JPH0618700B2 - エラストマー物品加硫方法及びその加硫装置 - Google Patents

エラストマー物品加硫方法及びその加硫装置

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JPH0618700B2
JPH0618700B2 JP63311333A JP31133388A JPH0618700B2 JP H0618700 B2 JPH0618700 B2 JP H0618700B2 JP 63311333 A JP63311333 A JP 63311333A JP 31133388 A JP31133388 A JP 31133388A JP H0618700 B2 JPH0618700 B2 JP H0618700B2
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heating medium
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vulcanizing
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耕司 副田
芳也 久保田
正司 岡本
章則 久保田
通人 小林
正明 井尻
暢彦 入江
昭 長谷川
秀明 片山
俊文 村上
克好 坂口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
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    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0662Accessories, details or auxiliary operations
    • B29D2030/0675Controlling the vulcanization processes

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエラストマー物品の加硫方法及びその加硫装置
に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動車のタイヤなどのエラストマー物品を加硫装
置を用いてガス加硫する方法としては、ブラダーを備え
ている場合で説明すると第10図に示すようにシェーピン
グ内圧の供給によりブラダ−cを膨張させ、エラストマ
ー物品bを金型内面形状に近くなるまでシェーピング
し、金型を閉じ、金型a内にエラストマー物品b(図例
では、自動車のタイヤを示している。)を装着するとと
もに、金型内面に沿わせた後、加熱媒体としてのスチー
ムを加硫機中心機構に設けられて供給通路dに連通する
吹出口eから、加硫室内部空間f中に金型の中心部下方
位置からほぼ水平方向に吹出し供給してタイヤbを加熱
加圧し、タイヤbが所定の温度に達したとき、または所
定時間経過したとき、上記スチームの供給を停止し、つ
いで前記スチームと同一か又は高い圧力の加圧媒体とし
ての燃焼ガスあるいは窒素などを、同一の吹出口eから
水平方向に又はスチームの吹出口eと同一高さ位置に設
けられ、供給通路に連通する加圧媒体専用吹出し口から
水平方向にタイヤ内部空間へ吹出し供給し、このガスに
よりタイヤbの温度を所定温度に維持させるようにして
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の技術で述べたものでは、スチームは加硫室中心部
下方位置よりほぼ水平方向に吹出されるので、タイヤ下
面の下部には凝縮されたドレーンが排出されずに溜り、
下方サイドウォール部の加熱を阻害する。つまり、内圧
の上昇に伴い、スチームの流入が弱まるにつれ、内部の
流動が停止すると、エンタルピーを失い湿り蒸気となっ
てスチームは微小な水滴となり、相対比重が大きくなり
沈降して行き、過熱状態のままのスチームは相対比重が
小さい為上昇する。この結果タイヤ内部には上下方向に
温度勾配が生ずる。また、加圧ガスはスチームよりも温
度が相対的に低く、スチームと同じタイヤ下部のノズル
から水平にタイヤ下部に向けて吹出されるため、ガス流
が当る部位(下方ビード部等)は冷却され温度が下が
