JPH06196794A - 波長安定化光源装置の光学系 - Google Patents

波長安定化光源装置の光学系

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JPH06196794A
JPH06196794A JP34444092A JP34444092A JPH06196794A JP H06196794 A JPH06196794 A JP H06196794A JP 34444092 A JP34444092 A JP 34444092A JP 34444092 A JP34444092 A JP 34444092A JP H06196794 A JPH06196794 A JP H06196794A
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light
beam splitter
optical path
reflected
optical
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JP34444092A
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Susumu Saito
晋 斎藤
Hiroyuki Kawashima
浩幸 川島
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Topcon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビ−ムスプリッタにより他方の光路に導かれ
た入射光束を同方向に正確に反射させて再びビ−ムスプ
リッタに戻すと共に、その入射光束が反射されてビ−ム
スプリッタに戻るまでの間に、その入射光束を所定の光
路長差を有する2光束に分割する光学系を提供するこ
と。 【構成】 本発明に係わる光学系は、光源部1から発射
された可干渉光を2つの光路に分けるビ−ムスプリッタ
31により分けられた一方の光路に配置され光軸方向に
移動可能な第1レトロリフレクター5、35、ビ−ムス
プリッタ31により分けられた他方の光路に配置された
第2レトロリフレクター50と平行平面板51とから構
成され、他方の光路に導かれて第2レトロリフレクター
50に入射する可干渉光を第2レトロリフレクター50
で反射させることによりビ−ムスプリッタ31に戻すま
での間に、平行平面板51を経由する光束と平行平面板
51を経由しない光束との2光束に分割して2光束の間
に所定の光路長差を与える光学部材を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レ−ザ光源等の
可干渉光を発する光源の発振波長の安定化を図ることが
できる波長安定化光源装置の光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体レーザは可干渉性光源と
して各種の分野で広く用いられている。しかし、半導体
レ−ザの発振波長は、温度の変動と注入電流の変動に対
して非常に敏感であるので、これらの変動を極力押さえ
る必要がある。そこで、従来から、半導体レ−ザに、ペ
ルチエ素子のような電子加熱冷却素子と、半導体レ−ザ
自体の温度を測定するサ−ミスタのような温度検出素子
とを設け、サ−ミスタの出力信号に従って、半導体レ−
ザの温度が一定になるようにペルチエ素子を駆動するこ
とが行われている。また、より高精度な安定化方法で
は、エタロン板、原子・分子吸収線などの波長基準を備
えて、そこからの誤差信号を半導体レ−ザの温度と注入
電流とに帰還させ、発振波長を安定化させる外部フィ−
ドバック方式が採られている。しかしながら、上記のよ
うな波長基準は高価であり、かつ、大型なものが多く、
非常に大掛かりなシステムとなって、さらに、安定化の
精度は、誤差信号検出時の検出特性の帯域幅とそのピ−
ク値の検出精度とに依存している。
【0003】そこで、出願人は、先に、特願平4−15
1133号(発明の名称;波長安定化電源装置)を出願
した。図1はその出願の明細書の光学系を示し、図2は
そのフィ−ドバック回路を示し、図3はそのフィ−ドバ
ック回路の波形図を示している。図1において、1は光
源部である。光源部1は、半導体レ−ザ11、サ−ミス
タ12、ペルチエ素子13、放熱板14からなる。光源
