JPH0616612A - 3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノンの製造方法 - Google Patents

3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノンの製造方法

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JPH0616612A
JPH0616612A JP5061314A JP6131493A JPH0616612A JP H0616612 A JPH0616612 A JP H0616612A JP 5061314 A JP5061314 A JP 5061314A JP 6131493 A JP6131493 A JP 6131493A JP H0616612 A JPH0616612 A JP H0616612A
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cyanide
reaction
isophorone
lithium
lithium hydroxide
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JP5061314A
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English (en)
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Richard P Woodbury
リチヤード・ピー・ウツドバリイ
Jon C Thunberg
ジヨン・シー・サンバーグ
Steven P Vankouwenberg
スチーブン・ピー・バンコウエンバーグ
Walter B Begonis
ウオルター・ビー・ベゴニス
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Hampshire Chemical Corp
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Hampshire Chemical Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • C07C253/08Preparation of carboxylic acid nitriles by addition of hydrogen cyanide or salts thereof to unsaturated compounds
    • C07C253/10Preparation of carboxylic acid nitriles by addition of hydrogen cyanide or salts thereof to unsaturated compounds to compounds containing carbon-to-carbon double bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2601/00Systems containing only non-condensed rings
    • C07C2601/12Systems containing only non-condensed rings with a six-membered ring
    • C07C2601/14The ring being saturated

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 水酸化リチウムもしくはシアン化リチウムの
溶液、固体LiOHまたはLiOH・H2Oを触媒として
使用するイソフォロンニトリルの製造方法。該反応は正
確に調節された温度条件下でそして反応していないシア
ン化物の適当な一定濃度を保つのに充分なシアン化物供
給速度関係において実施され、それにより望ましくない
ジイソフォロン、それのニトリル誘導体(類)およびH
CN重合体類の生成が最少にされる。バッチを酸性化す
るために多酸性酸を使用することができ、その後に濾過
して沈澱した酸のリチウム塩を除去し、そして真空蒸留
して遊離したHCNおよび過剰のイソフォロンを除去す
ることができる。 【効果】 生じたイソフォロンニトリルは高収率で且つ
低い不純物含有量で得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】イソフォロンニトリル(IPN)すなわ
ち3−シアノ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサノン
は、ジアミン(IPDA)へのそして最終的にはジイソ