り、さらに、内圧の上昇に伴いガスの流入が停止し、内
部の流動が停止した状態では、スチームに比べ相対的に
比重が大きく、タイヤの内部空間fの下部に溜り易く、
従って低温のガスが接触する下方サイドウォールや下方
ビード部の温度は低下する。
一方、スチームは内部空間fの上部に偏り、また高圧で
導入されたガスにより低温ガスの供給にもかかわらず、
短時間ながらスチームは断熱圧縮されて温度が上昇し、
上方サイドウォール部の温度を上昇させることになる。
従って、タイヤの内部空間fはその上部にスチームを主
とする層g、下部にガスを主とする層h、さらに最下部
にスチームのドレーンの層iが生じることになる。この
ためタイヤの内部の温度は第2図に示す様に、タイヤの
上方ビード部の点Aでは、ガス供給後は仮想線16に示す
様な上昇傾向を示し、またタイヤの下方ビード部の点B
では、ガスの導入後は仮想線15に示す様な下降傾向を示
し、このため点Aと点Bとの間に大きな温度差(例えば
13℃)が生じることになる。
また第3図に示す様に、タイヤの上方サイドウォール部
の点Cでは、ガスを供給した後は仮想線16a に示す様な
上昇傾向を示し、またタイヤ2の下方サイドウォールの
点Dでは、ガスの導入後は仮想線15a に示す様な温度は
上昇しなくなる。このため点Cと点Dとの間に大きな温
度差(例えば12℃)が生じることになる。
上記のような大きな温度差が生じると、これが加硫が終
了するまでには完全に解消されないため、タイヤbの上
下の側面は互いに加硫度が異なることとなり、品質上好
ましくなく、また昇温が遅れるタイヤの下側部分に合せ
て必要加硫時間は設定されるため、必要以上に長時間を
要することとなり、このため生産性、省エネルギーの観
点からも好ましくない。
この発明はこのような従来の欠点を解決するためになさ
れたものであり、ガス加硫中にエラストマー物品の内部
に温度差が生じることがなく、均一な加硫が行なわれ、
エネルギーロスの減少を達成することができるエラスト
マー物品の加硫装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明におけるエラストマー
物品加硫方法の一つの方法は、金型の加硫室に、エラス
トマー物品を装着すると共にスチーム等の加熱媒体を供
給して、該エラストマー物品を加熱加圧し、該エラスト
マー物品が所定の温度に達したとき、又は所定時間を経
過したとき、上記加熱媒体の供給を停止し、次に、窒素
等の不活性ガスを加圧媒体として上記加熱媒体と同一又
は高い圧力で加熱工程の残り時間終了まで供給し、加熱
工程終了後は、加熱媒体と加圧媒体との混合体である加
硫媒体を排出して加硫を完了するエラストマー物品加硫
方法において、上記エラストマー物品の赤道又はその近
傍から下方側壁部を経て下方開口端縁部に向かう流れと
なる加熱媒体を、該金型の中心部上方位置から斜め下方
へ吹き付け、かつ、上記加圧媒体を該金型の中心部下方
位置から該エラストマー物品の上方側壁部乃至その上方
開口端縁部に向けて斜め上方に吹き付けるものである。
本発明に係る他のエラストマー物品加硫方法は、上記エ
ラストマー物品の下方側壁部を経て赤道に向かう流れと
なる加熱媒体を、該金型の中心部上方位置から斜め下方
へ吹き付け、かつ、上記加圧媒体を該金型の中心部下方
位置から該エラストマー物品の上方側壁部乃至その上方
開口端縁部に向けて斜め上方に吹き付けるものである。
本発明に係る一のエラストマー物品加硫装置は、金型の
加硫室に、エラストマー物品を装着すると共にスチーム
等の加熱媒体を供給して、該エラストマー物品を加熱加
圧し該エラストマー物品が所定の温度に達したとき、又
は所定時間を経過したとき、上記加熱媒体の供給を停止
し、次に、窒素等の不活性ガスを加圧媒体として上記加
熱媒体と同一又は高い圧力で加熱工程の残り時間終了ま
で供給して上記エラストマー物品の温度を所定温度に維
持するエラストマー物品の加硫装置において、上記エラ
ストマー物品の赤道又はその近傍から下方側壁部を経て
下方開口端縁部に向かう流れとなる加熱媒体を斜め下方
へ吹き付けるための加熱媒体用吹出口を、該金型の中心
部上方位置に配設される上部ブラダー保持部又はセンタ
ーポスト頭部に形成すると共に、上記加圧媒体を該金型
の中心部下方位置から該エラストマー物品の上方側壁部