部1から連続して出射された可干渉光Pはコリメ−トレ
ンズ3でコリメ−トされ、アイソレ−タ33を通り、可
干渉光Pの一部の光束P1がビ−ムスプリッタ30によ
り反射される。可干渉光Pの他の部分はビ−ムスプリッ
タ30を透過し、出力光P2となる。光束P1はビ−ム
スプリッタ31により反射光束P3と透過光束P4とに
分割され、ビ−ムスプリッタ31は光源部1から発射さ
れた可干渉光Pを2つの光路に分ける役割を果たす。反
射光束P3は集光レンズ5を経てスキャニングミラ−3
5に導かれる。スキャニングミラ−35は集光レンズ5
の焦点位置に置かれて第1レトロリフレクターを形成し
ている。反射光束P3はそのスキャニングミラ−35に
より反射され、同一光路内で集光レンズ5の光軸に関し
て点対称の位置を通って再びビ−ムスプリッタ31に戻
り、このビ−ムスプリッタ31を透過して集光レンズ6
に導かれる。一方、透過光束P4は固定の段差ミラ−3
4の第1反射面Aと第2反射面Bとで反射され、同一光
路を通ってビ−ムスプリッタ31に戻る。第1反射面A
と第2反射面Bとは段差量Lを有する。透過光束P4は
ビ−ムスプリッタ31を透過して段差ミラ−34に導か
れて反射されて再びビ−ムスプリッタ31に戻って来る
間に、段差量Lの2倍に相当する光路長差を有する2つ
の光束に分割される。
【0004】段差ミラ−34により反射されてビ−ムス
プリッタ31に戻ってきた光束はこのビ−ムスプリッタ
31により反射されて、スキャニングミラ−35により
反射されてビ−ムスプリッタ31を透過する光束と干渉
する。段差ミラ−34の第1反射面Aで反射された光束
とスキャニングミラ−35により反射された光束とに基
づく干渉光束はプリズム7により反射されて検出器41
に導かれ、段差ミラ−34の第2反射面Bで反射された
光束とスキャニングミラ−35により反射された光束と
に基づく干渉光束はプリズム7により反射されて検出器
42に導かれ、それぞれ、検出器41、42で検出され
る。
【0005】なお、スキャニングミラ−35は、例え
ば、PZT等の圧電素子36に取り付けられて、発振器
38、パルス信号発生器39、PZTドライバ37から
のランプ波Wで、半導体レ−ザ11の発振波長の数波長
分だけ、図1の矢印方向に掃引きされる。
【0006】今、ビ−ムスプリッタ31からスキャニン
グミラ−35までの光路長d2と段差ミラ−34の第1
反射面Aまでの光路長d1とがほぼ等しいとすると、検
出器41からの第1干渉信号は光路長差が0付近のフリ
ンジスキャン信号であり、検出器42からの第2干渉信
号は光路長差が2L付近のフリンジスキャン信号であ
る。この第1干渉信号と第2干渉信号とを用いて半導体
レ−ザ11の波長安定化を行う。これらの第1干渉信
号、第2干渉信号は、位相比較器100で位相比較さ
れ、この第1干渉信号の位相と第2干渉信号の位相とが
完全に一致するように光源駆動回路10を介して光源部
1に指令がフィ−ドバックされる。
【0007】すなわち、図2示す検出器41、42から
AC成分のみを取り出した信号は、それぞれ、図3に示
す第1干渉信号a、第2干渉信号bとなる。既述のよう
に、第1干渉信号aは光路長差が0付近のフリンジスキ
ャン信号、第2干渉信号bは光路長差が2L付近のフリ
ンジスキャン信号である。これらの第1干渉信号a、第
2干渉信号bの位相差を完全に一致させるには、半導体
レ−ザ11の温度、注入電流を変化させることにより発
振波長λを変更すれば良く、検出器41からの第1干渉
信号aは図2のコンパレ−タ60に入力され、コンパレ
−タ60は第1干渉信号aに基づき位相の反転した2つ
の矩形信号c、dをつくる。検出器42からの第2干渉
信号bは、サンプルホ−ルド61、62において矩形信
号c、dの立ち上がりのタイミングでサンプルホ−ルド
され、そのサンプルホ−ルドされた出力信号は、それぞ
れe、fとなる。そして、この出力信号e、fのホ−ル
ド部分をサンプルホ−ルド63、64により取り出し、
ロ−パスフィルタ65、66を通すと、出力g、hが得
られる。出力g、hは差動アンプ70により差動増幅さ
れ、差動アンプ70の出力が信号a、bの位相差に対応
するフィ−ドバック信号となる。このフィ−ドバック信
号を温度若しくは注入電流にフィ−ドバックさせれば、
発振波長を安定化させることができる。
【0008】この図2は、温度と注入電流の両方にフィ