シアネート(IPDI)への合成方式における重要な中
間生成物である。IPNを合成するための多数の先行技
術方法が開発されている。例えば、ダブロー(Dubreux)
に対する米国特許番号4,299,775は、触媒量の相
転移剤の存在下でイソフォロン(IPH)をシアン化物
と反応させることによるIPNの二相製造方法を開示し
ている。第四級アンモニウム触媒がそれらの塩化物また
は臭化物塩類として使用され、塩化物イオンまたは臭化
物イオンがシアン化物イオンと交換され、そしてこのシ
アン化物イオンが既知の相転移機構を介して水から溶媒
層に移される。
【0002】ショルベン−ヘミー(Scholven-Chemie)に
対するドイツ特許番号1,240,854は、例えばアル
カリシアン化物、水酸化物類またはアルコレート類の如
き塩基性触媒の存在下でイソフォロンをシアン化水素と
反応させることによるIPNの製造方法を開示してい
る。触媒は希硝酸を用いる洗浄により除去される。
【0003】日本化学株式会社に対する日本公開明細書
61−33157は、水酸化テトラ−n−ブチルアンモ
ニウム、水酸化テトラ−n−ブチルホスホニウムまたは
水酸化ベンジルトリメチルアンモニウムの存在下でイソ
フォロンをシアン化水素と反応させることによるイソフ
ォロンニトリルの製造方法を開示している。生じた反応
液体を水で洗浄する。
【0004】しかしながら、触媒を除去するための酸性
洗浄によりイソフォロンが飽和しておりそして少しのシ
アン化物を含有している水性流出液が生成する。そのよ
うな流出液の廃棄費用が生成物の価格に相当加算され
る。
【0005】ヨーロッパ特許出願0 433 615は、
触媒としての水酸化リチウムの存在下での100°〜1
60℃の温度条件下におけるイソフォロンへのシアン化
水素の添加による1,3,3−トリメチル−5−オキソ−
シクロヘキサン−カルボニトリルの製造方法を開示して
いる。米国特許番号5,011,968は、触媒としての
第四級水酸化アンモニウムの存在下でのイソフォロンニ
トリルの製造方法を開示している。
【0006】イソフォロンニトリル製造で使用されてい
る従来の触媒類の多く、そして特にアミン−生成性触媒
類、はその後のイソフォロンニトリルからIPDAへの
水素化で使用される金属触媒を毒する可能性があり、そ
れにより触媒寿命が相当短縮される。従って、そのよう
な触媒を生成物から例えば蒸留により除去することが有
利であり且つしばしば必要である。しかしながら、その
ような追加工程段階は労力が大きくかかり且つ費用もか
かる。さらに、塩基で触媒作用を受けるHCNおよびI
PHの反応の重要な副生物にはジイソフォロン(二量
体)およびそれのシアノ誘導体類への転化物が包含され
る。例えば、ザ・ジャーナル・オブ・ザ・オーガニック
・ケミストリイ(the Journal of Organic Chemistr
y)、42、(9)、1600−1607(1977)
中に記されている如く、下記の反応が起こり得る:
【0007】
【化1】
【0008】イソフォロン自身は多くの不純物を含有し
ている。空気に呈されると、生成物は黄色になり、それ
は不飽和部位に対する酸素の直接付加によるイソフォロ
ンの明白な酸化生成物の結果であると信じられている。
【0009】従って、そのような不純物類、ジイソフォ
ロン、およびそれのHCN付加物の生成を最少にするこ
とも有利である。さらに、生じた生成物からの残存HC
Nおよび過剰のIPHの除去も必要である。
【0010】
【発明の要旨】先行技術の問題点は、下記の反応に従い
水酸化リチウム、水酸化リチウム一水塩、シアン化リチ
ウム、またはそれの溶液を触媒として使用するイソフォ
ロンの製造方法を提供する本発明により解決される:
【0011】
【化2】
【0012】上記の反応を正確に調節された触媒濃度、
温度条件、および反応していないシアン化物の適度な一
定濃度を保つためのシアン化物供給関係の下で実施する
ことにより、望ましくないジイソフォロンおよびそれの
ニトリル誘導体(類)の生成が最少にされる。多酸性酸
を使用してバッチを酸性化することができ、その後に、
濾過して沈澱した酸のリチウム塩を除去し、そして真空
蒸留して遊離されたHCNおよび過剰のイソフォロンを
除去することができる。生じたイソフォロンニトリルは
高収率且つ低い不純物含有量でそして淡色で得られる。
【0013】
【発明の詳細な記載】高収率且つ低い不純物含有量での
イソフォロンの製造という目的を有する本発明の方法に
従うと、望ましくないジイソフォロンの生成をもたらし
そしてジイソフォロンニトリル(類)および他の高沸点
物を生じる遊離LiOHの発生を妨げるためには遊離シ
アン化物が常にしかし低濃度で存在していなければなら
ない。遊離シアン化物濃度が反応中のいずれの時にも存
在している触媒の量と等しい水準(約200ppm)以
