系樹脂、繊維素系樹脂、ブチラ―ル系樹脂、アセタ―ル
系樹脂、ポリエステル系樹脂などが汎用されており、こ
れらの中でも、ポリウレタン系樹脂は磁性層にすぐれた
機械的特性を付与できるものとして多用されている。し
かるに、通常のポリウレタン系樹脂では、機械的特性に
すぐれる反面、磁性粉末を分散させる能力が低く、磁気
記録媒体の電気的特性が不十分になるという難点があつ
た。
【0004】そこで、近年においては、たとえば、特開
昭55−38693号、同57−92422号、同59
−30235号などの各公報に開示されているように、
結合剤として、上記のポリウレタン系樹脂とともに、水
酸基などの極性基を含む樹脂を併用したり、主鎖中にカ
ルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基、3級アミノ
基、これらの塩などの極性基を導入したポリウレタン系
樹脂を用いたりして、磁性粉末の分散性を改善する手段
が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
技術的進歩に伴つて、磁気記録媒体の記録密度および信
頼性を高めることが強く要望されており、前記のよう
に、結合剤として、ポリウレタン系樹脂と極性基を含む
樹脂とを併用したり、各種の極性基を導入したポリウレ
タン系樹脂を用いたりする手段では、もはや、上記要望
に十分に対処できなくなつている。
【0006】この発明は、このような現状に鑑み、磁性
粉末の分散性にすぐれて、良好な電磁変換特性を付与
し、また磁性層の機械的特性にも好結果を与える新しい
結合剤を探究することにより、上記従来の問題を克服す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明者らは、上記の
目的を達成するために、鋭意検討した結果、分子片末端
に特定の基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル系ポリマ―と、このポリマ―よりも低分子量であつ
て、かつ分子片末端に極性基を有する各種の有機化合物
とを併用したときに、磁性粉末の分散性が改善されて、
すぐれた電磁変換特性を有し、しかも磁性層の機械的強
度も良好で、すぐれた耐久性を有する磁気記録媒体が得
られることを知り、この発明を完成するに至つた。
【0008】すなわち、この発明は、非磁性支持体上に
磁性粉末および結合剤を含む磁性層を備えた磁気記録媒
体において、上記の結合剤として、分子片末端にカルボ
キシル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル
系ポリマ―と、分子片末端に極性基を有する上記ポリマ
―よりも低分子量の有機化合物とが含まれていることを
特徴とする磁気記録媒体に係るものである。
【0009】
【発明の構成・作用】この発明において、分子片末端に
カルボキシル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル系ポリマ―〔以下、アクリル樹脂という〕は、分
子片末端のカルボキシル基が磁性粉末の表面に吸着し、
これにより吸着樹脂間に立体反発効果が生じる。また、
このアクリル樹脂よりも低分子量の有機化合物は、磁性
粉末表面との親和性がアクリル樹脂よりも強く、分子の
大きさも小さいため、上記のアクリル樹脂吸着層の間隙
を縫つて磁性粉末の表面に達し、化学吸着によつて磁性
粉末の表面の活性点に固定化される。
【0010】したがつて、上記のアクリル樹脂と有機化
合物とを併用すると、アクリル樹脂単独の吸着層より
も、結合剤成分密度のさらに高い吸着層が磁性粉末の表
面に形成されることになり、この吸着層による立体反発
効果は、アクリル樹脂単独の場合よりも、また従来の極
性基含有ポリウレタン系樹脂の吸着層と比較しても、は
るかに大きいことから、磁性粉末の分散性が著しく向上
する。
【0011】また、上記のように結合剤成分の極めて高
密度な吸着層が磁性粉末表面に形成されるため、磁性層
の機械的強度を向上させる目的で、磁性塗料中に一般に
添加されるポリイソシアネ―トなどの架橋剤成分が、磁
性粉末表面に近づいて、表面の活性点と反応して、結合
剤成分の架橋効率が低下することが防止されるため、良
好な機械的特性とこれに基づくすぐれた耐久性をも具備
する。
【0012】このように、分子片末端にカルボキシル基
を有するアクリル樹脂と、分子片末端に極性基を有する
上記ポリマ―よりも低分子量の有機化合物とを、磁性粉
末の結合剤成分の少なくとも一部成分として用いること
により、磁性粉末の分散性が十分に改善されて、電磁変
換特性にすぐれ、そのうえ耐久性にもすぐれた磁気記録
媒体が得られるのである。