−ドバックする場合を示しており、ここでは、差動アン
プ70の出力を、時定数及び増幅度の異なる2つのロ−
パスフィルタ81、82に通して得たものを、第1干渉
信号a、bの位相差に対応したフィ−ドバック信号とす
る。ロ−パスフィルタ81の出力は、温度制御回路10
aを介して光源部1にフィ−ドバックされ、ロ−パスフ
ィルタ82の出力は電流制御回路10b、駆動回路10
cを介して光源部1にフィ−ドバックされる。このう
ち、温度制御の方は、応答が遅いため時定数を長くして
あり、かつ、波長変化率が大きいため、粗調整として用
いられる。電流制御の方は応答が速いため、時定数を短
くしてあり、かつ、波長変化率が小さいため、微調整に
用いられる。
【0009】第1干渉信号aは数式1で表され、第2干
渉信号は数式2で表される。
【0010】
【数1】
【数2】 ここで、α(t)はスキャニングミラ−35の移動量
(図1の矢印方向)を示している。この第1干渉信号
a、第2干渉信号bの位相を一致させるには、2L/λ
=n(nは整数)となる必要があり、発振波長λはλ=
2L/nに固定される。ただし、nの値を間違うと別の
波長に設定されるので、半導体レ−ザ11の温度は、あ
る設定温度(モ−ドホップが近傍にない温度)を基準
に、常にある温度範囲内で制御する必要がある。その温
度制御範囲は、半導体レ−ザ11の発振波長の依存性と
段差量Lで決まり、長期の安定性は、例えば、段差ミラ
−34を温度制御して段差量Lの変動を抑えることによ
り良くすることができる。
【0011】以上の手法により、検出器41、42から
得られる第1干渉信号a、第2干渉信号bの位相を合わ
せることができ、半導体レ−ザ11の発振波長λは、λ
=2L/nにロックされることになる。なお、この方法
によれば、スキャニングミラ−35は単に干渉縞を走査
すればよく、その動きの影響も、図1に示しているよう
に、スキャニングミラ−35の前に適当な長さの焦点距
離を有する集光レンズ5を用いることにより除去でき
る。
【0012】このように2光束干渉計において、光路長
差の異なる2つの第1干渉信号a、第2干渉信号bの位
相を合わせることにより、半導体レ−ザ11の発振波長
を安定化させることができる。さらに、APC(オ−ト
パワ−コントロ−ル)回路と組み合わせることにより、
波長・出力安定化半導体レ−ザ光源を実現することがで
きる。なお、図1には1つの半導体レ−ザ11を連続発
振駆動(DC)点灯させる場合を示しているが、これに
限るものではない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この波長安
定化光源装置の光学系では、ビ−ムスプリッタ31によ
り他方の光路に導かれた入射光束(透過光束P4)を反
射させてその反射光束を再びビ−ムスプリッタ31に戻
すまでの間に、段差量Lの2倍に相当する光路長差を有
する2つの光束に分割する役割を果たす光学部材として
の段差ミラ−34を製作するに際し、その第1反射面A
と第2反射面Bとの平行を正確に出し、かつ、段差量L
を所望の値に固定するのに多大の労力を要する。更に、
段差ミラ−34の設置方向を調節してその入射方向と同
じ方向に反射させることが極めて困難であるという問題
点を有している。
【0014】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは、ビ−ムスプリッタ31
により他方の光路に導かれた入射光束を入射光束の方向
と同方向に正確に反射させて反射光束を再びビ−ムスプ
リッタ31に向けて戻すことができると共に、その他方
の光路に導かれた入射光束が反射されて反射光束として
ビ−ムスプリッタ31に戻るまでの間に、そのビ−ムス
プリッタ31により他方の光路に導かれた入射光束を所
定の光路長差が与えられた2つの光束に正確に分割でき
るようにした調整容易なかつ製作容易な波長安定化光源
装置の光学系を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる波長安定
化光源装置の光学系は、光源部1から発射された可干渉
光を2つの光路に分けるビ−ムスプリッタ31と、ビ−
ムスプリッタ31により分けられた一方の光路に配置さ
れ、その光軸方向に移動可能な第1レトロリフレクター
5、35と、ビ−ムスプリッタ31により分けられた他
方の光路に配置された第2レトロリフレクター50と平
