JPH06194367A - リウマチ疾患の診断方法 - Google Patents
リウマチ疾患の診断方法Info
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- JPH06194367A JPH06194367A JP34638792A JP34638792A JPH06194367A JP H06194367 A JPH06194367 A JP H06194367A JP 34638792 A JP34638792 A JP 34638792A JP 34638792 A JP34638792 A JP 34638792A JP H06194367 A JPH06194367 A JP H06194367A
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- csf
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 関節液のM−CSF含量を測定する際、その
阻害物質を除去し、簡便、かつ高感度にM−CSFの含
量を免疫学的に測定する方法を提供する。 【構成】 ヒト関節液に含まれるヒアルロン酸を除去
し、のちヒト関節液に含まれる単球マクロファージコロ
ニー刺激因子を、単球マクロファージコロニー刺激因子
に特異的に反応する抗体と反応させて免疫学的に測定す
るリウマチ疾患の診断方法。 【効果】 ヒト関節液のM−CSFを迅速、正確、高感
度で定量でき、リウマチ疾患を正確に診断し得る。
阻害物質を除去し、簡便、かつ高感度にM−CSFの含
量を免疫学的に測定する方法を提供する。 【構成】 ヒト関節液に含まれるヒアルロン酸を除去
し、のちヒト関節液に含まれる単球マクロファージコロ
ニー刺激因子を、単球マクロファージコロニー刺激因子
に特異的に反応する抗体と反応させて免疫学的に測定す
るリウマチ疾患の診断方法。 【効果】 ヒト関節液のM−CSFを迅速、正確、高感
度で定量でき、リウマチ疾患を正確に診断し得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リウマチ疾患の診断
方法に関するものである。さらに詳しくは、この発明
は、免疫学的測定を用いたリウマチ疾患の簡便かつ高感
度の診断方法に関するものである。
方法に関するものである。さらに詳しくは、この発明
は、免疫学的測定を用いたリウマチ疾患の簡便かつ高感
度の診断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本における慢性関節リウマチ患者は、
人口1000人当たり約3人の割合といわれており、特
に女性に多いことが知られている(検査と技術、第11
巻、第402ペ−ジ、1983年)。この慢性関節リウ
マチは、自己免疫疾患の一つであるが、自己免疫疾患
は、生体の免疫機構のうち、自己に対する免疫寛容(im
munological torelance)が制御不能になった場合、産生
された自己抗体または自己反応性T細胞が関与して発症
する疾患であると定義されている(臨床検査、第35
巻、第148ペ−ジ、1991年)。この自己免疫疾患
には、リウマチの他に全身性エリテマト−デス、橋本
病、甲状腺中毒症等が知られている。
人口1000人当たり約3人の割合といわれており、特
に女性に多いことが知られている(検査と技術、第11
巻、第402ペ−ジ、1983年)。この慢性関節リウ
マチは、自己免疫疾患の一つであるが、自己免疫疾患
は、生体の免疫機構のうち、自己に対する免疫寛容(im
munological torelance)が制御不能になった場合、産生
された自己抗体または自己反応性T細胞が関与して発症
する疾患であると定義されている(臨床検査、第35
巻、第148ペ−ジ、1991年)。この自己免疫疾患
には、リウマチの他に全身性エリテマト−デス、橋本
病、甲状腺中毒症等が知られている。
【0003】リウマチの定義は、「骨、関節、筋肉、腱
などの運動器官に痛みとこわばりを訴える疾患」であ
り、特に慢性関節リウマチは、多発性関節炎を主症状と
するが、内臓にも広範に病変を惹起するため、全身性疾
患であるとされている(検査と技術、第11巻、第40
2ペ−ジ、1983年)。リウマチの診断には、アメリ
カリウマチ学会(ARA)により、1958年に作成さ
れた11項目の診断基準[ ブレティン・オン・ザ・リウ
マティック・ディジ−ジズ(Bulletin on the Rheumati
c Diseases)第9巻、第175ペ−ジ、1958年] が
使用されていたが、1987年に改訂され[ ア−スリテ
ィス・アンド・リウマティズム(Arthitis and Rheumat
ism)、別冊、第45ペ−ジ、1987年] 、診断基準が
次の7項目に削減された。 1)少なくとも1時間以上持続する朝のこわばり(6週
以上持続) 2)3個以上の関節の腫脹(6週以上持続) 3)手(WRIST)、中手指関節(MCP)、近位指関節(PIP)
の腫脹(6週以上持続) 4)対称性関節腫脹 5)手、指のX線像の変化 6)皮下結節(リウマチ結節) 7)リウマトイド因子の存在 そして、これら7項目のうち少なくとも4項目の病変が
認められれば、リウマチであると診断される。
などの運動器官に痛みとこわばりを訴える疾患」であ
り、特に慢性関節リウマチは、多発性関節炎を主症状と
するが、内臓にも広範に病変を惹起するため、全身性疾
患であるとされている(検査と技術、第11巻、第40
2ペ−ジ、1983年)。リウマチの診断には、アメリ
カリウマチ学会(ARA)により、1958年に作成さ
れた11項目の診断基準[ ブレティン・オン・ザ・リウ
マティック・ディジ−ジズ(Bulletin on the Rheumati
c Diseases)第9巻、第175ペ−ジ、1958年] が
使用されていたが、1987年に改訂され[ ア−スリテ
ィス・アンド・リウマティズム(Arthitis and Rheumat
ism)、別冊、第45ペ−ジ、1987年] 、診断基準が
次の7項目に削減された。 1)少なくとも1時間以上持続する朝のこわばり(6週
以上持続) 2)3個以上の関節の腫脹(6週以上持続) 3)手(WRIST)、中手指関節(MCP)、近位指関節(PIP)
の腫脹(6週以上持続) 4)対称性関節腫脹 5)手、指のX線像の変化 6)皮下結節(リウマチ結節) 7)リウマトイド因子の存在 そして、これら7項目のうち少なくとも4項目の病変が
認められれば、リウマチであると診断される。
【0004】とくに、これらの規準のうち、リウマチの
客観的診断にはリウマトイド因子の測定を行うことが一
般的に行われているが、実際には、健常人でもリウマト
イド因子陽性の人が数〜10%程度存在し、一方リウマ
チと診断された人でもリウマトイド因子の陽性率は40
〜90%である(検査と技術、第16巻、第1422ペ
−ジ、1988年)。
客観的診断にはリウマトイド因子の測定を行うことが一
般的に行われているが、実際には、健常人でもリウマト
イド因子陽性の人が数〜10%程度存在し、一方リウマ
チと診断された人でもリウマトイド因子の陽性率は40
〜90%である(検査と技術、第16巻、第1422ペ
−ジ、1988年)。
【0005】近年このリウマチの炎症性とサイトカイン
との関係が徐々に明らかになりつつある。特にインタ−
ロイキン1(IL-1)および腫瘍壊死因子(TNF)との関係に
ついては、その報告も多い[ ア−スリティス・アンド・
リウマティズム(Arthritisand Rheumatism)、第30
巻、第562ペ−ジ、1987年、ア−スリティス・ア
ンド・リウマティズム(Arthritis and Rheumatism)、
第31巻、第480ペ−ジ、1988年、日本整形外科
学会誌、第63巻、第1353ペ−ジ、1989年、ブ
リティッシュ・ジャ−ナル・オブ・リウマトロジ−(Br
itish Journalof Rheumatology )、第28巻、第10
4ペ−ジ、1989年およびアナルズ・オブ・ザ・リウ
マティック・ディジ−ズ(Annals of the Rheumatic Di
seases)、第47巻、第768ペ−ジ、1988年] 。
これらの報告によれば、特にリウマチに関連してという
よりも、リウマチを炎症性の疾患の一つとしてとらえ、
局所炎症とサイトカインとの関係が論じられている。
との関係が徐々に明らかになりつつある。特にインタ−
ロイキン1(IL-1)および腫瘍壊死因子(TNF)との関係に
ついては、その報告も多い[ ア−スリティス・アンド・
リウマティズム(Arthritisand Rheumatism)、第30
巻、第562ペ−ジ、1987年、ア−スリティス・ア
ンド・リウマティズム(Arthritis and Rheumatism)、
第31巻、第480ペ−ジ、1988年、日本整形外科
学会誌、第63巻、第1353ペ−ジ、1989年、ブ
リティッシュ・ジャ−ナル・オブ・リウマトロジ−(Br
itish Journalof Rheumatology )、第28巻、第10
4ペ−ジ、1989年およびアナルズ・オブ・ザ・リウ
マティック・ディジ−ズ(Annals of the Rheumatic Di
seases)、第47巻、第768ペ−ジ、1988年] 。
これらの報告によれば、特にリウマチに関連してという
よりも、リウマチを炎症性の疾患の一つとしてとらえ、
局所炎症とサイトカインとの関係が論じられている。
【0006】また、インタ−ロイキン6(IL-6)および
顆粒球/単球マクロファ−ジ刺激因子との関連も明らか
になりつつある「医学のあゆみ、第161巻、第580
ペ−ジ、1992年] が、この報告も、どちらかといえ
ばリウマチに限らず、炎症性の疾患としての関係が論じ
られている。単球マクロファージ刺激因子(Macrophage
Colony Stimulating Factor:以下、M−CSFと略記
することがある)は、白血球の機能を促進するため感染
症の予防および治療効果を有すること[ ジャ−ナル・オ
ブ・イムノロジ−(Journalof Immunology)、第131
巻、第2983ペ−ジ、1983年、ジャ−ナル・オブ
・イムノロジ−(Journal of Immunology)、第122
巻、第1134ペ−ジ、1979年およびジャ−ナル・
オブ・イムノロジ−(Journal of Immunology)、第13
0巻、第795ペ−ジ、1983年] 、およびその分化
誘導活性により、骨髄性白血病の治療に有効であること
[ インタ−ナショナル・ジャ−ナル・オブ・カンサ−
(International Journal OF Cancer)、第30巻、第7