下に低下する場合には、ジイソフォロンおよびジイソフ
ォロンニトリル(類)が生成し始める。他方では、遊離
シアン化物濃度が約4000ppmを越える場合には、
濃く且つ濁った生成物が製造される。これはシアン化物
重合体の生成によるものであると信じられている。反応
温度関係が、反応中に約200−約4000ppmの、
好適には約500−約2000ppmの、遊離HCN濃
度を保つような最適なHCN供給関係と組み合わされる
と、優れた生成物を生じるであろう。本発明の好適態様
では、HCN添加が開始され、そして直ちに塩基性触媒
が反応系に低温で加えられる。温度を次に調節された速
度で上昇させながら、HCNも調節された速度において
供給する。触媒の添加前にHCN供給を始めることによ
り、IPHをLiOHに呈することなくLiCNが製造
される。これが二量化および高沸点物の生成を最少にす
る。触媒を加えるのに適している低温は80℃である。
次に反応系の温度を、熱の別個の付与によりもしくは反
応熱の使用によりまたはこれらの二つの組み合わせによ
り、例えば110℃に勾配をかけて上昇させることがで
きる。反応の残りに関しては、温度は約110℃に保た
れている。HCN重合体の生成を最少にするためには、
遊離HCNを低濃度に保つことが重要である。IPH濃
度はHCN供給の開始時に最高であり、そして工程中に
減少するため、開始時の低められた温度およびIPN生
成速度が減少するにつれて温度が上昇するという温度関
係を用いることによりHCNの消費を調節することがで
きる。一方、ほぼ一定のHCN濃度が保たれるような方
法でHCN添加速度および温度の両者を同時に調節する
こともできる。
【0014】本発明者は、イソフォロンに対するLiO
Hの添加によるジイソフォロンの発生は約90℃の温度
以下における短い露呈中には生じないということを見い
だした。従って、その目的を達成するためには反応を触
媒の存在下で約90℃以下の温度で行うことができる。
【0015】イソフォロンの品質およびリチウム触媒の
濃度は、生成物を良好な収率で得るために課されなけれ
ばならない重要な因子である。黄色および高い酸性度を
有するイソフォロンは良好な生成物を製造しない。色の
正確な影響は知られていないが、高い酸性度は触媒を中
和しそしてその結果破壊させる傾向がある。従って、H
CNとの反応の前にイソフォロンを蒸留することが好適
である。良好な品質の(すなわち、低い酸性度の)IP
Hが使用される時には、Li:HCNの適切なモル比
は、特に蒸留されないHCNが使用される場合には、約
>0.0025:1.00および約0.01:1.00まで
の間、好適には約0.005−0.01:1.00、最も
好適には約0.0075−0.0080:1.00であ
る。そのようなモル比により、IPHからのジイソフォ
ロンの望ましくない生成に触媒作用を与えるであろう遊
離塩基が同時に存在することなくイソフォロンへのHC
Nの付加に関して充分なシアン化物濃度が常に確実に存
在している。0.005:1.00のモル比はIPH中の
酸性度およびHCN中の酸性度による触媒の一部の中和
による低い収率を生じるかもしれず、従って、このモル
比が使用される場合には、HCNは反応前に蒸留しなけ
ればならない。〜0.01:1.00より大きいモル比は
IPHの二量化を起こすかもしれない。
【0016】かなりの量の水の存在は収率の減少および
高沸点物の生成増加を生じるため避けなければならず、
従って、リチウム触媒は固体状または有機溶媒中溶液状
で加えるべきである。LiOH・H2Oを溶解させるがL
iOHの存在下では不活性であるいずれの溶媒も許容可
能である。(水を使用することもできるが、幾らかの収
率減少および副生物生成の増加をもたらすかもしれな
い。)適している溶媒には、アセトンおよびジオキサ
ン、並びにアルコール類、例えばメタノールおよびエタ
ノール、が包含される。好適な溶媒はメタノールであ
る。
【0017】高沸点物(例えばジイソフォロンおよびそ
れのシアノ誘導体類)の生成を最少にするためには、H
CNが完全に反応するその時点で触媒を酸で中和して主
としてLiCNの形状でのシアン化物イオンおよび遊離
塩基(LiOH)を除去しなければならない。この目的
用に適している酸類には多酸性酸類、例えばリンゴ(ヒ
ドロキシ琥珀)酸、シュウ酸、硫酸、および燐酸が包含
され、リンゴ酸が好適である。リンゴ酸は比較的安価で
あり、水およびメタノール中に非常に可溶性であり、そ
してジ−リチウム塩の結晶性沈澱を生成し、それは濾過
により容易に除去されて、IPNのIPH中の透明な淡
黄色溶液が残る。そのような溶液は蒸留で残渣を残さ
ず、従ってストリッパー中への充填を妨害しないであろ
う。リンゴ酸のメタノール溶液は不安定である(リンゴ
酸のモノおよび/またはジメチルエステルが急速に生成
し、25℃における滴定可能な酸性度の損失は2日後に
