JPH0616551A - アザミトセン類から成る医薬 - Google Patents

アザミトセン類から成る医薬

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JPH0616551A
JPH0616551A JP3132384A JP13238491A JPH0616551A JP H0616551 A JPH0616551 A JP H0616551A JP 3132384 A JP3132384 A JP 3132384A JP 13238491 A JP13238491 A JP 13238491A JP H0616551 A JPH0616551 A JP H0616551A
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acid
chloroform
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pyrrolo
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English (en)
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B Skibo Edward
ビー スキボ エドワード
Islam Imadaru
イスラム イマダル
David S Albert
エス アルバート デビッド
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University of Arizona
Arizona's Public Universities
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University of Arizona Foundation
University of Arizona
Arizona's Public Universities
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) (構成)式 ただし、R及びZは で表されるアザミトセン類から成る医薬。 (効果)アザミトセン類及びイミノアザミトセン類と称
する化合物は、新規な細胞毒性キノン類で、卵巣腫瘍、
結腸がん、骨髄腫のような新生物病に対し顕著な活性を
有し、それらの誘導体は医薬的に活性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な抗新生物病化合
物とその医薬として許容される誘導体、及びそれらを用
いての患者の治療に関するものである。該化合物と誘導
体の必須部分は、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ
〔1,2−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオン類
(以下「アザミトセン類」と称する)、及びそのイミノ
キノン誘導体(以下「イミノアザミトセン類」と称す
る)である。
【0002】
【従来の技術】ミトマイシン類やそれに対応するミトセ
ン同族体は、還元的アルキル化キノンの良く知られた例
である。この還元的アルキル化は、キノンの還元と除去
基の脱離による、アルキル化キノンメチド種の形成を含
む。腫瘍細胞は低い還元ポテンシャル環境をもっている
ので、還元的アルキル化キノンは、選択的抗腫瘍剤とし
て大きな興味がある。すなわち、抗腫瘍活性を最適にす
るために、広範囲のミトマイシンやミトセンの誘導体が
合成された。これらの誘導体はすべてインドール環を有
し、ただし種々の置換をもっている。
【0003】本願発明者の研究によれば、ベンズイミダ
ゾールに基づく還元的アルキル化剤もまたアルキル化キ
ノンメチド種を形成し得る(E.B.Skibo:J.
Org.Chem.1986,51,522参照)。し
たがってミトセンのインドール核をベンズイミダゾール
に変える(アザミトセン)ことは、抗腫瘍剤の開発にと
って重要である。これらのアザミトセン類は、結腸や卵
巣がんのような同形がんに対し、試験管内で抗腫瘍活性
をもつことが見出された。ある種のアザミトセン類は、
臨床的に用いられているミトマイシンCに比べ極めて好
ましい結果を生ずることが見出された。
【0004】本発明は、アメリカ合衆国国立がん研究所
(NCI)で使用され、一般に認められているプロトコ
ールで測定したときに、表示可能で確認可能なレベルの
抗がん活性をもつ医薬として処方し得るところの、新規
かつ有用な合成化学療法剤の発見に関するものである。
ここに言う基本物質は、アザミトセン類、イミノアザミ
トセン類及びそれらの無毒で医薬活性のある誘導体であ
る。
【0005】アザミトセン類は次の構造式をもつ。
【化11】 ただしR及びZは
【化12】である。
【0006】イミノアザミトセン類は次の構造式をも
つ。
【化13】 ただしZは
【化14】である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、卵巣がん、結腸がん、骨髄腫などのがんの一種又は
それ以上を遅延させ軽減させるための新規な薬剤を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下にアザミトセンとイ
ミノアザミトセンの合成法を説明する。アザミトセン環
(2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベン
ズイミダゾール)の製造は、ルイス酸を触媒とするオル
トニトロピロジリノベンゼン誘導体の環化(例えば、図
式1での化合物3から4、及び図式3での化合物17か
ら19への環化)、及びジアセトアミノピロリジノベン
ゼン誘導体の酸化的環化(図式2での化合物10から1
1、及び図式3での18から20への環化)により行わ
れる(Grantham,etc.::J.Chem.
Soc.(C),1969,70及びNair,et
c.:J.Am.Chem.Soc.,1961,8
3,3518参照)。
【0009】最初の反応は、3位に離脱基をもつアザミ
トセン類の合成に、後の反応は、3位が無置換の誘導体
の合成に用いられる。キノンとイミノキノンの合成は、
それぞれpH〜3及びpH=7.0の水性緩衝駅中で、
芳香族アミン誘導体をフレミー酸化することにより行わ
れる。
【0010】抗腫瘍剤1c、dの合成法を図式1に示
す。すなわち、ピロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾー
ル誘導体4を6位でブロモ化し、次の工程(5→6)で
5位を直接ニトロ化する。6を接触還元すると、アミノ
還元及びブロモ置換基の水素分解が起こって7cとな
る。6のアセテート脱離基をカーバメートとし(6→
8)次いで接触還元して7dとする。最後に、7c、d
をフレミー酸化して9c、dとし、空気の存在下でエチ
レンイミンを還元的付加して1c、dを得る。
【0011】抗腫瘍剤16の合成を図式2に示す。ピロ
ロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾール誘導体11をブロ
ム化し、ニトロ化し、そして還元すると14となる。1
4をフレミー還元し、空気中でエチレンイミンの還元的
付加を行うと16となる。
【0012】安定化したイミノキノン類syn−2a、
b及びanti−2a、bの合成を図式3に示す。pH
7.0の緩衝液中で23a、bをフレミー酸化すると、
イミノキノン異性体のsynとantiの混合物となる
が、これは後で詳しく述べるようなやり方で分別結晶し
て分離することができる。同一の出発原料をpH〜3の
緩衝液中でフレミー酸化すると1a、bを得る。
【0013】異性体の構造決定は、ジメチルスルホキシ
ド−d(DMSOd)中で得たH NMRケミカ
ルシフトを用いて行い得る。このsyn/anti異性
体はまた異なるIR及びUV−可視スペクトルをもって
いる。syn異性体中のみの分子内プロトン移動は、観
察されるスペクトルの差のすべてについて当てはまるよ
うである。
【0014】syn2aの7−メチル基やアセトアミド
基のH NMRケミカルシフト(DMSOd)は、
anti2aのそれらより上方にシフトされる。この結
果、分子内プロトン移動によるsyn異性体中のメチル
基をもつ中心部における非局在化の負のチャージの形成
と一致する。対照的に、anti2aのイミノ窒素ロー
ンペアは、アミドプロトンに対してアンチであり、双子
イオンは生成されない。核オーバーハウザー効果(NO
E)もまた、図式3で示される構造と一致する。双子イ
オン形において、δ9.19のイミニウムプロトンはア
セトアミド及び7個のメチルの両方との相互作用を示す
のに対し、δ6.24のイミニウムプロトンはそうでは
ない。
【0015】一方、anti2aの両方の窒素置換プロ
トンは、これらのメチルとのNOE相互作用を示す。メ
チル基とのδ9.59プロトンのNOE相互作用はδ1
1.42プロトンに見られるよりもうんと大きく、これ
により図式3に示すアサインメントへと導かれる。これ
らのアサインメントは、イミノプロトンケミカルシフト
の文献値(δ=11.2)及びここに報告されるアセト
アミド窒素プロトンケミカルシフト(δ7.5〜9.