乃至その上方開口端縁部に向けて斜め上方に吹き付ける
ための加圧媒体用吹出口を、該金型の中心部下方位置に
配設されるバグウェル又は下部ブラダー保持部に形成し
たものである。
本発明に係る他のエラストマー物品加硫装置は、上記エ
ラストマー物品の下方側壁部を経て赤道に向かう流れと
なる加熱媒体を斜め下方へ吹き付けるための加熱媒体用
吹出口を、該金型の中心部上方位置に配設される上部ブ
ラダー保持部又はセンターポスト頭部に形成すると共
に、上記加圧媒体を該金型の中心部下方位置から該エラ
ストマー物品の上方側壁部乃至その上方開口端縁部に向
けて斜め上方に吹き付けるための加圧媒体用吹出口を、
該金型の中心部下方位置に配設されるバグウェル又は下
部ブラダー保持部に形成したものである。
また、上述の加硫装置において、加熱媒体用吹出口を着
脱自在な吹出ノズルに形成するのが好ましく、加圧媒体
用吹出口を着脱自在な吹出ノズルに形成するのが好まし
い。
〔作用〕
金型の中心部上方位置からタイヤ赤道又はその近傍に向
けて加熱媒体を吹き出した場合、その多くがタイヤの内
面形状に沿って、その赤道又はその近傍から下方側壁部
を経て、更には下方ビード部へと向かう流れとなり、タ
イヤ内部の下部のドレーン溜りを押出しタイヤ内部より
外へ排出し、また、例えば、タイヤの下方側壁部近傍に
向けて吹き出した場合はドレーン溜りをその噴流により
吹き飛ばし押しのけるように作用し、これによりタイヤ
下部のドレーン溜りによる下方側壁部の加熱遅れを防止
することができる。
さらに、加圧媒体(ガス)を上方、例えば上方側壁部近
辺に向け吹き出すことにより、タイヤ内上下方向の温度
勾配により上部に偏在する相対的に高温のスチーム部
に、低温のガス流が斜め方向で向かうことになり、スチ
ームを断熱圧縮することなく、その噴出運動エネルギー
により、スチームに対する縦方向の旋回撹拌流を生じ、
高温スチームの偏在を解消し、タイヤ内の温度勾配を解
消する。又、高温スチームの偏在、タイヤ内上下温度勾
配により、相対的に高温となったタイヤ上部を冷却する
こととなり、タイヤの上下温度を均一化させる。
また、吹出ノズルが着脱自在なものであれば、そのノズ
ルを変更すれば、加熱媒体及び加圧媒体の吹き出す方向
を変更することができ、エラストマー物品のサイズや形
状に対応して、最適の方向,角度で吹き出させて最大の
効果を得る様に設定することができる。
〔実施例〕
以下、実施例について図面を参照して説明する。第1図
は本発明に係るエラストマー物品の事例としてのタイヤ
のローリングインブラダー型の加硫装置を示し、この装
置、金型1の加硫室に生タイヤ2を装着すると共に、上
方端部が上部ブラダー保持部10にて保持されかつ下方端
部が下部ブラダー保持部11にて保持されるブラダー3
を、プリシェーピング内圧充填により生タイヤ2を金型
1の内面近くに沿わせた状態とし、続いて、金型を閉じ
スチーム等の加熱媒体をブラダー3内に供給して該タイ
ヤ2を加熱加圧し、第1図のタイヤ2の状態とし、該タ
イヤ2が所定の温度に達したとき、又は所定時間を経過
したとき、上記加熱媒体の供給を停止し、次に、窒素等
のガスを加圧媒体として上記加熱媒体と同一又は高い圧
力で加熱工程の残り時間終了まで供給して上記タイヤ2
の温度を所定温度に維持し加硫を完了させるものであ
る。ここで、エラストマー物品はタイヤ2のように内周
面側に開口する凹部を備えたリング状のものである。
しかして、上部ブラダー保持部10は、センターポスト41
上に配設され、リング体42と、ブロック体43と、該ブロ
ック体43に取付けられる吹出ノズル45と、を備え、該リ
ング体42とブロック体43とがボルト12で固着されて、上
部クランプリング48が形成され、該リング体42とブロッ
ク体43とでブラダー3の上方内端部21が挾持状に保持さ
れる。また、吹出ノズル45は、第4A図に示すようにリン
グ状であって、ブロック体43に着脱可能に嵌め込まれ、
該ブロック体43との間に環状の空室44を形成する。さら
に、該吹出ノズル45には、該空室44と加硫室とを連通す
る吹出口4が開設されている。そして、この吹出口4
は、周方向に沿って所定間隔で複数個形成されている。
この吹出口4の向き,数,及び口径はタイヤサイズに合
ったものが選択される。
また、ブロック体43には、スチーム等の加熱媒体を空室