73ペ−ジ、1982年] 等が知られているが、この他
にも、近年その多彩な役割が明らかになってきている。
例えば、破骨細胞が極めて少ない骨大理石病のモデル動
物であるop/op マウスがM−CSF欠損動物であること
[ ネイチャ−(Nature)、第345巻、第442ペ−
ジ、1990年] 、この破骨細胞減少が、M−CSF投
与により改善されたこと[ ジャ−ナル・オブ・ボ−ン・
アンド・ミネラル・リサ−チ(Journal of Bone and Mi
neral Research)、第5巻(別冊2、要約)、第534
ペ−ジ、1990年] により、M−CSFは、生体内で
も破骨細胞形成に重要な役割を果たしていることが、推
定されている。
顆粒球/単球マクロファ−ジ刺激因子との関連も明らか
になりつつある「医学のあゆみ、第161巻、第580
ペ−ジ、1992年] が、この報告も、どちらかといえ
ばリウマチに限らず、炎症性の疾患としての関係が論じ
られている。単球マクロファージ刺激因子(Macrophage
Colony Stimulating Factor:以下、M−CSFと略記
することがある)は、白血球の機能を促進するため感染
症の予防および治療効果を有すること[ ジャ−ナル・オ
ブ・イムノロジ−(Journalof Immunology)、第131
巻、第2983ペ−ジ、1983年、ジャ−ナル・オブ
・イムノロジ−(Journal of Immunology)、第122
巻、第1134ペ−ジ、1979年およびジャ−ナル・
オブ・イムノロジ−(Journal of Immunology)、第13
0巻、第795ペ−ジ、1983年] 、およびその分化
誘導活性により、骨髄性白血病の治療に有効であること
[ インタ−ナショナル・ジャ−ナル・オブ・カンサ−
(International Journal OF Cancer)、第30巻、第7
73ペ−ジ、1982年] 等が知られているが、この他
にも、近年その多彩な役割が明らかになってきている。
例えば、破骨細胞が極めて少ない骨大理石病のモデル動
物であるop/op マウスがM−CSF欠損動物であること
[ ネイチャ−(Nature)、第345巻、第442ペ−
ジ、1990年] 、この破骨細胞減少が、M−CSF投
与により改善されたこと[ ジャ−ナル・オブ・ボ−ン・
アンド・ミネラル・リサ−チ(Journal of Bone and Mi
neral Research)、第5巻(別冊2、要約)、第534
ペ−ジ、1990年] により、M−CSFは、生体内で
も破骨細胞形成に重要な役割を果たしていることが、推
定されている。
【0007】炎症には、患部血管およびその隣接組織に
おける複雑な一連の細胞学的および組織学的反応が関与
しており、組織部分には血漿、蛋白質、およびマクロフ
ァ−ジ細胞の流入が惹起される。そのため、マクロファ
−ジを活性化する因子の存在は容易に推定され、またリ
ウマチによる炎症ではその初期において骨粗鬆様の症状
を呈することからも、IL-1およびTNF のみならず、M−
CSFの存在が当然のことながら予想される。ところ
が、リウマチとM−CSFの関係についての報告はほと
んどなく、次の2例が知られている。第1に、リウマチ
患者の関節液中にはインタ−ロイキン2(IL-2)および
インタ−ロイキン3(IL-3)が存在せず、M−CSFが
存在したという報告がある[ ジャ−ナル・オブ・エクス
ペリメンタル・メディスン(Journal of Experimental
Medicine)第168巻、第1573ペ−ジ、1988
年] 。この論文中で著者らは、リウマチ患者より得た関
節液をゲルろ過クロマトグラフィ−にかけた後、マウス
骨髄を用いて軟寒天コロニ−形成法にてコロニ−を検出
し、そのゲルろ過における分子量の位置および形成され
たコロニ−からここに見られる因子がM−CSFである
ことを推定している。すなわち著者らは、検出される因
子がM−CSFであることを証明するために放射性免疫
測定法により試験し、この因子がM−CSFに特異的な
抗体を使用しても検出できることを示している。しかし
ながら、この方法は、前処理に操作が繁雑なゲル濾過を
行ったサンプルを測定しており、M−CSFがリウマチ
患者に存在することを推定したのみであり、この存在が
健常人にもあてはまるか否かは明らかでなく、また変形
性関節炎においても明らかにされていない。
おける複雑な一連の細胞学的および組織学的反応が関与
しており、組織部分には血漿、蛋白質、およびマクロフ
ァ−ジ細胞の流入が惹起される。そのため、マクロファ
−ジを活性化する因子の存在は容易に推定され、またリ
ウマチによる炎症ではその初期において骨粗鬆様の症状
を呈することからも、IL-1およびTNF のみならず、M−
CSFの存在が当然のことながら予想される。ところ
が、リウマチとM−CSFの関係についての報告はほと
んどなく、次の2例が知られている。第1に、リウマチ
患者の関節液中にはインタ−ロイキン2(IL-2)および
インタ−ロイキン3(IL-3)が存在せず、M−CSFが
存在したという報告がある[ ジャ−ナル・オブ・エクス
ペリメンタル・メディスン(Journal of Experimental
Medicine)第168巻、第1573ペ−ジ、1988
年] 。この論文中で著者らは、リウマチ患者より得た関
節液をゲルろ過クロマトグラフィ−にかけた後、マウス
骨髄を用いて軟寒天コロニ−形成法にてコロニ−を検出
し、そのゲルろ過における分子量の位置および形成され
たコロニ−からここに見られる因子がM−CSFである
ことを推定している。すなわち著者らは、検出される因
子がM−CSFであることを証明するために放射性免疫
測定法により試験し、この因子がM−CSFに特異的な
抗体を使用しても検出できることを示している。しかし
ながら、この方法は、前処理に操作が繁雑なゲル濾過を
行ったサンプルを測定しており、M−CSFがリウマチ
患者に存在することを推定したのみであり、この存在が
健常人にもあてはまるか否かは明らかでなく、また変形
性関節炎においても明らかにされていない。
【0008】第2に、種々の関節液中のM−CSFを前
述のマウス骨髄を用いた軟寒天コロニ−形成法にて測定
し、リウマチ患者の関節液ではM−CSFレベルが、変
形性関節炎患者の関節液よりは高いことを推定した報告
[ リュ−マトロジ−・インタ−ナショナル(Rheumatolo
gy International)、第10巻、第131ペ−ジ、19
90年] があるが、ここで使用している方法は、測定に
5〜10日も要するマウス骨髄を用いた軟寒天コロニ−
形成法であり、例えば日常的な検査に応用することはで
きない。
述のマウス骨髄を用いた軟寒天コロニ−形成法にて測定
し、リウマチ患者の関節液ではM−CSFレベルが、変
形性関節炎患者の関節液よりは高いことを推定した報告
[ リュ−マトロジ−・インタ−ナショナル(Rheumatolo
gy International)、第10巻、第131ペ−ジ、19
90年] があるが、ここで使用している方法は、測定に
5〜10日も要するマウス骨髄を用いた軟寒天コロニ−
形成法であり、例えば日常的な検査に応用することはで
きない。
【0009】以上のようにM−CSFに関する報告例が
少ないのは、関節液中のM−CSF含量を測定する場
合、従来使用されている感度の低い生物活性の測定では
検出できないか、または検出が難しいこと、さらに生物
活性の測定方法が繁雑で日数と手間が掛かることによる
ものである。また、免疫学的測定を行う場合は、関節液
に存在するいずれかの物質によりその測定が阻害される
ため、例えば前記のゲル濾過等の繁雑な前処理を行わな
ければならないことによる。
少ないのは、関節液中のM−CSF含量を測定する場
合、従来使用されている感度の低い生物活性の測定では
検出できないか、または検出が難しいこと、さらに生物
活性の測定方法が繁雑で日数と手間が掛かることによる
ものである。また、免疫学的測定を行う場合は、関節液
に存在するいずれかの物質によりその測定が阻害される
ため、例えば前記のゲル濾過等の繁雑な前処理を行わな
ければならないことによる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、M−C
SFはリウマチ患者の関節液に存在することが軟寒天コ
ロニ−形成法により明かにされてはいるが、免疫学的な
考察はほとんど行われていない。この免疫学的な考察が
行われていない原因は、関節液中に存在する物質により
その測定が阻害されるため、関節液を事前にクロマトグ
ラフィ−にかけるなどの前処理が必要であるが、このよ
うな操作は、一度に一検体しか処理できず、また多くの
解析に使用されている軟寒天骨髄培養法は熟練を要し、
さらに5〜10日程度の日数を要するという不利な条件が
多く重なったことによる。
SFはリウマチ患者の関節液に存在することが軟寒天コ
ロニ−形成法により明かにされてはいるが、免疫学的な
考察はほとんど行われていない。この免疫学的な考察が
行われていない原因は、関節液中に存在する物質により
その測定が阻害されるため、関節液を事前にクロマトグ
ラフィ−にかけるなどの前処理が必要であるが、このよ
うな操作は、一度に一検体しか処理できず、また多くの
解析に使用されている軟寒天骨髄培養法は熟練を要し、
さらに5〜10日程度の日数を要するという不利な条件が
多く重なったことによる。
【0011】この発明は、以上のとおりの状況に鑑みて
なされたものであり、特に関節液のM−CSF含量を測
定する際、その阻害物質を除去し、迅速、簡便、かつ高
感度にM−CSFの含量を免疫学的に測定する方法を提
供することを目的としている。さらにこの発明は、関節
液のM−CSF含量を定量することにより、他の関節炎
[例えば変形性関節炎(O.A.)]患者とリウマチ患者と
を明確に識別する診断方法を提供することを目的として
もいる。
なされたものであり、特に関節液のM−CSF含量を測
定する際、その阻害物質を除去し、迅速、簡便、かつ高
感度にM−CSFの含量を免疫学的に測定する方法を提
供することを目的としている。さらにこの発明は、関節
液のM−CSF含量を定量することにより、他の関節炎
[例えば変形性関節炎(O.A.)]患者とリウマチ患者と
を明確に識別する診断方法を提供することを目的として
もいる。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、ヒアルロン酸を除去したヒト関
節液に含まれる単球マクロファージコロニー刺激因子
を、単球マクロファージコロニー刺激因子に特異的に反
応する抗体と反応させて免疫学的に測定するリウマチ疾
