JPH06184101A - N−置換マレイミド類の製造方法 - Google Patents
N−置換マレイミド類の製造方法Info
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- JPH06184101A JPH06184101A JP34031292A JP34031292A JPH06184101A JP H06184101 A JPH06184101 A JP H06184101A JP 34031292 A JP34031292 A JP 34031292A JP 34031292 A JP34031292 A JP 34031292A JP H06184101 A JPH06184101 A JP H06184101A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】酸触媒及び非プロトン性極性溶媒を分離、回収
し繰り返し使用することにより、廃棄物の低減及び経済
性の向上を行い、さらに生成するマレイミド類の分離、
回収が容易な溶媒と安価な酸触媒を用い高い反応収率で
N−置換マレイミドを合成し、簡便な精製工程により容
易に着色の少ない高純度のN−置換マレイミド類を製造
する方法を提供する。 【構成】式(1)のN−置換マレインアミド酸類を水と
共沸可能な有機溶媒中で酸触媒、非プロトン性極性溶媒
及び重合禁止剤の存在下に生成する水を系外に共沸除去
しながら閉環イミド化して式(2)のN−置換マレイミ
ド類を製造する。 (式中、R1は無置換若しくは置換基を有する炭素数1
〜12のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭
素数3〜12のシクロアルキル基を示す)
し繰り返し使用することにより、廃棄物の低減及び経済
性の向上を行い、さらに生成するマレイミド類の分離、
回収が容易な溶媒と安価な酸触媒を用い高い反応収率で
N−置換マレイミドを合成し、簡便な精製工程により容
易に着色の少ない高純度のN−置換マレイミド類を製造
する方法を提供する。 【構成】式(1)のN−置換マレインアミド酸類を水と
共沸可能な有機溶媒中で酸触媒、非プロトン性極性溶媒
及び重合禁止剤の存在下に生成する水を系外に共沸除去
しながら閉環イミド化して式(2)のN−置換マレイミ
ド類を製造する。 (式中、R1は無置換若しくは置換基を有する炭素数1
〜12のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭
素数3〜12のシクロアルキル基を示す)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はN−置換マレイミド類の
製造方法に関する。N−置換マレイミド類は、ABS、
PMMA、PVC等の樹脂の耐熱性改良剤や医薬、農薬
の中間体として有用な化合物である。
製造方法に関する。N−置換マレイミド類は、ABS、
PMMA、PVC等の樹脂の耐熱性改良剤や医薬、農薬
の中間体として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】マレイミド類の製造方法は、古くから種
々研究されている。その中でも最も一般的な方法は、マ
レインアミド酸を無水酢酸のような脱水剤を用いて脱水
閉環せしめマレイミド類を製造する方法である。(米国
特許第2,444,536号)。この方法は、無水マレ
イン酸とアミン化合物とを反応させ、生成するマレイン
アミド酸を無水酢酸及び酢酸ナトリウムの存在下で、閉
環イミド化させるものである。
々研究されている。その中でも最も一般的な方法は、マ
レインアミド酸を無水酢酸のような脱水剤を用いて脱水
閉環せしめマレイミド類を製造する方法である。(米国
特許第2,444,536号)。この方法は、無水マレ
イン酸とアミン化合物とを反応させ、生成するマレイン
アミド酸を無水酢酸及び酢酸ナトリウムの存在下で、閉
環イミド化させるものである。
【0003】しかるに、この方法は、イミド化反応にお
いて、高価な無水酢酸をマレインアミド酸に対して当量
以上必要とする。更に、イミド化反応後、マレイミドの
分離、回収に多量の水を用いるため酢酸を含有する多量
の廃水を生じ、この廃水の無害化には多大の費用を必要
とする。かかる理由から、この方法は工業的には不利な
方法である。
いて、高価な無水酢酸をマレインアミド酸に対して当量
以上必要とする。更に、イミド化反応後、マレイミドの
分離、回収に多量の水を用いるため酢酸を含有する多量
の廃水を生じ、この廃水の無害化には多大の費用を必要
とする。かかる理由から、この方法は工業的には不利な
方法である。
【0004】また、特公昭51−40078号公報に
は、希釈剤として沸点80℃以上のトルエン、キシレ
ン、クロロベンゼン等の溶媒およびクロロスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、オルソ
リン酸、ピロリン酸、亜リン酸等の触媒と共に加熱脱水
閉環させ、この時生成する水を溶媒との共沸により系外
に留去する方法が開示されている。この方法は、前記の
方法に比べて生成するマレイミドの分離・回収が容易で
ある点が優れている。しかしながら、この方法はクロロ
スルホン酸等の高価な酸触媒を比較的多く用いるにも関
わらず、マレイミド類の収率は低く、工業的製法として
は経済的に満足できるものではない。
は、希釈剤として沸点80℃以上のトルエン、キシレ
ン、クロロベンゼン等の溶媒およびクロロスルホン酸、
p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、オルソ
リン酸、ピロリン酸、亜リン酸等の触媒と共に加熱脱水
閉環させ、この時生成する水を溶媒との共沸により系外
に留去する方法が開示されている。この方法は、前記の
方法に比べて生成するマレイミドの分離・回収が容易で
ある点が優れている。しかしながら、この方法はクロロ
スルホン酸等の高価な酸触媒を比較的多く用いるにも関