44に供給する供給通路40が接続され、該供給通路40はバ
グウェル46を貫通して、スチーム源に連続される。従っ
て、この通路40からの加熱媒体が、空室44を経て吹出口
4から加硫室内に吹き出される。吹出ノズル45は、吹出
口4がタイヤ内部の赤道(トレッド中心)E又はその近
傍からタイヤ2の下方側壁部24又はその近傍にわたる区
域Pのうち所望の部位に向って下向きに開口するものが
複数個用意される。なお、第1図に示す実施例では、矢
印で示す様に、吹出口4は赤道Eの下部近傍に向って開
口しており、従って、加熱媒体は、矢印の如くタイヤ内
部空間6を横切って、斜め下方に吹き出され、その噴流
はタイヤ内面に沿って移動し、下方側壁部24を経て、ド
レーン溜りを、下方ビード部28側へ押出し、バグウェル
46内に排出する。また、吹出口4の吹出路4aは、第4B図
に示す様に、半径方向に対して傾斜しており、該吹出口
4から吹き出される加熱媒体は周方向に旋回する。
そして、バグウェル46には、窒素等のガスの供給通路50
が配設され、また、該供給通路50は、該バグウェル46の
内部形成された環状供給中継室51に連通連結される。さ
らに、該中継室51は、周方向に沿って所定間隙に配設さ
れる複数の供給通路52に連通連結され、該供給通路52の
上方開口部には、ガス吹出用の吹出ノズル54がボルト20
を介してバグウェル46の上部区域に着脱可能に取付けら
れている。そして、この吹出ノズル54には、供給通路52
と加硫室とを連通する吹出口5が周方向に所定間隔で複
数個開設されている。即ち、供給通路50からの加圧媒体
は中継室51を介して複数の供給通路52に入り、吹出口5
から加硫室に吹き出される。この吹出ノズル54は、第5A
図に示す様なリング状であって、吹出口5が金型1の中
心部上方位置からタイヤ2の上方側壁部25にわたる区域
Qのうちの所望の部位に向って上向きに開口するものが
複数個用意される。なお、第1図に示す実施例では、吹
出口5はタイヤ2上方側壁部25近傍に向って開口してお
り、従って、この場合、加圧媒体は矢印の如くタイヤ内
部空間6内を横切って斜め上方向に向って吹き出され
る。このように、加圧媒体(ガス)は金型1の中心部下
方位置からエラストマー物品の上方側壁部25乃至上方開
口端縁部(つまり、上方ビード部)70に向けて吹き出さ
れるので、ガス流がタイヤ内部空間6内を通過する距離
が長く、従って、スチームとの混合撹拌効果が一層大き
くなり、タイヤ内部空間6の温度差が解消される。ま
た、吹き出された加圧媒体は周方向に旋回するように、
吹出路5aは第5B図に示す様に半径方向に対して傾斜して
いる。
また、バグウェル46の下方位置には、ドレーン、スチー
ム、ガスの排出通路23が設けられ、その先端部はタイヤ
の内部空間6に開口している。
次に、上述の如く構成された装置にて、エラストマー物
品としてのタイヤ2の加硫方法を説明する。
まず、ブラダー外面に生タイヤ2を装着すると共に、図
示省略の配管を通じてシェーピング媒体を供給し、ブラ
ダー3を膨張させタイヤ2を金型内面近くに沿わせた後
金型を閉じる。
次に、供給通路40に圧力15kg/cm2のスチームを供給し
て、吹出口4から加硫室(つまり、ブラダー3内の内部
空間6)に5分間該スチームを供給する。即ち、吹出口
4からのスチームはタイヤ2の赤道E(つまり、トレッ
ドセンター部)の下部近傍に向って吹き付けられ、矢印
の如く、スチームの多くはタイヤ内面形状に沿って下向
きに流れ、さらに、下方側壁部24から下方ビード部28に
向かう噴流となる。
従って、タイヤ内部の下部のドレーン溜りは、この噴流
により、排出通路23に導かれ排出され、下方側面部24の
温度も上昇する。
そして、スチーム供給によってタイヤ2の温度は、加硫
反応を進行させるのに必要な温度、例えば180 ℃程度に
昇温する。ついで、室温程度の低温(例えば、40℃)で
圧力18kg/cm2の加圧ガスをガス供給通路50に供給し
て、吹出口5から内部空間6内に上向きに5分間噴出さ
せる。即ち、吹出口5から上向きに吹き出されたガス
は、内部空間6の上部を冷却撹拌した後、徐々に下方に
向い、内部のスチームに混合される。
従って、この上向きのガス流れによるタイヤ2内上部の
冷却効果と混合作用により、内部空間6は、上部と下部
との間に大きな温度差が生じるのが防止されている。こ