25%でありそして2週間後に52%である)ため、リ
ンゴ酸のメタノール溶液を使用する場合には、そのよう
な溶液は新たに製造すべきである。この理由のために、
リンゴ酸の水溶液の方がそれのメタノール溶液より好適
である。さらに、水を溶媒として用いると、リンゴ酸L
2の粒子寸法が改良されて、急速な濾過をもたらす。
しかしながら、リンゴ酸の水溶液は分離後にすぐ使用し
ない場合にはバクテリア作用により変性する。これらの
理由のために、リンゴ酸を固体状で加えることが好適で
ある。これにより、溶液に伴われる問題点が避けられ、
その後に窒素流入により除去しなければならない溶媒が
省略される(イソフォロン/水/メタノールの凝縮液を
再循環することはできず、従って廃棄物となる)。リン
ゴ酸とは対照的に、燐酸はLiH2PO4を生成し、それ
は微細な粘着性固体として沈澱し、それは不充分に濾過
される。好適には、酸は0.5−0.6Mの酸:1.00
Mのリチウムのモル比である。触媒の破壊が、IPHの
それ以上の二量化の可能性を停止させそしてLiCNを
HCNに分解させる。遊離されたHCNはIPHストリ
ッピング操作中に除去される。
【0018】LiOHがイソフォロンの二量化に触媒作
用を与えるのを妨たげるのには充分低い温度であるがL
iCNがLiOHおよびHCNから製造されそしてIP
Hに対するHCNの付加に触媒作用を与えるのに充分高
い温度が存在しているかどうかを決めるために速度論的
研究がなされた。本発明の好適態様に従うと、HCN供
給が直ちに開始されるなら、不純物の発生なしに80°
−90℃までの温度においてLiOHをイソフォロンに
加えることができると決められた。さらに、触媒を燐酸
でなくリンゴ酸で中和すると、IPN反応マトリックス
中での容易に濾過可能な結晶の生成により濾過工程が改
良される。リンゴ酸のジリチウム塩もイソフォロン中に
は不溶性である。シアン化リチウムが好適な触媒であ
る。水酸化リチウムが使用される場合には、それは固体
状または有機溶媒中溶液状で加えられるべきであり、好
適な溶媒はメタノールである。固体LiOH・H2Oはメ
タノール中のLiOHより少ないジイソフォロン生成を
生じ、その理由は多分前者はIPH中にゆっくりしか溶
解せず従ってIPHの二量化の触媒用にはすぐに利用で
きないからである。さらに、固体LiOH・H2Oはメタ
ノール性LiOHを使用した時に生じる溶媒の添加が避
けられる。従って、固体LiOH・H2Oの方が溶媒中に
溶解されているLiOHより好適である。経済的理由の
ために一水塩形が無水LiOHより好適である。
【0019】触媒の添加時に適している温度は約80°
−115℃の間、好適には約110°−115℃の間、
最も好適には約110℃、である。
【0020】図1に戻ると、本発明の方法の一態様を行
うための装置の一例が示されている。イソフォロンはド
ラム(示されていない)から200ガロンステンレス鋼
反応器2に供給される。液体シアン化水素は加圧シリン
ダー1から反応器2に供給される。メタノール中5%L
iOHおよびメタノール30%リンゴ酸は示されている
如く反応器2に加えられる。反応が終了した時に、粗製
生成物をフィルター中に通してリンゴ酸ジリチウム沈澱
を除去する。濾過された生成物を200ガロンステンレ
ス鋼保持タンク(示されていない)中で集める。濾過が
完了した時に、濾過された生成物を反応器2に戻す。真
空ポンプにより反応器2上で真空に引っぱる。蒸気をコ
ンデンサー5中で凝縮させ、そして凝縮させた蒸気を凝
縮液受器6の中で集める。凝縮されなかった蒸気(例え
ばHCN)は真空ポンプ4からスクラッバー7に排気さ
れる。希NaOHはスクラッバー保持タンク8から熱交
換器として機能するコンデンサー9を通ってスクラッバ
ー7に循環される。ストリッピングされてIPH、メタ
ノール、およびHCNを含んでいない融解IPN生成物
がドラムに移される。
【0021】
【実施例】実施例1 使用された装置は1リットルのパルオートクレーブ/ハ
ーバード注入ポンプを含んでいた。バッチ充填量は2.
00:1.00のIPH:HCNのモル比を基にしてい
た。生成したIPNの全てを溶解させるためにはこの量
のIPHが必要であった。それより少ないIPHの使用
は、濾過中の結晶化により溶液を<〜60℃に冷却させ
ることとなるであろう。実際的な充填量は、4.00M
のIPH(99%で553グラム)および2.00Mの
HCN(54.1グラム)であった。シアン化物イオン
は、50/50イソプロパノール/水溶媒および硼砂緩
衝液中に溶解された試料を用いる標準的AgNO3での
電流測定式滴定により測定された。酸性度およびpH
は、試料を50/50水/イソプロパノール中に溶解さ
せることにより測定された。pHは2%または5%溶液
を用いて測定された。酸性度またはアルカリ性度は、標
準的な0.1N NaOHまたはHClを用いるpH7.