わらず、マレイミド類の収率は低く、工業的製法として
は経済的に満足できるものではない。
【0005】一方、非プロトン性極性溶媒の共存下に反
応を行う方法では例えば、特開昭53−68770号公
報には、無水マレイン酸と第一アミン類から得られるマ
レインアミド酸を酸触媒及びジメチルアセトアミド等の
非プロトン性極性溶媒の存在下、水不混和性溶媒中、高
温で反応させてマレイミド類を製造する方法が開示され
ている。また特開昭63−122666号公報には、無
水マレイン酸を酸触媒の存在下または不存在下にジメチ
ルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒を含む芳香族
系有機溶媒中5〜200℃の温度範囲で第一アミン類と
反応させることによりマレイミド類を製造する方法が開
示されている。しかしながら、これらの方法によれば、
反応に使用された酸触媒及び非プロトン性極性溶媒は回
収されることなく多量の産業廃棄物となることから環境
上問題があった。
応を行う方法では例えば、特開昭53−68770号公
報には、無水マレイン酸と第一アミン類から得られるマ
レインアミド酸を酸触媒及びジメチルアセトアミド等の
非プロトン性極性溶媒の存在下、水不混和性溶媒中、高
温で反応させてマレイミド類を製造する方法が開示され
ている。また特開昭63−122666号公報には、無
水マレイン酸を酸触媒の存在下または不存在下にジメチ
ルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒を含む芳香族
系有機溶媒中5〜200℃の温度範囲で第一アミン類と
反応させることによりマレイミド類を製造する方法が開
示されている。しかしながら、これらの方法によれば、
反応に使用された酸触媒及び非プロトン性極性溶媒は回
収されることなく多量の産業廃棄物となることから環境
上問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、酸触
媒及び非プロトン性極性溶媒を分離、回収し繰り返し使
用することにより、廃棄物の低減及び経済性の向上を行
い、さらに生成するマレイミド類の分離、回収が容易な
溶媒と安価な酸触媒を用い高い反応収率でN−置換マレ
イミドを合成し、簡便な精製工程により容易に着色の少
ない高純度のN−置換マレイミド類を製造する方法を提
供することにある。
媒及び非プロトン性極性溶媒を分離、回収し繰り返し使
用することにより、廃棄物の低減及び経済性の向上を行
い、さらに生成するマレイミド類の分離、回収が容易な
溶媒と安価な酸触媒を用い高い反応収率でN−置換マレ
イミドを合成し、簡便な精製工程により容易に着色の少
ない高純度のN−置換マレイミド類を製造する方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点に鑑み鋭意検討を重ねた結果、マレイミド類の分
離、回収が容易な溶媒と安価な酸触媒を用い高い反応収
率でN−置換マレイミドが得られることを見いだし本発
明を完成するに至った。
問題点に鑑み鋭意検討を重ねた結果、マレイミド類の分
離、回収が容易な溶媒と安価な酸触媒を用い高い反応収
率でN−置換マレイミドが得られることを見いだし本発
明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、無水マレイン酸と第一アミ
ン類から得られる下記一般式(1)
ン類から得られる下記一般式(1)
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1は無置換若しくは置換基を有
する炭素数1〜12のアルキル基、無置換若しくは置換
基を有する炭素数3〜12のシクロアルキル基を示す)
で示されるN−置換マレインアミド酸類を、水と共沸可
能な有機溶媒中で酸触媒、非プロトン性極性溶媒及び重
合禁止剤の存在下に生成する水を系外に共沸除去しなが
ら閉環イミド化して下記一般式(2)
する炭素数1〜12のアルキル基、無置換若しくは置換
基を有する炭素数3〜12のシクロアルキル基を示す)
で示されるN−置換マレインアミド酸類を、水と共沸可
能な有機溶媒中で酸触媒、非プロトン性極性溶媒及び重
合禁止剤の存在下に生成する水を系外に共沸除去しなが
ら閉環イミド化して下記一般式(2)
【0011】
【化4】
【0012】で示されるN−置換マレイミド類を製造す
るにあたり、酸触媒として硫酸類をあらかじめ有機溶媒
と共に共沸脱水したものあるいはスルホン酸類を用い、
酸触媒相が分離すること無く均一のままN−置換マレイ
ンアミド酸の脱水閉環イミド化反応を行い、N−置換マ
レイミド類を合成する工程、反応液から溶媒を留去した
後、蒸留精製することにより生成したN−置換マレイミ
ド類を分離、回収する工程、蒸留精製後の酸触媒相を回
収し、該イミド化反応に再利用する工程を含むN−置換
マレイミド類の製造方法に関する。
るにあたり、酸触媒として硫酸類をあらかじめ有機溶媒
と共に共沸脱水したものあるいはスルホン酸類を用い、
酸触媒相が分離すること無く均一のままN−置換マレイ
ンアミド酸の脱水閉環イミド化反応を行い、N−置換マ
レイミド類を合成する工程、反応液から溶媒を留去した
後、蒸留精製することにより生成したN−置換マレイミ
ド類を分離、回収する工程、蒸留精製後の酸触媒相を回
収し、該イミド化反応に再利用する工程を含むN−置換
マレイミド類の製造方法に関する。
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。
【0014】本発明において硫酸とは、H2SO4を含有
するものを意味し、具体的には例えば濃硫酸、希硫酸、
発煙硫酸等を挙げることができ、取扱いの容易さから濃
硫酸を用いることが好ましい。尚、脱水処理した硫酸の
代わりに、例えば予め調製したp−トルエンスルホン
酸、キシレンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、クロ
ロベンゼンスルホン酸、フルオロベンゼンスルホン酸、
ニトロベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、エタンス
ルホン酸、オクタンスルホン酸等のスルホン酸類を用い
ても差し支えない。
するものを意味し、具体的には例えば濃硫酸、希硫酸、
発煙硫酸等を挙げることができ、取扱いの容易さから濃
硫酸を用いることが好ましい。尚、脱水処理した硫酸の
代わりに、例えば予め調製したp−トルエンスルホン
酸、キシレンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、クロ
ロベンゼンスルホン酸、フルオロベンゼンスルホン酸、
ニトロベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ト
リフルオロメタンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、エタンス
ルホン酸、オクタンスルホン酸等のスルホン酸類を用い
ても差し支えない。
【0015】一方、芳香族有機溶媒は、N−置換マレイ
ミド類に対し不活性であり、水と不混和性の芳香族系の
溶媒であれば良い。例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クメン、エチルベンゼン、クロロベンゼン、フル
オロベンゼン、ニトロベンゼン及びアニソール等を挙げ
ることができ、反応温度の制御や溶媒の除去の容易さと
いう観点からトルエン及びキシレンを用いることが好ま
しい。
ミド類に対し不活性であり、水と不混和性の芳香族系の
溶媒であれば良い。例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クメン、エチルベンゼン、クロロベンゼン、フル
オロベンゼン、ニトロベンゼン及びアニソール等を挙げ
ることができ、反応温度の制御や溶媒の除去の容易さと
いう観点からトルエン及びキシレンを用いることが好ま
しい。
【0016】上記共沸脱水においては硫酸として例えば
濃硫酸を用いた場合、濃硫酸1モルに対して、約0.4
モル〜1.1モル、好ましくは0.6モル〜1.1モル
の水を留出させることが、後に続く閉環イミド化反応に
おけるマレイミドの収率を高めるという観点から適当で
ある。
濃硫酸を用いた場合、濃硫酸1モルに対して、約0.4
モル〜1.1モル、好ましくは0.6モル〜1.1モル
の水を留出させることが、後に続く閉環イミド化反応に
おけるマレイミドの収率を高めるという観点から適当で
ある。
【0017】共沸脱水は、例えば70〜180℃、好ま
しくは80〜160℃で10〜90分間、好ましくは1
5〜60分間加熱することにより行うことができ、常
圧、加圧、減圧のいずれでも行うことができる。
しくは80〜160℃で10〜90分間、好ましくは1
5〜60分間加熱することにより行うことができ、常
圧、加圧、減圧のいずれでも行うことができる。
【0018】硫酸及びスルホン酸類の使用量は、少なす
ぎると続くイミド化反応において酸触媒相と溶媒相に相
分離し、反応が充分に進行せず、反応時間が長くなるば
かりでなく、触媒相でのアミド酸及びマレイミドの分解
が起こり選択率の低下を招くおそれがある。また逆に酸
触媒が多すぎると加水分解、重合反応による副生成物が
多量に生成する傾向があるため、N−置換マレインアミ
ド酸100モルに対して20〜90モル、好ましくは3
0〜70モル使用することが適当である。
ぎると続くイミド化反応において酸触媒相と溶媒相に相
分離し、反応が充分に進行せず、反応時間が長くなるば
かりでなく、触媒相でのアミド酸及びマレイミドの分解
が起こり選択率の低下を招くおそれがある。また逆に酸
触媒が多すぎると加水分解、重合反応による副生成物が
多量に生成する傾向があるため、N−置換マレインアミ
ド酸100モルに対して20〜90モル、好ましくは3
0〜70モル使用することが適当である。
【0019】また、反応を円滑に行い且つ経済的条件を
満足させるために芳香族有機溶媒の使用量はN−置換マ
レインアミド酸類の重量に対し1〜7倍、好ましくは1
〜3倍とすることが適当である。
満足させるために芳香族有機溶媒の使用量はN−置換マ
レインアミド酸類の重量に対し1〜7倍、好ましくは1
〜3倍とすることが適当である。
【0020】一般式(1)で示されるN−置換マレイン
アミド酸類の具体例としては、N−メチルマレインアミ
ド酸、N−エチルマレインアミド酸、N−(n−プロピ
ル)マレインアミド酸、N−イソプロピルマレインアミ
ド酸、N−(n−ブチル)マレインアミド酸、N−(s
ec−ブチル)マレインアミド酸、N−イソブチルマレ
インアミド酸、N−(tert−ブチル)マレインアミ
ド酸、N−(n−ヘキシル)マレインアミド酸、N−シ
クロヘキシルマレインアミド酸、N−(n−オクチル)
マレインアミド酸、N−(n−デシル)マレインアミド
酸、N−(n−ドデシル)マレインアミド酸、N−(n
−オクタドデシル)マレインアミド酸、N−(2−メチ
ル−シクロヘキシル)マレインアミド酸、N−(4−メ
チル−シクロヘキシル)マレインアミド酸、N−アリル
マレインアミド酸等を挙げることができる。
アミド酸類の具体例としては、N−メチルマレインアミ
ド酸、N−エチルマレインアミド酸、N−(n−プロピ
ル)マレインアミド酸、N−イソプロピルマレインアミ
ド酸、N−(n−ブチル)マレインアミド酸、N−(s
ec−ブチル)マレインアミド酸、N−イソブチルマレ
インアミド酸、N−(tert−ブチル)マレインアミ
ド酸、N−(n−ヘキシル)マレインアミド酸、N−シ
クロヘキシルマレインアミド酸、N−(n−オクチル)
マレインアミド酸、N−(n−デシル)マレインアミド
酸、N−(n−ドデシル)マレインアミド酸、N−(n
−オクタドデシル)マレインアミド酸、N−(2−メチ
ル−シクロヘキシル)マレインアミド酸、N−(4−メ
チル−シクロヘキシル)マレインアミド酸、N−アリル
マレインアミド酸等を挙げることができる。
【0021】一般式(1)のマレインアミド酸は、無水
マレイン酸1モルに対して第一アミン類0.90〜1.