のため、内部空間の上部と下部との間に従来例のような
温度差が生じることは防止される。
そして、加硫を行なった後図示省略の配管の弁を開いて
内部空間中のガスとスチームの混合体を排出ラインから
排出する。ついで、上記弁を閉じると共に他の弁を開
き、上部クランプリングを下げ、センターポスト41、バ
グウェル46及び下部ブラダー保持部11を下げることによ
り、ブラダー3をタイヤ2から取外すと共に、金型1を
開き、加硫済みのタイヤ2を取出す。
なお、図中、Sは加熱媒体であるスチームを示し、Gは
加圧媒体であるガスを示している。
次に、第2図は、同図に示されるように、タイヤ上方ビ
ード部の点Aと下方ビード部の点Bとの温度を示してい
る。即ち、点Aでは、ガス供給後はグラフ18で示す様な
温度傾向を示し、点Bでは、ガスの導入後はグラフ17で
示す様な温度傾向を示すものであり、点Aと点Bとの間
の温度差は4℃程度となって、従来例(13℃)に比べ、
大幅に減少している。
次に、第3図は、同図に示される様に、第1図に示す本
発明に係る装置を使用した場合のタイヤ2の上方サイド
ウォールの点Cと下方サイドウォールの点Dとの温度を
示している。即ち、点Cでは、ガス供給後はグラフ18a
で示す様な温度傾向を示し、点Dでは、ガス供給後はグ
ラフ17a で示す様な温度傾向を示すものであり、点Cと
点Dとの温度差は3℃程度となり、従来例(12℃)に比
べ大幅に減少している。
次に、第6図は他の実施例を示し、この場合、吹出口4
から加熱媒体の吹出方向を、第1図に示すものよりさら
に下方を向くようにして、該加熱媒体を、タイヤ2の下
方側壁部24に向って吹き付けるようにしている。他の構
造については、第1図と同様であるので説明を省略す
る。
従って、この場合、加熱媒体は、矢印の如く、下方ビー
ド部28より下方側壁部24に流れ込み、さらには、タイヤ
赤道Eの下方近傍に向かう噴流となり、下方側壁部24に
溜ったドレーンは、該下方側壁部24から吹き飛ばされ、
押しのける作用をもつ。つまり、下方側壁部24がドレー
ン溜りによる加熱の阻害が防止される。
また、第7図は、さらに別のローリングインブラダー型
の加硫装置を用いた場合の実施例を示し、この装置にお
いては、センターポスト41に加熱媒体(スチーム)の供
給通路40が設けられ、かつ、上部ブラダー保持部10に
は、放射状に配設されると共に、該供給通路40に連通連
結される複数本の吹出し通路26…が設けられている。そ
して、吹出し通路26の開口部にはリング状の吹出ノズル
45が着脱自在に取付けられる。また、この吹出ノズル45
には、加熱媒体を、矢印の如くタイヤ赤道E(トレッド
センター部)に向って斜め下方に吹出すための吹出口4
を備えている。また、吹出口4の吹出路4aを半径方向に
対して傾斜させれば、加熱媒体がタイヤ内部空間6内で
周方向に旋回する。
また、バグウェル46には、加圧媒体用の供給通路50及び
ドレーン排出用の排出通路23が設けられ、該供給通路50
の開口部には、リング状の吹出ノズル54が着脱可能に取
付けられている。30は係止ボルトである。そして、該吹
出ノズル54には、周方向に所定間隔に配設される複数個
の吹出口5を備え、該吹出口5はタイヤ2の上方側壁部
25に向って加圧媒体が吹き出されるように開口してい
る。なお、この吹出路5aを半径方向に対して傾斜させれ
ば、加圧媒体がタイヤ内部空間6内で周方向に旋回す
る。
次に、第8図はいわゆるバグオマチック型(BOM)の
加硫装置を用いたさらに別の実施例を示し、 この装置においては、センターポスト41に加熱媒体(ス
チーム)の供給通路40が設けられ、かつ、上部ブラダー
保持部10に複数の供給通路39が放射状に設けられ、該供
給通路39は供給通路40に連通連結されている。そして、
該供給通路39の開口部には、リング状の吹出ノズル45が
図示省略のボルトで着脱自在に取付けられ、また、該吹
出口4は加硫室の斜め下方向、例えば、タイヤ赤道E又
はその下方近傍に向けて開口している。つまり、このノ
ズル45は、タイヤの形状、サイズに合わせて最適な方
向,口径,数の吹出口4を備えたものが取付けられるの
である。
しかして、下部ブラダー保持部11の支持体(ハブ)60に
加圧媒体(ガス)用の供給通路50が設けられ、また、そ
の通路50に連通して加硫室の上位方向、例えば、上方側