患の診断方法を提供する。
を解決するものとして、ヒアルロン酸を除去したヒト関
節液に含まれる単球マクロファージコロニー刺激因子
を、単球マクロファージコロニー刺激因子に特異的に反
応する抗体と反応させて免疫学的に測定するリウマチ疾
患の診断方法を提供する。
【0013】また、この発明は、上記単球マクロファー
ジコロニー刺激因子に特異的に反応する抗体が、ハイブ
リドーマMO9106(微工研条寄第3662号)の産生するモノ
クロ−ナル抗体であること、およびヒアルロン酸の除去
が、ヒアルロニダーゼによる消化であることを望ましい
態様としてもいる。この発明の発明者等は、先にヒトM
−CSFβ型ダイマーに特異的に反応し、ヒトM−CS
Fβ型モノマー、ヒトM−CSFα型ダイマーおよびヒ
トM−CSFα型モノマーのいずれにも反応しないモノ
クローナル抗体、この抗体を産生するハイブリドーマ、
およびこの抗体の利用に関する発明を行い、特許出願し
た(特願平3−333607号。以下先願と記載す
る)。
ジコロニー刺激因子に特異的に反応する抗体が、ハイブ
リドーマMO9106(微工研条寄第3662号)の産生するモノ
クロ−ナル抗体であること、およびヒアルロン酸の除去
が、ヒアルロニダーゼによる消化であることを望ましい
態様としてもいる。この発明の発明者等は、先にヒトM
−CSFβ型ダイマーに特異的に反応し、ヒトM−CS
Fβ型モノマー、ヒトM−CSFα型ダイマーおよびヒ
トM−CSFα型モノマーのいずれにも反応しないモノ
クローナル抗体、この抗体を産生するハイブリドーマ、
およびこの抗体の利用に関する発明を行い、特許出願し
た(特願平3−333607号。以下先願と記載す
る)。
【0014】先願出願後、この発明の発明者等は、先願
の発明で得られたモノクローナル抗体の診断薬としての
利用について鋭意研究を行い、このモノクローナル抗体
がリウマチ疾患の診断に利用しうることを見出し、この
発明を完成した。以下、この発明についてさらに詳しく
説明する。関節液のM−CSF含量を測定する際の阻害
物質として、関節液の粘凋性に関与している多量のヒア
ルロン酸がある。ヒアルロン酸を除去するためには、分
子量分画を行うことが最も簡便な方法であるが、ヒアル
ロン酸とM−CSFが複雑に絡まり合っている場合、ヒ
アルロン酸を除去する際にM−CSFも除去してしまう
可能性がある。そこで、例えばヒアルロン酸をヒアルロ
ニダ−ゼ(EC 4.2.2.1)で消化し、最終的にオリゴ糖に
分解することにより、関節液の粘凋性を低下させ、M−
CSF含量の測定における阻害物質を除去することが可
能である。
の発明で得られたモノクローナル抗体の診断薬としての
利用について鋭意研究を行い、このモノクローナル抗体
がリウマチ疾患の診断に利用しうることを見出し、この
発明を完成した。以下、この発明についてさらに詳しく
説明する。関節液のM−CSF含量を測定する際の阻害
物質として、関節液の粘凋性に関与している多量のヒア
ルロン酸がある。ヒアルロン酸を除去するためには、分
子量分画を行うことが最も簡便な方法であるが、ヒアル
ロン酸とM−CSFが複雑に絡まり合っている場合、ヒ
アルロン酸を除去する際にM−CSFも除去してしまう
可能性がある。そこで、例えばヒアルロン酸をヒアルロ
ニダ−ゼ(EC 4.2.2.1)で消化し、最終的にオリゴ糖に
分解することにより、関節液の粘凋性を低下させ、M−
CSF含量の測定における阻害物質を除去することが可
能である。
【0015】この発明の発明者らは、その可能性を検討
し、この方法により、阻害物質が除去されることを確認
した。この発明の方法において、ヒアルロン酸を除去す
る方法は、前記のヒアルロニダ−ゼ消化に限定されるも
のではなく、M−CSFに影響を与えずにヒアルロン酸
のみを消化、または除去する方法であれば、その他の方
法も利用することができる。
し、この方法により、阻害物質が除去されることを確認
した。この発明の方法において、ヒアルロン酸を除去す
る方法は、前記のヒアルロニダ−ゼ消化に限定されるも
のではなく、M−CSFに影響を与えずにヒアルロン酸
のみを消化、または除去する方法であれば、その他の方
法も利用することができる。
【0016】この発明に使用する抗体の製造および免疫
学的測定方法は、先願の方法を採用できるが、特にこれ
に限定されるものではなく、同程度の感度を有する測定
法であれば、利用することが可能である。この発明に使
用する抗体の製造法を例示すれば、次のとおりである。 (1)ハイブリドーマの作出 この発明のハイブリド−マの作出は、免疫、細胞融合、
融合細胞選択、アッセイおよびクロ−ニングの各工程よ
りなる公知の方法[ネイチャー(Nature)、第256巻、
第495ページ、1975年]により次のようにして行
われる。 1)免疫 精製β型ダイマ−を抗原として用い、完全フロインドま
たは不完全フロインドのアジュバントと混和し、1週間
〜数か月の間隔でラットまたはマウス等に1〜4回注射
し、動物を感作する。なお、精製β型ダイマ−は、例え
ば特開昭64-22899号公報記載の方法により健康な人の尿
から分離、精製される。 2)細胞融合 前記の操作により免疫された動物から常法により摘出し
た脾臓細胞またはリンパ球B細胞と、骨髄腫細胞とを融
合し、融合細胞を得る。使用する骨髄腫細胞は、公知の
HGPRT(hypoxanthine-guanine phosphoribosyl transfer
ase)欠損マウスまたはラット骨髄腫細胞であり、ケーラ
ーおよびミルスタインの方法[ネイチャー(Nature)、第
256巻、第495ページ、1975年]により容易に
入手し得る。融合方法としてはHJV 法(センダイウイル
スを用いる方法)、ポリエチレングリコ−ル法(PEG
法)、電気融合法等の公知の方法が例示できる。 3)融合細胞の選択 次いで融合細胞のみが生育できる適当な選択培地中で2
〜4日毎に新鮮な選択培地と交換しながら10〜20日間培
養し、所望の融合細胞のみを選別する。HGPRT欠損骨髄
腫細胞を融合親細胞として用いた場合、選択培地として
はHAT(Hypoxanthine, Aminopterin, Thymidine)培地、
HAz(Hypoxanthine, Azaserine)培地等を例示することが
できる。 4)アッセイ アッセイ工程は、融合細胞の中から、目的とする特異抗
体産生細胞を選別する工程である。通常、選別は、培養
上清に含まれる抗体活性を固相または液相放射性同位元
素免疫測定法(RIA)、酵素結合免疫化学測定法(E
IA)、凝集法、蛍光抗体法等の公知の方法で行われ
る。 5)クロ−ニング クロ−ニング工程は、目的の特異抗体産生細胞を一つの
クロ−ンから由来した均一な細胞集団とする工程であ
る。公知の限外希釈法等によってモノクロ−ナルな細胞
から由来し、安定してM−CSFと反応する抗体を産生
する細胞株、いわゆるハイブリド−マを得る。
学的測定方法は、先願の方法を採用できるが、特にこれ
に限定されるものではなく、同程度の感度を有する測定
法であれば、利用することが可能である。この発明に使
用する抗体の製造法を例示すれば、次のとおりである。 (1)ハイブリドーマの作出 この発明のハイブリド−マの作出は、免疫、細胞融合、
融合細胞選択、アッセイおよびクロ−ニングの各工程よ
りなる公知の方法[ネイチャー(Nature)、第256巻、
第495ページ、1975年]により次のようにして行
われる。 1)免疫 精製β型ダイマ−を抗原として用い、完全フロインドま
たは不完全フロインドのアジュバントと混和し、1週間
〜数か月の間隔でラットまたはマウス等に1〜4回注射
し、動物を感作する。なお、精製β型ダイマ−は、例え
ば特開昭64-22899号公報記載の方法により健康な人の尿
から分離、精製される。 2)細胞融合 前記の操作により免疫された動物から常法により摘出し
た脾臓細胞またはリンパ球B細胞と、骨髄腫細胞とを融
合し、融合細胞を得る。使用する骨髄腫細胞は、公知の
HGPRT(hypoxanthine-guanine phosphoribosyl transfer
ase)欠損マウスまたはラット骨髄腫細胞であり、ケーラ
ーおよびミルスタインの方法[ネイチャー(Nature)、第
256巻、第495ページ、1975年]により容易に
入手し得る。融合方法としてはHJV 法(センダイウイル
スを用いる方法)、ポリエチレングリコ−ル法(PEG
法)、電気融合法等の公知の方法が例示できる。 3)融合細胞の選択 次いで融合細胞のみが生育できる適当な選択培地中で2
〜4日毎に新鮮な選択培地と交換しながら10〜20日間培
養し、所望の融合細胞のみを選別する。HGPRT欠損骨髄
腫細胞を融合親細胞として用いた場合、選択培地として
はHAT(Hypoxanthine, Aminopterin, Thymidine)培地、
HAz(Hypoxanthine, Azaserine)培地等を例示することが
できる。 4)アッセイ アッセイ工程は、融合細胞の中から、目的とする特異抗
体産生細胞を選別する工程である。通常、選別は、培養
上清に含まれる抗体活性を固相または液相放射性同位元
素免疫測定法(RIA)、酵素結合免疫化学測定法(E
IA)、凝集法、蛍光抗体法等の公知の方法で行われ
る。 5)クロ−ニング クロ−ニング工程は、目的の特異抗体産生細胞を一つの
クロ−ンから由来した均一な細胞集団とする工程であ
る。公知の限外希釈法等によってモノクロ−ナルな細胞
から由来し、安定してM−CSFと反応する抗体を産生
する細胞株、いわゆるハイブリド−マを得る。
【0017】以上の方法により得られたハイブリドーマ
は、M−CSFに特異的に反応するモノクロ−ナル抗体
を産生するという機能的特徴を有している。その代表的
な例としてラットのリンパ球B細胞とラットのミエロー
マ細胞とを融合して得たハイブリドーマを、ハイブリド
ーマMO9106と命名し、既に通商産業省工業技術院微生物
工業技術研究所に寄託し、微工研条寄第3662号(FERM BP
-3662)なる受託番号が付されている。
は、M−CSFに特異的に反応するモノクロ−ナル抗体
を産生するという機能的特徴を有している。その代表的
な例としてラットのリンパ球B細胞とラットのミエロー
マ細胞とを融合して得たハイブリドーマを、ハイブリド
ーマMO9106と命名し、既に通商産業省工業技術院微生物
工業技術研究所に寄託し、微工研条寄第3662号(FERM BP
-3662)なる受託番号が付されている。
【0018】このハイブリドーマMO9106は、次の性質を
有している。 a)由 来:ラット脾細胞(Lou ラット;実験動物
中央研究所より入手)とラットミエロ−マ細胞(Y3Ag1.