行平面板51とから構成され、他方の光路に導かれて第
2レトロリフレクター50に入射する可干渉光を第2レ
トロリフレクター50で反射させることによりビ−ムス
プリッタ31に戻すまでの間に、平行平面板51を経由
する光束と平行平面板51を経由しない光束との2光束
に分割して2光束の間に所定の光路長差を与える光学部
材と、第1レトロリフレクター5、35からビ−ムスプ
リッタ31に戻ってきた可干渉光と第2レトロリフレク
ター50に導かれて平行平面板51を経由してビ−ムス
プリッタ31に戻ってきた光束との干渉による第1干渉
信号を受光する第1受光部41と、第1レトロリフレク
ター5、35からビ−ムスプリッタ31に戻ってきた可
干渉光とコ−ナキュ−ブ50に導かれて平行平面板51
を経由しないでビ−ムスプリッタ31に戻ってきた光束
との干渉による第2干渉信号を受光する第2受光部42
とを備えている。
【0016】
【作 用】本発明に係わる波長安定化光源装置の光学系
によれば、ビ−ムスプリッタ31により分けられて他方
の光路に導かれた入射光束は第2レトロリフレクター5
0で反射されて、入射光束と同方向の反射光束としてビ
−ムスプリッタ31に再び戻る。その際、反射光束は第
2レトロリフレクター50の頂点を基準にして入射光束
の入射位置に対して点対称の出射位置から出射される。
また、ビ−ムスプリッタ31により分けられて他方の光
路に導かれた入射光束は、第2レトロリフレクター50
で反射されて反射光束としてビ−ムスプリッタ31に戻
るまでの間に、平行平面板51を経由する光束と平行平
面板51を経由しない光束との2光束に分割されて、こ
の2つの光束の間に所定の光路長差が与えられる。そし
て、第1受光部は第1レトロリフレクター5、35を経
由してビ−ムスプリッタ31に戻ってきた可干渉光束と
第2レトロリフレクター50に導かれてかつ平行平面板
51を経由してビ−ムスプリッタ31に戻ってきた可干
渉光束との干渉による第1干渉信号を受光する。第2受
光部は第1レトロリフレクター5、35を経由してビ−
ムスプリッタ31に戻ってきた可干渉光束と第2レトロ
リフレクター50に導かれてかつ平行平面板51を経由
せずに戻ってきた可干渉光束との干渉による第2干渉信
号を受光する。
【0017】
【実施例】以下に、本発明に係わる波長安定化光源装置
の光学系の実施例を図4ないし図7を参照しつつ説明す
る。
【0018】図4において、先行技術と同一構成要素に
ついては、同一符号を付してその詳細な説明は省略し、
異なる点についてのみ説明する。
【0019】光源部1から射出された可干渉光Pは、コ
リメートレンズ3でコリメートされ、可干渉光Pの一部
の光束P1がビームスプリッタ30によって反射され
る。ここで、後述するように、レトロリフレクターによ
り入射光束と射出光束とが光軸に対して点対象にずれる
ため、従来のようにアイソレータを組み込む必要はな
い。光束P1はビームスプリッタ31により第1レトロ
リフレクタに相当し、集光レンズ5及びスキャニングミ
ラー35からなるキャッツアイ光学系に向かう光束P3
と、第2レトロリフレクタに相当するコーナキューブ5
0に向かう光束P4とに分離される。
【0020】光束P3は、集光レンズ5を経てスキャニ
ングミラー35に集光し、その反射光束P3´は集光レ
ンズ5でコリメートされ、ビームスプリッタ31を透過
して集光レンズ6に向かう。ここで、集光レンズ5とス
キャニングミラー35は、入射光束P3の入射位置に対
し、集光レンズ5の光軸に関し点対象の位置から反射光
束P3´として射出されるように光軸からずらして配置
される。
【0021】更に、ビ−ムスプリッタ31により他方の
光路に導かれた入射光束(透過光P4)を反射させてそ
の反射光束を再びビ−ムスプリッタ31に戻すまでの間
に、そのビ−ムスプリッタ31により他方の光路に導か
れた入射光束を所定の光路長差が与えられた2つの光束
に分割する光学部材としての段差ミラ−34をビ−ムス
プリッタ31の他方の光路に設ける代わりに、ビ−ムス
プリッタ31により分けられた他方の光路に、コ−ナ−
キュ−ブ50と平行平面板51とからなる光学部材を配
置し、この光学部材により、他方の光路に導かれてコ−
ナ−キュ−ブ50に入射する入射光束(透過光P4)を
コ−ナ−キュ−ブ50の各反射面で反射させることによ
りビ−ムスプリッタ31に戻すまでの間に、平行平面板