【0013】この発明に用いられる上記のアクリル樹脂
は、いかなる方法で製造されたものであつてもよい。た
とえば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分
とするモノマ―を、分子内にカルボキシル基を含有する
連鎖移動剤を用いて、常法によりラジカル重合させる、
いわゆるマクロモノマ―法や、上記同様のモノマ―を、
4・4´−アゾビス(4−シアノペンタノイツク酸)な
どの分子内にカルボキシル基を有する重合開始剤を用い
て、常法によりラジカル重合させる方法などにより、製
造することができる。
【0014】上記のマクロモノマ―法の場合、重合開始
剤としては、α・α´−アゾビスイソブチロニトリル、
過酸化ベンゾイルなどを用いることができ、また、分子
内にカルボキシル基を含有する連鎖移動剤としては、チ
オリンゴ酸、3−メルカプトプロピオン酸、オルソメル
カプト安息香酸などを用いることができる。
【0015】(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、
アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステルで、
たとえば、メチルメタクリレ―ト、エチルメタクリレ―
ト、プロピルメタクリレ―ト、ブチルメタクリレ―ト、
ヘキシルメタクリレ―ト、ラウリルメタクリレ―ト、ス
テアリルメタクリレ―トなどのメタクリレ―ト類や、上
記同様のアルキル基を有するアクリレ―ト類が挙げら
れ、これらの中から、その1種を単独でまたは2種以上
を混合して使用できる。
【0016】この(メタ)アクリル酸アルキルエステル
は、これ単独で使用してもよいし、この(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルとともに、分子内に活性水素基を
含有するモノマ―、スチレンまたはその誘導体、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニルなどの種
々のモノマ―を併用してもよい。これらの中でも、分子
内に活性水素基を含有するモノマ―を用いると、得られ
るアクリル樹脂の分子内に活性水素基を導入でき、この
導入によつてポリイソシアネ―ト架橋剤などとの十分な
反応を生起させて、三次元網目構造を有する磁性層を形
成できるため、磁性層の耐久性の向上にとくに望ましい
結果が得られる。
【0017】この分子内に活性水素基を含有するモノマ
―としては、たとえば、2−ヒドロキシエチルアクリレ
―ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレ―ト、ヒドロキ
シプロピルアクリレ―ト、ヒドロキシプロピルメタクリ
レ―トなどの水酸基含有モノマ―があり、その他アクリ
ルアミド、メタクリルアミドなども使用できる。
【0018】このような方法で得られるアクリル樹脂
は、数平均分子量(蒸気圧浸透法による)が500〜5
0,000の範囲にあるのが好ましい。数平均分子量が
500より小さいものでは、アクリル樹脂の性質が発現
されず、50,000より大きくなると、アクリル樹脂
の自由度が低下し、磁性塗料を調製したときの磁性粉末
の分散性が低下する。
【0019】また、このアクリル樹脂の分子片末端のカ
ルボキシル基の数としては、1〜3個であるのが好まし
い。さらに、このアクリル樹脂の分子内に前記した活性
水素基を導入する場合は、この活性水素基の量が、0.
2〜5ミリモル/gであるのが望ましい。0.2ミリモ
ル/gより少ないと、架橋剤との反応に基づく強固な3
次元網目構造を形成できず、耐久性の向上を望めない。
また、5ミリモル/gより多くなると、磁性塗料に通常
用いられる有機溶剤に溶解したときの粘度が高くなり、
磁性塗料化が困難となる。
【0020】この発明において上記のアクリル樹脂と併
用される有機化合物は、分子片末端に磁性粉末表面の活
性点に化学吸着する極性基、たとえば、カルボキシル
基、アミノ基、リン酸基、スルホン酸基、これらの塩、
ベタイン、エポキシ基、アミド基、イソシアネ―ト基、
トリエトキシシリル基、トリクロロシリル基および水酸
基の中から選ばれる少なくとも1種の極性基を、1個以
上有するものである。
【0021】また、この有機化合物は、併用するアクリ
ル樹脂よりも低分子量であることが必要で、通常はアク
リル樹脂の半分以下の分子量を有しているのが好まし
い。これより高分子量となると、分子が大きくなつて、
アクリル樹脂吸着層の間隙を通過して磁性粉末表面に化
学吸着しがたくなり、磁性粉末表面において高い結合剤
成分密度の吸着層を形成することが困難となるため、十
分な立体反発効果が得られず、磁性粉末の分散性が低下
する。