10モル好ましくは0.95モル〜1.05モルを常圧
下に50〜70℃で反応させることによりほぼ定量的に
得られる。また、不活性ガス雰囲気下、例えば窒素雰囲
気下で反応を行うことが望ましい。反応において、無水
マレイン酸と第一アミン類を最初から仕込んでおいても
良いが、発熱を伴うためどちらかを小量づつ添加するこ
とが好ましい。より好ましくは操作の容易さ等から溶媒
に完全に溶解させた無水マレイン酸に対して、第一アミ
ン類を上記温度範囲内で5〜180分間、好ましくは1
5〜60分間かけて滴下することが良い。アミド化反応
の反応時間はアミン類の添加終了後0.5〜10時間、
好ましくは2〜5時間である。溶媒としては、無水マレ
イン酸及びアミン類に対して不活性であれば何を用いて
もさしつかえないが後に続くイミド化反応のことを考慮
するとトルエン及びキシレンを用いることが好ましい。
マレイン酸1モルに対して第一アミン類0.90〜1.
10モル好ましくは0.95モル〜1.05モルを常圧
下に50〜70℃で反応させることによりほぼ定量的に
得られる。また、不活性ガス雰囲気下、例えば窒素雰囲
気下で反応を行うことが望ましい。反応において、無水
マレイン酸と第一アミン類を最初から仕込んでおいても
良いが、発熱を伴うためどちらかを小量づつ添加するこ
とが好ましい。より好ましくは操作の容易さ等から溶媒
に完全に溶解させた無水マレイン酸に対して、第一アミ
ン類を上記温度範囲内で5〜180分間、好ましくは1
5〜60分間かけて滴下することが良い。アミド化反応
の反応時間はアミン類の添加終了後0.5〜10時間、
好ましくは2〜5時間である。溶媒としては、無水マレ
イン酸及びアミン類に対して不活性であれば何を用いて
もさしつかえないが後に続くイミド化反応のことを考慮
するとトルエン及びキシレンを用いることが好ましい。
【0022】第一アミン類としては例えば、メチルアミ
ン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピル
アミン、n−ブチルアミン、sec−ブチルアミン、イ
ソブチルアミン、tert−ブチルアミン、n−ヘキシ
ルアミン、n−オクチルアミン、n−デシルアミン、n
−ドデシルアミン、n−オクタドデシルアミン、シクロ
ヘキシルアミン、2−メチル−シクロヘキシルアミン、
4−メチル−シクロヘキシルアミン、アリルアミン等を
挙げることができる。
ン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピル
アミン、n−ブチルアミン、sec−ブチルアミン、イ
ソブチルアミン、tert−ブチルアミン、n−ヘキシ
ルアミン、n−オクチルアミン、n−デシルアミン、n
−ドデシルアミン、n−オクタドデシルアミン、シクロ
ヘキシルアミン、2−メチル−シクロヘキシルアミン、
4−メチル−シクロヘキシルアミン、アリルアミン等を
挙げることができる。
【0023】このようにして得られたマレインアミド酸
を含む溶液は、このままイミド化反応に用いることもで
きるし、結晶として単離した後、イミド化反応に用いる
こともできる。
を含む溶液は、このままイミド化反応に用いることもで
きるし、結晶として単離した後、イミド化反応に用いる
こともできる。
【0024】本発明の方法では、前記共沸脱水した硫酸
あるいはスルホン酸類と芳香族溶媒との混合物中で、一
般式(1)で示されるN−置換マレインアミド酸を水と
共沸可能な芳香族有機溶媒中、酸触媒の存在下に加熱し
て、生成する水を系外に除去しつつ閉環イミド化し、一
般式(2)で示されるN−置換マレイミド類を得る。反
応条件は、反応温度を例えば30〜180℃、好ましく
は40〜160℃とし、反応時間は反応温度等により異
なるが、例えば1〜8時間、好ましくは1〜4時間とす
ることが適当である。さらに、本反応は前述の反応温度
範囲であれば、常圧下はもちろんのこと加圧下あるいは
減圧下においても行うことができる。また、前述の温度
範囲及び反応時間で連続的に反応温度を上昇させて行う
こともできる。
あるいはスルホン酸類と芳香族溶媒との混合物中で、一
般式(1)で示されるN−置換マレインアミド酸を水と
共沸可能な芳香族有機溶媒中、酸触媒の存在下に加熱し
て、生成する水を系外に除去しつつ閉環イミド化し、一
般式(2)で示されるN−置換マレイミド類を得る。反
応条件は、反応温度を例えば30〜180℃、好ましく
は40〜160℃とし、反応時間は反応温度等により異
なるが、例えば1〜8時間、好ましくは1〜4時間とす
ることが適当である。さらに、本反応は前述の反応温度
範囲であれば、常圧下はもちろんのこと加圧下あるいは
減圧下においても行うことができる。また、前述の温度
範囲及び反応時間で連続的に反応温度を上昇させて行う
こともできる。
【0025】本発明の方法では、前記共沸脱水した硫酸
と芳香族有機溶媒との混合物に、非プロトン性極性溶媒
を添加する。本反応系に添加できる非プロトン性極性溶
媒としては例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−
エチル−2−ピロリドン、N−(n−ブチル)−2−ピ
ロリドン、ジメチルスルホキシド及びジメチルホルムア
ミド等を挙げることができる。これらの非プロトン性極
性溶媒の添加する量は、N−置換マレインアミド酸10
0モルに対して1〜80モル、好ましくは5〜70モル
とすることが適当である。非プロトン性極性溶媒の添加
効果は、反応速度が促進されると共に加水分解反応が抑
制されるところにある。
と芳香族有機溶媒との混合物に、非プロトン性極性溶媒
を添加する。本反応系に添加できる非プロトン性極性溶
媒としては例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N−
エチル−2−ピロリドン、N−(n−ブチル)−2−ピ
ロリドン、ジメチルスルホキシド及びジメチルホルムア
ミド等を挙げることができる。これらの非プロトン性極
性溶媒の添加する量は、N−置換マレインアミド酸10
0モルに対して1〜80モル、好ましくは5〜70モル
とすることが適当である。非プロトン性極性溶媒の添加
効果は、反応速度が促進されると共に加水分解反応が抑
制されるところにある。
【0026】また、本発明において用いられる重合禁止
剤としては例えばフェノール、メトキシフェノール、t
ert−ブチルカテコール、2,4−ジニトロフェノー
ル、ハイドロキノン、tert−ブチルハイドロキノ