2.3 )[ネイチャ−(Nature)、第277巻、第131ペ
−ジ、1979年]) との融合細胞であるハイブリド−
マ b)形 態:非紡錘形であり、ほぼ球形を呈する c)継代培養 :可能 d)機能的特徴:M−CSFβ型ダイマ−に特異的に反
応するモノクロ−ナル抗体の産生 e)細胞増殖性:附着および浮遊の両者において良好 f)保存条件 :10%DMSO,90%FCS中にて−80℃以下で
保存する g)血清要求性:通常、10%FCS添加培地にて培養する (2)モノクロ−ナル抗体の取得 この発明の抗体は、前記ハイブリド−マを組織培養用フ
ラスコに接種し、公知の無血清培地、血清を含む公知の
動物細胞用培地等で培養し、得られた培養上清から、ま
たはプリスタン(2,6,10,14-Tetramethyl pentadecane)
を前投与したマウス等の動物にこのハイブリド−マを接
種し、生体内培養して得た生体浸出液から、公知の方法
により精製される。すなわち、得られた培養上清または
生体浸出液を通常の蛋白精製に用いられる生化学的方
法、例えば硫酸アンモニウムによる塩沈法、カラムクロ
マトグラフィ−等により精製される。得られたモノクロ
−ナル抗体はβ型ダイマ−と特異的に結合し、単一クロ
−ンに由来する均一な抗体であり、ラットまたはマウス
由来であることを特徴としている。
有している。 a)由 来:ラット脾細胞(Lou ラット;実験動物
中央研究所より入手)とラットミエロ−マ細胞(Y3Ag1.
2.3 )[ネイチャ−(Nature)、第277巻、第131ペ
−ジ、1979年]) との融合細胞であるハイブリド−
マ b)形 態:非紡錘形であり、ほぼ球形を呈する c)継代培養 :可能 d)機能的特徴:M−CSFβ型ダイマ−に特異的に反
応するモノクロ−ナル抗体の産生 e)細胞増殖性:附着および浮遊の両者において良好 f)保存条件 :10%DMSO,90%FCS中にて−80℃以下で
保存する g)血清要求性:通常、10%FCS添加培地にて培養する (2)モノクロ−ナル抗体の取得 この発明の抗体は、前記ハイブリド−マを組織培養用フ
ラスコに接種し、公知の無血清培地、血清を含む公知の
動物細胞用培地等で培養し、得られた培養上清から、ま
たはプリスタン(2,6,10,14-Tetramethyl pentadecane)
を前投与したマウス等の動物にこのハイブリド−マを接
種し、生体内培養して得た生体浸出液から、公知の方法
により精製される。すなわち、得られた培養上清または
生体浸出液を通常の蛋白精製に用いられる生化学的方
法、例えば硫酸アンモニウムによる塩沈法、カラムクロ
マトグラフィ−等により精製される。得られたモノクロ
−ナル抗体はβ型ダイマ−と特異的に結合し、単一クロ
−ンに由来する均一な抗体であり、ラットまたはマウス
由来であることを特徴としている。
【0019】以上のようにして得られたモノクロ−ナル
抗体は、次に示す理化学的性質を有している。 ラット由来のγグロブリンのIgG に属する。 IgG のIgG1 サブクラスに属する。 L鎖として、κ鎖を有する。
抗体は、次に示す理化学的性質を有している。 ラット由来のγグロブリンのIgG に属する。 IgG のIgG1 サブクラスに属する。 L鎖として、κ鎖を有する。
【0020】以上のようにして調製されたモノクロ−ナ
ル抗体はM−CSFβ型ダイマ−に特異的に反応する
が、この発明においてはβ型ダイマ−以外のM−CSF
に反応する抗体を使用することもできる。この発明の方
法に使用する診断薬を例示すれば、次のとおりである。
この発明の方法に使用する診断薬としては、EIA(Enz
yme-Immuno Assay)試薬が望ましく、各試薬を一組のセ
ット(いわゆるキット)とするのが使用上便利であるた
め、以下キット化された試薬を例示して説明する。
ル抗体はM−CSFβ型ダイマ−に特異的に反応する
が、この発明においてはβ型ダイマ−以外のM−CSF
に反応する抗体を使用することもできる。この発明の方
法に使用する診断薬を例示すれば、次のとおりである。
この発明の方法に使用する診断薬としては、EIA(Enz
yme-Immuno Assay)試薬が望ましく、各試薬を一組のセ
ット(いわゆるキット)とするのが使用上便利であるた
め、以下キット化された試薬を例示して説明する。
【0021】この発明の方法に使用する診断薬は、固定
化抗M−CSF抗体(1次抗体)、抗M−CSF抗体
(2次抗体)、酵素標識抗体(3次抗体)、活性測定用
基質、反応停止剤、検量線作成用標準品、および緩衝液
の7種の試薬から構成される。 固定化抗M−CSF抗体 固定化抗M−CSF抗体は、1次抗体として用いられる
抗M−CSF抗体を不溶性担体に固定化したものであ
る。不溶性担体としては、ビ−ズ、マイクロプレ−ト、
繊維等が例示できるが、マイクロプレ−トが望ましく、
特にポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
透明な合成樹脂製の酵素免疫測定法用マイクロタイトレ
−ションプレ−トが好適である。
化抗M−CSF抗体(1次抗体)、抗M−CSF抗体
(2次抗体)、酵素標識抗体(3次抗体)、活性測定用
基質、反応停止剤、検量線作成用標準品、および緩衝液
の7種の試薬から構成される。 固定化抗M−CSF抗体 固定化抗M−CSF抗体は、1次抗体として用いられる
抗M−CSF抗体を不溶性担体に固定化したものであ
る。不溶性担体としては、ビ−ズ、マイクロプレ−ト、
繊維等が例示できるが、マイクロプレ−トが望ましく、
特にポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
透明な合成樹脂製の酵素免疫測定法用マイクロタイトレ
−ションプレ−トが好適である。
【0022】抗M−CSF抗体(1次抗体)としては、
前記モノクロ−ナル抗体または公知の方法で得られたポ
リクロ−ナル抗体が使用できるが、ウサギ由来抗M−C
SF抗体が望ましい。公知の方法で得られるポリクロ−
ナル抗体は、具体的には精製M−CSFを適当な動物
(例えば、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、モルモット
等)に免疫して得た抗血清から、通常の蛋白の精製法に
より精製される。
前記モノクロ−ナル抗体または公知の方法で得られたポ
リクロ−ナル抗体が使用できるが、ウサギ由来抗M−C
SF抗体が望ましい。公知の方法で得られるポリクロ−
ナル抗体は、具体的には精製M−CSFを適当な動物
(例えば、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、モルモット
等)に免疫して得た抗血清から、通常の蛋白の精製法に
より精製される。
【0023】固定化は次のようにして行われる。波長28
0nm で測定した吸光度により表わされる蛋白濃度が0.00
1 〜0.005 の範囲に抗体を溶解し、この溶液の適量、例
えば50〜100 μlを容器に入れ、例えば0〜37℃で1〜
24時間静置し、希釈液を除去する。適量の洗浄液、例え
ば200 〜300 μlを用い、望ましくは1〜3回洗浄す
る。洗浄液としては、蒸留水、生理食塩液、およびこれ
らに0.01〜1.0%のアルブミン、Tween-20を添加溶解した
液が使用できる。 抗M−CSF抗体(2次抗体) 2次抗体として用いられる抗M−CSF抗体は、1次抗
体が前記のモノクロ−ナル抗体であれば、公知の方法に
より得られるポリクロ−ナル抗体であり、1次抗体が公
知の方法により得られるポリクロ−ナル抗体であれば、
そのモノクロ−ナル抗体を用いることができるが、前記
のモノクロ−ナル抗体を用いるのが望ましい。 酵素標識抗体 酵素標識抗体は3次抗体として用いられる抗体に酵素を
標識したものである。標識用酵素はEIA試薬で通常用
いられる酵素、例えばパ−オキシダ−ゼ、アルカリフォ
スファタ−ゼ、β−D−ガラクトシダ−ゼ等が使用でき
るが、パ−オキシダ−ゼを用いるのが望ましい。3次抗
体は、2次抗体である抗M−CSF抗体に対する抗体と
しての役割を有している。具体的には2次抗体と同種動
物に由来するイムノグロブリンに対する抗体であり、例
えば、2次抗体が前記のモノクロ−ナル抗体である場
合、3次抗体はラット由来イムノグロブリンに対する抗
体(抗ラット由来イムノグロブリン抗体)である。この
3次抗体は、公知の方法により次のようにして調製され
る。2次抗体と同種動物由来のイムノグロブリンを適当
な動物(例えば、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、モルモ
ット等。ただし、2次抗体とは由来が異なることが望ま
しい)に免疫し、得られた抗血清から精製されるが、ヤ
ギ由来のウサギイムノグロブリンに対する抗体を用いる
のが望ましい。標識方法は公知の方法であり、例えば、
N−サクシンイミジル3−(2´−ピリジルジチオ)プ
ロピオネ−トを用いる方法、グルタルアルデヒドを用い
る方法、N,N´−ο−フェニレンジマレイミドを用い
る方法等を例示することができる。 活性測定用基質 酵素活性測定用基質は、使用する標識用酵素の種類によ
って異なるが、当該酵素に適当した基質の粉末、錠剤ま
たは溶液であり、例えばパ−オキシダ−ゼにはABTS
と過酸化水素、ο−フェニレンジアミンと過酸化水素の
組合せ等、またアルカリフォスファタ−ゼにはフェニル
リン酸と4−アミノアンチピリンの組合せ等を例示する
ことができる。 反応停止剤 反応停止剤も使用する標識用酵素の種類により異なる
が、使用する酵素に適当した公知の反応停止剤を用いる
ことができる。 検量線作成用標準品 この発明の試薬に用いられる標準品は後述する検量線を
作成するために用いられるものであり、溶液または凍結
乾燥品からなっている。標準品は緩衝液に溶解して使用
し、測定する物質の濃度に合わせて4〜6段階の濃度に
小分けして検量線の作成に使用される。 緩衝液 この発明の試薬キットに使用される緩衝液は、抗原抗体