51を経由する光束と平行平面板51を経由しない光束
との2光束に分割して2光束の間に所定の光路長差を与
えることにしたものである。図5(a)はそのコ−ナ−
キュ−ブ50の形状を示しており、1つの入射面50a
と3つの反射面50b、50c、50dとを有し、図5
(b)に示すように、各反射面50b、50c、50d
はその頂点O1の周りに120度毎に位置する稜線50
e、50f、50gを境界にして接している。このコ−
ナ−キュ−ブ50は一般的に入射光束と反射光束とが同
方向を向くという光学的性質を有している。図5(a)
において、入射面50aに垂直に入射する入射光束P4
は各反射面50c、50d、50bによりこの順に反射
され、反射光束P4´として入射面50aから垂直に出
射され、入射光束P4と反射光束P4´とは同方向とな
る。また、入射面50aの法線に対して角度θをもって
入射面50aに入射した入射光束P4θは各反射面50
c、50d、50bによりこの順に反射され、反射光束
P4θ´として入射面50aの法線に対して角度θをも
って入射面50aから出射され、この入射光束P4θと
反射光束P4θ´とは同方向となる。このコ−ナキュ−
ブ50の特性を利用すれば、コ−ナキュ−ブ50の入射
面50aを入射光束に垂直に調節するという調節作業を
厳密に行わなくとも、ビ−ムスプリッタ31を透過した
透過光束P4を正確に元の方向に戻してビ−ムスプリッ
タ31に戻すことができる。
【0022】ここで、図5(b)において、稜線50e
を基準線にして線対称の入射位置S1,S2からコ−ナ
−キュ−ブ50の入射面50aに入射する2つの入射光
束P4AとP4Bとを考える。この入射光束P4A、P
4Bはビ−ムスプリッタ31を透過して他方の光路に導
かれた透過光束P4を示している。入射光束P4Aは各
反射面50b、50c、50dで反射され、入射面50
aから反射光束P4A´として出射される。入射光束P
4Bは各反射面50d、50b、50cで反射され、入
射面50aから反射光束P4B´として出射される。そ
の反射光束P4A´の出射位置S1´と入射位置S1と
は頂点O1に関して点対称であり、その反射光束P4B
´の出射位置S2´と入射位置S2も頂点O1に関して
点対称である。平行平面板51は反射面50dに臨むよ
うにして配置され、その稜線50eを基準線にして仮想
的に分割された反射面50dの一方の側(反射光束P4
A´が出射される側)に位置する。この平行平面板51
は、ここでは、図4、図5(c)に示すように、入射面
50aから間隔L1をもって配置されているが、この平
行平面板51を入射面50aに貼り付けて、コ−ナ−キ
ュ−ブ50と平行平面板51とを一体に構成してもよ
い。この平行平面板51は、P4A´の光束のみを透過
させるだけであり、P4B´の光束は通らないように配
置されている。この光学部材によると、ビ−ムスプリッ
タ31により他方の光路に導かれた入射光束P4Aはこ
のコ−ナ−キュ−ブ50の各反射面50b、50c、5
0dによりこの順に反射されてビ−ムスプリッタ31に
戻る間に平行平面板51を経由する。一方、ビ−ムスプ
リッタ31により他方の光路に導かれた入射光束P4B
はこのコ−ナ−キュ−ブ50の各反射面50d、50
b、50cによりこの順に反射されてビ−ムスプリッタ
31に戻る間に平行平面板51を経由しない。
【0023】従って、ビ−ムスプリッタ31により他方
の光路に導かれた透過光束P4はコ−ナ−キュ−ブ50
の各反射面で反射されてビ−ムスプリッタ31に戻る間
に、平行平面板51により所定の光路長差を有する2つ
の光束に分割される。ここで、平行平面板51の厚さを
L2、屈折率をNとすると、平行平面板51を経由した
光束と平行平面板51を経由しない光束との光路長差Δ
は、Δ=L2(N−1)である。
【0024】これは、段差ミラ−34により光路長差を
与えた場合と等価である。
【0025】なお、ここでは、反射光束P4A´を平行
平面板51に通して2つの光束の間に所定の光路長差Δ
を与えることにしたが、平行平面板51を入射光束P4
Aの側の反射面50bに臨ませて、入射光束P4Aが入
射面50aに入射する際に2つの光束の間に所定の光路
長差Δを付与することもできることは、光束逆進の原理
から明らかである。
【0026】ところで、半導体レ−ザ11の光軸Oをコ
−ナキュ−ブ50の頂点O1に一致させたままである
と、二つの光束の間に光路長差を設けることができな