ン、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−ter
t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−
(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、
4,4’−チオビス−(3−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)等のフェニル骨格を有するアルキルモ
ノフェニル類及びアルキルビスフェニル類、チオジプロ
ピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリ
ル、チオジプロピオン酸ジドデシル等のチオジプロピオ
ン酸ジエステル類、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジn−
ブチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、
ジn−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオ
カルバミン酸ニッケル、ジエチルジチオカルバミン酸ニ
ッケル、ジn−ブチルジチオカルバミン酸ニッケル等の
ジチオカルバミン酸塩類、サリチル酸ナトリウム、サリ
チル酸フェニル、サリチル酸−p−tert−ブチルフ
ェニル、サリチル酸−p−オクチルフェニル等のサリチ
ル酸塩類及びサリチル酸エステル類、フェノチアジン、
メチレンブルー等のフェノチアジン類、1,6−ヘキサ
ンジオール−ビス−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ペンタエ
リスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,
2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オ
クタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート等のヒンダードフェノ
ール類、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メル
カプトベンズイミダゾール亜鉛塩、2−メルカプトメチ
ルベンズイミダゾール等のメルカプトイミダゾール類、
トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホス
ファイト等のトリアルキルホスファイト類、硫酸銅、塩
化(I)銅、塩化(II)銅、硝酸銅、酢酸銅、炭酸銅
等の銅の無機塩類などを挙げることができる。
剤としては例えばフェノール、メトキシフェノール、t
ert−ブチルカテコール、2,4−ジニトロフェノー
ル、ハイドロキノン、tert−ブチルハイドロキノ
ン、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−ter
t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−
(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、
4,4’−チオビス−(3−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)等のフェニル骨格を有するアルキルモ
ノフェニル類及びアルキルビスフェニル類、チオジプロ
ピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリ
ル、チオジプロピオン酸ジドデシル等のチオジプロピオ
ン酸ジエステル類、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジn−
ブチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオ
カルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、
ジn−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオ
カルバミン酸ニッケル、ジエチルジチオカルバミン酸ニ
ッケル、ジn−ブチルジチオカルバミン酸ニッケル等の
ジチオカルバミン酸塩類、サリチル酸ナトリウム、サリ
チル酸フェニル、サリチル酸−p−tert−ブチルフ
ェニル、サリチル酸−p−オクチルフェニル等のサリチ
ル酸塩類及びサリチル酸エステル類、フェノチアジン、
メチレンブルー等のフェノチアジン類、1,6−ヘキサ
ンジオール−ビス−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ペンタエ
リスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、2,
2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オ
クタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート等のヒンダードフェノ
ール類、2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メル
カプトベンズイミダゾール亜鉛塩、2−メルカプトメチ
ルベンズイミダゾール等のメルカプトイミダゾール類、
トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホス
ファイト等のトリアルキルホスファイト類、硫酸銅、塩
化(I)銅、塩化(II)銅、硝酸銅、酢酸銅、炭酸銅
等の銅の無機塩類などを挙げることができる。
【0027】重合禁止剤の使用量は、反応に供するN−
置換マレインアミド酸に対して0.001重量%〜5重
量%であり、好ましくは0.002〜1重量%とするこ
とが望ましい。重合禁止剤は、使用量が少ないとその効
果が十分ではなく、重合反応により反応収率の低下を招
くおそれがあり、一方逆に必要以上に多く用いても不経
済となるだけである。
置換マレインアミド酸に対して0.001重量%〜5重
量%であり、好ましくは0.002〜1重量%とするこ
とが望ましい。重合禁止剤は、使用量が少ないとその効
果が十分ではなく、重合反応により反応収率の低下を招