3)と一致する。
【0016】syn及びanti2aのIRスペクトル
(KBrペレット)もまた前記化合物の分子内プロトン
移動を支持する。anti2aのキノンカルボニルの伸
縮周波数(1683cm−1)は、syn2aのそれ
(1652cm−1)よりも大であり、これは双子イオ
ン中のカルボニル結合の順序の減少に基因する。
【0017】図式1
【化15】
【0018】図式2
【化16】
【0019】図式3
【化17】
【0020】図式4
【化18】
【0021】(実験の部)すべての分析的に純粋な化合
物は、室温で高度の減圧下か、又は還流メタノールと共
に加熱する乾燥ピストルによって乾燥する。分解のおそ
れのあるもの(1c、d及び2)は室温を越えては乾燥
しない。いくつかの化合物は、元素分析によれば、なお
も結晶水をもっている。1c、d及びsyn2aの窒素
分析値は、理論値の0.5%以上で変動する。繰り返し
ての窒素の分析値は、しばしば大きく変動するが、これ
は不完全な燃焼によるものと考えられる。
【0022】H NMR及び13C NMRのデータ
並びにマススペクトル(親イオンがフラグメンテーショ
ンパターン共に)は、予測の構造を支持し、かつTLC
はこれらの化合物が純粋であることを示す。anti2
a、b、7c、d及び21は、元素分析値が得られなか
ったが、スペクトルデータは予測の構造を支持し、かつ
これらの化合物はよく特性づけられた化合物に変換し得
る。
【0023】非補正の融点及び分解点は、Mel−Te
mp装置で測定した。すべてのTLCは、メルクのシリ
カゲル60(F254)プレートを用い、いろんな溶媒
を使用して行った。IRスペクトルは、KBrペレット
又は薄いフイルムで測定し、最強のIR吸収を報告し
た。H及び13C NMRスペクトルはBruker
AM−400スペクトロメーターで測定し、化学シフ
トはTMSについて報告する。
【0024】以下に、新規化合物の合成方法を記載し、
その物性を表に示す。 3−(N−ピロリジノ)−4−ニトロトルエン(3) 3−プロモ−4−ニトロトルエン8.64g(40ミリ
モル)とピロリジン8.5g(120ミリモル)の混合
物を3時間還流し、冷却し、粉砕した氷200gに注
ぎ、その混合物をクロロホルム200ml宛で2回抽出
し、抽出液を芒硝で乾燥し、濃縮し、油状残渣をシリカ
ゲルフラッシュカラムに置き、等量比のヘキサン/クロ
ロホルムで溶出し、溶出液を蒸発させ、オレンジ色の油
を冷蔵庫でゆっくり冷却して固化させる。収量7.8g
(94%)。
【0025】
【表1】
【0026】7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピ
ロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾール−3−アセテー
ト(4) 3の2.06g(10ミリモル)、無水ZnCl1.
36g(10ミリモル)及び無水酢酸10mlの混合物
を、100−110℃で5時間(又はTLCで3が検出
されなくなるまで)掻き混ぜ、水10mlへ注ぎ、分離
してくる黒い油を採って少量になるまで濃縮し、濃塩酸
20mlと合し、80℃で5分間熱し、ついで硫化水素
ガスを5分間通じ、NaOHをpH=6.5−7.0に
なるまで加え、クロロホルム50ml宛で3回抽出し、
抽出液を芒硝で乾燥し、シリカゲルクロマトに付し(カ
ラムはクロロホルムを用いて調整し、生成物を95:5
のクロロホルム/メタノールで溶かす)4の3−ヒドロ
キシ誘導体として得る。収量1.00g(50%)。
【0027】
【表2】
【0028】このようにして得たアルコールのアセチル
化を次のように行う。すなわち、アルコール376mg
(2ミリモル)、無水酢酸224mg(2.07ミリモ
ル)、ジメチルアミノピリン122mg(1ミリモ
ル)、トリエチルアミン220mg(2.2ミリモル)
及びメチレンクロリド20mlの混合物を室温に30分
放置し、水25ml宛で3回洗い、芒硝で乾燥し、蒸発
させ、残った油分をクロロホルム/ヘキサンで摩砕する
と4を固形物として得る。収量391mg(85%)。
【0029】
【表3】
【0030】6−ブロモ−7−メチル−2,3−ジヒド
ロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾール−
3−アセテート(5) 4の500mg(2.17ミリモル)の氷酢酸溶液10
ml(100℃)に0.72M臭素の氷酢酸溶液3lを
加え、100−110℃に4時間加熱し、冷却し、水2
0mlで希釈し、重曹液でpH6.5とし、結晶として
析出する生成物をクロロホルム/ヘキサンで再結晶し
て、分析的に純粋な目的物とする。
【0031】
【表4】
【0032】6−ブロモ−7−メチル−5−ニトロ−
2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔12−a〕ベンズイ
ミダゾール−3−アセテート(6) 500mg(1.61ミリモル)の5の、発煙硝酸/濃
塩酸(9:1)10ml溶液を氷浴中で10分かきま
ぜ、粉砕した氷に注ぎ、重曹液でpH=6.5とし、ク
ロロホルム50ml宛で3回抽出し、抽出液を芒硝で乾
燥し、濃縮すると黄色油となる。これを少量のクロロホ
ルムに溶解し、ヘキサンを加えると6が結晶化する。収
量411mg(71%)。
【0033】
【表5】
【0034】6−ブロモ−7−メチル−5−ニトロ−
2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔12−a〕ベンズイ
ミダゾール−3−カルバメート(8) 6を8にへんかんするに、次に示す3つのステップによ
る反応を行う。200mg(0.56ミリモル)の6を
メタノール25mlにけんだくさせ、次いでソジウム・
メトキシド31mgを加えて脱アセチル化する。これを
30分室温でかきまぜ、結晶化するアルコール体をロ取
する。収量142mg(81%)。これをメタノール/
クロロホルム(1:4)にとかし、ヘキサン少量を加
え、そして冷却して再結晶を行う。
【0035】
【表6】
【0036】該アルコール体のフェニルカルボネート誘
導体を次のようにして作る。400mg(1.27ミリ
モル)のアルコール体のピリジン溶液20ml(0℃に
冷却)にフェニル・クロロホルメート400μlを加
え、0℃に15分間保ち、次いで室温に1時間保ち、酢
酸エチル150mlで希釈し、20%酢酸50ml宛で
3回、そして水50ml宛で2回抽出し、抽出液を芒硝
で乾燥し、濃縮すると淡黄色固体としてカルボネートが
得られる。収量450mg(81%)。クロロホルム/
ヘキサンから再結晶。
【0037】
【表7】
【0038】このカルボネート体をアンモニアで処理し
てカルバメート体8を得る。すなわち、−76℃の無水
アンモニア30mlに、21mg(0.48ミリモル)
のカルボネートの乾燥ジクロロメタン溶液30mlを加
え、−76℃で30分かきまぜ、3時間かけて室温と
し、溶媒を飛ばし、固形残渣をクロロホルム/ヘキサン
で再結晶して8の黄色結晶を得る。
【0039】
【表8】
【0040】5−アミノ−7−メチル−2,3−ジヒド
ロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾール−