壁部25に向かう方向に複数の吹出口5…が開している。
そして、この吹出口5…は、支持体60に図示省略のボル
トで着脱自在に取付けられる吹出ノズル54が設けられて
いる。つまり、タイヤの形状、サイズに応じ最適な方
向,口径,数の吹出口5を備えたノズル54が取付けられ
る。
なお、この場合においても、吹出路5aを夫々径方向に対
して傾斜させれば、噴出するガスは、加硫室の内部空間
6内を、周方向に旋回するように流出し、内部のスチー
ムと効果的に混合する。
また、下部ブラダー保持部の支持体60には、スチーム及
びガスの排出通路9が形成され、この排出通路9の上端
部は外径方向に延伸し、その先端開口部はタイヤ内部空
間6に1ケ所において開口している。
しかして、本発明では、加圧媒体(ガス)が、加熱媒体
(スチーム)の吹出位置や方向に関係なく、装置中心部
下方位置から加硫室内の上方に向けて吹きつけるもので
あってもよい。ここで、金型1の中心部下方位置とは、
例えば、ローリングインブラダー型加硫装置において
は、第1図と第7図に示す様に、(既述したように)バ
グウェル46の上端部位置である。即ち、バグウェル46の
上部区域に吹出ノズル54を着脱可能に取付けている。そ
して、この吹出ノズル54には、金型1の中心部上方位置
からタイヤ2の上方側壁部25にわたる区域Qの所望部位
に向けて開口する複数の吹出口5…が、周方向に沿って
設けられている。なお、この場合、この吹出口5…はタ
イヤ2の下方ビード部28上端と同一又は僅かに低い位置
とするのが好ましく、図例では、吹出口5…はビード部
28上端より僅かに低い位置とされている。
従って、ガスはタイヤ内部空間6を大きく横切って直接
的に吹き付けられ、ガス流がこの空間内を通過する距離
が大きくなり、スチームとの混合撹拌効が一層大きくな
り、タイヤ内部空間6の温度差が解消される。
また、バグオマチック型加硫装置においては、第8図に
示す様に、(既述のように)金型1の中心部下方位置と
は下部ブラダー保持部11の支持体60の上部位置である。
即ち、支持体60の上部に吹出ノズル54を着脱可能に取付
けている。そして、この吹出ノズル54には、上記区域Q
に向けて開口する複数の吹出口5…が、周方向に沿って
設けられている。
従って、この場合も、第1図と第7図に示す場合と同
様、ガス流がタイヤ内部空間6内を通過する距離が長
く、タイヤ内部空間6の温度差が解消される。
しかして、本発明では、第9図に示す様に、ブラダーを
使用しないいわゆるブラダーレス方式の加硫装置に於て
も本発明が適用出来ることは勿論であり、この場合、図
例の如く、シールリング29,29を受ければよい。
また、この実施例においては、スチーム吹出機構は、セ
ンターポスト頭部にブロック体43を取付け、該ブロック
体43にリング状の吹出ノズル45を付設して、空室44を設
け、この空室44にスチーム供給通路40を連結すると共に
該ノズル45に吹出口4を設けて成る。また、ガス吹出機
構は、バグウェル46の上部区域に吹出ノズル54を設け、
該吹出ノズル54にガス供給通路50を連結すると共に該ノ
ズル54に吹出口5を設けて成る。即ち、スチームは上方
位置の吹出口4から下方に向けて吹き出され、ガスは下
方位置の吹出口5から上方に向けて吹き出される。
なお、本発明は上述の実施例に限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であり、例えば、第
1図において、スチーム用の供給通路40を、センターポ
スト41内に設けるも自由である。
〔発明の効果〕
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の方法及び請求項3記載の装置によれば、
加熱媒体が、エラストマー物品の赤道又はその近傍から
下方側壁部を経て下方開口端縁部へ向かう流れとなり、
加硫中にエラストマー物品の下方側壁部に溜まろうとす
るドレーンをこの流れにより外部へ排出することができ
る。
これにより、ドレーンによる下方側壁部の加熱遅れを防
止することができる。
しかも、加圧媒体が金型の中心部下方位置からエラスト
マー物品の上方側壁部に向けて吹き出されるので、エラ
ストマー物品へのスチーム(加熱媒体)の流入が弱まっ
た後、上部に偏在する相対的に高温のスチームに、低温