くおそれがあり、一方逆に必要以上に多く用いても不経
済となるだけである。
【0028】本発明の方法により得られる一般式(2)
で示されるN−置換マレイミド類としては、例えばN−
メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−(n−
プロピル)マレイミド、N−イソプロピルマレイミド、
N−(n−ブチル)マレイミド、N−(sec−ブチ
ル)マレイミド、N−イソブチルマレイミド、N−(t
ert−ブチル)マレイミド、N−(n−ヘキシル)マ
レイミド、N−(n−オクチル)マレイミド、N−(n
−デシル)マレイミド、N−(n−ドデシル)マレイミ
ド、N−(n−オクタドデシル)マレイミド、N−シク
ロヘキシルマレイミド、N−(2−メチル−シクロヘキ
シル)マレイミド、N−(4−メチル−シクロヘキシ
ル)マレイミド、N−アリルマレイミド等を挙げること
ができる。
で示されるN−置換マレイミド類としては、例えばN−
メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−(n−
プロピル)マレイミド、N−イソプロピルマレイミド、
N−(n−ブチル)マレイミド、N−(sec−ブチ
ル)マレイミド、N−イソブチルマレイミド、N−(t
ert−ブチル)マレイミド、N−(n−ヘキシル)マ
レイミド、N−(n−オクチル)マレイミド、N−(n
−デシル)マレイミド、N−(n−ドデシル)マレイミ
ド、N−(n−オクタドデシル)マレイミド、N−シク
ロヘキシルマレイミド、N−(2−メチル−シクロヘキ
シル)マレイミド、N−(4−メチル−シクロヘキシ
ル)マレイミド、N−アリルマレイミド等を挙げること
ができる。
【0029】前述の反応操作により得られたN−置換マ
レイミド類を含む反応液は、20〜200mmHgの減
圧下に溶媒の除去を行い、続いて0.1〜20mmHg
の減圧下で蒸留精製することにより着色の無い高純度の
N−置換マレイミド類が得られる。また、蒸留精製後の
残渣は酸触媒として繰り返し該イミド化反応に使用する
ことができる。また、該残渣に水を加えて水溶液とし不
溶分を除去した後、脱水、濃縮し使用することもでき
る。
レイミド類を含む反応液は、20〜200mmHgの減
圧下に溶媒の除去を行い、続いて0.1〜20mmHg
の減圧下で蒸留精製することにより着色の無い高純度の
N−置換マレイミド類が得られる。また、蒸留精製後の
残渣は酸触媒として繰り返し該イミド化反応に使用する
ことができる。また、該残渣に水を加えて水溶液とし不
溶分を除去した後、脱水、濃縮し使用することもでき
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によってさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されない。
説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0031】実施例1 温度計、アミン導入管及び撹拌機を備えた5リットルの
三つ口セパラブルフラスコに3.5リットルのトルエン
を加えた後、無水マレイン酸を343g(3.5mo
l)を加え60℃まで昇温した。60℃に達した後、メ
チルアミンガス109.0g(3.5mol)を1時間
かけて無水マレイン酸のトルエン溶液に吹き込み、メチ
ルアミンの吹き込みが終了した後、3時間撹拌を続けア
ミド化反応を行った。反応終了後、メチルマレインアミ
ド酸の結晶を濾過した後、結晶を水およびメタノールで
洗浄した。洗浄後の結晶を減圧下に乾燥し、メチルマレ
インアミド酸の白色結晶406.4g(90%)を得
た。
三つ口セパラブルフラスコに3.5リットルのトルエン
を加えた後、無水マレイン酸を343g(3.5mo
l)を加え60℃まで昇温した。60℃に達した後、メ
チルアミンガス109.0g(3.5mol)を1時間
かけて無水マレイン酸のトルエン溶液に吹き込み、メチ
ルアミンの吹き込みが終了した後、3時間撹拌を続けア
ミド化反応を行った。反応終了後、メチルマレインアミ
ド酸の結晶を濾過した後、結晶を水およびメタノールで
洗浄した。洗浄後の結晶を減圧下に乾燥し、メチルマレ
インアミド酸の白色結晶406.4g(90%)を得
た。
【0032】温度計、水分離器を備えた冷却管及び撹拌
機を備えた500ml四つ口フラスコに、キシレン45
ml及び濃硫酸5.3ml(マレインアミド酸に対して
50mol%)を加え常圧下135〜140℃の温度範
囲で30分間撹拌還流して生成する水1.6ml(加え
た濃硫酸1モルにたいして0.9モルに相当)を共沸に
より系外に除去した。加熱還流、共沸脱水終了後、室温
まで放冷し、重合禁止剤としてペンタエリスリチル[テ
トラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕]を51.6mg(マ
レインアミド酸に対して2000ppm)、非プロトン
性極性溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン4.8m
l(マレインアミド酸に対して25mol%に相当)添
加した後、上記で得られたN−メチルマレインアミド酸
25.8g(0.2mol)を加え、この混合物が還流
するまで昇温し、生成する水をキシレンと共に反応系外
に留去せしめながら140〜145℃の温度範囲で1.
5時間、閉環イミド化反応を行った。この間反応液は常
に均一のままであった。
機を備えた500ml四つ口フラスコに、キシレン45
ml及び濃硫酸5.3ml(マレインアミド酸に対して
50mol%)を加え常圧下135〜140℃の温度範
囲で30分間撹拌還流して生成する水1.6ml(加え
た濃硫酸1モルにたいして0.9モルに相当)を共沸に
より系外に除去した。加熱還流、共沸脱水終了後、室温
まで放冷し、重合禁止剤としてペンタエリスリチル[テ
トラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕]を51.6mg(マ
レインアミド酸に対して2000ppm)、非プロトン
性極性溶媒としてN−メチル−2−ピロリドン4.8m
l(マレインアミド酸に対して25mol%に相当)添
加した後、上記で得られたN−メチルマレインアミド酸
25.8g(0.2mol)を加え、この混合物が還流
するまで昇温し、生成する水をキシレンと共に反応系外
に留去せしめながら140〜145℃の温度範囲で1.
