JPH06192745A - 連続焼鈍による非ストレッチャーストレイン性でbh性に優れた軟質表面処理原板の製造方法 - Google Patents
連続焼鈍による非ストレッチャーストレイン性でbh性に優れた軟質表面処理原板の製造方法Info
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- JPH06192745A JPH06192745A JP20429993A JP20429993A JPH06192745A JP H06192745 A JPH06192745 A JP H06192745A JP 20429993 A JP20429993 A JP 20429993A JP 20429993 A JP20429993 A JP 20429993A JP H06192745 A JPH06192745 A JP H06192745A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 経済性に優れ、高い生産性と、高温焼鈍が可
能な、コンパクトで設備費の小さい超急速加熱短時間焼
鈍法を提供する。 【構成】 C:0.0015〜0.0050%、Mn:
0.05〜0.60%、P:0.001〜0.025
%、S:0.001〜0.025%、solAl:0.
012〜0.120%、N:≦0.0120%、B:B
/N(原子量比)で2.5以下、T.O:≦0.007
0%、残部不可避的不純物及び鉄よりなる鋼片を、通常
の熱間圧延条件で加熱、熱間圧延を行い、巻き取り熱延
鋼帯とし、85%以上の冷間圧延を行い、その後、連続
焼鈍にて少なくとも500℃以上の温度域を100℃/
s以上で650〜850℃に加熱し3秒以下の保持を行
い、その後室温まで冷却する再結晶焼鈍を行い、次い
で、調質圧延を{0.05×C(ppm )}%以上、且つ
3.5%以下の範囲で施す。
能な、コンパクトで設備費の小さい超急速加熱短時間焼
鈍法を提供する。 【構成】 C:0.0015〜0.0050%、Mn:
0.05〜0.60%、P:0.001〜0.025
%、S:0.001〜0.025%、solAl:0.
012〜0.120%、N:≦0.0120%、B:B
/N(原子量比)で2.5以下、T.O:≦0.007
0%、残部不可避的不純物及び鉄よりなる鋼片を、通常
の熱間圧延条件で加熱、熱間圧延を行い、巻き取り熱延
鋼帯とし、85%以上の冷間圧延を行い、その後、連続
焼鈍にて少なくとも500℃以上の温度域を100℃/
s以上で650〜850℃に加熱し3秒以下の保持を行
い、その後室温まで冷却する再結晶焼鈍を行い、次い
で、調質圧延を{0.05×C(ppm )}%以上、且つ
3.5%以下の範囲で施す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錫メッキやクロム酸処
理などの表面処理が施される表面処理原板の硬さレベル
がテンパー度で1〜3の常温時効後非ストレッチャース
トレイン性でBH性に優れた表面処理用原板を連続焼鈍
で製造する方法に関するものである。
理などの表面処理が施される表面処理原板の硬さレベル
がテンパー度で1〜3の常温時効後非ストレッチャース
トレイン性でBH性に優れた表面処理用原板を連続焼鈍
で製造する方法に関するものである。
【0002】本発明の表面処理原板は、ブリキ板等の表
面処理鋼板とされた後、製缶メーカーで、エアーゾール
缶やDI缶のように缶のドームボトム加工後缶胴部など
に塗装を行い、オーブンで焼き付け処理を行う製缶法で
製缶された時にその効果が発揮される。即ち、本発明で
製造された表面処理鋼板は、缶のドームボトム加工時に
は常温時効後非ストレッチャーストレイン性であるので
ストレッチャーストレインが発生せず、その後のオーブ
ンでの焼き付け処理時に3kgf /mm2 以上の優れたBH
性(焼き付け塗装処理による降伏点の上昇度合)が発揮
され、ドームボトム部の降伏点が上昇し、缶に内圧がか
かったときの缶の耐圧力が高くなり、内圧缶用として優
れた特性を有するものである。
面処理鋼板とされた後、製缶メーカーで、エアーゾール
缶やDI缶のように缶のドームボトム加工後缶胴部など
に塗装を行い、オーブンで焼き付け処理を行う製缶法で
製缶された時にその効果が発揮される。即ち、本発明で
製造された表面処理鋼板は、缶のドームボトム加工時に
は常温時効後非ストレッチャーストレイン性であるので
ストレッチャーストレインが発生せず、その後のオーブ
ンでの焼き付け処理時に3kgf /mm2 以上の優れたBH
性(焼き付け塗装処理による降伏点の上昇度合)が発揮
され、ドームボトム部の降伏点が上昇し、缶に内圧がか
かったときの缶の耐圧力が高くなり、内圧缶用として優
れた特性を有するものである。
【0003】
【従来の技術】錫メッキやクロム酸処理などの表面処理
が施される非ストレッチャーストレイン性表面処理原板
の硬さレベルが、テンパー度で1〜3の軟質表面処理原
板(以下、それぞれ「T−1〜T−3」という)は、こ
れまで、焼鈍時間が2〜3日も掛かる箱焼鈍法で製造さ
れてきた。しかし、この箱焼鈍法では完全非時効性とな
り、本発明が目標とするような、常温時効後非ストレッ
チャーストレイン性でBH性にも優れた軟質表面処理鋼
板は得られない。さらに、バッチ式で且つ焼鈍に2〜3
日も要し生産性も極めて悪い。
が施される非ストレッチャーストレイン性表面処理原板
の硬さレベルが、テンパー度で1〜3の軟質表面処理原
板(以下、それぞれ「T−1〜T−3」という)は、こ