0までの滴定により測定された。
【0022】パル反応器にIPHを充填し、頭部空間に
2を流し、そしてIPHを80℃に加熱した。HCN
をLiOH・H2Oのメタノール中溶液に加えることによ
り、LiCN触媒を製造した。この触媒をIPHに加
え、そして温度を110℃に同時に且つ急速に上昇させ
ながらその後すぐにHCNを一定速度で60分間にわた
り加えた。試料を15分間隔で採取し、そして遊離HC
Nに関して滴定した。バッチを種々の期間にわたり11
0℃に保ち、そしてこの保持期間中に試料を再び採取し
た。データを表1に示す。
【0023】
【表1】 表1 触媒はLiCN(メタノール+LiOH・H2O+HCN)である 実験番号 1 2 3 4 モル比Li:HCN 0.025 0.01 0.005 0.0025 反応中のppmHCN、分/ppm 15 6321 15 2939 13 1136 15 1672 30 420 30 360 30 295 30 5838 45 1529 45 488 45 1922 45 19800 60 818 60 491 50 5308 60 32300 反応中のHCNからIPNへの%転化率 93.2% 99.0% 91.6% 64.2% HCN供給終了時のIPN/IPH溶液中の 0.10% 2.60% 0.80% 0.00% %不純物 保持期間中のppmHCN、@110℃、 1時間 947 1時間 480 30 291 1時間 20250 時間または分/ppm 2時間 630 2時間 472 - - 3時間 199 3時間 220 - - 最終生成物:HCNからIPNへの%転化率 51.20% 85.50% 98.70% n.d. 最終生成物:IPN/IPH溶液中の%不純物 5.10% 8.40% 0.80% n.d. これらのデータは、0.005−0.01M/MのHCN
の範囲の触媒量を使用した時に優れた結果が得られそし
て粗製IPNを触媒の存在下で加熱することにより生成
物のひどい分解が起きることを示している。
【0024】実施例2 使用した装置は加熱マントルおよび還流コンデンサーを
備えた1リットルフラスコを含んでいた。温度は、加熱
マントルへの熱を調節するラブコントローラー操作リレ
ーおよびフラスコ中に設置されている1/8インチ冷却
コイルにより調節された。HCNを実施例1で使用され
たハーバード注入ポンプを介して加えた。5%の水をそ
れに加えそしてこのHCN/H2O溶液を小さい加熱管
にポンプで加えることによりH2SO4による酸性度を除
去するためにHCNを蒸留したこと以外は、バッチ充填
は実施例1中と同じであった。HCNを流出させ、そし
て連続的N2流によってIPHの表面中および表面下に
運んだ。酸性度は蒸留管中に残っている水中で保有され
た。これにより、HCN中のH2SO4によるLiOHま
たはLi2SO4への中和が省略され、そしてそれにより
0.005:1.00のLi:HCNのモル比でのLiC
N触媒の使用が可能になった。
【0025】IPHを充填しそして〜80℃に加熱し、
そして実施例1中に記されている如くして触媒を製造し
且つ加えた。同時に調節器の設定点を110℃に上昇さ
せながら、HCNポンプを始動させた。反応温度は10
−15分内に110℃に上昇した。HCN供給の終了時
に、IPN溶液を110℃に30分間保った。そのよう
な処理によりHCN濃度が強制的に<10ppmになる
ことができたかどうかを測定するために温度を次に14
0℃に上昇させ、そしてバッチを3時間保った。3時間
の終了時に、IPN溶液を85℃に冷却し、D,Lリン
ゴ酸で酸性化し、そしてN2をさらに2.5時間にわたり
流した。それを次に80℃に冷却し、そして濾過した。
濾過された生成物中のHCNの濃度は4ppmであっ
た。HPLC分析から計算されたIPNの収率は99+
%であった。
【0026】実施例3 実施例2の装置を使用した。5.28の5%pHおよび
0.0015meqH+/gの酸性度を有するイソフォロ
ンをメタノール中の0.80グラムのLiOH・H2O添
加により中和し、それにより8.41の5%pHを生じ
た。HCNは蒸留されないため、Li触媒が確実にHC
N中の酸性度より充分過剰に存在しており、0.007
5MのLi:1.00MのHCNのモル比が使用され
た。中和されたIPNを80℃に加熱し、メタノール中
のLiCNを加え、そしてHCN添加を直ちに開始し
た。温度は15分間にわたり110℃に線状に勾配をか
けて上昇し、そして次に110℃に保たれた。添加時間
は63分間であった。バッチを110℃にさらに30分
間保った。遊離HCN濃度は85ppmであった。転化
率は98%であり、そして不純物水準は1.08%であ
った。
【0027】実施例4 ハーバード注入ポンプと内接されているハーバードポン
プ速度調整器が付いている実施例2の装置を使用した。
【0028】4.83の5%pHおよび3.2×10-3
eqH+/gの酸性度を有するイソフォロンを1.4グラ
ムのメタノール性LiOHを用いて中和し、それにより
5%pHを7.48に上昇させた。このIPNを80℃
において平衡化し、メタノール性LiOHまたはLiC
N触媒を加え、次に直ちにHCN供給を開始した。試料