3−アセテート及び3−カルバメート(7c及び7d) 5%のPd炭素を含むメタノール100mlに、6また
は8をけんだくし、50psiの水素と6時間ふりまぜ
る。これをセライトを使ってロ過し、ロ過ケーキをメタ
ノールで洗い、ロ液を1NのHCl数滴で酸性とし、減
圧で留去すると、アミンのジ塩酸塩を得る。酢酸エチル
/メタノールから再結晶。6の還元により7cのジ塩酸
塩が80%の収率で得られる。
【0041】
【表9】
【0042】8の還元により7dのジ塩酸塩が87%の
収率で得られる。
【0043】
【表10】
【0044】7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピ
ロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオ
ン−3−アセテート及び3−カルバメート(9c及び9
d) 一塩基性リン酸カリ80mgを含む水10mlに7c又
は7dの0.35ミリモルをけんだくし、これに一塩基
性リン酸カリ200mgを含む水50ml溶かしたフレ
ミー塩200mgを加え、室温で1.5時間撹拌し、ク
ロロホルム20ml宛で5回抽出し、抽出液を芒硝で乾
燥し、濃縮して油状となし、シリカゲルのフラッシュク
ロマトグラフに付し、アセトン(9d)又はクロロホル
ム(9c)で溶離する。生成物はアセトン/ヘキサンで
再結晶する。7cの酸化により、9cを54%収率で得
る。
【0045】
【表11】
【0046】7dの酸化により、9dを58%の収率で
得る。
【0047】
【表12】
【0048】6−(N−アジリジニル)−7−メチル−
2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズ
イミダゾール−5,8−ジオン−3−アセテート(1
c) 52mg(0.2ミリモル)の9cをメタノール2ml
に溶かし、0℃とし、エチレンイミン0.5mlを加
え、0℃で30分かきまぜ、次いで室温で1時間かきま
ぜ、溶媒を減圧で飛ばし、レンガ色の残渣をシリカゲル
フラッシュクロマト処理し、クロロホルムで溶離し、こ
れをメチレンクロリド/ヘキサンで再結晶。収量25m
g(42%)。
【0049】
【表13】
【0050】6−(N−アジリジニル)−7−メチル−
2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズ
イミダゾール−5,8−ジオン−3−カルバメート(1
d) 9dの26mg(0.1ミリモル)のメタノール溶液7
mlにエチレンイミン0.25mlを加え、室温でかき
まぜ、溶媒を減圧で留去し、赤色残渣をシリカゲルクロ
マト処理し、アセトンで溶離し、生成物をアセトン/ヘ
キサンで再結晶する。収量15mg(50%)。
【0051】
【表14】
【0052】4−アセタミド−5−(N−ピロリジノ)
トルエン(10) 3−(N−ピロリジノ)−4−ニトロトルエン6.2g
(30.04ミリモル)、5%Pd−C500mg及び
メタノール250mlの混合物を50psiの水素と4
時間ふりまぜ、セライトでロ過し、ロ液を酢酸10ml
の入ったフラスコに入れ、減圧で蒸発して酢酸/アミン
混合物とし、無水酢酸10mlを加え、室温でかきま
ぜ、エーテル300mlを加え、音波処理し、一夜冷却
して生成物を晶出させる。収量5.46g(83%)。
クロロホルム/ヘキサンから再結晶。
【0053】
【表15】
【0054】7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピ
ロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾール(11) 1.0g(4.58ミリモル)の10と96%ギ酸3m
l及び30%H 1.5mlの混合物を70℃
で40分かきまぜ、黄色の反応液を室温まで冷却し、水
で希釈し、濃アンモニア水でpH7.00とし、クロロ
ホルム100ml宛で3回抽出し、抽出液を芒硝で乾燥
し、濃縮して黄褐色の固体を得る。これをシリカゲルク
ロマト処理(8:2のクロロホルム/ヘキサンで溶離)
して、白色の固体を得る。収量550mg(69%)。
分析用のサンプルはエーテル/ヘキサンで再結晶する。
【0055】
【表16】
【0056】6−ブロモ−7−メチル−2,3−ジヒド
ロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾール
(12) 1g(5.81ミリモル)の11を氷酢酸30mlに溶
かし、100℃に加熱し、300μlのブロムを氷酢酸
3mlに溶かしたものを加え、100−110℃に4時
間加熱し、冷却し、水100mlを加え、重曹溶液で中
和すると目的物が淡黄色固体として晶出する。これを集
めて乾燥して1.37g(88%)の目的物が得られ
る。クロロホルム/ヘキサンから再結晶すると、分析的
に純粋な23となる。
【0057】
【表17】
【0058】6−ブロモ−7−メチル−5−ニトロ−
2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔12−a〕ベンズイ
ミダゾール(13) 245mg(0.97ミリモル)の12を、発煙硝酸と
濃硫酸の4:1混合物5mlに溶かし、氷浴で10分間
かきまぜ、砕氷上に注ぎ、重曹液でpH6.5とし、ク
ロロホルム50ml宛で3回抽出し、抽出液を芒硝で乾
燥し、濃縮して165mg(57%)の黄色固体を得
る。クロロホルム/ヘキサンから再結晶して分析用のサ
ンプルとする。
【0059】
【表18】
【0060】5−アミノ−7−メチル−2,3−ジヒド
ロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾール
(14) 550mg(1.85ミリモル)の13を、5%Pd−
C90mg含有のメタノール100mlにけんだくし、
50psiのHと8時間ふりまぜ、セライトでロ過し
てロ液ケーキをメタノールで洗う。ロ液を数滴の濃塩酸
で酸性とし、減圧で蒸発させて25のジ塩酸塩を得る。
酢酸エチル/メタノールから再結晶して分析用のサンプ
ルとする。収量350mg(72%)。
【0061】
【表19】
【0062】7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピ
ロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオ
ン(15) 218mg(0.83ミリモル)の14を、一塩基性リ
ン酸カリ200mgを含む水10mlにけんだくし、一
塩基性リン酸カリ500mgを含む水500mlにけん
だくしたフレミー塩1.34gを加え、室温で2時間か
きまぜ、クロロホルム50ml宛で3回抽出し、抽出液
を芒硝で乾燥してから濃縮し、シリカゲルでクロマト処
理(溶離液はクロロホルム)して、黄色の26を105
mg(61%)得る。クロロホルム/ヘキサンで再結晶
して分析用に純粋な15とする。
【0063】
【表20】
【0064】6−(N−アリジニル)−7−メチル−
2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズ
イミダゾール−5,8−ジオン(16) 35mg(0.17ミリモル)の15を乾燥メタノール
4mlに溶かし、0℃に冷却し、エチレンイミン0.5
mlを加え、0℃で30分間、次いで室温で1時間かき
まぜ、減圧で溶媒を飛ばし、赤色残渣をシリカゲルでフ
ラッシュクロマトにかける(溶離液はクロロホルム)。
クロロホルム/ヘキサンから再結晶して精製し20.5
mg(48%)の生成物とする。
【0065】
【表21】
【0066】2,4−ジニトロ−5−N−ピロリジノト
ルエン(17) 5−ブロモ−2,4−ジニトロトルエン2.61g(1
0ミリモル)及びピロリジン2.49g(35ミリモ
ル)の混合物を90−100℃に2時間加熱し、得られ
た濃褐色の油を粉砕した氷と混ぜ、沈澱をロ去し、水洗
し、減圧留去し、フラッシュクロマト(シリカゲル;溶
離液は50:50クロロホルム/メタノール)処理し、
溶離液を蒸発させて10をオレンジ色の針状結晶として
得る。収量2.0g(82%)。
【0067】
【表22】
【0068】2,4−ジアセタミド−5−N−ピロリジ
ノトルエン(18) 1.2g(4.78ミリモル)の17及び5%Pd炭素
の120mgを、メタノール120mlにけんだくし、
50psiのHと4時間ふりまぜ、セライトでロ過し
ロ液を無水酢酸10mlと合し、1時間撹拌し、減圧下
に蒸発させ、残渣にエーテルを加えて結晶化する。次の
工程に使用可能な粗生成物の収量は1.05g(81
%)。分析用サンプルをクロロホルム/ヘキサンから再
結晶して作る。
【0069】
【表23】
【0070】7−メチル−6−ニトロ−2,3−ジヒド
ロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾール−
3−アセテート(19) 2.5g(10ミリモル)の17とZnCl2.72
g(20ミリモル)と無水酢酸10mlの混合物を、9
0−100℃で4時間還流し、冷却し、水100mlを
加え、クロロホルム50ml宛で3回抽出し、抽出液を
芒硝で乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルクロマト
処理(溶離液は95:5酢酸エチル/メタノール)し、
12を淡黄色粉末として得る。収量1.4g(53
%)。
【0071】
【表24】
【0072】6−アセタミド−7−メチル−2,3−ジ
ヒドロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾー
ル(20) 1g(3.63ミリモル)の18と、96%ギ酸6ml
及び30%H3mlの混合物を70℃で30分間
かきまぜ、青いろから赤褐色、そして反応完結すると黄
色となる。これを水で希釈し、濃NHOHでpH=
7.00とし、クロロホルム50ml宛で2回抽出し、
濃縮すると13が黄色固体として得られる。クロロホル
ム/ヘキサンから再結晶する。収量676mg(81
%)。
【0073】
【表25】
【0074】6−アセタミド−7−メチル−2,3−ジ
ヒドロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズイミダゾー
ル−アセテート(21) 1.1g(3.99ミリモル)の19のメタノール溶液
200mlを、5%Pd炭素200mgの存在下に50
0psiのHと4時間ふりまぜ、セライトでロ過し、
酢酸2mlと合し、減圧で蒸発させ、酢酸とアミンの混
合物に無水酢酸6mlを加え室温で30分ふりまぜ、エ
ーテル200mlを加え、数時間冷却してから、エーテ
ルから21を結晶化させる。収量809mg(70
%)。大量の酢酸エーテルから再結晶。
【0075】
【表26】
【0076】6−アセタミド−7−メチル−5−ニトロ
−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベン
ズイミダゾール(22a) 発煙硝酸5.4mlと濃硫酸0.6mlの混合物を0℃
に冷却し、600mg(2.61ミリモル)の20を加
え、0℃で5分かきまぜ、砕氷20gとクロロホルム3
0mlの混合物に加え、重曹の飽和溶液で中和し、激し
くかきまぜて生成物をクロロホルム層ヘ抽出し、クロロ
ホルム層を分離する。水層をクロロホルム30ml宛で
3回抽出し、クロロホルム層と合し、芒硝で乾燥し、ク
ロロホルム/ヘキサンで再結晶する。収量500mg
(69%)。
【0077】
【表27】
【0078】6−アセタミド−7−メチル−5−ニトロ
−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベン
ズイミダゾール−3−アセテート(22b) 発煙硝酸2mlと濃硫酸0.8mlの混合物をドライア
イスとアセトンの浴で冷却し400mg(1.39ミリ
モル)の14を2分間で滴下し、浴を取り除き、15分
撹拌し、氷50gとクロロホルム50mlの混合物に加
え、激しくかきまぜながら飽和重曹液をpHが中性にな
るまで加え、クロロホルム層を分離する。水層をクロロ
ホルム50ml宛で2回抽出し、クロロホルム層と合
し、芒硝で乾燥し、濃縮し酢酸エチルで摩砕して結晶形
の15bを得る。収量310mg(67%)。クロロホ
ルム/ヘキサンで再結晶する。
【0079】
【表28】
【0080】6−アセタミド−5−アミノ−7−メチル
−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベン
ズイミダゾール(23a)及びアセテート誘導体(23
b) 12ミリモルの22a又は22bのメタノール溶液60
mlを50%Pd−炭素40mgの存在下に、2.5時
間、50psiの水素とふりまぜ、触媒をセライトで除
去し、ロ液を黄色の油となるまで濃縮し、クロロホルム
15mlに溶かし、溶液が曇ってくるまでヘキサンを加
え、冷却すると白色の結晶状固体を得る。15aの還元
により15bを74%の収率で得る。
【0081】
【表29】
【0082】22bの還元により23bを72%の収率
で得る。
【0083】
【表30】
【0084】6−アセタミド−7−メチル−5−2,3
−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2−a〕ベンズイミダ
ゾール−5,8−ジオン(1a)及び3−アセテート誘
導体(1b) 0.7ミリモルの23a又は23bを、一塩基性リン酸
カリ200mgを含む水10mlにけんだくし、一塩基
性リン酸カリ500mgを含む水30mlに溶かしたフ
レミー塩1gを加え、室温で2.5時間かきまぜ、クロ
ロホルム10ml宛で3回抽出し、芒硝で乾燥した抽出
液を黄色固体となるまで濃縮し、クロロホルム/ヘキサ
ンから再結晶する。23aの酸化により71%の収率で
1aを得る。
【0085】
【表31】
【0086】23bの酸化により27%の収率で1bを
得る。
【表32】
【0087】syn/anti−6−アセタミド−5−
イミノ−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ
〔1,2−a〕ベンズイミダゾ−ル−8−オン(2a) 100mg(0.4ミリモル)の23aを0.2M(p
H7.0)リン酸緩衝液(μ=1.0、KCl)10m
lにけんだくし、フレミー塩500mgを同じ緩衝液に