い。そこで、この実施例では、図4において、紙面に垂
直な方向をX軸、上下方向をZ軸、左右方向をY軸とし
て図6に示すように、半導体レ−ザ11の光軸OをX方
向にシフトさせてある。なお、この場合、稜線50eの
基準線が図5の(b)に示すようにY軸方向となる。
【0027】そこで、この半導体レ−ザ11の光束のう
ち、その光軸Oを含むX平面内の光束について考える。
Y軸方向にシフト量HだけシフトされたX平面内の光束
P1は、ビ−ムスプリッタ31により透過光束P4と反
射光束P3とに分割される。透過光束P4はコ−ナ−キ
ュ−ブ50の入射面50aに導かれ、反射光束P3は集
光レンズ5の光軸O4に平行でその光軸O4からZ方向
に距離Hだけ離れた箇所から集光レンズ5に入射する。
透過光束P4は既述したように、入射光束P4Aと入射
光束P4Bとに分けて考えることができる。既述の入射
光束P4A、P4Bはビ−ムスプリッタ31を透過して
コ−ナ−キュ−ブ50の入射面50aに入射した光束と
コ−ナ−キュ−ブ50の各反射面により反射された光束
との一般的な関係を説明したものであるから、入射光束
P4A、P4Bを、光軸Oを含むX平面内の光束として
代表させることができる。この入射光束P4Aの入射位
置S1のX方向の座標をX1、Y方向の座標をH、入射
光束P4Bの入射位置S2のX方向の座標を−X1、Y
方向の座標を−Hとする(図5(b)参照)。そして、
図6において、入射光束P4Aについて考える。
【0028】入射光束P4Aの中心は軸線O3に対して
Y方向にシフト量Hだけシフトされた箇所を通り、コ−
ナキュ−ブ50の各反射面50b、50c、50dによ
りこの順に反射され、平行平面板51を経由して反射光
束P4A´としてビ−ムスプリッタ31に戻る。そし
て、そのビ−ムスプリッタ31により反射され、光軸O
4に平行でその光軸O4からZ方向に距離−H(座標−
H)だけ離れた箇所を通って集光レンズ6に向かうこと
になる。ここで、ビ−ムスプリッタ31により反射され
た反射光束P4A´のX方向座標は−X1であり(図5
(b)参照)、入射光束P4AのX方向の座標X1とは
集光レンズ5の光軸O4に関して逆向きになる。一方、
ビ−ムスプリッタ31により反射された反射光束P3の
うち、X方向の座標X1、Y方向の座標Hの反射光束P
3Aを考える。この反射光束P3Aは入射光束のP4A
に対応する光束である。何故なら、ビ−ムスプリッタ3
1により反射された反射光束P3Aとビ−ムスプリッタ
31を透過した入射光束P4Aとは、X方向の座標がX
1、Y方向の座標がHの反射光束P1がビ−ムスプリッ
タ31により分割されたものだからである。図7に示す
ように、反射光束P3Aは集光レンズ5のX方向の座標
がX1、Z方向の座標がHの入射点S3を通って集光レ
ンズ5に入射し、集光レンズ5の焦点距離fの位置に集
束され、この焦点距離fの位置に配置されているスキャ
ニングミラ−35により反射される。その反射光束P3
A´は、図7に示すように、光軸O4に関して入射点S
3と点対称の位置(X方向の座標が−X1、Z方向の座
標が−H)にある出射点S3´を通って集光レンズ5か
ら出射されて、ビ−ムスプリッタ31に導かれ、ビ−ム
スプリッタ31を透過して、集光レンズ6に向かうこと
となる。このビ−ムスプリッタ31を透過した反射光束
P3A´とビ−ムスプリッタ31により反射光束P4A
´とは集光レンズ6に向かう際に干渉光束となり、この
干渉光束は第1受光部41により受光される。反射光束
P4B´も同様の理由で干渉光束として第2受光部42
により受光され、集光レンズ5とスキャニングミラ−3
5とは光学的にキャッツアイ光学系を構成しており、コ
−ナキュ−ブ50と等価である。P4Bの光束は、図6
において光軸O3を含むXZ平面に対して対称的な光束
として描かれる。
【0029】以上説明したように、ビ−ムスプリッタ3
1により分けられた他方の光路に配置されたコ−ナ−キ
ュ−ブ50と平行平面板51とは、他方の光路に導かれ
てコ−ナ−キュ−ブ50に入射する可干渉光をコ−ナ−
キュ−ブ50の反射面で反射させることによりビ−ムス
プリッタ31に戻すまでの間に、平行平面板51を経由
する光束と平行平面板51を経由しない光束との2光束
に分割して2光束の間に所定の光路長差を与える光学部
材を構成している。
【0030】なお、干渉信号のフィ−ドバックについて