反応用、および標識用酵素の酵素活性測定用の2種類で
ある。抗原抗体反応用緩衝液は、特にpHが6〜9、塩
濃度が0. 01〜0. 2M程度のものが好ましく、例え
ば0. 1Mリン酸塩緩衝化生理食塩液、pH7. 0を例
示することができる。酵素活性測定用緩衝液は、標識用
酵素の種類により異なるが、通常前記の抗原抗体反応用
緩衝液を共用できる。標識用酵素の活性測定条件が、前
記の抗原抗体反応緩衝液の塩濃度、pHと異なる場合に
限り、酵素活性測定用緩衝液を作成する。 ブロッキング剤 この発明の試薬キットには他にブロッキング剤として前
記の抗原抗体反応用緩衝液に0.2〜0.5%のBS
A等の蛋白質を溶解したものを用いる。ここにいう蛋白
質は、BSA、ゼラチン等であり、特にBSAに限定さ
れるものではない。
0nm で測定した吸光度により表わされる蛋白濃度が0.00
1 〜0.005 の範囲に抗体を溶解し、この溶液の適量、例
えば50〜100 μlを容器に入れ、例えば0〜37℃で1〜
24時間静置し、希釈液を除去する。適量の洗浄液、例え
ば200 〜300 μlを用い、望ましくは1〜3回洗浄す
る。洗浄液としては、蒸留水、生理食塩液、およびこれ
らに0.01〜1.0%のアルブミン、Tween-20を添加溶解した
液が使用できる。 抗M−CSF抗体(2次抗体) 2次抗体として用いられる抗M−CSF抗体は、1次抗
体が前記のモノクロ−ナル抗体であれば、公知の方法に
より得られるポリクロ−ナル抗体であり、1次抗体が公
知の方法により得られるポリクロ−ナル抗体であれば、
そのモノクロ−ナル抗体を用いることができるが、前記
のモノクロ−ナル抗体を用いるのが望ましい。 酵素標識抗体 酵素標識抗体は3次抗体として用いられる抗体に酵素を
標識したものである。標識用酵素はEIA試薬で通常用
いられる酵素、例えばパ−オキシダ−ゼ、アルカリフォ
スファタ−ゼ、β−D−ガラクトシダ−ゼ等が使用でき
るが、パ−オキシダ−ゼを用いるのが望ましい。3次抗
体は、2次抗体である抗M−CSF抗体に対する抗体と
しての役割を有している。具体的には2次抗体と同種動
物に由来するイムノグロブリンに対する抗体であり、例
えば、2次抗体が前記のモノクロ−ナル抗体である場
合、3次抗体はラット由来イムノグロブリンに対する抗
体(抗ラット由来イムノグロブリン抗体)である。この
3次抗体は、公知の方法により次のようにして調製され
る。2次抗体と同種動物由来のイムノグロブリンを適当
な動物(例えば、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、モルモ
ット等。ただし、2次抗体とは由来が異なることが望ま
しい)に免疫し、得られた抗血清から精製されるが、ヤ
ギ由来のウサギイムノグロブリンに対する抗体を用いる
のが望ましい。標識方法は公知の方法であり、例えば、
N−サクシンイミジル3−(2´−ピリジルジチオ)プ
ロピオネ−トを用いる方法、グルタルアルデヒドを用い
る方法、N,N´−ο−フェニレンジマレイミドを用い
る方法等を例示することができる。 活性測定用基質 酵素活性測定用基質は、使用する標識用酵素の種類によ
って異なるが、当該酵素に適当した基質の粉末、錠剤ま
たは溶液であり、例えばパ−オキシダ−ゼにはABTS
と過酸化水素、ο−フェニレンジアミンと過酸化水素の
組合せ等、またアルカリフォスファタ−ゼにはフェニル
リン酸と4−アミノアンチピリンの組合せ等を例示する
ことができる。 反応停止剤 反応停止剤も使用する標識用酵素の種類により異なる
が、使用する酵素に適当した公知の反応停止剤を用いる
ことができる。 検量線作成用標準品 この発明の試薬に用いられる標準品は後述する検量線を
作成するために用いられるものであり、溶液または凍結
乾燥品からなっている。標準品は緩衝液に溶解して使用
し、測定する物質の濃度に合わせて4〜6段階の濃度に
小分けして検量線の作成に使用される。 緩衝液 この発明の試薬キットに使用される緩衝液は、抗原抗体
反応用、および標識用酵素の酵素活性測定用の2種類で
ある。抗原抗体反応用緩衝液は、特にpHが6〜9、塩
濃度が0. 01〜0. 2M程度のものが好ましく、例え
ば0. 1Mリン酸塩緩衝化生理食塩液、pH7. 0を例
示することができる。酵素活性測定用緩衝液は、標識用
酵素の種類により異なるが、通常前記の抗原抗体反応用
緩衝液を共用できる。標識用酵素の活性測定条件が、前
記の抗原抗体反応緩衝液の塩濃度、pHと異なる場合に
限り、酵素活性測定用緩衝液を作成する。 ブロッキング剤 この発明の試薬キットには他にブロッキング剤として前
記の抗原抗体反応用緩衝液に0.2〜0.5%のBS
A等の蛋白質を溶解したものを用いる。ここにいう蛋白
質は、BSA、ゼラチン等であり、特にBSAに限定さ
れるものではない。
【0024】この発明の方法に使用するリウマチ診断薬
の他の例を示せば次のとおりである。 a)固定化抗M−CSF抗体(1次抗体) 前記に準じて調製する。 b)ビオチン化抗M−CSF抗体(2次抗体) 2次抗体として用いる抗体は、1次抗体が前記のモノク
ローナル抗体である場合は公知の方法で得られるポリク
ロ−ナル抗体、または1次抗体が公知の方法で得られる
ポリクロ−ナル抗体である場合はそのモノクローナル抗
体であり、いずれの場合においても公知の方法でビオチ
ンを結合させる。具体的には、NHS−LCビオチン等
をDMSO等を用いて反応させ、抗体に結合させる。 c)酵素標識抗体 ビオチンと反応させるアビジンには、公知の方法で酵素
を標識する。標識する酵素は、パーオキシダーゼ、アル
カリフォスファターゼ、β−D−ガラクトシダ−ゼ等を
例示することができ、特にパーオキシダーゼが望まし
い。 d)活性測定用基質 前記に準じて調製する。 e)反応停止液 前記に準じて調製する。 f)検量線作成用標準品 前記に準じて調製する。 g)緩衝液 この場合の診断薬に用いられる緩衝液は、抗原抗体反応
用、ビオチン・アビジン反応用、および標識酵素の酵素
活性測定用の3種類である。抗原抗体反応用、および標
識酵素の酵素活性測定用の緩衝液は、前記に準じて調
製される。ビオチン・アビジン反応用の緩衝液は、アビ
ジンが非特異的にビオチンと結合するため0. 01〜
0. 1%の蛋白質を含むpH6〜9、0. 01〜0. 2
Mの塩濃度が望ましく、例えば0. 02%BSAを含む
0. 1Mリン酸塩緩衝化生理食塩液(pH7. 0)を例
示することができる。緩衝液の蛋白質は、BSA、ゼラ
チン等であり、特にBSAに限定されるものではない。 h)ブロッキング剤 前記に準じて作成する。
の他の例を示せば次のとおりである。 a)固定化抗M−CSF抗体(1次抗体) 前記に準じて調製する。 b)ビオチン化抗M−CSF抗体(2次抗体) 2次抗体として用いる抗体は、1次抗体が前記のモノク
ローナル抗体である場合は公知の方法で得られるポリク
ロ−ナル抗体、または1次抗体が公知の方法で得られる
ポリクロ−ナル抗体である場合はそのモノクローナル抗
体であり、いずれの場合においても公知の方法でビオチ
ンを結合させる。具体的には、NHS−LCビオチン等
をDMSO等を用いて反応させ、抗体に結合させる。 c)酵素標識抗体 ビオチンと反応させるアビジンには、公知の方法で酵素
を標識する。標識する酵素は、パーオキシダーゼ、アル
カリフォスファターゼ、β−D−ガラクトシダ−ゼ等を
例示することができ、特にパーオキシダーゼが望まし
い。 d)活性測定用基質 前記に準じて調製する。 e)反応停止液 前記に準じて調製する。 f)検量線作成用標準品 前記に準じて調製する。 g)緩衝液 この場合の診断薬に用いられる緩衝液は、抗原抗体反応
用、ビオチン・アビジン反応用、および標識酵素の酵素
活性測定用の3種類である。抗原抗体反応用、および標
識酵素の酵素活性測定用の緩衝液は、前記に準じて調
製される。ビオチン・アビジン反応用の緩衝液は、アビ
ジンが非特異的にビオチンと結合するため0. 01〜
0. 1%の蛋白質を含むpH6〜9、0. 01〜0. 2
Mの塩濃度が望ましく、例えば0. 02%BSAを含む
0. 1Mリン酸塩緩衝化生理食塩液(pH7. 0)を例
示することができる。緩衝液の蛋白質は、BSA、ゼラ
チン等であり、特にBSAに限定されるものではない。 h)ブロッキング剤 前記に準じて作成する。
【0025】以上のようにしてこの発明の方法に使用す
る診断薬は調製され、次に記載するように試料に含まれ
るM−CSFの定量に使用される。この発明の方法を具
体的に例示すれば、次のとおりである。関節炎を起こし
ている患者の関節から採取された関節液を、遠心分離
(たとえば2000rpmで15分間)し、細胞画分を
沈殿させて除去する。この検体は、M−CSF含量測定
時まで−70℃で保存することも可能である。−70℃
で凍結保存した場合は関節液を融解し、凍結保存しない
場合はそのまま、検体にヒアルロニダ−ゼ(EC 4.2.2.
1)等のヒアルロン酸を消化することのできる酵素を、
使用する酵素の最適条件で作用させる。ヒアルロン酸を
消化することのできる酵素は、他には例えばコンドロイ
チナ−ゼACII等を例示できる。また、ヒアルロン酸の除
去には酵素的方法ばかりではなく、物理的な方法、例え
ば分子量分画、pH分画等、ヒアルロン酸のみを除去す
ることが可能な方法を適用することもできる。ヒアルロ
ン酸を除去した検体を、−70℃で保存することも可能
である。
る診断薬は調製され、次に記載するように試料に含まれ
るM−CSFの定量に使用される。この発明の方法を具
体的に例示すれば、次のとおりである。関節炎を起こし
ている患者の関節から採取された関節液を、遠心分離
(たとえば2000rpmで15分間)し、細胞画分を
沈殿させて除去する。この検体は、M−CSF含量測定
時まで−70℃で保存することも可能である。−70℃
で凍結保存した場合は関節液を融解し、凍結保存しない
場合はそのまま、検体にヒアルロニダ−ゼ(EC 4.2.2.