けんだくしたものに加え、次いで、フレミー塩の溶解の
ために水20mlを加え、室温で撹拌すると紫色のsy
n−2aが溶液から晶出する。30分後にこのsyn−
2aをロ去し乾燥する。収量69mg(65%)。ロ液
をクロロホルム50ml宛で2回抽出し、anti−異
性体を除き、抽出液を芒硝で乾燥し、蒸発乾固し、クロ
ロホルム/ヘキサンで再結晶して黄色のanti−2a
を得る。収量10mg(9.5%)。多くの溶媒中でs
yn/antiの相互変化が起こるので、これ以上のそ
れぞれの異性体の精製はできない。
【0088】syn−2aの物性は次のとおりである。
【表33】
【0089】anti−2aの物性は次のとおりであ
る。
【表34】
【0090】syn/anti−6−アセタミド−5−
イミノ−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ
〔1,2−a〕ベンズイミダゾール−8−オン−3−ア
セテート(2b) 150mg(0.49ミリモル)の16bをpH7.0
の0.2Mリン酸緩衝液(μ=1.0、KCl)25m
lに溶かし、フレミー塩708mgを加え、室温で1時
間かきまぜると赤いsyn−2bが晶出してくる。ロ過
し、結晶を少量の水で洗い、乾燥すると繊維状の赤い固
体としてsyn−2bを得る。収量61mg(36
%)。ロ液をクロロホルム50ml宛で2回抽出し、芒
硝で乾燥してからクロロホルムを飛ばし、アセトンで摩
砕して黄色のanti−2bを得る。収量21mg(1
2%)。
【0091】syn−2bの物性は次のとおりである。
【表35】
【0092】anti−2bの物性は次のとおりであ
る。
【表36】
【0093】これらのアザミトセン類及びイミノアザミ
トセン類は、誘導化のための3個の位置に遊離の水酸基
を持っている。すなわち、アザミトセン類やイミノアザ
ミトセン類のアシル誘導体は、母体化合物と同じ生物学
的目的のために使用できる。アザミトセン類及びイミノ
アザミトセン類のアシル化に使用できる酸には、例えば
次のごときものがある。
【0094】(a)飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝し
た脂肪族カルボン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、酪
酸、イソ酪酸、三級酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、カプロ
ン酸、カプリル酸、デカン酸、ドデカン酸、ラウリン
酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パ
ルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アクリル
酸、クロトン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、ヘキシ
ン酸、ペプチン酸、オクチン酸など。 (b)飽和又は不飽和の、脂環式カルボン酸、例えばシ
クロブタンカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸、メ
チルシクロペンテンカルボン酸、シクロヘキサンカルボ
ン酸、ジメチルシクロヘキサンカルボン酸、ジプロピル
シクロヘキサンカルボン酸など。 (c)飽和又は不飽和の、脂環式脂肪族カルボン酸、例
えばシクロペンタン酢酸、シクロペンタンプロピオン
酸、シクロヘキサン酢酸、シクロヘキサン酪酸、メチル
シクロヘキサン酢酸など。 (d)芳香族カルボン酸、例えば安息香酸、トルイル
酸、ナフトエ酸、エチル安息香酸、イソブチル安息香
酸、メチルブチル安息香酸など。 (e)芳香族−脂肪族カルボン酸、例えばフェニル酢
酸、フェニルプロピオン酸、フェニル酪酸、ケイ皮酸、
ナフチル酢酸など。
【0095】好ましいハロ、ニトロ、ヒドロキシ、ケ
ト、アミノ、シアノ、チオシアノ及び低級アルコキシ炭
化水素カルボン酸は、次のようなものの一つ或いはそれ
以上で置換されたものを包含する。すなわち、ハロゲ
ン、ニトロ、ヒドロキシ、ケト、アミノ、シアノ又はチ
オシアノ、又は低級アルコキシ、好ましくは6個以下の
炭素原子を持つ低級アルコキシ、例えばメトキシ、エト
キシ、プロポキシ、ブトキシ、アミルオキシ、ヘキシル
オキシ、及びそれらの異性体。
【0096】そのような置換炭化水素カルボン酸は、例
えば次のようである。すなわち、モノ、ジ及びトリクロ
ロ酢酸;及びα−及びβ−クロロプロピオン酸;α−及
びγ−プロモ酪酸;α−及びδ−ヨード酪酸;メバロン
酸;2−及び4−クロロヘキサンカルボン酸;シキミ
酸;2−ニトロ−1−メチルシクロブタンカルボン酸;
1,2,3,4,5,6−ヘキサクロロシクロヘキサン
カルボン酸;3−ブロモ−2−メチル−シクロヘキサン
カルボン酸;4−及び5−ブロモ−2−メチルシクロヘ
キサンカルボン酸;5−及び6−ブロモ−2−メチルシ
クロヘキサンカルボン酸;2,3−ジブロモ−2−メチ
ルシクロヘキサンカルボン酸;2,5−ジブロモ−2−
メチルシクロヘキサンカルボン酸;5,6−ジブロモ−
2−メチルシクロヘキサンカルボン酸;3−ブロモ−3
−メチルシクロヘキサンカルボン酸;6−ブロモ−3−
メチルシクロヘキサンカルボン酸;1,6−ジブロモ−
3−メチルシクロヘキサンカルボン酸;2−ブロモ−4
−メチルシクロヘキサンカルボン酸;1,2−ジブロモ
−4−メチルシクロヘキサンカルボン酸;3−ブロモ−
2,2,3−トリメチルペンタンカルボン酸;1−ブロ
モ−3,5−ジメチルシクロヘキサンカルボン酸;ホモ
ゲンチジン酸;o−,m−及びp−クロロ安息香酸;ア
ニス酸;サリチル酸;p−ヒドロキシ安息香酸;β−レ
ゾルシル酸;胆汁酸;ベラトリン酸;トリメトキシ安息
香酸;トリメトキシケイ皮酸;4,4’−ジクロロベン
ジリン酸;o−,m−及びp−ニトロ安息香酸;シアノ
酢酸;3,4−及び3,5−ジニトロ安息香酸;2,
4,6−トリニトロ安息香酸;チオシアノ酢酸;シアノ
プロピオン酸;乳酸;エトキシ蟻酸(炭酸水素エチ
ル);リンゴ酸;クエン酸;イソクエン酸;6−メチル
サリチル酸;マンデル酸;レブリン酸;ピルビン酸;グ
リシン;アラニン;バリン;イソロイシン;ロイシン;
フェニルアラニン;プロリン;セリン;スレオニン;チ
ロシン;ヒドロキシプロリン;オルニチン;リジン;ア
ルギニン;ヒスチジン;ヒドロキシセリン;フェニルグ
リシン;p−アミノ安息香酸;m−アミノ安息香酸;ア
ントラニル酸;アスパラギン酸;グルタミン酸;アミノ
アジピン酸;グルタミン酸;アスパラギンなど。
【0097】アザミトセン類、イミノアザミトセン類及
びその医薬として活性で生理的に禁忌でない誘導体の投
与は、例えば急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、
悪性メラノ−マ、肺がん、神経芽種、肺の小細胞がん、
胸部がん、結腸がん、消化器がん、卵巣がん、膀胱がん
などの、ヒトや動物の新生物病の治療に用いられる。
【0098】以下に述べる新鮮なヒトの腫瘍のデータ
は、ヒトの細胞系を用いて得られるデータよりも、試験
管内活性についてより良いことが見出されている。
(T.P.Wunz, etc.;J. Natl.