れまで、焼鈍時間が2〜3日も掛かる箱焼鈍法で製造さ
れてきた。しかし、この箱焼鈍法では完全非時効性とな
り、本発明が目標とするような、常温時効後非ストレッ
チャーストレイン性でBH性にも優れた軟質表面処理鋼
板は得られない。さらに、バッチ式で且つ焼鈍に2〜3
日も要し生産性も極めて悪い。
【0004】また、従来、生産性が比較的良好な連続焼
鈍方式でT−1〜T−3の軟質表面処理原板を製造する
方法も提案されているが、常温時効後非ストレッチャー
ストレイン性でBH性にも優れた軟質表面処理原板の製
造方法はまだない。例えば、特開昭58−197224
号公報は、耐フルーティング性を有する軟質表面処理鋼
板の製造法、また特開昭59−129733号公報は、
非ストレッチャーストレイン性を有するが硬質ブリキ原
板の製造方法で、本発明が目標とする常温時効後非スト
レッチャーストレイン性で、かつBH性にも優れた軟質
表面処理原板の製造法ではない。
鈍方式でT−1〜T−3の軟質表面処理原板を製造する
方法も提案されているが、常温時効後非ストレッチャー
ストレイン性でBH性にも優れた軟質表面処理原板の製
造方法はまだない。例えば、特開昭58−197224
号公報は、耐フルーティング性を有する軟質表面処理鋼
板の製造法、また特開昭59−129733号公報は、
非ストレッチャーストレイン性を有するが硬質ブリキ原
板の製造方法で、本発明が目標とする常温時効後非スト
レッチャーストレイン性で、かつBH性にも優れた軟質
表面処理原板の製造法ではない。
【0005】この連続焼鈍方式では、焼鈍時間が1〜2
分掛かり、焼鈍炉内に滞留するコイルの長さが1000
m前後にもなり、設備長が長く連続焼鈍装置の建設費が
高い。また、このような炉は、設備の設置スペースを短
くするためハースロールを上下に配置し、その間を鋼帯
が上下しながら通過する縦パス型炉が採用されている。
そのため、より軟質なメッキ原板を製造するのに効果的
な、例えば700℃を越えるような高温焼鈍では鋼板の
強度が大きく低下し、絞り(しわ)が発生するようにな
り、形状の良好な軟質非ストレッチャーストレイン性表
面処理原板の製造が難しくなる、等の問題もある。
分掛かり、焼鈍炉内に滞留するコイルの長さが1000
m前後にもなり、設備長が長く連続焼鈍装置の建設費が
高い。また、このような炉は、設備の設置スペースを短
くするためハースロールを上下に配置し、その間を鋼帯
が上下しながら通過する縦パス型炉が採用されている。
そのため、より軟質なメッキ原板を製造するのに効果的
な、例えば700℃を越えるような高温焼鈍では鋼板の
強度が大きく低下し、絞り(しわ)が発生するようにな
り、形状の良好な軟質非ストレッチャーストレイン性表
面処理原板の製造が難しくなる、等の問題もある。
【0006】さらに、本発明のような超短時間連続焼鈍
法についても従来から研究がなされており、特公昭36
−10025号公報、特公昭36−21155号公報、
特公昭40−3020号公報、特公昭46−19781
号、がある。しかし、上記特公昭36−21155号公
報は、200〜300℃でコイルとして巻き取らねばな
らず酸化の問題、巻き取り設備の問題、巻き取ったコイ
ルの冷却方法或いは冷却時のコイル内外周の不均一冷却
の問題がある。また、上記特公昭36−10052号公
報、特公昭40−3020号公報、特公昭46−197
81号、特公昭40−3020号公報は、何れも常温時
効後非ストレッチャーストレイン性でかつBH性にも優
れた軟質表面処理原板の製造は不可能である。
法についても従来から研究がなされており、特公昭36
−10025号公報、特公昭36−21155号公報、
特公昭40−3020号公報、特公昭46−19781
号、がある。しかし、上記特公昭36−21155号公
報は、200〜300℃でコイルとして巻き取らねばな
らず酸化の問題、巻き取り設備の問題、巻き取ったコイ
ルの冷却方法或いは冷却時のコイル内外周の不均一冷却
の問題がある。また、上記特公昭36−10052号公
報、特公昭40−3020号公報、特公昭46−197
81号、特公昭40−3020号公報は、何れも常温時
効後非ストレッチャーストレイン性でかつBH性にも優
れた軟質表面処理原板の製造は不可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、経済性に優
れ、高い生産性と、高温焼鈍が可能な、コンパクトで設
備費の小さい超急速加熱短時間焼鈍設備で、T−1〜T
−3の常温時効後非ストレッチャーストレイン性で、か
つBH性に優れた軟質表面処理原板の製造方法を提供す
ることを目的としている。
れ、高い生産性と、高温焼鈍が可能な、コンパクトで設
備費の小さい超急速加熱短時間焼鈍設備で、T−1〜T
−3の常温時効後非ストレッチャーストレイン性で、か
つBH性に優れた軟質表面処理原板の製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため、鋼成分、熱延条件、冷間圧延条件、連
続焼鈍条件について総合的に検討し、本発明を見い出し
たものであり、その要旨は、下記の通りである。
を解決するため、鋼成分、熱延条件、冷間圧延条件、連
続焼鈍条件について総合的に検討し、本発明を見い出し
たものであり、その要旨は、下記の通りである。
【0009】C:0.0015〜0.0050%、M
n:0.05〜0.60%、P:0.001〜0.02
5%、S:0.001〜0.025%、solAl:
0.012〜0.120%、N:≦0.0120%、
B:B/N(原子量比)で0〜2.5、T.O:≦0.