のガス流が斜め方向で向かうことになり、スチームを断
熱圧縮することなく、その噴出運動エネルギーによりス
チームに対する縦方向の旋回撹拌流を生じ高温スチーム
の偏在を解消し、エラストマー物品内の温度勾配により
相対的に高温となったエラストマー物品の上下温度を均
一化させることができる。
従って、エラストマー物品の均一な加硫が行なわれ、高
品質の製品を提供することができる。
また、別途ドレーン排出機構を設けてドレーンを排出す
る必要がないので、装置全体が簡略化する利点がある。
さらに、上下の温度差が解消されることにより、加硫時
間を短縮することができ、生産性の向上及びエネルギー
ロスの減少を達成することができる。
また、請求項2記載の方法及び請求項4記載の装置によ
れば、加熱媒体が、エラストマー物品の下方側壁部を経
て赤道に向かう流れとなり、加硫中にエラストマー物品
の下方側壁部に溜まろうとするドレーンをその噴流によ
り吹き飛ばして押しのけることができる。
そして、加圧媒体が請求項1の加硫方法及び請求項3の
加硫装置と同様、金型1の中心部下方位置からエラスト
マー物品の上方側壁部に向けて吹き出されるので、エラ
ストマー物品の上下温度を均一化させることができる。
従って、この場合も、高品質の製品を提供することがで
きると共に、ドレーン排出機構等を別途設ける必要がな
い等の作用・効果を奏する。
また、吹出ノズル45,54が取替自在な加熱装置では、エ
ラストマー物品の形状、サイズに対応した吹出方向を備
えた吹出ノズル45,54を容易に取付けることができ、最
適な方向、量で加熱媒体及び加圧媒体を供給することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る加硫装置の一実施例を示す断面
図、第2図と第3図はエラストマー物品の温度差を示す
グラフ図、第4A図は加熱媒体用の吹出ノズルの簡略斜視
図、第4B図は同平面図、第5A図は加圧媒体用の吹出ノズ
ルの簡略斜視図、第5B図は同平面図、第6図と第7図と
第8図と第9図は夫々他の実施例を示す断面図である。
第10図は従来例の断面図である。 1……金型、4,5……吹出口、10……上部ブラダー保
持部、11……下部ブラダー保持部、24……下方側壁部、
25……上方側壁部、45,54……吹出ノズル、60……支持
体、P,Q……区域。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 30:00 4F (72)発明者 小林 通人 愛知県豊田市五ケ丘5―9―11 (72)発明者 井尻 正明 愛知県愛知郡東郷町白鳥4―2―1 押草 団地408―407 (72)発明者 入江 暢彦 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 長谷川 昭 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 片山 秀明 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 村上 俊文 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 坂口 克好 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (56)参考文献 特開 平2−147207(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型1の加硫室に、エラストマー物品を装
    着すると共にスチーム等の加熱媒体を供給して、該エラ
    ストマー物品を加熱加圧し、該エラストマー物品が所定
    の温度に達したとき、又は所定時間を経過したとき、上
    記加熱媒体の供給を停止し、次に、窒素等の不活性ガス
    を加圧媒体として上記加熱媒体と同一又は高い圧力で加
    熱工程の残り時間終了まで供給し、加熱工程終了後は、
    加熱媒体と加圧媒体との混合体である加硫媒体を排出し
    て加硫を完了するエラストマー物品加硫方法において、 上記エラストマー物品の赤道E又はその近傍から下方側
    壁部24を経て下方開口端縁部28に向かう流れとなる加熱
    媒体を、該金型1の中心部上方位置から斜め下方へ吹き