Cancer Inst. 1990,82,110;
D.D.von Hoff:ibid.1990, 8
2,96; D.D.von Hoff etc.:
ibid.1990,82,110;及びD.S.Al
berts etc.:Lancet,1980,2,
340 参照)。有用な治療剤のデザイン用のデータを
得るための、新鮮なヒト腫瘍を用いるプロトコールは公
知であるので、ここには記述する必要はないであろう。
(S.E.Salmon, etc.: Cancer
Treat Rep.1981, 65, 102;
S.E. Salmon, etc.: N. En
gl. J. Med.,1978, 298,123
1;及び D.S. Albaerts: Cance
r Chemother.Pharmacol. 19
81, 6, 253 参照)。MTTに用いられるプ
ロトコールは、報告がある。(T.J.Mossma
n, Immunol Method, 1983,
65, 55参照)。
【0099】投与量は、新生成物病の種類、年令、健康
状態及び体重のような患者の状態、併用される治療及び
治療の頻度や比率といった要因に支配される。例えば、
投与される活性成分の用量レベルは、静脈及び動脈投与
では0.1から約20mg/Kg、筋肉内投与では1か
ら約50mg/Kg、経口投与では5から約100mg
/Kg、経鼻投与では5から約100mg/Kg、そし
てエロゾルの場合は5から約100mg/Kgである。
ここにmg/Kgとは患者の体重1Kg当りの活性成分
のmg数を表す。濃度で表すと、局所への用途、例えば
経皮、経鼻、経咽喉、経気管支、経膣、経直腸或いは眼
部からの投与では、本発明の組成物中の活性成分の量
は、約0.01〜50W/W%、好ましくは約1〜20
W/W%であり、腸管外の用途では、約0.05から約
50W/W%、好ましくは約5から約20W/W%であ
る。
【0100】本発明の組成物は、好ましくは、単位用量
形態、例えば活性成分の適量を含む錠剤、カプセル、ピ
ル、粉末、顆粒、坐剤、無菌の腸管外用溶液、又はけん
だく液、経口の溶液、又はけんだく液の形でヒトや動物
に投与する。経口投与のためには、固形又は液状の単位
用量形態が製造される。粉末剤は、活性成分を適当な細
かいサイズに粉砕し、希釈剤と混合することにより極め
て容易に得られる。希釈剤は、例えば乳糖やデンプンの
ような可食性の炭水化物であって良い。好ましくは、蔗
糖のような甘味剤が賦香油と同様に用いられる。カプセ
ル剤は、上述のような粉末をゼラチン製のカプセルに充
填して製造する。好ましくは、充填操作を助けるため
に、充填に先立って、タルク、ステアリン酸、マグネシ
ウム、ステアリン酸カルシウム等のような滑剤を粉末に
加える。ゼラチンの軟カプセル剤は、活性成分のスラリ
ーを、植物油、軽質の液状ペトロラクラム、その他の不
活性油やトリグリセリドと共に機械的カプセル化で製造
する。
【0101】錠剤は、粉末混合物を準備し、顆粒化、又
はスラッグ化し、滑剤を加え、そして圧縮して製造す
る。粉末混合物は、活性成分を混合し、希釈剤や基剤、
例えばデンプン、乳糖、カオリン、リン酸カルシウムな
どと共に適宜細粉化して製造する。粉末混合物は、結合
剤、例えばコーンシロップ、ゼラチン液、メチルセルロ
ース液やゴムのりで湿らせ、次いで網目を強制通過させ
て顆粒とすることができる。顆粒化する代わりに、粉末
混合物を、例えば錠剤機の中を通し、得られた不完全な
形の錠剤を小片(スラグ)に粉砕してスラグ化すること
ができる。スラグには、ステアリン酸、ステアリン塩、
タルクや鉱物油を添加して、錠剤成形用の型に付着する
のを防ぐため、潤滑化することができる。潤滑化された
混合物を圧縮して錠剤とする。好ましくは、錠剤は、シ
ェラックの封止コーテイングや腸浴コーテイング、糖や
メチルセルロースのコーテイング及びカルナウバろうの
ポリッシュ・コーテイングから成る保護コーテイングを
施すことができる。
【0102】シロップ、エリキシル、けんだく液のよう
な経口投与のための液状の単位用量形態(その一さじ分
が一定量の活性成分を含むようにしたもの)とすること
もできる。水溶性の形態は、糖と香料と保存剤と一緒に
水性ベヒクル中に溶解してシロップとすることによって
製造する。エリキシルは、水性アルコールベヒクルを適
当な甘味剤と香料と共に用いて製造する。けんだく剤
は、アラビアゴムやトラガカントやメチルセルロースの
ようなけんだく用剤を用い、適当なベヒクルと共に不溶
性の形でつくることができる。
【0103】腸管外投与のために、活性成分と無菌ベヒ
クル(水が好ましい)を用いて、液状の単位用量形態を
製造する。活性成分は、その形態や濃度に応じて、ベヒ
クル中にけんだくさせるか又は溶解させる。溶液を作る
には、水溶液の活性成分を、注射用の水に溶かし、適当
なバイアル又はアンプルに封入する前に、無菌ロ過す
る。好ましくは、ベヒクル中に佐剤、例えば局所麻酔
剤、保存剤や緩衝剤を溶解させる。腸管外用けんだく剤
は、活性成分をベヒクル中に溶解させずにけんだくさ
せ、そして減菌工程はロ過によって完結しない点を除け
ば、実質的に上記と同様にして製造される。腸管外用け
んだく剤に関して、活性成分は無菌ベヒクルにけんだく
する前に、好ましくは、エチレンオキシドと接触させて
滅菌する。好ましくは、界面活性剤又は湿潤剤を組成物
に含有させ、活性成分の分布を均一にする。
【0104】経口及び腸管外投与のほかに、直腸や膣か
らのルートも使用できる。活性成分は、坐剤という手段
で投与できる。融点がほぼ体温であるか又は容易に溶け
るベヒクルが用いられる。例えばカカオ脂や種々のポリ
エチレングリコール類(カーボワックス)が、高い効果
をもつ坐剤用のベヒクルとして使用できる。鼻内滴下の
ためには、活性成分と適当な医薬ベヒクル(好ましくは
パイロジェンを含まない水)を用いて、液状の単位用量
形態を製造する。もし投与法として吸入が選択されたと
きは、乾燥粉末が処方し得る。エアロゾンとしての用途