0070%、残部不可避的不純物及び鉄からなる鋼片
を、通常の熱間圧延条件で加熱、熱間圧延を行い、巻き
取り熱延鋼帯とし、85%以上の冷間圧延を行い、その
後、連続焼鈍にて少なくとも500℃以上の温度域を1
00℃/s以上で650〜850℃に加熱し、3秒以下
の保定を行い、その後室温まで冷却する再結晶焼鈍を行
い、次いで、調質圧延を{0.05×C(ppm )}%以
上、3.5%以下の範囲で施すことを特徴とする連続焼
鈍による非ストレッチャーストレイン性でBH性に優れ
た軟質表面処理原板の製造方法。
n:0.05〜0.60%、P:0.001〜0.02
5%、S:0.001〜0.025%、solAl:
0.012〜0.120%、N:≦0.0120%、
B:B/N(原子量比)で0〜2.5、T.O:≦0.
0070%、残部不可避的不純物及び鉄からなる鋼片
を、通常の熱間圧延条件で加熱、熱間圧延を行い、巻き
取り熱延鋼帯とし、85%以上の冷間圧延を行い、その
後、連続焼鈍にて少なくとも500℃以上の温度域を1
00℃/s以上で650〜850℃に加熱し、3秒以下
の保定を行い、その後室温まで冷却する再結晶焼鈍を行
い、次いで、調質圧延を{0.05×C(ppm )}%以
上、3.5%以下の範囲で施すことを特徴とする連続焼
鈍による非ストレッチャーストレイン性でBH性に優れ
た軟質表面処理原板の製造方法。
【0010】以下に、本発明について詳細に述べる。本
発明者は、まず、経済性に優れ、高い生産性と高温焼鈍
が可能な、コンパクトで設備費の小さい超急速加熱短時
間焼鈍法による、T−1〜T−3の常温時効後非ストレ
ッチャーストレイン性でBH性に優れた軟質表面処理原
板の製造方法について種々検討した。
発明者は、まず、経済性に優れ、高い生産性と高温焼鈍
が可能な、コンパクトで設備費の小さい超急速加熱短時
間焼鈍法による、T−1〜T−3の常温時効後非ストレ
ッチャーストレイン性でBH性に優れた軟質表面処理原
板の製造方法について種々検討した。
【0011】上述した課題を解決するため、軟質表面処
理原板の製造方法について、成分含有量、熱延条件、冷
間圧延条件、連続焼鈍条件並びに軟質圧延条件について
総合的に検討し、下記の2点を主ポイントとすることに
より、極めてコンパクトな連続焼鈍設備で常温時効後非
ストレッチャーストレイン性でBH性に優れた軟質表面
処理原板の製造が可能となることを初めて見い出した。
理原板の製造方法について、成分含有量、熱延条件、冷
間圧延条件、連続焼鈍条件並びに軟質圧延条件について
総合的に検討し、下記の2点を主ポイントとすることに
より、極めてコンパクトな連続焼鈍設備で常温時効後非
ストレッチャーストレイン性でBH性に優れた軟質表面
処理原板の製造が可能となることを初めて見い出した。
【0012】 C含有量を0.0015〜0.005
0%に規制し、連続焼鈍の加熱において少なくとも50
0℃以上の温度域を100℃/s以上で650〜850
℃に加熱することにより、再結晶焼鈍後の結晶粒径を大
きくし、T−1〜T−3の軟質な材質が製造が可能とな
ること、および C含有量を0.0015〜0.0050%に規制す
ることによって焼鈍後の固溶C含有量を適正量(BH量
を付与するのに必要な下限の固溶C含有量並びに常温時
効後の非St−St性の確保が可能な上限の固溶C含有
量)とし、その上で、調質圧延率を{0.05×C(pp
m )}%以上、3.5%以下の範囲で施し、焼鈍後の固
溶C含有量に見合った歪(調質圧延量)を付加すること
によって常温時効後のストレッチャーストレインの発生
を抑制することが可能となること。
0%に規制し、連続焼鈍の加熱において少なくとも50
0℃以上の温度域を100℃/s以上で650〜850
℃に加熱することにより、再結晶焼鈍後の結晶粒径を大
きくし、T−1〜T−3の軟質な材質が製造が可能とな
ること、および C含有量を0.0015〜0.0050%に規制す
ることによって焼鈍後の固溶C含有量を適正量(BH量
を付与するのに必要な下限の固溶C含有量並びに常温時
効後の非St−St性の確保が可能な上限の固溶C含有
量)とし、その上で、調質圧延率を{0.05×C(pp
m )}%以上、3.5%以下の範囲で施し、焼鈍後の固
溶C含有量に見合った歪(調質圧延量)を付加すること
によって常温時効後のストレッチャーストレインの発生
を抑制することが可能となること。
【0013】図1は、本発明の上記ポイントの「連続
焼鈍の加熱において少なくとも500℃以上の温度域を
100℃/s以上で650〜850℃に加熱すること」
の効果を示した図であって、本発明で製造したC含有量
が0.0025%、90%の冷間圧延率で圧延した板厚
が0.25mmの冷延板を、図2に示すヒートサイクルで
加熱速度(αH )と均熱温度(T)を変え、時間(t)
を0.1sec 、冷却速度(αc )を300℃/sとし、
熱処理を行った鋼板の組織を調査し、再結晶の完了する
温度を求め、その結果を示した。
焼鈍の加熱において少なくとも500℃以上の温度域を
100℃/s以上で650〜850℃に加熱すること」
の効果を示した図であって、本発明で製造したC含有量
が0.0025%、90%の冷間圧延率で圧延した板厚
が0.25mmの冷延板を、図2に示すヒートサイクルで
加熱速度(αH )と均熱温度(T)を変え、時間(t)
を0.1sec 、冷却速度(αc )を300℃/sとし、
熱処理を行った鋼板の組織を調査し、再結晶の完了する
温度を求め、その結果を示した。
【0014】図1から、加熱速度を100℃/s以上と
することにより再結晶完了温度が顕著に低下することが
分る。このことから、均熱時間が殆どないようなコンパ