    付け、かつ、上記加圧媒体を該金型1の中心部下方位置
    から該エラストマー物品の上方側壁部25乃至その上方開
    口端縁部70に向けて斜め上方に吹き付けることを特徴と
    するエラストマー物品加硫方法。
  2. 【請求項2】金型1の加硫室に、エラストマー物品を装
    着すると共にスチーム等の加熱媒体を供給して、該エラ
    ストマー物品を加熱加圧し、該エラストマー物品が所定
    の温度に達したとき、又は所定時間を経過したとき、上
    記加熱媒体の供給を停止し、次に、窒素等の不活性ガス
    を加圧媒体として上記加熱媒体と同一又は高い圧力で加
    熱工程の残り時間終了まで供給し、加熱工程終了後は、
    加熱媒体と加圧媒体との混合体である加硫媒体を排出し
    て加硫を完了するエラストマー物品加硫方法において、 上記エラストマー物品の下方側壁部24を経て赤道Eに向
    かう流れとなる加熱媒体を、該金型1の中心部上方位置
    から斜め下方へ吹き付け、かつ、上記加圧媒体を該金型
    1の中心部下方位置から該エラストマー物品の上方側壁
    部25乃至その上方開口端縁部70に向けて斜め上方に吹き
    付けることを特徴とするエラストマー物品加硫方法。
  3. 【請求項3】金型1の加硫室に、エラストマー物品を装
    着すると共にスチーム等の加熱媒体を供給して、該エラ
    ストマー物品を加熱加圧し該エラストマー物品が所定の
    温度に達したとき、又は所定時間を経過したとき、上記
    加熱媒体の供給を停止し、次に、窒素等の不活性ガスを
    加圧媒体として上記加熱媒体と同一又は高い圧力で加熱
    工程の残り時間終了まで供給して上記エラストマー物品
    の温度を所定温度に維持するエラストマー物品の加硫装
    置において、 上記エラストマー物品の赤道E又はその近傍から下方側
    壁部24を経て下方開口端縁部28に向かう流れとなる加熱
    媒体を斜め下方に吹き付けるための加熱媒体用吹出口4
    を、該金型1の中心部上方位置に配設される上部ブラダ
    ー保持部10又はセンターポスト頭部に形成すると共に、
    上記加圧媒体を該金型1の中心部下方位置から該エラス
    トマー物品の上方側壁部25乃至その上方開口端縁部70に
    向けて斜め上方に吹き付けるための加圧媒体用吹出口5
    を、該金型1の中心部下方位置に配設されるバグウェル
    46又は下部ブラダー保持部11に形成したことを特徴とす
    るエラストマー物品加硫装置。
  4. 【請求項4】金型1の加硫室に、エラストマー物品を装
    着すると共にスチーム等の加熱媒体を供給して、該エラ
    ストマー物品を加熱加圧し該エラストマー物品が所定の
    温度に達したとき、又は所定時間を経過したとき、上記
    加熱媒体の供給を停止し、次に、窒素等の不活性ガスを
    加圧媒体として上記加熱媒体と同一又は高い圧力で加熱
    工程の残り時間終了まで供給して上記エラストマー物品
    の温度を所定温度に維持するエラストマー物品の加硫装
    置において、 上記エラストマー物品の下方側壁部24を経て赤道Eに向
    かう流れとなる加熱媒体を斜め下方へ吹き付けるための
    加熱媒体用吹出口4を、該金型1の中心部上方位置に配
    設される上部ブラダー保持部10又はセンターポスト頭部
    に形成すると共に、上記加圧媒体を該金型1の中心部下
    方位置から該エラストマー物品の上方側壁部25乃至その
    上方開口端縁部70に向けて斜め上方に吹き付けるための
    加圧媒体用吹出口5を、該金型1の中心部下方位置に配
    設されるバグウェル46又は下部ブラダー保持部11に形成
    したことを特徴とするエラストマー物品加硫装置。
  5. 【請求項5】加熱媒体用吹出口4が、着脱自在な吹出ノ
    ズル45に形成される請求項3又は4記載のエラストマー
    物品加硫装置。
  6. 【請求項6】加圧媒体用吹出口5が、着脱自在な吹出ノ
    ズル54に形成される請求項3又は4記載のエラストマー
    物品加硫装置。
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