を実験中に採取しそしてシアン化物に関して滴定した。
これらの結果が得られた時に、新しい温度/供給速度関
係をシアン化物分析を基にして計算し、そして次にこの
新しい関係を用いて実験を繰り返した。これを数回の実
験にわたり続け、各回とも各反応工程中の遊離HCNの
一定で且つ低い濃度に達するように試みた。結果は表II
にまとめられている。
【0029】
【表2】
【0030】実施例5 プログラムされたHCN供給速度および温度上昇勾配を
使用する反応方式を、HCN速度を一定に保ちながら反
応熱を使用して温度を勾配をつけて上昇させる方式と比
較するために、下記の実験を行った。
【0031】第一および第三バッチは同一であった。イ
ソフォロンを200ガロン反応器に充填し、そして80
℃に加熱した。CH3OH中5%LiOH溶液を充填
し、そして直ちにHCN供給を開始した。反応熱がバッ
チ温度を80℃から110℃に上昇させ、そして次にH
CN供給の残りの期間にわたり温度を110℃に保っ
た。HCN供給後に、触媒を10%過剰量の製造したて
のCH3OH中30%リンゴ酸で中和した。中和された
触媒を濾過により除去し、そしてバッチを真空ストリッ
ピングさせてイソフォロンを除いた。
【0032】第二および第四バッチでは、HCN供給速
度は線状でなかった。その代わりに、供給速度を図2に
示されている如く時間につれて変えた。結果は表IIIに
示されている。
【0033】
【表3】 表III バッチ番号 IPN % (5) 97.8 90.1 97.5 96.1IPH % (5) 1.1 1.1 0.3 0.9 Li、ppm (1) 7 10 18 9シアン化物、ppm (2) なし なし なし なしpH(5%溶液) (3) 4.7 5.18 4.93 4.79GC不純物 (4) 1.1 8.8 2.2 3.0出発IPH、% 99.7 99.7 99.7 99.7 (1) AAによりLi(2) 硼砂緩衝液滴定(3) 概略pH、50/50IP /H2(4) IPH以外、二量体を含む(5) GCによる(内部標準) バッチ1では、一定のHCN供給速度が用いられ、そし
て反応熱で反応温度を80から110℃に上昇させた。
反応器ジャケットがエネルギーシンクとして作用してい
る熱水(60℃)を含有しているため、希望する温度を
得るために約40分間を要した。
【0034】バッチ2はプログラムされたHCN供給速
度および温度勾配上昇を使用した。プログラムされた供
給速度は非常に正確に保たれたが、温度勾配上昇はそう
ではなかった。初期段階では、温度はプログラム温度よ
り遅れ、そしてバッチが目標温度に達した時にちょうど
良い発熱が生じた。バッチは110−115℃の目標温
度以上に20分間保たれた。結果は劣っていた。
【0035】HCN供給の温度勾配上昇部分中に反応器
ジャケットが空であったこと以外は、バッチ3はバッチ
1の繰り返しであった。反応熱でバッチ温度を80から
110℃に20分間で上昇させた。結果は優れていた。
【0036】温度プログラムを保つことができるように
バッチ供給の開始時にバッチ4を積極的に水蒸気加熱し
たこと以外は、バッチ4はバッチ2のプログラムされた
供給の繰り返しであった。しかしながら、依然として発
熱し、それがバッチ温度を115℃以上にさせた。この
バッチの結果はバッチ2より優れていたが、バッチ1お
よび3より劣っていた。
【0037】実施例6 実施例2の装置を使用した。使用されたイソフォロンは
滴定可能な酸性度を有していなかった。各バッチ中の触
媒を558.4グラムのIPHに80℃において加え、
そして次に直ちに且つ同時にHCN添加を線状速度で6
0分間にわたり80℃〜110℃の線状温度勾配上昇を
用いて開始し、次に供給の残り(合計54.1グラムの
HCN)および30分間の保持時間にわたり110℃に
保ち、その間に残存遊離HCNは−100ppmに低下
した。下記の触媒が使用された: バッチ番号 触媒 モル比Li:1.00HCN 1 LiCN、MeOH中4% 0.0050 2 LiCN、MeOH中4% 0.0075 3 LiOH、H2O中8% 0.0075 4 LiOH・H2O、固体 0.0075 これらのバッチに関する結果は表IVにまとめられてい
る。分析および収率データは、110℃に保たれそして
50℃に冷却された後の粗製IPN/IPH溶液に関す
るものである。
【0038】
【表4】 表IV 高品質イソフォロンを使用する実験 リチウム触媒類の比較 註:分析および収率データは@110℃に保たれそして50℃に冷却された後の 粗製IPN/IPH溶液に関するものである L/N 1 2 3 4 触媒 LiCN LiCN LiOH LiOH.H2O 形状 MeOH中4% MeOH中4% H2O中8% 固体 モル比Li:HCN(HCN=1.00) 0.005 0.075 0.075 0.075 保持された分@110℃/ppmHCN 30/4400ppm 30/129ppm 30/12950ppm 30/278 90/10650ppm 90/211 180/9665ppm GCを基にしたデータ:新規方法w内部基準 %IPN 52.4% 56.8% 49.8% 58.5% %IPH 46.4% 41.4% 48.8% 43.9% %不純物 0.1% 0.3% 0.0% 0.0% %収率 98.3% 99.0% 94.0% 99.0% 最終溶液の外観 透明 透明 わずかに濁る 透明 濃黄色 淡黄色 黄赤色 黄赤色実施例7 実施例1の装置を使用した。0.11グラムの水/Mの