クトな連続焼鈍設備でT−1〜T−3を製造するには、
本発明の上記ポイントの連続焼鈍の加熱において、1
00℃/s以上の超急速加熱することが極めて重要であ
ることが分る。
することにより再結晶完了温度が顕著に低下することが
分る。このことから、均熱時間が殆どないようなコンパ
クトな連続焼鈍設備でT−1〜T−3を製造するには、
本発明の上記ポイントの連続焼鈍の加熱において、1
00℃/s以上の超急速加熱することが極めて重要であ
ることが分る。
【0015】このように、100℃/s以上で加熱する
ことにより、従来の20℃/sより再結晶温度が低下す
るメカニズムについては必ずしも充分に解明できていな
いが、下記のA及びBの効果によるものではないかと推
察される。なお、これらのA、Bの効果は、連続焼鈍の
加熱において少なくとも500℃以上の温度域を100
℃/s以上で650〜850℃に加熱することで得られ
た。
ことにより、従来の20℃/sより再結晶温度が低下す
るメカニズムについては必ずしも充分に解明できていな
いが、下記のA及びBの効果によるものではないかと推
察される。なお、これらのA、Bの効果は、連続焼鈍の
加熱において少なくとも500℃以上の温度域を100
℃/s以上で650〜850℃に加熱することで得られ
た。
【0016】A. 超急速加熱の場合は、再結晶のスタ
ート時におけるサブグレインの粒界の移動速度並びに粒
成長時の粒界の移動速度が極めて速いので、粒界への偏
析元素の粒界への移動が追従しなくなり粒界の移動を妨
げる偏析元素が少なくなる。その結果、超急速加熱を行
うことにより再結晶がより低温で起こるとともに粒成長
も容易となり、より軟質材が得られるようになった。な
お、冷間圧延率、成分等は、このサブグレインの生成並
びに大きさ等に影響を与えているのではないかと考えら
れる。 B. 超急速加熱の場合は、再結晶〜粒成長の間の時間
があまりにも短いので再結晶前、途中、粒成長の段階に
おいてAINの微細析出が殆ど起こらなくなる。その結
果、超急速加熱を行うことにより再結晶がより低温で起
こるとともに粒成長も容易となり、より軟質材が得られ
るようになった。
ート時におけるサブグレインの粒界の移動速度並びに粒
成長時の粒界の移動速度が極めて速いので、粒界への偏
析元素の粒界への移動が追従しなくなり粒界の移動を妨
げる偏析元素が少なくなる。その結果、超急速加熱を行
うことにより再結晶がより低温で起こるとともに粒成長
も容易となり、より軟質材が得られるようになった。な
お、冷間圧延率、成分等は、このサブグレインの生成並
びに大きさ等に影響を与えているのではないかと考えら
れる。 B. 超急速加熱の場合は、再結晶〜粒成長の間の時間
があまりにも短いので再結晶前、途中、粒成長の段階に
おいてAINの微細析出が殆ど起こらなくなる。その結
果、超急速加熱を行うことにより再結晶がより低温で起
こるとともに粒成長も容易となり、より軟質材が得られ
るようになった。
【0017】図3は、本発明の主要課題である常温時効
後非ストレッチャーストレイン性でBH性に優れた軟質
表面処理原板を得る方法についての主要ポイントを示し
た図である。本発明で製造した種々のC含有量の熱延板
を用い、90%の冷間圧延率で0.25mmの冷延板を製
造し、図3に示すヒートサイクルで加熱速度(αH )を
1000℃/s、均熱温度(T)を740℃、時間
(t)を0.1sec 、冷却速度(αc )を100℃/s
とし、熱処理を行った焼鈍板に、種々の調質圧延率で調
質圧延を行い、表面処理原板を製造し、錫メッキを施し
ブリキを製造し、常温時効後の非ストレッチャーストレ
イン性とBH性を評価した。
後非ストレッチャーストレイン性でBH性に優れた軟質
表面処理原板を得る方法についての主要ポイントを示し
た図である。本発明で製造した種々のC含有量の熱延板
を用い、90%の冷間圧延率で0.25mmの冷延板を製
造し、図3に示すヒートサイクルで加熱速度(αH )を
1000℃/s、均熱温度(T)を740℃、時間
(t)を0.1sec 、冷却速度(αc )を100℃/s
とし、熱処理を行った焼鈍板に、種々の調質圧延率で調
質圧延を行い、表面処理原板を製造し、錫メッキを施し
ブリキを製造し、常温時効後の非ストレッチャーストレ
イン性とBH性を評価した。
【0018】常温時効後の非ストレッチャーストレイン
性の評価は、得られた種々のブリキ板を室温で1〜2カ
月経過させた後、エアーゾール缶のドームボトムに加工
し、ストレチャーストレインの程度を黙視判定し評価し
た。
性の評価は、得られた種々のブリキ板を室温で1〜2カ
月経過させた後、エアーゾール缶のドームボトムに加工
し、ストレチャーストレインの程度を黙視判定し評価し
た。
【0019】BH性の評価は、得られた種々のブリキ板
からJIS−5#試験片を切り出し、2%予歪を与え、
200℃×10min の熱処理を行い、再度引張り試験を
行って、熱処理前後の△Y.Pを測定し、△Y.Pが3
kgf /mm2 以上得られるか否かで評価した。
からJIS−5#試験片を切り出し、2%予歪を与え、
200℃×10min の熱処理を行い、再度引張り試験を
行って、熱処理前後の△Y.Pを測定し、△Y.Pが3
kgf /mm2 以上得られるか否かで評価した。
【0020】また、ブリキ板の硬度を調査し、T−1〜
T−3の軟質なブリキが得られるか否かについても併せ
て評価し、常温時効後非ストレッチャーストレイン性で
BH性に優れた軟質表面処理原板を得られたC含有量と
調質圧延率の範囲を「本発明の範囲」として、図3に示
した。
T−3の軟質なブリキが得られるか否かについても併せ
て評価し、常温時効後非ストレッチャーストレイン性で