【0022】この有機化合物の一般的な分子量として
は、数平均分子量で100〜20,000、とくに好ま
しくは150〜10,000であるのがよい。分子量が
小さすぎては、磁性粉末の分散に必要な立体反発効果が
不十分になり、逆に大きすぎては、有機化合物中の極性
基の自由度が低下して、磁性粉末表面に吸着しにくくな
つて分散性の低下を招くことになる。
【0023】このような有機化合物の代表的な例として
は、ステアリン酸、アルキルマロン酸、ステアリルアミ
ン、これらの塩、ステアリルイソシアネ―ト、1・2−
エポキシオクタデカンなどの極性基含有脂肪族化合物、
オクタデシルトリエトキシシラン、オクタデシルトリク
ロロシランなどのカツプリング剤、上記化合物で分子鎖
中に多重結合や活性水素を含むもの、片末端に極性基を
有するアクリル樹脂などが挙げられる。
【0024】これらの有機化合物は、必要により2種以
上を使用でき、この場合、磁性粉末表面にアクリル樹脂
吸着層を形成したのち、順次添加されるが、互いに化学
反応しない有機化合物同士では混合して一括して添加し
てもよい。
【0025】このような有機化合物の使用量としては、
前記のアクリル樹脂100重量部に対して、通常1〜2
00重量部、好ましくは5〜70重量部とするのがよ
い。少なすぎては、十分な立体反発効果が得られず、逆
に多すぎては、磁性層の機械的特性が悪化して耐久性の
低下をきたすことになる。
【0026】この発明において、上記のアクリル樹脂お
よび有機化合物は、磁性粉末の結合剤としてこれ単独で
使用することもできるが、通常は、他の結合剤樹脂との
混合系で用いられる。他の結合剤樹脂としては、ポリウ
レタン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、繊
維素系樹脂、ポリビニルブチラ―ル系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フエ
ノ―ル系樹脂などの従来公知の結合剤樹脂が広く使用可
能であり、これらの樹脂成分とともにポリイソシアネ―
ト架橋剤なども用いられる。
【0027】これらの使用態様において、上記のアクリ
ル樹脂および有機化合物の使用量としては、磁性粉末の
分散性および磁性層の耐久性の観点から、両者の合計量
で、磁性粉末100重量部に対して、0.1〜35重量
部、とくに好ましくは0.5〜15重量部とするのがよ
い。
【0028】この発明の磁気記録媒体を製造するには、
たとえば、まず、分子片末端にカルボキシル基を有する
アクリル樹脂を有機溶剤に溶解して磁性粉末とともに混
合分散したのち、これに分子片末端に極性基を有する有
機化合物を有機溶剤に溶解してまたは直接に添加して、
混合分散する。つぎに、残りの結合剤樹脂、その他の添
加剤などを有機溶剤とともに加えて、さらに混合分散し
て、磁性塗料を調製する。しかるのち、この磁性塗料を
ポリエステルフイルムなどの基体上に吹き付けまたはロ
―ル塗りなどの任意の手段で塗布し、乾燥して、通常
0.1〜20μm程度の厚さの磁性層を形成すればよ
い。
【0029】その際、反対面にバツクコ―ト層を設けて
もよく、また基体の両面に磁性層を設けてもよい。反対
面にバツクコ―ト層を設ける場合は、上記の分子片末端
にカルボキシル基を有するアクリル樹脂および分子片末
端に極性基を有する有機化合物は、バツクコ―ト層の結
合剤としても好適に使用される。
【0030】磁性粉末としては、たとえば、γ−Fe2
3 、Fe3 4 、γ−Fe2 3とFe3 4 との中
間酸化状態の酸化鉄、Co含有γ−Fe2 3 、Co含
有Fe3 4 、CrO2 、Baフエライトなどの酸化物
系磁性粉末、Fe、Co、Fe−Co合金、Fe−Co
−Ni合金、Fe−Ni合金、Fe−Ni−Cr合金な
どの金属磁性粉末、窒化鉄の如き窒化物系磁性粉末な
ど、従来より磁気記録媒体に使用される磁性粉末をいず
れも使用可能である。
【0031】これらの磁性粉末は、針状粒子からなるも
のでは、平均長軸径が0.2〜1.0μm程度で、平均
軸比(平均長軸径/平均短軸径)が5〜12程度のもの
が好ましい。また、板状粒子からなるものでは、平均板
径が0.07〜3μm程度のものが好ましい。
【0032】また、磁性塗料に用いる有機溶剤として
は、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン、トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドなどの磁性
塗料用として一般に用いられている各種の有機溶剤が単
独でまたは2種以上混合して用いられる。さらに、磁性
塗料に添加する添加剤としては、潤滑剤、研磨剤、帯電
防止剤、分散剤などの通常使用されている各種添加剤が