1)等のヒアルロン酸を消化することのできる酵素を、
使用する酵素の最適条件で作用させる。ヒアルロン酸を
消化することのできる酵素は、他には例えばコンドロイ
チナ−ゼACII等を例示できる。また、ヒアルロン酸の除
去には酵素的方法ばかりではなく、物理的な方法、例え
ば分子量分画、pH分画等、ヒアルロン酸のみを除去す
ることが可能な方法を適用することもできる。ヒアルロ
ン酸を除去した検体を、−70℃で保存することも可能
である。
【0026】以上の前処理を行った後、M−CSF含量
を例えばELISA法等により次のようにして定量する
ことができる。抗M−CSF抗体を吸着させたプラスチ
ックプレ−トまたはプラスチックビ−ズに、ヒアルロン
酸を除去した検体を反応させる(1次反応)。ここで使
用する抗体は、M−CSFに特異的な抗体であれば、ポ
リクロ−ナル抗体でも、モノクロ−ナル抗体でもよい。
を例えばELISA法等により次のようにして定量する
ことができる。抗M−CSF抗体を吸着させたプラスチ
ックプレ−トまたはプラスチックビ−ズに、ヒアルロン
酸を除去した検体を反応させる(1次反応)。ここで使
用する抗体は、M−CSFに特異的な抗体であれば、ポ
リクロ−ナル抗体でも、モノクロ−ナル抗体でもよい。
【0027】検体のM−CSFと抗体を十分に反応させ
た後、1次反応とは異なる抗M−CSF抗体を反応させ
る(2次反応)。ここで使用する抗体は、1次反応と同
様にM−CSFに特異的な抗体であれば、ポリクロ−ナ
ル抗体でもモノクロ−ナル抗体でもよい。次に、2次反
応で使用した抗体に対する標識抗体を反応させる。ここ
でいう標識抗体は、酵素標識、蛍光標識、放射性標識等
であり、2次反応で使用する抗体を直接標識することに
より、一層簡便な測定も可能である。最終的には、標識
を検出することにより、検体中のM−CSFを測定する
ことができる。たとえば標識が酵素であった場合は、そ
れに対応する基質を使用し、光学的に濃度を判定するこ
とが可能である。具体例を挙げれば、例えば標識酵素が
ホ−ス・ラディッシュ・ペルオキシダ−ゼ(Horse Radd
ish Peroxidase)であった場合は、この酵素に対する基
質としてオルト・フェニレン・ジアミン、2,2´−ア
ジノ・ビス−3−エチルベンズチアゾリン−6−サルフ
ォニック・アシッドを用いて発色させ、それぞれ492nm
および414nm の吸光値を測定することが可能である。
た後、1次反応とは異なる抗M−CSF抗体を反応させ
る(2次反応)。ここで使用する抗体は、1次反応と同
様にM−CSFに特異的な抗体であれば、ポリクロ−ナ
ル抗体でもモノクロ−ナル抗体でもよい。次に、2次反
応で使用した抗体に対する標識抗体を反応させる。ここ
でいう標識抗体は、酵素標識、蛍光標識、放射性標識等
であり、2次反応で使用する抗体を直接標識することに
より、一層簡便な測定も可能である。最終的には、標識
を検出することにより、検体中のM−CSFを測定する
ことができる。たとえば標識が酵素であった場合は、そ
れに対応する基質を使用し、光学的に濃度を判定するこ
とが可能である。具体例を挙げれば、例えば標識酵素が
ホ−ス・ラディッシュ・ペルオキシダ−ゼ(Horse Radd
ish Peroxidase)であった場合は、この酵素に対する基
質としてオルト・フェニレン・ジアミン、2,2´−ア
ジノ・ビス−3−エチルベンズチアゾリン−6−サルフ
ォニック・アシッドを用いて発色させ、それぞれ492nm
および414nm の吸光値を測定することが可能である。
【0028】他の標識酵素を例示すれば、アルカリフォ
スファタ−ゼ、βガラクトシダ−ゼ等があるが、これら
に限定されるものではない。また、抗体をビオチン標識
し、のちに酵素を結合させたアビジンを反応させること
も可能である。この場合は、アビジン・ビオチンの複合
体のスケ−ルを大きくすることにより、感度をさらに上
昇させることが可能である。
スファタ−ゼ、βガラクトシダ−ゼ等があるが、これら
に限定されるものではない。また、抗体をビオチン標識
し、のちに酵素を結合させたアビジンを反応させること
も可能である。この場合は、アビジン・ビオチンの複合
体のスケ−ルを大きくすることにより、感度をさらに上
昇させることが可能である。
【0029】また蛍光標識または放射性(同位元素)標
識の場合は、それに対応する機器を用いて、直接標識を
測定することが可能である。蛍光標識を例示すれば、フ
ルオレセイン・イソチオシアネ−ト(492nmの吸収
極大と520nmの蛍光発光)、テトラメチル・ロ−ダ
ミン・イソチオシアネ−ト(554nmの吸収極大と5
73nmの蛍光発光)等があるが、これらに限定される
ものではない。放射性(同位元素)標識の例としては、
現在使用されているのは、ヨウ素(125 I)が一般的で
あるが、水素(3 H)、炭素(14C)等を使用すること
も可能である。
識の場合は、それに対応する機器を用いて、直接標識を
測定することが可能である。蛍光標識を例示すれば、フ
ルオレセイン・イソチオシアネ−ト(492nmの吸収
極大と520nmの蛍光発光)、テトラメチル・ロ−ダ
ミン・イソチオシアネ−ト(554nmの吸収極大と5
73nmの蛍光発光)等があるが、これらに限定される
ものではない。放射性(同位元素)標識の例としては、
現在使用されているのは、ヨウ素(125 I)が一般的で
あるが、水素(3 H)、炭素(14C)等を使用すること
も可能である。
【0030】免疫学的な定量方法は前記ELISA法に
限定されるものではなく、この他にも例えばラテック
ス、金コロイドを用いた半定量的な抗原抗体反応等が適
用可能であり、予めラテックス粒子または金コロイド試
薬を一定量のM−CSFと反応する量の抗体で感作し、
未知量のM−CSFの含まれる検体を作用させて、一定
量以上のM−CSFがその検体中に含まれるか否かを検
出することもできる。
限定されるものではなく、この他にも例えばラテック
ス、金コロイドを用いた半定量的な抗原抗体反応等が適
用可能であり、予めラテックス粒子または金コロイド試
薬を一定量のM−CSFと反応する量の抗体で感作し、
未知量のM−CSFの含まれる検体を作用させて、一定
量以上のM−CSFがその検体中に含まれるか否かを検
出することもできる。
【0031】次に試験例を示してこの発明の作用効果を
詳しく説明する。 試験例1 この試験は、ヒアルロニダ−ゼによる関節液の消化処理
の効果を調べるために行った。 1)試験方法 骨髄液中のヒアルロン酸の消化法(日本生化学会編、
「新生化学実験講座第3巻、糖質II:プロテオグリカン
とグリコサミノグリカン」、東京化学同人、第178ペ
−ジ、1991年)を参考として次のように関節液を処
理した。
詳しく説明する。 試験例1 この試験は、ヒアルロニダ−ゼによる関節液の消化処理
の効果を調べるために行った。 1)試験方法 骨髄液中のヒアルロン酸の消化法(日本生化学会編、
「新生化学実験講座第3巻、糖質II:プロテオグリカン
とグリコサミノグリカン」、東京化学同人、第178ペ
−ジ、1991年)を参考として次のように関節液を処
理した。
【0032】関節液500μlに5TRUのヒアルロニ
ダ−ゼ(生化学工業社製)を加え、pHを調製するため
に酢酸ナトリウム緩衝液(pH5. 82)200μlお
よび超純粋水250μl加え、被験試料の最終濃度を初
期濃度の1/2に調整し、55℃で2時間反応させた。
ヒアルロニダ−ゼで消化した関節液を2分し(それぞれ
消化1および消化2と記載する)、人為的にヒトM−C
SF(森永乳業社製)0. 63〜0. 5ng/mlを添
加し、その液中のM−CSFをELISA 法を用いて定量し
た。なお、ヒアルロニダ−ゼ消化前の関節液も2分し
(それぞれ無処理1および無処理2と記載する)、同様
に定量し、ヒアルロニダ−ゼ消化による効果を試験し
た。 2)結果 この試験の結果は表1に示したとおりである。この処理
により、肉眼的に関節液の粘凋性がほとんど認められな
くなった。さらに無処理1および無処理2の場合は、ヒ
トM−CSFの回収率が−27〜22%(重量。以下特
に断りのない限り同じ)であるのに対して、消化1およ
び消化2の場合には、その回収率は83〜113%と顕
著に高い値を示した。従って、関節液のヒアルロニダ−
ゼ消化がM−CSFの定量に有効であることが判明し
た。
ダ−ゼ(生化学工業社製)を加え、pHを調製するため
に酢酸ナトリウム緩衝液(pH5. 82)200μlお
よび超純粋水250μl加え、被験試料の最終濃度を初
期濃度の1/2に調整し、55℃で2時間反応させた。
ヒアルロニダ−ゼで消化した関節液を2分し(それぞれ
消化1および消化2と記載する)、人為的にヒトM−C
SF(森永乳業社製)0. 63〜0. 5ng/mlを添
加し、その液中のM−CSFをELISA 法を用いて定量し
た。なお、ヒアルロニダ−ゼ消化前の関節液も2分し
(それぞれ無処理1および無処理2と記載する)、同様
に定量し、ヒアルロニダ−ゼ消化による効果を試験し
た。 2)結果 この試験の結果は表1に示したとおりである。この処理
により、肉眼的に関節液の粘凋性がほとんど認められな
くなった。さらに無処理1および無処理2の場合は、ヒ
トM−CSFの回収率が−27〜22%(重量。以下特
に断りのない限り同じ)であるのに対して、消化1およ
び消化2の場合には、その回収率は83〜113%と顕
著に高い値を示した。従って、関節液のヒアルロニダ−
ゼ消化がM−CSFの定量に有効であることが判明し
た。
【0033】
【表1】
【0034】試験例2 この試験は、ヒアルロニダ−ゼによる消化がヒトM−C
SFにあたえる影響を調べるために行った。酢酸ナトリ
ウム緩衝液(pH5. 82)にヒトM−CSF(森永乳
業社製)を添加し、試験例1と同一の方法によりヒアル
ロニダ−ゼで消化し、ゲル濾過クロマトグラフィ−を行
い、さらにそれを抗原抗体反応を用いた方法にて検出し
た。
SFにあたえる影響を調べるために行った。酢酸ナトリ
ウム緩衝液(pH5. 82)にヒトM−CSF(森永乳
業社製)を添加し、試験例1と同一の方法によりヒアル
ロニダ−ゼで消化し、ゲル濾過クロマトグラフィ−を行
い、さらにそれを抗原抗体反応を用いた方法にて検出し
た。
【0035】その結果は図1に示したとおりである。図
1は、ヒアルロニダ−ゼで消化したヒトM−CSFのゲ
ル濾過クロマトグラフィ−による溶出曲線であり、図の
縦軸は吸光度、横軸はフラクション番号を示し、図中−
○−は、酵素処理を行ったM−CSFを、−●−は酵素
処理を行っていないM−CSFを示す。図1から明らか
なように、両曲線は実質的に一致しており、ヒアルロニ
ダ−ゼ消化がヒトM−CSFの分子量にも抗原性にも影
響を及ぼさないことが判明した。 試験例3 この試験は、ヒアルロニダ−ゼで消化した関節液の抗M
−CSFポリクロ−ナル抗体を利用したM−CSF含量
の定量性を調べるために行った。 1)試料 リウマチ患者7例、変形性関節炎患者2例および健常人
1例の関節液を用いた。 2)試験方法 関節液は、試験例1と同一の方法により処理した。家兎
に免疫して得られた抗M−CSFポリクロ−ナル抗体を
1μg/mlの濃度に調整して抗原抗体反応用プラスチ