BH性に優れた軟質表面処理原板を得られたC含有量と
調質圧延率の範囲を「本発明の範囲」として、図3に示
した。
【0021】「本発明の範囲」の調質率の下限の境界線
は、常温時効後の非ストレッチャーストレイン性が確保
できた領域の境界線を示し、常温時効後の非ストレッチ
ャーストレイン性を確保するには、図3に示すように
{0.05×C(ppm )}(%)以上の調質圧延を施す
ことが重要であり、この範囲に規制することによって、
常温時効後の非ストレッチャーストレイン性が確保でき
ることが分った。
は、常温時効後の非ストレッチャーストレイン性が確保
できた領域の境界線を示し、常温時効後の非ストレッチ
ャーストレイン性を確保するには、図3に示すように
{0.05×C(ppm )}(%)以上の調質圧延を施す
ことが重要であり、この範囲に規制することによって、
常温時効後の非ストレッチャーストレイン性が確保でき
ることが分った。
【0022】また、図3に示す「本発明の範囲」のC含
有量の下限の15ppm の境界線は、3kgf /mm2 以上の
BH量が得られた下限を示し、15ppm 以上のC含有量
とする必要があることが分った。
有量の下限の15ppm の境界線は、3kgf /mm2 以上の
BH量が得られた下限を示し、15ppm 以上のC含有量
とする必要があることが分った。
【0023】さらに、C含有量の上限の50ppm の境界
線は、本発明が目標とするT−1〜T−3の軟質な表面
処理原板を得られた限界線であり、50ppm 以下のC含
有量とする必要があることが分った。
線は、本発明が目標とするT−1〜T−3の軟質な表面
処理原板を得られた限界線であり、50ppm 以下のC含
有量とする必要があることが分った。
【0024】また、図3に示す「本発明の範囲」の調質
圧延率の上限の境界線は、ブリキ原板を調質圧延すると
きに通常行われているドライ調質圧延で付与できる上限
の調質圧延率である3.5%を示す。
圧延率の上限の境界線は、ブリキ原板を調質圧延すると
きに通常行われているドライ調質圧延で付与できる上限
の調質圧延率である3.5%を示す。
【0025】以上の通り、図1及び図3に示した前記
およびをポイントとする極めてコンパクトな超短時間
焼鈍によって常温時効後非ストレッチャーストレイン性
でBH性に優れた軟質表面処理原板の製造が可能とな
る。
およびをポイントとする極めてコンパクトな超短時間
焼鈍によって常温時効後非ストレッチャーストレイン性
でBH性に優れた軟質表面処理原板の製造が可能とな
る。
【0026】以下に、製造条件について詳細に述べる。
まず、含有元素の機能及びその組成範囲について説明す
る。Cは、図3に示すように、調質圧延率と共に、常温
時効後の非ストレッチャーストレイン性、BH性、硬度
に大きく影響する元素である。C含有量が増加するにつ
れて、超急速加熱焼鈍時の再結晶焼鈍後の固溶C量が増
加し、BH量の増加、常温時効後の非ストレッチャース
トレイン性が劣化し、非ストレッチャーストレイン性を
確保するのに必要な調質圧延率の上昇、硬度の上昇が生
じる。50ppm 超では、本発明が目標とするT−1〜T
−3の軟質な表面処理原板を得られなくなる。従って、
C含有量の上限を0.0050%とし、また、C量が
0.0015%未満ではBH量が3kgf /mm2 未満とな
るので、下限のC含有量を0.0015%とした。
まず、含有元素の機能及びその組成範囲について説明す
る。Cは、図3に示すように、調質圧延率と共に、常温
時効後の非ストレッチャーストレイン性、BH性、硬度
に大きく影響する元素である。C含有量が増加するにつ
れて、超急速加熱焼鈍時の再結晶焼鈍後の固溶C量が増
加し、BH量の増加、常温時効後の非ストレッチャース
トレイン性が劣化し、非ストレッチャーストレイン性を
確保するのに必要な調質圧延率の上昇、硬度の上昇が生
じる。50ppm 超では、本発明が目標とするT−1〜T
−3の軟質な表面処理原板を得られなくなる。従って、
C含有量の上限を0.0050%とし、また、C量が
0.0015%未満ではBH量が3kgf /mm2 未満とな
るので、下限のC含有量を0.0015%とした。
【0027】Mn、P、S、solAlは、材質を硬質
化するばかりではなく、これらの元素が増加すると鋼板
の耐食性を劣化させるので、それぞれの元素の上限値を
0.60%、0.025%、0.025%、0.120
%とした。Mn、P、Sの各々の下限値は、通常の製造
法では得られる範囲をもって下限値とした。また、so
lAl含有量は、0.012%未満では、脱酸不足のた
めT.O含有量が高くなり0.0070%以下とするこ
とができなくなる。このため、少なくとも0.012%
は必要であるので、solAl量の下限を0.012%
とした。
化するばかりではなく、これらの元素が増加すると鋼板
の耐食性を劣化させるので、それぞれの元素の上限値を
0.60%、0.025%、0.025%、0.120
%とした。Mn、P、Sの各々の下限値は、通常の製造
法では得られる範囲をもって下限値とした。また、so
lAl含有量は、0.012%未満では、脱酸不足のた
めT.O含有量が高くなり0.0070%以下とするこ
とができなくなる。このため、少なくとも0.012%
は必要であるので、solAl量の下限を0.012%
とした。
【0028】N含有量は、0.0120%超になると、
材質が硬質化し軟質な表面処理原板が得られなくなるの
で0.0120%を上限値とした。また、N含有量は、
低いほど軟質な鋼板が得られるのでT−1、T−2を製
造する場合には低Nがよい。さらに、T−3を製造する