のためには、活性成分を気体又は液化した噴射剤(例え
ば、ジクロロジフルオロメタン、二酸化炭素、窒素、プ
ロパンなど)及び必要又は所望に応じ通常の佐剤(例え
ば、共溶媒や湿潤剤)と共に、加圧エアロゾル容器中に
封入して製造する。
【0105】本願明細書において使用する「単位用量形
態」という用語は、ヒトや動物の単位用として適当な物
理的に個々の単位を意味し、ここに各々の単位は、必要
な医薬用希釈剤、担体又はベヒクルと一緒になって所望
の治療効果を生ずるように計算された量の活性成分を含
有するものである。本発明の所望な単位用量形態の明細
は、次の条件により指示され直接に依存する。すなわ
ち、 a)活性成分の特性及び特定の所望の治療効果、及び b)この明細書に開示してあるように、ヒトにおける治
療用途のための活性成を配合する技術に本質的な限界。
これらは、本発明の特徴である。本発明における適当な
単位用量形態の例としては、錠剤、カプセル剤、トロー
チ、坐剤、粉末剤、カシェ剤、茶さじ用剤、大さじ用
剤、滴剤、アンプル剤、バイアル剤、以上のいずれかの
複合形態、その他ここに述べられるような他の形態があ
る。新生物病治療剤として用いられる活性成分は、それ
自体容易に入手でき、そして既に確立され、ここには再
掲載する必要のない方法で製造できるような医薬用材料
を用いることによって容易に単位用量形態としてつくる
ことができる。
【0106】
【実施例】本発明の理解を更に助けるために、但し本発
明を限定する意味ではなく、本発明を一層明瞭に開示す
るための実施例を以下に掲げる。 (実施例1)本発明の実施化のために幾つかの用量形態
を製造した。これは以下に例示される。ここに「活性成
分」とは、アザミトセン類及びイミノアザミトセン類と
その合成品及びその非毒性の薬学的に活性な諸条件をあ
らわす。
【0107】組成物A(硬ゼラチン カプセル剤) 1カプセル中に活性成分20mgを含有する、二鞘式硬
質ゼラチンカプセル剤1000個を、下記の表に示す分
量の成分から製造する。
【表37】
【0108】エア・マイクロナイザーで微粉化した活性
成分を、他の微粉化成分に加え、完全に混合し、常用に
従ってカプセルに充填する。こゝに得たカプセル剤は、
1回1〜2カプセル1日1〜4回経口投与すれば新生物
病の治療に有用である。上記方法に準じ、活性成分量を
20gの代りに5g、25g又は50g用いることによ
り、1カプセル中に活性成分を夫々5mg、25mg又
は50mg含有する製剤を製造することができる。
【0109】組成物B(軟ゼラチンカプセル剤) まず最初に化合物をトウモロコシ油0.5mlに懸濁し
て材料をカプセル化できるようにし、次いで上述の方法
でカプセル化して、1カプセル中に活性成分(エア・マ
イクロナイザーで微粉化)20mgを含有する経口投与
用の一鞘式ソフトゼラチンカプセル剤を製造する。この
カプセル剤は、1回1〜2カプセルを1日1〜4回経口
投与すれば新生物病の治療に有用である。
【0110】組成物C(錠剤) 1錠中に活性成分20mgを含有する錠剤1000錠
を、下記の表に示す分量の成分から製造した。
【表38】 エアマイクロナイザーで微粉化した活性成分を他の成分
に加え、完全に混合しスラグ化し、このスラグを16番
篩を通して力を加えて粉砕し、得られた課粒を圧縮して
錠剤とし、1錠中に活性成分が200mg含まれるよう
になる。上述の錠剤は1回1〜2錠、1日1〜4回経口
投与することによって、新生物病を治療するのに有用で
ある。上述と同様にして、活性成分20gの代りに25
g又は10gを用いることにより、1錠中に活性成分を
25mg又は10mg含有する錠剤を製造できる。
【0111】組成物D(経口用懸濁剤) 下記の表に示す量の成分を用いて、各茶さじ1杯(5m
l)用量当り5mgの活性成分を含有する水性けんだく
液1000mgを製造する。
【表39】 クエン酸、安息香酸、蔗糖、トラガカント及びレモン油
を充分な量の水に分散させ850mlのけんだく液とす
る。エアマイクロナイザーで微粉化した活性成分を、そ
れが均一に分布するまで、シロップ中で撹拌し、充分な
量の水を加えて1000mlとする。このようにして製
造された組成物は、1回茶さじ1杯(15ml)1日3
回投与することにより、新生物病を治療するのに有用で
ある。
【0112】組成物E(非経口用製品) 新生物病治療用活性物質30みぐを、その1ml中に含
有する非経口注射用無菌水性けんだく液を、下記の表に
示す量の成分から製造する。
【表40】 活性成分比外のすべての成分を水に溶かし、溶液を濾過
して無菌とし、これにエアマイクロナイザーで微粉化し
た無菌の活性成分を添加し、得られるけんだく液を無菌
のバイアルに充填し、バイアルを密閉する。このように
して得られる組成物は、1回1ml(1M)を1日3回
用いることにより新生物病の治療に有用である。
【0113】組成物F(経直腸及び経膣坐剤) 下記の表に示す量の成分を用い、1個の重量2.5gで
かつ活性成分20mgを含有する坐剤1000個を製造
する。
【表41】 活性成分をエアマイクロナイザーを用いて微粉化し、プ
ロピレングリコールに添加し、混合物が均一に分散され
るまでコロイドミルを通過させるポリエチレングリコー
ルを融かし、プロピレングリコール分散液を、ゆっくり
と撹拌しつつ添加する。この懸濁液を、冷却してない型
(40℃)に注入し、組成物を放冷して固化させ、型か
ら取り出し、各々の坐剤をホイルで包む。上述の坐剤は
新生物病の治療のために直腸又は膣に挿入する。
【0114】組成物G(経鼻用懸濁剤) 下記の表に示す分量の成分を用いて、1ml当り20m
gの活性成分を含有する経鼻点滴用の無菌水性懸濁液1
000mlを製造する。
【表42】 活性成分以外のすべての成分を水に溶かし、その溶液を
ロ過して無菌とし、この無菌液に、エアマイクロナイザ
ーで微粉化した無菌の活性成分を加え、得たけんだく液
を無菌容器へ無菌充填する。この組成物は0.2〜0.