ックプレ−ト(ヌンク社製)に吸着させ、非特異反応を
避けるために0. 5%ゼラチン(バイオラッド社製)で
抗体が結合していない部分のプラスチック表面をコ−ト
した。次いで試験例1と同一の方法でヒアルロニダ−ゼ
消化した関節液を加え、第1次の抗原抗体反応を行っ
た。のちビオチンを標識した抗M−CSFポリクロ−ナ
ル抗体を加え、第2次の抗原抗体反応を行い、さらにホ
−ス・ラディッシュ・ペルオキシダ−ゼ(Horse Raddis
h Peroxidase)処理したストレプトアビジン(サイメド
社製)を反応させ、ホース・ラディッシ・ペルオキシダ
−ゼに対応する基質として2,2´−アジノ・ビス−3
−エチルベンズチアゾリン−6−サルフォニック・アシ
ッド(ケーピーエル社製)を加えて発色させ、その吸光
値をEIAリ−ダ−(バイオ・ラッド社製。モデル25
50)を用いて測定した。
1は、ヒアルロニダ−ゼで消化したヒトM−CSFのゲ
ル濾過クロマトグラフィ−による溶出曲線であり、図の
縦軸は吸光度、横軸はフラクション番号を示し、図中−
○−は、酵素処理を行ったM−CSFを、−●−は酵素
処理を行っていないM−CSFを示す。図1から明らか
なように、両曲線は実質的に一致しており、ヒアルロニ
ダ−ゼ消化がヒトM−CSFの分子量にも抗原性にも影
響を及ぼさないことが判明した。 試験例3 この試験は、ヒアルロニダ−ゼで消化した関節液の抗M
−CSFポリクロ−ナル抗体を利用したM−CSF含量
の定量性を調べるために行った。 1)試料 リウマチ患者7例、変形性関節炎患者2例および健常人
1例の関節液を用いた。 2)試験方法 関節液は、試験例1と同一の方法により処理した。家兎
に免疫して得られた抗M−CSFポリクロ−ナル抗体を
1μg/mlの濃度に調整して抗原抗体反応用プラスチ
ックプレ−ト(ヌンク社製)に吸着させ、非特異反応を
避けるために0. 5%ゼラチン(バイオラッド社製)で
抗体が結合していない部分のプラスチック表面をコ−ト
した。次いで試験例1と同一の方法でヒアルロニダ−ゼ
消化した関節液を加え、第1次の抗原抗体反応を行っ
た。のちビオチンを標識した抗M−CSFポリクロ−ナ
ル抗体を加え、第2次の抗原抗体反応を行い、さらにホ
−ス・ラディッシュ・ペルオキシダ−ゼ(Horse Raddis
h Peroxidase)処理したストレプトアビジン(サイメド
社製)を反応させ、ホース・ラディッシ・ペルオキシダ
−ゼに対応する基質として2,2´−アジノ・ビス−3
−エチルベンズチアゾリン−6−サルフォニック・アシ
ッド(ケーピーエル社製)を加えて発色させ、その吸光
値をEIAリ−ダ−(バイオ・ラッド社製。モデル25
50)を用いて測定した。
【0036】これとは別に種々の濃度に調整したヒトM
−CSF(森永乳業社製)を用いて同様の方法により検
量線を作成した。各検体から得られた吸光値から検量線
を用いて、関節液に含まれるM−CSF量を計算した。 3)結果 この試験の結果、リウマチ患者の関節液のM−CSF含
量の平均値は、1858pg/mlであるのに対して、
変形性関節炎患者および健常人の関節液のM−CSF含
量の平均値は、786pg/mlであり、リウマチ患者
の関節液のM−CSF含量は、変形性関節炎患者および
健常人の関節液のM−CSF含量よりも顕著に高い値を
示した。従って、この発明の方法は、関節液のM−CS
F含量を正確、かつ迅速に定量することが可能であり、
リウマチ患者の診断に応用することができる。 試験例4 この試験は、ヒアルロニダ−ゼ消化した関節液の抗M−
CSFモノクロ−ナル抗体を利用したM−CSF含量の
定量性を調べるために行った。 1)試料 試験例3とは別のリウマチ患者10例、変形性関節炎患
者2例および健常人1例の関節液を用いた。 2)試験方法 関節液は、試験例1と同一の方法により処理した。前記
先願と同一の抗M−CSFモノクロ−ナル抗体を1μg
/mlの濃度に調整し、抗原抗体反応用プラスチックプ
レ−ト(ヌンク社製)に吸着させ、非特異反応を避ける
ために0. 5%ゼラチン(バイオラッド社製)で抗体が
結合していない部分のプラスチック表面をコ−トした。
次いで、ヒアルロニダ−ゼ処理した関節液を加え、第1
次の抗原抗体反応を行い、のち家兎から得た抗M−CS
Fポリクロ−ナル抗体を加え、第2次の抗原抗体反応を
行い、さらにホ−ス・ラディッシュ・ペルオキシダ−ゼ
(Horse Raddish Peroxidase)処理したポリクロ−ナル
抗体(生化学工業社製)に対する抗体を加え、ホ−ス・
ラディッシュ・ペルオキシダ−ゼに対応する基質として
N,N,N´,N´−テトラメチル・ベンチジン(ケー
ピーエル社製)を加えて発色させ、その吸光値をEIA
リ−ダ−(バイオ・ラッド社製。モデル2550)を用
いて測定した。
−CSF(森永乳業社製)を用いて同様の方法により検
量線を作成した。各検体から得られた吸光値から検量線
を用いて、関節液に含まれるM−CSF量を計算した。 3)結果 この試験の結果、リウマチ患者の関節液のM−CSF含
量の平均値は、1858pg/mlであるのに対して、
変形性関節炎患者および健常人の関節液のM−CSF含
量の平均値は、786pg/mlであり、リウマチ患者
の関節液のM−CSF含量は、変形性関節炎患者および
健常人の関節液のM−CSF含量よりも顕著に高い値を
示した。従って、この発明の方法は、関節液のM−CS
F含量を正確、かつ迅速に定量することが可能であり、
リウマチ患者の診断に応用することができる。 試験例4 この試験は、ヒアルロニダ−ゼ消化した関節液の抗M−
CSFモノクロ−ナル抗体を利用したM−CSF含量の
定量性を調べるために行った。 1)試料 試験例3とは別のリウマチ患者10例、変形性関節炎患
者2例および健常人1例の関節液を用いた。 2)試験方法 関節液は、試験例1と同一の方法により処理した。前記
先願と同一の抗M−CSFモノクロ−ナル抗体を1μg
/mlの濃度に調整し、抗原抗体反応用プラスチックプ
レ−ト(ヌンク社製)に吸着させ、非特異反応を避ける
ために0. 5%ゼラチン(バイオラッド社製)で抗体が
結合していない部分のプラスチック表面をコ−トした。
次いで、ヒアルロニダ−ゼ処理した関節液を加え、第1
次の抗原抗体反応を行い、のち家兎から得た抗M−CS
Fポリクロ−ナル抗体を加え、第2次の抗原抗体反応を
行い、さらにホ−ス・ラディッシュ・ペルオキシダ−ゼ
(Horse Raddish Peroxidase)処理したポリクロ−ナル
抗体(生化学工業社製)に対する抗体を加え、ホ−ス・
ラディッシュ・ペルオキシダ−ゼに対応する基質として
N,N,N´,N´−テトラメチル・ベンチジン(ケー
ピーエル社製)を加えて発色させ、その吸光値をEIA
リ−ダ−(バイオ・ラッド社製。モデル2550)を用
いて測定した。
【0037】これとは別に種々の濃度に調整したヒトM
−CSF(森永乳業社製)を用いて同様の方法により検
量線を作成した。各検体から得られた吸光値から検量線
を用いて、関節液に含まれるM−CSF量を計算した。 3)試験結果 この試験の結果は、図2に示したとおりである。図2は
ヒト関節液に含まれるM−CSF含量の定量値の分布で
あり、縦軸および横軸はM−CSF濃度および試料群を
示し、図中○および●は、各々、リウマチ患者由来の関
節液、および変形性関節炎患者および正常人由来の関節
液のM−CSF含量を示す。
−CSF(森永乳業社製)を用いて同様の方法により検
量線を作成した。各検体から得られた吸光値から検量線
を用いて、関節液に含まれるM−CSF量を計算した。 3)試験結果 この試験の結果は、図2に示したとおりである。図2は
ヒト関節液に含まれるM−CSF含量の定量値の分布で
あり、縦軸および横軸はM−CSF濃度および試料群を
示し、図中○および●は、各々、リウマチ患者由来の関
節液、および変形性関節炎患者および正常人由来の関節
液のM−CSF含量を示す。
【0038】図2から明らかなようにリウマチ患者の関
節液のM−CSF含量は、変形性関節炎患者および健常
人の関節のM−CSF含量よりも顕著に高い値を示し
た。従って、この発明の方法は、関節液のM−CSF含
量を正確、かつ迅速に定量することが可能であり、リウ
マチ患者の診断に応用することができる。次に実施例を
示してこの発明をさらに詳細かつ具体的に説明するが、
この発明は以下の実施例に限定されるものではない。
節液のM−CSF含量は、変形性関節炎患者および健常
人の関節のM−CSF含量よりも顕著に高い値を示し
た。従って、この発明の方法は、関節液のM−CSF含
量を正確、かつ迅速に定量することが可能であり、リウ
マチ患者の診断に応用することができる。次に実施例を
示してこの発明をさらに詳細かつ具体的に説明するが、
この発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0039】
実施例1 関節炎患者14名および健常人1名の膝関節から採取さ
れた関節液を、遠心分離(2,000rpmで10分
間)して細胞画分を沈殿除去し、−70℃で凍結保存し
て検体とした(なお、検体は番号のみを付して採取源が
分からないようにした)。凍結保存した各検体を室温で
融解し、その一部について関節液1容量に1/10容量
のヒアルロニダ−ゼ(生化学工業社製)溶液(100T
RU/ml)を加え、さらにpH調整のための2/5容
量の酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.82)および1/
2容量の超純水を加え、55℃で2時間反応させ、のち
-70℃で保存した。
れた関節液を、遠心分離(2,000rpmで10分
間)して細胞画分を沈殿除去し、−70℃で凍結保存し
て検体とした(なお、検体は番号のみを付して採取源が
分からないようにした)。凍結保存した各検体を室温で
融解し、その一部について関節液1容量に1/10容量
のヒアルロニダ−ゼ(生化学工業社製)溶液(100T
RU/ml)を加え、さらにpH調整のための2/5容
量の酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.82)および1/
2容量の超純水を加え、55℃で2時間反応させ、のち
-70℃で保存した。
【0040】ELISA用プラスチック・プレ−ト(ヌ
ンク社製。442404)に前記先願の方法と同一の方法によ
り製造した抗M−CSFモノクロ−ナル抗体を1μg/
mlの濃度に調整して吸着させ、4℃で一晩放置した。
次に、非特異反応を防ぐために0.5%の濃度のゼラチ
ンをプラスチック・プレ−トの抗体が吸着していない部
分に吸着させた。この状態で、37℃で1 時間放置した。
このプラスチック・プレ−ト上に、前記各検体を生理食
塩水にて希釈して添加し、37℃で2時間放置した。そ
の後、家兎にヒトM−CSFを免疫して得られた抗M−
CSFポリクロ−ナル抗体を1μg/mlに調整し、3
7℃で1時間放置し、ホ−ス・ラディッシュ・ペルオキ
シダ−ゼ(Horse Raddish Peroxidase)の結合した抗ウ
サギIgG(生化学工業社製)を適宜希釈して、37℃
で1時間放置した。ホース・ラディッシュ・ペルオキシ