IPHをIPHに加えてプラント規模方法におけるライ
ン流出液を模した。HCN供給を開始し、その直後に5
%LiOH・H2O/MeOH触媒を添加した。粗製生成
物を30%水性リンゴ酸で処理し、そして次に窒素を1
20℃において流して水を除去した。バッチを約80℃
に冷却し、そして中程度の多孔性の濾紙を通して濾過し
た。リンゴ酸Li2沈澱はこの濾過により容易に除去さ
れ、そして濾液を分析した。この実験を2回行い、そし
て生じたデータは表Vに示されている。
【0039】
【表5】 表V 酸性化前のppmHCN 133 106 濾液中のppmHCN 64 ppmLi 0.88 0.96 K.F.滴定による%H2O 0.04% 0.16% *転化率 99+% 98.5% %IPN 53.5% 52.5% HCNからIPNへの%収率 99.4% 98.5% **G.C.による不純物 2.22% 6.40% * 転化率:消費されたHCNの%、すなわち、有機シア
ン化物誘導体類に転化されたHCNの% **不純物類:IPN÷全面積に寄与しないG.C.ピーク
の面積の%実施例8 固体LiOH・H2O(0.08M/MのHCN)を触媒
として使用し、固体リンゴ酸(0.6M/MのLi)を
酸性化用に使用し、そして0.11gの水を除去したこ
と以外は、実施例7を繰り返した。実験は2回行われ
た。酸性化前の遊離HCNの量は39ppmおよび10
9ppmであり、それは固体触媒を使用した時に反応が
完了したことを示している。濾液のLi含有量は0.9
7ppmであった。
【0040】実施例9 固体LiOH・H2Oを触媒として使用して、実施例8を
繰り返した。バッチを数部分に分け、そして表VIに示さ
れている如き種々の量の固体リンゴ酸で酸性化した。デ
ータは、0.50:1.00のリンゴ酸:Liのモル比が
触媒のほとんど完全な除去用に充分なものであることを
確認していた。
【0041】
【表6】 表VI モル比リンゴ酸:Li 5%pH 濾液中のppmLi 0.50:1.00 5.77 1.48 0.55:1.00 5.74 1.76 0.60:1.00 5.41 1.97 0.65:1.00 4.88 2.38 0.70:1.00 4.73 1.71実施例10 使用されたIPHは91.04%IPHおよび4.89%
不純物であるとG.C.により分析されたこと以外は、実
施例8を繰り返した。従って、IPHの増加充填量は低
いIPH検定を補うために使用された。反応は、99+
%のHCN転化率で、普通に進行した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う方法を説明する工程図である。
【図2】本発明の一態様に従う反応系に対するHCNの
供給速度を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨン・シー・サンバーグ アメリカ合衆国ニユーハンプシヤー州 03055ミルフオード・モントバーノンスト リート114 (72)発明者 スチーブン・ピー・バンコウエンバーグ アメリカ合衆国ニユーハンプシヤー州 03032オーバーン・コールマンロード49 (72)発明者 ウオルター・ビー・ベゴニス アメリカ合衆国マサチユセツツ州01867リ ーデイング・サウスストリート289

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.遊離LiOHの発生を妨げるのに充
    分な反応していないシアン化物の濃度を保ちながらイソ
    フォロンをシアン化物と反応させ、ここで該反応を水酸
    化リチウムおよびシアン化リチウムからなる群から選択
    される触媒の存在下で実施し、 b.生じた溶液を多酸性酸で酸性化して該酸のリチウム
    塩を沈澱させ、そして c.生じた母液を該沈澱から分離することを含んでな
    る、イソフォロンニトリルの製造方法。
  2. 【請求項2】 該反応していないシアン化物の濃度が約
    200−約4000ppmの範囲に保たれている、請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 該酸がリンゴ酸である、請求項1記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 該イソフォロンを段階aの前に蒸留す
    る、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 さらに該母液を真空ストリッピングする
    ことを含んでいる、請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 該母液を該沈澱から該沈澱の濾過により
    分離する、請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 リチウム対シアン化物のモル比が0.