は、先行技術と同一であるので、その詳細な説明は割愛
する。
【0031】
【発明の効果】本発明に係わる波長安定化光源装置の光
学系は、以上説明したように構成したので、ビ−ムスプ
リッタにより他方の光路に導かれた入射光束を入射光束
の方向と正確に同方向に反射させて反射光束を再びこの
ビ−ムスプリッタに向けて戻すことができるという効果
を奏すると共に、その他方の光路に導かれた入射光束が
反射されて反射光束としてこのビ−ムスプリッタに戻る
までの間に、このビ−ムスプリッタにより他方の光路に
導かれた入射光束を所定の光路長差が与えられた2つの
光束に分割する光学部材を容易に製作でき、かつ、その
光学部材の調整も容易であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】先の波長安定化光源装置の光学系を示す図であ
る。
【図2】先の波長安定化光源装置のフィ−ドバック回路
の説明図である。
【図3】先のフィ−ドバック回路の干渉信号の波形処理
を説明するための図である。
【図4】本発明に係わる波長安定化光源装置の光学系を
示す図である。
【図5】図4に示すコ−ナ−キュ−ブの説明図であっ
て、(a)はそのコ−ナ−キュ−ブの斜視図、(b)は
そのコ−ナ−キュ−ブの上面図、(c)はそのコ−ナ−
キュ−ブの側面図である。
【図6】半導体レ−ザの光軸をコ−ナ−キュ−ブの頂点
を通り入射面に垂直な法線に対してシフトさせるための
平行平面板の作用を説明するための要部拡大光学図であ
る。
【図7】図4、図6に示すキャッツアイ光学系を構成す
る集光レンズの正面図である。
【符号の説明】
1…光源部 5…集光レンズ 31…ビ−ムスプリッタ 35…スキャニングミラ− 41…第1受光部 42…第2受光部 51…平行平面板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1干渉信号と第2干渉信号との位相差を
    一定に保つことにより光源部1の波長を安定化させる波
    長安定化光源装置の光学系であって、 光源部1から発射された可干渉光を2つの光路に分ける
    ビ−ムスプリッタ31と、 ビ−ムスプリッタ31により分けられた一方の光路に配
    置され、その光軸方向に移動可能な第1レトロリフレク
    ター5、35と、 ビ−ムスプリッタ31により分けられた他方の光路に配
    置された第2レトロリフレクター50と平行平面板51
    とから構成され、他方の光路に導かれて第2レトロリフ
    レクタ−50に入射する可干渉光を第2レトロリフレク
    ター50で反射させることによりビ−ムスプリッタ31
    に戻すまでの間に、平行平面板51を経由する光束と平
    行平面板51を経由しない光束との2光束に分割して2
    光束の間に所定の光路長差を与える光学部材と、 第1レトロリフレクター5、35からビ−ムスプリッタ
    31に戻ってきた可干渉光と第2レトロリフレクター5
    0に導かれて平行平面板51を経由してビ−ムスプリッ
    タ31に戻ってきた光束との干渉による第1干渉信号を
    受光する第1受光部41と、 第1レトロリフレクター5、35からビ−ムスプリッタ
    31に戻ってきた可干渉光と第2レトロリフレクター5
    0に導かれて平行平面板51を経由せずにビ−ムスプリ
    ッタ31に戻ってきた光束との干渉による第2干渉信号
    を受光する第2受光部42と、を備えていることを特徴
    とする波長安定化光源装置の光学系。
JP34444092A 1992-12-24 1992-12-24 波長安定化光源装置の光学系 Pending JPH06196794A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112683804A (zh) * 2020-12-28 2021-04-20 浙江航天恒嘉数据科技有限公司 一种返程式倍增光路及气体池与光谱仪

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112683804A (zh) * 2020-12-28 2021-04-20 浙江航天恒嘉数据科技有限公司 一种返程式倍增光路及气体池与光谱仪

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