場合にはN含有量を多くし、硬さを調節することも可能
である。但し、N含有量を多くした場合には、N時効が
生じないようにsolAl量を多めにし、熱延の加熱温
度を低温にするか、巻き取り温度を中高温にするのが好
ましい。
材質が硬質化し軟質な表面処理原板が得られなくなるの
で0.0120%を上限値とした。また、N含有量は、
低いほど軟質な鋼板が得られるのでT−1、T−2を製
造する場合には低Nがよい。さらに、T−3を製造する
場合にはN含有量を多くし、硬さを調節することも可能
である。但し、N含有量を多くした場合には、N時効が
生じないようにsolAl量を多めにし、熱延の加熱温
度を低温にするか、巻き取り温度を中高温にするのが好
ましい。
【0029】T.O含有量は、0.0070%超になる
とスラブの表層付近に気泡が発生し、メッキ原板の表面
傷などが増え、良好な製品が得られなくなるとともに、
軟質な材質が得られなくなるので0.0070%を上限
値とした。なお、下限値は、特に規制する必要がない。
とスラブの表層付近に気泡が発生し、メッキ原板の表面
傷などが増え、良好な製品が得られなくなるとともに、
軟質な材質が得られなくなるので0.0070%を上限
値とした。なお、下限値は、特に規制する必要がない。
【0030】Bは、B/N(原子量比)で2.5以下、
含有せしめることによりNをBNとして粗大析出させN
時効を防止できるので適時添加してもよい。B/N(原
子量比)2.5超では、固溶のBが多くなり過ぎ材質が
硬質化しT−1〜T−3が得られなくなるので、B/N
(原子量比)を2.5以下にした。
含有せしめることによりNをBNとして粗大析出させN
時効を防止できるので適時添加してもよい。B/N(原
子量比)2.5超では、固溶のBが多くなり過ぎ材質が
硬質化しT−1〜T−3が得られなくなるので、B/N
(原子量比)を2.5以下にした。
【0031】熱延条件は、特に規制する必要がなく通常
の熱延条件でよいが、Nが多い場合には、熱延時に低温
でスラブ加熱(以下、「SRT」という)を行ったり、
高温巻き取りをすることによってNの影響をより完全に
なくすことができるので、低温SRTや高温巻き取りを
行うのが好ましい。
の熱延条件でよいが、Nが多い場合には、熱延時に低温
でスラブ加熱(以下、「SRT」という)を行ったり、
高温巻き取りをすることによってNの影響をより完全に
なくすことができるので、低温SRTや高温巻き取りを
行うのが好ましい。
【0032】冷間圧延時の冷間圧延率は、低いと再結晶
焼鈍時の再結晶温度が高く材質が硬くなりT−1〜T−
3が得られ難くなると共に、メッキ製品は、板厚が薄い
ので85%未満の冷間圧延率では熱延板の板厚が薄くな
りすぎて熱間圧延が困難となるので、下限値を85%と
した。上限値は、特に規制する必要がないので規制しな
かった。
焼鈍時の再結晶温度が高く材質が硬くなりT−1〜T−
3が得られ難くなると共に、メッキ製品は、板厚が薄い
ので85%未満の冷間圧延率では熱延板の板厚が薄くな
りすぎて熱間圧延が困難となるので、下限値を85%と
した。上限値は、特に規制する必要がないので規制しな
かった。
【0033】連続焼鈍時の再結晶焼鈍の加熱温度は、本
発明の最も重要なポイントであり、その効果並びにメカ
ニズムは先に述べた通りである。加熱速度が100℃/
s未満では超急速加熱効果が得られず材質が硬化し、T
−1〜T−3の硬度が得られなくなるので、100℃/
sを下限値とした。
発明の最も重要なポイントであり、その効果並びにメカ
ニズムは先に述べた通りである。加熱速度が100℃/
s未満では超急速加熱効果が得られず材質が硬化し、T
−1〜T−3の硬度が得られなくなるので、100℃/
sを下限値とした。
【0034】再結晶焼鈍時の焼鈍温度は、650℃未満
では超急速加熱焼鈍でも充分な再結晶が起こらずT−1
〜T−3の硬度が得られなくなるので、650℃を下限
値とした。また、焼鈍温度が850℃超になると均熱帯
を通過する時に鋼板が軟化し延び易くなり通板性が悪く
なるので、850℃を上限値とした。
では超急速加熱焼鈍でも充分な再結晶が起こらずT−1
〜T−3の硬度が得られなくなるので、650℃を下限
値とした。また、焼鈍温度が850℃超になると均熱帯
を通過する時に鋼板が軟化し延び易くなり通板性が悪く
なるので、850℃を上限値とした。
【0035】再結晶焼鈍時の均熱時間は、超急速加熱焼
鈍では均熱時間がなくとも充分な再結晶と粒成長が生じ
T−1〜T−3の硬度が得られるので、均熱時間の下限
値は規制する必要がない。均熱時間の上限を3sec とし
たのは、本発明の目的である「設備費を大きく軽減し得
る極めてコンパクトな連続焼鈍設備で常温時効後の非ス
トレッチャーストレイン性表面処理原板を製造する方
法」の思想から外れるようになるからである。
鈍では均熱時間がなくとも充分な再結晶と粒成長が生じ
T−1〜T−3の硬度が得られるので、均熱時間の下限
値は規制する必要がない。均熱時間の上限を3sec とし
たのは、本発明の目的である「設備費を大きく軽減し得
る極めてコンパクトな連続焼鈍設備で常温時効後の非ス
トレッチャーストレイン性表面処理原板を製造する方
法」の思想から外れるようになるからである。
【0036】再結晶焼鈍後の冷却条件は、本発明の鋼成
分範囲内では材質に特に影響を与えないので規制する必
要がなく、徐冷となる通常のガスジェト冷却法や300
℃/sのような強力なガスジェト冷却法等で室温まで冷
却すればよい。なお、300〜500℃付近で数秒から
数分の過時効処理は、材質に殆ど影響を及ぼさないので
過時効処理の効果がないが、過時効処理を施しても差し
支えがない。
分範囲内では材質に特に影響を与えないので規制する必