    1:1より小さい、請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応を80−115℃の温度において実
    施する、請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 該シアン化物がシアン化水素である、請
    求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 酸性度が該シアン化水素から反応前に
    除かれる、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 リチウム対シアン化物のモル比が約
    0.005:1である、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 該水酸化リチウム触媒が固体水酸化リ
    チウム、固体水酸化リチウム一水塩、および水酸化リチ
    ウムの溶液からなる群から選択される、請求項1記載の
    方法。
  13. 【請求項13】 水酸化リチウムの該溶液がメタノール
    中に溶解されている水酸化リチウムからなっている、請
    求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 a.イソフォロンを反応容器中に加
    え、 b.該反応容器中へのシアン化水素の添加を開始し、 c.水酸化リチウムおよびシアン化リチウムからなる群
    から選択される触媒を該反応容器中に加え、そして d.反応温度を約110℃に勾配をつけて上昇させそし
    て反応中その温度を保ちながら、反応中わずかに過剰量
    のシアン化物を内部に保つのに充分な速度でシアン化水
    素の該反応容器中への供給を続けることを含んでなる、
    イソフォロンニトリルの製造方法。
  15. 【請求項15】 該イソフォロンの酸性度を該シアン化
    水素とのそれの反応の前に中和する、請求項14記載の
    方法。
  16. 【請求項16】 該反応温度が約110℃に線状に勾配
    をつけて上昇する、請求項14記載の方法。
  17. 【請求項17】 反応熱で該反応温度を約110℃に勾
    配をつけて上昇させる、請求項14記載の方法。
  18. 【請求項18】 該シアン化水素の濃度が反応中に約2
    00−約4000ppmの範囲に保たれている、請求項
    14記載の方法。
  19. 【請求項19】 さらに反応生成物を多酸性酸で酸性化
    して該酸のリチウム塩を沈澱させることを含んでいる、
    請求項14記載の方法。
  20. 【請求項20】 該多酸性酸がリンゴ酸である、請求項
    19記載の方法。
  21. 【請求項21】 さらに該沈澱を生じた母液から分離す
    ることを含んでいる、請求項19記載の方法。
  22. 【請求項22】 該沈澱を濾過により除去する、請求項
    21記載の方法。
  23. 【請求項23】 さらに該母液を真空ストリッピングさ
    せることを含んでいる、請求項21記載の方法。
  24. 【請求項24】 リチウム対シアン化物のモル比が0.
    01:1より小さい、請求項14記載の方法。
  25. 【請求項25】 リチウム対シアン化物のモル比が約
    0.005:1である、請求項14記載の方法。
  26. 【請求項26】 該シアン化水素を該反応容器中に供給
    する前にそれを蒸留する、請求項14記載の方法。
  27. 【請求項27】 さらに該イソフォロンを該触媒の添加
    前に約80℃に加熱することを含んでいる、請求項14
    記載の方法。
  28. 【請求項28】 該水酸化リチウム触媒が水酸化リチウ
    ムの溶液、固体LiOH、および固体水酸化リチウム一
    水塩からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  29. 【請求項29】 水酸化リチウムの該溶液がメタノール
    中に溶解されている水酸化リチウムからなっている、請
    求項28記載の方法。
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