ダ−ゼに反応させる基質としては、N,N,N´,N´
−テトラメチル・ベンチジン(ケーピーエル社製)を室
温で30分作用させ、吸光値をEIAリーダー(バイオ
ラッド社製。モデル2550)を用いて測定した。
ンク社製。442404)に前記先願の方法と同一の方法によ
り製造した抗M−CSFモノクロ−ナル抗体を1μg/
mlの濃度に調整して吸着させ、4℃で一晩放置した。
次に、非特異反応を防ぐために0.5%の濃度のゼラチ
ンをプラスチック・プレ−トの抗体が吸着していない部
分に吸着させた。この状態で、37℃で1 時間放置した。
このプラスチック・プレ−ト上に、前記各検体を生理食
塩水にて希釈して添加し、37℃で2時間放置した。そ
の後、家兎にヒトM−CSFを免疫して得られた抗M−
CSFポリクロ−ナル抗体を1μg/mlに調整し、3
7℃で1時間放置し、ホ−ス・ラディッシュ・ペルオキ
シダ−ゼ(Horse Raddish Peroxidase)の結合した抗ウ
サギIgG(生化学工業社製)を適宜希釈して、37℃
で1時間放置した。ホース・ラディッシュ・ペルオキシ
ダ−ゼに反応させる基質としては、N,N,N´,N´
−テトラメチル・ベンチジン(ケーピーエル社製)を室
温で30分作用させ、吸光値をEIAリーダー(バイオ
ラッド社製。モデル2550)を用いて測定した。
【0041】これとは別に種々の濃度に調整したヒトM
−CSF(森永乳業社製)を用いて同様の方法により検
量線を作成した。各検体から得られた吸光値から検量線
を用いて、関節液に含まれるM−CSF量を計算した。
その結果、関節液に含まれるM−CSF量は、11検体
において872〜2992pg/ml、3検体において
583〜846pg/ml、1検体において515pg
/mlであり、11検体がリウマチ患者、3検体が変形
性関節炎患者、1検体が健常人から採取された関節液で
あると推定された。
−CSF(森永乳業社製)を用いて同様の方法により検
量線を作成した。各検体から得られた吸光値から検量線
を用いて、関節液に含まれるM−CSF量を計算した。
その結果、関節液に含まれるM−CSF量は、11検体
において872〜2992pg/ml、3検体において
583〜846pg/ml、1検体において515pg
/mlであり、11検体がリウマチ患者、3検体が変形
性関節炎患者、1検体が健常人から採取された関節液で
あると推定された。
【0042】この結果は、専門の医師による総合的診察
に基づく診断結果と一致していた。 実施例2 ELISA法による測定のためのプレートの調製後、実
施例1の残部の検体を用いて実施例1を反復した。その
結果、検体の前処理からM−CSF含量の算出まで、1
5検体で約7時間を要し、迅速にM−CSF含量を定量
することができた。 実施例3 ELISA法を次のように行ったことを除き、実施例1
と同一の方法により、実施例1とは別の10検体のM−
CSF含量を定量した。家兎に免疫して得られた抗M−
CSFポリクロ−ナル抗体を1μg/mlの濃度に調整
して抗原抗体反応用プラスチックプレ−ト(ヌンク社
製)に吸着させ、非特異反応を避けるために0. 5%ゼ
ラチン(バイオラッド社製)で抗体が結合していない部
分のプラスチック表面をコ−トした。次いで試験例1と
同一の方法でヒアルロニダ−ゼ消化した関節液を加え、
第1次の抗原抗体反応を行った。のちビオチンを標識し
た抗M−CSFポリクロ−ナル抗体を加え、第2次の抗
原抗体反応を行い、さらにホ−ス・ラディッシュ・ペル
オキシダ−ゼ(Horse RaddishPeroxidase)処理したス
トレプトアビジン(サイメド社製)を反応させ、ホース
・ラディッシュ・ペルオキシダーゼに対応する基質とし
て2,2´−アジノ・ビス−3−エチルベンズチアゾリ
ン−6−サルフォニック・アシッド(ケーピーエル社
製)を加え、発色させた。
に基づく診断結果と一致していた。 実施例2 ELISA法による測定のためのプレートの調製後、実
施例1の残部の検体を用いて実施例1を反復した。その
結果、検体の前処理からM−CSF含量の算出まで、1
5検体で約7時間を要し、迅速にM−CSF含量を定量
することができた。 実施例3 ELISA法を次のように行ったことを除き、実施例1
と同一の方法により、実施例1とは別の10検体のM−
CSF含量を定量した。家兎に免疫して得られた抗M−
CSFポリクロ−ナル抗体を1μg/mlの濃度に調整
して抗原抗体反応用プラスチックプレ−ト(ヌンク社
製)に吸着させ、非特異反応を避けるために0. 5%ゼ
ラチン(バイオラッド社製)で抗体が結合していない部
分のプラスチック表面をコ−トした。次いで試験例1と
同一の方法でヒアルロニダ−ゼ消化した関節液を加え、
第1次の抗原抗体反応を行った。のちビオチンを標識し
た抗M−CSFポリクロ−ナル抗体を加え、第2次の抗
原抗体反応を行い、さらにホ−ス・ラディッシュ・ペル
オキシダ−ゼ(Horse RaddishPeroxidase)処理したス
トレプトアビジン(サイメド社製)を反応させ、ホース
・ラディッシュ・ペルオキシダーゼに対応する基質とし
て2,2´−アジノ・ビス−3−エチルベンズチアゾリ
ン−6−サルフォニック・アシッド(ケーピーエル社
製)を加え、発色させた。
【0043】その結果、関節液に含まれるM−CSF量
は、7検体において1261〜3186pg/ml、3
検体において708〜1026pg/mlであり、7検
体がリウマチ患者、3検体が変形性関節炎患者から採取
された関節液であると推定された。この結果は、専門の
医師による総合的診察に基づく診断結果と一致してい
た。
は、7検体において1261〜3186pg/ml、3
検体において708〜1026pg/mlであり、7検
体がリウマチ患者、3検体が変形性関節炎患者から採取
された関節液であると推定された。この結果は、専門の
医師による総合的診察に基づく診断結果と一致してい
た。
【0044】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明に
よって、ヒト関節液のM−CSFを迅速、正確、高感度
で定量することのできる免疫学的測定法が提供され、そ
の結果、リウマチ疾患を客観的かつ正確に診断すること
が可能となる。
よって、ヒト関節液のM−CSFを迅速、正確、高感度
で定量することのできる免疫学的測定法が提供され、そ
の結果、リウマチ疾患を客観的かつ正確に診断すること
が可能となる。
【図1】ヒアルロニダ−ゼで消化したヒト関節液M−C
SFのゲル濾過クロマトグラフィ−による溶出曲線であ
る。
SFのゲル濾過クロマトグラフィ−による溶出曲線であ
る。
【図2】ヒト関節液に含まれるM−CSF含量の定量値
の分布である。
の分布である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 素本 友紀 神奈川県横浜市旭区中希望ケ丘50 ウェル ストンビレッジ204
Claims (3)
- 【請求項1】 ヒアルロン酸を除去したヒト関節液に含
まれる単球マクロファージコロニー刺激因子を、単球マ
クロファージコロニー刺激因子に特異的に反応する抗体
と反応させて免疫学的に測定するリウマチ疾患の診断方
法。 - 【請求項2】 単球マクロファージコロニー刺激因子に
特異的に反応する抗体が、ハイブリドーマMO9106(微工
研条寄第3662号)の産生するモノクロ−ナル抗体である
請求項1のリウマチ疾患の診断方法。 - 【請求項3】 ヒアルロン酸の除去が、ヒアルロニダー
ゼによる消化である請求項1のリウマチ疾患の診断方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34638792A JPH06194367A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | リウマチ疾患の診断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34638792A JPH06194367A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | リウマチ疾患の診断方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06194367A true JPH06194367A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=18383081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34638792A Pending JPH06194367A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | リウマチ疾患の診断方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06194367A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7363948B2 (en) | 2002-07-20 | 2008-04-29 | Lg.Philips Lcd Co., Ltd. | Apparatus and method for dispensing liquid crystal |
| US7728113B2 (en) | 2003-09-10 | 2010-06-01 | Amgen Fremont Inc. | Methods of treating arthritic conditions with antibodies to M-CSF |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP34638792A patent/JPH06194367A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7363948B2 (en) | 2002-07-20 | 2008-04-29 | Lg.Philips Lcd Co., Ltd. | Apparatus and method for dispensing liquid crystal |
| US7728113B2 (en) | 2003-09-10 | 2010-06-01 | Amgen Fremont Inc. | Methods of treating arthritic conditions with antibodies to M-CSF |
| US9718883B2 (en) | 2003-09-10 | 2017-08-01 | Amgen Fremont Inc. | Antibodies to M-CSF |
| US10280219B2 (en) | 2003-09-10 | 2019-05-07 | Amgen Fremont Inc. | Antibodies to M-CSF |
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