要がなく、徐冷となる通常のガスジェト冷却法や300
℃/sのような強力なガスジェト冷却法等で室温まで冷
却すればよい。なお、300〜500℃付近で数秒から
数分の過時効処理は、材質に殆ど影響を及ぼさないので
過時効処理の効果がないが、過時効処理を施しても差し
支えがない。
【0037】調質圧延の規制は、C含有量の規制と共に
重要で、常温時効後の非ストレッチャーストレイン性を
確保するために必要で、図3に示したように{0.05
×C(ppm )}%以上の調質圧延率を付与することによ
って常温時効後の非ストレッチャーストレイン性が確保
できる。また、表面処理原板の調質圧延は通常ドライ調
質圧延が行われ、ドライ調質圧延では3.5%が限界で
あるので3.5%を上限とした。
重要で、常温時効後の非ストレッチャーストレイン性を
確保するために必要で、図3に示したように{0.05
×C(ppm )}%以上の調質圧延率を付与することによ
って常温時効後の非ストレッチャーストレイン性が確保
できる。また、表面処理原板の調質圧延は通常ドライ調
質圧延が行われ、ドライ調質圧延では3.5%が限界で
あるので3.5%を上限とした。
【0038】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいてさらに説
明する。表1に示す化学成分の鋼を、表2に示す熱延条
件で2.5mmの熱延鋼帯を製造し、冷間圧延率90%で
0.25mmの冷延鋼板を得た。次いで、図2に示すヒー
トサイクルで、表2に示す温度、時間条件で連続焼鈍並
びに調質圧延を施し、表面処理原板を得、これに錫メッ
キを施し、ブリキ板を製造した。得られたブリキ板の硬
度(HR30T)並びに、2%予歪後200℃×10min の
熱処理を行い、△Y.Pを測定しBH量とした。その測
定結果を、表2に示す。
明する。表1に示す化学成分の鋼を、表2に示す熱延条
件で2.5mmの熱延鋼帯を製造し、冷間圧延率90%で
0.25mmの冷延鋼板を得た。次いで、図2に示すヒー
トサイクルで、表2に示す温度、時間条件で連続焼鈍並
びに調質圧延を施し、表面処理原板を得、これに錫メッ
キを施し、ブリキ板を製造した。得られたブリキ板の硬
度(HR30T)並びに、2%予歪後200℃×10min の
熱処理を行い、△Y.Pを測定しBH量とした。その測
定結果を、表2に示す。
【0039】常温時効後の非ストレッチャーストレイン
性の評価は、得られた種々のブリキ板を室温で2ケ月間
常温時効した後、エアーゾール缶のドームボトムに加工
し、ストレチャーストレインの程度を黙視判定して行っ
た。常温時効後の非ストレッチャーストレイン性が確保
できたものは○、確保できなかったものは×として、表
2に示した。
性の評価は、得られた種々のブリキ板を室温で2ケ月間
常温時効した後、エアーゾール缶のドームボトムに加工
し、ストレチャーストレインの程度を黙視判定して行っ
た。常温時効後の非ストレッチャーストレイン性が確保
できたものは○、確保できなかったものは×として、表
2に示した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】 但し、SRT:スラブ加熱温度、F.T:熱延仕上温
度、C.T:巻き取り温度、BH量の単位:kgf /mm2
度、C.T:巻き取り温度、BH量の単位:kgf /mm2
【0042】鋼B、C、E、Fは、いずれも本発明の範
囲内の成分の鋼である。鋼B、Cは、C含有量を17.
36ppm と変化させたもの、鋼Eは、Bを0.0026
%添加したもの、鋼Fは、硬度アップのためにMnを
0.47%添加したものである。
囲内の成分の鋼である。鋼B、Cは、C含有量を17.
36ppm と変化させたもの、鋼Eは、Bを0.0026
%添加したもの、鋼Fは、硬度アップのためにMnを
0.47%添加したものである。
【0043】鋼A、Dは、それぞれ、C含有量が0.0
010%と低く、0.0070%と高く外れた本発明の
範囲外の成分のものである。
010%と低く、0.0070%と高く外れた本発明の
範囲外の成分のものである。
【0044】試料2,3,4,5,6,7,9,10
は、本発明の実施例である。何れもT−1〜T−3の硬
度範囲(HR30T=49±3〜57±3)であり、3kgf
/mm2以上のBH量並びに常温時効後の非ストレッチャ
ーストレイン性も確保できている。本発明によれば、コ
ンパクトで設備費の小さい超急速加熱短時間焼鈍法によ
り、硬度レベルがT−1〜T−3常温時効後非ストレッ
チャーストレイン性で、かつ優れたBH性を有する軟質
表面処理原板の製造が可能であることが分る。
は、本発明の実施例である。何れもT−1〜T−3の硬
度範囲(HR30T=49±3〜57±3)であり、3kgf
/mm2以上のBH量並びに常温時効後の非ストレッチャ
ーストレイン性も確保できている。本発明によれば、コ
ンパクトで設備費の小さい超急速加熱短時間焼鈍法によ
り、硬度レベルがT−1〜T−3常温時効後非ストレッ
チャーストレイン性で、かつ優れたBH性を有する軟質
表面処理原板の製造が可能であることが分る。
【0045】試料9,10は、それぞれ、B添加、Mn
添加を本発明の範囲内で行った例である。何れもT−1
〜T−3の硬度範囲で、且つ常温時効後の非ストレッチ
ャーストレイン性及び優れたBH性も確保できている。
添加を本発明の範囲内で行った例である。何れもT−1
〜T−3の硬度範囲で、且つ常温時効後の非ストレッチ
ャーストレイン性及び優れたBH性も確保できている。
【0046】試料1は、C含有量が0.0010%と本
発明の条件の下限を外れた比較例であり、BH量が1.