5時間、閉環イミド化反応を行った。この間反応液は常
に均一のままであった。
【0033】反応終了後、反応液を高速液体クロマトグ
ラフィーで分析を行ったところ、N−メチルマレイミド
が21.1g生成していた。これは原料のN−メチルマ
レインアミド酸に対して95.0mol%に相当する。
ラフィーで分析を行ったところ、N−メチルマレイミド
が21.1g生成していた。これは原料のN−メチルマ
レインアミド酸に対して95.0mol%に相当する。
【0034】反応終了後、50℃、40mmHgでキシ
レンを除去した後、更に10mmHgの減圧下に70℃
〜150℃まで昇温し、N−メチルマレイミドを蒸留し
た。蒸留により得られた結晶は20.2gであり、高速
液体クロマトグラフィーにより分析したところ、この結
晶中のN−メチルマレイミドの純度は99wt%であ
り、0.4wt%の無水マレイン酸を含んでいた。ま
た、ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、結晶中
にはN−メチル−2−ピロリドンは全く検出されなかっ
た。該結晶は白色結晶であり紫外線分光分析において濃
度5wt%のトルエン及びメタノール溶液は可視部の吸
光度は実質0であった。一方、蒸留後の残渣として2
3.5gを得た。
レンを除去した後、更に10mmHgの減圧下に70℃
〜150℃まで昇温し、N−メチルマレイミドを蒸留し
た。蒸留により得られた結晶は20.2gであり、高速
液体クロマトグラフィーにより分析したところ、この結
晶中のN−メチルマレイミドの純度は99wt%であ
り、0.4wt%の無水マレイン酸を含んでいた。ま
た、ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、結晶中
にはN−メチル−2−ピロリドンは全く検出されなかっ
た。該結晶は白色結晶であり紫外線分光分析において濃
度5wt%のトルエン及びメタノール溶液は可視部の吸
光度は実質0であった。一方、蒸留後の残渣として2
3.5gを得た。
【0035】実施例2 実施例1で得られた蒸留後の残渣23.5gを温度計、
水分離器を備えた冷却管及び撹拌機を備えた500ml
四つ口フラスコに加えた。これにキシレン45ml及び
N−メチルマレインアミド酸25.8g(0.2mo
l)を加え、この混合物が還流するまで昇温し、生成す
る水をキシレンと共に反応系外に留去せしめながら14
0〜145℃の温度範囲で1.5時間、閉環イミド化反
応を行った。この間反応液は常に均一のままであった。
水分離器を備えた冷却管及び撹拌機を備えた500ml
四つ口フラスコに加えた。これにキシレン45ml及び
N−メチルマレインアミド酸25.8g(0.2mo
l)を加え、この混合物が還流するまで昇温し、生成す
る水をキシレンと共に反応系外に留去せしめながら14
0〜145℃の温度範囲で1.5時間、閉環イミド化反
応を行った。この間反応液は常に均一のままであった。
【0036】反応終了後、反応液を高速液体クロマトグ
ラフィーで分析を行ったところ、N−メチルマレイミド
が21.5g生成していた。これは原料のN−メチルマ
レインアミド酸に対して96.9mol%に相当する。
ラフィーで分析を行ったところ、N−メチルマレイミド
が21.5g生成していた。これは原料のN−メチルマ
レインアミド酸に対して96.9mol%に相当する。
【0037】反応終了後、50℃、40mmHgでキシ
レンを除去した後、更に10mmHgの減圧下に70℃
〜150℃まで昇温し、N−メチルマレイミドを蒸留し
た。蒸留により得られた結晶は19.7gであり、高速
液体クロマトグラフィーにより分析したところ、この結
晶中のN−メチルマレイミドの純度は99wt%であ
り、0.4wt%の無水マレイン酸を含んでいた。ま
た、ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、結晶中
にはN−メチル−2−ピロリドンは全く検出されなかっ
た。
レンを除去した後、更に10mmHgの減圧下に70℃
〜150℃まで昇温し、N−メチルマレイミドを蒸留し
た。蒸留により得られた結晶は19.7gであり、高速
液体クロマトグラフィーにより分析したところ、この結
晶中のN−メチルマレイミドの純度は99wt%であ
り、0.4wt%の無水マレイン酸を含んでいた。ま
た、ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、結晶中
にはN−メチル−2−ピロリドンは全く検出されなかっ
た。
【0038】実施例3 N−メチルマレインアミド酸を加えた後の反応温度を6
0℃〜140℃まで0.5時間かけて上昇させた。尚、
この間減圧して常に溶媒が還流している状態に保ち、さ
らに140℃で1.5時間反応を行った。それ以外の反
応操作は実施例1と同様の操作を繰り返した。
0℃〜140℃まで0.5時間かけて上昇させた。尚、
この間減圧して常に溶媒が還流している状態に保ち、さ
らに140℃で1.5時間反応を行った。それ以外の反
応操作は実施例1と同様の操作を繰り返した。
【0039】反応終了後、反応液を高速液体クロマトグ
ラフィーで分析を行ったところ、N−メチルマレイミド
が21.8g生成していた。これは原料のN−メチルマ
レインアミド酸に対して98.2mol%に相当する。
ラフィーで分析を行ったところ、N−メチルマレイミド
が21.8g生成していた。これは原料のN−メチルマ
レインアミド酸に対して98.2mol%に相当する。
【0040】反応終了後、50℃、40mmHgでキシ
レンを除去した後、更に10mmHgの減圧下に70℃
〜150℃まで昇温し、N−メチルマレイミドを蒸留し
た。蒸留により得られた結晶は21.3gであり、高速
液体クロマトグラフィーにより分析したところ、この結
晶中のN−メチルマレイミドの純度は99wt%であ
り、0.4wt%の無水マレイン酸を含んでいた。ま
た、ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、結晶中
にはN−メチル−2−ピロリドンは全く検出されなかっ
た。一方、蒸留後の残渣として23.8gを得た。
レンを除去した後、更に10mmHgの減圧下に70℃
〜150℃まで昇温し、N−メチルマレイミドを蒸留し
た。蒸留により得られた結晶は21.3gであり、高速
液体クロマトグラフィーにより分析したところ、この結
晶中のN−メチルマレイミドの純度は99wt%であ
り、0.4wt%の無水マレイン酸を含んでいた。ま
た、ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、結晶中
にはN−メチル−2−ピロリドンは全く検出されなかっ
た。一方、蒸留後の残渣として23.8gを得た。