任意に用いられる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、磁
性粉末の結合剤として、分子片末端にカルボキシル基を
有するアクリル樹脂と分子片末端に極性基を有する有機
化合物とを併用したことにより、磁性粉末の分散性が良
好で、すぐれた電磁変換特性を有するとともに、磁性層
の機械的強度も良好で、すぐれた耐久性を有する磁気記
録媒体を提供することができる。
【0034】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を記載してより具
体的に説明する。なお、以下において部とあるのは重量
部を意味する。また、実施例で用いたアクリル樹脂A〜
Eは、それぞれ下記の合成例1〜5の方法により、合成
したものである。
【0035】合成例1 メチルメタクリレ―ト 50部 α・α´−アゾビスイソブチロニトリル 0.8部 メルカプトプロピオン酸 3.2部 テトラヒドロフラン 60部
【0036】上記の組成物を、冷却器を取りつけたフラ
スコ内に入れ、十分に窒素置換したのち、攪拌しなが
ら、60℃で3時間反応させた。ついで、得られた反応
物を石油エ―テルおよび水に再沈殿させて精製し、60
℃で48時間減圧乾燥させて、分子片末端にカルボキシ
ル基を有するアクリル樹脂Aを得た。このアクリル樹脂
Aの蒸気圧浸透法による数平均分子量は3,000であ
り、カルボキシル基含有量は0.3ミリモル/gであつ
た。
【0037】合成例2 メルカプトプロピオン酸の使用量を1.6部に変更した
以外は、合成例1と同様にして、分子片末端にカルボキ
シル基を有するアクリル樹脂Bを得た。このアクリル樹
脂Bの蒸気圧浸透法による数平均分子量は6,000で
あり、カルボキシル基含有量は0.17ミリモル/gで
あつた。
【0038】合成例3 メルカプトプロピオン酸に代えてチオリンゴ酸2.3部
を使用した以外は、合成例1と同様にして、分子片末端
に2個のカルボキシル基を有するアクリル樹脂Cを得
た。このアクリル樹脂Cの蒸気圧浸透法による数平均分
子量は3,100であり、カルボキシル基含有量は0.
65ミリモル/gであつた。
【0039】合成例4 メチルメタクリレ―ト 40部 2−ヒドロキシエチルメタクリレ―ト 8.4部 α・α´−アゾビスイソブチロニトリル 0.8部 メルカプトプロピオン酸 1.6部 テトラヒドロフラン 60部
【0040】上記の組成物を使用した以外は、合成例1
と同様にして、分子片末端にカルボキシル基を有するア
クリル樹脂Dを得た。このアクリル樹脂Dの蒸気圧浸透
法による数平均分子量は6,000、カルボキシル基含
有量は0.17ミリモル/g、また活性水素基としての
水酸基含有量は1.2ミリモル/gであつた。
【0041】合成例5 メルカプトプロピオン酸に代えてチオリンゴ酸2.3部
を用い、また2−ヒドロキシエチルメタクリレ―トに代
えてアクリルアミド4.5部を用いた以外は、合成例4
と同様にして、分子片末端に2個のカルボキシル基を有
するアクリル樹脂Eを得た。このアクリル樹脂Eの蒸気
圧浸透法による数平均分子量は3,100、カルボキシ
ル基含有量は0.65ミリモル/g、また活性水素基と
してのアミド基含有量は1.0ミリモル/gであつた。
【0042】実施例1 α−Fe磁性粉末(保磁力1,500エルステツド、飽
和磁化120emu/g)100部、アクリル樹脂A4
部、シクロヘキサノン20部およびトルエン20部を加
えて、ボ―ルミルで12時間混合分散したのち、ステア
リルアミン2部を添加して、ボ―ルミルで8時間混合分
散した。
【0043】さらに、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコ―ル共重合体(U.C.C.社製のVAGH)、
ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン工業社製のM−5
033)、3官能性低分子量イソシアネ―ト(日本ポリ
ウレタン工業社製のコロネ―トL)およびその他の塗料
成分を添加して、ボ―ルミルで72時間混合分散して、
下記に最終組成を示す磁性塗料を調製した。
【0044】 α−Fe磁性粉末 100部 アクリル樹脂A 4部 ステアリルアミン 2部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ―ル共重合体 12部 ポリウレタン樹脂 8部 3官能性低分子量イソシアネ―ト 2部 カ―ボンブラツク 3部 α−Al2 3 粉末 3部 ミリスチン酸 2部 ステアリン酸n−ブチル 2.5部 シクロヘキサノン 130部 トルエン 130部
【0045】上記の磁性塗料を、厚さが20μmのポリ