8kgf /mm2 と目標とする3.0kgf /mm2 に満たなか
った。
発明の条件の下限を外れた比較例であり、BH量が1.
8kgf /mm2 と目標とする3.0kgf /mm2 に満たなか
った。
【0047】試料8は、C含有量が0.0070%と本
発明の条件の上限を外れた比較例である。硬度が61と
高く外れ、且つ、常温時効後の非ストレッチャーストレ
イン性が確保できずストレッチャーストレインが発生し
た。
発明の条件の上限を外れた比較例である。硬度が61と
高く外れ、且つ、常温時効後の非ストレッチャーストレ
イン性が確保できずストレッチャーストレインが発生し
た。
【0048】試料11は、連続焼鈍時の加熱速度が20
℃/s、均熱時間が20sec と長く、全焼鈍時間が約8
0sec と現在工業的に行われている連続焼鈍条件の従来
例である。また、調質圧延率も通常行われている1.2
%を施したものである。得られたブリキ板は、軟質な材
質となっているものの、高温焼鈍のため板形状が悪く、
常温時効後の非ストレッチャーストレイン性も確保でき
ずストレチャーストレンが発生している。
℃/s、均熱時間が20sec と長く、全焼鈍時間が約8
0sec と現在工業的に行われている連続焼鈍条件の従来
例である。また、調質圧延率も通常行われている1.2
%を施したものである。得られたブリキ板は、軟質な材
質となっているものの、高温焼鈍のため板形状が悪く、
常温時効後の非ストレッチャーストレイン性も確保でき
ずストレチャーストレンが発生している。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、高温焼鈍が可能で、コ
ンパクトで設備費の小さい超急速加熱短時間の連続焼鈍
設備により、T−1〜T−3の常温時効後、非ストレッ
チャーストレイン性で、かつBH性に優れた軟質表面処
理原板の製造が可能となる。
ンパクトで設備費の小さい超急速加熱短時間の連続焼鈍
設備により、T−1〜T−3の常温時効後、非ストレッ
チャーストレイン性で、かつBH性に優れた軟質表面処
理原板の製造が可能となる。
【図1】本発明の連続焼鈍の加熱速度と硬度との関係を
示す図である。
示す図である。
【図2】本発明の連続焼鈍のヒートサイクルを示す図で
ある。
ある。
【図3】常温時効後の非ストレッチャーストレイン性お
よび優れたBH性を有するT−1〜T−3の軟質な表面
処理原板が確保できたC含有量と調質圧延率の領域を示
した図である。
よび優れたBH性を有するT−1〜T−3の軟質な表面
処理原板が確保できたC含有量と調質圧延率の領域を示
した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 田 輝 樹 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 新日本 製鐵株式会社広畑製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】C:0.0015〜0.0050%、M
n:0.05〜0.60%、P:0.001〜0.02
5%、S:0.001〜0.025%、solAl:
0.012〜0.120%、N:≦0.0120%、
B:B/N(原子量比)で2.5以下、T.O:≦0.
0070%、残部不可避的不純物及び鉄からなる鋼片
を、通常の熱間圧延条件で加熱、熱間圧延を行い、巻き
取り熱延鋼帯とし、85%以上の冷間圧延を行い、その
後、連続焼鈍にて少なくとも500℃以上の温度域を1
00℃/s以上で650〜850℃に加熱し、3秒以下
の保定を行い、その後室温まで冷却する再結晶焼鈍を行
い、次いで、調質圧延を{0.05×C(ppm )}%以
上、3.5%以下の範囲で施すことを特徴とする連続焼
鈍による非ストレッチャーストレイン性でBH性に優れ
た軟質表面処理原板の製造方法。 - 【請求項2】鋼片の組成がC:0.0015〜0.00
50%、Mn:0.05〜0.60%、P:0.001
〜0.025%、S:0.001〜0.025%、so
lAl:0.012〜0.120%、N:≦0.012
0%、T.O:≦0.0070%、残部不可避的不純物
及び鉄からなることを特徴とする請求項1に記載の連続
焼鈍による非ストレッチャーストレイン性でBH性に優
れた軟質表面処理原板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20429993A JPH06192745A (ja) | 1992-08-27 | 1993-08-18 | 連続焼鈍による非ストレッチャーストレイン性でbh性に優れた軟質表面処理原板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22869792 | 1992-08-27 | ||
| JP4-228697 | 1992-08-27 | ||
| JP20429993A JPH06192745A (ja) | 1992-08-27 | 1993-08-18 | 連続焼鈍による非ストレッチャーストレイン性でbh性に優れた軟質表面処理原板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06192745A true JPH06192745A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=26514401
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20429993A Pending JPH06192745A (ja) | 1992-08-27 | 1993-08-18 | 連続焼鈍による非ストレッチャーストレイン性でbh性に優れた軟質表面処理原板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06192745A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0905267A1 (en) * | 1997-07-28 | 1999-03-31 | Nkk Corporation | Soft cold-rolled steel sheet and method for making the same |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP20429993A patent/JPH06192745A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0905267A1 (en) * | 1997-07-28 | 1999-03-31 | Nkk Corporation | Soft cold-rolled steel sheet and method for making the same |
| CN1082560C (zh) * | 1997-07-28 | 2002-04-10 | 日本钢管株式会社 | 软质冷轧钢板及其制造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021119 |