【0041】実施例4 実施例3で得られた蒸留後の残渣23.8gを実施例2
の操作と同様に四つ口フラスコに移し脱水した後、実施
例3と同様の反応操作を行った。
の操作と同様に四つ口フラスコに移し脱水した後、実施
例3と同様の反応操作を行った。
【0042】反応終了後、反応液を高速液体クロマトグ
ラフィーで分析を行ったところ、N−メチルマレイミド
が20.4g生成していた。これは原料のN−メチルマ
レインアミド酸に対して92.0mol%に相当する。
ラフィーで分析を行ったところ、N−メチルマレイミド
が20.4g生成していた。これは原料のN−メチルマ
レインアミド酸に対して92.0mol%に相当する。
【0043】反応終了後、50℃、40mmHgでキシ
レンを除去した後、更に10mmHgの減圧下に70℃
〜150℃まで昇温し、N−メチルマレイミドを蒸留し
た。蒸留により得られた結晶は20.0gであり、高速
液体クロマトグラフィーにより分析したところ、この結
晶中のN−メチルマレイミドの純度は99wt%であ
り、0.3wt%の無水マレイン酸を含んでいた。ま
た、ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、結晶中
にはN−メチル−2−ピロリドンは全く検出されなかっ
た。
レンを除去した後、更に10mmHgの減圧下に70℃
〜150℃まで昇温し、N−メチルマレイミドを蒸留し
た。蒸留により得られた結晶は20.0gであり、高速
液体クロマトグラフィーにより分析したところ、この結
晶中のN−メチルマレイミドの純度は99wt%であ
り、0.3wt%の無水マレイン酸を含んでいた。ま
た、ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、結晶中
にはN−メチル−2−ピロリドンは全く検出されなかっ
た。
【0044】
【発明の効果】本発明の方法によれば、マレイミドの分
離、回収が容易であるばかりでなく、酸触媒を繰り返し
使用できることから廃水等による環境への影響が少な
く、経済性も向上しかつ収率良くN−置換マレイミド類
を製造することができる。
離、回収が容易であるばかりでなく、酸触媒を繰り返し
使用できることから廃水等による環境への影響が少な
く、経済性も向上しかつ収率良くN−置換マレイミド類
を製造することができる。
【0045】さらに本発明の方法は、従来のマレイミド
類の製造方法に比較して、短工程でマレイミド類の製造
ができ、且つ得られたN−置換マレイミド類は着色も少
ないという利点もある。
類の製造方法に比較して、短工程でマレイミド類の製造
ができ、且つ得られたN−置換マレイミド類は着色も少
ないという利点もある。
Claims (1)
- 【請求項1】無水マレイン酸と第一アミン類とから得ら
れる下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1は無置換若しくは置換基を有する炭素数1
〜12のアルキル基、無置換若しくは置換基を有する炭
素数3〜12のシクロアルキル基を示す)で示されるN
−置換マレインアミド酸類を、水と共沸可能な有機溶媒
中で酸触媒、非プロトン性極性溶媒及び重合禁止剤の存
在下に生成する水を系外に共沸除去しながら閉環イミド
化して下記一般式(2) 【化2】 で示されるN−置換マレイミド類を製造するにあたり、
酸触媒として硫酸類をあらかじめ有機溶媒と共に共沸脱
水したものあるいはスルホン酸類を用い、酸触媒相が分
離すること無く均一のままN−置換マレインアミド酸の
脱水閉環イミド化反応を行い、N−置換マレイミド類を
合成する工程、反応液から溶媒を留去した後、蒸留精製
することにより生成したN−置換マレイミド類を分離、
回収する工程、蒸留精製後の酸触媒相を回収し、該イミ
ド化反応に再利用する工程を含むN−置換マレイミド類
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34031292A JPH06184101A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | N−置換マレイミド類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34031292A JPH06184101A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | N−置換マレイミド類の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06184101A true JPH06184101A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18335746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34031292A Pending JPH06184101A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | N−置換マレイミド類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06184101A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4891615A (en) * | 1987-12-28 | 1990-01-02 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Dielectric filter with attenuation pole |
| KR100341778B1 (ko) * | 1999-06-01 | 2002-06-24 | 김이환 | 조 무수마레인산 증류폐액 중의 유효물질 회수방법 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP34031292A patent/JPH06184101A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4891615A (en) * | 1987-12-28 | 1990-01-02 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Dielectric filter with attenuation pole |
| KR100341778B1 (ko) * | 1999-06-01 | 2002-06-24 | 김이환 | 조 무수마레인산 증류폐액 중의 유효물질 회수방법 |
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