5mlを1日1〜4回点鼻することにより新生物病の治
療に有用である。活性成分はまた、非希釈の純品形態で
皮膚、経鼻、経咽喉頭、経気管支又は経口的に局所使用
のために存在しうる。
【0115】組成物H(粉末剤) バルク形態の活性成分5gをエアマイクロナイザーを用
いて微粉化し、シェイカータイプの容器に入れる。上記
組成物は1日1〜4回局所に適用することにより新生物
病の治療に有用である。
【0116】組成物1(経口用粉末剤) バルク形態の活性成分100gをエアマイクロナイザー
を用いて微粉化し、各々20mgずつ分包する。上述の
粉末は、1回1〜2包を1日1〜4回コップ一杯の水に
けんだくさせて経口投与することにより、新生物病の治
療に有用である。
【0117】組成物J(吸入剤) バルク形態の活性成分10gを、エアマイクロナイザー
を用いて微粉化する。このものは30mgを1日1〜4
回吸入することによって新生物病の治療に有用である。
【0118】組成物K(硬ゼラチンカプセル剤) 1カプセル当り20mgの活性成分を含有する二鞘式ハ
ードカプセル剤100個をつくる。エアマイクロナイザ
ーを用いて活性成分を微粉化し、これを常法に従ってカ
プセル充填する。上述のカプセルは、1回1〜2個、1
日1〜4回経口投与することにより新生物病の治療に有
用である。上述の方法により、活性成分20mgの代り
に5g、25g又は50g用いて同様の操作により、夫
々1カプセル中に活性成分を5、25及び50mg含有
するカプセル剤を製造できる。
【0119】(実施例2)6−(N−アジリジニル)−
7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2
−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオン−3−アセ
テート(1c)を、ドキソルビシンに感受性のある卵巣
がん(2780/S)及び110倍ドキソルビシン−感
受性の卵巣がん(2780/DOX)に対し、試験管内
活性のスクリーニングを行ったところ、ミトマイシンC
(MMC)よりも大きな抗腫瘍活性とドキソルビシンと
の交叉感受性を有していた。すなわち、2780/DO
X及び2780/Sに対するIC50値は、1cでは1
6nM及び0.6nM、これに対しMMCでは200n
M及び100nMであった。
【0120】(実施例3)6−(N−アジリジニル)−
7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2
−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオン−3−カル
バメート(1d)を、ドキソルビシンに感受性のある卵
巣がん(2780/S)及び110倍ドキソルビシン−
感受性の卵巣がん(2780/DOX)に対し、試験管
内活性のスクリーニングを行ったところ、アセテート1
cからカルドメート1dへの変更はドキソルビンとの交
叉感受性のかなりの損失及び活性の減少(ミトマイシン
Cと同程度、すなわち2780/Sに対し200nM、
そして2780/DOXに対し100nM)が見られ
た。
【0121】(実施例4)6−(N−アジリジニル)−
7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2
−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオン−3−アセ
テート(1c)を、シスプラスチン感受性(2008/
S)及びシスプラスチン抵抗性(2008/R)の卵巣
がんに対し、試験管内活性のスクリーニングを行ったと
ころ、1cは感受性及び抵抗性のがんに対し同等の活性
(IC50=7nM)をもち、ミトマイシンCのそれ
(測定値入手できず)よりも遥かに大きい活性を示し
た。
【0122】(実施例5)6−(N−アジリジニル)−
7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2
−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオン−3−カル
バメ−ト(1d)を、シスプラスチン感受性(2008
/S)及び抵抗性(2008/R)の卵巣がんに対し、
試験管内活性のスクリーニングを行ったところ、アセテ
ート1cからカルバメート1dへの変更は活性の完全な
喪失を招いた。1dのIC50値は測定できなかった。
【0123】(実施例6)6−(N−アジリジニル)−
7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2
−a〕ベンズイミダゾ−ル−5,8−ジオン−3−アセ
テート(1c)を、WiDrヒト結腸がんに対し、試験
管内活性のスクリーニングを行ったところ、ミトマイシ
ンC(MMC)よりも大きな抗がん活性をもっていた。
1c及びMMCのIC50値はそれぞれ6nM及び20
nMであった。
【0124】(実施例7)6−(N−アジリジニル)−
7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2
−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオン−3−アセ
テート(1c)の、SW480ヒト結腸がんに対する試
験管内活性をスクリーニングしたところミトマイシンC
(MMC)と似た活性を示した。1c及びMMCのIC
50値はそれぞれ9nM及び7nMであった。
【0125】(実施例8)6−(N−アジリジニル)−
7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2
−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオン−3−カル
バメート(1d)を、WiDr/Sヒト結腸がんに対す
る試験管内活性をスクリーニングしたところ、ミトマイ
シンC(MMC)よりも低い抗がん活性を示した。1c
及びMMCのIC50値はそれぞれ100nM及び20
nMであった。
【0126】(実施例9)6−(N−アジリジニル)−
7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,2
−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオン−3−カル
バメート(1d)のSW480ヒト結腸がんに対する試
験管内活性をスクリーニングしたところ、1dはミトマ
イシンC(MMC)よりも若干低い活性を示した。1d
とMMCのIC50値はそれぞれ19nM及び7nMで
あった。
【0127】(実施例10)6−(N−アジリジニル)
−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,
2−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオン−3−ア
セテート(1c)の8226/Sヒト骨髄腫に対する試
験管内活性をスクリーニングしたところ、1cはミトマ
イシンC(MMC)より若干高い活性を示した。1c及
びMMCのIC50値はそれぞれ100nM及び200
nMであった。
【0128】(実施例11)6−(N−アジリジニル)
−7−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ〔1,
2−a〕ベンズイミダゾール−5,8−ジオン−3−カ
ルバメート(1d)の8226/Sヒト骨髄腫に対する
試験管内活性をスクリーニングしたところ、ミトマイシ
ンC(MMC)より若干高い活性を示した。1c及びM
MCのIC50値はそれぞれ140nM及び200nM
であった。
【0129】(実施例12)12名の卵巣がん患者(確
認済)から新鮮な卵巣腫瘍を採取し、Salmon,e
tc.(2報)及びAlberts,etc・の論文に
記載のクロノゲニック・アッセイ(Clono−gen
ic Assay)を用いて、1cの試験管内テストを
行った。得られたIC50データ(テスト化合物に約1
時間接触後、腫瘍コロニー形成を50%阻止するに必要
な薬物の濃度)を次の表に示す。
【0130】
【表43】 以上のデータから、卵巣がんの91%がIC50の中間
値(0.05Mg/ml)で1cに反応することがわか
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デビッド エス アルバート アメリカ合衆国アリゾナ州85724 タクソ ン ノース インジアン ハウス ロード 250番地

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アザミトセン類及びイミノアザミトセ
    ン類から成る群から選ばれた化合物の腫瘍阻止量と、医
    薬として許容される担体とから成る医薬。
  2. 【請求項2】 第1項の医薬において、該アザミトセ
    ン類が次の構造式を有するもの、 【化1】 ただしR及びZは 【化2】である。
  3. 【請求項3】 第1項の医薬において、該イミノアザ
    ミトセン類が次の構造式を有するもの、 【化3】 ただしZは 【化4】である。
  4. 【請求項4】 医薬として許容される担体中のアザミ
    トセン類及びイミノアザミトセン類から成る群から選ば
    れた化合物又はその医薬的に活性な無毒の誘導体の有効
    量を、新生物病患者に投与することから成る治療方法。
  5. 【請求項5】 第4項において、該アザミトセン類が
    次の構造式を有するもの、 【化5】 ただしR及びZは 【化6】である。
  6. 【請求項6】 第4項において、該イミノアザミトセ
    ン類が次の構造式を有するもの、 【化7】 ただしZは 【化8】である。
  7. 【請求項7】 第4項において、該物質を患者の体重
    1Kg当り0.1から20mgのレベルの用量で静脈内
    に投与する方法。
  8. 【請求項8】 第4項において、該物質を患者の体重
    1Kg当り1から約50mgのレベルの用量で静脈内に
    投与する方法。
  9. 【請求項9】 第4項において、該物質を患者の体重
    1Kg当り5から約100mgのレベルの用量で経口的
    に投与する方法。 【請求項9】 第4項において、該物質を患者の体重
    1Kg当り5から約100mgのレベルの用量で経口的
    に投与する方法。
  10. 【請求項10】 第4項において、該新生物病が卵巣が
    んである場合。
  11. 【請求項11】 第4項において、該新生物病が結腸が
    んである場合。
  12. 【請求項12】 第4項において、該新生物病が骨髄腫
    がんである場合。
  13. 【請求項13】 第10項において、該有効量が、患者
    の体重1Kg当り約1gから約4gである場合。
  14. 【請求項14】 第11項において、該有効量が、患者
    の体重1Kg当り約1gから約4gである場合。
  15. 【請求項15】 第12項において、該有効量が、患者
    の体重1Kg当り約1gから約4gである場合。
  16. 【請求項16】 次の構造式をもつアザミトセンの腫瘍
    阻止量と、医薬として許容される担体から成る医薬、 【化9】 ただしZは 【化10】である。
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