エステルフイルム上に、乾燥後の厚さが5μmとなるよ
うに塗布,乾燥して磁性層を形成し、カレンダ―処理
後、8mm幅に裁断して、磁気テ―プを作製した。
【0046】実施例2 アクリル樹脂Aに代えて、アクリル樹脂Bを同量使用し
た以外は、実施例1と同様にして、磁気テ―プを作製し
た。
【0047】実施例3 アクリル樹脂Aに代えて、アクリル樹脂Cを同量使用し
た以外は、実施例1と同様にして、磁気テ―プを作製し
た。
【0048】実施例4 アクリル樹脂Aに代えて、アクリル樹脂Dを同量使用し
た以外は、実施例1と同様にして、磁気テ―プを作製し
た。
【0049】実施例5 アクリル樹脂Aに代えて、アクリル樹脂Eを同量使用し
た以外は、実施例1と同様にして、磁気テ―プを作製し
た。
【0050】実施例6 ステアリルアミンに代えて、ステアリン酸1.5部を使
用した以外は、実施例1と同様にして、磁気テ―プを作
製した。
【0051】実施例7 ステアリルアミン2部を添加してボ―ルミルで8時間混
合分散する代わりに、ステアリルアミン1部を添加して
ボ―ルミルで4時間混合分散したのち、さらにステアリ
ン酸1部を添加してボ―ルミルで4時間混合分散した以
外は、実施例1と同様にして、磁気テ―プを作製した。
【0052】実施例8 ステアリルアミンに代えて、ヘキサデシルマロン酸2部
を使用した以外は、実施例1と同様にして、磁気テ―プ
を作製した。
【0053】比較例1 アクリル樹脂A4部とステアリルアミン2部とを使用し
なかつた以外は、実施例1と同様にして、磁気テ―プを
作製した。
【0054】比較例2 ステアリルアミン2部を使用しなかつた以外は、実施例
1と同様にして、磁気テ―プを作製した。
【0055】上記の実施例1〜8および比較例1,2で
得られた各磁気テ―プについて、下記の方法でC/N
比、RF出力および耐久性を測定した。これらの測定結
果を、後記の表1に示す。
【0056】<C/N比>8mm方式のVTRを用い、各
磁気テ―プに7MHzの信号を記録し、この信号を再生し
たときの7±1MHzの範囲内に発生するノイズを測定
し、このノイズに対する再生信号の比をソニ―(株)製
のED−V900型出力レベル測定機を用いて測定し
て、比較例1の磁気テ―プを基準(0dB)とした相対値
で示した。
【0057】<RF出力>RF出力測定用VTRを用
い、各磁気テ―プに7MHzの信号を一定レベルで記録し
たのち、再生したときの出力を測定して、比較例1の磁
気テ―プを基準(0dB)とした相対値で示した。
【0058】<耐久性>各磁気テ―プにつき、20℃,
40%RHの条件下および40℃,60%RHの条件下
にて、VTRのスチルモ―ドで再生し、再生RF出力レ
ベルが初期出力レベルの1/2に低下するまでの時間を
測定した。
【0059】
【表1】
【0060】上記の表1から明らかなように、実施例1
〜8の磁気テ―プは、比較例1,2の磁気テ―プに比
べ、C/N比およびRF出力が高く、しかも耐久性にす
ぐれており、このことから、この発明の磁気記録媒体
は、磁性粉末の分散性が良好で、電磁変換特性にすぐ
れ、かつ耐久性にすぐれていることがわかる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に磁性粉末および結合剤
    を含む磁性層を備えた磁気記録媒体において、上記の結
    合剤として、分子片末端にカルボキシル基を有する(メ
    タ)アクリル酸アルキルエステル系ポリマ―と、分子片
    末端に極性基を有する上記ポリマ―よりも低分子量の有
    機化合物とが含まれていることを特徴とする磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 分子片末端にカルボキシル基を有する
    (メタ)アクリル酸アルキルエステル系ポリマ―の分子
    量が、数平均分子量で500〜50,000である請求
    項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 有機化合物の極性基が、カルボキシル
    基、アミノ基、リン酸基、スルホン酸基、これらの塩、
    ベタイン、エポキシ基、アミド基、イソシアネ―ト基、
    トリエトキシシリル基、トリクロロシリル基および水酸
    基の中から選ばれる少なくとも1種である請求項1また
    は2に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 有機化合物の分子量が、数平均分子量で
    100〜20,000である請求項1〜3のいずれかに
    記載の磁気記録媒体。
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